JP2000349838A - 変調回路 - Google Patents

変調回路

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JP2000349838A
JP2000349838A JP11158601A JP15860199A JP2000349838A JP 2000349838 A JP2000349838 A JP 2000349838A JP 11158601 A JP11158601 A JP 11158601A JP 15860199 A JP15860199 A JP 15860199A JP 2000349838 A JP2000349838 A JP 2000349838A
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current
switching
antenna coil
modulation circuit
transistor
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JP11158601A
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English (en)
Inventor
Satoru Harada
悟 原田
Yoshiki Shibata
喜樹 柴田
Yukimichi Shibata
随道 柴田
Toshinori Fukunaga
利徳 福永
Tadao Takeda
忠雄 竹田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sharp Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sharp Corp
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 定格電流の小さいスイッチングトランジスタ
で、アンテナコイルに対して大きな電流負荷を実現し、
該スイッチングトランジスタの変調回路に占める面積を
小さくする。 【解決手段】 本発明の変調回路は、アンテナコイルL
1とスイッチングトランジスタST1及びST2との間
に、各カソードがスイッチングトランジスタST1及び
ST2側になるように設けられ、それぞれ寄生バイポー
ラトランジスタを有し、オン時に該寄生バイポーラトラ
ンジスタを介して、スイッチングトランジスタST1又
はST2に流れる電流の所定倍の電流をアンテナコイル
L1に流すロードスイッチング用ダイオードSD1及び
SD2を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非接触型IC(In
tegrated Circuit)カード等に用いられ、非接触動作を
行い、ロードスイッチング方式でASK(Amplitude Sh
ift Keying)変調を行う変調回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のICカードは、電気接点を有し、
この電気接点を記録媒体書込/読取装置(以下、リーダ
ライタと称す。)の電気接点に接触させることにより、
リーダライタに接続するようにした接触型のものであっ
た。これに対して、上記電気接点の代わりにアンテナコ
イルを用い、アンテナコイルを介して磁気的に非接触で
リーダライタと接続するようにした非接触型ICカード
が提案されている。
【0003】図4を参照しながら、以下に従来の非接触
型ICカード3と、そのリーダライタ2の一例を以下に
説明する。
【0004】上記リーダライタ2は、図4に示すよう
に、アンテナコイル23、ドライバ24、送信回路2
5、発振回路26、受信回路27、CPU(Central Pr
ocessingUnit )28、及び電流検出回路29から構成
されている。また、上記非接触型ICカード3は、検波
整流回路41、電源回路42、受信回路43、送信回路
44、タイミング回路45、及びリセット回路46から
なる送受信回路4と、アンテナコイル40と、CPU5
とから構成されている。
【0005】図4において、リーダライタ2から非接触
型ICカード3にデータが伝送される場合、ホスト1等
からのデータは、リーダライタ2において、CPU28
で処理された後、送信回路25に送られる。発振回路2
6から一定振幅の高周波信号がキャリアとして送信回路
25に供給されており、ここで、このキャリアが上記デ
ータに基づいて変調されて変調高周波信号としてドライ
バ24を介してアンテナコイル23に出力される。この
場合、変調方式としては、周波数変調や位相変調など振
幅一定の変調方式であれば、どのような変調であっても
よい。
【0006】このときには、リーダライタ2に非接触型
ICカード3が装着されており、リーダライタ2のアン
テナコイル23と、非接触型ICカード3のアンテナコ
イル40とが電磁結合されている。
【0007】そこで、非接触型ICカード3において
は、リーダライタ2のアンテナコイル23から非接触型
ICカード3のアンテナコイル40を介して変調高周波
信号が送受信回路4に供給される。この変調高周波信号
は、検波整流回路41で整流され、電源回路42に供給
されて非接触型ICカード3の各部に必要な所定の電源
電圧が生成される。また、アンテナコイル40の出力信
号は受信回路43にも供給され、データが復調されてC
PU5に供給される。CPU5は、タイミング回路4
5、及びリセット回路46の出力に基づいて動作し、供
給されるデータを処理して所定のものを図示しないメモ
リに書き込む。
【0008】次のようにして、非接触型ICカード3か
らリーダライタ2にデータが送られる。即ち、リーダラ
イタ2において、送信回路25からは無変調で一定振幅
の高周波信号が出力され、ドライバ24、アンテナコイ
ル23及び40を介して、非接触型ICカード3に送ら
れる。非接触型ICカード3においては、上記と同様
に、上記の高周波信号が検波整流回路41で整流されて
電源回路42に供給され、上記の所定電源電圧が生成さ
れる。
【0009】一方、非接触型ICカード3においては、
図示しないメモリから読み出されたデータがCPU5で
処理されて送信回路44に供給される。送信回路44
は、例えば、負荷抵抗とスイッチとからなり、データが
“1”か“0”かに応じて該スイッチがオン又はオフす
る。
【0010】リーダライタ2においては、上記のように
送信回路44のスイッチがオン又はオフすると、アンテ
ナコイル23に対する負荷が変動し、このため、アンテ
ナコイル23に流れる高周波電流の振幅が変動する。即
ち、この高周波電流は、非接触型ICカード3のCPU
5から送信回路44に供給されるデータによって振幅変
調される。この高周波電流は電流検出回路29で検出さ
れ、受信回路27で復調されたデータが得られる。この
データは、CPU28で処理され、ホスト1などに送ら
れる。
【0011】非接触で動作する回路において、データの
授受は、上述のように、キャリア(搬送波)に対して変
調を行って送信し、その信号を復調することによって行
われる。この場合、リーダライタ2がキャリアを出力
し、非接触型ICカード3はキャリアを受けることで電
力が供給される。データの授受は、キャリアに対して変
調を行うことでなされるが、該変調は、振幅を変化させ
るASK(Amplitude Shift Keying)変調方式に基づい
て行われる。他の変調方式として、位相を変化させるP
SK(Phase Shift Keying)変調方式、周波数を変化さ
せるFSK(Frequency Shift Keying)変調方式等があ
る。
【0012】上記ASK変調方式は、搬送波の振幅を入
力ディジタル信号に対応させて変化させるもので、a
(t) を振幅項としfC をキャリア周波数とすると、S
ASK (t)=a(t) cos2πfC t で表される。最も簡
単な2値信号の場合は、a(t) が1か0かに基づいて、
搬送波がオンかオフする。該ASK方式は、その振幅に
情報が含まれているので、包絡線検波が可能であり、そ
の意味では、AM波であると言える。また一方で、変動
の激しいフェージング現象の影響を受けやすく移動通信
には適用しにくい。
【0013】多値符号に応じて多値振幅を割り当てる多
値ASKでは、信号振幅の大きさは帯域幅に影響しない
ので、伝送帯域幅は2値ASKのまま、情報伝送速度を
上げ、周波数利用効率を高めることができるが、それに
は大きな送信電力が必要となり、また、受信において包
絡線の歪みが生じるので、包絡線検波の際に誤りが多く
なる。
【0014】上記ASK変調方式を用いて、非接触型I
Cカード3からリーダライタ2にデータを送る場合、非
接触型ICカード3から出力されるキャリアの振幅を変
化させる必要がある。キャリアの振幅を変調させるため
には、リーダライタ2側からみた非接触型ICカード3
のインピーダンスを変化させればよい。非接触で効率よ
く電力を供給するために、通常は、アンテナコイルのイ
ンダクタンスと並列に接続されたコンデンサを固有の周
波数で共振するように設定されている。このときの周波
数を共振周波数といい、共振周波数のとき該並列回路の
インピーダンスは非常に大きな値となる。
【0015】リーダライタ2側からみた非接触型ICカ
ード3のインピーダンスを変化させるために、図5に示
すように、非接触型ICカード3のアンテナコイルと、
グランドとの間にスイッチングトランジスタST1及び
ST2を挿入することが知られている。
【0016】スイッチングトランジスタST1及びST
2が共にオフのときは、リーダライタ2のキャリアの振
幅は変化しないが、スイッチングトランジスタST1及
びST2がオンしたときは、アンテナコイルL1の両端
の電圧はグランドレベル近くまで低下し、アンテナコイ
ルL1の両端の電圧は小さくなる。これは、リーダライ
タ2からみると、非接触型ICカード3のインピーダン
スが小さくなったことを意味すると共に、誘電しなくな
ったことを意味する。そのため、リーダライタ2のアン
テナコイルL2の両端の電圧は大きくなり、リーダライ
タ2のキャリアの振幅は大きくなる。つまり、スイッチ
ングトランジスタST1及びST2のオン/オフに基づ
いて、リーダライタ2から出力されるキャリアの振幅を
変化させることになる。これをロードスイッチング方式
と称す。
【0017】図5は、従来使用されるロードスイッチン
グ方式のASK変調回路を示しており、アンテナコイル
L1は給電及びデータの送受信で使用されるキャリアの
送受信のためのものであり、C2は共振用のコンデンサ
を表す。アンテナコイルL1で受信されたキャリア(正
弦波)は、全波整流回路で全波整流され、平滑コンデン
サC1で直流(DC)に変換される。全波整流回路は、
ブリッジダイオード及び平滑コンデンサから構成されて
いる。ロードスイッチングを構成するスイッチングトラ
ンジスタST1及びST2は、この場合、アンテナコイ
ルL1にそれぞれ接続され、スイッチングトランジスタ
ST1及びST2をオンさせることによって、アンテナ
コイルL2に負荷を印加することが可能となる。
【0018】アンテナコイルL2の両端の電圧の振幅の
減衰の有無をリーダライタ2が認識することによって
(例えば、図4の電流検出回路29で検出することによ
って)、変調を行うことができるようになる。スイッチ
ングトランジスタST1及びST2のゲートにサブキャ
リア入力が印加された場合のキャリア変調のタイミング
を図6に示す。ここで、サブキャリア入力は、上述のよ
うにして図示しないメモリに書き込まれたデータが、C
PU5によって、タイミング回路45、及びリセット回
路46の出力に基づいて読み出された後、処理された信
号である。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のロードスイッチング方式のASK変調回路では、電
流負荷が大きくなるのに伴ってキャリアの振幅変調も大
きくなる。規格により必要な振幅の変化を得るために
は、それ相応の電流負荷を用意しなければならない。図
5の場合、スイッチングに使用しているn−MOSFE
T(スイッチングトランジスタST1及びST2)のオ
ン抵抗が電流負荷の大きさを決定しており、該スイッチ
ングトランジスタST1及びST2の定格電流(サイ
ズ)が大きくなると、そのオン抵抗は小さくなるので、
変調の振幅変化を大きくすることが可能となる。
【0020】したがって、大きな電流負荷を必要とする
場合、スイッチングトランジスタST1及びST2の定
格電流は非常に大きくなってしまう。このため、上記従
来のASK変調回路においては、スイッチングトランジ
スタST1及びST2の占める面積が大きくなってしま
うと共に、ASK変調回路自体が大きくなるので低コス
トなASK変調回路が提供できないという問題点を有し
ている。
【0021】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であって、その目的は、定格電流の小さいスイッチング
トランジスタで大きな電流負荷を実現し、該スイッチン
グトランジスタの占める面積を小さくし、低コストな変
調回路を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の変
調回路は、上記課題を解決するために、入力データに基
づいて第1及び第2スイッチングトランジスタが共にオ
ン又はオフして、アンテナコイルの両端の電圧を変化さ
せ、キャリアの振幅を変化させて変調を行う変調回路に
おいて、以下の措置を講じたことを特徴としている。
【0023】上記変調回路は、上記第1及び第2スイッ
チングトランジスタがオンしているときに、上記アンテ
ナコイルの両端の電圧に応じて何れか一方がオンし他方
がオフすると共に、オンしている方が上記の第1又は第
2スイッチングトランジスタのうち対応する方に流れる
電流の所定倍の電流を上記アンテナコイルに流す第1及
び第2電流負荷増大手段を備えたことを特徴としてい
る。
【0024】上記の発明によれば、変調回路において、
入力データに基づいて第1及び第2スイッチングトラン
ジスタが共にオフされると、第1及び第2電流負荷増大
手段もオフする。したがって、アンテナコイルの両端の
電圧は変化せず、キャリアの振幅は変化しない。
【0025】一方、入力データに基づいて第1及び第2
スイッチングトランジスタが共にオンされると、アンテ
ナコイルの両端の電圧に応じて、第1又は第2電流負荷
増大手段のうち何れか一方がオンし、他方はオフする。
【0026】例えば、第1電流負荷増大手段がオンする
と、第1電流負荷増大手段は、アンテナコイルに対し
て、第1スイッチングトランジスタに流れる電流の所定
倍の電流を流す。一方、第2電流負荷増大手段がオンす
ると、第2電流負荷増大手段は、アンテナコイルに対し
て、第2スイッチングトランジスタに流れる電流の所定
倍の電流を流す。このように、アンテナコイルに流れる
電流が第1又は第2電流負荷増大手段によって増大され
るのに伴って、アンテナコイルの両端の電圧は減少す
る。
【0027】以上のように、アンテナコイルに流れる電
流が変化すると、変調回路のインピーダンスが変化する
ので、キャリアの振幅が変化し、これにより、振幅変調
が可能となる。
【0028】しかも、アンテナコイルに流れる電流は、
第1又は第2電流負荷増大手段によって、第1又は第2
スイッチングトランジスタに流れる電流の所定倍まで増
大されるので、アンテナコイルに対して大きな電流負荷
を実現することができると共に、第1及び第2スイッチ
ングトランジスタは定格電流の小さいものが使用できる
ので、該第1及び第2スイッチングトランジスタの変調
回路に占める面積を小さくすることが可能となる。この
ように変調回路自体を小型化できるので、低コストな変
調回路を確実に提供できる。
【0029】請求項2に係る発明の変調回路は、上記課
題を解決するために、請求項1に係る発明の変調回路に
おいて、上記第1電流負荷増大手段は、上記アンテナコ
イルと上記第1スイッチングトランジスタとの間にカソ
ードが該第1スイッチングトランジスタ側になるように
設けられ、第1寄生バイポーラトランジスタを有し、オ
ン時に該第1寄生バイポーラトランジスタを介して、第
1スイッチングトランジスタに流れる電流の所定倍の電
流を上記アンテナコイルに流す第1PN接合ダイオード
であり、上記第2電流負荷増大手段は、上記アンテナコ
イルと上記第2スイッチングトランジスタとの間にカソ
ードが該第2スイッチングトランジスタ側になるように
設けられ、第2寄生バイポーラトランジスタを有し、オ
ン時に該第2寄生バイポーラトランジスタを介して、第
2スイッチングトランジスタに流れる電流の所定倍の電
流を上記アンテナコイルに流す第2PN接合ダイオード
であることを特徴としている。
【0030】上記の発明によれば、請求項1に係る発明
の変調回路の作用に加えて、変調回路において、入力デ
ータに基づいて第1及び第2スイッチングトランジスタ
が共にオフされると、第1及び第2PN接合ダイオード
もオフする。したがって、アンテナコイルの両端の電圧
は変化せず、キャリアの振幅は変化しない。
【0031】一方、入力データに基づいて第1及び第2
スイッチングトランジスタが共にオンされると、アンテ
ナコイルの両端の電圧に応じて、第1又は第2PN接合
ダイオードのうち何れか一方がオンし、他方はオフす
る。
【0032】例えば、アンテナコイルの両端の電圧が、
第1PN接合ダイオードを順方向にバイアスする場合、
第2PN接合ダイオードは逆方向にバイアスされる。こ
のため、第1PN接合ダイオードはオンし、第2PN接
合ダイオードはオフする。第1PN接合ダイオードは、
オンすると、第1寄生バイポーラトランジスタを介し
て、第1スイッチングトランジスタに流れる電流の所定
倍の電流を上記アンテナコイルに対して流す。
【0033】一方、アンテナコイルの両端の電圧が、第
2PN接合ダイオードを順方向にバイアスする場合、第
1PN接合ダイオードは逆方向にバイアスされる。この
ため、第2PN接合ダイオードはオンし、第1PN接合
ダイオードはオフする。第2PN接合ダイオードは、オ
ンすると、第2寄生バイポーラトランジスタを介して、
第2スイッチングトランジスタに流れる電流の所定倍の
電流を上記アンテナコイルに対して流す。このように、
アンテナコイルに流れる電流が第1又は第2寄生バイポ
ーラトランジスタによって増大されるのに伴って、アン
テナコイルの両端の電圧は減少する。
【0034】以上のように、アンテナコイルに流れる電
流が変化すると、変調回路のインピーダンスが変化する
ので、キャリアの振幅が変化し、これにより、振幅変調
が可能となる。
【0035】しかも、第1及び第2PN接合ダイオード
を設けるだけで、別途バイポーラトランジスタを設ける
ことなく、それぞれ有する第1又は第2寄生バイポーラ
トランジスタによって、アンテナコイルに流れる電流
は、第1又は第2スイッチングトランジスタに流れる電
流の所定倍まで増大されるので大きな電流負荷を実現す
ることができると共に、第1及び第2スイッチングトラ
ンジスタは定格電流の小さいものが使用できるので、該
第1及び第2スイッチングトランジスタの占める面積を
小さくすることが可能となる。このように変調回路自体
を小型化できるので、低コストな変調回路を確実に提供
できる。
【0036】PN接合ダイオードは、請求項3に記載の
変調回路のように、変調回路が設けられるN型又はP型
基板内に設けられ、上記第1及び第2寄生バイポーラト
ランジスタは該基板の厚み方向に形成されることが好ま
しい。この場合、第1及び第2寄生バイポーラトランジ
スタの電流増幅率で決まる電流に略等しい大電流がアン
テナコイルを流れる。この上記第1及び第2寄生バイポ
ーラトランジスタが基板の厚み方向に形成されるので、
変調回路のサイズを大きくすることなく、高集積化が可
能となる。
【0037】上記第1及び第2スイッチングトランジス
タは、請求項4に記載の変調回路のように、MOSFE
Tであることが好ましい。この場合、第1及び第2スイ
ッチングトランジスタも上記基板内に設けることができ
るので、変調回路の更なる高集積化が可能となる。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1乃至図3に基づいて説明すれば、以下のとおりであ
る。なお、説明の便宜上、図5で示した構成と同じ機能
を有する部材には同じ参照符号を付記し、詳細な説明は
省略する。
【0039】本発明の変調回路3aは、本実施の形態に
おいては、図1に示すように、非接触型ICカード3の
一部であり、リーダライタ2との間で、アンテナコイル
L1とL2の電磁結合を介して、キャリアの授受が行わ
れるが、この際、スイッチングトランジスタST1及び
ST2のオン/オフに基づいてキャリアの振幅が変化し
て変調が行われる。
【0040】図5の構成と図1の構成の主たる差異は、
ロードスイッチング用ダイオード(第1及び第2PN接
合ダイオード、第1及び第2電流負荷増大手段)SD1
及びSD2が設けられている点にある。
【0041】上記ロードスイッチング用ダイオードSD
1は、図1に示すように、アンテナコイルL1の一端
(接続点P)と、スイッチングトランジスタST1との
間に設けられている。上記ロードスイッチング用ダイオ
ードSD2は、アンテナコイルL1の他端(接続点Q)
と、スイッチングトランジスタST2との間に設けられ
ている。
【0042】より具体的には、上記ロードスイッチング
用ダイオードSD1は、アノードがアンテナコイルL1
と上記接続点Pで接続されると共に、カソードが上記ス
イッチングトランジスタST1のソースに接続されてい
る。また、上記ロードスイッチング用ダイオードSD2
は、アノードがアンテナコイルL1と上記接続点Qで接
続されると共に、カソードが上記スイッチングトランジ
スタST2のソースに接続されている。
【0043】上記スイッチングトランジスタST1及び
ST2はMOSFETであり、この場合、スイッチング
トランジスタST1及びST2も上記基板内に設けるこ
とができるので、変調回路3aの高集積化が可能とな
る。
【0044】上記スイッチングトランジスタST1及び
ST2のゲートには、サブキャリア入力(入力データ)
が印加されている。また、上記スイッチングトランジス
タST1及びST2のドレインは、接続点Wを介してグ
ランドにそれぞれ接続されている。
【0045】上記アンテナコイルL1には並列に共振用
コンデンサC2が接続されており、この共振用コンデン
サC2の両端は、全波整流ブリッジFWの交流入力側に
接続されている。全波整流ブリッジFWの直流出力側に
はグランドとの間に平滑用コンデンサC1が接続されて
いる。全波整流ブリッジFWは、4つのダイオードD1
〜D4でブリッジが組まれており、ダイオードD3のア
ノードは接続点Rを介してグランドに接続されている。
【0046】ここで、上記ロードスイッチング用ダイオ
ードSD1及びSD2について、図2を参照しながら、
以下に詳細に説明する。
【0047】上記ロードスイッチング用ダイオードSD
1(SD2)は、図2に示すように、例えば、変調回路
3aが形成される基板(図2においては、説明の便宜
上、ウェハをP型の基板として描いている。)内に、N
型ウェル(N型領域)とその中に打ち込まれて形成され
たP型領域とが形成されたPNジャンクション接合ダイ
オードである。図2に示すように、上記ロードスイッチ
ング用ダイオードSD1(SD2)を上記のP型基板内
に設けると、pnp型バイポーラトランジスタである寄
生バイポーラトランジスタTPAR1(TPAR2)が自動的に
形成される(寄生バイポーラトランジスタTPAR1及びT
PAR2を等価回路で表すと、図3に示すようになる。)。
つまり、寄生バイポーラトランジスタTPAR1(TPAR2
が、上記P型基板の厚み方向に自動的に形成される。こ
れにより、寄生バイポーラトランジスタT
PAR1(TPAR2)に代わるトランジスタを別途設けた場合
と比較すると、寄生バイポーラトランジスタTPAR1(T
PAR2)の分だけ変調回路のサイズを小さくすることが可
能となる。このように変調回路自体を小型化できるの
で、低コストな変調回路を確実に提供できる。
【0048】上記ロードスイッチング用ダイオードSD
1(SD2)においては、順方向にバイアスされると、
アノードからカソードに電流が流れる。この電流は、寄
生バイポーラトランジスタTPAR1(TPAR2)のベース電
流Ibとなり、このベース電流Ibが流れることによっ
て、ベース電流Ibを電流増幅率倍したものがコレクタ
電流IcとしてP型基板に向かって流れることになる
(P型基板をグランドに接続しておけば、コレクタ電流
Icはグランドに流れる。)このとき、アンテナコイル
L1には、(Ib+Ic)の電流が流れることになる。
【0049】例えば、寄生バイポーラトランジスタT
PAR1及びTPAR2の電流増幅率を9とし、スイッチングト
ランジスタST1又はST2(ロードスイッチング用ダ
イオードSD1又はSD2)に流れる電流Ibを10m
Aとすると、コレクタ電流Icは90mAとなるので、
アンテナコイルL1には100mA(=90mA+10
mA)の電流が流れることになる。この場合、アンテナ
コイルL1に流れる電流の(1/10)の定格電流を有
するものをスイッチングトランジスタST1及びST2
として選択すればよく、100mA定格電流のトランジ
スタの場合よりも遥にサイズが小さくなる。これは、電
流増幅率が大きいほど顕著である。
【0050】このように、コレクタ電流Icは、上記ロ
ードスイッチング用ダイオードSD1(SD2)のアノ
ード−カソード間を流れることもないし、上記スイッチ
ングトランジスタST1及びST2のソース−ドレイン
間を流れることもない。したがって、上記ロードスイッ
チング用ダイオードSD1(SD2)と、上記スイッチ
ングトランジスタST1及びST2との定格電流を小さ
く抑えることが可能となり、その分、変調回路において
これらが占める面積を確実に小さくでき、高集積化を図
ることが可能となる。また、このように変調回路自体を
小型化できるので、低コストな変調回路を確実に提供で
きる。
【0051】ここで、上記の変調回路3aの動作につい
て説明する。
【0052】リーダライタ2からキャリアがアンテナコ
イルL2を介してアンテナコイルL1に送られる。図6
に示すようなサブキャリア入力が上記スイッチングトラ
ンジスタST1及びST2のゲートにそれぞれ印加され
ると、これに伴って、上記スイッチングトランジスタS
T1及びST2がオン又はオフする。具体的には、サブ
キャリア入力が2値信号でハイレベルの信号の場合、上
記スイッチングトランジスタST1及びST2は共にオ
ンする。一方、サブキャリア入力が2値信号でローレベ
ルの信号の場合、上記スイッチングトランジスタST1
及びST2は共にオフする。
【0053】ローレベルの信号がゲートに印加される
と、上記スイッチングトランジスタST1及びST2は
共にオフし、上記ロードスイッチング用ダイオードSD
1及びSD2もオフする。なぜなら、上記ロードスイッ
チング用ダイオードSD1及びSD2のカソードが、上
記スイッチングトランジスタST1及びST2を介して
それぞれグランドレベルにならなくなり、上記ロードス
イッチング用ダイオードSD1及びSD2は順方向にバ
イアスされないからである。したがって、アンテナコイ
ルL1の両端の電圧は変化せず、キャリアの振幅は変化
しない。
【0054】一方、ハイレベルの信号がゲートに印加さ
れると、上記スイッチングトランジスタST1及びST
2は共にオンする。このとき、スイッチング用ダイオー
ドSD1及びSD2は、アンテナコイルL1の両端の電
圧に応じて、何れか一方がオンし、他方はオフする。
【0055】例えば、アンテナコイルの両端の電圧によ
り図1の接続点Pに正の半波が印加される場合、スイッ
チング用ダイオードSD1は順方向にバイアスされる一
方、スイッチング用ダイオードSD2は逆方向にバイア
スされる。このため、スイッチング用ダイオードSD1
はオンする一方、スイッチング用ダイオードSD2はオ
フする。
【0056】スイッチング用ダイオードSD1は、オン
すると、寄生バイポーラトランジスタTPAR1を介して、
スイッチングトランジスタST1に流れる電流の所定倍
の電流(ベース電流を電流増幅率倍したコレクタ電流に
該ベース電流を加えたもの)を上記アンテナコイルL1
に対して流す(上記アンテナコイルL1に負荷をかけ
る)。この場合、電流は、図1において、接続点P(ア
ンテナコイルL1の一端)、スイッチング用ダイオード
SD1、スイッチングトランジスタST1、接続点W
(グランド)、接続点R(グランド)、ダイオードD
1、及び接続点Q(アンテナコイルL1の他端)の順に
流れる。
【0057】一方、アンテナコイルの両端の電圧により
図1の接続点Qに正の半波が印加される場合、スイッチ
ング用ダイオードSD2は順方向にバイアスされる一
方、スイッチング用ダイオードSD1は逆方向にバイア
スされる。このため、スイッチング用ダイオードSD2
はオンする一方、スイッチング用ダイオードSD1はオ
フする。
【0058】スイッチング用ダイオードSD2は、オン
すると、寄生バイポーラトランジスタTPAR2を介して、
スイッチングトランジスタST2に流れる電流の所定倍
の電流(ベース電流を電流増幅率倍したコレクタ電流に
該ベース電流を加えたもの)を上記アンテナコイルL1
に対して流す。この場合、電流は、図1において、接続
点Q、スイッチング用ダイオードSD2、スイッチング
トランジスタST2、接続点W(グランド)、接続点R
(グランド)、ダイオードD3、及び接続点Pの順に流
れる。
【0059】このように、アンテナコイルL1に流れる
電流が寄生バイポーラトランジスタTPAR1又はTPAR2
よって増大されるのに伴って、アンテナコイルL1の両
端の電圧は減少する。これは、リーダライタ2側からみ
ると、変調回路3aのインピーダンスが小さくなったこ
とを意味し、誘電しなくなったことを意味する。これに
より、リーダライタ2のアンテナコイルL2の両端の電
圧は大きくなり、リーダライタ2のキャリアの振幅は大
きくなる。
【0060】以上のように、アンテナコイルL1に流れ
る電流が変化すると、リーダライタ2側からみた変調回
路3aのインピーダンスが変化するので、リーダライタ
2のアンテナコイルL2の両端の電圧が変化し、リーダ
ライタ2のキャリアの振幅が変化する。キャリアにおけ
るこの振幅の変化の有無を認識することによって(例え
ば、図4の電流検出回路29によって検出することによ
って)、変調をかけることができるようになる。
【0061】しかも、上述のようにしてスイッチング用
ダイオードSD1及びSD2を設けるだけで、別途バイ
ポーラトランジスタを設けることなく、寄生バイポーラ
トランジスタTPAR1及びTPAR2が自動的に基板の厚み方
向に生成されるので、アンテナコイルL1に流れる電流
は、それぞれスイッチングトランジスタST1及びST
2に流れる電流の所定倍(寄生バイポーラトランジスタ
PAR1又はTPAR2のベース電流を電流増幅率倍して得ら
れるコレクタ電流に該ベース電流を加えたもの)まで増
大されるので、アンテナコイルL1に対して大きな電流
負荷を実現することができると共に、アンテナコイルL
1に流れる電流がスイッチングトランジスタST1及び
ST2に流れることはないので、スイッチングトランジ
スタST1及びST2の定格電流は小さいもので充分で
あり、スイッチングトランジスタST1及びST2の変
調回路3aに占める面積を確実に小さくすることが可能
となる。また、このように変調回路3a自体を小型化で
きるので、低コストな変調回路3aを確実に提供でき
る。
【0062】なお、本発明は、上記の実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可
能である。例えば、上記実施の形態では、ウェハがP型
の基板内に、N型ウェル(N型領域)とその中に打ち込
まれて形成されたP型領域とを形成してスイッチング用
ダイオードSD1及びSD2を構成した例について説明
しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、
ウェハがN型の基板内に、P型ウェル(P型領域)とそ
の中に打ち込まれて形成されたN型領域とを形成して、
スイッチング用ダイオードSD1及びSD2を構成して
もよく、この場合にも、上述の場合と同様の作用、効果
を奏する。
【0063】
【発明の効果】請求項1に係る発明の変調回路は、以上
のように、第1及び第2スイッチングトランジスタがオ
ンしているときに、アンテナコイルの両端の電圧に応じ
て何れか一方がオンし他方がオフすると共に、オンして
いる方が上記の第1又は第2スイッチングトランジスタ
のうち対応する方に流れる電流の所定倍の電流を上記ア
ンテナコイルに流す第1及び第2電流負荷増大手段を備
えたことを特徴としている。
【0064】それゆえ、第1電流負荷増大手段がオンす
ると、第1電流負荷増大手段は、アンテナコイルに対し
て、第1スイッチングトランジスタに流れる電流の所定
倍の電流を流す。一方、第2電流負荷増大手段がオンす
ると、第2電流負荷増大手段は、アンテナコイルに対し
て、第2スイッチングトランジスタに流れる電流の所定
倍の電流を流す。このように、アンテナコイルに流れる
電流が第1又は第2電流負荷増大手段によって増大され
るのに伴って、変調回路のインピーダンスが変化するの
で、キャリアの振幅が変化し、振幅変調が可能となる。
【0065】しかも、アンテナコイルに流れる電流は、
第1又は第2電流負荷増大手段によって、第1又は第2
スイッチングトランジスタに流れる電流の所定倍まで増
大されるので、アンテナコイルに対して大きな電流負荷
を実現することができると共に、第1及び第2スイッチ
ングトランジスタは定格電流の小さいものが使用できる
ので、該第1及び第2スイッチングトランジスタの変調
回路に占める面積を小さくすることが可能となる。この
ように変調回路自体を小型化できるので、低コストな変
調回路を確実に提供できるという効果を併せて奏する。
【0066】請求項2に係る発明の変調回路は、以上の
ように、請求項1に係る発明の変調回路において、上記
第1電流負荷増大手段は、上記アンテナコイルと上記第
1スイッチングトランジスタとの間にカソードが該第1
スイッチングトランジスタ側になるように設けられ、第
1寄生バイポーラトランジスタを有し、オン時に該第1
寄生バイポーラトランジスタを介して、第1スイッチン
グトランジスタに流れる電流の所定倍の電流を上記アン
テナコイルに流す第1PN接合ダイオードであり、上記
第2電流負荷増大手段は、上記アンテナコイルと上記第
2スイッチングトランジスタとの間にカソードが該第2
スイッチングトランジスタ側になるように設けられ、第
2寄生バイポーラトランジスタを有し、オン時に該第2
寄生バイポーラトランジスタを介して、第2スイッチン
グトランジスタに流れる電流の所定倍の電流を上記アン
テナコイルに流す第2PN接合ダイオードであることを
特徴としている。
【0067】それゆえ、請求項1に係る発明の変調回路
の効果に加えて、アンテナコイルの両端の電圧が、第1
PN接合ダイオードを順方向にバイアスすると、第1P
N接合ダイオードは、オンし、第1寄生バイポーラトラ
ンジスタを介して、第1スイッチングトランジスタに流
れる電流の所定倍の電流を上記アンテナコイルに対して
流す。一方、アンテナコイルの両端の電圧が、第2PN
接合ダイオードを順方向にバイアスすると、第2PN接
合ダイオードは、オンし、第2寄生バイポーラトランジ
スタを介して、第2スイッチングトランジスタに流れる
電流の所定倍の電流を上記アンテナコイルに対して流
す。このように、アンテナコイルに流れる電流が第1又
は第2寄生バイポーラトランジスタによって増大される
のに伴って、変調回路のインピーダンスが変化するの
で、キャリアの振幅が変化し、これにより、振幅変調が
可能となる。
【0068】しかも、別途バイポーラトランジスタを設
けることなく、第1又は第2PN接合ダイオードの有す
る第1又は第2寄生バイポーラトランジスタによって、
アンテナコイルに流れる電流は、第1又は第2スイッチ
ングトランジスタに流れる電流の所定倍まで増大される
ので大きな電流負荷を実現することができると共に、第
1及び第2スイッチングトランジスタは定格電流の小さ
いものが使用できるので、該第1及び第2スイッチング
トランジスタの占める面積を小さくすることが可能とな
る。このように変調回路自体を小型化できるので、低コ
ストな変調回路を確実に提供できるという効果を併せて
奏する。
【0069】請求項3に係る発明の変調回路は、以上の
ように、請求項2に係る発明の変調回路において、上記
第1及び第2PN接合ダイオードは、変調回路が設けら
れるN型又はP型基板内に設けられ、上記第1及び第2
寄生バイポーラトランジスタは該基板の厚み方向に形成
されることを特徴としている。
【0070】それゆえ、請求項2に係る発明の変調回路
の効果に加えて、第1及び第2寄生バイポーラトランジ
スタの電流増幅率で決まる電流に略等しい大電流がアン
テナコイルを流れる。この上記第1及び第2寄生バイポ
ーラトランジスタが基板の厚み方向に形成されるので、
変調回路のサイズを大きくすることなく、高集積化が可
能となるという効果を奏する。
【0071】請求項4に係る発明の変調回路は、以上の
ように、請求項1、2、又は3に記載の変調回路におい
て、上記第1及び第2スイッチングトランジスタは、M
OSFETであることを特徴としている。
【0072】それゆえ、請求項1、2、又は3に記載の
変調回路の効果に加えて、上記第1及び第2スイッチン
グトランジスタは、MOSFETであるので、上記基板
内に設けることができ、変調回路の更なる高集積化が可
能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変調回路の一例を示す回路図であ
る。
【図2】図1のロードスイッチング用ダイオードの構成
を示す説明図である。
【図3】上記のロードスイッチング用ダイオードを等価
回路で表した場合の図1の等価回路図である。
【図4】従来の非接触型ICカードシステムを示すブロ
ック図である。
【図5】従来の変調回路を示す回路図である。
【図6】(a)はスイッチングトランジスタをオン/オ
フさせるためのサブキャリア入力の波形図であり、
(b)は(a)の波形図に対応するリーダライタのアン
テナコイルの両端の電圧の波形図である。
【符号の説明】
L1 アンテナコイル L2 アンテナコイル SD1 ロードスイッチング用ダイオード SD2 ロードスイッチング用ダイオード ST1 スイッチングトランジスタ ST2 スイッチングトランジスタ 2 リーダライタ 3 非接触型ICカード 3a 変調回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 喜樹 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 柴田 随道 東京都新宿区西新宿3−19−2 日本電信 電話株式会社内 (72)発明者 福永 利徳 東京都新宿区西新宿3−19−2 日本電信 電話株式会社内 (72)発明者 竹田 忠雄 東京都新宿区西新宿3−19−2 日本電信 電話株式会社内 Fターム(参考) 5B035 BB09 CA11 CA23 5K004 AA03 DA04 DD01 DD04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力データに基づいて第1及び第2スイッ
    チングトランジスタが共にオン又はオフして、アンテナ
    コイルの両端の電圧を変化させ、キャリアの振幅を変化
    させて変調を行う変調回路において、 上記第1及び第2スイッチングトランジスタがオンして
    いるときに、上記アンテナコイルの両端の電圧に応じて
    何れか一方がオンし他方がオフすると共に、オンしてい
    る方が上記の第1又は第2スイッチングトランジスタの
    うち対応する方に流れる電流の所定倍の電流を上記アン
    テナコイルに流す第1及び第2電流負荷増大手段を備え
    たことを特徴とする変調回路。
  2. 【請求項2】上記第1電流負荷増大手段は、上記アンテ
    ナコイルと上記第1スイッチングトランジスタとの間に
    カソードが該第1スイッチングトランジスタ側になるよ
    うに設けられ、第1寄生バイポーラトランジスタを有
    し、オン時に該第1寄生バイポーラトランジスタを介し
    て、第1スイッチングトランジスタに流れる電流の所定
    倍の電流を上記アンテナコイルに流す第1PN接合ダイ
    オードであり、 上記第2電流負荷増大手段は、上記アンテナコイルと上
    記第2スイッチングトランジスタとの間にカソードが該
    第2スイッチングトランジスタ側になるように設けら
    れ、第2寄生バイポーラトランジスタを有し、オン時に
    該第2寄生バイポーラトランジスタを介して、第2スイ
    ッチングトランジスタに流れる電流の所定倍の電流を上
    記アンテナコイルに流す第2PN接合ダイオードである
    ことを特徴とする請求項1に記載の変調回路。
  3. 【請求項3】上記第1及び第2PN接合ダイオードは、
    変調回路が設けられるN型又はP型基板内に設けられ、
    上記第1及び第2寄生バイポーラトランジスタは該基板
    の厚み方向に形成されることを特徴とする請求項2に記
    載の変調回路。
  4. 【請求項4】上記第1及び第2スイッチングトランジス
    タは、MOSFETであることを特徴とする請求項1、
    2、又は3に記載の変調回路。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006025155A (ja) * 2004-07-07 2006-01-26 Sony Corp 通信装置及び半導体集積回路

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