JP2000501676A - ブレード―渦作用ノイズ(bviノイズ)減少用交番長さロータブレードを有するロータシステム - Google Patents

ブレード―渦作用ノイズ(bviノイズ)減少用交番長さロータブレードを有するロータシステム

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Abstract

(57)【要約】 ロータハブアセンブリー(6)に固定されこれと共に回転する奇数及び偶数ブレードアセンブリー(Ob,Eb)を有するロータシステム(4)が開示されている。ここで、奇数ブレードアセンブリー(Ob)が半径方向長さROを規定し、偶数ブレードアセンブリー(Eb)が半径方向長さREを規定し、半径方向長さREが半径方向長さROの約70%と約95%の間にある。本発明の他の実施形態は、空動及び音響性能に最適になるように形成され得る直径可変ロータシステム(4)に関する。直径可変ロータシステム(4)は、内側及び外側ブレード部(10,12)を有する奇数及び偶数ブレードアセンブリー(Ob,Eb)を含み、ここで、外側ブレード部(12)は内側ブレード部(10)に伸縮可能に設けられている。位置決め手段(70)は、偶数ブレードアセンブリー(Eb)の半径方向長さREが第1作動モードで奇数ブレードアセンブリー(Ob)の半径方向長さROに等しくなるように、かつ、半径方向長さREが第2作動モードで長さROの約70%と約95%との間になるように、外側ブレード部(12)を内側部ブレード部(10)に対して配置する。

Description

【発明の詳細な説明】 ブレード−渦作用ノイズ(BVIノイズ)減少用交番長さロータブレードを有す るロータシステム 技術分野 本発明は、回転翼航空機のロータブレードから放射されるノイズを減少させる 手段に関し、特に、高いブレード−渦作用ノイズ(Blade-Vortex Interaction n oise−BVIノイズ)を生じる飛行モードで作動する時に、このようなロータブ レードから放射されるBVIノイズを減少させるための手段に関する。 発明の背景 回転翼航空機の設計者の1つの関心は、飛行操作中にロータブレードから放射 するノイズを実用的な程度に減少させることである。特に、低速の下降飛行状態 によって特徴づけられる着陸を行う場合にはブレード−渦作用(BVI−Blade- Vortex Interaction)として知られている音響放射(アクースティックエミッシ ョン)に基づくかなりのレベルの騒音が発生する。このような飛行状態が低い高 度で人口密度の高い地域で典型的に生じるので、BVIノイズは、地域の受け入 れ、更に重要なことは、新たに開発された回転翼航空機の認可を得るために解決 しなければならない根本的な技術問題を提起する。 典型的な回転翼航空機を飛行運転している間、ロータブレードは、 その上部空動面全体に高速・低圧フィールドを、下部空動面全体に低速・高圧フ ィールドを生じる。差圧は、飛行運転に必要な揚力を生じさせ、加えて、ロータ ブレードの先端で渦を発生させる。特に、差圧は、高圧フィールドから低圧フィ ールドへ空気の環流を惹起させ、翼端渦を発生させる。翼端渦は、それが渦領域 を回転するにつれて、1つのロータブレードから流出され、次のロータブレード に当たり、又はこれと相互作用を生じる。翼端渦のロータブレードとの作用は、 BVIノイズ源になる音圧波(acoustic pressure wave)を生じるインパルシブ・ エアローディング(inpulsive airloading)を誘発する。 ロータディスク、即ち、ロータブレードによって規定される平面(planes)は 渦伴流から離れているものであるから、BVIノイズは、一般に、上昇モード又 は巡航モードでは問題にならない。従って、渦はロータから離間した末端側にあ って、ロータとあまり相互作用をしない。しかし、下降作動モードの間、回転翼 航空機の下降速度はロータをその伴流内で飛行させ、従って多数の渦と作用する からBV作用(BV Interaction)が非常によく生じる。 渦の軌道及び強度を予測することが難しいが、渦は、回転翼航空機の速度、飛 行高度、胴体によって与えられる境界条件、大気の乱流、及び、各ロータブレー ドの寿命経歴のような他のファクタの関数として螺旋状に下方へ移動すると一般 に言えよう。一般に、ロータディスクの第1象限に(0°は、ロータの軸心から 後尾にあって回転翼付き航空機の前後軸に沿っている)生じるBV作用は、ロー タの回転速度と回転翼航空機の前進速度との組み合わせに基づいて 強力なBVI衝撃力を発生する。更に、強力な相互作用を生じる可能性が、この 象限内で渦の集中度が高くなり渦の強度が大きくなることによって強くなる。 BV作用の強度に影響を与える他のファクタとしては、ロータブレードに対し て回転してこれに当たっている渦の向きがある。渦の向きはロータブレードの前 縁と渦の中心、即ち、渦コアとの間の公差角によって定められる。向きがロータ ブレードの前縁に実質的に平行な時には、渦の旋回流はブレード長さの大部分に 影響を与え、従って、大きな衝撃圧力波を起こす。前縁に実質的に直角か傾斜し ている向きは、旋回流を受けるブレード長さの程度を制限することによって比較 的緩やかな相互作用を生じさせる。 BVI作用の強さを決定する更に他のファクタには、回転している渦と通過し 又は交わっているロータブレードの間が空間的に分離されていることである。空 間的分離は、渦コアからロータブレードの前縁の1点までの距離によってより正 確に規定されよう。渦フィールド内の1点における空気流速は、Rを渦コアから の距離とする時に、1/Rの関数であるから、理論上、空気流速がRが零に近づ くにつれて無限大になり、Rが増加するにつれて急速に減少することが明らかで ある。従って、空間的分離が小さいと、即ち、ロータブレードの厚さよりも小さ いと、回転渦フィールドは、回転ブレードの回転を受けて大きなBVI衝撃を生 じる。逆に、分離が大きいと、例えばロータブレードの厚さの5倍になると、ロ ータブレードが相互作用をする点で渦フィールド速度が急激に減少するためにB VI衝撃が実質的に減少される。 従って、回転翼航空機の設計者は、とりわけ、重量、コスト、作動及びシステ ムの複雑さを実用的に考慮して、ロータアセンブリーから発生するBVIノイズ を軽減する要素をこのロータアセンブリー内に組み込もうとする。放射されるB VIノイズを減少させるには、いくつかの異なった設計法を選択出来る。これら のアプローチは、広い3つのカテゴリー、即ち受動的システム(passive system )、デプロイ可能な受動システム(deployable passsive system)及び能動的シ ステム(active system)に分類できよう。 受動システムは、ロータブレードの形状やロータの作動パラメータを適宜に変 えることによってBVIノイズを減少させようとする。受動システムの例は、渦 を拡散し又は弱めるために、選択可能な翼端(selectivective tip)を含む。あ る設計の選択例は、スイープされた前側翼端(forward swept tip)を含み、渦 がこの翼端の内側で発生し、この渦がより多く拡散する、即ち、従来の四角形の 翼端(tip)によって発生される翼端渦(tip vortex)よりも強さが減少される ようにしたものである。他の設計による構造のものは、サブウイング・チップ( sub-wing tip)で、このサブウイング・チップはその先端でロータブレードに取 り付けられ、粘性効果によって下流で混じり拡散する2つの同時に回転する弱い 渦を生じさせる。他の設計のものでは、翼端の速度を675フット/秒(206 m/秒)に減少するか、ブレードの数を増加しブレードの負荷、従って、翼端渦 の強さを減少させている。これらの設計のものでは、BVIノイズの減少を例え ば2乃至5dBaのオーダで減少させるに過ぎず、改善としては不十分であり、 さらに、ロータシステム全作動能 率を劣化させる。更に、このような設計のものは、使用するのが難しく高価にな り得る。 デプロイ可能な受動システム(deployable passive systems)は、高いレベル のBVIノイズを生じる作動モード中にノイズ減少装置をデプロイ(deploy)す ることによって航行中にロータブレードの形状を変える。デプロイ可能受動シス テムの例は、ロータブレードの上面又は下面に沿って配置され、回転翼航空機が 下降状態中にデプロイ出来る鋤の半分の形の渦発生装置を含む。上述のサブウイ ング・チップと同様に、半鋤状渦発生装置は、単一の、より強い翼端渦を無くし ようとする強さが軽減された2以上の渦を発生する。このような渦発生装置又は 渦デプロイ可能装置は総じてBVIノイズを減少させるのに有効であるが、使い にくさや機械的な複雑さがデプロイ可能な受動システムを広く受け入れる事の障 碍になる。 能動システムはロータブレードのピッチ又は迎え角を連続的に回転軸の回りに 方位角的に(azimuthally)変更することによってノイズの制御を行う。このこ とは、ピッチ制御アクチュエータにより、又は、クローズドループフィードバッ ク制御システム又はオープンループ制御システムからの制御入力を受けるブレー ド取付制御面を介して選択可能な制御入力装置で達成される。特に、制御システ ムは、複数の加速計器/マイクロホンによって振動/ノイズを検知し、制御アク チュエータ/制御面へ高いオーダの入力を与え、ロータブレードを高い高調波周 波数でピッチ決めする。高調波ブレードが作動すると、干渉渦の軌跡及び強さの 双方又は片方に影響を与えること、並びに、BVI衝撃圧力を直接に相殺する圧 力波を生じる双方 又は片方によって振動/ノイズが減少する。能動システムの一例は、ロータブレ ードの後縁に沿って設けられてロータブレードの迎え角を能動的に制御する手段 になっている振動フラップを含む。他の例は、ロータブレード端へ空気を送るこ とと、このような空気を送り出して翼端に渦が形成されるのを無くさせることを 含む。受動システム及びデプロイ可能な受動システムに比較すれば、能動システ ムは、多分、BVIノイズを減少させるのに最も有効であろうが、好ましくない 重量の不利益、複雑さ、信頼性及びこれに関連する事故防止問題の点で最も不都 合である。 従って、ロータシステムの作動性能、例えば、揚力性能や動力条件をあまり落 とさず、かつ、ロータシステムの重量や機械的複雑さをあまり増加させず、この ロータシステムから放射されるBVIノイズを著しく減少させる手段を設ける必 要がある。 発明の摘要 本発明の目的は、ブレード−渦作用(BVI)ノイズを減少させるために、交 代長さのロータブレードアセンブリを有するロータシステムを設けることである 。 本発明の他の目的は、BVIノイズを減少させるための直径可変ロータ(VD R)システムを提供することにあり、このVDRシステムは、伸縮ロータブレー ドアセンブリーと、ロータブレードアセンブリーが、最適空動操作用の第1作動 モードで十分に延ばされ、また、これとは別に、最適音響操作用、即ち、BVI ノイズ低減用の第2作動モードでブレード長さを変えるようにロータブレードア センブリーの長さを制御するための位置決め手段とを含む。 本発明の更に他の目的は、BVIノイズを減少するため、傾斜ロータ回転翼航 空機と組み合わされるVDRシステムを提供することにあり、このVDRシステ ムは、伸縮ロータブレードアセンブリーと、ロータブレードアセンブリーが、最 適空動操作用の第1作動モードで延ばされ、また、これとは別に最適音響操作用 の第2作動モードでブレード長さを変え、かつ、最適前進飛行操作用の第3作動 モードで後退されるように、ロータブレードアセンブリーの長さを制御するため の位置決め手段とを含む。 本発明の更に他の目的は、BVIノイズを減少させるためのVDRシステムを 提供することにあり、このVDRシステムは、伸縮ロータブレードアセンブリー と、ロータブレードアセンブリーの長さを制御して、VDRシステムの重量及び 機械的複雑さの双方または片方の影響を不都合に受けないようにした位置決め手 段とを含む. これらの目的及び他の目的は、ロータハブアセンブリーに設けられるか、これ と共に回転する奇数及び偶数ブレードアセンブリーを有するロータシステムで、 奇数ブレードアセンブリーは半径方向長さRoを規定し、偶数プレーアセンブリ ーは半径長さREを規定し、半径長さREは半径長さROの約70%と95%との 間にあるものによって達成される。 本発明の他の実施形態は、空動操作及び音響操作を最適にするための種々の作 動モードで作動し得る直径可変ロータに関するものである。本発明に基づく直径 可変ロータシステムは、内側ブレード部及びこの内側ブレード部に伸縮するよう に設けられた外側プレート 部を有する奇数及び偶数ブレードアセンブリーを含む。位置決め手段が、偶数ブ レードアセンブリーの半径長さREが第1作動モードでは奇数ブレードアセンブ リーの半径長さROに等しく、又、長さREは第2作動モードでは長さROの約7 0%と約95%との間になるように、外側ブレード部が内側ブレード部に対して 位置するようにするために設けられている。 図面の簡単な説明 本発明のより完全な理解並びにその付随する特徴及び利点は、次の発明の詳細 な説明を参照して次の図面と共に考慮すれば理解されるであろう。 図1は、本発明に基づくロータシステムで、奇数及び偶数ロータブレードアセ ンブリーがロータシステムの方位(azimuth)に関して交互に相違する長さにな っているものの平面図である。 図2aは、従来のロータシステムのロータブレードアセンブリーによって発生 される渦を上から2次元的に見た図を示す。 図2bは、図2aの垂直面2bに沿う断面図で、従来のロータシステムの渦の 相互作用とこのような相互作用に基づく時間経過に従った渦の空間的位置を示す 。 図2cは、ブレード要素との相互作用をなす従来のロータシステムの渦を示 す。 図3aは、本発明に基づくロータシステムのロータブレードアセンブリーによ って発生される渦を上から2次元的に見た図である。 図3bは、図3aの水平面3bに沿う断面図で、従来のロータシステムの渦の 相互作用とこのような相互作用に基づく時間経過に従 った渦の空間的位置を示す。 図3cは、本発明に基づくロータシステムの渦と、渦の上下を通過するロータ システムのブレード要素とを示す。 図4aは、従来のロータシステムから放射されるBVIノイズの大きさを説明 する音圧の状態をグラフで表した図である。 図4bは、本発明のロータシステムから放射されるBVIノイズの大きさを説 明する音圧の状態をグラフで表した図である。 図5a−図5cは、奇数及び偶数ブレードアセンブリーが、第1作動モードで は延ばされており(図5a)、第2作動モードでは交代に長さが変わっており( 図5b)、第3作動モードでは交代されている(図5c)一対の直径可変ロータ システムと組み合わされた傾斜回転翼航空機(tilt rotor aircraft)を示す。 図6aは、ブレード長さを変化させるための内部位置決め手段を示すように破 断され断面にされた内側及び外側ブレード部を有する伸縮ブレードアセンブリー の平面図である。 図6bは、図6aの線6b−6bに実質的に沿って取られた断面図である。 図6cは、図6aのブレードアセンブリーの基端部の拡大図である。 図6dは、図6aの線6d−6dに実質的に沿って取られた断面図である。 図7は、外側ブレード部と組み合わされかつ内部の停止面と組み合わされて設 置された遠心力防止アセンブリーと、駆動手段及び遠心力防止アセンブリーと係 脱するために作動可能なボールねじアセ ンブリーとを含む操作手段とを含む位置決め手段の関連部の拡大図である。 図8は、ボールねじアセンブリーを回転させるための駆動手段の部分破断側面 図である。 図9は、ボールねじアセンブリーのボールナット要素が1つの作動モードで遠 心力防止アセンブリーから離脱されてこの遠心力防止アセンブリーが停止面に係 合するようになり、ボールナットが他の作動モードで遠心力防止アセンブリーに 係合されるようになる2作動位置における位置決め手段を示す。 図10a−10cは、ボールねじアセンブリーが奇数及び偶数ブレードアセン ブリーを伸縮移動させるために使用され、ボールナットの相対位置が所望のブレ ードの長さの変化を与える、第1、第2及び第3作動モードにおける位置決め手 段の1実施形態を図的に示す。 図12aは、位置決め手段が遠心力防止アセンブリーに係脱するための端固定 部を有するリーリングアセンブリーを用いる伸縮ロータブレードの破断平面図で ある。 図12bは、図12aの線12b−12bに実質的に沿って取られた断面図で ある。 図12cは、図12aの線12c−12cに実質的に沿って取られた断面図で ある。 図12dは、リーリングアセンブリーを駆動するための上方遊星歯車に組み合 わされたリーリングアセンブリーの破断部分断面図である。 図12eは、リーリングアセンブリーの円筒形ドラムを駆動するために作動し 得る上方遊星歯車の拡大図である。 図12fは、図12dの線12f−12fに実質的に沿って取られた断面図で ある。 図13a−13cは、リーリングアセンブリーが奇数番目及び偶数番面のブレ ードアセンブリーを伸縮移動させるために使用され、端固定具の相対部が所望の ブレードの長さの変化を与える、第1、第2及び第3作動モードにおける位置決 め手段の他の実施形態を図示する。 図14a−14cは、リーリングアセンブリーが奇数及び偶数ブレードアセンブ リーを伸縮移動させるために使用され、停止面が所望のブレードの長さの変化を 与える、第1、第2及び第3作動モードにおける位置決め手段の他の実施形態を 図示する。 発明を実施するための最良の態様 本発明は、例えば、直径固定ロータ、直径可変ロータのような多くのロータシ ステムに適用できるが、次の説明をするために、直径可変ロータシステム(Vari able Diameter Rotor(VDR)システム)について説明する。本発明は、この ようなロータに使用される機構が発明の教示及び利点を最大限に容易に利用でき る限りは、特にVDRに摘要するのに適している。 参照番号を同様の要素を対応の又は同様の要素に用いている図を参照して、図 1は、奇数及び偶数のロータブレードアセンブリー0b及びEbそれぞれに設けら れそれらを回転軸8の回りに駆動する ロータハブアセンブリー6を有する4枚羽のVDRシステム4の平面図を示す。 ここに説明する実施形態は4枚羽のVDRシステム4を示しているが、本発明は 、また、4枚を越える、例えば、6枚や8枚のロータブレードアセンブリーを有 するロータシステムにも適応できる。VDRシステム4の奇数及び偶数ロータブ レードアセンブリーOb,Ebのそれぞれは、内側及び外側ブレード部10及び1 2を含み、外側ブレード部12は内側ブレード部10に伸縮可能に取り付けられ ている。更に、伸縮ロータブレードアセンブリーOb,Ebは半径方向長さが回転 軸8の方位の回りで交互に変化し、奇数及び偶数ロータブレードアセンブリーOb ,Ebの先端の通路が2つの別個のロータ径D0,DEを規定するようになってい る。ブレードの長さを変えるための位置決め手段は以下に詳述するが、奇数及び 偶数ブレードアセンブリーOb,Ebの伸縮移動が各々の半径方向長さ変えるよう に制御されるといえば十分であろう。 各奇数ブレードアセンブリーObは、VDRシステム4の完全に延ばされたブ レード半径、即ち、伸縮する内側及び外側ブレード部10,12の可能最大長さ として規定され得る半径方向長さROを規定する。各偶数ブレードアセンブリー Ebは、さらに各奇数ブレードアセンブリーObの半径方向長さR0の百分率とし て定義され得る半径方向長さREを規定する。望ましくは、半径方向長さREは半 径方向長さROの約70%と約95%との間の範囲に有り、更に望ましくは、半 径方向長さREは半径方向長さROの約82%と約95%との間にある。選択され た範囲の機能的な意味は、次の説明に照らして明らかになるであろう。 図2a−2c及び図3a−3cにおいて、従来の均等なブレード長さを有する ロータシステム14のBV作用が、本発明の、ブレード長さが交代変化するVD Rシステム4と比較・対比されている。図2aにおいて、従来のロータシステム 14のロータブレードB1−B4は1回転の周期に渡ってプロットされている渦V1 −V4を発生させる。図示の通り、ロータシステム14は速度VFで前進してお り、下降飛行状態にある。2次元的に渦をプロットした図は、ロータシステム1 4の第1象限、即ち、0°と90°との間の象限内で渦の集中が高いことを示し ている。図2bにおいて、渦V1−V4は、第2象限内にある垂直面2bを通る断 面図で示されている。最初に、渦V1−V4はロータのXY面の上方にあって、速 度Vzで下方へ移動している。更に、渦V1−V4は、時計方向へ回転しており、 相互に対して、即ち、水平方向及び垂直方向に実質的に等間隔に離間されている 。時間が経過するにつれて、渦V1−V4は相互作用をし、渦V1−V4が下方へ進 むにつれて実質的に共軸線上に、即ち、線Lvに沿って並ぶようになる。即ち、 渦V1−V4が交互に上方及び下方へ循環することが実質的に等しく方向が反対の 誘導速度ベクトルIvを生じさせ、これによって渦V1−V4間に垂直な空間を維 持するようになる。このような均等な垂直空間は、続くロータブレードが渦V1 −V4の1つと相互作用をする可能性を高くする。図2cは、第1象限での典型 的なBV作用を示し、ここでは、渦V2がロータブレードB1のブレード要素Be の近傍にあって、それに実質的に平行になっている。「発明の背景」において説 明したように、このように接近して平行にして行われる相互作用(interact ion)があると高いBVIノイズが生じることになる。 図3a−3cにおいて、本発明に基づくVDRシステム4の奇数及び偶数ロー タブレードアセンブリー及びOb,Ebは、それぞれ渦VO及びVEを発生させる。 図2a−2cに示されたのと同一飛行条件及び同じ図が示されているが、渦VO 及びVEの軌跡及び空間的分離の状態はブレード長さに応じて変更される。特に 、そして図3bを参照して、渦VO,VEは、最初は、密集して水平方向には離間 しているが上下には互いに近接した対P1及びP2になっている。時間が経過する につれて、各対P1,P2の渦VO,VEは相互作用して、垂直方向へ空間的に分離 していく。即ち、渦の対P1,P2が水平方向へ分離していくと、誘引速度ベクト ルIVが各対P1,P2に独立に影響を及ぼす、即ち、各対P12同士では影響し 合わない。誘引速度ベクトルIVは各対の渦VO,VEを、垂直に、即ち、渦VOを 下方に加速している間に渦VEの下方への進みを遅らせることによって、分離さ せる。各対P1,P2の渦VO,VEが垂直の分離を生ぜずに互いの回りに回転する ことが予測され得ようが、各渦の対P1,P2を前に発生された渦に接近させてお くことや、渦VO,VEの曲率/方向のような追加のファクタが組み合って上述の 減少を生じさせる。図3cに示されているように、空間分離によってブレード要 素Beは渦VO,VEの上方又は下方をブレード要素の厚さの少なくとも5倍の距 離RSだけ離間して通過する。前述の通り、このような空間分離によって、実質 的にBV作用が軽減される。 図4a及び4bは、従来のロータシステム14及び本発明のVDRシステム4 の音圧状態を図的に示す。図4aにおいて、従来のロ ータシステム14は、時間間隔1−3msecに渡って最小約−40PA(−8 .4ポンド/平方フット)から最大約40PA(+8.4ポンド/平方フット) までの値を有する迅速な圧力変動18を生じさせる。圧力変動18は、BVIノ イズである高い衝撃圧力波を示す。2次スパイク20はブレード負荷、即ち、揚 力によって発生されるある圧力波を示し、このような変動が生じている、より長 い時間間隔、即ち、20−25msecの間、人間の耳にはあまり不快感を与え ないものである。図4bにおいて、本発明のVDRシステムは、約−10PA( −2.2ポンド/平方フット)から+10PA(+2.2ポンド/平方フット) までの間で変動する実質的に減少されたBVI衝撃力24を生じる。2次スパイ ク26及び28はそれぞれ奇数及び偶数ブレードアセンブリー0B及びEBに掛か るブレード負荷を示し、交代するブレード長さに基づいて大きさを変える。図4 a及び図4bの圧力のBVI分力と比較し、これを10−16dBaの周波数領 域に変換すると、本発明の教示を用いる場合は、BVIノイズの減少が達成され る。 本発明は、直径固定ロータシステム又は直径可変ロータシステムに適用できる 。直径固定ロータシステムについては、受け入れ可能な空動性及び音響性が得ら れる(上記に特定された範囲内の)ブレード長さの最適な変化を決定するために 、分析と販路研究が行われる。一般に、範囲の下限は、ブレードアセンブリーの 必要な揚力性能によって定められ、範囲の上限は、必要な音響性能によって定め られる。 ロータシステムが種々の航行モードで最適に行われるように形成 され得るので、改善された空動性能及び音響性能がVDRシステムを使用するこ とによって得られる。例えば、それの全てのブレードアセンブリーOb,Ebは、 ホーバー又は前進作動に対応する第1作動モードで長さが十分延ばされて均等に なり得る。この状況では、ロータディスク領域は、最適な空動性能を得るために 最大限にされ得る。更に、ブレードアセンブリーOb,Ebは、下降作動に対応す る第2作動モードでブレード長さを変えるために選択的に配置される。この状況 では、BVIノイズは、最大音響性能を得るために減少される。更に、最適なブ レード長さはロータブレードアセンブリー及びロータシステムの双方又は片方を わずかに変えることによって達成され得るので、VDRシステムによって設計の 融通性が実質的に大きくなる。 傾斜回転翼航空機(tilt rotor aircraft)への適応 本発明は、一般にVRDシステムと組み合わされた時に有用であるが、それを 傾斜回転翼航空機に適用すると、BVIノイズがかなり低減する。傾斜回転翼航 空機は、翼構造の外端で指示されている一対のロータシステムを使用する形式の 回転翼航空機であり、そのロータが垂直方向及び水平方向を取り得るように枢動 可能になっている。水平方向では、回転翼航空機はホバーリング飛行が出来るが 、垂直方向では、従来のプロペラ駆動の固定翼航空機と同様に推進される。 現在、傾斜回転翼航空機は、従来の直径固定ロータシステムを用いてその空動 、音響及び空気弾性構造の点でホーバリングモードと 前進飛行モードとの相競合する条件を調和しようとしている。たとえば、ホーバ リング飛行に関しては、一般に大径のロータを用いことがよく、これでディスク 負荷を低下させ、BVIノイズレベルを減少させ、先流速度(ダウンウオッシュ 速度)を減少させることによって、ホーバリング性能を高める。逆に、比較的小 さな直径のロータは、前進飛行の場合に、これでブレードの空気弾性性能を最小 にし、ブレード領域を最小にし、翼端速度(マッハ数)を減少させることによっ て、推進能率を高めるために望ましい。直径固定ロータシステムの制限内では、 これらの条件には、空動性能及び音響性能が最適でなくなる設計上の妥協が必要 である。音響特性に関しては、下降飛行モードの際にブレードに大きな負荷がか かって非常に煩わしいBVIノイズが生じる。 直径可変ロータ(VDR)システムが、両作動モードに適応できるために、従 来の直径固定ロータよりも優れた利点を持つことが知られている。即ち、ロータ 面が水平方向に向けられていると、ロータ径はホーバリング能率を高めるために 増加され、垂直方向に向けられていると、ロータ径は推進能率を高めるために減 少される。VDRを利用する傾斜回転翼航空機は米国特許第3,768,932 号、第4,142,697号及び第5,253,979号に記載されかつ示され ている。傾斜回転翼航空機と組み合わされて用いられるVDRシステムは、ブレ ード荷重を減少させ、その結果、BVIノイズを減少させる。尤も、本発明の教 示を用いる時には、更なる改善を達成できる。 次に、VDRブレードアセンブリーの長さを変更するための位置 決め手段について説明する。機構は任意のVDRシステムを使用できるが、全て のブレードアセンブリーが延ばされるか、交代に長さが変えられるか、後退され 得る傾斜回転翼航空機について説明する。特に、そして図5a−5cを参照して 、VDRシステム4のブレードアセンブリーOb,Ebは、ホーバー作動又は低速 飛行作動(図5b)に相当する第1作動モードで延長され、降下飛行モード(図 5b)に対応する第2作動モードでブレードの長さが交代に変えられ、高速巡航 作動(図5c)に対応する第3作動モードで後退される。 ブレード長さを変更するためのボールねじ装置 伸縮する特性とブレードの位置決め手段が全てのブレードアセンブリーOb, Ebに対して同様である限り、奇数及び偶数のブレードアセンブリーOb,Ebの 両方に共通な特性を説明する目的では、1つのブレードアセンブリー、例えば、 奇数ブレードアセンブリーObを記載することが説明を容易にする。 図6aにおいて、奇数ブレードアセンブリーObは破断して示され、ブレード 長さ変更用内部装置を露出させている。外側ブレード部12は内側ブレード部1 0(以後、トルク管部材と呼ぶ)に伸縮可能に取り付けられている。特に、外側 ブレード部12は、外側ブレード部12の不可欠な空動的形状を規定するために 、前縁シース36によって包み込まれる桁部材34と、発泡体を充填した後端ポ ケットアセンブリー38とを含む。桁部材34は、トルク管部材10と共軸に整 合されてこれを受けて、桁部材34をトルク管部材10に対して伸縮可能に移動 するようになっている。 トルク管部材及び桁部材10,34の共軸な整合は、回転要素軸受アセンブリ ーのような従来の軸受アセンブリーで行ってもよいが、上述の実施形態では、軸 受アセンブリーは、トルク管部材10の外側端に取り付けられた第1軸受ブロッ ク40aと、桁部材34の内側端に(望ましくは内部に)取り付けられた第2軸 受ブロック40bとを含む。第1軸受ブロック40aは、桁部材34内に形成さ れた内部パイロット面42に摺動係合し、第2軸受ブロック40bはトルク管部 材10の外側の回りに形成された外側パイロット面44に摺動係合する。 図6cにおいて、トルク管部材10の基端は、ロータハブアセンブリー6の半 径方向腕52に軸支されたカフアセンブリー50に取りつけられるようになって いる。カフアセンブリー50は、対応した形状にされた内側拘束部材56及び外 側拘束部材58によって、トルク管部材10のフレア状になった基端部54に係 合する。更に、カフアセンブリー50は、ピッチ制御腕60を含み、これを介し てピッチ制御インプット部がブレードObのフェザーリング軸62の回りに形成 される。 図7において、トルク管部材及び桁部材10,34は、ブレード位置決め手段 70を受けるための内部チャンバ64を規定する。位置決め手段70は、トルク 管部材10に対して外側ブレード部12を位置決めし、その結果、ブレードアセ ンブリーObの半径方向長さを変えるように作動することができる。位置決め手 段70は、遠心力防止アセンブリー80と、チャンバ64の内部に形成された停 止面64sと、遠心力防止アセンブリー80に係脱するように操作 可能な作動手段90とを含む。 遠心力防止手段80は、保持ブロック82、揺動部材84、及び、保持ブロッ ク82と揺動部材84との間に配置され保持ブロック82を揺動部材84に機械 的に接続する接続部材86とを含む。保持ブロック82は、外側ブレード部12 と組み合わされて配置され、外側ブレード部12に作用する遠心負荷Cfを揺動 部材84に伝達するために接続手段86と組み合わされて作動可能になっている 。記載された形式の保持ブロックは、継続中の、共有の米国特許出願SN 08/ 412,035(ここでは「制限アセンブリー」となっている)に十分に開示さ れている。望ましくは、保持ブロック82を揺動部材84に接続するための接続 手段86は、それぞれがロータブレードアセンブリーObの種々な運動に従う機 首・機尾ケーブル部材86a及び86bを含む。 揺動部材84は、半径方向に延びる腕84aとこの半径方向腕84aの内端を 構造的に接続するための基部84bとを有する概略U字形部材である。半径方向 腕84aは、接続手段86に機械的に接続され、揺動部材84をチャンバ64内 で半径方向へ移動させるためチャンバ64の内壁64wにこれと摺動するように 配置されている。 操作手段90は内部チャンバ64内にあるボールねじアセンブリー92とロー タハブアセンブリー6の内部にある駆動手段100とを含む。特に、ボールねじ 92は、揺動部材84の基部84b内に形成された孔84h(図6b)を延在す るねじ付きボールねじ94を含み、その長手方向軸94Lの回りに時計方向又は 反時計方向に 回転操作し得るようになっている。ボールねじ94は、内側端が第1ジャーナル 軸受96a(図6c)によって支持され、外側端で、トルク管部材10の外端と 組み合わさって設置された第2ジャーナル軸受96bに支持されている。操作手 段90は、更に、ボールねじ94のねじに組み合わされて設置され、揺動部材8 4の外側に半径方向に配置されたボールナット98を含む。更に、ボールナット 98は、ボールねじ94の回転に応答して、その長手方向軸94Lに沿って軸方 向へ移動するように操作できる。ボールナット98の回転は、トルク管部材10 (図6d)の内部形状によって押さえられるようになっている。上述の形式のボ ールねじアセンブリーは、ミシガン州サジノー所在のトムソン・サジノーから得 られる。 駆動手段100はボールねじ94を回転させ、従って、ボールナット98を軸 方向へ変位させる。図8において、駆動手段100は、ロータアセンブリー9を 支持しその回転軸8の回りに駆動する主軸104の内部にこれと共軸に設置され た入力軸102を含む。入力軸102は、ロータハブアセンブリー6のジンバル ティルトモーション(gimbal tilt motion)を行う第1ユニバーサルジョイント 108−1を介して入力はすば歯車106iを駆動する。入力はすば歯車106 iは、第2ユニバーサルジョイント108−2を介してボールねじ94に接続さ れるブレードアセンブリー毎に、出力はすば歯車106oを駆動する。ボールね じ94は両方向へ、又は、これと別に主ロータ軸104に対して入力軸102の 回転速度を制御することによって回転速度を固定して駆動され得る。例えば、入 力軸102、従って、入力はすば歯車を主ロータ軸よりも高回転速度 で駆動することによって、主ロータ軸と共に回転している出力はすば歯車106 oは差動速度の方向へ駆動される。入力駆動軸102が主ロータ軸104と同じ 作動速度で回転する場合は、入力及び出力はすば歯車106i,106o間に差 動回転が生じないから、ボールねじ94は固定回転を維持する。構造的にも機能 的にも同様の駆動手段は米国特許第4,142,697号、4,009,997 号、3,884,594号及び3,713,751号に記載されている。図9に おいて、揺動部材84は、外側ブレード部12に作用する遠心力Cfによって外 側へ付勢されて、ボールナット98又は停止面65sに当接係合して設置され、 ロータブレードアセンブリーObの半径方向長さを定めるようになっている。作 動モードの1つにおいて、揺動部材84は、その第1軸受面84s−1に面して いる停止面64sに係合し、ロータブレードアセンブリーObが完全に延ばされ る、即ち、可能最大長さになるようになっている。外側ブレード部12に作用す る遠心負荷Cfは揺動部材84へ伝達されて、停止面64sによって再作用され る。他の1つの作動モードでは、ボールナット98は、ボールねじ94の回転に 応答して変位され、その第2軸受面84s−2に面している揺動部材84に係合 するようになっている。しかし、この作動モードにおいては、第1軸受面84s −1が停止面64sから外されている場合には、揺動部材84はボールナット9 8に従う。更に、外側ブレード部12に作用する遠心負荷は揺動部材84を介し て作動手段90に伝達される。これによって、外側部12は、ボールナット98 の移動方向に応じて内側又は外側へ伸縮される。 上記の説明は、VDRシステム4の全てのブレードアセンブリーOb,Ebに共 通な構造要素について行った。次の説明は、所望のブレード長さに変化を生じさ せる奇数及び偶数のブレードアセンブリーOb,Eb間に構造又は機能上の相違が ある場合について行われるものである。添字「O」、「E」は奇数と偶数のブレ ードアセンブリーOb、Ebを区別するために使用される。 図10a−10cに本発明の1実施形態が示されており、ここで、ブレード長 さを制御するための位置決め手段70が図示されている。図示は、図5a、5b 及び5cに対応する第1、第2及び第3作動モードでされている。図示されてい る奇数及び偶数のブレードアセンブリーOb,Ebは比較し安いように、横並びに 配置されている。更に、位置決め手段70を囲繞する外側構造、即ち、桁部材3 4、トルク管部材10、ロータハブアセンブリー6等は説明を容易にするために 省いた。 位置決め手段70の多くの要素が奇数ブレードアセンブリーObに関連して記 載されたが、位置決め手段70は全てのブレード、即ち、奇数及び偶数ブレード アセンブリーOb,Ebを制御するものと理解すべきである。図10aにおいて、 ボールねじ94O,94Eは、第1及び第2軸受アセンブリーの間に支持されてお り、対応の揺動部材84O,84Eを通して延びており、ボールナット98O,9 8Eがその半径方向外側に配置されるようになっている。さらに、ボールナット 98O,98Eは、ボールねじ94O,94Eに沿って配置され、各々がロータハブ アセンブリーの回転軸8から測定された半径方向距離RnO及びRnEを規定する ようになっている。まず、ボ ールナット98O,98Eの相対位置は、偶数ブレードアセンブリーEbのボール ナット98Eが奇数ブレードアセンブリーObのボールナット98Oの半径方向内 側にあるように定められている。このような相対位置の機能的な意味は次の説明 から明らかになるであろう。 第1作動モードにおいて、ボールナット98O,98Eは揺動部材84O,84E から外され、揺動部材84O,84Eが遠心負荷Cfに応答して停止面64sO,6 3sEに当接係合して配置されるようになっている。遠心力防止アセンブリー8 0O,80Eの長さ、即ち、奇数から偶数ブレードアセンブリーOb,Ebまでの長 が望ましくは一定であるから、停止面64sO,64sEによって規定される半径 距離RsO,RsEは奇数及び偶数ブレードアセンブリーOb,Ebの可能最大長さ RO,REを決定する。上述の実施形態では、奇数ブレードセンブリーObの半径 方向距離RsOは偶数ブレードアセンブリーEbの半径方向距離RsEに等しく、 ブレードアセンブリーOb,Ebが完全に延び、半径方向の長さが等しくなるよう になっている。ブレードアセンブリーOb,Ebがこのような形状を取ることによ って、最適の空動作用を行う最大のロータディスク領域が得られれる。 第2作動モード(図10b)において、ボールナット98O,98Eは、駆動手 段100によるそれぞれのボールねじ94O,94Eの回転に応答して、内側の中 間位置に移動される。ボールナット98Eがボールナット98Oの半径方向内側に あるから、ボールナット98Eはそれぞれの揺動部材84Eに係合し、これによっ て、外 側ブレード部12Eを内側へ移動をさせる。奇数ブレードアセンブリーObのボー ルナット98Oは、又、内側へ移動するが、対応の揺動部材84Oに係合しない。 それらの対応の中間位置にある時、ボールナット98Eは、対応の揺動部材84E に当接係合して設置され、ボールナット98Oは対応の揺動部材84Oから外され ている。従って、揺動部材84Oは停止面64sOに当接係合したままになってい る。 前述のことを考慮して、ボールナット98O,98Eによって規定された半径方 向距離Rn0,RnEは、ブレードアセンブリー長さRO,REの可能最大変化量を 規定することが認められるであろう。即ち、それぞれのボールねじ94O,94E に沿ってボールナット98O,98Eを適切に配置することによって、偶数ブレー ドアセンブリーEbの長さREは偶数ブレードアセンブリーObの半径方向長さRO に影響すること無しに変えられ得る。特に、ボールナット98O,98Eは、ボー ルナット98Eの半径方向距離RnEが 約 .7RnO− .3Lと約 .95 RnO− .05Lとの間にあり、望ましくは、約 .83RnO - 約 .17 Lと約 .92RnO − .08Lとの間にあるように設置されており、ここ で、Lは揺動部材84O,84Eの1つから外側ブレード部12O,12Eの先端ま での長さである。これは、又、奇数から偶数ブレードアセンブリーOb,Eb間で の長さLが等しいという仮定に基づいている。従って、奇数及び偶数ブレードア センブリーOb,Ebがボールナット98O,98Eの半径方向の空間に比例する量 だけ長さを変え得る。このブレードアセンブリーの構造は、最適な音響性能を 得るための、即ち、BVIノイズを減少させるための下降飛行モードに効果があ る。 第3作動モード(図10c)において、ボールナット98O,98E、従って、 揺動部材84O,84Eは、完全に内側の位置まで内側に移転される。この移転の 間、奇数ブレードアセンブリーObのボールナット980は対応の揺動部材84O に係合し、ボールナット98Eに対して、増加された線形速度で内側へ移動する 。線形速度差はボールナット98O及び98Eを同時にそれぞれの内側位置に到達 させる、即ち、半径方向距離RnEが半径方向距離RnOに等しくなるようにさせ る。このような速度差はボールねじ94O,94Eのねじピッチを換え、ボールね じ94O,94Eの回転速度を変え、又は、それらを結合したものを変えることに よって得られよう。前者に関しては、ねじピッチ差はボールねじ94Eに対して ボールねじ94Oのねじピッチを増加することによって得られよう。ピッチ差は 、ボールナット98O,98Eを別の線形速度で移動させ、半径方向内側位置でボ ールナット98O,98Eの半径方向距離RnO,RnEを等しくするようにして得 られる。後者に関しては、速度差は入力及び出力はすば歯車106i,106O ,106Eの歯車比を変えて得られ、ボールねじ94Oの回転速度がボールねじ9 4Eの回転速度よりも大きくなるようにして得られる。 それらの内側位置においては、ボールナット980,98Eは、揺動部材84O ,84Eに当接係合しており、ブレードアセンブリーOb,Ebは完全に後退され ている。このうようなブレードアセンブリーの構造は、ロータディスクが最大推 進効率のために垂直に向け られる、高速巡航操作に対応する。 位置決め手段70の他の実施形態が図11a−11cに示されており、ここで は、図10a−10cで説明記載したのと同じ作動モードが示されている。本発 明のこの実施形態において、ボールナット98O,98Eによって規定された半径 方向距離RnO,RnEは等しく、停止面64sO,64sEによって規定される半 径方向距離RsO,RsEはブレード長さRO,REの百分率での変化を決定する。 第1作動モード(図11a)では、奇数ブレードアセンブリーObは、揺動部材 84Oに当接係合して設置され、偶数ブレードアセンブリーEbのボールナット9 8Eは揺動部材84Eから外され、従って、揺動部材84Eを停止面64sEに当接 係合させ位置へ後退させる。ボールナット84O及び停止面64sEによって規定 された半径方向距離RnO及びRsEは、それぞれ、実質的に等しく、奇数及び偶 数ブレードアセンブリーOb,Ebが延ばされ、偶数ブレードアセンブリーObの 半径方向長さROが偶数ブレードアセンブリーEbの半径方向長さREに等しくな るようになっている。これらの距離RnO,RsEは、揺動部材84O,84Eの構 造に応じて変え得る。 第2作動モード(図11b)において、ボールナット98O,98Eは、偶数ブ レードアセンブリーObも各停止面64sOに係合するように外側位置へ変位され る。従って、奇数ブレードアセンブリーObは半径方向にその十分に延ばされた 位置へ移動するが、偶数ブレードアセンブリーEbは停止面64sEよって軸方向 に制約されているために外側に保たれている。本発明のこの実施形態では、 ブレードアセンブリ長さRO,REの可能最大変化は、停止面64sO,64sEの 半径方向距離RsO,RsEを変えることによって行われる。特に、停止面64sO ,64sEは、半径距離RsEが、それぞれ、約 .7RsO−.3Lと約 .9 5RsO− .05Lとの間、望ましくは、約 .83RsO− .17Lと約 . 95RsO− .08Lとの間になるように設置され、ここで、Lは揺動部材8 4O,84Eから外側ブレード部12O,12Eまでの長さである。再び、長さLは 奇数から偶数ブレードアセンブリーOb,Ebへの距離に等しいものと仮定する。 従って、奇数及び偶数ブレードアセンブリーOb,Ebは停止面64sO,64sE の半径方向空間に比例する量だけ長さが変えられよう。 第3作動モード(図11c)において、ボールナット98O,98Eは揺動部材 84O,84Eに係合し、完全な内側位置へ移動する。第2から第3作動モードへ 移行する間に、奇数ブレードアセンブリーObのボールナット98Oは、最初に、 それに対応の揺動部材84Oに係合し、続いて、偶数ブレードアセンブリーのボ ールナット98Eが対応の揺動部材84Eに係合する。両揺動部材84O,84Eを 係合させた状態で、外側部ブレード部12O,12Eは一体となって所望の完全に 内側の位置まで内向きに移動する。それらの対応の内側位置にある時に、ボール ナット98O,98Eは、揺動部部材84O,84Eと当接係合し、ブレードアセン ブリーOb,Ebは完全に後退される。 上述の実施形態はブレードアセンブリーOb,Ebを伸縮移動させるためのボー ルねじアセンブリー92を有する作動手段70を使用 しているが、ジャックねじ/ナット又はねじ付きローラねじ/ローラナットのよ うな他の装置をこれに換えても良い。更に、上述の実施形態は、概略U字形を有 する揺動部材84を用いているが、揺動部材の形状は任意の形状でよい。例えば 、内部チャンバ64の形状に一致する簡単な十字形部材が機能的にU字形揺動部 材84に代わり得る。上述の実施形態は保持ブロック82を揺動部材84に接続 するためのケーブル部材86a,86bを含むが、他の手段が用いられることが 認められるであろう。例えば、高い引張負荷に耐えられるストラップ部材や可撓 性のある管部材をケーブル部材86a,86bの代わりに用いてもよい。 ブレード長さを変えるためのリーリングアセンブリー 位置決め手段70の他の実施形態が図12a−12f、13a-13c及び1 4a−14cに示されており、ここで、作動手段90はリーリングアセンブリー 110とこのリーリングアセンブリーを駆動するための手段120とを含む。再 び、位置決め手段を一方のブレードアセンブリーに対して記載し、ついで、ブレ ード長さを変えるための奇数及び偶数ブレードアセンブリーを独立に制御するこ とを記載することが説明を容易にするであろう。 図12a−12cにおいて、リーリングアセンブリー110はロータアセンブ リーハブ軸8の回りに回転し得る円筒形ドラム112と、チャンバ64の内部に 設けられ揺動部材84に係脱することが出来る端固定具114と、端固定具11 4を円筒形ドラム112に接続するためのストラップ手段116とを含む。特に 、端固定具1 14は揺動部材84の半径方向外側にあって、接続手段86(図12b)及びチ ャンバの内壁64wsの双方又は片方に設置されている。ストラップ手段116 は端固定具114に機械的に接続され、円筒形ドラム112に接続するため揺動 部材84(図12c)の孔84H内を延びている。円筒形ドラムの回転方向に応 じて、ストラップ手段116は巻き上げられたり繰り出されたりし、端固定具1 14が揺動部材84に係合したり、また、揺動部材84から外れて、揺動部材が 停止面64sに係合するように出来るようにしている。端固定具114が揺動部 材84に係合された場合、外側ブレード部12に作用する遠心負荷Cfが円筒形 ドラム112に伝達される。 図12d−12fにおいて、円筒形ドラム112は、ロータハブアセンブリー 6の内部に設置されており、駆動手段120により両方向へ駆動され得る。駆動 手段120は、入力駆動軸122によって駆動される上部遊星歯車システム14 0を含む。特に、入力駆動軸122は、軸受アセンブリー128を介してロータ ハブアセンブリー6の上部取付具126によって支持される上部スタブ軸部12 2uと、主ロータ軸104に共軸に整合された下部駆動軸部122Lと、それら の間に設けられロータハブアセンブリー6のジンバル傾斜運動(gimbal tilt mo tion)を行うためのユニバーサルジョイント130とを含む。円筒形ドラム11 2は、軸受アセンブリー132を介してスタブ軸部122uの回りに回転するよ うに支持されており、これにより、ドラム112をロータハブアセンブリー6と 同時に傾斜させる。 遊星歯車システム140は、ロータハブアセンブリー軸8に共軸に整合された 駆動太陽歯車142と、ロータハブアセンブリー6の取付具126に固定された リング歯車144と、太陽歯車及びリング歯車142,144間にありこれらに 作用する複数の遊星ピニオン146とを含む。太陽歯車142は入力駆動軸12 2のスタブ軸部122uにスプライン接続されてこれらにより駆動され、ロータ ハブアセンブリー軸8の回りに遊星ピニオン146を駆動する。特に、遊星ピニ オン146がリング歯車144と作用するに応じて、この遊星ピニオン146は 太陽歯車142の回りに、この太陽歯車に対して減速された回転速度で、周転円 をなして移動する。遊星ピニオン146の出力は、各遊星ピニオン146と円筒 形ドラム112との組み合わせ内に設置された支持柱148によって円筒形ドラ ム112へ伝達される。 外側ブレード部12に作用する遠心負荷Cfの和がねじり(torsion)となって 入力鼓動軸122によって作用される。負荷路内に、即ち、外側ブレード部12 から入力駆動軸122までに遊星歯車を配置することによって、入力駆動軸12 2に掛けられるねじり負荷が実質的に減少される。即ち、遊星歯車システム14 0は、太陽歯車142に掛かる接線負荷、即ち、入力駆動軸122に掛かるねじ り負荷を実質的に減少する機械的な利点を有する。従って、入力駆動軸112に 必要とされる寸法及び厚さの双方又は片方が減少され得る。上述の実施形態にお いて、太陽及び遊星歯車142,146間のピッチ径比Rs/Rpは約 .75 であり、歯合する歯の面幅、即ち、高さは約7.5インチ(19cm)である。 このパラメータ の組み合わせは、入力駆動軸122内のねじり負荷を率(factor)4だけ減少さ せる。 図13a−13cには、位置決め手段70/リーリングアセンブリー110の 1実施形態が図示されており、この実施形態は、機能的には図10a−10cの 場合と同様である。上述の実施形態と同様に、添字「O」及び「E」は奇数と偶 数のブレードアセンブリーOb,Ebを区別するために用いられる。 図13aにおいて、リーリングアセンブリー110の円筒形ドラム112は、 それぞれ複葉関係に配設された第1及び第2円筒面112−1及び112−2を 含む。第1及び第2円筒面112−1及び112−2は、それぞれ、直径Dc1 及びDc2を規定しており、第1円筒112−1の直径Dc1は第2円筒112 −1の直径Dc2よりも大きい。更に、奇数及び偶数ブレードアセンブリーOb ,Ebのストラップ手段116O,116Eは、それぞれ、第1及び第2円筒11 2−1,112−2と巻き掛け関係になって配置されている。ストラップ手段1 16O,116Eの長さは、端固定具114O,114Eが、それぞれ、ロータハブ アセンブリーの回転軸8からの半径方向距離RfO,RfEを規定するように定め られている。まず、半径方向距離RfOは半径方向距離RfEよりも大きい。 第1作動モードにおいて、端固定具114O,114Eは揺動部材84O,84E から外されており、ここで、揺動部材84o,84Eが停止面64sO,64sEと 当接係合をして配置されるようになっている。上述の実施形態において、停止面 64sO,64sEによって規定される半径方向距離64RsO,64sEは等しく 、従って、ブ レードアセンブリーOb,Ebは半径方向長さが等しく、完全に延長されている。 第2作動モード(図13b)においては、端固定具114O,114Eは円筒形 ドラム112の回転及び対応のストラップ手段116O,116Eの巻き上げによ って内側へ中間位置まで移動される。移動中、偶数ブレードアセンブリーEbの 端固定具114Eは対応の揺動部材84Eに係合し、これによって、外側ブレード 部12Eは内側へ移動する。外側ブレード部Obも内側へ移動するが、対応の揺動 部材84Oに係合しない。対応の中間位置に設置された時は、端固定具114Eは 対応の揺動部材84Eに当接係合して配置され、端固定具114Oは対応の揺動部 材840から外されて、揺動部材840が停止面64sOに当接係合し続けるよう になる。更に、端固定具114o,114Eは、端固定具114Eの半径方向の長 さRfEが約 .7RfO−3Lと約 .95RfO− .05Lの間望ましくは 、約 .83RfO− .17Lと約 .92RfO− .08Lとの間にあるよ うに設置され、ここで、Lは揺動部材84O,84Eの1つから外側ブレード部1 2 O ,12Eの1つまでの距離である。このような端固定具114O,114Eの相対 的な位置は、ブレード長さRO、REの可能最大変化を与える。 第3作動モード(図13c)において、端固定具114O,114Eは揺部材8 4O,84Eに係合し、完全に内側の位置に移動される。第1円筒面112−1の 直径Dc1が第2円筒面の直径Dc2よりも大きいから、奇数ブレードアセンブ リーObの端固定具114Oは端固定具114Eに対して増加された線形速度で内 側へ移動 する。線形速度差は端固定具114O,114Eを同時に対応の内側位置に到達さ せる、即ち、半径方向距離RfOが半径方向距離RfEに等しくなるようにする。 図14a−14cにおいて、位置決め手段70/リーリングアセンブリー11 0の他の実施形態が図示されており、この実施形態は、図11a−11cの場合 と機能的に同様である。図14aにおいて、円筒形ドラム112は、ストラップ 手段116O,116Eが巻き掛けられ又は巻き戻される円筒面112sを規定す る。ストラップ手段116O,116Eは長さが等しく、従って、端固定具114O ,114Eが回転軸8から等距離にある。更に、停止面64sO及び64SEは、 それぞれ、半径方向距離RsO及びRsEを規定し、半径方向距離RsEは約 .7RsO− .3Lと約 .95RsO− .05Lとの間、望ましくは、約 . 83RsO− .17Lと約 .95RsO− .08Lとの間にあり、ここで、 Lは揺動部材84O,84Eの1つから外側ブレード部12O,12Eの1つの先端 までの長さである。 第1作動モードにおいて、奇数ブレードアセンブリーObの端固定具11Oは揺 動部材84Oに当接係合して配置され、偶数ブレードアセンブリEbの端固定具1 14Eは揺動部材84Eから外されている。従って、揺動部材84Eは停止面64s と当接係合して配設されている。端固定具114Oと停止面64sEそれぞれによ って規定された半径方向距離RfO及びRsEは実質的に等しく、奇数及び偶数ブ レードアセンブリーOb,Ebが延出されるようになっており、偶数ブレードアセ ンブリーObの半径方向長さROは偶数 ブレードアセンブリーEbの半径方向長さREに等しい。 第2モード(図14b)において、端固定具114O,114Eは、円筒形ドラ ム112の回転に応答して、外側位置へ移動され、奇数ブレードアセンブリーOb の揺動部材84Oも対応の停止面64sOに係合するようになっている。従って 、奇数ブレードアセンブリーObは完全に延出された位置へ移動するが、偶数ブ レードアセンブリーEbは停止面64sEによって軸方向に拘束されるため固定さ れたままになっている。本発明のこの実施形態において、ブレードアセンブリー の長さRO及びREの可能最大変化は、それぞれ、停止面64sO及び64sEの半 径方向距離RsO,RsEを変えて行われ得る。 図14cにおいて、端固定具114O,114Eは揺動部材84O,84Eに係合 し、完全に内側の位置へ移動する。端固定具114O,114Eが回転軸8から等 距離にあるから、奇数ブレードアセンブリーObの端固定具114Oは最初対応の 揺動部材84Oに係合し、次いで、偶数ブレードアセンブリーの端固定具114E は対応の揺動部材84Eに係合する。両揺動部材84O,84Eが係合された状態 で、外側ブレード部12O,12Eは同時に所望の内側位置へ内側へと移動する。 対応の内側位置にある時に、端固定具114O,114Eは揺動部材84O,84E と当接係合して設置され、ブレードアセンブリーOb,Ebは完全に後退させられ る。 位置決め手段70の種々の実施形態は、伸縮するブレードアセンブリーOb, Ebの重量及び機械的な複雑さの双方又は一方に最小限の影響しか与えない。即 ち、停止面640,64Eと揺動部材8 4O,84Eを導入することで、ロータブレードアセンブリーOb,Ebの全重量に 与える影響は無視できる。更に、ロータシステムの形状に変化を与える、即ち、 第2作動モードにするには、比較的小さな変形が必要なだけである。例えば、図 10a−10cと図13a−13cに示された実施形態に関しては、ボールナッ ト98O,98Eの最初の半径方向の位置又はストラップ手段116O,116Eの 長さは、奇数から偶数部ブレードアセンブリーOb,Ebへの可能最大ブレード長 さ変化を変えることによって変更され得る。別に記載された実施形態に関しては 、停止面64sO,64sEの半径方向距離RsO、RsEは同じ結果になるように 変更され得る。 更に、パイロットは、可能最大ブレード長さよりも小さいブレード長さ変化を 選択的に行うように、ブレード長さを制御してもよい。例えば、図10a−10 c及び13a−13cに示された実施形態に関しては、ボールナット98E又は 端固定具114Eは、定められた範囲内で任意の組み合わせのブレード長さの変 化をするようにストッパ部材64sOに対して設置され得る。他の実施形態に関 しては、ボールナット98O又は114Oは同様の結果を得るために同様に設置さ れることが出来る。 本発明は、その例示的な実施形態に関して示され記載されてきたが、上述の及 び他の変更、省略及び追加が当業者によって本発明の精神及び範囲から逸脱する こと無しになされ得ることを理解すべきである。 請求の範囲は次のごとし。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年11月11日(1997.11.11) 【補正内容】 (34条補正書第3及び第3/01頁の翻訳文:明細書第3頁第4行目〜明細書 第5頁13行目に対応) 生じる。逆に、分離が大きいと、例えばロータブレードの厚さの5倍になると、 ロータブレードが相互作用をする点で渦フィールド速度が急激に減少するために BVI衝撃が実質的に減少される。 従って、回転翼航空機の設計者は、とりわけ、重量、コスト、作動及びシステ ムの複雑さを実用的に考慮して、ロータアセンブリーから発生するBVIノイズ を軽減する要素をこのロータアセンブリー内に組み込もうとする。放射されるB VIノイズを減少させるには、いくつかの異なった設計法を選択出来る。これら のアプローチは、広い3つのカテゴリー、即ち受動的システム(passive system )、デプロイ可能な受動システム(deployable passsive system)及び能動的シ ステム(active system)に分類できよう。 受動システムは、ロータブレードの形状やロータの作動パラメータを適宜に変 えることによってBVIノイズを減少させようとする。受動システムの例は、渦 を拡散し又は弱めるために、選択可能な翼端(selectivective tip)を含む。あ る設計の選択例は、スイープされた前側翼端(forward swept tip)を含み、渦 がこの翼端の内側で発生し、この渦がより多く拡散する、即ち、従来の四角形の 翼端(tip)によって発生される翼端渦(tip vortex)よりも強さが減少される ようにしたものである。他の設計による構造のものは、サブウイング・チップ( sub-wing tip)で、このサブウイング・チップはその先端でロータブレードに取 り付けられ、粘性効果によって下流で混じり拡散する2つの同時に回転する弱い 渦を生じさせる。 他の設計のものでは、翼端の速度を675フット/秒(206m/秒)に減少す るか、ブレードの数を増加しブレードの負荷、従って、翼端渦の強さを減少させ ている。能動システムの他の例は、ドイツ特許DE3716326A記載され図 示されており、各ロータブレードの翼端は異なった円形路を形成している。この ように、各ブレードは異なった半径方向、方位方向及び垂直方向位置で翼端渦を 発生し、ついで通過するロータブレードの相互作用を避けるようになっている。 これらの設計のものでは、BVIノイズの減少を例えば2乃至5dBaのオーダ で減少させるに過ぎず、改善としては不十分であり、さらに、ロータシステム全 作動能率を劣化させる。更に、このような設計のものは、使用するのが難しく高 価になり得る。 デプロイ可能な受動システム(deployable passive systems)は、高いレベル のBVIノイズを生じる作動モード中に航行中にロータシステムの形状及びロー タブレードの形状を変える。デプロイ可能受動システムの例は、ロータブレード の上面又は下面に沿って配置され、回転翼航空機が下降状態中にデプロイ出来る 鋤の半分の形の渦発生装置を含む。上述のサブウイング・チップと同様に、半鋤 状渦発生装置は、単一の、より強い翼端渦を無くしようとする強さが軽減された 2以上の渦を発生する。他の例が米国特許第3,592,559号に記載され図 示されており、ここで共軸な上部及び下部ロータの間の垂直方向及び方位方向空 間が、好都合に、推力を掛けているロータ間であまり厳しくないBV作用を生じ ないように変更され得るようになっている。このようなデプロイ可能な装置又は 形状を変え得るロータ総じてBVIノイズを減少させるのに有効である が、使いにくさや機械的な複雑さがこのようなデプロイ可能な受動システムを広 く受け入れる事の障碍になる。 (34条補正書第4頁及び第5頁の翻訳文:明細書第5頁14行目〜明細書第8 頁第7行目に対応) 能動システムはロータブレードのピッチ又は迎え角を連続的に回転軸の回りに 方位角的に(azimuthally)変更することによってノイズの制御を行う。このこ とは、ピッチ制御アクチュエータにより、又は、クローズドループフィードバッ ク制御システム又はオープンループ制御システムからの制御入力を受けるブレー ド取付制御面を介して選択可能な制御入力装置で達成される。特に、制御システ ムは、複数の加速計器/マイクロホンによって振動/ノイズを検知し、制御アク チュエータ/制御面へ高いオーダの入力を与え、ロータブレードを高い高調波周 波数でピッチ決めする。高調波ブレードが作動すると、干渉渦の軌跡及び強さの 双方又は片方に影響を与えること、並びに、BVI衝撃圧力を直接に相殺する圧 力波を生じるの双方又は片方によって振動/ノイズが減少する。能動システムの 一例は、ロータブレードの後縁に沿って設けられてロータブレードの迎え角を能 動的に制御する手段になっている振動フラップを含む。他の例は、ロータブレー ド端へ空気を送ることと、このような空気を送り出して翼端に渦が形成されるの を無くさせることを含む。受動システム及びデプロイ可能な受動システムに比較 すれば、能動システムは、多分、BVIノイズを減少させるのに最も有効であろ うが、好ましくない重量の不利益、複雑さ、信頼性及びこれに関連する事故防止 問題の点で最も不都合である。 従って、ロータシステムの作動性能、例えば、揚力性能や動力条件をあまり落 とさず、かつ、ロータシステムの重量や機械的複雑さ をあまり増加させず、このロータシステムから放射されるBVIノイズをかなり 減少させる手段を設ける必要がある。 発明の摘要 本発明の目的は、BVIノイズを減少させるための直径可変ロータ(VDR) システムを提供することにあり、このVDRシステムは、伸縮ロータブレードア センブリーと、ロータブレードアセンブリーが、最適空動操作用の第1作動モー ドで十分に延ばされ、また、これとは別に、最適音響操作用、即ち、BVIノイ ズ低減用の第2作動モードでブレード長さを変えるようにロータブレードアセン ブリーの長さを制御するための位置決め手段とを含む。 本発明の更に他の目的は、BVIノイズを減少するため、傾斜ロータ回転翼航 空機と組み合わされるVDRシステムを提供することにあり、このVDRシステ ムは、伸縮ロータブレードアセンブリーと、ロータブレードアセンブリーが、最 適空動操作用の第1作動モードで延ばされ、また、これとは別に最適音響操作用 の第2作動モードでブレード長さを変え、かつ、最適前進飛行操作用の第3作動 モードで後退されるように、ロータブレードアセンブリーの長さを制御するため の位置決め手段とを含む。 本発明の更に他の目的は、BVIノイズを減少させるためのVDRシステムを 提供することにあり、このVDRシステムは、伸縮ロータブレードアセンブリー と、ロータブレードアセンブリーの長さを制御して、VDRシステムの重量及び 機械的複雑さの双方または片方の影響を不都合に受けないようにした位置決め手 段とを含む。 図面の簡単な説明 これらの目的及び他の目的は、種々の作動モードで、空動及び音響性能を最適 化するため再構成され得る直径可変ロータ(VDR)システムによって達成され る。本発明に基づくVDRシステムは、内側及び外側ブレード部を有する奇数及 び偶数アセンブリーを含み、外側ブレード部は内側ブレード部に伸縮可能に取り つけられている。 (34条補正書第9頁の翻訳文:明細書第12頁第15行目〜明細書第14頁第 4行目までに対応) 各奇数ブレードアセンブリーObは、VDRシステム4の完全に延ばされたブ レード半径、即ち、伸縮する内側及び外側ブレード部10,12の可能最大長さ として規定された半径方向長さROを規定する。各偶数ブレードアセンブリーEb は、さらに各奇数ブレードアセンブリーObの半径方向長さR0の百分率として定 義され得る半径方向長さREを規定する。望ましくは、半径方向長さREは半径方 向長さROの約70%と約95%との間の範囲に有り、更に望ましくは、半径方 向長さREは半径方向長さROの約82%と約95%との間にある。選択された範 囲の機能的な意味は、次の説明に照らして明らかになるであろう。 図2a−2c及び図3a−3cにおいて、従来の均等なブレード長さを有する ロータシステム14のBV作用が、本発明の、ブレード長さが交代変化するVD Rシステム4と比較・対比されている。図2aにおいて、従来のロータシステム 14のロータブレードB1−B4は1回転の周期に渡ってプロットされている渦V1 −V4を発生させる。図示の通り、ロータシステム14は速度VFで前進してお り、下降飛行状態にある。2次元的に渦をプロットした図は、ロータシステム1 4の第1象限、即ち、0°と90°との間の象限内で渦の集中が高いことを示し ている。図2bにおいて、渦V1−V4は、第2象限内にある垂直面2bを通る断 面図で示されている。最初に、渦V1−V4はロータのXY面の上方にあって、速 度Vzで下方へ移動している。更に、渦V1−V4は、時計方向へ回転してお り、相互に対して、即ち、水平方向及び垂直方向に実質的に等間隔に離間されて いる。時間が経過するにつれて、渦V1−V4は相互作用をし、渦V1−V4が下方 へ進むにつれて実質的に共軸線上に、即ち、線Lvに沿って並ぶようになる。即 ち、渦V1−V4が交互に上方及び下方へ循環することが実質的に等しく方向が反 対の誘導速度ベクトルIvを生じさせ、これによって渦V1−V4間に垂直な空間 を維持するようになる。このような均等な垂直空間は、続くロータブレードが渦 V1−V4の1つと相互作用をする可能性を高くする。図2cは、第1象限での典 型的なBV作用を示し、ここでは、渦V2がロータブレードB1のブレード要素Be の近傍にあって、それに実質的に平行になっている。「発明の背景」において 説明したように、このように接近して平行にして行われる相互作用(interactio n)があると高いBVIノイズが生じることになる。 図3a−3cにおいて、本発明に基づくVDRシステム4の奇数及び偶数ロー タブレードアセンブリー及びOb,Ebは、それぞれ渦VO及びVEを発生させる。 (34条補正書第11頁の翻訳文:明細書第15頁第13行目〜明細書第17頁 第1行目に対応) 図4a及び図4bの圧力のBVI分力と比較し、これを10−16dBaの周波 数領域に変換すると、本発明の教示を用いる場合は、BVIノイズの減少が達成 される。 本発明は、直径固定ロータシステム又は直径可変ロータシステムに適用できる 。直径固定ロータシステムについては、受け入れ可能な空動性及び音響性が得ら れる(上記に特定された範囲内の)ブレード長さの最適な変化を決定するために 、分析と販路研究が行われる。一般に、範囲の下限は、ブレードアセンブリーの 必要な揚力性能によって定められ、範囲の上限は、必要な音響性能によって定め られる。 加えて、ロータシステムが種々の航行モードで最適に行われるように形成され るので、改善された空動性能及び音響性能がVDRシステムを使用することによ って得られる。本発明のこの実施形態において、それの全てのブレードアセンブ リーOb,Ebは、ホーバー又は前進作動に対応する第1作動モードで長さが十分 延ばされて均等になるように操作できる。この状況では、ロータディスク領域は 、最適な空動性能を得るために最大限にされる。更に、ブレードアセンブリーOb ,Ebは、下降作動に対応する第2作動モードでブレード長さを変えるために選 択的に配置される。この状況では、BVIノイズは、最大音響性能を得るために 減少される。更に、最適なブレード長さはロータブレードアセンブリー及びロー タシステムの双方又は片方をわずかに変えることによって達成されるので、VD R システムによって設計の融通性が実質的に大きくなる。 傾斜回転翼航空機(tilt rotor aircraft)への適応 本発明は、一般にVRDシステムと組み合わされた時に有用であるが、それを 傾斜回転翼航空機に適用すると、BVIノイズがかなり低減する。傾斜回転翼航 空機は、翼構造の外端で指示されている一対のロータシステムを使用する形式の 回転翼航空機であり、そのロータが垂直方向及び水平方向を取り得るように枢動 可能になっている。水平方向では、回転翼航空機はホバーリング飛行が出来るが 、垂直方向では、従来のプロペラ駆動の固定翼航空機と同様に推進される。 現在、傾斜回転翼航空機は、従来の直径固定ロータシステムを用いてその空動 、音響及び空気弾性構造の点でホーバリングモードと前進飛行モードとの相競合 する条件を調和しようとしている。 (34条補正書第14頁の翻訳文:明細書第19頁第22行目〜明細書第21頁 第11行目に対応) 位置決め手段70は、トルク管部材10に対して外側ブレード部12を位置決め し、その結果、ブレードアセンブリーObの半径方向長さを変えるように作動す ることができる。位置決め手段70は、遠心力防止アセンブリー80と、チャン バ64の内部に形成された停止面64sと、遠心力防止アセンブリー80に係脱 するように操作可能な作動手段90とを含む。 遠心力防止手段80は、保持ブロック82、揺動部材84、及び、保持ブロッ ク82と揺動部材84との間に配置され保持ブロック82を揺動部材84に機械 的に接続する接続部材86とを含む。保持ブロック82は、外側ブレード部12 と組み合わされて配置され、外側ブレード部12に作用する遠心負荷Cfを揺動 部材84に伝達するために接続手段86と組み合わされて作動可能になっている 。記載された形式の保持ブロックは、継続中の、共有の米国特許第5,655, 879号(ここでは「制限アセンブリー」となっている)に十分に開示されてい る。望ましくは、保持ブロック82を揺動部材84に接続するための接続手段8 6は、それぞれがロータブレードアセンブリーObの種々な運動に従う機首・機 尾ケーブル部材86a及び86bを含む。 揺動部材84は、半径方向に延びる腕84aとこの半径方向腕84aの内端を 構造的に接続するための基部84bとを有する概略U字形部材である。半径方向 腕84aは、接続手段86に機械的に接続され、揺動部材84をチャンバ64内 で半径方向へ移動させるた めチャンバ64の内壁64wにこれと摺動するように配置されている。 操作手段90は内部チャンバ64内にあるボールねじアセンブリー92とロー タハブアセンブリー6の内部にある駆動手段100とを含む。特に、ボールねじ 92は、揺動部材84の基部84b内に形成された孔84h(図6b)を延在す るねじ付きボールねじ94を含み、その長手方向軸94Lの回りに時計方向又は 反時計方向に回転操作し得るようになっている。ボールねじ94は、内側端が第 1ジャーナル軸受96a(図6c)によって支持され、外側端で、トルク管部材 10の外端と組み合わさって設置された第2ジャーナル軸受96bに支持されて いる。操作手段90は、更に、ボールねじ94のねじに組み合わされて設置され 、揺動部材84の外側に半径方向に配置されたボールナット98を含む。更に、 ボールナット98は、ボールねじ94の回転に応答して、その長手方向軸94L に沿って軸方向へ移動するように操作できる。ボールナット98の回転は、トル ク管部材10(図6d)の内部形状によって押さえられるようになっている。上 述の形式のボールねじアセンブリーは、ミシガン州サジノー所在のトムソン・サ ジノーから得られる。 (34条補正書第15頁の翻訳文:明細書第21頁第12行目〜明細書第22頁 第24行目に対応) ボールナット98の回転は、トルク管部材10(図6d)の内部形状によって押 さえられるようになっている。上述の形式のボールねじアセンブリーは、ミシガ ン州サジノー所在のトムソン・サジノーから得られる。 駆動手段100はボールねじ94を回転させ、従って、ボールナット98を軸 方向へ変位させる。図8において、駆動手段100は、ロータアセンブリー9を 支持しその回転軸8の回りに駆動する主軸104の内部にこれと共軸に設置され た入力軸102を含む。入力軸102は、ロータハブアセンブリー6のジンバル ティルトモーション(gimbal tilt motion)を行う第1ユニバーサルジョイント 108−1を介して入力はすば歯車106iを駆動する。入力はすば歯車106 iは、第2ユニバーサルジョイント108−2を介してボールねじ94に接続さ れるブレードアセンブリー毎に、出力はすば歯車106oを駆動する。ボールね じ94は両方向へ、又は、これと別に主ロータ軸104に対して入力軸102の 回転速度を制御することによって回転速度を固定して駆動され得る。例えば、入 力軸102、従って、入力はすば歯車を主ロータ軸よりも高回転速度で駆動する ことによって、主ロータ軸と共に回転している出力はすば歯車106oは差動速 度の方向へ駆動される。入力駆動軸102が主ロータ軸104と同じ作動速度で 回転する場合は、入力及び出力はすば歯車106i,106o間に差動回転が生 じないから、ボールねじ94は固定回転を維持する。構造的にも機能的にも同様 の 駆動手段は米国特許第4,142,697号、4,007,997号、3,88 4,594号及び3,713,751号に記載されている。 図9において、揺動部材84は、外側ブレード部12に作用する遠心力Cfに よって外側へ付勢されて、ボールナット98又は停止面65sに当接係合して設 置され、ロータブレードアセンブリーObの半径方向長さを定めるようになって いる。作動モードの1つにおいて、揺動部材84は、その第1軸受面84s−1 に面している停止面64sに係合し、ロータブレードアセンブリーObが完全に 延ばされる、即ち、可能最大長さになるようになっている。外側ブレード部12 に作用する遠心負荷Cfは揺動部材84へ伝達されて、停止面64sによって再 作用される。他の1つの作動モードでは、ボールナット98は、ボールねじ94 の回転に応答して変位され、その第2軸受面84s−2に面している揺動部材8 4に係合するようになっている。しかし、この作動モードにおいては、第1軸受 面84s−1が停止面64sから外されている場合には、揺動部材84はボール ナット98に従う。更に、外側ブレード部12に作用する遠心負荷は揺動部材8 4を介して作動手段90に伝達される。これによって、外側部12は、ボールナ ット98の移動方向に応じて内側又は外側へ伸縮される。 (34条補正書第25頁の翻訳文:明細書第36頁20行目〜明細書第36頁2 4行目に対応) 請求の範囲は次のごとし。 請求の範囲 1) 回転軸(8)とそれを中心として回転するロータハブアセンブリー(6) とを設け、 該ロータハブアセンブリー(6)に設けられ、これと共に回転する奇数及び偶 数ブレードアセンブリー(0b,Eb)を設け、該ロータブレードアセンブリー( 0b,Eb)の各々が内側及び外側ブレード部(10,12)を有し、該外側ブレ ード部(12)が前記内側ブレード部(10)に伸縮可能に取り付けられ、 前記奇数及び偶数ロータブレードアセンブリー(0b,Eb)は、各々、半径方 向長さRO及びREを規定し、該半径方向長さRO,REは前記回転軸(8)から測 定される、ブレード−渦作用(BVI)ノイズを減少するために操作でき、第1 及び第2作動モードで作動する回転翼航空機用の直径可変ロータシステム(4) において、 前記偶数ブレードアセンブリー(Eb)の前記半径方向長さREが第1作動モー ドで前記奇数ブレードアセンブリー(Ob)の前記半径方向長さROに等しくなる ように、かつ、前記半径方向長さREが第2作動モードで前記半径方向長さROの 約70%と約95%との間にあるように、前記内側ブレード部(11)に対して 前記外側部ブレード部(12)を位置決めするための手段(70)を具備するこ とを特徴とするロータシステム(4)。 2) 前記位置決め手段(70)は、前記半径方向長さREが前記 第2作動モードで前記半径方向長さROの約82%と約95%との間になるよう に、前記内側ブレード部(10)に対して前記外側ブレード部(12)を設置す る請求項1に記載の直径可変ロータシステム(4)。 3) 前記第2作動モードは、下降飛行モードである請求項2に記載の直径可変 ロータシステム(4)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 モフィット,ロバート シー. アメリカ合衆国,コネチカット 06483, セイモア,スミス ハヴン ドライヴ 20 【要約の続き】 0)に対して配置する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1) 回転軸(8)とその回りに回転するロータハブアセンブリー(6)とを設 け、 該ロータハブアセンブリー(6)に設けられ、これと共に回転する奇数及び偶 数ブレードアセンブリー(0b,Eb)を設け、該奇数ブレードアセンブリー(Ob )は半径方向長さROを規定し、該偶数ブレードアセンブリー(Eb)は半径方 向長さREを規定し、 該半径方向長さREは該半径方向長さROの約70%と約95%との間にある ブレード−渦作用(BVI)ノイズ減少用ロータシステム(4)。 2) 前記半径方向長さREは前記半径方向長さROの約83%と約92%との間 にある請求項1に記載のロータシステム(4)。 3) 回転軸(8)とその回りに回転するロータハブアセンブリー(6)とを設 け、 該ロータハブアセンブリー(6)に設けられ、これと共に回転する奇数及び偶 数ブレードアセンブリー(0b,Eb)を設け、該ロータブレードアセンブリー( 0b,Eb)の各々が内側及び外側ブレード部(10,12)を有し、該外側ブレ ード部(12)が前記内側ブレード部(10)に伸縮可能に取り付けられ、 前記奇数及び偶数ロータブレードアセンブリー(0b,Eb)は、各々、半径方 向長さRO及びREを規定し、 前記偶数ブレードアセンブリー(Eb)の前記半径方向長さREが第1作動モー ドで前記奇数ブレードアセンブリー(Ob)の前記半径方向長さROに等しくなる ように、かつ、前記半径方向長さREが第2作動モードで前記半径方向長さROの 約70%と約95%との間にあるように、前記内側ブレード部(11)に対して 前記外側部ブレード部(12)を位置決めするための手段(70)を具備するブ レード−渦作用(BVI)ノイズを減少するために操作でき、第1及び第2作動 モードで作動する回転翼航空機用の直径可変ロータシステム(4)。 4) 前記位置決め手段(70)は、前記半径方向長さREが前記第2作動モー ドで前記半径方向長さROの約70%と約95%との間になるように、前記内側 ブレード部(10)に対して前記外側ブレード部(12)を設置する請求項3に 記載の直径可変ロータシステム(4)。 5) 前記第2作動モードは下降飛行モードである請求項3に記載の直径可変ロ ータシステム(4)。
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