JP2000500689A - 壁の柔らかい内側ソケットを造るためのブランク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 この発明は、壁の柔らかい漏斗型のスリーブ（２）のためのブランク（１）に関する。前記ブランクの壁（３）は、熱可塑性材料で予め形成されており、下脚断端（６）を収容するための収容領域（４）によって限定されており、縁（７）によって制限され下脚断端（６）を導入するための開口部（５）を備える。このブランクはまた、内側ライニング（１１）および外側覆い（１２）を有する。縁の高さを適応することを可能にするため、このブランクはスリットのような凹み（１３）を有し、スリットのような凹み（１３）は縁（７）に沿って走り、縁から壁（３）の中へ予め定められた深さ（Ｔ）だけ延びる。

Description

【発明の詳細な説明】 壁の柔らかい内側ソケットを造るためのブランク この発明は、請求項１のプリアンブルによる壁の柔らかい内側ソケットを造る ためのブランクに関する。 請求項１のプリアンブルによるブランクは、米国特許第４，６３５，６２６号 から公知である。 壁の柔らかい内側ソケットのためのブランクは、熱可塑性材料からなることが 知られている。ブランクは、端縁によって限定される開口部を有し、脛断端を収 容するための収容空間を形成する態様で予め形作られる。収容空間の内側には、 身体に適合性のある材料でできたライナーが提供される。外側には、耐摩耗性材 料の覆いが置かれる。ライナーおよび覆いは、開口部の端縁において互いに縫い 合わされ、端縁が丸く形成されるようにする。ブランクを切断患者の脛断端に個 別に適応させるために、ブランクは約８０℃に加熱される。ブランクは脛断端上 に押付けられ、公知の態様で余分な圧力を持って適用される。そのため、ブラン クは個別の脛断端に正確に適応される。ブランクは冷まされた後もその形状を保 ち、壁の柔らかい内側ソケットが完成する。 上記のブランクには、通常必要となる、脛断端に添ったその長さの適応におい て、熱可塑性材料の厚さのために端縁を完全に閉じることができず、着用時にか なりの欠点が生じることがあるという不都合な点がある。 この発明の目的は、長さにおいて個別に適応させることができ、その収容開口 部の端縁を個別に切削し丸く形成することのできる、壁の柔らかい内側ソケット を造るための、熱可塑性材料のブランクを提供することである。 この目的は、請求項１に提示される壁の柔らかい内側ソケットのためのブラン クによって達成される。 スリット状の凹みを設けることによって、端縁の高さを個別の脛断端に適応さ せ、その後ライナーを覆いと繋げることが可能となる。 この発明のさらなる展開は従属クレームにおいて与えられる。 この発明のさらなる特徴および利点は、図面に関連する実施例の説明から明ら かになるであろう。図面は以下のとおりである。 図１は、ブランクから造られた壁の柔らかい内側ソケットの斜視図である。 図２は、図１における線ＩＩ／ＩＩに沿った概略側面図である。 図２ａは、壁の柔らかい内側ソケットが形成される前のブランクの、図２の側 面図である。 図に見られるように、壁の柔らかい内側ソケット２のためのブランク１は、厚 さＤが好ましくは４から８ｍｍのオーダである、熱可塑性発泡材料からできた予 め形作られた側壁３を含む。一体的な側壁３は、脛断端６を収容するための収容 開口部５を有する収容空間４を形成する。側壁３は、収容される脛断端６が囲ま れるように予め形作られる。収容開口部５は端縁７によって限定される。端縁の 連続部分は、脛断端の切断患者の膝窩空間に適応され、使用中に切断患者の膝窩 空間に接触する後部８を含む。側部９は、それぞれの側において各々後部８に接 続しており、図１に示されるようにアーチ形に走っており、使用中には膝の横近 くにある。側部９は両方とも前部１０に接続し、前部１０は膝蓋骨の下近くにあ る。 特に図２および図２ａに見られるように、ブランク１の内側には、身体に適合 性のある材料から形成される内側ライナー１１が提供される。ブランク１の外側 には、耐摩耗性材料の外側覆い1２が提供される。 図２ａに示されるように、スリット状の凹み１３は側壁３の端縁７において設 けられ、端縁７全体のまわりに延在し、側壁３の中に好ましくは２５から５０ｍ ｍまたは３０から４０ｍｍである深さＴを有する。スリット状の凹み１３の幅Ｂ は、側壁３の厚さＤの約１／３から１／２である。スリット状の凹み１３のため 、側壁３は、端縁部分において平行する内部壁１４および外部壁１５を有する二 重壁部分を含み、これはＵ字型断面を形成する。スリット状の凹み１３は、側壁 ３の中央に配置され、内部壁１４の厚さが外部壁１５の厚さと実質的に対応する ようにする。内部壁１４は、端縁７において内側ライナー１１およびスリット状 の凹み１３に近接する第１の正面１６を含み、外部壁１５は、端縁７において外 側覆い１２およびスリット状の凹み１３に近接する第２の正面１７を含む。第１ の 正面１６は、内側ライナー１１に近接する第１の端縁１８を含み、第２の正面１ ７は、外側覆い１２に近接する第２の端縁１９を含む。スリット状の凹み１３の 寸法のため、第１の端縁１８は第２の端縁１９と容易に接触させることができる 。 ブランク１を切断患者の脛断端６に適応させるため、ブランク１は約８０℃に 加熱される。この温度においては、熱可塑性発泡材料を形作ることができる。こ のようにして加熱されたブランク１は切断患者の脛断端６に被せるように押付け られ、外側から余分な圧力を持って適用される。そのため、ブランク１は脛断端 ６の正確な形に適応される。ブランク１は冷まされた後、その形を保つ。その後 、端縁７の高すぎる部分を切取ることによって端縁の高さが適応される。このた めに、ブランク１は取外され、それぞれ内側ライナー１１および外側覆い１２の 第１および第２の端縁１８および１９は接触させられ、内側ライナー１１と外側 覆い１２とは互いに縫い合わされ、丸い端縁が形成される。代わりに、内側ライ ナー１１および外側覆い１２ならびに内部壁および外部壁１４、１５を接着剤で 付けてもよい。 さらなる実施例では、外部壁１５は外側覆い１２と共に、内側ライナー１１を 備えた内部壁１４よりも短くされ、そのため縫い合わされた、または接着剤で付 けられた端縁７は図１に示されるように外側に傾くようにする。それによって、 壁の柔らかい内側ソケット２を装着することも着用することも容易になる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．熱可塑性材料で形成された予め形作られた側壁（３）を含む、補てつの壁の 柔らかい内側ソケット（２）を造るためのブランク（１）であって 内側ライナー（１１）および外側覆い（１２）を含み、 前記ブランク（１）は収容空間（４）を形成し、収容空間（４）は、脛断端（ ６）を収容し前記側壁（３）の端縁（７）によって限定され前記脛断端（６）を 挿入するための開口部（５）を有し、 前記ブランク（１）の前記端縁の高さを収容すべき前記脛断端に適応するため 、スリット状の凹み（１３）が前記端縁（７）に沿って走り、前記端縁（７）か ら前記側壁（３）の中へ予め定められた深さ（Ｔ）だけ延在することを特徴とす る、ブランク。 ２．スリット状の凹み（１３）は、側壁（３）の中央に配置され、内側ライナー （１１）に近接する内部壁（１４）と外側覆い（１２）に近接する外部壁（１５ ）とで二重壁部分が形成されるようにし、それによって内部壁（１４）の厚さが 外部壁（１５）の厚さと実質的に対応することを特徴とする、請求項１に記載の ブランク。 ３．側壁（３）は一体的に形成されることを特徴とする、請求項１または請求項 ２に記載のブランク。 ４．材料は熱可塑性発泡材料であることを特徴とする、請求項１から３のいずれ かに記載のブランク。 ５．スリット状の凹み（１３）の深さ（Ｔ）は約２から４ｃｍであり、幅（Ｂ） は側壁（３）の厚さ（Ｄ）の約１／３から１／２であることを特徴とする、請求 項１から４のいずれかに記載のブランク。 ６．請求項１から５のいずれかに記載のブランク（１）から形成される壁の柔ら かい内側ソケット（２）であって、壁の柔らかい内側ソケット（２）の高さは、 側壁（３）、外側覆い（１２）および内側ライナー（１１）の部分を切取ること によって脛断端に適応され、その後、外側覆い（１２）は内側ライナー（１１） と繋がれる、壁の柔らかい内側ソケット。 ７．前記切取ることは、それぞれ、スリット状の凹み（１３）と外側覆い（１ ２）との間に置かれる一方または外部壁（１５）と外側覆い（１２）とが、それ ぞれ、スリット状の凹み（１３）と内側ライナー（１１）との間に置かれる一方 または内部壁（１４）と内側ライナー（１１）とよりも短くされることによって 実行されることを特徴とする、請求項６に記載の壁の柔らかい内側ソケット（２ ）。