JP2000505356A - 静電気式噴霧 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 静電気式噴霧装置は、１または複数の放射感知素子と、電荷蓄電手段とを備えた低電圧回路によって電力供給される高電圧発生回路を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】 静電気式噴霧 本発明は、静電気式噴霧に関する。 本発明は、特に、例えばエアーフレッシュニング、消臭スプレー、空気清浄ス プレー、殺虫剤スプレー、パーソナルケア／衛生用品（例えば脱臭剤、化粧品お よび香水）および鼻・呼吸器官系スプレー等医薬品ならびに医薬部外品を含む用 途に使用される静電気式噴霧装置に適用される。 上記の用途に好適な静電気式噴霧装置の例は、出願人による先の特許出願第EP -A-120633号公報、第EP-A-441501号公報、第EP-A-468735号公報、第EP-A-468736 号公報、第EP-A-482814号公報、第EP-A-486198号公報、第EP-A-501725号公報、 第EP-A-503766号公報、第EP-A-607182号公報、第PCT-A-WO94/13063号公報、およ び国際出願番号第PCT/GB94/01829号、第PCT/GB95/00915号、第PCT/GB95/02218号 に開示されており、これらの開示の全体はここに参照されることにより本明細書 中に組み込まれる。 これらの静電気式噴霧装置は、噴霧物質に印加するためにキロボルト程度の電 圧を発生させる高電圧発生器を常に組み込んでいる。高電圧発生器は、先行技術 において１または複数の使い捨て可能なバッテリー（電池）を備えた低電圧電源 によって電力供給される。 本発明は、低電圧電源を簡略化するためのものであり、（環境的に好ましくな い）バッテリー交換の必要性を回避することを目的としている。また本発明は、 特にサイズが重要となる状況において静電気式噴霧装置全体のサイズを縮小可能 にしている。 本発明によると、静電気式噴霧に好適な物質の供給を受け入れるためのハウジ ングと、前記物質を噴出させる出口と、前記物質に高電圧を印加する高電圧発生 手段とを備え、該高電圧発生手段は、照射に応じて電流の発生が可能な１または 複数の素子の形態をなす低電圧電源と、該素子によって生成される電荷を蓄電す る電荷蓄電手段とを含むことを特徴とする静電気式噴霧装置を提供する。 前記電荷蓄電手段は、好ましくは１または複数のコンデンサを備える。 あるいは、前記電荷蓄電手段は、再充電可能なタイプである１または複数のバ ッテリーを備えていてもよい。 前記静電気式噴霧装置は、好ましくは噴霧物質を出口から噴出する前に高電圧 に印加するタイプのものである。 典型的には、高電圧発生手段は、最大３５ｋＶ、例えば３〜３５ｋＶ、より典 型的には３〜２０ｋＶの範囲の電圧出力を生成し、好ましくは５〜２０ｋＶであ る。 前記低電圧電源は、典型的には、前記高電圧発生手段の高電圧出力よりも典型 的に少なくとも２桁小さい、例えば１．５〜２４ボルトの範囲の出力電圧を生成 する。 前記素子は、周辺光に曝露されるように当該静電気式噴霧装置上に配置される 。前記素子は、通常、永続的に曝露されるが、当該静電気式噴霧装置が使用され るべき時まで前記素子は周辺光から選択的に遮蔽または隠蔽できるような構成と なっていてもよいが、後者の場合、噴霧が開始可能となる前に前記素子が周辺光 に曝露されることによって、低電源に十分な電力を生成させる必要がある。 当該静電気式噴霧装置は、人に対する噴霧用物質の適用に使用される場合、手 に持って使用するのに適した大きさである。当該静電気式噴霧装置は、空気芳香 および空気清浄等の目的で室内に物質を噴霧するために使用される場合、片手の み使用して携帯できる大きさであることが好ましい。 前記素子の配置は、当該静電気式噴霧装置が使用されるべき方法に関連して選 択される。例えば当該静電気式噴霧装置が液体噴霧を空気中に放出するために、 例えば空気を芳香および／または清浄するために使用される場合、当該静電気式 噴霧装置は、通常、窓の下枠等の水平面に置かれるように設計されている。この 場合、前記素子の配置は、水平面に直立する場合、当該静電気式噴霧装置の向き に関係なく適正な光が前記素子に確実に当たるように構成される。噴霧中、当該 静電気式噴霧装置が片手で保持されるような場合(例えば、パーソナルケア／衛 生用品の噴霧の場合)、素子の配置は、噴霧中、静電気式噴霧装置の通常の取り 扱いでは片手で隠れないようになっている。尚、静電気式噴霧装置が噴霧に使用 されていないときは通常充電が行われているため、これは不可欠ではない。 前記素子は、当該静電気式噴霧装置の外部表面に配置されてもよく、あるいは 静電気式噴霧装置の本体内部に配置されて静電気式噴霧装置ハウジングに設けら れた窓部を通して周辺光に曝露されてもよい。 通常は、前記素子のアレイがある。このアレイ（または、単一素子が使用され る場合にはこの単一素子）の放射感知面積の大きさは、当該静電気式噴霧装置が 作動状態であり物質の静電的に帯電された噴霧を生成している場合、好ましくは 、高電圧発生手段によって生成される高電圧出力の１ｋＶ当たり多くて５ｃｍ² （しばしば多くて３ｃｍ²、また、場合によっては多くて２．５ｃｍ²）である。 本発明の静電気式噴霧装置は、該静電気式噴霧装置が使用されるかまたは作動 が必要とされる毎に比較的短時間の噴霧動作を維持することのみを必要とする場 合への適用、および、噴霧中の高電圧発生手段によって供給される電源出力（出 力電流によって逓倍される作動電圧）が５ｍＷ未満、典型的には２ｍＷ未満、よ り典型的には１ｍＷ未満である場合への適用に特に好適である。これは、例えば 噴霧が短時間に一定間隔で行われる空気芳香に使用される静電気式噴霧装置の場 合が典型である。また、当該静電気式噴霧装置は、（香水および医薬品ならびに 医薬部外品のスプレー等）使用があまり頻繁に行われない場合への適用にも好適 であり、この場合、静電気式噴霧装置の電源出力はいくらか大きく、例えば最大 ２０ｍＷであってもよい。 本発明において、静電気式噴霧装置は、典型的には１時間当たり多くて５００ ｍＷ／hrの平均電力消費量である。 当該静電気式噴霧装置のデューティサイクルは、前記素子の放射感知面積の大 きさと低電圧電源の電荷蓄電手段の容量に依存する。典型的には、前記素子が１ ．０ｋＷ／ｍ²（全日光と同等量）のレベルで周辺光に曝露される場合、静電気 式噴霧装置のデューティサイクルは、少なくとも５％であり、好ましくは少なく とも１０％、さらに好ましくは少なくとも３０％である。しかしながら、場合に よっては、使用頻度が比較的少ない例えば香水および医薬品の用途についてはデ ューティサイクルは５％未満であってもよい。 ここで用いられるデューティサイクルとは、同一持続時間を有する次の噴霧時 間を十分に得られるように低電圧電源の電荷蓄電手段を補充するのに必要な時間 に対する噴霧持続可能な時間の割合をパーセンテージで表わしたものを「デュー ティサイクル」という。 場合によっては、デューティサイクルは、使用者の調節の下に可変であっても よい。例えば、室内の芳香に適用する場合、連続的に持続する噴霧よりむしろ噴 霧を定期的に吹き付けることは、嗅感覚の「疲労」を回避するために好ましい。 デューティサイクルを使用者が選択する選択手段を設けることによって、使用者 は、好みに応じて芳香の吹き付けの周期数を調整することができる。これらの選 択手段は、例えば前記素子を曝露する程度を変えるために可動である蓋等の遮蔽 装置を備えている。 放射感知素子は、非結晶または多結晶光起電性物質から構成されるが多結晶光 起電性物質は光／電力変換効率が高い傾向にあるので、多結晶の取り合わせで構 成されることが好ましい。これらの光起電性物質は、広く入手可能であり、例え ば小型電子計算機等ソーラーパワーの電子機器に一般的に利用されている。 この低電圧電源は、次のような方法で電荷蓄電手段から高電圧発生手段への電 流供給を制御する制御手段を含む。即ち、この制御手段により、電流供給は、電 荷蓄電手段に蓄電される電荷量が所定の上位閾値に到達するまでは開始されず、 この蓄電された電荷量が所定の下位閾値を下回ったときに停止され、また、放射 誘導電荷の補充の結果として、前記上位閾値が再度達成されるまで再開できない ように行われる。 このような制御は、作動が一定状態にある間、高電圧発生手段を作動させるの に必要とされる維持電流より、初期動作を誘発するための過度性起動電流が高い ことを要求するタイプの高電圧発生手段を使用する際に特に好適であることが分 かった。これは、例えば出願人が先に出願した欧州特許出願第441501号に開示 されるタイプの電圧発生手段に適用される。即ち、ＤＣ電源からの低電圧を比較 的低いＡＣ電圧に変換する変換手段と、前記ＡＣ電圧のエネルギー量を蓄積する 手段と、比較的振幅の小さい高周波減衰振動電圧を生成するためにエネルギー蓄 積手段を繰り返し放電する手段と、前記比較的振幅の小さい高周波減衰振動電圧 を振幅の大きい高周波減衰振動電圧（典型的には少なくとも５ｋＶ）に変換する 高利得変圧手段と、前記振幅の大きい高周波減衰振動電圧を整流して単極の高電 圧出力を供給する手段とを備えたタイプの高電圧発生手段に適用される。 少なくとも一部の用途、例えば脱臭剤、化粧品等パーソナルケア製品スプレー および医薬品ならびに医薬部外製品スプレー等において、当該静電気式噴霧装置 は、好ましくは、当該静電気式噴霧装置が使用準備状態にあるかどうかについて 使用者に信号を送る待機手段を含む。この信号は、聴覚および触覚を含むいずれ の好適な形態をとってもよいが、通常は視覚的性質のものである。例えば、十分 な電荷が低電圧電源に蓄電されて噴霧が開始される場合には、当該静電気式噴霧 装置に装着される液晶ディスプレイ等の低電流消費信号源は作動準備にあること を知らせてもよい。別の実施態様では、電荷蓄電手段から電流が供給される抵抗 性染料の色の変化によって視覚信号を生成してもよい。 高電圧発生手段の作動およびこれによる噴霧の開始は、通常、使用者が操作す る形式のスイッチによって制御される。該スイッチは、簡単な機械式スイッチ、 電子式スイッチ（例えば電界効果トランジスタ(ＦＥＴ))、または、例えば手の 指または他の部分で光の通過穴を塞ぐことによって光線を間断する光学式スイッ チであってもよい。 待機手段が設けられる場合、使用者が操作するスイッチに優先することは効果 的である場合がある。即ち、これによって使用者の起動可能なスイッチは、低電 圧電源が準備状態にある時にのみ有効となる。 また、ある形態のタイミング装置を設けて、いかなる場合でも当該静電気式噴 霧装置の作動時間の長さを制限または制御するようにしてもよい。 当該静電気式噴霧装置は、電荷蓄電手段の電荷が消耗した場合、噴霧の差し迫 った停止の信号を送る信号手段を備えていてもよい。これらの信号手段は、前記 電荷蓄電手段の電荷蓄電レベルを監視するように構成し、停止が所定の時間内に 行われることを示し、および／または、秒読み手段を提供するように構成しても よい。 静電式噴霧装置が準備中であることを示す手段と差し迫った噴霧の停止を示す 手段の双方を組み込む場合、信号手段を両方の機能に共通としてもよい。例えば 、噴霧の準備は、液晶装置等の低電流消費装置によって示してもよく、一度準備 状態が完了したときに当該静電式噴霧装置が噴霧状態にあることを示す信号を生 成し、その後、（例えば、噴霧の停止が予期されるまでは残り時間を示すディス プレイによって）噴霧の停止が差し迫っていることを示す出力を生成する。 噴霧物質は、液体配合物（内部に固体が浮遊するもでもよい）であってもよく 、または粉末であってもよい。噴霧物質は、液体配合物で構成される場合、噴霧 作動中に噴霧物質が噴出されるノズルに受動的または強制的に供給してもよい。 噴霧ノズルへ液体噴霧物質を受動的または強制的に供給するという各種の形態は 、上述の先行特許において開示されている。また、噴霧物質が粉末から構成され る場合、当該静電気式噴霧装置は、先行国際特許出願第PCT/GB95/002218号に一 般的に開示されたものでよく、これら開示内容は本明細書に含まれるものとする 。 本発明は、例を挙げるためにのみ、添付の図面を用いて以下に説明される。こ こにおいて、 図１は、本発明による空気芳香、空気清浄および／または殺虫剤噴霧装置の外 部の略図であり、 図２は、図１の装置の内部レイアウトを示す略回路図であり、 図３は、図１および図２の装置の使用に好適な低電圧回路の線図であり、およ び 図４は、図３のブロック線図に示された構成部分の実際の実施を示す回路図で ある。 図１および図２を参照して、線図で示される静電気式噴霧装置は、出願人が先 に出願した欧州特許出願第EP-A-486198号公報、第EP-A-607182号公報または国 際特許出願第WO-A-95/06521号公報において開示された形態のものであって、こ れら開示内容は本明細書に含まれるものとする。当該静電気式噴霧装置は、噴霧 物質が放出される送出口１２を備えたハウジング１０を有する。噴霧物質は、芳 香オイルを含む配合物の形態で構成されていてもよく、および／または、空気清 浄を行うのに好適な配合物、例えば噴霧形状において粉塵粒子等空気中の原因物 質に働きかける機能を奏する配合物から構成されていてもよい。実施態様では、 送出口は噴霧されるべき配合物を収納する貯蔵器１４に挿入されたキャピラリー チューブの形状である。貯蔵器１４およびキャピラリーチューブ１２は、国際特 許出願第WO95/06521号または欧州特許出願第EP-A-486198号公報に記載された 形状であってもよく、交換可能なカートリッジでもよい。ハウジング１０は、交 換のためにカートリッジを着脱可能にするのに好適な設計とされている。キャピ ラリーチューブ１２の上端部は、国際特許出願第WO95/06521号または欧州特許 出願第EP-A-486198号公報に記載のように小滴の霧状噴霧として配合物を放出す るために、ハウジング１０の開口部１６に合わされている。実施態様のキャピラ リーチューブ１２は、ハウジング１０の範囲内にその噴霧用先端部を有するよう に図示されている。また、別の構成では、開口部１６からハウジング１０を貫通 して突出していてもよい。 キャピラリーチューブから放出される前に、配合物は高電圧発生器１８によっ て高電圧が印加され、この出力は、例えば国際特許出願第WO95/06521号または 欧州特許出願第EP-A-486198号公報に記載されるように適切な方法で貯蔵器内の 液体またはキャピラリーチューブ１２内の液体自体(body of liquid)に印加され る。この高電圧発生器１８は、周辺光に曝露される（または少なくとも選択的に 曝露される）ように当該静電気式噴霧装置に装着されている光電池のアレイ２２ から電荷が供給される１または複数のコンデンサまたは再充電可能なバッテリの 形式の電荷蓄電手段を備えた低電圧回路２０によって電力供給される。図１にお いて、アレイ２２は、周辺光に永続的に曝露されるように当該静電気式噴霧装置 の外部表面に装着されるように図示されている。しかしながら、アレイ２２は、 例えばハウジングの内部に配置され、ハウジング１０に形成された開口部または 窓部を通して周辺光に曝露されるようにしてもよく、さらに曝露は選択的である かまたは永続的であってもよいことは理解されよう。選択的な曝露の場合、当該 静電気式噴霧装置は、例えば使用者の制御に応じて、アレイが周辺光に完全に曝 露される位置と、一部または完全に遮蔽される位置との間で移動可能な遮蔽構成 の形状を呈していてもよい。スイッチ（図示せず）は、高電圧発生器の作動を制 御するために当該静電気式噴霧装置に関連づけられていてもよい。、例えば、ス イッチは低電圧電源の一部分を形成していてもよく、使用者によって接触しやす いように配置されている。 当該静電気式噴霧装置の通常の噴霧作動は、電荷蓄電手段が蓄電された電荷を 十分に有し高電圧発生器１８の作動を支持する場合に可能となることが理解され よう。しかしながら、実際には、特に空気芳香および／または清浄装置の場合、 所望の効果を生み出すために噴霧動作を十分長時間持続する必要がある。したが って、電荷蓄電手段を構成する電荷蓄電のレベルは、所望の時間当該静電気式噴 霧装置を作動させるほど十分にあることが必要となろう。さらに、噴霧動作が実 行された後は、次の作動サイクルが可能となる前に、電荷蓄電手段を補充するた めに十分な時間をかける必要がある。これらの要件に適合する好適な構成を図３ にしたがって以下説明する。 図３の低電圧回路は、ダイオード２６を介して電荷蓄電手段２４に接続される アレイ２２を有する。アレイ２２は、典型的には非結晶または多結晶光起電性物 質からなる多数の感光素子で構成され、アレイにおける素子の数は、電荷蓄電手 段２４へ供給する電荷が当該静電気式噴霧装置の噴霧要件に合致するように、高 電圧発生器を作動させるために必要な電力を十分に生み出せるように構成されて いる。電荷蓄電手段２４は、スイッチ２８および３０を介して高電圧発生器１８ に接続され、その出力は貯蔵器１４に接続されている。スイッチ３０は、使用者 が操作可能なスイッチであり、また空気芳香または空気清浄装置の場合にはオプ ションであってもよい。スイッチ２８は、電荷蓄電手段の電圧を感知して電荷蓄 電手段に蓄電される電荷レベルを感知する電圧感知回路３２によって制御されて いる。スイッチ２８は、非常に低い電流漏洩特性を有するもの、例えば電界効果 トランジスタ（ＦＥＴ）であることが望ましい。 適切なレベルの電荷蓄電がセンサ３２によって感知される（使用者がスイッチ ３０を操作して当該静電気式噴霧装置を作動させた場合）と、スイッチ２８が作 動して、電荷蓄電手段２４を発生器１８の入力に接続する。そして、この作動状 態は、センサ３２が感知する電圧レベルが所定レベル以下に低下し、スイッチ２ ８により発生器１８を電荷蓄電手段２４から切断し、これによって噴霧が消勢さ れるまで維持される。 典型的には、センサ３２は、蓄電された電荷レベルが所定の上位閾値（例えば 約１２ボルト）に到達したときにスイッチ２８の作動を誘発し、噴霧動作は電荷 レベルが所定の下位閾値（例えば約８ボルト）を下回るまで行うことができる。 さらに、蓄電される電荷レベルが再び上位閾値に達するまで、噴霧動作が禁止さ れ、電荷蓄電手段の再充電が可能にされる。この場合作動サイクルは、「オン」 と「オフ」の周期を有することになり、これらは所望の値に設定される。例えば 、空気芳香の場合、「オン」と「オフ」の相対的な回数割合は、嗅感覚の疲労を 回避するように選択される。アレイ２２が調整可能な遮蔽構成の形態を有する場 合、使用者は、遮蔽の度合いを調整することによってサイクルを調整し、これに よって電荷蓄電手段２４に対する電荷補充の比率を調整することができる。必要 ならば、タイミング手段により、「オン」と「オフ」の回数を予め設定および／ または調整できるように構成してもよい。例えば、電圧感知回路３２は、タイマ ーを組み込み、このタイマーによって噴霧サイクルの「オン」部分を決定しても よい。即ち、噴霧は、タイマーの設定時間終了後に終了し、その再開は、予め設 定された「オン」時間中に次の作動が可能となるように予め設定された「オフ」 時間内に電荷が十分に補充された後とする。タイマーは予め設定されていてもよ く、または必要に応じて使用者によって調整可能としてもよい。 センサ３２と連係しているのは、信号手段３４であり、この信号手段は便宜の ためにハウジングに装着された視覚ディスプレイである。この視覚ディスプレイ は、使用者に対し電荷蓄電手段２４の状態についての情報を提供し、当該静電気 式噴霧装置がスイッチ３０の閉成により噴霧を開始するために十分充電されてい るかどうかについての指示を行っている。 スイッチ２８は、噴霧をこれ以上持続できなくなるまで電荷蓄電手段を消耗さ せることなく、噴霧を維持するのに十分な時間内作動状態に保持されている。信 号手段は、通常、電荷蓄電手段２４によって電力供給されており、従って液晶デ ィスプレイ装置のように非常に低電力消費でなくてはならない。 図４は、図３に図示された回路の構成要素、特に構成要素２４，２８および３ ２の実施に用いられる典型的な回路の構成部分を図示している。図４に用いられ る回路の構成部分には次のものがある。 SA 直列に接続された８個のアレイから組み立てられたソーラ ーアレイであり、以下のものから得られる。 Canon LS-24H電子計算機(RS 819-589) R1、R2およびR3 1 Mohm，0.25W金属膜抵抗器(RS149-228) VR1 500Kohm，0.5W，10回転ポテンシオメータ(RS 160-146) VR2 1 Mohm，0.5W，10回転ポテンシオメータ(RS 160-152) C1 220uF，25 V電解コンデンサ(RS 107-038) C2 0.1uF，63 Vセラミックコンデンサ(RS 126-556) C3 2200uF，25 V電解コンデンサ(RS 107-066) D1 14V，500mWツェナーダイオード(RS 183-8250) D2 シグナルダイオード(RS 109-258) D3 シグナルダイオードBAT 85(RS 300 978) IC1 MAX 700 CPA電源モニタ(RS 297-535) TR1 ZVP2106A FETトランジスタ(RS 655-565) ＲＳカタログ番号で識別される上記の部品は、R S Components Ltd，PO Box 99, Corby，Northants，NN17 9RS，Englandから入手可能である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ， ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，Ｇ Ｅ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ， ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，Ｐ Ｌ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ， ＶＮ (72)発明者 ノークス，ティモシー ジェイムズ イギリス国、シーエイチ７，５ジェイエ フ、クルウィド、ニア、モールド、パンテ ィンウィン、リニー―パンディ、レーン、 ザ、ホリーズ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．静電気式噴霧に好適な物質の供給を受け入れるためのハウジングと、前記物 質を噴出させる出口と、前記物質に高電圧を印加する高電圧発生手段とを備えた 静電気式噴霧装置において、前記高電圧発生手段は、照射に応じて電流を発生す ることが可能な１または複数の素子の形態からなる低電圧電源と、前記素子によ って生成された電荷を蓄電する電荷蓄電手段とを有することを特徴とする静電気 式噴霧装置。 ２．前記電荷蓄電手段は、１または複数のコンデンサを備えたことを特徴とする 請求項１に記載の静電気式噴霧装置。 ３．前記電荷蓄電手段は、１または複数のバッテリーを備えたことを特徴とする 請求項１に記載の静電気式噴霧装置。 ４．噴霧物質が、出口から噴出される前に高電圧に印加される形式であることを 特徴とする請求項１乃至３の何れか１項に記載の静電気式噴霧装置。 ５．前記低電圧電源によって生成される出力電圧は、前記高電圧発生手段の高電 圧出力よりも少なくとも２桁小さいことを特徴とする請求項１乃至４の何れか１ 項に記載の静電気式噴霧装置。 ６．前記素子を選択的に遮蔽する手段を有することを特徴とする請求項１乃至５ の何れか１項に記載の静電気式噴霧装置。 ７．前記電荷蓄電手段の状態が噴霧動作を維持し得るか否かを示す信号手段を有 することを特徴とする請求項１乃至６の何れか１項に記載の静電気式噴霧装置。 ８．前記素子は、周辺光に曝露されるように前記静電気式噴霧装置上に配置され ていることを特徴とする請求項１乃至７の何れか１項に記載の静電気式噴霧装置 。 ９．前記素子のアレイが設けられていることを特徴とする請求項１乃至８の何れ か１項に記載の静電気式噴霧装置。 １０．前記素子の全放射感知面積の大きさは、当該静電気式噴霧装置が作動状態 であって前記物質を静電的に帯電した状態で噴霧している場合、前記高電圧発生 手段によって生成される高電圧出力のｋＶ当たり多くて５ｃｍ²（好ましくは多 くて３ｃｍ²）であることを特徴とする請求項１乃至９の何れか１項に記載の静 電気式噴霧装置。 １１．前記高電圧発生手段に対する電流供給は、前記電荷蓄電手段によって蓄電 された電荷量が所定の上位閾値に到達するまでは開始されず、そして、この電流 供給は、前記電荷量が所定の下位閾値を下回ったときに終了し、前記上位閾値が 再度達成されるまで再開できないようにした方法で、前記電荷蓄電手段から前記 高電圧発生手段への電流供給を制御する手段を設けたことを特徴とする請求項１ 乃至１０の何れか１項に記載の静電気式噴霧装置。 １２．前記電荷蓄電手段の電荷消耗の結果として、差し迫った噴霧の停止の信号 を送る手段を有することを特徴とする請求項１乃至１１の何れか１項に記載の静 電気式噴霧装置。 １３．前記電荷消耗信号手段は、前記電荷蓄電手段の電荷蓄電レベルを監視し、 また所定の時間内で停止が予期されることを示し、および／または、秒読み手段 を提供する出力を生成するように構成されていることを特徴とする請求項１２に 記載の静電気式噴霧装置。 １４．前記高電圧発生手段は、ＤＣ電源からの低電圧を比較的低いＡＣ電圧に変 換する手段と、前記ＡＣ電圧のエネルギー量を蓄電する手段と、比較的振幅の小 さい高周波減衰振動電圧を生成するためにエネルギー蓄電手段を繰り返し放電す る手段と、前記比較的振幅の小さい高周波減衰振動電圧を振幅の大きい高周波減 衰振動電圧に変換する高利得変圧手段と、前記振幅の大きい高周波減衰振動電圧 を整流して単極の高電圧出力を提供する手段とを備えたことを特徴とする請求項 １乃至１３の何れか１項に記載の静電気式噴霧装置。 １５．前記静電気式噴霧装置はいかなる場合においても噴霧のための作動が可能 である時間の長さを制御するタイミング手段を有することを特徴とする請求項１ 乃至１４の何れか１項に記載の静電気式噴霧装置。