JP2000356356A - 温風床暖房装置 - Google Patents

温風床暖房装置

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JP2000356356A
JP2000356356A JP11167583A JP16758399A JP2000356356A JP 2000356356 A JP2000356356 A JP 2000356356A JP 11167583 A JP11167583 A JP 11167583A JP 16758399 A JP16758399 A JP 16758399A JP 2000356356 A JP2000356356 A JP 2000356356A
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floor
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heat
hot
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JP11167583A
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Kichiji Kamiyama
吉次 神山
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MILD HOME KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】床下全体に設置するので施工費用が安く、冬期
間連続して全室を暖房しても運転コストが安く、その
上、コストの安い深夜電力だけを使用することができ、
しかも耐久性に優れた温風床暖房装置を提供するもので
ある。 【解決手段】コンクリート土間基礎1の上に断熱層2を
形成し、この上に所定の間隔で配置した支持台5の上に
床板12を取付ける根太8を設けて、この根太8と前記
断熱層2との間に温風通路11Aを形成し、根太8の底
部に金網10を張り渡して、この金網10と床板12と
の間にブロック状の蓄熱体3を充填すると共に、前記温
風通路11Aに発熱ヒーター13を取付けてここから発
生した温風を温風通路11A内に循環させることを特徴
とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は床下に温風を循環さ
せて全室の暖房を行なう温風床暖房装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の室内の床暖房は、床下に温水を循
環さる温水マットタイプと電熱ヒータを埋設したヒータ
ーパネルタイプとが多く利用されている。しかしながら
温水を循環させる温水マットタイプは、床下に配管をし
てボイラーで沸かした温水をポンプで循環させるため、
設備費や運転コストが高く、しかも長期間使用している
間に配管が腐食して水漏れする恐れがある。
【0003】また電熱ヒーターを埋設したヒーターパネ
ルタイプも施工費用が高く、床に釘やネジを取付けた時
に誤って電熱線を断線してしまう危険がある。更に昼間
でも暖房する時にだけ通電するので、運転コストの安い
深夜電力だけを利用できなかった。またこれら従来の装
置は施工費が高いため全室に設置せず、リビングルーム
や食堂など限られた部屋に設備していることが多かっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の問題点
を除去し、床下全体に設置して全室の床暖房を行なって
も、設備費や施工費が安く、冬期間連続して全室を暖房
しても運転コストが安く、その上、コストの安い深夜電
力だけを使用することもでき、しかも腐食などの問題が
なく耐久性に優れた温風床暖房装置を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
温風床暖房装置は、土間またはスラブの上に断熱層を形
成し、この上に所定の間隔で配置した支持台の上に床板
を取付ける根太を設けて、この根太と前記断熱層との間
に温風通路を形成し、根太の底部に網状体を張り渡し
て、この網状体と床板との間にブロック状の蓄熱体を充
填すると共に、前記温風通路に温風器を取付けてここか
ら発生した温風を温風通路内に循環させることを特徴と
するものである。
【0006】また請求項2記載の温風床暖房装置は、温
風器が蓄熱体を内蔵していることを特徴とするものであ
る。また請求項3記載の温風床暖房装置は、前記温風器
が、燃焼室の底部側に燃焼バーナーが取付けられ、この
上に蓄熱体が充填され、上部に排気口が取付けられてい
ると共に、燃焼室の底部側に温風通路と連通する冷風吸
引管が接続され、蓄熱体を充填した上部側に温風通路と
連通する温風排出管が接続され、燃焼バーナーの停止状
態で作動するファンを前記冷風吸引管に設けたことを特
徴とするものである。
【0007】更に請求項4記載の温風床暖房装置は、断
熱層が発泡プラスチックで形成され、ブロック状の蓄熱
体として砂利、セラミック焼結体または不凍液を封入し
た弾性ボールを用いることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図1
ないし図6を参照して詳細に説明する。図において1は
コンクリート土間基礎で、この上に、発泡ウレタンなど
の発泡プラスチックで形成された断熱層2が設けられて
いる。断熱層2の上面には蓄熱体3となる砂利4が敷き
詰められている。更にこの砂利4の上に所定の間隔で大
引となる直方体状の支持台5…が配置されている。この
支持台5…の上には逆T形状の鋼材で形成された支持金
具6が取付けられている。この支持金具6には図2に示
すように、その逆T形状の垂直部に、所定の間隔で根太
8に形成した切欠部7が嵌合し、水平部の下面が防振ゴ
ム9を介して根太8が直交して取付けられている。
【0009】この根太8の底面には金網10が取付けら
れ、ここと前記断熱層2の上に敷き詰めた砂利4との間
の空間に温風通路11Aが形成されている。また根太8
の上には室内の床板12が取付けられ、この根太8の底
面と前記金網10との間に形成された空間にブロック状
の蓄熱体3となる砂利4が充填されている。なおブロッ
ク状の蓄熱体3としては直径が20〜45mmφ程度が好
ましい。
【0010】また図2に示すように、温風通路11Aに
は温風器として深夜電力を使用する電熱式の発熱ヒータ
ー13が設けられ、この温風吹き出し口15と冷気吸い
込み口16が温風通路11A内に配置されている。この
電熱式の発熱ヒーター13は、内部に煉瓦などの蓄熱体
ブロック14が設けられ、この内側に電熱線17が埋設
されて、この発熱により蓄熱体ブロック14に蓄熱する
ようになっている。また蓄熱体ブロック14の内部には
逆U型の熱交換通路18が形成され、その一方の開口部
はファン19を介して前記冷気吸い込み口16に連通
し、他方の開口部は前記温風吹き出し口15に連通して
いる。
【0011】また温風通路11A内には温風吹き出し口
15に接続する送風ダクト21が取付けられ、この送風
ダクト21には図3に示すようにファン19が取付けら
れていると共に、ダクト側面には所定の間隔で複数の噴
出口22…が開口されている。また送風ダクト21の先
端は、浴室24の床コンクリート25内に埋設した温風
配管26に連通して、浴室24内を暖房するようになっ
ている。また温風通路11A内には、複数の邪魔板27
…が送風ダクト21に対して斜めに設置され、送風ダク
ト21の噴出口22から噴出した温風が1階の床下に形
成した温風通路11A内に均一に流通するようになって
いる。また居間28には温度センサー29が設けられ、
これは前記発熱ヒーター13に接続されて、床下の温度
を調整するようになっている。
【0012】また図4は2階の床下の断面構造を示すも
ので、1階の天井となる2階のスラブ32の上面に断熱
層2が設けられていると共に、所定の間隔で大引となる
直方体状の支持台5…が配置されている。この支持台5
…の上に逆T形状の鋼材で形成された支持金具6が取付
けられている。この支持金具6に防振ゴム9を介して根
太8が設けられ、その切欠部7が嵌合して接合されてい
る。
【0013】この根太8の底面には金網10が取付けら
れ、ここと前記2階のスラブ32の上面との間の空間に
2階の温風通路11Bが形成されている。また根太8の
上には室内の床板12が取付けられ、この底面と前記金
網10との間に形成された空間に蓄熱体3となる砂利4
が充填されている。
【0014】図5は2階の床下構造を示すもので、温風
通路11B内に間隔をおいて邪魔板27が取付けられて
いる。また図3および図5に示すように1階の温風通路
11A内の発熱ヒーター13が設けられた反対側の部分
には、2階の温風通路11Bに連通する温風上昇管3
0、30が設けられ、また一階の発熱ヒーター13側に
は、2階の温風通路11Bから1階の発熱ヒーター13
の冷気吸い込み口16に連通する冷風下降管31が設け
られている。またこの冷風下降管31の中間にはファン
19が取付けられている。
【0015】上記構成の温風床暖房装置は、例えば初冬
に暖房が必要になった時には図2に示すように発熱ヒー
ター13のスイッチを入れて、冬期間から春先にかけて
連続運転する。先ず運転開始時に発熱ヒーター13のス
イッチを入れると、深夜電力により電熱線17に通電さ
れて発熱し、この熱が蓄熱体ブロック14に蓄熱され
る。一方、ファン19が回転して、2階の温風通路11
Bから冷風下降管31を通して引き込んだ空気を、蓄熱
体ブロック14内の熱交換通路18に通して加熱する。
加熱された温風は温風吹き出し口15から送風ダクト2
1を通り、この側面に開口した噴出口22…から温風通
路11A内に噴出される。
【0016】温風通路11A内に噴出された温風は邪魔
板27により1階の床下全体にほぼ均一に流れると共
に、温風通路11Aの上部に設けた金網10を通り、蓄
熱体3となる砂利4を加熱し、更に砂利4の隙間を上昇
して床板12を裏面側から加熱して室内を暖房する。な
お温風通路11Aの底面側にも蓄熱体3となる砂利4が
敷き詰められており、これも温風により加熱される。
【0017】更に送風ダクト21の先端に達した温風は
図3に示すように浴室24の床コンクリート25内に埋
設した温風配管26を通って、床コンクリート25を加
熱して浴室24を暖房することができる。また温風通路
11A内に配置された蓄熱体3を加熱した温風は、温風
上昇管30、30を通って2階の温風通路11Bに上昇
する。ここでも図4に示すように金網10を通って蓄熱
体3となる砂利4を加熱すると共に、砂利4の隙間を上
昇して床板12を裏面側から加熱して室内を暖房する。
【0018】この場合、スラブ32の上には断熱層2が
設けられているので熱は上方にだけ移動して2階の部屋
を効率よく加熱することができる。この後、温度が下が
った冷風は冷風下降管31のファン19により吸引され
て下降し、発熱ヒーター13に戻されてここで再度加熱
されて温風となる。このように温風通路11A、11B
の密閉された空間内を温風が循環し、外部に放散しない
ようになっている。
【0019】この装置を深夜電力を使用して運転する状
態を図6で説明する。初冬の運転開始時には砂利4の温
度が低いため、夜間に蓄熱された熱だけでは床下の蓄熱
体3は十分に加熱されず、数日運転している間に、蓄熱
体3の温度が次第に上昇してくる。これに伴って室内の
温度が次第に上昇してきて、設定した温度になると居間
28に設置した温度センサー29がこれを検知して発熱
ヒーター13のファン19の運転を停止する。室内の温
度が下がると温度センサー29によりファン19が再び
作動し、蓄熱体ブロック14により加熱された温風が温
風通路11A、11Bを循環して砂利4を加熱する。こ
のような定常運転状態になると深夜電力だけで全室の床
暖房を行なうことができる。
【0020】1階の居間28の床下に充填した砂利4の
温度と、居間28の室温を測定した結果を図6に示すグ
ラフで見ると、破線で示す蓄熱体3の温度は、発熱ヒー
ター13の運転に伴って上昇していく。運転開始時には
砂利4が冷えているのでこれを加熱するのに時間がかか
るが、約2日で温度が65℃に達し、この時、居間28
の室温は実線で示すように設定温度の25℃に達した。
【0021】この後、ファン19を停止すると、砂利4
の温度は次第に下がっていくが室温は暫く上昇する。こ
の後、室温が25℃以下に下がると再びファン19が回
転して、蓄熱体ブロック14に蓄熱されていた熱により
温風が温風通路11A、11Bを循環して蓄熱体3とな
る砂利4を加熱する。以下同様にファン19のオン・オ
フにより室内の温度をほぼ設定温度に保持することがで
きる。
【0022】従って本発明は、床下に温風通路11A、
11Bを設け、この上の床板12の裏面に蓄熱体3とな
る砂利4を充填した構造なので、蓄熱できる熱容量が極
めて大きく、一旦、温度が上昇すると緩やかに熱を放出
して室内を床下から暖房することができる。このため、
初冬の運転立ち上がりは遅いが、一旦、蓄熱体3である
砂利4が内部まで加熱されると徐々に熱を放出して冷め
にくく、深夜電力だけで全室を冬中24時間暖房できる
ので運転コストが安い。また砂利4には隙間があり温風
がここを通って上昇して、床板12の裏面からも直接、
加熱することもできるので室内の温度上昇が速い。
【0023】更に砂利4を蓄熱体3として使用している
ので、砂利4が一旦、加熱されるとここから二次放射さ
れる熱は遠赤外線が多くなり、床板12を貫通して室内
にいる人や空気を直接加熱して体を温めることができ、
従来の石油ファンヒーターや、温水循環暖房にはない優
れた効果も発揮することができる。
【0024】また本発明は、温水マットタイプのような
温水を循環させる配管設備が不要で、またヒーターパネ
ルタイプのような電熱ヒーターや絶縁処理が不要で、床
下の温風通路11A、11Bと、この上に砂利4を敷き
詰めた蓄熱体層を形成した極めて簡単な構造で全室を暖
房できるので、施工費や設備費が従来の装置に比べて1
0分の1以下にすることができた。
【0025】更に本発明は、密閉された温風通路11
A、11Bに温風を繰り返し循環させて暖房するので、
石油ファンヒーターのように温風を外部に放出せず効率
よく熱を再利用でき、運転コストも従来装置に比べて2
4時間運転しても15分の1以下に低減でき、従来の1
室分の運転コストで全室暖房を行なうことができる。し
かも万一、温風通路11A、11Bに隙間ができて、こ
こから温風が僅かに漏れ出しても燃焼廃ガスが通ってい
ないので、衛生や安全上も影響がなく、また構造が簡単
で腐食部分もないので耐久性にも優れている。
【0026】なお上記説明では深夜電力を使用して運転
する発熱ヒーター13について説明したが、立ち上がり
時は電力を多く消費するが、定常運転時は消費電力が少
ないので、昼間電力を使用する構造の発熱ヒーター13
を用いても良い。
【0027】図7は本発明の他の実施の形態を示すもの
で、温風器として燃焼式の発熱ヒーター33を取付けた
ものである。この燃焼式の発熱ヒーター33は燃焼室3
4の底部側に燃焼バーナー35が取付けられ、この上の
燃焼室34内に蓄熱体3として砂利4が充填され、上部
に排気口36が取付けられている。この排気口36には
ダンパー40が設けられ、燃焼バーナー35が停止する
と閉じるようになっている。更に燃焼室34の底部側に
冷風吸引管37が接続され、砂利4を充填した上部側に
温風排出管38が接続されている。
【0028】この燃焼式の発熱ヒーター33は建物の外
部に設置され、温風排出管38は1階の温風通路11A
に接続され、また冷風吸引管37はファン19を介して
2階の温風通路11Bに接続されている。なお建物内の
1階の温風通路11Aと2階の温風通路11Bとは図3
と同様に温風上昇管30で連通されている。
【0029】上記構造の燃焼式の発熱ヒーター33は、
ファン19と燃焼バーナー35とを図示しないタイマー
により交互に運転するようになっている。例えば運転開
始時においては先ず燃焼バーナー35を運転して燃焼炎
により砂利4を加熱して、燃焼排ガスはダンパー40が
開いている排気口36から外部に排出される。このよう
にして例えば30分間、砂利4を加熱したら燃焼バーナ
ー35を停止して、排気口36のダンパー40を閉じ
る。
【0030】次にファン19を90分間運転すると、冷
風吸引管37から燃焼室34の底部に送られた冷風は蓄
熱体3となる加熱された砂利4の間を上昇して温風とな
る。この温風は温風排出管38から1階の温風通路11
Aに送られ、ここで床下に設けられた蓄熱体3を加熱す
る。更に温風は、温風上昇管30を通って2階の温風通
路11Bに導かれ、ここで再び蓄熱体3を加熱し、冷風
となった空気は冷風吸引管37により燃焼式の発熱ヒー
ター33に戻されるようになっている。
【0031】また定常状態に達したら、室内に設置した
温度センサー29により室温を検知し、設定温度より下
がると燃焼バーナー35が点火して燃焼炎により砂利4
を30分間加熱した後、燃焼バーナー35が停止して、
排気口36のダンパー40を閉じる。次にファン19が
運転を開始し、冷風吸引管37から燃焼室34の底部に
送られた冷風は加熱された砂利4の間を上昇して温風と
なって温風通路11Aに送られるようになっている。ま
たこの構造では灯油やガスなどの安い燃料を利用できる
上、燃焼廃ガスは外部に放出して、加熱された蓄熱体3
からの熱だけを利用した温風を室内に循環させるので、
衛生上や安全上からも優れている。
【0032】図8は本発明の異なる他の実施の形態を示
すもので、蓄熱体3として不凍液42を封入した弾性ボ
ール43を用いたものである。なお弾性ボール43とし
てはゴムや軟質プラスチックなどで形成されている。こ
の蓄熱体3は前記と同様に温風通路11Aの上の、根太
8の底面に取付けた金網10と床板12との間に充填し
たものである。
【0033】この構造では温風が通過すると弾性ボール
43に封入した不凍液42が加熱されてここに蓄熱され
ると共に、不凍液42の加熱による膨張に応じて弾性ボ
ール43も弾性的に変形することができる。また不凍液
42は零下になっても凍らず、熱容量が大きいので多量
の熱を蓄熱することができる。また万一、火災が発生し
た場合にも、弾性ボール43に封入した不凍液42が飛
散して消火を助けることもできる。なお、弾性ボール4
3に封入した不凍液42と砂利4を混合して使用しても
良い。
【0034】図9は本発明の異なる他の実施の形態によ
る畳44を敷いた和室に適用した場合を示すものであ
る。この畳44は、上下方向の通気口45を開口した発
泡プラスチック板46の上に、いぐさ47を取付け、こ
の周縁をT形の縁押え48で固定したものである。この
構造では、温風が通気口45を通っていぐさ47を裏面
から加熱するようになっている。
【0035】なお上記説明では2階建ての建物に適用し
た場合について示したが、平屋建でも良く、この場合に
は温風上昇管30や冷風下降管31は不要で、この代わ
りに冷風を発熱ヒーター13まで戻す通路や管路を設け
れば良い。また本発明は木造家屋やプレハブ住宅にも設
置することができ、またコンクリート土間基礎1に限ら
ず、敷石だけを敷した土間の上に断熱層2を介して温風
通路11Aを形成しても良い。なお上記説明では蓄熱体
3を金網10で支持した構造について示したが、パンチ
ングメタルやラス材など、通気性を有する網状体であれ
ば良い。
【0036】また蓄熱体3としては上記のものに限ら
ず、ブロック状のレンガや、鉱石粉末を焼結したセラミ
ックの焼結体を用いても良い。また図1に示す装置では
温風通路11Aの断熱層2の上に蓄熱体3を敷き詰めた
構造について示したが、これを設けていない構造でも良
い。また本発明では床下に蓄熱体層が設けられているの
で、温風器としてはFF式石油ファンヒーターのように
蓄熱体ブロックや蓄熱体を内蔵していない構造のもので
も良い。
【0037】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る請求項1
記載の温風床暖房装置によれば、床下に温風通路を設
け、この上方の床板の裏面に蓄熱体を設けた構造である
ので、蓄熱できる熱容量が極めて大きく、蓄熱体の温度
が上昇すると緩やかに熱を放出して室内を床下から暖房
することができるので、全室を冬中暖房しても運転コス
トが安い。またブロック状の蓄熱体を充填しているので
隙間があり、温風がここを通って上昇して床板の裏面を
直接、加熱できるので室内の温度上昇を速くすることが
できる。
【0038】また本発明は、従来の温水マットタイプや
ヒーターパネルタイプに比べ、床下に温風通路と蓄熱体
層を形成した簡単な構造で全室を暖房できるので施工費
や設備費が従来構造に比べて10分の1以下に低減でき
る。また全室を暖房しても運転コストが安く、特に深夜
電力を使用して運転する温風器を用いれば、24時間全
室を暖房しても従来装置に比べて15分の1以下に低減
することができる。また本発明は床下構造のメンテナン
スも不要で耐久性に優れ、しかも温風通路から温風が室
内に多少漏れたとしても熱的にも安全上も問題がない。
【0039】また請求項2記載の温風床暖房装置によれ
ば、温風器が蓄熱体を内蔵しているので、深夜電力の使
用が可能で運転コストを低く押えることができる。また
請求項3記載の温風床暖房装置によれば、燃焼式の温風
器を屋外に設置して、灯油やガスなどの安い燃料を利用
できる上、燃焼廃ガスを外部に放出して、加熱された蓄
熱体からの熱だけを利用した温風を室内に循環させるの
で、衛生上や安全上も優れている。
【0040】また請求項4記載の温風床暖房装置によれ
ば、断熱層が発泡プラスチックで形成されているので熱
が下方に逃げず熱損失が少ない。また蓄熱体として砂利
やセラミック焼結体を用いれば設備費が安く、また不凍
液を封入した弾性ボールを用いると、熱容量が大きいの
で多量の熱を蓄熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態による1階の温風床暖房
装置を示す斜視図である。
【図2】図1に示す温風床暖房装置の断面図である。
【図3】図1に示す温風床暖房装置を設置した1階の床
下構造を示す説明図である。
【図4】2階の温風床暖房装置を示す断面図である。
【図5】図4に示す温風床暖房装置を設置した2階の床
下構造を示す説明図である。
【図6】本発明の温風床暖房装置による蓄熱体と室温の
温度変化の状態を示すグラフである。
【図7】本発明の他の実施の形態による燃焼式の発熱ヒ
ーターを示す断面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態による弾性ボールに不
凍液を封入した蓄熱体を設けた温風床暖房装置の断面図
である。
【図9】本発明の他の実施の形態による畳を敷いた和室
の温風床暖房装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 コンクリート土間基礎 2 断熱層 3 蓄熱体 4 砂利 5 支持台 6 支持金具 8 根太 10 金網 11A 温風通路 11B 温風通路 12 床板 13 発熱ヒーター 14 蓄熱体ブロック 15 温風吹き出し口 16 冷気吸い込み口 17 電熱線 18 熱交換通路 19 ファン 21 送風ダクト 24 浴室 26 温風配管 27 邪魔板 29 温度センサー 30 温風上昇管 31 冷風下降管 33 燃焼式の発熱ヒーター 34 燃焼室 35 燃焼バーナー 42 不凍液 43 弾性ボール 44 畳

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土間またはスラブの上に断熱層を形成
    し、この上に所定の間隔で配置した支持台の上に床板を
    取付ける根太を設けて、この根太と前記断熱層との間に
    温風通路を形成し、根太の底部に網状体を張り渡して、
    この網状体と床板との間にブロック状の蓄熱体を充填す
    ると共に、前記温風通路に温風器を取付けてここから発
    生した温風を温風通路内に循環させることを特徴とする
    温風床暖房装置。
  2. 【請求項2】 温風器が蓄熱体を内蔵していることを特
    徴とする請求項1記載の温風床暖房装置。
  3. 【請求項3】 温風器は、燃焼室の底部側に燃焼バーナ
    ーが取付けられ、この上に蓄熱体が充填され、上部に排
    気口が取付けられていると共に、燃焼室の底部側に温風
    通路と連通する冷風吸引管が接続され、蓄熱体を充填し
    た上部側に温風通路と連通する温風排出管が接続され、
    燃焼バーナーの停止状態で作動するファンを前記冷風吸
    引管に設けたことを特徴とする請求項1または2記載の
    温風床暖房装置。
  4. 【請求項4】 断熱層が発泡プラスチックで形成され、
    ブロック状の蓄熱体として砂利、セラミック焼結体また
    は不凍液を封入した弾性ボールを用いることを特徴とす
    る請求項1記載の温風床暖房装置。
JP11167583A 1999-06-15 1999-06-15 温風床暖房装置 Pending JP2000356356A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008309392A (ja) * 2007-06-14 2008-12-25 Shimizu Corp 全面床吹き出しシステム
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