JP2000502036A - 雷管のための火工品装薬 - Google Patents

雷管のための火工品装薬

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Abstract

(57)【要約】 2次的爆発性の添装薬、点火手段および中間的な火工術的連鎖物を有するシェルからなる雷管であって、この連鎖物が特定の酸化還元物の組と金属酸化物酸化剤を有する新規な点火組成物を包含し、この燃料が、金属酸化物を還元するのに必要な化学量論的な量を越えて存在し、上記の点火組成物は上記の2次爆薬を対流的爆燃状態へと点火して、この爆薬を確実に爆轟させることができる上記の雷管。この新規な点火組成物を一般の2次爆薬の点火に使用すること。

Description

【発明の詳細な説明】 雷管のための火工品装薬 技術分野 本発明はシェルの一端に配置されている2次爆薬、シェルの他端に配置されて いる点火手段、およびこの手段からの点火パルスを添装薬の爆轟へと転換するこ とのできる火工術的連鎖物のある中間的部分からなり、添装薬を有するシェルか らなる種類の雷管の技術に関する。一層特定的に本発明はこのような雷管内で点 火薬として使用すべき、そして一般の2次爆薬の点火のための火工品装薬の新規 な組成物に関する。 発明の背景 雷管は軍事目的および民生用目的の双方について様々な目的で使用されるが、 本明細書では商業的な岩石の爆破への応用を主としてこれを記述する。この場合 典型的に内部時間遅れの異なる組み合わせの多数の雷管が、電気的または非電気 的な信号線のネットワーク上に連結される。 このような雷管では、点火手段または信号手段からの点火パルスを添装薬での 爆轟へと転換する火工術的連鎖物における種々の目的のために、火工品装薬が、 例えば迅速伝火薬または増強用装薬、より緩浸な延時薬、ガス不透過性の密封用 装薬、または添装薬を爆轟させるための点火薬として使用されてよい。 火工術的連鎖物中の火工品装薬の一例は、US−A−2,185,371中に記載があり、 それには特定の燃料としてアンチモニー合金を含む延時薬が開示されている。他 の例はGB−A−2 146 014およびDE−A−2 413 093中に記載があり、それらにはコ ンジットを隔てるための火工品燃料組成物および爆薬混合物がそれぞれ開示され ている。火工品装薬の製造法の例としては、延時薬および点火薬の製造を開示し ているEP O 310 580が参考になる。 しかしながらこれらの先行技術について共通するのは、それが2次的爆発性装 薬を定量的にかつ確実に爆轟させるために本発明者の特定的な点火薬を開示して いないどころか示唆もしていない点である。 火工術的連鎖物の構成物に対する要求は常に増している。主要な要求は装薬が 十分に明確化されそして安定である反応速度で燃焼し、しかも時間的なばらつき が限定されているべきことである。燃焼速度は周囲条件または老化によって顕著 に影響されてはならない。装薬は再現性のある点火特性を有すべきであるが、そ れでもなお衝撃、振動、摩擦および放電に対する感受性があってはならない。予 定燃焼速度は装薬の僅少な変性によって調整されるべきである。装薬混合物は調 合し、装填量を決めそして圧入するのが容易かつ安全でなければならずまた製造 条件に対する感受性が高すぎてはならない。これに加えて、装薬は毒性物質を含 有してはならずそして溶媒の使用といった健康にとって危険な状況を伴わずに調 合できることがますます要求されている。 一般的な火工品装薬は燃料と酸化剤との混合物とみなすことができ、従って潜 在的には、多くの組成物が利用可能であるべきだが、上記した諸要求が一緒にな ると、前述の諸装薬のそれぞれについて好適な組成物を選定するのは著しく制約 される。しかしながら、性能に関して、また、目的からして従来確定されている 化合物例えば鉛またはクロム酸塩の化合物の利用可能性および許容性が低下しつ つあるので、一層の改良が必要である。 本発明に関する一般的説明 本発明の主たる目的は上記した点につき改善された性能および特性をそえた雷 管、およびその内部で有用な火工品装薬を提供することである。 一層特定的な目的は、2次爆薬を定性的にかつ確実に点火する能力を有する火 工術的連鎖物(pyrotechnical train)の雷管を提供することであ る。 別な目的は燃焼速度、老化ならびに製造、保管および使用における環境からの 影響に関して特性の安定した雷管を提供することである。 別な目的は信頼できる特性を有するが、なお意図しない起爆に対して安全であ る上記のような雷管を提供することである。 別な目的はこういった雷管を健康への危険がより少ない成分を用いて提供する ことである。 さらに別な目的はこういった雷管の提供により安全で環境に無害な状態を可能 にすることである。 なお別な目的は、2次爆薬とともに1次爆薬が何ら存在しなくてさえ、一般の 2次爆薬を点火するために火工品装薬の使用を提案することである。 これらの目的は付属する請求の範囲に記載される特徴によて達せられる。 すなわち、本発明によると、金属燃料と金属酸化物たる酸化剤との特定の組み 合わせが、特に、本明細書の冒頭に規定した型の雷管内で、また1次爆薬が存在 しない場合でさえ、2次爆薬を定量的にかつ確実に点火する能力を有することが 図らずも見出された。 以上に関連するが、定性的(qualitative)点火あるいはそれに類する点火とは 、燃焼面が平面である層流燃焼は何ら伴なわず、燃焼が極度に不均一である対流 燃焼段階を伴う、2次爆薬の点火を意味する。 これとともに発見された極めて重要なことは、上記の燃焼機構にもかかわらず 、2次爆薬の極めて確実な点火が得られ、火工品連鎖物の残余の機能へのマイナ スの影響がないことである。 さらに、達成される定性的点火では、雷管の爆轟への進展を(爆燃から 爆轟までの時間を)かなり短縮でき、次いでこのことは火工術的連鎖物のまたは 起爆エレメントの長さをかなり短縮しそして(あるいは)シェルの強度または厚 さを減少するのを可能とし、しかも雷管の機能を何ら損なわない。 反応機構に関して何らかの理論に限定されずに、本発明は、新規な点火薬によ って、熱容量が大きくそして高圧下にある極度に高温のガスが点火されることに 基づくように思われる。おそらく点火ガスは点火薬中にある金属からの蒸気から 本質的になる。このガスの特性のみが2次爆薬の定性的点火を確保すると思われ る。 一層特定的に本発明は、雷管の一端にある2次爆薬、雷管の他端に配置されて いる点火手段、およびこの手段からの添装薬への点火パルスを転換してこれを爆 轟させる中間部の火工術的連鎖物からなる雷管であって、この連鎖物は周期律表 の第2、4および13族から選択される金属燃料と、周期律表の第4および6周期 から選択される金属の酸化物の形をとる酸化物とを含む点火薬からなり、この金 属燃料は金属酸化物酸化剤の全量を還元するのに要する化学量論的な量に対して 過剰に存在し、上記の点火薬は添装薬の上記2次爆薬を対流爆燃状態へと点火し てこれを確実に爆轟させることの可能な圧縮された高温のガスを発生する上記雷 管に関する。 従って、発熱のもとで金属/酸化物系の「転移」(inversion)により反応し 、またテルミット火薬と考えることのできる上記に規定した点火薬の使用により 前記の目的が果される。金属は反応の前、その最中および反応後に存在し、高い 導電性と伝熱性とが確保される。導電性は静電気または他の電気的撹乱による意 図しない点火の危険が低減することを意味する。高い伝熱性は摩擦、衝撃、また はその他による局部過熱を通じて意図せずに点火する危険が低い一方、大きくか つ持続的な伝熱によって、反応した 添装薬からの点火特性が確実に良好となることを意味する。反応生成物中に融解 金属が存在することで、点火特性が増強される。金属酸化物は水の存在下でも一 般に安定な生成物であり、また金属はしばしば表面の不動態化のために安定であ る。不動態化は老化特性を良好にしまた水懸濁液中での装薬の調合を可能とし、 また湿分の存在下で認められる反応速度の不変性もおそらく不動態化によって説 明される。テルミット火薬の反応体は一般に非毒性でありまた環境に対して有害 でない。テルミット火薬の貴重な別な特質は上記したようにそれがかなりの発熱 下で反応し、このことが良好な点火特性に寄与するのみならず、一層重要なこと に、反応が初期温度条件から独立であることを部分的原因とする反応時間のばら つきが限定されることに寄与する。 雷管の設計への応用においては、装薬が異なる目的のために使用できかついく つかの要求を同時に満足することが特に有益である。本発明で点火薬として使用 される装薬はガス状中間体を豊富に生成する反応特性を利用する急速燃焼伝火薬 として使用でき、多孔性の装薬中での高い点火速度および反応速度が与えられる 。この装薬は、様々な条件下での装薬安定性、安定な燃焼速度および不活性添加 剤の添加による燃焼速度の可変性を活用して、火工術的遅延のために使用するこ とができる。この装薬は融解金属反応生成物の優れたスラグ形成特性を活用して 、ガスの透過を制御するために密封用装薬として使用でき、この特性は強化物質 または充填物質を添加することによって一層改善されうる。最後に、本発明に従 うと、高温および後方密封性を含め、組成物の強力な起爆能力を全範囲で利用し て、この爆轟にとって必要な極めて急速かつ確実な点火面を確立することによっ て、この装薬は、主として、非1次爆薬型雷管中で、2次爆薬のための点火薬と しても使用できる。 本発明の別な目的及び利点は以下の詳述から明白となろう。 発明の詳述 多く火工品組成物は酸化還元物の組を含有し、この中では還元剤と酸化剤とが 発熱下で反応できる。しかし本発明の特徴は還元剤もしくは燃料は金属であり、 酸化剤は金属酸化物でありまた酸化還元物の組はもともとの金属燃料の酸化およ びもともとの金属酸化物酸化剤の金属への還元の下で反応できるテルミットの組 であることである。 反応の際に発生する熱は、金属最終生成物の少なくとも一部そして望ましくは 全部を融解した形にしておくのに十分であるべきである。この熱は、不活性充填 材、または別な反応性の火工術的な系の反応体または成分の余剰分のように系に 添加される他の成分をすべて融解するのに十分である必要はない。本質において 、この反応ではもともとの金属燃料が酸化物の金属とおき代わる。このことは金 属/酸化物系の「転移」として述べることができる。これが起きるためには、金 属燃料は酸素との親和力が酸化物の金属より大きくなければならない。従って、 精細な条件を示すのは困難であるが、一般的に示すとし、元素状金属への原子価 の実際的変化に対応する反応を考慮する電気化学的系列において、金属燃料は金 属酸化物の金属より少なくとも0.5ボルト、望ましくは少なくとも0.75ボルト、 そして一層望ましくは少なくとも1ボルト電気陰性度がより高くなければならな い。 従って、本発明によると金属燃料は周期律表の2、4および13族から選択され る。この関係からすると、周期律表において族および周期(下記参照)と称され るのは下記に示す周期律表によって規定される族および周期である。使用した周期律表 換言すると、金属燃料がそれから選択される第2族は、特にBe、Mg、Ca、Srお よびBaという金属を含み、また第4族はTi、ZrおよびHfという金属を含みまた第 13族はAl、Ga)InおよびTlを含む。 しかしながら金属燃料は第2、4および13族の第3および4周期から選択され 、これはMg、Al、Ca、TiおよびGaを意味する。一層好ましくはこの燃料はAlおよ びTi金属から選択される。 金属酸化物酸化剤の金属は、すでに前述したように、周期律表の第4および6 周期から選択され、第4周期にはK、Ca、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu およびZnが含まれ、また第6周期にはCs、Ba、La、Hf、Ta、W、Re、0s、Ir、pt 、Au、Hg、T1、Pb、BiおよびPoが含まれる。 しかしこの第4周期の好ましい金属はCr、Mn、Fe、Ni、CuおよびZnでありそし て特に好ましいのはMn、FeおよびCuである。 上記第6周期の好ましい金属はBa、WおよびBiであり、特に好ましいのはBiで ある。 この関係から特に好ましい酸化物はFe2O3、Fe3O4、Cu20、Cu0、Bi203およびMn 02である。 上記に示したように、本発明の点火薬は、極めて高い燃焼温度を生むことので きるテルミット火薬である。燃焼温度の一指標としては、取り上げられた装薬中 に実際に存在する密度および濃度の条件の下で機械的および熱的に隔離された系 内に存在する反応体の間での最終的平衡に至る反応における理論計算上の最終温 度が使用されてよい。この指標は装薬の燃焼速度、ガスの透過性および隔離とは 無関係であり、また以下では「理想的」装薬燃焼温度と称される。 理想的な燃焼温度は急速な燃焼速度を有する装薬に関する実際の燃焼温度、低 いガス透過性、大きな物理的寸法、または他の点で少ない周囲への損失に関する 近似として役立つであろう。最後に挙げた条件を近似的に満足するとはいえない 装薬については、測定によって「実際的」燃焼温度を決定すべきである。これは 例えば、装薬中に熱電対を挿入することにより、透明な物質中で反応される時の 装薬からの放射スペクトルあるいは装薬中にまたは別な仕方でおかれた光学繊維 からの放射スペクトルを記録することによって実施できる。装薬の燃焼温度が一 つの要因である場合、理想的な燃焼温度は2000Kを越え、望ましくは2300Kを越 えそして最も望ましくは2600Kを越えるべきである。装薬の組成および形状は、 ケルビン温度で表される理想的燃焼温度の60%を越え、望ましくは70%を越えそ して最も望ましくは80%を越える実際的燃焼温度が得られるように設計するのが 望ましい。 雷管用の火工品装薬は雷管中に本質的に閉じ込められておりまた全般的な反応 は、雷管の構造体を破裂させないように実質的にガス非含有であることが一般的 な要請である。反応体および生成物の双方として金属と金属酸化物との組からな る本組成物は全般的反応に関するガス非含有条件を極めて良く満足する。 しかしながら、前述したように本組成物の良好な燃焼上の特徴および点火特性 は、類似する別な組成物中には存在しないガス状中間体の生成に本質的に基く。 金属燃料のかなり近い沸点と組合わさった高い反応温度に少なくとも部分的に基 いて、上述した条件に合致させることで金属燃料の一時的な蒸気中間体が発生す ると考えられる。 この効果は、容易に蒸発可能な他の成分を添加することにより増強することが できるが、ただしこの目的のための好ましい方法は過剰の金属燃料を使用するこ とであり、この組成物のタイプは「ガス増強」組成物とも称される。量が過大だ と組成物が冷却しそしてガスの生成を妨げる。従ってこのような組成物では金属 燃料の量は、一般に、金属酸化物酸化剤の量を減少するのに化学量論的に必要な 量の1倍より多くそして12倍より少なく、上限は一層好ましくはこの化学量論的 要求量の6倍でありそして最も好ましくは4倍である。本発明の好ましい他の一 態様によると、金属燃料の量は上記の量の1.1〜6倍でありまた一層望ましくは 金属燃料の量は上記の量の1.5〜4倍である。 点火薬組成物の全重量に基く百分率として表すと、金属燃料は一般に10〜50wt %、望ましくは15〜35wt%そして一層望ましくは15〜25wt%の量存在する。従っ て金属酸化物酸化剤の対応する百分率は90〜50wt%、望ましくは85〜65wt%そし て一層望ましくは75〜65wt%である。 本発明の好ましい一態様によると、金属燃料はAlであり、そして金属酸化物酸 化剤はCu2OまたはBi2O3であり、この燃料の百分率は15〜35wt%でありまたこの 酸化剤は65〜85wt%である。 本発明の別な態様によると、金属燃料はTiでありまた金属酸化物酸化剤はBi2O3 であり、燃料の百分率は15〜25wt%、望ましくは約20wt%であり、そして酸化 剤の百分率は75〜85wt%、望ましくは約20wt%である。 いくつかの理由から、例えば組成物の燃焼速度に影響を与え、静電気火花に対 する組成物の感受性を減少しあるいはスラグ特性に作用するために、若干不活性 であるかあるいは活性的でさえある固体成分を組成物に含めるのが好ましい。や はり反応の生成物たる化合物である不活性の固体成分を使用することは、系の特 性を変化させずまた上記した蒸気中間体の生成を減少しないために有益である。 しかしながら例えば、過大に冷却せずに反応速度を減少するために金属酸化物を 添加するのが好ましい。この金属酸化物は使用する実際の系の最終生成物であっ てよいが、別な金属酸化物例えば前記に規定した他の転移系からの最終生成物を 添加することも可能である。この点から特性に好ましい酸化物はAl、Si、Fe、Zn 、Tiの酸化物またはこれらの混合物である。強力なスラグに対して寄与する事柄 は他にもあるが不活性な固体成分は、粒状金属であってもよい。以下、このよう な組成物は「金属で強化された」と称する。最終生成物の金属は金属で強化され た組成物中での添加剤としてそのまま使用されてよい。反応で生成される最終生 成物の金属は通常は融解された形でありまたこの添加により、強力であるととも に不透過性であるスラグを生成するのに好適な融解した金属と融解していない金 属との混合物が例えば得られる。 金属が装薬の反応温度において固体であるならば、最終的生成物とは異なりそ して融解温度がより高い固体金属を例えば添加することにより、この部分的な融 解と比較して一層良い制御が得られる。このような金属はいずれも使用できるが 、特に好ましい金属はTi、Ni、MnおよびWあるいはこれらの混合物または合金で あり、そして特にWあるいはWとFeとの混合物または合金からなる。 上記に言及した金属および(または)金属酸化物は、一つまたはそれ以上の火 工品装薬、特に点火薬の重量に基き2〜30wt%、望ましくは4〜20 wt%例えば6〜10wt%の量が一般に使用される。 普通の実施手順ではあるが、バインダー添加剤の自由流動性または圧縮特性を 例えば改善するために、火工術的添加剤以外の別な添加剤が含められてもよいし 、または凝集を改善しあるいは顆粒状化を可能とするために例えば粘土物質また はカルボキシメチルセルロースもまた混合物中に含められてもよい。上記の目的 のための添加剤は、特にそれが永久ガスを発生するならば、一般に少ない量、例 えば、火工品装薬、特に点火薬の重量に基いて4wt%より少なく、望ましくは2 wt%より少なくそしてしばしば1wt%より少なくさえある量が一般に用いられる 。 点火薬および他の任意の火工品装薬は通常の方法では粉末の混合物であるのが 好ましい。燃焼温度に影響を与えるために粒子的寸法の使用が可能でありまたこ の寸法は一般に0.01〜100ミクロンそして特に0.1〜10ミクロンであってよい。装 荷量を決めそして圧入するのを容易にするために粉末は例えば0.1〜2ミリまた は望ましくは0.2〜0.8ミリの寸法にまで望ましくは顆粒状化されることができる 。顆粒は、少なくとも酸化還元物の組の成分の混合物からつくられるのが好まし い。 本組成物は乾燥状態での非意図的な起爆に対する感受性が比較的ないが、組成 物を液相中で、望ましくは水性媒体中でまたは本質的に純粋な水中で混合しそし て調合するのが好ましい。混合物は慣用的方法により液相から顆粒化されること ができる。 点火薬燃焼速度は広い範囲内で変更されてよいが、一般にこの速度は0.001〜5 0m/秒、特に0.005〜10m/秒にわたる。50m/秒を越える、特に100m/秒を 越える燃焼速度は雷管への応用にとって不適当であるか典型的でない装薬の状態 を必然的結果として通常伴う。前記に示したように、燃焼速度はいくつかの方法 で、すなわち酸化還元系の選定、反応体間の化 学量論的バランス、不活性添加剤の使用、装薬の粒子寸法および圧縮密度によっ て影響をうける可能性がある。 装薬は、圧密化が全くなされてない形から高度に圧縮された形まで使用されう るので、圧縮密度に関する一般的限界は設定できない。しかしながら本発明の目 的のための装薬として適当と認めるには、圧縮を可能とするように十分な量の組 成物を使用すべきである。つまり顆粒の少なくとも1次粒子に対する顆粒化され た物質の関係の場合、装薬の三つの寸法すべてにおいて、伸びの程度は粒子寸法 の数倍大きくそして望ましくは多数倍大きくなければならない。 最初に述べたように、上記した点火薬は2次爆薬を点火する火工術的な目的に 一般に使用できるが、主として商業的な爆破に応用するための雷管内で特別な価 値を有する。上述したように、このような雷管は、一端に配置された2次爆薬、 他端に配置された点火手段、およびこの手段からの点火パルスを添装薬の爆轟へ と転換できる火工術的連鎖物のある中間的部分または中間区画を含むあるいはこ れからなる添装薬を有するシェルからなる。 点火手段は電気的に起爆するヒューズヘッド、安全ヒューズ、穏和な爆発コー ド、低エネルギー衝撃管(例えばN0NEL、登録商標)、爆発ワイアーまたはフィ ルム、例えばファイバーオプティクス、電子的手段などによって伝達されるレー ザーパルスのような既知の任意の種類であってよい。本装薬を点火するために、 発熱的点火手段が好ましい。 火工術的連鎖物には、典型的に、実質的に円筒状であるエレメント内に納めら れている筒状物の形をした延時薬が含まれる。この連鎖物には燃焼を増進しある いは機能の鈍い装薬の点火を助けるために伝火薬も含んでよくまたガスの透過性 を制御するための密封用装薬をさらに含んでよい。連 鎖物の最後の部分は、火工品装薬内での主として熱を発生する燃焼を、添装薬の 衝撃および爆轟に変換をする手段をなす。 従来これは、爆轟される2次爆薬に隣りあうように少量の1次爆薬を含ませる ことによって行われている。1次爆薬は熱衝撃または穏和な衝撃にさらされる時 、急速かつ確実に爆轟する。しかしながら、最近の開発によると、商業的な非1 次爆薬型の雷管(以下「NPED」という)を設計することができ、この雷管では、 2次爆薬内での爆轟を直接発生するために、1次爆薬が以下にさらに論じるある 種の機構で代替される。 上述した組成物は弱い燃焼パルスを捕えそして増巾するためのあるいは機能の 一層鈍い組成物の点火を助けるための急速な伝火薬としても使用できる。この組 成物は燃焼速度が高くまた時間的ばらつきが少ないこと、小さな圧力依存性、起 爆の容易さ、意図しない起爆および他の装薬に対する点火能力のおかげで、この 目的にとって好適である。本組成物はすでに規定したようにガスで増強されるの が好ましい。火工術的連鎖物においては、上記の装薬は点火手段からの点火パル スを火工術的連鎖物の後続する部分に伝達するために、点火手段の個所に配置さ れている伝火薬を構成しあるいはそれの一部であるのが好ましい。反応速度およ び点火感受性を維持するために、装薬の多孔性は高くまた圧縮密度は低くなけれ ばならない。装薬の密度は100MPaより小さくそして一層望ましくは10MPaより小 さい圧縮力に対応するのが好ましくまた実質的に圧縮されていない装薬を使用す ることができる。装薬は顆粒化された物質を含むのが好ましくまた装薬に最大の 多孔性を付与するのに十分な力で圧縮されるのが好ましい。 この関係からすると、装薬の燃焼速度は0.1m/秒より大きくてよくまた1m /秒であるのが好ましい。この目的には少量の装薬のみが必要でありまた装薬の 量は上記の伝火薬内での1ミリ秒より短くまた望ましくは 0.5ミリ秒より短い遅延時間を与えるのに十分少ないのが好ましい。 点火手段の個所には通常そして望ましくは別な装薬がないが、伝火薬またはそ のための不活性の包封体は点火手段に直接向かいあっている。装薬と、エアーギ ャップを橋渡しすることのできる、ヒューズヘッドまたは衝撃管のような点火手 段との間にはエアーギャップがあってよく、これによって製造が容易になる。点 火手段は装薬中に埋め込まれてもよく、点火パレスを捕らえるのが助けられる。 後者の場合、本組成物の導電的性質のため火花、ヒューズブリッジあるいは装薬 そのものを通じての伝導からの直接的な点火が可能となり、点火過程が確実にな るかあるいはヒューズヘッドのない電気的ギャップのような単純な点火手段の使 用が可能となるので、電気的点火手段と組み合わせると特別な有利性が実現でき る。 伝火薬の他端は火工術的な連鎖物中の他の任意の装薬、最も普通にはおそらく 別な装薬が介在する延時薬に向かいあってよい。 上述した組成物を含む装薬は、他の要因もあるが特に、確実でかつ再現性のあ る燃焼速度、外部条件への依存性の低さ、速度の可変性および製造の容易さを活 用すると、延時薬を構成することもできあるいはその一部であってよい。 延時薬は、通常粉末の嵩密度より大きい密度まで圧縮されまた装薬の密度は10 MPaより大きいそして一層好ましくは100MPaより大きい圧縮力に対応するのが好 ましい。装薬は1g/ccを越えまた望ましくは1.5g/ccを越える密度を有して よい。遅延の目的から、組成物は大きすぎる反応速度を有すべきでなくまた装薬 の燃焼速度は1m/秒より小さくそして一層望ましくは0.3m/秒より小さいの が好ましい。一般にこの速度は0.001m/秒より大きくまた望ましくは0.005m/ 秒より大きい。装薬の量は、上記の延時薬で、1ミリ秒より長いそして望ましく は5ミ秒より長い遅延時 間を与えるのに十分に大きいのが好適である。 燃焼速度を増大するのに好ましい方法は上記に規定したようなガスで増強され た組成物を使用することでありまた燃焼速度を減少するのに好ましい方法は充填 材、望ましくは反応の最終生成物そして望ましくは金属酸化物を添加することで あるが、燃焼速度は規定された任意の一般的方法によって影響されてよい。酸化 アルミニウムおよび酸化硅素は実際に使用する転移系から独立した有用な充填材 であることが判っている。充填材の量は反応性成分の10wt%〜1000wt%の範囲内 であってよいが、20〜100wt%の範囲内にあるのが好ましい。 延時薬の速度を減少する別な方法は燃料として半金属、特に硅素を選定するこ とである。 延時薬は雷管のシェル内で火工術的連鎖物の後続する装薬に対して直接押圧さ れることができ、この解決法は小さい装薬および短い遅延の場合好ましい。よい 大きい装薬の場合、延時薬は常套的方法に従ってシェル内におかれたエレメント 内に包封されることができる。延時組成物の筒は一回の操作で圧縮されうるが、 より長い筒の場合は、しばしば少しずつ圧縮される。典型的な装薬の長さは1〜 100mm、特に2〜50mmである。 NPED型の構造の場合、上流にある2次爆薬は別個のシェルまたはエレメント内 に通常閉じ込められまたこの際、第三の可能性は全体の延時薬の一部を同一の閉 じ込め物内におくことである。 延時薬の上流端には、燃焼速度の安定性をさらに改善するためにガスおよび装 薬粒子の逆流を制限するための手段、望ましくはスラグ形成用装薬そして最も望 ましくは、例えば本明細書中に記載する組成物を有する密封用装薬が装着されて よい。 延時装薬の他端は火工術的連鎖物の任意の別な装薬に向かいあってよいが、お そらくは少量の別な装薬を介して第1のまたは第2の装薬と接触してもよい。第 1の爆薬は延時薬により容易に爆轟されることができまたこれによって第2の爆 薬が点火され、後者の場合、密封用装薬または点火薬上で点火されるのが好まし い。 上述した組成物は、密封用装薬を構成するあるいはその一部である装薬内で使 用されてよく、装薬の反応の後のガスの通過が遅延または防止される。密封用装 薬は機械的に強くもなければならない。火工品装薬中での反応のの挙動はガス圧 力に著しく依存しまた再現性のある燃焼は制御された圧力の上昇および圧力の維 持に依存する。ガス非含有の組成物でさえ、ガス状中間体によるまたは装薬の細 孔中に存在するガスの加熱による圧力上昇およびありうるガスの逆流を示す。圧 縮された粉末の装薬の結合の緊密さもまた制限されまた圧力によって中断が起き るであろう。 この密封用装薬は良好なスラグ形成特性と密封特性を有し、これらの特性は強 化用添加剤によって一層改善されることができる。これらの目的には、かなり大 きい装薬密度を用いるのが好都合である。装薬密度は10MPaより大きいそして一 層望ましくは100MPaより大きい圧縮力に対応するのが好ましい。実際の単位では 、圧縮された密封用装薬は1.5g/ccより大きく、そして望ましくは2g/ccよ り大きい密度を有してよい。この装薬は望ましくは0.01m/秒より大きいそして 一層望ましくは0.1m/秒より大きい、中位の燃焼速度を有する傾向があるが、 速度はしばしば1m/秒より小さい。 純粋に密封する目的で使用する場合、上記の装薬は通常少量に保たれまたしば しば、この密封用装薬中での遅延時間を1秒より短く、またしばしば100ミリ秒 より短くするのに十分に少量である。 密封用装薬として使用する場合、本組成物は特に透過性を低下するために、例 えばすでに規定した金属で強化された組成物として不活性の充填材を一般に含有 するが、生成されるスラグが機械的に強いとともに著しくガスの透過性がないの で、こういった選択はすでに示したのと同様である。この場合、金属と反応体と 金属酸化物反応体との間の化学量論的バランスは、充填材は差異をならす傾向が あるので、重要性はより低く、また例えば燃焼速度を調整するために、バランス を上回った組成物および下回った組成物を所望なら使用することができる。しか しながらガス増強された組成物に対応する化学量論的バランスが一般に好ましい 。充填材の量は広い範囲内で変化されてよいが、一つの指摘として、充填材の量 は20〜80容積%そして望ましくは30〜70容積%である。 密封効果または強化効果が望ましい場合はつねに、雷管内に密封用装薬が使用 できる。重要な応用は延時薬を逆流に対して密封し、それによって延時薬の燃焼 特性を安定化することである。このため密封用装薬は火工術的連鎖物内で延時薬 の前方に位置すべきである。密封用装薬と延時薬との間には別な火工品装薬が存 在してよいが、密封用装薬はその良好な点火性能のため延時薬と直に接触するよ うに位置されてよい。ここに記載するような延時薬は特別な価値を有するが、任 意の延時薬が使用できる。延時薬が特別なエレメントまたはシェル内に納められ る場合、密封用装薬を同じ構造に圧縮するのが好適であるが、必要とはいえない 。 本発明の重要な態様はNPED型の雷管である。すなわち、この場合、1次爆薬は なく、2次爆薬のみがある。この場合特許請求する新規な装薬はガスの圧力およ び逆流に対して密封するために密封用装薬としても作用する。このような雷管で は、瞬時に爆轟へと推移するために2次爆薬が点火される。この場合、急速な点 火、少ないガス損失および当該領域の構造的一体 性の維持が決定的に重要である。このため点火薬(および密封用装薬)は2次爆薬 の直前にまたは隣り合って位置すべきである。この装薬は2次爆薬のために使用 するのに十分に良好な点火特性を有するが、ただし別な装薬、望ましくはここに 記載するような諸装薬がこれらの間に挿入されてよい。点火すべき2次爆薬は通 常、閉じ込め物内に収納される。点火薬は次いでこの閉じ込め物の外部に置かれ てよいが、この装薬の少なくともいくらかそして望ましくはすべてが閉じ込め物 内に配列されるのが有利である。 雷管内での一般的効用を高めそして製造を単純化するために、この装薬は、雷 管のシェルの内側に適合する直径を有するのが適当なこの装薬専用のエレメント 内に圧入されてよい。 従って、本発明の新規な装薬は、2次爆薬を燃焼状態または爆燃状態へと点火 する能力を有する点火薬を構成しあるいはその一部である。こういった2次爆薬 の点火を主として用いるのは、1次爆薬を欠くために、2次爆薬を爆轟へと直接 に推移させる機構を付与するのが必要となるNPED型の雷管においてである。 NPED型雷管は、敏感な1次爆薬の製造時でのあらゆる取扱およびこういった爆 薬を利用する雷管の使用に固有な安全問題を避けるために開発されている。特別 な配置および推移機構が必要である岩石の爆破のために商業的な雷管にNPEDの原 理の応用を試みる時、困難が生じている。 点火手段に瞬間的な高電流が供給されると、爆発ワイヤー型または爆発フィル ム型の点火手段例えばFR 2 242 899によるものは、第2の爆薬内での爆轟を直接 引き起こすのに十分な大きさの衝撃を発生することができる。この点火手段は、 先進的な爆破機が必要なためまたこの手段は普通の火工技術的遅延と両立しない ので商業的応用に向いていない。 適当な条件下では、第2の爆薬は爆燃から爆轟への推移(DDT)を起こ すことができる。この条件は商用の雷管として受け容れられることのできるより 一層厳重な閉じ込めおよび一層多い量の爆薬を通常必要とする。これの例はUS 3 212 439中に開示されている。 米国特許明細書第3,978,791号、第4,144,814号および第4,239,004号中で例示 される別なNPED型では、爆薬受容装薬の爆轟を惹起するのに十分な速度を有する 2次爆薬の受容装薬を打画するために、衝撃ディスクを加速する起爆されそして 爆燃する供与用2次爆薬が使用される。関連する力に抵抗するために、この構造 は大型であり、機械的に扱いにくくそして完全には信頼できない。類似の構造は WO 90/07689中に開示されている。 特許明細書 US 4,727,808およびUS 5,365,098にはDDT機構を基礎とする別 なNPED型を記載している。構造は慣用の点火手段のほとんどによる点火を可能と し、慣用の雷管キャップ装置の使用によって製造されることができ、通常の雷管 シェル内に収納されることができまた2次爆薬をほんの軽く閉じ込めることで確 実に爆轟されることができる。しかしながら起爆の信頼性は、推移が起きるよう に計画されている、爆薬のある種の設計または分割に依存する。 既知のNPED設計に関する一般的問題は、確実な点火と満足な時間的精度との双 方を得るのに十分に急速な爆轟への推移を達成することおよびこれを普通の火工 品装薬と組み合わせて実施することである。NPED型雷管では、2次爆薬の系列に おいて速度が極めて重要である。雷管の構造体が反応していく爆薬からの膨張力 によって過早に破壊されてしまうのを避けるために、爆轟が急速に達成されねば ならない。ゆっくりした点火は時間的分散が広がることを意味し、これは瞬時的 雷管および延時的雷管の双方にとって重要である。急速な点火は、圧力上昇を最 適化する一層平滑な燃焼面を与えるとも考えられる。これらの要因は上述したNP ED型のすべてにおいて 決定的に重要である。DDT機構においては、推移帯はできるだけ短くなければ ならず、また飛行板(flying plate)機構においては、供与体装薬室が吹き飛ん でバラバラになる以前に、2次爆薬供与体装薬の急速な燃焼、飛行板の剪断およ び加速が起きねばならない。 本明細書で開示されている組成物は、2次爆薬を急速かつ確実に起爆するため に、前述したテルミット酸化還元系を含有する装薬からの高温で持続的な点火パ ルスを特に利用することにより、上記した応用における2次爆薬のための優れた 点火組成物であることが証明されている。 本組成物は上記の目的にとって一般に好適であるが、いくつかの組み合わせは 特別な効用を有する。 すでに述べたガスで増強された組成物は、点火すべき2次爆薬が、点火される べき部分にある程度の多孔性を有する場合、特に有利である。この場合装薬に最 も近接する2次爆薬の密度はこれの結晶密度の40〜90%そして望ましくは50〜80 %であるのが好ましい。好適な圧縮力は0.1〜50MPaそして望ましくは1〜10MPa でありうる。著しく圧縮された2次爆薬は点火が困難であるが、点火されると一 層の反応が急速に起きる。このような装薬の場合はガスに富む点火薬が使用でき るが、本組成物は一層自由に選ばれることができる。この目的のために、充填材 を含有する組成物そして殊に金属で強化された組成物の使用が特に好ましい。密 度が様々な2次爆薬を点火するためにこれらの組成物が使用できるが、装薬に最 も近接する2次爆薬の密度が、その結晶密度の60〜100%そして望ましくは70〜9 9%である場合にこれらの組成物を使用するのが好ましい。好適な圧縮力は10MPa を越えまた望ましくは50MPaを越え、原則として上限はない。点火薬の密度が点 火すべき2次爆薬の密度にある程度適合していることそして点火薬が非多孔性の 純物たる装薬の百分率として表す場合、低密度装薬および 高密度装薬についてそれぞれ上記したのと同じ範囲内に望ましくは入ることが好 ましい。上記に示した範囲は示唆的であるにすぎず、また使用する実際の構造お よび2次爆薬に関して試験されねばならない。 1次爆薬と2次爆薬との区別は周知でありまたこの区別は技術上広く用いられ る。実用上の目的からは、1次爆薬は、数立方ミリメートルという爆発性物質の 容積内で、たとえこれが閉じ込められていなくても、火焔または伝導的加熱によ り剌激される時に完全な爆轟に進展させることのできる爆発性物質であると定義 することができる。2次爆薬は類似する条件下では爆轟され得ない。一般に2次 爆薬は、著しくより多量に存在するか厳重な壁で囲まれた金属容器内に閉じ込め られる場合に限って火焔または伝導的加熱によって点火される時、あるいは二つ の硬い金属面の間での機械的衝撃に曝されることにより点火される時に爆轟する ことができる。 1次爆薬の例は雷酸水銀、スチフニン酸鉛、鉛アジドおよびジアゾジニトロフ ェノールあるいはこれらおよび(または)他の類似の物質の二つもしくはそれ以 上の混合物である。 2次爆薬の代表例はペンタエリスリトールテトラナイトレート(PETN)、シク ロトリメチレントリニトラミン(RDX)、シクロラトラメチレンテトラニトラミン (HMX)、トリニトロフェニルメチルニトラミン(Tetryl)およびトリニトロトル エン(TNT)あるいはこれらおよび(または)他の類似の物質の二つもしくはそれ 以上の混合物である。実用的な別な定義は、感受性PETNと等しいかそれ以下であ る任意の爆薬を2次爆薬とみなすことである。 本目的に関しては上記の2次爆薬の任意のものが使用できるが、ただし一層容 易に点火されそして爆轟する2次爆薬特にPDXおよびPENTまたはこれらの混合物 を選択するのが好ましい。 異なる起爆エレメントの部分は異なる2次爆薬を含んでよい。エレメントが爆 燃区画と爆轟区画とに大まかに分けられるとし、ただし推移点の精細な位置は変 ってよくまた区画の区分がエレメントの何らかの物理的構造に対応する必要がな いものとすると、少なくとも爆燃区画においては一層容易に点火されそして爆轟 する爆薬を使用するのが好ましい一方、爆轟区画内の爆薬は一層自由に選定され てよい。 2次爆薬は純粋な結晶の形で使用でき、顆粒化されることができまた添加剤を 含有できる。圧縮密度がより大きい場合、結晶性の爆薬が好ましい一方、密度が より小さくそして多孔性である装薬については顆粒化された物質が好ましい。本 組成物は何らかの添加剤なしで2次爆薬を点火できるが、所望なら例えば上記し た明細書US 5,385,098に従って添加剤が使用されてよい。 2次爆薬は、例えば、より大きい装薬での最も均一なしで密度については少し ずつ、またはより小さい装薬については1段操作で嵩密度より大きい密度まで一 般に圧縮され、あるいは密度勾配をつくるために圧縮され、それぞれの装薬内で 反応の向きに望ましくは増大する密度は、逆の向きに圧縮することにより得るの が好適である。 本発明の点火機構では、推移区画と爆轟区画における2次爆薬の物理的区分は 何ら必要でないが、何らかの閉じ込め物なしで、あるいは慣用の雷管シェルとは 別な何らかの閉じ込め物なしで、慣用の添装薬が装薬によって直接的に起爆せし められることができる。しかしながら、厚さが0.5〜2mm、望ましくは0.75〜1.5 mmの円筒状の鋼製シェルに相当する半径方向の閉じ込めに例えばよって、少なく とも推移区画にある程度の閉じ込めを行うのが好ましい。 好適な配置は、推移区画が添装薬と向き合うように雷管内に挿入されて いる普通のエレメント内の推移区画に、火工品装薬と爆薬との双方を入れること である。エレメントは一般に円筒状に設計されてよい。 上流端に容易な点火を可能とする穴が望ましくはあいている狭搾部を設けると 、一層良い閉じ込めが得られる。別法としてあるいはこれへの追加として、上流 端には望ましくは前述した現用の種類の密封用装薬が用意されることができ、こ の密封用装薬は閉じ込め物の上流に置かれることができるが、閉じ込め物の内部 に置かれるのが好ましい。以上の考察から、本組成物は密封用装薬および点火薬 の双方として働くことができ、またこの場合ただ一つの装薬が必要なことは明ら かである。さもない場合、点火薬は密封用装薬と爆薬との間に置かれる。 下流端の設計は、すでに述べた種類のいずれか一つであっよく、また既知であ り、ここに詳述する必要はない爆轟機構について選択したものによって決まる。 好ましいNPEDの種類は参照によって本記載に加入されている上記のUS 4,727,808 およびUS 5,385,098中に記載のものである。 従って一つの態様においては、点火すべき2次爆薬は、通路を通じて衝撃体円 板を、これによって爆轟させるべき2次爆薬に向けて推進するための供与体装薬 である。 別の一態様では、点火すべき2次爆薬は爆燃から爆轟への推移連鎖の第一の部 分であり、この連鎖は第一の部分よりも密度が小さい第2の爆薬を含む第2の部 分をさらに含むのが好ましい。これらの爆轟機構のすべてについて共通であるの は、主として熱を発生する手段を使用することにより、燃焼段階または爆燃段階 へと2次爆薬を早い段階で点火することであり、この目的のために本発明の組成 物は極めて適している。点火すべき爆薬が装薬からの熱によって作用されるよう に装薬が爆薬の個所に位置され、また装薬と爆薬との間に直接的な接触があるの が好ましい。現用の装薬につ いて上述した条件は、爆発の点火のためにこのようにして使用される部分に関係 する。 装薬は技術上普通に用いられる方法によって調合されることができる。好まし い方法は、装薬の成分を混合し、剪断作用より粉砕作用をより多く与える粉砕機 内で混合物を所望の粒子寸法まで粉砕し、このようにして調製した混合物を塊状 物へと高圧下で圧密化し、塊状物を粉砕してより小さい粒子からなる粒子を得そ して最終的に篩分操作を行い所望の寸法の画分を得ることを包含する。 雷管はそのシェルの閉鎖端で添装薬を別個に圧縮し、続いて本発明の火工品装 薬を圧縮するか、上述のエレメントを挿入するかあるいは添装薬の個所に閉じ込 めることにより製造されることができる。所望なら、最良の伝火薬と一緒に延時 薬が挿入されてよい。シェルの開放端には点火薬手段が置かれ、それがプラグに よって密封され、このプラグが衝撃管または導電体のような信号伝達手段によっ て貫通される。 実施例 1 Alが化学量論的割合に対して2倍量であるAl−Fe2O3点火薬を外径が6.3mmで壁 厚が0.8mmである鋼の管内に圧入した。この管の一端は開放しておりまた他端に は直径が1mmである穴をもつダイアフラムがあった。点火薬をこのダイアフラム 内に圧入した。次いでPETNの4mmの筒状物をダイアフラムに圧入しそして最後に アルミニウムのカップを圧入した。このようなエレメントを100個製造した。次 いで、NPED系の2次爆薬の第2の部分を納めた標準的なアルミニウムシェル内に エレメントを圧入した。 試験的シューティングによると、すべての雷管が極めて良好に機能し、またNo nel管(3.6mm)の爆燃を含めた作動時間は4ミリ秒以下であることが示された。 次に設計は同じであるが、化学量論的な火工品組成物を有する雷管を100個製 造した。試験的シューティングに際して2回の失火があり、この場合PETNは点火 されなかった。雷管の作動時間は8〜10ミリ秒まで増大した。 実施例 2 外径が6.3mmで、壁圧が0.5mmでそして長さが10mmである鋼の管を使用した。こ の管の一端は開放しておりまた他端には直径が1mmである穴をもつダイアフラム があった。 このダイアフラムに点火薬として使用するための火工品装薬を圧入し、次いで PETN爆薬を圧入した。 スラグのない三つのタイプの転移組成物、つまりすべての百分率が重量基準で あるとしてAl 0%+Fe2O3 60%のもの;Al 20%+Bi2O3 80%のものおよびAl 3 0%+Cu2O 70%のものを使用した。実験の結果、すべての装薬はPETN2次爆薬を 点火するのに大体同一の能力を示した。最良の点火はPETN密度1.3g/m3で得ら れ、また点火が障害される限界は密度約1.5g/m3にあるということが一般に言 える。 実施例 3 それぞれ、長さが20mmで、内径が3mmでそして内径が3mmであるアルミニウム 管の形の20個の起爆エレメント中に、20wt%のTiと80wt%のBi2O3とからなる点 火薬を筒状物の高さ5mmとなるまで圧入した。これに隣り合うように密度が1.3 g/cm3のPETNの筒状物を押圧した。 同様な方法で20個の起爆エレメントを製造したが、ただし点爆(すなわち20% のTi+80%のBi2O3)は8wt%のFe2O3も添加剤として含有した。 この実験では、これらの起爆エレメントを納めた40個の雷管はすべて極めて良 好に作動し、添装薬の爆轟は定性的であった。 実施例 4 静電火花への感度に関する、20wt%のTiと80wt%のBi2O3とからなる点火薬に 対するFe2O3添加剤の影響を標準的試験方法に従って調査した。 20%のTiと80%のBi2O3との単なる装薬の感度は−0.5mJであった。 この装薬に2〜10wt%のFe2O3を添加すると、装薬の感度はかなりの程度(− 2−5mJ)まで減少しまた点火薬の作動性に対する影響は僅少であった。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.雷管の一端にある2次爆薬、雷管の他端に配置されている点火手段、および この手段からの添装薬への点火パルスを転換して、これを爆轟させる中間部の火 工術的連鎖物からなり、添装薬を有するシェルからなる雷管であって、この連鎖 物は周期律表の第2、4および13族から選択される金属燃料と、周期律表の第4 および6周期から選択される金属の酸化物の形をとる酸化物とを含む点火薬から なり、この金属燃料は金属酸化物酸化剤の全量を還元するのに要する化学量論的 な量に対して過剰に存在し、上記の点火薬は添装薬の上記2次爆薬を対流爆燃状 態へと点火してこれを確実に爆轟させることの可能な圧縮された高温のガスを発 生する上記雷管。 2.金属燃料が金属酸化物酸化剤の金属より少くとも0.5ボルト、望ましくは少 なくとも0.75ボルトそして一層望ましくは1ボルト電気陰性度が高い請求項11 項記載の雷管。 3.金属燃料が周期律表の第3および第4周期から選択されている請求項1およ び2に記載の雷管。 4.金属燃料がAlおよびTiから選択されている請求項4記載の雷管。 5.金属酸化物酸化剤が、Cr、Mn、Fe、Ni、Cu、Zn、Ba、WおよびBiから選択さ れる金属を含む請求項1から4のいずれか1項に記載の雷管。 6.金属がMn、Fe、CuおよびBiから選択される請求項5記載の雷管。 7.金属酸化物がMn02、Fe2O3、Fe3O4、Cu20、CuOおよびBi2O3から選択される請 求項6記載の雷管。 8.金属燃料−金属酸化物酸化剤の組み合わせがFe、BiまたはCuの酸化物と組み 合わさったAlからなる請求項6記載の雷管。 9.組み合わせがAl、Fe2O3、Al-Bi2O3またはAl-Cu2O、望ましくは Al-Fe2O3である請求項8記載の雷管。 10.金属燃料−金属酸化物酸化剤の組み合わせが、Biの酸化物と組み合わさった Ti、望ましくはTi-Bi2O3からなる請求項6記載の雷管。 11.金属燃料の量が、金属酸化物酸化剤の全量を還元するのに必要な化学量論的 なる量の1〜12倍であり、望ましくは6倍より少なく、一層望ましくは4倍より 少ない、請求項1から10のいずれか1項に記載の雷管。 12.金属燃料の量が化学量論的な必要量の1.1〜6倍である請求項11記載の雷管 。 13.金属燃料の量が化学量論的な必要量の1.5〜4倍である請求項12記載の雷管 。 14.重量百分率が点火薬組成物に基くものとし、金属燃料の百分率が10〜50wt% 、望ましくは15〜35wt%、一層望ましくは15〜25wt%であり、また金属酸化物酸 化剤の百分率が90〜50wt%、望ましくは85〜65wt%、一層望ましくは75〜65wt% である、請求項1から13のいずれか1項に記載の雷管。 15.金属燃料がAlでありまた金属酸化物酸化剤がCu2OまたはBi2O3であり金属燃 料の百分率が15〜35wt%でありまたこの酸化剤の百分率が65〜85wt%である請求 項14記載の雷管。 16.金属燃料がTiでありまた金属酸化物酸化剤がBi2O3であり、金属燃料の百分 率が15〜25wt%、望ましくは約20wt%でありまたこの酸化剤の百分率が75〜85wt %、望ましくは約80wt%である請求項14記載の雷管。 17.点火薬、がその燃焼速度が0.001〜50m/秒、望ましくは0.005〜10m/秒で あるような組成を有する、請求項1から16のいずれか1項に記載の雷管。 18.点火薬が、2000Kを越える理想的燃焼温度を有するような組成を有す る、請求項1から17のいずれか1項に記載の雷管。 19.点火薬が、その実際的燃焼温度が理想的燃焼温度の70%を越えるような組成 を有する請求項18記載の雷管。 20.点火薬が金属および(または)酸化物の形の固体成分の添加剤を含有する、 請求項1から19のいずれか1項に記載の雷管。 21.添加剤が点火薬の重量に基き2〜30wt%、望ましくは4〜20wt%、一層望ま しくは5〜15wt%、例えば6〜10wt%の量存在する請求項20記載の雷管。 22.添加剤が、金属燃料と金属酸化物酸化剤との反応生成物でやはりある化合物 である、請求項20および21のいずれか1項に記載の雷管。 23.添加剤が粒状の金属である、請求項20および21のいずれか1項に記載の雷管 。 24.金属が点火薬の反応温度で固体である請求項23記載の雷管。 25.酸化物がAl、Si、Zn、Fe、Tiの各酸化物およびこれらの混合物から選択され る、請求項20から22のいずれか1項に記載の雷管。 26.酸化物が酸化アルミニウム、酸化硅素またはこれらの混合物である請求項25 記載の雷管。 27.酸化物が酸化鉄、特にFe2O3である請求項25記載の雷管。 28.金属がW、Ti、Niそしてこれらの混合物および合金から選択される、請求項 20から24のいずれか1項に記載の雷管。 29.金属がWあるいはWとFeとの混合物または合金。 30.点火薬が圧縮されそして2次爆薬と接触するように置かれる請求項1から29 のいずれか1項に記載の雷管。 31.添装薬の前方の火工術的連鎖物中に位置して、点火薬が推移区画内の2次爆 薬と接触するように置かれ、2次爆薬が閉じ込め物によって包囲 されている請求項30記載の雷管。 32.点火薬も閉じ込め物内に置かれている請求項31記載の雷管。 33.点火薬に最も近接する2次爆薬の密度がその結晶密度の60〜100%そして望 ましくは70〜99%である請求項30から32のいずれか1項に記載の雷管。 34.点火薬に最も近接する2次爆薬の密度がその結晶密度の40〜90%そして望ま しくは50〜80%である請求項32記載の雷管。 35.推移区画内の2次爆薬が、別な2次爆薬に向けて衝撃体ディスクを推進する ことによりこれを爆轟させるための供与体装薬である請求項31から34のいずれか 1項に記載の雷管。 36.推移区画内の2次爆薬が、別な2次爆薬に向けて、通路を通じて衝撃体ディ スクを推進することによりこれを爆轟させるための供与体装薬である、請求項31 から34のいずれか1項に記載の雷管。 37.推移装薬中の2次爆薬が、爆燃から爆轟への推移の連鎖物の第1の部分であ り、この連鎖物が、第1の部分におけるものより密度の低い別な2次爆薬を含む 第2の部分を望ましくはさらに包含することを特徴とする請求項31から34のいず れか1項に記載の雷管。 38.添装薬が2次爆薬のみである、請求項1から37のいずれか1項に記載の雷管 。 39.2次爆薬がペンタエリスリトールテトラナイトレート(PETN)、トリニトロ フェニルメチルニトラミン(Tetryl)およびトリニトロトルエン(TNT)から選 択され、また望ましくはPETNである、請求項1から38のいずれか1項に記載の雷 管。 40.2次爆薬から本質的になる装薬を点火して2次爆薬を爆轟させるために、請 求項1から30のいずれか1項に記載の点火薬を使用すること。
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