JP2000501135A - 金属炭化物被膜または金属窒化物被膜を上に有するアルミナ砥粒の製造方法 - Google Patents

金属炭化物被膜または金属窒化物被膜を上に有するアルミナ砥粒の製造方法

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JP2000501135A JP9-520449A JP52044997A JP2000501135A JP 2000501135 A JP2000501135 A JP 2000501135A JP 52044997 A JP52044997 A JP 52044997A JP 2000501135 A JP2000501135 A JP 2000501135A
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アレン,グレゴリー・ディ
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(57)【要約】 外面の少なくとも一部に金属炭化物または金属窒化物を有するアルファアルミナを主成分とする砥粒を提供する方法。この砥粒は、結合研磨製品、不織研磨製品および被覆研磨製品を含め、様々な研磨製品に組込むことができる。

Description

【発明の詳細な説明】 金属炭化物被膜または金属窒化物被膜を上に有するアルミナ砥粒の製造方法 技術分野 発明の分野 本発明は金属炭化物被膜または金属窒化物被膜を上に有するアルファアルミナ を主成分とする砥粒の製造方法に関する。 背景技術 関連技術の説明 研磨業界全体で、現在入手できる砥粒にまさる改良された研磨力を有する砥粒 を作製することが求められている。 ダイアモンドおよび立方晶系窒化ホウ素(CBN)は長い間、非常にすぐれた 研磨性能を有する研磨粒子または砥粒として知られてきた。残念ながら、これら の粒子は比較的高価である。 望ましいものは、高性能特性を有するが、比較的安価な砥粒である。1つのア プローチは、安価な砥粒コアに高性能被膜を配置する方法である。たとえば、米 国特許第4,505,720号(Gaborら)には、化学的蒸着によって、炭化ケ イ素砥粒を金属窒化物または金属炭化物を含む硬質耐熱性材料で被覆する方法が 教示されている。残念ながら、一般に、化学的蒸着法は加工費が高い。 他の参考文献では、アルミナ砥粒および非酸化物砥粒上に炭化物(炭化ケイ素 および炭化ホウ素を含む)、窒化物(窒化ホウ素を含む)、およびホウ化物が被覆 されている(たとえば、米国特許第3,520,667号(Taylor)、第4,60 6,738号(Hayden)、第5,085,671号(Martinら)、第5,090, 969号(Okiら)および第5,106,392号(Slutzら)を参照のこと) 。 さらに、多数の参考文献に金属酸化物被膜を上に具有する砥粒が開示されてい る(たとえば、米国特許第2,404,598号(Sachse)、第4,278,44 9号(Helletsberger)、第4,913,708号(Kalinowski)、第5,011 ,508号(Waldら)、第5,131,926号(Rostokerら)および第5,2 13,591号(Celikkayaら)、1994年2月3日に公開された国際公開第W O 94/02561号を有するPCT出願第PCT/US93/06784号、および1990年 4月10日に公開されたJP 2-97457を参照のこと)。 しかし、高性能被膜を上に具有する比較的安価な基本粒子を有する砥粒を開発 することがまだ必要である。 発明の開示 発明の概要 本発明は、複数のアルミナを主成分とする研磨粒子であって、その各々が金属 酸化物を含む外面を有する研磨粒子を、炭素源(たとえば、微粒子炭素表面)の 存在下、金属酸化物の少なくとも一部を金属炭化物に変化するのに十分な期間、 温度、および非酸化性雰囲気条件下で加熱することを含む、アルファアルミナを 主成分とする砥粒の作製方法を提供する。 別の態様で、本発明は、複数のアルミナを主成分とする研磨粒子であって、そ の各々が金属酸化物を含む外面を有する研磨粒子を、炭素源(たとえば、微粒子 炭素表面)の存在下、金属酸化物の少なくとも一部を金属窒化物に変化するのに 十分な期間、温度、および非酸化性窒素含有雰囲気条件下(たとえば、窒素、ア ンモニアおよびその組み合わせ、他の窒素含有雰囲気も有用である)で加熱する ことを含む、アルファアルミナを主成分とする砥粒を作製する方法を提供する。 金属炭化物被膜に関して、金属酸化物は一般にチタン、ジルコニウム、アルミ ニウム、クロム、ケイ素、バナジウム、タンタル、ハフニウム、ニオビウムの各 酸化物、およびそれらの組合せから成る群から選択される。 金属窒化物被膜に関して、金属酸化物は一般にチタン、ジルコニウム、アルミ ニウム、クロム、ホウ素、ケイ素、バナジウム、タンタル、ハフニウム、ニオビ ウムの各酸化物、およびそれらの組合せから成る群から選択される。 本願で、 「アルミナを主成分とする研磨粒子」は、Al23として理論的酸化物に基づ いて算出すると、アルミナが少なくとも50重量%である研磨粒子を指し、 「アルファアルミナを主成分とする研磨粒子」は、Al23として理論的酸化 物に基づいて算出すると、アルファアルミナが少なくとも50重量%である研磨 粒子を指し、 「焼結アルミナを主成分とするセラミック研磨粒子」は、密度が理論値の90% より大きい、焼結多結晶アルファアルミナを主成分とする研磨粒子を指し、 「炭素源」は、炭素の起源(たとえば、カーボン粉末、グラファイト、および コークス)、および非酸化性雰囲気下で熱分解されるとき、炭素を提供する有機 化合物(研磨粒子の表面に被覆された有機化合物を含む)を指す。 図面の簡単な説明 図1は、被覆された研磨製品の断片的な略断面図であり、 図2は、結合された研磨製品の斜視図であり、 図3は、不織研磨製品の拡大略図である。 発明を実施するための最良の形態 好ましい実施態様の詳細な説明 本発明は、アルファアルミナを主成分とする研磨粒子(好ましくは焼結多結晶 アルファアルミナを主成分とする研磨粒子)であって、各々が金属炭化物被膜ま たは金属窒化物被膜を上に具有する研磨粒子を製造する方法に関する。 砥粒の作製に適したアルファアルミナを主成分とする研磨粒子としては、溶融 アルミナおよびセラミックアルファアルミナを主成分とする研磨粒子がある。溶 融アルミナとしては、熱処理した酸化アルミニウム、(たとえば、Treibacher GmbH,Treibach,Germanyから「BFRPL」の商品名で入手可能)、褐色酸 化アルミニウム、(たとえば、Treibacher GmbHから「EPL」の商品名で入 手可能)、白色溶融酸化アルミニウム、桃色酸化アルミニウム、およびアルミナ −ジルコニア、(たとえば、Norton Company,Worcester,MAから「NorZo n」の商品名で入手可能)などがある。コランダムとして知られる天然のアルミナ も本発明による方法に有用である。 研磨粒子の粒子サイズは一般に10〜3000μmの範囲であり、さらに一般 的には、約100〜1000μmである。別の態様で、研磨粒子の粒子サイズは ANSIグレード24〜80を提供するのに十分であることが好ましい。 たとえば、ゾル−ゲル法または粉末法によって、アルファアルミナを主成分と するセラミック研磨粒子を製造することができる。典型的なゾル−ゲル法では、 アルファ酸化アルミニウム一水塩(通常ベーマイト)を水に分散させてゾルとし 、これをゲル化し、乾燥させ、粉砕し、一般に焼成し、さらに焼結させて多結晶 アルファアルミナを主成分とする研磨粒子とする。ゾル−ゲルから誘導された研 磨粒子としては、3M Company,St.Paul,MNから「CUBITRON」の 商品名で、またNorton Companyから「SG」の商品名で入手可能なものなどが ある。後者は、Norton Companyから被覆され結合された研磨製品で入手できる 。 溶液法によってアルファアルミナを主成分とする研磨粒子を作製することも可 能である。たとえば、一般に、アルミニウムホルモアセテート(AFA)などの アルミニウム塩の溶液からこのような粒子を作製することができ、これをゲル化 し、乾燥させ、粉砕し、好ましくは焼成し、焼結させる。 あるいは、ゾル−ゲル法以外の方法、たとえば、米国特許第4,786,29 2号(Janzら)、1995年5月18日に公開された国際公開第WO 95/13251号 を有するPCT出願第PCT/US94/12765号、1987年8月19日に公開さ れた英国特許出願第GB 2,186,585号に教示されている方法で、アル ファアルミナを主成分とするセラミック研磨粒子を製造することが可能である。 焼結多結晶アルファアルミナを主成分とするセラミック研磨粒子の作製に関す るさらなる詳細を以下に説明する。 アルミナを主成分とする研磨粒子の外面上の金属酸化物を、下記の方法をはじ めとする様々な方法で得ることができる。適当な金属酸化物物としては、チタン 、ジルコニウム、アルミニウム、クロム、バナジウム、タンタル、ハフニウム、 ニオビウムの各酸化物およびそれらの組合せなどがある。本出願のため、金属酸 化物は酸化ケイ素も指すものとする。 好ましい焼結アルファアルミナを主成分とするセラミック研磨粒子 基本粒子 たとえば、米国特許第4,881,951号(Woodら)、第4,770,67 1号(Monroeら)、第4,744,802号(Schwabel)、第4,574,003 号(Gerk)、第4,314,827号(Leitheiserら)、第4,964,883号 (Morrisら)、第5,201,916号(Bergら)、および第4,623,364 号(Cottringerら)などに開示されているゾル−ゲル法で、適当な基本粒子を 作製することができる。 アルファ酸化アルミニウム一水塩(一般にベーマイト)を約2〜約60重量% 含む分散液を使用するゾル−ゲル法で前駆体アルファアルミナを主成分とする粒 子を作製することが好ましいが、他の水和物を使用してもよい。重量%は、補助 剤や添加物を顧慮せず、水和物に液体担体を加えた総量に基づく。ベーマイトは 、従来の様々な技術のいずれかによって調製するか、商業的に獲得することがで きる。適当なベーマイトは、たとえばCondea Chemie,GmbH,Hamburg,Ge rmanyから「DISPERAL」の商品名で、またVista Chemical Co.,Hou ston,TXから「DISPAL」の商品名で市販されている。これらの酸化アル ミニウム一水塩は、アルファ型であり、比較的純粋であり(あっても、一水塩以 外の水和相を比較的少量含有する)、表面積が大きい。一般的であり且つ好まし い液体担体は脱イオン水である。 解膠剤または分散助剤をベーマイト分散液に使用してさらに安定なヒドロゾル すなわちコロイド状分散液を作製することが可能である。解膠剤として使用する ことが可能な一塩基酸としては、酢酸、塩酸、蟻酸および硝酸などがある。硝酸 が好ましい。多塩基酸は、分散液を急速にゲル化し、取扱や別の成分に混合する ことが困難になるため、通常は避ける。ベーマイトの商業的起源の幾つかは、安 定した分散液の形成に役立つ酸滴定濃度(たとえば、酢酸、塩酸、蟻酸)を含む 。 一般にボールミル、ペブルミル、アトリッターミル、低剪断ミキシングなど、 機械的混合手段を使用して、分散液を完成する。あるいは、超音波エネルギーを 使用して、分散液の混合を助けることができる。 混合過程中の泡を減少させる手助けをするために、分散液に消泡剤を加えても よい。よく使用される消泡剤としては、アルコールなどがある。 ベーマイト分散液は、場合に応じて、焼結研磨粒子の所望の特性を増強したり 、後続の加工工程(たとえば、焼結工程)の効力を高めたりする酸化物改質剤の 前駆体(たとえば、マグネシウム、亜鉛、コバルト、ニッケル、ジルコニウム、 ハフニウム、鉄、リチウム、ケイ素、マンガン、クロム、イットリウム、カルシ ウム、リチウム、ナトリウム、ストロンチウム、プラセオジウム、セリウム、サ マリウム、イッテルビウム、ネオジム、ランタン、ガドリニウム、セリウム、ジ スプロシウム、エルビウム、チタンおよびそれらの混合物)を含有する。一般に 、このような前駆体は、分散液の液体担体に溶解する塩(一般に、金属塩物質) の形で導入される。一般に、前駆体は水溶性金属塩である。 分散液は、アルファアルミナ前駆体からアルファアルミナへの変換を増進する 成核物質を含んでもよい。適当な成核物質としては、アルファアルミナの細粒、 またはアルファ酸化第二鉄、クロミア、チタン酸塩、および変換の核となる他の 任意の金属の細粒または前駆体などがある。たとえば、米国特許第4,744, 802号(Schwabel)、第4,964,883号(Morrisら)、および第5,21 9,806号(Wood)に、成核材料が開示されている。 分散液中に酸化マグネシウムやその前駆体を含有することに関するさらなる詳 細については、1994年7月7日に公開された国際公開第W 94/14722を有す るPCT出願第PCT/US93/12441号を参照されたい。 任意の適当な手段によって分散液を形成することができる。たとえば、酸化ア ルミニウム一水塩、任意の添加物、および水担体を、ボールミルまたは他の満足 な混合装置に導入し、生じる分散液が条件に合うまで混合するだけで分散液を形 成することができる。いったん分散液が形成されると、これをゲル化し且つ/ま たは乾燥させる(すなわち、脱水する)。溶解するか分散させた金属含有改質用添 加物(たとえば、硝酸マグネシウム)の添加など従来の任意の技術でゲルを形成 することができ、またゾルを少なくとも部分的に脱水してゲルを形成することも できる。よく使用される脱水技術としては、オーブン内または環境条件での風乾 、真空導入、傾瀉、濾過および圧搾などがある。フリーズドライ、液体抽出、あ るいは臨界超過液使用などの技術も、分散液を脱水する適当な手段である。約1 00℃で圧力をかけて乾燥させたり、高圧脱水技術(高圧濾過処理または高圧キ ャンドルフィルターの使用など)で乾燥させることも有用である。 結果として得られる焼結アルファアルミナを主成分とするセラミック粒子が酸 化ジルコニウムを含有することが望ましい場合、酸化ジルコニウムおよび/また は酸化セリウムを導入する好ましい方法は、ゲル形成の前に、ジルコニア粒子お よび/またはセリア粒子をアルファ酸化アルミニウム一水塩分散液に加える方法 である。これらの物質をゾルまたは微粉末として、分散液に加えることが可能で ある。このようなジルコニウムやセリアの添加に関するさらなる詳細については 、1994年4月14日に公開された国際公開第WO 94/07809号を有する同時 係属PCT出願第PCT/US93/08988号を参照されたい。 ゲルまたは部分的に脱水されたゲルを、不規則な形をした粒子に造形したり粉 砕したりすることができる。たとえば、棒、三角、ピラミッド、円盤、ダイアモ ンド、円錐、または類似した形で焼結研磨粒子を提供するために、圧搾、成形、 鋳造、押出または切断などの従来の手段、またはこれらの工程を幾つかの組合せ と、乾燥によってゲルの造形を完成してもよい。 棒の縦横比(すなわち、長さと幅)は約1:1であり、3:1、5:1または それ以上の縦横比であってもよい。棒またはフィラメント型の粒子を製造する方 法は、たとえば、米国特許第5,090,968号(Pellow)に教示されてお り、その開示内容は参照により組込まれる。 三角、四角または一般に厚さによって分類される平面を有する他の粒子は、一 般に粒子の最短面寸法と厚さの比率が約1:1、2:1、6:1およびそれ以上 である。このような形をした研磨粒子は、たとえば、米国特許第5,201,9 16号(Bergら)および第5,366,523号(Rowenhorstら)に教示され ている。 さらに、不規則な形をした砥粒製品は、たとえば、乾燥ゲルを所望の粒子サイ ズに粉砕することによって、便利に提供される。従来の粉砕手段としては、ロー ル粉砕、ボールミル、およびハンマーミルなどがある。 風乾工程を使用して、造形ゲルまたは未造形ゲルのいずれからも水を除去する ことが可能である。乾燥は、たとえば、約50〜約200℃、好ましくは約10 0〜150℃の範囲の温度の強制空気炉内で遂行することができる。一般に、乾 燥ゲルが遊離水を1〜40重量%、好ましくは5〜20重量%含有するまで、乾 燥を実施する。 一般に乾燥ゲルを焼成して微量の水または溶剤をすべて除去する。焼成中、一 般に約400〜約1000℃、好ましくは約400〜約800℃の範囲の温度に 乾燥ゲルを加熱する。遊離水および好ましくは結合したあらゆる揮発性物質の9 0%以上が除去されるまで、乾燥ゲルをこの温度範囲に維持する。乾燥ゲルが改 質剤前駆体を含有する場合、改質剤前駆体が本質的に完全に金属酸化物に変換す るのに十分な期間、乾燥ゲルを焼成することが好ましい。 基本粒子のアルファアルミナを主成分とする粒子への変換 1種以上の熱処理を加えることにより、上述の基本粒子を焼結アルファアルミ ナを主成分とするセラミック研磨粒子に変換することができる。 アルファアルミナを主成分とする粒子の物性を改良し(たとえば、その密度、 硬度、および/または靭性を高める)、且つ/または異なる研磨粒子との間の一 貫性を改良するために、基本粒子に様々な材料を含浸することができる。さらに 、結合剤に対する接着力に関して、アルファアルミナを主成分とする基本粒子の 表面を改善し、且つ/または研磨補助材料を結合するための面積を増加させるた めに、様々な方法のいずれかで、基本粒子を無機粒子で被覆することが可能であ る。 基本粒子の改質剤物質含浸 乾燥したアルミナ水和物分散液由来の粒子を含浸する一般的な方法は、たとえ ば、米国特許第5,164,348号(Wood)に記載されている。 一般に、基本粒子材料(焼成材料であっても未焼成材料であってもよい)は多 孔性である。たとえば、焼成基本粒子材料は一般に外面から中に伸びる直径約5 〜10nmの孔を有する。適当な改質剤前駆体および液体媒体を含む含浸成分を孔 に含浸させると密度が上昇し、焼結アルファアルミナを主成分とする粒子の靭性 を改良することができる。含浸用改質剤(すなわち、含浸剤)は一般に、金属の 1種以上の塩(たとえば、硝酸塩または酢酸塩)の形で提供される金属酸化物の 前駆体である。アルミニウム塩を含浸させることも本発明の範囲内である。金属 塩物質を液体媒体に溶解し、得られた溶液を多孔性基本粒子材料と混合する。含 浸工程は、毛管作用によって起こると考えられる。混合工程の前に多孔性基本粒 子を真空処理に供することによって毛管作用を改良することができる。 組成物の含浸に使用される液体媒体は、好ましくは(脱イオン水をはじめとす る)水および/または有機溶剤(好ましくは非極性溶剤)である。含浸工程の前 に微粒子材料を焼成する場合、水が含浸組成物の好ましい液体媒体である。含浸 工程の前に微粒子材料を焼成しない場合、好ましい液体媒体は微粒子材料を溶解 したり軟化しないものである。 液体媒体中の塩濃度は一般に、酸化物ベースで、溶解固形分約5〜約40%の 範囲である。一般に、多孔性の基本粒子材料100gの含浸を遂行するためには 、溶液を少なくとも50ml加えるべきであり、好ましくは基本粒子材料100g に溶液を少なくとも約60ml加えるべきである。 場合によっては、2回以上の含浸工程を使用してもよい。反復処理で同一含浸 組成物を使用してもよく、後続の含浸組成物は同一塩類の異なる濃度を含有して も、異なる塩類、または異なる塩類の組み合わせを含有してもよい。 焼結したセラミックアルファアルミナを主成分とする粒子を形成するための含 浸基本粒子の熱処理中に、含浸剤(あるいは改質剤)がアルミナと反応して反応 生成物を形成する可能性がある。たとえば、コバルト、ニッケル、亜鉛およびマ グネシウムの各酸化物は一般にアルミナと反応してスピネル構造を形成する。一 般に、イットリアはアルミナと反応してガーネット結晶構造を有する3Y23・5 Al23を形成する。プラセオジウム、サマリウム、イッテルビウム、ネオジム 、ランタン、ガドリニウム、セリウム、ジスプロシウム、エルビウム、およびこ れらの希土類金属類の2種以上の混合物は、アルミナと反応してガーネット、β アルミナ、またはペロブスカイト構造を示す相を形成する。ある希土類酸化物お よび二価金属酸化物はアルミナと反応して式LmMAl1119で表される希土類ア ルミン酸塩を形成し、式中LmはLa、Nd、Ce、Pr、Sm、GdまたはEuなどの 三価金属イオンであり、MはMg、Mn、Ni、Zn、FeまたはCoなどの二価金属 陽イオンである。一般に、このような希土類アルミン酸塩はマグネット亜ナマリ 酸塩と呼ばれることもある六方晶系構造を有する。一般に、六方晶系希土類アル ミン酸塩は研磨粒子では珍しい特性を有し、存在する場合、一般にひげ結晶また は小板として研磨粒子内に存在する。このようなひげ結晶または小板は一般に長 さ約0.5〜約1μm、厚さ約0.5μm以下である。ひげ結晶または小板はひ び割れの広がりを抑制できると考えられる。これらのひげ結晶または小板は、成 核剤の非存在下で発生する公算が高い。 金属酸化物表面被膜 上述の通り、好ましくは金属酸化物で被覆された研磨粒子の外面が少なくとも 約70%、さらに好ましくは少なくとも約80%のアルミナ研磨粒子を使用する ことは、本発明の範囲内である。金属酸化物被膜は連続的であっても不連続であ ってもよく、かなり密で多孔性でなくても、あるいは多孔性であってもよい。金 属酸化物被膜の厚さは好ましくは約0.05〜20μmの範囲であり、さらに好 ましくは約0.1〜10μmの範囲である。適当な金属酸化物としては、たとえ ば、チタン、ジルコニウム、アルミニウム、クロム、バナジウム、タンタル、ハ フニウム、ニオビウムの各酸化物、およびそれらの組合せなどがある。本出願の ため、金属酸化物は酸化ケイ素も指すものとする。本発明に有用な様々な金属酸 化物被膜を以下に記載するが、本発明の範囲はこれらの実施態様に限定されるも のではない。 好ましい金属酸化物表面被膜 好ましい金属酸化物表面被膜は、米国特許第5,474,583号(Celikkay a)に開示されている。Celikkayaは、未焼結の、乾燥または焼成したアルファア ルミナを主成分とする研磨粒子前駆体を有機金属酸化物前駆体(すなわち、アル コキシド類)で被覆し、研磨粒子前駆体内の水と反応させて酸化物被膜を形成す ることによる、アルミナ粒子外面上の酸化物被膜を教示している。 さらに詳細には、Celikkayaは一般に (a)アルファアルミナ前駆体材料を含む粒子塊を提供する工程と、 (b)金属アルコキシドを含む被膜組成物を粒子に塗付して被覆された粒 子を提供する工程であって、被膜は、加熱すると、各粒子の表面に自原的に結合 する金属酸化物被膜に変換することができる工程と、 (c)被膜を金属酸化物被膜に変換し、粒子を焼結する条件下で、被覆さ れた粒子を加熱する工程と を含む有機金属酸化物被膜を提供する方法を教示している。 一般に、変換は、金属水酸化物を形成するための加水分解工程と、金属酸化物 を形成するための反応工程によって実施される。基本粒子上の金属アルコキシド 含有被膜を金属酸化物被膜に変換する工程の生成物を、金属酸化物被膜を焼結ア ルファアルミナ研磨粒子に自原的に結合する焼結アルファアルミナ研磨粒子を提 供するのに十分な温度および期間、加熱する。 好ましくは、使用する基本粒子は、本願明細書の「基本粒子」に記載のゾル− ゲル法で形成されたアルミナ前駆体である。金属アルコキシド含有被膜を金属酸 化物被膜に変換する工程は、金属アルコキシドを金属水酸化物に加水分解するこ ことと、次に金属水酸化物を金属酸化物に変換することとを含むことが好ましい 。加水分解は、大気の水分および/または大気から吸収した、ゾル−ゲル法また は他の処理(たとえば、含浸)で残った、基本粒子中の残留水分で実施すること ができる。金属水酸化物の金属酸化物への変換は、被覆された基本粒子を十分に 加熱することによって、一般に400℃以上に加熱することによって、変換を完 成することができる。変換手段を使用して焼結を達成することが可能である。 ある好ましい用途で、金属アルコキシド含有被膜を基本粒子に塗付する前に、 基本粒子を改質することができる。このような改質は一般に基本粒子内に金属酸 化物(改質剤)または金属酸化物前駆体(改質剤前駆体)を供給することを含む 。 金属アルコキシド含有被膜中の金属アルコキシドとして様々な材料を利用する ことが可能である。たとえば、ある用途(すなわち、砥粒をステンレススチール の研磨に使用する用途)では、ジルコニウムが好ましい。しかし、チタン、アル ミニウム、マグネシウム、亜鉛、コバルト、ニッケル、ケイ素、ハフニウム、鉄 、マンガン、クロム、イットリウム、プラセオジウム、サマリウム、イッテルビ ウム、ネオジム、ランタン、ガドリニウム、セリウム、ジスプロシウム、エルビ ウムの各アルコキシド、およびそれらの2種以上の混合物が望ましい場合もある 。 以下は金属アルコキシド類: ZxM(OR)n-x に好ましい式であり、 式中、Mは金属陽イオンであり、 nはMの酸化状態であり、 xは0〜n−1の値を有する整数であり、 ORはアルコキシ基であって、Oは酸素であり、各R基はアルキル基で あり、 各Z基は互いに独立に有機基または無機基である。 一般に、要求されるものは、上述の金属水酸化物および金属酸化物の前駆体で ある。 様々なR基を中に有する様々なアルコキシドを利用することが可能である。す なわち、Rアルキル基は様々な式のものであってもよい。一般に、各R基は炭素 原子が1〜20個、好ましくは炭素原子が3〜6個の有機基を有する。本発明に よる一般的な方法で、アルコキシ基は副生成物(すなわち、アルコール)を生じ るため、比較的単純な(非置換、炭素原子が3〜6個)有機基が好ましい。金属 アルコキシドが2個以上のアルコキシ基を上に含む場合、各アルコキシ基は同一 であっても、物質中の他のアルコキシ基と独立に選択してもよい。 金属原子は、金属原子に直接結合した有機基または無機基を1個以上含有して もよい。アルコキシ基の有機基と同様、所望の被膜形成を妨げないことを除き、 金属に直接結合した有機基または無機基の性質に特定の制限はない。金属原子が 2個以上の無機基または有機基を上に含有するとき、各々は同じであってもよく 、他と独立に選択してもよい。金属原子は有機基と無機基の両者を上に含有して もよい。 十分な金属アルコキシド含有被膜が基本粒子上に提供されて、基本粒子の外表 面積の少なくとも70%を覆う金属酸化物被膜を有する最終的な焼結研磨粒子を 生じることが好ましい。 本発明による好ましい方法では、焼結工程前に、時には改質剤物質とも呼ばれ る、金属塩などの金属酸化物前駆体を多孔性基本粒子に提供する。無機粒子によ る被覆と同時に、被覆前に、あるいは被覆後に、実施される含浸によって基本粒 子に金属酸化物前駆体を導入してもよい。一般に、含浸工程は、改質剤またはそ の前駆体(たとえば、金属塩)が溶解された担体液と多孔性基本粒子を混合する 工程を含む。 微粒子金属酸化物表面被膜 基本粒子上の無機金属酸化物微粒子の被膜は、結合系への接着力を改良するた めに表面積がより多い、且つ/または金属炭化物被被膜または金属窒化物被膜の ために表面積がより多い、(焼結)研磨粒子を提供する。好ましくは、焼結研磨 粒子(すなわち、研磨コア)上の微粒子金属酸化物被膜は比較的多孔性である。 好ましくは、焼結アルファアルミナを主成分とする粒子(またはコア)の表面 積の少なくとも70%(さらに好ましくは、少なくとも80%)が無機金属酸化 物微粒子被膜で覆われているが、被覆が90%を超えてもよい。被覆の量に関し て、結果として得られる被覆された研磨粒子の露出した焼結粒子(コア)表面の 量に言及する。それ故、少なくとも70%の被覆は、下にある焼結基礎粒子表面 の総面積の約30%以下が露出している(すなわち、微粒子で覆われていない) ことを意味する。これに関連して、被覆の量は微粒子被膜の性質(たとえば、多 孔性または密度)に関連していることを意味するものではない。被膜は連続的で あっても不連続であってもよい。 金属酸化物被膜の密度は一般に理論値の90%未満(好ましくは80%未満) である。最も好ましくは、被膜の密度は少なくとも40%であるが、理論値の7 0%未満である。しかし、これは、被膜が不連続であることを意味するものでは なく、むしろ孔が被膜を通って伸びることを意味する。さらに、所与の密度値は 、被膜を構成する個々の溶融微粒子の密度ではなく、被膜の平均密度と関連して いることを意味する。(すなわち、被膜は、その間に幾らかのオープンスペース と一緒に詰められた稠密な微粒子を含有する)。 焼結中に、被膜中の無機金属酸化物粒子は互いに焼結して、すぐれた構造的完 全性を有する被膜となる。このようにして得られた被膜は2層以上の無機金属酸 化物粒子を含むと考えられる。一般に、2〜30層、より一般的には、3〜20 層の微粒子が存在する。互いに積み重なった、少なくとも5〜15層の無機金属 酸化物粒子微粒子が提供されることが好ましい。 無機金属酸化物微粒子は、たとえば、遷移性アルミニウム、アルファアルミニ ウム、水和アルミニウム、イットリア、マグネシア、希土類金属酸化物、酸化鉄 、ケイ酸塩、酸化クロム、酸化チタン、酸化ニッケル、イットリア、アルミナ、 ガーネット、六方晶系希土類アルミン酸塩、アルミナ−ジルコニア、酸化ジルコ ニウム、アルミナオキシニトライド、ケイ素アルミニウムオキシニトライド、ケ イ素アルミニウムオキシカーバイド、およびそれらの組み合わせを含んでもよい 。 米国特許第5,011,508号(Waldら)には、焼成した基本粒子の表面 に細かい無機金属酸化物(たとえば、アルミナ)微粒子を自原的に結合し、次に 焼結して微粒子金属酸化物被膜を有する研磨粒子を提供することが記載されてい る。 好ましい微粒子金属酸化物表面被膜 米国特許第5,213,591号(Celikkayaら)には、好ましい金属酸化物 微粒子表面被膜が記載されている。さらに詳細には、Celikkayaらは、コアに自 原的に結合した無機金属酸化物微粒子の被膜を有するアルファアルミナを主成分 とするコアを含むアルファアルミナを主成分とするセラミック研磨粒子を教示し ている。 好ましい方法では、無機金属酸化物微粒子および液体媒体(たとえば、水また は有機溶剤)を含む被膜組成物を焼成した基本粒子または未焼成の(すなわち乾 燥ゲル)基本粒子に適用(または塗付)する。一般に、液体媒体が水または極性 有機溶剤であれば、基本粒子を焼成させてから被膜を適用しなければならない。 しかし、液体媒体が非極性有機溶剤であれば、被覆前に基本粒子を焼成させる必 要はない。 一般に、被膜組成物は、他の添加物や保助剤を顧慮しないで微粒子に担体液体 (たとえば、水やアセトン)を加えた重量を基準にした重量%で、約0.01〜 約20重量%(好ましくは約0.1〜5重量%)の範囲の無機金属酸化物微粒子 を含む。被膜組成物は、一般に混合液または分散液に望ましい特性を提供するの に有効な量で、湿潤剤や沈殿防止剤などの補助剤を含んでもよい。被膜組成物は 、一般に懸濁液であり、連続ミキサー、バッチミキサー、ボールミル装置、セメ ントミキサー、バイブレーター、またはタンブラーで混合するなど、従来の任意 の手段で形成することができる。 たとえば、基本粒子を被膜組成物と混合することによって、被膜組成物を塗付 することができる。適当な混合技術としては、スクリューオーガー、バッチミキ サー、連続ミキサー、セメントミキサー、バイブレーター、またはタンブラーを 使用する技術などがある。好ましい1つの技術は、被膜組成物および基本粒子を 個々の供給流れから連続ミキサーに供給することである。 実質的に均質な無機金属酸化物微粒子の被膜を基本粒子上に供給するために、 担体液の体積と塗付すべき粒子の重量の比率は最小限であることが好ましい。基 礎粒子材料100gの良好な無機金属酸化物微粒子被膜を確保するためには、一 般に少なくとも50mlの液体体積が最小限の好ましい体積である。好ましくは、 良好な被覆および加工を確保するには、この量よりも約20%過剰の液体体積( すなわち、基本粒子材料100g当たり液体60ml)が望ましい。この比率は、 好ましい基本粒子材料の含浸に関する上文に示したものと同一比率であることに 留意されたい。 基本粒子は一般に多孔性である(すなわち、通常、比較的小さい孔(5〜10n m)を含む開放性小孔を中に有する)。このような孔は、一般に無機金属酸化物微 粒子が浸透するには小さすぎる。液体は毛管作用によって孔の中に引き込まれ、 無機金属酸化物微粒子は各基本粒子の表面に導かれる。このため、十分な被膜組 成物を使用すれば所望の一様な被膜が容易に提供され、各基本粒子の外面の実質 的に完全な被覆が得られる。十分な液体を使用して基本粒子表面を飽和(あるい は少なくとも70%飽和)することが好ましい。 被覆後、被覆された基本粒子が一緒にくっつかないように乾燥させる。一般的 な用途では、被覆された基本粒子を約100〜約150℃の温度の強制空気乾燥 で乾燥させることが予測される。好ましくは、たとえば、乾燥前に傾瀉によって 過剰な液体を除去する。 乾燥被膜の厚さは一般に約0.1〜約20μm(好ましくは約0.5〜約10 μm)の範囲内であり、最も好ましくは、約0.5〜約2μmの範囲である。被 膜の量も、基本粒子に相対的な被膜の重量%に基づいて算出することができる。 一般に、被膜は平均で、被覆された無機金属酸化物微粒子および無機金属酸化物 微粒子を塗付する前の基本粒子の重量に基づいて、0.01重量%を超え、約1 0重量%までの範囲であることが好ましい。 基本粒子上に微粒子被膜を提供する代替法が可能である。たとえば、基本粒子 が、たとえば、水で、濡れている(実質的に飽和されている、すなわち、孔体積 の少なくとも70%、好ましくは100%が液体で満たされており、基本粒子の 表面上に液体フィルムが存在する)場合、濡れている基本粒子または他の混合物 に無機金属酸化物微粒子を加える(たとえば、撒き散らす)ことによって被膜を 提供することができる。一般に、各基本粒子上の液体(一般に水)は、無機金属 酸化物を引き付けて維持し、その結果被膜の形成を手助けする結合剤の役割をす る。さらに、基本粒子と無機金属酸化物微粒子を一緒に混合し、乾燥させた後、 液体(一般に水)を加え、十分に混合して液体を分布させると、基本粒子上に無 機金属酸化物粒子が得られる。液体は被膜の一時的結合剤の役割をするため、一 般に、上述した実質的な飽和を達成するためには、十分な液体を使用しなければ ならない。 さらに、先ず多孔性基本粒子に含浸組成物を含浸し、次に(濡れている)含浸 基本粒子を(乾燥した)無機金属酸化物微粒子で被覆することが可能である。あ るいは、先ず無機金属酸化物微粒子を被覆した後、含浸を実施することが可能な 場合もある。後者の方法は、被膜が比較的多孔性であるため、可能である。 基本粒子を、(上述した)改質材前駆体を含み、同時にその中に懸濁された( 上述した)無機金属酸化物微粒子を有する液体媒体と混合する場合、含浸と無機 金属酸化物微粒子被膜の両者を同時に生じることができる。 無機被膜は、好ましくは焼結したコアの外面の少なくとも70%を覆い、好ま しくは厚さ少なくとも約0.1μmである。 焼結アルファアルミナを主成分とするセラミック粒子を提供するための、好ま しいアルファアルミナを主成分とするセラミック研磨粒子を作製する方法は、 (a)アルファアルミナ前駆体物質を含む多孔性基本研磨粒子の塊であっ て、その各粒子をアルファアルミナを主成分とする研磨粒子に焼結することがで きる塊を提供する工程と、 (b)同一または異なる組成を有し、且つ基本粒子よりはるかに細かい、 液状の無機金属酸化物微粒子の存在下で、無機金属酸化物微粒子が各基本粒子の 外面全域に分布し、焼結すると微粒子が基本粒子の外面に自原的に結合するまで 、その塊と混合する工程と、 (c)粒子を加熱して液体を除去し、基本粒子を焼結する工程であって、 無機金属酸化物微粒子が基本粒子の各々の外面に自原的に結合する工程と を含む。 一般に、工程(b)は、 (A)(i)分散液を提供するために無機金属酸化物粒子を液体に加えるこ とと、(ii)分散液を多孔性基本粒子に加えることと、 (B)(i)液体含浸粒子を提供するために液体を多孔性基本粒子に加える ことと、(ii)無機金属酸化物粒子を液体含浸粒子と混合すること から成る群から選択される。 好ましくは、無機金属酸化物微粒子の平均粒子サイズは約0.01〜約20μm の範囲であり、さらに好ましくは約1μm未満である。 多孔性基本粒子を被覆する工程に続いて、被覆された材料(すなわち、被覆さ れた基本粒子)を加熱して液体を除去し、焼結するとセラミック研磨粒子が得ら れる。焼結工程で各多孔性基本粒子は密なアルファアルミナを主成分とするコア に変換し、無機金属酸化物粒子は自原的に結合した被膜を上に形成する。 研磨剤技術で周知の研磨粒子の他の処理および被膜(たとえば、上述以外の酸 化物被膜)を提供する他の方法が、本発明による方法で使用する研磨粒子の作製 に有用なこともある。 焼結 基本粒子または処理した(たとえば、含浸した、崩壊した、および/または被 覆した)基本粒子は、セラミック研磨粒子の前駆体である。 従来の様々な方法で、前駆体粒子の焼結を遂行することができる。一般に、焼 結は約1200〜約1650℃の範囲の温度で行われる。焼結は一般に2〜3秒 から120分の期間内に行われる。一般に、米国特許第4,314,827号( Leitheiserら)には、様々なタイプの基本粒子の焼結が記載されている。基本 粒子の焼結に有用な別のタイプの窯は、たとえば、米国特許第5,489,20 4号に記載されている。その中で適用されている焼結技術を応用して、本願明細 書に記載の基本粒子を処理することが可能である。不活性雰囲気中または還元雰 囲気中で焼結することも本発明の範囲内である。 炭化物被膜または窒化物被膜 本発明による方法は、炭素源の存在下、非酸化性窒素含有雰囲気条件下で(た とえば、窒素、アンモニア、およびその組み合わせ、しかし、他の窒素含有雰囲 気が有用なこともある)、アルファアルミナを主成分とする研磨粒子を加熱する ことを含む。好ましくは、炭素源は微粒子状炭素源である。別の態様では、変換 速度および/または変換の程度を高めるために、静止ガス雰囲気よりも流動ガス 雰囲気が好ましい。両者とも、陽圧のガスが好ましい。 本発明による別の方法は、炭素源の存在下、非酸化性雰囲気条件下で(たとえ ば、ヘリウム、アルゴン、水素、一酸化炭素、二酸化炭素、およびその組み合わ せ、しかし、他の非酸化性雰囲気が有用なこともある)、アルファアルミナを主 成分とする研磨粒子を加熱することを含む。一般に、水素が存在すると金属酸化 物が金属炭化物に変換する速度が加速される傾向があり、変換量が増加する。十 分量の窒素ガスまたはアンモニアガスが存在する場合、金属酸化物は金属窒化物 、 オキシニトライド、またはカーボンニトライドに変換する可能性がある。別の態 様では、変換速度および/または変換の程度を高めるために、静止ガス雰囲気よ りも流動ガス雰囲気が好ましい。両者とも、陽圧のガスが好ましい。 適当な微粒子状炭素源としては、グラファイト、コークス、カーボン粉末、カ ーボンブラック、非酸化性雰囲気中で熱分解したときに炭素を生じる有機物質、 およびその混合物などがある。炭素源は結晶質であっても非晶質であってもよい 。 好ましくは、微粒子状炭素源は、アルミナを主成分とする砥粒の表面に本質的 に接触する微粉末である。炭素源の平均粒子サイズは、好ましくは、約50μm (〜325メッシュ)未満であるが、それより大きい粒子サイズも有用である。 ポリビニルアルコールや有機樹脂(たとえば、フェノール樹脂)など、適当な 炭素含有材料で研磨粒子を被覆することによって炭素源を提供することもできる 。フェノール樹脂は市販されており、Union Carbide,Danbury,CTからB KUA-2370-UCARの商品名で販売されているものなどがある。樹脂と研磨粒 子を一緒に混合し、樹脂を硬化させ、必要に応じて、樹脂によって結合している 研磨粒子の凝塊を穏やかに分解することを含む、従来の技術でフェノール樹脂を 研磨粒子に塗付することができる。被覆を容易にするために、樹脂を適当な溶剤 (たとえば、Union Carbideのフェノール樹脂の場合、適当な溶剤は、たとえ ば、メタノールである)で希釈することを含め、従来の技術でフェノール樹脂の 粘度を調節することができる。 炭素含有物質の被膜は、金属酸化物が反応して金属炭化物または金属窒化物を 形成することが可能な、たとえば厚さおよひ/または多孔性を有すると理解され る。たとえば、被膜が厚すぎたり密すぎたりすると、金属酸化物が金属炭化物ま たは金属窒化物を形成することができる反応を妨げたり最小限に抑えたりする可 能性がある。 硬化したフェノール樹脂が炭化するように(すなわち、炭質物質を提供するた めに)、硬化した樹脂が上にある研磨粒子を真空チャンバ内で加熱することがで きる。「炭質の」または「炭質物質」は、実質的にすべての炭素が概して非晶質 である炭素母材または被膜を指す。好ましくは、炭化温度は約400〜約600 ℃の範囲であり、さらに好ましくは、約450〜約500℃の範囲である。炭質 物質の提供に関するさらなる詳細については、たとえば、米国特許第5,411 ,763号(Weaverら)を参照されたい。 炭素源を提供する別の方法は、より高い温度(たとえば、約1100℃)で分 解して炭質層を研磨粒子上に蒸着させる炭素蒸着ガス、たとえば、炭化水素(た とえば、プロピレン、メタン、またはエタン)で研磨粒子を処理することを含む 。炭素含有ガスから炭質層を提供することに関するさらなる詳細については、た とえば、米国特許第5,411,763号(Weaverら)を参照されたい。 炭素源に加えて、不活性粒子を研磨粒子と一緒に混合することが可能である。 たとえば、これらの不活性粉末は、ガスの循環を高めることができるため、変換 速度を高めることが可能である。 本発明による方法で使用するのに適した加熱装置としては、管炉、トンネルオ ーブン、回転窯、およびプッシャープレート炉などの窯や炉などがあり、その説 明は米国特許第5,489,204号(Conwellら)に開示されている。有用な 市販の炉としては、Harrop Industries,Columbus,OHおよびThermal Te chnology,Santa Rose,CA,(「Astro-Furnaces」の製造会社)のものなど がある。 研磨粒子を微粒子状炭素源と完全に混合して容器(好ましくはグラファイトる つぼまたはボート)に入れ、これを適当な加熱装置に入れることが好ましい。加 熱雰囲気の調節を容易にし、生成ガス(たとえば、CO)を逃がすことができる ように、容器は完全に包囲されていないことが好ましい。 金属酸化物を金属炭化物または金属窒化物に変換する時間と温度は一般に互い に依存している。さらに、時間および/または温度は、研磨粒子の量、個々の研 磨粒子の表面積、研磨粒子の組成、金属酸化物の有孔性、および流れおよび圧力 、および金属窒化物の場合、窒素含有ガスの窒素濃度にも依存すると考えられる 。いったん本発明を知ると、当業者は個々の実行に適切な操作条件を決定するこ と ができる。研磨粒子中の望ましくない粒子成長を避けるか最小限に抑えるために 、時間は長すぎず、温度は高すぎないことが好ましい。 一般に、金属酸化物の金属炭化物または金属窒化物への変換は、酸化物の有孔 性が高くなる(すなわち、密度が低下する)につれて、また厚さおよび微粒子の サイズ(金属酸化物が微粒子被膜を含む場合)が低減するにつれて速やかに進行 する。変換が行われる雰囲気も変換に要する時間に影響を及ぼすと考えられる。 好ましい変換時間は約5分〜約6時間(好ましくは約30分〜約2時間)である 。 変換温度は一般に変換時間について上述した因子に左右される。一般に、変換 には約1000℃より高い温度(一般に約1100〜1400℃)が必要である が、より低温およびより高温も有用なことがある。 このようにして得られた金属炭化物被膜および金属窒化物被膜は一般に最初の 金属酸化物被膜の物理的特性(たとえば、厚さ、密度、有孔性、表面被覆)を保 持している。概して、酸化物の炭化物または窒化物への変換は、変換を完了する まで行われるが、金属酸化物被膜が完全に金属炭化物または金属窒化物に変換さ れないこともある。たとえば、酸化物濃度は研磨粒子コア付近で最も高く、金属 炭化物または金属窒化物は砥粒の外面で最も高い勾配が、被膜の厚さおよび密度 に応じて、被膜の厚さ全域に存在する可能性がある。別の」態様では、一般に、 金属酸化物微粒子の密度および/またはサイズが上昇するにつれて、酸化物微粒 子は金属炭化物または金属窒化物に部分的に変換され、その結果、金属酸化物濃 度は中心で最も高い勾配が微粒子の直径全域に生じる可能性がある。 金属酸化物を金属オキシカーバイド、金属オキシニトライド、または金属カー ボニトライドに変換することは、本発明の範囲内である。さらに、金属酸化物が 金属炭化物に変換されること、または金属窒化物が金属酸化物(たとえば、酸化 ジルコニウムや酸化チタン)の組み合わせを含み、結果として得られる金属炭化 物被膜または金属窒化物被膜が炭化ジルコニウムおよび炭化チタンまたは窒化ジ ルコニウムまたは窒化チタンの異質混合物を含むことは、本発明の範囲内である 。変換が完了するまで行われる場合、結果として生じる金属炭化物被膜または金 属 窒化物被膜は一般に、酸化物として存在する金属の初期原子比と同じ炭化物また は窒化物として存在する金属の原子比を有する。 研磨製品 本発明の方法に従って作製された砥粒を、被覆研磨製品、結合研磨製品(砥石 車、切断器、研磨砥石など)、不織研磨製品、および研磨ブラシなど、従来の研 磨製品に使用することができる。一般に、研磨製品(すなわち、研磨用物品)は 、結合剤および研磨粒子を含み、その少なくとも一部は本発明の方法に従って作 製されて、結合剤で研磨製品内に固定された砥粒である。このような研磨製品を 作製する方法は、当業者に周知である。さらに、本発明の方法に従って作製され た砥粒を、研磨化合物(たとえば、艶出化合物)のスラリーを利用する用途に使 用することができる。 被覆研磨製品は一般にバッキング、砥粒、および砥粒をバッキング上に保持す るための少なくとも1種の結合剤を含む。バッキングは、布、ポリマーフィルム 、繊維、不織ウェブ、紙、それらの組み合わせ、およびそれらの処理バージョン を含め、適当な任意の材料であってもよい。結合剤は、無機結合剤または有機結 合剤を含め、適当な任意の結合剤であってもよい。砥粒は、被覆研磨製品の1層 または2層に存在してもよい。たとえば、米国特許第4,734,104号(B roberg)および第4,737,163号(Larkey)には、被覆研磨製品を作製 する好ましい方法が記載されている。 被覆研磨製品を支持パッドや裏打ちパッドに固定するために、被覆研磨製品は その背面に取付け手段を有してもよい。このような取り付け手段は、たとえば、 感圧接着剤、ホックとループ取付けのためのメリヤス生地であってもよい。被覆 研磨製品の背面は、滑り止めや摩擦被膜も含んでもよい。このような被膜の例と しては、接着剤中に分散された無機微粒子材料(たとえば、炭酸カルシウムや石 英)などがある。 被覆研磨製品の1例を図1に描写する。この図を参照すると、被覆研磨製品1 0はバッキング(基材)12および研磨層13を有する。研磨層13は、構成被 膜15およびサイズ被膜16によってバッキング12の主要表面に固定された砥 粒14を含む。超大型被膜(表示せず)を使用する場合もある。 結合研磨製品は一般に有機結合剤、金属結合剤、またはガラス質結合剤によっ て結合された砥粒の造形塊を含む。このような造形塊は、たとえば、砥石車や切 断器など、車の形であってもよい。このような造形塊は、たとえば、研磨砥石や 他の従来の結合研磨剤の形であってもよい。砥石車の形が好ましい。図2に、本 発明の方法に従って少なくとも一部を作製し、車に成形し、ハブ22に取付けた 砥粒21を含む車20を描写する。結合研磨製品に関するさらなる詳細について は、たとえば、米国特許第4,997,461号(Markhoff-Mathenyら)を参 照されたい。使用することができる好ましい結合剤は砥粒に悪影響を与えない温 度および条件で硬化できる。 不織研磨製品は一般に、構造全体に分布し、且つ有機結合剤によって構造中に 接着された砥粒を有する開放多孔性ロフティポリマーフィラメント構造である。 フィラメントの例としては、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、およびポリア ラミド繊維などがある。図3に、典型的な不織研磨製品の約100倍に拡大した 略図を提供する。このような不織研磨製品は、基材としての繊維性マット30、 およびその上の砥粒32を含み、その少なくとも一部は本発明の方法に従って作 製された砥粒であり、結合剤34によって接着されている。不織研磨製品に関す るさらなる詳細については、たとえば、米国特許第2,958,593号(Hoover ら)を参照されたい。 研磨製品に適当な有機結合剤としては、熱硬化性有機ポリマーなどがある。適 当な熱硬化性有機ポリマーの例としては、フェノール樹脂、尿素−ホルムアルデ ヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、ウレタン樹脂、アクリレート樹脂 、ポリエステル樹脂、ペンダントα,β−不飽和カルボニル基を有するアミノプ ラスト樹脂、エポキシ樹脂、およびそれらの組み合わせなどがある。結合剤およ び/または研磨製品は、繊維、潤滑油、湿潤剤、チキソトロープ物質、界面活性 剤、 顔料、色素、帯電防止剤(たとえば、カーボンブラック、酸化バナジウム、グラ ファイトなど)、カップリング剤(たとえば、シラン類、チタン酸塩類、ジルコア ルミネート類、など)、可塑剤、沈殿防止剤、等々の添加物も含んでもよい。こ れらの任意の添加物は、所望の特性を提供するように選択される。カップリング 剤は砥粒および/またはフィラーへの接着力を改良することができる。 結合剤は、一般に微粒子材料の形のフィラー材料または研磨助剤も含んでもよ い。一般に微粒子材料は無機物質である。フィラーの役割をする微粒子材料の例 としては、金属炭酸塩、ケイ酸塩、金属硫酸塩、および金属酸化物などがある。 研磨助剤の役割をする微粒子状材料の例としては、塩化ナトリウム、塩化カリウ ム、ナトリウム氷晶石およびカリウムテトラフルオロボレートなどのハロゲン化 物塩類、スズ、鉛、ビスマス、コバルト、アンチモン、鉄およびチタンなどの諸 金属、ポリ塩化ビニルやテトラクロロナフタレンなどの有機ハロゲン化物、イオ ウおよびイオウ化合物、およびグラファイトなどがある。研磨助剤は、化学的研 磨方法および物理的研磨方法にかなりの影響を及ぼし、結果として性能を改善す る材料である。被覆研磨製品の場合、研磨助剤は一般に砥粒の表面全体に塗付さ れる超巨大被膜に使用されるが、サイズ被膜に加えることもできる。一般に、研 磨助剤は要望に応じて約50〜300g/被覆研磨製品m2(好ましくは、約80 〜160g/被覆研磨製品m2)の量で使用される。 研磨製品は本発明の方法に従って作製された100%砥粒を含んでもよく、こ のような砥粒と従来の研磨粒子および/または希釈粒子との配合物を含んでもよ い。しかし、研磨製品中の研磨粒子の少なくとも約15重量%、好ましくは約5 0〜100重量%は本発明の方法に従って作製された砥粒でなければならない。 適当な従来の研磨粒子としては、溶融酸化アルミニウム、炭化ケイ素、ガーネッ ト、溶融アルミナジルコニア、およびゾル−ゲル誘導性研磨粒子などがある。適 当な希釈粒子としては、大理石、石膏、フリント、ケイ酸塩、酸化鉄、ケイ酸ア ルミニウム、ガラス、金属酸化物バブル、中空粘土球、多孔性粘土ペレット、中 実または中空のガラス球、発泡材料、中空または中実の樹脂球、および希釈凝塊 などがある。本発明の方法に従って作製された砥粒は、研磨凝塊と一体化させた り結合させたりすることもできる。米国特許第4,311,489号(Kressner )、第4,652,275号(Bloecherら)、および第4,799,939号(Bl oecherら)には、研磨凝塊の1例が記載されている。 本発明の目的および利点は以下の実施例によってさらに例証されるが、これら の実施例に具陳した個々の材料およびその量、ならびに他の条件および詳細は、 本発明を不当に制限するものと考えてはならない。他に記載がなければ、部およ びパーセントはすべて重量である。 産業上の利用可能性 実施例 金属炭化物被膜 比較例Aおよび実施例1 酸性化した水(脱イオン水69.8部に硝酸2.3部を加えることによって調 製)72.1部にベーマイト(Condea Chemicalから「DISPERAL」の 商品名で市販されている)28.5部を分散させることにより、比較例A研磨粒 子を調製した。得られたゾルを24時間乾燥させると砕け易い固体が生じ、これ を粉砕機(Braun Corp.,Los Angeles,CAが製造したU.A.型)で粉砕し 、約0.125〜2mmに選別した。選別された乾燥ゾルを、約650℃の回転窯 (長さ122cm、内径15.24cm、ステンレススチール管)内で、滞留時間1 分、650℃で焼成すると、結合した揮発性物質が実質的に除去された。 硝酸ランタン溶液、硝酸ネオジム溶液、および硝酸イットリウム溶液(20.5% La(NO3)3・6H2O、20.1% Nd(NO3)3・6H2O、および26.1% Y(NO3)3・6H2 O、Molycorp,Lourviers,COから入手可能)を、硝酸マグネシウム溶液( 11% Mg(NO3)3・6H2O、 Mallinckrodt Chemical,Paris,KYから入手可能)および硝酸コバルト溶液 (15% Co(NO3)2・6H2O、Hall Chemical,Wickliffe,OHから入手可能) の十分量と配合することによって希土類酸化物溶液を調製し、Nd(NO3)3・6H2 O 約5.8%、Y(NO3)3・6H2O約7.1%、Mg(NO3)2・6H2O約14.4%、Co(NO3 )2・6H2O約0.4%およびバランス脱イオン水を含有する溶液とした。 焼成したアルミナ粒子約1000gに希土類酸化物溶液500mlを含浸させ、 送風機を使用して部分的に乾燥させた。得られた物質は含浸アルミナ粒子であっ た。この含浸アルミナ粒子1000gとジルコニウム-n-プロポキシド溶液15 0mlを混合することにより、イソプロピルアルコール中にジルコニウム-n-プロ ポキシド(Alfa,Danver,MAから市販されている)25gを含有する溶液1 50mlを含浸アルミニウム粒子に被覆した。このようにして得られた被覆粒子を 乾燥させた。含浸させ、ジルコニウムを被覆し、乾燥させたアルミナ粒子を瞬間 焼成し、1400℃の回転窯(長さ122cm、内径76.2cm、炭化ケイ素管) 内で5分間焼結させた。このようにして得られた焼結研磨粒子はZrO2被膜を有 し、ANSI Grade 50に選別した。 グラファイトるつぼ(長さ約15cm、幅6.5cm、深さ1.5cm)中で、比較 例A研磨粒子50gとグラファイト粉末(Fisher サイズ約1.95μm、貯蔵 番号 6-1059でCerac,Inc.,Milwaukee,WIから市販されている)10gを 配合することによって実施例1砥粒を作製した。るつぼおよびその内容物をムラ イト管加熱炉に入れた。管炉を密閉し、真空吸引して空気をすべて除去した。管 炉中に、約2.07N/cm2(3psi)の陽圧を有する、90/10 アルゴン/水素の 流動雰囲気を確立した。管炉の温度を約1325℃(内部温度)に上昇させ、2 時間維持した。ZrO2被膜の少なくとも一部は、メタリックシルバー色を有する ZrCに変換していた。得られた砥粒はネズミ色であった。 ANSI Grade 50比較例A研磨粒子および実施例1砥粒を各々被覆研磨ディ スクに組込んだ。被覆研磨粒子は、従来の被覆研磨材作製方法に従って作製した 。直径17.8cmで、且つ2.2cmのセンター穴がある加硫繊維バッキングに 研磨粒子または砥粒を接着した。構成樹脂は従来の炭酸カルシウム添加フェノー ル樹脂であった。研磨粒子または砥粒を構成樹脂に静電塗付し、これを88℃で 90分間前硬化させた。サイズ樹脂は従来の氷晶石添加フェノール樹脂であり、 これを研磨粒子または砥粒に塗付し、88℃で90分間前硬化させた後、100 ℃で10時間最終硬化させた。硬化後、繊維ディスクを曲げた。 試験用に、被覆研磨ディスクを傾斜裏打ちパッドに取り付け、304ステンレ ススチール1.25cm×18cm加工物の面を研磨するのに使用した。ディスクを 5500rpmで操縦し、裏打ちパッドのはす縁の上にあるディスクの一部を約6k gの負荷で加工物に接触させた。他に記載がなければ、各ディスクを使用して、 別個の加工物を1分間隔で計10分間研磨した。切断総量は、試験期間を通して 除去された金属の量の合計であった。 比較例A研磨粒子が中に組込まれた被覆研磨ディスクの切断総量は179gで あった。実施例1砥粒が中に組込まれたディスクの切断総量は184gであった 。 比較例Bおよび実施例2 焼成アルミナ粒子(比較例Aに記載の通りに作製)1000gに、ZrO2ゾル (20重量%ZrO2、The PQ Corporationから「NYACOL Zr 150/20 」の商品名で入手)90gを混合しておいた希土類酸化物溶液(比較例Aに記載 の通りに調製)500mlを含浸させることによって比較例Bを作製した。含浸ア ルミナ粒子を部分的に乾燥させ、瞬間焼成させ、1400℃の回転窯で5分間焼 結させた。得られた研磨粒子には、その外面の被膜として約1.5%のZrO2が 存在していた。 比較例B研磨粒子50gをグラファイト粉末10gと配合したことと、炉雰囲 気がアルゴンであったこと以外は、実施例1に記載の通りに実施例2砥粒を作製 した。ZrO2被膜の少なくとも一部はZrCに変換されていた。 実施例3 ZrO2ゾル20重量%の代わりにZrO2−硝酸塩ゾル(粒子サイズ5〜10nm 、Nyacol から「Nyacol 10/20」の商品名で入手可能)を使用したこと、およ びカーボン粉末10gの代わりにグラファイト粉末7gと窒化ホウ素粉末2g( 両者ともCerac,Inc.から市販されている)の混合物を使用したこと以外は実 施例2に記載の通りに実施例3砥粒を作製した。ZrO2被膜の少なくとも一部は ZrCに変換されていた。 金属窒化物被膜 実施例4および5 酸性化した水(脱イオン水69.8部に硝酸2.3部を加えることによって調 製)72.1部にベーマイト(「DISPERAL」)28.5部を分散させるこ とにより、実施例4砥粒および実施例5砥粒を調製した。得られたゾルを24時 間乾燥させると砕け易い固体が生じ、これを粉砕機(Braun Corp.が製造した U.A.型)で粉砕し、約0.125〜2mmに選別した。選別された乾燥ゾルを、 約650℃の回転窯(長さ122cm、内径15.24cm、ステンレススチール管 )内で、滞留時間1分、650℃で焼成すると、結合した揮発性物質が実質的に 除去された。この粒子は、焼成アルミナ粒子と呼ばれる。 硝酸ランタン溶液、硝酸ネオジム溶液、および硝酸イットリウム溶液(20.5% La(NO3)3・6H2O、20.1% Nd(NO3)3・6H2O、および26.1% Y(NO3)3・6H2 O、Molycorp,Lourviers,COから入手可能)を、硝酸マグネシウム溶液(1 1% Mg(NO3)3・6H2O、Mallinckrodt Chemical,Paris,KYから入手可能 )および硝酸コバルト溶液(15% Co(NO3)2・6H2O、Hall Chemical,Wickli ffe,OHから入手可能)の十分量と配合することによって希土類酸化物溶液を調 製し、Nd(NO3)3・6H2O約5.8%、Y(NO3)3・6H2O約7.1%、Mg(NO3)2・6H2 O約14.4%、Co(NO3)2・6H2O約0.4%およびバランス脱イオン水を含有する溶 液とした。 この焼成アルミナ粒子250gに希土類酸化物溶液125mlを含浸させ、送 風機を使用して部分的に乾燥させた。得られた物質を150℃で約1時間乾燥さ せ、回転窯内で約650で1分間、再度焼成させ、1400℃の回転窯(内径7 .5cm、長さ120cmの回転SiC管)内で5分間焼結させた。 上で作製した研磨粒子10gを、Fisherサイズが1.95μmのグラファイ ト粉末(貯蔵番号6-1059でCerac,Inc.から市販されている)とグラファイト るつぼ(長さ約7.5cm、幅2.5cm、深さ2cm)内で配合することによって、 実施例4砥粒を作製した。るつぼをムライト管炉に入れた。管炉は長さ約117 cm、外径7.6cmであった。管炉を密閉し、窒素ガスを2時間流した。管炉中に 、約2.07N/cm2(3psi)の陽圧を有する窒素流動雰囲気を確立させた。管 炉の温度を約1225℃(内部温度)に上昇させ、1時間維持した。炉を室温ま で冷却させた後、るつぼを取り出し、スクリーニングによってグラファイト粉末 と砥粒を分けた。このようにして得られた砥粒は灰色/金色であった。 研磨粒子20gをグラファイト粉末5gと混合し、約1325℃で90分間加 熱したこと以外は実施例4に記載の通りに実施例5砥粒を作製した。得られた砥 粒の外観は輝いた灰色/金色であった。 比較例Cおよび実施例6 実施例4および5に使用した研磨粒子に関する記載の通りに比較例C研磨粒子 を作製した。 比較例C研磨粒子50gをグラファイト粉末10gと配合することによって、 実施例6砥粒を作製した。この混合物をグラファイトるつぼ(長さ約15cm、幅 約6.5cm、深さ1.5cm)に入れ、これをムライト管炉に入れた。管炉を密閉 し、真空吸引して空気をすべて除去し、約2.07N/cm2(3psi)の窒素ガス 圧を確立した。管炉およびその内容物を約1325℃に加熱し、その温度に2時 間維持した。2時間の終わりに、粉末を遮断し、炉を室温まで冷却させた。加熱 中、2.07N/cm2(3psi)の背圧を有する窒素ガスの流れを維持した。スク リーニングによって砥粒をグラファイトと分け、水で洗浄して乾燥させた。 ANSI Grade 50比較例C研磨粒子および実施例6砥粒を各々研磨ディスク に組込んだ。被覆研磨粒子は、従来の被覆研磨材作製方法に従って作製した。直 径17.8cmで、且つ2.2cmのセンター穴がある加硫繊維バッキングに研磨粒 子または砥粒を接着した。構成樹脂は従来の炭酸カルシウム添加フェノール樹脂 であった。研磨粒子または砥粒を構成樹脂に静電塗付し、これを88℃で90分 間前硬化させた。サイズ樹脂は従来の氷晶石添加フェノール樹脂であり、これを 研磨粒子または砥粒に塗付し、88℃で90分間前硬化させた後、100℃で1 0時間最終硬化させた。硬化後、繊維ディスクを曲げた。 試験用に、被覆研磨ディスクを傾斜裏打ちパッドに取り付け、ステンレススチ ール1.25cm×18cm加工物の面を研磨するのに使用した。ディスクを550 0rpmで操縦し、裏打ちパッドのはす縁の上にあるディスクの一部を約6kgの負 荷で加工物に接触させた。他に記載がなければ、各ディスクを使用して、別個の 304ステンレススチール加工物を1分間隔で計10分間研磨した。切断総量は 、試験期間を通して除去された金属の量の合計であった。 実施例6も比較例Cもディスク2枚を試験し、そのぞれの結果を平均した。実 施例6被覆研磨ディスクの平均切断総量は比較例C被覆研磨ディスクCの切断総 量の107%であった。 比較例D、実施例7および具体例I 焼成アルミナ粒子(実施例4および5に記載の通りに作製)500gに、8% Co(NO3)を含む溶液を提供するためにCo(NO3)2・6H2Oを加えておいた希土 類酸化物溶液(実施例4および5に記載の通りに調製)250mlを含浸させるこ とによって比較例D研磨粒子を作製した。含浸アルミナ粒子を瞬間焼成し、14 00℃で5分間焼結させた。このようにして得られた粒子はCoOが約1%の被 膜を有し、ANSI Grade 36に選別した。 グラファイトるつぼ(内径約6.5cm×高さ約15cm)に、その約半分に比較 例D研磨粒子を満たすことによって具体例I砥粒を作製した。上に蓋をのせ、 Astro(TM)炉(Santa Rose,CAから入手)内、流動窒素雰囲気下、2. 07N/cm2(3psi)の背圧で、るつぼおよびその内容物を1500℃に60分 間加熱した。得られた砥粒は金色ではなく、一様灰色であったが、これはグラフ ァイトるつぼの上の蓋のために、窒素を利用できなかった結果と思われる。 比較例C研磨粒子ではなく比較例D研磨粒子50gを使用したこと以外は実施 例6に記載の通りに、実施例7砥粒を作製した。 ANSI Grade 36比較例D研磨粒子および具体例I砥粒を、各々上述の研磨 ディスクに組込んだ。比較例Dの場合はディスク1枚を試験し、具体例Iの場合 はディスク2枚を試験した。 具体例Iを被覆した研磨ディスクの平均切断総量は比較例D研磨ディスクの切 断総量の70%であった。 比較例D研磨粒子および実施例7砥粒を各々被覆研磨ディスクに組込み、上述 の通り304ステンレススチール加工物で試験した。 実施例7を被覆した研磨ディスクの平均切断総量は比較例D研磨ディスクの切 断総量の107%であった。 実施例8および9 焼成アルミナ粒子(実施例4および5に記載の通りに作製)250gを希土類 酸化物溶液(実施例4および5に記載の通りに作製)125mlと配合し、送風機 で部分的に乾燥させた。この含浸アルミナ粒子250gをアルコキシド溶液と混 合することによって、イソプロピルアルコール中にチタンテトラブチルアルコキ シド50gを含有する溶液200mlを含浸アルミナ粒子に塗付した。この粒子を 150℃で約1時間乾燥させた。乾燥粒子を約650℃で瞬間焼成し、1400 ℃の回転窯内で5分間焼結させた。このようにして得られた焼結研磨粒子はTi O2の被膜を含んでいた。 TiO2を被覆した研磨粒子(前段に記載の通り作製)10gをグラファイト粉 末10gと混合し、実施例3に記載の通りに加熱することにより、施例8砥粒を 作 製した。このようにして得られた砥粒は灰色/金色であった。 TiO2を被覆した研磨粒子20gをグラファイト粉末5gと混合し、1325 ℃に2時間加熱したこと以外は実施例8に記載の通りに実施例9砥粒を作製した 。このようにして得られた砥粒は灰色/金色であった。 実施例10 焼成アルミナ粒子(実施例4および5に記載の通りに作製)500gを、Zr O2ゾル(ZrO2 20重量%、「Nyacol Zr 150/20"」の商品名でPQ Corp orationから入手可能)40gを混合しておいた希土類酸化物溶液(実施例4お よび5に記載の通りに作製)250mlと混合することによって実施例10砥粒を 作製した。含浸アルミナ粒子を部分的に乾燥させ、瞬間焼成し、1400℃の回 転窯内で5分間焼結させた。このようにして得られた研磨粒子には、約1.5% のZrO2が被膜として存在していた。このZrO2を被覆した研磨粒子20gをグ ラファイト粉末5gと混合し、実施例5の条件で2時間加熱した。得られた砥粒 は金色のZrN被膜を有する灰色の外面を有していた。 比較例Eおよび実施例11 実施例10の1.5%ZrO2被覆研磨粒子と同じ方式で比較例E研磨粒子を作 製し、ANSI Grade 50に選別した。 比較例E研磨粒子50gを使用したこと以外は実施例9に記載の通りに実施例 11砥粒を作製した。生じた砥粒は金色/ブロンズ色で、ZrO2被膜の少なくと も一部がZrNに変換したことがわかった。 比較例E研磨粒子および実施例11砥粒を各々被覆研磨ディスクに組込み、金 属窒化物被膜に関するセクションに上述した通り304ステンレススチール加工 物で試験した。 実施例11を被覆した研磨ディスクの平均切断総量は比較例E研磨ディスクの 切断総量の119%であった。 比較例FおよびGならびに実施例12および13 焼成アルミナ粒子(実施例4および5に記載の通りに作製)1000gに希土 類酸化物溶液(実施例4および5に記載の通りに作製)500mlを含浸させるこ とによって比較例F研磨粒子を作製した。この含浸アルミナ粒子1000gをジ ルコニウム−n−プロポキシド溶液と混合することによって、イソプロピルアル コール中にジルコニウム−n−プロポキシド(Alfa,Danver,MAから市販さ れている)25gを含有する溶液150mlを含浸アルミナ粒子に塗付した。送風 機で粒子を乾燥させた。アルコキシを被覆した、含浸アルミナ粒子を瞬間焼成し 、1400℃の回転窯内で5分間焼結させた。このようにして得られたZrO2の 被膜を有する研磨粒子をANSI Grade 50に選別した。 焼成アルミナ粒子(実施例4および5に記載の通りに作製)500gに希土類 酸化物溶液(実施例4および5に記載の通りに作製)250mlを含浸させること によって比較例G研磨粒子を作製した。チタンイソプロポキシド35gをイソプ ロピルアルコールと混合して最終体積150mlとした。この溶液を含浸して部分 的に乾燥した研磨粒子に塗付した。含浸した、被覆研磨粒子を瞬間焼成し、14 00℃の回転窯で5分間焼結させた。このようにして得られた研磨粒子はTiO2 の被膜を有しており、これをANSI Grade 50に選別した。 比較例F研磨粒子50gをグラファイト粉末10gと混合したこと以外は実施 例9に記載の通りに実施例12砥粒を作製した。ZrO2被膜の少なくとも一部は ZrNに変換され、金色/ブロンズ色を有していた。砥粒は全体に灰色であった 。 比較例G研磨粒子50gを使用し、加熱および冷却を窒素雰囲気下で行い、浸 漬はNH3雰囲気下であったこと以外は実施例12に記載の通りに実施例13砥 粒を作製した。TiO2被膜の少なくとも一部は琥珀色/金色を有するTiNに変 換されていた。砥粒は全体に灰色であった。 比較例F研磨粒子および実施例12砥粒を各々被覆研磨ディスクに組込み、上 述の通り304ステンレススチール加工物で試験した。 実施例12を被覆した研磨ディスクの平均切断総量は比較例F研磨ディスクの 切断総量の130%であった。 比較例G研磨粒子および実施例13砥粒を研磨ディスクに組込み、金属窒化物 被膜に関するセクションに上述した通り、12分間エンドポイントまで1018 軟鋼加工物で試験した。 実施例13を被覆した研磨ディスクの平均切断総量は比較例G被覆研磨ディス クの切断総量の117%であった。 実施例Hおよび比較例14および15 焼成した研磨粒子(実施例4および5に記載の通りに作製)1000gに希土 類酸化物溶液(実施例4および5に記載の通りに作製)500mlを含浸させ、こ れにZrO2ゾル(ZrO2 20重量%、「Nyacol Zr 150/20」の商品名でNyac olから入手可能)90gを加えることによって比較例H研磨粒子を作製した。含 浸した材料を瞬間焼成し、1400℃の回転窯内で5分間焼結させた。このよう にして得られた研磨粒子には、約1.5%のZrO2が被膜として存在しており、 これをANSI Grade 40に選別した。 比較例H研磨粒子50gを使用したこと以外は実施例13に記載の通りに実施 例14砥粒を作製した。ZrO2被膜の少なくとも一部は金色を有するZrNに変 換されていた。砥粒は全体に灰色であった。 加熱、浸漬、および冷却が90/10 窒素/水素雰囲気下であったこと以外 は実施例14に記載の通りに実施例15砥粒を作製した。ZrO2被膜の少なくと も一部は金色を有するZrNに変換されていた。砥粒は全体に灰色であった。 ANSI Grade 40比較例H研磨粒子および実施例15砥粒を各々研磨ディス クに組込み、金属窒化物被膜に関するセクションで上述した通り、4分間エンド ポイントまでチタン加工物で試験し、10分間エンドポイントまで304ステン レススチール加工物で試験した。 チタンの場合、実施例15を被覆した研磨ディスクの平均切断総量は比較例 H研磨ディスクの切断総量の142%であった。ステンレススチールの場合、実 施例16を被覆した研磨ディスクの平均切断総量は比較例H研磨ディスクの切断 総量の106%であった。 別の実験で、ANSI Grade 40比較例H研磨粒子を可溶性デンプン粉末10 gと混合し、さらに雰囲気が100%窒素であったこと以外は実施例14に記載 の通りに処理した。しかし、加熱中のほぼ中間にムライト管が割れたため、実験 は完了しなかった。デンプンは発泡してるつぼから流れ出たが、研磨粒子を被覆 した。 比較例Iおよび実施例16〜19 粒子サイズがさらに細かいZrO2−硝酸塩ゾル(5〜10nm、「Nyacol Zr1 0/20"」の商品名でNyacolから入手可能)を使用したこと以外は比較例Hに記載 の通りに比較例I研磨粒子を作製した。このようにして得られた研磨粒子はZr O2被膜を有し、これをANSI Grade 50に選別した。 比較例I研磨粒子50gを使用し、加熱が85/15 窒素/水素雰囲気中で あったこと以外は実施例15に記載の通りに実施例16砥粒を作製した。ZrO2 被膜の少なくとも一部は金色/褐色を有するZrNに変換されていた。 グラファイト5gを使用し、加熱が30分間であったこと以外は実施例16に 記載の通りに実施例17砥粒を作製した。ZrO2被膜の少なくとも一部はZrN に変換されていた。 加熱が60分間であったこと以外は実施例17に記載の通りに実施例18砥粒 を作製した。ZrO2被膜の少なくとも一部はZrNに変換されていた。 比較例I研磨粒子125gを使用したこと以外は実施例16に記載の通りに実 施例19砥粒を作製した。ZrO2被膜の少なくとも一部はZrNに変換されてい た。 比較例Iおよび実施例17、18、および19の研磨粒子/砥粒を各々上述の 研磨ディスクに組込んだ。金属窒化物被膜に関するセクションに上述した通り、 12分間エンドポイントまで1018軟鋼加工物で試験した。 実施例17を被覆した研磨ディスクの平均切断総量は比較例I被覆研磨ディス クの切断総量の102%であり、実施例18を被覆した研磨ディスクの平均切断 総量は比較例I被覆研磨ディスクの切断総量の108%であり、実施例19を被 覆した研磨ディスクの平均切断総量は比較例I被覆研磨ディスクの切断総量の1 05%であった。 比較例Jおよび実施例20 焼成アルミナ粒子(実施例4および5に記載の通りに作製)500gに希土類 酸化物溶液(実施例4および5に記載の通りに作製)250mlを含浸させ、これ にヒュームドTiO2粉末(DeGussa Corp.,Teterboro,NJから「TITA NDIOXID P-25"」の商品名で入手可能)3.5gおよび20重量% Zr O2ゾル14gを加えることによって比較例J研磨粒子を作製した。含浸した粒 子を1400℃の回転窯内で5分間焼成させた。このようにして得られた粒子を TiO2/ZrO2混合物で被覆し、ANSI Grade 36に選別した。 比較例J研磨粒子50gを使用したこと以外は実施例18に記載の通りに実施 例20砥粒を作製した。TiO2/ZrO2被膜は金色を有するTiN/ZrN被膜に 変換されていた。 比較例J研磨粒子および実施例20砥粒を各々研磨ディスクに組込み、金属窒 化物被膜に関するセクションに上述した通り、12分間エンドポイントまで10 18軟鋼加工物で試験した。 実施例20を被覆した研磨ディスクの平均切断総量は比較例J被覆研磨ディス クの切断総量の106%であった。 比較例Kおよび実施例21 比較例K研磨粒子は、「NZX」の商品名でNorton Co.から市販されている ANSI Grade 60溶融アルミナ−ジルコニア研磨粒子であった。 比較例K研磨粒子50gを使用したこと以外は実施例18に記載の通りに実施 例21砥粒を作製した。ZrO2が金色/褐色を有するZrNに変換された、表層 が形成された。 ANSI Grade 60比較例K研磨粒子および実施例21砥粒を研磨ディスクに 組込み、金属窒化物被膜に関するセクションに上述した通り、12分間エンドポ イントまで1018軟鋼加工物で試験した。 実施例21を被覆した研磨ディスクの平均切断総量は比較例K被覆研磨ディス クの切断総量の108%であった。 比較例Lおよび実施例22 比較例L研磨粒子は「FSX」の商品名でNorton Co.から市販されているA NSI Grade 40青色溶融アルミナ研磨粒子であり、その上にTiO2層を被覆し た。ヒュームドTiO2(「TITANDIOXID P-25」)3.5gを水25g に混合することによってTiO2層を作製した。この分散液を溶融アルミナ研磨粒 子100gと混合した。この研磨粒子を乾燥させ、1300℃で30分間焼成し た。このようにして得られた研磨粒子はTiO2被膜を有していた。 比較例L研磨粒子50gを使用し、2時間加熱したこと以外は実施例18に記 載の通りに実施例22砥粒を作製した。 ANSI Grade 40比較例L研磨粒子および実施例22砥粒を各々研磨ディス クに組込み、金属窒化物被膜に関するセクションに上述した通り、12分間エン ドポイントまで1018軟鋼加工物で試験した。 実施例22を被覆した研磨ディスクの平均切断総量は比較例L被覆研磨ディス クの切断総量の109%であった。 比較例Mおよび実施例23 比較例M研磨粒子は「FSX」の商品名でNorton Co.から市販されているA NSI Grade 40青色溶融アルミナ研磨粒子であり、その上にZrO2層を被覆し た。水中で20重量%のZrSO2ゾル18g(ZrSO2 3.5gを与える)を 混合すること によってZrSO2層を作製した。この分散液を青色溶融アルミナ研磨粒子100 gに加えた。この研磨粒子を乾燥させ、1300℃で30分間焼成した。このよ うにして得られた研磨粒子はZrO2被膜を有していた。 比較例M研磨粒子50gを使用したこと以外は実施例22に記載の通りに実施 例23砥粒を作製した。 ANSI Grade 40比較例M研磨粒子および実施例23砥粒を各々研磨ディス クに組込み、金属窒化物被膜に関するセクションに上述した通り、12分間エン ドポイントまで1018軟鋼加工物で試験した。 実施例23を被覆した研磨ディスクの平均切断総量は比較例M被覆研磨ディス クの切断総量の100%であった。 比較例Nおよび実施例24 焼成前に、米国特許第5,201,916号(Bergら)に教示されている通 りにゲルを三角に造形したこと以外は、実施例4および5に記載の通りに比較例 N研磨粒子を作製した。この焼成アルミナ三角150gに、20重量%のZrO2 ゾル12gを加えておいた希土類酸化物溶液(実施例4および5に記載の通りに 作製)75mlを含浸させた。このようにして得られた含浸流子を乾燥させ、14 00℃で5分間焼成した。 比較例M研磨粒子60gをグラファイト10gと混合したこと以外は実施例1 8に記載の通りに実施例24砥粒を作製した。得られた砥粒はZrNで被覆され ていた。 ANSI Grade 24比較例M研磨粒子および実施例24砥粒を各々研磨ディス クに組込み、金属窒化物被膜に関するセクションに上述した通り、12分間エン ドポイントまで1018軟鋼加工物で試験した。 実施例24を被覆した研磨ディスクの平均切断総量は比較例M被覆研磨ディス クの切断総量の103%であった。 実施例25 ゲルが酸化鉄成核物質を含有しており、棒状に押出したこと以外は、比較例M に記載の通りに実施例25の作製に使用した研磨粒子を作製した。酸化鉄成核物 質は鉄オキシヒドロキシド(γ−FeOOH)、鱗繊石、平均粒子サイズが約0. 05〜0.1μmの針状粒子の水性分散液であった。得られた棒は、理論ベース で、2%のFe23を含んでいた。上述の酸化鉄含有砥粒(棒)60gを使用し たこと以外は実施例24に記載の通りに窒化物被覆砥粒を作製した。このように して得られた砥粒はZrNで被覆されていた。 本発明の様々な修正および変更は、半発明の範囲および精神から逸脱すること なく、当業者に明白になるであろう。本発明は、本願明細書に記載の例示的実施 態様に不当に限定されないと理解すきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN, MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT ,UA,UG,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.複数のアルファアルミナを主成分とする研磨粒子であって、その各々が金 属酸化物を含有する外面を有する研磨粒子を、炭素源の存在下、前記金属酸化物 の少なくとも一部を金属炭化物に変換するのに十分な時間、温度、および非酸化 性雰囲気下で、加熱することを含む、アルファアルミナを主成分とする砥粒を作 製する方法。 2.前記炭素源が微粒子炭素源である、請求項1に記載の方法。 3.前記アルファアルミナを主成分とする研磨粒子の少なくとも一部が、各々 が外面およびコアの前記外面の少なくとも一部を覆う金属酸化物被膜を有するア ルファアルミナを主成分とするコアを含む、請求項2に記載の方法。 4.前記金属酸化物被膜の平均の厚さが約0.1〜約20μmの範囲である、 請求項3に記載の方法。 5.前記金属酸化物被膜が金属酸化物微粒子を含む、請求項3に記載の方法。 6.前記金属酸化物被膜が前記コアの前記外面の少なくとも70%を覆う、請 求項5に記載の方法。 7.前記被膜の厚さが約0.1〜約20μmの範囲である、請求項5に記載の 方法。 8.前記金属酸化物微粒子が前記コアの前記外面に自原的に結合する、請求項 5に記載の方法。 9.前記金属酸化物被膜が前記コアの前記外面の少なくとも70%を覆う、請 求項3に記載の方法。 10.前記金属酸化物被膜がチタン、ジルコニウム、アルミニウム、クロム、 ケイ素、バナジウム、タンタル、ハフニウム、ニオビウムの各酸化物、およびそ れらの組み合わせから成る群から選択される、請求項3に記載の方法。 11.前記アルファアルミナを主成分とする研磨粒子の少なくとも一部が、焼 結された、多結晶アルファアルミナを主成分とするセラミック粒子である、請求 項2に記載の方法。 12.前記研磨粒子の少なくとも一部が、各々外面および前記コアの前記外面 の少なくとも一部を覆う金属酸化物被膜を有する焼結された、多結晶アルファア ルミナを主成分とするセラミックコアを含む、請求項2に記載の方法。 13.前記金属酸化物がチタン、ジルコニウム、アルミニウム、クロム、ケイ 素、バナジウム、タンタル、ハフニウム、ニオビウムの各酸化物およびそれらの 混合物から成る群から選択される、請求項2に記載の方法。 14.前記金属酸化物がコアの前記外面の少なくとも70%を覆う、請求項2 に記載の方法。 15.前記微粒子炭素源がグラファイト粉末である、請求項2に記載の方法。 16.前記微粒子炭素源がカーボン粉末である、請求項2に記載の方法。 17.前記雰囲気がヘリウム、アルゴン、水素、一酸化炭素、二酸化炭素およ びその組み合わせから成る群から選択される、請求項2に記載の方法。 18.前記炭素源が前記研磨粒子の前記外面に存在する炭質材料である、請求 項1に記載の方法。 19.前記炭素源が前記研磨粒子の前記外面に存在する硬化したフェノール樹 脂である、請求項1に記載の方法。 20.研磨用物品(10、20)を製造する方法であって、 (a)複数のアルファアルミナを主成分とする研磨粒子であって、各々が 金属酸化物を含有する外面を有する研磨粒子を、炭素源の存在下で、前記金属酸 化物の少なくとも一部を金属炭化物に変換して、その少なくとも一部が前記金属 炭化物を含む外面を有する複数の砥粒(14、21、32)を提供するのに十分 な時間、温度、および非酸化性雰囲気下で加熱する工程と、 (b)前記砥粒(14、21、32)を結合剤(15、16、34)を含 む研磨用物品(10、20)に組込む工程と を含む方法。 21.前記結合剤(15、16、34)が有機結合剤である請求項20に記載 の研磨用物品(10、20)を製造する方法。 22.複数のアルファアルミナを主成分とする研磨粒子であって、各々が金属 酸化物を含有する外面を有する研磨粒子を、炭素源の存在下で、前記金属酸化物 の少なくとも一部を金属窒化物に変換するのに十分な時間、温度、および非酸化 性窒素含有雰囲気下で加熱する工程を含む、アルファアルミナを主成分とする砥 粒を製造する方法。 23.前記炭素源が微粒子炭素源である、請求項22に記載の方法。 24.前記アルファアルミナを主成分とする研磨粒子の少なくとも一部が、各 々外面および前記コアの前記外面の少なくとも一部を覆う金属酸化物被膜を有す るアルファアルミナを主成分とするコアを含む、請求項23に記載の方法。 25.前記金属酸化物被膜の平均の厚さが約0.1〜約20μmの範囲である 、請求項24に記載の方法。 26.前記金属酸化物被膜が金属酸化物微粒子を含む、請求項24に記載の方 法。 27.前記金属酸化物被膜が前記コアの前記外面の少なくとも70%を覆う、 請求項26に記載の方法。 28.前記被膜の厚さが約0.1〜約20μmの範囲である、請求項26に記 載の方法。 29.前記金属酸化物微粒子が前記コアの前記外面に自原的に結合する、請求 項26に記載の方法。 30.前記金属酸化物被膜が前記コアの前記外面の少なくとも70%を覆う、 請求項24に記載の方法。 31.前記金属酸化物被膜がチタン、ジルコニウム、アルミニウム、ホウ素、 クロム、ケイ素、バナジウム、タンタル、ハフニウム、ニオビウムの各酸化物お よびそれらの混合物から成る群から選択される、請求項24に記載の方法。 32.前記アルファアルミナを主成分とする研磨粒子の少なくとも一部が、焼 結した、多結晶アルファアルミナを主成分とするセラミック粒子である、請求項 23に記載の方法。 33.前記研磨粒子の少なくとも一部が、各々外面および前記コアの前記外面 の少なくとも一部を覆う金属酸化物被膜を有する焼結した多結晶アルファアルミ ナを主成分とするセラミックコアを含む、請求項23に記載の方法。 34.前記金属酸化物が、チタン、ジルコニウム、アルミニウム、クロム、ホ ウ素、ケイ素、バナジウム、タンタル、ハフニウム、ニオビウムの各酸化物およ びそれらの混合物から成る群から選択される、請求項23に記載の方法。 35.前記金属酸化物が前記コアの前記外面の少なくとも70%を覆う、請求 項23に記載の方法。 36.前記微粒子炭素源がグラファイト粉末である、請求項23に記載の方法 。 37.前記微粒子炭素源がカーボン粉末である、請求項23に記載の方法。 38.前記雰囲気が窒素、アンモニウム、およびその組み合わせから成る群か ら選択される、請求項23に記載の方法。 39.前記炭素源が前記研磨粒子の前記外面に存在する炭質材料である、請求 項22に記載の方法。 40.前記炭素源が前記研磨粒子の前記外面に存在する硬化したフェノール樹 脂である、請求項22に記載の方法。 41.研磨用物品(10、20)を製造する方法であって、 (a)複数のアルファアルミナを主成分とする研磨粒子であって、各々が 金属酸化物を含有する外面を有する研磨粒子を、炭素源の存在下、前記金属酸化 物の少なくとも一部を金属窒化物に変換して、その少なくとも一部が前記金属窒 化物を含む外面を有する複数の砥粒(14、21、32)を提供するのに十分な 時間、温度、および非酸化性窒素含有雰囲気下で加熱する工程と、 (b)前記砥粒(14、21、32)を結合剤(15、16、34)を含 む研磨用物品(10、20)に組込む工程と を含む方法。 42.前記結合剤(15、16、34)が有機結合剤である請求項41に記載 の研磨用物品(10、20)を製造する方法。
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