JP2000502946A - 油凝集生成物及びその使用方法 - Google Patents

油凝集生成物及びその使用方法

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Abstract

(57)【要約】 グリセリド、脂肪酸、アルケン及びアルキンからなるグループから選択される油成分と共重合体成分とを用いて熱化学反応から調製される油凝集組成物と、このような組成物を、水面に流出した油を凝集するために用いる方法。代表的な高分子化合物としては、例えば、イソブチルメタクリル酸高分子化合物が含まれ、代表的な油成分としては、例えば、亜麻仁油等の乾性油から得たグリセリドが含まれる。本発明の組成物は、撹拌及び温度には依存せずに、水面上に浮き、油を凝集するため、塩水及び淡水の両方に用いることができる。凝集剤によって流出油が凝集された後、浮いている凝結油を水から機械的手段によって容易に取り除くことが可能であり、油の少なくとも99.9%を取り除くことができるため、極微量の油だけが水に残ることになる。代替的な方法としては、多孔性の支持体の中にこの組成物を含ませ、支持体を流出油に適用することもできる。この多孔性の支持体は、凝集生成物がグループ5のオイルあるいはアスファルトを浮かせることが可能な浮揚性の素材であることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】 油凝集生成物及びその使用方法 発明の分野 本発明は、広い水域に流出した油及びアスファルト油層の処理に関する。特に 、本発明は、流出した油あるいはアスファルトを容易に水表面から取り除くこと ができるように、流出した油あるいはアスファルトを凝集するための、そして/ あるいは、それらの粘弾性を増すための組成物を作る、また、それを用いる方法 に関する。凝集組成物は、グリセリド、脂肪酸、アルケン及びアルキン、そして 高分子化合物成分からなるグループから選択される油成分の特定の組合せから合 成されるもので、取扱いが容易なように、さらに溶媒で薄めてもよい。この組成 物によって凝集された油塊は、水面上に浮遊するので、すくって容易に取り除く ことができる。この組成物は流出油に直接適用することができる。あるいは択一 的に、バーミキュライト等の多孔性支持体に浸透させてから流出油の上にまくこ ともできる。 発明の背景 不幸にも、淡水及び塩水における、油及びアスファルトの流出事故が繰り返し 起きており、近年には、流出油による悲惨な結果が明らかになっている。流出油 は、海洋生物への害、水質汚染、海岸線への被害、そして、汚染水域に生息する 鳥及び他の野生動物への害を起こす。アスファルト流出の場台、液体アスファル トは、通常、速やかに冷えて凝固し、 水面下に沈むため、生物災害になるのを避けるためには、費用がかかるダイビン グ・サルベージ作業が必要となる。油及びアスファルトの流出は、環境上、そし てもちろん財政的にも、大きな損失を引き起こすため、流出物質を容易に水面か ら取り除くことができるように、油あるいはアスファルトの流出を抑えるような 組成物を作る方法、及びそのような組成物を用いる方法が必要とされている。 ここ数年、流出油を抑えるための多くの方法が考案されている。例えば、水面に 流出された油を物理的に抑える、あるいは除去するために、フェンス、ブーム及 びスキマー等の機械的装置が用いられている。さらに、種々のタイプの油吸収剤 、例えば、わら等が過去に用いられている。また、流出油を抑える、あるいは凝 集するために種々の化学処理剤が用いられている。ギルクリスト( Gilchrist) 氏らの米国特許第3,755,189号には、乾性油、溶媒及び触媒の組合せか らなる、水に浮遊する油を抑制するための組成物が説明されている。これは、水 面上に浮いている油を抑制することが可能である。さらに、ザル( Zall)氏の 米国特許第3,977,967号には、流出油をゲル化あるいは凝結可能な、高 い分子量を持つ高分子化合物を用い、水面から凝結油を容易に掻き取る流出油の 抑制方法が説明されている。 従来の技術における、ギルクリスト及びザル氏らの組成物及び方法は、特に水 面が穏やかな場合に、流出油を水面から取り除く、適度に有効な手段を提供する 。しかし、水面が穏やかな場合でも、また荒れている場合でも、流出油を包囲、 凝集、浮遊そして抑制することが可能な組成物は、これまで知られていない。油 と水の性質から、通常、油の軽い成分は24時間から28時間中に水面から蒸発 するが、油の重い成分は水面下に沈み、結局、水との乳濁液を形成する。特に、 油の流出がある場合、 通常、水面が荒れているので、水面から流出油を取り除くのに従来の組成物及び 方法は効果的ではない。 ステーリング( Sterling )氏の米国特許第3,067,154号には、接着 剤及び封着化合物として有用な、グリセリドを含む柔らかな弾性重合体の混合物 が開示されている。これらの混合物は、最終組成物の5から25重量パーセント の油と、最終組成物の10から50重量パーセントの弾性重合体のブレンドであ り、他の成分として滑石、粘土及び溶媒等を含む。これらの混合物は、熱化学反 応の条件に晒されていないため、油を容易に除去するという点において、水面で 油を凝集するようには作用しない。 アルパー( Alper )氏の米国特許第5,437,793号には、72から77 %のグリセリドと、23から28%のポリ(イソブチルメタクリレート)高分子 化合物との合成処理の生成物と、45から55%の溶媒とからなる凝集組成物が 開示されている。イソブチルメタクリレート高分子化合物を持つ亜麻仁油の熱反 応によって形成される組成物は、柔らかな樹脂のような生成物であり、溶媒で薄 めると、流出油にスプレー可能な、すなわち油を凝集するために流出油に導入可 能な混合物となる。 発明の要約 実験によって、高分子化合物と、種々の天然の動物及び植物油、脂肪酸、アル ケン及びアルキンとから生成された、溶媒を必要とせずに使用可能な新しい生成 物が発見された。 したがって、本発明は、グリセリド、脂肪酸、アルケン及びアルキンからなる グループから選択される油成分と高分子化合物成分との熱反応生成物である組成 物に関する。これには、組成物が、72から77%の、亜麻仁油から得られたグ リセリド及び23-28%のポリ(イソブチルメ タクリレート)高分子化合物の反応生成物を含むとき、組成物は溶媒を含まない という条件が加味される。生成物の最終的な用途に応じて、「第一終点」生成物 あるいは「第二終点」生成物を提供するように反応条件を調整することができる 。種々の天然の動物及び植物油から得られたグリセリドとメタクリレート高分子 化合物との熱反応生成物、あるいは、およそ8から24の炭素原子を含む脂肪酸 、アルケンあるいはアルキンとメタクリレート高分子化合物との熱反応生成物か らなる組成物が望ましい。これらの油成分とメタクリレート高分子化合物成分と の組合せは、反応条件に応じ、第一あるいは第二終点生成物を提供することがで きる。 用語「第一終点生成物」を、ファンデルワールス引力、水素結合などを含む多 くの非共有結合性相互作用によって保持された協同構造を持つ、反応の可溶性生 成物を表すために用いる。また、用語「第二終点生成物」を、生成物の平均分子 量及び分子量分布の変化を示す、高分子化合物成分と油成分との共有結合の形成 結果である反応生成物を表すために用いる。 また、本発明は、流出油に付随する清掃作業に用いる新規の装置、特に、本発 明の組成物を携帯し流出油に適用できるように適合した、清掃作業を容易にする 装置に関する。 したがって、本発明の目的は、特に、燃料油、原油及び非清浄モーター油等の種 々の油そしてアスファルトの清掃に用いる油凝集組成物を提供すると共に、また 、その組成物を作る、そして用いる方法を提供することである。 また、本発明の目的は、油の重い成分と軽い成分の両方を凝集し水面上に浮く 組成物を提供することによって、重い油成分が沈んでしまい回収不可能となる、 あるいは水との乳濁液を形成することを防ぐことにあ る。 また、本発明の目的は、適当な溶媒で薄めて支持体に適用、すなわち染み込ま せることが可能な凝集生成物を得ることができる高分子化合物と油との凝集組成 物を作る方法を提供することである。 さらに、本発明の目的は、流出が起こった種々の水温及び種々の水質において 流出油を凝集することが可能な組成物を提供することである。本発明のもう一つ の目的は、水中に流出した油の少なくとも99.9%を取り除く、もし残るとし ても残油が微量になる凝集組成物を提供することにある。 図面の説明 図1Aは、10.00度/分の走査速度における例9のスタート物質の示差走 査熱分析( DSC )プロフィールである。 図1Bは、10.00度/分の走査速度における例9の生成物のDSCプロフィ ールである。 図1Cは、10.00度/分の走査速度における例10のスタート物質のDSC プロフィールである。 図1Dは、10.00度/分の走査速度における例10の生成物のDSCプロフ ィールである。 図2(a)から2(g)は、流出油の清掃作業に用いる、オプションとして本 発明の凝集組成物が染み込ませたマットあるいはパッドの典型的な形状を示す。 図2(a)は、軸a−aに沿って折るのに適当なマットあるいはパッド素材の 好適実施例の上面図である。 図2(b)は、軸b−bに沿って折るのに適当な図2(a)のマットあるいは パッドを誇張表現した斜視図である。 図2(c)は、軸c−cに沿って折るのに適当な図2(b)のマットあるいは パッドの誇張斜視図である。 図2(d)は、「x」マークが付いた位置に沿って密閉、すなわち縫われた図 2(c)のマットあるいはパッドの誇張斜視図である。 図2(e)は図2(d)の側面図である。 図2(f)は、図2(d)の折られたマットあるいはパッドの、切込みが入れ られて指状になった代替的な実施例である。 図2(g)は、図2(f)の側面図であり、指状物の低端の切断部を示すもの である。 図3(a)から3(c)は、油あるいはアスファルト流出の清掃作業に用いる 、オプションとして本発明の凝集組成物を染み込ませた封じ込めブームの典型的 な形状を示す。 図3(a)は、封じ込めブームを形成するのに適当なマットあるいはパッドの 好適実施例の斜視図である。 図3(b)は、図3(a)の側面図であり、端部のスポット封着がない状態を 示す。 図3(c)は、図3(a)及び3(b)のマットあるいはパッドから形成され る望ましい封じ込めブームの形状である。 図4(a)は、軸a−aに沿って折るのに適当なマットあるいはパッドを示す 。 図4(b)は、軸b−bに沿って折るのに適当な、折られた図4(a)のマッ トあるいはパッドを示す。 図4(c)は、折られた図4(b)のマットあるいはパッドを示す。 図4(d)は、折られた図4(c)のマットあるいはパッドからできた封じ込 めブームを示す。 図5は、例1のパラグラフBの生成物の分子量決定のクロマトグラム を示す。 発明の詳細な説明 本発明は、新規の組成物それ自体を作る方法と、流出油を凝集するためにこの 組成物を用いる方法に関する。この組成物は、高分子化合物成分と、グリセリド 、脂肪酸、アルケン及びアルキンからなるグループから選択される油成分とから 容易に合成されるものである。好適実施例においては、イソブチルメタクリレー ト高分子化合物と、亜麻仁油あるいはヒマワリ油等の天然油から得られた油成分 とから凝集生成物を合成する。任意に、この凝集組成物を、2,2,4−トリメ チル−1,3ぺンタンジオール・モノイソブチレートあるいはアセトン等の溶媒 で薄めてもよい。もし所望ならば、この希釈凝集組成物を、固体の吸着剤あるい は吸収剤である回収支持体に加えてから、それを、油が流出した水面に適用する ことも可能である。 組成物の高分子化合物成分は、メタクリレートから得られる高分子化合物等の 合成高分子化合物である。メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、イソ ブチルメタクリレートあるいはn−ブチルメタクリレートから高分子化合物を得 ることが好ましいが、メタクリレート高分子化合物を含む共重合体であってもよ い。高分子化合物は、ICIアクリリクス( ICI Acrylics )からELVACITE 2 045として入手可能なポリ(イソブチルメタクリレート)高分子化合物、ある いは ELVACITE 2008あるいは2043等のメタクリレートあるいはメタクリ ル酸共重合体であることが最も好ましい。しかし、他の同等な高分子化合物も本 発明の同等な組成物を調製するために用いることが可能であることは予期できる 。本発明の処理に有意に高分子化合物の組合せを用いることができる。 ある高分子化合物が本発明に使用可能かどうかを決定するには、ここに述べる ように、対象となる高分子化合物成分を油成分と組み合わせて、この組合せが加 熱後に均質な生成物を形成するかどうを観察するテストを用いる。理想的には、 組成物の高分子化合物成分のパーセンテージは、重量でおよそ15から75%の 範囲にあるべきで、20から40%が好ましく、およそ25から35%がより好 ましい。 本発明の一つの実施例においては、組成物の油成分は、植物あるいは動物の油 から得られるグリセリドである。植物油の場合は、植物の種を加熱せずに押しつ ぶすことによってその中に含まれる油を得ることができる。植物油としては、ひ まわり、桐、亜麻の種等の乾性油、そして、大豆及び綿実油等の半乾性油が、本 発明のグリセリド成分として有用である。魚油、タロー及びラード等の動物油も 本発明のグリセリド成分として用いることができる。本発明においては、どのよ うな乾性油あるいは半乾性油も有用であることが予期される。概して、乾性油は 、酸素と反応して比較的に乾燥した薄膜を形成する延展性の液体として定義され る。本発明の処理においては、本発明の方法に有用な油凝集組成物を提供するた めに、任意に、高分子化合物との反応物として二つ以上のグリセリドの組合せを 用いることができる。 好適実施例においては、組成物の油成分は、カルギル社( Cargill,Inc.)か らスプリーム・レンシード・オイル( Supreme Linseed 0il )として入手可能 な亜麻仁油、あるいはヒマワリ油等の乾性油から得られるグリセリドである。グ リセリドは、凝集組成物のおよそ25から85%含まれるべきであるが、およそ 60から80%が好ましく、およそ65から75%が最も好ましい。この開示に おけるパーセンテージは、そうでないと述べられない限り、重量パーセンテージ である。 高分子化合物との反応物として用いられる、本発明の組成物の油成分 が、脂肪酸あるいはアルケンあるいはアルキンである場合は、およそ8から24 の炭素原子を含むべきであり、およそ10から22の炭素原子が含まれることが 好ましい。このような脂肪酸、アルケン及びアルキンは、多くの供給元が市販し ている。典型的な脂肪酸は、ラウリン酸[ドデカン酸]、リノレン酸、シス−5 −ドデカン酸、オレイン酸、エルカ酸[シス−ドコサン酸]、10−ウンデシン 酸( 10-undecynoic acid )、ステアリン酸、カプリル酸、カプロン酸、カプリ ン酸[デカン酸]、パルミチン酸酸、ドコサン酸、ミリストレイン酸酸[シス− 9−テトラデセン酸( cis-9-tetradecenoic acid )]及びリノール酸等の飽和 及び不飽和脂肪酸の両方を含む。典型的なアルケン及びアルキンは、少なくとも 一度、好ましくは一度あるいは二度の不飽和度、そしておよそ8から24の炭素 原子を含むが、10から20の炭素原子が含まれることが好ましい。好ましいア ルケン及びアルキンとしては、1−デセン( 1-decene )、トランス−5−デセ ン、トランス−7−テトラデセン、1,13−テトラデカジエン( 1,13-tetrad ecadiene )、1−テトラデセン、1−デシン( 1-decyne )及び5,7−ドデ カジイン( 5,7-dodecadiyne )等がある。 本発明の処理は、二つのスタート物質の単純な混合物、あるいはどちらのスタ ート物質とも異なる特徴を持つ生成物を生じるため、熱化学反応によって新しい 組成物が生成されることを示す。特に、本発明の、油と高分子化合物との凝集組 成物は、高温に加熱された後も「クリアー・ピル」テストに合格し、冷却後も二 つの部分に分かれることがなく、むしろ均質な単一相の化合物を形成する。 生成された凝集組成物は、いくつかの用途にそれ自体で使用可能であるが、そ れを溶媒で薄めて用いることもできる。この溶媒の量は、凝集組成物に対する油 成分の相対的なパーセンテージに応じて変化する。例 えば、もし多量の油成分が含むなら、組成物はより流動的であるため、少量の溶 媒を用いる。凝集生成物の溶媒すなわち希釈成分は、通常、凝集組成物を溶解あ るいは希釈可能な液体あるいは液体混合物からなり、中間組成物の蒸発、所望の 流動性及び凝集性を制御すべきである。そして、海洋生物に配慮して、溶媒の毒 性を考えなければならない。特に、溶媒は、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、 アルコール、ケトン、エーテル、アルデヒド、フェノール、カルボン酸、合成化 学物質及び天然の物から選択可能である。 一つの実施例においては、凝集剤の溶媒成分は、凝集組成物がおよそ100パ ーセント固体になるような、先に指定したグリセリドでもよい。この場合、溶媒 からの毒性はほとんどなく、特定の用途に有用な、極度に粘性を持つ生成物が形 成される。 好適実施例においては、溶媒は、2,2,4−トリメチル−1,3ペンタンジ オール・モノイソブチレートあるいはアセトンである。溶媒の量は、凝集剤と溶 媒との生成物に占める溶媒の全パーセンテージがおよそ35からおよそ95%の 範囲内にあればよいが、凝集生成物のおよそ50%が好ましい。 本発明の凝集組成物は熱反応処理によって調製される。この処理の第一ステッ プでは、撹拌を続けながら、油成分(グリセリドあるいは脂肪酸あるいはアルケ ンあるいはアルキン)を、1分につきおよそ華氏5度の速度でおよそ華氏235 から350度に加熱する。その後、この加熱された油成分に、通常粉末の形態に ある高分子化合物成分をゆっくりと混ぜ込む。用いた特定の反応物に応じて、油 成分は、凝集組成物のおよそ25から85%の範囲になるべきであるが、およそ 65から80%が好ましく、およそ72から77%がより好ましい。また、高分 子化合物は、およそ1から50%の範囲になるべきであるが、およそ20から4 0%が好ましく、23から28%がより好ましい。この混合物を正しく混ぜた後 、用いた特定の成分と所望する反応の終点とに応じて、混合物をおよそ400か ら華氏700度に加熱する。通常、およそ華氏500度よりも低い反応温度では 「第一終点生成物」が生じ、およそ華氏500度を超える温度では「第二終点生 成物」が生じる。クリアー・ピル・テストが、反応が第一終点に到達したこと、 すなわち、熱い反応混合物の一滴をきれいなガラスの上にたらすと冷えて明瞭 な薄膜ができることを示すまで、混合物をその温度に加熱する。クリアー・ピル ・テストが、反応が第一終点に到達したことを示すなら、華氏200度以下の温 度、通常およそ華氏180度に混合物を冷却する。冷却後、扱いが容易なように 生成物をより液状にするために、凝集生成物を適当な溶媒で希釈してもよい。溶 媒を添加する温度は重要ではないが、凝集組成物がまだ柔軟で溶媒が急速に蒸発 しない温度において添加すべきである。 油成分と高分子化合物成分との間には、温度及び時間の面から、二つの反応が 生じるように思われる。反応の第一終点においては、華氏100度から華氏25 0度の範囲に融点を持つ、ゴムのような、粘弾性がある比較的に柔らかな生成物 が生じる。この第一終点生成物は、均質であり、融解あるいは溶解によって分離 するものではない。この反応は華氏350度から500。Fにおいて起こる。こ れを「第一終点生成物」(可溶性生成物)と呼ぶ。 第二の反応においては、高分子化合物は、およそ華氏500度を超える温度で 、完全な、あるいは部分的な連鎖分裂を生じ、離散した高分子化合物有離基に変 わる。華氏350度から華氏500度においては、高分子化合物成分の部分的な 連鎖分裂(イソブチルメタクリレート高分子化合物のm.w.は300,000 ダルトンである)は、鎖の端部あるい は中央において起こり、これによって低い分子量の生成物が生じると考えられる 。三元組成物内において(はんだを形成するSn及びPbに類似する)溶解反応も起 こっていると考えられる。しかし、化学反応の発生は分子量の変化から確証でき る。 組成物の活性化エネルギーに依存して、5分から20時間まで温度を保持した華 氏500度から最高華氏900度における反応では、第二終点生成物が生じる。 この反応は、生成物の呈色、流動性及び比熱の変化から視覚的に観察可能である 。[注記:第一終点生成物においては、反応の終点は、呈色の変化、流動性の変 化及び溶液ガス発生の休止から観察できる。また、示差走査熱分析によって測定 される比熱にも変化がある。第二終点生成物は、およそ62,000ダルトンの 量平均分子量があり、これは、高分子化合物の完全な連鎖分裂と一貫しており、 より低い分子量の化合物を生じるより小さな遊離基が生じている。油成分が高度 に不飽和であるなら、これら生成物の融点は、通常華氏300度を超え、高密度 に結合された三次元の分子マトリックスが形成されるため生成物は固体になる。 油成分の不飽和の度合いが低い場合、生成物は通常液体であり、このことは、こ のタイプの反応と一貫している。 油成分と高分子化合物成分とは熱反応を生じるが、この反応は、周囲の環境が 不活性、酸化あるいは還元性であっても、余り影響を受けないように思われる。 この反応によって、油成分の高分子化合物成分に対する比と、高分子化合物成分 そして/あるいは油成分の選択とに応じ、「柔らか」から「硬い」の範囲で、ま た、弾性から脆性の性質を得て凝集組成物が調製された。 もし反応混合物が、冷却後に二つの位相に分かれるなら、凝集剤としては有用 ではない。この方法で、本発明に用いる高分子化合物を識別することができる。 上記に説明した処理によって作られた希釈凝集組成物は、概して次の性質を持 つ。 沸点:成分種類と量によって変化 外観:蒼白黄色の明瞭な油液匂い:非常に穏やか、特徴的に油っぽい 水溶解度:無視できる程度 不揮発性物質:0−50% 引火点:成分の種類と量とに応じて変化(>華氏140度溶媒を含む場合、溶媒 を含まない場合はより高い) 可燃度:可燃性液体 粘度:230−4740cps 本発明の凝集組成物を用いる場合、油で覆われた表面に直接的に適用すること もできるが、適当な溶媒で希釈して噴霧する、あるいは流出油の上に散らしても よい。この組成物は流出油を凝集するため、凝集された油が水面に浮く。択一的 に、希釈組成物を多孔性の支持体に含ませてから、溶媒を蒸発させて、支持体に 染み込ませた、油と高分子化合物との組成物を得るようにしてもよい。この含浸 支持体を流出油の上に広げ、油の凝結を発生させ、水面上に浮く凝結油を容易に 収集することが可能である。 概して組成物を流出油の表面に適用するという処理によって、流出油を凝集し 、凝結油を浮遊させるために、高分子化合物と油との凝集組成物を用いることが できる。適切な溶媒で希釈すると、組成物の扱いが容易になるが、高分子化合物 と油との凝集組成物を直接的に適用する方が好ましい場合もある。飛行機あるい はボートから、流出油の上に希釈凝集生成物を噴霧することも、あるいは凝集剤 を単に一ヶ所だけに、あるいは流出油の一端に導入することもできる。凝集剤を 流出油の上に噴霧する場合、凝集剤が流出油を凝集するための撹拌は必要ないが 、凝集剤 を流出油の一ヶ所に導入する場合は、水面の波動と凝集剤の性質との兼合いから 撹拌が必要となるかもしれない。すなわち、波動が十分なら流出油全体に凝集剤 が延展する。流出油の量に対する凝集剤の量は、流出油の重量のおよそ1からお よそ15%が適当である。私たちの研究によれば、流出した油の量に対して、流 出油の5%に当たる量の凝集剤を用いれば、流出油の99%が除去可能であり、 もし流出油の10から15%に当たる量の凝集剤を用いるなら、流出油の99. 9%を除去可能である。流出油の99.9%が凝集され取り除かれたなら、水中 には極微量の油が残るだけである。 本凝集剤及び凝集剤を用いる方法の特徴は、凝集剤を流出油の上に噴霧する場 合、凝集剤を流出油に混ぜるのに撹拌を必要としないことにある。また、前述の ように、凝集剤を流出油の側面に導入する場合、水面の波動と凝集剤の性質とに 応じ、流出油全体に凝集剤を分散するのに波動で十分であり、撹拌が要求されな いかもしれない。波の荒い水面をシミュレートして撹拌したとき、凝集剤は、極 度な撹拌にも拘らず、非常に速く作用して(1分以下)流出油の軽い成分及び重 い成分の両方を凝集した。 本発明のもう一つの特徴は、本発明の高分子化合物と油との凝集組成物及び、 それによって生じる凝結油の塊の両方が、水上に浮遊し、途方もなく大きな撹拌 すなわち波動があっても水面上に留まることにある。この本発明の浮揚特性は、 水からの凝結油の除去を容易にする。 さらに、私たちの研究によれば、凝集剤及びその使用方法は、水あるいは大気 の温度に拘らず、また、塩水及び淡水の両方において、水上に流出した油を凝集 することができる。凝集剤が流出油を凝集した後は、浮いている混合物を単に機 械的な手段、例えば、この技術分野において良く知られたスクープ装置等によっ て水から取り除くだけである。 凝集生成物を用いるもう一つの方法としては、凝集生成物を多孔性の支持体に 染み込ませてから、流出油に適用することができる。多孔性の支持体としては、 表面積が大きく、生成物を付着あるいは吸収する如何なる支持体でもよいが、こ の多孔性支持体によって、凝結処理あるいは凝集生成物の化学成分に悪い影響が 出ないようにすべきである。適当な支持体の例としては、バーミキュライト、木 材の削りくずあるいはチップ、木材パルプ、ペーパー、スチロフォーム、シリカ 、カオリン、鶏の羽毛、沸石、アルミナ、カルシウム炭酸塩、そして、特にセル ロース、ポリエチレンあるいはポリプロピレンから得た天然及び合成繊維がある 。 適用する凝集組成物に応じ、そのままの溶液あるいは希釈した溶液として、組 成物を多孔性の支持体に含ませることができる。まず、組成物に対する支持体の 重量比をおよそ10%から200%にして、組成物(あるいは希釈組成物)を支 持体に噴霧する、あるいは混ぜる。その後、この含浸支持体を乾燥する。ヘンシ ェル・ミキサーあるいはV−ブレンダー等の装置を用いることによって、大規模 に含浸処理を行えることが予想される。 特に、本発明の好適実施例においては、ある特定な油汚染の最適な清掃のため に設計された特定な支持体に凝集組成物を適用する。特に、凝集組成物の支持体 として、不織ポリプロピレンのマット及びパッドを用いることが可能であり、種 々の大きさ及び形状のマット及びパッドを、油の清掃のために種々の表面を拭く 必要がある具体的な清掃作業に合わせて用いることができる。 このようなマット及びパッドは、油の流出が起こった水域に接触し害を受けた 野生生物、機械及び固形物表面から油を除去するのに特に有利である。 図2(a)から2(g)に、望ましいマットあるいはパッドの構成10 を示す。マットあるいはパッド素材を軸a−aに沿って折り、次に、図2(a) から(d)に示すように、軸b−b及び軸c−cに沿って折る。例えば、xによ って図2(d)に示すように、一つ以上の縁あるいは角を封鎖あるいは縫い合わ せてもよい。マットあるいはパッド10に切込みを入れ、複数の指状の物20を 設けてもよい。指状の物は、折られたマットあるいはパッド構成10に切込みを 入れることによって形成されるループあるいは平らな小板をも含み、このように して封じ込めブーム30を形成する。 さらに、好適実施例においては、開水面に流出した油を包囲するブームの形態に デザインされた支持体を用いる。油の流出が開水面で起こったときには、油がさ らに海岸線へと分散するのを防ぐことが環境上特に重要であり、このような場合 に、環境がさらに汚染されることを防ぐため、油凝集組成物を含ませた浮揚性ブ ームの適用が最も有利である。 特に好ましい実施例においては、浮揚性の液体から流出油を取り除くための手段 を提供するために、浮揚性の素材からなる複数の指状の物を持つロープの細片を 備えるブームを形成する。この場合、指状の物がその浮揚性液体上に浮遊し油と 接触する。任意に、ブームには、一つ以上の細片の接続が可能なように、各細片 の端部にアタッチメント手段を設ける。通常、ブーム素材は、ポリエチレン、ポ リプロピレンあるいは他の浮揚性物質のシートからなり、それを折って切込みを 入れて複数の指状の物を設ける。特に、好適実施例においては、指状の物を、素 材あるいはロープ材の細片にループを備えるように形成し、このブーム素材に本 発明の油凝集剤を含ませる。通常、ブームにアタッチメント手段を備えて、例え ば、10から12フィートの簡便な長さにブームを分割して製作する。このよう にすれば、複数のブームを互いに連結することで、必要な長さの封じ込めブーム が形成できる。 図3(a)から3(c)に、好ましい封じ込めブーム形状を示す。図3(b) に明らかなように、マットあるいはパッド素材あるいはシートをアコーディオン のように折り、例えば、図3(a)におけるxによって示すように、一つ以上の 縁あるいは角に沿って閉じてマットあるいはパッド10を形成するのが好ましい 。図3(c)に示すように、これに切込みを入れて複数の指状の物すなわちルー プ20‘を設け、封じ込めブーム形状30‘を形成する。もう一つの好適実施例 を図4(a)から4(d)に示す。マットあるいはパッド素材を折ってから切込 み、複数の指状の物すなわちループ20“を持つ封じ込めブーム30”を形成す る。 さらに、本発明のもう一つの好適実施例においては、木材のかけら、スチロフ オーム、ポリプロピレンあるいはポリエチレン材等の浮揚性支持体に適用された 本発明の組成物を用いる。このような生成物を、水上の流出油あるいはアスファ ルトに適用した場合、油あるいはアスファルトが通常水面下へ沈んでしまい、ダ イビングによる除去のみが可能な永久生物災害になってしまうような状況であっ ても、流出油あるいはアスファルトを浮揚させることができる。例えば、メタク リレート高分子化合物と亜麻仁油との熱反応生成物が、およそ1から15%の割 合で上記のようなブームに適用された場合、液体アスファルト及びグループ5の 重油を水面に保持できるため、このような流出油の清掃に通常必要となる費用が かかるダイビング・サルベージ作業を行うことなく、機械的な手段によって容易 に取り除くことができる。 次の例は、本発明で所望する性質を得る油成分、高分子化合物成分及び溶媒の 種々の組合せを示すが、これらは、本発明の模範的な実施例にすぎず、本発明の 範囲を限定するものと解釈されるようには意図されていない。 例例1 A.撹拌装置が備わった密閉バッチ処理反応フラスコに亜麻仁油1000gを 入れ、撹拌を開始し、このフラスコを1分につき華氏4度の割合で華氏235度 に加熱する。温度が華氏235度に到達したら、デュ・ポン、エルバサイト( E lvacite )2045、イソブチルメタクリレート高分子化合物340gをゆっく りと入れ、撹拌を続けながら、フラスコを1分につき華氏2度の割合で425か ら華氏450度の温度範囲まで加熱する。反応終点を測定するために加熱中にク リアー・ピル・テストを行う。クリアー・ピル・テストによって反応が完了した ことが分かったなら、加熱器を取り除き冷却し、この生成された組成物を油凝集 組成物として用いる。 この物質の分析結果を以下に示す。 mn = 数平均分子量 = 111,445 mw = 量平均分子量 = 228,068 mz =Z 平均分子量 = 417,463 B.「第二終点生成物」を得るためには、この物質をおよそ華氏546度の温 度に加熱し、この温度を30分間保って反応を継続すると、溶液が第二の色変化 を起こし暗いこはく色に変わる。冷却後、溶液は液体の状態に留まった。 この物質を分析すると、図5に示すように、分子量クロマトグラムに二つのピ ークが現れる。これらのピークを再統合すると次の結果を得る。 mn = 数平均分子量 = 1,267 mw = 量平均分子量 = 62,078 mz = Z平均分子量 = 424,877 C.オプションのステップとして、パラグラフBに詳細を示した反応 がおよそ華氏180度に到達したとき、2,2,4−トリメチル−1,3−ペン タンジオール・モノイソブチレートを1340g添加する。華氏150度まで冷 却し続け、その後、このバッチを200ミクロンのフィルター・バッグを用いて ろ過し、室温に冷却してから保存する。この組成物は、特に固体の支持体に適用 して油凝集組成物として用いられる。 例1の詳細な手順を繰り返すが、下記例2から20で列挙される成分の種類及 び量を代りに当て、反応中の環境の種類等の反応条件における変化に注意し、種 々の油凝集組成物を調製する。これら組成物の各々に対してリストされた溶媒は 、オプションとしての希釈液である。例2 油成分:1000gの大豆油 高分子化合物成分:340gのメチルメタクリレート高分子化合物 環境:N2 溶媒:1340gの無水イソプロパノール例3 油成分:1000gの大豆油 高分子化合物成分:1000gのイソブチルメタクリレート高分子化合物 環境:N2 溶媒:2000gの2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール・モノ イソブチレート例4 油成分:1000gの亜麻仁油 高分子化合物成分:680gのエチルメタクリレート/メタクリレート共重合体 環境:C02 溶媒:1680gの2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール・モノ イソブチレート例5 油成分:1000gの亜麻仁油 高分子化合物成分:680gのイソブチルメタクリレート高分子化合物 環境:空気 溶媒:1680gの2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール・モノ イソブチレート例6 油成分:1000gの亜麻仁油 高分子化合物成分:500gのイソブチルのメタクリレート 環境:C02 溶媒:1500gの2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール・モノ イソブチレート例7 油成分:1000gのヒマワリ油高分子化合物成分:1000gのイソブチル メタクリレート高分子化合物 環境:N2 溶媒:2000gのプロピレン・グリコール・モノメチルエーテル例8 油成分:1000gのヒマワリ油 高分子化合物成分:340gのイソブチルメタクリレート高分子化合物 環境:空気 溶媒:1340gの2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール・モノ イソブチレート例9 油成分:1000gの桐油 高分子化合物成分:340gのイソブチルメタクリレート高分子化合物 環境:N2 溶媒:1340gの2,2,4−トリメチル−1,3−ぺンタンジオール・モノ イソブチレート例10 油成分:1000gの大豆油 高分子化合物成分:340gのイソブチルメタクリレート高分子化合物 環境:空気 溶媒:1340gのプロピレン・グリコール・モノメチルエーテル例11 油成分:1000gの桐油 高分子化合物:440gのエチルメタクリレート/メタクリレート共重合体 環境:C02 溶媒:1440gの2,2,4−トリメチル−1,3−ぺンタンジオール・ モノイソブチレート例12 油成分:1000gのヒマワリ油 高分子化合物成分:680gのイソブチルメタクリレート高分子化合物 環境:C02 溶媒:1680gの2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール・モノ イソブチレート例13 油成分:1000gの亜麻仁油 高分子化合物成分:340gのn−ブチルメタクリレート 環境:空気 溶媒:1340gのイソプロパノール例14 油成分:1000gの魚油 高分子化合物成分:340gのイソブチルのメタクリレート 環境:空気 溶媒:1340gのイソプロパノール例15 油成分:1000gの桐油 高分子化合物成分:340gのn−ブチルメタクリレート 環境:空気 溶媒:1340gのイソプロパノール例16 油成分:500gの桐油と500gの魚油 高分子化合物成分:340gのイソブチルのメタクリレート 環境:空気 溶媒:1340gのイソプロパノール例17 油成分:500gの桐油と500gの亜麻仁油 高分子化合物成分:340gのn−ブチルメタクリレートと170gのイソブチ ル メタクリレート 環境:空気 溶媒:1340gのイソプロパノール例18 油成分:500gの魚油と500gのヒマワリ油 高分子化合物成分:170gのn−ブチルメタクリレートと170gのイソブチ ル メタクリレート 環境:空気 溶媒:1340gのイソプロパノール例19 油成分:500gの大豆油と500gの桐油 高分子化合物成分:170gのn−ブチルメタクリレートと170gのイソブチ ルメタクリレート 環境:空気 溶媒:1340gのイソプロパノール例20 油成分:500gの魚油と500gの大豆油 高分子化合物:170gのn−ブチルメタクリレートと170gのイソブチルメ タ クリレート 環境:空気 溶媒:1340gのイソプロパノール例21 上記の例2から12の各々を、溶媒添加後、1)バーミキュライト、2)包装 紙、3)木材のかけら、そして4)スチロフォームに混ぜた。組成物を各支持体 に、重量比において20%(バーミキュライト)、200%(紙)、20%(木 材のかけら)、そして飽和点(スチロフォーム)まで添加した。溶液を支持体に 混ぜ、この溶液を含んだ含浸支持体を乾燥した。例22 例21の標準手続きを、例2、6、10、11及び12の組成物に対して、溶 媒の添加を省いて行った。高分子化合物/グリセリド凝集組成物を、組成物がま だ暖かく流動性があるときに、重量比において10%(バーミキュライト)、1 00%(紙)、10%(木材のかけら)、そして飽和点(スチロフォーム)まで 支持体に添加した。例23 ヤシ油(非乾性油)を、イソブチルメタクリレート高分子化合物と3:1及び 1:1の比で、そしてエチルメタクリレート/メタクリレート共重合体と4.2 :1の比で用いた。ヤシ油/エチルメタクリレート/メタクリレート共重合体の 組合せは、冷却後に分離したため、使用できなかった。均質な生成物を形成した ヤシ油の組合せは、凝集組成物として機能した。 下記の例24から30に列挙する成分の種類及び量に代えて、例1の詳細な手 順を繰り返し、反応中の環境状況等の反応条件の変化に注意しながら、種々の油 凝集組成物を調製する。各組成物には溶媒を用いない。例24 油成分:340gの亜麻仁油 高分子化合物:1000gのエチルメタクリレート/メタクリレート共重合体 環境:N2 例25 油成分:1000gの亜麻仁油 高分子化合物:500gのエチルメタクリレート/メタクリレート共重合体 環境:空気例26 油成分:1000gの亜麻仁油 高分子化合物:500gのメチルメタクリレート/メタクリレート共重 合体 環境:C02 例27 油成分:1000gのヒマワリ油 高分子化合物:340gのエチルメタクリレート/メタクリレート共重合体 環境:C02 例28 油成分:1000gのヒマワリ油 高分子化合物:340gのエチルメタクリレート/メタクリレート共重合体 環境:N2 例29 油成分:1000gのヒマワリ油 高分子化合物:1000gのエチルメタクリレート/メタクリレート共重合体 環境:空気例30 油成分:1000gの大豆油 高分子化合物:1000gのエチルメタクリレート/メタクリレート共重合体 環境:空気例31 油凝集組成物の試験結果 例1及び2の組合せから、冷却後に二成分混合物へと分離しない均質なグリセ リド/高分子化合物組成物を得た。このグリセリド/高分子化合物組成物は、容 易に溶媒に溶け、およそ230から4740cpsの粘度の油性の液体を生じた 。 例1及び2によって調製したグリセリド/高分子化合物/溶媒凝集生成物を試料 としてレベルコ・テスト社( Leberco Testing Incorporated )に供給し、組成 物の、流出油を凝集する性能を測定した。流出油がシミュレートされた冷淡水と 冷塩水において、凝集生成物の凝集特性を評価した。非清浄モーター油、ナンバ ー6燃料油、重質原油残液、低質原油、非アルキルメルカプタン原油及びナンバ ー2燃料油に対して凝集剤の性能を評価した。 試験では、20℃及び10℃の水道水を用い、 ASTM D1141に準じて塩水 (疑似海水)を20℃及び10℃で調製した。水面の油濃度は水容量の1から1 0%であった。容量で油濃度の1から15%の凝集剤を、1から3分の撹拌時間 及び0.5から2分の凝集時間で評価した。凝集剤を添加撹拌し、凝集時間の経 過後に、油の凝集剤添加生成物が水面に浮かんだ。これを機械的な手段、掬い取 ることによって取り除いた。 観察結果として、次のことが言える。(a)温度及び水の種類は要因ではなか った。(b)撹拌及び凝集時間も主要な要因ではなかった。そして(c)油に対 して1から15%の凝集生成物濃度は適当であった。凝集生成物のパーセンテー ジが高い場合は油の99.9%までを除去可能であり、パーセンテージが低い場 合は油のおよそ99%を除去することができた。この観察結果は、油に対して凝 集剤濃度が5%の場合は99%以上の油が除去でき、油に対する凝集剤の濃度が 10から15%であ る場合は99.9%以上の油が除去され、水面には極微量の油だけが残ることを 示す。 例3から12の生成物も、冷却後に二つの部分からなる混合物に分離しなかった 均質な組成物である。これらの生成物には、例1及び2のものと同様、冷却後、 濃い液体から半固体そして固体にまで及ぶ範囲で粘稠度があった。半流動性の、 そして固体の生成物は、柔らかな弾性接着剤のようなものから硬い熱可塑性の樹 脂のようなものまであった。これらの生成物を次の方法で試験した。100gの 水を含んだ容器に20gの「流出」油を加え、油に対して1から10%の濃度で 凝集剤を添加した。凝結油を機械的な手段によって取り出し分液ロートを用いて 除去した。残水の重さを測定しパーセント・ゲインを計算した。実験に用いた油 は、#6燃料油、原油、原油残液、ラゴ・トレコ原油(Lago Trecocrude)、ピ ロン原油( Pilon crude )、及び10W40モーターオイルである。結果を表1に 要約する。 この結果は、試験されたすべての油に対して凝集剤が有効であったことを示す 。「流出」油への凝集剤の添加によって、速やかに凝結塊が生じ水面に浮上した 。この粘着性がある塊を、インペラー混合羽根に付着させて、あるいは平板ある いはスプーンで掬って容易に取り除くことにより、凝結油を除去した。 例13から20の生成物は、冷却後に二つの部分からなる混合物へと分離する ことのない均質な組成物であった。これらの生成物を、凝集剤として、例3から 12に対して用いた手順で同様に試験した。これら生成物は、凝集剤として非常 に効率的に作用した。 油凝集組成物を含ませた支持体の試験結果 含浸支持体の油凝集性能を、例3から12に対して上記に説明した手順で試験 した。その結果を表2に要約する。 例外なく、凝結塊は水面に浮き、掬い取った後の残留油量は1%よりも少なか った。支持体に含ませた製品は撹拌を必要としなかった。 例24から30のものは、冷却後に二つの部分に分離し均質な生成物を形成し なかったため、初めは凝集剤として試験しなかった。これらのグリセリドと高分 子化合物との具体的な組合せでは、他の例に用いた温度では熱反応が起こらない ことが明らかである。しかし、これらの例の組合せを華氏500から700度の 範囲の温度において反応させたとき、凝集剤として作用する均質な生成物が生じ た。 また、上記の例2から12のグリセリド/高分子化合物組成物を、次の溶媒で 50:50に希釈した。商品名ダワノル(D0WAN0L PM)として市販されている プロピレン・グリコール・モノメチルエーテル、商品名テクソノル( TEX0NOL )及びフリマー( FLIMER IBT )として市販されている2,2,4−トリメチル −1,3−ペンタンジオール・モノイソブ チレート、イソプロピルアルコール、そして商品名シェルソル( SHELS0L 340 )として市販されている鉱物アルコールあるいは脂肪族炭化水素。これらの溶媒 で調製した凝集剤も「流出」油を99%以上取り除いた。 アセトンは、組成物を表面に含ませるために用いるのに、好ましい溶媒である。例32 油凝集組成物の化学分析 熱反応の仕組みは未だに不明である。この点に関し、ある理論に特定すること を望まないが、反応は、熱によって引き起こされた重合あるいは相転移反応であ り、低温において安定性があるように思われる。高温によって、高分子化合物及 び共重合体の単量体遊離基が生じ、不飽和グリセリド分子と架橋する、また、お そらく、油成分と高分子化合物成分との間に相転移が起こると仮説を立てること ができる。油成分と高分子化合物成分との間にどのような相互作用あるいは反応 が起こるのかを調べるために、いくつかの例の生成物の熱分析を行った。その結 果は、油成分と高分子化合物との間で反応が起こることを示している。 例9及び10の反応に対して示差走査熱分析( DSC )を行った。DSCは、試料 の温度が変化するときに吸収された、あるいは発生したエネルギー量をカロリー の単位で測る熱分析技術である。試料と標準物質とをプログラムされた速度で加 熱する。試料加熱における転移点において、例えば、融点に到達するとき、試料 は標準に比べ、より多くのあるいはより少ない熱エネルギーを必要とする。通常 、このような点がDSCの読みとなる。 上記の反応手順の初めと、反応の終わりに試料を採る。図1Aに示すように、 例9の初期スタート物質のDSCプロフィールは、 生成物(図1 B)のプロフィールとは劇的に異なる。初期プロフィールには、 DSC分析が40 から280℃で行われるとき、およそ100℃及びおよそ217℃において二つ の発熱変化があるが、反応生成物のDSCプロフィールには、およそ261℃にお ける一つの発熱変化があるだけである。反応における初期と終期に試料を採り、 室温に冷えるのを待って DSCを行った。 図1C及び1Dに、例10のスタート物質と最終生成物のDSCを示す。この場 合も、 DSCカーブから、「混ぜたばかりの」反応物には二つの熱変化が起こり、 最終生成物には一つの熱変化だけが起こることが分かる。したがって、 DSCは、 反応あるいは相転移が起こったことを示している。例33 油成分:5gのリノレン酸[ CH3(CH2CH=CH)3(CH2)7C00H ] BP = 230℃、sg = 0.914 高分子化合物成分:3gのエルバサイト(登録商標)2045、ポリ(イソブチ ルメタクリレート) 反応条件:Tmax = 華氏550度 TR = 〜華氏350度 華氏350度において可視反応、明るい黄色へ変化し泡立ちが即座に止む。例1 に似た、明るく明瞭な黄色の均質な生成物を形成した。 非常に速い反応速度。 試料組成物を含ませたティッシュペーパー( T.P. )で機能試験を行った。 シグマ = 0.25 = 組成物の量/(組成物+支持体の量)例34 油成分:5gのトランス-7-テトラデセンCH3(CH2)5CH=CH(CH2)5CH3 BP = 250℃ シグマ=0.25 Tmax = 華氏500度 TR = 〜華氏350度 高分子化合物成分:3gのエルバサイト(登録商標)2045、ポリ(イソブチ ルメタクリレート)混合後、10分間の反応時間後に華氏500度において白色 の不透明な生成物が生じる。油の凝集試験において、この生成物は、#6油と、 非常にしっかりした浮揚性のボールを形成することが分かった。例35 油成分:5gのシス−5−ドデカン酸CH3(CH2)5CH=CH(CH2)3COOH BP = 135℃ sg = 0.906 高分子化合物成分:3gのエルバサイト2045(登録商標)、ポリ(イソブチ ルメタクリレート) 反応速度:華氏500度において10分間 明黄色の明瞭な生成物 シグマ = 0.30 注記:この物質は、軽油に対して、試験した他のどの油凝集組成物よりも優れ、 約10倍もの効果がある。例36 油成分:5gのオレイン酸CH3(CH2)7CH=CH(CH2)7COOH 高分子化合物成分:3gのエルバサイト2045(登録商標)、ポリ(イソブチ ルメタクリレート) 反応速度:華氏500度において15分 シグマ = 0.45不透明な白色の生成物。油凝集剤として適度に有効である 。例37 油成分:5gのエルカ酸CH3(CH2)7CH=CH(CH2)11ICOOH 高分子化合物成分:3gのエルバサイト2045、ポリ(イソブチルメタクリレ ート) 反応速度:〜華氏600度では1時間と遅い。 シグマ = 0.5結晶のように見える黒黄色の生成物。油凝集剤として低度か ら中程度の有効性がある。例38 油成分:5gの10−ウンデシン酸HC=C(CH2)8COOH 高分子化合物成分:3gのエルバサイト2045(登録商標)、ポリ(イソブチ ルメタクリレート)〜華氏375度において瞬時の反応シグマ = 0.40 暗黒色のゴムのような生成物性能は低い、または平凡。例39 油成分:5gのデシンCH3(CH2)7C=CH 高分子化合物成分:3gのエルバサイト2045(登録商標)、ポリ(イソブチ ルメタクリレート) 反応速度:華氏550度において〜1時間と遅い。 #6油に対しては優秀。非常にしっかりした浮揚性のボールを形成する。例40 油成分:5gのステアリン酸CH3(CH2)16COOH 高分子化合物成分:3gのエルバサイト2045(登録商標)、ポリ(イソブチ ルメタクリレート) 華氏550度において1時間の反応後に白色の不透明な反応生成物が生じる。予 測に反して、この物質は、凝集が緩いが、ティッシュペーパーの性能を幾分向上 する。 この物質は粘弾性がない。 カルボキシ基において反応が起こると考えられる。例41 油成分:5gのエイコサンCH3(CH2)18CH3 高分子化合物成分:3gのエルバサイト2045(登録商標)、ポリ(イソブチ ルメタクリレート) 例40と同じ反応条件で、反応は起こらなかった。 可溶性生成物はアセトン内で分離する。例42 油成分:5gのオレイン酸CH3(CH2)7CH=CH(CH2)7COOH 高分子化合物成分:3gのエルバサイト2045(登録商標)、ポリ(イソブチ ルメタクリレート) 反応速度:華氏500度において1時間 華氏350から375度において初期反応 シグマ = 0.50性能は平凡。例43 脂肪酸/アルケン/アルキン高分子化合物組成物 例# 33 34 35 36 37 38 39 40 42 シグマ 0.25 0.25 0.3 0.45 0.5 0.4 0.35 0.5 0.5 #6油 8 9 10 8 8 8 10 8 7 ファリアル 7 8 10 7 5 6.5 8 8 7 反応生成物を、油10gの試料を入れたビーカ内でティッシュペーパーに含ま せた。2gの生成物をファリアルに、そして0.5gを#6に用いた。残留物、 浮力、水切れ、一貫性について1から10の値で視覚的に性能を評価した(除去 に最も有効なものを10とする)。シグマ = σ= グラム高分子化合物/グ ラム・ティッシュペーパー + 支持体。例44 エルバサイト(登録商標)2008及びエルバサイト(登録商標)2043に おける高分子化合物の主鎖への高いC‐C結合エネルギーのため、これらの高分子 化合物成分の、亜麻仁油及び他の乾性油との反応は、エルバサイト(登録商標) 2045の高分子化合物を用いた場合よりも高い活性化エネルギーを必要とする 。結果的に、乾性油が主要成分であった先の反応は、反応温度が油成分の沸点に 限定され、不完全な、そして、時々不均一な反応生成物をもたらした。理論的な 化学反応が起きず、多成分の生成物混合物が生じた。 重量比で高分子化合物成分が油成分よりも多い反応においては、必要活性化エ ネルギー温度(〜華氏600度)に到達する高温が発生し、理論的な単一成分の 生成物を生じる。この関係を用いて、エルバサイト(登録商標)2008及びエ ルバサイト(登録商標)2043を用いる組成物を適切に配合することができる 。その結果は次の通りである。 Ti = 反応開始温度 Tmax = 最大温度 A)70%エルバサイト(登録商標)2043/30%亜麻仁油 Ti = 華氏325度 Tmax = 華氏655度 均質な硬い黄色の不透明な反応生成物 B)70%エルバサイト(登録商標)2008/30%亜麻仁油 Ti = 反応が起こらない。 Tmax = 華氏655度この2成分からなる混 合物を、他の試験のために用いた。 C)70%エルバサイト(登録商標)2043/30%ヒマワリ油 Ti = 華氏350度 Tmax = 華氏584度澄んだ黄色プラスチックの均 質な反応生成物。 D)70%エルバサイト(登録商標)2008/30%ヒマワリ油 Ti = 華氏350度 Tmax = 華氏659度均質な黄色反応生成物。 E)70%エルバサイト(登録商標)2043/30%オレイン酸 Ti = 華氏400度 Tmax = 華氏436度均質で不透明で柔らかな反応 生成物。 F)60%エルバサイト(登録商標)2043/40%桐油 Ti = 華氏400度 Tmax =華氏542度硬く均質な不透明な黄色生成物 。 G)60%エルバサイト(登録商標)2008/40%桐油 Ti = 華氏625度 Tmax = 華氏660度 不均一な生成物。生成物はアセトン内で溶解し分離した。一相が反応し、一相が 未反応であるように見えた。注記:アセトン内で溶解し分離したが、生成物が機 能したという事実は、物質の少なくともある部分は反応生成物であることを示す ものである。 AからGの反応生成物を木材のかけらとティッシュペーパーとに含ませた。シ グマ = (重量高分子化合物/(重量高分子化合物 + 重量支持体))を計 算した。油を凝集する凝集生成物の有効性を1から10の尺度(10が最も有効 )で、凝集性、浮力、一貫性、残留物、水切れ、そして有効必要量によって主観 的に査定した。結果は次の通りである。 LSO =亜麻仁油 SFO =ヒマワリ油 FO =ファリアル油(軽) #6=#6原油(重) 2043=エルバサイト、メタクリレート/メタクリル酸共重合体 2008=エルバサイト、メタクリレート/メタクリル酸共重合体例45 本発明の反応によって生成された第一及び第二終点生成物の有用性を確認する ために、油成分と高分子化合物成分との組合せを反応させ、第一終点生成物を試 料として採った後、反応を継続させて第二終点生成物を得た。 油成分:80gのヒマワリ油 高分子化合物成分:40gのイソブチルメタクリレート高分子化合物 Tmax = 華氏546度 Ti = 〜華氏500度 両終点の各々において、単一の均質な成分からなる生成物が生じた。 溶液を加熱し、華氏475度の第一反応終点を観察した。華氏475度におけ る第一終点は、色の変化、流動性の変化(かなりの粘性が現れる)、そしてガス 発生の休止(クリアー・ピル・テスト)から確認できる。注記:これは、ガス発 生が瞬時に休止し、同時に溶液が濃くなって色が変化する、非常に明確な終点で ある。この時点で試料を採取した。冷却後、この試料は、見慣れた第一終点物質 (可溶性生成物)を形成した。上記例1のパラグラフAで生成されたものに似た 、柔らかくゴムのような粘弾性の生成物である。油凝集試験結果は、第一終点生 成物に対して行った以前の試験に一致した。 残留物質をおよそ華氏546度の温度に加熱し、この温度を30分間維持した 。溶液は、第二の色変化を起こし黒いこはく色になった。冷却後も溶液は液体の ままであった。残っている第一終点生成物の試料をこの第二終点生成物に混ぜ、 この混合物を華氏546度に再び加熱し、15分間この温度を維持した。全溶液 は黒いこはく色になり、冷却後も液体のままであった。例46 油成分:69gのヒマワリ油 高分子化合物成分:31gのイソブチルメタクリレート高分子化合物華氏500 度よりも低い温度で第一終点、標準的なゴムのような生成物華氏500度を超え る温度で3時間、黒いこはくの液体生成物例45の手順を繰り返した。 Ti1 = 華氏350度 Ti2 = 華氏530度 Tmax = 華氏593 度例47 油成分:28gのヤシ油 高分子化合物成分:72gのイソブチルメタクリレート高分子化合物 Ti1 = 華氏350度 Ti2 = 華氏545度 Tmax = 華氏545 度 華氏500度よりも低い温度で第一終点、ゴムのような標準粘弾性固体生成物 華氏500度を超える温度で第二終点、黒いこはくの液体物質例48 油成分:72gの桐油 高分子化合物成分:28gのイソブチルメタクリレート華氏500度よりも低い 温度で第一終点、華氏375度の融点を持つゴムのような標準粘弾性の生成物。 華氏500度を超える温度で第二終点、華氏600度の融点を持つ非常に硬い生 成物が瞬時に形成された。注記:この結果は、私たちのモデルと一致しており、 また、例45から47とは異なり桐油の高度な不飽和性と一貫している。例49 例45から48で合成された第二終点物質を、ティッシュペーパーに含ませ、 ファリアル及び#6の重油で試験した。100グラムの水に10グラムのファリ アル原油を入れたものに、2グラムの含浸物質を添加し、100グラムの水に1 0グラムの#6原油を入れたものに0.5グラムの含浸支持体を添加した。凝集 の一貫性、水切れ、残留物及び浮力の点において、この物質を1から10の尺度 で視覚的に評価した。結果は次の通りである。 例# シグマ ファリアル原油 #6原油 45 0.33 7 9 46 0.28 9 9 47 0.23 0 5 48 0.3 8 9 上記の観察データと分子量のデータは、共に、二つの別な反応が、油成分と高 分子化合物成分との間に発生するということと、これらの反応の発生と程度とは 温度と時間とによって決まることを示している。例50 図2(a)から(g)に示す、流出油の清掃作業に有用な油パッド10を、次 のように作成する。 不織ポリプロピレン素材(ファイバーウエブ社(Fiberweb,Inc.)から入手可 能)の57インチ幅のロールを用いて、まず、素材シートを57インチ x 4 3インチの大きさに切る。長軸a−aで半分に折った後、反対方向に、各々、軸 b−b、軸c−cに沿って、このシートを半分に二度折り、14.25インチ x 21.5インチの大きさの、8層からなる長方形のパッドを形成し、二つの 開いた角あるいは縁を熱封着装置で 密閉する。図2(a)から2(g)は、このパッド10を示す。図2(f)及び 2(g)に示すように、任意に、パツドの一端に切込みを入れ、複数の指状の物 20を設け、他端を封じるようにしてもよい。図2(g)に示すように、もし封 じた側にループを設けるなら、ロープあるいはワイヤを通してもよい。 オプションではあるが、好適実施例として、例1のパラグラフAの生成物の1 5%アセトン溶液をパッドに塗り、溶媒のアセトンが蒸発するまでオーブンで乾 かす。パッドをこの方法で製作すると、35グラムのパッドで、固体表面に付い た油の400グラムを、あるいは水に流出した油の300グラムを吸収できる。例51 油及びアスファルト流出の際の清掃作業に有用なブーム30‘と、流出したア スファルト及びグループ5のオイルを浮遊させるための手段とを、以下の手順で 提供する。 図3(a)から(c)に示すように、60インチの幅x 10フィートの長さ に切断された気泡パック・ポリエチレン素材を、4つの均等なアコーディオン・ プリーツに折る。素材がポリプロピレンである10フィートの頂部帯40を、先 に折っておいた素材10‘の頂端に沿って縫う、あるいは加熱接着する。頂部帯 の下に残った孔に、ポリプロピレンのロープ材を通して輪にし、フック・ループ を形成する。 オプションではあるが、好適実施例として、このパッドを、例1の生成物の5 %アセトン溶液を塗り、溶媒のアセトンが蒸発するまでオーブンで乾かす。 また、塗布後に、4層のプリーツをスライスして、頂部帯の小板から吊り下が る複数のループすなわち指状の物を設けてもよい。これらのル ープすなわち指状の物は、浮揚性の液体の上に浮遊しながら油と接触するように 形成され、任意に、アタッチメント手段が各々の小板の端部に設けられ、一つ以 上の他のものと結合できることが好ましい。このブームを図3(a)から3(c )に示す。 この方法でブームを製作すると、およそ250から300グラムの重さの5フ ィートの部分で、30から100倍の重量の、固体表面に溢れた油を、あるいは 10から20倍の重量の、水に流出した油を吸収できる。例52 流出油に対する油抑制清掃作業に有用な生成物を、例1の生成物の5%のアセ トン溶液を、おがくずあるいはスチロフォームに含ませ、溶媒のアセトンが蒸発 するまでオーブンで乾かすことによって製作する。これによって、広域に渡る流 出油に対して容易に散布可能な安価な生成物を得ることができる。例53 次の試験を、例50から52で調製した物質と、メルト・ブローン・ポリプロ ピレン( MBPP )とを用いて行った。油あるいは(溶けた)アスファルトの10 0グラムの試料二つを、50ガロン・タンクの中に注ぎ、試料の一方に2グラム の物質をすぐに添加し、他方を照査基準として処理しないまま残す。油凝集物に ガラス撹拌棒を通すことによって、沈下時間と結合力の度合いを観察する。全塊 が撹拌棒に追従し、撹拌棒のみによって水面から持ち上がる場合、これを10と 採点した。5の採点は、撹拌棒を用いて水面を移動できるが撹拌棒だけでは水面 から持ち上げることができない粘着塊を示す。1の採点は粘着性がないことを示 す。(a)例1のパラグラフ1の生成物の5%溶液を含ませたブーム(SBBと呼 ぶ)、(b)例1のパラグラフ1の生成物の5%溶液を含ませたスチロフォーム ・チップ( STIと呼ぶ)、そして(c)例1のパラグラフ1の生成物の5%溶液 を含ませた木材のかけら(木材のかけらと呼ぶ)を用いた試験の結果を次に示す 。 チャートの索引 i = いつまでも浮かぶ(少なくとも3カ月)、 ()= 粘着性の評点、 Sx = 5 =沈下、 下添字 = 時間数。 アスファルト #6(重) ピロン原油 木材のかけら NA i(8) i(9) STI i(10) i(9) i(10) SBB i(10) i(10) i(10) MBPP 5(10) 512(3) 512(3) 照査基準 5(10) 512(2) 512(3) 好適実施例に基づいて特に詳細に本発明を説明したが、明細書及び請求項に表 された本発明の範囲内において、変型及び改良が可能であることは明らかである 。例えば、本発明を熱反応生成物として表したが、本発明の組成物を、遊離基の 触媒作用、あるいは感光性反応開始剤の使用等による異なる方法でも得ることが できることは予期可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 3/00 103 C09K 3/00 103M 3/32 3/32 L R K Q (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AU,BA,BB,BG ,BR,CA,CN,CU,CZ,EE,GE,HU, IL,IS,JP,KP,KR,LC,LK,LR,L T,LV,MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL ,RO,SG,SI,SK,TR,TT,UA,UZ, VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.グリセリド、脂肪酸、アルケン及びアルキンからなるグループから選択され る油成分と、高分子化合物成分との均質な熱反応生成物からなり、この組成物が 、72から77%の、亜麻仁油から得られたグリセリド及び23-28%のポリ (イソブチルメタクリレート)高分子化合物の反応生成物を含むとき、この組成 物は溶媒を含まないことを特徴とする凝集組成物。 2.前記高分子化合物成分がメタクリレート高分子化合物である請求項1に記載 の組成物。 3.前記油成分が、乾性油及び半乾性油からなるグループから選択される油から 得られるグリセリドである請求項1に記載の組成物。 4.前記グリセリドが、亜麻仁油、ヒマワリ油、段階油、魚油、綿実油、大豆油 及びこれらの組合せからなるグループから選択される油から得られる請求項1に 記載の組成物。 5.前記高分子化合物が、イソブチルメタクリレート、メチルメタクリレート、 エチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート及びこれらの組合せからなる グループから選択される単量体から得られる請求項1に記載の組成物。 6.前記高分子化合物がイソブチルメタクリレート高分子化合物である 請求項1に記載の組成物。 7.さらに溶媒からなる請求項1に記載の組成物。[請求項8]およそ25から 85重量パーセントの油成分と、およそ15から75重量パーセントの高分子化 合物成分との均質な熱反応生成物からなる凝集組成物。 9.前記高分子化合物がメタクリレート高分子化合物である請求項8に記載の組 成物。 10.前記油成分がおよそ65から75重量パーセントの範囲にあり、前記高分 子化合物成分がおよそ25から35重量パーセントの範囲にある請求項8に記載 の組成物。 11.前記油成分が、亜麻仁油、ヒマワリ油、桐油、魚油、綿実油、大豆油及び これらの組合せからなるグループから選択される油から得られるグリセリドであ る請求項8に記載の組成物。 12.前記油成分が、8から24の炭素原子を含む脂肪酸、アルケンあるいはア ルキンである請求項8に記載の組成物。 13.前記油成分が、ラウリン酸[ドデカン酸]、リノレン酸、シス−5−ドデ カン酸、オレイン酸、エルカ酸[シス−ドコサン酸]、10−ウンデシン酸、ス テアリン酸、カプリル酸、カプロン酸、カプリン酸[デカン酸]、パルミチン酸 酸、ドコサン酸、ミリストレイン酸酸[シス−9−テトラデセン酸]、リノール 酸、1−デセン、トランス −5−デセン、トランス−7−テトラデセン、1,13−テトラデカジエン、1 −テトラデセン、1−デシン及び5,7−ドデカジインからなるグループから選 択される脂肪酸、アルケンあるいはアルキンである請求項12に記載の組成物。 14.前記油成分がシス−5−ドデカン酸である請求項12に記載の組成物。 15.前記高分子化合物が、イソブチルメタクリレート、メチルメタクリレート 、エチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート及びこれらの組合せからな るグループから選択される一つ以上の単量体から得られる請求項8に記載の組成 物。 16.前記高分子化合物がイソブチルメタクリレート高分子化合物である請求項 8に記載の組成物。 17.さらに溶媒からなる請求項8に記載の組成物。 18.油成分と高分子化合物成分とから凝集組成物を調製する方法であって、 華氏230から250度の温度に前記油成分を加熱するステップと、 この加熱された油成分に前記高分子化合物成分を添加するステップと、 およそ華氏425から700度の第二の温度に前記油成分及び前記高分子化合 物成分を加熱し、被加熱反応混合物を形成するステップと、 クリアー・ピル・テストが、反応終点に到達したことを示すまで前記第二 の温度を維持するステップと、 前記被加熱混合物を冷却し均質な組成物を形成するステップとからなる方 法。 19.前記油成分の前記高分子化合物成分への比が、重量でおよそ3:1から1 :3である請求項18に記載の方法。 20.前記油成分が、乾性油及び半乾性油からなるグループから選択される油か ら得られる請求項18に記載の方法。 21.前記油成分が、亜麻仁油、ヒマワリ油、桐油、魚油、綿実油、大豆油及び これらの組合せからなるグループから選択される油から得られる請求項19に記 載の方法。 22.前記油成分が、8から24の炭素原子を含む脂肪酸、アルケンあるいはア ルキンである請求項18に記載の組成物。 23.前記油成分が、ラウリン酸[ドデカン酸]、リノレン酸、シス−5−ドデ カン酸、オレイン酸、エルカ酸[シス−ドコサン酸]、10−ウンデシン酸、ス テアリン酸、カプリル酸、カプロン酸、カプリン酸[デカン酸]、パルミチン酸 酸、ドコサン酸、ミリストレイン酸酸[シス−9−テトラデセン酸]、リノール 酸、1−デセン、トランス−5−デセン、トランス−7−テトラデセン、1,1 3−テトラデカジエン、l‐テトラデセン、l‐デシン及び5,7−ドデカジイ ンからなるグループから選択される脂肪酸、アルケンあるいはアルキンであ る請求項18に記載の組成物。 24.前記油成分がシス−5−ドデカン酸である請求項18に記載の組成物。 25.前記高分子化合物成分が、イソブチルメタクリレート、メチルメタクリレ ート、エチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート及びこれらの組合せか らなるグループから選択される単量体から得られる請求項19に記載の方法。 26.前記高分子化合物成分がイソブチルメタクリレート高分子化合物である請 求項19に記載の方法。 27.さらに前記冷却された均質な組成物に溶媒を添加するステップからなる請 求項19に記載の方法。 28.請求項19に記載の方法によって作られた組成物。 29.請求項24に記載の方法によって作られた組成物。 30.流出油を処理するための方法であって、 油成分と高分子化合物成分との均質な熱反応生成物である凝集組成物を、前記 組成物の前記流出油へのパーセンテージがおよそ5から15%の範囲に、流出油 に適用するステップと、 前記組成物と前記流出油が混ざり、前記組成物が前記流出油を凝集させる ステップとからなる方法。 31.前記油成分が、乾性油及び半乾性油からなるグループから選択される油か ら得られるグリセリドである請求項30に記載の方法。 32.前記高分子化合物成分が、イソブチルメタクリレート高分子化合物である 請求項31に記載の方法。 33.前記油成分が、亜麻仁油、ヒマワリ油、桐油、魚油、綿実油、大豆油及び これらの組合せからなるグループから選択される油からグリセリドから得られる 請求項31に記載の方法。 34.前記組成物がさらに溶媒からなる請求項31に記載の方法。 35.油成分と高分子化合物成分との均質な熱反応生成物からなる凝集組成物を 含ませた多孔性の支持体からなる油を凝集する生成物。 36.前記多孔性支持体が浮揚性素材である請求項35に記載の生成物。 37.前記多孔性支持体がスチロフォームである請求項36に記載の生成物。 38.前記多孔性支持体がポリプロピレンである請求項36に記載の生成物。 39.前記多孔性支持体がポリプロピレンである請求項36に記載の生成物。 40.前記多孔性支持体が、浮揚性の液体から流出油を取り除く手段を提供する ために、 素材の細片と、 この細片に吊り下がった浮揚性素材からなる複数の指状の物とから形成さ れ、前記指状の物が前記浮揚性液体上に浮遊して前記油と接触する支持体であっ て、オプションとして、各細片の端部にアタッチメント手段が設けられ一つ以上 の他の細片に結合可能である請求項35に記載の生成物。 41.前記凝集組成物が、乾性油及び半乾性油からなるグループから選択される 油から得られる油成分からなる請求項35に記載の生成物。 42.前記凝集組成物が、亜麻仁油、ヒマワリ油、桐油、魚油、綿実油、大豆油 及びこれらの組合せからなるグループから選択される油から得られるグリセリド である油成分からなる請求項35に記載の生成物。 43.前記凝集組成物が、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、イソ ブチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート及びこれらの組合せからなる グループから選択される高分子化合物成分からなる請求項35に記載の生成物。 44.前記凝集組成物が、イソブチルメタクリレート高分子化合物である高分子 化合物成分からなる請求項35に記載の生成物。 45.油を凝集するために請求項35に記載の生成物を用いる方法であ って、 前記組成物の流出油へのパーセンテージの範囲がおよそ1から15%にな るように前記組成物を流出油に適用するステップと、 前記生成物と前記油とが混ざり前記生成物が前記流出油を凝集するステッ プとからなる方法。 46.およそ華氏230から250度の温度に油成分を加熱するステップと、 この被加熱油成分へ、油の高分子化合物への比が重量でおよそ1:1から 3:1になるように高分子化合物成分を添加するステップと、 およそ華氏425から700度の第二の温度へ前記油成分及び高分子化合 物成分を加熱するステップと、 クリアー・ピルが形成されるまで前記第二の温度を維持するステップと、 冷却して均質な組成物を形成するステップと、 組成物の支持体への比が重量でおよそ10から200%になるように前記 均質な組成物に多孔性の支持体を添加するステップとからなる油を凝集する生成 物を形成するための方法。 47.前記支持体が、バーミキュライト、シリカ、木材のかけら、木材パルプ、 紙、スチロフォーム、カオリン、鶏の羽毛、沸石、アルミナ、カルシウム炭酸塩 、天然繊維及び化繊からなるグループから選択される請求項46に記載の方法。 48.前記組成物を前記支持体に適用する前に前記均質な組成物にさらに溶媒を 添加するステップからなる請求項47に記載の方法。 49.前記溶媒がアセトンである請求項48に記載の方法。 50.浮揚性の液体に流出したグループ5のオイルあるいはアスファルトを浮遊 させる方法であって、請求項36に記載の生成物を前記油あるいはアスファルト に適用することからなる方法。 51.浮揚性の液体に流出したグループ5のオイルあるいはアスファルトを浮遊 させる方法であって、請求項37に記載の生成物を前記油あるいはアスファルト に適用することからなる方法。 52.浮揚性の液体に流出したグループ5のオイルあるいはアスファルトを浮遊 させる方法であって、請求項37に記載の生成物を前記油あるいはアスファルト に適用することからなる方法。
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