JP2000507836A - 歩行用脊椎牽引装置 - Google Patents

歩行用脊椎牽引装置

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Abstract

(57)【要約】 脊椎の損傷を防止すること、および既に発生した脊椎の損傷を治療することの両方を行うことができる、充填式の脊椎牽引装置を開示している。開示してあるように、本発明の装置は、上部水平支持部材と、下部水平支持部材と、複数の垂直支持部材とを備える。垂直支持部材は、その各端部において、上下の部材に固定されている。各垂直支持部材は、充填手段に流体連絡された充填式のブラダを内蔵している。

Description

【発明の詳細な説明】 歩行用脊椎牽引装置 発明の分野 本発明は、大略的には脊椎損傷の治療を補助する装置、または脊椎損傷の発生 または再発を防止すべく多様な脊椎領域を支持する装置に関する。 発明の背景 人類が最初に直立歩行を始めて以来、人は、脊椎損傷(特に、背中下方におけ るもの)に起因する痛み、悪化、および生産性の損失と関わってきた。「ああ、 背中が痛む」や「なんて首が痛いんだ」という言葉が日常よく口にされることに は、それなりの理由がある。そのような脊椎の損傷に関連する安静、および筋組 織の支持が行われ、また僅かな損傷でさえも衰弱させる効果があり、脊椎損傷を 取り扱うことの全体的な困難性を増加させるだけである。さらに事態を悪化させ るのは、脊椎に関する損傷を治療するのに最も良く採られる養生法が、外科的な 介在は無く、侵された脊髄での捻り応力または圧縮応力を増大させると考えられ るほとんどすべての活動を停止または大幅削減するということである。実際的な 言葉で言うと、ほとんど座りがちであったり、体を動かすことに無縁であったり する場合における脊椎解剖学のパーベイディング効果(pervading effect)のため 、損傷した脊椎領域に治療される機会を与えるためにほとんど完全な安静が要求 される。この意味では、‘損傷’という言葉は、脊髄の多様な解剖学的構造およ び関連する神経生理学に対する実際の圧縮および捻り損傷だけでなく、脊髄の多 様な解剖学的領域と相互作用する大きな筋肉群の一般的な筋組織の損傷にも関連 する。 人間の脊柱は、33の骨から構成される骨格の主要要素であって、7個の頸部 椎骨と、12個の胸部椎骨と、5個の腰部椎骨とを含んでいる。腰部椎骨は、融合 した5個の仙椎および融合した4個の尾骨へと下方へ連なっている。上記24個の 個別の椎骨は、それぞれ、脊椎の後方から外側に向かって突出する多様な骨部を 有しており、これらは棘突起(spinous process)として知られている。各椎骨の 棘突起は、背中に沿って並ぶ硬い瘤として手で感じることができる。個別の椎骨 は、多様な軟骨、筋肉、および靭帯に接続され、支持されており、これにより胴 体の曲げおよび捻りのための可撓性が与えられる。各椎骨間にはクッションおよ びセパレータとして機能する椎間板が存在し、椎間板は、周辺の脊椎神経が脊髄 から分岐したり、脊柱内に閉じこめられてしまうことを防止するのを助ける。過 度の捻り応力が作用すると、椎間板の内部構造が破壊され、椎間板内部にクッシ ョン流体が転置されて、この結果、椎間板の外表面が膨張する。膨張した椎間板 表面は、椎間板近傍領域の神経構造部に突き当たって、炎症を引き起こす。また 、他の神経解剖学上の悪化も伴う。このような神経解剖学上の悪化には、常に痛 みが伴い、脚部の力が無くなり、良くない。極端な場合には、椎間板の外表面が 完全に破壊し、椎間板内の粘性液が押しだされる。このような状況になると、一 般的には、手術が必要となる。 個別の椎骨の1または2以上がその通常の位置からずれると、脊椎神経に圧力 を及ぼし、多くの場合に痛みが生じ、激痛である場合が多い。そのようなずれは 、脊柱を支える筋肉の不均一な張力によって、1または2以上の椎骨が引っ張ら れて、他の椎骨との整合性がずれることに起因することが多い。筋肉のこのよう な不均一な張力は、多様な原因によって引き起こされ、そのすべてが物理的なも のであるとは限らない。それらには、過労、不均一な筋肉の応力、感情的な緊張 、および直接的な外傷等がある。 一般人が経験する背中痛の大部分は、一般に腰部領域と呼ばれる背中下方部分 、具体的には脊椎部分L5〜L1に生じる。不整合の椎骨が脊椎神経に突き当たるこ とによって痛みが生じているこれらの例においては、侵された領域の椎骨を再度 整合させることによって、神経に作用する圧力を緩和することができ、その結果 、痛みを軽減または除去できる。同様に、頸部領域(脊椎部分C1〜C7)に影響を及 ぼす脊椎損傷の大部分も、侵された椎骨を再度整合させることによって緩和する ことができる。この再整合を達成するための好ましい診療上のアプローチは、一 般 に牽引と呼ばれる手法を採用することである。この手法については、本発明の実 施に関連させて後に詳細に説明する。さらに、椎間板に関連して生じる腰部領域 の損傷に対しても、侵された解剖学的領域の治療を促進し、症状を緩和する牽引 の効果が認められている。 概して、生産性が失われるという観点から見れば、背中の損傷は、産業界にお いて非常に犠牲の大きい健康問題である。背中の損傷が米国産業に与える全体的 な犠牲は毎年ほぼ1000億ドルである、とする概算もある。米国においては、 毎年50万人に近い労働者が背中痛のために永久に失業していると、概算されて いる。背中下方の痛みおよび他の背中の損傷によって、1日中の労働の約40%が 失われ、この結果、毎年9300万日を越える労働が失われている。背中下方の 損傷の多くおよび背中下方のひどい痛みは、不適切な持上げ方法および技術に起 因している。したがって、これらの損傷が発生することの多くは、適切な持上げ 技術によって防ぐことができる。しかしながら、適切な技術を訓練しても、多く の労働者はそのような技術を使うことができず、損傷を受ける。 腰部脊椎は、本質的に2つの方法で損傷する。すなわち、過度の圧縮または過 度の捻りである。そのような損傷に対する好ましい治療は、安静にすること、ま たは、脊柱に応力を負荷すると考えられる体の動きをほぼ完全に避けることであ る。一般に、大多数がその日限りの背中痛であるから、修正手術はほとんど必要 ない。 過度の捻りが生じると、大抵は椎間板が損傷する。極端な場合には、損傷した 椎間板の核が該椎間板の環を破壊して突き破る。そのように突き破られた椎間板 (日常会話では‘スリップトディスク’と呼ばれる)は、椎間板神経をつまみあげ 、脚部に激痛、または不全麻痺や完全麻痺を生じさせる。椎間板を突き破ったも のまたは椎間板全体を除去する修正手術が必要となるであろう。比較的軽度の捻 り損傷が連続し、それが治療されない場合には、椎間板が非常に弱って、重大な 損傷に発展しやすくなる。一般的に、腰部の脊椎は、圧縮によるよりも捻りによ る損傷を受け易い。損傷を受けた側に捻りを続けると、損傷が悪化し、治療が非 常に困難となる。 人間の脊椎は、本質的に、骨格内において荷重を支える部分であるから、脊椎 のいかなる領域が損傷したとしても、ある程度の不快、動作不能、および(また は)痛みはほとんど避けることができない。脊椎が損傷した後においては、脊椎 自体を治療することが重要である。損傷を悪化させたくないならば、脊椎の損傷 を受けた方向への動作は避けて、治療を行わなければならない。もし治療しない ならば、ひどく悪化し、不快感が増し、侵された部分が不能になる。しかしなが ら、脊椎はコンスタントに毎日使用されるので、脊椎には絶え間なく応力が作用 し、治療が困難になる。多くの場合、相当期間のベッド上での安静、または非炎 症剤の脊椎領域への硬膜外注入等の猛烈な非外科的手段を強いられ、脊椎の損傷 はきちんと治療できない。 度々の脊椎損傷に不安を覚え、また、そのような状況から生じた工業労働者お よび一般大衆の両方の生産性および効率性における一般の経済的衝撃に起因して 、多様な病因学の背中および首の痛みに関連する問題を解決する装置の開発に相 当の注意が向けられた。一般的には、これらの装置は、以下のカテゴリーに従っ て特徴づけられる。まず第1に、背中下部の損傷発生を防ぐように設計された多 数の装置がある。例えば、繰り返しの持上げ作業に従事する労働者のための支持 ベルトや装具、または一般大衆が時折の肉体労働時に使用する支持ベルトや装具 である。第2に、既に腰部または頸部の脊椎損傷症状のある者が毎日の活動にお いて着用できるように設計された装置がある。これらの装置は、腰部領域を含む ある場合には予防装置と同じデザインとすることができるが、着用者が活動する ことを許容し、しかも理論的には、脊椎の侵された領域から十分に応力を除去し てある制限された範囲で既存の損傷を治療し、これによって、治療中に完全に活 動が禁止されることがなくなる。最後に、機械的に非常に複雑な装置類がある。 これらの装置は、損傷を受けたユーザに対して診療所内での活動を許容しながら 治療できるという利益を与えることができるように設計されている。そのような 装置の例としては、機械的な牽引および(または)重力による牽引を行って、脊椎 の頸部領域または腰部領域のいずれかを治療する装置がある。 前述の第1分類の装置に関しては、ベルト、装具、またはラップ等を使用して 労働者の背中下方部に追加の支持部を設けると、背中の損傷発生をかなり減じら れることが分かった。それは多分、そのような装置は、追加の支持を与えるとと もに、よりよい持上げ技術を実行するように労働者に諭して自覚させるからであ ろう。そのようなベルト、装具、またはラップは、脊椎周囲の組織を圧縮して腰 部領域を安定させ、腰部椎骨のそれぞれが互いに横方向に大きく移動するのを防 止していると思われる。もしこのような規制がなければ、痛みを伴う損傷が生じ るであろう。一般に、そのような装置は、実際的な色々の理由から、脊椎の頸部 領域の損傷を防止することに関しては利益が少ない。 過去に使用された支持ベルトの多くは、巻き付けられることによって圧力を付 与する単なる幅広ベルトであって、脊椎を正しく伸ばすことを促進するものでは ない。このタイプの装置の一例としては、1987年8月11日にT.L.Newlin,Jrに付 与されたウエイトリフティングベルトについての米国特許第4685668号がある。 これらのベルトは比較的剛性が高く、非常に高い圧力を直接椎骨上の棘突起に作 用させることができる。このことは、着用者が大きく屈んだときに、脊椎に沿っ て痛みが生じるのでよく分かる。このタイプのベルトを長時間着用すると、血液 の流れも制限されて炎症が生じる。 これら従来のベルト、装具、またはラップの多くは、適切な持上げ技術を強化 するために特別な設計が施されている。重い物を持ち上げる場合には、できるだ け脚部を利用することが好ましい。これにより、脊椎および背中の筋肉には応力 が作用しなくなる。これを確実とするために、脚部は背中とは対照的に殆どの持 上げ作業を行う。持上げ動作は、作業者が屈んだ位置から背中を鉛直に対して45 °傾けた状態で開始しなければならない。しかしながら、個々の作業者は、鉛直 面を越えて背中を45〜90°傾けた状態で荷物を持ち上げることがしばしばあり、 この場合、持上げ作業中、背中が荷重の殆どを受けることとなる。多くの装具は 、着用者が背中を鉛直から45°以上曲げたときに不快感を感じさせ、これにより 、着用者が背中を適切な持上げ技術に関連する位置を越えて曲げるということを 機械的に制限する、という特徴を有している。 これらの装置は、脊椎の腰部領域と接触するパッドが設けられていることが多 い。パッドは当該領域に対して追加の支持を提供する。着用者の背中の腰部領域 と当接する多様なパッドを配置したベルトの具体的な例としては、Millerに付与 された米国特許第4991573号、Castel等に付与された米国特許第5188586号、Kemp に付与された米国特許第4768499号、およびMarcusに付与された米国特許第50606 39号に開示されたものがある。Millerの米国特許第4991573号においては、装置 の主な特許的特徴は、腰部パッドの特定のデザインである。Castel等の米国特許 第5188586号には、背中下方の損傷を防止し、持上げ作業中における動作範囲を 制限することによって着用者に適正な持上げ技術を強制する、背中用装具が開示 されている。Kempの米国特許第4768499号には、パッドの設けられていない腰部 パネルを備えたリフティングベルトが開示されている。このベルトもまた、持上 げ動作中に作業者の腹部領域に追加の支持を与えるように設計されている。Marc usの米国特許第5060639号にも、着用者の腹部領域に追加の支持を与える背中支 持具が開示されている。これには、妊婦の妊娠後期に使用するのに適した具体例 が含まれている。 装具およびベルトの多数の例がさらに存在している。これらの装具およびベル トに使用される腰部パッドは、流体が充填された複数の区画で構成されており、 該区画は、着用者の背中の独特の形状に一致するようにデザインされている。例 えば、1986年11月18日にJames D.Curleeに付与された米国特許第4622957号には 、体の仙骨部、腰部、および胸部領域に適した治療コルセットが開示されている 。このコルセットは、パッドを有するブラダを含んでいる。このブラダには、流 体を導入するためのダクトが設けられている。充填されたブラダは、脊椎の仙骨 ー腰部領域の独特の形状を“フィリング(filling)”する目的で、ユーザに隣接 して配置される。このことは、胸部脊椎領域の全体的な安定性を制御しつつ、圧 力を加えて特定領域を安楽にするように行われる。1985年11月12日にGabor B.Ra cz等に付与された米国特許第4552135号にも“腰部ベルト”が示されている。こ のベルトは、背中側の小さな部分の上に載せられた比較的大きな後方ベルト部を 有しており、この小さな部分とベルトとの間に、空気が充填されたチャンバが配 置されている。Spahn等に付与された米国特許第5111807号には、腰部領域パッド 内 に配置された空気で加圧可能なチャンバを備えたバックベルトが開示されている 。このベルトは、従来の縫付けよりも優れた方法でベルトを構成する種々の材料 を連結する独特の連結手段を備えている。しかしながら、これらの装置のすべて は、損傷を防止するために主として着用者の動作範囲を制限するように設計され ているが、それと同時に、腰部領域を圧縮することとなる。このことは、治療効 果が少ないかまたは皆無であり、場合によっては、着用者が圧縮性の損傷を受け る可能性が増加する。 上述の背中用装置の第2のカテゴリーにおいては、装具およびベルトの多様な 例が、損傷を受けた後の脊椎腰部領域を支持するのに使用される。そのような装 置の一例が、Farfan de los Godosに付与された米国特許第4691696号に開示され ている。この装置は、1または2以上の締付け構造部を有するベルトを備えてい る。この締付け構造部は、着用者の背中が既存の損傷方向に捻り回転するのを防 止するように設計されており、これによって、損傷した領域から応力を解放して 、治療の機会を与える。 他の支持装具が従来技術に存在する。例えば、Grimに付与された米国特許第50 62414号に開示された装具は、流体が充填された1または2以上のチャンバをベ ルトの腰部領域において使用している。このベルトは、損傷領域を暖めるように 設計され、電気的に加熱された抵抗要素に任意に接続される。腰部パッド内に配 置され流体が充填されたブラダ、および電気的に加熱された抵抗要素を備える装 具の他の例が、Hongに付与された米国特許第4702235号に開示されている。1995 年のAliMedカタログにのS108頁に掲載されたスポーツプラスツーベルト(Sports Plus II Belt)は、空気が充填され垂直に向けられた複数のチャンバを使用して いる。これらのチャンバは、ベルト内において腰部領域のみを越えて延在するよ うに配置されている。しかしながら、これらのチャンバは、半径方向にのみ拡大 でき、したがって、ベルトを着用者のウエスト周囲に締め付ける役割しか果たさ ない。さらに、上記スポーツプラスツーベルトは、垂直方向に作用する力を伝達 して、脊椎の腰部領域上に作用する重力を除去し、牽引のような効果を生じさせ ることができる、水平方向に配置された支持部材は備えていない。 さらに、巻き付けるコルセットタイプの良く知られた装具が幾つかある。その ようなコルセット装具は、人体の腰部脊椎領域の胴体周囲にラップを巻き付ける 。しかしながら、そのような装具は、腰部脊椎における圧縮応力を減じること、 または腰部領域を全体的に固定することを目的としている。したがって、それら の装置は、捻り損傷に対する効果には限界がある。さらに、それらの装置は、体 格の大きな人間には、不快であり、フィットさせることは困難であろう。その上 、ひどく束縛するコルセットのデザインによって、着用者の胴体は殆ど動けなく なる。したがって、日々の活動を行いながら使用するには不向きである。強固に 補強された、または強固なフレームの背中用装具も良く知られている。しかしな がら、そのような装具は、脊椎全体を完全に動けなくする。そのような装具を使 用している患者は、本質的に何もできない。何故なら、その患者は、脊椎をどう にも動かすことができないからである。 前述の背中用装置の第3のカテゴリーには、多数の装具および他のそのような 装置があり、それらは、活動を許容しながら治療できるという利益を与え、損傷 領域の治療を促進する。一般に、それらの装置は、テーブル、イス、または他の 同等のタイプの診療所に設置されるフルスケールの装置から、大きな装置と組み 合わせて使用するように設計されたベルトやスリングまで、広範囲に及ぶ。理論 的には、これらの装置は、脊椎の侵された領域から殆どすべての重力を除去する ように、侵された患者の体重をつり下げることによって機能する。このように、 前述の第2のカテゴリーの装置とは対照的に、牽引装置は、体の侵された領域の 活動を単に制限するだけでなくもっと色々なことを行う。一般に、それらは、脊 椎を捻り力および圧縮力から解放した状態を維持し、これにより損傷領域をでき るだけ迅速かつ効率的に治療するように考えられた、積極的な非外科的、または 外科に代わる養生法である。殆どの牽引治療装置の大きな欠点は、装置の複雑と 、適切な治療および最大の効果を確保するためには適切に訓練されたヘルスケア のプロの相当の介在が必要になることとに起因して、それらの装置が制御された 診療所内の環境においての使用にしか適さないということである。通常の牽引装 置においては、患者は、牽引されている時間中は、いかなる行動もとることはで き ない。 牽引装置と組み合わせて使用される整形外科用腰部牽引装具の一例が、Burton 等に付与された米国特許第4269179号に開示されている。Burton等の装具は、患 者の助骨下方の籠状部分に取り付けるように設計されている。患者は、装具を着 用して、多段位置テーブルから装置の支持ストラップでつり下げられる。このテ ーブルは、重力による所望の牽引を達成するのに最適の角度に調整することがで きる。このように、患者の下方助骨領域から上方側の体重が装具からつり下げら れ、立った状態または座った状態で完全に動かない場合であっても患者の体重に よって作用する通常の重力から脊椎の腰部領域が解放される。既に述べた一般的 なコメントと一致して、Burton等の特許に開示された装具および牽引装置を使用 している患者は、体を動かすことが殆ど何もできないだろう。 Chasesに付与された米国特許第4991572号は、他のタイプの腰部牽引ハーネス を開示している。この腰部牽引ハーネスは、腰部脊椎領域から応力を除去するた めに、理論的には重力による牽引原理を使用して、侵された領域を効率的に治療 するように設計されている。Burton等の装置とは異なり、Chasesの装置は、空気 の充填されたブラダを使用して、牽引治療のために装置を使用する患者の心地良 さを増している。この装置は、基本的には牽引スリングであり、多様な形態およ び患者の整合に使用することができる。この形態上の多様性は、Chasesの参考文 献の図6から11に最も良く示されている。この参考文献に開示されているように 、この装置の主要な利点は、使用における柔軟性であり、Burton等の装置と組み 合わせて使用されるもの等の従来の多数の牽引テーブル装置(機械的なものや重 力を利用するもの)とは異なり、多数の患者の向きに対応することができる。し かしながら、このタイプの治療牽引装置には普遍的に当てはまるように、治療を 受けている患者は、時間を治療に捧げなければならず、治療中に仕事に従事して いるか否かに係わらず、日常の活動を行うことはできない。 同様に、頸部の損傷または傷害の治療には、首の筋肉や靭帯、頸部や上胸部の 椎骨、およびこれらに関連する脊椎神経に対する外傷を直すために頸部牽引が要 求される。頸部牽引を適用することによって“頸椎分離(cervical separation) ”が生じ、侵された組織により多くの血液を流して治療を促進するとともに、神 経が圧縮されることに起因する痛みが緩和される。 通常、牽引を適用する場合の初期段階で、患者が病院のベッドに収容されたと きには、頸部牽引力を最も簡単に制御できる。病院では、より複雑で効果な牽引 装置が医師によって注意深く制御されているからである。患者の治療具合が診療 所での治療を必要としないレベルにまで達すれば、制御された他の牽引装置が用 意され、これを患者が使用する。 そのような家庭で使用する牽引装置の1つとして、“オーバードア”タイプの 頸部牽引システムがある。このシステムにおいては、“おとがい(chin)”および 後頭葉領域の下側に配置されたヘッドホールタまたはハーネスに牽引力が負荷さ れる。(1993年のFlaghouse Rehab社のカタログ第64頁を参照のこと)このハー ネスは、ドアに取り付けられたハンガーに接続されており、水が充填されたウエ イトバッグを保持している。ハンガーおよびウエイトバックを支持しているドア に患者が隣接して座ると、ウエイトバックは、制御された量の重力による上方へ の牽引力をハーネスに作用させる。この牽引装置は、‘おとがい’領域および頭 蓋骨基部の下方側から上方側へとハーネスを引っ張るウエイトバックによって牽 引力を負荷する。ウエイトバックに充填される水の量によって、合計の牽引力を 制御することができる。このシステムは、有益ではあるが、患者が長時間一定の 場所に座ることを許容する。 患者が制御する頸部牽引装置の他の従来例は、Pronexの名称でGlacier Cross 社から入手することができる。この装置は、患者の肩の上に載せられて首の後側 にフィットするU字形のブロックを含んでいる。ブロックの中央部に設けられた 空気充填式ベローズが、患者の首の反対側に設けた台(pillow)に向けて上方への 側部持上げ力を負荷する。この装置においては、牽引中に患者は水平位置で固定 される。牽引力は首領域の全周にわたって均一ではなく、また、ベローズは、装 置中央部に配置されているので、患者の首の中央部および気管に望ましくない内 側への圧力を負荷してしまう。そのような装置は、機能およびデザインにおいて 、1995年8月15日にChitwoodに付与された米国特許第5441479号に開示されたも の と同じである。 1995年4月4日にBragg等に付与された米国特許第5403226号は、頸部牽引用カ ラーを開示している。このカラーを使用すると、患者は、牽引タイプの力を制御 された量でその頸部領域に作用させることができる。この特許装置は、中央の強 固な締付け部の底端部において円周方向に配置された空気充填式ブラダを使用し ている。中央の強固な締付け部は、従来の強固な頸部用装具(1993年7月27日にG arthに付与された米国特許第5230698号を参照のこと)と同様のものである。ブラ ダが充填されると、強固な締付け部が着用者の‘おとがい’に向かって上方に付 勢され、頸部脊椎領域に牽引力を作用させる。しかしながら、この種のデザイン には重大な欠点が残っている。それは、円周方向に配置されたブラダを充填する と、必然的に、着用者の首の下方領域を半径方向に圧縮してしまうということで ある。この装置の強固な頸部締付け部は、着用者に対するある種の不快の原因と なる。したがって、この装置が治療効果を最大とするのに十分に長い時間着用さ れる可能性を減じてしまう。 このように、前述の脊椎用装具および装置の各カテゴリーのものは、有益では あるが相当の欠点および非能率性を備える。損傷の防止および(または)適切な持 上げ技術の奨励を行うように設計された第1のカテゴリーの装置は、有効性が限 られているので良くない。さらに、そのような装置は、複数の寸法に腰部領域を 圧縮することによって機能する。そして、安全な範囲での活動の制限は別として 、ある種の背中の損傷を引き起こす可能性が大きくなる。損傷した着用者が体を 動かしている間に該着用者を保護するように設計された第2のカテゴリーの装置 は、初期の損傷の可能性を減じるように設計された装置より大きな保護を与える ことはない。初期の損傷の可能性を減じるように設計された装置は、単に活動を 制限すること、および(または)腰部領域や頸部領域に直接的な支持を与えること によって機能する。さらに、損傷した領域に熱を加えることのできる装置もある 。しかしながら、これら最初の両カテゴリーの装置は、着用者がある程度体を動 かすことを許容するが、既に存在する損傷を治療するものであるから、侵された 領域が再度損傷する可能性または既に存在する損傷が悪化する可能性をを最小と する場 合に比べて、それ以上の活動を許容することはできない。これらの装置は、脊椎 領域の多様な損傷の治療を高めることにつながる、活動しながら治療できるとい う利益を与えることはできない。他のどのような実用的な装置が示されたとして も、活動しながら治療を促進できないということは、このタイプの装置の大きな 欠点である。 多様なデザインの牽引装置として例示される最後のカテゴリーの装置は、前述 の2つのタイプの装置では与えられなかった1つの大きな利点を与える。それは 、活動を許容しながら治療を促進できるということである。しかしながら、これ らの装置においても重大な欠点がある。これらの装置を使用して治療を受けてい る間、患者は他のタイプの活動をまったく行うことができない。このように、治 療工程を最適化し、仕事および他の生産的活動から離れている時間を最小限に抑 えることによって幾らかの生産性を実現することはできるが、牽引治療に費やさ れる時間自体を生産活動に利用することはできない。したがって、毎日の使用に 適合し、着用者に日々の活動を行うことを許容し、しかも、治療中の脊椎に何ら かの保護を与える装置があれば有利であろう。損傷した脊椎を保護して治療する だけでなく、患者の毎日の十分な活動を許容しながら治療できるという利益を与 えることができる装置があれば、さらに有利であろう。ここに含まれる本発明の 開示がなされるまでは、従来の装置を使用してこのことを達成することはできな かった。今、本発明により、毎日の使用に適した膨張式の脊椎用装具が提供され る。本発明の装具は、損傷に対する保護、および既に存在する損傷が悪化するこ とに対する保護を与える。本発明の装具は、脊椎に関する損傷を治療するにおい て、活動を許容しながら治療できるという利益を与える。このことは、依然には 、フルスケールの診療所の装置でしか行うことはできなかった。他の利益は勿論 、これらの利益のすべてが、以下に記載する発明の詳細な説明によって明らかと なるであろう。 図面の簡単な説明 図1は、本発明の膨張式牽引装置の一具体例を示す概略斜視図である。 図2は、人間の脊椎を示す側面図であって、頸部、胸部、腰部、仙椎部、およ び尾骨部の脊椎領域を示している。 図3は、助骨と脊椎との関係を示す解剖図であって2つの図からなる。図3A は、助骨および脊椎を示す側面図である。図3Bは、図3Aの3-3線に沿う部 分断面図である。 図4は、本発明の垂直支持部材の一部切欠き斜視図である。 図5は、垂直方向に膨張したベローズ部分を含む本発明の空気膨張式ブラダを 示している。 図6は、本発明の装置の垂直支持部材を示している。ベストの上下の水平支持 部材に固定された受入れキャップ部材も併せて示している。 図7は、本発明のベストに使用される充填手段を示す斜視図である。 図8は、本発明のベストに使用される充填手段の他の具体例を示す斜視図であ る。 図9は、本発明の他の具体例である頸部牽引用装具を示している。 発明の詳細な説明 図1を参照すると、本発明の膨張式牽引装置の第1具体例の概略斜視図が参照 数字10で示されている。牽引装置10は、本発明の概念および実際を理解できる当 業者に十分理解できる程度の詳しさで描かれている。図1に示した具体例は、腰 部牽引ベストとして使用されるものである。図1から分かるように、牽引ベスト 10は、上部水平支持部材20と、下部水平支持部材(ベルト)30と、垂直方向に延び る複数の膨張式支持部材40とから構成される。 図1においては、本発明の具体例を大略的に示している。上部水平支持部材20 は、一体構造物のユニットとして示されている。実際には、上部水平支持部材20 として機能し得る多様な形態がある。本発明を具体化するにおいてどのような方 法を選択するのかは、使用材料、コスト、耐久性、装着感等の要因によって決定 される、ということがこの技術の適切な分野における当業者に明白である。上部 水平支持部材20を構成する最も単純な方法は、たぶん、支持下着を作るのに使用 される伸縮性材料を使用することであろう。 図1に示したように、上部水平支持部材20は上端縁22を有している。上端縁22 により規定される輪郭は、着用者が手を伸ばし易くなるように設計されている。 この目的のため、上部水平支持部材20は右腕アクセス輪郭部24および左腕アクセ ス輪郭部26を有している。上部水平支持部材20が単一の一体物で構成される場合 には、本発明のこの具体例に係る腰部牽引ベストは、最初に両腕を次に頭部を上 部水平支持部材20に通すことによって着用される。 上部水平支持部材20の材料の選択、および実際に構成するにおいて考慮すべき 重要な事項は、着用感を最大にすることである。良好な着用感は、着用者の体格 および上部水平支持部材20の実際の構造は勿論、上部水平支持部材20に使用する 材料の可撓性にも大きく依存する。プラスチック等のある種の材料は可撓性が低 く、また、上部水平支持部材20の内面28と着用者との間に空気を循環させること が困難で、着用感が悪いということが分かる。他に考慮すべき事項としては、着 用者の肌から大気中へと十分な水分を通し得るような材料の呼吸する能力であろ う。これらのことを考慮すると、伸縮性支持下着として通常使用される可撓性の あるファブリック材料に比べて、プラスチック等の材料は適さない。 この分野の当業者には分かるであろうが、上部水平支持部材20の構造として多 様な他のデザインを採用することができる。上部水平支持部材20は、前面、背面 、または両面が開く、やや可撓性のある材料、キャンバス、または十分な強度の ナイロンで構成することができる。上記開く部分は、レース、バックル、または ベロクロタイプのフック部およびループ部等の調整手段で閉じられる。このよう に閉じることが必要となる構成においては、着用者は通常の衣料を着るように当 該ベストを簡単に着ることができる。このようにして閉じることが必要な上部水 平支持部材20に対しては、必要であれば、当該ベストを着用者にフィットするよ うに調整する追加の調整手段が設けられる。以下の説明から明らかになるように 、上部水平支持部材がフィットするということは重要である。それは、この具体 例のベストの適切な構成要素に重力を伝達するにおいて、上部水平支持部材が重 要な部材だからである。 下部水平支持部材(ベルト)30は、図1に単一の構造体として示している。理論 的には、十分な可撓性および強度を有する材料を使用して下部水平支持部材30を そのように構成することも可能である。しかし、図1に示した具体例として、下 部水平支持部材30は、従来どおりフロントバックルタイプのベルトで構成するこ とが好ましい。さらに、いずれの構造を採用する場合にも、下部水平支持部材30 に使用する材料の選択に加えて、入手可能性、着用感、コスト等の多くの実際的 な要素を考慮すべきである。下部水平支持部材(ベルト)30は、例えば外部フレー ムバックパックに利用されるもの等の入手容易な重量支持ベルトで構成すること が最も現実的である。 これらの装置とともに使用されるにおいて、これらのタイプのベルトは、装置 全体にわたって作用する重力を着用者の体の一部(つまり、お尻)へと分配するこ ととなるようにデザインされる。このことは、荷重に耐えるのに最も適している 。これれらのタイプのベルトは、お尻上のかなり低い位置にピッタリと締め付け て着用される。これによって、重力の分配が十分かつ有効に達成される。同様に して、腰部牽引ベスト10の下部水平支持部材30は、ベスト10に作用する重力を受 け止めて、これらの力を着用者のお尻に伝達するように設計される。ここで、こ の重力伝達機構において生じる現象は、診療所において使用される大きな牽引力 による治療効果を生じる現象と本質的に同じであると考えられる。本発明の実施 において、着用者の上体の重量は、本質的には、上部水平支持部材20に牽引され 、支持部材40を介して下部ベルト部材30に伝達される。このように、本発明のこ の具体例または他の具体例によって、侵された脊椎領域に通常なら作用する重力 が、該領域に代えて解剖学的構造部(例えば、腰部牽引ベスト着用者のお尻等)に よって受け止められる。このことは、侵された脊椎領域の椎骨にそのような荷重 を作用しないようにして、該椎骨を圧縮および捻り力から解放し、したがって、 損傷した脊椎部分に適正に治療される機会を与える。またこれは、例えば前述し た従来技術において使用されるフルサイズの牽引装置の動作機構と同じ基本的概 念である。 大スケールの重力牽引装置を使用して論証されているように、所望の牽引効果 を達成するのに必要とされる機械的な重力伝達は(この場合、これらの力は、脊 椎の腰部領域から除去またはかなり減じられる)、上部脊椎領域に関連する骨格 的構造部に対して‘てこの原理(leveraging)’を適用することによって達成され る。既に説明したように、図2には、33の骨(7個は頸部領域31、12個は胸部領 域33、5個は腰部椎骨35)で構成される人間の脊椎の側面図を示している。腰部 椎骨35は、融合した5個の仙椎37および融合した4個の尾骨39へと下方へ連なっ ている。多様な脊椎領域と助骨との関係は図3に示している。図3Aは、関連す る脊椎領域に沿って助骨の側面図を示しており、胸部領域33が主要部となってい る。図3Bは、図3Aの3-3線に沿う助骨および脊椎の部分断面図である。こ れらの図が示しているように、最下部の仮助を含むこれらの助骨は12個の胸部椎 骨と一体となっている。 本発明の上述の具体例の実施において、上部水平支持部材20がまず助骨(助骨 だけではないけれども)をその下部領域に沿って十分に掴む。この助骨を掴む工 程は、脊椎の腰部領域を避けて重力を伝達する機械的伝達の最初の工程である。 このように、上部水平支持部材に掴まれた助骨は、作用する力を上部脊椎領域か ら、および該領域へと伝達するレバーとして機能する。上部脊椎領域とは、T1 〜T5の椎骨およびそれに関連する助骨部であることが多い。垂直方向に延びる 支持部材40は、脊椎の腰部領域から力を除去する機械的連鎖部における次のリン クを構成する。結局は、通常は腰部椎骨35およびこれと関連する椎間板によって 受け止められる力が、膨張式支持部材40を介して、下部水平支持部材30および着 用者のお尻に伝達される。 本発明のこの具体例の装置が機能する機構を考慮すると、上部水平支持部材ま たは部材20の構造は、籠状の助骨を有効にかつしっかりと掴んで、作用する力を 該助骨によって上方の胸部椎骨へと、または胸部椎骨から‘てこ’のごとく伝達 できるように比較的シンプルでなければならないということは、当業者には明白 である。そのようなシンプルな構造を考慮すると、上部水平支持部材20として多 様な構成を採用することが可能である。このようなデザインの多様性による主要 な利益は、本発明の装置が軽量で着用感良く構成することが可能であり、長時間 にわたって使用する歩行用として適しているということである。重要なことは、 上述の具体例の腰部牽引ベスト10の構造が、損傷した脊椎領域に好ましくない応 力を伝えることなく、着用者が妥当な範囲で体を動かすのを許容するに十分な可 撓性を備えているということである。脊椎の頸部領域に作用するように設計され る本発明の具体例においても、あまり顕著ではないが、同様の原理が作用する。 このように、牽引ベストの具体例において、着用者に適度に体を動かすことを 許容する可撓性を維持しつつ下部支持部材へと力を伝達するために重要な要素は 、垂直方向膨張式支持部材40である。図1に示したように、この具体例の膨張式 腰部牽引ベスト10は、5つの垂直支持部材40を備えている。牽引ベスト10に含ま れる支持部材40の正確な数は重要ではあるが、ベストの所望の機能を達成するた めに特に5つの垂直支持部材が存在することが重要ではない。発明者は、垂直部 材が5つあることが理想的であるが、それが本質的であるとは考えていない。そ のような支持部材の数によって、ベストの着用者に妥当な範囲での行動を許容す る十分な可撓性を維持しつつ、上部支持部材と下部支持部材との間に十分な支え が提供される。 本発明の特定の具体例における支持部材の最適個数を決定するにあたって、最 も重要な要素は、侵された脊椎領域に該装置が作用させなければならない力の総 量である。脊椎の腰部領域に作用するようにデザインされた牽引ベストに係わる 上述の具体例においては、作用させるべき力を決定し、そこから垂直支持部材の 最適個数を決定するための最も実際的な開始点は、Burton等に付与された米国特 許第4269179号についての議論に関連して上述したタイプの牽引装置と直接比較 することである。Burtonの牽引装置においては、患者の腰部脊椎領域に作用させ ることのできる力の最大量は、患者の体重のほぼ40〜50%に等しい。これは、そ のような力の範囲の上限を示している。牽引装置でそのような力を達成するには 、患者を牽引した傾斜テーブルを垂直に向かって最大角度にしなければならない だろう。そのような極端な位置においては、体の下半分からの患者の体重が牽引 装置からつり下げられる。このように、200ポンドの人に対しては、重力牽引装 置を介して腰部領域に伝えるべき力として予想される最大の力は、ほぼ80〜100 ポ ンドであろう。 本発明のあらゆる具体例において、侵された脊椎領域に装置の垂直支持部材を 介して伝えられる最大力は、垂直支持部材内の流体圧および該部材の水平断面積 の関数になる。簡単のために、垂直支持部材が円筒形状であって、その水平断面 積が単純に円筒端部の面積であると仮定すると、その支持部材によって伝えられ る力は、次式で与えられる。 F=Pr2 −(1) ここで、Fは力、Pは支持部材の膨張圧、rは円筒状の支持部材の半径、πは 良く知られた数学的定数である。ある具体例において、垂直支持部材が複数ある とすると、侵された脊椎領域に牽引装置を介して伝えられる力の合計Ftotは、 各支持部材を介して伝えられる力を単に合計したものとなる。それぞれの半径rn である支持部材がn個ある場合には、上式(1)は次式のように書き直すこと ができる。 Ftot=(P1πr1 2)+(P2πr2 2)+・・・(Pnπrn 2) −(2) すべての支持部材の半径が同一値rであって、同一圧力Pで膨張していると考 えられる場合には、上式(2)は次式のように簡単化される。 Ftot=nPr2 −(3) ここで、nは垂直支持部材の数である。このように、式(3)を使用すると、 特定の圧力および半径において、所望の合計力を達成するのに最適な支持部材の 数を決定することができる。勿論、式(3)を使用して、特定の変数を最適化す るとともに他の情報を取り入れた他の計算を行うことも可能である。 このように、適度に熟練した者であれば、垂直支持部材40の実際の数は、5個 よりも少なかったり、多かったりすることが理解できるだろう。一般的には、支 持部材の数が4個未満になることは望ましくない。垂直支持部材が4個である場 合には、その2つがベストの前方に、残りの2つがベストの後方に配置されるこ とが好ましい。例えば6個等、5個を越える支持部材を採用することも可能であ る。その場合には、複数の垂直支持部材40がベスト10の前方部分と後方部分との 間に均等に配置される。さらに多くの垂直支持部材40を採用することが望ましい 場合もある。それは、体の動きをより強く束縛することが好ましい場合であって 、例えば、脊椎側湾、脊椎前湾、脊椎後湾等、脊椎の歪みを矯正する場合等であ る。 実際的には、ベストに使用される垂直支持部材40の数には上限もある。本発明 において、支持部材が垂直方向を向いていることの重要で有利な利点は、支持部 材がそのように垂直方向を向いていると、ベスト10内において力が垂直方向に機 械的に直接分配されるという点にある。このことは、牽引ベストの具体例におい ては、支持部材を介して垂直方向に力が分配されることによって達成される。こ れによって、着用者の体重の大部分が上部水平支持部材につり下げられることと なり、また、この体重は下部水平支持部材(ベルト)に伝えられ支えられることと なる。支持部材が水平方向であったりトロイダル(torroidal)形状であったりす る場合等、支持部材が他の方向を向いていると、脊椎が支持されることはなく脊 椎が直接圧縮され、したがって、脊椎に作用する力が再分配される。このように 、水平方向に向いたブラダシステムに流体を充填すると、従来のコルセットタイ プの装具において証明されたのと同じ結果となって、着用者を非常に拘束してし まう。本発明のベストにおいてあまり多くの垂直部材を使用すると、同様の結果 を招くと考えられる。 図1に示したように、複数の垂直支持部材40は、ベスト10での配置位置に応じ て形状がやや異なっているが、ほぼ等しい直径を有している。この直径は、約1 インチかそれ以上であることが好ましい。これらの垂直支持部材の有効な機能の 本質は、図4に一部切欠き図で示した流体充填式のブラダ50である。図4に示し た本発明の具体例においては、各垂直支持部材40にはブラダ50が1つだけ配置さ れているように考えられる。しかしながら、各垂直支持部材40内に本質的に円筒 状のブラダを複数配置してもよい。各ブラダ内の流体は互いに連絡しており、空 気または他の適切な流体の単一源を用いて1本の垂直支持部材40内の複数のブラ ダ50を所望の圧力で充填することができる。また、図5に示したように、支持部 材40のブラダをベローズとして構成し、垂直上方への膨張を補助し、そして垂直 方向への力を分配することもできる。図5に示したように、どのブラダも複数の ベローズ部分で構成することが可能であるが、各ブラダは少なくとも1つのベロ ーズ部分55によって構成されることが有利である。 ブラダ50は、可撓性および強度について所望の特性を有する多様な材料から構 成することができる。しかしながら、ブラダ50として好ましい材料は、製造が容 易であるラテックスであると考えられる。そのような材料は、インディアナ州サ リバンのNorth American Latex社等の専門の製造業者によって、適切なブラダへ と作成される。本発明のこの具体例においては、ブラダ50の直径を変えることに よって、支持部材40の直径を変えることができる。ブラダの材料としてラテック スを使用すると、円筒形状のブラダの実際の直径は最大で約1インチとなるであ ろう。この直径のラテックス製ブラダは、最大でほぼ20ポンド/in2の圧力で安全 に充填することができる。しかしながら、少なくとも腰部牽引ベストの具体例と して考えられる大部分の範囲では、垂直支持部材の所望の機械的特性を達成する ために、ブラダ50はたった6〜12ポンド/in2の範囲の圧力(式3参照)で充填すれ ばよい。膨張圧の変更は、ベスト中に使用する垂直支持部材40の数、および1本 の支持部材中におけるブラダセグメントの数は勿論、ブラダの材料を変更するこ とによっても達成できる。流体圧という面においては、着用者の動作が束縛され て実際に体を動かせないということがないように、完全に充填されたベストにお いても十分な可撓性を保持することが望ましい、ということを覚えておくことが 重要である。ベスト10の具体例の使用例の大部分において、ベストの着用者が妥 当な範囲で体を動かすことができるように自由であることが好ましい。このため 、ブラダ50の材料の選択が重要になる。そして、所望の圧力で膨張されたときに 十分な可撓性を維持できるので、ラテックスがきわめて有利である。 垂直支持部材40を膨張させるときに考慮すべき他の事項は、充填中にブラダの 半径方向の拡大を規制する機械的手段を設けることが好ましいということである 。ある長さで既に説明したように、本発明の装置の牽引効果は、支持部材を介し た垂直方向の力の分配によって達成される。ブラダが半径方向(水平方向)へも膨 張する限りにおいて、本発明の実際の利益は得られない。半径方向への膨張を規 制する手段は、垂直支持部材40の外側部分43で構成することができる。そのよう な手段は、ブラダ50を覆うシースによって提供することもできる。その場合には 、 シースは十分な強度を有する材料で作られる。充填中に垂直方向には膨張するが 水平方向にはその膨張がより強く制限される材料を使用して、ブラダの壁部自体 を一体的に構成することも可能である。 垂直支持部材のブラダおよび外側部分43の構成材料として何を選択するかに依 存して、ブラダおよび(または)垂直支持部材内に追加の支持部材を設けることが 必要となるであろう。これら追加の支持部材は、垂直支持部材に追加の強度つま り支持を与える目的を助ける。これら追加の支持部材として適切な材料は、木、 プラスチック、または金属である。プラスチックの場合には、追加の各支持部材 は、着用者の体格ラインにマッチするような形状に作ることが有利である。ブラ ダの壁部と一体的に形成された可撓性のあるファブリック材料の形態の支持部材 を内蔵するものとして、各ブラダ50を作ることも可能である。 代表的には、側湾、前湾、後湾等の不整合な脊椎に対してベストが使用される 場合等、着用者の脊椎領域の解剖学的構造部に機械的な束縛を与えることが望ま れる本発明のベストの使用例においては、追加の支持部材は、可撓性が低く、強 度の高い材料で作られ、所望の形状に予めモールド成形されていることが好まし い。 垂直支持部材の機能に関して他に考慮すべき事項は、部材40の外側部分43の構 成材料である。ここで選択される特定の材料は、ブラダ材料の選択よりは重要で なく、一般的にはコスト、入手容易性、そして着用感等にも少し左右される。垂 直支持部材の外側部分は、キャンバスやナイロン等の材料で構成することもでき るが、重量を考慮するとナイロンの方が好ましい。垂直支持部材40の外側部分43 の他の機能は、上述のように、ブラダ50の膨張を制限し、可撓性ブラダの膨張中 における半径方向の拡大を物理的に制限して、力の垂直方向への分配を可能とす ることである。 垂直支持部材40は、多様な手段を用いて、上部水平支持部材20および下部水平 支持部材30に機械的に固定することができる。図6に示したように、垂直支持部 材40の各端部は、受入れキャップ部材45内に配置される。受入れキャップ部材45 は、接着剤を使用したり、縫いつけたりする等、多様な手段でベストの垂直支持 部材に永続的に固定されている。垂直支持部材40は、受入れキャップ部材を使用 せずに、ベストの水平支持部材20に直接連結することも考えられる。ベストの具 体例の全体を、図1に示したものよりもより一体的に構成することも考えられる 。このように、垂直支持部材を上下の水平支持部材に固定する手段を一体的に構 成することが有利であり、これによって、衣類として着用される一般的なベスト によく似た外観を提供することができる。このことは、装置全体の意匠性を高め るという付加的な効果もある。本発明の装置は長時間にわたって着用できると考 えられるので、実際面ではそのような配慮がある程度重要となる。しかしながら 、工学的および製造上の観点から、垂直支持部材40を上下の部材20、30に連結す る手段だけでなくベスト全体のデザインに対しても多様な要求がある。そのよう な選択は、この分野における適当なレベルの熟練者の経験内であろう。上下の水 平支持部材の全体的なデザインおよびそれらを垂直支持部材に対して機械的にど のように相互作用させるのかに関して最も考慮すべきことは、ブラダ50が充填に より拡大することによって発生する垂直方向の力が上下の水平部材に伝達されて 所望の牽引効果が達成されることとなるように、これらの構造要素の間に機械的 な連結が存在しなければならないということである。 垂直支持部材内に配置されたブラダ50の充填は、当業者には分かるであろうが 、多様な手段によって達成される。そのうちの1つの手段を図7に示した。図7 には、ハンドポンプ機構を参照数字60で示しているハンドポンプ機構60は、着脱 式のポンピングバルブ62、プレッシャフィッティング64、およびブラダアクセス ポート66で構成されている。ブラダアクセスポートはブラダチャンネル68と流体 連絡しており、ポンピングバルブ62を手で握ると、流体がブラダチャンネル68内 を流れる。ガス状流体に対するプレッシャフィッティングとしては、自転車や自 動車のタイヤに見られる通常のスクリーダタイプ(Schreader-type)のバルブを使 用することができる。そのようなフィッティングを使用すると、該フィッティン グ内の中央バルブステムを押し込むという単純な動作でブラダ内の圧力を解放す ることができる。代わりに、ベロクロタイプのフック部およびループ部を設けて 、充填機構60の着脱不可能な要素を不使用時に覆うようにすることもできる。 勿論、この一般的なタイプの充填機構は、ブラダに充填する流体として好まし い空気等のガスの使用を意図したものである。本発明の好ましい具体例を実施す るにおいて、室温で気体または液体である他の流体も充填流体として使用できる ことに留意すべきである。空気等のガスを使用するのが好ましいのは、入手が容 易であることと、機械的に取り扱うのが簡単であることに起因する。しかしなが ら、ガス状でない他の流体を使用することで十分な利点が得られるような状況も ありうると考えられる。 垂直支持部材内に配置された複数のブラダのそれぞれに、複数の充填機構60の それぞれを流体連絡させることも考えられる。この場合、装置内の充填圧を選択 的に調節して、装置内のある部分の圧力を小さくし、他の部分の圧力を高くする ということが可能になるであろう。本発明の装置のブラダシステムをこのように 任意に調節できるようにすると、着用者毎の特定動作に要求されるどの程度の動 作も許容できるようになる。ベストのブラダシステム内における個々のブラダの 数およびその配置は、製造の複雑さ、複数要素からなるシステムとすることによ る最終的なコスト、および装置の具体的な用途等の実際面を考慮して制限される 。追加のブラダを配置して(追加のブラダは、垂直方向に向けられた1または2 以上のブラダに流体連絡していることが好ましい)、着用者の背中側における腰 部の独特の幾何学的形状に一致させることも考えられる。 装置のブラダシステムを加圧するのに他の機構を利用することも考えられる。 そのうちの1つを図8に示した。ここで考えた機構は、完全に包囲されたポンプ 手段65である。ポンプ手段65は、その凸状表面を着用者の親指で下方に加圧する ことによって起動する。そのようなシステムは、ガス充填支持装置においてたび たび使用されている。ブラダ50内のガス圧を解放して着用者から取り外し易くす るために通常そのような充填手段に取り付けられているのは、手動式の圧力解放 バルブ(図示せず)である。 本発明の腰部牽引ベストの具体例の重要な用途の場合には、ベスト内のブラダ システムに対して他の充填手段を採用することも可能である。今日、長距離トラ ックのドライバーは、繰り返す振動から背中下方を保護するために色々と苦労し て おり、これが長時間の運転を不快なものとしている。それらのドライバは、下方 の脊椎領域に力が作用した状態で長距離運転をしばしば行わなければならなず、 搬送荷物を目的地でトラックから降ろさなければならないので、事態が悪化する ことが多い。ドライバが適切な持上げ技術に従わないならば、状況は悪化する。 本発明のこの具体例のベストは、そのような長距離ドライバの背中下方の損傷を 避ける理想的な手段を提供する。また、既存の損傷が長時間車輪上にいることに よって悪化するのを防止できることも勿論である。本発明の腰部牽引ベストの具 体例の大きな利点は、既に説明したように、着用したまま広い範囲で体を動かす ことができることである。さらに、該ベストは、比較的長時間着用できるほどに 心地よく、したがって、治療効果の度合いが診療所の牽引装置のレベルに達しな くても、本発明のベストの具体例を使用することによる総合的な効果は大がかり な装置の場合の効果に匹敵するかまたはそれを上回るものとなる。 最も大きなトラクタ/トレーラ結合体は、トラックの制動装置として圧縮エア 装置を採用している。着用者がトラックを運転している最中にベストのブラダに 充填することができるように、上記圧縮ガス源に供給口を設けて、ホースを延ば し、トラックのキャビンに連結器具を設けることは比較的容易である。トラック の圧縮エアシステムへの接続は、ルアーロックフィッティング等の機械的なホー ス連結器具によって行うことができる。このように、着用者は、個人的に心地よ い一定レベルの圧力にまで運転中にベストを充填し、予定の目的地に着いたとき にエアホース手段を使用してさらに充填レベルを調整し、トラックを駐車して直 ちにエアホース手段からの連結を外した後で、本発明のベストを着用したままで 積荷を降ろすことができる。ここに開示した本発明の具体例は、独自の性能を備 えており、商用品を搬送する商用車を運転する連邦および州のドライバの着用装 置の安全に対する要求に応えるのに十分な程、軽量で可撓性がある。 ベストのブラダシステムに加圧流体を運ぶためにどのような機械的手段が使用 されるのかに関係なく、本発明においては、ベスト着用中に過充填が生じること のないように、ベスト内のブラダおよび別個の流体を流すシステムのそれぞれに チェックバルブが設けられる。バルブのこのような本質は、この分野において良 く知られている。一般的に、そのようなバルブは、各ブラダの最適な充填圧を満 足するように選択または設定することができる。このように、充填中または使用 中にブラダの圧力が安全上の限界に達したとき、ベストが損傷し、または着用者 が負傷する前に、チェックバルブが起動して圧力の上昇を防ぐ。 図9は、本発明の他の具体例を参照数字70で示している。この具体例は、脊椎 の頸部領域に作用するように設計されている。図9においては、頸部用装具70を 一般化し大略化して、装具の主要要素をある程度詳細に示している。図9に示し たように、頸部用装具70は、少なくとも3つの主要構成要素から構成される。す なわち、顎を支持する上方の支持部材74と、鎖骨を支持する下方の支持部材76と 、ブラダを含む中央部分78と、である。図9に部分的に切り欠いて示したように 、ブラダを含む中央部分内には、垂直に向けられた個別のブラダ50が複数配置さ れている。ブラダ50には、任意要素としてのベローズ部分55が設けられている。 このようなブラダ50の数および直径は、本発明の腰部牽引ベストの具体例におい て既に説明した前述の式(3)にしたがって計算することができる。適切な分野に おける当業者には分かるであろうが、ブラダを含む中央部分78の詳細な構成は、 前述の具体例の場合と同様に、ある程度の変更が可能である。中央部分78は、そ の上に個別のチャンバが固定された可撓性のあるファブリック材料で構成するこ とも考えられる。各チャンバの中には、複数のブラダ50のそれぞれが含まれる。 限定を意図したものではなく単なる例示として、中央部分78を発泡材料で作って 、垂直方向に拡大するブラダ50を収容するのに適した容積部を切除することも考 えられる。 図9に示したように、頸部用装具70ブラダを含む中央部分78は、支持領域86を さらに備えている。支持領域86は、着用者の首の後方部に位置することとなるよ うに配置されており、前方から後方へ向かう面において十分な支持を与えて、着 用者の首の後方部の移動範囲を制限するように設計されている。図9には、着用 者の首回りに頸部用装具70を調節可能に固定する手段88も示している。さらに図 9は、ポンプ機構60を示している。ポンプ機構60により、頸部用装具70内のブラ ダシステムが空気等の適切な流体で目的の圧力にまで充填される。本発明のこの 具体例におけるブラダに充填される好ましい流体としてガス状流体が考えられる が、脊椎の腰部領域に作用するように設計されたベストの具体例の場合と同様に 、通常の状態では液相であるものを含めて多様な流体を使用することが可能であ ることに留意すべきである。既存の機械的な牽引装置の場合と同様に、本発明の この具体例を使用して達成される頸部牽引の合計力は、ほぼ15〜25ポンドであろ う。そのような膨張機構は、図7の具体例の機構の場合と同じ番号が付された要 素で構成される。 図9は、頸部用装具70の上下の支持部材を大略的に示しているだけである。当 業者には分かるであろうが、この装具の水平に配置された各支持部材は、さらな る詳細部を含んでいる。例えば、この装具を各着用者により有効にフィットさせ るために、顎を支持する上方の支持部材を‘おとがい(chin)’および顎領域の解 剖学的詳細形状にフィットするような輪郭に構成してもよい。上方支持部材74は 、着用者に心地よさを提供すると同時にこの装具を介して垂直方向に作用する力 に対する支持および抵抗を与えるために、比較的密度の高いプラスチック発泡材 で作ることが好ましい。上部支持部材74の長さ方向の一部を心地の良い呼吸する ファブリックでカバーしてもよい。何故なら、それが着用者の肌に直接接するか らである。 図9においては、鎖骨を支持する下部支持部材76も大略的に示しているだけで ある。頸部用装具70のこの部分として、多様な具体例が考えられる。一具体例に おいては、下部支持部材76は、上部支持部材74と同様の方法で同様の材料から作 られる。代わりに、下部支持部材76を流体充填式ブラダで構成することもできる 。この場合、下部支持部材76は、別個の充填手段が設けられるか、ブラダを含む 中央部分78のブラダシステムと直接に流体接触される。頸部用装具70の水平方向 を向けられた2つの支持部材のいずれかについて選択された実際の構成とは無関 係に、それらは、装具を介して垂直方向に作用する適切な牽引力に耐えて、それ を伝達できるように設計されなければならない。図9の頸部牽引装具は、前述の 腰部牽引ベストの具体例よりも小さなスケールで構成されるが、前述の具体例に おいて説明した理想的な原理に従って機能する。ブラダは、所望の圧力にまで充 填 されると、垂直方向に拡大し、着用者の脊椎の頸部領域に牽引力を作用させる。 着用者の頭部の重量が、顎を支持する上部支持部材74に支持され、ブラダを含む 中央部分78を介して、鎖骨を支持する下部支持部材に伝達される。このように、 着用者の頸部脊椎領域に作用する重力が除去され、現実に該重力は、下部支持部 材の具体的なデザインに応じて、着用者の上胸部または肩領域に支持される。最 終的な結果は、「発明の背景」において既に述べた機械的な頸部牽引装置のタイ プのもので得られるのと同じである。したがって、本発明の利点は、牽引治療に より実現されるべき治療効果が、結果的に生産時間の損失となる患者の固定をす ることなく得られるという点にある。 本発明の好ましい具体例の上記説明により本発明の概念および実施が明確に示 されているが、当業者であれば、本発明に多数の具体例があることが分かるであ ろう。このことを理解して、前述の説明は単なる例示であって、出願人が彼の発 明であると考えているものを限定するものではない。その発明は、以下に記載す る請求の範囲によって定められる範囲にのみ限定される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.垂直方向に作用する力を主として人間の脊椎の解剖学的領域に作用させる歩 行用脊椎牽引装置であって、 上部水平支持部材を少なくとも1つと、 下部水平支持部材を少なくとも1つと、 複数の垂直支持部材と、を備えており、 各垂直支持部材は、その第1端および第2端において、上記少なくとも1つの 上部水平支持部材と少なくとも1つの下部水平支持部材とにそれぞれ固定されて おり、 各垂直支持部材が充填可能ブラダを少なくとも1つ内蔵しており、各垂直支持 部材内のブラダの少なくとも1つが充填手段と流体連絡している、歩行用脊椎牽 引装置。 2.上記力が作用する人間の脊椎領域は、頸部、胸部、および腰部のなかから選 択される、請求項1記載の歩行用脊椎牽引装置。 3.上記少なくとも1つの下部水平支持部材が着用者のお尻近傍に固定される、 請求項1記載の歩行用脊椎牽引装置。 4.脊椎領域に作用する上記力の垂直方向成分は約10〜50ポンドである、請求項 1記載の歩行用脊椎牽引装置。 5.脊椎の解剖学的領域に作用する上記力の垂直方向成分は約15〜25ポンドであ る、請求項4記載の歩行用脊椎牽引装置。 6.上記力が脊椎の頸部領域に作用する、請求項5記載の歩行用脊椎牽引装置。 7.脊椎の解剖学的領域に作用する上記力の垂直方向成分は約40〜100ポンドで ある、請求項4記載の歩行用脊椎牽引装置。 8.上記力が脊椎の腰部領域に作用する、請求項7記載の歩行用脊椎牽引装置。 9.上記複数の垂直支持部材の数が4〜6個である、請求項1記載の歩行用脊椎 牽引装置。 10.上記水平支持部材の1または2以上が、充填手段と流体連絡した充填ブラダ を含む、請求項1記載の歩行用脊椎牽引装置。 11.着用者の脊椎の腰部領域に整合するように配置された充填ブラダをさらに含 む、請求項1記載の歩行用脊椎牽引装置。 12.前記充填手段が手動式エアポンプである、請求項1記載の歩行用脊椎牽引装 置。 13.前記充填手段が圧縮エアシステムである、請求項1記載の歩行用脊椎牽引装 置。 14.人間の脊椎の腰部領域に作用する重力を大きく減じる牽引状態を該腰部領域 にもたらす方法であって、 (a)腰部牽引装置の上部部材を、腰部脊椎領域に牽引状態がもたらされる人の 外部にその人の骨格の助骨部分に近接して、着脱可能に固定し、 (b)腰部牽引装置の下部部材を、その人のお尻に近接した解剖学的領域に、着 脱可能に固定し、そして、 (c)それぞれがその第1端および第2端において上部部材と下部部材とにそれ ぞれ固定された複数の垂直支持部材であって、各垂直支持部材が充填可能ブラダ を少なくとも1つ内蔵しており、各垂直支持部材内のブラダの少なくとも1つが 充填手段と流体連絡している、複数の垂直支持部材を、その人の体重の約40%〜 約60%に等しい垂直方向に向けられた力を装置内に発生するのに十分な圧力で充 填する、方法。
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