JP2000507855A - 截骨後の骨破片を固定するためのインプラント - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 截骨のあとに骨破片を固定するためのインプラントに関する。特に、中足骨の取りつけを不要にするためのものである。インプラントは、先端で、クリップ（２）は小環の形をした開口部（６）を有する方法で、一端で一緒に結合された２つのアーム（３）を備えたクリップからなる。小環から、アーム（３）は、その自由端の方に開いており、その結果、他の骨破片の骨髄のチャンバーに挿入したあと、それらの壁に固定される。

Description

【発明の詳細な説明】 截骨後の骨破片を固定するためのインプラント技術分野 本発明は、截骨を固定するためのインプラントに関する。特に、中足骨、例え ば外反母趾の軸方向のずれを治療ずるためのインプラントに関する。そして、イ ンプラントは、それらの端部でお互いに結合された２つのアームを備える留め金 からなる。背景技術 外反母趾を治療するための截骨術は、１０年間すでに知られており、第１中足 骨の軸を構造上復元する目的を有する。これに関連して、截骨をもとの位置にし た後、破片間で動かなくするため、及び、動く結果として皮膚肥厚を形成するこ となく第１骨が治療できるようにするために、もとの位置決め状態で骨破片を固 定することは必要である。この固定には様々な技術がある。 このように、ネジによって２つの骨破片をお互いに結合することがよく知られ ている。ネジは、基部側の破片での予め穴あけしたスライド穴に導入され、末端 側の破片の貫通穴にネジ込まれる。自己タッピングネジ又は中空ネジを用いるこ とが知られている。それらのネジは、システムに属するカーシュナーのワイヤー によって截骨を仮固定することができる。これらのネジを用いることによって実 質的に内部破片を圧縮するが、３０ｌｂ／インチより大きい圧力は皮質骨を壊死 させるので、このことは利点のないことが証明されている。 截骨の予め穴あけした穴を通って押されるワイヤーによって截骨を固定するこ とが、すでに提案されている。ワイヤーの端部はねじられ、ねじられた領域は骨 の分離穴に埋め込まれる。このタイプの固定は、複雑であり、時間がかかる。 皮膚から突き出たドリルワイヤーで截骨を固定することにより、足の親指の基 部ジョイントを一時的に動かないようにする。このことは不利なことである。 骨の留め金は、截骨を固定するためのものとして知られているが、それらの使 用は、骨を砕く危険性がある。 多くのネジによって皮質骨を動かないようにする必要があるプレートは、截骨 を固定するために用いられている。その結果、骨の塊が失われ、かなりの矯正費 用がこのために必要である。 接骨用の固定の留め金が知られており、それは２つの平行な側ピンからなり、 側ピンは逆のポイント無しに単アークによってお互いに接続されている。面アー クを含む半面とピンの自由端を含む半面とによって形成された角度は、大きくて も９０度である。 さらに、述べていない幾つかの処置方法は、患者が十分我慢できる後処理を保 証しない。発明の概要 本発明の目的は、截骨を固定するための既知のインプラントの不利な点をなく すことである。特に、中足骨の軸のずれを治療するための既知のインプラントの 不利な点をなくすことである。そして、截骨を十分安定して固定することを確保 し、苛立ちなしで簡単に合わせることができ、骨に固定され、患者が十分我慢で きる方法で再び除去されるインプランを利用できるようにすることである。この 目的を達成するために、初めに記載したタイプのインプラントを基礎として、お 互いに接続された端部の領域では、２つのアームが２つの骨断片の１つに固定さ れるネジ通過用の開口部の境界を定めて、それらの他の自由端で、それらが他の 骨断片の骨髄の空洞に導入され、離れて広がることができることを、本発明は提 案している。截骨が実行されたあと、留め金が、その２つのアームの自由端によ り骨髄の空洞に基部側に導入され、１つの骨断片の骨髄の空洞にそれ自体を固定 する。その後、開口部を備えた留め金の端部が、ネジによって他の骨断片上に固 定される。一方では、アームの広がった端部によって、留め金をこの骨髄内に固 定することにより、他方では、留め金のネジを締め付けることにより、截骨が十 分安定して固定されて、母趾が動くことができる副木で、直ちに装填することが でき、早く動かすことができる。高価な傷ケアと動くことを制限する禁止包帯は 、もはや必要がない。 手術後の第４週から、留め金及びネジは、突き刺し切開術を用いて除去される 。その手順は患者が十分我慢できるものである。 留め金の開口部は、本質的に円のアーク形状の輪郭を持つ小穴として都合良く 設計されており、寸法決めされる。その結果、ネジがこの開口部を通過すること ができるが、開口部の内側のネジの望まない横方向の動きは、それにもかかわら ず防止されている。ネジヘッドにより、接触圧力が骨断片に対して働く。 もし、お互いに接続され、開口部の境界を制限する２つのアームのそれらの端 が、アームの存続部分によってセットされたアーム面から外側に曲げられ、この アーム面と略平行な面にあるならば、それは効果的である。これらの２つの面間 の距離は、骨断片の横向きのオフセットを考慮に入れる。 本発明により、２つのアームが波形であり、好ましくは、アーム面で動くこと によって、骨髄内での固定は改良される。 柔軟性があり弾性のある材料、例えばスチールワイヤーからできた２つのアー ム間の距離が、少なくともアンロード状態で、それらの自由端の方向の接続点か ら増加することにより、骨の骨髄の空洞におけるアームの固定は達成される。ア ームを骨髄の空洞に導入する際に、それらが一緒にプレスされ、柔軟性と弾性の 結果、アーム上に働く圧力が終わるとき、それらは骨髄の空洞の壁上にそれ自身 を固定する。 しかしながら、留め金も形状記憶合金（好ましくはニッケル／チタン合金）か らできている。そのような形状記憶合金が、知られており、インプラント用に用 いられる。これらの形状記憶合金は、機械的変形の場合には、それらがある温度 より下でこの機械的変形によってもたらされたそれらの形状を保持するという性 質を有するが、温度が上がるとき、それらの元の形状に戻る。このように、留め 金が形状記憶合金からできているならば、留め金を冷やす、例えば冷却ガスをス プレーしたあと、アームの２つの端がお互いの方へもたらされることができ、そ れらは初めにこの形状を維持する。アームが骨髄の空洞に導入されたあと、留め 金温度は体温まで上がり、そこで、形状記憶合金からできた留め金は、その元の 形状を再び仮定し、アームの端部が離れながら広がって、骨髄の空洞の壁上に固 定される。図面の簡単な説明 本発明は、実施形態に基づいて、模式的に図示している。図１は、外反母趾の 復興術における本発明によるインプラントの使用を示す。図２は本発明によるイ ンプラントの平面図を示し、図３は側面図を示す。詳細な説明 図１は、截骨と再配置とのあとに続く中足骨１を示す。それを固定するために 、本発明により、図２及び図３に示された留め金２から成るインプラントが用い られる。この留め金２は、４でそれらの端の１つによりお互いに接続され、小穴 ５によって形成された開口部６の境界を定める２つのアーム３を有する。その開 口部６を通って、小さい断片ネジ７（図１を参照）が通過できる。そのネジは、 骨断片８に普通の方法で固定されている。 留め金２の２つのアーム３は、骨断片９の骨髄の空洞に導入され、留め金２が この骨髄の空洞に固定される結果として、図２に示したそれらの広がった位置を そこに仮定する。固定することは、好ましくはアームの面で動く波形によって援 助される。 図１と図３とから明らかなように、４でお互いに接続され、開口部６の境界を 定める２つのアームのそれらの端は、アーム３の存続部分によってセットされた 面１０から外側に曲げられている。それらはこのアーム面１０に対して平行な面 にある。２つの骨断片８,９の横向きのオフセットはこのように説明される。し たがって、これらの面間の距離は、この横向きのオフセットに適合する。 留め金２が、柔軟性があり弾性のあるスチールワイヤーからできており、その 場合にはアンロード状態の２つのアーム３の間の距離が、アームの自由端方向で の接続点４から増大する。アーム３を骨髄の空洞に導入する際に、これらのアー ムは一緒にプレスされ、手動でアーム上に働く圧力が終わるとき、骨髄の空洞に おいてそれ自身を固定する。しかしながら、留め金２が、形状記憶合金からでき ており、好ましくはニッケル／チタン合金であり、言い換えると、金属は、オー ステナイト相での合金の結晶構造の結果として低温で機械的に生成された変形を 保持するが、形状記憶性の結果とし.て、加熱するとき、その元の形状に戻る。 本ケースにおいて、元の形状は、図２に示している。しかしながら、例えば噴霧 し た冷却ガスによって冷却されるとき、アームは略平行な構成に機械的にもたらさ れる。この導入が簡単である結果として、それらは、骨髄の空洞に導入する間に この構成を保持することができる。留め金が体温によって暖められるので、その ように、アームは、図２に示したそれらの元の形状に戻り、骨髄の空洞に固定さ れる。この手順により、留め金２のアーム３を骨髄の空洞に導入することが容易 になる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９８年４月２７日（１９９８．４．２７） 【補正内容】 明細書 截骨後の骨破片を固定するためのインプラント技術分野 本発明は、截骨を固定するためのインプラントに関する。特に、中足骨、例え ば外反母趾の軸方向のずれを治療するためのインプラントに関する。そして、イ ンプラントは、それらの端部でお互いに結合された２つのアームを備える留め金 からなる。背景技術 外反母趾を治療するための截骨術は、１０年間すでに知られており、第１中足 骨の軸を構造上復元する目的を有する。これに関連して、截骨をもとの位置にし た後、破片間で動かなくするため、及び、動く結果として皮膚肥厚を形成するこ となく第１骨が治療できるようにするために、もとの位置決め状態で骨破片を固 定することは必要である。この固定には様々な技術がある。 このように、ネジによって２つの骨破片をお互いに結合することがよく知られ ている。ネジは、基部側の破片での予め穴あけしたスライド穴に導入され、末端 側の破片の貫通穴にネジ込まれる。自己タッピングネジ又は中空ネジを用いるこ とが知られている。それらのネジは、システムに属するカーシュナーのワイヤー によって截骨を仮固定することができる。これらのネジを用いることによって実 質的に内部破片を圧縮するが、２００ＫＴａ（３０ｐｓｉ）より大きい圧力は皮 質骨を壊死させるので、このことは利点のないことが証明されている。 截骨の予め穴あけした穴を通って押されるワイヤーによって截骨を固定するこ とが、すでに提案されている。ワイヤーの端部はねじられ、ねじられた領域は骨 の分離穴に埋め込まれる。このタイプの固定は、複雑であり、時間がかかる。 皮膚から突き出たドリルワイヤーで截骨を固定することにより、足の親指の基 部ジョイントを一時的に動かないようにする。このことは不利なことである。 骨の留め金は、截骨を固定するためのものとして知られているが、それらの使 用は、骨を砕く危険性がある。 多くのネジによって皮質骨を動かないようにする必要があるプレートは、截骨 を固定するために用いられている。その結果、骨の塊が失われ、かなりの矯正費 用がこのために必要である。 逆の点なしで単アーチによりＵ形状でお互いに接続されている２つの平行アー ムから成る骨接合の留め金が、知られている(ＦＲ‐Ａ‐２７２２５４５)。１つ の骨断片が、留め金のアーチを用いて把持されており、アームの自由端が他の断 片に挿入される。そこではそれらがそれらの波形により維持されるようになって いるが、これには十分な信頼性がない。発明の概要 最後に述べた従来技術から始まると、本発明の目的は、請求項１の前文に従っ て截骨を固定するための留め金を入手可能にすることである。その留め金が、中 足骨の軸を治療するために特に適切であり、截骨を十分安定して固定することを 確保する。簡単かつ苛立ちなしで適合することができ、骨に固定され、患者が十 分我慢できる方法で再び除去することができる。 本発明による解決は、請求項１の特徴にある。後者によると、お互いに接続さ れたそれらの端部では、２つのアームは、２つの骨断片の１つに固定されるネジ を通過させるための小穴の境界を定める。アームの他の自由端は、他の骨断片の 骨髄の空洞における空所を広げることができる。骨の骨髄の空洞でアームがこの ように広がることは、以下のことによって達成される。すなわち、柔軟性があり 弾性のある材料、例えばスチールワイヤーからなる２つのアーム間の距離が、そ れらの自由端方向の接続点から、少なくともアンロードされ、緩和された状態で 増加する。アームを骨髄の空洞に導入する際に、それらは一緒にプレスされて、 それから、それらの柔軟性及び弾性の結果、アーム上に働く圧力が終わるとき、 骨髄の空洞の壁上にそれ自身を固定する。 截骨が実行されたあと、留め金が、その２つのアームの自由端により骨髄の空 洞に基端側に導入され、１つの骨断片の骨髄の空洞にそれ自体を固定する。その 後、開口部を備えた留め金の端が、ネジによって他の骨断片上に固定される。一 方は、アームの広がった端部によって留め金をこの骨髄内に固定することによっ て、他方は、留め金のネジの締め付けによって、截骨は十分に安定な固定を得て 、 母趾が動くことができる副木で、直ちに装填することができ、早く動かすことが できる。高価な傷ケアと動くことを制限する禁止包帯は、もはや必要がない。 手術後の第４週から、留め金及びネジは、突き刺し切開術を用いて除去される 。その手順は、患者が十分我慢できるものである。 ネジ小穴が、本質的に円のアーク形状の輪郭を持つ小穴として都合良く設計さ れ、寸法決めされている。その結果、ネジがこの開口部を通って通過することが できるが、開口部の内側のネジの望まない横方向の動きは、それにもかかわらず 防止され、ネジヘッドにより接触圧力が骨断片に対して働く。 お互いに接続され、開口部の境界を定める２つのアームのそれらの端部は、ア ームの存続部分によってセットされたアーム面から外側に曲げられ、このアーム 面と略平行な面にあるならば、それは効果的である。これらの２つの面間の距離 は、骨断片の横向きのオフセットを考慮に入れている。 本発明により、２つのアームが波形であり、好ましくは、アーム面で動くこと により、骨髄内に固定することは改良される。 しかしながら、留め金も形状記憶合金（好ましくはニッケル／チタン合金）か らできている。そのような形状記憶合金が、知られており、インプラント用に用 いられる。これらの形状記憶合金は、機械的変形の場合には、それらがある温度 より下でこの機械的変形によってもたらされたそれらの形状を保持するという性 質を有するが、温度が上がるとき、それらの元の形状に戻る。このように、留め 金が形状記憶合金からできているならば、留め金を冷やす、例えば冷却ガスをス プレーしたあと、アームの２つの端がお互いの方へもたらされることができ、そ れらは初めにこの形状を維持する。アームが骨髄の空洞に導入されたあと、留め 金温度は体温まで上がり、そこで、形状記憶合金からできた留め金は、その元の 形状を再び仮定し、アームの端部が離れながら広がって、骨髄の空洞の壁上に固 定される。図面の簡単な説明 請求の範囲 １．截骨を固定するためのインプラントであり、特に、中足骨（例えば外反母趾 ）の軸のずれを治療するためのインプラントであり、骨断片の一つの骨髄の空洞 に導入され、それらの端の一つでお互いに接続されている２つのアーム（３）を 備える留め金（２）からなるインプラントであって、 お互いに接続されたそれらの端部領域では、２つのアーム(３)がネジ小穴(５) を形成し、緩和状態において、骨断片の骨髄の空洞における圧縮された状態で体 内移植したあと、それらの固有応力のためそれらが広がることができるという方 法で、それらの距離がそれらの自由端の方向に増加することを特徴とするインプ ラント。 ２．ネジ小穴（５）は、本質的に円のアーク形状の輸郭で設計されることを特徴 とする請求項１記載のインプラント。 ３．お互いに接続され、開口部（６）の境界を定める２つのアーム（３）のそれ らの端部が、アーム（３）の存続部分によってセットされたアーム面（１０）か ら外側に曲げられ、このアーム面（１０）と略平行な面にあることを特徴とする 請求項１又は請求項２記載のインプラント。 ４．２つのアーム（３）が、波形であり、好ましくはアーム面で動くことを特徴 とする請求項１,請求項２又は請求項３記載のインプラント。 ５．留め金（２）は、形状記憶合金からできており、好ましくはニッケル／チタ ン合金からできていることを特徴とする請求項１〜請求項４の１つに記載のイン プラント。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．截骨を固定するためのインプラントであり、特に、中足骨（例えば外反母趾 ）の軸のずれを治療するためのインプラントであり、それらの端部の一つでお互 いに接続される２つのアーム（３）を備える留め金（２）からなるインプラント であって、 お互いに接続された端部領域では、２つのアーム（３）が、ネジ（７）通過用 の開口部（６）の境界を定め、２つの骨断片の１つにおいて固定され、それらの 他方の自由端で、それらは他の骨断片（９）の骨髄の空洞に導入されるとともに 離れて広がることができることを特徴とするインプラント。 ２．開口部（６）は、本質的に円のアーク形状の輪郭を持つ小穴（５）として設 計されていることを特徴とする請求項１記載のインプラント。 ３．お互いに接続され、開口部（６）の境界を定める２つのアーム（３）のそれ らの端部が、アーム（３）の存続部分によってセットされたアーム面（１０）か ら外側に曲げられ、このアーム面（１０）と略平行な面にあることを特徴とする 請求項１又は請求項２記載のインプラント。 ４．２つのアーム（３）が、波形であり、好ましくはアーム面で動くことを特徴 とする請求項１,請求項２又は請求項３記載のインプラント。 ５．柔軟性があり弾性のある材料、例えばスチールワイヤーからできた２つのア ーム（３）間の距離が、少なくともアンロード状態で、それらの自由端方向の接 続点（４）から増加することを特徴とする請求項１〜請求項４の１つに記載のイ ンプラント。 ６．留め金（２）は、形状記憶合金からできており、好ましくはニッケル／チタ ン合金からできていることを特徴とする請求項１〜請求項４の１つに記載のイン プラント。