JP2000502698A - 細胞毒性試薬 - Google Patents

細胞毒性試薬

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Abstract

(57)【要約】 血管構成要素を持つホスト内のターゲット細胞を破壊する治療上の系で、該系は以下のもの;(a)ターゲット細胞特異的部分及び選択された実質的に非毒性物質を細胞毒性物質に変換するであろう部分を含む化合物;及び(b)上記実質的に非毒性の部分を含み、上記変換が可能な化合物(a)の少なくとも上記部分を、ホストへの投与に引き続いて上記ターゲット細胞へ取り込ませる系。好ましくは、上記実質的に非毒性の物質を細胞毒性物質に変換する上記部分は、上記実質的に非毒性の物質の細胞毒性物質への変換に作用する上記部分のためにターゲット細胞内で十分な濃度で存在する因子を必要とし、該因子は上記変換に作用する上記部分のために血管構成要素の血液内には十分な濃度で存在しない。

Description

【発明の詳細な説明】 細胞毒性試薬 本発明は選択された細胞への細胞毒性試薬のターゲット化輸送に対する系に関 する。本発明は特に免疫複合体及びプロドラッグに関し、そして選択された細胞 への細胞毒性試薬の輸送に対する組み合わせたその使用に関する。 抗体指示酵素プロドラッグ治療(ADEPT=Antibody-Directed Enzyme Pro-drug T herapy)としばしば呼ばれるターゲット化薬剤輸送の方法が、WO88/07378に開示 されている。このアプローチにおいては、モノクローナル抗体断片を介してガン 細胞にターゲット化される酵素が、独立に投与されたプロドラッグから治療上の 薬剤を放出するために用いられる。この二段階アプローチは、現在の化学療法ス トラテジーの多くの限界に打ち勝ち、通常組織に対するダメージを最小化しなが ら薬剤の高腫瘍内濃度を生ずることを許容する可能性を持つ。このアプローチが 適切な投与量で選択的な輸送と結び付けられると、一つの酵素が毎分数百のプロ ドラッグ分子を変換し得る。 ターゲット化輸送を成し遂げるために、該複合体は最初に患者内に注射または 点滴され、そして腫瘍細胞に局在することを許容される。非腫瘍結合複合体が代 謝及び排出によって患者から除去される十分な一定時間後、プロドラッグを注射 または点滴する。ターゲット細胞に到達すると、プロドラッグは複合体の酵素部 分によって細胞毒性薬剤に変換され、該薬剤はターゲット部分が結合された細胞 を殺傷する。 ADEPT系はEPO 302 473及びWO91/11201に特異的な酵素及びプロドラッグに関連 して記述されており、同様にターゲット化抗体-酵素複合体が細胞外で残存して いることを記述するKnox & Connors(1995)Clin.Immunother.3,136-153;薬剤が複 合体を結合している腫瘍細胞内に浸透する場合、それが好ましくは細胞外に放出 さ れることを記述するHellstrom等(1991)Eur.J.Cancer 27,1342-1343;小分子量細 胞毒性薬剤が腫瘍部位で及び細胞外で局所的に生産されることを記述するBlakey 等(1995)Br.J.Cancer 72,1083-1088;薬剤が酵素によって細胞外に放出されるた め、ADEPTアプローチは細胞内に細胞毒素試薬を輸送する必要を回避するように デザインされることを示すSenter等(1989)Cancer Res.49,5789-5792;及びADEPT で用いられるプロドラッグは血清及び間隙で安定でなければならず、細胞内に拡 散すべきではないことを示すSedlacek等(1992)Contributions to Oncology 43,1 21-,Karger,Germanyを含む多くの雑誌記事においても記述されている。 Friedlos及びKnox(1992)Biochem.Pharm.44,631-635そしてKnox等(1993)Cancer Metastasis Rev.12,195-212は、プロドラッグを活性化するための還元工程を議 論し、必要とされる補因子が血液に提供されれば、還元等量に必要とされる酵素 はプロドラッグを活性化するために用いられ得ると結論づけている;NADPHはADEP Tにおける還元酵素によるプロドラッグの生物学的還元活性化のための還元等量 の供給源としては適していないと考えられた。 ADEPTの考え得る限界は、投与された抗体-酵素複合体の比較的低量が腫瘍細胞 に局在し、一方でかなりの量が数日間血液及び通常組織に存在するままでいるこ とである。腫瘍細胞に局在した酵素の濃度は通常組織より高いが、後者の容量は ずっと大きいので、全体的にみて通常組織の複合体の量はかなり過剰である。こ の残余の複合体における酵素は通常組織に対して細胞毒性を引き起こす薬剤にプ ロドラッグを変換でき、そのため投与され得るプロドラッグの投与量を制限する 。該効果はこの輸送系の有用性を制限する。血液及び通常組織における複合体の 量を最小化するために、過剰な抗体-酵素複合体の不活性化及び/またはクリアラ ンスのための方法がWO89/10140に開示されている。 WO93/13806はホストにおけるターゲット細胞を破壊する方法において使用する ための部分の3の構成要素のキットを含むADEPT系のさらなる修飾を記述してい る。第一の構成要素は、ターゲット細胞特異的部分及び細胞毒性薬剤にプロドラ ッグ を変換できる酵素学的に活性な部分を含む;第二の構成要素は、上記酵素学的に 活性な部分によって細胞毒性薬剤に変換可能なプロドラッグである;そして第三 の構成要素は、上記化合物が血管部分に投与された場合、少なくとも部分的に該 構成要素をホストの血管部分から除去されないようにすることができる部分を含 み、そして不活性部分は細胞毒性薬剤を比較的毒性ではない物質に変換すること ができる。 しかしながらADEPTの特異性のレベルを改良するための必要性は継続したまま である。 本発明はターゲット細胞に結合しない免疫複合体によるプロドラッグの変換の 問題に関する。 本発明の第一の面として、血管部分を持つホスト内のターゲット細胞を破壊す るための治療上の系を提供し、該系は以下のものを含む: (a)ターゲット細胞特異的部分及び選択された実質的に非毒性物質を細胞毒性 物質に変換するであろう部分を含む化合物;及び (b)上記変換が可能な化合物(a)の少なくとも上記部分を、ホストへの投与に 引き続いて上記ターゲット細胞へ取り込ませる上記実質的に非毒性の物質。 ターゲット細胞特異的部分に認識される部分は、腫瘍細胞、ウイルス感染細胞 、病原性微生物、遺伝子治療の部分として導入された細胞または特定の理由によ り破壊することが望まれる体の通常細胞によって発現されているいかなる適した 部分でもよい。該部分は、他の治療手段によっては機能的に置換し得ないホスト の通常組織内より、破壊されるべき細胞内または細胞上で実質的に高濃度で、タ ーゲット部分に好ましくは存在するまたは近づけるべきである。ガン細胞によっ て発現されるターゲットの使用は、例えば内分泌組織または器官上での同程度以 上 の発現により除外されるであろう。救命の場合には、例えば精巣のb場合といっ たその機能が生命に必須でないかまたはホルモン置換治療によって供給され得る という条件で、該器官は犠牲にされ得るであろう。該考慮は例えば、甲状腺、上 皮小体、副腎皮質及び卵巣に対して適用されるであろう。 認識される該部分はしばしば抗原であろう。腫瘍関連性抗原が細胞膜上に発現 されるまたは腫瘍外細胞液体内に分泌される場合には、腫瘍関連性抗原が抗体に 対するターゲットの役割を担う。 「腫瘍」なる語は、肺、肝臓、血液細胞(白血病)、皮膚、膵臓、結腸、前立腺 、子宮または乳の腫瘍を含む、新たな細胞成長の全ての形態をいうように理解さ れるべきである。 もし腫瘍細胞のようなターゲット細胞が脈管構造を介して本発明の化合物に近 づけるのであれば、それは好ましい。 抗原特異的部分は完全な抗体(通常簡便さと特性のためにモノクローナル抗体) 、それらの一部分(類)(例えばFab断片またはF(ab')2)、あるいは合成抗体かその 部分であろう。抗体の一部分のみを含む複合体は、血液からのクリアランスの割 合を最適化することによって利点を持ち、Fc部分のために非特異的結合をなすこ とはありそうにないであろう。選択された抗原に対する適したモノクローナル抗 体は、例えば"Monoclonal Antibodies:A manual of techniques",H.Zola(CRC Pr ess,1988)及び"Monoclonal Hybridoma Antibodies:Techniques and Application s",J.G.R.Hurrell(CRC Press,1982)において記述されたものといった周知の方法 によって調製され得る。この明細書で言及された全ての参考文献は参考としてこ こで取り込まれる。二重特異性抗体は、細胞融合、一価断片の再会合、または全 体の抗体の化学的架橋によって調製され得、結果として生じた二重特異性抗体の 一部は細胞特異性抗原に向けられ、他の部分は酵素に向けられる。二重特異性抗 体を酵素に結合して投与することができ、またはそれを最初に投与し引き続き酵 素を 投与することもできる。二重特異性抗体を最初に投与し、腫瘍細胞への局在の後 酵素を腫瘍局在抗体によって捕らえられるように投与することが好ましい。二重 特異性抗体の調製法は、Corvalan等(1987)Cancer Immunol.Immunother.24,127-1 32及び133-137及び138-143、そしてGillsland等(1988)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85,7719-7723に開示されている。 抗体の可変H(VH)ドメイン及び可変L(VL)ドメインは抗原認識に関与し、実際に 初期のプロテアーゼ切断実験によって最初に認識されている。さらなる確証はネ ズミ抗原の「ヒト化」によって見出された。結果として生じた抗体がネズミの元の 抗体の抗原特異性を保存しているように、ネズミ起源の可変ドメインをヒト起源 の定常ドメインに融合することが可能である(Morrison等(1984)Proc.Natl.Acad. Sci.USA81,6851-6855)。 抗原特異性は可変ドメインによって確立され、定常ドメインとは独立であると いうことは、全て一つ以上の可変ドメインを含む抗体断片の細菌での発現を含む 実験から知られている。これらの分子はFab様分子(Better等(1988)Science 240, 1041);Fv分子(Skerra等(1988)Science 240,1038);VHとVLパートナードメインが 弾力的なオリゴペプチドを介してリンクしている単一鎖Fv(ScFv)分子(Bird等(19 88)Science 242,423:Huston等(1988)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 85,5879)及び単離 されたVドメインを含む単一ドメイン抗体(dAbs)(Ward等(1989)Nature 341,544) を含む。その特異的な結合部位を維持している抗体断片の合成に関与する方法の 一般的なレビューは、Winter & Milstein(1991)Nature 349,293-299に見出され る。 「ScFv分子」なる語によって、我々はVH及びVLパートナードメインが弾力的な オリゴヌクレオチドを介してリンクしている分子を意味する。 全体の抗体よりむしろ抗体断片を使用することには考え得る利点が存在する。 断片の比較的小さいサイズは、固体組織のよりよい浸透のような改良された薬理 学的性質を導き得る。相補的結合のような全体の抗体のエフェクター機能は除去 される。Fab,Fv,ScFv及びdAb抗体断片は全て、大腸菌で発現されそこから分泌し 得るので、上記断片の大量の容易な生産が許容される。 全体の抗体及びF(ab')2断片は「二価」である。「二価」なる語によって、我 々は上記抗体がF(ab')2断片が2の抗原結合部位をもつことを意味する。対照的に Fab,Fv,ScFv及びdAb断片は一価であり、たった一つの抗原結合部位しか持たない 。F(ab')2断片を生産するための完全な免疫グロブリンの断片化は、Harwood等(1 985)Eur.J.Cancer Clin.0ncol.21,1515-1522に開示されている。 IgGクラス抗体が好ましい。 一般的にターゲット細胞特異的部分は、ターゲット化特異性及び細胞外膜交差 容易性を取り込むべきである。ターゲット細胞特異性構成要素は単一の部分(す なわち取り込み抗体)としてこの機能を成し遂げ、あるいはそれは分子の組み合 わせ、すなわちターゲット特異的部分と取り込み特異的部分を必要とするであろ う。モノクローナル抗体-毒素免疫複合体を用いた研究により、モノクローナル 抗体がターゲット選択細胞に用いられ、抗体に接合されるリシンB鎖、しばしば リシンA鎖が接合物を細胞内に取り込み、毒性部分を輸送するために用いられた 場合、該アプローチは可能であることが示された(E.j.Wawrzynczak(1991)B.J.Ca ncer,64,624-630)。 本発明は選択されたターゲット試薬を細胞内に輸送することを許容する該試薬 のいかなる化学的またはタンパク質工学的修飾をも包含する。加えて本発明は、 細胞の特異的な領域、例えば細胞質、ゴルジ体または核への複合体の細胞内循環 を許容する輸送試薬に対する化学的または遺伝学的修飾をも包含する。 本発明のモノクローナル抗体はターゲット細胞によって取り込まれることが可 能なタイプであることが望ましい。このタイプの抗体の例として、悪性ヒトBリ ン パ球によって取り込まれる抗μ抗体DA4-4がある(Geissler等(1992)Cancer Resea rch,52,2907-2915)。神経芽腫細胞に取り込まれる抗体のさらなる例が報告され ている(Novak-Hofer,I,(1995)Cancer Research,55,46-50)。数多くのヒトガン腫 (結腸、乳、卵巣及び肺)に取り込まれる抗体はBR96である(Hellstrom,I.等(1990 )Cancer Research,50,2183-2190)。取り込み抗体もまた記述されている(Schumac her等(1992)Nuclear medicine and biology,19,809-824)。 ターゲット細胞特異的部分は細胞表面受容体によって結合され、受容体介在性 エンドサイトーシスによって取り込まれるリガンドであり得る。このタイプの周 知のリガンドはトランスフェリン(Ciechanover等(1983)J.Biol.Chem,258,9681-9 689)、低密度リポタンパク質(Brown等(1983)Cold Spring Harbour symp.Quant.B iol.46,713-734)及び上皮増殖因子(Carpenter等(1976)J.CellBiol.71,159-171) である。該受容体がターゲット細胞上で大量発現されている場合には好ましい。 適宜にターゲット細胞特異的部分はターゲット細胞局在性質を持つポリマーま たはリポソームである。 「上記変換が可能な化合物(a)の少なくとも上記部分は、ホストへの投与に引 き続いて上記ターゲット細胞へ取り込まれる」なる語によって、我々は一度化合 物がターゲット細胞に到達及びおそらく結合すると、全体の化合物、または少な くとも上記変換が可能な部分が細胞内に取り込まれることを意味する。 細胞内への取り込みは受動的な手段または能動的な手段によってなされ得る。 好ましくは細胞内への取り込みは能動的である。より好ましくは本発明の化合物 の取り込みは受容体介在性エンドサイトーシスによって大体実施される。言い換 えると化合物がそれを取り込む細胞表面受容体に結合し、それを用いて化合物を 運ぶのである。 少なくとも上記変換が可能な化合物(a)の上記部分が、上記ターゲット細胞内 に 取り込まれたかどうかは、本分野で周知の方法を用いて容易に測定される。これ らの周知の方法を用いて、適した化合物を本発明の使用のために選択し得る。 化合物が取り込まれたかどうか(そして特に少なくとも上記変換が可能な上記 化合物(a)が取り込まれたかどうか)を測定するための特に簡便な方法は、化合 物をラジオラベルすること(特にラジオラベルは上記変換が可能な部分に存在す る)、細胞と共に上記ラジオラベル化化合物をインキュベートすること、そして 適した時間後に細胞表面結合化合物を除去することである。細胞と未だ会合して いる放射性活性は取り込まれた化合物のためである(または少なくとも放射性活 性ラベルされた上記化合物の上記部分)。この方法はYpke等(1992)Cancer Res.52 ,5291-5925に記述されており、参考としてここで取り込まれる。該細胞は簡便に はin vitroで培養されている細胞である。適宜に該細胞はホストにおいて存在し ている場合ターゲット細胞である細胞タイプの培養細胞である。例えば培養細胞 は適宜に培養ガン細胞である。培養ガン細胞は本分野でよく知られている。 適した時間及び適した化合物の量は以下で記述される。 好ましくはこの方法は本発明の抗体-酵素複合体が取り込まれたかどうかを測 定するために用いられる。 化合物が取り込まれたかどうか(そして特に少なくとも上記変換が可能な上記 化合物(a)が取り込まれたかどうか)を測定するための特に簡便なもう一つの方 法は、試験の下で該化合物に対して蛍光ラベル化抗体を付着させ、そして共焦顕 微鏡を用いて細胞内の蛍光の局在を観察することである。この免疫蛍光顕微鏡の 方法はGarnett & Baldwin(1986)Eur.J.Cell Biol.41,2143-2211に記述されてお り、参考としてここで取り込まれる。前述したように、該細胞は簡便にはin vit roで培養されている細胞である。適宜に該細胞はホストにおいて存在している場 合ターゲット細胞である細胞タイプの培養細胞である。好ましくはこの方法は本 発明の抗体-酵素複合体が取り込まれたかどうかを測定するために用いられる。 適した時間及び適した化合物の量は以下で記述される。 特定の化合物が取り込まれるであろうかどうかは、上述の方法の一つを用いて 容易に測定され得、それゆえ本発明の使用に適した化合物は容易に同定または選 択され得る。 本発明の適した化合物は、例えば取り込まれた受容体分子といった取り込まれ た細胞表面分子に結合した抗体から調製される。該細胞表面分子に向けられる抗 体はその表面上に該分子を持つ細胞によって取り込まれる抗体であろう。該抗体 が該細胞によって取り込まれるかどうかは、上述の方法を用いて測定され得る。 該抗体は例えば適した酵素に接合することによって本発明の化合物に変換され得 る。 腫瘍細胞によって大量発現される細胞表面分子を含む取り込まれ得る細胞表面 分子は、本分野でよく知られている。 ある抗体はターゲット細胞に到達し結合すると本質的に取り込まれることがで きる一方で、他の抗体は取り込まれることができないことは予測し得るであろう 。取り込まれる抗体の例として、C242及び454A12(Blakey等(1994)Cell Biophysi cs,24-25,175-183);BR64及びBR96(Hellstrom等(1990)Cancer Research,50,2183- 2190);抗gp78(Nabi等(1992)Cancer Metastasis Rev.11,5-20):及び79IT/36(Byer s等(1991)Cancer Research,51,1990-1995)が含まれる。 取り込まれない抗体の例としては、A5B7(Blakey等(1994)Cell Biophysics,24- 25,175-183);及びL6(Hellstrom等(1990)Cancer Research,50,2183-2190)が含ま れる。これらの酵素の両者は以前にADEPT系において用いられている。 「取り込み」または「取り込まれる」なる語によって、我々はターゲット細胞 に到 達し結合する該化合物の妥当な部分が妥当な時間で細胞内に取り込まれることを 意味する。 「妥当な部分」なる語によって、我々は該化合物の少なくとも5%、より好まし くは少なくとも10%、そしてさらにより好ましくは少なくとも20%、そしてまたさ らに好ましくは40%が該細胞によって取り込まれることを意味する。「妥当な時 間」なる語によって、我々は少なくとも12時間、好ましくは少なくとも2時間、 より好ましくは少なくとも1時間、そしてさらにより好ましくは少なくとも30分 以内を意味する。化合物が取り込まれる性質であるかどうかは、例えば上述した 方法によってin vitroで簡便に測定される。 抗体にターゲット細胞を比較的長くさらすことによってほとんど利益が得られ ないために、取り込まれる抗体は細胞内酵素によって通常分解されることは予測 されるであろう。 該化合物の20%より多くが2時間より短い時間で該細胞に取り込まれれば最も好 ましい。 いかなる選択された細胞タイプ及び選択された化合物の取り込みも上述のよう なin vitroで測定でき、開示されているin vitroでの方法を用いて特定の化合物 の取り込みを評価することは簡便であることも予測されるであろう。取り込みの in vitroでの測定はin vitroで適切なターゲット細胞による取り込みの大変適し た指標である。in vitroで本発明の化合物の取り込みを評価するにおいて、細胞 当たり本発明の化合物を1から10,000,000の間で、より好ましくは10から100,000 の間で、そしてさらにより好ましくは100から10,000の間で上述の方法を実施す ることが簡便である。取り込みの前に細胞表面分子に対して選択的に結合する本 発明の化合物に対して、該細胞は該化合物によって飽和されるであろうことは予 測されるであろう。それゆえその環境において上記細胞表面分子当たりの本発明 の化合物の数は1から100の間、より好ましくは1から20の間、そしてより好まし くは 1から10の間であることが簡便である。 上記変換が可能である部分が取り込まれる範囲で、本発明の利益は得られるこ とは予測されるであろう。 ターゲット細胞特異的部分は完全な抗体、またはFc部分が取り込みを促進する ので少なくともFc部分を含む抗体断片を含むことが好ましい。 ターゲット細胞特異的部分が抗体または断片またはそれらの誘導体を含むこと はあまり好ましくない。 簡便にはある物質をもう一つの物質に変換できる部分は酵素である(または少 なくとも触媒活性をもち、それゆえ触媒RNA分子または触媒炭化水素分子または 少なくとも酵素の触媒部分であり得る高分子である)。 ある物質をもう一つの物質に変換できる該化合物の部分は、それが酵素学的に 活性な部分であれば、ターゲット細胞特異的部分から単離して酵素学的に活性で あるが、それが取り込まれ細胞内に存在する場合、それが酵素学的に活性である ということのみが必要とされるわけではないであろう。 本発明の第一の面の該化合物の2の部分は、0'Sullivan等(1979)Anal.Bioche m.100,100-108に一般的に記述されているもののような架橋ポリペプチドのいか なるありきたりの方法によっても共にリンクされ得る。例えば抗体部分はチオー ル基が豊富であろうし、酵素部分は例えばヨード酢酸のN-ヒドロキシスクシンイ ミドエステル(NHIA)またはN-スクシンイミジル-3-(2-ピリジルジチオ)プロピオ ン酸(SPDP)といったチオール基を用いて反応できる二官能試薬を用いて反応され 得る。例えばm-マレイミドベンゾイル-N-ヒドロキシスクシンイミドエステルを 用いて成し遂げられるアミド及びチオエーテル結合は、一般的にジスルフィド結 合よりもin vivoで安定である。 酵素全体が本発明の第一の面の該化合物中に存在することは必要でなかろうが 、もちろん触媒部分は存在していなければならない。 代わりに該化合物は組換えDNA法によって融合化合物として生産され得、それ によるとある長さのDNAが本発明の該化合物の2の部分をコードするそれぞれの領 域を含み、それらは互いに近接して存在するか、または該化合物の望ましい性質 を破壊しないリンカーペプチドをコードする領域によって隔たって存在する。簡 便には該化合物の2の部分は全体としてまたは部分的にオーバーラップしている であろう。該抗体(または抗体断片)-酵素融合物の構築の例としては、Neuberger 等(1984)Nature 312,604に開示されている。 それから該DNAを本発明のこの面の該化合物を含むポリペプチドを生産するた めに適したホストにおいて発現させる。それゆえ本発明のこの面の該化合物を構 成するポリペプチドをコードするDNAは周知の方法にしたがって用いることがで き、その方法は発現ベクターを構築するためにここに含まれる教示の点から適切 に修正され、それから該発現ベクターは本発明のポリペプチドの発現及び生産の ための適切なホスト細胞をトランスフォームするために用いられる。該方法には 、Rutter等に1984年4月3日に査定された米国特許第4,440,859号、Weissmanに198 5年7月23日に査定された米国特許第4,530,901号、Crowlに1986年4月15日に査定 された米国特許第4,582,800号、Mark等に1987年6月30日に査定された米国特許第 4,677,063号、Goeddelに1987年7月7日に査定された来国特許第4,678,751号、Ita kura等に1987年11月3日に査定された米国特許第4,704,362号、Murrayに1987年12 月1日に査定された米国特許第4,710,463号、Toole,Jr.等に1988年7月12日に査定 された米国特許第4,757,006号、Goeddel等に1988年8月23日に査定された米国特 許第4,766,075号及びStalkerに1989年8月7日に査定された米国特許第4,810,648 号に開示されているものが含まれ、それら全ては参考としてここで取り込まれる 。 本発明のこの面の該化合物を構成するポリペプチドをコードするDNAは、適切 な ホスト内に導入されるために広い様々な他のDNA配列に接合され得る。コンパニ オンDNAはホストの性質、ホスト内へのDNAの導入法、及びエピソーム様の維持ま たはインテグレーションが望まれるのか否かに依存するであろう。 一般的に該DNAは、発現のための適切な配向と正しいリーディングフレームで プラスミドのような発現ベクター内に挿入される。必要であれば該DNAは望まし いホストによって認識される適切な転写及び翻訳調節コントロール核酸配列にリ ンクされるが、該コントロールは一般的に発現ベクター内に存在するであろう。 それから該ベクターを標準的な方法を用いてホスト内に導入する。一般的に、ホ ストの全てがベクターによってトランスフォームされることはなかろう。それゆ えトランスフォームされたホスト細胞に対して選択するすることが必要であろう 。一つの選択法には、あるコントロールエレメントと共に抗生物質耐性のような トランスフォームされた細胞において選択可能な特徴に対してコードするDNA配 列を、発現ベクター内に取り込ませることが含まれる。代わりに、該選択可能な 特徴に対する遺伝子をもう一つのベクターに乗せることが可能であり、それは望 ましいホスト細胞をコトランスフェクトするために用いられる。 それから本発明の組換えDNAによってトランスフォームされたホスト細胞を、 後に回収し得るポリペプチドの発現を許容するためにここで開示されている教示 の観点から、当業者に周知の十分な時間で適切なコンディションの下で培養する 。 細菌(例えば大腸菌及び枯草菌)、酵母(例えばサッカロミセスセレビシエ)、糸 状菌(例えばアスペルギルス)、植物細胞、動物細胞及び昆虫細胞を含む多くの発 現系が周知である。 ベクターは原核生物における増幅のためColE1 oriのような原核生物レプリコ ンを含み、たとえベクターが他の非原核生物細胞タイプにおける発現のために用 いられるものであったとしてもそうである。ベクターにはまたそれらを用いてト ランスフォームされる大腸菌のような細菌性ホスト細胞において、遺伝子の発現 (転 写及び翻訳)に向けることが可能な原核生物プロモーターのような適切なプロモ ーターが含まれる。 プロモーターはRNAポリメラーゼの結合及び転写が起こることを許容するDNA配 列によって形成される発現コントロールエレメントである。例示的な細菌ホスト を用いて許容されるプロモーター配列は、典型的には本発明のDNA配列の挿入の ための簡便な制限部位を含むプラスミドベクター内に提供される。 典型的な原核生物ベクタープラスミドはBiorad Laboratories(Richmond,CA,US A)から入手可能なpUC18,pUC19,pBR322及びpBR329、及びPharmacia,Piscataway,N J,USAから入手可能なpTrc99A及びpKK223-3である。 典型的な哺乳動物細胞ベクターはPharmacia,Piscataway,NJ,USAから入手可能 なpSVLである。このベクターはクローン化遺伝子の発現を導くためにSV40後斯プ ロモーターを使用し、最高レベルの発現がCOS-1細胞のようなT抗原生産細胞にお いて見出される。 誘導可能な哺乳動物発現ベクターの例として、これもPharmaciaから入手可能 なpMSGが存在する。このプロモーターはクローン化遺伝子の発現を導くためにマ ウス乳ガンウイルスの長い末端反復配列のグルココルチコイド誘導性プロモータ ーを使用する。 有用な酵母プラスミドベクターはpRS403-406及びpRS413-416であり、一般的に Stratagene Cloning Systems,La Jolla,CA92037,USAから入手可能である。プラ スミドpRS403,pRS404,pRS405及びpRS406は酵母組み込み型プラスミド(YIp)であ り、酵母選択マーカーhis3,trp1,leu2及びura3を取り込んでいる。プラスミドpR S413-416は酵母動原体プラスミド(YCp)である。 相補的な粘着末端を介してベクターにDNAを実施可能にリンクするために、様 々 な方法が開発されている。例えば相補的なホモポリマーの管をベクターDNAに挿 入されるDNA配列に加え得る。それからベクターDNAとDNA配列を組換えDNA分子を 形成するために相補的なホモポリマーテールの間で水素結合によってつなぐ。 一つ以上の制限部位を含む合成リンカーは、ベクターに対してDNA配列をつな ぐその他の方法を提供する。以前に記述されているようにエンドヌクレアーゼ制 限切断によって生じる該DNA配列は、その3'-5'-エキソヌクレアーゼ活性で3'-シ ングルストランド末端の突き出し部を除去し、そのポリメラーゼ活性でへこんだ 3'末端をうめる酵素であるバクテリオファージT4DNAポリメラーゼまたは大腸菌D NAポリメラーゼIを用いて処理される。 それゆえこれらの活性の組み合わせは平滑末端DNA配列を生ずる。それから平 滑末端配列をバクテリオファージT4DNAリガーゼのような平滑末端DNA分子のライ ゲーションを触媒できる酵素の存在下で、大過剰の量のリンカーと共にインキュ ベートする。それゆえ、該反応の生産物はその末端にポリマー性リンカー配列を 運ぶDNA配列である。それからこれらのDNA配列を適切な制限酵素を用いて切断し 、該DNA配列のものと親和性の末端を生ずる酵素を用いて切断されている発現ベ クターにつなぐ。 様々な制限エンドヌクレアーゼ部位を含む合成リンカーは、International Bi otechnologies Inc,New Haven,CN,USAを含む数多くの業者から商業的に入手可能 である。 本発明のこの面のポリペプチドをコードするDNAを修飾するための望ましい方 法は、Saiki等(1988)Science 239,487-491に記述されているポリメラーゼ連鎖反 応を用いることである。 この方法においては酵素学的に増幅されるDNAの側面に、それら自身が該増幅 されるDNA内に取り込まれるようになる2の特異的なオリゴヌクレオチドプライマ ー が位置する。上記特異的プライマーは本分野で周知の方法を用いて発現ベクター 内にクローン化するために用いられ得る制限エンドヌクレアーゼ認識部位を含む 。 本発明の実施に有用であると考えられる酵母の例示的な属は、Pichia,Sacchar omyces,Kluyveromyces,Candida,Torulopsis,Hansenula,Schizosaccharomyces,Ci teromyces,Pachysolen,Debaromyces,Metschunikowia,Rhodosporidium,Leucospor idium,Botrtyoascus,Sporidiobolus,Endomycopsis等である。好ましい属はPichi a,Saccharomyces,Kluyveromyces,Yarrowia及びHansenulaより成る群から選択さ れたものである。Saccharomycesの例としては、Saccharomyces cerevisiae、Sac charomyces italicus及びSaccharomyces rouxiiがある。Kluyveromycesの例とし ては、Kluyveromyces fragilis及びKluyveromyces lactisがある。Hansenulaの 例としては、Hansenula polymorpha、Hansenula anomala及びHansenula capsula taがる。Yarrowia lipolyticaは適したYarrowia種の例である。 S.cerevisiaeのトランスフォーメーションに対する方法は、EP251 744,EP2580 67及びWO90/01063に一般的に教示されており、それら全てが参考としてここで取 り込まれる。 S.cerevesiaeに対して適したプロモーターには、PGK1遺伝子、GAL1またはGAL1 0遺伝子、CYC1,PHO5,TRP1,ADH1,ADH2,グリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲ ナーゼに対する遺伝子、ヘキソキナーゼ、ピルビン酸デカルボキシラーゼ、ホス ホフルクトキナーゼ、トリオースリン酸イソメラーゼ、ホスホグルコースイソメ ラーゼ、グルコキナーゼ、α-接合因子ホルモン、a-接合因子ホルモン、PRB1プ ロモーター、GUT2プロモーター、及び他のプロモーターの5'調節領域の部分と、 または上流活性化部位(例えばEP-A-258 067のプロモーター)と、5'調節領域の部 分のハイブリッドを含むハイブリッドプロモーターと関連するものが含まれる。 転写終結シグナルは好ましくは、転写の終結及びポリアデニル化のための正し いシグナルを含む真核生物遺伝子の3'フランキング配列である。適切な3'フラン キング配列は、例えば用いられる発現コントロール配列に天然でリンクしている 遺伝子のもの、すなわちプロモーターに相当するであろう。代わりにそれらはど の場合にS.cerevisiae AHD1遺伝子の終結シグナルが好ましいかで異なるであろ う。 ありきたりの酵素が用いられることが必要であるわけではない。触媒能力を持 つ抗体が開発されており(Tramontano等Science 234,1566-1570)、「アブザイム 」(abzymes)または触媒抗体として知られている。これらはその免疫原性を減少 するためにヒト化され得ることに潜在的な利点を持つ。 選択される実質的に非毒性の物質は簡便にはプロドラッグであり、細胞毒性物 質は簡便には細胞毒性薬剤である。 特に好ましい実施態様として、選択された実質的に非毒性の物質を細胞毒性物 質に変換し得る部分は、上記変換に作用する因子を必要とする。 該因子は上記実質的に非毒性の物質を細胞毒性物質に変換することに作用する ための上記部分に対してターゲット細胞内で十分な濃度で存在する因子であり、 上記変換に作用する上記部分に対して血管区画の血液内には十分な濃度で存在し ない因子である。 それゆえ上記化合物の上記部分による選択された実質的に非毒性の物質の細胞 毒性物質への変換は、殺傷されるターゲット細胞内でのみ作用するであろうこと は容易に見られるであろう。 ターゲット細胞内で(または少なくともターゲット細胞の適切な区画内で)十分 に高濃度で存在し、血液内では十分に低濃度で存在するいかなる因子もが適切で あることは予測されるであろう。 上述したように実質的に非毒性物質を細胞毒性物質に変換することができる部 分は酵素である。 それゆえ該分子は簡便には、酵素の触媒活性に必要とされる補酵素またはもう 一つの分子である。補酵素は多くの酵素に対して周知である。多くの酸化還元酵 素、脱水素酵素、及び還元酵素は、還元等量の供給源としてNADHまたはNADPHを( 一方向)、あるいは還元等量に対する受け手としてNAD+またはNADP+を(他の方向) 必要とする。それゆえ酵素が触媒される反応に対する補因子としてNAD+,NADH,NA DP+またはNADPHを必要とするのであれば好ましい。より好ましくは該酵素は酸化 酵素、脱水素酵素、還元酵素またはジアフォラーゼのいずれか一つである。 該酵素がニトロリダクターゼであれば特に好ましい。簡便には、該ニトロリダ クターゼはEC 1.6.99.2のように分類されるNAD(P)H脱水素酵素(キノン)であるこ とが示されるWalker 265ガン細胞から単離されるニトロリダクターゼである(Rob ertson等(1986)J.Biol.Chem.261,15794-15799及びKnox等(1988)Biochem.Pharmac ol.37,4671-4677を参照)。Anlezark(1992)Biochem.Pharmacol.44,2289-2295に記 述されている大腸菌B由来のもののような他のニトロリダクターゼもまた適して いる。WO93/08288は大腸菌B遺伝子の核酸配列を記述している。 さらに好ましい実施態様として、該実質的に非毒性物質(b)はターゲット細胞 に入れることができる。 本発明に対するプロドラッグは適宜に血漿において安定であり、好ましくはそ れらは細胞内に拡散できる脂肪親和性分子または能動輸送によって細胞に入るこ とができる分子であるべきである。 特に好ましいプロドラッグは、Cobb等(1969)Biochem.Pharmacol.18,1519-1527 に記述されているCB1954(5-(アジリジン−1−イル)-2,4-ジニトロベンザミド) である。このプロドラッグはWalker細胞または大腸菌Bニトロリダクターゼによ って活性化されるが、NADHまたはNADPHのいずれかが存在するときのみ活性化さ れる。 腫瘍治療の目的のために、プロドラッグ/酵素のコンビネーションによって一 度生じた細胞毒性薬剤は、複合体によってターゲット化されていない細胞に入り 込み殺傷できることが望ましい。この「バイスタンダー効果」はCB1954及びWalk er細胞とCHO細胞のコカルチャーを用いたin vitroで示されている。ニトロリダ クターゼを含まない後者が実質的に殺傷された(Knox等(1988)Biochem.Pharmacol .37,4661-4669)。 他のプロドラッグはCB1954の代わりに用いられるであろう。適した例としては 、特許薬剤より毒性に乏しいことが示されており、大腸菌ニトロリダクターゼを 用いた治療の際アクチノマイシンDを放出するアクチノマイシンDのベンジルオキ シカルボニル誘導体が存在する(Mauger等(1994)J.Med.Chem37,3452-3458)。 大腸菌Bニトロリダクターゼ(Anlezark等(1992)Biochem.Pharmacol.44,2289-22 95)は、潜在的な細胞毒性試薬を生産するために、NADHまたはNADPHの存在下で、 プロドラッグCB1954のニトロ基のそれぞれまたは両者を還元することが示されて いる。 還元酵素に対する生命維持に不可欠な補因子、NADH及びNADPHは血清酵素によ って急速に酸化され分解され(Friedlos & Knox(1992)Biochem.Pharmacol.44,631 -635)、そのため大変短い半減期を持つことが知られている。この状況はニトロ リダクターゼ酵素がプロドラッグを活性化するために細胞内に輸送されるターゲ ッティング系を好むであろう。プロドラッグを活性化するためにターゲット細胞 に酵素が結合しないようにするために、血清中または通常組織に不十分な補因子 しか存在しないはずであろう。 それゆえ本発明は輸送構成要素及び機能するために補因子を必要とする酵素、 例えば上述のタイプのニトロリダクターゼを含む特定の複合体を提供する。この ターゲッティング系においては、輸送構成要素は細胞に結合し取り込まれる。付 着した酵素は生来の補因子を用いて機能し得る細胞内に輸送構成要素によって取 り込まれる。該概念は菌1に記述されている。 このアプローチは、複合体が細胞表面の外界に、またはターゲット細胞を取り 囲む細胞外液体に位置するターゲッティング系において重要な利点を持つ。本発 明において血液または通常組織における非結合複合体は、いかなる補因子もこの 部位に接近可能ではないようにプロドラッグを活性化することはできない。毒性 はかなり減少されるであろうし、プロドラッグの最大の投与量が投与されるであ ろう。加えて本発明は、クリアランス/不活性化系に対する必要性を不必要にし 、それは治療を簡略化しそのコストを大きく減少するであろう。 簡便なADEPTを用いたものとして、低濃度の酵素が適したプロドラッグから数 多くの薬剤分子が放出され得る。この触媒構成要素はモノクローナル抗体に付着 することによって薬剤または毒素を取り込ませるための以前の試み以上の有意な 利点を提供する。 変換に作用する上記部分に対するターゲット細胞内に十分な濃度で存在する上 記因子は、該系の部分を形成しないことが好ましいことは予測し得るであろう。 本発明の該構成要素ばガンの治療に有用であろう。複合体が投与され、腫瘍で の最大の局在を許容する適した期間後、プロドラッグが投与されるであろう。投 与量は個々の患者に対する個々の臨床医によって決定されるであろう。 それゆえ本発明の第二の面として、ホストにおけるターゲット細胞を破壊する 方法が提供され、上記ホストは血管構成要素を持ち、該方法はホストに以下のも のを投与することを含む; (a)ターゲット細胞特異的部分及び選択された実質的に非毒性の物質を細胞毒 性物質に変換するであろう部分を含む化合物;及び (b)上記実質的に非毒性の物質。 ここにおいて少なくとも上記変換が可能な化合物(a)の部分はホストへの投与 に引き続いて上記ターゲット細胞内に取り込まれる。 好ましくは該ターゲット細胞は腫瘍細胞である。好ましくは該ホストは哺乳動 物である。 本発明の第三の面として、腫瘍を持つ哺乳動物を治療する方法が提供され、該 方法は哺乳動物に以下のものを投与する工程を含む; (a)ターゲット細胞特異的部分及び選択された実質的に非毒性の物質を細胞毒 性物質に変換するであろう部分を含む化合物;及び (b)上記実質的に非毒性の物質。 ここにおいて少なくとも上記変換が可能な化合物(a)の部分は哺乳動物への投 与に引き続いて土記ターゲット細胞内に取り込まれる。 「哺乳動物」なる語によって我々はヒト患者を含める。 変換に作用する上記部分に対するターゲット細胞内に十分な濃度で存在する上 記因子は、ホストまたは哺乳動物に投与されないことが好ましいことは予測し得 るであろう。 本発明の第四の面として、ターゲット細胞特異的部分及び選択された実質的に 非毒性の物質を細胞毒性物質に変換するであろう部分を含む化合物が提供され、 少なくとも上記変換が可能な上記化合物の後者の部分は、適したホストにへの投 与に引き続いて上記ターゲット細胞内に取り込まれる。 本発明の第五の面として、本発明の第四の面の化合物と製薬学的に許容できる キャリアーが提供される。 本発明の第六の面として、医薬への使用に対する本発明の第四の面の化合物が 提供される。 本発明の第二及び第三の面において、該構成要素は例えば静脈内、腹膜内また は膀胱内といった非経口的に、標準的には例えば等張性生理食塩水(静脈内に投 与される場合には)といった無菌的な、希釈液及びキャリアーの非発熱性処方で 、いかなる適した方法によっても投与される。 該処方は簡便にはユニット投与量形態で存在し、調剤の分野でよく知られたい かなる方法によっても調製され得る。該方法には一つ以上のアクセサリー成分を 構成するキャリアーと活性成分(本発明の化合物)を会合させる工程を含む。一般 的には該処方は液体キャリアーと活性成分を均質におよび完全に会合させること によって調製される。 非経口投与に適した処方には、抗酸化剤、バッファー、静菌剤及び処方を企図 された受容者の血液と等張にする溶質を含む水性または非水性の滅菌注射溶液、 及び懸濁試薬及び濃縮試薬を含む水性及び非水性の滅菌懸濁液が含まれる。該処 方は例えば封をされたアンプル及びバイアルといってユニット投与量または複数 投与量容器内に存在し、及び使用の直前に例えば注射水といった滅菌液体キャリ アーの添加のみが必要とされる凍結乾燥コンディションで貯蔵し得る。準備なし の注射溶液及び懸濁液は、以前に記述された種類の滅菌パウダー、粒子及び錠剤 から調製され得る。 好ましいユニット投与量処方は、活性成分の毎日の投与量またはユニット、毎 日のサブ投与量または適切なそれらの画分を含むものである。 特に上述の成分に加えて、本発明の該処方は問題となる処方のタイプに関して 本分野でありきたりの他の試薬を含むであろう。 本発明の化合物の投与は他のADEPT摂生と同様であろう。適宜にそれは静脈内 にまたはもう一つの適切な経路で投与されるであろう。化合物の量は医師によっ て簡便に測定されるが、医師の企図は投与される量を最大化するものであろう。 複合体が腫瘍に局在するための適した時間(該時間は医師によって測定される が好ましくは12時間以内であろう)後に、プロドラッグを投与する。これは薬剤 投与のための標準的な経路によって投与されるであろう。 しかしながらこの系と以前のADEPT系の間の一つの差異は、腫瘍細胞内部の化 合物が比較的速い割合で細胞内の酵素によって分解されるであろうことから、複 合体の投与の直前、同時、または直後のいずれかでプロドラッグを投与すること が望ましいであろうことである。 本発明は以下の実施例及び図を参考としてさらに記述されるであろう: 図1はIADKPT(取り込み抗体-酵素プロドラッグ治療(internalised antibody-en zyme pro-drug therapy))の操作上の原理を示す。AECは抗体-酵素複合体(antibo dy-enzyme conjugate)である。 段階1:AECはガン部位に局在する;残りのAECは通常組織にある。 段階2;プロドラッグが投与される;これのみが細胞内部の酵素の機能により薬 剤に変換され得る。 図2はCB1954の存在下でのCOL0-205細胞の細胞毒性に対する非取り込み及び取 り込み複合体の効果を示す。 実施例1:取り込み及び非取り込み抗体を用いたCB1954の細胞毒性の比較 図2はCOL0-205細胞系で取り込まれることが知られているモノクローナル抗体 である19-9と大腸菌ニトロリダクターゼの複合体と前処理されているCOLO-205細 胞とCB1954をインキュベートした実験の結果を示す。観察された細胞殺傷はCB19 54の細胞内活性化のため明白である。これらのコンディションの下では取り込ま れない複合体(A5NR)の使用は細胞殺傷を示さなかった。 該結果は抗体19-9がCOLO細胞内に大変乏しくしか取り込まれないことが知られ ており、CB1954が酵素に対して乏しい基質であることが知られているため、特に 重要である。それゆえ全くほとんど活性ではない薬剤がCOLO細胞内に存在してい るであろう。 19.9-NR複合体の調製 複合体は室温でリン酸緩衝生理食塩水(PBS)において実施された。13mIPBS中の 50mg19.9抗体を、マレイミド基を挿入するために最小量のDMSO(およそ50μl)に おいて溶解された12倍のモル過剰のSMPB(4-(p-マレイミドフェニル)-酪酸N-ヒド ロキシスクシンイミドエステル)と反応させた。同時に抗体に対して2倍モル過剰 の酵素を与えるために十分に精製された大腸菌Bニトロリダクターゼ(5mlのPBS中 に16mg)を、酵素分子内に遊離チオール基を導入するために10倍モル過剰の2-イ ミノチオラン(DMSOの最小容量に溶解された)と反応させた。これらの活性化反応 は室温で1時間で実施され、その後両溶液を過剰な試薬を除去するためにPBS内に バッファー交換し、両者を混ぜ、そして室温でさらに数時間放置した。複合体混 合物のタンパク質濃度は2mg/mlを超えなかった。この時間後、複合体の満足な形 成をチェックするために等量をSDS-PAGE(4-15%勾配Phastgel,非還元)にのせた。 過剰な遊離チオール基を複合体混合物におよそ5mgのN-エチルマレイミドを添加 することによってブロックし、該混合物を1時間攪拌しながら室温で放置した。 グリシン(1mg/ml)を加え、その後およそ10mgタンパク質/mlにPH10メンブレンと 共にAmico n攪拌細胞濃縮器を用いて濃縮した。複合体をPBS中に平衡化されたSuperdex 200 16/60カラム上でゲル濾過クロマトグラフィーによって遊離抗体及び酵素から分 離した。複合体を含む画分を濃縮し、基質としてプロドラッグ ビスクロロエチ ル2,4-ジニトロカルボキサミド(SN 23862)を用いたHPLC、また基質としてメナジ オンを用いた分光測光法によって酵素活性を評価した。均質性はSDS-PAGE(4-15% 勾配Phastgel、非還元)によって評価した。複合体の収量は35-40%であり、酵素: 抗体形成物の1:1と2:1が大体等量存在し、それと共により高分子量の複合体と遊 離抗体の比較的少ない量(全収量の〈10%)より成った。 細胞毒性アッセイ Colo 205細胞を、10%熱不活性化胎児ウシ血清、2mML-グルタミン、20IU/mlペ ニシリン及び50μg/mlストレプトマイシンを補ったRPHI1640培地内に懸濁カルチ ャーで成育させた。カルチャーを空気中に5%CO2を含む加湿環境で37℃でインキ ュベートした。in vitro細胞毒性アッセイのため、10,000/mlで懸濁液中の2群の 細胞を10mlプラスチック滅菌テストチューブに調製した。細胞の1群は37℃で2時 間、19/9-NRの0.05U/mlと三重のCB1954の勾配化濃度と共にインキュベートした 。細胞の第二の群は37℃で2時間、A5-NRの0.05U/mlと三重のCB1954の勾配化濃度 と共にインキュベートした。それから該細胞を5分1500rpmで遠心分離した。上清 を移動し、細胞ペレットを1mlの薬剤フリー培地に再懸濁し、該懸濁液を7日間37 ℃でインキュベートした。このインキュベーション時間の最後に、成育をコール ターカウンターで細胞を数えることによって測定した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 38/43 A61K 39/395 N 38/44 45/00 39/395 37/50 37/48 45/00 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),GB,JP,US

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.血管構成要素を持つホスト内のターゲット細胞を破壊する治療上の系で、該 系は以下のもの; (a)ターゲット細胞特異的部分及び選択された実質的に非毒性物質を細胞毒性 物質に変換するであろう部分を含む化合物;及び (b)上記実質的に非毒性の部分 を含み、上記変換が可能な化合物(a)の少なくとも上記部分を、ホストへの投与 に引き続いて上記ターゲット細胞へ取り込ませる系。 2.上記実質的に非毒性の物質を細胞毒性物質に変換する上記部分は、上記実質 的に非毒性の物質の細胞毒性物質への変換に作用する上記部分のためにターゲッ ト細胞内で十分な濃度で存在する因子を必要とし、上記因子は上記変換に作用す る上記部分に対して血管構成要素の血液内で十分な濃度で存在しない請求項1記 載の系。 3.上記実質的に非毒性の物質を細胞毒性物質に変換する上記部分は酵素、また は触媒活性を持つもう一つの高分子である請求項1または2記載の系。 4.該ターゲット細胞特異的部分は抗体またはその断片あるいは誘導体を含む請 求項1から3項のいずれか一項記載の系。 5.該抗体はモノクローナル抗体19-9、抗μ抗体DA4-4、または抗体BR96である請 求項4記載の系。 6.該因子は酵素補因子である請求項2から5項のいずれか一項記載の系。 7.該酵素は還元酵素、酸化酵素、脱水素酵素またはジアフォラーゼである請求 項4から6項のいずれか一項記載の系。 8.該酵素補因子はニコチンアミド補因子である請求項6記載の系。 9.該酵素はニトロリダクターゼであり該補因子はNADHまたはNADPHである請求項 7または8記載の系。 10.該実質的に非毒性の物質はCB1954及びアクチノマイシンDプロドラッグのい ずれか一つである請求項9記載の系。 11.ターゲット細胞特異的部分及び選択された実質的に非毒性物質を細胞毒性物 質に変換するであろう部分を含み、少なくとも上記変換が可能である上記化合物 の該部分を、適したホストへの投与に引き続いて上記ターゲット細胞へ取り込ま せる化合物。 12.請求項11記載の化合物及び製薬学的に許容できるキャリアーを含む製薬学的 組成物。 13.医療での使用のための請求項11記載の化合物。 14.ホスト内のターゲット細胞を破壊する治療上の方法で、上記ホストは血管構 成要素を持ち、該方法は以下のもの; (a)ターケット細胞特異的部分及び選択された実質的に非毒性物質を細胞毒性 物質に変換するであろう部分を含む化合物;及び (b)上記実質的に非毒性の部分 をホストに投与することを含み、上記変換が可能な化合物(a)の少なくとも上記 部分を、ホストへの投与に引き続いて上記ターゲット細胞へ取り込ませる方法。 15.腫瘍を持つ哺乳動物を治療する方法で、該方法は以下のもの; (a)ターゲット細胞特異的部分及び選択された実質的に非毒性物質を細胞毒性 物質に変換するであろう部分を含む化合物;及び (b)上記実質的に非毒性の部分 を哺乳動物に投与する工程を含み、上記変換が可能な化合物(a)の少なくとも上 記部分を、ホストへの投与に引き続いて上記ターゲット細胞へ取り込ませる方法 。 16.上記実質的に非毒性の物質を細胞毒性物質に変換する上記部分は、上記実質 的に非毒性の物質の細胞毒性物質への変換に作用する上記部分のためにターゲッ ト細胞内で十分な濃度で存在する因子を必要とする請求項15または16記載の方法 。 17.上記実質的に非毒性の物質を細胞毒性物質に変換する上記部分は酵素、また は触媒活性を持つもう一つの高分子である請求項14から16項のいずれか一項記載 の系。 18.該ターゲット細胞特異的部分は抗体またはその断片あるいは誘導体を含む請 求項14から17項のいずれか一項記載の系。 19.該抗体はモノクローナル抗体19-9、抗μ抗体DA4-4、または抗体BR96である 請求項18記載の方法。 20.該因子は酵素補因子である請求項16から19項のいずれか一項記載の方法。 21.該酵素は還元酵素、酸化酵素、脱水素酵素またはジアフォラーゼである請求 項17から20項のいずれか一項記載の方法。 22.該酵素補因子はニコチンアミド補因子である請求項20記載の方法。 23.該酵素はニトロリダクターゼであり該補因子はNADHまたはNADPHである請求 項21または22記載の方法。 24.該実質的に非毒性の物質はCB1954及びアクチノマイシンDプロドラッグのい ずれか一つである請求項23記載の方法。
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