JP2000352129A - 壁パネル - Google Patents

壁パネル

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JP2000352129A
JP2000352129A JP16566999A JP16566999A JP2000352129A JP 2000352129 A JP2000352129 A JP 2000352129A JP 16566999 A JP16566999 A JP 16566999A JP 16566999 A JP16566999 A JP 16566999A JP 2000352129 A JP2000352129 A JP 2000352129A
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JP
Japan
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insulating material
heat insulating
wall panel
marking
pillow
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JP16566999A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Tanaka
博之 田中
Yoshihiro Kato
良弘 加藤
Yasuhiro Asano
康博 浅野
Tatsuya Abe
達也 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軸組の大きさに合わせて、断熱材の上下方向の
長さを簡単に調整することが可能な壁パネルを提供す
る。 【解決手段】木造家屋の軸組13に取り付けられる板状
体12には断熱材20が設けられている。断熱材20の
屋内面側には切欠き部27,28が形成されている。断
熱材20の上下両端部には、切欠き部27,28よりも
肉厚なまくら部31,32が形成されている。両まくら
部31,32のうち少なくとも一方に、施工調整用マー
キング33が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木造家屋に用いら
れる壁パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の壁パネルは、断熱性の向
上を目的として、内装材と外装材とがなす空間内に配置
されている。この壁パネルは、木製の板状体に断熱材が
接着剤により接着されている。断熱材の屋内面側の所定
位置に肉薄部を設け、その肉薄部よりも肉厚に形成され
たまくら部が断熱材の上下両端部に形成されている。そ
して、軸組を構成する柱と梁や土台等の横架材とで囲ま
れる設置空間に、断熱材がはめ込まれる。ここで、対向
する横架材間の内法寸法が家屋ごとに異なっている。そ
のため、その内法寸法に合わせて、断熱材の上下方向の
長さを施工現場で調整している。具体的にいうと、まく
ら部の一部を鋸等を用いて切り取っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の壁パ
ネルにおいては、まくら部の一部を切り取る長さを計
り、切り取り位置をまくら部にマーキングするという作
業が必要である。そのため、断熱材の上下方向の長さを
調整するのが面倒であるという問題があった。
【0004】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、軸組の大きさに合わせて、断熱材
の上下方向の長さを簡単に調整することが可能な壁パネ
ルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、木造家屋の軸組に取
り付けられてなる板状体に断熱材を形成した壁パネルに
おいて、前記断熱材にマーキングを設けたことを特徴と
する。このマーキングは断熱材の上下(土台、梁、桁と
接触する側)、断熱材の左右(柱材と接触する側)の長
さを調節するものであり、このマーキングに沿って断熱
材を切り取ることにより、施工位置を調節するためのも
のである。マーキングは、V溝、U溝、印刷、テープ等
で構成されていてもよい。溝、テープで構成した場合
は、滑り止めとしても機能するため、パネルを積層して
保管、輸送する場合には最適である。
【0006】マーキングは等間隔に複数配置されている
ことが望ましい。間隔を単位長さ(例えば5mm、10
mm)に決めておけば、断熱材を切り取った長さが一目
瞭然で分かるからである。
【0007】更に、具体的に本発明を説明すると、請求
項3に記載の発明では、前記マーキングは、等間隔に複
数配置されてなることをその要旨とする。請求項4に記
載の発明では、木造家屋の軸組に取り付けられる板状体
に断熱材を設け、前記断熱材の屋内面側の所定位置に肉
薄部を設け、その肉薄部よりも肉厚に形成されたまくら
部を前記断熱材の両端部に設けた壁パネルにおいて、前
記両まくら部のうち少なくとも一方に、マーキングを設
けたことをその要旨とする。
【0008】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の壁パネルにおいて、前記マーキングは、前記断熱材
の幅方向に沿って延びる直線状をなすものであることを
その要旨とする。
【0009】請求項6に記載の発明では、請求項4又は
5に記載の壁パネルにおいて、前記マーキングは所定の
間隔をおいて複数かつ等間隔に配置されていることを特
徴とする。
【0010】以下、これらの発明の「作用」について説
明する。請求項4に記載の発明によると、断熱材の上下
方向の長さを調整するために、まくら部の一部を切り取
る。この場合において、まくら部の端部から切り取る長
さを計り、その切り取り位置をまくら部にマーキングす
る必要がない。
【0011】請求項5に記載の発明によると、施工調整
用マーキングは、前記断熱材の幅方向に沿って延びてい
るため、施工調整用マーキングに沿って鋸やカッターナ
イフ等を入れ込むことにより、上側まくら部を正確に切
り取ることができる。この結果、軸組と断熱材との隙間
を規定の数値以内にすることが確実なものとなる。
【0012】請求項6に記載の発明によると、施工調整
用マーキングは所定の間隔をおいて複数設けられてい
る。そのため、軸組の大きさが家屋によって大きく異な
っていても、まくら部に施工調整用マーキングを新たに
記す必要がない。この結果、軸組の大きさに適合する施
工調整用マーキングをどれか1つを選択するだけてよ
い。又、各施工調整用マーキングは、それぞれ等間隔に
配置されている。そのため、まくら部の端部からの寸法
が分かり易くなる。従って、まくら部の一部を切り取る
際に、どの施工調整用マーキングを選択すればいいかを
簡単に決めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した一実
施形態を図面に基づいて説明する。図1は、木造家屋の
屋内側からみた壁パネル11の正面図を示す。図2は、
壁パネル11の平断面図を示す。図10は、木造家屋の
屋外側からみた壁パネル11の背面図を示す。図1,図
2に示すように、壁パネル11は、その外側面を構成す
る板状体12を備えており、この板状体12は、中質繊
維板(MDF:midium density fiberboard)から構成
されている。この中質繊維板は、粉砕された植物性繊維
(麻繊維、竹繊維、又はヤシ繊維等)を固めたものであ
る。
【0014】図10に示すように、板状体12は、木造
家屋の軸組13に設けられている。板状体12の上下両
端縁は、軸組13を構成する梁や土台等の横架材15に
対して固定されている。又、板状体12の左右両端縁
は、柱14に対して固定されている。板状体12の屋外
側面S11には、その周縁に沿って釘打ち用マーキング
16が記されている。この釘打ち用マーキング16は、
複数の点16aから構成されている。各点16aは、直
径約5mmの円形状をなし、全て印刷されている。各点
16aは、同一直線上に等間隔(本実施形態では、約8
0〜100mm)に配列されている。
【0015】図1,図2に示すように、板状体12の屋
内側面S12の中央部には、パネル長手方向に沿って延
びる木製の間柱17が1本接合されている。図3(c)
に示すように、この間柱17は、断面長方形状をなす集
成材である。集成材は、互いに重ね合わせた複数の板材
18同士を接着剤によって接着してなるものである。各
板材18は前記板状体12に対して平行な方向に沿って
積層されている。板状体12をMDFにした理由は、板
状体12を大量かつ経済的に生産できるからである。
又、板状体12の単位重量当りの強度(比強度)は、鉄
筋コンクリートの約3倍もあり、耐火性に優れかつ半永
久的な耐久性があるからである。更に、伸縮や寸法的な
狂いがほとんど無いためである。
【0016】板状体12の屋内側面S12において間柱
17の面側には、外径寸法が板状体12よりもひとまわ
り小さい断熱材20が設けられている。断熱材20は、
いわば1本の間柱17により仕切られている。断熱材2
0は、壁パネル11が断熱効果を発揮する際にその主た
る部分を担うものである。断熱材20は、軸組13にお
いて形成された設置空間Kに、はめ込まれるようになっ
ている。壁パネル11を設置空間Kに単にはめ込んだ状
態では、断熱材20の屋内側面S2は、柱14及び横架
材15よりも屋内側に配置される。
【0017】断熱材20の材質としては、発泡性のポリ
スチレンを使用している。ポリスチレンを選択した理由
は、次の通りである。ポリスチレンは内部に微細で独立
した気孔(非連続の気孔)を備えるものであるため、押
圧することによって適度の塑性変形を起こすからであ
る。
【0018】又、断熱材20の原料であるポリスチレン
の中には、難燃剤が含まれている。本実施形態では、難
燃剤に水酸化アルミニウム又はハロゲン系化合物を使用
している。これは、板状体12と断熱材20との接着性
を高くするためである。ハロゲン系化合物としては、具
体的に、ジブロモプロピルホスフェート、四臭化エタ
ン、ブロモクロロプロピルホスフェートがある。ちなみ
に、接着剤は、アクリル樹脂系接着剤を使用している。
難燃剤の分量は、ポリスチレンの2重量%〜30重量%
となっている。又、難燃剤の分量は、ポリスチレンの5
重量%〜10重量%にした方がいっそう好ましい。
【0019】更に、断熱材20の発泡倍率は、30〜7
0倍に設定されている。この範囲の倍率にした理由は次
の通りである。即ち、発泡倍率が30倍よりも低いと、
断熱材20内に含まれる気泡が減るため、材料であるポ
リスチレンを多く必要とする。従って、断熱材20の材
料費が高くなるからである。又、発泡倍率が70倍より
も高いと、熱伝導率が高くなり、断熱性が低下し、断熱
材20全体の強度が低下してしまうからである。なお、
断熱材20の発泡倍率は、35〜65倍にした方がいっ
そう好ましい。
【0020】図1,図4,図6に示すように、各断熱材
20は、それぞれ上下に分割された2つの上部構成部品
21a,21bと、2つの下部構成部品22a,22b
とから構成されている。対向する各上部構成部品21
a,21bと、各下部構成部品22a,22bは、互い
に接合されている。各上部構成部品21a,21bと、
各下部構成部品22a,22bとの接触面24,25
は、各断熱材20の上下方向における中間部に位置して
いる。
【0021】図8(a),(b)に示すように、各構成
部品21a,21b,22a,22bの接触面24,2
5は、互いに重なり合うように階段状に形成されてい
る。本実施形態において、接触面24,25は2段にな
っている。上下各接触面24,25には、板状体12の
屋内側面S12に平行な平行部24a,25aが形成さ
れている。又、上下各接触面24,25において、平行
部24a,25aの両端に位置する箇所には、2つの垂
直部24b,25bが形成されている。各垂直部24
b,25bは、板状体12の屋内側面S12に対して垂
直となっている。又、上下方向において対向する各垂直
部24b,25b同士の長さは、それぞれ等しくなって
いる。
【0022】図1〜図3に示すように、断熱材20にお
ける屋内側面S2の両端部には、肉薄部としての第1切
欠き部27が2つ凹設されている。断熱材20における
屋内側面S2の中央部には、肉薄部としての第2切欠き
部28が間柱17を挟むように2つ凹設されている。両
切欠き部27,28は、木造家屋の電気設備に接続する
電気配線を通すためのスペースである。各切欠き部2
7,28は、上下方向に沿って延びており、それぞれ平
行になっている。本実施形態において、両切欠き部2
7,28の深さ(図2に示すD1,D2)は、35mm
となっている。両切欠き部27,28の深さは、60m
m〜80mmにした方がいっそう好ましい。
【0023】第1切欠き部27は、柱14に対して各断
熱材20が接する部分の一部に形成されている。すなわ
ち、第1切欠き部27は、断熱材20の上下両端部分を
除き、かつ間柱17の長手方向に沿って形成されてい
る。一方、第2切欠き部28は、間柱17に対して各断
熱材20が接する部分の一部に形成されている。すなわ
ち、第2切欠き部28は、断熱材20の上下両端部分を
除き、かつ間柱17の長手方向に沿って形成されてい
る。又、第2切欠き部28は、前記第1切欠き部27と
同じ長さに設定されている。
【0024】断熱材20において、第1及び第2切欠き
部27,28以外の部分は、それよりも肉厚な部分とな
っている。この肉厚部分において、第1切欠き部27と
第2切欠き部28との間の領域には、把持部29が形成
されている。この把持部29の幅は、作業者が把持でき
る程度の長さに設定されている。具体的にいうと、把持
部29の幅(図2に示すW)は、13cm〜17cmに
設定されている。把持部29の幅Wは、13cm〜15
cmにした方がいっそう好ましい。
【0025】図1,図2,図4に示すように、断熱材2
0の上下両端部には、まくら部31,32が形成されて
いる。このまくら部31,32は、第1及び第2切欠き
部27,28よりも肉厚になっている。上側まくら部3
1と下側まくら部32との上下方向の長さは異なってい
る。つまり、上側まくら部31よりも下側まくら部32
の上下方向の長さが短くなっている。具体的には、上側
まくら部に対する下側まくら部の長さが2/3以下(1
/5以上〜2/3以下)に設定されている。本実施形態
では、上側まくら部31の上下方向の長さは(図1に示
すL1)24cm〜30cm、下側まくら部32の長さ
(図1に示すL2)は12cm〜21cmとなってい
る。好ましくは、上側まくら部31の長さを23cm〜
27cm、下側まくら部32の長さを13cm〜16c
mにした方がよい。
【0026】図1,図7に示すように、上側まくら部3
1の屋内側面には、施工調整用マーキング33が複数個
設けられている。本実施形態において、施工調整用マー
キング33は5つ設けられている。各施工調整用マーキ
ング33は、断面V字溝状に形成されている。各施工調
整用マーキング33は、直線状をなし各断熱材20の幅
方向(左右方向)に沿って延びている。各施工調整用マ
ーキング33は、上下方向に等間隔に配置されている。
各施工調整用マーキング33の間隔(図7に示すI)
は、2cm〜6cmに設定されている。施工調整用マー
キング33の間隔は、2cm〜4cmに設定した方がい
っそう好ましい。
【0027】前記断熱材20の屋外側面S1は、接着剤
により板状体12の屋内側面S12に接着されている。
そして、断熱材20の外縁部が非接着領域(図9に斜線
で示す以外の部分)R1となっており、その非接着領域
R1を除く部分が接着領域(図9に斜線で示す部分)R
2となっている。非接着領域R1は、断熱材20の外周
縁に沿って四角状をなしている。そして、接着領域R2
の外周が非接着領域R1により囲まれている。前記施工
調整用マーキング33は、非接着領域R1の上端部に対
応している。なお、本実施形態において、非接着領域R
1の上端部の幅(図9に示すW1)は、22cm〜25
cmに設定されている。それ以外の部分の幅(図9に示
すW2)が4cm〜8cmに設定されている。
【0028】図2,図3(c)に示すように、板状体1
2に直交する方向における間柱17の寸法は、前記第1
及び第2切欠き部27,28を除く断熱材20の厚さよ
りも小さくなっている。言い換えれば、断熱材20の厚
みは、間柱17よりも厚くなっている。具体的にいう
と、断熱材20の屋内側面S2は、間柱17に対して2
mm〜4mm(図3(c)に示すB)張り出している。
【0029】図1〜図4に示すように、断熱材20の上
下両端面S3,S4及び左右両端面S5,S6は、それ
ぞれ垂直面35と、一対の傾斜面36,37とから構成
されている。各面35〜37は、断熱材20の外周縁に
沿って形成されている。各垂直面35は、板状体12の
屋内側面S12に対して直交しており、断熱材20の端
面S5,S6のほぼ中央部分に位置している。傾斜面3
6,37は、垂直面35の両端縁に形成されている。
【0030】図3(a),(b)に示すように、断熱材
20の端面S4〜S6において、垂直面35に対応する
部分は、一対の傾斜面36,37が存在することにより
外方へ張り出している。これにより、各断熱材20の左
右両端面S5,S6において、前記両第1切欠き部27
を除く部分には、断面台形状の膨らみ部38が形成され
ている。この膨らみ部38は、同断熱材20の厚みのほ
ぼ中央部分に形成されている。又、膨らみ部38は、断
熱材20の外周縁に沿って延びている。更に、膨らみ部
38は、断熱材20と同じ材料で構成され、かつ断熱材
20と一体的に成形されている。そのため、膨らみ部3
8は弾性変形可能となっている。
【0031】図3(b)に示すように、前記屋内側傾斜
面36及び屋外側傾斜面37は、断熱材20の角部に形
成されている。そして、垂直面35に対する両傾斜面3
6,37の傾斜角度θ1,θ2は異なっており、屋内側
傾斜面36の傾斜角度θ1の方が、屋外側傾斜面37の
傾斜角度θ2よりも大きくなっている。具体的にいう
と、垂直面35に対する屋内側傾斜面36の傾斜角度θ
1は、30゜〜60゜に設定されている。この傾斜角度
θ1は、40゜〜50゜にする方がより好ましい。又、
垂直面35に対する屋外側傾斜面37の傾斜角度θ2
は、5゜〜25゜に設定されている。この傾斜角度θ2
は、10゜〜15゜にする方がより好ましい。
【0032】図3(c)に示すように、前記上部及び下
部構成部品21a,21b,22a,22bの間柱17
に接する箇所には、傾斜面41a,41bが形成されて
いる。本実施形態において、間柱17の側面に対する各
傾斜面41a,41bの傾斜角度θ3は、5゜〜25゜
に設定されている。この傾斜角度θ3は、10゜〜15
゜にする方がいっそう好ましい。そして、傾斜面41
a,41bと、間柱17の一部と、板状体12の一部と
によって囲まれる部分に空隙(中空部、空洞部)42
a,42bが形成されている。要するに、空隙42a,
42bは、断熱材20の一部を切り欠くことにより形成
されている。各空隙42a,42bは、板状体12の近
傍に位置している。各空隙42a,42bは、間柱17
の長手方向に沿って延びている。
【0033】次に、本実施形態の壁パネル11の施工方
法について説明する。図5は壁パネル11を軸組13に
組み付ける前の状態を示し、図6は壁パネル11を軸組
13に組み付けた状態を示す。壁パネル11を組み付け
る前に先立って、断熱材20の上下方向の長さを調整し
ておく必要がある。但し、対向する横架材15間の内法
寸法よりも、上下方向の長さが長い断熱材20を有する
壁パネル11を使用しているものとする。
【0034】さて、断熱材20の上下長さを調整するに
は、まず複数ある施工調整用マーキング33の中から、
対向する横架材15間の内法寸法に合うものを1つを選
択する。そして、その施工調整用マーキング33に沿っ
て上側まくら部31の一部を、鋸やカッターナイフ等を
用いて切り取る。この切り取りに際して、施工調整用マ
ーキング33が印刷されている箇所は、非接着領域R1
となっている。そのため、上側まくら部31の余分な部
分を簡単に切り取ることが可能である。
【0035】なお、本実施形態では図5に鎖線Sで示す
ように、上から2番目の施工調整用マーキング33に沿
って上側まくら部31が切り取られている。又、上側ま
くら部31の一部を切り取った後、上側まくら部31の
上端面から板状体12の突出量が大きい場合には、板状
体12の上端部も切り取る。
【0036】その後、軸組13に形成された設置空間K
に、壁パネル11の断熱材20をはめ込む。そして、上
記のようにはめ込まれた壁パネル11の取り付けは、釘
打ち用マーキング16に図示しない釘等を打ち付けるこ
とによって行われる。壁パネル11を取り付けた後、柱
14に木造家屋の内装材(図6参照)43を取り付け
る。その後、板状体12が木造家屋の外部から見えない
ように、軸組13に外装材44を取り付ける。
【0037】従って、本実施形態によれば以下のような
効果を得ることができる。 (1)上側まくら部31には、施工調整用マーキング3
3が予め設けられている。そのため、断熱材20の上下
方向の長さを調節するのに際して、切り取り位置を上側
まくら部31にマーキングする必要がない。従って、対
向する横架材15間の内法寸法に合わせて、断熱材20
の上下方向の長さを簡単に調整することができる。この
結果、施工を効率的に行うことができ、施工時間の短縮
にも繋げることができる。
【0038】(2) 施工調整用マーキング33は、断
熱材20の幅方向に沿って直線状に延びている。そのた
め、施工調整用マーキング33上に沿って鋸やカッター
ナイフ等を入れ込むことにより、上側まくら部31を寸
法的な誤差がなく正確に切り取ることができる。この結
果、壁パネル11を組み付けた際に、横架材15と断熱
材20との隙間を規定の数値内にすることができる。
【0039】(3) 各施工調整用マーキング33は複
数設けられている。そのため、対向する横架材15間の
内法寸法が家屋によって大きく異なっていても、上側ま
くら部31に施工調整用マーキング33を新たに記し直
す必要がない。つまり、各施工調整用マーキング33か
らどれか1つ選択するだけで済ませることができる。し
かも、各施工調整用マーキング33は、それぞれ等間隔
に配置されている。そのため、施工調整用マーキング3
3の数を数えるだけで、上側まくら部31の上端面S3
からの寸法が分かり易くなる。よって、複数ある施工調
整用マーキング33のうちどれを選択すればいいかを簡
単に決定することができる。
【0040】(4)各施工調整用マーキング33は、断
面V字溝状に形成されている。そのため、上側まくら部
31を切り取る際に、曲尺等を用いることなく、鋸やカ
ッターナイフ等の刃先が施工調整用マーキング33によ
ってガイドされる。従って、上側まくら部31を施工調
整用マーキング33に沿って真っ直ぐに切り取ることが
できる。
【0041】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・ 断熱材20の形成材料をポリスチレン以外にも、石
膏ボード、パルプセメント板、発泡性のポリウレタンに
変更してもよい。又、断熱材20を例えば、フェノール
樹脂、シリコーン樹脂、ユリア樹脂、ポリオレフィン等
にすることも可能である。勿論、これらを任意に組み合
わせて使用することも可能である。
【0042】・ 前記実施形態では、間柱17を備えた
壁パネル11に具体化した。これ以外にも、図11に示
すように、間柱17及び第2切欠き部28を省略し、断
熱材20の中央部分を平坦な形状にしてもよい。又、軸
組13に間柱17が設けられている場合には、図12に
示す構成にしてもよい。すなわち、壁パネル11を軸組
13に取り付けた際に、軸組13に設けた間柱17に係
合する溝部50を形成してもよい。
【0043】・ 施工調整用マーキング33を、上側ま
くら部31のみならず、下側まくら部32に形成しても
よい。又、両まくら部31,32にそれぞれ施工調整用
マーキング33を形成してもよい。
【0044】・ 前記実施形態では、施工調整用マーキ
ング33を溝状に形成した。これ以外にも、上側まくら
部31に直線状のマーキングを単に印刷するだけでもよ
い。勿論、そのマーキングの色を上側まくら部31と識
別可能な色にするのが好ましい。
【0045】・ 施工調整用マーキング33の内側面
に、上側まくら部31とは識別可能な色を付けてもよ
い。この構成にすれば、施工調整用マーキング33の位
置を容易に把握することができる。
【0046】・ 前記実施形態では、各施工調整用マー
キング33を等間隔にした。これ以外にも、下側に向か
うほど施工調整用マーキング33の間隔が大きくなるよ
うにしてもよい。それとは逆に、上側に向かう程施工調
整用マーキング33の間隔が大きくなるようにしてもよ
い。
【0047】・ 前記実施形態では、各施工調整用マー
キング33を直線状に形成した。これ以外にも、施工調
整用マーキング33を同一直線上において断続的に形成
してもよい。
【0048】・ 施工調整用マーキング33は、図11
に二点鎖線で示すように、断熱材20の左右側に設けて
もよい。次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想
のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的
思想を以下に列挙する。
【0049】(1) 請求項1〜6のいずれかにおい
て、前記マーキングは、溝状をなすものであることを特
徴とする壁パネル。この構成にすれば、鋸やカッターナ
イフ等を用いて上側まくら部をいっそう簡単に切り取る
ことができる。
【0050】(2) 請求項4〜6、前記(1)のいず
れかにおいて、前記各まくら部の長さを違う長さにし、
長いまくら部に前記マーキングが配置されていることを
特徴とする壁パネル。
【0051】(3) 請求項4〜6、前記(1)のいず
れかにおいて、前記上側まくら部よりも下側まくら部の
長さを短くし、上側まくら部に前記マーキングが配置さ
れていることを特徴とする壁パネル。
【0052】(4) 請求項1〜6、前記(1)〜
(3)のいずれかにおいて、前記マーキングは、3cm
の間隔で配置されていることを特徴とする壁パネル。 (5) 前記(4)において、前記マーキングは、3c
m〜6cmの間隔で配置されていることを特徴とする壁
パネル。
【0053】(6) 板状体に断熱材を設け、断熱材の
屋内面側の所定位置に肉薄部を設け、その肉薄部よりも
肉厚に形成されたまくら部を前記断熱材の両端部に設け
た壁パネルにおいて、前記両まくら部のうち少なくとも
一方に、施工時に前記断熱材の上下方向の長さを調節す
るための施工調整用マーキングを設けたことを特徴とす
る壁パネル。この構成にすれば、壁パネルを取り付ける
といった施工を効率的に行うことができ、施工時間の短
縮にも繋げることができる。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜4に記
載の発明によれば、軸組の大きさに合わせて、断熱材の
上下方向の長さを簡単に調整することができる。
【0055】請求項5に記載の発明によれば、まくら部
を正確に切り取ることができるので、壁パネルを組み付
けた際に、軸組と断熱材との間の隙間を規定の数値内に
収めることができる。
【0056】請求項6に記載の発明によれば、家屋によ
って軸組の寸法が大きく異なっていても、各施工調整用
マーキングの中からどれか1つ選択するだけでよい。
又、各施工調整用マーキングは等間隔に配置されている
ため、どの施工調整用マーキングを選択すればいいかを
簡単に決定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態において軸組に壁パネルを組み付け
た正面図。
【図2】図1における2−2断面図。
【図3】(a)は図1における3a−3a断面図、
(b)は図1における3b−3b断面図、(c)は図1
における3c−3c断面図。
【図4】軸組と壁パネルとを分解して示す斜視図。
【図5】壁パネルを軸組に組み付ける前の断面図。
【図6】壁パネルを軸組に組み付けた後の断面図。
【図7】上側まくら部を示す断面図。
【図8】(a)は上部構成部材と下部構成部材とを分解
して示す正面図、(b)は(a)の側面図。
【図9】壁パネルのみを示す正面図。
【図10】壁パネルの背面図。
【図11】別の実施形態において間柱を省略した壁パネ
ルを示す正面図。
【図12】同じく、図11とは異なるタイプの壁パネル
を示す正面図。
【符号の説明】
13…軸組、12…板状体、20…断熱材、27…第1
切欠き部(肉薄部)、28…第2切欠き部(肉薄部)、
31…上側まくら部、32…下側まくら部、33…施工
調整用マーキング(マーキング)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅野 康博 愛知県高浜市新田町5丁目1番地の7 イ ビデン 株式会社衣浦工場内 (72)発明者 阿部 達也 愛知県高浜市新田町5丁目1番地の7 イ ビデン 株式会社衣浦工場内 Fターム(参考) 2E001 DD01 DE01 EA08 FA04 GA82 HD09 JB03 2E162 CC08 DA09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木造家屋の軸組に取り付けられてなる板
    状体に断熱材を形成した壁パネルにおいて、 前記断熱材にマーキングを設けたことを特徴とする壁パ
    ネル。
  2. 【請求項2】 前記マーキングは、前記断熱材の上下方
    向もしくは左右方向のいずれか少なくとも一方向に形成
    されてなる請求項1に記載の壁パネル。
  3. 【請求項3】 前記マーキングは、等間隔に複数配置さ
    れてなる請求項1に記載の壁パネル。
  4. 【請求項4】 木造家屋の軸組に取り付けられる板状体
    に断熱材を設け、前記断熱材の屋内面側の所定位置に肉
    薄部を設け、その肉薄部よりも肉厚に形成されたまくら
    部を前記断熱材の両端部に設けた壁パネルにおいて、 前記両まくら部のうち少なくとも一方に、マーキングを
    設けたことを特徴とする壁パネル。
  5. 【請求項5】 前記マーキングは、前記断熱材の幅方向
    に沿って延びる直線状をなすものである特徴とする請求
    項4に記載の壁パネル。
  6. 【請求項6】 前記マーキングは所定の間隔をおいて複
    数かつ等間隔に配置されていることを特徴とする請求項
    4又は5に記載の壁パネル。
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