JP2000348210A - 画像合成方法、画像合成装置、及びプログラム提供媒体 - Google Patents

画像合成方法、画像合成装置、及びプログラム提供媒体

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JP2000348210A
JP2000348210A JP11155361A JP15536199A JP2000348210A JP 2000348210 A JP2000348210 A JP 2000348210A JP 11155361 A JP11155361 A JP 11155361A JP 15536199 A JP15536199 A JP 15536199A JP 2000348210 A JP2000348210 A JP 2000348210A
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Hidetoshi Nagano
秀敏 永野
Takahiro Ishii
隆寛 石井
Takushi Totsuka
卓志 戸塚
Naosuke Asari
直介 浅利
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 元画像中の各画素毎の信頼性を考慮して良好
な合成画像を生成する。 【解決手段】 画像の各画素に対する信頼性の評価を行
い、各画素毎の重みを算出することができる。また、画
像を変形したときの変形度合いの評価を行い、変形度合
いに応じた画素毎の重みを算出する。従来は考慮されて
いなかった画素毎の信頼性を反映させることにより、例
えばカメラに正対していないためにつぶれてしまった模
様など、信頼性の低い画素の合成画像への悪影響を低く
抑えることができ、良好な結果画像を得ることが可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2以上の画像を合
成して新しい画像を生成する画像合成方法及び装置に係
り、特に、元画像の各々が持つ信頼性を考慮して良好な
合成画像を生成する画像合成方法及び装置に関する。更
に詳しくは、本発明は、元画像中の各画素毎の信頼性を
考慮して良好な合成画像を生成する画像合成方法及び装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今の情報処理技術の発展に伴い、高機
能で且つ強力な演算能力を持つ汎用コンピュータ・シス
テムが、各種研究機関や企業内のオフィス、一般家庭へ
と広汎に普及してきている。また、コンピュータの適用
分野も拡大し、コンピュータ・データのみならず、画像
や音声など、様々のデータも電子化され、コンピュータ
上で扱われるようになってきた。
【0003】例えば、デジタル・カメラなどの撮像手段
により捕捉された電子的な画像データは、コンピュータ
内に取り込まれ、画像合成や画像変形などの画像処理を
行うことができる。
【0004】画像合成は、例えば、映画やテレビジョン
映像でシーンが切り替わる場面において適用される。す
なわち、元画像に対して変形を加え、さらに別の画像と
合成することで、自然で緩やかなシーン変更を実現する
ことができる。あるいは、異なる角度から撮像された2
枚以上の画像を合成して、さらに別の角度から見た仮想
的な撮像画像を作成することができる。2以上の画像を
合成する際、各画像に重み付けを行うのが一般的であ
る。この場合の重み付け値は画像の変形度合いをあらわ
すものであり、合成画像はより大きな重み付け値を持つ
元画像に類似した画像となる。
【0005】また、画像合成技術の1つとして、ある人
物の顔画像から別の人物の顔画像へと滑らかに変化させ
る”Morphing”が知られている。別人物の顔画
像の間では、目の位置や鼻の形など、各構成要素の位置
やサイズが相違する。したがって、滑らか顔画像の移り
変わりを実現するためには、各構成要素どうしの対応関
係が崩れないように、適切な画像変形を加えてから画像
合成を行う必要がある。
【0006】以下、図17を参照しながら、Morph
ing処理について説明する。例えば、顔画像A1から
顔画像B1へ滑らかな移り変わりを実現するためには、
元画像どうしを合成させた中間画像を差し込んで、画像
を急激に変化させないようにする必要がある。ここで言
う中間画像は、字義通り、元画像A1と元画像B1の中
間的な画像であり、各元画像の特徴を兼ね備えたもので
ある。このように2つの画像双方の特徴を付与するため
に、元画像A1と元画像B1間において顔の構成要素
(目や口、鼻など)の対応関係を崩れないように変形し
た変形画像A2及び変形画像B2を求めて、これら変形
画像A2及びB2の合成画像(A2+B2)を中間画像
として挿入する。
【0007】但し、元画像A1から変形画像A2への変
形量、及び、元画像B1から変形画像B2への変形量
は、一通り(すなわち一定)であるとは限らない。例え
ば、A1からA2への変形量ΔAを小さく、B1からB
2への変形量ΔBを大きくすることで、中間画像(A2
+B2)を顔画像A1により近いものとなるように変形
度合いを設定することができる。また、逆に、変形量Δ
Aを大きく、変形量ΔBを小さくすることで、中間画像
(A2+B2)を顔画像B1により近いものとなるよう
に変形度合いを設定することができる。さらに、時間の
変化とともに、変形量ΔA及びΔBの配分すなわち変形
度合いを変化させていくことによって、顔画像A1から
顔画像B1への滑らかに移り変わる中間画像を生成する
ことができる。
【0008】このような画像合成処理を行う際、変形量
だけでなく色濃度の配合加減も考慮する必要があるの
で、変形度合いに応じて各画像の色濃度の重みを付ける
とよい。例えば、A1からB1に向かう移り変わりの最
初の段階では画像A2の色配分重みを大きくし、徐々に
B2の色配分重みを大きくしていく。変形量の配分と色
の配分の双方を徐々に変化させた合成画像A2+B2を
中間画像として、画像A1と画像B1の間に挿入するこ
とにより、滑らかに変化する動画像を作成することがで
きる。
【0009】Morphing処理の適用は、顔画像の
変化のみに限定されない。例えば、図18に示すよう
に、既知の3次元物体を及びの各々の方向から実在
するカメラで撮像した実像画像A1及びB1を入力して
おき、これら実像画像を元に、仮想カメラで別の方向
から撮像した仮想画像を合成する場合にも、Morph
ing技術を適用することができる。この場合、各々の
元画像A1及びB1間において3次元物体の構成要素の
対応関係を崩さないようにするために、それぞれ変形画
像A2及びB2を生成して、これら変形画像の合成した
画像(A2+B2)を仮想画像とすることができる。な
お、各変形画像を生成するには、元画像及び仮想画像に
おける投影パラメータ(後述)が使用される。
【0010】略言すれば、画像合成技術を用いることに
より、2枚以上の実像画像を元に、実際にはカメラで撮
像していない、すなわち実在しない仮想画像を合成する
ことができる訳である。
【0011】ところで、上述した従来の画像合成技術で
は、各画像を重み付けしてから合成を行うが、重み付け
値はどの元画像により近似させた画像を合成するかとい
う変形度合いを表しているに過ぎず、元画像の各々が持
つ画像の信頼性とは無関係である。
【0012】また、1枚の画像の中でも、情報としての
信頼性は均一ではなく、各画素毎に異なる。例えばの図
18(前述)に示すような3次元物体を撮像した画像の
場合、カメラと正対した物体表面に関する画素領域の色
濃度値は比較的信頼性が高い。これに対し、斜めに撮像
した面に関する画素領域は、傾いた分だけ物体表面の単
位面積当たりの画素数が少なくなり(すなわち、情報量
が少なくなり)、画質が劣化し、すなわち信頼性が低下
する。極端に斜めになった面を撮像した場合、背景の色
が物体表面のテクスチャに混じり込んでしまうので、画
素が持つ信頼性はさらに低下する。
【0013】画像合成は、複数の画像間で、3次元物体
上の対応する点に関する画素データどうしを合成するも
のである。しかしながら、信頼性が低い画素データを、
信頼性の高い画素データと同等に取り扱ってしまうと、
画素の質の低下を招き、正確な合成画像を得ることがで
きなくなってしまう。
【0014】従来の画像合成技術では、画像合成時に行
う各画像の重み付けは変形度合いを表すものであり、元
画像の各々が持つ信頼性とは無関係であった。また、与
えられる重み付け値は、1つの画像に含まれる画素全体
に対して均一に与えられるものであり、画素毎に区々で
ある信頼性等の重みを考慮するものではなかった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、2以
上の画像を合成して新しい画像を生成する、優れた画像
合成方法、画像合成装置、及びプログラム提供媒体を提
供することにある。
【0016】本発明の更なる目的は、各元画像が持つ信
頼性を考慮して良好な合成画像を生成することができ
る、優れた画像合成方法、画像合成装置、及びプログラ
ム提供媒体を提供することにある。
【0017】本発明の更なる目的は、元画像中の各画素
毎の信頼性を考慮して良好な合成画像を生成することが
できる、優れた画像合成方法、画像合成装置、及びプロ
グラム提供媒体を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を参
酌してなされたものであり、その第1の側面は、2以上
の画像を合成して新しい画像を生成する画像合成方法で
あって、複数の重み付き画像を生成する重み付き画像生
成ステップと、生成された複数の重み付き画像を変形し
て重み付き変形画像を生成するとともに、変形度合いに
応じて重みを再計算する画像変形ステップと、再計算さ
れた重みに従って複数の重み付き変形画像どうしを合成
する画像合成ステップと、を具備することを特徴とする
画像合成方法である。
【0019】本発明の第1の側面に係る画像合成方法に
おいて、前記重み付き画像生成ステップは、画素が持つ
データの信頼性に従って画素毎に信頼性重みを与えるサ
ブステップを含んでいてもよい。
【0020】また、前記重み付き画像生成ステップは、
元画像を入力するサブステップと、元画像中の各画素が
持つデータの信頼性に従って画素毎に信頼性重みを与え
るサブステップを含んでいてもよい。
【0021】また、前記重み付き画像生成ステップは、
元画像中に含まれる物体の3次元形状データと投影パラ
メータに基づいて各画素の信頼性を求め、画素毎に信頼
性重みを与えるサブステップを含んでいてもよい。
【0022】また、元画像が平行投影に従った投影画像
を含む場合は、投影方向、投影スクリーンの中心位置の
3次元座標、投影スクリーン上の投影画像の縦横方向と
ピクセル解像度からなる投影パラメータを用い、元画像
が中心投影に従った投影画像を含む場合は、投影中心の
3次元座標、投影方向、投影スクリーンと投影中心との
距離、投影スクリーン上の投影画像の縦横方向とピクセ
ル解像度、画像の中心位置からなる投影パラメータを用
いてもよい。
【0023】また、前記3次元形状データは、(1)3
次元位置を持つ複数の頂点からなるポリゴン(多面体)
によって表現された形状データ、(2)物体表面と投影
情報の基準点又は面(投影中心や投影スクリーンなど)
との距離を画像によって表現された形状データ、又は、
(3)Nurbs曲線やベジエ曲線など制御点によって
表現された形状データのいずれかであってもよい。
【0024】また、前記の画素毎に信頼性重みを与える
サブステップでは、3次元物体表面上の単位面積が投影
スクリーン上に投影された面積、又は、3次元物体表面
の法線方向と視線方向の一致度合いのいずれかに基づい
て信頼性重みを評価してもよい。
【0025】また、前記画像変形ステップは、外部入力
された変形パラメータを用いて重み付き画像を変形する
サブステップと、変形パラメータが表す変形度合いに応
じて、変形処理後の重み付き画像の各画素が持つ変形重
みを算出するサブステップと、生成時の重み付き画像が
持つ重みと算出された変形重みとから、変形処理後の重
み付き画像の各画素についての重みを再計算するサブス
テップと、を含んでもよい。
【0026】また、変形パラメータとして、(1)重み
付き画像の変形処理時における各画素の移動量(Δx,
Δy)を記述した変形オフセット、又は、(2)重み付
き画像生成時の投影パラメータと投影画像内の物体の3
次元形状と所望の変形画像を得るための投影パラメー
タ、のうちいずれか一方を用いてもよい。
【0027】また、前記の変形重みを算出するサブステ
ップでは、変形処理される重み付き画像に対する変形パ
ラメータの他に、前記の重み付き画像生成ステップで生
成された他の重み付き画像に対する変形パラメータを使
用してもよい。
【0028】また、前記の変形重みを算出するサブステ
ップでは、変形オフセットを変形パラメータとして用
い、且つ、以下のいずれかの値により各画素の変形度合
いを評価して変形重みを付与してもよい。 (1)変形前後での面積の減少量 (2)変形オフセットの長さの逆数 (3)他の重み付き画像に対する変形パラメータを用い
る場合は、変形オフセットを最短のものから3つ選択
し、該3つに入らなければ重みをゼロとし、入れば該3
つの変形オフセットで形成される3角形の内分比
【0029】また、前記の変形重みを算出するサブステ
ップでは、投影画像内の物体の3次元形状と投影パラメ
ータを変形パラメータとして用い、且つ、以下のいずれ
かの値により各画素の変形度合いを評価してもよい。 (1)変形前後での面積の減少量 (2)視線方向の一致度合い (3)他の重み付き画像に対する変形パラメータを用い
る場合は、視線方向の一致度合いが高いのものから3つ
選択し、該3つに入らなければ重みをゼロとし、入れば
該3つの視線方向で形成される3角形若しくは球面3角
形の内分比
【0030】また、前記の各画素についての重みを再計
算するサブステップでは、変形処理後の重み付き画像に
おける各画素の重みと、前記の変形重みを算出するサブ
ステップで算出された変形重みとを積算又は合算するこ
とにより各画素の重みを再計算してもよい。
【0031】前記画像合成ステップでは、変形処理後の
複数の重み付き画像を入力して、各画像上で同じ位置の
画素の色濃度値を重み付き平均処理して、該平均値を結
果画像上の同一位置の画素における色濃度値とすること
により合成処理してもよい。
【0032】また、本発明の第2の側面は、2以上の画
像を合成して新しい画像を生成する画像合成方法であっ
て、(a)2以上の元画像を取得するステップと、
(b)元画像の各々に対して、各画素が持つデータの信
頼性に従って画素毎に信頼性重みを与えるステップと、
(c)元画像の各々に対して、変形度合いに従って変形
重みを計算するステップと、(d)信頼性重み及び変形
重みに基づいて画素毎の重みを再計算するステップと、
(e)再計算された画素毎の重みに従って各画像を合成
するステップと、を具備することを特徴とする画像合成
方法である。
【0033】また、本発明の第3の側面は、2以上の画
像を合成して新しい画像を生成する画像合成方法であっ
て、各元画像に対して、画素が持つデータの信頼性に従
って画素毎に信頼性重みを与えるステップと、各画素の
信頼性重みを考慮しながら、元画像どうしを合成するス
テップと、を含むことを特徴とする画像合成方法であ
る。
【0034】また、本発明の第4の側面は、2以上の画
像を合成して新しい画像を生成する画像合成装置であっ
て、複数の重み付き画像を生成する重み付き画像生成手
段と、生成された複数の重み付き画像を変形して重み付
き変形画像を生成するとともに、変形度合いに応じて重
みを再計算する画像変形手段と、再計算された重みに従
って複数の重み付き変形画像どうしを合成する画像合成
手段と、を具備することを特徴とする画像合成装置であ
る。
【0035】本発明の第4の側面に係る画像合成装置に
おいて、前記重み付き画像生成手段は、画素が持つデー
タの信頼性に従って画素毎に信頼性重みを与えてもよ
い。
【0036】また、本発明の第5の側面は、2以上の画
像を合成して新しい画像を生成する画像合成装置であっ
て、(a)2以上の元画像を取得する手段と、(b)元
画像の各々に対して、各画素が持つデータの信頼性に従
って画素毎に信頼性重みを与える手段と、(c)元画像
の各々に対して、変形度合いに従って変形重みを計算す
る手段と、(d)信頼性重み及び変形重みに基づいて画
素毎の重みを再計算する手段と、(e)再計算された画
素毎の重みに従って各画像を合成する手段と、を具備す
ることを特徴とする画像合成装置である。
【0037】また、本発明の第6の側面は、2以上の画
像を合成して新しい画像を生成する画像合成装置であっ
て、各元画像に対して、画素が持つデータの信頼性に従
って画素毎に信頼性重みを与える手段と、各画素の信頼
性重みを考慮しながら、元画像どうしを合成する手段
と、を含むことを特徴とする画像合成装置である。
【0038】また、本発明の第7の側面は、2以上の画
像を合成して新しい画像を生成するための処理をコンピ
ュータ・システム上で実行せしめるコンピュータ・プロ
グラムを有形的且つコンピュータ可読な形式で提供する
プログラム提供媒体であって、前記コンピュータ・プロ
グラムは、複数の重み付き画像を生成する重み付き画像
生成ステップと、生成された複数の重み付き画像を変形
して重み付き変形画像を生成するとともに、変形度合い
に応じて重みを再計算する画像変形ステップと、再計算
された重みに従って複数の重み付き変形画像どうしを合
成する画像合成ステップと、を具備することを特徴とす
るプログラム提供媒体である。
【0039】本発明の第7の側面に係るプログラム提供
媒体において、前記重み付き画像生成ステップは、画素
が持つデータの信頼性に従って画素毎に信頼性重みを与
えるサブステップを含んでもよい。
【0040】また、本発明の第8の側面は、2以上の画
像を合成して新しい画像を生成するための処理をコンピ
ュータ・システム上で実行せしめるコンピュータ・プロ
グラムを有形的且つコンピュータ可読な形式で提供する
プログラム提供媒体であって、前記コンピュータ・プロ
グラムは、(a)2以上の元画像を取得するステップ
と、(b)元画像の各々に対して、各画素が持つデータ
の信頼性に従って画素毎に信頼性重みを与えるステップ
と、(c)元画像の各々に対して、変形度合いに従って
変形重みを計算するステップと、(d)信頼性重み及び
変形重みに基づいて画素毎の重みを再計算するステップ
と、(e)再計算された画素毎の重みに従って各画像を
合成するステップと、を具備することを特徴とするプロ
グラム提供媒体である。
【0041】また、本発明の第9の側面は、2以上の画
像を合成して新しい画像を生成するための処理をコンピ
ュータ・システム上で実行せしめるコンピュータ・プロ
グラムを有形的且つコンピュータ可読な形式で提供する
プログラム提供媒体であって、前記コンピュータ・プロ
グラムは、各元画像に対して、画素が持つデータの信頼
性に従って画素毎に信頼性重みを与えるステップと、各
画素の信頼性重みを考慮しながら、元画像どうしを合成
するステップと、を含むことを特徴とするプログラム提
供媒体である。
【0042】
【作用】しかして、本発明に係る画像合成処理によれ
ば、まず、複数の重み付き画像が生成される。画像は、
デジタル・カメラのような撮像装置によって捕捉された
画像データを外部入力したものであっても、3次元コン
ピュータ・グラフィックスなどで生成されたものでもよ
い。入力画像中に含まれる物体の3次元形状等に関する
データは既知であることをとする。
【0043】また、生成された重み付き画像は、画素毎
に重みが付与されている。付与される重みは、各画素が
持つ色濃度値などのデータの信頼性に従った値を示す
「信頼性重み」である。例えば、カメラの撮像画像であ
れば、カメラに相対した物体表面は高い信頼性重みを持
つ。これに対し、斜め方向から撮像された物体表面は、
物体表面の単位面積当たりの画素数が少なく、表面の模
様がつぶれてしまうため、信頼性重みは低い。
【0044】次いで、複数の重み付き画像どうしを合成
処理する前に、各画像間の対応関係を保つために、互い
の画像とは中間的な変形画像を生成する。所謂、Mor
phingである。この変形処理において、物体表面を
描画する画素位置は移動するが、各画素が持っていた信
頼性重みを変形後の画素が引き継ぐ。
【0045】また、変形画像どうしを合成処理する際、
合成の結果画像をいずれの変形画像に近づけるかという
変形度合いに応じて、各画像に変形重みが付与される。
次いで、変形重みと各画素が持つ信頼性重みとを考慮し
て、各画素の重みを再計算する。
【0046】そして、再計算された画素毎の重みに従っ
て、各変形画像どうしを合成する。この合成処理は、例
えば、各変形画像の同一位置の画素が持つ色濃淡値の重
み付き平均値を求め、これを結果画像の画素の色濃淡値
とすることによって実現される。
【0047】本発明に係る画像合成処理によれば、画像
の各画素に対する信頼性の評価を行い、各画素毎の重み
を算出することができる。さらに、画像を変形したとき
の変形度合いの評価を行い、変形度合いに応じた画素毎
の重みを算出することができる。
【0048】さらに、本発明に係る画像合成処理によれ
ば、複数の画像を変形し、各画像における画素単位での
信頼性を示す重みと、変形度合いに応じた重みの双方に
反映した合成画像を得ることができる。
【0049】本発明により、従来は考慮されていなかっ
た画素毎の信頼性を反映しながら、画像に変形を加えて
合成する画像合成処理が可能となる。したがって、カメ
ラに正対していないためにつぶれてしまった模様など、
信頼性の低い画素の合成画像への悪影響を低く抑えるこ
とができ、良好な結果画像を得ることが可能となる。
【0050】本発明の第7乃至第9の側面に係るプログ
ラム提供媒体は、例えば、様々なプログラム・コードを
実行可能な汎用コンピュータ・システムに対して、コン
ピュータ・プログラムをコンピュータ可読な形式で提供
する媒体である。媒体は、CDやFD、MOなどの記憶
媒体、あるいは、ネットワークなどの伝送媒体など、そ
の形態は特に限定されない。
【0051】このようなプログラム提供媒体は、コンピ
ュータ・システム上で所定のコンピュータ・プログラム
の機能を実現するための、コンピュータ・プログラムと
提供媒体との構造上又は機能上の協働的関係を定義した
ものである。換言すれば、本発明の第7乃至第9の側面
に係るプログラム提供媒体を介して所定のコンピュータ
・プログラムをコンピュータ・システムにインストール
することによって、コンピュータ・システム上では協働
的作用が発揮され、本発明の第1乃至第3の側面と同様
の作用効果を得ることができる。
【0052】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。
【0053】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施例を詳解する。
【0054】まず、本発明の実施に供される画像合成シ
ステム10の構成について説明する。この画像合成シス
テム10は、画像の合成や変形処理に特化してデザイン
された専用ハードウェアとして構成することができる、
あるいは、汎用コンピュータ・システム上で画像合成・
変形処理を実行する所定のアプリケーション・プログラ
ムを実行するという形態で画像合成システム10を具現
することも可能である。
【0055】図1には、画像合成システム10のハード
ウェア構成を模式的に示している。以下、各部について
説明する。
【0056】演算処理部11は、画像合成システム10
全体の動作を統括的に制御するメイン・コントローラで
あり、その実体は、画像の合成・変形処理を実行する所
定のアプリケーション・プログラムを起動するCPU
(Central Processing Unit)
である。後述する重み付き画像生成部11A、画像変形
部11B、画像合成部11Cは、例えば演算処理部11
で実行される処理モジュールとして具現化される。
【0057】演算処理部11は、実行プログラム・コー
ドをロードしたり作業データを一時格納するための主メ
モリすなわちRAM(Random Access M
emory:図示しない)や、システム10の電源投入
時自己診断テスト・プログラム(POST)や入出力操
作を実行するためのコード群(BIOS)を恒久的に格
納するROM(Read Only Memory:図
示しない)を含んでいてもよい。
【0058】入力部12は、ユーザからのコマンド入力
などを受容する装置である。キャラクタ・ベースでコマ
ンド入力を行うキーボードや、座標指示形式でコマンド
入力を行うマウスなどの装置がこれに含まれる。例え
ば、重み付き画像(後述)の重みの修正等は、入力部1
2を介して指示される。
【0059】表示部13は、処理画像やコマンド入力の
ためのメニューなど、作業画面をユーザに提示するため
の装置であり、CRT(Cathode Ray Tu
be:冷陰極線管)ディスプレイやLCD(Liqui
d Crystal Display:液晶表示ディス
プレイ)がこれに該当する。
【0060】カメラ16は、3次元空間上に実在する物
体を撮像して、電子的な画像データとして取り込むため
の装置であり、カメラ・インターフェース17を介して
システム10に接続される。カメラ16は、中心投影又
は平行投影(後述)のいずれの形式で物体を撮像しても
よい。また、視線方向などが異なる複数の撮像条件下で
同一の撮像対象を撮像して、複数枚の入力画像を得るた
めに、複数基のカメラ16及びカメラ・インターフェー
ス17を備えてもよい。あるいは、1基のカメラ16を
移動させて、同一の撮像対象から複数枚の入力画像を得
るようにしてもよい。撮像画像は、例えば、所定のファ
イル形式(例えば、拡張子”.bmp”を持つビットマ
ップ形式)で、外部記憶装置14に蓄積される。
【0061】本実施例では、カメラ16による入力画像
に基づいて3次元の形状計測や色計測などが可能(若し
くは、3次元形状データや色情報が既知)であることを
前提とする。また、画像合成システム10は、形状計測
や色計測などのための図1に含まれない計測装置を装備
していてもよい。3次元形状測定を行うことで、複数の
計測条件で観測される画像データ及び3次元形状データ
を得ることができる。ここで言う3次元形状データに
は、例えば、3次元位置を持つ複数の頂点からなるポリ
ゴン(多面体)によって表現された形状データ、物体表
面と投影情報の基準点又は面(投影中心や投影スクリー
ンなど)との距離を画像によって表現された形状デー
タ、Nurbs曲線やベジエ曲線など制御点によって表
現された形状データなどが含まれる。
【0062】外部記憶装置14は、例えば、ハード・デ
ィスク・ドライブ(HDD)のような、比較的大容量で
再書き込み可能且つ不揮発の記憶装置のことを指し、デ
ータ・ファイルを蓄積したり、プログラム・ファイルを
インストールするために使用される。データ・ファイル
の例は、カメラ16によって撮像された画像ファイル
や、3次元幾何情報やテクスチャ・データなどを基にコ
ンピュータ・グラフィックス(CG)によって描画され
た画像ファイルなどである。また、プログラム・ファイ
ルの例は、演算処理部11において実行される画像合成
・変形アプリケーションや、CGアプリケーションなど
である。
【0063】メディア・ドライブ15は、メディアを装
填して、メディア上にデータを読み書きするための装置
である。ここで言うメディアとして、MO(Magne
to−Optical disc)、CD−ROM、D
VD(Digital Versatile Dis
c)などの、システム10から着脱自在で可搬型のメデ
ィアが挙げられる。画像データ・ファイルやプログラム
・ファイルは、メディアを媒介として流通され、メディ
ア・ドライブ15によって外部記憶装置14にインスト
ールすることができる。また、可搬型メディアを介して
元画像のデータを入手することで、画像合成システム1
0自体は対象物の形状や画像を測定するためのカメラ1
6や形状計測・色計測などの機能を装備する必要がなく
なり、且つ、画像入力作業も省力化される。
【0064】ネットワーク・インターフェース18は、
画像合成システム10をネットワーク接続するための装
置である。ネットワーク上には、複数のコンピュータ・
システム(以下では、「リモート・システム」とも呼
ぶ:図示しない)が存在する。本実施例の画像合成シス
テム10は、自らが合成及び/又は変形して生成した画
像を、ネットワーク経由でリモート・システムに転送す
ることができる。あるいは、リモート・システムからネ
ットワーク経由で、画像データ・ファイルやプログラム
・ファイルなどの供給を受けることもできる。また、ネ
ットワークを介して元画像のデータを入手することで、
画像合成システム10自体は対象物の形状や画像を測定
するためのカメラ16や形状計測・色計測などの機能を
装備する必要がなくなり、且つ、画像入力作業も省力化
される。
【0065】次に、この画像合成システム10上で画像
合成・変形処理を実行する場合におけるデータの流れに
ついて、図2を参照しながら説明する。
【0066】重み付き画像生成部11Aは、画素毎に重
みを持った画像を生成する。例えば、重み付け画像生成
部11Aは、カメラ16によって撮像された入力画像に
対して、視線方向などの投影パラメータに従って各画素
毎に重みを算出する。あるいは、CGアプリケーション
などによって描画された3次元CG画像に対して、物体
の3次元幾何情報などの投影パラメータに従って各画素
毎に重みを算出する。
【0067】ここで言う「重み」とは、画素が持つ色濃
淡値などのデータの信頼性を反映した値、すなわち信頼
性重みのことであり、他の画像との合成を行うときに
は、対応する画素が互いに持つ色濃度の混ぜ具合に影響
を与える重み付け因子である。信頼性重みの算出方法に
付いては、後に詳解する。
【0068】重み付き画像生成部11Aが出力する重み
付き画像は、記憶部51に一旦格納される。記憶部51
の実体は、重み付き画像生成部11Aのローカルに配設
された作業メモリであっても、あるいはハード・ディス
ク14上に割り当てられたファイルであってもよい。
【0069】画像変形部11Bは、記憶部51から重み
付き画像を取り出して、変形パラメータに従って画像の
変形を行う。ここで言う「変形パラメータ」とは、重み
付き画像に対する変形を決定可能とするパラメータであ
り、例えばユーザによって、入力部12を介して入力さ
れる。例えば、図18に示す例では、仮想カメラによる
撮像方向などの投影パラメータに従って変形パラメータ
が決定する。
【0070】画像を変形する際には、元画像の各画素毎
の重みに基づいて、変形後画像の各画素毎の信頼性を示
す重みを算出する。図17に示す例で説明するならば、
変形後の画像A2において目を描画する画素位置は、元
画像A1における画素位置から移動する。そこで、両画
像間の対応関係に従って、元画像A1において目を描画
する画素が持つ信頼性を、変形画像A2において目を描
画する画素に付与する必要がある。また、図18に示す
例では、元画像B1においてカメラに正対する面X及び
斜めの面Yの各々が持つ信頼性を、変形画像B2中で各
々に対応する面を構成する画素に対して付与する。
【0071】また、画像変形部11Bでは、画像の変形
度合いに応じた各画素の重み、すなわち変形重みも算出
する。変形重みとは、例えば図17に示す例において、
合成画像A2+B2を合成前の変形画像A2又はB2の
うちどちらに類似させるかを示す値である。
【0072】画像変形部11Bは、信頼性を示す「信頼
性重み」と変形度合いを示す「変形重み」という2種類
の重みに基づいて、合成前の画像を構成する各画素毎の
最終的な重みを再計算する。そして、重み付き変形画像
として、記憶部52に一旦格納される。記憶部52の実
体は、画像変形部11Bのローカルに配設された作業メ
モリであっても、あるいはハード・ディスク14上に割
り当てられたファイルであってもよい。
【0073】画像合成部11Cは、複数の重み付き変形
画像を記憶部52から取り出して、各画素が持つ重みを
反映した合成処理を行う。合成処理の結果画像は、記憶
部53に一旦格納される。記憶部53の実体は、画像合
成部11Cのローカルに配設された作業メモリであって
も、あるいはハード・ディスク14上に割り当てられた
ファイルであってもよい。
【0074】なお、記憶部51,52,53は、メモ
リ、ハード・ディスク、MOなど、メディアの形態は問
わないが、ランダム・アクセス可能であることが好まし
い。また、各記憶部51,52,53をそれぞれ独立し
た記憶装置としても、単一の記憶装置上の記憶領域を区
分して使用するようにしてもよい。また、本発明を実現
する上で、記憶部51,52,53の各々を配設する必
要は必ずしもない。例えば、各機能モジュール間で処理
済み画像データを直接転送するようにしてもよい。ある
いは、ネットワークやシステム10から着脱自在な可搬
型メディアを介してデータの授受を行ってもよい。
【0075】また、各機能モジュール11A,11B,
11Cは、スタンド・アロンの画像合成システム10内
に収容されている必要は必ずしもない。例えば、ネット
ワークを介して接続される複数のリモート・システム上
に各機能モジュールが散在していてもよい。
【0076】図3には、画像合成システム10において
実行される画像合成処理の手順をフローチャートの形式
で示している。以下、このフローチャートの各ステップ
について説明しておく。
【0077】まず、ステップS11では、重み付き画像
生成部11Aにおいて、重み付き画像を生成する。重み
は、画像を構成する各画素毎に付与される、画素データ
の信頼性を示す値すなわち信頼性重みである。生成され
た重み付き画像は、記憶部51に一旦格納される(ステ
ップS12)。
【0078】次いで、画像変形部11Bでは、記憶部5
1から重み付き画像を取り出して、画像の変形と各画素
の重みの再計算を行う(ステップS13)。すなわち、
ユーザにより指定された変形パラメータを用いて画像の
変形を行うとともに、入力画像の各画素との対応関係に
従って、変形後画像中の各画素の信頼性を示す重みを算
出する。さらに、画像合成時に考慮される変形の度合い
を反映した変形重みを算出する。そして、これら2つの
重みを合わせて、変形後画像の各画素についての重みを
再計算する。
【0079】各画素毎に再計算された重みを持つ変形画
像は、重み付き変形画像として、記憶部52に一時格納
される(ステップS14)。
【0080】次いで、画像合成部11Cでは、複数(例
えば2枚)の重み付き変形画像を記憶部52から取り出
して、各画素の重みを用いて、合成画像の各画素毎の色
濃度値を算出する(ステップS15)。そして、得られ
た結果画像は、記憶部53に格納される(ステップS1
6)。
【0081】次に、重み付き画像生成部11Aについて
詳解する。図4には、重み付き画像生成部11Aにおけ
るデータの入出力フローを模式的に示している。以下、
同図を参照しながら説明する。
【0082】所定の撮像条件に従って、カメラ16は物
体を撮像する。そして、撮像画像(以下では、「投影画
像」とも言う)を基に形状計測や色計測を行い、物体の
3次元形状データを求める。また、撮像条件から投影パ
ラメータが抽出される。なお、ここで言う3次元形状デ
ータには、例えば、3次元位置を持つ複数の頂点からな
るポリゴン(多面体)によって表現された形状データ、
物体表面と投影情報の基準点又は面(投影中心や投影ス
クリーンなど)との距離を画像によって表現された形状
データ、Nurbs曲線やベジエ曲線など制御点によっ
て表現された形状データなどが含まれる。
【0083】重み付き画像生成部11Aには、取得され
た投影画像とともに、3次元形状データと投影パラメー
タが入力される。
【0084】入力された3次元形状データと投影パラメ
ータは、図示の画像重み算出部21にそのまま渡され
る。また、投影画像は、投影画像生成部22(後述)を
経由して、画像重み算出部21に入力される。
【0085】画像重み算出部21では、投影画像内の物
体の3次元形状データと投影パラメータに基づいて、各
画素の色濃度の信頼性を示す重みを算出する。例えば、
カメラと正対した面を描画する画素は信頼性が高い。こ
れに対し、斜めから撮像された面は単位面積当たりの描
画に使用される画素の割合が低く、模様などの表面情報
がつぶれてしまうので信頼性重みは低くなる。但し、信
頼性重みの算出方法の詳細については後述に譲る。
【0086】ユーザは、画像重み算出部21が算出した
信頼性重みの変更や、算出されていない画素の重みを、
入力部12を介して直接入力してもよい。
【0087】重み付き画像生成部11Aへの入力データ
は、各画素毎に色濃度と奥行きを測定でき、さらにカメ
ラの投影パラメータを取り扱うことができる3次元測定
装置(図示しない)を用いることにより、容易に得るこ
とができる。但し、これらの入力データは、必ずしもカ
メラ16の実写データに基づくものである必要はなく、
メディアやネットワークを介して外部から同種のデータ
が供給されてもよい。
【0088】図5には、重み付き画像生成部11Aにお
いて実行される重み付き画像生成処理の手順をフローチ
ャートの形式で示している。以下、このフローチャート
の各ステップについて説明する。
【0089】まず、ステップS21では、物体の3次元
形状データ、投影パラメータ、及び、投影画像の入力が
行われる。
【0090】ここで言う3次元形状データには、例え
ば、3次元位置を持つ複数の頂点からなるポリゴン(多
面体)によって表現された形状データ、物体表面と投影
情報の基準点又は面(投影中心や投影スクリーンなど)
との距離を画像によって表現された形状データ、Nur
bs曲線やベジエ曲線など制御点によって表現された形
状データなどが含まれる。
【0091】また、本明細書で言う「投影パラメータ」
とは、3次元物体を画像に投影する諸条件を規定したパ
ラメータのことを指す。物体の投影方法には、「中心投
影」と「平行投影」の2種類があり、投影方法により投
影パラメータは若干異なる。以下、図6を参照しながら
投影パラメータについて説明しておく。
【0092】中心投影とは、ピンホール・カメラ・モデ
ルを用いた投影方法であり、投影の中心Cと3次元物体
表面の点Pとを結ぶ直線(「視線」とも言う)と投影ス
クリーンとの交点Qに、物体表面の点Pの色濃度値を配
置していくことで、物体を投影する。中心投影では、同
じ大きさの物体であっても、カメラの投影中心Cに近づ
くにつれ大きな像として投影され、逆に、投影中心Cか
ら遠ざかるにつれ小さく投影される。現存するほとんど
のカメラがこの投影モデルで表現され、現実的である。
【0093】中心投影における投影パラメータは、カメ
ラの投影中心の3次元位置C、3次元回転行列Rによっ
て記述される投影方向、2次元の拡大縮小率を示すスク
リーン画素ピッチ(Xp,Yp)及び、投影スクリーン上
での画像の中心と投影軸とのずれを示すスクリーン位置
オフセット(Xo,Yo)である。実際のカメラを用いた
撮像画像の場合、レンズ歪みの影響がある。但し、撮像
画像に補正を施すことによりレンズ歪みの影響を除去す
ることは可能であり、且つ、レンズ歪みの問題自体は本
発明の要旨と直接関連しないので、本明細書では考慮し
ないこととする。
【0094】中心投影の場合、撮像物体表面上の任意の
点Pが投影スクリーン上に投影された点Q(X,Y)の
座標値は、投影パラメータを用いて以下の式によって表
される。
【0095】
【数1】
【0096】一方、平行投影は、中心投影法におけるピ
ンホール・カメラの投影中心Cを物体から無限遠に設置
したと等価な投影モデルである。この投影方法によれ
ば、同じ大きさの物体であれば、投影スクリーンとの位
置関係によって投影画像の大きさが変化することはな
い。但し、カメラを物体から無限遠に離すという観点か
ら、現実的ではない。
【0097】平行投影における投影パラメータは、3次
元回転行列Rで記述される投影方向、2次元の拡大縮小
率を示すスクリーン画素ピッチ(Xp,Yp)及び、投影
スクリーン上での画像の中心と投影軸とのずれを示すス
クリーン位置オフセット(Xo,Yo)である。
【0098】平行投影の場合、撮像物体表面上の任意の
点Pが投影スクリーン上に投影された点Q(X,Y)の
座標値は、投影パラメータを用いて以下の式によって表
される。
【0099】
【数2】
【0100】なお、外部記憶装置14に保管されている
画像、メディアやネットワーク経由で供給された画像を
用いる場合には、この画像を重み付き画像生成部11A
に入力することで、投影画像と同様に処理される。
【0101】再び図5に戻って、重み付き画像生成の処
理手順について説明する。ステップS22では、入力さ
れた投影画像の各画素毎の重みを、3次元形状データと
投影パラメータを基にして算出する。このステップで得
ようとする重みとは、画素の信頼性を示す値、言い換え
れば、投影画像内の色情報から3次元物体表面の色情報
を再現するときの再現性を示す値である。
【0102】本実施例では、3次元物体の表面上の一定
面積が投影スクリーン上で占める面積を指標として該物
体表面の信頼性重みを表す算出方法、又は、物体表面の
法線方向と視線方向がどの程度一致しているかを指標と
して該物体表面の信頼性重みを表す算出方法のいずれか
を用いることにしている。以下、これらの方法につい
て、図7を参照しながら説明しておく(同図において、
信頼性重みの算出対象となる物体表面の法線方向を3次
元単位ベクトルNで表し、カメラの視線方向を3次元単
位ベクトルVで表し、投影方向を3次元回転ベクトルR
で表すこととする。また、投影中心は、中心投影の場合
のみ存在し、3次元位置Cで表すこととする。)。
【0103】前者の投影スクリーン上の面積を指標とし
て信頼性重みを算出する方法では、視線方向に対する微
小な立体角を用いて、3次元物体の表面上の一定面積が
投影スクリーン上で占める面積を評価する。中心投影と
平行投影の各々の場合における、信頼性重みwsの評価
式を、以下に示す。但し、以下の各式において、〈x,
y〉はベクトルx及びyの内積を表すものとする。
【0104】
【数3】
【0105】
【数4】
【0106】また、後者の算出方法では、物体表面の法
線方向と視線方向のなす角θを用いて、物体表面の法線
方向と視線方向がどの程度一致しているかを評価する。
中心投影と平行投影の各々の場合における、信頼性重み
wθの評価式を以下に示す。
【0107】
【数5】
【0108】
【数6】
【0109】再び図5に戻って、重み付き画像生成の処
理手順について説明する。ステップS23では、必要に
応じて、ユーザ自らが各画素の重みを入力する。入力操
作は入力部12を介して行われる。投影画像中の物体の
3次元形状データや投影パラメータが不明な場合や、所
与の3次元形状データと投影パラメータから算出された
重みを修正する必要がある場合には、このステップでユ
ーザ入力が行われる。
【0110】最後に、ステップS24において、生成さ
れた重み付き画像が出力され、記憶部51(前述)に一
時保管される。
【0111】さらに、図8には、入力画像が3次元CG
によって描画された図形モデルである場合などのよう
に、3次元物体の形状と表面の色情報が所定の計算処理
等により完全に分っている場合のデータフローを示して
いる。
【0112】この場合、まず、3次元物体の形状データ
や色情報と、投影パラメータが投影画像生成部22に入
力される。投影画像生成部22では、指定された投影パ
ラメータに投影されるべき画像を所定の描画処理等によ
って生成して、これを投影画像として、重み付き画像生
成部21に入力する。
【0113】重み付き画像生成部21では、さらに、3
次元物体の形状データや色情報と、投影パラメータ、画
素重みを入力して、上述と同様の処理により重み付き画
像を生成する。生成された重み付き画像は、記憶部51
に一旦保管される。
【0114】なお、上述した画像重み算出部21や投影
画像生成部22の実体は、専用のハードウェア装置であ
る他、演算処理部11において実行されるプログラム・
コードであってもよい。
【0115】次に、画像変形部11Bについて詳解す
る。図9には、画像変形部11Bにおけるデータの入出
力フローを模式的に示している。同図に示すように、画
像変形部11Bは、変形処理部31と、画像重み再算出
部32と、変形重み算出部33という機能モジュールで
構成される。以下、同図を参照しながら説明する。
【0116】画像変形部11Bは、重み付き画像生成部
11Aによって生成された重み付き画像と、この入力画
像を変形するための変形パラメータと、後の画像合成工
程でこの画像と合成される他の重み付き画像に対する変
形パラメータとを入力に持つ。
【0117】変形パラメータは、「変形オフセット」と
「3次元形状+投影パラメータ」の2種類で構成され
る。変形オフセットとは、変形後の画像が変形前の画像
中の各画素に対してXY各軸方向に何画素分移動するか
を表した2次元パラメータ(Δx,Δy)である。ま
た、3次元形状+投影パラメータは、投影画像中に映し
出された物体の3次元形状に関する幾何データ等と、変
形前の画像の投影パラメータ、及び、所望の変形を与え
る投影パラメータとで構成される。
【0118】変形処理部31は、記憶部51から取り出
した重み付き画像を変形パラメータに応じて画像変形す
る。このとき、変形前後の画像の対応関係に従って、変
形後の重み付き画像の各画素についての信頼性重みを算
出する。
【0119】例えば、図10に示す例では、元画像A1
は、各画素毎に色濃度値を持った画像データと、各画素
毎の重みに関するデータで構成される。同図では、画素
が持つ信頼性重みの値の大小に応じた明暗を付けて表現
している。この元画像A1中の物体は変形オフセット
(Δx,Δy)だけ移動し、さらに、投影画像中に映し
出された物体の3次元形状に関する幾何データ等と、変
形前の画像の投影パラメータ、及び、所望の変形を与え
る投影パラメータに従って、変形処理が行われる。元画
像A1は、別の投影方向から投影された画像A2に変形
される。このとき、変形前後における画像中の物体の対
応関係に従って、変形画像A2中の各画素についての信
頼性重みが求められる。
【0120】変形重み算出部33は、変形度合いに応じ
た変形重みを算出する。例えば、図1に示す例で、重み
付き変形画像A2を他の重み付き変形画像B2と合成し
て合成画像(A2+B2)を生成する場合、元画像A1
又はB1のうちいずれの方により類似した合成画像(A
2+B2)を生成するかという変形度合いに応じて、画
像A2に付与すべき変形重みが決定される。
【0121】画像重み再算出部32は、変形処理部31
によって求められた信頼性重みと、変形重み算出部33
によって求められた変形重みとを合わせた重みが、各画
素毎に算出される。算出した各画素の重みと変形処理後
の画像からなる重み付き変形画像が、画像変形部11B
から出力され、記憶部52に一時的に保管される。
【0122】図11には、画像変形部11Bにおいて実
行される重み付き画像の変形処理の手順をフローチャー
トの形式で示している。以下、このフローチャートの各
ステップについて説明する。
【0123】まず、ステップS31では、変形パラメー
タを用いて、重み付き画像を変形する。重み付き画像の
変形処理ステップS31は、さらに、ステップS41〜
S43に細分化される。
【0124】ステップS41では、変形後の画像を保存
するための画像領域を確保する。ステップS42では、
変形パラメータを用いて、入力画像と画像領域の対応関
係を求める。次いで、ステップS43では、確保した画
像領域中の各画素の色濃度値と重みを求める。ここで求
められる重みは、各画素の信頼性を示す信頼性重みであ
り、先行ステップS42で求めた対応関係に従って、入
力画像の各画素の重みから求められる。
【0125】ステップS32では、変形後の画像の各画
素について変形重みを算出する。変形重みは、変形パラ
メータに依存して算出される。したがって、使用する変
形パラメータが変形オフセットか、又は、3次元形状+
投影パラメータであるかによって、算出方法が異なる。
さらに、重み付き画像を変形処理するのに用いた変形パ
ラメータと同画像内の物体の3次元形状から変形重みを
計算するか、又は、重み付き画像を変形処理するのに用
いた変形パラメータと他の重み付き画像についての変形
パラメータとの比較によって計算するかによっても、変
形重みの算出方法が異なる。
【0126】図12及び図13には、変形オフセットを
変形パラメータに用いた場合の変形重みの算出方法を模
式的に図解している。
【0127】このうち、図12は、重み付き画像を変形
処理するのに用いた変形オフセットと同画像内の物体の
3次元形状から変形重みを計算する方法について図解し
ている。この場合、ステップS31において使用した変
形パラメータを用いて変形重みを求める方法としては、
変形前後での面積の縮小率を変形重みとして用いる方法
と、変形オフセットの長さの逆数を変形重みとする方法
の2通りが考えられる。各画素の移動量m=(Δx,Δ
y)とし、変形量のxy各方向の微小成分を夫々、dm
/dx=t(x1,y1)及びdm/dy=t(x2,
y2)とすれば、前者の面積縮小率を用いる算出方法で
は、変形重みwmは下式によって表される。
【0128】
【数7】
【0129】また、後者の変形オフセットの長さを用い
る算出方法では、変形重みは下式によって表される。
【0130】
【数8】
【0131】また、図13は、画像を変形処理するのに
用いた変形オフセットと他の重み付き画像についての変
形オフセットとの比較によって計算する方法について図
解している。この場合、変形画像の各画素毎に、変形オ
フセットの長さが最小となるものから3個目までの変形
オフセットを探索し、この3個の変形オフセットによっ
て変形処理される画素の重みを、これら変形オフセット
によって構成される図示の3角形の内分比により決定す
る。各変形オフセットによって形成される各3角形の面
積を、図示の通りそれぞれS1,S2,S3とすると、
それぞれの変形重みwm1,wm2,2m3は下式のよ
うに表される。
【0132】
【数9】
【0133】他方、図14及び図15には、物体の3次
元形状データ+投影パラメータを変形パラメータに用い
た場合の変形重みの算出方法を模式的に図解している。
【0134】このうち図14は、重み付き画像を変形処
理するのに用いた変形パラメータと同画像内の物体の3
次元形状から変形重みを計算する方法について図解して
いる。この場合、ステップS31において使用した変形
パラメータを用いて変形重みを求める方法としては、3
次元物体表面上の単位面積がスクリーン上に投影される
面積の減少度合いから変形重みとして用いる方法と、視
線方向の変化から変形重みを求める方法の2通りが考え
られる。前者の算出方法の場合、投影方法によって面積
変化に影響するパラメータが異なる(前述及び図6、図
7を参照のこと)ことから、変形重みの算出方法も相違
する。立体角を用いて考えた場合、変形重みwmは、各
投影方法において以下のように表される。
【0135】
【数10】
【0136】
【数11】
【0137】また、後者の視線方向の変化から変形重み
を求める方法の場合、元画像の視線方向V1と所望の変
形を与える視線方向V2のなす角度をθとし、両方向が
一致する程度をcosθ又は1/θで表すようにする。
この場合、中心投影、平行投影の各々の投影方法におけ
る変形重みは以下の式で表される。
【0138】
【数12】
【0139】
【数13】
【0140】但し、上記の各式において、投影方向V
1,投影中心C1,投影方向(回転行列)R1は夫々、
元画像の投影パラメータであり、また、投影方向V2,
投影中心C2,投影方向(回転行列)R2は夫々、元画
像の変形に用いる投影パラメータである。
【0141】また、図15は、画像を変形処理するのに
用いた変形パラメータと他の重み付き画像についての変
形パラメータとの比較によって計算する方法について図
解している。同図において、変形の結果、変形画像中の
ある1つの画素Qtに移動される各元画像A1,A2,
A3上の対応画素をそれぞれ画素Q1,Q2,Q3とす
る。また、各画素Q1,Q2,Q3に対する視線方向を
それぞれV1,V2,V3とし、変形画像中の画素Qt
に対する視線方向をVtとする。
【0142】図15に示す例の場合、変形画像の各画素
毎に、所望の変形画像を得るための視線方向に最も近い
視線方向を持つ変形パラメータを3個探索する。そし
て、この3個の変形パラメータによって変形処理される
画素の重みを、視線方向によって構成される図示の3角
形の内分比により変形重みを決定する。各変形オフセッ
トによって形成される3角形の面積を、夫々S1,S
2,S3とすると、夫々の変形重みwm1,wm2,2
m3は下式のように表される。、視線方向によって形成
される3角形は、図示の通り、単位球面上で、V1,V
2,V3,Vtのうちの2点を通る大円で囲まれる球面
3角形であってもよい。
【0143】
【数14】
【0144】再び、図11に戻って、画像変形の処理手
順について説明する。ステップS33では、ステップS
31で求めた信頼性重みと、ステップS32で求めた変
形重みとから、各画素毎の重みwを再計算する。
【0145】本実施例では、ステップS31で求めた信
頼性重みw1(ws又はwθ)と、ステップS32で求
めた変形重みw2(=wm)の積w1×w2を最終的な
画素の重みwとすることとする。但し、積ではなく、両
重みの和w1+w2を重みwとして用いても、本発明は
同様に作用する。
【0146】また、ステップS32では視線方向の変化
から変形重みを計算する方法(図14、[数12]及び
[数13]を参照のこと)を採用し、且つ、ステップS
33では重み再計算方法w=w1×w2を採用した場
合、3次元コンピュータ・グラフィックスの光源計算付
きテクスチャ・マッピング処理を以下のように実行する
ことにより、重みwの計算処理を高速化することができ
る。
【0147】まず、ステップS31で求めた変形画像の
信頼性重みをテクスチャとしてロードする。次いで、変
形画像内の物体の3次元形状を記述したポリゴン・デー
タの面法線を、変形前の各画素への視線方向とする。さ
らに、光源計算処理では、拡散成分のみの演算を行うよ
うに設定して、最大輝度が1.0になるようにする。こ
の結果、光源計算処理で得られる描画色は、[数12]
及び[数13]における内積の値となる。
【0148】OpenGLが用意するAPI(Appl
ication Programming Inte
rface)のうち、光源計算の結果の色とテクスチャ
の色とを乗算する処理を行うGLTextEnv(GL
_TEXTURE_ENV_MODE,GL_MODU
LATE)で、テクスチャ・マッピングのモード設定を
行えば、グラフィックス・ライブラリを用いて重みwの
計算処理を行うことができる。
【0149】なお、OpenGLは、米シリコン・グラ
フィックス社が定めた2次元及び3次元グラフィックス
用のAPIであり、点、線、多角形などのプリミティブ
の描画のような基本機能から、テクスチャ・マッピング
や多項式の評価に至る広範囲のグラフィックス機能をサ
ポートしている(周知)。
【0150】次に、画像合成部11Cにおいて実行され
る画像合成処理について説明する。図16には、この画
像処理の手順をフローチャートの形式で示している。以
下、このフローチャートの各ステップについて説明す
る。
【0151】まず、ステップS51において、結果画像
における画素毎の色濃度値を、合成前の各々の重み付き
画像における色濃度値を基に計算する。この色濃度値計
算は、S51A,S51B,及びS51Cという3つの
サブステップで構成される。
【0152】ステップS51Aでは、全ての合成前の重
み付き画像における対応画素の重みを加算して、結果画
像における各画素の重みの合計値Σwを求める。
【0153】ステップS51Bでは、合成前の重み付き
画像の各々について、各画素の重みwを合計値Σwで除
してblend係数αを求め(いわゆる正規化処理であ
る)、その画素の色濃度値をα倍する。
【0154】ステップS51Cでは、合成前の各重み付
き画像における対応画素のα倍された色濃度値を加算し
て、結果画像における画素の色濃度値とする。
【0155】次いで、ステップS52では、算出された
各画素の色濃度値を纏めて、結果画像として出力する。
結果画像は、記憶部53に一時保管される。
【0156】[追補]以上、特定の実施例を参照しなが
ら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や
代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示とい
う形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈
されるべきではない。本発明の要旨を判断するために
は、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきで
ある。
【0157】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
元画像の各々が持つ信頼性を考慮して良好な合成画像を
生成することができる、優れた画像合成方法、画像合成
装置、及びプログラム提供媒体を提供することができ
る。
【0158】また、本発明によれば、元画像中の各画素
毎の信頼性を考慮して良好な合成画像を生成することが
できる、優れた画像合成方法、画像合成装置、及びプロ
グラム提供媒体を提供することができる。
【0159】本発明に係る画像合成処理によれば、画像
の各画素に対する信頼性の評価を行い、各画素毎の重み
を算出することができる。また、画像を変形したときの
変形度合いの評価を行い、変形度合いに応じた画素毎の
重みを算出することができる。
【0160】さらに、本発明に係る画像合成処理によれ
ば、複数の画像を変形し、各画像における画素単位での
信頼性を示す信頼性重みと、変形度合いに応じた変形重
みの双方に反映した合成画像を得ることができる。
【0161】本発明により、従来は考慮されていなかっ
た画素毎の信頼性を反映しながら、画像に変形を加えて
合成する画像合成処理が可能となる。したがって、カメ
ラに正対していないためにつぶれてしまった模様など、
信頼性の低い画素の合成画像への悪影響を低く抑えるこ
とができ、良好な結果画像を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実現するのに適した画像合成装置10
のハードウェア構成を模式的に示した図である。
【図2】画像合成システム10上で画像合成・変形処理
を実行する場合におけるデータの流れを模式的に示した
図である。
【図3】画像合成システム10において実行される画像
合成処理の手順を示したフローチャートである。
【図4】重み付き画像生成部11Aにおけるデータの入
出力フローを模式的に示した図である。
【図5】重み付き画像生成部11Aにおいて実行される
重み付き画像生成処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図6】中心投影、平行投影の各々の投影方法における
投影パラメータを図解したものである。
【図7】信頼性重みを算出する方法を図解したものであ
る。
【図8】3次元CGモデルのように、物体の3次元形状
と投影パラメータが計算などにより完全に分っている場
合における、重み付き画像生成部11Aにおけるデータ
の入出力フローを模式的に示した図である。
【図9】画像変形部11Bにおけるデータの入出力フロ
ーを模式的に示した図である。
【図10】変形パラメータに応じて、元の重み付き画像
A1が変形処理されて、重み付き変形画像A2が得られ
る様子を模式的に示した図である。
【図11】画像変形部11Bにおいて実行される重み付
き画像の変形処理の手順を示したフローチャートであ
る。
【図12】変形後画像の各画素についての変形重みを算
出する方法を模式的に図解したものであり、より具体的
には、変形オフセットを変形パラメータに用いた場合に
おいて、重み付き画像を変形処理するのに用いた変形オ
フセットと同画像内の物体の3次元形状に基づいて変形
重みを計算する方法を模式的に図解したものである。
【図13】変形後画像の各画素についての変形重みを算
出する方法を模式的に図解したものであり、より具体的
には、変形オフセットを変形パラメータに用いた場合に
おいて、画像を変形処理するのに用いた変形オフセット
と他の重み付き画像についての変形オフセットとの比較
によって計算する方法を模式的に図解したものである。
【図14】変形後画像の各画素についての変形重みを算
出する方法を模式的に図解したものであり、より具体的
には、3次元形状データ+投影パラメータを変形パラメ
ータに用いた場合において、重み付き画像を変形処理す
るのに用いた変形パラメータと同画像内の物体の3次元
形状に基づいて変形重みを計算する方法を模式的に図解
したものである。
【図15】変形後画像の各画素についての変形重みを算
出する方法を模式的に図解したものであり、より具体的
には、3次元形状データ+投影パラメータを変形パラメ
ータに用いた場合において、画像を変形処理するのに用
いた変形パラメータと他の重み付き画像についての変形
パラメータとの比較によって計算する方法を模式的に図
解したものである。
【図16】画像合成部11Cにおいて実行される画像合
成処理の手順を示したフローチャートである。
【図17】Morphing処理の手順を模式的に図解
したものである。
【図18】Morphing処理の手順を模式的に図解
したものである。
【符号の説明】
10…画像合成システム 11…演算処理部 12…入力部 13…表示部 14…外部記憶装置 15…メディア・ドライブ 16…カメラ 17…カメラ・インターフェース 18…ネットワーク・インターフェース 21…画像重み算出部 22…投影画像生成部 31…変形処理部 32…画像重み再算出部 33…変形重み算出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 戸塚 卓志 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 浅利 直介 東京都品川区東五反田1丁目14番10号 株 式会社ソニー木原研究所内 Fターム(参考) 5B050 BA09 BA18 EA07 EA13 EA19 EA28 FA02 5B057 CD11 CE08 DA16 DC03 DC04 DC08 5B080 AA01 AA06 AA13 FA08 5C076 AA11 AA12 AA23 AA26 BA06

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2以上の画像を合成して新しい画像を生
    成する画像合成方法であって、 複数の重み付き画像を生成する重み付き画像生成ステッ
    プと、 生成された複数の重み付き画像を変形して重み付き変形
    画像を生成するとともに、変形度合いに応じて重みを再
    計算する画像変形ステップと、 再計算された重みに従って複数の重み付き変形画像どう
    しを合成する画像合成ステップと、を具備することを特
    徴とする画像合成方法。
  2. 【請求項2】 前記重み付き画像生成ステップは、画素
    が持つデータの信頼性に従って画素毎に信頼性重みを与
    えるサブステップを含むことを特徴とする請求項1に記
    載の重み付き画像合成方法。
  3. 【請求項3】 前記重み付き画像生成ステップは、元画
    像を入力するサブステップと、元画像中の各画素が持つ
    データの信頼性に従って画素毎に信頼性重みを与えるサ
    ブステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の重
    み付き画像合成方法。
  4. 【請求項4】 前記重み付き画像生成ステップは、元画
    像中に含まれる物体の3次元形状データと投影パラメー
    タに基づいて各画素の信頼性を求め、画素毎に信頼性重
    みを与えるサブステップを含むことを特徴とする請求項
    1に記載の重み付き画像合成方法。
  5. 【請求項5】 元画像が平行投影に従った投影画像を含
    む場合は、投影方向、投影スクリーンの中心位置の3次
    元座標、投影スクリーン上の投影画像の縦横方向とピク
    セル解像度からなる投影パラメータを用い、元画像が中
    心投影に従った投影画像を含む場合は、投影中心の3次
    元座標、投影方向、投影スクリーンと投影中心との距
    離、投影スクリーン上の投影画像の縦横方向とピクセル
    解像度、画像の中心位置からなる投影パラメータを用い
    ることを特徴とする請求項4に記載の画像合成方法。
  6. 【請求項6】 前記3次元形状データは、 3次元位置を持つ複数の頂点からなるポリゴン(多面
    体)によって表現された形状データ、 物体表面と投影情報の基準点又は面(投影中心や投影ス
    クリーンなど)との距離を画像によって表現された形状
    データ、又は、 制御点によって表現された形状データのいずれかである
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像合成方法。
  7. 【請求項7】 前記の画素毎に信頼性重みを与えるサブ
    ステップは、3次元物体表面上の単位面積が投影スクリ
    ーン上に投影された面積、又は、3次元物体表面の法線
    方向と視線方向の一致度合いのいずれかに基づいて信頼
    性重みを評価することを特徴とする請求項4に記載の画
    像合成方法。
  8. 【請求項8】 前記画像変形ステップは、 外部入力された変形パラメータを用いて重み付き画像を
    変形するサブステップと、 変形パラメータが表す変形度合いに応じて、変形処理後
    の重み付き画像の各画素が持つ変形重みを算出するサブ
    ステップと、 生成時の重み付き画像が持つ重みと算出された変形重み
    とから、変形処理後の重み付き画像の各画素についての
    重みを再計算するサブステップと、を含むことを特徴と
    する請求項1に記載の画像合成方法。
  9. 【請求項9】 変形パラメータとして、 重み付き画像の変形処理時における各画素の移動量(Δ
    x,Δy)を記述した変形オフセット、又は、 重み付き画像生成時の投影パラメータと投影画像内の物
    体の3次元形状と所望の変形画像を得るための投影パラ
    メータ、のうちいずれか一方を用いることを特徴とする
    請求項8に記載の画像合成方法。
  10. 【請求項10】 前記の変形重みを算出するサブステッ
    プは、変形処理される重み付き画像に対する変形パラメ
    ータの他に、前記の重み付き画像生成ステップで生成さ
    れた他の重み付き画像に対する変形パラメータを使用す
    ることを特徴とする請求項8に記載の画像合成方法。
  11. 【請求項11】 前記の変形重みを算出するサブステッ
    プは、変形オフセットを変形パラメータとして用い、且
    つ、以下のいずれかの値により各画素の変形度合いを評
    価して変形重みを付与することを特徴とする請求項8に
    記載の画像合成方法。 (1)変形前後での面積の減少量 (2)変形オフセットの長さの逆数 (3)他の重み付き画像に対する変形パラメータを用い
    る場合は、変形オフセットを最短のものから3つ選択
    し、該3つに入らなければ重みをゼロとし、入れば該3
    つの変形オフセットで形成される3角形の内分比
  12. 【請求項12】 前記の変形重みを算出するサブステッ
    プは、投影画像内の物体の3次元形状と投影パラメータ
    を変形パラメータとして用い、且つ、以下のいずれかの
    値により各画素の変形度合いを評価して変形重みを付与
    することを特徴とする請求項8に記載の画像合成方法。 (1)変形前後での面積の減少量 (2)視線方向の一致度合い (3)他の重み付き画像に対する変形パラメータを用い
    る場合は、視線方向の一致度合いが高いのものから3つ
    選択し、該3つに入らなければ重みをゼロとし、入れば
    該3つの視線方向で形成される3角形若しくは球面3角
    形の内分比
  13. 【請求項13】 前記の各画素についての重みを再計算
    するサブステップは、変形処理後の重み付き画像におけ
    る各画素の重みと、前記の変形重みを算出するサブステ
    ップで算出された変形重みとを積算又は合算することに
    より各画素の重みを再計算することを特徴とする請求項
    8に記載の画像合成方法。
  14. 【請求項14】 前記画像合成ステップは、変形処理後
    の複数の重み付き画像を入力して、各画像上で同じ位置
    の画素の色濃度値を重み付き平均処理して、該平均値を
    結果画像上の同一位置の画素における色濃度値とするこ
    とにより合成処理することを特徴とする請求項1に記載
    の画像合成方法。
  15. 【請求項15】 2以上の画像を合成して新しい画像を
    生成する画像合成方法であって、(a)2以上の元画像
    を取得するステップと、(b)元画像の各々に対して、
    各画素が持つデータの信頼性に従って画素毎に信頼性重
    みを与えるステップと、(c)元画像の各々に対して、
    変形度合いに従って変形重みを計算するステップと、
    (d)信頼性重み及び変形重みに基づいて画素毎の重み
    を再計算するステップと、(e)再計算された画素毎の
    重みに従って各画像を合成するステップと、を具備する
    ことを特徴とする画像合成方法。
  16. 【請求項16】 2以上の画像を合成して新しい画像を
    生成する画像合成方法であって、 各元画像に対して、画素が持つデータの信頼性に従って
    画素毎に信頼性重みを与えるステップと、 各画素の信頼性重みを考慮しながら、元画像どうしを合
    成するステップと、を含むことを特徴とする画像合成方
    法。
  17. 【請求項17】 2以上の画像を合成して新しい画像を
    生成する画像合成装置であって、 複数の重み付き画像を生成する重み付き画像生成手段
    と、 生成された複数の重み付き画像を変形して重み付き変形
    画像を生成するとともに、変形度合いに応じて重みを再
    計算する画像変形手段と、 再計算された重みに従って複数の重み付き変形画像どう
    しを合成する画像合成手段と、を具備することを特徴と
    する画像合成装置。
  18. 【請求項18】 前記重み付き画像生成手段は、画素が
    持つデータの信頼性に従って画素毎に信頼性重みを与え
    ることを特徴とする請求項17に記載の重み付き画像合
    成装置。
  19. 【請求項19】 前記重み付き画像生成手段は、元画像
    を入力する手段と、元画像中の各画素が持つデータの信
    頼性に従って画素毎に信頼性重みを与える手段を含むこ
    とを特徴とする請求項17に記載の重み付き画像合成装
    置。
  20. 【請求項20】 前記重み付き画像生成手段は、元画像
    中に含まれる物体の3次元形状データと投影パラメータ
    に基づいて各画素の信頼性を求め、画素毎に信頼性重み
    を与える手段を含むことを特徴とする請求項17に記載
    の重み付き画像合成装置。
  21. 【請求項21】 元画像が平行投影に従った投影画像を
    含む場合は、投影方向、投影スクリーンの中心位置の3
    次元座標、投影スクリーン上の投影画像の縦横方向とピ
    クセル解像度からなる投影パラメータを用い、元画像が
    中心投影に従った投影画像を含む場合は、投影中心の3
    次元座標、投影方向、投影スクリーンと投影中心との距
    離、投影スクリーン上の投影画像の縦横方向とピクセル
    解像度、画像の中心位置からなる投影パラメータを用い
    ることを特徴とする請求項20に記載の画像合成装置。
  22. 【請求項22】 前記3次元形状データは、 3次元位置を持つ複数の頂点からなるポリゴン(多面
    体)によって表現された形状データ、 物体表面と投影情報の基準点又は面(投影中心や投影ス
    クリーンなど)との距離を画像によって表現された形状
    データ、又は、 制御点によって表現された形状データのいずれかである
    ことを特徴とする請求項20に記載の画像合成装置。
  23. 【請求項23】 前記の画素毎に信頼性重みを与える手
    段は、3次元物体表面上の単位面積が投影スクリーン上
    に投影された面積、又は、3次元物体表面の法線方向と
    視線方向の一致度合いのいずれかに基づいて信頼性重み
    を評価することを特徴とする請求項20に記載の画像合
    成装置。
  24. 【請求項24】 前記画像変形手段は、 外部入力された変形パラメータを用いて重み付き画像を
    変形する手段と、 変形パラメータが表す変形度合いに応じて、変形処理後
    の重み付き画像の各画素が持つ変形重みを算出する手段
    と、 生成時の重み付き画像が持つ重みと算出された変形重み
    とから、変形処理後の重み付き画像の各画素についての
    重みを再計算する手段と、を含むことを特徴とする請求
    項17に記載の画像合成装置。
  25. 【請求項25】 変形パラメータとして、 重み付き画像の変形処理時における各画素の移動量(Δ
    x,Δy)を記述した変形オフセット、又は、 重み付き画像生成時の投影パラメータと投影画像内の物
    体の3次元形状と所望の変形画像を得るための投影パラ
    メータ、のうちいずれか一方を用いることを特徴とする
    請求項24に記載の画像合成装置。
  26. 【請求項26】 前記の変形重みを算出する手段は、変
    形処理される重み付き画像に対する変形パラメータの他
    に、前記の重み付き画像生成ステップで生成された他の
    重み付き画像に対する変形パラメータを使用することを
    特徴とする請求項24に記載の画像合成装置。
  27. 【請求項27】 前記の変形重みを算出する手段は、変
    形オフセットを変形パラメータとして用い、且つ、以下
    のいずれかの値により各画素の変形度合いを評価して変
    形重みを付与することを特徴とする請求項24に記載の
    画像合成装置。 (1)変形前後での面積の減少量 (2)変形オフセットの長さの逆数 (3)他の重み付き画像に対する変形パラメータを用い
    る場合は、変形オフセットを最短のものから3つ選択
    し、該3つに入らなければ重みをゼロとし、入れば該3
    つの変形オフセットで形成される3角形の内分比
  28. 【請求項28】 前記の変形重みを算出する手段は、投
    影画像内の物体の3次元形状と投影パラメータを変形パ
    ラメータとして用い、且つ、以下のいずれかの値により
    各画素の変形度合いを評価して変形重みを付与すること
    を特徴とする請求項24に記載の画像合成装置。 (1)変形前後での面積の減少量 (2)視線方向の一致度合い (3)他の重み付き画像に対する変形パラメータを用い
    る場合は、視線方向の一致度合いが高いのものから3つ
    選択し、該3つに入らなければ重みをゼロとし、入れば
    該3つの視線方向で形成される3角形若しくは球面3角
    形の内分比
  29. 【請求項29】 前記の各画素についての重みを再計算
    する手段は、変形処理後の重み付き画像における各画素
    の重みと、前記の変形重みを算出する手段で算出された
    変形重みとを積算又は合算することにより各画素の重み
    を再計算することを特徴とする請求項24に記載の画像
    合成装置。
  30. 【請求項30】 前記画像合成手段は、変形処理後の複
    数の重み付き画像を入力して、各画像上で同じ位置の画
    素の色濃度値を重み付き平均処理して、該平均値を結果
    画像上の同一位置の画素における色濃度値とすることに
    より合成処理することを特徴とする請求項17に記載の
    画像合成装置。
  31. 【請求項31】 2以上の画像を合成して新しい画像を
    生成する画像合成装置であって、(a)2以上の元画像
    を取得する手段と、(b)元画像の各々に対して、各画
    素が持つデータの信頼性に従って画素毎に信頼性重みを
    与える手段と、(c)元画像の各々に対して、変形度合
    いに従って変形重みを計算する手段と、(d)信頼性重
    み及び変形重みに基づいて画素毎の重みを再計算する手
    段と、(e)再計算された画素毎の重みに従って各画像
    を合成する手段と、を具備することを特徴とする画像合
    成装置。
  32. 【請求項32】 2以上の画像を合成して新しい画像を
    生成する画像合成装置であって、 各元画像に対して、画素が持つデータの信頼性に従って
    画素毎に信頼性重みを与える手段と、 各画素の信頼性重みを考慮しながら、元画像どうしを合
    成する手段と、を含むことを特徴とする画像合成装置。
  33. 【請求項33】 2以上の画像を合成して新しい画像を
    生成するための処理をコンピュータ・システム上で実行
    せしめるコンピュータ・プログラムを有形的且つコンピ
    ュータ可読な形式で提供するプログラム提供媒体であっ
    て、前記コンピュータ・プログラムは、 複数の重み付き画像を生成する重み付き画像生成ステッ
    プと、 生成された複数の重み付き画像を変形して重み付き変形
    画像を生成するとともに、変形度合いに応じて重みを再
    計算する画像変形ステップと、 再計算された重みに従って複数の重み付き変形画像どう
    しを合成する画像合成ステップと、を具備することを特
    徴とするプログラム提供媒体。
  34. 【請求項34】 前記重み付き画像生成ステップは、画
    素が持つデータの信頼性に従って画素毎に信頼性重みを
    与えるサブステップを含むことを特徴とする請求項33
    に記載のプログラム提供媒体。
  35. 【請求項35】 2以上の画像を合成して新しい画像を
    生成するための処理をコンピュータ・システム上で実行
    せしめるコンピュータ・プログラムを有形的且つコンピ
    ュータ可読な形式で提供するプログラム提供媒体であっ
    て、前記コンピュータ・プログラムは、(a)2以上の
    元画像を取得するステップと、(b)元画像の各々に対
    して、各画素が持つデータの信頼性に従って画素毎に信
    頼性重みを与えるステップと、(c)元画像の各々に対
    して、変形度合いに従って変形重みを計算するステップ
    と、(d)信頼性重み及び変形重みに基づいて画素毎の
    重みを再計算するステップと、(e)再計算された画素
    毎の重みに従って各画像を合成するステップと、を具備
    することを特徴とするプログラム提供媒体。
  36. 【請求項36】 2以上の画像を合成して新しい画像を
    生成するための処理をコンピュータ・システム上で実行
    せしめるコンピュータ・プログラムを有形的且つコンピ
    ュータ可読な形式で提供するプログラム提供媒体であっ
    て、前記コンピュータ・プログラムは、 各元画像に対して、画素が持つデータの信頼性に従って
    画素毎に信頼性重みを与えるステップと、 各画素の信頼性重みを考慮しながら、元画像どうしを合
    成するステップと、を含むことを特徴とするプログラム
    提供媒体。
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