JP2000355263A - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置

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JP2000355263A
JP2000355263A JP11166057A JP16605799A JP2000355263A JP 2000355263 A JP2000355263 A JP 2000355263A JP 11166057 A JP11166057 A JP 11166057A JP 16605799 A JP16605799 A JP 16605799A JP 2000355263 A JP2000355263 A JP 2000355263A
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Japan
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airbag
inflator
diffuser
bent portion
storage space
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Takeshi Yamaji
猛 山地
Tetsuya Sakafuji
哲也 逆藤
Kazuaki Bito
和彰 尾藤
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Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インフレータの発するガスをエアバッグに供
給するディフューザの構成に工夫を加えることで、エア
バッグに供給されるガス量を調整して、エアバッグの初
期膨張挙動を穏やかにする。 【解決手段】 ケース16内部をエアバック収納空間1
8とインフレータ収納空間20とに仕切るディフューザ
24に屈曲部38が設けられており、この屈曲部38
は、インフレータ収納空間20の内圧上昇により、その
曲げを伸ばす方向に変形し、この屈曲部38の変形によ
り広げられるガス供給口22a,22bが当該屈曲部3
8に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアバッグ装置に
関し、特にそのディフューザ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】エアバ
ッグ装置は、一般に、折畳まれたエアバッグと、ガス発
生器であるインフレータと、エアバッグとインフレータ
とを収納固定するケースと、場合によってはこれらを意
匠的にカバーするドアと、ケース内部をエアバッグ収納
空間とインフレータ収納空間とに仕切り、インフレータ
の発するガスを拡散させてエアバッグ内に導くディフュ
ーザとで構成されている。
【0003】ディフューザには、略平板状をなしてケー
ス内を上下に仕切るようにケース内側面に固定されたも
のや、略円筒状のインフレータの側壁を囲むように略半
円筒状をなしてケース底面に固定されたものなどがあ
り、インフレータからのガスをエアバッグに供給するた
めのガス供給口が所定の大きさ及び数だけ設けられてい
る。
【0004】ところで、従来一般に用いられているイン
フレータは、出力部を1つだけ有する単一出力型であ
り、例えば、定量容器内で作動させると、その時間−圧
力曲線が右肩上がりの特性を示して最終的に所定の圧力
に達する。また、定量容器に所定の貫通孔を設けた容器
内で作動させると、その時間−圧力曲線は、右肩上がり
の特性を示して所定の圧力に達した後に右肩下がりとな
る山形の波形を示す。
【0005】近年、エアバッグの穏やかな膨張のため、
インフレータとして、第1段出力部と、該第1段出力部
に対して所定の遅延時間をおいて出力する第2段出力部
との2つの出力部を有する多段出力型が注目されてい
る。上記遅延時間には0msecの場合、即ち第1段出力部
と第2段出力部を同時に出力する場合も含まれ、このよ
うな同時出力の場合であれば、上記単一出力型の場合と
同じ圧力特性を示す。これに対して、第1段出力部と第
2段出力部とを遅延させて出力させる場合、時間−圧力
曲線は、右肩上がりの特性が途中で一旦緩やかになった
後再び右肩上がりの特性を示すというように、S字状や
階段状の曲線を示す。そして、一般に、かかる遅延出力
の場合の方が、同時出力の場合(単一出力型の場合)よ
りも、右肩上がりの傾き、即ち単位時間当たりの圧力上
昇分が小さいので、これによって、エアバッグを穏やか
に初期膨張させている。
【0006】本発明は、インフレータから発生するガス
がディフューザを介してエアバッグに供給されることに
着目してなされたものであり、ディフューザからエアバ
ッグに供給されるガス量を調整することで、エアバッグ
の初期膨張挙動を穏やかにすることを目的とする。ま
た、多段出力型インフレータの上記遅延出力の作用を一
層効果的にエアバッグの膨張挙動に反映させることを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
エアバッグ装置は、エアバックと、インフレータと、こ
れらを収納するケースと、該ケース内部をエアバック収
納空間とインフレータ収納空間とに仕切り、インフレー
タの発するガスをエアバッグに供給するガス供給口を有
するディフューザと、を備えたエアバッグ装置におい
て、前記ディフューザが屈曲部を備え、この屈曲部は、
インフレータ収納空間の内圧上昇により、その曲げを伸
ばす方向に変形し、この屈曲部の変形により広げられる
ガス供給口が当該屈曲部に設けられたものである。
【0008】このエアバッグ装置においては、インフレ
ータからガスが発せられると、このガスはインフレータ
とディフューザとの空隙に流入し、これによりインフレ
ータ収納空間の内圧が上昇する。この内圧が所定の値に
達すると、ディフューザの屈曲部が、その曲げを伸ばす
方向に変形する。すると、この屈曲部の変形によって、
屈曲部に設けられたガス供給口が広げられ、これによ
り、ディフューザの開口面積が増大する。このように、
本発明によれば、ディフューザのガス供給口がエアバッ
グ装置の作動初期には開口面積が小さく、その後増大す
るため、ディフューザを通ってエアバッグに供給される
ガス流量を作動初期に少なくでき、従って、エアバッグ
の初期膨張挙動を穏やかにすることができる。
【0009】請求項2記載のエアバッグ装置は、請求項
1記載のものにおいて、前記屈曲部に設けられた前記ガ
ス供給口が屈曲により閉じており、前記屈曲部の変形に
よって開口するものである。
【0010】請求項3記載のエアバッグ装置は、請求項
1記載のものにおいて、前記屈曲部に設けられた前記ガ
ス供給口が屈曲により開口面積が狭くなっており、前記
屈曲部の変形によって開口面積が増大するものである。
【0011】このように、屈曲部に設けるガス供給口
は、屈曲によって開口面積が狭められているものでも、
またディフューザが他に開口したガス供給口を有する場
合には屈曲によって閉じているものでもよい。
【0012】前記屈曲部は、請求項4記載のように、デ
ィフューザにおけるインフレータ収納空間とエアバッグ
収納空間とを仕切る仕切面部を、その一部が重なり合う
ように折り曲げて形成されたものでもよく、また、請求
項5記載のように、ディフューザにおけるケースへの取
付面部と前記仕切面部との間で形成されているものでも
よい。
【0013】請求項4記載の場合、屈曲部がその曲げを
伸ばす方向に変形することにより、仕切面部の重なり合
った部分が開き、これにより、屈曲部に設けられたガス
供給口が広がる。
【0014】請求項5記載の場合、屈曲部がその曲げを
伸ばす方向に変形することにより、ディフューザの取付
面部の一部がケース内側面から離れて、該取付面部に設
けられたガス供給口が開き、これにより、屈曲部に設け
られたガス供給口が広がる。
【0015】本発明は、インフレータとして、所定の遅
延時間をおいて出力する複数の出力部を有する多段出力
型インフレータを用いた場合に特に好適である。
【0016】多段出力型インフレータは、単一出力型に
比べて単位時間当たりの圧力上昇を低くして、エアバッ
グの初期膨張を穏やかにすることができるが、上記した
本発明の構造によれば、ディフューザのガス供給口が初
期に開口面積が狭く、後期に開口面積が増大するため、
エアバッグに供給されるガス流量を初期により少なくで
き、従って、エアバッグの初期膨張挙動を穏やかにする
効果をより有効に発揮させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係るエ
アバッグ装置について図面を参照して説明する。
【0018】図1(a)は本発明の1実施形態に係るエ
アバッグ装置10の断面図であり、図1(b)はその作
動時における断面図である。図2は同エアバッグ装置1
0の分解斜視図であり、図3は作動時におけるエアバッ
グ装置10内部の斜視図である。なお、図1は図2のA
−A線に相当する断面を示している。また、図2,3に
おいてはエアバッグを図示していない。
【0019】このエアバッグ装置10は、自動車のイン
ストルメントパネル(不図示)の助手席に対応する位置
に配設される助手席用エアバッグ装置であり、エアバッ
グ12と、インフレータ14と、これらを収納固定する
ケース16と、ケース16の内部をエアバッグ収納空間
18とインフレータ収納空間20とに仕切り、インフレ
ータ14の発するガスをエアバッグ12内に供給するた
めのガス供給口22を有するディフューザ24とよりな
る。
【0020】ケース16は、水平断面矩形状、縦断面U
字状をなして上方に開口する箱形容器であり、その内部
が、高さ方向の略中央に水平に配された平板状のディフ
ューザ24によって、上側(ケース開口側)のエアバッ
グ収納空間18と、下側(ケース底部側)のインフレー
タ収納空間20とに、上下に区画されている。ケース1
6は、インフレータ14の軸方向に細長く形成されてお
り、短辺側の側面にインフレータ14が挿入される挿入
口26が設けられている。
【0021】エアバッグ12は、その口元部がバッグリ
テーナ28によりケース16の開口周縁部に固定され、
所定形状に折畳まれた状態でケース16内におけるエア
バッグ収納空間18内に収納されている。そして、イン
フレータ14から供給されるガスによって、ケース16
の開口部から車両後方側に向かって膨張展開して、乗員
を拘束する。
【0022】インフレータ14は、略円筒形状をなし、
周壁面に複数の円形のガス吹出口30が設けられてい
る。そして、その軸方向を車両幅方向に向けて、上記挿
入口26からケース16底部のインフレータ収納空間2
0に挿入されて固定されている。
【0023】インフレータ14は、その筒状の内部にお
いて、軸方向一方側の第1段出力部32と、第1出力部
32の作動開始時機に対し所定の遅延時間をおいて作動
する軸方向他方側の第2段出力部34との2つの出力部
を備える多段出力型のインフレータであり、前記一方側
の領域に存在するガス吹出口30から第1段出力部32
の出力が主として吹き出され、前記他方側の領域に存在
するガス吹出口30から第2段出力部34の出力が主と
して吹き出されるようになっている。第1段出力部32
と第2段出力部34は、それぞれコネクタ35に接続さ
れており、不図示の制御部からの信号に基づいて作動す
る。
【0024】ディフューザ24は、インフレータ14の
軸方向に対応した長手方向を有する矩形平板状をなして
おり、インフレータ14との間に所定の空隙を確保する
よう、ケース16内側面に固定されている。ディフュー
ザ24は、例として、冷間圧延鋼板の薄板にプレス加工
を施すことで形成される。
【0025】ディフューザ24は、エアバッグ収納空間
18とインフレータ収納空間20とを仕切る矩形状の仕
切面部24aと、この仕切面部24aの相対する長辺か
ら上方に折曲形成され、ケース16の内側面に取り付け
られる取付面部24bとからなり、この取付面部24b
が例として溶接36によってケース16内面に固定され
ている。
【0026】仕切面部24aには、インフレータ収納空
間20の内圧上昇により、その曲げを伸ばす方向に変形
する屈曲部38が設けられている。屈曲部38は、詳細
には、仕切面部24aを、幅方向の中間位置において、
長手方向の全長にわたって、一部が重なり合うように折
り曲げることで形成されており、この実施形態では、下
方、即ちインフレータ収納空間20側に突出している。
【0027】このようにして重ね合わされた屈曲部38
には、その曲げが伸びるように変形することにより広げ
られる二つの矩形のガス供給口22a,22bが設けら
れている。詳細には、図2に示すように、ディフューザ
24の長手方向の一方側の領域においては、重ね合わさ
れた屈曲部38の範囲内に限定して矩形の穴を設けるこ
とで、屈曲により閉じられたガス供給口22aが設けら
れている。ディフューザ24の長手方向の他方側の領域
においては、幅方向中央の屈曲部38だけでなく、その
両側の仕切面部24aにまで延在させて矩形の穴を設け
ることで、屈曲により開口面積が狭められたガス供給口
22bが設けられている。
【0028】以上の構成を有する本実施形態のエアバッ
グ装置10においては、まず、インフレータ14の第1
段出力部32からガスが出力される。出力されたガス
は、インフレータ14とディフューザ24との空隙に流
入して、当初から開口している上記他方側の領域のガス
供給口22bからエアバッグ12内に供給されるととも
に、インフレータ収納空間20の内圧を上昇させる。
【0029】この内圧によって、ディフューザ24は、
押し上げられるように、周長を伸ばす方向に略膨張変形
しようとし、そして、内圧が所定の値に達すると、図1
(b)及び図3に示すように、ディフューザ24の屈曲
部38が、その曲げを伸ばす方向に変形して、仕切面部
24aの重なり合った部分が開く。
【0030】すると、この屈曲部38の変形によって、
屈曲部38に設けられたガス供給口22a,22bが広
げられ、これにより、ディフューザ24の開口面積が増
大する。詳細には、上記一方側の領域のガス供給口22
aにおいては、屈曲部38の変形によってガス供給口2
2aが現れて開口し、上記他方側の領域のガス供給口2
2bにおいては、屈曲部38の変形によってガス供給口
22bが幅方向に延長されて開口面積が増大する。
【0031】そして、これ以降は、両ガス供給口22
a,22bからエアバッグ12内にガスが供給される。
【0032】このように、本実施形態のエアバッグ装置
10によれば、ディフューザ24のガス供給口22がエ
アバッグ装置10の作動初期には開口面積が小さく、そ
の後増大するため、ディフューザ24を通ってエアバッ
グ12に供給されるガス流量を作動初期に少なくでき、
従って、エアバッグ12の初期膨張挙動を穏やかにする
ことができる。
【0033】また、インフレータ14として多段出力型
インフレータを用いているため、遅延出力で作動させる
ことにより、作動初期における単位時間当たりの圧力上
昇を低くすることができ、従って、上記ディフューザ構
造と相俟って、エアバッグ12の初期膨張挙動を一層穏
やかにすることができるなお、上記実施形態において、
屈曲部38が変形する時機は、第2段出力部34が作動
する前でも作動してからでもよい。第2段出力部34
は、乗員拘束力を得るためのものであって、所定の時間
帯に所定のエアバッグ内圧を維持するために出力される
ものである。また、第2段出力部34は、その出力が不
要と判断された場合に所定のタイミングで廃棄を目的に
出力されることもある。本実施形態のディフューザ24
では、この第2段出力部34が主として作動しているエ
アバッグ装置10の作動後期に、ディフューザ24のガ
ス供給口22の開口面積が大きくなるため、このような
出力を効果的に得ることができる。
【0034】図4(a)は本発明の他の実施形態に係る
エアバッグ装置50の斜視図であり、図4(b)はその
作動時の状態を示す。図5(a)は同エアバッグ装置5
0の縦断面図であり、図5(b)はその作動時の状態を
示す。なお、図4においてはエアバッグを図示していな
い。
【0035】この実施形態では、ディフューザ24の構
造が上記実施形態とは相違している。以下、上記実施形
態と同一の符号を付したものは特に説明しない限り同様
の構造を有しているものとする。
【0036】この実施形態のディフューザ24において
は、ケース16への取付面部24bと仕切面部24aと
の間に形成された略直角の折り曲げ部を、インフレータ
14の内圧上昇によってその曲げを伸ばす方向に変形す
る屈曲部52としている点で、上記実施形態の屈曲部3
8とは異なる。
【0037】詳細には、この実施形態では、仕切面部2
4aは平坦なままで、長手方向に円形のガス供給口54
が3個並設されている。また、取付面部24bが、上記
実施形態の場合よりも上方に延設され、この上方延設部
で例として溶接36によりケース16内側面に固定され
ており、取付面部24bの下側部分は単にケース16内
側面に当接しているのみで、溶接などで固着されていな
い状態となっている。
【0038】そして、この略直角に折り曲げられた屈曲
部52に、屈曲部52の変形により広げられるガス供給
口22cが設けられている。より具体的には、取付面部
24bの上記下側部分から仕切面部24aにかけて円形
のガス供給口22cが設けられており、このガス供給口
22cは、屈曲によって取付面部24b側の開口部分が
ケース16内側面に当接することで塞がれ、仕切面部2
4a側の開口部分のみが開口している。
【0039】このエアバッグ装置50においても、上記
実施形態のエアバッグ装置10と同様、インフレータ1
4の第1段出力部32から出力されたガスにより、イン
フレータ収納空間20の内圧が上昇し、これにより、デ
ィフューザ24が周長を伸ばす方向に略膨張変形しよう
とする。
【0040】そして、この内圧が所定の値に達すると、
この実施形態では、ディフューザ24の屈曲部52は、
取付面部24bの上記下側部分がケース16内側面から
離れて、該屈曲部52の曲げを伸ばす方向に変形する。
これにより、ガス供給口22cの取付面部24b側の開
口部分が開口して、屈曲部38に設けられたガス供給口
22cの開口面積が増大する。
【0041】このように、この実施形態においても、上
記実施形態と同様に、ディフューザ24のガス供給口2
2cをエアバッグ装置50の作動初期には開口面積を小
さく、その後増大させることができるため、ディフュー
ザ24を通ってエアバッグ12に供給されるガス流量を
作動初期に少なくでき、エアバッグ12の初期膨張挙動
を穏やかにすることができる。
【0042】なお、上記の実施形態においては、平板状
のディフューザ24について説明したが、本発明におい
て、ディフューザは、インフレータから発生されるガス
が通過してエアバッグに供給されるものであれば、平板
状のものに限定されない。
【0043】例えば、図6(a)〜(c)に示すよう
に、エアバッグ12をケース16に固定する枠状のバッ
グリテーナ60bの内周側に、インフレータ14の側壁
を囲む半円筒部60aを設けて,この半円筒部60aに
ガス供給口22を設けたものでもよい。
【0044】ここで、図6(a)はエアバッグ装置の断
面図、図6(b)はその平面図、図6(c)はディフュ
ーザの斜視図であり、図6(a)は、図6(b)のB−
B線断面を示している。また、図6(b)においてはエ
アバッグを図示していない。
【0045】この場合、ケース16の底部に設けられた
凹部16aにインフレータ14が配置され、このインフ
レータ14の上面を覆うディフューザ60が枠状のバッ
グリテーナ部60bにおいてボルトナット62でケース
16底面に固定され、これにより、エアバッグ12もケ
ース16に取り付けられている。ディフューザ60の半
円筒部60aには、その頂部に軸方向に延びる屈曲部3
8が設けられており、この屈曲部38がインフレータ収
納空間20の内圧上昇によりその曲げを伸ばす方向に変
形する。屈曲部38の長手方向の中央部には、屈曲によ
り開口面積が狭められ、屈曲部38の変形によって開口
面積が増大するガス供給口22dが設けられており、そ
の長手方向の両側には、屈曲により閉じられ、屈曲部3
8の変形によって開口するガス供給口22eが設けられ
ている。
【0046】以上説明した実施形態においては、助手席
側のエアバッグ装置を例に挙げて説明したが、本発明は
助手席側に限定されるものではなく、運転席側や、サイ
ドエアバッグなど、種々のエアバッグ装置に適用するこ
とができる。
【0047】
【発明の効果】本発明のエアバッグ装置によれば、ディ
フューザの屈曲部をインフレータ収納空間の内圧上昇に
より変形させることによって、ディフューザのガス供給
口をエアバッグ装置の作動初期には開口面積が小さく、
その後増大させることができるため、ディフューザを通
ってエアバッグに供給されるガス流量を作動初期に少な
くでき、従って、エアバッグの初期膨張挙動を穏やかに
することができる。
【0048】特に、単位時間当たりの圧力上昇が低い多
段出力型インフレータと組み合わせると、エアバッグの
初期膨張挙動を穏やかにする効果をより有効に発揮させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の1実施形態にかかるエアバッ
グ装置の断面図であり、(b)はその作動時における断
面図である。
【図2】同エアバッグ装置の分解斜視図である。
【図3】作動時における同エアバッグ装置内部の斜視図
である。
【図4】(a)は他の実施形態にかかるエアバッグ装置
の斜視図であり、(b)はその作動時における斜視図で
ある。
【図5】(a)は同エアバッグ装置の断面図であり、
(b)はその作動時における断面図である。
【図6】(a)は更に他の実施形態に係るエアバッグ装
置の断面図、(b)はその平面図、(c)は同エアバッ
グ装置のディフューザの斜視図である。
【符号の説明】
10,50……エアバッグ装置 12……エアバッグ 14……インフレータ 16……ケース 18……エアバッグ収納空間 20……インフレータ収納空間 22a〜22e……ガス供給口 24,60……ディフューザ 38,52……屈曲部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾藤 和彰 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17番18号 東洋ゴム工業株式会社内 Fターム(参考) 3D054 AA02 AA03 AA14 AA16 DD15 DD17 FF20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エアバックと、インフレータと、これらを
    収納するケースと、該ケース内部をエアバック収納空間
    とインフレータ収納空間とに仕切り、インフレータの発
    するガスをエアバッグに供給するガス供給口を有するデ
    ィフューザと、を備えたエアバッグ装置において、 前記ディフューザが屈曲部を備え、この屈曲部は、イン
    フレータ収納空間の内圧上昇により、その曲げを伸ばす
    方向に変形し、この屈曲部の変形により広げられるガス
    供給口が当該屈曲部に設けられたことを特徴とするエア
    バッグ装置。
  2. 【請求項2】前記屈曲部に設けられた前記ガス供給口が
    屈曲により閉じており、前記屈曲部の変形によって開口
    するものであることを特徴とする請求項1記載のエアバ
    ッグ装置。
  3. 【請求項3】前記屈曲部に設けられた前記ガス供給口が
    屈曲により開口面積が狭くなっており、前記屈曲部の変
    形によって開口面積が増大するものであることを特徴と
    する請求項1記載のエアバッグ装置。
  4. 【請求項4】前記屈曲部が、前記ディフューザにおける
    インフレータ収納空間とエアバッグ収納空間とを仕切る
    仕切面部を、その一部が重なり合うように折り曲げて形
    成されたものであることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載のエアバッグ装置。
  5. 【請求項5】前記屈曲部が、前記ディフューザにおける
    インフレータ収納空間とエアバッグ収納空間を仕切る仕
    切面部と、ケースへの取付面部との間で形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    エアバッグ装置。
  6. 【請求項6】前記インフレータが所定の遅延時間をおい
    て出力する複数の出力部を有することを特徴とする請求
    項1〜5のいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
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US7547041B2 (en) 2000-12-27 2009-06-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Air bag apparatus
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