JP2000357229A - 表示装置、表示方法及び表示機能を有するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体 - Google Patents

表示装置、表示方法及び表示機能を有するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体

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JP2000357229A
JP2000357229A JP11167416A JP16741699A JP2000357229A JP 2000357229 A JP2000357229 A JP 2000357229A JP 11167416 A JP11167416 A JP 11167416A JP 16741699 A JP16741699 A JP 16741699A JP 2000357229 A JP2000357229 A JP 2000357229A
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focus
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Minoru Tanaka
稔 田中
Kunihiko Takeuchi
邦彦 竹内
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鮮明な合成画像を高速に表示することができ
る表示装置、表示方法及び表示機能を有するプログラム
を記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体を
提供すること。 【解決手段】 部分的に異なる奥行きを有する被写体2
を撮影するための撮影手段7、前記撮影手段7の焦点を
合わせるために前記撮影手段7を前記被写体2に対して
前記奥行き方向に移動するための移動手段7aによって
前記撮影手段7を前記奥行き方向で微少距離ずつずらし
て撮影した前記被写体2の画像の内、焦点の合っている
部分同士を合成して合成画像を生成するための合成手段
11〜16を有する画像取得手段9は、前記移動手段7
aによって前記撮影手段7を前記奥行き方向で微少距離
ずつずらして前記被写体2を撮影する処理と、既に撮影
が終了した前記被写体2の画像の合成画像を生成する処
理とを並列処理することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体を撮影した
画像を表示するための表示装置、表示方法及び表示機能
を有するプログラムを記録したコンピュータ読み取り可
能な情報記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子部品等(以下、単に部品とい
う)における集積化が進んでおり、微細な部品の映像を
見るために顕微鏡が使用されている。顕微鏡には、所定
のテーブルに配置された被写体としての部品を撮影する
ための撮影手段、撮影手段の焦点を部品に合わせるため
に近接させたり離すための移動手段及び、撮影手段によ
って撮影された画像を表示するための表示手段が設けら
れている。操作者は、この顕微鏡を操作して表示手段を
参照することで部品の形状を視認することができる。
【0003】ところが、部品によっては、部分的に奥行
き(以下、一例として高さ)の異なるものがある。この
ような形状の部品を撮影手段によって撮影すると、部品
の一部分は焦点を合わせることができるが、部品全体と
しては焦点を合わせることができないという問題点があ
った。このため、従来の顕微鏡においては、全フォーカ
ス(パンフォーカス)法を利用して部品が撮影されてい
た。全フォーカス法とは、移動手段によって撮影手段を
部品に対して微少距離ずつ移動させながら撮影手段によ
って撮影し、部品の奥行き方向例えば各高さ毎に焦点の
合っている画像の部分を合成して合成画像を表示する方
法である。このような合成画像は、表示手段に表示され
ると、部品全体において焦点が合った画像となっており
鮮明であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の顕微
鏡においてこのような全フォーカス法によって部品の合
成画像を表示すると、合成画像を生成する処理の負荷が
大きく、合成画像が表示される処理に時間を要してい
た。このため、上述の表示手段には、現時点での部品の
画像が遅れて表示されていた。
【0005】そこで本発明は上記課題を解消し、鮮明な
合成画像を高速に表示することができる表示装置、表示
方法及び表示機能を有するプログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な情報記録媒体を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明にあっては、部分的に異なる奥行きを有する被写体
を撮影するための撮影手段、前記撮影手段の焦点を合わ
せるために前記撮影手段を前記被写体に対して前記奥行
き方向に移動するための移動手段及び、前記移動手段に
よって前記撮影手段を前記奥行き方向で微少距離ずつず
らして撮影した前記被写体の画像の内、焦点の合ってい
る部分同士を合成して合成画像を生成するための合成手
段を有する画像取得手段と、前記合成画像を表示するた
めの表示手段とを備え、前記画像取得手段は、前記移動
手段によって前記撮影手段を前記奥行き方向で微少距離
ずつずらして前記被写体を撮影する処理と、既に撮影が
終了した前記被写体の画像の合成画像を生成する処理と
を並列処理することを特徴とする表示装置により、達成
される。
【0007】上記目的は、請求項6の発明にあっては、
部分的に異なる奥行きを有する被写体を撮影するための
撮影手段の焦点を合わせるために、移動手段によって前
記撮影手段を前記奥行き方向で微少距離ずつずらして撮
影するための撮影ステップと、前記撮影ステップと並列
処理されるものであり、既に撮影した前記被写体の画像
の合成画像を生成するための合成ステップと、表示手段
によって前記合成画像が表示される表示ステップとを有
することを特徴とする表示方法により、達成される。
【0008】上記目的は、請求項9の発明にあっては、
部分的に異なる奥行きを有する被写体を撮影するための
撮影手段の焦点を合わせるために、移動手段によって前
記撮影手段を前記奥行き方向で微少距離ずつずらして撮
影するための撮影ステップと、前記撮影ステップと並列
処理されるものであり、既に撮影した前記被写体の画像
の合成画像を生成するための合成ステップと、表示手段
によって前記合成画像が表示される表示ステップとを備
える表示機能を有するプログラムを記録したことを特徴
とするコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体によ
り、達成される。
【0009】請求項1、6又は9のいずれかの構成によ
れば、撮影手段は、部分的に異なる奥行きを有する被写
体に焦点を合わせるために、移動手段によって被写体に
対して奥行き方向に微小距離ずつ移動され、それぞれの
位置で被写体を撮影する。これと同時に、合成手段は、
撮影手段によって撮影された被写体の画像の内、焦点の
あっている部分同士を合成して合成画像とする。従っ
て、この合成画像は、このような並列処理により処理時
間が短縮され表示手段に素速く表示される。
【0010】請求項2又は5のいずれかの発明は、前記
被写体としての電子部品の微細な部分を見るための顕微
鏡であることを特徴とする。
【0011】請求項4又は8のいずれかの発明は、前記
合成手段は、前記第2の距離ずつずらして撮影した各画
像を合成する際に、前記第1の距離ずつずらして撮影し
た各画像の焦点の合っている部分を目安とした領域を対
象とすることを特徴とする。請求項4又は8のいずれか
の構成によれば、合成手段は、対象領域のみについてに
取得した画像の合成画像を生成すればよいので、処理時
間を短縮することができる。
【0012】上記目的は、請求項3の発明にあっては、
部分的に異なる奥行きを有する被写体を撮影するための
撮影手段、前記撮影手段の焦点を合わせるために前記撮
影手段を前記被写体に対して前記奥行き方向に移動する
ための移動手段及び、前記移動手段によって前記撮影手
段を前記奥行き方向で第1の距離ずつずらして撮影した
前記被写体の画像の内焦点のより合っている前記奥行き
方向での位置を検出し、その位置近傍で前記第1の距離
より短い第2の距離ずつずらして撮影した前記被写体の
画像の内焦点の合っている部分同士を合成して合成画像
を生成するための合成手段を有する画像取得手段と、前
記合成画像を表示するための表示手段とを備えることを
特徴とする表示装置により、達成される。
【0013】上記目的は、請求項7の発明にあっては、
部分的に異なる奥行きを有する被写体を撮影するための
撮影手段の焦点を合わせるために、移動手段によって前
記撮影手段を前記奥行き方向で第1の距離ずつずらして
撮影した前記被写体の画像の内、焦点のより合っている
前記奥行き方向での位置を検出するための検出ステップ
と、前記位置近傍にて前記第1の距離よりも短い第2の
距離ずつずらして撮影した前記被写体の画像の内焦点の
合っている部分同士を合成して合成画像を生成するため
の部分合成ステップと、表示手段によって前記合成画像
を表示するための表示ステップとを有することを特徴と
する表示方法により、達成される。
【0014】上記目的は、請求項10の発明にあって
は、部分的に異なる奥行きを有する被写体を撮影するた
めの撮影手段の焦点を合わせるために、移動手段によっ
て前記撮影手段を前記奥行き方向で第1の距離ずつずら
して撮影した前記被写体の画像の内、焦点のより合って
いる前記奥行き方向での位置を検出するための検出ステ
ップと、前記位置近傍にて前記第1の距離よりも短い第
2の距離ずつずらして撮影した前記被写体の画像の内焦
点の合っている部分同士を合成して合成画像を生成する
ための部分合成ステップと、表示手段によって前記合成
画像を表示するための表示ステップとを備える表示機能
を有するプログラムを記録したことを特徴とするコンピ
ュータ読み取り可能な情報記録媒体により、達成され
る。
【0015】請求項3、7又は10のいずれかの構成に
よれば、撮影手段は、部分的に異なる奥行きを有する被
写体に焦点を合わせるために、移動手段によって被写体
に対して奥行き方向に第1の距離ずつ移動され、それぞ
れの位置で被写体を撮影する。合成手段は、撮影した被
写体の画像の内、焦点のより合っている奥行き方向での
位置を検出する。さらに、合成手段は、その位置近傍で
前記第1の距離よりも短い第2の距離ずつずらして撮影
した前記被写体の画像の内焦点の合っている部分同士を
合成して合成画像を生成する。従って、この合成画像
は、奥行き方向において部分的に撮影した画像同士を合
成して合成画像を生成すればよいので、その処理時間が
短縮され、表示手段に素速く表示される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0017】以下の説明において、「全フォーカス」と
は、顕微鏡等を用いて、部分的に異なる奥行きを有する
形状の被写体における焦点のあった部分を奥行き方向に
微少距離ずつずらした連続画像を撮影し、それらの焦点
の合っている部分のみを抽出し、それらを合成して被写
体全体の立体的な合成画像(以下、「立体合成画像」と
もいう)を生成してその立体合成画像を観察する手法を
いう。従って、全フォーカスによって生成された被写体
の立体合成画像は、鮮明な画像となる。また、「全フォ
ーカス」は、パンフォーカス(PAN Focus)と
も呼ばれている。以下の説明においては、上述の「被写
体における焦点の合っている部分」を「ピント領域」と
呼ぶ。また、「フォーカス値」とは、そのピント領域に
おける焦点の合い具合を数値化したもの、例えば空間周
波数であり、数値が大きいほど焦点が合っているものと
する。
【0018】図1は、本発明の第1実施形態としての顕
微鏡の基本構成例を示す平面図である。図2は、図1の
撮影装置8を正面から見た場合の様子を示す平面図であ
り、図3は、図2の撮影装置8を側面から見た場合の様
子を示す側面図である。顕微鏡1(表示装置)は、例え
ば光学顕微鏡や電子顕微鏡である。この顕微鏡1は、図
1のようにモニター5(表示手段)、コンピュータ9
(画像取得手段)及び撮影装置8(撮影手段、画像取得
手段)を備える。モニター5は、モニターケーブル23
によってコンピュータ9と接続されている。モニター5
は、撮影装置8によって撮影した画像を表示するための
ものであり、例えばCRT(Cathode Ray
Tube)や液晶ディスプレイである。
【0019】コンピュータ9は、例えば上述のようにモ
ニターケーブル23によってコンピュータ9と、カメラ
ケーブル21によって撮影装置8のビデオカメラ7と、
モータコントロールケーブル22によって撮影装置8の
ビデオカメラ移動部7a(移動手段、画像取得手段)と
接続されている。コンピュータ9は、例えば文字入力手
段としてのキーボード9a及びポインティングデバイス
としてのマウス9bを備える。コンピュータ9は、接続
されたモニター5及び撮影装置8を制御している。カメ
ラケーブル21は、ビデオカメラ7によって撮影された
画像をコンピュータ9に伝送するための信号線である。
モータコントロールケーブル22は、例えばRS232
C用ケーブルであり、ビデオカメラ移動部7a及びステ
ージ移動部3aの動作に関するコンピュータ9からの制
御命令を伝送するための信号線である。
【0020】撮影装置8は、カメラ台4、ビデオカメラ
7(撮影手段)、ステージ3及びビデオカメラ移動部7
a(移動手段)を有する。カメラ台4は、例えば撮影装
置8における固定部である。ビデオカメラ7は、ステー
ジ3上に配置された被写体2を撮影するためのものであ
る。この被写体2は、例えばZ方向において部分的に異
なる奥行きを有するような物体である。
【0021】ビデオカメラ7は、例えばステージ3に配
置された被写体2のカメラ台4のZ方向上部に設けられ
ている。ビデオカメラ7は、例えば所定のモータを有す
るビデオカメラ移動部7aによってカメラ台4に対して
Z方向に移動される。これにより、ビデオカメラ7は、
被写体2に焦点を合わせることができる。ビデオカメラ
7及びビデオ移動部7aは、それぞれ例えばコンピュー
タ9に搭載された所定のソフトウェアによって制御され
ている。
【0022】ステージ3は、例えば被写体2を配置する
ための平板状の部材である。ステージ3は、図1のモー
タコントロールケーブル22を介してコンピュータ9の
制御を受ける図示しない第1移動手段及び第2移動手段
によって平面方向に動作する。第1移動手段及び第2移
動手段は、それぞれカメラ台4に内蔵されている。カメ
ラ台4の第1移動手段は、例えばカメラ台4を基準とし
て図2のX方向にステージ3を移動させる。カメラ台4
の第2移動手段は、例えばカメラ台4を基準としてこの
X方向に対して垂直方向となるY方向にステージ3を移
動させる。つまり、ステージ3は、X方向及びY方向を
包含する平面方向に移動する。よって、ステージ3上に
配置された被写体2は、ステージ3の動作に従ってその
平面方向に移動される。
【0023】ビデオカメラ移動部7aは、例えばステッ
ピングモータを有する。ビデオカメラ移動部7aは、モ
ータコントロールケーブル22を経由して例えばコンピ
ュータ9の制御によって所定距離ずつビデオカメラ7を
Z方向に移動させるためのものである。
【0024】図4は、図1のコンピュータ9の電気的な
内部構成例を示すブロック図である。コンピュータ9
は、例えばA/D変換部20、CPU(Central
Processing Unit)17、入力メモリ
10、フォーカス演算器11a(合成手段)、フォーカ
ス値メモリ11(合成手段)、旧フォーカス値メモリ1
2(合成手段)、比較器13(合成手段)、合成部14
(合成手段)、全フォーカス画像メモリ15(合成手
段)、映像出力部16(合成手段)及びモータコントロ
ール19を有する。
【0025】A/D変換部20は、カメラケーブル21
によって撮影装置8並びに、入力メモリ10及びフォー
カス値メモリ11と接続されている。A/D変換部20
は、撮影装置8によって撮影された例えばアナログデー
タである画像データをデジタルデータに変換する。A/
D変換部20は、例えばCPU17の制御を制御線17
aを介して受けるA/Dメモリコントロール20aに接
続されている。
【0026】CPU17は、図4のように例えば入力メ
モリ10、A/Dメモリコントロール18a、フォーカ
ス演算器11a、フォーカス値メモリ11、旧フォーカ
ス値メモリ12、比較器13、全フォーカス画像メモリ
15、モータコントロール19及び映像出力部16と接
続されている。CPU17は、例えばこれらを制御する
中央演算処理装置である。
【0027】入力メモリ10は、A/D変換部20から
の画像データを記憶するための記憶手段である。フォー
カス演算器11aは、例えば入力メモリ10、フォーカ
ス値メモリ11及びCPU17に接続されている。フォ
ーカス演算器11aは、例えばCPU17の制御によっ
て入力メモリ10の画像データの各画素毎のフォーカス
値を演算するためのものである。つまり、フォーカス演
算器11aは、現在入力メモリ10に格納されている画
像データにおける各画素毎のフォーカス値を演算してい
る。フォーカス値メモリ11は、入力メモリ10の画像
データについてフォーカス演算器11aによって画素毎
に演算されたフォーカス値を記憶するための記憶手段で
ある。旧フォーカス値メモリ12は、入力メモリ10の
画像データについてのこの操作以前の最大フォーカス値
を記憶している。
【0028】比較器13は、フォーカス値メモリ11に
記憶されているフォーカス値と、旧フォーカス値メモリ
12に記憶されている最大フォーカス値とを比較する。
比較器13は、フォーカス値メモリ11に記憶されてい
るフォーカス値が、旧フォーカス値メモリ12に記憶さ
れている最大フォーカス値より小さいと判断すると、旧
フォーカス値メモリ12に記憶されている最大フォーカ
ス値をそのまま保持する。一方、比較器13は、フォー
カス値メモリ11に記憶されているフォーカス値が、旧
フォーカス値メモリ12に記憶されている最大フォーカ
ス値より大きいと判断すると、旧フォーカス値メモリ1
2に記憶されている最大フォーカス値を、フォーカス値
メモリ11に記憶されたフォーカス値に更新する。そし
て、比較器13は、この比較結果に基づいて合成部14
に出力する。
【0029】合成部14は、入力メモリ10の画像デー
タの内、比較器13で旧フォーカス値よりも大きいと判
断されたものを、全フォーカス画像メモリ15に書き込
む。従って、全フォーカス画像メモリ15には、例えば
全体としてフォーカス値の大きな画像データ(以下、
「全フォーカス画像データ」という)が記憶されること
になる。
【0030】映像出力部16は、例えば全フォーカス画
像メモリ15からの全フォーカス画像データを格納して
おり、例えばこの全フォーカス画像データをモニターケ
ーブル23を経由して出力するための記憶手段である。
モータコントロール19は、CPU17の制御によっ
て、図1のビデオカメラ移動部7aやステージ移動部3
aの動作を制御するためのものである。
【0031】図1の顕微鏡1は以上のような構成であ
り、次に図1から図10を参照しながらその顕微鏡1の
動作例(表示方法)の一例について説明する。図5は、
図1の顕微鏡1がモニター5に被写体2の立体合成画像
を表示する手順の一例を示すフローチャートであり、図
6は、図5のフォーカス値測定ステップST55の処理
の具体例を示すフローチャートである。この説明におい
て使用する図面(例えば図7〜図9)において点線で輪
郭を示した部分は、ピント領域でないものとする。
【0032】第1全フォーカス画像の取得 図1のステージ3には、電子部品等の被写体2が配置さ
れている。ビデオカメラ移動部7aは、コンピュータ9
の制御によってビデオカメラ7をZ方向に移動させ、ビ
デオカメラ7の撮影における最初の位置、例えば最も被
写体2から離れた位置に移動させる(ステップST4
1)。コンピュータ9は、ビデオカメラ7によって被写
体2を撮影する。コンピュータ9は、被写体2の画像の
取り込みを行い(ステップST50)、取り込みの終了
を待つ(ステップST52)。
【0033】被写体2は、上述のように部分的に図1の
Z方向において奥行きを有する形状である。このため、
被写体2が撮影された画像は、例えば図7のようにモニ
ター5の例えば領域27のみが焦点の合った画像となっ
ている。この画像の画像データは、例えばアナログデー
タであり、図4のA/D変換部20を経由してデジタル
データ化され、入力メモリ10に記憶される。この画像
データは、例えば複数の画素で構成されており、コンピ
ュータ9は、その画像データの所定単位長毎に画素を取
得している。
【0034】並列処理 第1実施形態としての顕微鏡1において特徴的なこと
は、以下に示す撮影ステップと合成ステップとが並列し
て行われることである。合成ステップ(ステップST55) コンピュータ9は、図6のようにその画像データの最終
画素であるか否かを判断する(ステップST44)。コ
ンピュータ9は、その画像データの最終画素で有ると判
断した場合には後述し、そうでないないと判断すると以
下のように処理を行う。
【0035】コンピュータ9は、図4のフォーカス演算
器11aによって入力メモリ10に格納された画像デー
タより各画素でのフォーカス値を計算する(ステップS
T45)。コンピュータ9は、比較器13によって旧フ
ォーカス画像メモリ12の画像データの各画素における
フォーカス値と、フォーカス画像メモリ11の画像デー
タの各画素におけるフォーカス値とを比較する(ステッ
プST46)。
【0036】比較器13によって比較された結果、フォ
ーカス画像メモリ11の画像データの各画素でのフォー
カス値が旧フォーカス画像メモリ12の画像データの各
画素でのフォーカス値より小さければ、コンピュータ9
は、ステップST44の処理に戻る。一方、比較器13
によって比較された結果、図4のフォーカス画像メモリ
11の画像データの各画素でのフォーカス値が、旧フォ
ーカス画像メモリ12の画像データの各画素でのフォー
カス値より大きければ、コンピュータ9は、フォーカス
画像メモリ11のフォーカス値に基づく制御によって、
入力メモリ10の画像データを合成部14を経由して、
全フォーカスメモリ15に記憶させていく(ステップS
T47)。従って、全フォーカス画像メモリ15には、
それぞれフォーカス値の画素毎に最も高い画素同士を合
成した合成画像データが蓄積される。画像データの全て
の画素について同様に比較及び蓄積が行われると、コン
ピュータ9は、全フォーカス画像メモリ15の合成画像
データを映像出力部16に保管し(ステップST4
8)、ステップST44に戻る。
【0037】ここで、この「画像データの各画素に対す
るフォーカス値」とは、奥行き方向Zにおける位置情
報、つまり画像がピント領域となっている状態での被写
体2からビデオカメラ7までの高さである。以下の説明
では、この位置情報の一例として高さを例示する。従っ
て、顕微鏡1が再度同一の領域を全フォーカスした合成
画像を取得する場合や、後述するように部分表示部29
に被写体2を表示するには、ビデオカメラ7を最初から
微少距離動かしながら全フォーカスすることなく、この
高さの近傍を全フォーカスするのみで素速く鮮明な被写
体2の合成画像を得ることができる。ステップST44
にて、コンピュータ9が画像データの最終画素であると
判定すると、ビデオカメラ7が被写体2に最接近してお
り、移動を終了するかを判断する(ステップST4
9)。コンピュータ9は、移動終了であると判断すると
全フォーカスを終了させ、終了でないと判断するとステ
ップST42に戻る。
【0038】また、この顕微鏡1では、上述の合成ステ
ップと同時に以下のような処理が行われている。撮影ステップ コンピュータ9は、図5のように画像の取り込み回数が
終了であるか否かを判断し(ステップST54)、取り
込み回数となっていると判断すると合成画面を表示し
(ステップST59)、一方、コンピュータ9は、取り
込み回数となっていないと判断すると、被写体2の次の
画像を撮影するためにビデオカメラ移動部7aをモータ
コントロール19を介して制御し、ビデオカメラ7をZ
軸方向に微小距離移動させる(ステップST51)。以
下、Z軸方向に所定距離ビデオカメラ7を移動させるこ
とを「Z軸移動」という。コンピュータ9は、上述と同
様にビデオカメラ7に対して撮影命令を与え、画像を取
り込む(ステップST53)。コンピュータ9は、画像
の取り込みが終了するまで待機する(ステップST5
6)。次に撮影された画像は、例えば図8のような画像
であり、この画像は、領域28がピント領域となってい
る。コンピュータ9は、例えば画像取り込み終了ステッ
プST56及びフォーカス値測定ステップST55のい
ずれか一方が終了していない間は待機し、両方の処理が
終了するとステップSTST57の処理を行う。ステッ
プST57の処理については、上述と同様である。
【0039】以上のようにして、コンピュータ9は、奥
行き方向Zにおける各高さでの画像データ毎にピント領
域を算出し、図9のように画像の画像データのピント領
域同士を合成して、鮮明な立体合成画像を素速くモニタ
ー5に表示させることができる(ステップST59)。
【0040】つまり、顕微鏡1は、例えば図10のよう
に入力メモリ10にn−1番目の画像データZaを取り
込むと同時に、図4のフォーカス値メモリ11、フォー
カス演算器11a、旧フォーカス値メモリ12、フォー
カス値メモリ13、合成部14、全フォーカス画像メモ
リ15及び映像出力部16(以下、「処理系11〜1
6」という)によって先に取り込んだ図示しない画像デ
ータを合成処理する。次に、顕微鏡1は、例えば図10
の入力メモリ10にn番目の画像データZbを取り込む
と同時に、処理系11〜16によって先に取り込んだ画
像データZaを合成処理する。また次に、顕微鏡1は、
例えば入力メモリ10にn+1番目の画像データZcを
取り込むのと並列して、処理系11〜16にて先に取り
込んだ画像データZbを合成処理する。本発明の実施形
態によれば、顕微鏡1は、例えば実画像に基づいて立体
的な合成画像を鮮明かつ高速に表示することができる。
【0041】第2実施形態 第2実施形態としての顕微鏡1aは、第1実施形態とし
ての顕微鏡1と同じ構成であり、動作が異なるのみであ
るため構成図は図1から図4を用いて動作例(表示方
法)を説明する。顕微鏡1aの処理の概略は、以下のよ
うなものである。顕微鏡1aは、ビデオカメラ7を奥行
き方向Z(Z軸方向)に大きなステップ(第1の距離)
で移動させて撮影する。さらに、顕微鏡1aは、撮影し
た画像データを各画素毎にフォーカス値を計算し、焦点
の合う奥行き方向Zの高さの目安や1枚の画像データの
中でフォーカス値の高い部分の目安をつける。次に、顕
微鏡1aは、この目安に基づいて奥行き方向Zでの高さ
の近傍のみを、例えば微小なステップ(第2の距離)ご
とに撮影すると共に、それぞれの画像データの内フォー
カス値の高い部分の近傍のみのフォーカス値の計算を行
う。
【0042】従って、顕微鏡1aは、高さの目安以外の
高さ近傍を撮影しなくて良いばかりでなく撮影に時間を
要しない。また、顕微鏡1aは、画像データにおける上
述の目安以外の部分についてはフォーカス値の計算を行
わないので、計算量を低減することができる。
【0043】ここで、顕微鏡1aでは、奥行き方向Zの
高さの目安を予めつける際に、第1実施形態としての顕
微鏡1において行われていた並列処理を利用するのが好
ましい。以下の説明においては、一例として奥行き方向
Zの高さの目安を予めつける際に、第1実施形態として
の顕微鏡1において行われていた並列処理ステップST
60を利用するものとして説明する。
【0044】図11は、顕微鏡1aがモニター5に被写
体2の立体合成画像を表示する手順の一例を示すフロー
チャートであり、図12は、図11の指定領域内フォー
カス値測定ステップST64、ステップST68の処理
の具体例を示すフローチャートである。対象領域の決定 顕微鏡1aは、ビデオカメラ7によって奥行き方向Zに
おいて、例えば図13のような粗い間隔(第1の間隔)
にて画像Z1、Z10、Z20、・・・、Znを取得す
るために図5の並列処理ST60とほぼ同様の処理を行
い、各画像データにおける各画素毎にフォーカス値を取
得する(ステップST60)。そして、顕微鏡1aは、
後述する「対象領域近傍の全フォーカス」を行うため
に、奥行き方向Zにおける高さ毎に対象とするべき画像
データ毎に対象領域を計算し決定する(ステップST6
1)。例えば、画像Z1における対象領域は、図15
(A)のような対象領域F1であり、画像Z2における
対象領域は、図15(B)のような対象領域F10であ
り、画像Z3における対象領域は、図15(C)のよう
な対象領域F20であり、画像Znにおける対象領域
は、図15(D)のような対象領域Fnであるものとす
る。
【0045】このように、顕微鏡1によって粗く全フォ
ーカスを行うと、図14に示すようなフォーカス特性が
見られる。図14において、横軸は図1のZ軸方向の高
さ毎の画像Z1〜画像Znを示しており、縦方向に伸び
る点線は各画像Z1〜Znの位置を示しており、縦軸は
フォーカス値を表している。図14を参照すると、顕微
鏡1aが奥行き方向Zにおいて粗く撮影された各画像Z
1〜画像Zn毎にフォーカス値を取得していることがわ
かる。顕微鏡1aは、このような各画像Z1〜Znでの
おおよそのフォーカス値に基づいてさらに以下のように
全フォーカスを行う。
【0046】対象領域近傍の全フォーカス 顕微鏡1aは、上述の「対象領域の決定」によって画像
データにおける決定された高さの対象領域の1つにおい
て撮影することができるように、コンピュータ9の制御
によってビデオカメラ7を決定された高さに移動(Z軸
移動)させる(図11のステップST62)。顕微鏡1
aは、その高さ近傍で画像を取り込む(ステップST6
3)。顕微鏡1aは、取り込んだ画像に基づく画像デー
タによってその高さにおける対象領域内のみのフォーカ
ス値を測定する(ステップST64)。ここで、対象領
域内ステップST64の処理内容は、上述のように図6
のステップST55の処理内容とほぼ同様であるので説
明を省略する。顕微鏡1aは、画像が取り込まれるまで
待機する(ステップST65)。顕微鏡1aは、ビデオ
カメラ7を微小距離移動させる(ステップST66)。
顕微鏡1aは、取り込み回数分が終了しない場合にはス
テップST63に戻り、取り込み回数分が終了するとス
テップST68に進む。
【0047】顕微鏡1aは、図16のように例えば対象
領域F1、F10、F20及びFn近傍について奥行き
方向Zにビデオカメラ7を移動させながら、取り込んだ
画像データにおける対象領域内についてのみフォーカス
値を取り込み回数分計算する(ステップST68)。こ
のように、顕微鏡1aは、その高さにおける画像全てに
ついて画素毎にフォーカス値と計算する必要がないの
で、処理を高速化することができる。従って、顕微鏡1
aは、例えば実画像に基づく画像データにおけるフォー
カス値の高い部分同士を合成して、鮮明な立体的な合成
画像をモニタ−5に高速表示することができる(ステッ
プST69)。
【0048】図17を参照すると、顕微鏡1aは、「対
象領域の決定」の撮影間隔よりも、奥行き方向Zにおい
て細かい間隔で被写体2を撮影し、それぞれ対象領域の
みのフォーカス値を計算している。従って、上述のよう
に顕微鏡1aは高速化される。
【0049】本発明の第2実施形態によれば、第1実施
形態よりもフォーカス値の計算量を低減し、鮮明かつ被
写体2をモニター5にさらに高速表示させることができ
る。
【0050】全フォーカス処理時間の検証 図18(A)は、従来の顕微鏡による各画像データ単位
の全フォーカス処理手順の一例を示すタイミングチャー
トであり、図18(B)は、第1実施形態としての顕微
鏡1による各画像データ単位の全フォーカス処理手順の
一例を示すタイミングチャートであり、図18(C)
は、第2実施形態としての顕微鏡1aにおける各画像デ
ータ単位の全フォーカス処理手順の一例を示すタイミン
グチャートである。図18(A)〜図18(C)におい
ては、それぞれその横方向が経過時間を示している。
【0051】図18(A)のように従来の顕微鏡は、画
像取り込み処理GT、Z軸移動処理ZI及びフォーカス
値算出・画像合成処理FS1がそれぞれ時間的に重複し
ないように処理してる。このため、画像取り込み処理G
T、Z軸移動処理ZI及びフォーカス値算出・画像合成
処理FS1の各画像データ毎の合計処理時間は、例えば
時間T0のように長い時間となっている。
【0052】図18(B)のように本発明の第1実施形
態としての顕微鏡1は、Z軸移動処理ZIと、画像取り
込み処理GTとがそれぞれ時間的に重複しないように処
理されるとともに、Z軸移動処理ZIとフォーカス値算
出・画像合成処理FS1とが時間的に重複するように処
理する。このため、画像取り込み処理GT、Z軸移動処
理ZI及びフォーカス値算出・画像合成処理FS1の各
画像データ毎の合計処理時間は、上述の時間T0よりも
短い例えば時間T1となる。
【0053】図18(C)のように本発明の第2実施形
態としての顕微鏡1aは、「粗い距離移動」処理及び
「細かい移動距離」処理を行う。「粗い距離移動」処理
は、図18(B)と同様の処理を奥行き方向Zにおいて
粗い間隔で行い、合計処理時間は、時間T1のようにな
る。一方、「細かい移動距離」処理は、「粗い距離移
動」処理にて目安を付けた上で対象領域を限定して全フ
ォーカスを行う。顕微鏡1aは、Z軸移動処理ZIと、
画像取り込み処理GTとがそれぞれ時間的に重複しない
ように処理されるとともに、画像取り込み処理GTとフ
ォーカス値算出・画像合成処理FS0とが時間的に重複
するように奥行き方向Zにおいて微小な間隔で処理を行
う。このため、顕微鏡1aは、「粗い距離移動」の場合
には時間T1と例えば同様であり、「細かい移動距離」
の場合には時間T1よりも短い、例えば時間T2となっ
ている。
【0054】図19(A)は、従来の顕微鏡による全フ
ォーカス処理手順の一例を示すタイミングチャートであ
り、図19(B)は、第1実施形態としての顕微鏡1に
よる全フォーカス処理手順の一例を示すタイミングチャ
ートであり、図19(C)は、第2実施形態としての顕
微鏡1aによる全フォーカス処理手順の一例を示すタイ
ミングチャートである。図19(A)〜図19(C)に
おいては、それぞれその横方向が経過時間を示してい
る。従来の顕微鏡、第1実施形態としての顕微鏡1及び
第2実施形態としての顕微鏡1aは、上述のようなこと
から被写体2を全フォーカスするのにそれぞれ図19
(A)〜図19(C)のような時間を要する。ここで、
この時間の一例としては、例えば従来の顕微鏡ではT3
=8.4[sec]、第1実施形態としての顕微鏡1で
はT4=4.4[sec]及び第2実施形態としての顕
微鏡1aでは約T5=3.4[sec]である。尚、従
来の顕微鏡、第1実施形態としての顕微鏡1及び第2実
施形態としての顕微鏡1bのそれぞれの処理時間は、奥
行き方向Zにおけるビデオカメラ7の移動速度や1回当
たりの移動距離によって多少変化し、又第2実施形態と
しての顕微鏡1aの処理速度は、被写体2の部分的な高
さの分布次第によっても異なる。
【0055】このようなことから、第1実施形態として
の顕微鏡1は、被写体2の立体合成画像を従来より素速
くモニター5に表示できる。第2実施形態としての顕微
鏡1aは、第1実施形態としての顕微鏡1よりもさらに
速く被写体2の立体合成画像をモニタ5に表示すること
ができる。
【0056】顕微鏡の画像データ処理時間の検証は、以
下のような条件に基づいて行われた。 被写体2のフォーカス回数(パン回数):20回 視野範囲 :2.4mm×1.8mm 画素 :640×480画素(カラー画像) 高さ方向の移動ピッチ :1.2mm
【0057】ところで本発明は上述した実施形態に限定
されるものではない。例えば、第2実施形態としての顕
微鏡1aは、対象領域の決定において上述の並列処理を
用いないで処理するような形態であっても良いことはい
うまでもない。また、上述の顕微鏡1は、被写体を表示
する様々な表示装置の一例であり、その他の表示装置に
も適用することができる。コンピュータ9を構成する図
4の各処理部は、それぞれ回路ブロック等のハードウェ
アや、上述の機能を有するソフトウェア(プログラム)
のいずれによって構成しても良いことはいうまでもな
い。尚、上述の機能を有するプログラムは、例えばフレ
キシブルディスクやCD(Compact Disc:
商標名)等の情報記憶媒体に各機能毎に格納されている
ような形態でも良い。また、この情報記録媒体として
は、そのプログラムがネットワーク上に散在するコンピ
ュータ等の電子機器に記録されたものであって、その電
子機器からネットワークを経由してユーザのコンピュー
タ等の電子機器にダウンロードされる形態のものを含ん
でいても構わない。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
鮮明な合成画像を高速に表示することができる表示装
置、表示方法及び表示機能を有するプログラムを記録し
たコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての顕微鏡の基本構
成例を示す平面図。
【図2】図1の撮影装置を正面から見た場合の様子を示
す平面図。
【図3】図2の撮影装置を側面から見た場合の様子を示
す側面図。
【図4】図1のコンピュータの電気的な内部構成例を示
すブロック図。
【図5】図1の顕微鏡1のモニターに被写体の立体合成
画像を表示する手順の一例を示すフローチャート。
【図6】図5のフォーカス値測定ステップの処理の具体
例を示すフローチャート。
【図7】図1のモニターの表示領域に表示された被写体
の画像の一例を示す図。
【図8】図1のモニターの表示領域に表示された被写体
の画像の一例を示す図。
【図9】図7及び図8のそれぞれの被写体の画像から立
体合成画像を生成し、図1のモニターに表示した画像の
一例を示す図。
【図10】図5及び図6のフローチャートの処理の概要
を示す図。
【図11】顕微鏡がモニターに被写体の立体合成画像を
表示する手順の一例を示すフローチャート。
【図12】図11の指定領域内フォーカス値測定ステッ
プの処理の具体例を示すフローチャート。
【図13】顕微鏡が被写体の画像を高さ方向において粗
い間隔で撮影する様子を示す図。
【図14】図13のような粗い間隔で被写体の画像を撮
影した際のフォーカス値を示す図。
【図15】図13のような粗い間隔で被写体の画像毎の
対象領域を示す図。
【図16】顕微鏡が被写体の画像を高さ方向において細
かい間隔で撮影する様子を示す図。
【図17】図16のような細かい間隔で被写体の画像毎
の対象領域を示す図。
【図18】従来の顕微鏡、第1実施形態としての顕微鏡
及び第2実施形態としての顕微鏡による各画像データ単
位の全フォーカス処理手順の一例を示すタイミングチャ
ート。
【図19】従来の顕微鏡、第1実施形態としての顕微鏡
及び第2実施形態としての顕微鏡によるそれぞれ全フォ
ーカス処理手順の一例を示すタイミングチャート。
【符号の説明】
1・・・顕微鏡(表示装置)、2・・・被写体、3・・
・ステージ(テーブル)、3a・・・ステージ移動部
(テーブル)、4・・・カメラ台(固定部)、5・・・
モニター(表示手段)、7・・・ビデオカメラ(撮影手
段)、7a・・・ビデオカメラ移動部(移動手段)、8
・・・撮影装置(画像取得手段)、9・・・コンピュー
タ(画像取得手段)、11・・・フォーカス値メモリ
(合成手段)、11a・・・フォーカス演算器(合成手
段)、12・・・旧値メモリ(合成手段)、13・・・
フォーカス値メモリ(合成手段)、14・・・合成部
(合成手段)、15・・・全フォーカス画像メモリ(合
成手段)、16・・・映像出力部(合成手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H052 AB04 AD04 AF13 AF14 AF21 AF25 5B057 AA03 BA11 CA12 CB12 CE08 CH01 CH11 DA16 DB02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部分的に異なる奥行きを有する被写体を
    撮影するための撮影手段、前記撮影手段の焦点を合わせ
    るために前記撮影手段を前記被写体に対して前記奥行き
    方向に移動するための移動手段及び、前記移動手段によ
    って前記撮影手段を前記奥行き方向で微少距離ずつずら
    して撮影した前記被写体の画像の内、焦点の合っている
    部分同士を合成して合成画像を生成するための合成手段
    を有する画像取得手段と、 前記合成画像を表示するための表示手段とを備え、 前記画像取得手段は、 前記移動手段によって前記撮影手段を前記奥行き方向で
    微少距離ずつずらして前記被写体を撮影する処理と、既
    に撮影が終了した前記被写体の画像の合成画像を生成す
    る処理とを並列処理することを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記被写体としての電子部品の微細な部
    分を見るための顕微鏡である請求項1に記載の表示装
    置。
  3. 【請求項3】 部分的に異なる奥行きを有する被写体を
    撮影するための撮影手段、前記撮影手段の焦点を合わせ
    るために前記撮影手段を前記被写体に対して前記奥行き
    方向に移動するための移動手段及び、前記移動手段によ
    って前記撮影手段を前記奥行き方向で第1の距離ずつず
    らして撮影した前記被写体の画像の内焦点のより合って
    いる前記奥行き方向での位置を検出し、その位置近傍で
    前記第1の距離より短い第2の距離ずつずらして撮影し
    た前記被写体の画像の内焦点の合っている部分同士を合
    成して合成画像を生成するための合成手段を有する画像
    取得手段と、 前記合成画像を表示するための表示手段とを備えること
    を特徴とする表示装置。
  4. 【請求項4】 前記合成手段は、前記第2の距離ずつず
    らして撮影した各画像を合成する際に、前記第1の距離
    ずつずらして撮影した各画像の焦点の合っている部分を
    目安とした領域を対象とする請求項3に記載の表示装
    置。
  5. 【請求項5】 前記被写体としての電子部品の微細な部
    分を見るための顕微鏡である請求項4に記載の表示装
    置。
  6. 【請求項6】 部分的に異なる奥行きを有する被写体を
    撮影するための撮影手段の焦点を合わせるために、移動
    手段によって前記撮影手段を前記奥行き方向で微少距離
    ずつずらして撮影するための撮影ステップと、 前記撮影ステップと並列処理されるものであり、既に撮
    影した前記被写体の画像の合成画像を生成するための合
    成ステップと、 表示手段によって前記合成画像が表示される表示ステッ
    プとを有することを特徴とする表示方法。
  7. 【請求項7】 部分的に異なる奥行きを有する被写体を
    撮影するための撮影手段の焦点を合わせるために、移動
    手段によって前記撮影手段を前記奥行き方向で第1の距
    離ずつずらして撮影した前記被写体の画像の内、焦点の
    より合っている前記奥行き方向での位置を検出するため
    の検出ステップと、 前記位置近傍にて前記第1の距離よりも短い第2の距離
    ずつずらして撮影した前記被写体の画像の内焦点の合っ
    ている部分同士を合成して合成画像を生成するための部
    分合成ステップと、 表示手段によって前記合成画像を表示するための表示ス
    テップとを有することを特徴とする表示方法。
  8. 【請求項8】 前記合成手段は、前記第2の距離ずつず
    らして撮影した各画像を合成する際に、前記第1の距離
    ずつずらして撮影した各画像の焦点の合っている部分を
    目安とした領域を対象とする請求項7に記載の表示方
    法。
  9. 【請求項9】 部分的に異なる奥行きを有する被写体を
    撮影するための撮影手段の焦点を合わせるために、移動
    手段によって前記撮影手段を前記奥行き方向で微少距離
    ずつずらして撮影するための撮影ステップと、 前記撮影ステップと並列処理されるものであり、既に撮
    影した前記被写体の画像の合成画像を生成するための合
    成ステップと、 表示手段によって前記合成画像が表示される表示ステッ
    プとを備える表示機能を有するプログラムを記録したこ
    とを特徴とするコンピュータ読み取り可能な情報記録媒
    体。
  10. 【請求項10】 部分的に異なる奥行きを有する被写体
    を撮影するための撮影手段の焦点を合わせるために、移
    動手段によって前記撮影手段を前記奥行き方向で第1の
    距離ずつずらして撮影した前記被写体の画像の内、焦点
    のより合っている前記奥行き方向での位置を検出するた
    めの検出ステップと、 前記位置近傍にて前記第1の距離よりも短い第2の距離
    ずつずらして撮影した前記被写体の画像の内焦点の合っ
    ている部分同士を合成して合成画像を生成するための部
    分合成ステップと、 表示手段によって前記合成画像を表示するための表示ス
    テップとを備える表示機能を有するプログラムを記録し
    たことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な情報記
    録媒体。
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