JP2000503687A - 安定な液体酵素組成物とその使用方法 - Google Patents

安定な液体酵素組成物とその使用方法

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Abstract

(57)【要約】 液体媒質中の高い純度及び結合性の、眼に受容される酵素を含有する組成物と、コンタクトレンズを洗浄するためのこれらの組成物を、コンタクトレンズを同時に洗浄かつ殺菌するための抗菌剤と組合せて用いることを含む方法を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】 安定な液体酵素組成物とその使用方法 本出願は、1995年6月7日出願の米国特許出願第08/477,000号 の一部継続出願である。発明の背景 本発明はコンタクトレンズの洗浄と殺菌との分野に関する。特に、本発明は液 体酵素組成物と、このような組成物によるヒト着用コンタクトレンズの洗浄方法 とに関する。本発明はまた、本発明の液体酵素組成物に化学的殺菌剤を組合せる ことによる同時に洗浄し、かつ殺菌する方法に関する。 コンタクトレンズを洗浄するための種々な組成物と方法が特許及び科学文献に 記載されている。これらの方法の幾つかはレンズの洗浄を促進するために界面活 性剤又は酵素を含有する組成物を用いている。コンタクトレンズを洗浄するため のタンパク質分解酵素の使用についての最初の考察はJournal ofTh e American Optometric Association ,40 巻,1106〜1109頁(1969)におけるLo等の論文に存在した。タン パク質分解酵素を用いてコンタクトレンズからタンパク質付着物を除去する方法 はLo等の最初の論文以来、米国特許第3,910,296号(Karageo zian等)を含めて多くの刊行物に記載されている。 コンタクトレンズを殺菌するための多くの組成物と方法も記載されている。こ れらの方法は一般に熱及び/又は化学剤の使用を必要とすることを特徴としてい る。この目的のための代表的な化学剤は、例えば塩化ベンズアルコニウム及びク ロルヘキシジンのような有機抗菌剤と、例えば過酸化水素及び過酸化物発生化合 物のような無機抗菌剤とを包含する。米国特許第4,407,791号と第4, 525,346号(Stark)は、コンタクトレンズを殺菌し、コンタクトレ ンズケア製品を保存するためのポリマー第4級アンモニウム化合物の使用を述べ ている。米国特許第4,758,595号と第4,836,986号(Ogun biyi)は同じ目的のためのポリマービグアニドの使用を述べてい る。 コンタクトレンズを洗浄し、同時に殺菌するための種々な方法が提案されてい る。コンタクトレンズを同時に洗浄し、殺菌するためにタンパク質分解酵素と過 酸化物との併用を必要とする方法は、米国特許第Re32,672号(Huth 等)に記載されている。タンパク質分解酵素と第4級アンモニウム化合物との使 用を必要とする、コンタクトレンズを同時に洗浄し、殺菌する代表的な方法は、 日本特許公開第57−24526号(Boghosian等)に記載されている 。コンタクトレンズを同時に洗浄し、殺菌するためのビグアニド(即ち、クロル ヘキシジン)と液体酵素組成物との併用は、カナダ特許第1,150,907号 (Ludwig等)に述べられている。洗浄のための溶解したタンパク質分解酵 素と、殺菌するための熱との併用を必要とする方法は米国特許第4,614,5 49号(Ogunbiyi)に記載されている。タンパク質分解酵素とポリマー ビグアニド又はポリマー第4級アンモニウム化合物との併用は、同時係属の、共 通に譲渡された米国特許出願第08/156,043号と対応するヨーロッパ特 許出願公開第0456467A2号(Rosenthal等)並びに米国特許第 5,096,607号(Mowrey−McKee等)に記載されている。 大抵の先行技術の酵素/殺菌剤組合せの商業的な可能性は安定な酵素錠剤の使 用に依存している。さらに詳しくは、固体酵素洗浄組成物の使用は使用前に酵素 の安定性を保証することが必要であった。このような組成物を用いるためには、 錠剤を含有する個別の包みを開いて、溶液を含有する個別の瓶に入れて、酵素を 溶液中に放出させるために溶解させなければならない。この実施は厄介で、単調 な操作と、剌激状態及び毒性の可能性とのために通常1週間に1回のみおこなわ れる。さらに、この酵素洗浄錠剤は例えば起沸剤(effervescent agent)(例えば 、炭酸水素塩)及び増量剤(例えば、塩化ナトリウム)のような多量の賦形剤を 含有する。以下で説明するように、このような賦形剤はコンタクトレンズの洗浄 と殺菌とに不利に影響する可能性がある。 コンタクトレンズの洗浄に液体酵素組成物を用いることが先行技術で(prior) 試みられている。しかし、このような試みは、水性液体酵素組成物が固有に不安 定であるという事実によって妨げられている。タンパク質分解酵素を水溶液中に 長期間(即ち、数か月以上)入れると、酵素はタンパク質分解活性の全て又はか なりの部分を失う可能性がある。組成物を安定化させる工程を含めることができ るが、安定剤の使用は酵素の活性に不利な影響を与える可能性がある。例えば、 安定剤は酵素を固定的な(dormant)物理的形態にすることによって、水性液体中 での貯蔵中の化学的不安定問題から酵素を保護することができる。この形態を本 明細書では“不完全変性(partially denatured)”と呼ぶ。しかし、このような 作用剤も酵素が使用時に再び活性になる(即ち、“復元”する)能力を阻害する 可能性がある。最後に、上記一般的問題に加えて、コンタクトレンズを処理する ための商業的に可能な液体酵素製剤は比較的無害でなければならず、またコンタ クトレンズの処理に用いられる他の化学剤、特にレンズの殺菌に用いられる抗菌 剤と相容性でなければならない。 液体酵素製剤を安定化する先行技術の試みに関するさらなる背景として、下記 特許を挙げることができる:米国特許第4,462,922号(Boskamp );第4,537,706号(Severson);及び第5,089,163 号(Aronson)。これらの特許は酵素を含有する洗剤(detergent)組成物を 述べている。これらの洗剤組成物は洗濯物を処理するために、並びにその他の工 業的用途に用いることができる。このような洗剤はコンタクトレンズを処理する ためには適当ではない。本発明の組成物は洗剤も、眼を損傷する若しくは剌激す る可能性のある他の作用剤も含有しない。 米国特許第5,281,277号(Nakagawa)と日本公開特許出願第9 2−370197号;第92−143718号及び第92−243215号はコ ンタクトレンズを処理するための液体酵素組成物を述べている。本発明の組成物 はこれらの刊行物に記載されている組成物に比べて有意な改良を提供すると考え られる。発明の概要 本発明はコンタクトレンズを洗浄するための安定な液体酵素組成物と、該組成 物を用いる方法とを提供する。本発明の液体酵素組成物は高純度で構造結合性(s tructural integrity)を有する酵素を含有する。この高純度と結合性とが(1) コンタクトレンズ上の種々な可能な抗原性物質の数;(2)コンタクトレンズ上 の可能な抗原性物質の量及び(3)液体組成物中の異なる酵素による交差−分解 (cross-degradation)の不安定特徴を限定する。 本発明の液体酵素組成物は高い結合性と純度の単一酵素と、水性ビヒクルとを 含有する。組成物の安定性をさらに強化するために、臨界量(critical amount) の選択された安定剤を含有する水性ビヒクルの使用が好ましい。安定剤はホウ酸 塩又はホウ酸化合物と1種類以上の炭素数2〜3のポリオール(2〜3 carbonpoly ol)との組合せである。安定剤の使用量は、最大の安定性が得られ、後に組成物 を使用したときに最大の活性が得られるように、巧妙に考慮されている。さらに 、ホウ酸塩又はホウ酸化合物も、本発明の液体酵素組成物が複数個の使用容器に パッケージされるときに、本発明の液体酵素組成物を微生物汚染から保護する。 本発明はまた、上記液体酵素組成物によってコンタクトレンズを洗浄する方法 をも提供する。汚れたレンズを洗浄するために、レンズを数mlの水溶液中に入 れ、少量の、一般にはl、2滴の酵素組成物をこの溶液に加える。次に、生じた 洗浄溶液中にレンズを洗浄するために充分な時間、レンズを浸漬する。 コンタクトレンズを同時に洗浄し、殺菌するためには、本発明の液体酵素組成 物を殺菌用水溶液と組合せるのが好ましい。当業者によって理解されるように、 殺菌用溶液はコンタクトレンズに適合するように製剤化されなければならない。 多くの化学的殺菌剤の抗菌活性はイオン性溶質(例えば、塩化ナトリウム)によ って不利に影響される。以下で説明するように、本発明の液体酵素組成物は実質 的に無害であるので、このような殺菌剤の抗菌活性に不利な影響を与えない。こ のことは本発明の主要な利点であると考えられる。 本発明の酵素組成物は濃縮複数回量(multi-dose)液体として製剤化されるので 、その結果、例えば塩化ナトリウム(増量剤)及び炭酸水素塩(起沸剤)のよう な、慣用的な酵素錠剤用賦形剤を含有しない。本発明の液体酵素組成物は水性ビ ヒクルを用いる。ビヒクルの主要な成分は1種類以上のポリオールと水である。 これらの成分の両方とも非イオン性である。本発明の液体酵素組成物は実質的に 非イオン性であるので、殺菌溶液のイオン強度に殆ど影響を与えず、殺菌溶液の 抗菌活性に殆ど又は全く影響を与えない。 本発明の組成物及び方法は非常に使用しやすい。この使用しやすさがコンタク トレンズ使用者がかれらのレンズを1週間に2〜3回、より好ましくは毎日洗浄 することを可能にする。本発明の液体酵素組成物の1日1回の使用が、現在用い られている1週間1回酵素洗浄レジメに比べて、非常に良好な洗浄と安全性を生 じることが判明している。発明の詳細な説明 本発明の組成物及び方法に使用可能である酵素は(1)コンタクトレンズから 付着物の除去に有用である;(2)コンタクトレンズの不充分なすすぎ洗いの結 果として少量の酵素が眼に接触する場合に、せいぜいごく軽度の眼剌激状態を惹 起するにすぎない;(3)以下で説明する抗菌剤の存在下で比較的化学的に安定 でかつ有効である;(4)処理されるべきレンズの物理的又は化学的性質に不利 な影響を与えないあらゆる酵素を包含する。 本発明に用いられるタンパク質分解酵素は高度に純粋でかつ結合性であること が要求される。本発明の組成物の酵素は高いゲル電気泳動比を示す。本明細書で 用いるかぎり、“高いゲル電気泳動比”なる用語は、ゲル上で分離された、本発 明のタンパク質分解酵素帯量の他の全ての物質帯量に対する少なくとも99:1 の比を意味する。本発明の酵素は実質的に変性していない結合性をも示す。本明 細書で用いるかぎり、“実質的に変性していない結合性”なる用語は全タンパク 質の少なくとも95%に関係する活性を意味する。 高い純度と結合性の酵素が商業的に入手可能である。NovoNordsk( Bagsvaerd、デンマーク)及びSigma Chemical社(合衆 国、ミズーリ州、セントルイス)を包含する種々な企業が、このような酵素を販 売している。或いは、粗酵素を精製して、当業者が知っている典型的な方法によ って実質的に変性していない部分に関して選択することができる。例えば、カラ ムクロマトグラフィーと結晶化方法との使用は一般に本発明の酵素の精製に用い ることができる。 本明細書の目的のために、上記必要条件を満たす酵素は“眼に受容される(op hthalmically acceptable)”といわれる。 適当なタンパク質分解酵素の例は、非限定的に、トリプシン、スブチリシン、 コラーゲナーゼ、ケラチナーゼ、カルボキシラーゼ、アミノペプチダーゼ、アス ペルギロ(Aspergillo)ぺプチダーゼ、プロナーゼE(griseusから) 及びジスパーゼ(Bacillus、polymyxaから)と、これらの混合 物を包含する。 例えばBacillusStreptomyces及びAspergillus 微生物のような微生物由来酵素は、本発明に用いること ができる酵素の1種類を表す。酵素のこのサブグループの中で、一般に“スブチ リシン”酵素と呼ばれるBacillus誘導アルカリプロテアーゼが最も好ま しい。 酵素の同定、分離及び精製は技術上公知である。多くの同定及び単離方法が酵 素の単離に関する一般的な科学文献に存在する。本発明によって考慮される酵素 は植物、動物又は微生物ソースから公知方法によって容易に得ることができる。 組換えDNA方法の出現によって、安定なタンパク質分解酵素の新規なソース 及び種類が入手可能になると予想される。このような酵素は、本明細書に述べる 安定性と活性との基準を満たすかぎり、本発明の範囲内に入ると見なされる。 スブチリシンとトリプシンとは本発明に用いるために好ましい酵素である。ス ブチリシンはBacillus菌に由来し、Novo Industries( Bagsvaerd)デンマーク)、Fluka Biochemika(Bu chs、ドイツ)及びBoehringer Mannheimを含めた種々な 商業的ソースから入手可能である。トリプシンは種々な動物ソースから精製され 、Sigma Chemical社及びBoehringerMannheim から商業的に入手可能である。 出願人は如何なる理論に縛られることも望まないが、本発明の液体酵素組成物 の安定性は酵素の高純度に帰することができると考えられる。さらに詳しくは、 高いゲル電気泳動比を有する酵素の使用は異なる酵素による交差−分解の危険性 を実質的に排除する。酵素を部分的に変性することによって、組成物の安定性を さらに強化することができる。酵素は安定剤と錯体(complex)を形成することに よって部分的に変性される。酵素は、酵素が不活化されるが、変性された酵素/ 安定剤錯体が水性媒質中で希釈することによって容易に復元されるような点まで 変性される。安定剤がタンパク質上の水素結合部位に関して水と競合すると考え られる。したがって、これらの安定剤のある一定の割合が水分子の一定の割合と 効果的に置換する。その結果、タンパク質は不活性で錯化した(安定剤によって )形に形態を変える(部分的に変性する)。酵素が不活性形であるときに、酵素 は自己分解及び他の自発的で、化学的に不可逆的なイベントから保護される。他 方では、あまりに多い水分子の置換は、不可逆的であるタンパク質の形態変化を 生じる。有意な貯蔵寿命としたがって商業的な実行可能性とを有する安定な液体 酵素組成物を得るためには、最大の安定性と最大の可逆的な復元との精密な平衡 点を確認しなければならない。このような点が今回発見されている。 ホウ酸塩化合物と組合せてポリオールを含有する水性ビヒクルの使用が本発明 に用いる高純度酵素の安定性をさらに強化することが判明している。したがって 、この種のビヒクルの使用が好ましい。 上記好ましいビヒクルに用いるポリオールは炭素数2〜3のポリオールである 。本明細書で用いるかぎり、“炭素数2〜3のポリオール”なる用語は2〜3個 の炭素原子と少なくとも2個のヒドロキシ基とを有する化合物を意味する。炭素 数2〜3のポリオールの例はグリセロール、1,2−プロパンジオール(“プロ ピレングリコール”)、1,3−プロパンジオール及びエチレングリコールであ る。プロピレングリコールが好ましい炭素数2〜3のポリオールである。 上記好ましいビヒクルに用いることができるホウ酸塩又はホウ酸化合物は、ホ ウ酸塩のアルカリ金属塩、ホウ酸及びホウ砂を包含する。最も好ましいホウ酸塩 又はホウ酸化合物はホウ酸ナトリウムである。上述したように、ホウ酸塩又はホ ウ酸化合物は多数回投与(multi-use dispensing)のために有効なレベルにまでの 本発明の液体酵素組成物の抗菌性保存にも寄与する。 ある一定量の炭素数2〜3ポリオールとホウ酸塩又はホウ酸化合物との使用が 本発明の液体酵素組成物に必要な安定性と持続可能な活性とを強化する。さらに 詳しくは、50〜70容量/容量%(“%v/v”)の炭素数2〜3ポリオール と4〜8重量/容量%(“%w/v”)のホウ酸塩又はホウ酸化合物との組合せ が、上述したように、強化された安定性を達成し、特に有効で、商業的に実行可 能な液体酵素組成物を提供するために好ましい。約50%v/vの炭素数2〜3 ポリオールと約7.6%w/vのホウ酸ナトリウムとの組合せが最も好ましい。 以下の実施例1及び2がこれらの好ましい本発明の組成物をさらに説明する。 本発明の液体酵素組成物は、この組成物の少量を希釈剤に加えるときに、レン ズを洗浄する有効量の酵素を供給するために充分な酵素濃度を有する。本明細書 で用いるかぎり、このような量は“レンズを洗浄するための有効量”と表される 。本発明の液体酵素組成物中の酵素使用量は一般に0.05〜2%w/vの範囲 である。特定の濃度の選択は、例えば選択した酵素の特異性及び効力、洗浄すべ きレンズの種類、予定の洗浄頻度(例えば、1日1回又は1週間1回)及び各洗 浄の予定時間のような、種々な要素に依存する。 貯蔵中に、貯蔵の長さ及び温度条件に依存して、酵素活性の一部が失われる可 能性がある。したがって、本発明の液体酵素組成物は本明細書に述べる濃度範囲 を越える酵素の初期量によって製造されることができる。本発明の好ましい組成 物は一般に約300〜6000PAU/mlの量で1種以上の酵素を含有する。 この組成物は最も好ましくは約900〜2200PAU/mlを含有し、これは 約0.1〜0.3%w/vの範囲内のスブチリシン及び約0.1〜0.3%w/ vの範囲内のトリプシンに相当する。この明細書の目的のために、“タンパク質 分解活性単位”又は“PAU”は、下記のカゼイン消化比色分析によって測定さ れる、1マイクログラム(mcg)のチロシン/分(“mcgTyr/分”)を 生じるために必要な酵素活性量として定義される。カゼイン−消化分析 5.0ml部分のカゼイン基質(0.65%カゼインw/v)を37℃におい て10分間(min)±5秒間(sec)平衡させる。次に、酵素溶液(0.2m g/ml)の1.0ml部分をカゼイン基質に加え、混合物を撹流し(vortexed) 、次に37℃において10min±5sec間インキュベートする。インキュベ ーション後に、5.0m14%トリクロロ酢酸を加え、生じた混合物を直ちに撹 流した。混合物を少なくともさらに30分間インキュベートし、次に撹流し、1 5〜20分間遠心分離する(約2000rpm)。遠心したサンプルの上清を血 清フィルターサンプラー中に濾過し、2.0mlのアリコートを取り出す。この 2.0mlサンプルに、5.0mlの5.3%Na2CO3を加 える。このサンプルを撹流し、1.0mlの0.67N Folinフェノール試 薬を加える。サンプルを再び直ちに撹流し、次に37℃において60分間インキ ュベートする。次にサンプルを可視光線分光光度計で660ナノメーター(nm )において基準としての精製水に対して読み取る。次にサンプル濃度をチロシン 標準曲線との比較によって測定する。 本発明の液体酵素組成物によって得れる洗浄度(cleaning)は時間の関数である 。用いる浸漬時間は一般に約1時間から一晩中までの範囲である。しかし、さら に長い浸漬時間(例えば24時間)を用いる予定であるならば、上述したよりも 低い濃度を用いることができる。 本発明の洗浄方法は、コンタクトレンズからのタンパク質及びその他の付着物 の除去を促進するために、少量の上記液体酵素組成物の使用を含む。本発明の特 定の実施態様における酵素組成物の使用量は、例えば用いる酵素の特異性及び効 力、組成物にレンズを暴露させる指定期間(proposed period)、レンズケアレジ メ(lens care regimen)の性質(例えば、レンズの殺菌及び洗浄の頻度)、処理 すべきレンズの種類、及び補助的な洗浄剤(例えば、界面活性剤)の使用のよう な、種々な要素に依存して変化することができる。しかし、本発明の洗浄方法は 一般に、殺菌溶液又は他の水性溶媒中に液体酵素組成物を分散させた後に、溶液 の約5〜75PAU/mlの最終酵素濃度を与えるために充分な量の上記液体酵 素組成物を用いる。約5〜25PAU/mlの最終濃度が好ましい。 上述したように、本発明の液体酵素組成物は比較的微量のイオン性溶質を含有 する。さらに詳しくは、この組成物は先行技術の酵素錠剤に一般的に含まれる充 填剤、起沸剤又はその他のイオン性溶質を含有しない。本発明の組成物はホウ酸 塩又はホウ酸化合物と塩酸及び/又は水酸化ナトリウムのイオン性溶質を含有す るが、本発明の組成物中のこれらの溶質の濃度は比較的低い。それ故、組成物は 実質的に非イオン性である。さらに、組成物が濃縮された多数回分液体として製 剤化される事実の結果として、ごく少量の組成物、一般に1滴又は2滴がコンタ クトレンズの洗浄のために必要であるにすぎない。それ故、本発明の組成物は殺 菌溶液のイオン強度に殆ど影響を与えない。以下で説明するように、本発明のこ の特徴は、液体酵素組成物を例えばポリクォータニウム−1のようなイオン性抗 菌剤を含有する殺菌溶液と組合せるときに、特に重要である。 殺菌剤、特に例えばポリクォータニウム−1のようなポリマー第4級アンモニ ウム化合物の抗菌活性は、高濃度の塩化ナトリウム又は他のイオン性溶質によっ て不利に影響される。さらに詳しくは、ポリマー第4級アンモニウム化合物、特 に以下の式(I)のポリマー第4級アンモニウム化合物は、殺菌溶液中のイオン 性溶質の濃度が上昇すると抗菌活性を失う。それ故、低いイオン強度(即ち、低 濃度の例えば塩化ナトリウムのようなイオン性溶質)を有する溶液の使用が好ま しい。イオン性溶質(例えば、塩化ナトリウム)と非イオン性溶質(例えば、グ リセロール)の両方が溶液のオスモラリティ(osmolality)とトニシティ(tonicit y)に影響を与えるので、オスモラリティとトニシティとはイオン強度の間接的な 尺度である。しかし、本発明の洗浄及び殺菌方法に好ましく用いられる低いイオ ン強度は一般に低張性〜等張性の範囲内の、より好ましくは150〜350ミリ オスモル/キログラム(mOs/kg)の範囲内のトニシティ/オスモラリティ に相当する。200〜300mOs/kgの範囲が特に好ましく、約220mO s/kgのオスモラリティが最も好ましい。 本発明の液体酵素組成物は最小の不利な効果を示しながら効果的な洗浄効力を 実証する、又はより好ましくは殺菌溶液の抗菌活性への強化効果を実証する。驚 くべきことに、本発明の液体酵素組成物がポリクォータニウム−1、ポリマー第 4級アンモニウム殺菌剤を含有する殺菌溶液の抗菌活性を強化することが判明し ている。液体酵素組成物とポリクォータニウム−1殺菌溶液との組合せが、レン ズを約1時間〜一晩中、好ましくは4〜8時間の長時間処理する場合にポリクォ ータニウム−1殺菌溶液単独よりも大きく効果的であることも発見されている。 便宜上、酵素によって洗浄するため又は化学的作用剤によって殺菌するためにコ ンタクトレンズを典型的に一晩浸漬するので、この発見は実用的な意義を有する 。出願人は如何なる理論に縛られることも望むわけではないが、抗菌活性の上記 強化は酵素による経時的な微生物膜の破壊又は溶解によると考えられる。 本発明の洗浄方法は水性溶媒を用いる。この水性溶媒は例えば塩化ナトリウム 及び塩化カリウムのような種々な塩、例えばホウ酸及びホウ酸ナトリウムのよう な緩衝剤、例えばキレート化剤及び防腐剤のような他の作用剤を含むことができ る。適当な水性溶媒の例は、例えばUnisol(登録商標)PlusSolu tion(Alcon Laboratoriesの登録商標)のような、生理 的食塩水溶液である。 本発明の洗浄及び殺菌方法は抗菌剤を含有する殺菌溶液を用いる。抗菌剤は例 えば過酸化水素のような酸化性であることも、生物との化学的又は物理化学的な 相互作用を介してそれらの抗菌活性を誘導する非酸化性ポリマー抗菌剤であるこ ともできる。本明細書で用いるかぎり、“ポリマー抗菌剤”なる用語は、抗菌活 性を有する窒素含有ポリマー又はコポリマーを意味する。好ましいポリマー抗菌 剤は、ポリマー第4級アンモニウム化合物であるポリクォータニウム−1と、ポ リマービグアニドである、ポリヘキサメチレンビグアニド(“PHMB”)又は ポリアミノプロピルビグアニド(“PAPB”)とを包含する。これらの好まし い抗菌剤はStarkに発行された米国特許第4,407,791号及び第4, 525,346号と、Ogunbiyiに発行された米国特許第4,758,5 95号及び第4,836,986号とにそれぞれ開示される。上記公報の全内容 は参照することによって本明細書に援用される。本発明の方法に適した他の抗菌 剤は、例えばベンズアルコニウムハライドのような他の第4級アンモニウム化合 物及び例えばクロルヘキシジンのような他のビグアニドを包含する。本発明に用 いる抗菌剤は例えばチメロサールのような水銀含有化合物の不存在下で用いるこ とが好ましい。 最も好ましい抗菌剤は構造式: [式中、 R1とR2は同じ又は異なる基であり、N+(CH2CH2OH)3-、 N(CH32又はOHから選択される; X-は製薬的に受容されるアニオン、好ましくはクロリドであり; nは1〜50の整数である] を有するポリマー第4級アンモニウム化合物である。 この構造の最も好ましい化合物は、Onamer MTM(OnyxChemi cal Corporationの登録商標)又はPolyquad(登録商標 )(Alcon Laboratories,Inc.の登録商標)としても知 られるポリクォータニウム−1である。ポリクォータニウム−1は、上記化合物 [X−がクロリドであり、R1、R2及びnは上記で定義した通りである]の混合 物である。 上記抗菌剤は本発明の方法に、例えば合衆国食品医薬品局のような政府規制当 局の要求に従って、コンタクトレンズ上に見い出される生育可能な微生物の数を 実質的に排除するか又は有意に減ずるために有効な量で用いられる。本明細書の 目的のために、この量は“殺菌するために有効な量”又は“抗菌有効量”と表さ れる。抗菌剤の使用量は、この方法が用いられレンズケアレジメの種類のような 要素に依存して変化する。例えば、レンズケアレジメにおける有効なデイリーク リーナー(daily cleaner)の使用は、レンズ上に付着した微生物を包含する物質 の量を実質的に減らすので、レンズを殺菌するために必要な抗菌剤量を少なくす ることができる。処理すべきレンズの種類(例えば、“ハード”レンズ対“ソフ ト”レンズ)も要素の1つになりうる。一般に、約0.000001重量%〜約 0.01重量%の範囲内の濃度の上記抗菌剤の1種以上が用いられる。式(I) のポリマー第4級アンモニウム化合物の最も好ましい濃度は約0.001重量% である。 本発明の方法に酸化性殺菌剤も使用可能である。このような酸化性殺菌剤は、 溶液中で活性酸素を発生する種々な過酸化物を包含する。好ましい方法はレンズ の殺菌のために0.3〜3.0%の範囲内の過酸化水素を用いる。酸化性殺菌系 を用いる方法は、米国特許第Re32,672号(Huth等)に述べられてお り、この特許の全内容は参照することによって本明細書に援用される。 当業者によって理解されるように、本発明に用いる殺菌溶液は、上記抗菌剤の 他に、例えば適当な緩衝剤、キレート化剤及び/又は金属イオン封鎖剤及びトニ シティ調節剤のような、種々な成分を含有することができる。殺菌溶液は界面活 性剤を含有することもできる。 本発明の方法は典型的に、約2〜10mlの水性溶媒又は殺菌溶液に少量の本 発明の液体酵素組成物を加え、汚れたレンズを酵素/溶媒又は酵素/殺菌溶液中 に入れ、レンズを洗浄する又は洗浄かつ殺菌するために有効な時間レンズを浸漬 することを含む。液体酵素組成物の使用量は例えば殺菌溶液の使用量のような要 素に基づいて変化することができるが、一般には約1〜2滴である。好ましい方 法は、5mlの水性溶媒又は殺菌溶液に対して1滴(約30μl)を添加するこ とを含む。液体酵素組成物の添加の前又は後に水性溶媒又は殺菌溶液に汚れたレ ンズを入れることができる。任意に、コンタクトレンズを最初に、酵素/溶媒又 は酵素/殺菌溶液中に浸漬する前に非酵素デイリー界面活性剤クリーナーによっ て摩擦する。レンズを通常は一晩浸漬するが、これより短い期間又は長い期間も 本発明の方法によって考慮される。4〜8時間の浸漬時間が好ましい。本発明の 方法は上記レジメを週1回、より好ましくは毎日実施することを可能にする。 本発明の種々な態様をさらに詳述するために下記実施例を提供するが、下記実 施例は本発明の範囲を如何なる点でも限定するように意図されるものではない。 実施例1 本発明の特定の液体スブチリシン組成物と、この組成物と組合せて用いるため に適した殺菌溶液とを以下に記載する。A.液体スブチリシン組成物 下記液体酵素製剤は本発明の好ましい実施態様を表す。 *Hを6.0に調節するための量に相当する。 注釈:(w/v)は重量/容量を意味し;(v/v)は容量/容量を意味し; QSは充分な量を意味する。 上記製剤は最初にプロピレングリコール、精製水、塩酸及びホウ酸ナトリウム を逐次一緒に混合することによって製造した。この溶液を無菌受容タンク中にポ リッシュ濾過し(polish filtered)(1.2mmフィルター)、次に無菌濾過し た(0.2mmフィルター)。次に、必要量のスブチリシンを適当量の水に溶解 して、この溶液をポリッシュ濾過した(0.6mmフィルター)。次に、この酵 素溶液を滅菌済みプロピレングリコール/ホウ酸ナトリウム溶液を含有する無菌 受容タンク中に無菌濾過した(0.2mmフィルター)。適当に混合しながら、 受容タンクの内容を適当量の水によって一定量にした。上記製剤の最適pHは6 〜7の範囲内であり、pH6が最も好ましい。B.殺菌溶液 下記製剤は好ましい殺菌溶液を表す: 上記製剤を製造するために、クエン酸ナトリウム2水和物、クエン酸1水和物 、ニナトリウムエデテート、塩化ナトリウム及びポリクォータニウム−1を上記 相対的濃度で精製水と混合し、ミキサーで撹拌して、成分を溶解させた。精製水 を加えて、溶液をほぼ100%にした。pHが6.3と記録され、このpHをN aOHによって7.0に調節した。精製水を加えて、溶液を100%にした。溶 液を撹拌し、7.0のpH読み取り値を測定した。次に、この溶液を無菌ボトル 中に濾過し、栓をした。 実施例2 適当な殺菌溶液、例えば実施例IBと組合せて用いるために好ましい、本発明 の液体トリプシン組成物を以下に記載する。液体トリプシン組成物 *pHを6.0に調節する量に相当する。 上記液体トリプシン組成物は実施例1に述べた液体スブチリシン組成物と同じ 方法で製造する。 実施例3 スブチリシンの代わりに0.3%w/vのトリプシンと1.7%w/vのパン クレアチンとを用いた、実施例1の液体酵素組成物中のトリプシンとパンクレア チンとを比較する安定性試験を行った。データは以下の表Iに示す。組成物のア リコートを35℃に維持した室に貯蔵した。指定時間に、アリコートを酵素活性 に関して試験した。活性レベルを初期レベルと比較して、残留活性%として表現 した。表I35℃において貯蔵したトリプシン又はキモトリプシン含有液体酵素組成 物の安定性 トリプシン組成物は35℃において良好な安定性プロフィルを実証したが、ト リプシン、キモトリプシン、リパーゼ(lipas)、アミラーゼ及びカルボキシペプ チダーゼを含有するマルチプル酵素(multiple enzyme)パンクレアチンはこれよ り安定ではなかった。 実施例4 本発明の組成物の殺菌効力を、上記実施例1に述べた、液体酵素組成物と殺菌 溶液とを組合せることによって形成した水性系によって得られた殺菌(kill)の速 度と程度とを測定することによって評価した。この系をSerratiamar cescens に対して試験した。この試験方法と結果とを以下に説明する。 0.1ml量の接種物(108コロニー形成単位/ml)を10ml量の実施 例1の殺菌溶液に最初に加えた後に、実施例1の液体酵素組成物2滴を加えた。 対照として、同じように接種した10ml量の実施例1の殺菌溶液を用いた。試 験を通して溶液を室温に維持した。各微生物と試験溶液とを個別に試験した。各 微生物に関して4反復(replicate)(n=8)サンプルのセットを試験した。 4時間と24時間の選択した時間間隔をおいて、1ml量の接種済み試験溶液 を取り出して、無菌0.9%塩化ナトリウム溶液希釈ブランク(dilution blank) 中で適当な連続希釈をおこなった。0.07%Asolectinと0.5%P olysorbate80とを含有する大豆−カゼイン消化寒天を有する注入プ レートを用意した。0時点において、1.0ml量の生理的食塩水対照を取り出 し、同じ回収媒質(recovery medium)と希釈ブランクとを用いて連続希釈注入プ レートを用意した。0時点生理的食塩水対照カウントを初期カウントとして用い た。これらの注入プレートを30℃〜35℃において適当なインキュベーション 時間インキュベートした。次に、各時間間隔における生残微生物数を測定した。 結果は以下の表IIに要約する。 表II:ポリクォータニウム1殺菌溶液の抗菌活性に対するスブチリシン含有 液体酵素組成物の効果 表IIに説明するように、スブチリシン含有液体酵素組成物は実施例1の殺菌 溶液の抗菌活性に対して強化効果を4時間のインキュベーションを通して及ぼし たが、24時間目には無視できる程度の効果を及ぼしたにすぎなかった。 実施例5 本発明の他の実施態様の殺菌効力を、実施例2の液体トリプシン組成物と実施 例1に述べた殺菌溶液とを組合せることによって形成した水性系によって得られ た殺菌の速度と程度とを測定することによって評価した。この系をSerratia marcescensStaphylococcus aureusPseudomonas aeruginosaCandida albicans及びFusarium solaniに対し て試験した。実施例4の試験方法に従った。サンプル時間は4、6及び24時間 であった。対数減少値として表現される試験結果は以下の表IIIに示す。 表III:ポリクォータニウム−I殺菌溶液の抗菌活性に対するトリプシン含有 液体酵素組成物の効果 本発明はその広い態様において、上記に示し、説明した特定の詳細に限定され ない。本発明の原理から逸脱せずに、本発明の利点を犠牲にすることなく、添付 請求の範囲内でこのような詳細から新しい発展を行うことができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.コンタクトレンズを洗浄するための安定な濃縮液体酵素組成物であって、 少なくとも99:1のゲル電気泳動比を有する、レンズを洗浄するための有効量 の酵素と、前記酵素のための水性ビヒクルとを含み、酵素が水性溶媒中での希釈 時に実質的に変性されない上記組成物。 2.水性ビヒクルが4〜8重量/容量%のホウ酸塩化合物と、50〜70重量 /容量%の炭素数2〜3ポリオールと、水とを含む、請求項1記載の組成物。 3.酵素がトリプシンである、請求項1記載の組成物。 4.酵素がトリプシンである、請求項2記載の組成物。 5.ホウ酸塩化合物がホウ酸ナトリウムであり、炭素数2〜3ポリオールが1 ,2−プロパンジオールである、請求項2記載の組成物。 6.組成物が7.6重量/容量%のホウ酸ナトリウムと、50重量/容量%の 1,2−プロパンジオールとを含有する、請求項5記載の組成物。 7.酵素がトリプシンである、請求項6記載の組成物。 8.コンタクトレンズの洗浄方法であって、 水性溶媒中にレンズを入れる工程と; 該水性溶媒中に少量の安定な濃縮液体酵素洗浄組成物を分散させて、酵素洗浄 水溶液を形成する工程であって、前記濃縮液体酵素洗浄組成物が、レンズを洗浄 する有効量の、少なくとも99:1のゲル電気泳動比を有する酵素と前記酵素の ための水性ビヒクルとを含む上記工程と; 酵素洗浄溶液中にレンズを、レンズを洗浄するために充分な時間浸漬する工程 と を含み、酵素が水性溶媒中への分散時に実質的に変性されない上記方法。 9.水性ビヒクルが50〜70重量/容量%の炭素数2〜3ポリオールと、4 〜8重量/容量%のホウ酸塩化合物と、水とを含む、請求項8記載の方法。 10.酵素がトリプシンである、請求項8記載の方法。 11.酵素がトリプシンである、請求項9記載の方法。 12.ホウ酸塩化合物がホウ酸ナトリウムであり、炭素数2〜3ポリオールが 1,2−プロパンジオールである、請求項9記載の方法。 13.組成物が7.6重量/容量%のホウ酸ナトリウムと、50重量/容量% の1,2−プロパンジオールとを含有する、請求項12記載の方法。 14.酵素がトリプシンである、請求項13記載の方法。 15.方法が1日1回おこなわれる、請求項14記載の方法。 16.コンタクトレンズを洗浄し、殺菌する方法であって、 レンズを殺菌するための有効量の抗菌剤を含有する水性殺菌溶液中にレンズを 入れる工程と; 前記殺菌溶液中に少量の安定な濃縮液体酵素洗浄組成物を分散させて、水性殺 菌剤/酵素溶液を形成する工程であって、前記洗浄組成物が、レンズを洗浄する 有効量の、少なくとも99:1のゲル電気泳動比を有する酵素と、前記酵素のた めの水性ビヒクルとを含む上記工程と; 水性殺菌剤/酵素溶液中にレンズを、レンズを洗浄かつ殺菌するために充分な 時間浸漬する工程と を含み、酵素が殺菌溶液中への分散時に実質的に変性されない上記方法。 17.洗浄組成物が50〜70重量/容量%の炭素数2〜3ポリオールと、4 〜8重量/容量%のホウ酸塩化合物と、水とを含む、請求項16記載の方法。 18.酵素がトリプシンである、請求項16記載の方法。 19.酵素がトリプシンである、請求項17記載の方法。 20.ホウ酸塩化合物がホウ酸ナトリウムであり、炭素数2〜3ポリオールが 1,2−プロパンジオールである、請求項17記載の方法。 21.組成物が7.6重量/容量%のホウ酸ナトリウムと、50重量/容量% の1,2−プロパンジオールとを含有する、請求項20記載の方法。 22.酵素がトリプシンである、請求項21記載の方法。 23.方法が1日1回おこなわれる、請求項22記載の方法。
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