JP2000504072A - 繊維質原料の処理方法および処理装置 - Google Patents

繊維質原料の処理方法および処理装置

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ペッカ ランタラ
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サンズ デフィブレイター ウッドハンドリング オサケ ユキチュア
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    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21BFIBROUS RAW MATERIALS OR THEIR MECHANICAL TREATMENT
    • D21B1/00Fibrous raw materials or their mechanical treatment
    • D21B1/02Pretreatment of the raw materials by chemical or physical means
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21CPRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
    • D21C1/00Pretreatment of the finely-divided materials before digesting
    • D21C1/10Physical methods for facilitating impregnation

Abstract

(57)【要約】 本発明は、後で化学的パルプ化プロセスで処理されるパルプ原料を製造するため、および繊維質出発材料からセルロースパルプを製造するための方法および装置に関するものである。本発明方法においては、出発材料を脱リグニンしてケミカルセルロースパルプを生成し、得られたパルプを所望に応じて漂白する。本発明方法においては、脱リグニンの前に、出発材料を蒸解液中で破砕して、その繊維構造を開放させる。本発明装置は、フレーム(21)を備え、該フレームには2個の隣接する第1ロールが取り付けられており、該第1ロールは第1の対のロールを形成し、該ロールは、その外壁の間に間隙が形成するように、互に離間して配置されている。前記ロールは動力の伝達によって回転し、これにより原料はローラ間の間隙の内側で破砕され、該間隙に液体ポケットが形成し、該液体ポケットから液体が処理されている繊維材料中に吸収される。本発明は、温和な条件下における原料の均一な蒸解を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】 繊維質原料の処理方法および処理装置 本発明は、請求の範囲1の前文に記載した、セルロースパルプの製造方法に関 するものである。このような方法では、繊維ベースの出発材料を、蒸解薬品を含 む蒸解液中で脱リグニンしてパルプを生成し、得られたパルプを所要に応じて漂 白する。 また、本発明は、脱リグニン能力を向上させるための、請求の範囲15の前文 に記載したパルプ化プロセス用原料の前処理装置に関する。 パルプ産業における近年の発達の結果、投資額が絶えず大きくなり、かつ高価 になっている。最新のパルプミルはすでに1日あたり2000メートルトンを超 えるパルプを生産している。このようなミルの価格は約40〜50億FIMであ り、このような莫大な技術的および経済的危険を冒すことができる顧客は、世界 中に多くない。将来、絶えず増大する環境面からの圧力により、その上に新たな 危険因子が生じるであろうと思われる。材料流通管理、すなわち原料および製品 の世界中に及ぶ輸送は、価格因子と環境面の危険との両方の構成要素となる。大 型ミルの欠点の1つは、該ミルが全く均質な原料を必要とすることである。多様 な繊維特性を有する原料は、パルプ特性に悪影響を与えることなしには、蒸解プ ロセス中に供給することはできない。 世界には、特にアジアには、数千もの環境的に好ましくない小規模パルプミル が存在する。産業における全般的な発達は、これらの地域には及んでいない。そ の理由は、環境的に好ましい小規模ミルを開発することが、大部分の技術の供給 者により有利であると見なされていなかったからである。しかし、近年になって 、閉鎖に直面しているこれらの小規模ミルに対する関心が増大している。原料ベ ースでは、小規模ミルは、比較的大規模のミルより順応性が大きい。従って、パ ルプ全体のほぼ15%が、一年生植物、すなわち非木材繊維材料から、このよう な小規模パルプミルで製造されている。 一年生植物には、均一に蒸解するのが容易であるという、原料としての利点が ある。これに対し、木材チップを用いることをベースとするパルプ化プロセスの 典型的な例では、チップの表面と内部とが異なって処理されることになる。表面 領域は「過剰蒸解」となり、内側は「生(raw)」のままである。パルプ化プロセ ス用出発材料が、一年生植物と多年生植物との組合せである場合には、同様の現 象が起り、一年生植物は、多年生植物と比較して、かなり容易に蒸解される。磨 砕(リファイニング(refining))中に達成される平均の品質は、種々の成熟度を 有する繊維を組み合わせたものである。原料に機械的衝撃を加える機械的パルプ 化プロセスにおいては、達成されるパルプ化作用は、化学的パルプ化の場合より 一様である。例えば、木材の表面層に対する磨砕石の磨砕作用は、砕木パルプの 製造中に木材の内側層の繊維に加えられる磨砕作用に等しい。 木材チップ中の繊維同志を接着しているリグニンを、化学的パルプ化中を通し て溶解するには、チップを高温および高圧において蒸解する必要がある。このよ うに、圧力蒸解容器を備える蒸解設備は全く高価であり、従って前述の大型ミル (400 000トン/年より多量のパルプ)のみが、既知技術を用いた場合に 、経済的に有利である。 ケミカルパルプの生産条件を、木材中の各繊維が同一の処理を受けるように整 えるのが理想的である。このことはよく知られているが、繊維構造を過度に破壊 しない適当な方法は、未だ見いだされていない。 従って、本発明の目的は、化学的パルプ化プロセスによりパルプを製造する全 く新規な方法を提供することにある。特に、本発明の目的は、パルプ化プロセス を、繊維の強度特性が保持されるように均一にする方法を提供することにある。 この通りであって、いわゆる比較的価値の低い木材(例えばハンノキ、ハコヤナ ギ属の各種植物および混合熱帯産硬木)を有用なパルプの製造に用いることがで きる。 本発明は、木材チップまたは類似のリグノセルロース原料を予備破砕してその 構造を開放した状態にするという原理に基づく。本発明における予備破砕を、蒸 解液中で圧力衝撃の助けをかりて脈動的に実施すると、破砕段階中に加圧作用と 減圧作用とが交互に行われるので、原料の繊維構造は蒸解液が有効に含浸した状 態になる。繊維は、前処理に関連して既に蒸解される状態になっており、本発明 の提供する3段階蒸解プロセスにおいて、予備浸漬、破砕および蒸解の3つの段 階のすべてにおいて、原料は繊維に分離される。また、同一の蒸解液(あるいは 前処理段階中に水で希釈されていることがある)を用いることにより、プロセス 中の液体の取扱および再生を容易にすることもできる。 木材チップを予備破砕するいくつかの技術は、以前から業界に知られている。 これらの技術は、次の特許明細書に記載されている:フランス国特許第2276 420号、フィンランド国特許第70937号、同第77699号、同第949 68号およびスウェーデン国特許第461796号明細書。従来技術の装置にお いては、普通、チップを2つのロールの間で押圧して、チップを破砕状態、すな わち液体による含浸が容易な状態にする。互いの頂部上に位置する2対のロール から成る装置が、フィンランド国特許第94968号明細書に記載されており、 この装置では、「攻撃的(agressive)な」輪郭がロール表面に形成される。この 種類の切り込みが入った輪郭により、鋭利な切断表面が生じ、これは繊維を切断 し、処理しようとする原料の強度特性を弱くする。 本発明において、本発明者等は、業界において知られている技術に関連する機 械的切断作用を回避し、破壊作用を繊維の長さ方向に生じさせようと努めた。従 って、本発明の装置における原料破砕処理用ロールは、歯の付いた溝を有し、該 溝は、前記ロールの外壁の表面上にらせん形に曲がりくねっており、溝部と隆起 部とから成る。溝の壁は連続している。本発明は、破砕処理効率を変えることに より、多年生植物繊維(木材チップ)の場合と一年生植物からの材料の場合との 両方に用いることができる。本発明により、木材繊維を、激しい処理の後でも、 温和な処理後の一年生植物からの繊維と同様の状態にすることができ、この場合 には、これらの植物の繊維を一緒に、すなわち同一の処理装置を用いて蒸解する ことができ、この際後者の繊維が過剰に蒸解される危険は無い。 特に、本発明の方法は、請求の範囲1に記載されている事項を特徴とする。 本発明の装置は、請求の範囲15に記載されている事項を特徴とする。 本発明はいくつかの利点を有する。パルプ化のための従来の蒸解方法は著しく 単純化し、かつ比較的小規模にすることができる。また、資本費用を著しく減少 することができ、小型パルプミル(年産150 000トン未満)が有利なもの となる。比較的低い品質の原料を用いて、既知方法により可能なより良好な品質 のパルプを製造することができる。本発明の必須の観点は、本発明を以前から知 られているパルプ化プロセスに適用して、前述の利点を提供することに関するも のである。 良好な蒸解結果を得るには、木材チップの従来のパルプ化よりも本質的に温和 な蒸解条件(圧力および温度)を用いることで十分である。従って、蒸解薬品に 応じて90〜110℃、特に70〜100℃の範囲内の温度および通常の大気圧 または場合によってはこれよりわずかに高い圧力で十分である。超過の圧力は、 代表的な例では約1.001〜2バール、好ましくは約1.01〜1.5バール 、最も好ましくは約1.05〜1.25バール(絶対圧力)である。減圧下に蒸 解することにより、パルプからの空気の除去を一層効率的に行うことができ、蒸 解プロセスに対する温度の作用を、例えば、後述のスクリュー蒸解がまにおいて 、高めることができる。絶対圧力で表わした場合に、圧力は1バール未満であり 、最も好適には約0.5バールより高く、好ましくは約0.7〜0.9バールで ある。 従って、木材チップの硫酸塩パルプ化における条件(160〜170℃、4〜 8バール)と比較して、プロセス装置全体を新たにすることができる。これに対 応して、いわゆる通常のパルプ化において、本発明の前処理により、一層強いパ ルプが得られる。 本発明においては、化学的パルプ化における均一性に関する問題は、パルプ原 料の繊維を機械的に処理することにより解決され、この処理は均一化作用を有し 、この作用により繊維材料は蒸解薬品に一層容易に接近できる状態になる。均一 性およびパルプ化プロセスの通常の蒸解条件より温和な条件によって、セルロー ス繊維は裂けず、従って該繊維は、通常のパルプ化プロセスの場合とは異なり、 該繊維の特有の強度の大部分を失うことはない。 よく知られているように、漂白程度は、リグニン(粘質物)含有量の大きい繊 維により決まる。本発明により提供されるパルプは、その均一性のために、従来 のパルプより容易かつ環境的に好ましい方法で漂白される。 ここに記載した方法は、別個の設備で行うことができるが、本方法は、また、 現存する硫酸塩パルプミルに統合するのにも極めて好適である。材料の木材物質 への前処理は、極めて温和な方法で、かつ木材の個別の繊維の特性を保持するこ とにより、温和なパルプ化を実施する可能性を提供する。本発明の方法は、例え ば、比較的価値および品質の低い木材を有用に用いることを可能にすることによ り、顕著な経済的利益および環境保護のための利点を提供する。 本発明の興味ある例は、熱帯地域で操業されているのこぎりミルおよび合板/ チップボード製造工場からの廃物並びに木材切断の後の残物およびチッピング( chipping)を、本発明により可能になった技術によって蒸解する方法を提供し、 これにより、小型パルプミル(50 000〜100 000トン/年)で蒸解 を行ってパルプを生成し、このパルプをさらに紙/板の製造に用いる。 以下に、本発明を添付図面を参照して詳細に記載する。 図1は、本発明の装置の動作原理の説明図である; 図2は、洗浄タンクの上方から見た断面図である; 図3は、破砕機の側面から見た断面図である; 図4は、破砕機のIII−IIIの断面図である。 上述のように、本発明は、次の2つの部分から成る目的を有する: 1)木材の構造を、すべての繊維がパルプ化中に同様の処理を受けるようにして 開放させ;一年生植物およびタケを同一の方法であるが一層温和な条件下に処理 すること;および 2)現存する技術を適用することにより、繊維物質を温和な条件下に、 − 有効薬品として、例えば、アルカリ液、ギ酸(ミロックス(MILOX)法におけ るように)またはアルコール(エタノール)を用いてパルプ化し、 − その後、パルプを漂白するか(酸素/過酸化物を用いて)、あるいは例えば 梱包用板を製造するために、そのままで用いる。 本発明の好適例においては、セルロースパルプを従来の木材チップから製造す る。チップの大きさは、代表的な例では、各チップの長さが約5〜50mm(例 えば、10〜30mm)であり、厚さが2〜20mm(例えば、5〜15mm) である。チップとしては、選別したものまたは未選別のものを用いることができ 、また、本発明において用いる原料としては、削り屑、破片および機械的林業/ 木 材産業からの類似の廃物を用いることができる。木材としては、国内産種、例え ば、マツ、トウヒ、シラカンバ、ハンノキおよびハコヤナギ属の各種植物からの ものを用いることができるが、また、チップを、例えば、ユーカリノキ、カエデ および混合熱帯硬木を含む他の種類の木から得ることができる。また、本発明は 、一年生植物、例えば、穀物作物からのわら、クサヨシ、ヨシおよびバガスに適 用することができる。 木材を用いる場合には、それ自体業界において知られている方法によって木材 をチップに切断し、その後に相対湿度30〜50%のチップを、本発明に従って 前処理し、この際該チップを、30〜95℃、好ましくは約40〜80℃の範囲 内の温度で、蒸解液で洗浄して、砂等、代表的な例ではケイ酸塩ベースの不純物 を除去する。洗浄段階中に、木材チップは液体が含浸した状態になり始める。用 いる蒸解液は、実際のパルプ化段階において用いる蒸解液と同一の液体から成る 。アルコールを蒸解液として用いる場合には、最高温度が約60℃であるのが最 も好ましい。蒸解液をそのまま用いるか、あるいは処理前に蒸解液を水によって 、10対1〜1対1000、好ましくは1対1〜1対10、最も好ましくは1対 2〜1対5の比(蒸解液/水)で希釈する。蒸解液をそのまままたは僅かに希釈 して用いる場合には、脱リグニンを水洗工程中で既に開始させることができる。 洗浄に用いる蒸解液を、精製工程を経て再循環させる。精製中に、固体不純物 、抽出された木材成分等の不純物は、蒸解液から除去され、その後この蒸解液を 洗浄用に再使用することができる。 蒸解液で前処理したチップを機械的に破砕し、この際チップは機械的震動、最 も好適には脈動を繰り返し受け、この震動によって、木材の繊維構造を形づくる 圧力を作用させる。この圧力は、木材の構造を開放させる。繊維構造の開放は、 材料に向けられた圧力衝撃の結果として起る繊維からの脱水により増進される。 破砕処理を液体中で行うことにより、減圧直後に、即ち破砕機の打撃の間で、繊 維は液体で含浸される。本発明に係る処理は、繊維を液体で均一に含浸されるよ うにし、木材構造を効率的に開放させるのに有効である。また,木材の内側層も 液体で含浸される。理想的な場合には、個々の繊維のすべてまたはほとんどすべ てが、パルプ化中に同様な処理を受け、従って蒸解液と接触する。超過圧力状態 と減圧状態との脈動的な交替の反復は、機械的破砕作用と一緒になって、パルプ 化プロセスが均一に行われるように、繊維質原料の所望の開放を達成する。破砕 に用いる技術は繊維を切断してはならない;その代わりに、崩壊が繊維の長さ方 向に起るようにする。 上述の処理の後に、繊維質原料は均一な木材物質の形態、代表的な例では破片 様原料(「スラッジ」)を含む水/蒸解液の懸濁液の形態である。繊維材料の液 体含有量(繊維の乾燥重量に対する液体量)は、約20〜80%、特に約40〜 60%、代表的な例では約50%である。 本発明に係る処理は、一年生植物を用いて、僅かに一層温和な形態において最 も好適に行うことができる。 装置が繊維を切断することなく十分に強い圧力作用を繊維に加えることができ る場合には、任意の適当な装置を破砕処理に用いることができる。破砕処理に特 に好適な装置を図1〜4に示す。 本発明の装置は、チップ洗浄用の洗浄・混合タンク2、チップ用の供給コンベ ヤ8およびチップ用の破砕機10を備える。チップを、例えば、らせん形コンベ ヤ1の助けをかりて、タンク2に供給する。ミキサー3(ローター)をタンクの 底部に配置して、液体を連続的に移動するように維持して、気泡がチップから確 実に除去され、かつチップに液体が確実に十分に含浸するようにする。タンク内 で液体の渦を形成させるのが有利であり、これにより液体不純物からのチップの 分離が容易になる(後述するように)。リサイクル紙の処理用に開発されたパル パー(pulper)は、本発明において用いるのに特に好適な混合タンクモデルの一例 である。 小石大の塊および他の固体不純物は、タンク2の底部から、移送用漏斗4中に 捕集され、ここから除去することができる。洗浄後の濡れた木材チップを側方出 口ライン5を経て除去し、供給コンベヤ8、10に移動させる。この側面出口ラ インは、タンクのほぼ底部から(代表的な例では、該ラインはタンク底部の20 〜30cm上方で始まる)、最も好ましくは液体表面まで延在する。 供給コンベヤ8、10は、例えば、らせん形スクリューコンベヤ8を備え、該 コンベヤは管10の内側に取り付けられ、前記らせん形スクリューの下には、多 孔間仕切板が配置されていて、液体をチップから分離する。前記多孔板は交換す ることができる。過剰の洗浄液をこの多孔板を通して排出し、再循環タンク6に 流出させ、ここからこの洗浄液を混合タンク2にポンプ7により再循環させる。 タンク2と管10とは互いに液体で連結されているので、管10は部分的に液体 で満たされている。この結果、らせん形コンベヤの助けをかりて破砕機中に移送 されたチップは、できる限り多量の液体を含む。 熱交換器をポンプと混合タンクとの間に配置して、洗浄液の温度を制御する。 破砕処理(後述する)後にチップから分離された蒸解液を、熱交換器の前で、再 循環洗浄液と一緒にするのが最も好ましい。その理由は、再循環洗浄液が破砕処 理および精製中に冷却される時間を有していたからである。 分離器18をパイプライン中に配置して、砂等の不純物を再循環液から分離す ることができる。遠心分離するように作動する高コンシステンシー分離器を用い るのが好ましい。 側方流出部(side output)5の構造を、1つの好適例に従って、図2に一層詳 細に示す。図2は、上方から見た混合タンク2を示す。図2中のミキサー3は、 時計回りに回転するように取り付けられており、これにより処理される材料は、 液体と同一の方向に回転する。側方流出部5において、タンクの壁は、少なくと もある程度内側に、即ち、側方流出部5の先端側(液体の流れる方向で)におい てタンクの中心方向に向って延在するように取り付けられている。流出端縁(le aving edge)では、タンクの壁は対応して外側に延在し、この結果、図2から明 らかなように、流出端縁は流入端縁によって遮蔽される。これは、パルプ化用原 料から小石大の塊および他の同様な重い固体不純物を分離するためであって、そ れは液体の流れが小石大の塊をタンクの壁にたたきつけ、壁に沿って底に沈下さ せ、ここからこれらの塊が排出用漏斗4を経て除去されるからである。側方流出 部5の先端の端縁は内側に延在しているので、小石大の塊は、側方流出部5の開 口に達した際に、該開口を越えて「ジャンプ」する。他方、リグノセルロース原 料は、ポンプ7によって生じる液体の流れにより、側方流出部を通って吸引され る。その理由は、該原料が水よりも軽いからである。 チップは供給コンベヤから破砕機10,20に送られ、ここで、チップは破砕 処理を受ける。装置の必須の部分は、らせん形に配置されている斜め溝を有する 2〜3対のロール11、12、13(図1)および23〜25、33〜35(図 3)を備える。これらのロールの車軸30〜32には、破砕機のフレームに対す る軸受けが取り付けられており、これらのロールは反対方向に回転することがで きる。これらのロールは、その長軸が、少なくとも本質的に、平行であり水平平 面内に位置するように、互いに隣接して配置されている。チップをローラー上に 導くために、ガイド板21を破砕機の内壁に固定した。 これらのローラーの外壁における溝33〜35は、外側表面の周囲で曲りくね っている隆起部、またはローラーの外壁上に形成したくぼみを有していてもよい 。この隆起部または対応するくぼみは、ロール間の開放部の内側で原料が該原料 の構造を開放させる相反する方向の力を受け、かつこの力が少なくとも本質的に 繊維の方向に加えられる、ように形成されている。切断作用をする鋭利な端縁は 、避ける必要がある。隆起部または溝は、断面が三角形であるかまたはV字を上 下反対にした形状であるのが好ましい。例えば、隆起部の端縁上で材料が移動す る側は、横方向に作用する切断力を回避するために、ニップ(nip)の接線に対し て90゜の角度内にないのが好ましい。接線に対する隆起部の離れ角は、任意の 角度とすることができ、通常5〜90゜である。V型隆起部またはくぼみの頂角 は、最も好適には40゜よりも大きく、好ましくは45〜120゜である。 ロール間に開放部(間隙)が形成し、そのスリット寸法を、これらのロールの 距離を変えることにより調整することができる。破砕しようとする木材/繊維材 料をこの間隙内に供給する。1対のロールのうちの一方のロール、例えば、22 ,24,26に動力を供給すると、換言すれば、一方のロールを動力源に接続す ると、一方のロールは繊維材料の助けをかりて回転し、これにより他方のロール も順次反対方向に回転する。チップの供給方向から(即ち上から)見て、これら のロールは互いに反対方向に回転する。らせん形構造およびロールの反対方向の 回転により、間隙内の材料は磨砕されて破砕された状態になる。ロール間には触 がないため、繊維材料に対する裂開/切断作用は存在しない。2個の隣接するロ ールのらせん形構造におけるらせんは、反対回りであるのが好ましい。 上述のように、ロールの互いの頂部の上には、2対または3対、あるいは4対 ものロールが存在していることがある。第1の対のロール11;22,23の上 における破砕処理で形成した繊維物質は、第2段階のロール12;24,25の 間隙内に落下する。第2の組のロールは、第1の組のロールよりも小さい直径を 有するロールを備えているので、第2の組のロールの有効な押圧表面はそれぞれ 第1段階におけるより小さく、単位表面積あたりの圧力の比は第1の押圧段階に おけるより大きい。周速度は、第1段階の2〜3倍である。第2段階の溝は、明 瞭さが比較的小さく(即ち、溝の深さまたは隆起部の高さは比較的小さい)、間 隙の寸法は、第1段階におけるよりも小さい。第1段階におけるローラーの周速 度は2〜10m/秒である。所要に応じて、本発明の装置は、第3または第4の 対のローラー(13;26,27)を備えることができ、所望に応じて、磨砕操 作を、第2のおよびその後の対のローラーのロールの表面上に溝を一層密に配置 することにより、強化することができる。 上述の脈動的な加圧/減圧の状態の変化は、ロールの間隙内でらせん形溝(隆 起部)の作用により起る。 ロールの間隙は、装置中に供給されるチップが有効な破砕作用を受けるが、こ れにより繊維が切断されないように、選択する。間隙の寸法は、処理しようとす る木質材料の粒子の大きさおよび形状により決定される。間隙は小さすぎてはい けない。その理由は、この場合には間隙が容易に閉塞するからである。また間隙 は大きすぎてはいけない。その理由は、破砕操作が達成されないからである。代 表的な例では、第1の押圧段階における間隙は、チップの平均厚さの0.5〜2 .5倍である。一例として、5〜20mmの間隙が、通常のチップ(厚さ5〜1 5mm)の処理に適当である、と言うことができる。 本発明に係る破砕機を用いた場合には、圧縮された材料からなる「流体袋(flu id bag)」が、破砕機の間隙の前面、即ち上方に形成する。間隙圧力が開放され るにつれて、繊維物質は、以前に押圧されて流れ出た流体の大部分を吸収する。 従って、破砕工程を液相内で実施し、これにより繊維を裂く作用を最小にする。 押圧工程で放出された液体の一部は、繊維材料と共に流れ、他の一部はロール対 の外壁および/または端部を越えて次の押圧段階中に送られる。押圧装置の内壁 には、液体流を1つのロールから次の対のロール間の間隙内に送る案内板36を 取り付けることができる。 前処理で得られた木材物質(または木材/植物繊維物質;繊維物質)を、パル プ化段階に、例えば、らせん形コンベヤ14,15;28,29の助けをかりて 供給する。破砕機の底の上には、いくつかのらせん形コンベヤを設けることがで きる。 チップは高温で洗浄および、破砕されるので、タンク2および破砕機10の両 者を容器内に閉じ込めて、蒸発による液体の損失を減少させるのが有利である。 タンク2および破砕機10を、例えば、外壁により閉じ込めることができる。 上述の装置に加えて、鉱物を破砕するために鉱業において開発された破砕装置 もまた、破砕工程を実施するのに用いることができる。また、この方法はねじプ レスを用いることに基づいて行うことができる。 好適例においては、チップ(または対応する原料)と共に流れる蒸解液の少な くとも一部を、破砕処理後に新鮮な蒸解液と交換する。これは、10〜80%、 好ましくは約30〜60%の蒸解液を、破砕機の後で、標準アウトプットにおい て、あるいは、例えば、ねじプレスにおいて分離し、その後新鮮な蒸解液をらせ ん形コンベヤ14,15;28,29に供給することにより、達成することがで きる。らせん形コンベヤに供給された新鮮な蒸解液を、パルプ化温度(70〜1 10℃、好ましくは約90〜100℃)に加熱することができ、これにより、部 分的に既にらせん形コンベヤにおいてパルプ化が起る。実際に、パルパーは、後 述するように、上述のらせん形コンベヤを備えることができる。この場合には、 これに、加熱ジャケットを取り付けて、温度を維持する。このジャケットを、例 えば、油で加熱することができる。分離された蒸解液を、所要に応じて洗浄し、 再生し、例えば、チップ洗浄タンク内に戻して、洗浄および含浸工程で用いる。 この洗浄タンクを、熱交換器17の前で、洗浄タンクの再循環ラインに接続する のが好ましい。 前処理した原料を、強制送り(らせん形またはコースター(coaster))管状コ ンベヤ内でパルプ化し、これにより、パルプ物質を、連続的に混合されている状 態とすることができ、あるいは前処理した原料を従来のバッチプロセスでパルプ 化することができる。好適例においては、パルプ化は、連続的に作動する強制送 り管状パルパー(これは水平型、たて型、傾斜型のいずれでもよい)において、 約70〜100℃、好ましくは約90〜100℃の蒸解温度および標準気圧、僅 かな加圧または僅かな減圧において起る。温度制御は、熱交換器またはパルパー のジャケットのいずれかにより、間接的に行う。標準気圧より低い圧力で作動さ せる場合には、ポンプをシステムに連結してらせん形コンベヤを減圧下におく。 この減圧を絶対圧力で表わと、少なくとも約0.1バール、好ましくは約0.5 バールである。破砕機をらせん形パルパーからゲートフィーダー(gate feeder) またはゲートフィードホッパー(gate feed hopper)で分離することにより、らせ ん形パルパーが減圧下または加圧下にある場合においても、標準気圧において作 動させることができる。 本発明において処理される原料は、硫酸塩パルプ、亜硫酸塩パルプ、オルガノ ソルブ(organosolv)パルプ、ミロックス(MILOX)パルプおよびセミケミカルパル プを製造するのに好適である。用いる蒸解薬品は、主として、硫化ナトリウム、 水酸化ナトリウム、(重)炭酸ナトリウム、ペルオキソギ酸、ペルオキソ酢酸ま たはアルコールである。本発明は、硫酸塩法、または他のアルカリ性法、および 有機パルプ化薬品を用いることにより達成される方法によって製造したパルプに 適用するのが、特に好ましい。 ここに、「硫酸塩法」という用語は、本質的に硫化ナトリウムおよび水酸化ナ トリウムを含む蒸解薬品を用いるパルプ化法を意味するものとする。拡張(exten ded)パルプ化法を、パルプのカッパ値が20未満に低下するまで従来の硫酸塩法 を継続することを基礎とする他のアルカリ性パルプ化法の例として、述べること ができる。これらのパルプ化法は、代表的な例では、酸素による処理を含む。こ れらの拡張パルプ蒸解法としては、例えば拡張バッチ蒸解法(アントラキノンの 適切な添加を伴う)、EMCC(拡張改良連続蒸解)法、バッチ蒸解法、スーパ ーバッチ/O2法、MCC/O2法および拡張蒸解/O2法がある。 また、本発明を用いて、亜硫酸パルプを製造し、このパルプを、酸性条件また は中性条件、あるいはさらに塩基性条件のいずれかにおいて、場合によってはA Qタイプ添加剤またはホウ素含有添加剤の存在下に蒸解することができる。この 繊維物質を用いて、亜硫酸塩/硫化物蒸解により、パルプ物質を製造することが できる。 また、脂肪族アルコールまたはカルボン酸を用いることにより、有機蒸解薬品 を用いて、セルロースパルプを製造することができる。脂肪族アルコールは、例 えば、いわゆるオルガノソルブ(ORGANOSOLV)法で用いられる。カルボン酸および 過酸化水素を用いて混合物を作ることができ、該混合物のパルプ蒸解中の有効成 分は有機過酸である。1つの好ましい他の方法は、いわゆるミロックス(MILOX) 法である。この方法は、3つの段階を有し、その第1段階において、リグノセル ロース含有原料を先ずギ酸および少量の過酸化水素により60〜80℃の温度で 処理する。この方法の第2段階において、脱リグニン化の主な工程を、温度を9 0〜100℃に上昇させることにより行い、次いで生成した褐色パルプを、第3 段階において、ギ酸/過酸化水素溶液の新鮮なアリコート(aliquot)で処理する 。すべての段階中で、ギ酸濃度は80%を超える。ミロックス法における代表的 な蒸解時間は1〜3時間であるが、本発明の前処理によって、蒸解時間を約0. 5〜1時間に短縮することができる。 木材チップに加えて、または木材チップの代わりに、一年生植物を、原料、特 にミロックス法の原料として用いるのが好ましく、ギ酸の代わりに、酢酸を用い ることかでき、これにより、蒸解液の有効成分は過酢酸になる。 木材原料を予備破砕した後に、用いる蒸解プロセスを、一年生植物から得た繊 維を蒸解するのに用いたプロセスと同一とすることができる。 パルプを蒸解した後に、蒸解液の大部分をここから、例えば、ねじプレスまた はフィルターバンドプレス(filterband press)の助けをかりて分離する。蒸解液 は、既知の方法、例えばソーダ回収ボイラー内で、あるいは共沸蒸留により、再 生される。生成したパルプ物質を洗浄し、所要に応じて漂白して、逐次工程で、 かつパルプ蒸解プロセスに依存する方法で、脱リグニン化を継続する。 本発明に従って処理した原料から生成するパルプを、塩素および/または塩素 含有薬品を用いずに、それ自体知られている方法に従って漂白することができる 。今日では、セルロースパルプの漂白は、広範囲にわたって、塩素ガスを含んで いない化学漂白剤、例えば酸素、過酸化水素およびオゾン並びに二酸化塩素に基 づいている。これらの漂白工程の前に、漂白しようとするパルプから重金属をキ レ ート化により除去する。それは、重金属がパルプ品質の観点から不都合な反応を 触媒するからである。セルロースパルプにおいては、重金属は、主に、カルボン 酸基に結合している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G E,HU,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR ,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV, MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ, VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.− 蒸解薬品を含有する蒸解液中で、繊維質出発原料を脱リグニンして、セ ルロースパルプを生成する工程、および − 生成したパルプを所望に応じて漂白する工程 を有する繊維質出発材料からセルロースパルプを製造する方法において、 − 前記出発材料を前記蒸解液で予備洗浄し、 − 次いで、この予備洗浄した出発材料を液相で破砕処理して、その繊維構 造を開放せる ことを特徴とするセルロースパルプの製造方法。 2.前記破砕処理中、前記出発材料に脈動する圧力打撃を加えることを特徴とす る請求の範囲1記載の方法。 3.前記出発材料を約35〜95℃、好ましくは約40〜60℃で予備洗浄する ことを特徴とする請求の範囲1または2記載の方法。 4.前記破砕処理中に使用する前記液相が蒸解液であることを特徴とする請求の 範囲1〜3のいずれか一つの項に記載の方法。 5.使用済の蒸解液を、精製工程および場合によっては熱交換器に通すことによ り予備処理工程に再循環することを特徴とする請求の範囲4記載の方法。 6.前記破砕処理を連続運転破砕機で行うことを特徴とする請求の範囲1〜5の いずれか一つの項に記載の方法。 7.前記破砕処理中の液体含有量を40〜60%とすることを特徴とする請求の 範囲1〜6のいずれか一つの項に記載の方法。 8.前記破砕処理によって、約40〜60%、好ましくは約50%の液体含有量 (繊維の乾燥重量当りの液体量)を有する繊維懸濁液を生成することを特徴と する請求の範囲1〜7のいずれか一つの項に記載の方法。 9.前記破砕処理によって得た前記繊維懸濁液を蒸解液中で約70〜100℃の 温度で蒸解することを特徴とする請求の範囲1〜8のいずれか一つの項に記載 の方法。 10.前記蒸解を減圧で行って前記繊維から空気を除去することを特徴とする請求 の範囲9記載の方法。 11.前記蒸解液中に使用した前記化学薬品が、主として、硫化ナトリウム、水酸 化ナトリウム、(重)炭酸ナトリウム、ペルオキソギ酸またはアルコールであ ることを特徴とする請求の範囲1記載の方法。 12.塩素含有化学薬品を使用せずに、生成したセルロースパルプ物質を漂白する ことを特徴とする請求の範囲1記載の方法。 13.使用した前記繊維質出発原料が、特に、マツ、トウヒ、シラカバ、ハコヤナ ギ、ハンノキ、ユーカリノキ、カエデまたは熱帯産硬木からの木材チップを含 むことを特徴とする請求の範囲1〜12のいずれか一つの項に記載の方法。 14.使用した繊維含有出発材料が、わら、クサヨシ、ヨシまたはバガスのような 、一年生植物から得られたものであることを特徴とする請求の範囲1〜13の いずれか一つの項に記載の方法。 15.セルロースパルプ製造用原料の前処理装置において、 − フレーム(21)、 − 回転できるように前記フレームに取り付けられた2個の隣接する第1ロ ール(12;22,23)、 − 少なくとも1個のロール(12,23)に、前記ロールを回転させるため に連結されている動力供給/伝達手段、 − 原料を前記ロール間の間隙に供給する手段(8;19); − 処理された材料を取り出す手段(15;28,29)を備え、 前記2個の隣接する第1ロールの縦軸線は互に少なくともほぼ平行であり 、かつ前記2個の隣接する第1ロールは第1のロール対を構成し、その外壁 間に間隙が形成するように互に離間して配置され、前記ロールの外壁の表面 上にらせん形の溝が延在していることを特徴とするセルロースパルプ製造用 原料の前処理装置。 16.ロール(12;22,23)の外壁間の間隙が調整可能であることを特徴と する請求の範囲15記載の装置。 17.ロール(12;22,23)の外壁間の間隙を平均チップ厚さの0.5〜2 .5倍にして、前記間隙の内側において繊維方向にチップを破砕することが できるよう構成したことを特徴とする請求の範囲15または16記載の装置 。 18.洗浄・混合タンク(2)を具え、破砕処理前の洗浄段階中に、原料を前記タ ンク内で液体と混合できるように構成したことを特徴とする請求の範囲15〜 17のいずれか一つの項に記載の装置。 19.第1のロール対(12;22,23)のほかに、少なくとも1つの他のロー ル対(13;24,25)を備え、この他のロール対のロールは第1のロール 対のロールより直径が小さいことを特徴とする請求の範囲15〜18のいずれ か一つの項に記載の装置。 20.第1および第2のロール対(12,13;22〜25)のほかに、少なくと も第3のロール対(14;26,27)を備え、この第3のロール対のロール は第2のロール対のロールより直径が小さいことを特徴とする請求の範囲19 記載の装置。 21.第1および第3のロール対のロール(13,14;24〜27)は、それぞ れ、これより前のロール対のロールの周速の2〜3倍の周速で回転可能である ことを特徴とする請求の範囲19または20記載の装置。 22.ロール(12〜14:22〜27)の縦軸線は水平面内にあり、第2のロー ル対を第1のロール対の下方に取り付け、第3のロール対を第2のロール対の 下方に取り付けて、それぞれの場合に、原料が1つのロール対から次のロール 対に重力の作用によって移動するように構成したことを特徴とする請求の範囲 15〜21のいずれか一つの項に記載の装置。 23.前記溝が、ロールの外壁上にらせん状に延在する隆起部(33〜35)によ って形成されていることを特徴とする請求の範囲15記載の装置。 24.隆起部(33〜35)は、40〜120゜の頂角を有するV形の断面を有す ることを特徴とする請求の範囲23記載の装置。 25.隣接するローラが反対回りの溝を有することを特徴とする請求の範囲23ま たは24記載の装置。 26.隣接するローラの隆起部(33〜35)が同じ方向に曲りくねっていること を特徴とする請求の範囲15,23および24のいずれか一つの項に記載の装 置。 27.隣接するロール(22,23;24,25;26,27)は、反対方向に回 転するように取り付けることができることを特徴とする請求の範囲15〜26 のいずれか一つの項に記載の装置。
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