JP2000503228A - おむつのファスナー装置の改良 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ２つの構成要素を共に解放可能に固着する締結装置は、タブ及び装着部材を備えている。第一の配置において、Ｚ折りタブ部材は、機械的且つ接着材による係合状態を組み合わせる。第二の配置は、隣接する接着性部分と、粘着性の接触部分とを含む、第三の配置は、所要形状の開口及び機械的な係合要素を備えている。第四の配置は、開口の各々が複数の機械的な係合要素を受け入れるような寸法及び配置とされた開口及び機械的な係合要素を含む。第五の配置は、接着材の確実な係合を表示する色標識を提供し得るように協働するタブ及び装着部材を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 おむつのファスナー装置の改良 本出願は、1996年１月６日付けで出願した米国仮出願第60／010,029号の一部 継続出願であり且つ該出願に基づく優先権を主張するものである。 発明の背景及び関連技術 本発明は、材料、又は構成要素の隣接する部分を共に締結する閉止体に関する 。これらの閉止体は、使い捨ておむつ用の締結装置の閉止体として使用可能であ る。 この一般的な型式のおむつは、広く使用されている。典型的なおむつ構造体は 、ポリエチレンフィルムのような水不透過性層と積層された、不織布地である外 側のプラスチック殻体又は不織の後側シート内に包み込まれた吸収パッド又はバ ット等を備えている。また、流体をユーザから分離させ易くするため、水透過性 の内側殻体、すなわちライナーも設けられる。 ファスナーテープ装置は、全体として、おむつの製造メーカが接着材又はその 他の技術を使用しておむつの各側部にて恒久的な「工場接合(factory joint)」 によりおむつ組立構造体の一端にて締結した接着性のタブを含んでいる。これら のタブの表面には、感圧型接着材が被覆されている。これらのタブは、「ユーザ 接合(user joint)」により各側部にておむつの他端に解放可能に取り付けること ができる。この取り付けは、解放可能であり、おむつを恒久的に取り外すことを 可能にし、また、必要であるならば、緩めておむつを検査し、その後、再度締結 することの双方を可能にする。 ユーザ接合は、おむつの外面がプラスチックフィルム、又は不織の後側シート で形成されているかどうかを問わずに、タブを該おむつの外面に直接、接触する ことにより形成することができる。プラスチックフィルム殻体の場合、ユーザ接 合を形成し得るように、タブの端部を受け入れるため、補強テープ等で形成され た「装着領域又は部材」を提供することが一般的である。この装着領域は、プラ スチック面、又は不織面を提供することができ、また、編み布地から成る装着パ ッドを備えることができる。 ファスナーテープ装置は、米国特許第4,795,456号、同第4,710,190号、同第4, 020,842号、同第3,833,456号に記載されたようなユーザ継手を製造するときに感 圧型接着材のみを利用するものである。接着材と機械的なファスナーとを組み合 わせた装置の使用状態は、米国特許第5,019,065号、同第5,053,028号、同第4,86 9,724号に記載されている。これら特許の全ての教示内容は引用して本明細書に 含めてある。 より良い装着状態及びより確実な取り付けを通じてユーザの快適さを高めるた めに伸長可能、又は延伸可能なタブを使用することも当該技術分野にて公知であ る。これらのタブは、伸長可能なおむつの側部の腰バンドとして機能する。かか るおむつ締結装置の例は、米国特許第4,795,456号、同第4,066,081号、同第4,05 1,853号、同第3,800,796号に開示されている。これら特許の開示内容は、引用し て本明細書に含めてある。 関連する技術には、米国特許第4,465,717号、同第4,662,875号、同第5,051,25 9号、同第5,106,384号、同第5,133,707号、同第5,531,731号、同第5,591,521号 、及び欧州特許公報第0 091 355号が含まれる。 発明の概要 本発明は、おむつのタブ締結装置における改良に関する異なる多数の形態を有 している。これらの改良点は、単独にて、又はファスナー装置と組み合わせて使 用することができる。このファスナー装置は、伸長可能、又は略伸長不能な要素 、すなわちタブ部材を備えることができる。 第一の形態において、該締結装置は、効率的なＺ折り重ね形態を有するタブに て、上張りとなる、すなわち空間的に組み合わせた接着材及び機械的な締結取り 付け部を含んでいる。おむつを閉じるためにかかるタブ配置を展開させたとき、 接着材は、迅速な接合強度を提供し、機械的な取り付け部は、改良されたせん断 強度を提供する。機械的な取り付け及び接着材による取り付け部の各々は、おむ つの閉止体、すなわちユーザ接合の完全な一体性、又は強度に寄与し、また、そ の何れも閉止体の所望の全強度を完全に提供する必要はない。 第二の形態において、この締結装置は、閉じるために接着及び粘着エラストマ ーの双方を含む、接着材の組合わさった開閉装置を有している。このようにして 、接着材の活動性及び耐える耐汚染性の双方が保持される。 第三の形態において、この締結装置は、タブの所要形状の孔、すなわち、斜め に伸長する孔に受け入れ得るようにされた機械的な係合要素を有する機械的な締 結装置を含んでいる。この機械的な係合要素は、上記の孔内で相互に係止し得る ように頭部分まで伸長する、所定形状のベース部分を有している。 第四の形態において、この締結装置は、複数の機械的な係合要素を受け入れ得 るようにされた開放メッシュタブを有する機械的な締結装置を含んでいる。これ らの孔及び機械的な係合要素は、複数の要素を孔の各々の内部で係合させ得るよ うな寸法及び配置とされている。 第五の形態において、締結装置は、タブ及び装着部材が適正に接着材で係合し たことを表示する色を含んでいる。 図面の簡単な説明 図１は、本発明に従ってタブが装着部材に固着する用意が整った展開状態にあ るときの部材を含むファスナー装置を有するおむつを示す部分的な斜視図である 。 図２は、明確化のため折り重ねた部分が僅かに隔たった状態にある、格納位置 における図１のタブ部材の立面図である。 図３は、図１のファスナー装置に使用可能である種々の機械的なファスナー要 素の概略図的な斜視図である。 図４は、本発明の別の実施の形態に従って、装着部材に固着する用意が整った 展開状態にあるときのタブ部材を含むファスナー装置を有するおむつを示す部分 的な斜視図である。 図５は、本発明の更に別の実施の形態に従って、装着部材に固着する用意が整 った展開状態にあるタブ部材を含むファスナー装置を有するおむつを示す部分的 な斜視図である。 図６は、図５の線６−６に沿った拡大縮尺による部分的な断面図である。 図７は、固着位置にある図５のタブ及び装着部材を示す、図６と同様の部分的 な断面図である。 図８は、本発明の更に別の実施の形態に従って、装着部材に固着する用意が整 った展開状態にあるタブ部材を含む、ファスナー装置を有するおむつを示す部分 的な斜視図である。 図９は、固着位置にある図８のタブ及び装着部材を示す、拡大縮尺による部分 的な立面図である。 図１０は、本発明の更に別の実施の形態に従って、装着部材に固着する用意が 整った展開状態にあるタブ部材を含む、ファスナー装置を有するおむつを示す部 分的な斜視図である。 図１１は、接着材で係合した図１０のタブ及び装着部材を示す、拡大縮尺によ る部分的な断面図である。 発明の詳細な説明 本明細書において、感圧型接着層又はその適用例は、タブファスナー装置にお いて種々に説明する。該接着層又はその適用例は、アクリル系樹脂及び天然又は 合成系ゴム接着剤を含む感圧型接着剤のような公知の接着剤材料を使用して提供 することができる。好適な接着剤には、米国特許第3,932,328号に開示されたよ うに、イソプレンから得られたエラストマーのＢブロックと、スチレンから得ら れた熱可塑性Ａブロックとを含むＡ−Ｂ−Ａブロック共重合体形式の熱溶融型感 圧接着剤が含まれる。一例としてのゴム系接着剤は、スチレンイソプレン及びス チレンブタジエンのようなジブロック成分を選択随意的に含むことのできるスチ レン−イソプレン−スチレン及びスチレン−ブタジエン−スチレンを含む。該接 着剤は、熱溶融体、溶剤又はエマルジョンの技術を使用して施すことができる。 本明細書にて説明した伸長可能な表面材料層及び／又はタブ構造体は、次の任 意の方法にて形成し又は提供することができる。 表面材料のフィルムは、シェル・ケミカル・カンパニー（Shell Chemical Com pany）からクラトン（Kraton）という名称で販売されている熱可塑性エラストマ ーのような押出し成形可能なエラストマーで該フィルムを形成することにより伸 長可能又は延伸可能とすることができる。これらのエラストマーは、ＳＢＳ、Ｓ ＩＳ、ＳＩ、Ｓ（ＩＳ）x及びＳＥＢＳブロック共重合体及びその混合体とする ことができる。該表面材料は、また、ポリウレタン、ポリエチレン及びポリプロ ピレン共重合体又は適当な弾性のＥＶＡ重合体で形成することもできる。形成さ れる表面材料又はタブは、ゲスプ（Gesp）に付与され且つ本発明の譲受人が所有 する米国特許第5,057,097号に開示されたフィルムと同様の伸長性又は弾性を有 する必要がある。 また、この伸長性は、伸長可能な重合体と伸長不能な重合体とを組み合わせた 共同押出し成形（ｃｏｅｘｔｒｕｓｉｏｎ）方法により提供することもできる。 より具体的には、伸長可能な重合体フィルム及び伸長不能な重合体フィルムの隣 接する部分を含んで横に並んだ共同押出し成形品を形成することもできる。おむ つのタブは、共同押出し成形したフィルムから切断することができ、また、タブ の幅を横断するように伸長する１つ以上の伸長可能なフィルム部分を含む。この 共押出し成形品の加工には、表面材料を形成する重合体の溶融流れ特性に適合し 又は略適合することを必要とする。かかる適合技術及び加工技術は、当該技術分 野で公知であり、例えば、米国特許第3,800,796号に記載されている。 表面材料は、延伸可能な不織布地又は織った布地部分のような伸長可能な布地 から成るようにすることができる。好ましくは、該布地は、横断方向よりも布地 の製造機械の方向への引っ張り弾性率がより大きく且つ延伸性がより小さいよう にする。このことは、接着剤の被覆及び切断工程にて布地ウェブを取り扱うこと を容易にする。該タブは幅を横断するように切断する、すなわち布地の製造機械 の横断方向に切断することができる。適当な不織布地が市販されている。例えば 、ウィスコンシン州、ニーナッシュのキンバレー−クラーク・コーポレーション （Kimberly-Clark Corporation）は、デミッキュ（Demique）という名称で適当 な布地を販売している。適当なポリウレタン不織布地は、日本のカネボウ・カン パニー（kanebo company）から販売されている。適当な織った布地は、ペンシル ベニア州、ブルームバーグのブルームバーグ・ミルズ（Bloomburg Mills）及び ノースカロライナ州、チャルロットのコムコ・カンパニー（Comco Company）か ら販売されている。 該タブは、伸長不能とし、ポリプロピレン、ポリエチレン及びその共重合体の 混合体のような従来の重合体で形成することができる。かかるタブは、典型的に 、かかる重合体で形成された押出し成形した表面材料層、又はフィルムを含んで いる。 図１及び図２を参照すると、長手方向の両端部２４、２６を有するおむつ２２ を解放可能に閉じるファスナー装置２０が図示されている。該ファスナー装置は 、おむつの端部２４に取り付けられた装着部材２８と、おむつの端部２６に取り 付 けられたおむつタブ３０とを含んでいる。該タブ３０は、中間の折り曲げ線又は 折り曲げ面３４、３６を有する伸長可能な表面材料層３２を含んでいる。該折り 曲げ線３４、３６は、タブ３０及び表面材料層３２を端末部分、すなわち取り付 け部分３０ａ、３２ａと、接続部分、すなわち中央部分３０ｂ、３２ｂと、端末 部分、すなわち固着部分３０ｃ、３２ｃとに仕切る。表面材料層３２は伸長可能 であり、上述した任意の方法で形成することができる。 当該技術分野で公知であるシリコーン被覆のような解放手段、すなわち被覆３ ８は、表面材料層３２の外面に沿って伸長している。該表面材料層の外面は、そ の全長に沿って伸長し、部分３０ａ、３０ｂ、３０ｃの内面から成る接着層４０ を有している。該接着層４０は、上述したようにおむつのタブの適用例に使用す るのに適した公知の感圧型接着材を備えることができる。 端末部分、すなわち取り付け部分３０ａに沿って伸長する接着層４０の１つの 部分は、おむつ２２のおむつの外側殻体との工場接合を形成し得るように露出さ れている。解放手段３８と同様のものとすることのできる解放手段、すなわち被 覆４２は、タブ３０の中央部分、すなわち接続部分３０ｂを横断して接着層４０ に沿って伸長している。機械的な係合部材４４が端末セグメント３０ｂに隣接す る位置に配置されており、接着層４０及び部材４４の部分は、タブ３０の該端末 部分、すなわち固着部分に沿って同程度に伸長している。 図示するように、該部材４４は、表面材料層３２から突出する複数の係合要素 ４４ａを備えている。該要素４４ａは、表面材料層３２と一体に形成するか、又 は別個に形成して、従来のフック・ループ布地のようにその後に取り付けるよう にすることができる。また、図３に図示するように、別個の要素４４ａ、４４ｃ 又は４４ｄを接着層４０内に埋め込むことも可能である（種々のかかる要素が米 国特許第3,748,701号、同第4,169,303号に図示されている）。要素４４ａ乃至４ ４ｄは、接着層４０の表面を超えて十分な距離を伸長し、係止する機械的な要素 の列又はその相補的な列と、又は不織の装置テープ、又は部材のような繊維状材 料と、或いはおしめの不織の裏側シートと機械的に係合することができる。 タブ３０は、特に図２に図示するような公知の「Ｚ折り」形態を提供する。し かしながら、伸長性、及び組み合わせた機械的／接着材の係合状態の更なる利点 が本発明に従って提供される。 図４を参照すると、本発明の第二の形態が図示されている。従って、おむつ５ ２を閉止するために使用されるおむつタブ５０が図示されている。該おむつタブ ５０は、表面材料のフィルム又は部材５４と、接着／粘着層５６とを備えている 。該タブ５０は、おむつを閉じ得るようにおむつの他端に固着された装着領域テ ープ又は部材５８に係合し得るように配置されている。該テープ５８は、おむつ ５０の外殻体に接着された支持表面材料層５７により支承された粘着層５９を有 している。 接着／粘着層（adhesive/cohesive layer）５６は、接着部分５６ａと、粘着 部分５６ｂとを有している。これらの部分は、交互の列又はストリップパターン にて図示されているが、任意のパターンが使用可能である。部分５６ａ、５６ｂ の相対的な表面積は、厳密でなくてよいが、その各々は、その所望の特性を達成 するのに十分なものでなければならない。例えば、１：１の表面積の比であれば 一般に満足し得るが、この値は、感圧型接着材の接着力、粘着材の接合力及び／ 又は汚染物質に対する粘着材の抵抗性に依存して変更が可能である。 接着部分５６は、上述した感圧型接着材にて形成することができる。粘着部分 は、本明細書の譲受人が所有する、マン（Mann）への米国特許第5,085,655号に 記載された粘着型エラストマーにて形成することができる。同様にマンの特許に 従って、装着領域のテープ５８の粘着層５９を設けることもできる。 接着／粘着層５６は、感圧型接着材の接着力及び汚染物質に対する粘着材の抵 抗性を提供する。また、層５６の接着材部分は、処分のために巻いた汚れたおむ つの利用可能な任意の面にタブ５０を固着することを可能にすることを理解すべ きである。伸長可能な表面材料又はタブの構造体を提供することに関して上述し た、横方向の共同押出し成形方法を使用して接着／粘着層５６を形成することが できる。 図５、図６、図７を参照すると、おむつ６２の解放可能な閉止体に使用される おむつタブ６０に関する本発明の第四の形態が図示されている。該おむつタブ６ ０は、規則的な列状に整合されて横列及び縦列に配置された複数の開口部、又は 孔６６を有する表面材料のフィルム又は部材６４を備えている。タブ６０は、お むつを閉じ得るようにおむつ６２の他端に固着された装着領域テープ又は部材６ ８に係合可能に配置されている。該テープ６８は、相補的なパターン、又は列に て配置された複数の直立の係合要素７２であって、おむつを閉じた状態に固着す べく開口６６内に受け入れ得るようにされた該複数の直立の係合要素を有する基 板フィルム７０を備えている。該基板フィルム７０は、接着剤、又は当該技術分 野にて公知のその他の手段によりおむつ６０に固着することができる。 図６に最も良く図示するように、表面材料フィルム６４には、要素７２を受け 入れる開口６６を一層良く提供し得るように非平面状の形態を付与することがで きる。例えば、開口６６は、フィルム６４のベース部分６４ｂに対して角度を成 して伸長する表面材料フィルム６４の傾斜部分６４ａ内を伸長する。この傾斜部 分６４ａは、ベース部分６４ｂの面と交差する面内にて伸長している。開口６６ の主要部分は、傾斜面内にあるため、この開口は、該開口の一部分が面外に伸長 する場合であっても、傾斜面内に略保持されているといえる。 フィルム６４は、熱圧延により熱硬化させ、所望の非平面状の形態を提供し且 つ要素が係合し及び係止する方向に向けて開口を効果的に刻むことができる。フ ィルム６４は、以下に特に説明するように、略伸長不能、又は延伸可能なタブを 提供し得るように適当な重合体材料で形成することができる。 開口６６は、図示するように、円形断面（熱硬化前）とすることができる。該 開口６６は、上方端縁部分６６ｂと、下方端縁部分６６ｃとを含む開口端縁６６ ａを備えている。要素７２は、上方端縁部分６６ｂと下方端縁部分６６ｃとの中 間の高さまで突き出している。従って、固着し、又はおむつを閉じるためには、 タブ部材６０は、最初に、固着点の上方に亙り且つ固着点を経て張力を加えて長 手方向（図７の右側）に動かし、次に、タブ部材を下方に動かして、表面材料の フィルム６４のベース部分６４ｂを装着部材６８の基板７０上に位置決めする。 張力を緩めると、タブ部材は、図７に示すように、僅かに左に引っ込み、要素７ ２は、係合を容易にすべく上方端縁部分６６ｂに隣接して最初に開口６６内に受 け入れられる。下方端縁部分６６ｃは、要素７２の保持力を増す。更に、該開口 ６６は、比較的幅の広い部分まで伸長する狭小な端部分を有するキー穴の形状と することができる。該要素７２は、キー穴形状とした幅の広い部分内に最初に受 け入れられ、次に、キー穴の狭小部分内により良く捕捉されて、閉止体の固着を 向上させる。この改良された拘束状態は、フィルム６４が伸長可能であり且つ閉 じた位置にて緊張されたとき、特に効果的である。 要素７２は、タブ６０が装着領域テープ６８に押し付けられ且つ該テープを横 断するように動かされたとき、開口６６に都合良く引っかけられ、又は受け入れ られる任意の形状とすることができる。該要素７２は、別個の非繊維状部材から 成ることが好ましい。該要素７２は、図５にキノコ状の形状にて図示されており 、拡張した頭部分は、開口内での係合状態を保つ作用を果たす。図７において、 装着領域テープ６８′はボウル状の形状の要素７２′を提供する。図示するよう に、要素７２、７２′及び開口６６は、対にて係合し得る寸法及び配置とされて いる。 開口６６及び要素７２の数、寸法、及び配分状態は厳格ではない。固着したと きに係合する開口及び要素の数は、１乃至500の範囲とすることができる。開口 ６６及び要素７２の主要な寸法は、約0.127ｍｍ乃至12.7ｍｍ（0.005インチ乃至 0.5インチ）の範囲とすることができる。 装着領域テープ６８、６８′及び／又は要素７２、７２′は、十分な機械的な せん断強度を確保するのに適当なこわさ又は硬さを持つ任意の重合体で形成する ことができる。例えば、ポリウレタン、ナイロン、ポリエチレン及びポリプロピ レンは十分に硬質である。また、これらの重合体は、回転する金型の上に押出し 成形して、基板のフィルム及び係合要素を同時に形成することができる。 図８及び図９を参照すると、本発明の第四の形態が、おむつ８２を閉じるのに 使用すべくおむつタブ８０と関連して図示されている。該おむつタブ８０は、整 合した横列及び縦列から成る規則的な列に配置された複数の開口又は孔８６を有 する表面材料のフィルム又は部材８４を備えている。該タブ８０は、おむつを閉 じるべくおむつ８２の他端に固着された装着領域テープ８８に係合し得るように 配置されている。該テープ８８は、おむつを閉じた状態に固着し得るように開口 ８６内に受け入れ得るようにされた複数の直立の係合要素９２を有する基板のフ ィルム９０を備えている。要素９２は、別個の非繊維状部材を備えることが好ま しい。該基板のフィルム９０は、接着材又は当該技術分野で公知のその他の手段 によりおむつ８０に固着することができる。 表面材料のフィルム８４の開口８６は、該フィルムに対して、開放メッシュ型 の構造体を実質的に提供する。タブ６０と比較して、該タブ８０は、実質的によ り広く開き、開口８６は、開口６６よりも相対的により大きい。開口８６は矩形 の形状で図示されているが、該開口は任意の形態とすることができる。 要素９２は、きのこ状の形状をしており、そのきのこ状形状の頭部分は、開口 ８６内での相互係止を向上させる。該要素９２は、タブ８０を装着領域テープ８ ８に押し付けて且つその装着領域テープ８８を横断するように動かしたとき、開 口８６内に便宜に受け入れられる任意の形状とすることができる。 開口８６及び要素９２は、開口内で１つ以上の要素に係合可能な相対的な寸法 及び配置とされている。図９において、開口８６の各々に２つの要素９２が受け 入れられる。しかしながら、１つの開口内に３つ以上の要素を受け入れることが できる。開口及び要素の実際の寸法は、上述した寸法と同様にすることができる 。 タブ８０及び装着領域テープ８８は、タブ６０及びテープ６８に関して上述し た材料と同様の材料で形成することができる。また、同様の加工技術を使用して タブ及びテープを形成することもできる。 図１０、図１１を参照すると、ファスナー装置１００は、装着部材１０４に係 合して、おむつ１０６を解放可能に閉じるおむつのタブ部材１０２を備えている 。該おむつのタブ１０２は、感圧型接着層１１０を有する表面材料のフィルム又 は部材１０８を有している。該タブ１０２は、伸長不能又は伸長可能とすること ができる。装着部材１０４は、感圧型接着層１１４を使用するといった適当な方 法にておむつ１０６の外殻体に固着された表面材料フィルム又は部材１１２を備 えている。 表面材料のフィルム１０８は、透き通っている、すなわち透明であり、接着層 １１０は、例えば、表面材料フィルム１０８を通じて見ることができるように黄 色といった適当な色となるように着色されている。フィルム１０８の透明さは、 典型的な不透明化剤を省くことで実現される。接着層１１０の着色は、適当な色 素又は顔料を接着材組成物に添加することで提供することができる。 装着部材１０４の表面材料層１１２は、透明な表面材料層１０８を通じて見た とき、層１１０の色と協働する色を有する露出面、すなわち外側の接着面１１６ を提供し、接着材が適正に係合したこと及びおむつが適正に閉じたことを色で表 示する。この目的のため、表面材料層１１２及び／又はその接着面１１６は、製 造中表面材料組成物に含めるか、又はその後に接着面１１６に施される従来の色 素又は染料により着色することができる。例えば、接着面１１６は青色に着色さ れる。 色の濃さは次のように選択する。すなわち、タブ１０２及び装着部材１０４を 緊密に重なり合う関係に配置して、適正な又は所望の接着材の係合及びおむつの 固着状態となったとき、透明な表面材料フィルム１０８を通じて見たとき、タブ １０２が緑色と見えるような色の濃さを選択する。例えば、図１１を参照すると 、おむつのタブ１０２及び装着部材１０４の断面図が図示されている。確実な係 合状態の場合、タブ１０２は、矢印Ａの方向に見たとき緑色となる。 色の変化の１つの代替例として、タブ１０は、装着部材１０４と確実に係合し たときに透明となる曇った、すなわち半透明の外観となるようにしてもよい。 この開示内容は単に一例にしか過ぎず、本明細書に含めた教示内容の妥当な範 囲から逸脱せずに、細部を追加し、修正し又は省略することにより種々の変更が 可能であることは明らかである。このため、本発明は、次の請求の範囲が必然的 に限定する場合を除いて、本明細書の特定の詳細にのみ限定されるものではない 。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｌ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ， ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，Ｒ Ｕ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 スピリゼフスキー，カレン・エル アメリカ合衆国オハイオ州44123，ユーク リッド，イースト・トゥーハンドレッドア ンドトゥエンティシックスス・ストリート 91 (72)発明者 ハートマン，ウィリアム・ジー アメリカ合衆国オハイオ州44133，ノー ス・ロイヤルトン，フォックスウッド 10135 (72)発明者 アバロン，ゲイリー・エイ アメリカ合衆国オハイオ州44077，ペイン ズビル，ラーチビュー・ドライブ 2471 (72)発明者 サベイジ，デービッド・エル アメリカ合衆国オハイオ州44077，ペイン ズビル，レイバンウッド・レイン 10444 (72)発明者 マン，ロジャー・エイチ アメリカ合衆国カリフォルニア州92625, カロナ・デル・マル，カブリロ・テラス 436 (72)発明者 リン，リンダ アメリカ合衆国オハイオ州44124，リンド ハースト，フォード・ロード 1379

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．第一及び第二の構成要素を共に解放可能に固着する締結装置において、 該第一及び第二の構成要素にそれぞれ取り付けられたタブ及び装着部材を有し 、該タブ部材が、少なくとも１つの傾斜部分まで伸長するベース部分を有する表 面材料部材を備え、該表面材料部材に開口が略形成され、 前記ベース部分が、ベース平面内にて伸長し、 傾斜面内で伸長する前記傾斜部分が前記ベース平面と交差し、 前記装着部材が、基板平面内を伸長する略平坦な形態の基板部分と、機械的な 固着部分とを含み、 該機械的な固着部分が、前記基板及び基板平面から突き出す少なくとも１つの 機械的な係合要素を備え、 前記装着部材の前記基板部分と重なり合う関係に配置された前記タブ部材の前 記ベース部分と前記構成要素とを前記締結装置が接続するとき、該機械的な係合 要素が前記開口内に受け入れられ、 前記傾斜平面が前記基板平面と交差するようにした、締結装置。 ２．請求項１に記載の締結装置において、 前記表面材料のベース部分が、開口が形成された複数の前記傾斜部分を備え、 前記装着部材が、前記開口と係合する複数の前記機械的な係合要素を備える、 締結装置。 ３．請求項１に記載の締結装置において、 前記表面材料のベース部分が、開口が形成された複数の前記傾斜部分を備え、 前記開口及び傾斜部分が、整合した列状に配置され、 前記装着部材が、前記整合した開口の列と係合し得るように相補的なパターン の整合列で配置された複数の前記機械的な係合要素を備える、締結装置。 ４．請求項３に記載の締結装置において、 前記タブが、前記装着部材と係合し得るように該装着部材に向けて伸長し得る ようにされた長さを有し、 前記開口及び傾斜部分の前記列が前記タブの長さに沿った隔たった位置にて横 断状に配置される、締結装置。 ５．請求項２に記載の締結装置において、 前記タブ部材が伸長可能である、締結装置。 ６．請求項２に記載の締結装置において、 前記タブが、前記装着部材に向けて伸長し得るようにされた長さを有し、 前記タブ及び装着部材が前記タブの長さの方向に向けて相対的に動くことによ り、前記装着部材の基板部分上に重ね合わされた前記タブのベース部分と前記部 材とを係合状態にし且つ非係合状態にし、 前記開口の各々が、下方端縁部分及び上方端縁部分を有する、前記傾斜面内に 略配置された開口部の端縁を有し、 前記機械的な係合要素の各々が、前記基板部分から突き出して、前記開口の前 記下方端縁部分と上方端縁部分との中間の高さに達するようにした、締結装置。 ７．請求項６に記載の締結装置において、 前記開口及び機械的な係合要素の各々の主要な横方向寸法が、約0.127ｍｍ乃 至約12.7ｍｍ（約0.005インチ乃至約0.5インチ）の範囲内にある、締結装置。 ８．請求項１に記載の締結装置において、 前記第一及び第二の構成要素は、おむつの両端部を備え、 前記タブ部材の一方がおむつの一端に隣接して各横端縁に取り付けられ、前記 装着部材が、該おむつの他端に隣接して取り付けられる、締結装置。 ９．第一及び第二の構成要素を共に解放可能に固着する締結装置において、 該第一及び第二の構成要素にそれぞれ取り付けられたタブ及び装着部材を有し 、前記タブ部材が、複数の開口を有する表面材料部材を備え、 前記装着部材が、略平坦な形態を有する基板部分と、該基板から規則的なパタ ーンにて突出する複数の機械的な係合要素とを備え、 該機械的な係合要素が、前記表面材料部材と相互に係合し得るように係合ヘッ ド部分まで伸長するベース部分を有し、 前記機械的な係合要素が、前記装着部材の前記基板部分と重なり合う関係に配 置された前記タブ部材の前記ベース部分と前記構成要素とを前記締結装置が接続 するとき、該機械的な係合要素が、前記開口内に受け入れられ、前記機械的な係 合ヘッド部分が、前記表面材料部材の上方に突出し、前記複数の機械的な係合要 素が、前記開口の各々内に受け入れられ、 該開口及び機械的な係合要素が、前記開口の各々内に予め選択した最大数の前 記機械的な係合要素を係合させる寸法及び配置とされた、締結装置。 １０．請求項９に記載の締結装置において、 予め選択された前記最大の数が約２乃至約500の範囲内にある、締結装置。 １１．請求項１０に記載の締結装置において、 前記表面材料部材が、ある厚さを有し、 前記機械的な係合要素のベース部分が、該厚さに略少なくとも等しい距離だけ 前記基板部分から突き出す、締結装置。 １２．請求項１１に記載の締結装置において、 前記タブ部材が伸長可能である、締結装置。 １３．請求項１１に記載の締結装置において、 前記表面材料の前記ベース部分に形成された前記開口が規則的な格子列状に配 置される、締結装置。 １４．請求項９に記載の締結装置において、 前記第一及び第二の構成要素が、おむつの両端を備え、 前記タブ部材の一方が、おむつの一端に隣接して各横端縁に取り付けられ、 前記装着部材が前記おむつの他端に隣接して取り付けられる、締結装置。 １５．第一及び第二の構成要素を共に解放可能に固着する締結装置において、 該第一及び第二の構成要素にそれぞれ取り付けられたタブ及び装着部材を有し 、該タブ部材が、第一の部分と第二の部分とを備えるタブ接触固着層を有する表 面材料部材を含み、 該第一の部分が感圧型接着性のタブ層を備え、該第二の部分が粘着性のタブ層 を備え、 前記装着部材が、粘着性の受け入れ層から成る装着接触固着層を備え、 前記構成要素が、洋前記感圧型接着性及び粘着性のタブ層と共に前記粘着性の 前記受け入れ層と接触するとき、前記タブ及び装着固着層が重なり合うようにし た、締結装置。 １６．請求項１５に記載の締結装置において、 前記タブの固着層の前記第一及び第二の部分が共通の平面内に配置された表面 を有する、締結装置。 １７．請求項１６に記載の締結装置において、 前記タブの固着層の前記第一及び第二の部分が繰り返すパターンにて配置され る、締結装置。 １８．請求項１７に記載の締結装置において、 前記繰り返すパターンが、前記感圧型接着性及び粘着性が交互に現れるストラ イプから成る、締結装置。 １９．請求項１５に記載の締結装置において、 前記第一及び第二の構成要素が、おむつの両端を備え、 前記タブ部材の一方がおむつの一端に隣接して各横端縁に取り付けられ、 前記装着部材が該おむつの他端に隣接して取り付けられる、締結装置。 ２０．第一及び第二の構成要素を共に解放可能に固着する締結装置において、 該第一及び第二の構成要素にそれぞれ取り付けられたタブ及び装着部材を有し 、該タブ部材が、格納位置にてＺ字形に折り畳み可能であり且つ固着位置まで展 開可能であり、前記装着部材との組合わさった機械的且つ接着材の固着状態を提 供し、 前記タブ部材が、一体の取り付け部分、接続部分及び固着部分を有する表面材 料部材を含み、 前記部分の各々が、前記表面材料部材の第一の面を形成し得るように第一の平 面内で伸長する第一の面と、前記表面材料部材の第二の面を形成し得るように第 二の平面内で伸長する反対側の第二の面とを有し、 前記取り付け部分の前記第一の面に沿って伸長する取り付け接着層と、 前記固着部分の前記第一の面に沿って伸長する固着接着層と、前記取り付け部 分の前記第一の面に沿って伸長する解放手段と、該固着部分に沿って伸長する前 記接着層から突出する機械的な締結要素とを備え、 前記取り付け部分の前記第二の面が、前記取り付け接着層が前記第一の構成要 素に固着された状態にて前記接続部分の前記第二の面に向けて折り畳まれ、 前記固着部分の前記第一の面が、前記タブ部材が格納位置にて折り畳まれると き、前記解放手段に向けて且つ前記接続部分の第一の面に向けて折り畳まれ、 前記固着部分の前記第一の面が、前記タブ部材を前記固着位置まで展開させた とき、前記解放手段から離れる方向に折り畳まれて、前記固着接着材及び機械的 な締結要素を露出させ、 前記装着部材が、前記タブ部材と共に、組合わさった接着材の及び機械的な固 着と確実な接着材の固着とを提供する接触面手段及び機械的な係合手段を備える 、締結装置。 ２１．請求項２０に記載の締結装置において、 前記接着材層が、前記接続部分の前記第一の面に沿って伸長し、 前記解放手段が、前記接続部分に沿って伸長する前記接着材層の外面により支 承される、締結装置。 ２２．請求項２１に記載の締結装置において、 前記機械的な締結要素がフックから成る、締結装置。 ２３．請求項２１に記載の締結装置において、 前記機械的な締結要素が前記固着する接着層内に埋め込まれた別個の要素から 成る、締結装置。 ２４．請求項２１に記載の締結装置において、 前記タブ部材が伸長可能である、締結装置。 ２５．請求項２０に記載の締結装置において、 前記第一及び第二の構成要素がおむつの両端を備え、 前記タブ部材の一方が、おむつの一端に隣接して横端縁の各々にて取り付けら れ、 前記装着部材が前記おむつの他端に隣接して取り付けられる、締結装置。 ２６．第一及び第二の構成要素を共に解放可能に固着する締結装置において、 該第一及び第二の構成要素にそれぞれ取り付けられたタブ及び装着部材を有し 、該タブ部材が、第一の面と、第二の面とを有する透明な部分を含む表面材料部 材と、少なくとも前記透明な部分に沿って伸長する前記表面材料部材の１つの面 におけるタブ接着層とを備え、 該タブの接着層が、前記透明な層を通じて見たとき、第一の色を有し、 前記構成要素を共に固着し得るように前記タブの接着層が接着可能に係合し得 るようにされた粘着面を有する装着部材を備え、 該粘着面が第二の色を有し、 前記タブ接着層が前記粘着面と接着可能に係合したとき、前記第一の色及び第 二の色が協働して、前記透明な層を通じて視覚的に認識可能な色表示を提供して 、前記タブ接着層と粘着面とが接着状態に係合したことを確認するようにした、 締結装置。 ２７．請求項２６に記載の締結装置において、 前記色表示が、前記透明な層を通じて見たとき、実質的に認識可能である第三 の色から成り、 該第三の色が、前記第一及び第二の色と相違する、締結装置。 ２８．請求項２６に記載の締結装置において、 前記第二の色が前記第一の色と相違する、締結装置。 ２９．請求項２６に記載の締結装置において、 前記第一及び第二の構成要素がおむつの両端を備え、 前記タブ部材の一方がおむつの一端に隣接して横端縁の各々にて取り付けられ 、前記装着部材が、前記おむつの他端に隣接して取り付けられる、締結装置。