JP2000357780A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2000357780A
JP2000357780A JP11167725A JP16772599A JP2000357780A JP 2000357780 A JP2000357780 A JP 2000357780A JP 11167725 A JP11167725 A JP 11167725A JP 16772599 A JP16772599 A JP 16772599A JP 2000357780 A JP2000357780 A JP 2000357780A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 応力に起因したウェハ割れを防止し、歩留ま
り及び信頼性の低下を抑制する。 【解決手段】 半導体装置は、電荷蓄積用下部電極(リ
ンドープポリシリコン)14と、拡散層領域2との間の
層間膜である第1層間膜9、第2層間膜10に酸化膜を
用い、上層の第2層間膜10上に、ウエットエッチング
ストップ層となる窒化膜11が積層された構造を有する
ものである。その製造工程中、緩和処理を行う。応力緩
和処理は、電荷蓄積用下部電極14と拡散層領域2を接
続する容量コンタクト7の開口に先立ち、ウェットエッ
チングストップ層となる窒化膜11に、イオン注入12
を行う処理である。窒化膜11の応力を緩和させること
により、応力に起因したウェハ割れが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法、特にDRAMのメモリセルを構成するキャパシタ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、製造技術、装置の進歩とともに、
半導体記憶装置の高集積化、微細化の試みがなされてい
る。なかでも、DRAM(ダイナミック・ランダム・ア
クセス・メモリ)は、1つのメモリセルが1つのトラン
ジスタと1つの電荷蓄積部(キャパシタ)で構成されて
いるという単純な構造であることから、微細化に好適な
記憶装置として開発、製品化が進められている。
【0003】ところが、素子の微細化が進むにつれ、キ
ャパシタの面積も小さくなり、したがって容量も小さく
なる傾向にある。メモリセルに蓄えられる容量が小さく
なると、キャパシタに蓄えられた電荷を読み出す際にビ
ット線の電位に与える変化量がそれに比例して小さくな
るため、データの読み出しマージンが小さくなり、最悪
のときには、誤ったデータを読み出すことになる。
【0004】したがって、素子の微細化を行ってもキャ
パシタの容量をできるだけ大きくする必要がある。その
方法の一つとして、セルのキャパシタの下部電極構造
を、単純な2次元構造から3次元構造にすることによ
り、電極の表面積を増加させる方法が検討されている。
3次元構造のキャパシタとしては、シリンダ型、フィン
型等が挙げられる。
【0005】ここではその一例として従来法によるシリ
ンダ型キャパシタの製法を図1および図4を参照に説明
する。図1は、一般的なCOB(Capacitor−
Over−Bitline)構造のDRAMメモリセル
アレイ部の平面図である。図1に示すように、1つのメ
モリセルは、1つのNチャネルMOSトランジスタと1
つの電荷蓄積部(キャパシタ)とによって構成される。
【0006】p型シリコン基板1の主面上に複数本のワ
ード線4と、ビット線6とが互いに直交するように配置
されている。n型拡散層領域2は、ワード線4と直交す
る方向に所定の間隔を隔てて形成されている。
【0007】また、n型拡散層領域2は、素子分離用絶
縁膜3で互いに電気的に分離されている。
【0008】ビット線6は、ビットコンタクト5を介し
てn型拡散層領域2と接続されている。キャパシタの下
部電極8は、容量コンタクト7を介してn型拡散層領域
2と接続されている。キャパシタの上部電極は、図示を
省略するが、メモリセルアレイ部全域を覆うように配置
されている。
【0009】図4(a)〜(e)は、図1のA−A線に
相当する部分の断面図であり、従来法による製造工程を
順に示している。図4(a)は、p型シリコン基板1
に、公知の方法により素子分離絶縁膜3を形成し、次い
でn型拡散領域2およびワード線4を形成した後に、第
1層間絶縁膜(酸化膜)9を介してビットコンタクト
5、ビット線6を形成し、さらに第2層間絶縁膜(酸化
膜)10上に、シリンダ型キャパシタの製造においてウ
ェットエッチングストップ層となる窒化膜11を、例え
ば100nm堆積させた状態を示している。
【0010】次に、図4(b)に示すように、容量コン
タクト7を形成するため、まず、フォトレジストを塗布
し(図示せず)、露光、現像し、これをマスクに、n型
拡散層領域2が露出するまで異方性ドライエッチングを
行い、その後、フォトレジストを剥離する。
【0011】図4(c)において、次に、容量コンタク
ト7とワード線4、あるいはビット線6との短絡を防止
するため、容量コンタクト7の内壁に酸化膜サイドウォ
ール13を形成する。
【0012】その形成法として、まずコンフォーマルな
成膜が可能なLPCVD法により、酸化膜をウェハ全面
に50nm堆積する。
【0013】続いて異方性ドライエッチングにより容量
コンタクト7底部のn型拡散層領域2が露出するまでエ
ッチバックし、図4(c)に示す構造を得る。
【0014】図4(d)において、次に、容量コンタク
ト7と窒化膜11の一部とに跨り、リンドープポリシリ
コン14を500nm堆積し、容量コンタクト7を埋設
し、表面平坦化のため、400nmエッチバックする。
【0015】残った100nmのリンドープポリシリコ
ン14層は、シリンダ型キャパシタの下部電極底部とな
る。さらに、リンドープポリシリコン14形成領域上
に、シリンダ型キャパシタを形成する上でコア酸化膜と
なるBPSG15を800nm堆積した後に、フォトレ
ジストを堆積(図示せず)、露光、現像後、これをマス
クにBPSG15、リンドープポリシリコン14を順次
異方性ドライエッチングし、図4(d)に示す構造を得
る。
【0016】次に、再びリンドープポリシリコンを50
nmウェハ全面に堆積した後、窒化膜11が露出するま
で、これをエッチバックし、コアBPSG15の周りに
リンドープポリシリコンサイドウォール16を形成す
る。
【0017】その後、希釈した弗酸を用いて、酸化膜ウ
ェットエッチングを行い、コアBPSG15を完全に除
去する。これにより、図4(e)に示すシリンダ型キャ
パシタの下部電極構造が得られる。
【0018】ここで、リンドープポリシリコン14及び
リンドープポリシリコンサイドウオール16の下層の窒
化膜11は、ウェットエッチングのストップ層として機
能し、下地配線とのショートや、シリンダ型キャパシタ
の倒壊を防ぐ。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、従来
法によるシリンダ型キャパシタの製法には以下に示すよ
うな問題点がある。この問題点を図4(c)を参照して
説明する。
【0020】図4(c)において、第2層間膜10に開
口された容量コンタクト7に短絡防止用の酸化膜サイド
ウオール13を堆積すると、ウェットエッチングストッ
プ層である窒化膜11の応力に起因して、酸化膜堆積時
に、容量コンタクト7の開口部からウェハ割れ17が生
じ、これにより製品の歩留りおよび信頼性が低下すると
いう問題が生ずるのである。
【0021】本発明は、このような問題点を解決すべく
なされたものであり、ウェットエッチングストップ層と
なる窒化膜の応力を緩和させることにより、応力に起因
したウェハ割れを防止し、歩留まり及び信頼性の低下を
抑制することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による半導体装置の製造方法においては、応
力緩和処理を有する半導体装置の製造方法であって、半
導体装置は、ウエットエッチングストップ層となる窒化
膜を有するものであり、応力緩和処理は、ウェットエッ
チングストップ層となる窒化膜に、イオン注入を行う処
理である。
【0023】また、応力緩和処理を有する半導体装置の
製造方法であって、半導体装置は、電荷蓄積用下部電極
と、拡散層領域との層間膜に酸化膜を用い、層間膜上
に、ウエットエッチングストップ層となる窒化膜が積層
された構造を有するものであり、応力緩和処理は、電荷
蓄積用下部電極と拡散層領域を接続するコンタクトの開
口に先立ち、ウェットエッチングストップ層となる窒化
膜に、イオン注入を行う処理である。
【0024】また、上記応力緩和処理において、窒化膜
に注入するイオン種は、窒素、アルゴン、フッ素、シリ
コン、ゲルマニウム等の不活性不純物、リン、ヒ素、ア
ンチモン等のn型不純物、ボロン、インジウム、ガリウ
ム、アルミニウム等のp型不純物あるいは、これらの不
純物を併用したものである
【0025】また、応力緩和処理を有する半導体装置の
製造方法であって、半導体装置は、電荷蓄積用下部電極
と、拡散層領域との層間膜に酸化膜を用い、層間膜上
に、ウエットエッチングストップ層となる窒化膜が積層
された構造を有するものであり、応力緩和処理は、電荷
蓄積用下部電極と拡散層領域を接続するコンタクトを開
口後、ウェットエッチングストップ層となる窒化膜に、
イオン注入を行う処理である。
【0026】また、上記応力緩和処理において、窒化膜
に注入するイオン種は、、窒素、アルゴン、フッ素、シ
リコン、ゲルマニウム等の不活性不純物、リン、ヒ素、
アンチモン等のn型不純物、あるいは、これらの不純物
を併用したものである。
【0027】また、上記応力緩和処理におけるイオン注
入は、開口されたコンタクト下部に拡散層を形成するイ
オンの注入を兼ねるものである。
【0028】また、応力緩和処理において、窒化膜に注
入するイオンの注入エネルギーは、窒化膜厚の中央に各
元素の飛程がくるように設定するものである。
【0029】また、応力緩和処理において、窒化膜に注
入するイオンの注入量は、1E12〜1E16cm-2
範囲であり、2つ以上のイオン種を組み合わせて注入す
る場合は、2つ以上のイオン種の量を足し合わせて1E
12〜1E16cm-2の範囲内に収まるように設定され
るものである。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明による半導体装置の製造方
法においては、応力緩和処理を有している。半導体装置
は、ウエットエッチングストップ層となる窒化膜を有す
るものであり、応力緩和処理は、ウェットエッチングス
トップ層となる窒化膜にイオン注入を行う処理である。
【0031】本発明は、半導体装置、特にシリンダ型キ
ャパシタの製造工程において、ウェットエッチングスト
ップ層となる窒化膜の応力に起因したウェハ割れを防止
するものであり、容量コンタクト開口前、あるいは容量
コンタクト開口後に窒化膜にイオン注入を行うことによ
り、窒化膜の応力を緩和し、ウェハ割れによる製品の歩
留まり及び信頼性の低下を抑制するものである。
【0032】(実施形態1)以下、図1および図2を参
照して、本発明による半導体装置の製造方法の第1の実
施形態を説明する。図1は、一般的なCOB(Capa
citor−Over−Bitline)構造のDRA
Mメモリセルアレイ部の平面図である。
【0033】図1において、1つのメモリセルは、1つ
のNチャネルMOSトランジスタと、1つの電荷蓄積部
(キャパシタ)によって構成される。
【0034】p型シリコン基板1の主面上に複数本のワ
ード線4とビット線6が互いに直交するように配置され
ている。n型拡散層領域2は、ワード線4と直交する方
向に所定の間隔を隔てて形成され、素子分離用絶縁膜3
で互いに電気的に分離されている。
【0035】ビット線6は、ビットコンタクト5を介し
てn型拡散層領域2と接続されている。キャパシタの下
部電極8は容量コンタクト7を介してn型拡散層領域2
と接続されている。
【0036】キャパシタの上部電極は、メモリセルアレ
イ部全域を覆うように配置されている(図中省略)。
【0037】図2(a)〜(e)は、図1のA−A線で
切った工程断面図である。図2(a)は、公知の方法に
より素子分離絶縁膜3、ワード線4を形成した後に、第
1層間絶縁膜(酸化膜)9を介してビットコンタクト
5、ビット線6を形成し、さらに第2層間絶縁膜(酸化
膜)10上に、シリンダ型キャパシタの製造においてウ
ェットエッチングストップ層となる窒化膜11を、例え
ば100nm堆積させることによって得られる。
【0038】ここで、窒化膜11の応力を緩和させるた
め、応力緩和処理を行う。応力緩和処理は、ウェハ全面
(窒化膜11、および予定された容量コンタクト7を開
口すべき面)にイオン注入12を行う処理である。
【0039】この実施形態において、注入するイオン種
は、窒素、アルゴン、フッ素、シリコン、ゲルマニウム
等の不活性な元素であっても良いし、リン、ヒ素、アン
チモンといったn型不純物、あるいはボロン、インジウ
ム、ガリウム、アルミニウムといったp型不純物となる
元素でも良い。もしくはこれらの元素を組み合わせて用
いても良い。
【0040】注入エネルギーは、注入するイオン種によ
って変化するが、窒化膜の中央にイオンの飛程がくるよ
うにするのが最も好ましく、窒化膜厚が100nmで注
入する不純物がリンの場合には、70keVとなる。
【0041】注入ドーズ量は、1E12〜1E16cm
-2の範囲で、好ましくは3E15cm-2程度が好まし
い。元素を組み合わせて用いる場合は、足し合わせて上
記範囲内に収まるようにするのが好ましい。
【0042】次に図2(b)に示すように、容量コンタ
クト7を開口するため、フォトレジストを塗布し(図示
せず)、露光、現像し、これをマスクに異方性ドライエ
ッチングを拡散層領域が露出するまで行い、フォトレジ
ストを剥離する。
【0043】次に、図2(c)において、容量コンタク
ト7とワード線6、あるいはビット線6との短絡を防止
するため、予め、酸化膜サイドウォール13を形成す
る。酸化膜サイドウォール13の形成法として、まずコ
ンフォーマルな成膜が可能なLPCVD法により酸化膜
をウェハ全面に50nm堆積する。
【0044】続いて異方性ドライエッチングにより、容
量コンタクト7の底部のn型拡散層領域2が露出するま
でエッチバックし、図2(c)に示す構造を得る。LP
CVD酸化膜堆積前に窒化膜の応力を緩和しているので
ウェハ割れが生じない。
【0045】図2(d)において、次にリンドープポリ
シリコン14を500nm堆積し、容量コンタクト7を
埋設し、その平坦化のため、400nmエッチバックす
る。
【0046】残った100nmのリンドープポリシリコ
ン14は、シリンダ型キャパシタの下部電極底部とな
る。さらに、シリンダ型キャパシタを形成する上でコア
酸化膜となるBPSG15を800nm堆積した後に、
フォトレジストを堆積(図示せず)、露光、現像後、こ
れをマスクにBPSG15、リンドープポリシリコン1
4を順次異方性ドライエッチングして、図2(d)に示
す構造を得る。
【0047】次に、再びリンドープポリシリコン16を
50nmウェハ全面に堆積した後、窒化膜11が露出す
るまで、これをエッチバックし、コアBPSG15の周
りにリンドープポリシリコンサイドウォール16を形成
する。
【0048】その後、希釈した弗酸を用いて、酸化膜ウ
ェットエッチングを行い、コアBPSG15を完全に除
去する。これにより、図2(e)に示すシリンダ型キャ
パシタの下部電極構造を得る。
【0049】ここで、リンドープポリシリコン14及び
リンドープポリシリコンサイドウォール16の下層の窒
化膜11は、ウェットエッチングのストップ層として機
能し、下地配線とのショートや、シリンダ型キャパシタ
の倒壊を防ぐ。
【0050】本発明によればLPCVD酸化膜堆積前
に、応力緩和処理を施し、イオン注入によって窒化膜の
応力を緩和するので、酸化膜堆積時に窒化膜の応力に起
因したウェハ割れが生じないので歩留まりおよび信頼性
の低下を防ぐことができる。
【0051】(実施形態2)次に、図3(a)〜(e)
を参照して本発明による第2の実施形態を説明する。図
3(a)〜(e)も図2と同様に、図1のA−A線で切
った工程断面図である。特にことわりがない場合以外、
図2と同じ記号を用いる。
【0052】図3(a)は、公知の方法により素子分離
絶縁膜3、ワード線4を形成した後に、第1層間絶縁膜
(酸化膜)9を介してビットコンタクト5、ビット線6
を形成し、さらに第2層間絶縁膜(酸化膜)10上に、
シリンダ型キャパシタの製造においてウェットエッチン
グストップ層となる窒化膜11を、例えば100nm堆
積させることによって得られる。
【0053】次に図3(b)に示すように、容量コンタ
クト7を形成するため、フォトレジストを塗布し(図示
せず)、露光、現像し、これをマスクに異方性ドライエ
ッチングをn型拡散層領域2が露出するまで行い、フォ
トレジストを剥離する。
【0054】ここで、窒化膜11の応力を緩和させるた
め、ウェハ全面(窒化膜11、および容量コンタクト7
の開口部)に応力緩和処理として、イオン注入12を行
う。
【0055】この実施形態において、注入するイオン種
は、窒素、アルゴン等の不活性な元素であっても良い
し、リン、ヒ素、アンチモンと言ったn型不純物となる
元素でも良い。もしくは、これらの元素を組み合わせて
用いても良い。
【0056】また、注入エネルギーは、注入するイオン
種によって変化するが、窒化膜の中央にイオンの飛程が
くるようにするのが応力緩和の観点から最も好ましく、
窒化膜厚が100nmで注入する不純物がリンの場合に
は、70keVとなる。
【0057】ここで行うイオン注入は、容量コンタクト
下部に拡散層を形成する注入とも兼ねることになるの
で、必要とされる拡散層深さに合わせて注入を行っても
良い。
【0058】注入ドーズ量は、1E12〜1E16cm
-2の範囲で、好ましくは1E13cm−2程度注入す
る。元素を組み合わせて用いる場合は、足し合わせて上
記範囲内に収まるようにするのが好ましい。
【0059】次に、容量コンタクト7とワード線4、あ
るいはビット線6との短絡を防止するため、酸化膜サイ
ドウォール13を形成する。形成法として、まずコンフ
ォーマルな成膜が可能なLPCVD法により酸化膜をウ
ェハ全面に50nm堆積する。
【0060】続いて異方性ドライエッチングにより容量
コンタクト底部の拡散層領域が露出するまでエッチバッ
クし、図3(c)に示す構造を得る。この実施形態2に
おいても、LPCVD酸化膜13の堆積前に窒化膜11
の応力を緩和しているのでウェハ割れが生じない。
【0061】以下、図3(d)、(e)に示したよう
に、リンドープポリシリコン13を500nm堆積し、
容量コンタクト7を埋設し、平坦化のため、400nm
エッチバックする処理、を行い、さらにシリンダ型キャ
パシタを形成する上でコア酸化膜となるBPSG15を
800nm堆積する。
【0062】その後に、フォトレジストを堆積(図示せ
ず)、露光、現像後、これをマスクにBPSG15、リ
ンドープポリシリコンを順次異方性ドライエッチングを
行い、リンドープポリシリコン16を50nmウェハ全
面に堆積した後、窒化膜11が露出するまで、これをエ
ッチバックし、コアBPSG15の周りにリンドープポ
リシリコンサイドウォール16を形成する。
【0063】その後、希釈した弗酸を用いて、酸化膜ウ
ェットエッチングを行い、コアBPSG15を完全に除
去してシリンダ型キャパシタの下部電極構造を得る。図
3(d)、(e)に示す処理の要領は、前実施形態と同
じである。
【0064】本実施形態においては、窒化膜の応力緩和
処理として、イオン注入と、容量コンタクト開口部に拡
散層を形成するためのイオン注入を兼ねることができる
ので、工程を増やすことなくウェハ割れに伴う歩留まり
及び信頼性の低下を防止することができる。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、半導体装置、特に、シ
リンダ型キャパシタ製造において、応力緩和処理とし
て、ウェットエッチングストップ層である窒化膜にイオ
ンを注入し、ウェットエッチングストップ層である窒化
膜の応力を緩和するので、応力に起因したウェハ割れを
防止することができ、したがって、歩留まり及び信頼性
の低下を抑制することができる。
【0066】また、イオン注入する元素にリン、ヒ素あ
るいはアンチモンといったn型不純物を用いることによ
って、容量コンタクト下部に拡散層を形成するためのイ
オン注入と兼ねることができ、工程を増やすことなく窒
化膜の応力を緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的なCOB(Capacitor−Ove
r−Bitline)構造のDRAMメモリセルアレイ
部の平面図である。
【図2】(a)〜(e)は、図1のA−A線に相当する
部分の断面図であり、本発明による第1の実施形態を工
程順に示す図である。
【図3】(a)〜(c)は、図1のA−A線に相当する
部分の断面図であり、本発明による第2の実施形態の一
部を工程順に示す図である。
【図4】(a)〜(e)は、図1のA−A線に相当する
部分の断面図であり、従来法による製造工程を順に示す
図である。
【符号の説明】
1 p型シリコン基板 2 n型拡散層領域 3 素子分離用絶縁膜 4 ワード線 5 ビットコンタクト 6 ビット線 7 容量コンタクト 8 下部電極 9 第1層間絶縁膜(酸化膜) 10 第2層間絶縁膜(酸化膜) 11 窒化膜 12 イオン注入 13 酸化膜サイドウォール 14、16 リンドープポリシリコン 15 コアBPSG 16 リンドープシリコンサイドウオール

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 応力緩和処理を有する半導体装置の製造
    方法であって、 半導体装置は、ウエットエッチングストップ層となる窒
    化膜を有するものであり、 応力緩和処理は、ウェットエッチングストップ層となる
    窒化膜に、イオン注入を行う処理であることを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 応力緩和処理を有する半導体装置の製造
    方法であって、 半導体装置は、電荷蓄積用下部電極と、拡散層領域との
    層間膜に酸化膜を用い、層間膜上に、ウエットエッチン
    グストップ層となる窒化膜が積層された構造を有するも
    のであり、 応力緩和処理は、電荷蓄積用下部電極と拡散層領域を接
    続するコンタクトの開口に先立ち、ウェットエッチング
    ストップ層となる窒化膜に、イオン注入を行う処理であ
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 応力緩和処理において、窒化膜に注入す
    るイオン種は、窒素、アルゴン、フッ素、シリコン、ゲ
    ルマニウム等の不活性不純物、リン、ヒ素、アンチモン
    等のn型不純物、ボロン、インジウム、ガリウム、アル
    ミニウム等のp型不純物あるいは、これらの不純物を併
    用したものであることを特徴とする請求項2に記載の半
    導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 応力緩和処理を有する半導体装置の製造
    方法であって、 半導体装置は、電荷蓄積用下部電極と、拡散層領域との
    層間膜に酸化膜を用い、層間膜上に、ウエットエッチン
    グストップ層となる窒化膜が積層された構造を有するも
    のであり、 応力緩和処理は、電荷蓄積用下部電極と拡散層領域を接
    続するコンタクトを開口後、ウェットエッチングストッ
    プ層となる窒化膜に、イオン注入を行う処理であること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 応力緩和処理において、窒化膜に注入す
    るイオン種は、窒素、アルゴン、フッ素、シリコン、ゲ
    ルマニウム等の不活性不純物、リン、ヒ素、アンチモン
    等のn型不純物、あるいは、これらの不純物を併用した
    ものであることを特徴とする請求項3に記載の半導体装
    置の製造方法。
  6. 【請求項6】 イオン注入は、開口されたコンタクト下
    部に拡散層を形成するイオンの注入を兼ねるものである
    ことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 応力緩和処理において、窒化膜に注入す
    るイオンの注入エネルギーは、窒化膜厚の中央に各元素
    の飛程がくるように設定するものであることを特徴する
    請求項1、2又は3に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 応力緩和処理において、窒化膜に注入す
    るイオンの注入量は、1E12〜1E16cm-2の範囲
    であり、2つ以上のイオン種を組み合わせて注入する場
    合は、2つ以上のイオン種の量を足し合わせて1E12
    〜1E16cm-2の範囲内に収まるように設定されるも
    のであることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の
    半導体装置の製造方法。
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JP2010503212A (ja) * 2006-09-01 2010-01-28 イーストマン コダック カンパニー シャロウ・トレンチ・アイソレーション角部の注入領域

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