JP2000352467A - フローティングシール装置 - Google Patents

フローティングシール装置

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JP2000352467A
JP2000352467A JP11225652A JP22565299A JP2000352467A JP 2000352467 A JP2000352467 A JP 2000352467A JP 11225652 A JP11225652 A JP 11225652A JP 22565299 A JP22565299 A JP 22565299A JP 2000352467 A JP2000352467 A JP 2000352467A
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pressure chamber
holder
seal
low
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JP11225652A
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English (en)
Inventor
Zenichi Yoshida
善一 吉田
Naotaka Komatsu
直隆 小松
Kazuhiko Maekawa
前川  和彦
Masayoshi Sasaki
公良 佐々木
Satoshi Hata
聰 秦
Takahisa Masukawa
高久 枡川
Ryutaro Umagoe
龍太郎 馬越
Kenji Enomoto
健次 榎本
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールリングにカーボン材を使用したフロー
ティングシール装置において、該シールリングの圧力に
よる変形、殊に内周方向への変形を抑制して、摩擦係数
が小さく摺性性能が良好なカーボン材からなるシールリ
ングの利点を維持しつつ、高差圧条件においてもシール
リングの破損を回避でき、耐久性が向上されたるフロー
ティングシール装置を提供する。 【解決手段】 高圧ガスが収容される高圧室と低圧室と
の間のガスシールを行なうシールリングを、回転軸の外
周に微小量の隙間を存して設け、該シールリングの側面
を軸方向の付勢手段によってケーシングの側面に半径方
向に相対摺動可能に押付けてなるフローティングシール
装置において、前記シールリングをカーボン材で構成す
るとともに、その外周に金属材料からなる環状のホルダ
を嵌挿し、該シールリングとホルダとの嵌合部に、該シ
ールリングに設けられた連通孔を介して前記低圧室に連
通される低圧チャンバを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気タービン、ガ
スタービン、軸流式圧縮機等の、ガス、蒸気、空気等の
気体を用いた回転機械に使用されるフローティングシー
ル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図15には、高圧軸流圧縮機に使用され
るフローティングシール装置の従来技術の1例を示す。
図15において、1は回転軸、1aは該回転軸1の回転
軸心、2は圧縮機のケーシング、03は複数のボルト0
4によって前記ケーシング2の側面に固着される側板で
ある。
【0003】5はカーボン材からなるシールリングで、
該ケーシング2の内側の高圧室30と外側の低圧室31
との間のガスのシールを行なうものである。前記シール
リング5は、前記ケーシング2の内面と側板03の内面
とに囲まれた空間06内に、該シールリング5の内周面
05aと前記回転軸1の外周面1bとの間に、該シール
リング5の幅方向に一定の微小な隙間21を形成してい
る。そして、該シールリング5は、軸方向においては、
該シールリング5の側部と前記ケーシング2の側部との
間に架設されたばね4によって前記側板03の側面に押
し付けられ、この押付け面即ち摺接面07にて半径方向
に摺動可能となってフローティングシールを構成してい
る。
【0004】かかるフローティングシール装置において
は、高圧室30内のガスが前記シールリング5の内側の
微小な隙間21を軸方向に流動する際の圧力降下によっ
て該高圧室30側から低圧室31側へのガス流れを抑制
し、ガスの漏洩を防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図14は、かかるフロ
ーティングシール装置におけるシールリング5によるシ
ール作用の説明図である。
【0006】図14において、シールリング5の中心5
aは、回転軸1の回転軸心1aに対して、通常は偏心し
た(eは偏心量)状態でシール作用を行なっており、か
かる偏心によってシールリング5に働く力をF、高圧室
30の圧力P1と低圧室31の圧力P2との差圧によって
シールリング5を摺接面22において軸方向に押す力を
Fp、該摺接面22の摩擦係数をμ、シールリング5の
自重をWとすると、 F<μ・Fp+W …(1) のとき、シールリング5は、半径方向に移動しない(摺
接面22にて摺動しない)。
【0007】そして回転軸1とシールリング5とが接近
して隙間21が小さくなると、前記偏心による力Fが大
きくなり、 F>μ・Fp+W …(2) となった時点でシールリング5は半径方向に移動する。
これによって、シールリング5と回転軸1との隙間21
が増加し、前記偏心による力Fが低下する。上記のよう
なフローティング式のシールリング5の半径方向移動に
よる自動調心作用によって、該シールリング5と回転軸
1との隙間21が適正に保持され、高圧室30から低圧
室31へのガスの漏洩が防止される。
【0008】従って、前記(1)、(2)式に示すよう
に、前記シールリング5の偏心による力Fを低減するに
は、シールリング5とケーシング2側との摺接面22に
おける摩擦係数μを小さくすることが要求され、かかる
要求を満足し、かつ回転軸1とシールリング5とが接触
しても該回転軸1に損傷を与えないようにするため、シ
ールリング5には摩擦係数の小さいカーボン材が用いら
れている。
【0009】しかしながら、前記カーボン材からなるシ
ールリング5は前記のような作用効果を有する反面、弾
性係数(ヤング率)が小さいため、高圧室30からのガ
ス圧力に対する変形量が大きくなる。このため、かかる
カーボン材からなるシールリング5を図15に示される
ような構造のフローティングシール装置に適用する場合
には、高圧室30と低圧室31との差圧による前記シー
ルリング5の半径方向の変形量が大きくなって、これが
内周方向(回転軸1に近付く方向)になると、該シール
リング5が回転軸1と接触し、該シールリング5の破損
が発生し、これによってシール不良によるガス漏れが引
き起こされるという不具合の発生の恐れがあり、このた
め、図15に示されるような従来のフローティングシー
ル装置は、ガスタービンや蒸気タービンの高圧部、中圧
部等の高圧ガスをシールするシール装置には使用できな
いという問題点を有する。
【0010】本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、
シールリングにカーボン材を使用したフローティングシ
ール装置において、該シールリングの圧力による変形、
殊に内周方向への変形を抑制して、摩擦係数が小さく摺
性性能が良好なカーボン材からなるシールリングの利点
を維持しつつ、高差圧条件においてもシールリングの破
損を回避でき、耐久性が向上されたるフローティングシ
ール装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するため、請求項1記載の発明として、高圧ガスが収
容される高圧室と該高圧室よりも低圧に保持された低圧
室との間のガスシールを行なうシールリングを、回転軸
の外周にその外周面と微小量の隙間を存して設け、該シ
ールリングの側面をばね等の軸方向の付勢手段によって
ケーシングの側面に半径方向に相対摺動可能に押付けて
構成されたフローティングシール装置において、前記シ
ールリングをカーボン材で構成するとともに、その外周
に金属材料からなる環状のホルダを嵌挿し、該シールリ
ングとホルダとの嵌合部に、該シールリングに設けられ
た連通孔を介して前記低圧室に連通される低圧チャンバ
を設けたことを特徴とするフローティングシール装置を
提案する。
【0012】請求項2〜3記載の発明は、前記低圧チャ
ンバの具体的形態に係り、請求項2においては、前記低
圧チャンバを前記ホルダの内周に設けてなる。
【0013】また、請求項3においては、前記低圧チャ
ンバを前記シールリングの外周に設けてなる。
【0014】かかる発明において、前記回転軸とシール
リングとの隙間は、該回転軸の軸方向に亘って同一寸法
であっても、あるいは高圧室側で最大で低圧室側になる
に従がい直線的に小さくなるように構成してもよい。
【0015】また、前記連通孔は、円周方向等間隔に複
数個設け、前記低圧チャンバ内を、円周方向において、
圧力分布が均一になるようにする。
【0016】かかる発明によれば、回転軸がシールリン
グに対して偏心した状態で回転せしめられる際におい
て、前記偏心によって発生する力Fと、高圧室と低圧室
との差圧による軸方向押付力Fpに基づき発生するシー
ルリング摺接面の摩擦力μ・Fp(μはシールリングと
ケーシングとの摩擦係数)との関係が、前記(2)式に
示すように、F>μ・Fp+W(Wはシールリングの自
重)となると、ヤング率の小さいカーボン材からなる該
シールリングは半径方向に移動する。
【0017】然るに、該シールリングの外周に金属材料
からなるホルダを嵌挿しているので、該ホルダによって
シールリングの半径方向移動が制止される。ここで、該
シールリングとホルダとの嵌合部には、低圧チャンバを
設けて低圧室内と連通しているので、該嵌合部近傍は常
時低圧となって圧力上昇の発生が防止され、ホルダの内
周面とシールリングの外周面との間に前記圧力上昇によ
って引き起こされる不均一な厚さの隙間の形成が防止さ
れる。これによって、シールリングの内周方向(回転軸
心に向かう方向)への移動が阻止されるとともに、外周
方向への移動は前記金属材料からなるホルダによって制
止される。
【0018】従って、シールリングへの差圧が大きくな
るような高圧ガスのシールを、前記シールリングと回転
軸との接触の発生をみることなく、確実になすことがで
き、蒸気タービンの高圧、中圧部やガスタービンのシー
ル装置等、高圧シールへの使用もガス漏れを生ずること
なく可能となる。
【0019】請求項4記載の発明は、請求項1におい
て、前記低圧チャンバの両側の、前記シールリングとホ
ルダとの嵌合部に、該低圧チャンバと外部とをシールす
るシール手段を設けてなる。
【0020】請求項5〜6記載の発明は、前記シール手
段の具体的形態に係り、請求項5においては、前記シー
ル手段をOリングで構成してなる。
【0021】また、請求項6においては、前記シール手
段を、前記シールリングの外周面とホルダの内周面とを
直接接触させて構成してなる。
【0022】かかる発明によれば、低圧チャンバの両側
に設けたシール手段によって低圧チャンバ内への高圧側
のガスの侵入が阻止され、該低圧チャンバ内は常時低圧
室と同一の低圧に保持され、前記のような低圧チャンバ
近傍の圧力上昇の発生が回避される。
【0023】請求項7記載の発明は、請求項1におい
て、前記シールリングを円周方向において複数個に分割
するとともに、前記ホルダを円周方向において接脱可能
な2つ割りに構成し、該2つのホルダを固定ボルトにて
締着することにより、前記複数のシールリングを該ホル
ダの内周に固定するように構成してなる。
【0024】請求項8記載の発明は、請求項7に加え
て、前記複数のシールリングの外周に、その円周方向に
沿ってばねを張設し、該ばねによって該複数のシールリ
ングを一体に縛着してなる。
【0025】かかる発明によれば、円周方向において、
複数に分割されたシールリングで回転軸を外側から挿み
込み、2つ割りにしたホルダによって該シールリングを
固定するので、回転軸の軸径が大きい回転機械において
も容易にシールリングの組み込みが可能となる。
【0026】殊に請求項8のように構成すれば、シール
リングの外周をばねによって固縛するので、複数に分割
されたシールリングをより堅固に組み付けることができ
る。
【0027】請求項9記載の発明は、請求項1に加え
て、前記シールリングを円周方向において複数個に分割
し、該シールリングを半径方向に押圧して前記ホルダに
押し付けるばねを設けてなる。
【0028】かかる発明によれば、複数個に分割された
シールリングは軸方向のばねによりケーシング側に押圧
され、さらには半径方向のばねによりホルダに押し付け
られるので、軸方向及び半径方向に隙間を生ずることな
くケーシング及びホルダに密着されることとなる。これ
により低圧チャンバへの高圧ガスの侵入が防止され、シ
ール性能がさらに向上する。
【0029】請求項10記載の発明は、請求項1に加え
て、前記ホルダの外周に円周方向に沿ってばねを張設
し、該ばねの弾力によりシールリングの調心をなすよう
に構成されてなる。
【0030】かかる発明によれば、ホルダ外周に設けた
板ばねにより、該ホルダを介してシールリングを半径方
向に押圧しているので、シールリングの調心がなされ、
シールリングの内周側には常時一定の隙間を形成するこ
とができる。
【0031】請求項11記載の発明は請求項1におい
て、シールリングの外周と前記ホルダの内周との接触面
をテーパ面に構成してなる。
【0032】かかる発明によれば、ホルダとシールリン
グとをテーパ面にて当接させ、双方の部材間に押圧力を
加えているので、該押圧により半径方向力と軸方向力と
が併せて発生することとなり、該シールリングをホルダ
に確実に密着でき、低圧チャンバのガスシールをより確
実になすことができる。
【0033】請求項12記載の発明は、請求項1におい
て、前記ホルダの側部に半径方向に延びる位置決め面を
形成し、該位置決め面を前記シールリングの側面に当接
させて該シールリングの軸方向位置決めを行なうように
構成されてなる。
【0034】請求項13において、好ましくは請求項1
2に記載のように、前記ホルダの位置決め面とシールリ
ングの側面とにより構成される位置決め部にて前記低圧
チャンバ側をシールするように構成する。
【0035】かかる発明によれば、シールリングの側面
とホルダの位置決め面との間でスラスト方向の位置決め
が確実になされてシールリングの軸方向移動が阻止さ
れ、シールリングは安定的にホルダに指示される。ま
た、シールリングの側面とホルダの位置決め面との間で
シールしているので、シール流体の圧力を大きく採れ、
蒸気タービンの高圧・中圧部やガスタービンのシール装
置等の高圧ガスのシールも確実にできる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施例
を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載され
る構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特
に特定的な記載が無い限り、この発明の範囲をそれのみ
に限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0037】図1は本発明の第1実施形態に係る蒸気タ
ービン高圧シール部におけるフローティングシール装置
の回転軸心に沿う要部断面図である。
【0038】図1において、1は回転軸、1aは該回転
軸1の回転軸心、2はタービンのケーシングである。3
0は高圧ガス(高圧蒸気)が収容される高圧室、31は
低圧室である。5はカーボン材からなる環状のシールリ
ングである。該シールリング5は、前記ケーシング2の
内面2aと該ケーシング2に複数のボルト3aによって
固着された押え板3の内面とに囲まれた空間6s内に、
その内周面5aと前記回転軸1の外周面1bとの間に微
小量の隙間21を形成した形態で設けられている。
【0039】そして、該シールリング5は、回転軸1の
軸方向においては、該シールリング5の側面と前記押え
板3の内面との間に、円周方向複数個架設されたばね4
によって前記ケーシング2の側面に押し付けられ、この
押付け面即ち摺接面22にて半径方向に摺動可能となっ
て、フローティングシールを構成している。ここで前記
シールリング5と回転軸1との隙間21は、図1のよう
に軸方向において同一量の隙間に形成しても、高圧室3
0側で最も大きく、低圧室31側に向けて直線的あるい
は曲線的に小さくなるように形成してもよい。以上の構
成は従来技術と同様である。
【0040】6は鋼材等の金属材料からなるホルダであ
る。該ホルダ6は環状に形成され、その中央部内周には
環状溝からなり、前記シールリング5の外周面に臨む低
圧チャンバ8が形成されている。また、該ホルダ6は、
その内周面を前記シールリング5の外周面に嵌合せしめ
られ、その側部6aを前記シールリング5の段付部5b
に嵌合させ、軸方向の位置決めをなしている。
【0041】また、前記低圧チャンバ8の軸方向両側に
おける前記シールリング5の外周とホルダ6の内周との
嵌合部にはOリング9が嵌装され、該低圧チャンバ8と
高圧室30に連なる空間6sとの間のガスシールをなし
ている。7は前記低圧チャンバ8と低圧室31とを連通
する連通孔である。該連通孔7は前記シールリング5の
内部に円周方向等間隔に複数個設けられている(必ずし
も等間隔でなくてもよいが、低圧チャンバ8内の円周方
向における圧力分布が均一になるような分布であればよ
い)。
【0042】かかる構成からなるフローティングシール
装置を備えた蒸気タービンにおいて、高圧室30内の圧
力P1なる高圧ガス(高圧蒸気)と圧力P2なる低圧室3
1との間に圧力差(差圧)が生じ、図14(A)に示す
ように、該差圧によって、シールリング5を軸方向即ち
シールリング5を摺接面22に押し付ける方向の軸方向
押付力Fpが作用する。
【0043】一方、図14(B)に示すように、前記シ
ールリング5は、その中心5aと回転軸1の回転軸心1
aとで、偏心量eにて偏心した状態でシール作用を行な
っている。これにより、該シールリング5には前記偏心
による半径方向力Fが作用し、該シールリング5の側面
とケーシング2の内面との摺接面にはμ・Fp(μは該
摺接面22における摩擦係数)なる摩擦力が作用する。
【0044】そして、前記力の関係が、前記(2)式に
示すように、 F>μ・Fp+W …(2) (ここで、Wはシールリング5の自重)となった時点
で、シールリング5は半径方向に移動する。然るに、前
記カーボン材からなるシールリング5は、摩擦係数μが
小さいので、前記摩擦力μ・Fpが小さくなり、かつ該
シールリング5はヤング率が小さく変形能が大きい。
【0045】従って、該シールリング5は、前記半径方
向力Fが小さい状態においても半径方向に移動可能とな
る。しかしながら、本発明においては、該シールリング
5の外周に金属材料からなるホルダ6が嵌挿されている
ので、該シールリング5の半径方向移動が該ホルダ6に
よって制止される。これによって該シールリング5が内
周方向、つまり回転軸心1aの方向に変位して前記隙間
21が減少し、該シールリング5の内周面5aと回転軸
1の外周面1bとの接触が回避される。
【0046】また、前記シールリング5の外周とホルダ
6の内周との嵌合部に設けられた低圧チャンバ8内は複
数の連通孔7によって低圧室31に連通されて常時低圧
に保持されており、前記嵌合部において圧力上昇が生じ
ることがなく、従って、該圧力上昇によってシールリン
グ5が内周方向即ち回転軸心1aに向かう方向に変位せ
しめられ、前記隙間21が不均一になるのが回避され
る。よって、シールリング5の内周方向(回転軸心1a
に向かう方向)への変位が回避されるとともに、金属材
料からなるホルダ6によって外周方向への変位が回避さ
れる。
【0047】さらに前記低圧チャンバ8の両側の嵌合部
にOリング9,9を嵌装しているので、該Oリング9,
9によって低圧チャンバ8内と、高圧室30に連通され
て高圧ガスが収容されている空間6sとの間のガスシー
ルが確実になされ、該空間6s内の高圧ガスが低圧チャ
ンバ8内に侵入するのが確実に阻止される。
【0048】図2は、本発明の第2実施形態を示す図1
対応図である。この実施形態においては、シールリング
5の外周面5cとホルダ6の内周面6aとの嵌合部の、
前記低圧チャンバ8の両側部位を直接に接触させ、該接
触部において低圧チャンバ8内を空間6sとの間のガス
シールをなし、前記第1実施形態におけるOリング9を
不要としている。この実施形態においてはOリングが不
要となり、構造が簡単となる。その他の構成は、図1に
示す第1実施形態と同様であり、これと同一の部材は同
一の符号にて示す。
【0049】図3〜図4は、本発明の第3実施形態を示
し、図3は図1の対応図、図4は図3のA−A線断面図
である。この実施形態においては、シールリング5を円
周方向において複数個に分割するとともに、その外側に
嵌装されるホルダ6を上下の2つ割りに構成している。
13aは前記シールリング5の分割部である。また、前
記ホルダ6は、図4に示すように上下に2つ割りに形成
され、フランジ部6dにて複数の固定ボルト10によっ
て締着されている。前記上下のホルダ6は前記フランジ
部6dの合わせ部に挿着されたガスケット材からなるシ
ール部材である。
【0050】図5は前記シールリング5の分割部13a
の構成を示す。図5(A)は平行面13aにて合わせた
もの、(B)は相対するシールリング5,5にガスタイ
ト面13bを設けて該ガスタイト面13bにて合わせた
もの。(C)は相対するシールリング5,5に凸部13
dと凹部13cとを設け、該凹部13cに凸部13dを
係合したものをそれぞれ示す。
【0051】この実施形態においては、フローティング
シール装置を組み立てる際には、円周方向において複数
に分割されたシールリング5を回転軸1の外側から該回
転軸1を挿み込み、該シールリング5の外周を、Oリン
グ9を嵌着した2つ割りのホルダ6で挿み、シール部材
12を挿入してからボルト10を締め付けることによ
り、上下のホルダ6を締め付ける。これにより、複数に
分割されたシールリング5はホルダ6の内周に固定され
る。
【0052】この実施形態においては、前記のように、
シールリング5を複数に分割して回転軸1を外側から挿
み込み、2つ割りのホルダ6にて締着、固定するので、
回転軸1の軸径が大きい回転機械においても、容易にシ
ールリング5の組み込みを行なうことができ、蒸気ター
ビン、ガスタービン等の大径の回転軸1を有する回転機
械にも容易に適用できる。
【0053】その他の構成は図1に示す第1実施形態と
同様であり、これと同一の部材は同一の符号にて示す。
【0054】図6〜図7は本発明の第4実施形態を示
し、図6は図1に対応する断面図、図7は図6のB−B
線断面図である。この実施形態においては、図3〜図4
に示す第3実施形態において、環状の低圧チャンバ8内
に円周方向に張設されたコイルばねからなる固定用ばね
11を挿入し、該固定用ばね11によって複数に分割さ
れたシールリング5の外周を固縛している。
【0055】また、この実施形態においては、図2に示
す第2実施形態と同様に、シールリング5の外周面5c
とホルダ6の内周面6aとを直接接触させてガスシール
を行ない、図1あるいは図3〜図4のようなOリング9
を省略して構造を簡単化している。
【0056】この実施形態においては、固定用ばね11
により複数に分割されたシールリング5の外周を固縛し
ているので、図3〜図4に示す第3実施形態よりも、確
実かつ堅固にシールリング5を組み付けることができ
る。
【0057】その他の構成は図3〜図4に示す第3実施
形態と同様であり、これと同一の部材は同一の符号にて
示す。
【0058】図8は本発明の第5実施形態を示す図1対
応図である。この実施形態においては、上記第1〜第4
実施形態において、低圧チャンバ8をシールリング5側
に設けている。このように構成すれば、低圧チャンバ8
を、シールリング5の外径部の加工により形成できるの
で、前記各実施形態のように、該低圧チャンバ8をホル
ダ6の内周に設けるものに比べて、該低圧チャンバ8の
加工が容易になる。
【0059】図9は本発明の第6実施形態に係る蒸気タ
ービン高圧シール部におけるフローティングシール装置
の回転軸心に沿う要部断面図である。図9において、1
は回転軸、1aは該回転軸1の回転軸心、2はタービン
のケーシングである。30は高圧ガス(高圧蒸気)が収
容される高圧室、31は低圧室である。5はカーボン材
からなる環状のシールリングである。3は後述するホル
ダ6の側部にボルト31によって固着された押え板であ
る。該シールリング5は、前記ケーシング2の内面に囲
まれた空間6s内に、その内周面5aと前記回転軸1の
外周面1bとの間に微小量の隙間21を形成した形態で
設けられている。そして、該シールリング5は円周方向
に4分割されるとともに、回転軸1の軸方向において
は、該シールリング5の側面と前記押え板3の内面との
間に、円周方向に複数個架設されたばね4によって、シ
ールリング5の他側面がホルダ6の側面に押し付けられ
ている。またシールリング5、ホルダ6、押え板3の全
体は、高圧室30の蒸気圧力によってケーシング2に押
し付けられ、この押し付け面即ち摺接面22にて半径方
向に摺動可能となって、フローティングシールを構成し
ている。ここで前記シールリング5と回転軸1との隙間
21は、図9のように軸方向において同一量の隙間に形
成しても、高圧室30側で最も大きく、低圧室31側に
向けて直線的あるいは曲線的に小さくなるように形成し
てもよい。
【0060】6は鋼材等の金属材料からなるホルダであ
る。該ホルダ6は、図13に示すように2つ割りに形成
され、固定ボルト10によって締着され、その中央部内
周にはシールリング5の分割に合わせて、4個所にリン
グ状のポットを形成し、これによって前記シールリング
5の外周面に臨む低圧チャンバ8が形成されている。ま
た、該ホルダ6は、その内周面を前記シールリング5の
外周面に嵌合せしめられ、その側部6aを前記シールリ
ング5の段付部5bに嵌合させ、軸方向の位置決めをな
している。7は前記低圧チャンバ8と低圧室31とを連
通する複数の連通孔である。該連通孔7は前記シールリ
ング5の内部に円周方向等間隔に複数個設けられている
(必ずしも等間隔でなくても良いが、低圧チャンバ8内
の円周方向における圧力分布が均一になるような分布で
あれば良い)。
【0061】4bは前記ホルダ6の外周に設けられたセ
ット用の板ばねで、前記ホルダ6を介して4分割された
シールリング5を内側に押し付けている。また4aは、
前記押え板3の下部の突起部3aとシールリング5の下
面との間に架設された板ばねで、該板ばね4aによって
シールリング5をホルダ6に押し付けている。これによ
り、シールリング5とホルダ6との間は確実に密着さ
れ、隙間が生ずることは無い。
【0062】かかる第6実施形態によるフローティング
シール装置を備えた蒸気タービンにおいて、高圧室30
内の圧力P1なる高圧ガス(高圧蒸気)と圧力P2なる低
圧室31との間に圧力差(差圧)が生じ、図14(A)
に示すように、該差圧によって、シールリング5を軸方
向即ちシールリング5を摺接面22に押し付ける方向の
軸方向押付力Fpが作用する。
【0063】一方、図14(B)に示すように、前記シ
ールリング5は、その中心5aと回転軸1の回転軸心1
aとで、偏心量eにて偏心した状態でシール作用を行な
っている。これにより、該シールリング5には前記偏心
による半径方向力Fが作用し、該シールリング5の側面
とケーシング2の内面との摺接面にはμ・Fp(μは該
摺接面22における摩擦係数)なる摩擦力が作用する。
そして、前記力の関係が、下記(2)式に示すように、 F>μ・Fp+W …(2) (ここで、Wはシールリング5の自重)となった時点
で、シールリング5は半径方向に移動する。
【0064】然るに、前記カーボン材からなるシールリ
ング5は、摩擦係数μが小さいので、前記摩擦力μ・F
pが小さくなり、かつ該シールリング5はヤング率が小
さく変形能が大きい。また、前記シールリング5の外周
とホルダ6の内周との嵌合部に設けられた低圧チャンバ
8内は複数の連通孔7によって低圧室31に連通されて
常時低圧に保持されており、前記嵌合部において圧力上
昇が生じることがなく、従って、該圧力上昇によってシ
ールリング5が内周方向即ち回転軸心1aに向かう方向
に変位せしめられるのが回避される。
【0065】かかる作用は前記第1実施形態と同様であ
るが、この実施形態においては、押え板3の側部とシー
ルリング5の側面との間に軸方向の押え用のばね4を設
けているのに加えて、該押え板3の突起部3aとシール
リング5の内周との間にセット用の板ばね4aを設けて
いるので、シールリング5はばね4により軸方向に隙間
なく密着されるとともに、板ばね4aにより、ホルダ6
に半径方向に隙間なく密着される。これにより、低圧チ
ャンバ8内への高圧側のガスの侵入が防止される。
【0066】また、円周方向等間隔で設けられ、板ばね
4bによりホルダ6を介してシールリング5を半径方向
に押圧しているので、シールリング5の調心がなされ、
シールリング5の内周側には常時一定の隙間21が形成
される。
【0067】図10は、本発明の第7実施形態を示す図
1対応図である。本実施形態においては、シールリング
5の外周面5dとホルダ6の内周面6aとの嵌合部をテ
ーパ面51にて構成し、前記第6実施形態と同様に、ホ
ルダ6の外周側からセット用の板ばね4bにより内側方
向に押し付けるとともに、側部からは前記第1実施形態
と同様なばね4(コイルばねでも板ばねでも良い)によ
り、軸方向に押し付けている。
【0068】従って、係る実施形態によれば、ホルダ6
とシールリング5とをテーパ面51にて接触させ、互い
に直角方向にばね4と4aとで押し付けているので、該
ホルダ6とシールリング5とは、前記テーパ面51にて
確実に密着され、低圧チャンバ8が高圧室30側から確
実にシールされる。その他の構成は図9に示す第6実施
形態と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示
す。
【0069】図11は本発明の第8実施形態を示す図1
対応図である。この実施形態においては、前記ホルダ6
の低圧室31側に内方向に延びる位置決め部61を設
け、該位置決め部61の内側面61aと前記シールリン
グ5の側面5cとを当接させ、ばね4により軸方向に押
し付けている。
【0070】従って、シールリング5の側面を前記ケー
シング2の内面及びホルダ6の位置決め部61の内側面
61aの双方でシールしているため、シール流体圧力を
大きくでき、シールリング5への差圧が大きくなるよう
な高圧ガスのシールを、該シールリング5と回転軸1と
の接触の発生を伴なうことなく、確実になすことができ
る。
【0071】また、かかる実施形態によれば、シールリ
ング5のスラスト方向(軸方向)の位置決めが確実にな
されて、シールリング5の軸方向移動が阻止され、シー
ルリング5は安定的にホルダ6に支持される。また、ホ
ルダ6自体がシールリング5の軸方向スラスト受面を構
成しているので、シールリング5の側面とホルダ6の側
面との内外径を調整することによりスラスト方向の力を
設定できる。その他の構成は図9に示す実施形態と同様
であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
【0072】図12は本発明の第9実施形態を示す図1
対応図、図13は図12のA−A線断面図である。この
実施形態においては、図11に示す第8実施形態のフロ
ーティングシールとほぼ同様な断面形状のものについ
て、シールリング5を円周方向において4個に分割する
とともに、その外側に嵌装されるホルダ6を上下の2つ
割りに構成している。
【0073】13aは前記シールリング5の分割部であ
る。また、前記ホルダ6は、図13に示すように上下に
2つ割りに形成され、複数の固定ボルト10によって締
着されている。この実施形態においては、前記のよう
に、シールリング5を複数に分割して回転軸1を外側か
ら挿み込み、2つ割りのホルダ6にて締着、固定するの
で、回転軸1の軸径が大きい回転機械においても、容易
にシールリング5の組み込みを行なうことができ、蒸気
タービン、ガスタービン等の大径の回転軸1を有する回
転機械にも容易に適用できる。また、この実施形態にお
いては、板ばね4bは、組立の際ホルダ6が中心にくる
ように、円周上3個所に設けられている。
【0074】
【発明の効果】以上記載のごとく、本発明によれば、カ
ーボン材からなるシールリングの外周に金属材料からな
るホルダを嵌挿することにより、シールリングの半径方
向移動が該ホルダによって制止されて、シールリング内
周側の隙間が適正量に保持されるので、摩擦係数が小さ
く、かつシール性能が良好でフローティングシールとし
ての適性を有するカーボン材からなるシールリングを用
いて、シールリングに加わる差圧が大きい高圧ガスシー
ルをガス漏れを生ずることなく行なうことができる。こ
れにより、回転軸径が大径で高い差圧が作用する大型回
転機械に用いて好適なフローティングシール装置が得ら
れる。
【0075】また、特に請求項7乃至8のように構成す
れば、円周方向において複数個に分割したシールリング
を回転軸の外周から該回転軸を挿み込み、2つ割りのホ
ルダにて固定することにより、回転軸径が大径の大型回
転機械に用いても、容易にシールリングの組み込みをな
すことができ、大型回転機械に用いて好適なフローティ
ングシール装置を提供することができる。
【0076】また、請求項9のように構成すれば、軸方
向ばねに加えて半径方向ばねによりシールリングはホル
ダに押し付けられるので、軸方向及び半径方向に隙間を
生ずることなくケーシング及びホルダに密着されること
となる。これにより、低圧チャンバへの高圧ガスの侵入
が防止され、シール性能がさらに向上する。また、請求
項10のように構成すれば、ホルダ外周に沿って設けた
板ばねにより、シールリングの調心がなされ、シールリ
ングの内周側には常時一定の隙間を形成することができ
る。
【0077】請求項11のように構成すれば、テーパ面
によりシールリングとホルダとを接触させているので、
半径方向力と軸方向力とが併せて発生することとなり、
該シールリングをホルダに確実に密着でき、低圧チャン
バのガスシールにより、確実になすことができる。
【0078】請求項12乃至13の発明によれば、スラ
スト方向の位置決めが確実になされて、シールリングの
軸方向移動が阻止されるとともに、ホルダ自身の位置決
め面をシールリングとのシール面としているので、シー
ル流体圧力を大きく採れ、高圧ガスのシールが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るフローティング
シール装置の回転軸心に沿う要部断面図である。
【図2】 本発明の第2実施形態を示す図1対応図であ
る。
【図3】 本発明の第3実施形態を示す図1対応図であ
る。
【図4】 図3のA−A線断面図である。
【図5】 本発明の第3実施形態におけるシールリング
の接合部の例を示す部分断面図である。
【図6】 本発明の第4実施形態を示す図1対応図であ
る。
【図7】 図6のB−B線断面図である。
【図8】 本発明の第5実施形態を示す図1対応図であ
る。
【図9】 本発明の第6実施形態を示す図1対応図であ
る。
【図10】 本発明の第7実施形態を示す図1対応図で
ある。
【図11】 本発明の第8実施形態を示す図1対応図で
ある。
【図12】 本発明の第9実施形態を示す図1対応図で
ある。
【図13】 図12のA−A線断面図である。
【図14】 フローティングシール装置に加わる力の関
係を示す図である。
【図15】 従来技術に係るフローティングシール装置
の図1対応図である。
【符号の説明】
1 回転軸 1a 回転軸心 2 ケーシング 3 押え板 3a 突起部 4 ばね 4a、4b 板ばね 5 シールリング 6 ホルダ 6s 空間 7 連通孔 8 低圧チャンバ 9 Oリング 10 固定ボルト 11 固定用ばね 12 シール部材 13a 分割部 21 隙間 22 摺接面 30 高圧室 31 低圧室 51 テーパ面 61 位置決め部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前川 和彦 長崎市深堀町五丁目717番1号 三菱重工 業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 佐々木 公良 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱 重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 秦 聰 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱 重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 枡川 高久 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱 重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 馬越 龍太郎 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 榎本 健次 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目8番19号 高菱エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3J041 AA02 AA07 BA04 BB03 BC02 DA10 DA12

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧ガスが収容される高圧室と該高圧室
    よりも低圧に保持された低圧室との間のガスシールを行
    なうシールリングを、回転軸の外周にその外周面と微小
    量の隙間を存して設け、該シールリングの側面をばね等
    の軸方向の付勢手段によってケーシングの側面に半径方
    向に相対摺動可能に押付けて構成されたフローティング
    シール装置において、 前記シールリングをカーボン材で構成するとともに、そ
    の外周に金属材料からなる環状のホルダを嵌挿し、 該シールリングとホルダとの嵌合部に、該シールリング
    に設けられた連通孔を介して前記低圧室に連通される低
    圧チャンバを設けたことを特徴とするフローティングシ
    ール装置。
  2. 【請求項2】 前記低圧チャンバを前記ホルダの内周に
    設けてなる請求項1記載のフローティングシール装置。
  3. 【請求項3】 前記低圧チャンバを前記シールリングの
    外周に設けてなる請求項1記載のフローティングシール
    装置。
  4. 【請求項4】 前記低圧チャンバの両側の、前記シール
    リングとホルダとの嵌合部に、該低圧チャンバと外部と
    をシールするシール手段を設けてなる請求項1に記載の
    フローティングシール装置。
  5. 【請求項5】 前記シール手段をOリングで構成した請
    求項4記載のフローティングシール装置。
  6. 【請求項6】 前記シール手段を、前記シールリングの
    外周面とホルダの内周面とを直接接触させて構成した請
    求項4記載のフローティングシール装置。
  7. 【請求項7】 前記シールリングを円周方向において複
    数個に分割するとともに、前記ホルダを円周方向におい
    て接脱可能な2つ割りに構成し、該2つのホルダを固定
    ボルトにて締着することにより、前記複数のシールリン
    グを該ホルダの内周に固定するように構成してなる請求
    項1記載のフローティングシール装置。
  8. 【請求項8】 前記複数のシールリングの外周に、その
    円周方向に沿ってばねを張設し、該ばねによって該複数
    のシールリングを一体に縛着してなる請求項7記載のフ
    ローティングシール装置。
  9. 【請求項9】 前記シールリングを円周方向において複
    数個に分割し、該シールリングを半径方向に押圧して前
    記ホルダに押し付けるばねを設けてなる請求項1記載の
    フローティングシール装置。
  10. 【請求項10】 前記ホルダの外周に円周方向に沿って
    ばねを張設し、該ばねの弾力によりシールリングの調心
    をなすように構成されてなる請求項1記載のフローティ
    ングシール装置。
  11. 【請求項11】 シールリングの外周と前記ホルダの内
    周との接触面をテーパ面に構成してなる請求項1記載の
    フローティングシール装置。
  12. 【請求項12】 前記ホルダの側部に半径方向に延びる
    位置決め面を形成し、該位置決め面を前記シールリング
    の側面に当接させて該シールリングの軸方向位置決めを
    行なうように構成されてなる請求項1記載のフローティ
    ングシール装置。
  13. 【請求項13】 前記ホルダの位置決め面とシールリン
    グの側面とにより構成される位置決め部にて前記低圧チ
    ャンバ側をシールするように構成されてなる請求項12
    記載のフローティングシール装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8919779B2 (en) 2012-12-06 2014-12-30 Rolls-Royce Plc Air-riding seal
CN114183533A (zh) * 2021-12-21 2022-03-15 昆山新优密机械密封科技有限公司 旋转设备用补偿式机械密封装置

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US8919779B2 (en) 2012-12-06 2014-12-30 Rolls-Royce Plc Air-riding seal
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