JP2000507403A - 高音質化オーディオシステム - Google Patents
高音質化オーディオシステムInfo
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Abstract
(57)【要約】
高音質化オーディオシステムとこのシステムを用いた音の再現方法。無線式ヘッドホンシステムは、送信機40と受信機30とを含み、さらに受信機30は、送信機40に対する受信機30の相対位置を検出するため、電磁気検出信号を利用する同期化装置109を含む。高音質化オーディオシステム用の送信機は、900MHzバンド帯域を使用した複数のチャンネルでFM信号を放送する。各チャンネルでは同一の情報が放送されるが、それぞれ所定時間、例えば50msずつ遅延して放送する。ヘッドセット受信機30と関連装置は、主スピーカーから観客までの距離に応じて、好適なチャンネルを選択する。適切なチャンネルが選局されると、大規模なコンサート会場では、無線チャンネルを通して受信した音と主スピーカーからの伝播音とがほぼ同期化されることになる。
Description
【発明の詳細な説明】発明の名称
高音質化オーディオシステム技術分野
本発明は高音質化オーディオシステムに関するものであり、さらに詳述すると
、主スピーカーから離れた位置での減衰による音質の劣化を防ぐ高音質化オーデ
ィオシステムに関するものである。このようなオーディオシステムにおいては、
音質の極度の劣化を感じることなく観客が所定の範囲を自由に動き回ることが可
能となる。背景技術
現在、コンサートホールまたは屋内、屋外のスペースで使用する音再生システ
ムには、1つまたは一群の主スピーカー(ラウドスピーカー)を使用している。
このような主スピーカーは、典型的に音源または仮想音源に近接して設けれられ
る。しかしながら、このような従来のシステムにおいでは、音の伝達距離に起因
する周波数と時間スペクトルの歪みが生じ、再現音質が劣化することになる。ま
た、音を伝播させる空気の疎密部分の物理的現象による非直線歪みも生じる。さ
らに音の大きさと音圧レベルは、音源からの距離が離れると減衰することになる
。従って、音源からの遠隔位置において所望の音圧レベルを得るためには、音源
での音圧を大きくしなければならない。しかしながら、音圧レベルを増加させる
と、遠隔位置における音の歪みが一層大きくなる。
大規模なコンサートホールまたはアリーナ(屋内または屋外)の観客は、スタ
ジオサウンドまたは少なくとも主スピーカー用のミキサーボードサウンドと同質
の高音質な音をコンサート会場で聞くことを所望している。このような目的のた
め、一般的には、遅延スピーカーシステムと呼ばれるシステムを主スピーカーシ
ステムと組み合わせて使用している。これは、主スピーカーシステムから遠隔位
置にいる観客に対して、別のスピーカーを通して音を伝えるものである。主スピ
ーカーシステムから遠隔して配置されるこれらのスピーカーにおいては、主スピ
ーカーシステムに供給される信号に対して所定時間遅延された入力信号が供給さ
れ、主スピーカ
ーシステムからの伝播音と同期する音を再現することができる。従って、遠隔位
置にある2つの音源に起因するエコーやフィードバック等の問題を解消すること
ができる。しかしながら、このような遠隔スピーカーを用いても、観客全員に高
音質な音を提供することは不可能である。
高音質化オーディオシステムを提供するため、米国特許第5,432,858
号は、無線送信機と複数の高音質再現システムとを含むオーディオシステムを開
示している。各高音質再現サブシステムは、主スピーカーに対して遠隔位置にい
る観客個人が携帯できるように構成されるもので、放送信号を受信する受信機と
、主スピーカーから届く音を検出するためにヘッドセットに設けられたマイクロ
ホンとを含む。この再現サブシステムは、放送信号を増幅し、主スピーカーから
の伝播音と同期させるための回路を含む。当該特許によると、この再現サブシス
テムは、ヘッドセットに設けた遅延回路によって受信機が受信する放送信号を所
定時間遅延させ、その遅延時間を、遠隔位置にあるヘッドセットに主スピーカー
からの伝播音が届くまでの時間に対応させるものである。
米国特許第5,432,858号に開示された高音質化オーディオシステムで
は、ゾーンシステム、手動同期化システム及び自動同期化システムの3つの例が
示されている。ゾーンシステムにおいては、主スピーカーからの距離に応じて観
客が特定のゾーンに割り振られ、観客個人は受信機/変換器サブシステムによっ
て所定時間遅延された再現音を聞く。受信機/変換器サブシステムによる再現音
と主スピーカーからの伝播音とは実質的に同期され、各ゾーンの観客はこれらの
同期音を聞くことになる。このようなシステムでは、観客個人は各ゾーンに適し
たチャンネルに受信機を同調し、変換器を通して主スピーカーと同期する再現音
を聞く。しかしながら、このゾーンシステムにおいては、コンサートの観客は始
めに自分の座席に適したチャンネルに設定するため、各自の受信/増幅装置の同
調方法についての指示を受けなければならない。従って、このようなコンサート
を何度も経験し操作方法に慣れている者を除くと、一般には操作が複雑で面倒で
あるので、実用性がなく普及には至っていない。さらにゾーンシステムでは、観
客がアリーナの他のゾーンに移動する際に受信機を手動で同調させる必要がある
ため、携帯性の点で制約を受けることになる。
米国特許第5,432,858号に開示された手動同期化システムは、観客が
遅延回路を手動で調節することになるので、上述したゾーンシステムよりもさら
に制約を受けることになる。このシステムでは、1つの共通する無線送信機から
、1つの周波数がコンサートホール全域に位置する受信機/変換器サブシステム
に送信される。従って観客を区分するゾーンはなくなる。しかしながら、上述し
た例と同様に、各自の受信/増幅装置の同調操作について指示を受けなければな
らず、このような操作を何度も経験している者を除くと、一般には操作が複雑で
面倒であるので、実用性がなく普及には至っていない。
米国特許第5,432,858号に開示された自動同期化システムは、携帯式
変換装置にサンプリングマイクロホンを設けており、主スピーカーからの伝播音
と放送信号との同期が行えるように構成されている。携帯式変換装置の回路は、
サンプリングマイクロホンによって拾われた音に反応して遅延時間の調節を自動
的に行う。しかしながら、このような自動同期化システムは、回路が複雑、高価
、大型になるという問題点を有している。詳述すると、受信/増幅装置は、無線
受信機、ゲート回路を含む信号ダイナミクス処理器、プログラム可能信号遅延回
路、信号ゲート、マイクロホン前置増幅器、加算回路及び信号相関回路を必要と
する。信号相関回路は、さらに相関回路とコントローラとを含むものである。ま
た、サンプリングマイクロホンは背景の雑音の影響を受け易いので、無線信号を
受信していないときはマイクロホンの作動を停止するための手段が必要となる。
上述した高音質化オーディオシステムは様々な利点を有しているが、一方で遠
隔位置にいる観客に伝達される音の音質が劣化するという問題点も有している。
またこのようなシステムは、観客を特定の領域に制限することになるので、観客
が自由に動き回ることができなくなる。これら従来技術のオーディオシステムは
、複雑で、取扱いが不便で、柔軟性のないシステムであるため、大きさ、重量、
コスト等の問題を解消した高音質化オーディオシステムの出現が所望されている
。発明の要約
本発明は、従来技術の上述した問題点を解消するオーディオシステムを提供す
ることを目的とする。
さらに本発明は、主スピーカーから離れた位置にいる観客に対して同期信号を
送
り、この同期信号から再現される音と主スピーカーからの音を同期させることで
、スタジオサウンドまたは少なくともミキサーボードサウンドと同質の音を観客
に提供する高音質化オーディオシステムを目的とする。
本発明による高音質化オーディオシステムにおいては、FCC(連邦通信委員
会)の許可を受けて使用されている周波数帯域を除く、家庭用または短距離用の
周波数帯域を使用した送信機と受信機を含む無線式ヘッドホンシステムを用いる
ことを特徴としている。
本発明のオーディオシステムに用いる送信機は、900MHz帯域における複
数のチャンネルからFM信号を送信するためのもので、各チャンネルは同一情報
を例えば50msずつの所定時間ずらして放送する。観客は、ヘッドセット受信機
と関連装置が位置検出信号を元に主スピーカーからの距離に応じて選局したチャ
ンネルを聞く。コンサート会場では、所定のチャンネルが選局されると、無線放
送を通して再現される音と主スピーカーからの伝播音とがほぼ同期化される。
観客の位置検出及び所定チャンネルの自動選局は、コンサート会場の所定位置
に配設した専用パルス送信機を用いた新規な方法によって行われる。各ヘッドセ
ットに設けた受信機は、専用パルス送信機からの信号に基づいて主スピーカーか
らの大まかな距離を算出し、900MHz帯域で放送されている複数のFM放送
の中から1つを選局する。
従って、上述したシステムによって、スタジオサウンドと同質の音を提供する
放送信号を正確に受信し、この受信信号と主スピーカーからの音を同期させる方
法及び装置が提供される。本発明によるシステムは、取扱いが簡単で、観客が特
別の操作を必要とせず、フィードバック、歪みまたは再生音のずれ等の問題がな
く、観客が主スピーカーシステムに対して自由に動き回ることを可能とする。
本発明による他の利点は、添付の図面を参照した下記に示す詳細な説明により
、当業者に明らかになる。図面の簡単な説明
図1は、本発明によるオーディオシステムを備えたコンサート会場の斜視図で
ある。
図2は、本発明による受信機及び送信機を示す略図である。
図3は、送信機を介して分局、送信を行う回路の一例を示すものである
図4は、本発明によるチャンネル選局回路を示す。発明の詳細な説明
図1乃至4は、従来の音再生システムと併用する高音質化オーディオシステム
と各装置の好適な実施例を示す。ここに示す実施例は本発明の請求の範囲を限定
するものではなく、様々な環境での使用例を例示したものに過ぎない。
主スピーカー再生システムは、ステージまたは演壇12に配された少なくとも
1つのスピーカー(ラウドスピーカー)または一群のスピーカー15を含むシス
テムであればどのようなものを使用しても良い。主スピーカーシステムは、マイ
クロホン18等の好適なオーディオ源からサウンドボードまたはミキサーボード
10を通って処理された電気入力信号を音に変換するものである。本発明の高音
質化オーディオシステムは、主に公開ライブまたは公開演芸放送等での使用を目
的とするものであるが、同時放送または録音放送ならびに本システムが主スピー
カーシステムと一体に設置されるアリーナ(屋内及び野外)での使用にも適して
いる。主スピーカー15は、アリーナ内の観客に、空気を媒介として音を伝える
ものである。
本発明の高音質化オーディオシステムは、観客個人が携帯する変換器を通して
、歪みのない同期音を提供することで、観客に伝わる減衰音の音量を増大させる
ものである。高音質で歪みのない音を提供するため、本発明のオーディオシステ
ムにおいては、観客個人が、主スピーカーから伝わる音と、同期信号から再生さ
れ主スピーカーからの音と同期した音とを聞くことになる。
当業者に明らかなように、本発明の高音質化オーディオシステムを構成する各
装置は、様々な配置が可能である。ここに記載する実施例は単なる例示に過ぎず
、添付の請求の範囲内において様々な変形及び変更が可能である。
本発明の高音質化オーディオシステムは、基本的に、少なくとも1つの送信サ
ブシステムと、少なくとも1つの遠隔受信サブシステム(受信サブシステム)か
らなるものである。これらサブシステムの詳細については、下記に詳述する。各
受信サブシステムは、一般的に、携帯装置の内部に収容された小型の受信機と、
この受信機に対応する小型の変換器、すなわち一対のヘッドホン等からなる。
各受信サブシステムは、遠隔位置にいる観客個人に携帯され、送信サブシステ
ム
から送信される電気信号を受信するものである。送信サブシステムから送信(放
送)される信号は、オーディオ源から主スピーカーシステムに供給される信号と
同じものである。この信号は、中央ミキサーボードからの信号を含むものである
ことが好ましい。受信サブシステムの受信機は、送信サブシステムからの送信信
号を受信し、変換処理し、さらにこれを増幅して、ヘッドホン等の変換器に変換
信号として伝送する。変換器は、この変換信号から音を再現し、主スピーカーか
らの音と同期させる。
観客個人が受信サブシステムの取扱いを容易に行えるように、電気信号は無線
によって受信機に送られる。従って、送信サブシステムは、遠隔受信/変換サブ
システムにオーディオ信号を送る無線送信機を含んでいる。
上述したように、基本的に本発明の高音質化オーディオシステムは、少なくと
も1つの送信サブシステムと、少なくとも1つの受信サブシステムからなるもの
である。本発明においては、主スピーカーからの音と受信サブシステムで受信す
る音とを同期させるために、さらに同期手段を含む。この同期手段は、受信サブ
システムの位置を検出し、受信サブシステムに好適な遅延チャンネルを同調させ
るためものである。この遅延チャンネルを介して送信されるオーディオ信号は、
主スピーカーシステムから遠隔位置にある受信サブシステムに空気を媒介として
伝わる音との時間差を補正するために、所定時間遅延して放送される。
本発明の受信サブシステムは、主スピーカーシステムからの半径方向距離を概
算するために電磁気情報を検出する。詳述すると、本発明の同期手段は、観客の
占める領域に向けてRFパルス(高周波パルス)を発信する。このようなRFパ
ルスは、主スピーカーからの各受信サブシステムの距離を概算するのに利用され
る。受信サブシステムは、複数のRFパルスの到達時間を比較して、主スピーカ
ーからの距離を概算することが好ましい。例えば、アリーナに2つのRFパルス
送信機を配置し、第1RFパルス送信機を主音源(主スピーカー)に隣接するア
リーナの前方に、第2RFパルス送信機を主音源から離れたアリーナの後方に配
置する。受信機は、これら2つのRFパルスの到達時間を比較し、ステージから
の距離を概算する。
上述した2つのRFパルス送信機の代りに、1つのRF発生器が2つのRFパ
ルスのビート周波によって定常波を作り出すことも可能である。この場合、例え
ばビ
ート周波は、アリーナまたはコンサート会場の奥行の約4倍の波長とする。この
RFパルスの電磁気情報によって、受信機による位置検出が行われる。
これらの同期手段においては、受信機が、位置検出情報を含むパルスを利用し
て、送信サブシステムにより900MHz帯域で放送される複数のチャンネルの
1つを選局する。各チャンネルでは、同一情報を所定時間遅延して放送している
。本発明によるオーディオシステムにおいては、位置検出及びチャンネル選局に
X,Y座標に対応する位置情報は必要とせず、単に主スピーカーシステム正面か
らの半径方向距離を概算すれば良いことになる。人間が同一の耳で2つの音を聞
く際に音のずれを認識できるのは、それぞれの音の到達時間に約25ms以上のず
れが生じている場合に限られる。換言すれば、半径方向距離で15乃至20メー
トル以内の範囲では、受信機が選局したチャンネルによって観客が音のずれを感
じることはない。
位置検出方法としては、多くの異なる方法を用いることが可能である。例えば
、1つのアリーナまたはコンサート会場に前後1つずつ計2つの専用パルス送信
機を設置する。前方に設置するパルス送信機は、1ms毎に10ns幅の900MH
zRFパルスを出力する。一方、後方に設置するパルス送信機は、前方のパルス
送信機からのパルスを受信し、その受信後50ns間隔を置いて10ns幅の900
MHzパルスを送信する。従って、会場内の各ヘッドセットは、1ms毎に2つの
パルスを受信する。会場の規模により異なるが、例えば、前列のヘッドセットが
500乃至100nsのずれで2つのパルスを受信し、後列のヘッドセットが50
nsのずれで2つのパルスを受信する。このずれの相違を電子工学的に認識し、各
ヘッドセットの大まかな位置を検出する。各ヘッドセットの内部では、2つのパ
ルス間のずれに応じて、VCO(電圧制御発振器)の電圧が変化し、周波数逓降
変換器(ダウンコンバータ)において好適なチャンネルが選局される。
本発明のオーディオシステムは、電波を整合させるためのものではなく、むし
ろステージからの音とヘッドセットを通した音とを同期させるためのものである
。音圧に関しては、人間の耳は受信機よりも寛大であり、電波の位相のずれも許
容されることになる。従って、主スピーカーとヘッドセットからの2つの音にお
ける位相のずれは、観客が認識することができないことになる。事実、実験室に
おける実験の結果では、2つの音信号間のずれが25ms以内であれば、人は2つ
の波形を認
識することができないことが判明している。
受信機の動作は次に示す通りである。すなわち、図2に示すように、アンテナ
102で受信された信号は、例えばフィリィプスSA620等の多目的集積回路
104に伝送される。このような集積回路は、低ノイズ増幅機(LNA)106
、周波数逓降変換器(二重平衡型混合器)108及び電圧制御発振器(VCOま
たは局部発振器LO)110を含んでいる。低ノイズ増幅器106は、始めにア
ンテナ102からの無線信号を増幅する。この無線信号は、局部発振器108か
ら供給された周波数を使用して、混合器110によって逓降される。多目的集積
回路104で変化させたIF(中間周波数)112の出力は、標準的なFM放送
の周波数域(地方局の放送によりシステムが妨害を受けないように、約100M
Hzまたはそれ以上)とする。IF信号112は、検波/データバンド増幅装置
114に伝送される前に、下記に示す選局回路109(図4参照)で処理される
。次の検波/データバンド増幅は、単一のチップからなるFMレシーバー114
で行われる。FMレシーバー114は100MHzの信号を受け取り、これを7
0KHzの第2IF(中間周波数)116の多重ステレオ信号に変換するもので
、例えばフィリップスTDA7021T等が使用される。この70KHzの信号
116は、ステレオデマルチプレクサ118、さらにオーディオ増幅器120へ
と伝送され、最終的にヘッドセットの左右のスピーカー122a、122bから
出力される。ステレオデマルチプレクサ118としては、例えばフィリップスT
DA7040Tステレオデマルチプレクサを、オーディオ増幅器120としては
、例えばフィリップスTDA7050Tオーディオ増幅器を使用する。オーディ
オ増幅装置120は、観客個人が音量の調節を行えるように、ヘッドセット外部
の音量調節(図示せず)に接続される。すべてのIC装置は、小型外付け式で低
出力に設計される。
図1を参照して、以下に本発明の高音質化オーディオシステムを詳述する。マ
イクロホン18で拾われた楽器または声等の音は、中央サウンドボード10に送
られる。この中央サウンドボード10では、すべての音の処理と合成が行われる
。エフェクト及びイコライズ処理も中央サウンドボードで行われる。中央サウン
ドボード10で処理された音は、次にパワーアンプに送られ、さらに主スピーカ
ーシステム15に送られる。中央サウンドボード10で合成、イコライズ処理さ
れた音は、送
信サブシステム、例えば送信機40にも(信号ケーブルを通してオーディオ周波
として)送られる。
送信機40においては、供給されたオーディオ信号が10局のチャンネルに分
割され、各チャンネル毎に所定時間遅延して放送される。オリジナル信号から複
製されたこれらの遅延信号は、ヘッドセットの受信機30に送信するため、各チ
ャンネル固有の900MHzの搬送波を用いて変調される。図3は、送信機40
を介して分局、送信を行う回路の一例を示すものである。
符号50で示すのは、送信機40から分離して設けられた2つのRFパルス送
信機である。これら2つのRFパルス送信機50のパルス送信タイミングは、観
客席の受信機が各パルスを受信した際に、パルス間の到達時間差に基づいて主ス
ピーカーから受信機までの大まかな半径方向距離を検出できるように決定される
。これらのRF信号は、900MHz信号の周波数のうち最も低いものとし、受
信機のIFセクシヨンに使用する簡単な構成の低域濾波器によって、オーディオ
情報を遮断し、RFパルス情報のみを通過させるようにする。受信機の選局回路
(図4参照)は、これらRFパルスの到達時間に基づきFMレシーバー114の
制御電圧を設定する。単一のチップからなるFMレシーバー114には、例えば
フィリップスTDA7021T等を使用する。この制御電圧によって、遅延オー
ディオ情報を送信する900MHzのRFチャンネルのうち1つが選局される。
詳述すると、制御電圧によってFMレシーバー114内の選択する中間周波数(
IF)が変化する。このような構成によって、選局されたチャンネルにより、ス
テージの主スピーカーから受信機まで空気を媒介として伝達される音の到達時間
と、遅延オーディオ情報の遅延時間とがほぼ一致することになる。従って、無線
放送による再現音と、空気を媒介とする伝達音とがほぼ同期し、観客は2つの音
のタイミング差に起因するエコーや音のずれを感じないことになる。
次に、図4に基づいて、選局回路109について説明する。アンテナで受信さ
れたRFパルスは、混合器110によってIF信号に逓降される。低域濾波器(
LPF)109aにおいては、ほとんどの変調信号が遮断される。ダイオード1
09bは、IFに逓降されたIF信号を検出するものである。周波数の設定は、
オーディオ信号が遮断される一方で、RFパルスが低域濾波器109aの通過帯
域まで到達
するようにする。ランプ波発生器109cは、ダイオード109bからのパルス
信号を受け取る。ランプ波発生器109cは、第1パルスが伝送されると作動を
開始し、第2パルスが伝送されるとその時点での電圧に設定する。従って、パル
スの到達時間に応じて、検出/データバンド増幅装置114の選局ピンの制御電
圧が変化することになる。
本発明においては、同一の変調特性によりFM変調を行うことが好ましい。そ
の理由として、(1)小型単一チップ集積回路を用いたFMレシーバーが安価で
入手できること、(2)短距離での使用である(従って出力が大きくない)ため
、FMシステムのSN比が比較的高く、コンパクトディスクに近い音質が得られ
ること、(3)900MHz帯域でのFMアナログ変調を使用しているので、大
型で且つ消費電力の大きいマイクロコントローラ集積回路及びその関連装置を使
用せずに済むこと等が挙げられる。
以上に述べた説明では、本発明の高音質化オーディオシステムが10局のチャ
ンネルを使用している例を述べたが、コンサート会場の規模や音質の程度に応じ
てチャンネル数を変更できることは、当業者にとって明らかである。50ms間隔
で連続する10局の遅延チャンネルを用いると、最大で500msの遅延時間とな
る。これは165メートルの距離に匹敵するもので、ほとんどのコンサート会場
で十分に適用することができる。正確なチャンネルが選局された場合、無線によ
り再現された音と、ステージから伝播される音とはほぼ同期し、その誤差は最大
でも25ms以内となる。先に述べたように、25ms以内の誤差は人間の耳では容
易に認識することのできないものである。
本発明の好適な実施例について特定の例を示して詳述したが、添付の請求の範
囲に記載された発明の範囲内において、様々な変形例及び変更例が可能であるこ
とは、当業者にとって明らかなことである。
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フロントページの続き
(72)発明者 オルトマン,ランディ
アメリカ合衆国 ニュージャージー州
08904 ハイランドパーク シーダーレー
ン 10エー
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.主音源からのオーディオ信号を複数の遠隔位置に送信する高音質化オーディ オシステムであって、 第1オーディオ信号を発信するとともにこの第1オーディオ信号を第1電磁気信 号に変換するオーディオ源と、 前記第1オーディオ信号を伝播させる主拡声手段と、 前記第1電磁気信号を無線送信する第1送信手段と、 前記第1電磁気信号を受信し、この受信信号を第2オーディオ信号に変換する受 信手段と、 前記主拡声手段に対する前記受信手段の相対位置に関する情報を含む電磁気検出 信号を送信する第2送信手段と、 前記電磁気検出信号に基づいて前記第1電磁気信号を自動的に遅延する同期手段 と、 からなり、前記受信手段は、前記同期手段によって実質的に前記第1オーディオ 信号と同期した前記第2オーディオ信号を受信することを特徴とする高音質化オ ーディオシステム。 2.前記第1送信手段が、複数のチャンネルで前記第1電磁気信号を送信するこ とを特徴とする請求項1に記載の高音質化オーディオシステム。 3.前記複数のチャンネルのうち、少なくとも2つのチャンネルが前記第1電磁 気信号を遅延して送信することを特徴とする請求項2に記載の高音質化オーディ オシステム。 4.前記複数のチャンネルが、それぞれ前記第1電磁気信号を所定時間ずつ遅延 して送信することを特徴とする請求項2に記載の高音質化オーディオシステム。 5.前記同期手段が、前記電磁気検出信号に基づいて前記受信手段の位置を検出 する電磁気検出手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の高音質化オーディ オシステム。 6.前記第2送信手段が、少なくとも1つの電磁気パルスとして前記電磁気検出 信号を送信する少なくとも1つの電磁気パルス送信機を含むことを特徴とする請 求 項2に記載の高音質化オーディオシステム。 7.前記同期手段が、前記少なくとも1つの電磁気パルスに基づいて、前記主拡 声手段に対する前記受信手段の位置を検出する位置検出手段を含むことを特徴と する請求項6に記載の高音質化オーディオシステム。 8.前記同期手段が、前記受信手段の検出位置に基づいて、前記複数のチャンネ ルから1つを選局することを特徴とする請求項7に記載の高音質化オーディオシ ステム。 9.前記同期手段が、前記送信手段から前記受信手段までの半径方向距離に基づ いて、前記第1電磁気信号を自動的に遅延させることを特徴とする請求項1に記 載の高音質化オーディオシステム。 10.前記第2送信手段が、それぞれ電磁気パルスとして前記電磁気検出信号を 一定間隔で送信する2つの電磁気パルス送信機を含み、前記送信手段から前記受 信手段までの半径方向距離がこれらの電磁気パルスに基づいて検出されることを 特徴とする請求項6に記載の高音質化オーディオシステム。 11.前記受信手段及び前記同期手段が携帯用のヘッドセットに装着されたこと を特徴とする請求項1に記載の高音質化オーディオシステム。 12.前記同期手段が、前記第1オーディオ信号と前記第2オーディオ信号とを 自動的に同期化させることを特徴とする請求項1に記載の高音質化オーディオシ ステム。 13.前記第2送信手段が遠隔位置に配される複数のパルス送信機を含み、前記 同期手段が前記受信手段内部の位置検出/選局回路を含み、前記位置検出/選局 回路が、前記複数のパルス送信機から複数の電磁気パルスとして送信される前記 電磁気検出信号に基づいて、前記主拡声手段に対する前記受信手段の相対位置を 概算し、この相対位置により前記第1電磁気信号を選択することを特徴とする請 求項1に記載の高音質化オーディオシステム。
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