JP2000503640A - ヌクレオチドアナログ - Google Patents

ヌクレオチドアナログ

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JP2000503640A JP9-524416A JP52441697A JP2000503640A JP 2000503640 A JP2000503640 A JP 2000503640A JP 52441697 A JP52441697 A JP 52441697A JP 2000503640 A JP2000503640 A JP 2000503640A
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エヌ. アリミリ,マーティ
ダブリュー. ビスチョフバーガー,ノーバート
ジェイ. ジョンズ,ロバート
エイ. リー,ウィリアム
ジェイ. プリスベ,アーネスト
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ギリアード サイエンシーズ,インコーポレイテッド
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(57)【要約】 ホスホネートヌクレオチドアナログのリン原子に結合するエステル結合基の存在により特徴付けられる、ヌクレオチドホスホネートエステルを開示する。このアナログはエステル結合を含み、これはインビボで加水分解され、対応するホスホネートヌクレオチドアナログを生じる。その合成の方法および中間体、ならびに使用を記載する。

Description

【発明の詳細な説明】 ヌクレオチドアナログ 発明の背景 本発明は、ヌクレオチドアナログエステル、それらの薬学的に受容可能な酸付 加塩、それらの産生のためのプロセス、およびそれらの使用に関する。 本発明のヌクレオチドアナログに関する化合物は、以下に見出され得る:米国 特許第5,043,339号、同第5,108,994号、および同第5,166,198号;EP 206 459;E P 253 412;EP 269 947;EP 270 885;EP 319 228;EP 343 133;EP 398 231;E P 404 296;EP 465 297;EP 468 119;EP 468 866;EP 479 640;EP 481 214;E P 494 370;EP 531 597;PCT/GB91/01171;PCT/US92/01020;PCT/US92/05208;W 0 91/19721;Bronsonら,Bioorg Medicinal Chem Lett(1992)2:685-690;Brons onら,J Med Chem,(1989)32:1457-1463;Bronsonら,Nucleotide Analogs asAnt iviral Agents ,ACS Symposium Series 401,J.C.Martin編,72-87頁,American Che mical Society,Washington,DC(1989);Collaら,J Med Chem,(1983)26:602-6 04;Curleyら,Antiviral Res(1990)14:345-356;De Clercqら,Nature,(1986 )323:464-467;Farrowら,J Med Chem(1990)33:1400-1406;Farquharら,J .Ph arm Sci (1983)72:324-325;Freedら,Biochem Pharmacol(1989)19:3193-3198 ;Freemanら,J Med Chem(1992)35:3192-3196;Gabrielsen,B.ら,Antiviral Re s Suppl I (1992)17:149;Gumportら,Proc Natl Acad Sci(1971)2559-2563; Juodkaら,Coll Czech Chem Commun(1974)39:963-968;Kimら,Bioorg Medicina l Chem Lett (1992)2:367-370;Kimら,Tet Lett(1992)33:25-28;Kimら,J M ed Chem (1990)33:1207-1213;Kumarら,J Med Chem(1990)33:2368-2375;McG ulganら,Antiviral Chem Chemother(1993)4:97-101;McGuiganら,Antiviral Res (1991)15:255-263;Rosenbergら,Coll Czec 1頁,35-367行;Rosenbergら ,Coll Czech Chem Commun(1988)52:2792-2800;Rosenbergら,Coll Czech Che m Commun (1988)52:2801-2808;Starrettら,Antivlral Res(1992)19:267-273 ;Yuら,J Med Chem(1992)35:2958-2969;Wolff -Kugelら,Tet Lett(1991)32:6341-6344。WO 95/07920は、環状HPMPCの特定の アルキルサリチルエステルを記載する。 ホスホネート基またはホスフェート基を有するヌクレオチドアナログまたはヌ クレオチドの特徴は、生理的pHにおいてリン基に付随する1価または2価の負電 荷の存在である。ホスフェート基またはホスホネート基のような部分に付随する 電荷は、一般に、腸管膜を通じての受動拡散を制限することにより、経口のバイ オアベイラビリティーを制限すると考えられている(Liebmanら,J.Biol.Chem., (1955)216:823-830;Rollら,J Biol Chem,(1956)220:439-444;Srivastava ら,Bioorg Chem(1984)12:118-129;Paluら,Antiviral Res(1991)16:115-119 ;Sastryら,Mol Pharmacol(1992)41:441-445)。当業者はしばしば、これらの 化合物を非経口的に投与し、治療的な血清レベルまたは細胞内レベルを得る。 発明の目的 本発明は、以下の目的の1つ以上に応じる、1つ以上の化合物を提供する。 本発明の主要な目的は、環状ヌクレオチドアナログのホスホネートエステルを 提供することである。これらの化合物は、エステル部分を有さない親ヌクレオチ ドアナログと比較して、改善された薬物速度論的特性および薬物動力学的特性を 有し得る。ヌクレオチドホスホネートエステル(以下「NPE」)は、通常、ヒト および動物において経口バイオアベイラビリティーが増加している。 別の目的は、エステル部分を有さない親化合物と比較して、低減した毒性およ び/または増強された効力を有するNPEを提供することである。本発明は、親ヌク レオチドホスホネートの抗ウイルス活性を実質的に維持しながらインビボでより 毒性の低い形態でNPEを提供することにより、親ヌクレオチドホスホネートのた めの治療的機会を増加するNPEを提供する。 別の目的は、続く環状ヌクレオチドアナログの所望の開環誘導体への生化学的 なまたは酵素的な変換を可能にしながら脱エステル化するNPEを提供することで ある。 他の目的は、NPEの合成における中間体を提供すること、およびNPE合成のため の改善された方法を提供することである。 発明の要旨 主要な実施態様において、ホスホネート部分およびホスホネートのリン原子に て加水分解可能なエステル結合を含むヌクレオチドアナログは、本発明の目的で ある。NPEはインビボで対応するヌクレオチドホスホネートに加水分解し、従っ て対応するヌクレオチドホスホネートの前駆体である。 主要な本発明の実施態様は、式(1)のNPE、およびそれらの塩、溶媒和物、 またはラセミ化合物である: ここで、Bは保護されているかまたは保護されていないヘテロ環塩基であり; Rは水素(H)、アルキル、O-アルキル、-CHO、-C(O)OR2、-C(O)R2、-C(O)N(R3 )2、または-S(O)2N(R3)2であり; 各R1は独立して水素、シアノ(CN)、ニトロ(NO2)、ハロゲン、アルキル、O -アルキル、-C(O)OR3、-C(O)R3、-S(O)2OH、-N(R3)2、-CHO、または-OHであり; そして 各R2および各R3は独立して水素、アルキル、フェニル、アルキル置換フェニル 、-CH2C6H5、または-CH2CH2C6H5である。 ()によって示される原子は、示される原子が(R)、(S)、または(RS)配置の 構成要素を有することを意味する。 本発明の実施態様は、立体化学的に濃縮される(enriched)かまたは分割もしく は実質的に分割されたNPEを含み、そして炭素原子またはリン原子のキラル中心 は、(R)エナンチオマーまたは(S)エナンチオマーとして存在する。 他の実施態様は、式(1)のNPEを含み、ここで、Rは-C(O)OR2であり、R1およ びBは上記で定義された意味を有し、そしてR2はn-ブチル基または4個より多い 炭素原子を有するアルキル基(例えば、5、6、7、8、9、10、11、または12 個の炭素原子を有するアルキル基)である。 他の実施態様は、本発明のNPEの抗ウイルス的に有効な用量を被検体に経口投 与する工程を包含する方法を含む。 他の実施態様は、リン原子キラル中心において立体化学的に濃縮された本発 明のNPEを調製するための方法を含む。 本発明のNPEおよびそれらの中間体の実施態様は、対応する塩を含み、これは リン酸部分の塩基塩、塩基の酸付加塩、それらの両性イオン形態、それらの非イ オン化形態、および/または任意の有機性もしくは水性溶液であり得る。塩は、 典型的に、薬学的または獣医学的目的に適切であるが、他の目的(例えば、NPE 合成)に有用である塩もまた含み得る。これらの化合物の薬学的に受容可能な非 毒性の塩は、適切なカチオン(例えば、アルカリ金属イオンおよびアルカリ土類 金属イオン、またはアンモニウムイオンおよび4級アミノイオン)と、リン酸基 の酸アニオン部分との組合せによって得られる塩を含み得る。NPEはまた、プリ ン(特に、グアニン)またはピリミジン塩基の塩基中心との反応により得られる 、特定の有機酸および無機酸の酸付加塩を含む。 本発明の化合物は、存在し得るジアステレオ異性混合物を含み得る。式(1) の化合物は、通常、キラルな炭素においてS配置であり、そしてキラルなリンに おいてR、S、またはRS配置である。両キラル中心は、本明細書中にで示される 。ジアステレオ異性混合物は、本発明の化合物についての大部分の例において、 公知の技術(例えば、HPLC)を通じてそれらの個々の異性体へと分離され得る一 方で、通常、好ましい光学異性体が、立体特異的反応(通常、リン原子における )によって、および/または所望の出発物質の適切な立体異性体(通常、炭素原 子における)を使用して、合成され得る。 NPEの実施態様は、放射性同位元素(32P、35S、14C、3H、125Iを含む)、蛍光 部分、酵素(ペルオキシダーゼ、ホスファターゼを含む)などのような検出可能 なタグでラベルされたNPEを含む。 実施態様はまた、本発明のNPEおよび/またはそれらのジヒドロキシホスホネー ト加水分解産物に結合可能な抗体を惹起するための免疫原を含む。発明の詳細な説明 本明細書で使用される場合、アルキルは、直鎖の、分枝の、または環状の飽和 炭化水素部分であり、開示または文脈が他を特定しない限り、全ての位置異性体 (例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル 、t-ブチル、n-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n-ヘキシル、1-メチル ペンチル、2-メチルペンチル、1-エチルブチル、2-エチルブチル、3-エチルブチ ル、シクロヘキシル、n-ヘプチル、n-オクチル、2-エチルヘキシル、n-ノニル、 n-デシルなど)を含む。例えば式(1)の化合物の範囲を定義するために使用さ れる場合、アルキルは、約1〜20個の炭素原子を含み得、そして一般に約2〜16 個または約2〜12個の炭素原子を含む。ハロゲンは、F(フッ素)、Cl(塩素) 、Br(臭素)、およびI(ヨウ素)を意味する。 実質的に分割された化合物は、特定のキラル種について濃縮された化合物を意 味する。実質的に分割された化合物(例えば、キラルなリン原子において実質的 に分割されたNPE)は、しばしば、少なくとも約65%または少なくとも約80%ま たは少なくとも約90%の、(R)異性体もしくは(S)異性体からなる。分割され た化合物(例えば、キラルな炭素原子において分割された、式(1)のNPE)は 、従来の測定の検出限界の範囲内で、化合物が、キラルな原子において100%の 所定の配置として存在することを意味する。 ラセミ化合物またはラセミ混合物は、所定の化合物の2つ以上の光学異性体を 含む任意の混合物を意味する。例えば、リン原子に結合したまたはリン原子にお いて2つの位置異性体または立体異性体を含む式(1)のNPEラセミ化合物は、 正確に50%の各異性体を含み得るか、あるいは50%〜100%の任意の量で特定の 異性体を含み得る。 NPEは、必要に応じて、式(1)から次の化合物を除外する。 1.Rおよび全てのR1は共に、1個のC1-12 O-アルキル基および3個の水素原 子ではなく、そしてRおよび全てのR1は共に、2個のC1-12 O-アルキル基および 2個の水素原子ではない; 2.Rおよび全てのR1は共に、残りのRおよびR1基が水素である場合、1個のO- エチル基および1個のOH基ではない; 3.Rが水素である場合、全てのR1は共に、1個のシアノ基および2個の水素 ではなく、そしてRが水素である場合、全てのR1は共に、2個のシアノ基および 1個の水素ではない; 4.Rが水素である場合、全てのR1は共に、3個のハロゲン原子ではなく、そ してRが水素である場合、全てのR1は共に、2個のハロゲン原子および1個の水 素原子ではなく、そしてRが水素である場合、全てのR1は共に、1個のハロゲン 原子および2個の水素原子ではない; 5.Rおよび全てのR1は共に、1個の-C(O)O-C1-4-アルキル基および3個の水 素原子ではない; 6.Rおよび全てのR1は共に、2個の-C(O)O-C2H5基および2個の水素原子では ない; 7.全てのR1は共に、Rおよび残りのR1が全て水素である場合、1個または2 個のニトロ基ではない; 8.全てのR1は共に、Rおよび残りのR1が全て水素である場合、1個または2 個のヒドロキシル基ではない; 9.Rおよび全てのR1は共に、1個のC1-6アルキル基および3個の水素原子で はない; 10.Rおよび全てのR1は共に、4個の水素原子ではない; 11.全てのR1は共に、Rが水素原子である場合、-N(CH3)2および2個の水素原 子ではない;そして 12.Rおよび全てのR1は共に、1個の-C(O)O-C2H5基、1個のヒドロキシル、お よび2個の水素原子ではない。 本発明者らは、式(1)のNPEから除外されたNPE化合物を、「除外されたNPE」 としての1〜12の条件によって言及する。式(1)のNPEの例示的な基の1つは 、必要に応じて、除外されたNPE中のさらなる1、2、3、4、5、または6個 のエチルまたはエチレン基の存在により、NPEが除外されたNPEと異なるような種 を含む。すなわち、除外されたNPEは、列挙された除外のみならず、除外された 化 合物の任意の部位に挿入されたさらなるメチルまたはメチレン基を含む。 式(1)のNPEは、必要に応じて、全てのR1が水素であるような種、2個のR1 が水素でありそして1個のR1が任意の単一の定義されたR1基であるような種、お よび1個より多くのR1が水素原子以外の定義されたR1基であるような種を含む。 式(1)のNPEはまた、必要に応じて、2個のR1が水素であってかつ1個のR1 が水素原子以外の任意の単一の定義されたR1基であり(例えば、2個のR1がHで ありそして残りのR1が-C(O)OR2である)、R2が3、4、5、6、7、または8個 の炭素原子を有するアルキルであるかあるいはR2が-C6H4-p-C(CH3)3であるよう な種を含む。例示的な式(1)の化合物は、Rが-C(O)OR2であり、R2が1〜4個 の炭素原子を有するアルキルであり、そして少なくとも1個のR1が水素またはメ チルではない、種を含み得る。例示的な式(1)の化合物は、Rが-C(O)OR2であ り、R2が5、6、7、8、9、または10個の炭素原子を有するアルキルであり、 そして2個のR1が水素でありそして残りのR1がハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒド ロキシル、または-N(R3)2であり、各R3が同一であるかまたは異なる、種を含み 得る。例示的な式(1)の化合物は、Rが水素であり、2個のR1が水素であり、 そして残りのR1が1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12個の 炭素原子を有するアルキルであるか、あるいは残りのR1がO-アルキル、-C(O)OR3 、-C(O)R3、-S(O)2OH、-CHO、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、また は-N(R3)2であり、各R3が同一であるかまたは異なる、種を含み得る。例示的な 式(1)の化合物は、Rが水素であり、1個のR1が水素であり、そして残りのR1 が独立して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12個の炭素原 子を有するアルキルであるか、あるいは残りのR1が独立してO-アルキル、-C(O)O R3、-C(O)R3、-S(O)2OH、-CHO、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシル、ま たは-N(R3)2であり、各R3が同一であるかまたは異なる、種を含み得る。 RがアルキルまたはO-アルキルである場合、Rの例示的な実施態様は、1、2、 3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、 またはそれより多くの個数の炭素原子を有するアルキル基またはO-アルキル基で ある。RがアルキルまたはO-アルキルである場合、Rはメチル、エチル、n-プロピ ル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、イソペンチ ル、ネオペンチル、n-ヘキシル、1-メチルペンチル、2-メチルペンチル、1-エチ ルブチル、2-エチルブチル、3-エチルブチル、シクロヘキシル、n-ヘプチル、2- エチルペンチル、n-オクチル、1-エチルヘキシル、2-エチルヘキシル、3-エチル ヘキシル、n-ノニル、n-デシルなどを含む。RがR2を含み(すなわち、Rが-C(O)O R2または-C(O)R2であり)、そしてR2がアルキルである場合、R2は1、2、3、 4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、また はそれより多くの個数の炭素原子を有するアルキル基を含み得る。R2は1〜12個 、3〜6個、3〜10個、5〜10個、6〜12個、または6〜10個の炭素原子を有す るアルキル基を含み得る。R2はメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n- ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n- ヘキシル、1-メチルペンチル、2-メチルペンチル、1-エチルブチル、2-エチルブ チル、3-エチルブチル、シクロヘキシル、n-ヘプチル、2-エチルペンチル、n-オ クチル、シクロオクチル、1-エチルヘキシル、2-エチルヘキシル、3-エチルヘキ シル、n-ノニル、n-デシルなどを含み得る。 R1およびR3の実施態様は、それらがアルキルまたはO-アルキルである場合、1 、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19 、20、またはそれより多くの個数のC原子を有するアルキル基である。R1またはR3 は、1〜12個、3〜6個、3〜10個、5〜10個、6〜12個、6〜10個、2〜10 個、3〜10個、4〜10個、2〜6個、3〜6個、または4〜6個の炭素原子を有 するアルキル基を含み得る。Rが-C(O)OR2であり、R2が1〜4個の炭素原子を有 するアルキルであり、そして1個以上のR1がアルキルである場合、R1は2〜10個 、3〜10個、4〜10個、2〜6個、3〜6個、または4〜6個の炭素原子を有す るアルキル基を含み得る。R1がアルキルまたはO-アルキルである場合、R1はメチ ル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、n- ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n-ヘキシル、1-メチルペンチル、2-メ チルペンチル、1-エチルブチル、2-エチルブチル、3-エチルブチル、シクロヘキ シル、n-ヘプチル、2-エチルペンチル、n-オクチル、1-エチルヘキシル、2-エチ ルヘキシル、3-エチルヘキシル、n-ノニル、n-デシルなどを含み得る。R3がアル キルである場合、R3はメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、 sec-ブ チル、t-ブチル、n-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n-ヘキシル、1-メ チルペンチル、2-メチルペンチル、1-エチルブチル、2-エチルブチル、3-エチル ブチル、シクロヘキシル、n-ヘプチル、2-エチルペンチル、n-オクチル、シクロ オクチル、1-エチルヘキシル、2-エチルヘキシル、3-エチルヘキシル、n-ノニル 、n-デシルなどを含み得る。 2個のR3が所定の置換体(例えば、-C(O)N(R3)2または-N(R3)2)に存在する場 合、各R3は同一であるかまたは異なる。そのような化合物の実施態様は、1個の R3が水素でありそして他のR3が1、2、3、4、5、または6個の炭素のアルキ ル基であるような種を含む。そのような化合物の実施態様はまた、両R3が同一で あり、そして水素または1、2、3、4、5、または6個の炭素のアルキル基の 両方であり得るような種を含む。 R2およびR3はアルキル置換フェニルを含み、そしてこれはアルキル基が3、4 、5、または6個の炭素原子からなるパラアルキル置換フェニルを含み得る。こ れらのアルキル基は、イソプロピル、sec-ブチル、t-ブチル、イソペンチル、ネ オペンチル、2-エチルブチルなどを含む。 式(1)の実施態様は、炭素原子キラル中心において(S)エナンチオマー または(R)エナンチオマーとして立体化学的に分割または濃縮されたNPEを含む 。式(1)の実施態様は、リン原子キラル中心において(S)エナンチオマー または(R)エナンチオマーとして立体化学的に分割または濃縮されたNPEを含む 。リン原子キラル中心において濃縮されたNPEは、55%〜約99.9%の(S)エナ ンチオマーまたは(R)エナンチオマーからなる。 式(1)のNPEは、多段階の化学的改変を受け、それにより非環状ヌクレオチ ドホスホネート親化合物の生化学的または酵素的な形成を生じる。例えば、cHPM PC(1-[((S)-2-ヒドロキシ-2-オキソ-1,4,2-ジオキサホスホリナン-5-イル)メチ ル]シトシン;環状HPMPC;下式(3))のNPEは、示されるように、開環形態(S) -HPMPC(下式(4))へと実質的に最初に変換される。RXは、式(2)の構造に おける式(1)のNPEエステル部分の残基である。発明者らは、最終的な工程、 (3)の(4)への変換は、細胞内事象であると考える。 Rがアミドを含む式(1)のNPEは、以下のように合成され得る。 反応は、溶媒なしに、またはエーテル(ジエチルエーテルなど)もしくは他の 溶媒(N-メチルピロリジノン)を使用して、行われ得る。次いで、構造(B)の 化合物は、下記のようにcHPMPCまたは他の環状HPMP化合物とカップリングされ得 る。 スルホニルまたはスルホンアミドを含むRを有する式(1)のNPEは、以下のよ うに合成され得る。 (C)はまた、PCl3またはSOCl2を使用して(D)へと変換され得る。構造(F) および(H)の化合物は、下記のようにcHPMPCまたは他の環状HPMP化合物とカッ プリングされ得る。 ケト基を含むRを有する式(1)のNPEは、以下のように合成され得る。 (J)は、クロロクロム酸ピリジニウム(PCC)のような適切な試薬を使用して 、酸化によって(K)へと変換される。反応は、ジエチルエーテルまたはジ-n-プ ロピルエーテルのような適切なエーテルを使用して、達成される。構造(K)の 化 合物は、以下の反応によってもまた、調製され得る。 構造(K)の化合物は、下記のようにcHPMPCまたは他の環状HPMP化合物とカッ プリングされ得る。(K)についての合成スキームは、所望ならばR2の代わりにR3 を使用し得る。 本発明の化合物は、核酸、ヌクレオチド、またはヌクレオシド、あるいはそれ らのアナログ中に見出される、任意の天然に存在するヘテロ環を含む。そのよう なヘテロ環状塩基の基(本明細書中にBで示される)は、一般に、プリン、ピリ ミジン、または式(a)〜(d)中に示される関連したヘテロ環である: ここで、R6はNH2、NHR7、NHR8、N=CHN(R7)2、またはN=C(CH3)N(R7)2であり; R7はC1〜C6のアルキルであり; R8は保護基であり; 各R9は独立してNまたはCHであり; R10はOH、NH2、NHR7、またはNHR8であり; R11はH、NH2、NHR7、またはNHR8であり;そして R12はNHまたはCH2である。 Bはヘテロ環状塩基の保護された形態および保護されていない形態の両方を含 む。エキソ環状アミンまたは他の基のための保護基は、公知であり(T.W.Greene ら編、Protective Groups in Organic Synthesis(1991),Wiley,第2版)、そし てN-ベンゾイル、イソブチリル、4,4'−ジメトキシトリチル(DMT)などを含む 。保護基の選択は、当業者に明らかであり、そして置換活性基の性質および保護 基が直面し得る化学(例えば、酸性、塩基性、酸化的、還元的、または他の条件 )に依存する。 典型的には、Bは、グアニル、3-デアザグアニル、1-デアザグアニル、8-アザ グアニル、7-デアザグアニル、アデニル、3-デアザアデニル、1-デアザアデニル (1-dezazadenyl)、8-アザアデニル、7-デアザアデニル、2,6-ジアミノプリニル 、2-アミノプリニル、6-クロロ-2-アミノプリニル、および6-チオ-2-アミノプリ ニルから選択される9-プリニル残基であるか、またはBは、シトシニル、5-ハロ シトシニル、6-アザシトシニル、および5-(C1〜C3アルキル)シトシニル(例えば 、5-メチルシトシニル)から選択される1-ピリミジル残基である。 Bがシトシン-1-イルであり、そして2個のR1が水素である、式(1)の例示的 なNPEの記述は、以下の通りである。表1は、式(1)の構造に結合した特定のR およびR1置換基を有するNPEを示す(ここで、2個のR1は共に水素である)。A3 、A4、A5、A6、A7、およびA8の表示は、それぞれ、3、4、5、6、7、および 8個の炭素原子を有するアルキル基を意味する。これらの表示は、これらのアル キル基の全ての位置異性体(例えば、直鎖異性体、分枝異性体、および環状異性 体)を含む。 表1は、リストに挙げられた各RおよびR1置換基に、番号を割り当てる。取り 決めR.R1.Xは、個々の式(1)の化合物を示し、そしてリストに挙げられたRお よびR1構造に割り当てられた番号は、その割り当てられた構造に対応する。式( 1)は、R1を芳香環にXの位置において結合し、Xは下記の式(1)の構造中に示 される3、4、5、または6位を示す。同一の表示を有する2個のアルキル基を (例えば、RおよびR1の両位置にA5を)含む化合物については、各アルキル基は 独立して選択され得る。従って、4.19.5で示される式(1)の化合物は、以下の 構造を有する: ここで、Bはシトシン-1-イルであり、各A4は独立して4個の炭素原子を含むアル キル基(例えば、n-ブチル、sec-ブチル、t-ブチルなど)である。22.15.6で示 される化合物は、以下の構造を有する: ここで、Bはシトシン-1-イルである。例示的な化合物は以下の通りである: さらなる例示的な化合物は、塩基アデニン-9-イルによりシトシン-1-イルが置 換されている以外は、上記のリストに挙げられた番号表示が表すのと同一である 化合物を含む。本発明者らは、Bがアデニン-9-イルであって1.1.3で始まり54.44 .6で終わる、本出願中でリストに挙げられた一連の化合物表示を、本明細書中で 参考として援用する。 NPEは、エステルの加水分解が望まれる細胞内に見出されることが期待される 、エステラーゼおよび/またはカルボキシペプチダーゼの基質特異性に基づいて 選択され得る。これらの酵素の特異性が知られていない場合、所望の基質特異性 は、複数のヌクレオチドホスホネートエステルのスクリーニングにより決定され る。これは、遊離のホスホネートの発生または抗ウイルス活性の発生のいずれか のアッセイから明白である。(i)腸(upper gut)内で加水分解されないか、また は比較的遅く加水分解される化合物、(ii)腸および細胞に対して透過性を有す る化合物、ならびに(iii)細胞質および/または全身循環において加水分解され る化合物が選択される。当業者は、特定組織由来の細胞のスクリーニングを、標 的ウイルス感染を受け得る器官中に放出される前駆体(例えば、肝臓の場合には 、肝臓で加水分解される前駆体薬物)を同定するために使用する。その他の感染 (例えば、CMVまたはHIV)は、感染した被検体によって好ましくは全てのまたは 大部分の組織において実質的に同一速度でかつ実質的に同程度で加水分解される 、前 駆体によって処置され、ここでいずれの組織も前駆体ヌクレオチドホスホネート エステルを有意の程度で優先的に加水分解しない。 使用されるアッセイは、当該分野で公知のアッセイであり得、腸の内腔安定性 、細胞透過性、肝ホモジネート安定性、および血漿安定性アッセイを含む。これ らのアッセイは、慣用的に使用される方法に従って、特定のヌクレオチドホスホ ネートエステルのバイオアベイラビリティー性質を決定するために使用される。 ヌクレオチドホスホネートエステルの加水分解生成物は、ウイルス、悪性細胞 、および/または寄生原虫に対する活性を有する。例えば、9-(3-ヒドロキシ-2- ホスホニルメトキシプロピル(HPMP)、ならびにプリンのアナログ(アデニン( A)、グアニン(G)、2,6-ジアミノプリン(DAP)、2-モノアミノプリン(MAP) 、ヒポキサンチン(Hx))およびピリミジン(シトシン(C)、ウラシル(U)、 チミン(T))が、抗ウイルス特性について評価された。(S)-HPMPA、(S)-環状HP MPA、(S)-HPMPC、(S)-HPMPG、および(S)-HPMPDAPは、単純ヘルペスウイルス1型 および2型(HSV-1および-2)に対して活性であった。(S)-HPMPAおよび(S)-環状 HPMPAは、水痘-帯状庖疹ウイルス(VZV)に対して活性であった。(S)-HPMPCは、 ヒトおよび動物の両方において、ヒトサイトメガロウイルス(HCMV)に対して活 性であった。(S)-HPMPAおよび(S)-環状HPMPAは、アデノウイルスおよびワクシニ アウイルスに対して活性であることが示された。 (S)-HPMPAは、以下を含むDNAウイルスの広範なスペクトルに対して、強力かつ 選択的な活性を有する:HSV-1および-2、VZV、単純ヘルペスウイルスのチミジン キナーゼ欠失(TK-)変異体、HCMV、アザラシ(phocid)ヘルペスウイルス1型( アザラシヘルペスウイルス、SeHV)、サルヘルペスウイルス1型(SHV-1)、ま たは疑似狂犬病ウイルス、またはオーエスキー病ウイルス、ウシ科ヘルペスウイ ルス1型(感染ウシ亜科鼻腔ウイルス、BHV-1)、ウマ(equid)ヘルペスウイルス 1型(ウマ科堕胎ウイルス、EHV-1)、アフリカ豚コレラ(ASF)ウイルス、ワク シニアウイルス;ならびにヒトアデノウイルス、およびレトロウイルス(例えば 、マウス肉腫ウイルス(MSV))。マウスおよびウサギにおいてインビボで、化 合物は、古典的抗ヘルペス薬物に対して耐性のTK-変異体により引き起こされる ヘルペス性角膜炎を含む、単純ヘルペスウイルス1型の局所的および全身的感 染の両方に対して有効であることがまた、文献により報告されている(DeClercq ,E.,ら,Antiviral Res(1987)8:261-272;DeClercq,E.,ら,Nature(1986)323: 464-467;Gil-Fernandez,C.,ら,Antiviral Res(1987)7:151-160;Baba,M.,ら,Antimicrob Agents Chemother (1987)31:337−339)。 ホスホニルメトキシアルキルプリンアナログもまた、マウス腫瘍モデルにおけ る抗腫瘍活性について、研究者によって評価されてきた。HPMPAが腹腔内P388白 血病に対して活性であることが、研究者によって見出された。 上述のように、本発明の化合物は、微生物感染の処置、腫瘍の処置、または他 の下記の兆候に対して有用である。微生物感染は、ウイルス、寄生虫、酵母、お よび菌による感染を含む。処置され得る例示的なウイルス感染は、以下を含むDN AウイルスまたはRNAウイルスによって媒介される感染を含む:ヘルペスウイルス (CMV、HSV1,HSV2、EBV、水痘-帯状庖疹ウイルス、ウシ科ヘルペスウイルス1 型、ウマ(equid)ヘルペスウイルス1型)、パピローマウイルス(HPV 1〜55型) 、フラビウイルス(アフリカ豚コレラウイルスおよび日本脳炎ウイルスを含む) 、トガウイルス(ベネズエラウマ科脳脊髄炎ウイルスを含む)、インフルエンザ ウイルス(A〜C型)、レトロウイルス(HIV 1、HIV 2、HTLV I,HTLV II,SIV、 HBV、FeLV、FIV、MoMSV)、アデノウイルス(1〜8型)、ポックスウイルス( ワクシニアウイルス)、エンテロウイルス(ポリオウイルス1〜3型、A型肝炎 ウイルス)、胃腸炎ウイルス(ノーウォークウイルス、ロタウイルス)、ハンタ (hanta)ウイルス(Hantaanウイルス)、パポーバウイルス、ライノウイルス、パ ラインフルエンザウイルス1〜4型、狂犬病ウイルスなど。 個々のヌクレオチドアナログおよびヌクレオチドホスホネートエステルの活性 は、酵素阻害アッセイ、組織培養アッセイ、動物モデルアッセイおよび/または 他の受容可能なアッセイを使用する、抗ウイルス(または他の抗菌)活性の通常 のアッセイによって決定される。 ヌクレオチドホスホネート(例えば、HPMPC)は、少なくとも部分的には、2 段階で酵素に媒介されるジホスフェートへの変換、それに続く二リン酸化された ヌクレオチドアナログの核酸中への取り込みにより、抗菌活性を発揮すると研究 者により考えられている。ジホスホネートの、ウイルスに媒介されるかまたは微 生物に媒介される核酸への取り込みは、ウイルスまたは他の微生物のDNAポリメ ラーゼまたはRNAポリメラーゼを使用する(細菌、レトロウイルスなど)。 NPEは、(1)組織培養系において、生体薬物または他の生成物(例えば、タ ンパク質またはワクチン)の生成の間、ウイルスの拡散または増殖を防止または 低下させるために使用され得、(2)臨床サンプル(例えば、血液)中のウイル スの拡散または増殖を防止または低下させるために使用され得、そして(3)タ ンパク質生成を妨げることなく、組織培養中のウイルスの増殖を低下または遮断 するために使用され得る。 寄生原虫感染は、NPEを使用して処置され得る。原虫(protozoa)という用語は 、Protozoa門(phylum)のSarcomastigophoraおよびSporozoa亜門(subphyla)のメ ンバーを含む。より詳細には、本明細書で使用される原虫という用語は、ヒトま たは家畜のいずれかにおいて病気を引き起こすのでヒトにとって重要な意味を持 つ、寄生原虫の属のメンバーを含む。これらの属は、大部分について、ベーカー (Baker)(1969)に従った分類において、Sarcomastigophora亜門のMastighphora亜 綱(superclass)、およびSporozoa亜門(subphylum)のTelosporea綱(class)に分類 されて見出される。これらの寄生原虫の例示的な属は、以下を含む:Histomonas 、Pneumocystis、Trypanosoma、Giardia、Trichomonas、Eimeria、Isopora、Lei shmania、Entamoeba、Toxoplasma)およびPlasmodium。寄生原虫は、以下を含む :Plasmodium falciparum、Plasmodium berghei、Plasmodium malariae、Plasmo dium vivax、Leishmania braziliensis、Leishmania donovani、Trypanosoma cr uzi、Trypanosoma brucei、Trypanosoma rhodesiense、Pneumocystis carinii、 Entamoeba histolytica、Trichomonas vaginalisなど(de Vries,E.,ら,Mol Bio chem Parasitol (1991)47:43-50)。本発明のNPEおよび/またはそれらに対応す るヌクレオチドアナログは、Candida glabrata、Candida tropicalis.Candidaal bicans、および他のCandida種、Cryptococcus種(Cryptococcus neoformansを含 む)、Blastomyces種(Blastomyces dermatidisを含む)、Torulopsis種(Torul opsis glabrataを含む)、Coccidioides種(Coccidioidesimmitisを含む)、Asp ergillus種などに起因する酵母または真菌の感染を処置するのにも使用され得る 。 本発明の化合物およびその生理学的に受容可能な塩(以後、集合的に活性成分 という)は、処置されるべき状態に適した任意の経路により投与され得、適切な 経路は以下を含む:経口、直腸、鼻、局所(眼、口腔、および舌下を含む)、膣 、および非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、皮膜内、および硬膜外を含む) 。投与の好ましい経路は、例えば、受容体の状態によって変化し得る。 活性成分は単独で投与され得るが、それらを薬学的処方物として提供するのが 好ましい。家畜およびヒトへの使用に対しては、本発明の処方物は、1つ以上の 受容可能なキャリアーおよび必要に応じて他の治療成分と共に、少なくとも1つ の上記の活性成分を含む。キャリアーは、処方物の他の成分と適合性であり、そ して受容体に害がないという意味において「受容可能」でなければならない。 処方物は、経口、直腸、鼻、局所(口腔および舌下を含む)、膣、または非経 口(皮下、筋肉内、静脈内、皮内、皮膜内、および硬膜外を含む)投与に適した 処方物を含む。処方物は、都合良くは単位投与形態で調製され得、これは薬学の 分野で公知の方法を使用する。このような方法は、1つ以上の付随成分を構成す るキャリアーと活性成分とを組み合わせる工程を含む。一般に、処方物は、液体 キャリアーまたは細かく砕いた固体キャリアーまたはその双方と活性成分とを均 一かつ密接に組み合わせ、次いで、必要ならば生成物を成形することにより、調 製される。 経口投与に適した本発明の処方物は、所定の量の活性成分をそれぞれ含むカプ セル、カセー(cachets)、または錠剤のような個別の単位として;粉末または顆 粒として;溶液、または水系もしくは非水系の懸濁液として;あるいは水中油系 エマルジョン、または油中水系エマルジョンとして、調製され得る。活性成分は また、丸薬、舐剤、またはペーストとして調製され得る。 錠剤は、必要に応じて、1つ以上の付随成分との圧縮または型成形により製造 され得る。圧縮型錠剤は、必要に応じて結合剤、潤択剤、不活性希釈剤、防腐剤 、界面活性剤、または分散剤と混合された、流動性の活性成分(例えば、粉末ま たは顆粒)を、適当な機械の中で圧縮することによって調製される。型成形型錠 剤は、不活性液体希釈剤で湿らせた粉末状化合物の混合物を、適当な機械の中で 型成形することによって製造され得る。錠剤は、必要に応じて被覆または刻印さ れ 得、そして活性成分の緩慢なまたは制御された放出を提供するように処方され得 る。 眼または他の体外組織(例えば、口および皮膚)の感染に対しては、処方物は 、以下のような分量の活性成分を含む局所用軟膏またはクリームとして適用され 得る:例えば、0.075〜20% w/w(0.6% w/w、0.7% w/wなどのように0.1% w/w 単位の増加幅で、0.1%と20%との間の範囲の活性成分を含む)の活性成分、好 ましくは0.2〜15% w/wの活性成分、そして最も好ましくは0.5〜10% w/wの活性 成分。活性成分を有する軟膏処方は、パラフィンまたは水混和性の軟膏基剤のい ずれかにおいて使用され得る。あるいは、活性成分は、水中油型クリーム基剤を 有するクリーム中に処方され得る。 所望であれば、クリーム基剤の水相は、例えば、少なくとも30% w/wの多価ア ルコール、すなわち、2個以上の水酸基を有するアルコール(例えば、プロピレ ングリコール、ブタン1,3−ジオール、マンニトール、ソルビトール、グリセロ ール、およびポリエチレングリコール(PEG 400を含む)、ならびにこれらの混 合物)を含み得る。局所的処方物は、望ましくは、皮膚または他の患部を介して 活性成分の吸収または浸透を増大させる化合物を含み得る。このような皮膚浸透 増進剤の例は、ジメチルスルホキシドおよび関連するアナログを含む。 本発明のエマルジョンの油相は、公知の方法で公知の成分から構成され得る。 この相は、乳化剤(さもなくばエマルゲン(emulgent)として公知である)のみを 含み得るが、望ましくは、脂肪もしくは油、または脂肪および油の双方を有する 少なくとも一つの乳化剤の混合物を含む。好ましくは、親水性の乳化剤は、安定 剤として作用する親油性乳化剤と共に含まれる。油および脂肪の双方を含むこと もまた好ましい。総体的に、安定剤を有するかまたは有さない乳化剤は、いわゆ る乳化ワックスを構成し、そしてワックスは油および脂肪と共に、クリーム処方 物の油状分散相を形成するいわゆる乳化軟膏基剤を構成する。 本発明の処方物における使用に適したエマルゲンおよびエマルジョン安定剤は チルアルコール、グリセリルモノステアレートおよびラウリル硫酸ナトリウムを 含む。 薬学的エマルジョン処方物に使用され得る大部分の油における活性成分の溶解 度は非常に低いため、処方物に適した油または脂肪の選択は、所望の香粧品特性 を達成することに基礎を置く。従って、クリームは、好ましくは、チューブまた は他の容器からの漏れを回避するのに適切な軟度を有する、非グリース状、非染 色性、および洗浄可能な生成物であるべきである。以下のような、直鎖または分 枝鎖の一塩基性または二塩基性アルキルエステルが使用され得る:ジイソアジペ ート、イソセチルステアレート、ココナッツ脂肪酸のプロピレングリコールジエ ステル、イソプロピルミリステート、デシルオレエート、イソプロピルパルミテ ート、ブチルステアレート、2-エチルヘキシルパルミテート、またはCrodamol C APとして公知である分枝鎖エステルのブレンド。最後の3つが好ましいエステル である。これらは、要求される特性に依存して、単独であるいは組み合わせて使 用され得る。あるいは、高融点脂質(例えば、ホワイトソフトパラフィンおよび /または液体パラフィンもしくは他の鉱油)が、使用され得る。 眼への局所的投与に適した処方物はまた、点眼液を含み、ここで活性成分は、 適切なキャリアー、特に活性成分の水系溶媒中に溶解または懸濁している。好ま しくは、活性成分は、このような処方物中に0.5〜20%、有利には0.5〜10%、特 に約1.5% w/wの濃度で存在する。 口への局所的投与に適した処方物は、活性成分をフレーバー基剤(通常、スク ロースおよびアカシア、またはトラガカント)中に含む咳止めドロップ;不活性 基剤(例えば、ゼラチンおよびグリセリン、あるいはスクロースおよびアカシア )に活性成分を含有する香錠剤;および適切な液体キャリアー中に活性成分を含 有するうがい薬を含む。 直腸投与の処方物は、例えばココアバターまたはサリチレートを含む、適切な 基剤を有する座薬として提供され得る。 鼻への投与に適した処方物(ここで、キャリアーは固体である)は、例えば、 20〜500ミクロンの範囲の粒子サイズ(20ミクロンと500ミクロンとの間で、例え ば、30ミクロン、35ミクロンなどのように5ミクロン単位の増加幅で変動する粒 子サイズを含む)を有する粗大な粉末を含む。そしてこれは、嗅ぎタバコを吸う ような方法、すなわち鼻まで近づけて保持された粉末の容器から鼻腔を介して急 速に吸入することにより、投与される。例えば、鼻スプレーまたは点鼻液のよう な投与に適した処方物(ここで、キャリアは液体である)は、活性成分の水性溶 液または油性溶液を含む。エアゾル投与に適した処方物は、従来の方法に従って 調製され得、そしてニューモシスティス肺炎の処置に使用するペンタミジンのよ うな他の治療剤と共に、送達され得る。 膣への投与に適した処方物は、活性成分に加えて、当該分野で公知の適当なキ ャリアーを含むペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、フォーム(f oam)、またはスプレー処方物として提供され得る。 非経口投与に適した処方物は、抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤、および意図される 受容体の血液と等張の処方物を与える溶質を含み得る、水系および非水系滅菌注 射溶液;ならびに懸濁剤および濃厚剤を含み得る、水系および非水系滅菌懸濁液 を含む。処方物は、単位用量容器または多用量容器(例えば、密閉アンプルおよ びバイアル)で提供され得、そして使用の直前に、滅菌液体キャリアー(例えば 、注射用の水)の添加のみを必要とするフリーズドライ(凍結乾燥)状態で保管 され得る。即時注射溶液および懸濁液は、前記の種類の滅菌粉末、顆粒、および 錠剤から調製され得る。好ましい単位用量処方物は、本明細書において上述した ような、毎日の用量または単位日数あたりのサブ容量、あるいはそれらの適当な 画分の活性成分を含む処方物である。 特に上記の成分に加え、本発明の処方物は、問題となる処方物のタイプに関す る分野における従来の他の試剤を含み得、例えば、経口投与に適した処方物は、 着香剤を含み得ることが理解されるべきである。 本発明はさらに、獣医学的キャリアーと共に上記で定義されるような少なくと も1つの活性成分を含む、獣医学的組成物を提供する。 獣医学的キャリアーは、組成物の投与のために有用な物質であり、これは獣医 学の分野においてさもなければ不活性であるかまたは受容可能であり、かつ活性 成分と適合性である、固体、液体、またはガス状物質であり得る。これらの獣医 学組成物は、経口、非経口または他の任意の所望の経路によって投与され得る。 本発明の化合物は、活性成分として1つ以上の本発明の化合物を含む、制御さ れた放出の薬学的処方物(「制御放出処方物」)を提供するために使用され得、 ここで活性成分の放出は、服用頻度を減らすために、あるいは投与される本発明 の化合物の薬物動力学または毒性プロフィールを改善するために、制御および調 整され得る。別個の単位が1つ以上の本発明の化合物を含む、経口投与に適合し た制御放出処方物は、従来の方法に従って調製され得る。制御放出処方物は、以 下を含む微生物種に起因する様々な微生物感染、特にヒト細菌、ヒト寄生原虫ま たはヒトウイルス感染の処置または予防のために使用され得る:Plasmodium、Pn eumocystis、ヘルペスウイルス(CMV、HSV 1、HSV 2、VZVなど)、レトロウイル ス、アデノウイルスなど。制御放出処方物は、HIV感染、および関連症状(例え ば、結核、マラリア、ニューモシスティス肺炎、CMV網膜炎、AIDS、AIDS関連合 併症(ARC)および進行性全身リンパ節疾患(progressive generalized lymphade opathy)(PGL))、ならびにAIDS関連神経学的症状(例えば、多硬化症および局 所痙攣性不全対麻痺)を処置するために使用され得る。本発明による制御放出処 方物によって処置され得る他のヒトレトロウイルス感染は、ヒトT細胞リンパ局 所ウイルス(Human T-cell Lymphotropic virus)(HTLV)-I、-II、および-IV、HIV -1、ならびにHIV-2感染を含む。 従って、本発明は、上述のヒトまたは家畜の症状および微生物感染の処置また は予防における使用のための薬学的処方物を提供する。 上述の用途および適応のそれぞれについて、活性成分(上記のような)の必要 量は、処置すべき疾患の重篤度および受容体の個性(identity)を含む多くの因子 に依存し、最終的には、担当の医師または獣医の判断に委ねられる。しかし、一 般に、これらの用途および適応のそれぞれについて、適切で有効な用量は、1用 量あたり受容体の体重1キログラムあたり0.1〜250mgの範囲であり(2.5mg/Kg/ 用量、3.0mg/Kg/用量、3.5mg/Kg/用量などのように0.5mg/Kg/用量の増加幅で、0 .1mgと250mg/Kg/用量との間の範囲の活性成分を含む)、好ましくは、1用量あ たり体重1キログラムあたり0.5〜50mgの範囲であり、最も好ましくは、1用量 あたり体重1キログラムあたり1〜15mgの範囲である;最適な用量は、用量あた り宿主の体重1キログラムあたり約3.0ミリグラムである。(特に明記しない限 り、示される活性成分の全重量は、式Iの親化合物として計算する:その塩につ いては、数値は比例して増加する。)所望の用量は、好ましくは、1〜7日の期 間に わたり適当な間隔で投与される1回分用量または2回分の分割用量として提供さ れる。2、3、4、5または6日毎に一度、1用量を投与することが好ましい。 用量は、単位投与形態で投与され得る。所望の用量は、1〜7日の期間にわたり 適当な間隔で投与される1、2、または3回分の分割用量として提供され得る。 これらの分割用量は、単位投与形態(例えば、10〜1000mg、および/または100〜 500mgの活性成分を単位投与形態あたりに含む)で投与され得る。処方物は、望 ましくは、約1〜約100μM、好ましくは約2〜50μM、最も好ましくは、約3〜 約30μMの活性化合物のピーク血漿濃度に達するように投与されるべきである。 cHPMPCのエステルをヒトに投与するための方法は、米国出願第08/193,341号に 記載されており、これは本明細書中で参考として援用する。 式(1)のヌクレオチドホスホネートエステルは、一般に、 (1)対応する 非環状ヌクレオチドアナログより高い経口のバイオアベイラビリティーを有し( 例えば、HPMPCと比較してのcHPMPC)、および/または(2)対応する非環状ヌク レオチドアナログの同一用量と比較した場合に減少した毒性を示し、および/ま たは(3)対応する非環状ヌクレオチドアナログの同用量と比較した場合により 大きな効能を有する。 本発明の化合物は、上述の感染または症状の処置または予防のために他の治療 剤と組み合わせて使用され得る。このようなさらなる治療剤の例は、以下を含む 、ウイルス、寄生虫、もしくは細菌の感染、または関連症状の処置または予防の ために有効な治療剤、あるいは腫瘍または関連症状の処置に有効な治療剤を含む :3'-アジド-3'-デオキシチミジン(ジドブジン、AZT)、2'-デオキシ-3'-チア シチジン(3TC)、2',3'-ジデオキシ-2',3'-ジデヒドロアデノシン(D4A)、2', 3'-ジデオキシ-2',3'-ジデヒドロチミジン(D4T)、カルボビル(カルボサイク リック2',3'-ジデオキシ-2',3'-ジデヒドログアノシン)、3'-アジド-2',3'-ジ デオキシウリジン、5-フルオロチミジン、(E)-5-(2-ブロモビニル)-2'-デオキシ ウリジン(BVDU)、2-クロロデオキシアデノシン、2-デオキシコホルマイシン(d eoxycoformycin)、5-フルオロウラシル、5-フルオロウリジン、5-フルオロ-2'- デオキシウリジン、5-トリフルオロメチル-2'-デオキシウリジン、6-アザウリジ ン、5-フルオロオロチン酸、メトトレキセート、トリアセチルウリジン、1-(2'- デオ キシ-2'-フルオロ-1-β-アラビノシル)-5-ヨードシチジン(FIAC)、テトラヒド ロ-イミダゾ(4,5,1-jk)-(1,4)-ベンゾジアゼピン-2(1H)-チオン(TIBO)、2'-ノ ル-サイクリックGMP、6-メトキシプリンアラビノシド(ara-M)、6-メトキシプ リンアラビノシド2'-0-バリレート、シトシンアラビノシド(ara-C)、2',3'-ジ デオキシヌクレオシド(例えば、2',3'-ジデオキシシチジン(ddC)、2',3'-ジ デオキシアデノシン(ddA)および2',3'-ジデオキシイノシン(ddl))、非環状 ヌクレオシド(例えば、アシクロビル、ペンシクロビル、ファムシクロビル(fam ciclovir)、ガンシクロビル(ganciclovir)、HPMPC、PMEA、PMEG、PMPA、PMPDAP 、FPMPA、HPMPA、HPMPDAP、(2R,5R)-9-[テトラヒドロ-5-(ホスホノメトキシ)-2 -フラニル]アデニン、(2R,5R)-1-[テトラヒドロ-5-(ホスホノメトキシ)-2-フ ラニル]チミン)、他の抗ウイルス剤(例えば、リバビリン(アデニンアラビノ シド)、2-チオ-6-アザウリジン、ツベルシジン、アウリントリカルボン酸、3- デアザネオプラノシン、ネオプラノシン、リマンチジン、アダマンチン、および フォスカルネット(foscarnet)(ホスホノ蟻酸三ナトリウム))、抗菌剤(例え ば、殺細菌フルオロキノロン(fluoroquinolones)(シプロフロキサシン、ペフロ キサシンなど)、アミノグリコシド殺細菌抗生物質(ストレプトマイシン、ゲン タマイシン、アミカシンなど)、β-ラクタマーゼインヒビター(セファロスポ リン、ペニシリンなど)、他の抗菌剤(例えば、テトラサイクリン、イソニアジ ド、リファンピン、セフォペラゾン(cefoperazone)、クライスロマイシン(clait hromycin)およびアジスロマイシン(azithromycin))、抗寄生虫または抗真菌剤( 例えば、ペンタミジン(1,5-ビス(4'-アミノフェノキシ)ペンタン)、9-デアザイ ノシン、スルファメトキサゾール、スルファジアジン、キナピラミン、キニーネ 、フルコナゾール、ケトコナゾール、イトラコナゾール、アンホテリシンB、5- フルオロシトシン、クロトリマゾール(clotrlmazole)、ヘキサデシルホスホコリ ン、およびナイスタチン)、腎排出インヒビター(例えば、プロベネシド(probe nicid))、ヌクレオシド輸送インヒビター(例えば、ジピリダモール、ジラゼッ プ(dilazep)、およびニトロベンジルチオイノシン)、免疫調節因子(例えば、F K506、シクロスポリンA、サイモシンα-1)、サイトカイン(例えば、TNFおよびT GF-β)、インターフェロン(例えば、IFN-α、IFN-β、およびIFN-γ)、イン ター ロイキン(例えば、インターロイキンI、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、X、X II、XIII)、マクロファージ/顆粒球細胞コロニー剌激因子(例えば、GM-CSF、G -CSF、M-CSF)、サイトカインアンタゴニスト(例えば、抗TNF抗体、抗インター ロイキン抗体、可溶性インターロイキンレセプター、プロテインキナーゼCイン ヒビターなど)。 本発明の化合物、またはインビボで本発明の化合物から加水分解により生成さ れる生物学的に活性な物質は、その化合物またはその加水分解生成物と特異的に 結合し得る抗体を調製するための免疫原として使用される。従って、免疫原組成 物は、その化合物またはその加水分解生成物の診断アッセイあるいは品質管理ア ッセイにおいて使用するための抗体の調製における、中間体として有用である。 抗体は、以下のような任意の簡便な均一または不均一の方法により、化合物の存 在、不在、あるいはその量を測定するために有用である:蛍光分極イムノアッセ イ、蛍光イムノアッセイ(フルオレセインなどのような蛍光標識を使用)、ラジ オイムノアッセイ、酵素イムノアッセイ(アルカリホスファターゼ、西洋ワサビ ペルオキシダーゼ、グルコースオキシダーゼ、ウレアーゼなどのような酵素指示 物を使用)、および報告された方法(WO 92/22639、本明細書で参考として援用 する)によるネフェロメトリック阻害アッセイ。このようなアッセイは、通常ト レーサー(例えば、蛍光標識または放射性標識された本発明の化合物)、抗体、 および分析されるサンプル(化合物を含む)を必要とする。 本発明の免疫原は、免疫原性物質(例えば、タンパク質またはペプチド)に関 連する前駆体または加水分解生成物を含む。免疫原性物質は、アジュバント(例 えば、フロイントアジュバント)、免疫原性タンパク質(例えば、ウイルス、細 菌、酵母、植物、および動物のポリペプチド、特に、キーホールリンペットヘモ シアニン、血清アルブミン、ウシチログロブリン、または大豆トリプシンインヒ ビター)、および免疫原性多糖類を含む。典型的には、前駆体、または前駆体加 水分解生成物の構造を有する化合物は、多官能性(通常、二官能性)の架橋剤の 使用によって、免疫原性ポリペプチドまたは多糖類と共有結合的に結合体化する 。ハプテン免疫原を製造する方法は、本質的に慣用であり、そして免疫原性ポリ ペプチドなどにハプテンを結合体化させるために以前に使用された任意の方法が 、 架橋に利用可能な前駆体の官能基または加水分解生成物の官能基を考慮すれば、 本発明においても適切に使用される。 典型的には、ポリペプチドは、アルキルまたは置換アルキルホスホネート部分 よりもむしろ、化合物または加水分解生成物のヘテロ環塩基官能性部位に結合体 化する。一般に、その部位は、ヌクレオシドホスホネートのプリンまたはピリミ ジン部分に位置するアミノ基であり、その位置は、ピリミジン(例えば、シトシ ンまたはウラシル)の5位、プリン(例えば、アデノシンまたはグアニン)の1 位であり、あるいは糖または糖アナログに対応する環状構造を有しそして遊離の 水酸基を有する化合物については、水酸基(通常、3'位または2’位)を介す る。あるいは、前駆体化合物は、典型的には、ポリペプチド自身またはポリペプ チドに共有結合した架橋官能性部位によりホスホネートをアミド化またはエステ ル化することによって、ホスホネートを介して架橋される。 結合体は、従来の様式で調製される。例えば、N-ヒドロキシスクシンイミド、 無水コハク酸、またはalk N=C=N alkは、本発明の結合体を調製するのに有用で ある。結合体は、前駆体、その加水分解生成物、またはその双方を含む。通常、 結合体は、加水分解生成物、すなわち生物学的活性薬物を含む。その結合体は、 出発物質および副生成物からクロマトグラフィーなどを使用して分離され、次い で滅菌フィルター処理され、そして保管用にバイアルに詰められる。 動物は、典型的には、1mgまたは1μgの結合体(それぞれ、ウサギまたはマ ウスについて)をその3容量のフロイント完全アジュバントと組み合わせ、そし て多くの部位にその溶液を皮内注射することにより、免疫原性結合体またはその 誘導体に対して免疫される。1ケ月後、この動物は、フロイント完全アジュバン ト(または他の適切なアジュバント)中の最初の1/5〜1/10の結合体量を、多く の部位に皮下注射することにより追加免疫される。7〜14日後、動物は採血され 、そしてその血清は、所望の抗体力価についてアッセイされる。動物は、力価が プラトーになるまで追加免疫される。動物は、前駆体または生成物(あるいはそ の両方)が異なる架橋剤を介して異なるタンパク質と結合しているような結合体 で追加免疫するのが好ましい。必要に応じて、ミョウバンのような凝集剤が免疫 応答を増強させるために使用される。 免疫化の後、モノクローナル抗体は、免疫された動物から免疫リンパ系細胞( 典型的には、脾臓細胞またはリンパ節組織由来のリンパ球)を回収し、従来の方 法(例えば、骨髄腫細胞との融合またはエプスタイン-バーウイルス形質転換) により不死化し、そして所望の抗体を発現するクローンをスクリ−ニングするこ とにより調製される。KohlerおよびMistein,Eur .J.Immunol.(1976)6:511 によって最初に報告されたハイブリドーマ技術は、多くの特異性抗原に対する、 高いレベルのモノクローナル抗体を分泌するハイブリッド細胞株を産生させるた めに、広く適用されてきている。 ある種の細胞を別の種の細胞と融合することは可能である。しかし、免疫化し た抗体産生細胞およびミエローマの供給源は、同一種に由来するのが好ましい。 ハイブリッド細胞株は、インビトロで培養によって維持される。本発明の細胞 株は、ヒポキサンチン-アミノプテリンチミジン(HAT)培地中で選択または維持 される。しかし、樹立されたハイブリドーマ細胞株は、栄養的に十分な様々な培 地で維持され得る。分泌された抗体は、従来の方法(例えば、沈殿、イオン交換 クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィーなど)により培養物か ら回収される。本明細書中で記載する抗体はまた、プールされた血漿から免疫グ ロブリンを精製するためにこれまで使用されている方法(例えば、エタノールま たはポリエチレングリコール沈殿方法)と同様であり得る、IgGまたはIgMの精製 のための従来の方法によって、ハイブリドーマ細胞培養物から回収される。精製 された抗体は、滅菌フィルター処理され、そして必要に応じて、試験試料の診断 アッセイにおける使用のための検出可能なマーカー(例えば、酵素またはスピン 標識)と結合体化される。 本発明の抗体は、任意の動物種から得られるが、通常は、マウスまたはラット から得られる。一旦、所望の特異性および親和性を有するモノクローナル抗体が 得られれば、抗体の他の従来の改変は、本発明の範囲内である。例えば、動物抗 体の相補性決定領域は、必要とされる多くのフレームワークドメインと共に、別 の動物種または動物綱の抗体に置き換えられ、綱同士または種同士が交差したキ メラ抗体を産生する。モノクローナル抗体のフラグメントまたは他のアミノ酸配 列改変体もまた、本明細書で使用される用語としての抗体の意味の範囲内に含ま れる(例えば、Fab、Fab'、または(Fab')2フラグメント、一本鎖抗体、二特異性 、または多特異性抗体など)。 本発明の抗体は、任意の適切なクラスまたはイソタイプ(例えば、IgG,IgM、I gA、IgD、またはIgE)由来のものである。それらは、補体結合またはADCCに関与 してもよく、関与しなくてもよい。 典型的には、免疫原と結合し得るハイブリドーマは、必要な程度の親和性を有 する典型的な試験試料(血漿、血清など)におけるハプテン自体への結合能につ いてスクリーニングされる。所望の親和性は、抗体について意図される使用に依 存するが、従来の競合タイプELISAまたはラジオイムノアッセイにおいて、ある いは従来のEMITイムノアッセイにおいて十分に機能するべきである。 本発明の抗体は、標識された形態の前駆体またはその加水分解生成物と共に、 そのようなアッセイにおいて使用される。あるいは、抗体は標識される。適切な 標識は周知であり、放射性同位体、酵素、安定遊離ラジカル、蛍光体、化学発光 部位、およびアッセイにおける使用のための共有結合性結合体を調製するために これまで使用した、他の検出可能な基を含む。標識をリガンドアミノ基、あるい はポリペプチドのアミノ酸側鎖またはアミノ酸末端に結合させる方法は、公知で あり、そして本発明での使用に適切である。他の適切な結合方法は、当業者に明 らかである。 本明細書において抗体および標識されたリガンドは、必要に応じて、治療薬物 のモニターまたは評価における使用のためのキット、あるいはプロセス品質管理 のためのキットに組み立てられ、そして従来の方法で使用される。 cHPMPCおよび他のcHPMPの環状アナログは、遊離のヒドロキシホスホン酸から 多くの方法により調製される。これらの方法は、DMF中のDCCによる処理、ビルス マイヤー(VilSmeler's)試薬(ClCH=N(CH3)2Cl)を用いる反応、またはそれ自体は 公知のホスフェート活性化法を含む。対応するホスホネートヌクレオチドアナロ グからのcHPMPの調製についての本発明の1つの方法においては、ホスホネート は、(a)ClCH=N(CH3)2Clで処理され、ホスホニルクロリデートを生成し、そして( b)必要に応じて、ホスホニルクロリデートは、アルコールまたはアミンのような 求核試薬(好ましくは、約-20℃以下のような低温で)と反応して上記中間体の 一つを生成する。さらなる工程では、工程(a)または工程(b)の生成物は、それぞ れ加水分解またはプロトノリシス(protonolysis)(典型的には、酸プロトノリシ ス)に供され、その結果、cHPMP(工程(a)の生成物の処理)またはその中間体(工程 (b)の生成物の処理)が得られる。ビルスマイヤー試薬は、SOCl2、PCl5、POCl3、 COCl2などとDMFと組み合わせることによりインサイチュで都合良く生成される。 都合の良いことには、工程(a)の生成物は、求核試薬と反応する前に反応混合物 から精製も分離もされず、合成経路上経済的に明らかな利点を有する。構造(Ia) および(Va)の化合物は、同様の方法(例えば、DMF中でDCCによる処理)により非環 状対応物(counterpart)から容易に得られる。 cHPMPの置換および非置換アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリールア ルキル、およびヘテロアリールアルキルのエステルは、典型的には、以下の方法 に従い合成される:適切なHPMP化合物をSOCl2/DMFと反応させて、活性化塩化ホ スホニル(スキーム1参照)を生成し、次に、対応する求核試薬(例えば、アルコ キシド、フェノレート、アミンなど)で処理して、保護された中間体であるホル ムアミジンを生成し、続いて目標化合物に加水分解する。あるいは、エステルは また、スキーム2に記載のようにして調製され得る。N-、O-保護した中間体であ るホスホン酸ジエステルは、公知の方法により3つの骨格ブロック(building bl ocks)から得られる。次いで、N-およびO-保護基は除去され、さらに、ホスホン 酸ジエステルを、NaHで処理することにより環化され、目標化合物が得られ る。cHPMPエステルの第3の合成方法は、ハロゲン化アルキル、トシレート(tosy lates)、ジアゾアルカンなどのような一般的なアルキル化剤R15L(ここでLは脱離 基)を用いた、cHPMPのアルキル化を必要とする(スキーム3を参照のこと)。この 方法は、cHPMPを対応するハロゲン化アシルオキシアルキルで処理することによ り、アシルオキシアルキルエステルを調製するのに特に有用である。 cHPMPのアシルオキシアルキルエステルの調製の具体的な方法では、実施例12 でさらに詳細に示すように、DCCおよびR16C(0)OCH2Clを環状化合物と反応させる 。しかし従来の方法と対照的に、DCC:R16C(O)OCH2Cl:環状HPMPの化学量論比は 、1〜2:1〜2:1である。反応物をこのような低い比率で使用することにより、B の任意の環外アミノ基との副反応を減少させ、それにより収率を大きく改善する こと ができる。R16は、Hであるか、あるいは非置換の、もしくはOH、O、Nおよびハロ ゲンから成る群から独立して選択される置換基により置換されたC3〜C12のアル キル、非置換の、もしくはOH、O、Nおよびハロゲンから成る群から独立して選択 される置換基により置換されたC3〜C6のアリール、または非置換の、もしくはOH 、O、Nおよびハロゲンから成る群から独立して選択される置換基により置換され たC3〜C9のアリールアルキルである。 以下のスキームの各々は、ヌクレオチドアナログとしてのHPMPCを例示してい る。しかし、任意のBが、シトシンの代わりに用いられる(ただし環外オキソま たはアミノ基は、保護が必要である)。また、Bが環外アミンを全く含まない場 合は、スキーム1の工程3は省略される。スキーム・1スキーム・2 スキーム3 環状HPMPエステルを合成する第3の方法は、ハロゲン化アルキル、トシレート 、ジアゾアルカンなどのような通常のアルキル化剤R15Lvを用いるスキーム3に 示されるような環状HPMPエステルのアルキル化を必要とする。この方法は、環状 HPMP(cHPMP)を対応するハロゲン化アシルオキシアルキルで処理することによ るアシルオキシアルキルエステルの調製に特に有用である。 R15は、以下に示す基および種として定義される:H、非置換の、あるいはOH、 O、N、およびハロゲン(F、Cl、Br、I)からなる群から独立に選択された置換基に より置換されたアルキル(例えば、C1-20またはC4-12)、非置換の、あるいはア ルキル例えば、C1-8またはC1-6)、アルコキシ(例えば、C1-8またはC1-6)、 ハロアルキル(例えば、C1-8またはC1-6、1〜3個のハロゲン原子)、シアノ、 ニトロ、OH、O、N、およびハロゲンからなる群から独立に選択された置換基によ り置換されたアリール(例えば、 C4-12またはC3-20)、またはR15は、非置換 の、あるいはC1-6アルキル、 C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル(1〜3個 のハロゲン原子)、シアノ、ニトロ、OH、O、N、およびハロゲンからなる群から 独立に選択された置換基によりアリール部分が置換されたC4-20アリール-アル キル、またはR15は、C3-241-アシルオキシ-1-アルキル(例えば、C1-8アルキル )、またはR15は、C6-241-アシルオキシ-1-アリール-1-アルキル(例えば、C1- 6 アリール、C1-4アルキル)、またはR15は、C3-241-アシルオキシ-2-アルコキ シ-1-アルキル(例えば、C1-8アルキル)、またはR15は、C3-241-アシルオキシ- 2-ハロアルキル(例えば、C1-8ハロアルキル、1〜3個のハロゲン原子)、また はR15は、フェニル、2-あるいは3-ピロリル、2-あるいは3-チエニル、2-あるい は4-イ ミダゾリル、2-、4-あるいは5-オキサゾリル、3-あるいは4-イソキサゾリル、2- 、4-あるいは5-チアゾリル、3-、4-あるいは5-イソチアゾリル、3-あるいは4-ピ ラゾリル、2-、3-あるいは4-ピリジニル、2-、4-あるいは5-ピリミジニル、2-、 3-あるいは4-アルコキシフェニル(2-、3-および4-メトキシフェニル、または、2 -、3-あるいは4-エトキシフェニルを含むC1−C12アルキル)、2-、3-および4- ハロフェニル(2-、3-、および4-フルオロフェニルを含む)、2,3-、2,4-、2,5-、 2,6-、3,4-、および3,5-ジハロフェニル(2,4-ジフルオロフェニルおよび2,4-ジ クロロフェニル)、2-、3-あるいは4-ハロアルキルフェニル(1〜5個のハロゲン 原子、2-、3-および4-トリフルオロメチルフェニル、ならびに2-、3-および4-ト リクロロメチルフェニルを含むC1-12アルキル)、2-、3-あるいは4-シアノフェ ニル、アルコキシカルボフエニル(2-、3-および4-n-ブトキシカルボフェニル、- C64-C(O)−OC49を含み、そして2-、3-または4-ヘキソオキシカルボフ ェニル、-C64-C(O)-OC613、-C64-C(O)-OC411を含むC1-12ア ルキル)または、2,3-、2,4-、2,5-、2,6-、3,4-、または3,5−ジエトキシカル ボフェニル、1-、2-、3-、または4-ピリジニル(-C54N)、2-、3-または4-ニ トロフェニル、2-、3-または4-ハロアルキルベンジル(1〜5個のハロゲン原子 、4-トリフルオロメチルベンジルを含むC1-C12アルキル)、アルキルサリチル フェニル(2-、3-または4-ブチルサリチルフェニルを含むC1-4、C3-10またはC6-12 アルキル)、2-、3-または4-アセチルフェニル、1,8-ジヒドロキシナフチル( -O-C106-OHまたは-O-C106-O-)、2,2'-ジヒドロキシビフェニル(-O- C64-C64-O-;両方の酸素がリン原子に結合している)、アルコキシエチ ル(-CH2-CH2-O-CH3(メトキシエチル)およびフェノキシメチルを含むC1- 6 アルキル)、アリールオキシエチル(C5-10あるいはC6-9アリール(フェノキシ エチルを含む)または、OH、NH2、ハロ、C1-4アルキルもしくはOHあるいは1〜 3個のハロゲン原子で置換されたC1-4アルキルで置換されたC5-10あるいはC6 -9 アリール)、-C64-CH2-N(CH3)2、N-エチルモルホリノ アダマントイルオキシメチル、ピバロイルオキシ(メトキシエチル)メチル(-CH (CH2CH2OCH3)-O-C(O)-C(CH3)3)、 ロイルオキシメチル(-CH2-O-C(O)-C(CH3)3)、ピバロイルオキシ(メト キシメチル)-メチル(-CH(CH2OCH3)-O-C(O)-C(CH3)3)、ピバロイ ルオキシイソブチル(-CH(CH(CH32)-O-C(O)-C(CH33)、イソブ チリルオキシメチル(-CH2-O-C(O)-CH2-CH(CH3)2)、シクロヘキサノ イルオキシメチル(-CH2-O-C(O)-C611)、フェニル(-C65)、ベンジル( -CH2-C65)、イソプロピル、t-ブチル、-CH2-CH3、-(CH2)2-CH3、- (CH2)3-CH3、-(CH2)4-CH3、-(CH2)5-CH3、-CH2−CH2F、-CH2 -CH2Cl,-CH2-CF3、-CH2-CCl3、RA、NHRB、またはN(RB)2 (ここで、RAはCH2C(O)N(RB)2、CH2C(O)ORB,CH2OC(O)RB 、CH(RB)OC(O)(RB)2、CH2C(RB)2CH2OH、CH2ORB、NH-CH2 -C(O)O-CH2CH3、N(CH3)-CH2-C(O)O-CH2CH3、CH2-O- C(O)-C65、CH2-O-C(O)-C1015、-CH2-O-C(O)-CH2CH3、C H2-O-C(O)-CH(CH3)2、CH2-O-C(O)-C(CH3)3、CH2-O-C(O)- CH2-C65、ここでRBは、非置換の、あるいはOH、O、N、およびハロゲン(1 〜5個のハロゲン原子)からなる群から独立に選択された置換基により置換され たC1-20アルキル、非置換の、あるいはOH、O、N、およびハ口ゲン(1〜5個の ハロゲン原子)からなる群から独立に選択された置換基により置換されたC6-20 アリール、または非置換の、あるいはOH、O、N、およびハロゲン(1〜5個のハ ロゲン原子)からなる群から独立に選択された置換基により置換されたC7-20ア リールアルキルであり、但し、式N(RB)2、CH2C(O)N(RB)2、CH2C(O) ORB、CH2OC(O)RB、CH(RB)OC(O)RB、およびCH2C(RB)2CH2 OHの化合物については、存在する炭素原子総数が25個未満(通常、式中に存在 する炭素原子総数は約4〜約14個)であり、またはR15は、2,3-ジヒドロ-6-ヒド ロキシインデン、セサモール、カテコールモノエステル、- CH2-C(O)-N(RC)2(ここで、各RCは同じまたは異なり、そしてRCはHまた はC1-4もしくはC2-10のアルキル)、-CH2-S(O)(RC)、-CH2-S(O)2(RC )、-CH2-CH(OC(O)CH2C)、-CH2(OC(O)CH2C)、コレステリル 、5個または6個の炭素の単糖、二糖、あるいはオリゴ糖(3〜9の単糖残基) 、エノールピルベート(HOOC-C(=CH2)O)、グリセロール、α-D-β-ジ グリセリド(ここで、グリセリド脂質を含む脂肪酸は、一般に、天然に存在する 飽和または不飽和C6-26、C6-18、またはC6-10脂肪酸、例えばリノール酸、ラ ウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、パルミト レイン酸、リノレン酸などの脂肪酸である)、トリメトキシベンジル、トリエト キシベンジル、2-アルキルピリジニル(C1-4アルキル)、 3-C6アリール(フェニル、2-および3-ピロリル、2-および3-チエニル、2-お よび4-イミダゾリル、2-、4-および5-オキサゾリル、3-および4-イソキサゾリル (isoxazolyl)、2-、4-、および5-チアゾリル、3-、4-、および5-イソチアゾリル 、3-および4-ピラゾリル、2-、3-、および4-ピリジニル、ならびに2-、4-、およ び5-ピリミジニルを包含する)であって、 3、4、または5個のハロゲン原子 あるいは、ハロゲン、C1-12アルコキシ(メトキシ、エトキシ、プロピルオキシ 、ブチルオキシ、2,3-、2,4-、2,5-、2,6-、3,4-、および3,5-ジメトキシ、なら びに2,3-、2,4-、2,5-、2,6-、3,4-、および3,5-ジエトキシ置換フェニルを包含 する)、シアノ、二トロ、OH、C1-C12ハロアルキル(1個〜6個のハロゲン 原子)、C1-12アルキル(メチルおよびエチルを包含する)、C2-12アルケニル 、またはC2-12アルキニルから選択される1つもしくは2つの原子または基によ り置換されるC3-C6アリールであり;あるいは、R15は、C1-4アルキレン-C3 -C6アリール(ベンジル、-CH2CH2-C65、-CH2-ピロリル、-CH2-チエ ニル、-CH2-イミダゾリル、-CH2-オキサゾリル、-CH2-イソキサゾリル、- CH2-チアゾリル、-CH2-イソチアゾリル、-CH2-ピラゾリル、-CH2-ピリ ジニル、および-CH2-ピリミジニルを包含する)であって、アリー ル部分において、3〜5個のハロゲン原子あるいは、ハロゲン、C1-12アルコキ シ(メトキシおよびエトキシを含む)、シアノ、ニトロ、OH、C1-12ハロアル キル(1個〜6個のハロゲン原子;-CH2-CCl3を包含する)、C1-C12アル キル(メチルおよびエチルを包含する)、C2-12アルケニル、またはC2-12アル キニルから選択される1つもしくは2つの原子または基によって置換される、C1-4 アルキレン-C3-C6アリールである。コレステリル、糖類、および他の部分 を反応基に結合させるための方法が、記載されている(Hadfield Adv.Pharmaco l .Chemother. (1984)20:21;Gouyette Tet .Lett.(1989)30:6019;KsanderJ Med.Chem. (1994)37:1823)。 他の化合物は、混合アミデートエステル(mixed amidate-ester)ヌクレオチド アナログアミデートの合成における中間体として、またはいくつかの場合ではそ れ自体薬剤として用いられる。他のエステル化合物は、式(R15O)2P(O)-Z1- Bを有する。ここで、Z1は、以下に示される構造のサブ構造を表すように規定 される; ここで、C#および#は、(R)、(S)、または(RS)配置で結合された置換 基を含み、そして各R15は同じでも異なっても良く、各R15は独立に選択される 。 表2に、構造(OR15)2P(O)-Z-Bを有する化合物の例示的なビスエステル の群を記載する。 * 一置換フェニルおよびベンジル化合物(すなわち、R15番号1、3、5など )は、2-、3-および4-置換化合物を包含し、そして二置換フェニル化合物(すな わち、R15番号2、4、6など)は、2,3-、2,4-、2,5-、2,6-、3,4-および3,5- 置換化合物を含む。** 構造=P(O)-は、2つの結合がOR15で占められていることを示す。*** 構造7および8は、2つの結合したOR15基の代わりに示されるように結合 した単一のOR15基を有する。 表2に記載の化合物は、本明細書において、R15.Z.Bの変換に従って、( OR152(ここで、各R15は同じである)、Z、およびBに割り当てられた数 字により表される。この化合物の表示は、表1で用いられたスキームに従う。例 示的な化合物には、以下が挙げられる: 当該分野で公知である安定性および/またはバイオアベイラビリティーアッセ イ(例えば、低pH/腸管内のような水性条件での安定性アッセイ、またはエステラ ーゼを含む細胞抽出物の存在下、あるいは動物モデルを用いたバイオアベイラビ リティーアッセイによるアッセイ)により、任意の特定なR15基の存在下または 非存在下での適合性が決定される。当業者は、これらのアッセイを日常的に行っ ている。 本発明は、保護複素環式塩基を包含するNPEを含む。これらの化合物は、合成 中間体としておよび/またはそれ自体治療剤として有用である。保護複素環式塩 基化合物構造、それらの異性体、互変異性体、およびこのような化合物の塩は、 下式(5)を有する:ここで、B1は、保護複素環式塩基である。 以下に示される保護複素環式塩基化合物を合成するために用いる例示としての 反応スキームは、例としてcHPMPCを利用する。類似の反応は、アデニンのような 他の塩基を含む化合物を生成する。B1を含む化合物のホスホネートアルキルお よびアリールエステルは、以下の手順に従って、例えばHPMPCおよびcHPMPCを用 いて調製される: ここで、R17はC1-10アルキルである。いずれかの手順は、シトシンの以外の保 護複素環式塩基(例えば、アデニン、グアニン、2,6-ジアミノプリンまたは2-ア ミノプリン)を含む化合物の合成に容易に適合される。例示としてのR15および /またはR17(これらは、同じであるかまたは異なり得る)には、フェニル、置換 フェニル、-C1015(ここでC1015はアダマントイル)、-CH2-C65、-C65、-C(CH3)3、-CH(CH3)2、-CH2CH3、メチル、エチル、ブチル、t -ブチル、ヘプタニル、ノナニル、ウンデカニル、ラウリル、ステリル、ウンデ セニルなどが挙げられる。アミド結合は、好都合なことに、アシルクロライドと 、塩基に結合した環外アミンとの反応により形成される。R15が遊離ホスホネー トに結合される場合、得られるエステルは、リン原子について単一の異性体また はラセミ混合物を含む。低温反応条件(約-20℃より低い、例えば、約-20℃〜約 -40℃または約-40℃〜約-80℃)は、単一の異性体を与える傾向があるが、より 高い温度(約-20℃以上、例えば、-20℃〜40℃)での反応は、一般にラセミ混合 物を生じる。ラセミ混合物が得られる場合、異性体は、好都合な ことに、例えば、HPLCにより分離され得る。しかし、混合物は、例えば、合成中 間体または活性抗菌剤として分割されることなく使用され得る。クロリデート(c hlorldate)およびフェノキシドの反応による-78℃でのcHPMPCのフェニルエステ ルの合成は、リン原子について1つの異性体(異性体#1)として約90%以上の 生成物からなるラセミ混合物を与えた。一方、残りの約10%以下は、他の異性体 (異性体#2)として存在した。ラセミ混合物は、DMF中で触媒量のナトリウム フェノキシドと共に、室温で約10分問(約10分間〜30分間が一般に適切である) インキュベートすることにより異性体#2(≧90%)に変換された。この方法を 使用して、触媒量の対応するアリールオキシドイオンまたはアルコキシドイオン を用いてcHPMP-BまたはcHPMP-B1(例えば、cHPMPCまたはcHPMPA)アリールオキ シまたはアルコキシエステルの1つの異性体を他の異性体に変換し得る(典型的 には約90%の異性体を生じる)。したがって、55%〜90%の1つの異性体を含む 異性体混合物を容易に調製し得る。 cHPMPCピバロイルオキシメチルエステル合成は、リン原子におけるラセミ混合 物を与える。この混合物をHPLCにより2つの異性体に分離し、次いで、ラット腸 ホモジネートにまたはラット腸洗浄液に曝した。異性体の1つを、ホモジネート 中でインキュベートした後、cHPMPCに変換し、一方、他の異性体をHPMPCピバロ イルオキシメチルモノエステルに変換した。両方の異性体を、腸洗浄液中でイン キュベートした後、HPMPCピバロイルオキシメチルモノエステルに変換した。こ れらの結果は、(1)少なくともいくつかの場合において、酵素活性は、リン異 性体が存在することに依存して、cHPMPCエステルの代謝の最終結果に対して異な る効果を有し得ること、および(2)化学的活性(すなわち、腸洗浄液の酸性度 )は、所定の化合物の代謝の最終結果に酵素活性とは異なる様式で影響を及ぼし 得ること示唆した。 C(O)R17保護基を含む複素環式塩基を得る方法は、例としてHPMPCおよびcHP MPCを用い、アシルクロライド(R17C(O)Cl)を用いて以下のように成し遂 げられる。ここで、Trは、ヒドロキシル保護基トリチルである。脱トリチル化工程は、酸 処理(例えば、80%酢酸で約10℃〜60℃で1〜2時間)により成し遂げられる。 R15部分は、TMSBrのようなルイス酸を用いて除去されて、遊離のホスホネート を生じる。 B1およびC2-20l-アシルオキシ-1-アルキルまたはC4-201-アシルオキシ-1- アルキル-1-アリールエステル基を含むホスホネート化合物は、以下のようにし て調製される:ここで、R18は、C1-20アルキルであって、未置換であるか、またはC1-6アル キル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルキル(1個〜3個のハロゲン原子)、シ アノ、ニトロ、OH、O、NH、およびハロゲン(エチル、プロピル、イソプロ ピル、t-ブチル、イソブチル、およびアダマントイルを包含する)からなる群か ら独立して選択される置換基により置換されているC1-20アルキル、あるいはC3-10 アリールであって、未置換であるか、またはC1-6アルキル、C1-6アルコキ シ、C1-6ハロアルキル(1個〜3個のハロゲン原子)、シアノ、ニトロ、OH 、O、N、およびハロゲン(フェニル、および3-または4-ピリジルを包含する) からなる群から独立して選択される置換基により置換されているC3-10アリール である。 アミン保護基=CR19N(R20)2は、(ここで、R19は水素またはCH3、そし てR20はC1-10アルキル、または両方のR20は一緒に1-モルホリノ、1-ピペリジ ンまたはl−ピロリジンである)環外アミンに導入されて、以下のような保護 複素環式塩基化合物を生じる。 代表的なR20のアルキル基には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シ クロプロピル、ブチル、イソブチル、t-ブチルおよびシクロブチルが挙げられる 。一般に、両方のR20のアルキル基は同一である。反応は、以前に記載されてい るように(KerrらJ .Pharm.Sci.(1994)83:582;KerrらJ .Med.Chem.(1992)35 :1996)、室温(約20℃〜30℃)にて乾燥DMF中で行われ得る。あるいは、DMFの 代わりに、CH3CNおよび4Åモレキュラーシーブが用いられ得る。R19が水素で ある保護複素環式塩基は、中性の無水条件下で安定であり、そして一般に酸性の 水性条件下では不安定である。R19がメチルである場合、保護基は酸性または塩 基性の水性条件に対してより安定である。 表3に、両方の環状部分(例えば、保護複素環式塩基を含むcHPMPCまたはcHPM PC)もしくは直鎖状部分(例えば、保護複素環式塩基を含むHPMPCあるいは保護 複素環式塩基を含むPMEAまたはPMEA)のリン原子に取り込まれ得るR15エステル および他の部分を示す。表3の構造1〜5、8〜10、および16、17、19〜22のエ ステルは、ヌクレオチドアナログ(例えば、cHPMPC)、対応するハライド(クロ ライドまたはアシルクロライドなど)、およびN,N-ジシクロヘキシル-N-モル ホリンカルボキサミジン(または他の塩基、例えば、DBU、トリエチルアミン、C sCO3、N,N-ジメチルアニリンなど)をDMF(または他の溶媒、例えば、アセト ニトリルまたはN-メチルピロリドン)中で反応させることにより合成される。 構造5〜7、11、12、21、および23〜26のエステルは、アルコールまたはアルコ キシド塩(あるいは13、14、および15のような化合物の場合には対応するアミン )と、ヌクレオチドアナログモノクロロホスホネートまたはジクロロホスホネー ト(例えば、cHPMPCモノクロロホスホネートまたはPMEAジクロロホスホネート) あるいは別の活性化ホスホネートとの反応により合成される。 *-RDは、C4-16を含む、C1-20アルキルである。 **-各RCは同じであっても異なってもよい(メチル、エチル、プロピル、イソ プロピルおよびt-ブチルを含む)。 全ての引用は、本明細書により参考として明確に援用される。以下の実施例は 例示であり、そして本発明の範囲を限定しない。 実施例1:ホスホネートアミデート化合物の合成 構造式Idの化合物を表6に 示す(ビス(グリシルベンジルエステル)PMEA(化合物 Ex4)、ビス(アラニルベ ンジルエステル)PMEA(Ex1)、ビス(フェニルアラニルベンジルエステル)PMEA (Ex5)など)。化合物Ex1〜Ex12を以下の手順により合成した。PMEA(Z-B= -CH2-O-CH2-CH2-B、ここで、Bはアデニン-9-イルである)(0.3g;1. 1mmol)およびアミノ酸エステル・HCl(2.2mmol;Sigma)を、トリエチルアミン (0.3mL;22.2mmol)を含む乾燥ピリジン(6mL)に懸濁させ、その後、新たに 調製したトリフェニルホスフィン(3.3mmol)と2,2'-ジピリジルジスルフィド( 3.3mmol)とのピリジン溶液(3mL)の混合物に添加した。この混合物を室温で一 晩撹拌し、濃縮し、そして塩化メチレンと水との間で分配した。有機溶液をMgS04 で乾燥し、濃縮し、そしてシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィー で精製した。 Ex 14を、新たに調製したトリフェニルホスフィン(6.0mmol)および2,2'-ジ ピリジルジスルフィド(6.0mmol)のピリジン溶液(20mL)を用いて室温で合成 し、これにPMEA(2.0mmol)を添加した。この懸濁液を10分間撹拌し、そしてエ チルサルコシンHCl(N-メチルグリシンHClエチルエステル;1.2g、8.0mmol) を添加した。この懸濁液を90℃まで加温し、そして24時間撹拌した。粗生成物を ロータリーエバポレートして濃縮し、そしてシリカフラッシュカラムクロマトグ ラフィー(移動相1%メタノールから20%メタノール/80%塩化メチレンのグラ ジエント)により精製した。 化合物Ex 13を、PMEAおよびフェニルアラニンN-エチルモルホリノエステルを 用いて同様の方法で合成した。 実施例2:抗ウイルス活性 化合物を、個々にHSV-1および/またはHSV-2に対 する活性について試験した。HSV-2(株414-92)を以下のアッセイプロトコルでM A 104細胞を用いて試験した。96ウェルプレートに、1ウェル当たり10%子ウシ 血清を含む200μLの最少必須培地(MEM)を用いて1ウェル当たり1×104個のMA 104細胞を接種し、そして37℃で一晩インキュベートした。化合物を無血清MEM Earle's Saltに溶解した。この培地を吸引により取り出し、そして100μLの無血 清MEM Earle's Saltをこのウェルに添加した。化合物を含むウェルから化合物を 含まないウェルに、50μLの培地を連続的に移動させることにより、3倍に連続 希釈した化合物を調製した。プレートを37℃で15分間インキュベートし、その後 2%のウシ胎児血清を含むMEM Earle's Saltに1OOPFU/ウェルのウイルスを加え た。次いで、化合物を含まないウイルス感染コントロール培地中で約90%の細胞 が死滅するまで、プレートを37℃で3日間インキュベートした。インキュベート した後、培地を吸引し、そしてウェルを無菌PBSで洗浄した。次いで、20%メタ ノール中の100μLの0.5%クリスタルバイオレットを5分間ウェルに添加し、吸 引し、そしてウェルを蒸留水で2回または3回洗浄した。200μLの0.01N HClを ウェルに添加し、そして595nmでの各ウェルの吸光度を測定した。この結果(表 6に示す)を、IC50、すなわちHSV-2が介在した細胞の死滅を50%まで阻害する 濃度(μM)として表した。IC50値は、PMEAでは21μMであるIC50と比較して、2 μMから>100μMまで変化した。従って、いくつかの化合物は、PMEAよりもHSV-1 に対して活性であった。化合物の毒性を、CC50、すなわち未感染細胞の50%を死 滅させる濃度として表した。 化合物をまた、VERO細胞中のHSV-1のKOS株に対する活性についても試験した。 この結果(表7に示す)を、EC50、すなわちHCV-2が介在した細胞の死滅を50% まで阻害する濃度(μM)として表した。EC50値は、PMEAでは138μMであるEC50と 比較して、2μMから>200μMまで変化した。従って、いくつかの化合物は、PME AよりもHSV-2に対して活性であった。 実施例3:PMEA、モノフェニルエステル、モノN-エチルモルホリノフェニル アラニルホスホロアミデート ビス(フェニル)PMEAは、THF中でNaOHを用いてPME Aのモノフェニルエステルに選択的に加水分解される。反応混合物を酸(1N HC l)で中和し、そしてモノフェニルPMEAを濾過により単離した。ピリジン中の無 水モノフェニルPMEAおよび2当量の新たに調製したトリフェニルホスフィンと2, 2'-ジピリジルジスルフィドとの1:1の混合物を、トリエチルアミンおよびピリジ ン中の1当量のフェニルアラニンN-エチル-モルホリノエステルと縮合して、表 題の化合物を得た。減圧下で溶媒をエバポレートすることにより表題の化合物を 回収し、そしてシリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。 実施例4:PMEAエステルの抗ウイルス活性 PMEAおよびPMEAエステルを、100 μM XTT(25μMPMFを含有する欠失DME中の1mg/mL)を添加してウイルスをインキ ュベートし、その後吸光度を測定した後に、CPEを決定したこと以外は、上記の ようにMA 104細胞中のHSV IIによる細胞変性効果の阻害について試験した。試験 したエステルは、ビス(POM)PMEA、ビス(フェニル)PMEA、モノフェニルPMEA、ビ ス(3-ジメチルアミノフェニル)PMEA、ビス(3-メトキシフェニル)PMEA、ビス(2- カルボエトキシフェニル)PMEA、ビス(アダマントイルオキシメチル)PMEA、ビス( 4-フルオロフェニル)PMEA、およびビス(2-エトキシフェニル)PMEAであった。す べての試験した化合物は活性であった。これは、エステル基が除去され、それに より、遊離PMEAがウイルス複製および/または細胞変性効果を阻害し得ることを 示した。アッセイにおけるPMEAのIC50およびCC50は、それぞれ9.3μMおよび2000 μMであり、そしてアッセイにおけるビス(POM)PMEAのIC50およびCC50は、それぞ れ0.5μMおよび>10μMであった。モノおよびビスエステルについてのIC50値は 、1.1μMから67.5μMまでの範囲であり、そしてCC50値は、70μMから500μMまで の範囲であった。 実施例5:ヌクレオチドアナログアミデートおよびPMEAエステルの経口バイオ アベイラビリティー ヌクレオチドアナログアミデートおよびヌクレオチドアナ ログを、経口、皮下、または筋内経路によりカニクイザル(またはアカゲザル) に投与した場合に、それらのバイオアベイラビリティーについて試験した。(Na esensら、Clin Chem(1992)38:480-485;Russellら、J Chromatogr (Netherlands ) (1991)572:321-326)に本質的に記載されているように、放射線標識(3H、14 Cなど)した化合物を(またはアデニンを有する化合物のために)用いて薬剤を 投与した後に異なる時間で血漿または尿中のPMEAレベルを測定することにより、 バイオアベイラビリティーを決定した。放射線標識した化合物は、市販(Morave k Biochemicals,Brea,CA)により、または標準手順(例えば、3H標識化のた めの触媒的水素交換)により入手可能である。ビス(2-エトキシフェニル)PMEA、 ビス(2-カルボエトキシフェニル)PMEA、ビス(O-ベンジルフェニルアラニル)PME A、ビス(3,5-ジメトキシフェニル)PMEA、ビス(4-フルオロフェニル)PMEA、ビス( アダマントイルオキシメチル)PMEA、ビス(フェニル)PMEA、ビス(3-メトキシフェ ニル)PMEAのような化合物は、経ロバイオアベイラビリティーについて約20〜50 μCi/Kg(通常、約40μCi/Kg)の放射線標識した化合物を含む約10〜30mg/Kg( 通常、15〜25mg/Kg)を投与し、その後、投与後いくつかの時間(代表的な時点 は、投与後、0.1、0.25、0.5、1.0、1.5、2.0、2.5、3.0、4、6、12、18、24 、36、48、72、96時間である)で血液サンプルを取り、血漿を得、そして血清の 単位容量(約0.1〜1.0mL)当たりに存在する放射線標識した化合物の量を決定す ることにより試験される。試験される化合物の経ロバイオアベイラビリティーは 、2〜80%(または1%の増加分で2%と80%との間の任意の値)、好ましくは 10〜80%、そしてさらに好ましくは15〜80%である。このタイプのアッセイによ るビス(POM)PMEAの経ロバイオアベイラビリティーは、代表的には、サルにおい て約25%であり、そしてPMEAは約2〜4%である(Balzariniら、Animal Models in AIDS (1990)131-138頁、Schellekens,H.ら(編)、Elsevier Science Publ ications、Amsterdam)。一方、ヌクレオチドアナログアミデートおよびヌクレ オチドアナログ(モノおよびジエステルを包含する)は、約5%、10%、15%、 30%、40%、50%、60%、または80%の経ロバイオアベイラビリティーを有し得 る。 血漿の全放射能は、約200μLの血漿をシンチレーションカウンティングカクテ ル(例えば、10mLのSclntl-SafeとLSCとのカクテル)と混合し、そしてシンチレ ーションカウンターでカウントすることにより(通常、約5〜30分間)測定され る。放射化学的組成物の詳細な分析は、以下のようにして行われる:約350μLの 血漿を用いて、血清中のタンパク質を変性させ(例えば、アセトニトリル中の約 700μLの0.1%トリフルオロ酢酸を用いる)、得られるサンプルを減圧下で乾燥 し、適切なバッファー(例えば、HPLC分析のために、pH6.0の、10mMリン酸水素 テトラブチルアンモニウム(TBAHP)を有する25mMのリン酸カリウムバッファー 中の約100μLの2%アセトニトリルを用いる)にサンプルを懸濁させ、サンプル を遠心分離し、そして市販のカラム(The Separation Group,Hesperia,CA;Vyda c C18、5μm、250×4.6mmカラム、このカラムは、約50μLの注入容量、および 約35℃で約1.0mL/分の流速を有し、2分間バッファーを用い、その後、約13分か けて、10mMのTBAHPを有する25mMのリン酸カリウムバッファー(pH 6.0)で約65% のアセトニトリルまで一次グラジエント(linear gradient)を行う)の逆相HPLCに より、個々の放射線標識種についての上清が分析される。放射線標識の検出は、 市販の放射線フロー検出システムまたはシンチレーションカウンティングシステ ム(Packard,Meridian,CT)のような手段を用いて行われる。 血漿中のPMEAの蛍光検出は、検出器(モデルF2000、Spectra Physics,San Jo se,CA)を用いて、本質的に上述したようにHPLCグラジエント(2〜65%アセト ニトリル)からの蛍光発光(420nm、約236nmでの励起による)を測定することに より行われる。分析用のサンプルを、TFA(400μL、アセトニトリル中0.1%)を 用いてタンパク質の沈降により血漿(200μL)から調製し、乾燥し、そして95℃で 40分間200μLの反応バッファー(0.34%クロロアセトアルデヒド、100mM 酢酸ナ トリウム、pH 4.5)中でアデニンをN6-エテノアデニン(ethenoadenin)に転化し 、その後、50μLを用いてHPLC分析する。 実施例6:ビス(アダマントイルオキシメチル)PMEAエステル DBU(1,8-ジア ザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン;1.53g、10mmol)を、PMEA(1.365g、5mmol) のDMF(25mL)懸濁液に添加した。DMF(25mL)中のアダマントイルオキシメチルクロ ライド(5.72g、25mmol)を反応混合物に添加し、次いで、これを室温で4日間 撹拌し、そして揮発物を真空下で除去した。溶媒を除去した後、得られた粗 生成物をシリカゲルカラムにかけ、そして3% MeOH/CH2Cl2で洗浄して、非極 性の不純物を除去した。lg(30%)のビス(アダマントイルオキシメチル)PMEA エステルを8% MeOH/CH2Cl2で溶出した。1-アダマンタンカルボニルクロライ ド(Aldrich No.11,772-2)を(CH2O)n/ZnCl2を用いて変換することに より、アダマントイルオキシメチルクロライドを得た。これは、Bodorら J Med Chem (1980)23:474-480に記載されている。 実施例7:ビス(フェニル)PMEAおよびビス(2-エトキシフェニル)PMEAエステル PMEA(2.0g、7.3mmol)、アセトニトリル(20mL)、塩化チオニル(20mL)、 およびN,N-ジメチルホルムアミド(2滴)を、マグネチックスターラー、水 冷却器、およびN2雰囲気を備えた250mLの一口丸底クラスコに入れた。このフラ スコを85℃のオイルバスに浸け、そして得られた懸濁液を2時間撹拌した。次い で、得られた溶液を乾燥するまで濃縮し、そしてアセトニトリル(50mL)を添加 して粗クロリデート(cloridate)を再溶解した。 メカニカルスターラー、およびN2雰囲気を備えた別の250mLの一口丸底クラス コに、フェノール(3.25g、35mmol)、テトラヒドロフラン(80mL)、および水 素化ナトリウム(1.4g、34mmol、鉱油中60%(w/w)分散体)を充填した。30分間 撹拌した後、溶液をドライアイス-アセトン浴で-78℃まで冷却した。次いで、前 工程からのアセトニトリルを、内部温度が-76℃を超えない速度で滴下添加した 。添加が完了した後、得られた懸濁液を、飽和NaHCO3水溶液(100mL)に注ぎ、 そして塩化メチレン(3×150mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をH2O(100m L)、ブライン(100mL)で洗浄し、そして無水Na2SO4で乾燥した。ロータリーエ バポレートによる濃縮により、黄色固体を得た。再結晶(酢酸エチル/ヘキサン )により精製して、純粋なビス(フェニル)PMEA(1.64g、53%)を得た。フェノ ールの代わりに2-エトキシフェノールを用いて、ビス(2-エトキシフェニル)PMEA を同様に作製し、36%の収率を得た。 実施例8:(R)-9-(2-ジ-2-エトキシフェニルホスホニルメトキシプロピル)ア デニン 2-エトキシフェノール(45mmol、6.22g)のピリジン(75mL)溶液に、 (R)-9-(2-ホスホニルメトキシプロピル)アデニン(PMEA、15mmol、4.3g)を 添加して、白色懸濁液を作製した。2,2'-ジピリジルジスルフィド(45mmol、9.9 1g)およびトリフェニルホスフィン(45mmol、11.81g)の別のピリジン(75mL )溶液を、22℃で一度に白色懸濁液に添加した。次いで、トリエチルアミン(30 mmol、4.18mL)を、全体の混合物に一度に添加し、これを75℃で21時間撹拌した (TLC:10% MeOH/EtOAc)。次いで、濃琥珀色のスラリーをトルエン(100mL) で共蒸発させた。次いで、これをジクロロメタン(200mL)に溶解し、そして水 (200mL)で2回抽出した。有機相を乾燥し(Na2SO4)、濾過し、そして(真空 中で)濃縮して、茶色のシロップ(25.4g)を得た。このシロップをフラッシュ クロマトグラフィ-1-5% MeOH/EtOAcで不純物を溶出し、次いで、6-12%MeOH/ EtOAc(表題の化合物は10-11%で溶出する)で精製した。所望の画分を濃縮して 、1.04gの茶色の固体を得た。次いで、この固体を再結晶(EtOAc)して、目的 の化合物を黄褐色の固体として得た(780mg、収率12%)。 実施例9:cHPMPU 塩化チオニル(60mL、0.8l2mmol、2.02当量)を、HPMPU二 ナトリウム(131mg、0.404mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(1.25mL)懸 濁液に室温で滴下することにより、cHPMPUを合成した。得られた淡黄色溶液を室 温で20分間撹拌し、次いで乾燥するまで濃縮した(真空中、45℃)。H2O(2mL) を添加し、そして得られた溶液を乾燥するまで濃縮した。メタノール(4mL)を 添加し、そして得られた溶液を乾燥するまで濃縮して、粗生成物を淡黄色の固体 として得た。シリカフラッシュクロマトグラフィー(移動相:30%メタノール: 70% CH2Cl2から50% メタノール:50% CH2Cl2のグラジエント)により精製し て、純粋なcHPMPUを白色のアモルファス固体として収率69%で得た。 実施例10:cHPMPCエチルエステル ジエチルHPMPC(1.1g)のDMFの撹拌溶液 に、NaH(115mg)を添加した。15分後、反応混合物を酢酸(1当量)でクエンチ した。溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をCH2Cl2および水に溶解した。有機相 をNaCl溶液で洗浄し、そして得られた粗物質をシリカゲルカラム(CH2Cl2中5% 〜10%のMeOHで溶出)で精製して、環状エチルHPMPC(950mg)をジアステレオマ ー混合物として得た(約70%)。 実施例11:cHPMPCエステル HPMPC(2.79g)のDMFの撹拌懸濁液に、塩化チオニル(2.1mL)を無水条件下で 滴下添加し、そしてこの混合物を1時間撹拌した。別のフラスコで、ナトリウム アリールオキシド(適切なアリール置換体を使用して)を、対応するフェノール (8.9g)およびNaH(1.8g)を用いて1:1DMF/THF(50mL)中で作製した。この 溶液を-78℃まで冷却し、そしてこのクロリデート溶液を無水条件下で滴下 添加した。2時間後、この反応混合物を酢酸(5当量)でクエンチし、そして溶 媒を真空下でエバポレートした。粗混合物を、水とCH2Cl2との間で分配した。有 機相を濃縮し、そして残渣をシリカゲルカラム(CH2Cl2中5%〜10%のMeOHで溶 出)で精製して、環状アリール化合物を単一のジアステレオマーとして約60%の 収率で得た。この方法は、もちろん、反応が望まれないアミノ基以外の不安定な 基の通常の保護(アミノ基は、DMFとの反応により保護され、そして酢酸および アルカノール処理で脱保護される)にしがちな、すべての置換または未置換R15 基、特にアリールに適切である。この方法は、実質的に立体化学的に純粋な生成 物を生成すること、優れた収率、および合成の容易さに関する利点を提供する。 実施例12:cHPMPCエステル 環状HPMPC(1mmol)の撹拌懸濁液に、N,N'-ジシルロヘキシル-4-モルホリ ンカルボキサミジン(2mmol)、その後、対応するアシルオキシメチルクロライ ド(1.5mmol)を添加した。反応物を3日間撹拌し、そしてDMFを減圧下でエバポ レートした。粗生成物をシリカゲルカラム(塩化メチレン中5%メタノールで溶 出した)で精製して、純粋な環状HPMPC誘導体を得た(収率約30%)。 環状HPMPC(1mmol)、N,N'-ジシクロヘキシル-4-モルホリンカルボキサミ ジン(1.1mmol)、続いて対応するアシルオキシメチルクロライド(1.2mmol)を 用いる同様の反応により、最終生成物を高収率で得た。出発物質としてN4-ベン ゾイルcHPMPCを用いて、N4-ベンゾイルcHPMPCピバロイルオキシメチルエステル を同様の方法で合成した。実施例13:cHPMPCエステル cHPMPCエステルを、表3の構造番号6、7、11,12、13、23、24、25、および 26に対応するエステル部分について実質的に実施例11に記載したような適切な反 応物を用いて合成した。cHPMPCエステルを、表3の構造番号8、9、10、16、お よび17に対応するエステル部分について実質的に実施例12に記載したような適切 な反応物を用いて合成した。化合物番号6、8、9、11,24、25、および26のcH PMPCエステルについての融点のデータは、以下の通りであった:cHPMPC3-ピリジ ルエステル(#6)−268-273℃(分解);cHPMPCN-エチルモルホリノエステル(# 7)−241℃;cHPMPC-CH2-O-C(O)-C65エステル(#8)−198-201℃;cHPMPC #9オルトエステル−176℃;cHPMPC♯11エステル−100-250℃(分解);cHPMPC フェニルエステル(#12)−190℃;cHPMPC#24エステル−218-225℃(ろう状液体 );cHPMPC#25エステル−171℃;cHPMPC#26エステル−181℃。実施例14:9-[2,3-ジデオキシ-2,3-ジデヒドロ-4-ホスホノメトキシ-β-D-エ リトロフラノシル]アデニンエステル 化合物を、以下の化合物を用いて付加− 脱離反応により合成した: (ここで、Bは、アセトニトリル中ヨウ素(2当量)を有するアデニンであった )と、構造(R15O)2P(O)-CH2-OHにこで、R15はイソプロピル、フェニル 、または2-エトキシフェニルであった)を有する化合物とを用いて、3-ヨードホ スホネートジエステル、 を得、次いで、メタノールまたはテトラヒドロフランのような無水有機溶媒中で 5当量のナトリウムメトキシドまたはDUBと室温で12時間、反応させることによ り脱離させて、対応する構造Vの化合物を得た。 R15がフェニルまたは2-エトキシフェニルであった場合の構造(R15O)2P(O )-CH2-OHの化合物を、55℃で1当量のPCl3と1当量のt-ブタノールとを反応 して(R15O)2P(O)H(米国特許第3,329,742号)を得ることによって得た。次 いで、(R15O)2P(O)Hを、1当量のビス(トリメチルシリル)トリフルオロア セトアミドを用いてシリル化し、そして得られた(R15O)2P(OTMS)を真空 下で乾燥した。次いで、(R15O)2P(OTMS)を、触媒量のチタンイソプロポ キシド(またはチタンテトラクロライドなどのような他のルイス酸が使用され得 る)を含有するパラホルムアルデヒド中、70℃(65〜75℃)にて12時間(12〜16 時間)反応させることにより、(R15O)2P(O)-CH2-OHに変換させた。2-エ トキシフェニル生成物を結晶化により単離した。ビス-フェニル生成物をシリカ ゲルクロマトグラフィーにより単離した。 実施例15:N4-ベンゾイルcHPMPC 出発物質としてヒドロキシル基でトリチル化したN4-ベンゾイルHPMPCジエチ ルエステルを用いて、表題の化合物を合成した。出発物質を酢酸を用いて脱トリ チル化し、次いで、TMSBrを用いてN4-ベンゾイルHPMPCに変換した。得られ た化合物を、DCCおよびモルホリンを用いてピリジン中でN4-ベンゾイルHPMPCに 変換した。表題の化合物を、組織培養(NHDF細胞株)においてHCMVに対する活性 について試験され、そして、22μMのIC50を有し、HPMPCの0.4μMと比較して活性 であることが見出された。 実施例16:cHPMPCエステル 本発明者らは、3つの方法のうちの1つにより、 式(1)のNPEエステルを合成した。第1の方法「方法A」では、本発明者らは、 CH3CN(250ml)中のビルスマイヤー試薬(7.7g,0.060mol)の撹拌懸濁液にHPMPCを 添加し、そして続けてこの反応混合物を3時間撹拌した。次いで、本発明者らは 式(6)のサリチル酸ナトリウム(0.120mol;DMF中またはDMF-テトラヒドロフラ ン(THF)1:1(v/v)混合液中で、対応するサリチル酸塩とNaHとから新たに調製され る)の溶液をクロリデート反応混合物に一度に添加した。 2時間後、固体をろ過して除去した。この固体を100mLのCH3CNで洗浄し、次いで 100mLのCH2Clで洗浄した。合わせたろ液を減圧下で濃縮した。この粗生成残渣を 50mLのCH2Clに溶解し、そしてこれを撹拌中の500mLのジエチルエーテルにゆっく りと添加した。固体をろ過で回収し、そして1H NMRおよび31P NMRにより、cHPMP Cサリチル酸エステル(約50-60%)の約90%をエクアトリアル異性体そして約10 %をアキシアル異性体として同定した。すなわち、式(1)の化合物は、全ての R1 が水素であり、そしてRが水素ではなかった。 本発明者らは、エクアトリアル異性体をアキシアル異性体に以下のようにして 変換した。本発明者らは、cHPMPCサリチル酸エステル(エクアトリアル異性体、3 .3g,6.7mmol)を、30mLの1:1(v/v)DMF-THF溶媒混合液に溶解した。次いで、本発 明者らは、DMF(25ml)中の対応するサリチル酸ナトリウム(7.25mmol)をcHPMPC サリチル酸エステル溶液に添加した。得られた溶液を室温で16時間撹拌し、次い で3.8mLの氷酢酸を添加した。混合物を1時間撹拌し、そして溶媒を減圧下で除 去し、粗生成残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、NMRで 確認した結果、主にアキシアル異性体(リン原子について約10%のエクアトリア ル異性体および約90%のアキシアル異性体)を得た。 本発明者らは、式(1)のNPEを「方法B」により以下のように合成した。本発 明者らは、塩化オキサリル(3.1mL,0.0357mol)をCH3CN(40mL)およびDMF(2.8mL) 中の氷冷HPMPC懸濁液(4g,14.3mmol)にゆっくりと添加した。本発明者らは、反 応混合物を室温まで加温し、そしてこれを3時間撹拌した。式(6)のサリチル 酸ナトリウム(100mmol,DMF中またはDMF-THF混合液中で、NaHと、対応するサリ チル酸エステルとから新たに調製される)の溶液を、反応混合物に添加し、そし て室温で一晩撹拌した。氷酢酸(7.2mL)を反応混合物に添加し、次いで1時間撹 拌を続けた。次に、反応混合物を減圧下で濃縮した。粗生成残渣をヘキサン、ま たはジエチルエーテルまたはヘキサン-ジエチルエーテル混合液に20分間懸濁し た。固体をろ過して回収し、そしてジオキサン:1N HCl(80mL:20mL)に溶解した 。この混合物を室温で2時間撹拌し、次いで減圧下で溶媒を除去した。粗残渣を 300mLのCH2Cl2に溶解し、そして200mLの水で2度洗浄した。乳濁有機層を乾燥し 、そして回転エバポレーターで濃縮した。粗生成物を、約6:4のリン原子につ いてのアキシアル異性体(axia(axphosphorus atom)混合物であった。この物質を 方法Aに記載したように異性化し、約9:1異性体比でリン原子についてアキシ アル異性体を主たる異性体として得た。 本発明者らは、式(1)のNPEを「方法C」により以下のように合成した。本発 明者らは、塩化オキサリル(7.75mL,89.3mmol)をCH3CN(l50mL)およびDMF(6.9mL) 中の氷冷HPMPC懸濁液(10g,35.7mmol)にゆっくりと添加した。本発明者らは、反 応 混合物を室温まで加温し、そしてこれを3時間撹拌した。式(6)のサリチル酸 ナトリウム(178.6mmol,DMF中またはDMF-THF混合液中で、NaHと、対応するサリ チル酸エステルとから新たに調製される)の溶液を、反応混合物にゆっくりと30 分間にわたって添加し、そして室温で3時間撹拌し、次いで溶媒を減圧下で除去 した。次に、この粗生成残渣を300mLのCH2Cl2に溶解し、そして100mLの水で2度 洗浄した。有機層を乾燥し、そして回転エバポレーターで濃縮した。粗生成物を シリカゲルクロマトグラフィーに供し、cHPMPCのサリチル酸エステル(すなわち 、式(1)の化合物)を、約9:1異性体比でリン原子についてエクアトリアル異 性体を主たる異性体として得た。 以下の式(1)のcHPMPC化合物を合成した-全てのR1は水素でありRは指定され たものである。指定(eq)はリン原子についてのエクアトリアル異性体が、約9: 1の割合でアキシアル異性体より多く存在することを意味する。指定(ax)はリン 原子についてのエクアトリアル異性体が、約9:1の割合でアキシアル異性体よ り多く存在することを意味する。 本発明者らは、表記した式(1)の化合物(全てのR1が水素である)について以 下のNMRスペクトルを得た。 実施例17:cHPMPCおよびcHPMPCエステルの経口バイオアベイラビリティー こ の研究により、ビーグル犬でのcHPMPCおよびcHPMPCエステルの経口バイオアベイ ラビリティーを試験した。この研究計画により、cHPMPCおよびcHPMPCエステルの 経口投与後のAUC(血漿濃度の時間曲線下の面積)を、静脈投与後cHPMPCを用いて 得られるAUCと比較することによって、cHPMPCおよびcHPMPCエステルの経ロバイ オアベイラビリティーが得られた。 この研究では、経口投与のために、0.9%のNaCl中に10mg/mLの環状HPMPCを含 むcHPMPCの水性溶液を用いた。用量は1.0mL/kg(10mg/kg)であった。cHPMPCエス テル(10mg/kg溶液)に関する処方物を以下に記載する。 この研究には雄のビーグルの成犬を用いた。犬を投与前12〜18時間、および投 与後6時間まで絶食した。絶食した犬の胃の平均pHは、人のそれよりも約1pH単 位高く、この研究では、胃のpHを調節するためにペンタガストリンで前処理した 犬を用いた(J.Dressman,Pharm .Res.,(1986)3:123−131)。ペンタガストリン は、胃のpHを絶食したヒトの被験体と一致した値に低下させる(R.P.Happeら、R eseach in Vet .Sci. ,(1982)33:232-239)。この研究ではPeptavlon(ペンタガス トリン、0.25mg/mL)(Ayerst Laboratories,Inc.,Philadelphia,PA)を用いた 。犬は、ヒトの胃のpH値をシミュレートするために、投与20分前に1回のペン タガストリン(6μg/kg)の静脈内注射を受けた。犬は自由に水を飲んだ。 各処方物を1回の用量として投与した。この研究では、各処方物の個々のバイ アルを、それぞれの動物に与えた。経口溶液を胃管栄養法により投与し、次いで 10mLの水で2回洗浄した。動物は試料収集期間を通じて意識があった。 血液試料(4.0mL)を、各動物から頚静脈直接アクセスにより、ヘパリン処理し たチューブに回収した。血液を2000rpmで10分間の遠心により、直ちに血漿に加 工した。血漿試料を冷凍し、そして分析するまで-20℃以下で保存した。プール した健常な犬の血漿を、標準試料を調製するために用いた。 cHPMPCの血漿濃度および試験したエステルを、蛍光シトシン塩基3,N4-エテノ 誘導体の蛍光検出(励起305nm、発光370nm)で逆相HPLCを用いて決定した。シチジ ン5'-モノホスフェート(5'-CMP)(Sigma,Cat.#C-1006)を、HPLC分析の内部標 準とした。血漿(100μL)を、400μLのタンパク質沈殿溶液(10mL氷酢酸、190mL水 、 5'-CMPを含む800mLアセトニトリル)と混合し、次いで20,000gで5分間遠心した 。上清を他のチューブに移し、そして100μLフェナシルブロミド(アセトニトリ ル中0.25g/mL)(Fluka)と混合し、65℃で40分間インキュベートすることによりシ トシンエテノ誘導体を生じた。次いでチューブを氷につけて反応をクエンチした 。次いで試料が乾燥するまで2.5時間以内で減圧下でエバポレートした。残渣を1 00μLの再構築溶液(6mMドデシルトリエチルアンモニウムホスフェート(Bodman) 、水中に30mMリン酸)に溶解し、そして0.45μMろ過ユニット(Z-spin)によってろ 過した。次いでHPLC分析のために、ろ液をオートサンプラーのバイアル(Chromac ol)に移した。 HPLC装置は、モデルAS3000オートインジェクター(Thermo Separations)および モデルF-1080蛍光検出器(Hitachi)を備えたモデルP4000(Thermo Separations,S anJose,CA)溶媒送液装置で構成した。PeakProデータ取得装置(Beckman,PaloAl to,CA)を入手し、そしてこの研究のデータを蓄積した。カラムはIntersilODS-2 ,4.6×150mm,5μMHPLCカラム(Metachem)であり、45℃で使用した。移動相は30 %アセトニトリル中に6mMドデシルトリエチルアンモニウムホスフェート(Bodman )、30mMリン酸、pH2.85の溶液の脱気したものであった。流速2.0mL/分および注 入量20μLで使用した。HPLCグレードの水を、全ての溶液の調製およびHPLC分析 の標準に用いた。 以下の式(1)の化合物を、cHPMPC測定に用いた方法と同様に経ロバイオアベイ ラビリティーに関して試験した。試験したエステルは全て、リン原子について90 :10(w/w)のラセミ混合物からなり、そして全ての化合物に関して、同様の異性 体が主成分であった。 化合物#7のR基はシクロヘキシルであり、そして化合物#8のR基はフェネチル である。cHPMPC化合物の送達に用いられた処方物は、以下のものからなる:処方 物#10.9% NaCl#2 PEG 400、#3 20%PEG 400および80%水性クエン酸バッファ ー(50mM,pH2.2)。cHPMPCのように経ロバイオアベイラビリティーであった化合 物は、以下のものである:化合物#1,22.5%±11.0;化合物#2,18.5%±5.8 ;化合物#3,46.3%±9.0;化合物#4,30.5%±4.8;化合物#5,34.4%±4.8; 化合物#6,27.8%±6.2;化合物#7,22.7%±4.4;化合物#8,35.3%±3.4。H PMPCとしての化合物のバイオアベイラビリティーは12.0%±2.6〜1.4%±1.2の 範囲であり、後者の値はcHPMPCによるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07F 9/6515 C07F 9/6515 9/6524 9/6524 // C07M 7:00 (31)優先権主張番号 60/009,375 (32)優先日 平成7年12月29日(1995.12.29) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 ビスチョフバーガー,ノーバート ダブリ ュー. アメリカ合衆国 カリフォルニア 94070, サン カルロス,グラスゴー レーン 105 (72)発明者 ジョンズ,ロバート ジェイ. アメリカ合衆国 カリフォルニア 94030, ミルブラー,ラ クルーズ アベニュー 267 (72)発明者 リー,ウィリアム エイ. アメリカ合衆国 カリフォルニア 94024, ロス アルトス,アンダーソン ドライブ 749 (72)発明者 プリスベ,アーネスト ジェイ. アメリカ合衆国 カリフォルニア 94024, ロス アルトス,リチャードソン アベニ ュー 1336

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(1)の構造を有する化合物、ならびにそのラセミ化合物、塩、および溶 媒和物: ここで、Bは保護されているかまたは保護されていないヘテロ環塩基であり; Rは水素、アルキル、O-アルキル、-CHO、-CH2CH2C6H5、-C(O)OR2、-C(O)R2、- C(O)N(R3)2、または-S(O)2N(R3)2であり; 各R1は独立して水素、シアノ、ニトロ、ハロゲン、アルキル、O-アルキル、-C (O)OR3、-C(O)R3、-S(O)2OH、-N(R3)2、-CHO、または-OHであり; 各R2および各R3は独立して水素、アルキル、フェニル、アルキル置換フェニル 、-CH2C6H5、または-CH2CH2C6H5である; ただし、請求項は以下の化合物を除外する:RおよびR1を含む環が、フェニル 、1〜4個のハロゲン原子で置換されたフェニルであるか、1または2個のCN、 NO2、OH、C1-12アルキル、またはC1-12 O-アルキル基で置換されたフェニルであ るか、2個の-C(O)O-C2H5基で置換されたフェニルであるか、1個の-N(CH3)2ま たは-C(O)O-C1-4-アルキル基で置換されたフェニルであるか、あるいは1個の-C (O)O-C2H5基または-O-C2H5基および1個のOH基で置換されたフェニルである化合 物。 2.Bが(a)、(b)、(c)、または(d)の構造である、請求項1に記載の化合物: ここで、R6はNH2、NHR7、NHR8、N=CHN(R7)2、またはN=C(CH3)N(R7)2であり; R7はC1〜C6のアルキルであり; R8は保護基であり; 各R9は独立してNまたはCHであり; R10はOH、NH2、NHR7、またはNHR8であり; R11はH、NH2、NHR7、またはNHR8であり;そして R12はNHまたはCH2である。 3.Rが-C(O)-OR2であり、R1が水素であり、そしてBがシトシン-1-イル、5-フル オロシトシン-1-イル、6-アザシトシン-1-イル、5-メチルシトシン-1-イル、ア デニン-9-イル、グアニン-9-イル、または2,6-ジアミノプリン-9-イルである、 請求項2に記載の化合物。 4.R2が5〜12個の炭素原子を有する、請求項3に記載の化合物。 5.R2が6〜10個の炭素原子を有する、請求項3に記載の化合物。 6.R2が5個の炭素原子を有する、請求項4に記載の化合物。 7.R2がn-ペンチルである、請求項6に記載の化合物。 8.Bがシトシン-1-イルである、請求項7に記載の化合物。 9.R2が6個の炭素原子を有する、請求項4に記載の化合物。 10.R2がn-ヘキシルである、請求項9に記載の化合物。 11.Bがシトシン-1-イルである、請求項10に記載の化合物。 12.R2が7個の炭素原子を有する、請求項4に記載の化合物。 13.R2がn-ヘプチルである、請求項12に記載の化合物。 14.Bがシトシン-1-イルである、請求項13に記載の化合物。 15.R2が8個の炭素原子を有する、請求項4に記載の化合物。 16.R2がn-オクチル、シクロオクチル、または-CH2CH(CH2CH3)CH2CH2CH2CH3で ある、請求項15に記載の化合物。 17.Bがシトシン-1-イルである、請求項16に記載の化合物。 18.R2が9個の炭素原子を有する、請求項4に記載の化合物。 19.R2がn-ノニルである、請求項18に記載の化合物。 20.Bがシトシン-1-イルである、請求項19に記載の化合物。 21.R2が10個の炭素原子を有する、請求項4に記載の化合物。 22.R2がn-デシルである、請求項21に記載の化合物。 23.Bがシトシン-1-イルである、請求項22に記載の化合物。 24.R2が5個より多い炭素原子を有するアルキルである、請求項1に記載の化 合物。 25.以下の式の構造を有する化合物、ならびにそのラセミ化合物、塩、および 溶媒和物: ここで、Bはシトシン-1-イルである。 26.前記炭素原子または前記リン原子のキラル中心が、(R)エナンチオマ ーまたは(S)エナンチオマーとして立体化学的に濃縮されているかまたは分割 されている、請求項1に記載の化合物。 27.前記炭素原子キラル中心が、(S)エナンチオマーとして立体化学的に 分割されている、請求項1に記載の化合物。 28.前記リン原子キラル中心が、(R)エナンチオマーまたは(S)エナンチ オマーとして立体化学的に濃縮されている、請求項1に記載の化合物。 29.前記リン原子キラル中心で、55%〜100%の(R)エナンチオマーを含む 、請求項26に記載の化合物。 30.前記リン原子キラル中心で、55%〜100%の(S)エナンチオマーを含む 、請求項26に記載の化合物。 31.ウイルス感染を処置するための医薬を製造するための、請求項1に記載の 化合物の、使用。 32.ウイルス感染を処置するための医薬を製造するための、請求項27に記載 の化合物の、使用。 33.ウイルス感染を処置するための医薬を製造するための、請求項30に記載 の化合物の、使用。 34.以下の式を有する化合物: (R15O)2-P(O)-CH2-O-CH2-CH2-B、 (R15O)2-P(O)-CH2-O-C#H(CH2OH)-CH2-B、 (R15O)2-P(O)-CH2-O-C#H(CH3)-CH2-B、 (R15O)2-P(O)-CH2-O-C#H(CH2F)-CH2-B、 (R15O)2-P(O)-CH2-O-C#H(CH=CH2)-CH2-B、または (R15O)2-P(O)-CH2-O-C#H(CH2N3)-CH2-B、 ここで、#は、炭素原子に結合した置換基が(R)、(S)、または(R,S)配置であ ることを示し; Bは保護されているかまたは保護されていないヘテロ環塩基であり;そして R15は独立してn-ペンチルサリチルフェニル、またはアルキルサリチルフェニ ル(C6-12アルキル)である。 35.Bがアデニン-9-イル、グアニン-9-イル、シトシン-1-イル、2,6-ジアミノ プリン-9-イル、2-アミノプリン-9-イル、5-メチルシトシン-1-イル、または5- フルオロシトシン-1-イルである、請求項34に記載の化合物。 36.R15がn-ヘキシルサリチルフェニル、または2-エチルヘキシルサリチルフ ェニル、またはn-オクチルサリチルフェニルである、請求項35に記載の化合物 。
JP9-524416A 1995-12-29 1996-12-13 ヌクレオチドアナログ Pending JP2000503640A (ja)

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US60/009,372 1995-12-29

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010174033A (ja) * 2000-07-21 2010-08-12 Gilead Sciences Inc ホスホネートヌクレオチドアナログのプロドラッグならびにこれを選択および作製するための方法。

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