JP2000506420A - 体液内の汚染物質を不活化する方法および装置 - Google Patents

体液内の汚染物質を不活化する方法および装置

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Abstract

(57)【要約】 光を用いて体液を処理し、体液中の汚染物質を不活化する装置および方法。体液を、体液に高強度光を提供する光源(24)と接触させる。体液は、多量の光化学物質を含み得る。光化学物質は、光によって活性化されると、汚染物質の少なくとも一部を不活化することが可能である。本装置は、光源(24)を封入する格納式シャッターアセンブリ(26)を含むライトボックス(10)を含む。シャッターアセンブリ(26)は円筒管(41)を含み、円筒管(41)は上昇時に、光源(24)を遮蔽する。さらに、円筒管(28)がベースアセンブリ(22)のプラットホーム(36)に取り付けられ、光源(24)およびシャッターアセンブリ(26)を封入する。

Description

【発明の詳細な説明】 体液内の汚染物質を不活化する方法および装置 本発明は、血液および血液成分などの体液(biological fluid)を処理する方 法および装置に関する。より具体的には、本発明は、体液内のウィルスなどの汚 染物質を不活化する方法および装置に関する。 発明の背景 ヒトの血液は、細胞質および非細胞質両方の成分を含む。血液中の細胞質の成 分には、赤血球(RBC)、白血球(WBC)、および血小板が含まれる。血漿 は、非細胞質の血液成分であり、細胞質の成分が浮遊する液状媒体である。血漿 はまた、タンパク質(例えばフィブリノゲン、アルブミン、およびグロブリン) 、電解質、および代謝生成物などのその他の様々な成分も含む。 肝炎またはHIVウィルスなどのウィルスがヒトの血液中に存在し得ることは 、周知である。血液中に存在するウィルスは、「細胞内に、」すなわち白血球な どの細胞質の血液成分の1つの中に含まれるか、または、「細胞外に、」すなわ ち血漿中に自由に存在し得る。例えば、肝炎ウィルスは主として細胞外のウィル スであり、サイトメガロウィルス(ヘルペスの原因となるウィルス)は主として 細胞内のウィルスであり、また、HIVウィルス(エイズの原因となるウィルス )は、細胞内および細胞外の両方に発見される。ウィルスの存在場所に関わらず 、血流中のウィルスの存在は、宿主のみならず、血液または血液成分が収集され 、輸血された場合には、受血者に対しても、感染および疾患の危険性をもたらす 。 それゆえ、医療団体は、血流からウィルスを除去する、あるいはウィルスを不 活化する方法および装置を開発することによって、活性ウィルスによって汚染さ れた輸血用血液の危険性を減少させようと試みてきた。例えばそのような試みの 1つに、Rawalらの“Reduction of human immunodeficiency virus-infected ce lls from donor blood by leukocyte filtration," Transfusion,460‐462頁(1 989)がある。この試みは、血液および/または血液成分の濾過を含み、それに より、例えは白血球中に飛沫同伴される細胞内のウィルスを除去する。血液およ び/または血液成分の濾過は、細胞内のウィルスの除去に幾分効果があったが、 細胞外のウィルスの除去にはほとんど効果がなかった。なぜなら、そのようなウ ィルスは、典型的には非常に小さいため、既存の市販フィルターで捕獲すること ができないからである。 血液中のウィルスおよび特に細胞外のウィルスを不活化する他の方法には、血 漿を蒸気滅菌してウィルスを不活化する方法がある。さらに、その他の方法とし て、「洗浄剤」を使用して、血液および/または任意のウィルスの血液成分を洗 浄する方法、または、血液成分を凍結し、解凍し、洗浄してウィルスを除去する 手法がある。 ウィルス不活化の最近の試みは、光化学物質および光を用いた血液または血液 成分の処理である。適切な波長の光によって活性化されると、光化学物質は、ウ ィルスを直接殺すことによって、またはウィルスの複製能力を間接的に抑止する ことによって、どちらの場合においてもウィルスを「不活化する」。本明細書に おいて使用されるような「不活化する」という用語(およびその語形)は、ウィ ルスなどの汚染物質の事実上の破壊、根絶、あるいは汚染物質の複製能力または 生きている受血者に悪影響を及ぼす能力を抑止する、汚染物質への直接的または 間接的な効果を意味する。 数種の公知の光化学物質が、血液中のウィルスの不活化に使用され、またはそ の使用法を開示されてきた。その中には、例えば米国特許第5,459,030号に記載 の(収集された血小板中のウィルスの不活化に使用されてきた)ソラレンが含ま れる。血液中のウィルスの不活化用に開示された他の光化学物質には、米国特許 第5,536,238号に記載のベンゾポルフィリンから派生した光活性薬物系統群が含 まれる。この特許は、本願の譲受人に譲渡されており、本明細書では参考のため に援用される。体液中のウィルスの不活化に使用されると考えられるさらに他の 光化学物質は、フェノチアジン色素系統群の化合物であり、トルイジンブルーO 、アズールA、アズールB、アズールC、チオニンメチレンブルー、およびメチ レングリーンが含まれるが、これらに限らない。 ウィルスを不活化する光化学物質に関して、光化学物質に照射される光は、光 化学物質に吸収され得る波長でなければならない。同様に本願の譲受人に譲渡さ れており、本明細書に参考のために援用される米国特許第5,527,704号に記載さ れているように、メチレンブルーの場合には、メチレンブルーは約550〜70 0nmの間の波長を有する光を吸収することが知られている。 現時点で理解されるように、光によって活性化するメチレンブルー分子は、ウ ィルスを不活化する二次および三次反応の触媒になる。より具体的には、メチレ ンブルーなどの光化学物質の活性化の結果、二次および三次反応を高める一重項 酸素が生成されると思われる。メチレンブルーに関する詳細な議論、すなわちタ ンパク質、核酸、ウィルス、およびバクテリアに対するメチレンブルーの光物理 学的、および光力学的な作用は、Tuiteらの“Photochemical interactions of m ethilene blue and analogues with DNA and other biological substrates,” J .Photochem,Photobiol.B.Biol. ,21,(1993)に述べられており、本明細書 に参考のために援用する。 ウィルスの不活化反応の触媒として作用することに加えて、メチレンブルーな どの(光によって活性化されているときの)光化学物質はまた、血漿タンパク質 、特に、本明細書に参考のために援用される欧州特許第0196515号に記載の治療 タンパク質に損傷を与え得る。欧州特許第0196515号に記載され且つ本発明で使 用されるように、治療タンパク質には任意の生理活性タンパク質が含まれる。こ の生理活性タンパク質は、この生理活性タンパク質を医学的な疾患の処置におい て有用にする性質を有する。そのようなタンパク質の例には、第VIII因子、フォ ン・ビルブラント因子、第IX因子、第X因子、第XI因子、ハーゲマン因子、その ような因子の活性形、プロトロンビン、アンチトロンビンIII、フィブロネクチ ン、プラスミノゲン、免疫血清グロブリン、改変血清タンパク質(modified imm une globulin)、アルブミン、1-アンチトリプシン、およびプレカリクレインな どのヒトの血漿タンパク質が含まれる。本発明以前は、治療タンパク質に対して 損傷を最小限に抑え、ウィルスを最大限に殺すことが可能なシステムは達成不可 能だと考えられてきた。なぜなら、増加してきた一重項酸素の生成もまたタンパ ク質に損傷を引き起こすと思われていたからである。 光化学物質をウィルス不活化に使用するための様々な装置が、同様に開発され てきた。例えば、本願の譲受人に譲渡されており、本明細書に参考のために援用 される米国特許第5,300,019号には、生物学的汚染物質を含む液体を光化学物質 を用いて処理する装置が記載されている。米国特許第5,300,019号では、ウィル スなどの汚染物質および光化学物質を含む血液は、ソース容器から処理チャンバ を介して収集容器へポンプで送られる。処理チャンバ内では、血液は、血液が処 理チャンバ内で処理される間に光化学物質を活性化する光源に露光される。確実 に血液が十分且つ均一に光源に露光されるために、(汚染物質および光化学物質 を含む)血液は、処理チャンバ内で連続的に混合される。処理後、血液は収集容 器に集められる。この特許に記載されている光化学物質は、ベンゾポルフィリン である。 同様に本明細書に参考のために援用される米国特許第5,527,704号では、血液 または血液成分の単一の容器が、対向する2本の発光ダイオードの列の間に配置 される。容器は、血液成分(血漿)、ウィルス汚染物質、および多量のメチレン ブルーを含む。容器は、約620〜670nmの波長を有する光を発生させてメチ レンブルーを活性化する発光ダイオードによって、照射される。血液または血液 成分の容器は、約5分間、露光される。 従来技術の方法および装置が、血液または血液成分などの体液中のウィルスな どの汚染物質の不活化における進歩を表す一方で、未だに改善の余地がある。例 えば最も重要な領域の1つは、100%の不活化を目標として、汚染物質の本質 的な部分の不活化をより確実にすることである。より具体的には、体液を光源に 露光することによって、治療タンパク質に対する損傷を最小限に抑えてウィルス の不活化を最大限にすることが望ましい。同様に、体液を短時間光源に露光する ことによって処理の効率を上げ、コストを下げることが望ましい。体液をその用 途において実質的に均一に、且つ好適には血液または血液成分を連続的に混合す る必要なく光源に露光することがさらに望ましい。血液および/または血液成分 などの体液は、プラスチック容器に収集、貯蔵されることが多いので、一度に1 単位または1容器以上で、しかしウィルスの不活化に悪影響を及ぼすことなく処 理し、効率を改善することがさらに望ましい。発明の要旨 本発明は概して、体液中の汚染物質を不活化する方法および装置に関する。本 発明の一局面によると、装置は、チャンバを規定する少なくとも1つの壁と、チ ャンバ内に1つ以上の汚染物質を含む多量の体液とを含む。体液はまた、光化学 物質も含む。光化学物質は、汚染物質を光源に露光する際に汚染物質の少なくと も一部を不活化することが可能である。光化学物質の不活化の効果を増大するた めに、装置は高強度の光源を有し、それにより少なくとも30mW/cm2の強度を提 供する。チャンバの壁の少なくとも一部は、光源によって発せられる光が液体に 接触することを可能にする。 本発明の別の局面によると、体液は血漿などの血液成分であり、光化学物質は メチレンブルーなどのフェノチアジン色素である。光源は、ナトリウム光を有し 得、制御システムは、光源および体液と接触する約1〜100Joules/cm2の光を 提供する1つ以上のセンサに動作可能に接続され得る。 チャンバは、可撓性のプラスチック容器であり得る。1つ以上のチャンバが光 源の周りを相対的に回転可能なキャリッジによって運搬される。光と液体とのよ り完全且つ均一な接触を提供するために、光源は延長され、例えば点光源とは対 照的に、光源の長さに沿って光を提供する。 本発明は、光を用いて体液を処理する装置にも向けられている。この装置は、 内部チャンバを規定するハウジングとチャンバ内に配置された光源とを含む。ハ ウジングは、反射性の内部表面を含み、光源とハウジングの反射性の内部表面と の間のチャンバ内に多量の体液を保持するように調整される。光は光源から直接 的に液体を通過し、また内部表面から反射して液体を通過する。 別の局面では、本発明は、光化学物質および他の化合物を含む体液中の汚染物 質を実質的に不活化する方法に向けられている。この方法は、体液と光との接触 を含む。この光は、光化学物質の活性化に有効であり、実質的には汚染物質を不 活化する少なくとも約30mW/cm2の強度を有する。本発明の一局面では、体液は 、好適には光源によって悪影響を受けない他の化合物を含む。本発明の別の局面 では、体液に接触する光の量および接触時間はモニタされ、必要に応じて、制御 される。本発明は、体液が血漿であり且つ光化学物質がメチレンブルーであると き、 特定の用途を見出す。 別の局面では、本発明は、多量のメチレンブルーを提供し、メチレンブルーを 少なくとも30mW/cm2の強度を有する光と接触させることによって、メチレンブ ルーを活性化する方法に向けられている。メチレンブルーは、体液中に配置され 得、また約0.3〜30分の間、光に接触させられ得る。 図面の簡単な説明 図1は、本発明を具体化する装置の斜視図である。 図2は、図1の装置の分解斜視図であり、外部カバーの部分は内部の特徴がよ く見えるように除去されている。 図3は、図1の装置の斜視図であり、外部カバーが除去され、内部を示してい る。 図3aは、フックに吊るされた容器の斜視図であり、容器のホルダは開かれた 位置にある。 図3bは、図3aの容器の斜視図であり、容器のホルダは閉じた位置にある。 図3cは、フックに吊るされた容器の側面図であり、容器のホルダは開かれた 位置にある。 図3dは、図3cの容器の側面図であり、容器のホルダは閉じられた位置にあ る。 図4は、図3の装置の前面正面図である。 図5は、図3の装置の側面正面図である。 図6は、図1の装置の上面図であり、外部ハウジングの上部を除去している。 図7は、図5の6−6に沿った装置の断面図である。 図8は、本発明用の制御システムを示すフローチャートである。 図9は、500〜700nmの間の高圧ナトリウム光の正規化されたスペクトル 分布を示すグラフである。 図面の詳細な説明 ここで図面を見ると、図1は本発明の一般的な実施態様としての装置10を示 す。装置10は、ライトボックスと呼ばれることがある。図1に示すように、ラ イトボックス10は、上部またはカバー14と中間部16と底部18とを有する ほぼ円筒型のハウジング12を含む。中間部は、オペレータのライトボックス動 作の制御用に制御盤20を含み得る。中間部のドア22は、ライトボックス10 の内部へのアクセスを可能にする。ドア22は、蝶番式または図1に示すような スライド自在式のいずれかにされ得る。ライトボックス10は、ライトボックス 10の内部から溢れた液体を集める格納式の溢流受け(spill tray)(図示せず )も含み得る。 図2は、ライトボックス10の分解図であり、その基本的な構成部品を示す。 具体的には、図示されたライトボックス10は、中心に配置された光源24およ びシャッターアセンブリ26を支持するベースアセンブリ23を含む。光透過管 28がベースアセンブリ上に載り、その上端部において、透過管および光源の周 りを回転するキャリッジアセンブリ30を支持する。キャリッジアセンブリは、 ほぼ円筒型の六角枠組みであり、処理される体液を包含する少なくとも1つの実 質的に透明なプラスチック容器32を保持する。光源への過度の露光から使用者 を保護するために、外部ハウジング12、特に上部および中間部は、キャリッジ および光源を封入する。 最初にベースアセンブリ23を見ると、ベースアセンブリは、最下部のベース プレート34と、強固な垂直支持部材38によってベースプレートの上方に支持 された一段高いプラットホーム36とを有する。ベースプレートとプラットホー ムとの間の空間は、ライトボックスの異なる領域を冷却する冷却ファン39aお よび39bの取付場所を提供し、光源24用の取付ソケットを含む。 光源24は、ベースアセンブリ23、より具体的にはプラットホーム36のほ ぼ中心に取り付けられる。光源は、好適には延長された管を含み、ライトボック ス10の内部の均一な照射を提供する。光源24は、任意のランプまたは電球で あり得、好適には高強度の光を発することが可能である。 より具体的には、光源24は、(a)処理される体液中の汚染物質を不活化す るために効果的な、またはより厳密には(b)体液を処理する際に使用される( のであれば)光化学物質を活性化するために効果的な、波長と強度とを有する 光を提供することが可能な任意のランプまたは電球であり得る。例えば、光化学 物質がメチレンブルーである場合、光源は、約550〜700nmの波長範囲内の 可視スペクトルにおいてその25%より多い光を提供し、それによってより良い 効率とより低い熱生成を提供することが可能であればよい。 さらに、光源24は、体液中の他の所望の成分を著しく害することなく、光化 学物質の最大限の活性化を提供することが可能な高強度の光を提供するべきであ る。例えば、本明細書で使用する高強度とは、体液またはその容器で測定したと きに少なくとも30mW/cm2である強度を意味する。例えば、メチレンブルーの場 合、強度は少なくとも30mW/cm2であり、好適には体液(またはその容器)で測 定したときに85〜130mW/cm2であり、且つ550〜700nmの波長範囲であ るべきである。言うまでもなく、他の光化学物質が、様々な強度および波長で動 作可能であり得る。光化学物質の活性化に使用可能な光源の例には、高圧ナトリ ウムランプ、ハロゲンランプ、硫黄ランプ、メタルハライドランプ、またはキセ ノンランプが含まれる。そのようなランプの1つが、高圧ナトリウム蒸気ランプ である。このランプは、(ベースアセンブリ22の)ソケットに取り付けるため に中型または大型のねじ込み口金を有する透明またはコーティングされた外部電 球の中に、アルミナ(Al23)などのセラミック発光管を含む。そのようなナ トリウムランプは、Phillips Lightingによって、Ceramalux,Model No.C1000S 52の商品名で販売されている。 光源および使用者を保護するために、図2、図3、および図4に示すように、 ライトボックス10は、格納式のシャッターアセンブリ26を含む。シャッター アセンブリは、例えば搭載および始動の手順の間、光源24を封入し、搭載が完 了し且つライトに電圧が充分に印加された後に格納される。シャッターアセンブ リ26は、上昇時に光源を遮蔽する円筒の管41を包含する。管は、シャッター アーム51に取り付く上部ラジアルフランジ26aを有する。シャッターの運動 は、図4に示すような、ラックアンドピニオンギア式のシャッター駆動モータ5 0によって行われる。 上述のように、シャッター26の上部には、上部フランジ26aが含まれ、シ ャッター26が格納されると、上部フランジ26aが管28内部のプラットホー ム36の大部分を覆う。26aの上部表面は、反射性で、光をさらにライトボッ クスの内部に分散する。フランジは、好適には、Alcoa Brite Productsによって 販売されているWhite 91などの反射性の高い材料でコーティングされる。 上記および図2に示すように、ライトボックスは、ベースアセンブリ22のプ ラットホーム36の上部に取り付けた円筒管28を含む。図6に示すように、処 理される体液の過度の加熱を防ぐために、管28は、ライトボックス10の内部 を光源領域40と、管28およびハウジング12の間の液体処理領域42とに分 離する。図2に示すように、管28は光源24および格納式シャッター26を封 入する。管28は、光源によって発せられた光を実質的に透過する任意の材料か ら形成され、且つ耐熱性の材料から形成されるべきである。光透過性が良く熱特 性を備えた適切な材料には、多くのアクリルポリマーが含まれるが、他の材料も 使用され得る。さらに、管28の内部(または外部)は、望ましい波長に対して は半透性であるが、望ましくない波長に関しては反射性の材料から形成されるか 、またはそのような材料をコーティングされ得る。例えば、管28の表面は、光 化学物質の活性化に不要な紫外(UV)光または他の光を隔絶する材料を含み得 る。また、管28の表面は、赤外光を隔絶する材料を有し得る。赤外光は隔絶さ れなければ、(体液を加熱する)望ましくない熱を発生させる。そのような材料 には、金属薄層をスパッタリングしたPET基板により形成される薄膜が含まれ る。そのような薄膜は、Southwall Technologiesによって、Altair ALT-M-20の 商品名で市販されている。キャリッジ30の取付および回転のために、管28の 上部には、図2に示すように、モータおよびキャリッジ取付プレート44が含ま れる。取付プレート44は、大きく開口しており、光源領域40内部で発生した 熱を管28の上部から(ハウジング内の通気口を介して)外へ出すことが可能で ある。 図2および図3に示すように、駆動モータは取付プレート44から吊り下げら れる。駆動モータのシャフトは、プレート44を貫通して延び、キャリッジ30 の上部フレーム要素に取り付けられ、それによりキャリッジをその中心軸48に 沿って回転させる。モータ46は接続線(図示せず)を介して電源に接続される 。あるいは、モータ46は、他の位置に配置され得る。別の実施形態では、モー タ46は、例えばベースプレート34とプラットホーム36との間に配置され、 キ ャリッジは、光源の周りを回転するプラットホーム36上の大きな軸受けリング に取り付けられ得る。この実施形態では、当業者が理解するように、モータはギ アまたは駆動ベルトを介してキャリッジを駆動することが可能である。 モータ46の配置場所に関わらず、モータ46はモータ機能を精密に制御し得 る、より具体的にはキャリッジアセンブリ30の漸増性の回転を可能にする型の ものであるべきである。そのようなモータの一例に、ステップモータがある。ス テップモータは、当業者には周知であり、Applied Motion Products of Watsonv ille,CAなどのメーカーから販売されている。 血漿などの体液の袋を保持するために、一般的に30で示すキャリッジは、ハ ウジング11の中に配置される。図2〜図5に示すように、キャリッジ30は、 上部ブラケット25aおよび底部ブラケット25bと、それらの間の垂直骨組み 25cとを含み、処理される体液の袋を支持するほぼ円筒の枠組みを形成する。 図2において最も良く分かるように、ブラケット25aおよび25bは六角形で あり、それにより六角円筒枠組みを提供し、また六角形の各辺は、枠組み上に袋 受け領域を規定する。言うまでもなく、上部ブラケット25a)底部ブラケット 25b、および垂直骨組み25cを含むキャリッジアセンブリ30は、他の規則 的な多角構造を形成し、異なる数の容器を収容し得る。(例えば、円筒枠組みは 三角形、八角形、または他の形状であり得る。) 図3a〜図3d、および図4〜図5において最も良く分かるように、上部ブラ ケット25aは、血漿または他の血液成分などの体液のプラスチック容器または 袋を吊り下げるフック50を含む。フック50は、キャリッジの六角形の各辺に 配置され、それにより血漿などの体液の(図3〜3(a〜d)に示す可撓性プラ スチック容器32を袋受け領域内に吊るすことを可能にする。一対の固定された 垂直バー52が、各袋受け領域内の上部および底部ブラケット25aおよび25 bの間に延び、内部レストを提供する。体液の容器32は内部レストに押しつけ られ、処理のために液体を容器内部により均等に分散し得る。この点について、 キャリッジ24の各袋受け領域は、袋を押しつけて処理のために液体をより均等 に分散する袋ホルダ54を含む。袋ホルダ54はワイヤフレームを含み、ワイヤ フレームは、ブラケット25bの底部に蝶番式に取り付けられ、それにより開閉 する。各袋受け領域の(フック50上方の)上部には掛け金56を含み、それに より閉じた位置においてホルダ54を保持する。 従って、図3a〜図3dに示すように、体液で満たされたプラスチック容器3 2がフック50から吊るされ、且つホルダ54が容器の上に配置され所定の位置 に固定されると、ホルダ40の水平バー58が、(重力のため容器32の下半分 に集まりがちな)液体を内側の垂直内部バーに押しつける。このようにして、水 平バー58は、体液を容器32の全体に亘ってより均等に分散する。 容器32は、血液または血液成分および光化学物質などの体液を貯蔵するため に最適な任意の半透明の材料によって形成される。好適には、容器32は、重合 体材料または重合体混合物のプラスチックにより形成される。本発明において有 用な容器は、本明細書に参考のために援用される米国特許第5,514,106号、同様 に本明細書に参考のために援用される米国特許出願第08/121,820号、および/ま たは本明細書に参考のために援用される、Robert Herman,John Chapman,Sun C hong-Sun,Jean M.Mathias,Veronique Mayadoun,Serge Degheidere and Dani el Bishofの名義で1996年10月28日付で出願された、“Systems and Met hods for Removing Viral Agents from Blood”と題された米国特許に記載され ている。 図2に示す特定のキャリッジは、体液の容器を6つまで(1区画に1容器)収 容することが可能である。言うまでもなく、キャリッジ30は、袋受け領域を可 能な限りおよび/または必要な限り多くまたは少なく有することが可能である。 事実、キャリッジ30は、プラットホーム26から取り外され、例えば3つのよ り大きな容器、またはより小さな(例えば8つの)容器を保持することが可能な キャリッジに交換できる。 図4〜図6に示すように、キャリッジ24はまた、垂直部材25cに沿って、 袋受け領域のそれぞれの間にくさび形またはV字型反射体60を含み、それによ り光源24からの(容器32を通って伝わる)光を反射する。図6において最も 分かるように、反射体60の表面62はライトボックス10の内部に向かって、 より具体的には、くさびの頂点が光源24に向けられた状態で、角度を成す。反 射体60の表面62は、2つ以上の角度の複合体であり得、またはほぼ滑らかな 凹面であり得る。反射体60、より具体的には、表面62は、容器に向かって反 射される光の強度および/または光エネルギーの強度を大幅に減少しないような 、反射性の高い任意の材料により、コーティング、塗布、または形成され得る。 そのような材料の1つに、Alcoa Brite productsによって販売されているEverbr ite 95という商品名のものがある。Everbrite95は、ポリエチレンテレフタレー ト(PET)薄膜の層の上に銀をスパッタリングした反射性の高い層を含む。そ の後、処理を施したPET薄膜は、アルミニウムまたはスチールの基板上に付着 される。 上述のように、キャリッジアセンブリ30は、ハウジング12によって封入さ れる。ハウジング12の内部表面64(図2に示す)もまた、上述の反射体60 に使用された材料と類似または同一の反射性の高い材料により、コーティング、 塗布、または形成される。反射性の高い表面により形成された内部表面を有する と、光源24からの(容器32を通って伝わる)光を容器に向かって反射するこ とが可能になる。内部表面の反射性の高い性質が、強度の減少を最小限に抑えた 状態で、光を容器に向かって反射する。このことが、体液の実質的に均一な露光 および容器から容器への実質的に均一な照射を提供するために役立つ。 最後に、ライトボックス10は、ファン39aおよび39bを含む。ファン3 9aは、管28全体および光源領域内部まで冷気を送り、光源34を冷却する。 ファン39bは、液体処理領域42全体に冷気を送り、キャリッジ24によって 容器32が回転する間に、容器32が過度に加熱されることを防ぐ。 図8に概略的且つ図式で示すプログラム可能なコンピュータベースの制御シス テムが、ライトボックス10の動作制御に使用され得る。図8に示すように、シ ステムは、ライトボックスの動作の始動、容器の搭載、容器の処理、および容器 の取り外しの段階などの、ライトボックスの動作の様々な局面をテスト、モニタ 、および制御する。この様々な段階は、オペレータによって制御盤20を介して 、または制御システムによって自動的に開始され得る。例えば、「始動」段階の 間に、制御システムは、光源の動作をテストし、光源が正確に機能しているかど うかを判定する。光源24のチェックの一部として、制御システムは、光源24 を作動させ、シャッター26を上昇させ、ウォームアップ時間の後、光源によっ て 生成されたエネルギーを測定する。(あるいは、光源によって生成されたエネル ギーは、シャッター26が降下した状態で測定され得る。)エネルギーが体液の 処理に関して容認できる範囲内であるならば、光源24は作動を止められ、シャ ッター26は下げられる。(あるいは、光源は作動を続けたままで、容器の処理 段階の時間までシャッター26によって覆われ得る。)光エネルギーの読み取り に基づいて、推定処理時間が制御システムによって計算され得る。制御システム がライトボックスの構成要素は正確に機能していると判定した場合、オペレータ が制御システムに指示を出して(または制御システムが自動的に指示を出して) 、システム動作の「容器の搭載」段階に進み得る。 容器の搭載段階の間に、制御システムは、キャリッジの種類と処理を施される 袋の数とを判定する。容器を搭載する間に、キャリッジ24は自動的に進められ 、キャリッジの均衡な搭載を可能にする。例えばキャリッジが6つの容器を保持 するように設計されている場合、キャリッジは、容器39をキャリッジ24の周 りに均等に分散するような方法で進む。従って、例えば仮に6つの容器を保持す ることが可能なキャリッジで4つだけの容器が処理されることになった場合、キ ャリッジは、第1の容器を第1の位置に配置し、その後第1の位置と正反対の位 置に自動的に進む。その後キャリッジは、第3の容器を搭載し、第3の容器と正 反対の位置に進んで第4の容器を搭載する。上述のようにキャリッジの均衡を保 つことによって、照射サイクルの間に各々の容器が実質的に均一な量の光を受け 、いずれの容器も隣接する容器によって光を実質的に遮断されることがなくなり やすくなる。また、不均衡な搭載によるモータおよび軸受けの過度の磨耗も減少 する。 さらに、容器の搭載段階の間に、システムはまた、容器の詳細をチェック、記 録し得る。システムはまた、体液が血液または血液成分である場合には、血液ま たは血液成分が処理に適切であるかどうか(例えば成分が血漿であるかどうか) をチェックする。例えば、容器は、容器の製造コードおよびロット番号ならびに 供血に関するその他の特性(例えば成分の種類)を識別するバーコードまたはそ の他の識別子を含み得る。制御システムが無効なコード、ロット番号、またはそ の他の欠陥を認識した場合には、システムは容器に印を付け、且つ/またはオペ レータに警告を発する。 容器の搭載段階の後、オペレータはシステムに指示を出して次の段階、すなわ ち容器の処理段階に進ませ得る。容器の処理段階の間に、機器は再度、光源など の構成要素が正確に機能していることを確認する一連のテストを経る。光源が( 始動段階の後)作動を止められていた場合には、光源を作動させ、シャッター2 6が降下する前に必要な強度に到達させる。これにより、所望の強度に達してお らず、且つスペクトルが不安定なまたは望ましくない光に容器32が露光される ことを防ぐ。 ライトボックス10は、その制御システムの一部として、センサ66および6 8を有し、光源24によって発せられる光の量と容器32内の体液を通って伝え られる光の量をモニタする。図2に示すように、センサ66は、シリンダー28 上またはその付近に配置され、光源24から直接体液に接触する光の量を測定お よびモニタし得る。第2のセンサ68は、ハウジング12の内部表面上またはそ の付近に配置され、体液を透過し、容器32に向かって反射する光の量を測定お よびモニタし得る。あるいは、制御システムは、1つのセンサを主要なセンサと して、第2のセンサをバックアップまたはチェックとして利用し得る。別の実施 形態では、制御システムは、体液が光源からの光に露光される時間を測定し、且 つ体液が受け取ったエネルギー量を計算することによって、体液の処理をモニタ し得る。また、制御システムは、1容器基部あたり1容器単位で各容器内の体液 の処理をモニタし、または処理の全プロセスをモニタし、且つ容器に関して平均 的な処理プロフィールに到達し得る。 制御システムは、光源から直接発せられ容器32を通って伝えられる光の量が 、体液を効果的に処理するために十分であるかどうかを判定するように、前もっ てプログラムされ得る。従って、ライトボックスが、光化学物質を用いて血液ま たは血液成分中のウィルスを不活化するために使用される場合、制御システムは 、光の量が光化学物質の活性化または、言い換えれば、汚染物質の不活化に必要 な範囲内であるかどうかを判定するように、前もってプログラムされ得る。 例えば、体液が血漿で、光化学物質がメチレンブルーである場合、制御システ ムは、(両側から)容器に接触する光のエネルギーが意図された露光範囲内であ るかどうかを判定するように、前もってプログラムされ得る。センサ66および 68が1つ以上の容器が十分に照射されていないと判定した場合、不十分とされ た容器がさらに処理を確実に施されるように、但し好適な強度の範囲内であり得 る残りの容器が過度に露光されることがないように、処理時間が延長され得る。 不十分な容器にさらに処理を施した結果、残りの容器が過度に露光されることに なった場合、さらに処理が施されることはなく、制御システムは不十分な容器に 印を付け、またはオペレータに不十分な容器が十分に処理されていないと警告を 発する。 上記のライトボックス10は、任意の液体を光を用いて処理するために使用さ れ得るが、血液または他の体液を光を用いて処理し、血液および血液成分のウィ ルス不活化するのに特に有用である。 ライトボックス10は、複数の体液の容器または単位を同時に処理することが 可能である。この結果、1単位当たりの処理コストが低くなる。複数の体液の容 器または単位を処理する能力によって、所定量の体液を処理するのにより少ない 機器で済むので、処理センターは、省力化が可能になる。ライトボックス10は 、かなり小型である(約32インチ高×30インチ幅×18インチ)。従って、 ライトボックス10は、より少ない空間を必要とし、様々な配置がより便利にな る。 ライトボックス10の動作は、血液中のウィルスの不活化を目的として光を用 いて血液を処理するという背景で記述される。しかし、本発明は、下記の特定の 例に限定されることもなく、また血液または血液成分のウィルス不活化に限定さ れることもないと理解される。 光を用いて体液を処理する方法によると、光化学物質および汚染物質を含む体 液の容器32は、ライトボックス10のキャリッジ30に配置される。本明細書 で使用されるように、汚染物質とは任意の有害な生物学的物質を意味し、特にバ クテリア、寄生虫、およびウィルスが含まれる。上述のように、容器32は、キ ャリッジ30のフック50から吊り下げられ、ホルダ54によって固定され得る 。容器32を配置する間および光源を起動する間、格納式シャッター26は閉じ た位置にあって、光源が所望の強度に到達するまで、オペレータおよび容器32 を光源から保護することが望ましい。光源を起動する間および容器をキャリッジ に 配置する間に容器を光源から保護することは、他の容器がキャリッジに配置され るまで容器が光を浴びることを防ぐことによって、容器を確実に均一処理するた めの別の方法である。シャッターはまた、スペクトルが不安定であり得る光源か ら容器を保護する。スペクトルが不安定な光は、容器において受け取られた有用 なエネルギー(すなわち、光化学物質の吸収帯におけるエネルギー)の誤った読 み取りを引き起こし得る。光源が所望の強度に到達すると、すぐに格納式シャッ ター26aが下げられ、容器32が露光される。 キャリッジ30は、所定の時間に亘って、その中心軸48の周りを回転する。 本発明によると、体液の露光の典型的な時間は、0.3〜30分の間または、よ り好適には1〜5分の間のどこでもよい。露光時間は、容器およびその中の液体 に接触する光エネルギーの量に依存する。上述のように、処理される液体が血漿 であり、且つ光化学物質が下記の比率で混合されたメチレンブルーである場合、 血漿の容器32は、光化学物質の吸収帯に一致する波長範囲内(例えばメチレン ブルーに関して言えば、一致する波長は550〜700nm)の17〜31Joules /cm2の範囲の光エネルギーを用いて処理されることが望ましい。任意の1つの容 器が所望の範囲内のエネルギーにさらされなかった場合、手順または処理は延長 され得る。 キャリッジ30の回転はまた、体液の均一な処理を提供する。キャリッジ30 の回転によって、確実に各容器は液体処理領域42のあらゆる部分に同様の時間 露光される。また回転によって、確実に各容器は例えばファン39bによって均 一に冷却される。 本発明によると、選択された量のメチレンブルーを含む血液または血漿などの 体液と高強度の光とを使用することによって、メチレンブルー分子の殺ウィルス 効果が向上すると思われる。体液に低強度の光を提供するランプと比較すると、 体液に接触する高強度の光を使用することによって、時間単位当たりにメチレン ブルーと接触する光子の数が増大し、また、この光子が(自由空間における)メ チレンブルーの吸収波長に一致するエネルギーを有する場合、例えば血漿中のウ ィルス不活化の原因となる二次反応を引き起こす一重項酸素の発生を増大すると 思われる。本発明によると、メチレンブルーの血漿に対する好適な比率は、約 1:20〜1:35の間であるが、1:200〜1:350であり得る。従って 、血漿の体積がほぼ200〜350mlの間であるとき、約1〜10mlのメチレン ブルーが使用され得る。メチレンブルーの濃度は、約1〜10μmの間であり、 好適には約1μmであり得る。 上述のように、メチレンブルーは663nmを最高点とする約550〜700nm の間の波長を有する光によって活性化される。この範囲の吸光度によって、(主 に300〜560nmの光を吸収する)血漿または血漿タンパク質に重大な悪影響 を及ぼすことなく、メチレンブルーが活性化されると理解される。さらに、短時 間で最大限の殺ウィルス効果を実現するために、光の強度は、体液またはその容 器において30mW/cm2よりも大きく、好適には体液(またはその容器)での測定 値が85〜130mW/cm2の間であり、且つ波長が550〜700nmの範囲内であ るべきである。 1つの実施例では、仮性狂犬病ウィルス(PRV)を加えた新鮮な冷凍血漿の 単位は、白血球減少フィルター(leukoreduction filter)を通して処理され、 ライトボックス10と重大な局面において類似する試作ライトボックスの中で、 高圧ナトリウム光を照射された。1つの実験では、PRVを(1:10スパイク )加えた310mlの血漿と10mlメチレンブルーとを含む血漿の単一のパックに 高圧ナトリウム光を照射した。この高圧ナトリウム光は、(約350〜800nm の帯域に亘って測定したときの137mW/cm2に一致する)550〜700の吸収 範囲において最大8分まで測定したときに約119mW/cm2の強度を有する。ウィ ルスのレベルは、0.5分、1.0分、2.0分、4.0分および8.0分の間 隔で、従来の伝染病検定法(plague assay)に従って測定された。さらに、5ml アリコート(aliquots)中のウィルスのレベルも上記の時間間隔で測定された。 上記に加え、PRVを加えた血漿と(上述のような)メチレンブルーとの1つ の容器を含む別個の実験が、ライトボックス10の中で5つの(添加されていな い)血漿の容器を用いて実施された。照射された光の強度は、(約350〜80 0nmの帯域に亘って測定したときの133mW/cm2に一致する)550〜700の 吸収範囲において測定したときに約115mW/cm2であり、サンプルは上記の時間 間隔で取られた。ウィルスのレベルは、従来の伝染病検定法および5mlアリコー トによって測定された。これらの実験結果を、表1に記載する。 表1に示すように、従来の伝染病検定法を使用すると、1分間の照射で血漿か ら回復する伝染性のウィルスの量が最小になった。回復可能ウィルスは、2分よ り長く露光したサンプルにおいては識別されなかった。従って、ウィルスで汚染 され、メチレンブルーおよび高強度光を用いて処理される血漿の露光の結果、短 時間(例えば約2分間)で完全なウィルス不活化が実現する。また、一度に1つ より多くの容器を使用することによって、ウィルスを殺すレベルに重大な影響を 及ぼすことはない。 本発明の装置および方法によるとまた、(Joules/cm2またはJ/cm2で表現され る)同じまたは類似するエネルギー量を提供し得る他の装置または方法と比較し て、より効果的にウィルスを殺すことができる。エネルギーは、光の強度と時間 との積である。本発明によると、強度の増大は、露出時間を増大するよりも大き な(殺ウィルスおよび/または治療タンパク質の回復などの)生物学的効果につ ながることが分かった。言い換えれば、強度を増大した場合のエネルギーレベル において、露光時間を増大した場合の実質的に同じエネルギーレベルにおいて得 るよりも大きな生物学的効果が得られる。 例えば、(1単位が約300〜310mlの)血漿単位に、最終ウィルス添加( load)量が約6×105PFU/mlに達するように仮性狂犬病ウィルスを加えた。血 漿単位を細胞内汚染物質を除去するために濾過し、各容器に10mlのメチレンブ ルーを含む処理容器に収集された。メチレンブルーを含んだ血漿に、高圧ナトリ ウム光を照射した。この高圧ナトリウム光は、550〜700nmの吸収範囲内で 容器において測定したときに約120mW/cm2の強度を提供する。(この強度は、 約350〜800nmの帯域において測定したときの体液またはその容器における 140mW/cm2に一致する。)従来の伝染病検定法を使用して、ウィルスの残存量 を、様々なエネルギーレベルにおいて測定した。その結果を表2に示す。 別の1回分の(1単位が約300〜315mlの)血漿単位に、最終ウィルス積 載量が約1×106PFU/mlに達するように仮性狂犬病ウィルスを加えた。これら の血漿単位は、細胞内汚染物質を除去するために濾過されて、濃度が1μmに達 するように各容器に10mlのメチレンブルーを含む同様の処理容器に収集された 。メチレンブルーを含んだ血漿単位に、白色蛍光を照射した。この白色蛍光は、 3 50〜800nmの帯域において測定したときの容器において約24mW/cm2の強度 を提供する)。従来の伝染病検定法を使用して、ウィルスの残存量を、様々なエ ネルギーレベルにおいて測定した。その結果を表2に示す。 表2に示すように、強度および供与量は、350〜800nmの範囲内で測定し た。これらの強度および供与量がメチレンブルーの吸収スペクトル(550〜7 00)を越えて測定された場合、ナトリウム光の強度は121mW/cm2であり、供 与量は、左端の列の上から下へ順に、0、1.7、7、14、および28である 。同様に、白色蛍光の強度は12mW/cm2であり、供与量は、列の上から下へ順に 、3、0、0.5、2.5、7.5および15である。 従って、表2に示すように、(約350〜800nmの帯域に亘って測定した ときの15Joules/cm2に一致する)550〜700nmの吸収範囲内で容器におい て測定したときにエネルギーレベルが約7.5J/cm2である白色蛍光に関して、 ウィルスの対数減少(LRV)は、(約350〜800nmの帯域に亘って測定し たときの16J/cm2に一致する)550〜700nmの吸収範囲内で容器において 測定したときにエネルギーレベルが約14J/cm2である6.2Logよりも大きい値 と比較して4.8であった。 本発明の装置および方法はまた、治療タンパク質に対してより少ない損傷を可 能にし得る。例えば、(約1.1μmの濃度を得るために)約10mlのメチレン ブルーを含んだ約235mlのサンプルを調整した。1つのサンプルは、550nm 〜700nmの吸収範囲内で測定したときに容器において8.8mW/cm2の強度を提 供する白色蛍光を用いて処理した。その他のサンプルは、550nm〜700nmの 吸収範囲内で測定したときに容器において121mW/cm2の強度を提供する高圧ナ トリウム光を用いて処理した。表3に示すように、高圧ナトリウム光に約2分間 露光した後は、回復可能なウィルスは検出されず、フィブリノゲンの回復は約8 8%だった。それに対して、30分露光した後に白色蛍光と接触させても、完全 にウィルスを殺すことはなく、また、フィブリノゲンの回復は約81%になった 。 添付する請求の範囲に従って、本明細書に記載の実施形態および方法の様々な 改変が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リード,マイケル エイ. アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01824,ケルムズフォード,コンコード ロード 135 (72)発明者 ラルソン,デール エヌ. アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02158,ニュートン,ウィンスロー ロー ド 191 (72)発明者 カッファロ,ダニエル エフ. アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02144,ソマービル,ダマー ストリート ナンバー1 307

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.チャンバを規定する少なくとも1つの壁と、 該チャンバ内の、1つ以上の汚染物質を含む多量の体液と、 該体液内の、光源に露光する間に少なくとも一部の該汚染物質の不活化を発生 させることが可能な多量の光化学物質と、 少なくとも約30mW/cm2の強度を有する光を提供する光源と を有し、 該チャンバの該壁の少なくとも一部が、該光源からの光と該体液との接触を可 能にする、体液中の汚染物質を不活化する装置。 2.前記体液が血液または血液の成分を含む、請求項1に記載の装置。 3.前記体液が血漿を含む、請求項1に記載の装置。 4.前記光化学物質が前記光源からの光との接触時に一重項酸素を生成し、該光 化学物質が、フェノチアジン色素、ソラレン、メロシアニン、ポルフィリン、フ タロシアニン(pthalocyanines)、トルイジン、およびフラビンより成る群から 選択される、請求項1に記載の装置。 5.前記光化学物質がメチレンブルーを含む、請求項4に記載の装置。 6.前記光源が高圧ナトリウム光源を有する、請求項1に記載の装置。 7.前記チャンバが、前記光源からの光に対して半透過性である可撓性プラスチ ック容器を有する、請求項1に記載の装置。 8.前記体液と接触する光の量を感知するシステムをさらに有する、請求項1に 記載の装置。 9.前記センサおよび前記光源に動作可能に接続され、それにより前記体液に接 触する光の量が約20〜36Joules/cm2の間の量となるように制御システムをさ らに有する、請求項8に記載の装置。 10.前記制御システムが、前記光源を延長し且つその長さに沿って発光するこ とを確実にする、請求項9に記載の装置。 11.チャンバを規定する手段と、 該チャンバ内の、1つ以上の汚染物質を含む多量の体液と、 該体液内の、光源に露光する間に少なくとも一部の該汚染物質の不活化を発生 させることが可能な多量の光化学物質と、 該体液を少なくとも約30mW/cm2の強度を有する光と接触させる手段と を有し、 該チャンバを規定する該手段の少なくとも一部が、該光を該手段の少なくとも 一部を貫通させて該体液に通すことを可能にする、体液中の汚染物質を不活化す る装置。 12.前記チャンバを規定する前記手段が、前記光源からの光に対して半透過性 の可撓性プラスチック容器を有する、請求項11に記載の装置。 13.ハウジングをさらに有し、該ハウジングが内部に少なくとも内壁とキャリ ッジとを有し、前記チャンバが該ハウジングの該内壁と該キャリッジとの間に配 置される、請求項11に記載の装置。 14.前記体液を光と接触させる前記手段が延長した光源を有する、請求項11 に記載の装置。 15.前記光源が高圧ナトリウム光源を有する、請求項11に記載の装置。 16.前記体液と接触する光の量をモニタする手段をさらに有する、請求項11 に記載の装置。 17.前記体液を前記チャンバ内部に実質的に均一に分散させる手段をさらに有 する、請求項11に記載の装置。 18.前記体液が、前記光源の周囲に配置された複数のプラスチック容器に収容 される、請求項12に記載の装置。 19.前記プラスチック容器を前記光源の周囲で回転させる手段をさらに有する 、請求項18に記載の装置。 20.前記体液を通過した光を該体液に向かって反射する手段をさらに有する、 請求項11に記載の装置。 21.光源と、 該光源の周囲に配置されたほぼ環状のキャリッジと を有し、 該キャリッジが選択された量の体液を保持するように調整される、光を用いて 体液を処理する装置。 22.前記キャリッジおよび前記光源が相対的に回転可能である、請求項21に 記載の装置。 23.前記光源が静止し、且つ前記キャリッジが該光源の周囲を回転する、請求 項22に記載の装置。 24.前記キャリッジが少なくとも1つの体液の可撓性容器を保持するように調 整される、請求項21に記載の装置。 25.前記光源が高強度の光を提供する、請求項21に記載の装置。 26.前記光源が少なくとも約30mW/cm2の強度を有する光を提供する、請求項 25に記載の装置。 27.前記光源が約570〜690nmの間の波長を有する光の少なくとも一部を 発する、請求項26に記載の装置。 28.前記光源が高圧ナトリウム光源を有する、請求項25に記載の装置。 29.前記光源によって発光された光の量をモニタする少なくとも1つの光セン サをさらに有する、請求項21に記載の装置。 30.内部チャンバを規定するハウジングと、 該チャンバ内に配置された光源と を有する、光を用いて体液を処理する装置であって、 該ハウジングが反射性の内部表面を有し、多量の体液を該光源と該反射性の内 部表面との間に保持するように調整された装置。 31.前記ハウジングの前記反射性の内部表面がほぼ環状である、請求項30に 記載の装置。 32.前記装置が、複数の体液の可撓性容器を前記内部チャンバ内に保持するよ うに調整された、請求項30に記載の装置。 33.前記光源が高強度光を提供する、請求項31に記載の装置。 34.前記光源が、少なくとも30mW/cm2の強度を有する光を提供する、請求項 33に記載の装置。 35.前記光源が570〜690nmの間の波長を有する光の少なくとも一部を発 する、請求項33に記載の装置。 36.前記光源が高圧ナトリウム光源を有する、請求項33に記載の装置。 37.前記光源から前記体液に直接的に接触する光の量を測定するセンサをさら に有する、請求項33に記載の装置。 38.前記光源が延長され、その長さに沿って発光する、請求項31に記載の装 置。 39.前記光源から直接的におよび前記反射性表面から前記体液に接触する光の 量が、選択された最小限の量以上であることを確実にする制御システムをさらに 有する、請求項38に記載の装置。 40.光化学物質を含む体液中の汚染物質を実質的に不活化する方法であって、 該体液を少なくとも30mW/cm2の強度を提供する光と接触させ、それにより該 光化学物質を活性化し、且つ該汚染物質を実質的に不活化する方法。 41.前記体液が他の化合物を含み、前記光源が該他の化合物に実質的に悪影響 を及ぼすことがない、請求項40に記載の方法。 42.前記体液を約9分よりも短い時間だけ接触させる工程をさらに包含する、 請求項40に記載の方法。 43.前記体液に接触する光の量をモニタする工程をさらに包含する、請求項4 2に記載の方法。 44.前記光が前記体液に接触する時間の量を制御する工程をさらに包含する、 請求項43に記載の方法。 45.前記光化学物質を含む容器内に前記体液を導入する工程を包含する、請求 項40に記載の方法。 46.前記接触工程の少なくとも一部の間、前記光源および前記体液を冷却する 工程をさらに包含する、請求項40に記載の方法。 47.前記体液が血漿であり、前記光化学物質がメチレンブルーである、請求項 40に記載の方法。 48.前記血漿の体積が約235〜310mlの間であり、前記メチレンブルーの 体積が約10mlである、請求項47に記載の方法。 49.前記血漿に対する前記メチレンブルーの比率が、約1:20〜1:35の 間であり、その結果、該メチレンブルーの濃度が約0.1〜10マイクロモルの 間である、請求項47に記載の方法。 50.多量のメチレンブルーを提供する工程と、 該メチレンブルーを少なくとも約30mW/cm2の強度を有する光と接触させる工 程と を包含する、メチレンブルーを活性化する方法。 51.前記メチレンブルーが体液内に配置される、請求項50に記載の方法。 52.前記メチレンブルーを5分以内の時間だけ接触させる工程を包含する、請 求項50に記載の方法。 53.前記メチレンブルーを約100〜150mW/cm2の間の強度を有する光と接 触させる工程を包含する、請求項50に記載の方法。 54.前記光源が高圧ナトリウム光源を有する、請求項11に記載の装置。 55.前記光源を遮蔽する格納式シャッターをさらに有する、請求項21に記載 の装置。
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