JP2000505186A - 蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング・検査・補修のための装置 - Google Patents

蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング・検査・補修のための装置

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Abstract

(57)【要約】 蒸気発生器(10)の上側チューブ束のクリーニング・検査・補修のための装置であって、蒸気発生器(10)内に収納可能とされた延出支持デバイス(50)を具備してなり、この延出支持デバイスは、クリーニングデバイス(70)、検査デバイス(209,423)、および/または、ツール(404,406,408,410)を、前記蒸気発生器(10)の前記上側チューブ束のところにまで、上昇させるよう機能する。

Description

【発明の詳細な説明】 蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング・検査・補修 のための装置 関連出願 この出願は、1994年5月6日に出願された米国特許出願第08/239, 378号(米国特許明細書第5,564,371号)の一部継続出願である。こ の出願は、また、米国特許出願第08/239,378号の一部継続出願である 米国特許出願第08/682,645号に関連している。 発明の属する技術分野 本発明は、原子力発電プラントにおける蒸気発生器のための上側チューブ束の クリーニングや検査や補修のための装置に関するものである。 発明の背景 蒸気発生器は、原子力発電プラントの一次系と二次系とを隔離状態に維持する ために、一次系からの熱を、二次系における蒸気へと変換する。典型的な蒸気発 生器は、直立型のシリンダであり、蒸気発生器の床面あるいは「チューブ受けシ ート」を起点として延在している多数のU字形チューブから構成されている。原 子炉からの高温高圧の流体は、チューブ内を流通し、蒸気発生器内においてチュ ーブの周囲を包囲している供給水ブランケットへとエネルギを伝達する。そして 、蒸気を発生させ、以降の工程においてこの蒸気がタービン中に導入されること により、最終的には電力を作り出す。 蒸気発生器は、40年間以上にわたって作動するように設計されているけれど も、実際には、そのような期間にわたって信頼性高く作動するものではない。問 題点は、供給水中からの微粒子状不純物により、チューブ表面に析出物が形成さ れることにある。形成された析出物は、蒸気発生器の効率にかなりの影響をもた らし、そして、チューブ内に割れを引き起こすといった程度にまで、チューブの 性能低下をもたらすことさえあり得る。仮にチューブ内の放射性の一次流体が二 次系に漏れた場合には、災害につながるかもしれない。析出物によってもたらさ れたそのような損傷を塞ぐことあるいは補修することは、時間を要するものであ り、また、不経済な停止時間をもたらすものである。そして、停止時間中におい ては、高価な他のエネルギ源から電力を得なければならない。 蒸気発生器の底部近傍のチューブをクリーニングする方法は、柔軟なランス( lances)あるいは類似物を利用した方法が公知である。柔軟なランスあるいは均 等物は、圧力のかかった水によりチューブのクリーニングを行う。しかしながら 、典型的な蒸気発生器は、高さが30フィートであるので、ウォータジェットを 利用してチューブの上部に位置する析出物を除去することは困難てある。そこで 、化学的なクリーニングが使用されることになるが、化学的なクリーニングには 、いくつかの欠点がある。まず、化学的なクリーニングは、非常に高価であり( 1回の使用ごとに$5,000,000ないし$10,000,000がかかる )、そして、事故率を高めることになる。同様に、クリーニング中において、使 用している溶媒により、蒸気発生器内部が腐食されることになる。加えて、大量 の危険かつ放射可能性のある廃棄物ができてしまうことになる。このような廃棄 物の廃棄は、とても高価なものである。化学的なクリーニングに関しては、多く の利用が考慮されているけれども、上記理由により、実際に化学的クリーニング を実施しているプラントは少ない。 一方、他のクリーニング方法の開発に向けては、技術的に厳しい課題が残され ている。典型的な蒸気発生器の熱伝達面積は、約50,000平方フィートてあ る。チューブ束は、直径が約10フィートであり、高さが30フィートである。 しかしながら、チューブ束の中心に位置するアクセス通路は、わずか約3.5イ ンチの幅にしかすぎず、しかも約4フィートごとに支持プレートにより遮られて いる。支持プレートには、支持プレートを貫通している流通スロットが存在する ものの、典型的には2.75インチ×15インチといったように、サイズの非常 に小さなものである。加えて、蒸気発生器内へのアクセスは、6インチのハンド ホールからしか行えないという制限がある。最後に、チューブ間の間隔は、わず か0.406インチ幅であって、より小さなものである。 したがって、典型的な蒸気発生器の本来的な設計パラメータは、上側チューブ 束に関して、ランスからのウォータジェットによって析出物を除去するような技 術の適用を困難としている。一方、このような技術は、蒸気発生器内において最 も下に位置するチューブ受けシートの高さのチューブをクリーニングすることに 関しては適切である。これについては、米国特許第4,700,662号、第4 ,980,120号、第4,887,555号、第4,676,201号、第4 ,769,085号明細書を参照されたい。さらに、蒸気発生器内の密集した内 部空間が、蒸気発生器の上側領域近傍における個々のチューブの検査および/ま たは補修を非常に困難なものとしている。 発明の概要 よって、本発明の目的は、蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング・検査 ・補修のための装置を提供することである。 本発明の他の目的は、上から下へとクリーニングを行うことにより、クリーニ ング過程において付着物を下方へと洗い流す、蒸気発生器の上側チューブ束のク リーニング・検査・補修装置を提供することである。 本発明の他の目的は、化学的なクリーニング手法を不要として化学的クリーニ ングが本来的に有する欠点を克服し得る、蒸気発生器の上側チューブ束のクリー ニング装置を提供することである。あるいは、化学的なクリーニング手法と併用 し得る、蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング・検査・補修装置を提供す ることである。 本発明の他の目的は、蒸気発生器のチューブの狭隘空間内においてさえも、圧 力のかかった水を利用して蒸気発生器の上側チューブ束を適切にクリーニングし 得る、蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング・検査・補修装置を提供する ことである。 本発明の他の目的は、十分な水のエネルギをスケールを除去するためにうまく 配布し、また、チューブ束全体にわたってこのエネルギを効率よく分散させる、 蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング・検査・補修装置を提供することで ある。 本発明の他の目的は、遠隔的にクリーニングを達成することにより、作業者に 対する放射線被曝量を低減するとともに蒸気発生器の制限区域内へのアクセスを 可能とする、蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング・検査・補修装置を提 供することである。 本発明の他の目的ば、水の使用量を最小としてクリーニング効率を最大とする 、蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング・検査・補修装置を提供すること である。 本発明の他の目的は、クリーニング・検査・補修過程において移動する装置の 数を最小とすることにより、クリーニング時間、言い換えれば停止時間を短縮す る、蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング・検査・補修装置を提供するこ とである。 本発明の他の目的は、チューブ間の検査およびクリーニングおよび補修のため に、バルククリーニング・検査・補修ヘッドと剛直ランスとの両方を使用する、 蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング・検査・補修装置を提供することで ある。 本発明の他の目的は、蒸気発生器の上部狭隘空間に対してさえも、検査用カメ ラ、ドリル、グリッパー、および、溶接デバイスやカットデバイスを搬送し得る ような、蒸気発生器のクリーニング・検査・補修装置を提供することである。 本発明によれば、蒸気発生器の支持プレートの流通スロットを挿通させて伸縮 アームまたはフレキシブルアームを延出し、さらに、蒸気発生器のチューブどう しの間の所定位置へとアームを回転させ、そして、ドリルやグリッパーや溶接機 やカットデバイスといったツールを延出したり、多数のクリーニングノズルを配 置したり、あるいは、バーやブラケットや検査・クリーニング・補修の対象をな す個々のチューブに対するクランプといった補修材料を配置したりすることによ り、蒸気発生器の上側チューブ束であっても、容易に検査し、クリーニングし、 補修することができる。 本発明は、気発生器の上側チューブ束のクリーニング・検査・補修のための装 置に関するものである。蒸気発生器内に収納可能とされた延出支持デバイスであ るとともに、蒸気発生器の前記上側チューブ束にまで、延出支持デバイスの先端 を上昇させて位置させる手段を備えている延出支持デバイスが設けられる。延出 支持デバイスの先端に取り付けられた回転機構と、この回転機構に対して取り付 けられたアームと、が設けられる。ノズルのようなクリーニングデバイス、カメ ラのような検査デバイス、および/または、1つまたは複数のツールが、アーム に対して取り付けられる。 ある実施形態においては、延出支持デバイスは、回転コネクタを介して互いに 接続された第1ブームと第2ブームとを備え、第1ブームおよび第2ブームおよ び回転コネクタは、蒸気発生器のアクセスポート内に挿入可能であるとともに、 チューブ群を2列に分割しているレーン内に挿入可能であり、その結果、第2ブ ームがレーン内に配置される。 回転機構は、好ましくは、アームを、蒸気発生器内において、水平方向と鉛直 方向との双方に回転させる。ある実施形態においては、アームは、1組の伸縮部 材を備えており、他の実施形態においては、アームは、フレキシブルな材料から 形成されている。これに代えて、アームの先端だけを、フレキシブルな材料から 形成することができる。 他の実施形態においては、延出支持システムは、蒸気発生器のチューブ受けシ ートの近傍の蒸気発生器壁におけるアクセス路を通して供給可能である伸長体を 備えている。伸長体は、蒸気発生器の内部の支持プレートにおける流通スロット を挿通しての上方延出箇所において曲がり得るためにある姿勢においてはフレキ シブルであり、かつ、クリーニング/検査/ツールデバイスを蒸気発生器の上側 チューブ束付近にまで蒸気発生器内の内部上方へと配置しかつ支持するために他 の姿勢においては剛直である。また、伸長体を支持プレートを挿通させて上方へ と駆動し、また、伸長体を支持プレートを挿通させて下方へと引き戻すよう駆動 するための駆動手段が設けられている。 伸長体は、1本の剛直チェイン、1対の剛直チェイン、曲げ可能な多数のリン ク、剛直な多数のリンク、あるいは、チューブを形成するよう自己バイアスされ た材料、とすることができる。 好ましい実施形態の説明 他の目的、特徴点、および利点は、以下の好ましい実施形態の説明および添付 図面により、当業者に理解されるであろう。 図1は、原子力発電プラントにおける典型的な蒸気発生器を一部を破断して概 略的に示す図である。 図2は、図1に示す蒸気発生器内の異なる高さ位置において様々なクリーニン グヘッドを延出しかつ支持するために使用される延出サブシステムを概略的に示 す図である。 図3は、本発明のバルククリーニングヘッドサブシステムを概略的に示す図で あって、バルククリーニングヘッドサブシステムは、蒸気発生器のチューブ支持 プレートの流通スロットから水を導くために使用される。 図4は、図3と同様に本発明のバルククリーニングヘッドサブシステムを概略 的に示す図であって、流通スロット内の所定位置に配置されてチューブの列間に 水を導く様子が示されている。 図5A〜図5Cは、図3および図4に示すバルククリーニングヘッドサブシス テムを使用した場合における、典型的な蒸気発生器内でのある高さ位置の様々な 領域をクリーニングする方法を斜め上方から示す図である。 図6は、バルククリーニングヘッドサブシステムの様々な構成部材を概略的に 示す図であって、効果的な噴霧角度制御機構、および噴霧ノズルアームのスイン グ機構を示している。 図7A〜図7Dは、本発明の剛直ランスクリーニングヘッドサブシステムを概 略的に示す図であって、チューブ間内に挿入されることにより、チューブ間から 蒸気発生器のチューブ間内へと圧力水を導くのに使用される。 図8A〜図8Cは、図7A〜図7Cに示す剛直ランスを概略的に示す図であっ て、蒸気発生器のある高さ位置における様子を示している。 図9は、共に本発明によるバルククリーニングヘッドサブシステムと剛直ラン スとの両方を使用した場合において、チューブ支持プレートのカバー率を概略的 に示す図である。 図10A〜図10Dは、図6および図7に示す剛直ランスを使用した場合の、 チューブ束の検査、クリーニング、スケール除去に対する様々な位置を概略的に 示す図である。 図11は、本発明の支持サブシステムを概略的に示す斜視図であって、支持サ ブシステムは、あるクリーニングヘッドに高圧流体が適用された際に、そのクリ ーニングヘッドを定位置に維持するためのものである。 図12A〜図12Cは、支持サブシステムを概略的に示す正面図であって、典 型的な蒸気発生器の支持プレートを通り抜けて最終的には係合する様子が示され ている。 図13は、本発明のプロセスシステムを概略的に示す図であって、プロセスシ ステムは、本発明のクリーニングヘッドに供給される水、および本発明のクリー ニングヘッドに組み付けられるビデオのためのものである。 図14は、本発明の制御サブシステムを概略的に示す図であって、クリーニン グに際して蒸気発生器内において本発明のクリーニングヘッドを延出して操作す るために使用される。 図15は、ドリルアセンブリを延出している、本発明による伸縮アームサブシ ステムを概略的に示す図である。 図16は、グリッパーアセンブリを延出している、図15の伸縮アームサブシ ステムを概略的に示す図である。 図17は、鋸アセンブリを延出している、図15の伸縮アームサブシステムを 概略的に示す図である。 図18は、溶接機を延出している、図15の伸縮アームサブシステムを概略的 に示す図である。 図19〜22は、本発明によるフレキシブルランスサブシステムの様々な実施 形態を概略的に示す図である。 図23は、本発明によって蒸気発生器内に延出されたフレキシブルランスサブ システムを概略的に示す図である。 図24は、本発明による延出システムを概略的に示す図であって、この延出シ ステムは、ある姿勢ではフレキシブルであり、また、他の姿勢では剛直な伸長体 を使用している。 図25は、図24に示す伸長体における剛直チェインの実施形態を概略的に示 す図である。 図26は、本発明における、背中合わせ型の剛直チェインを備えた実施形態を 概略的に示している。 図27は、典型的なチェイン結合を示す正面図である。 図28は、本発明の延出システムにおいて使用される剛直チェインを示す正面 図である。 図29は、本発明の延出システムにおいて背中合わせに配置された2つの剛直 チェインを示す正面図である。 図30および図31は、本発明の延出システムにおいて使用される異なるタイ プの剛直チェインを概略的に示す図である。 図32は、本発明の延出システムにおいて使用される剛直チェインのさらに異 なるタイプの剛直チェインを概略的に示す図である。 図33は、スプリングにより付勢された本発明の剛直チェインを概略的に示す 図である。 図34は、磁気的に付勢された本発明の剛直チェインを概略的に示す図である 。 図35は、マグネットとスプリングとの両方が組み込まれた剛直チェインを概 略的に示す図である。 図36は、本発明による他のタイプの剛直チェインを示す正面図である。 図37は、1つずつの関節凹所を備えた本発明の一連の結合リンクを概略的に 示す図である。 図38は、二重関節凹所を備えた本発明の一連の結合リンクを概略的に示す図 である。 図39は、本発明の延出システムにおいて使用される自己バイアス型マストを 概略的に示す図である。 図40は、駆動手段を備えた本発明の他の自己バイアス型マストを概略的に示 す図である。 図41は、本発明の延出システムを概略的に示す図であって、マスト材料と剛 直リンク構造との両方が使用されている。 図1に、蒸気発生器10を概略的に示す。蒸気発生器10には、チューブ支持 プレート14、16、18、20、22、24、26により、区分して隔離され た熱交換用チューブ12が設けられている。各々のチューブ支持プレートには、 第1のチューブ支持プレート14について示すように、多数の流通スロット28 、30が設けられている。 Westinghouse社のW44型およびW51型の蒸気発生器は、蒸気 発生器の最大の市場占有率を有している。W51型の寸法は、W44型の寸法と 同程度である。W44型の蒸気発生器においては、116インチの直径のチュー ブ支持プレートが、チューブ受けシート32の上方において、51インチごとの 等間隔で使用されている。図1に示すハンドホール36のような2つのハンドホ ールが、チューブ受けシート32の高さ位置において、3.5インチ径のブロー ダウンレーン38(blow down lane)の各端部に設けられている。各々のチュー ブ支持プレートには、4インチの間隔をおいて大きさ2〜2.75インチ×15 インチの3つの流通スロットが、中心連結ロッド40の両側に各々設けられてい る。流通スロットは、互いに一直線上に揃えられており、その結果、ブローダウ ンレーン38から、最上部チューブ支持プレート26の上方のチューブのU字形 曲がり部41までが、明瞭に「見通しの利く」縦通路となっている。 上記発明の背景の項において説明したように、蒸気発生器の底部におけるチュ ーブ受けシート32と第1のチューブ支持プレート14との間の領域を散水によ りクリーニングするための装置は、公知である。しかし、蒸気発生器の上側チュ ーブ束が非常に狭隘な空間であることが、相対的に上方に位置するチューブ支持 プレート16〜26の近傍のチューブをクリーニングすることを困難としている 。これについては、例えば、米国特許第5,265,129号明細書を参照され たい。 本発明においては、ハンドホール36から中心連結ロッド40に向けてブロー ダウンレーン38に沿って、さらに、各々の支持プレートにおける一直線上に位 置する流通スロット28、30等を上方に向けて通り抜け、ついには蒸気発生器 の頂部42へと達するアクセス通路34を設ける構成が実現されている。そして 、もし蒸気発生器の頂部42にまで1つのまたは複数のクリーニングヘッドか延 出することができたならば、蒸気発生器は、上から下へとクリーニングされ得る ことになり、これにより、クリーニング過程において付着物を下方へと洗い流す ことが実現できる。この場合の技術的な課題は、蒸気発生器内部の狭隘空間内に 適合するようなクリーニングヘッドを製作することであり、また、チューブを徹 底的にクリーニングするために十分に圧力のかかった水を分配するようなクリー ニングヘッドを製作することであり、さらに、蒸気発生器内部に引っ掛かってし まわないクリーニングヘッドを製作することである。 本発明のクリーニング装置は、以下の4つの主要なサブシステムあるいは構成 部材を備えている。すなわち、 (a)図2に示すようなクリーニングヘッド延出支持装置と、 (b)クリーニングヘッド延出支持装置に取付可能であって、流通スロットから チューブの間隙内へと流体を導くとともに、噴霧角度を変化させる手段、および 、図3〜図7に示すように同じ高さ位置において隣接している流通スロット近傍 のチューブをクリーニングする手段を有するバルククリーニングヘッドと、 (c)同様にクリーニングヘッド延出支持装置に取付可能であって、図7〜図1 0に示すように、チューブ間内へと伸長してチューブ間の間隙から流体を導く剛 直ランスと、 (d)いずれのタイプのクリーニングヘッドをも着脱可能に固定し、かつ、噴霧 時には所定位置に支持するものであって、また、仮に発生すればクリーニング過 程に深刻な影響を与え得るとともに停止時間をもたらしてしまう設備の引っ掛か りをうまく阻止する支持機構と、 である。上記において、“上側チューブ束”とは、蒸気発生器内において第1の チューブ支持プレート14よりも上方に位置しているチューブを指すものと定義 する。以下、各サブシステムについて、順次説明する。延出/支持サブシステム 図2に示す延出サブシステム50は、直線移動用レール52、レール支持体5 4、回転ステージ56、直線移動カート58、および、液圧式シリンダ62、6 4、66を有する鉛直方向位置サブシステム60を備えている。延出サブシステ ム50は、アクセスされるべきチューブ支持プレートの高さまで、蒸気発生器内 において噴霧、ヘッドを鉛直方向に延出させるために使用される機構である。鉛 直方向位置サブシステム60は、回転ステージ56の頂部に搭載されている。こ こで、回転ステージ56は、直線移動カート58上に載っている。蒸気発生器の 外部に配置された動力手段を利用することにより、直線移動カート58は、ハン ドホールを挿通して延出しているレール52上をブローダウンレーンの下部にお いて移動する。 このような構成は、6546Pound Road,Williamson,New York,14589USA所在の R.Brooks Associatesによる「第二次検査装置(Secon-dary Inspection Device,SID)」と称される公知の構成が適用される。これは、 9段のエアシリンダから構成されるものであり、現在では蒸気発生器のブローダ ウンレーンの上方にビデオカメラを搬送するために使用されている。したがって 、蒸気発生器のハンドホールおよび流通スロットを挿通するのに適したサイズと されている。しかしながら、それの標準的な構成において、第二次検査装置には 、いくつかの重大な欠点がある。第1の欠点は、制御性が欠如していることであ る。通常行われている制御方法は、伸長させる場合には、シリンダの空気圧を増 加させ、引っ込ませる場合あるいは伸長させるのを停止する場合のいずれかの場 合には、シリンダの空気圧を減少させるという方法である。段間の封止に重大な 漏れがあることにより、安定した位置決めが行えないことがしばしばである。ま た、段間の摩擦が平衡位置の決定に際して影響を与えるので、段間の摩擦を変化 させるもの、例えば振動のようなものがあるだけで、システムの平衡位置がずれ てしまうことになる。 他の大きな欠点は、有効負荷能力が不十分なことである。段間の封止に漏れが あることの結果として、また、圧力調整器および供給ホースの通路が小さいこと の結果として、実際のシリンダ圧力は、圧力空気供給源の圧力にまで達すること は決してあり得ず、有効負荷は、約5ポンドに制限されている。したがって、本 発明のクリーニングヘッドを支持するためには、この有効負荷能力は、5〜10 倍程度増大するよう改善されなければならない。シリンダの内部にケーブルを組 み込み、かつ、ケーブルの繰出し・巻取りを制御するためにケーブルリールを設 けるという改良がなされている。シリンダ内部の圧力は、シリンダの伸長にとっ て十分なだけの高い圧力に一定に維持されている。ただし、シリンダの伸長は、 ケーブルによって阻止された状態にある。張力ケーブルを繰り出すことにより、 シリンダの伸長が許容され、また、ケーブルを巻き取ることにより、シリンダは 引っ込められる。シリンダが引っ込む際には、シリンダ圧力は、逃がされる。ケ ーブルリールには、エンコーダが設けられており、このエンコーダにより、鉛直 方向位置に関する情報が与えられることになる。有効負荷能力を改良するために 、内部圧力の増大化、シリンダの軽量化のうち一方または両方の対策が講じられ ている。段間の封止は、漏れを格段に低減させるよう改良されており、圧力付与 は、空気よりもむしろ水によりなされている。圧力付与媒体として水を使用する ことにより、圧縮性媒体を使用した場合のように爆発の危険性を伴うことなく、 内部圧力を数百psiとすることが可能である。また、鋼製よりもむしろアルミ ニウム製のシリンダを使用することにより、シリンダ自身の重量を約3分の2に 低減することができる。制御システムについては、図14を参照して後述する。バルククリーニングヘッドサブシステム 図3に示すバルククリーニングヘッドサブシステム70は、図2に示す延出支 持サブシステム50の最上部シリンダ66に取り付けられている。そして、バル ククリーニングヘッドサブシステム70には、回転式支持体74を起点として延 在するアーム72が設けられている。図3に示す本発明のバルククリーニングヘ ッドサブシステム70は、流通スロットからチューブ間の間隙内へと流体を導く ものである。バルククリーニングヘッド70は、例えば図4に示す流通スロット 71のような流通スロットに沿って延在しており、流通スロット71からチュー ブ78、80間の間隙内へと流体を導く。また、図3に示すアーム72は、矢印 82で示す方向に回転し、対向するノズル84、86、88、90の角度配向を 変化させる。これにより、2つの支持プレートの間における、同様に、2つの支 持プレートの面間におけるチューブの長さ方向にわたってのクリーニングがもた らされる。ノズル84、88は、図示のようにノズル86、90に対して反対側 に配置されている。これは、チューブのクリーニングを流通スロット71の両側 において行うことを目的としたものであり、また、ノズルにより分配される高圧 水によってアーム72が受けるスラスト力を均衡化させることを目的としたもの である。ノズル86、90は、図4に示すように、ノズル86、90がチューブ 78、80間の間隙に対して適宜一直線上に位置するように配置されている。 アーム72は、また、符号92で示す交替位置へとスイング式に移動し、流通 スロットに隣接する場所近傍のチューブのクリーニングをもたらす。よって、ク リーニングヘッドを一旦引っ込ませて、その後、流通スロットに隣接する位置へ と延出させる必要がない。 図5A〜図5Cを参照してさらに詳細に説明すると、図5Aに示すアーム10 0は、最初、流通スロット104(典型的には、蒸気発生器の横側半分につき3 つ設けられている流通スロットのうちの中央に位置する流通スロット)の付近に 配置されており、流通スロット104近傍の領域110内において水を噴霧して いる。その後、アームは、流通スロット104内を移動して、図5Bに示すよう に、領域108内において水を噴霧する。最後に、アームは、スイング式に回転 して、図5Cに示すように、流通スロット106近傍の領域112内においてク リーニングを行う。 上記のように、クリーニングヘッド延出支持設備が鉛直方向において一直線上 に揃えられた一連の流通スロットを挿通して延出された状態で、蒸気発生器の一 方の完全な横側半分がクリーニングされる。すなわち、バルククリーニングヘッ ドサブシステムが、図1に示す最上部支持プレート26内にある流通スロット2 5にまで延出され、図5A〜図5Cに示すクリーニング操作が達成される(この とき、必要に応じて、角度配向の変化が併用される)。そして、このような操作 が、蒸気発生器のしだいに下方へと向けて各々の高さ位置においてなされ、第1 のチューブ支持プレート14へと達するまで繰り返される。このようにして、頂 部から底部へとクリーニングがなされ、これにより、クリーニング過程において 付着物は、下方へと洗い流される。蒸気発生器の他方の横側半分についても、同 様にしてクリーニングがなされる。 本発明の他の態様においては、最小の水の使用量でもってクリーニングの効果 を最大とするために、バルククリーニングのための特有のノズル構成を採用して いる。特に、ノズル84、88等は、まず、チューブ間隙79の一方の側に揃え られ、その後、チューブ間隙79の他方の側に揃えられる。これにより、一方の 側のチューブのクリーニングを行い、引き続いて、他方の側のクリーニングを行 うことになる。テストの結果、この方法によるとクリーニング効果において、大 きな成果が得られた。また、チューブ表面からの析出物の除去量を増加させるこ とに有効であった。他のテストにおける変更条件は、析出物の種類、ノズル圧力 、ノズル流量、角度の変化速度、バルククリーナーの位置、ノズルの形状、ノズ ルの配列である。原型をなす構成例においては、ブローダウンレーンから水を導 いているバルククリーニングヘッドが、チューブ表面の付着物を除去し得ること 、また、支持プレートおよび4つ葉(quatrefoils)をクリーニングし得ること が証明された。本発明のこのようなクリーニング方法のさらに他の態様において は、クリーニングヘッドによるクリーニングが上から下に向かってなされるにつ れて、蒸気発生器内での水位が徐々に下げられる。このようにして、付加的な攪 拌(agitation)がなされ、蒸気発生器内でノズルジェットの噴霧が水の表面を 衝撃することにより、クリーニング効果が高められている。 図6に、バルククリーニングヘッドサブシステム120の原型構成例を概略的 に示す。ノズルアーム121は、バレル部(barrel portion)122を有してい る。バレル部122には、背中合わせに配置されたノズル123、125、12 7、129が設けられており、ノズル123、125、127、129の角度は 、チルトギヤ124がギヤ131を介してチルトモータ128から動力伝達され ることにより可変とされている。アーム121のスイング運動は、スイングギヤ 138がウォームギヤ133を介してスイングモータ130から動力伝達される ことにより達成されている。水は、アンビリカル供給源(umbilical source)1 32から水分岐管134を介して、ノズル123、125、127、129へと 供給されている。操作者は、カメラ126を利用することにより、位置合わせお よび検査を共に行うことができる。カメラ126、モータ130、モータ128 に対する電力供給は、アンビリカル供給源132を介してなされている。剛直ランス 図7Aに示す剛直ランス200は、図2に示す延出支持サブシステム50に取 付可能な他のタイプの噴霧ヘッドである。そして、剛直ランス200は、チュー ブ間からチューブの列間内へと流体を導くために使用される。図7Aに示すラン ス部205は、図8Aに示すようにチューブ列207間へと延出するような位置 へと、図7Bおよび図7Cに示すように回転する。このようにして、図7Aに示 すランス部205は、図8Bに示す流通スロット210を挿通して上方に向けて 延出した時には、支持サブシステムの最上部シリンダと一直線をなす位置関係を 維持したままである。そして、流通スロット210を挿通しての延出後において 、ランス部駆動モータ212により、チューブの所定の列間へと延出するように 、矢印214で示す方向に回転される。それから、ジェットノズル216、21 8、220、222(図8Bおよび図8Cに図示)は、高圧水供給源224から チューブへと流体を導く。 図9に示すように、流通スロットから水を噴霧するバルククリーニングヘッド サブシステム70によってはクリーニングされないチューブの領域は、チューブ の列間へと挿入可能なランス部205を使用することによりクリーニングされる 。図7Aに示すように、剛直ランス200の最上部をなす先端部には、銃弾形ノ ーズ部201が設けられている。銃弾形ノーズ部201は、矢印180で示すよ うに、手動操作によってわずかに傾斜させることができる。これにより、一直線 に揃っているばずの流通スロットにわずかの位置ずれがあっても、あるいは、図 2に示す延出支持装置の伸縮式シリンダ機構が柔軟性を有していても、首振り運 動を行うことにより、流通スロットを挿通して上方へと進むことが可能とされる 。銃弾形ノーズ部201は、オフセットスプリングに抗して作動するケーブル係 止体の使用により偏向させられている。回転ステージにより直立軸回りにヘッド を回転させることにより、ノーズ部の偏向は、どちらの方向を向けることも可能 である。剛直ランスサブシステムクリーニングヘッドは、かなりの量の感覚的な データが得られなければならない領域内へと立ち入ることになるので、操作者が ヘッド位置、検査の状況、クリーニングの状況を随時把握するために、ヘッドに は視覚手段182、184が備えられることが不可欠である。 ヘッドがチューブ支持プレートを通り抜けて上方へと移動するに際して、操作 者が、通り抜けるべき流通スロットに対して銃弾形ノーズ部201の位置合わせ を行い得るために、カメラ184として示すように、ヘッド内には上方を向いて CCDビデオカメラが取り付けられている。もし適切であるならば、ヘッドには 、2つのビデオカメラが、水平方向に反対を向いて取り付けられることになり、 下方を向いて非チューブ領域を見ること、およびそれに引き続いてすぐに現れる チューブを見ることが可能とされる。チューブ間の領域を観察することを可能と するために、図7Dに示すように、ビデオプローブをランスの先端209上に取 り付けることができる。CCDチップは、隙間領域の検査、および、ウォータジ ェットの操作状況の観察を可能とするように配置される。これらのビデオプロー ブのためのケーブルは、ブローダウンレーンカート上の回転ステージを経由して さらにハンドホールの外部へと配置される。操作者に対するインターフェースを 単純化するために、信号は、遠隔配置された操作者ステーションへと多重送信さ れることになる。操作者ステーションにおいては、ビデオ画像を選択して表示す ることができる。もしチューブ間の領域のカバー率がわずかに低下しただけでも チューブ支持プレートにとって受け入れ得ないものであれば、図7Cに示すよう なオフセットにより形成されたヘッド内の凹所211は、図7Bに示すような、 手動に適したような選択的な工具モジュール213の保持用として機能させるこ とができる。例えば、凹所211には、試料収納箱を取り付けることができ、こ れにより、チューブのスケールを、分析のために、蒸気発生器の外部へと確実に 運び出すことが可能とされる。 一般に、本発明のチューブ間用のランスにおいては、目視検査、隙間のクリー ニング、チューブのスケールの除去、チューブ支持プレートの洗浄、腐食物の試 料採取、他の対象物の捜索や回収が達成される。ランス部205は、できるだけ 長い方が良いが、チューブ支持プレートの鉛直方向間隔、あるいは鉛直方向から の回転に対して干渉するような部材の鉛直方向間隔よりも長くすることはできな い。W44型およびW51型の両方の蒸気発生器のチューブ支持プレートの半径 は、チューブ支持プレートの鉛直方向間隔よりも大きいので、図9に示すように 、非チューブ領域から最も遠いところに、剛直ランスが届き得ない領域が存在す る。しかしながら、剛直ランスの到達可能な範囲の総面積率は、W44型に対し て85%を超え、W51型に対して80%を超えるものが達成されている。 図7A〜図7Cに示すランス200は、細身であって、2.5インチの直径の ハウジングに収納されている。ハウジングの内部には、回転駆動部(図示せず) が搭載されており、この回転駆動部は、0.25インチのアーム205の位置決 めを行っている。ランスの先端におけるウォータジェットは、チューブ支持プレ ートの周縁部から破片を移動させる確実な手段がないという理由から、非チュー ブ領域における流通スロットに向けて破片を押し出すような向きとされている。 図10A〜図10Dは、延出時のランスの角度をヘッドに注目して示すもので 、様々なクリーニング操作もあわせて示している。図10Aには、延出に際して ヘッド215と向きが揃えられたランス部205を示しており、クリーニングヘ ッドは、チューブ支持プレートのところまで上昇されている。図10Bには、ラ ンス部205の下方に向けての掃引動作を示しており、破片は、流通スロット2 17に向けて洗い流されている。図10Cには、ランス部205の戻り動作、お よび前方に向けてのチューブのスケール除去動作を示している。一方、図10D には、チューブ支持プレート219の下面を検査するに際して所定位置に配置れ たランス部205を示している。支持機構 鉛直方向への延出支持システムは、チューブ受けシートの底部において横方向 に支持されている。同様に、延出された噴霧ヘッド近傍の上部についても横方向 の支持が必要である。蒸気発生器の上部スパンのクリーニングの際には、鉛直方 向への延出支持システムは、25フィートを超えて延出されることになる。ジェ ットを掃引操作するに際してと同様に、チューブ束内へランスを挿入するに際し ても、またチューブ束からランスを引っ込めるに際しても、横方向に負荷がかか ることになる。本発明の上部における支持サブシステムは、図11に図示されて おり、チューブ支持プレート250のようなチューブ支持プレートに機械的に係 合したり、また、チューブ支持プレートとの機械的係合を解除したりするもので あって、付加的な駆動源を必要とするものではない。 図12Aに示すように、対象となるチューブ支持プレート250に近づく際に は、搭載負荷252(上述の噴霧ヘッドの1つ)は、フィンガー254、256 が図12Bに示すように開き得るよう、わずかに持ち上げられている。マグネッ ト258、260は、図12Bに示すような位置関係へと誘導するための補助を 行っている。フィンガー254、256が開き位置にある状態で、さらに鉛直方 向延出システムが伸長されると、フィンガーは、図12Cに示すようなロック位 置へと回転する。その後、図2に示す延出サブシステムの最上部シリンダが鉛直 方向に動かされてクリーニング操作が行われる。このとき、横方向支持システム は、ロック状態にあり、最上部シリンダよりも下方に位置するシリンダは、静止 したままである。係合解除は、上記操作を逆に行うことにより達成される。下側 のシリンダが引っ込むと、横方向支持システムの回転ピン262が引き下げられ る。すると、流通スロットに押し当てられているパッド部の接触部分により、フ ィンガー等は、下側シリンダが引っ込むにつれて、図12Bに示す位置へと回転 する。そして、独立な上側のシリンダが引っ込んだときには、フィンガーは、図 12Aに示すような収納位置へと折り畳まれ、新たな延出位置に向けて流通スロ ットを挿通し得る状態とされる。 回収は、蒸気発生器の内部領域に延出されたいかなる装置にとっても、重要な ことである。本発明における非常回収は、第2段のシリンダに取り付けられたシ リンダ延出制御ケーブルを引っ張ることにより達成される。非常回収の開始時点 において、フィンガーが図12Aに示すような収納位置にある場合には、何の障 害も発生することはない。フィンガーが図12Bに示すような待機位置にある場 合には、下方に位置する各々のチューブ支持プレートに接触することにより、フ ィンガーは、流通スロットを通り抜けるのに十分なだけ単に内側に回転させられ ることになる。また、非常回収の開始時点において、もし、横方向支持システム が図12Cに示すように係合状態にある場合には、ケーブルに対して、チューブ 支持プレートに接触している横方向支持システムにかかっている摩擦力に打ち勝 つような十分な引っ張り力が与えられることになる。そして、搭載負荷が完全に 引き下げられてフィンガー上に位置すると、引き下げ時においてチューブ支持プ レートに当接することにより、フィンガーが内方に回転させられて搭載負荷を持 ち上げ、図12Aに示すような収納時の構成となる。他のサブシステム 図13に示すようなプロセスサブシステム300が、設けられている。プロセ スサブシステム300は、各噴霧ヘッドのジェットに対しての高圧水と、鉛直方 向延出システムのシリンダに対しての低圧水と、必要に応じた空気および電力と 、クリーニングシステムからのビデオフィードバックとを供給している。プロセ スサブシステム300は、また、ランスによる付着物除去の際に水位を定位置に 維持するための蒸気発生器からの抜取用として設けられている。抜き取られた水 は、クリーニングヘッドのウォータジェット噴霧ノズルに対しての再循環のため に十分に濾過される。プロセスシステムの大部分は、原子炉格納建造物の外部に 位置しているトレーラ302内に配置されることになる。この構成は、現在使用 されている、チューブ受け用シートのランスによる析出物除去手法において使用 されているものとよく似ている。高圧水は、各クリーニングヘッドのノズルジェ ットに対して高圧ポンプ304を介して供給されている。低圧水は、延出支持サ ブシステムに対して低圧ポンプ306により供給されている。空気、電気、ビデ オ信号は、それそれライン308、310、312を介して伝達されている。抜 取ポンプ314は、ランシングに際して水位を定位置に維持する。フィルタ31 6、318は、高圧ポンプ304を介してのウォータジェット噴霧ノズルへの再 循環のために、ポンプ314からの水を十分に濾過する。 図14に示す制御サブシステム340には、鉛直方向の延出支持システムの制 御手段、およびチューブ間にアクセスされる剛直ランスサブシステムの制御手段 のような、すべてのプロセスシステムの機能を制御する制御手段が設けられてい る。すべての主要システムの駆動は、エンコーダからの位置フィードバックによ る閉ループ制御によりなされている。符号342で示すコンピュータインターフ ェースにより、位置情報、機能情報が得られ、同様に制御を行うことができる。 矢印344で示すチューブ間隙内でのジェットの掃引、矢印346で示すクリー ニングヘッドの回転、矢印348で示す延出支持サブシステムのシリンダの上げ 下げ、および矢印350で示す延出サブシステムの直線移動のような、図5A〜 図5Cに示した方法に基づくクリーニングをもたらす相対運動は、自動実行のた めにプログラムされている。制御用コンソールには、また、ビデオシステムのた めのモニタが設けられている。チューブ間へのアクセスシステムは、0.406 インチの間隙を通り抜ける必要があり、0.250インチの直径に特別注文され たWelch Allynのビデオプローブが使用されている。クリーニング・検査・補修サブアセンブリ 図15に示すように、伸縮アーム402を、図2に示す延出支持デバイスの最 上部の液圧式シリンダ66に対して、回転ジョイント400を介して取り付ける ことができる。回転ジョイント400は、上記’129特許に開示されたエルボ ージョイントと同様のものとすることができる。伸縮アーム402の先端には、 チューブ12や支持プレート26として例示されているような上側チューブや支 持プレート近傍におけるドリル動作のためのドリルアセンブリ404が取り付け られている。回転ジョイント400は、矢印403で示すように水平面内におい て、また、矢印405で示すように鉛直面内において、アーム402を回転させ る。また、図11に示す支持機構248が、上部液圧式シリンダ66を、プレー ト26の流通スロットに対しての所定位置に、維持する。伸縮アセンブリ402 およびドリルアセンブリ404が支持プレート内の流通スロットを通して所定位 置にまで上昇される際には、伸縮アーム402およびドリルアセンブリ404は 、図2に示す延出支持デバイスの上部液圧式シリンダ66に対して一体化された 状態とされる。蒸気発生器内における所望位置に到達すると、回転機構400は 、アーム402を矢印405で示すように鉛直面内で回転駆動し、その後、伸縮 アーム402をなす個々の伸縮部材が、矢印407で示す方向に引き伸ばされる 。 また、図16に示すようなグリッパーアセンブリ406を、蒸気発生器の上側 チューブ束近傍における対象物を回収するために、伸縮アーム402に対して取 り付けることができる。切削ば、図17に示すような鋸アセンブリ408を伸縮 アームに取り付けることによって行うことができる。あるいは、電極放電機(El ectrode Discharge Machine,EDM)のヘッドをアーム402に取り付けて、他の 操作を行うこともできる。鋸アセンブリ408は、切削動作をもたらすよう、矢 印409で示すように往復駆動することができる。 また、伸縮アーム402に対しては、図18に示すように、蒸気発生器内にお いて溶接操作を行うための溶接アセンブリ410を設けることができる。溶接は 、電気アーク技術を使用して、あるいは、光ファイバによって溶接箇所にまで導 かれたレーザービームを使用することにより、行うことができる。 蒸気発生器内において30フィート高さにまで延出されその後個々のチューブ どうしの間へと横方向に廷出されるすべてのデバイスが、一切引っ掛かりを起こ すことなく蒸気発生器内で使用可能とされていることは、非常に重要なことであ る。したがって、図19に示すアーム412は、グラファイトや他の適切なフレ キシブル材料から形成されたフレキシブルランスである。そのため、アームは、 蒸気発生器の内部からの引抜に関して十分にソフトである。他の実施形態におい ては、アーム413は、(図20に)図示したように、2つの部分414,41 5を備えている。アーム部414は、非常にフレキシブルである。これに対して 、アーム部415は、アーム部414よりは剛性の大きなものとすることかでき る。アーム部414は、伸縮シリンダや類似機構を使用して矢印417に示す方 向に延出することができる。あるいは、アーム部414は、蒸気発生器の流通ス ロットからのコンパクトな延出のために、アーム部415に対して、矢印419 で示す方向に回転可能とすることができる。他の実施形態においては、アーム部 415をよりフレキシブルな材料から形成することができ、アーム部414をよ り剛性の大きな材料から形成することができる。アーム部414は、クリーニン グノズル421、ビデオカメラ423、および/または、図15に示すようなド リルアセンブリ404、図16に示すようなグリッパーアセンブリ406、図1 7に示すような鋸アセンブリ408、および/または、図18に示すような溶接 機410を備えることができる。 他の実施形態においては、アーム412は、図21に示すように、アーム41 2をチューブ束どうしの間に配置するために使用されるオフセット機構(位置ず らし機構)416を使用することによって、回転機構400に対して取り付ける ことができる。オフセット機構416は、ブーム66が支持機構248によって 所定位置にロックされたときにアーム412を移動可能とするよう、矢印417 で示す方向に調整可能とすることができる。 他の実施形態においては、図22に示すような短アーム418が、図23に示 すように、短いチューブレーンのところのチューブをクリーニングし検査しある いは補修するために、使用される。図19に示すアーム412は、蒸気発生器の 長いチューブレーンのところのチューブをクリーニングし検査しあるいは補修す るために使用され、アーム部412,414からなるアーム413は、蒸気発生 器の一番奥深いところのチューブをクリーニングし検査しあるいは補修するため に使用される。図23を参照されたい。 よって、本発明のシステムは、上側チューブ束のクリーニング、検査、補修、 あるいは、修復作業を容易とすることができる。図16に示すようなグリッパー アセンブリ406は、溶接ロッドまたはバーまたはブラケットを保持するために 使用することができ、一方、図18に示すような溶接機410は、個々のチュー ブを溶接するために使用される。図20に示すカメラ423は、プロセス中の作 業の様子を検査し観測することができる。代替可能な延出サブシステム 図2に示す延出サブシステム50は、図3,6,7,15〜22に示すような 様々なクリーニング・検査・補修デバイスを延出するために使用することができ るけれども、収縮した状態では18インチ高さしかなく30フィートにまで上昇 しなければならないブームと伸縮シリンダとの組合せ(図2)が構成において製 造においてまた制御において困難であることから、他の延出サブシステムを使用 することもできる。さらに、この構成は、ブーム70が蒸気発生器内に配置され ることを必要とする。 これに対して、本発明は、図24に示すような伸長体480を備えている。伸 長体480は、蒸気発生器484の外部から、ハンドホール482を通して供給 することができる。伸長体480は、場所486において曲げられて上方移動す ることに対して十分フレキシブルであり、かつ、符号488で示すような他の構 成においては、クリーニングヘッド/検査および/または補修デバイスを蒸気発 生器内を上方に向けて移動させて上側チューブ束へと位置させるために、剛直で ある。 図24に示すように、伸長体480を複数の支持プレートを挿通して上方へと 駆動するための、また、伸長体480を複数の支持プレートを挿通して下方へと 引き戻すための手段492が設けられている。 好ましい実施形態においては、図24に示す伸長体480は、モータ502と 駆動アセンブリ503とにより駆動される図25に示すような「剛直チェイン」 500である。駆動アセンブリ503は、容器506内のスタック504から剛 直チェイン500を広げるように作用する。ターンシュー508は、検査/クリ ーニング/補修ヘッド510を蒸気発生器の2つの上側チューブ束へと運ぶため に、剛直チェイン500を、上方にターンするように案内する。剛直チェイン5 00は、場所508における曲げに対して十分フレキシブルである。しかしなが ら、曲がり後の上方への延出に対して、また、曲がり箇所508を起点として3 0フィート高さの上側チューブ束付近にまで延出しつつクリーニングおよび検査 装置の支持するに際して十分に剛直である。 しかしながら、伸長体としては、流通スロットを挿通しての上方延出箇所にお いて曲がるためにある姿勢においてはフレキシブルであり、かつ、クリーニング ヘッド/検査デバイスを蒸気発生器の支持プレートの流通スロットを挿通して上 方へと運搬しなおかつ支持するために他の姿勢においては剛直である限りにおい て、本発明の範囲内において他の構成が可能である。以下において、伸長体の様 々な実施形態について説明する。剛直チェイン ある実施形態においては、図26に示す2つの剛直チェイン520、522が ある。剛直チェイン522は、場所524において一方向にのみ曲がるよう構成 されている。一方、剛直チェイン520は、場所526において反対方向にのみ 曲がるよう構成されている。背中合わせに配置されたときには、これらの組合せ 体は、チューブ支持プレート528、530、532、等における流通スロット を挿通して上方へとクリーニングヘッド/検査/補修デバイスを支持しつつ延出 させるのに対して十分に剛直である。剛直チェイン520は、まず最初に、環状 部534内において延ばされ、一方、剛直チェイン522は、まず最初に、環状 部536内において延ばされる。その後、両方のチェインは、それそれガイドシ ュー540、542を介して駆動源538により駆動される。ビデオ/クリーニ ング流体/電力アンビリカル(umbilical)は、テンションアーム546により 張られる。 図27に示すように、典型的な非剛直チェイン550は、2つの方向に自由に 曲がることができる。しかしながら、図28に示す剛直チェイン552aは、一 方向についてのみ自由に曲がることができる。図29に示すように、このような 2つのチェイン552b、552cが背中合わせに配置されたときには、各々が 単独では一方向にフレキシブルであるようなものを組み合わせることで、剛直な 構造が形成される。 他の剛直チェインを図30に示す。各リンク560は、ビデオアンビリカル5 62、クリーニングスプレーアンビリカル564、および電力アンビリカル56 6を携行するために、中空とされている。ピン568は、隣接するリンクどうし の互いの回転を阻止するために、隣接するリンクを係合している。ピン568は 、また、リンク560に対するリンク572の曲がりを許容するために引っ込む 。 この実施形態においては、90°ターンがなされた後に剛直な支持を与えるよ う係合ピンを押し込むために、図31に示すピンドライブ573が使用される。 ピンドライブは、また、蒸気発生器の支持プレートの流通スロットを挿通させて 剛直チェインを下方に引き戻す際には、係合ピンを引っ張る。ピンドライブ57 3は、矢印575により示された方向から押されたときには、孔内に係合されて ピン577の頂部に対抗するような板ばねの組のように単純な構成とすることが できる。ピン579が矢印581の方向に引き戻されたときには、板ばねは、ピ ンヘッドの下部に係合し、リンクの孔から係合を解除する。 他の実施形態においては、剛直チェインのある形態は、図32に示すリンク6 00を備えている。リンク600は、ピン604、606を介して、リンク60 2と結合している。リンク602の係合ボール608は、リンク600の係合凹 所610に係合する。このようにして、リンク602は、リンク600に対して 常態においてはロックされる。しかしながら、(図25に示すターンシュー50 8を通してチェインが押されることにより)十分な曲げ力が印加されたときには 、係合ボール608は、係合凹所610から外れることになる。これにより、リ ンク600のリンク602に対する回転が可能とされる。よって、蒸気発生器内 の支持プレートにおける流通スロットを挿通して上方に延出するに際して、所定 箇所における曲げに対してのフレキシブルな構成がもたらされる。曲げられた後 においては、あるリンクの係合ボールは、隣接するリンクの係合凹所に再度係合 する。これにより、検査/クリーニングデバイスを蒸気発生器内にわたって上側 チューブ束付近へと配置しかつ支持するに際しての剛直な構成がもたらされる。 図32に示す構成は、1組のリンクが必要とされた図26の剛直チェイン対よ りも有利な構成である。図32に示す構成は、また、ピンの係合/引込ドライブ が不要であるという点において図30に示すピン構成よりも有利な構成である。 さらに、図32に示す構成においては、リンク600、602の中空内部空間を 、ノズルに対してクリーニング用流体を供給し、ツール(溶接機、グリッパー、 等)に対して電力を供給し、ビデオカメラに対してビデオ信号のやりとりを行う といったような、アンビリカルサブシステムのための通路とすることができる。 他の実施形態においては、図33に示す剛直チェイン620は、ボールおよび スプリングアセンブリ626を介して結合されたリンク622、624を備えて いる。スプリング628は、リンク624を、リンク622に対してロックする よう付勢する。しかしながら、(図25に示すターンシュー508を通してチェ インが押されることにより)十分な曲げ力が印加されたときには、図1において 符号31で示すような90°ターンをなすために、リンクは、互いに回転する。 この実施形態に一番近い類似構成は、ポールの中心を通って張られた弾性「バン ジー(bungie)」コードにより係合された一連のテントポールである。90°タ ーンの後においては、スプリングは、リンクどうしを結合させるよう付勢し、こ れにより、蒸気発生器内における上方への延出に対しての剛直な構成がもたらさ れる。 他の実施形態においては、図34に示すリンク650は、希土類マグネット6 52を備えており、これに対して、リンク654は、鉄製プレート656を備え ている。リンク650のマグネット652は、リンク654の鉄製プレート65 6に引き付けられる。これにより、リンクどうしは、互いにロックされた位置に 付勢されている。しかしながら、十分な曲げ力が印加されたときには、図32、 33における構成の場合と同様に、リンクは、互いに回転することができる。そ して、曲げられた後においては、チェインは、再度係合することになる。図35 に示す剛直チェイン660は、図33に示すスプリングを利用した実施形態と、 図34に示すマグネットを利用した実施形態との両方の組合せである。 他の実施形態においては、図36に示す剛直チェイン680は、かなり長めの リンク682、684、686を備えている。各々のリンクは、リンク682に 対しては符号690で示すような延長部690を有している。延長部690は、 各々の隣接するリンクが一方向にしか曲がらないようにしている。これら長めの リンクは、システムに対して要求される総リンク数を最小化する。剛直リンク ある姿勢においてはフレキシブルでありかつ他の姿勢においては剛直であるよ うな図24に示す伸長体480の他の実施形態は、図37に示す一連の剛直リン クである。中空の剛直リンク706、708、710の各々は、隣接するリンク 706、708、710間に、関節凹所702、704を備えている。この実施 形態においては、関節凹所は、各リンクの一側部側のみに設けられている。回転 ピン712および関節凹所702により、リンク706は、リンク708に対し て図示矢印714方向にわずかに回転することができる。各リンクがわずかに回 転できることにより、一連の剛直リンクは、蒸気発生器のブローダウンレーン( 図1参照)を横切り、かつ、その後に、流通スロットを挿通して上方に延出する ために曲がることができる。この構成においては、「背骨」部716が個々のリ ンクの矢印718方向の曲がりを防止するために、全体の剛直さが大きい。 同様の構成は、剛直リンク722、726、728として図38に示されてい る。この場合、各リンク722、726、728は、弾性ヒンジ素子730によ り隣合うリンクどうしが連結された中空部材を備えて構成されている。ここで、 各弾性ヒンジ素子の両側に、関節凹所736、738が設けられている。一連の リンクは、ブローダウンレーンを通り、その後、流通スロットを挿通して上方に 延出するために曲がるよう駆動され得るように、十分曲がることができる。各リ ンク内に形成されたオリフィス333を挿通する直線化ケーブル732は、リン クを剛直形状にロックするために使用されている。水用アンビリカル734およ び周辺サービスライン736は、各リンクの中心を挿通している。これらリンク は、任意のフレキシブルなプラスチック材料から形成することができる。マストの実施形態 上述の様々な剛直チェインあるいは剛直リンクの実施形態に対して、代替可能 な形態が図39に示されている。伸長可能なマスト760は、フラットロール7 64から供給された場合であっても、符号762で示すようなチューブを形成し 得るよう、常態において自己バイアス型の材料から形成されている。マスト76 0の材料は、典型的には、Spar Aerospace 9445Airport Road,Brmpton,0nta-r io,Canadaとして入手可能な0.010厚さのスプリング鍛錬されたステンレス 鋼である。材料の自然な形態は、多くのオーバーラップを備えた2インチ直径の チューブである。チューブは、必要に応じて、スリーブ764のようなガイドス リーブにより、長さ方向に沿って補強することができる。 図40に示すように、マスト760は、蒸気発生器の流通スロットを上方に挿 通するジャケット材料776内に収容された水ライン770および周辺サービス ライン772、774を案内する。モータドライブ778は、流通スロットを上 方に挿通する延出システムのこの実施形態を駆動する。モータドライブ778は 、対向する回転ドラム780、782を備えている。回転ドラム780、782 の各々は、多数のガイドローラ装置784を駆動している。代替可能な形態とし ては、マスト材料からなる2つのロールを、チューブを形成するために使用する ことができる。この場合、各ロールは、格別の剛直さのために、多くの重なりを もってチューブの半分を形成する。マスト/剛直リンクの組合せ体の実施形態 図40に示すマストは、図41において、図37に示す剛直リンク700と組 み合わせた例を示すように、剛直リンクが蒸気発生器の頂部に向かって上方に延 出される場合に付加的な支持を付与するために、上述の任意の剛直チェインある いは剛直リンクと組み合わせて使用することができる。図41に示すマスト貯蔵 ドラム782は、1つあるいは複数のロールすなわちマスト材料と、剛直リンク を蒸気発生器のハンドホールの外側から供給し、最終的には連続する一連の支持 プレートにおける流通スロットを挿通させて上方へと供給するターニングシュー 784と、を備えている。 本発明の蛇状伸長体のいずれの実施形態においても、剛直チェイン、剛直リン ク、マスト材料の実施形態にかかわらず、また、これらの組合せの実施形態にか かわらず、図2に示す従来のブームおよび伸縮シリンダが除去されており、その 代わり、伸長体は、蒸気発生器のハンドホールの外側から供給されかつ連続する 支持プレートにおける流通スロットを挿通し得るよう、十分に小さなものである 。伸長体は、また、システムのいかなる部分もが蒸気発生器の上部領域に残って しまうようないかなるリスクをも避けるために、完全に引き戻し可能なものであ る。伸長体は、連続する支持プレートの流通スロットを挿通して上方に延出され 得るためにある場所において曲げられるようある姿勢においては(ある方向性に 関しては)十分にフレキシブルであり、また、上側チューブ束付近においてクリ ーニングヘッド/検査デバイスを上部に位置させるために他の姿勢においては( 他の方向性に関しては)剛直である。 したがって、本発明においては、いかなる実施形態においても、蒸気発生器内 における30フィート高さにおいてクリーニングヘッドあるいは検査デバイスを 支持し得るように、曲げ可能でありかつ曲げ後に十分剛直であるような延出シス テムを提供するという一見相互に排他的な目標を達成することができる。 本発明の特徴点は、添付図面に図示されているけれども、これは便宜上のため だけであって、各特徴点は、本発明の任意の他の特徴点、あるいは、すべての他 の特徴点と組み合わせることができる。 当業者であれば、本発明の特許請求の範囲内において、他の実施形態を案出し 得るであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロヴェット,ジェイ ティモスィ アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02181 ウェレズリー ハイレッジ アヴ ェニュ 69 (72)発明者 フィッシュバッハ,ダン アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01824―2163 チェルムズフォード プリ シラ アヴェニュ 25 (72)発明者 ラジエリ,スティーヴン ケイ アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01752 マールボロ ゴードン ロード 19 (72)発明者 ブライトマン,アラン アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02324 ブリッジウォーター グリーン ストリート 110 (72)発明者 ジェンズ,スティーヴ アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02178 ベルモント オークランド アヴ ェニュ 50 アパートメント 1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.蒸気発生器の上側チューブ束のクリーニング・検査・補修のための装置であ って、 前記蒸気発生器内に収納可能とされた延出支持デバイスであるとともに、前記 蒸気発生器の前記上側チューブ束にまで、前記延出支持デバイスの先端を上昇さ せて位置させる手段を備えている延出支持デバイスと; 該延出支持デバイスの前記先端に取り付けられた回転機構と; 該回転機構の第1端部に取り付けられたアームと; 該アームの第2端部に配置された、クリーニングデバイスおよび検査デバイス およびツールのうちの少なくとも1つと; を具備することを特徴とする装置。 2.前記延出支持デバイスは、回転コネクタを介して互いに接続された第1ブー ムと第2ブームとを備え、 該第1ブームおよび第2ブームおよび前記回転コネクタは、前記蒸気発生器の アクセスポート内に挿入可能であるとともに、チューブ群を2列に分割している レーン内に挿入可能であり、 前記第2ブームは、前記レーン内に配置されることを特徴とする請求項1記載 の装置。 3.前記回転機構が、前記アームを水平方向に回転させるための手段を備えてい ることを特徴とする請求項1記載の装置。 4.前記回転機構が、前記アームを鉛直方向に回転させるための手段を備えてい ることを特徴とする請求項1記載の装置。 5.前記回転機構が、前記アームを、水平方向と鉛直方向との双方に回転させる ための手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の装置。 6.前記アームが、1組の伸縮部材を備えていることを特徴とする請求項1記載 の装置。 7.前記アームが、フレキシブル部分を備えていることを特徴とする請求項1記 載の装置。 8.前記アームが、フレキシブルな材料から形成されていることを特徴とする請 求項1記載の装置。 9.前記アームが、前記回転機構に取り付けられた第1部分と該第1部分に対し て回転可能に取り付けられた第2部分とからなる2つの部分を備えていることを 特徴とする請求項1記載の装置。 10.前記クリーニングデバイスが、前記アーム上に配置された複数のノズルを 備えていることを特徴とする請求項1記載の装置。 11.前記検査デバイスが、前記アーム上に配置された検査用カメラを備えてい ることを特徴とする請求項1記載の装置。 12.前記ツールが、ドリルアセンブリを備えていることを特徴とする請求項1 記載の装置。 13.前記ツールが、グリッパーアセンブリを備えていることを特徴とする請求 項1記載の装置。 14.前記ツールが、鋸アセンブリを備えていることを特徴とする請求項1記載 の装置。 15.前記ツールが、溶接機アセンブリを備えていることを特徴とする請求項1 記載の装置。 16.前記延出支持システムが、 前記蒸気発生器のチューブ受けシートの近傍 の蒸気発生器壁におけるアクセス路を通して供給可能であるとともに、前記蒸気 発生器の内部の支持プレートにおける流通スロットを挿通しての上方延出箇所に おいて曲がり得るためにある姿勢においてはフレキシブルであり、かつ、前記ク リーニング/検査/ツールデバイスを前記蒸気発生器の前記上側チューブ束付近 にまで前記蒸気発生器内の内部上方へと配置しかつ支持するために他の姿勢にお いては剛直である伸長体と; 該伸長体を前記支持プレートを挿通させて上方へと駆動し、また、前記伸長体 を前記支持プレートを挿通させて下方へと引き戻すよう駆動するための駆動手段 と; を具備することを特徴とする請求項1記載の装置。 17.前記伸長体が、剛直チェインであることを特徴とする請求項16記載の装 置。 18.前記伸長体は、各々が一方向にのみ曲げ可能でありかつ各々が曲げにより 前記蒸気発生器内へと延出される一対の剛直チェインを具備し、 該一対の剛直チェインは、背中合わせに配置されることにより、剛直な構成と されて延出されることを特徴とする請求項16記載の装置。 19.前記伸長体は、一対の剛直チェインを具備し、 各チェインは、一方向には曲げ自由であり、反対方向には剛直であることを特 徴とする請求項16記載の装置。 20.さらに、前記一対の剛直チェインを背中合わせに配向させるための手段を 具備し、 それにより、前記クリーニング/検査デバイスを前記蒸気発生器の内部上方へ と配置しかつ支持するための剛直構造が与えられていることを特徴とする請求項 19記載の装置。 21.前記剛直チェインは、各々のリンクが隣接するリンクに対して一方向に回 転可能であるような多数のリンクを備え、 該リンクは、他の方向への回転に関して隣接するリンクを解除可能にロックす るためのロック手段を備えていることを特徴とする請求項17記載の装置。 22.解除可能にロックするための前記ロック手段は、連結されたときには前記 リンクを互いにロックし、かつ、引き戻されたときには前記リンクを解放するた めの引き抜き可能なピンを備えていることを特徴とする請求項21記載の装置。 23.前記駆動手段は、前記ピンを自動的に引き戻すための、また、係合させる ための手段を備えていることを特徴とする請求項22記載の装置。 24.解除可能にロックするための前記ロック手段は、前記リンクの一部に設け られた係合ボールと、前記リンクに隣接するリンクの一部に設けられかつ前記係 合ボールに係合する係合凹所とを備えていることを特徴とする請求項21記載の 装置。 25.解除可能にロックするための前記ロック手段は、あるリンクを、隣接する リンクに対しての連結状態を維持させるよう付勢するスプリングを備えているこ とを特徴とする請求項21記載の装置。 26.解除可能にロックするための前記ロック手段は、あるリンクを、隣接する リンクに対しての連結状態を維持させるよう付勢するマグネットを備えているこ とを特徴とする請求項21記載の装置。 27.解除可能にロックするための前記ロック手段は、あるリンクを、隣接する リンクに対しての連結状態を維持させるよう付勢するためのスプリングとマグネ ットとの両方を備えていることを特徴とする請求項21記載の装置。 28.前記剛直チェインは、複数のリンクを備えており、 該リンクの各々は、ヒンジと、該ヒンジを超えて延在するとともに隣接してい るリンクの一方向についての移動を阻止するための部分とを有していることを特 徴とする請求項17記載の装置。 29.前記伸長体は、複数の剛直リンクを備えていることを特徴とする請求項1 6記載の装置。 30.前記リンクは、各々が、ヒンジと、該ヒンジの近傍に位置するとともに隣 接しているリンクの一方向についてのみの移動を許容するための少なくとも1つ の関節凹所とを有することを特徴とする請求項29記載の装置。 31.前記リンクは、前記ヒンジの両側に関節凹所を有していることを特徴とす る請求項30記載の装置。 32.前記伸長体は、チューブを形成するために自己バイアスされた材料からな る伸長可能なマストを備えていることを特徴とする請求項16記載の装置。 33.前記駆動手段は、対向して回転する1対のドラムを備え、 該ドラムは、該ドラム間に係合された前記マスト材料を駆動することを特徴と する請求項32記載の装置。 34.前記伸長体は、チューブを形成するために自己バイアスされた材料からな る伸長可能なマストにより支持された剛直チェインを備えていることを特徴とす る請求項16記載の装置。 35.前記伸長体は、チューブを形成するために自己バイアスされた材料からな る伸長可能なマストにより支持された一連の剛直リンクを備えていることを特徴 とする請求項16記載の装置。 36.前記駆動手段は、前記チューブ受けシートの近傍位置から前記蒸気発生器 の前記上側チューブ束に向かう上方延出位置へと、前記伸長体を導くためのター ニングシューを備えていることを特徴とする請求項16記載の装置。 37.さらに、前記アームを前記回転機構に対して変位させるためのオフセット 機構を備えていることを特徴とする請求項1記載の装置。
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