JP2000346338A - Bfg予熱装置 - Google Patents

Bfg予熱装置

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JP2000346338A
JP2000346338A JP11152576A JP15257699A JP2000346338A JP 2000346338 A JP2000346338 A JP 2000346338A JP 11152576 A JP11152576 A JP 11152576A JP 15257699 A JP15257699 A JP 15257699A JP 2000346338 A JP2000346338 A JP 2000346338A
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Japan
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bfg
evaporator
condenser
heat exchanger
exhaust gas
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JP11152576A
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English (en)
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Masaharu Watabe
正治 渡部
Hidetoshi Aiki
英鋭 相木
Tomohiro Onoe
智浩 尾上
Yasushi Nakajima
靖史 中嶋
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/34Indirect CO2mitigation, i.e. by acting on non CO2directly related matters of the process, e.g. pre-heating or heat recovery

Abstract

(57)【要約】 【課題】 BFG流量が0%から100%の間で変化し
ても損傷を受けることなく運用可能なBFG予熱装置を
提供すること。 【解決手段】 加熱流体として燃焼器からの排ガスを流
通させる煙道に配設された蒸発器と、燃焼器へ供給され
る被加熱流体としてBFGを流通させるBFGダクトに
配設された凝縮器とを備え、蒸発器において排ガスとの
熱交換により発生した蒸気を凝縮器に供給し、凝縮器に
おいてBFGとの熱交換により凝縮した凝縮水を蒸発器
へ自然対流により循環させるBFG予熱装置において、
BFG予熱装置の系内圧力または系内温度が所定値以上
となったときに、蒸発器内の液面レベルまたは圧力を調
節して蒸発器における熱交換量を調節できるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、BFGを主燃料と
するボイラやガスタービンのためのBFG予熱装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】製鉄所の高炉からは未燃のCOを含む高
炉ガス(以下、BFGと記載する)が発生するが、これ
を主燃料としたボイラプラントやガスタービンプラント
を備えた発電設備が利用されている。BFGは発熱量が
低く通常の燃焼方法では安定させて燃焼させることが難
しいために、一般的にBFGは燃焼器に供給する前にB
FG予熱装置により予熱される。また、BFGは燃焼に
必要な空気量も天然ガスや石油ガス等に比べ少なくなる
ので、特にBFG焚きボイラプラントでは、空気予熱器
によりボイラの排ガスとの熱交換を通じて燃焼用空気を
予熱しても、排ガス温度を十分に低減することができな
い。これを補うためにもBFGをボイラからの排ガスで
予熱することが一般的に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】BFGは製鉄所におけ
る製銑工程の副生物であり、生成量が常に一定している
とは限らず、そのために、BFGの生成量と電力需要と
の間にミスマッチが生じ得る。これを補償するためにB
FGと天然ガス、石油ガスまたはコークス炉ガス(以
下、COGと記載する)等の他の気体燃料との混焼や、
BFGを全く利用せずに天然ガス、石油ガスまたはCO
Gの専焼も行われる。
【0004】こうした場合、BFG予熱装置を流通する
BFGの流量が、通常の作動状態よりも著しく低下した
り、全くBFGが供給されない運用が生じる。BFG予
熱装置にとってはBFGは冷却流体であり、BFGの流
量が低下または停止されると、BFG予熱装置の温度が
通常よりも高くなり、BFG予熱装置内の圧力も高くな
る。
【0005】本発明は、BFG流量が0%から100%
の間で変化しても損傷を受けることなく運用可能なBF
G予熱装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、燃焼器からの排ガスを流通させる煙道に配設された
蒸発器と、前記燃焼器へ供給されるBFGを流通させる
BFGダクトに配設された凝縮器とを備え、前記蒸発器
において排ガスとの熱交換により発生した蒸気を前記凝
縮器に供給し、前記凝縮器においてBFGとの熱交換に
より凝縮した凝縮水を前記蒸発器へ循環させ、前記排ガ
スを加熱流体とし前記BFGを被加熱流体として前記B
FGを予熱するBFG予熱装置において、前記BFG予
熱装置の系内圧力または系内温度が所定値以上となった
ときに、前記蒸発器内の液面レベルを低減して、蒸発器
における熱交換量を低減することを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の本発明は、燃焼器からの
排ガスを流通させる煙道に配設された蒸発器と、前記燃
焼器へ供給されるBFGを流通させるBFGダクトに配
設された凝縮器とを備え、前記蒸発器において排ガスと
の熱交換により発生した蒸気を前記凝縮器に供給し、前
記凝縮器においてBFGとの熱交換により凝縮した凝縮
水を前記蒸発器へ循環させ、前記排ガスを加熱流体とし
前記BFGを被加熱流体として前記BFGを予熱するB
FG予熱装置において、前記蒸発器は前記煙道内に配設
された複数の蒸発器ユニットを有し、前記凝縮器は前記
BFGダクト内に配設された複数の蒸発器ユニットを有
しており、前記蒸発器ユニットと前記凝縮器ユニット
は、各々対応させて互いに接続されて複数の熱交換器ユ
ニットを形成しており、前記BFG予熱装置の系内圧力
または系内温度が所定値以上となったときに、前記複数
の熱交換器ユニットの少なくとも1つの熱交換器ユニッ
トを選択して、その熱交換作用を停止させることを特徴
とする。
【0008】前記選択された熱交換器ユニットの循環作
用を停止させ、或いは、前記選択された熱交換器ユニッ
トの水を抜くことにより熱交換作用を停止させることが
できる。
【0009】請求項5に記載の本発明は、燃焼器からの
排ガスを流通させる煙道に配設された蒸発器と、前記燃
焼器へ供給されるBFGを流通させるBFGダクトに配
設された凝縮器とを備え、前記蒸発器において排ガスと
の熱交換により発生した蒸気を前記凝縮器に供給し、前
記凝縮器においてBFGとの熱交換により凝縮した凝縮
水を前記蒸発器へ循環させ、前記排ガスを加熱流体とし
前記BFGを被加熱流体として前記BFGを予熱するB
FG予熱装置において、前記蒸発器は前記煙道内に配設
された複数の蒸発器ユニットを有し、前記凝縮器は前記
BFGダクト内に配設された複数の蒸発器ユニットを有
しており、前記蒸発器ユニットと前記凝縮器ユニット
は、各々対応させて互いに接続されて複数の熱交換器ユ
ニットを形成しており、前記BFG予熱装置の系内圧力
または系内温度が所定値以上となったときに、前記複数
の熱交換器ユニットの少なくとも2つの熱交換器ユニッ
トを選択して、両者を互いに接続することを特徴とす
る。
【0010】請求項6に記載の本発明は、燃焼器からの
排ガスを流通させる煙道に配設された蒸発器と、前記燃
焼器へ供給されるBFGを流通させるBFGダクトに配
設された凝縮器とを備え、前記蒸発器において排ガスと
の熱交換により発生した蒸気を前記凝縮器に供給し、前
記凝縮器においてBFGとの熱交換により凝縮した凝縮
水を前記蒸発器へ循環させ、前記排ガスを加熱流体とし
前記BFGを被加熱流体として前記BFGを予熱するB
FG予熱装置において、前記BFG予熱装置の系内圧力
が所定値以上となったときに、系内から蒸気を系外の蒸
気回収手段に放出することを特徴とする。
【0011】前記蒸発器の液面レベルを検知する液面計
を設け、前記蒸気の放出により蒸発器内の液面レベルが
所定値以下となったときに、系外の給水源から前記蒸発
器に給水することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
をBFG焚きボイラの場合に付いて説明する。先ず、図
2を参照すると、本発明実施形態によるBFG予熱装置
が図示されている。このBFG予熱装置は、ボイラ(図
示せず)からの排ガスを煙突(図示せず)に導くための
煙道300に配設された蒸発器100と、気体燃料源
(図示せず)からボイラの燃焼器にBFGを導くための
BFGダクト320に配設された凝縮器200とを具備
している。なお、蒸発器100は、煙道300において
空気予熱器330の上流側に配設されている。また、蒸
発器100は、図2に示すように、凝縮器200に対し
て物理的に下側、つまり低い位置に配置されている。
【0013】本実施形態において蒸発器100は第1か
ら第3の蒸発器ユニット110、120、130を含
み、凝縮器200は第1から第3の凝縮器ユニット21
0、220、230を含んでいる。図1を参照すると、
第1から第3の蒸発器ユニット110、120、130
の各々は、更にヘッダ112、122、132により相
互に接続された複数の熱交換器集合体を含み、第1から
第3の凝縮器ユニット210、220、230もまたヘ
ッダ212、222、232により相互に接続された複
数の熱交換器集合体を含んでいる。第1から第3の蒸発
器ユニット110、120、130は、蒸気管114、
124、134および凝縮液管116、126、136
を介して、第1から第3の凝縮器ユニット210、22
0、230の各々に対応させて連結され、第1から第3
の熱交換器ユニットを形成している。なお、第1から第
3の蒸発器ユニット110、120、130のヘッダ1
12、122、132の各々は圧力計112a、122
a、132aを有している。
【0014】また、第1から第3の熱交換器ユニットの
凝縮液管116、126、136の各々は、循環停止弁
116a、126a、136aと、温度計116b、1
26b、136bとを有している。更に、第1と第2の
熱交換器ユニットを連結する第1の連結管140が、第
1と第2の熱交換器ユニットの蒸気管114、124の
間に設けられており、第2と第3の熱交換器ユニットを
連結する第2の連結管142が、第2と第3の熱交換器
ユニットの蒸気管124、134の間に設けられてい
る。第1の連結管140には、第1と第2の熱交換器ユ
ニットの連結、連結解除を制御する遮断弁140aが設
けられており、第2の連結管142には、第2と第3の
熱交換器ユニットの連結、連結解除を制御する遮断弁1
42aが設けられている。
【0015】第1から第3の蒸発器ユニット110、1
20、130は、その下端に設けられた入口管12、2
2、32を介して水張り管40に接続されている。図1
の実施形態では、入口管12、22、32の各々と水張
り管40と水張り管40との間には、分岐管41、4
2、43および締切り弁41a、42a、43aが設け
られている。更に、第1 の蒸発器ユニット110の入口
管12には給水管10が接続されており、該給水管10
は給水制御弁18を介してボイラの高圧ヒータ(図示せ
ず)の出口ラインやボイラの過熱器スプレーライン(図
示せず)等の給水源(図示せず)に接続されている。給
水制御弁18は、水位計16により第1の熱交換器ユニ
ットの蒸発器ユニット110内に所定水位を維持するよ
うに制御される。また、水張り管40は、ドレン弁44
aを有するドレン管44に接続されている。
【0016】更に、本実施形態では以下に説明する圧力
放出手段が配設されている。第1の熱交換器ユニットの
凝縮器ユニット210には圧力放出管50が接続されて
いる。圧力放出管50は、例えば、本BFG予熱装置が
用いられるプラント内の当な蒸気回収装置、例えば、ボ
イラプラントのフラッシュタンク(図示せず)やボイラ
の低温再熱蒸気管(図示せず)に接続することができ
る。圧力放出管50には、圧力計52、該圧力計52に
より制御される圧力放出弁54が設けられており、第1
の熱交換器ユニット内の圧力が所定圧力を超過したとき
に、第1の熱交換器ユニット内の蒸気を前記蒸気回収装
置に放出することにより、第1の熱交換器ユニットを所
定圧力以下に維持するようになっている。図1において
圧力放出管50は、第1の熱交換器ユニットの凝縮器ユ
ニット210のヘッダ212に接続されているが、蒸発
器ユニット110のヘッダ112や蒸気管114に接続
してもよい。
【0017】なお、図1において、煙道300およびB
FGダクト320は二点鎖線で示されており、ボイラ側
からの排ガスは図1において左側から、つまり、第1の
蒸発器ユニット110から右方へ、つまり第3の蒸発器
ユニット130へ流れ、予熱すべきBFGは図1におい
て右側から、つまり第3の凝縮器ユニット230から左
方へ、つまり第1の凝縮器ユニット210へ流れる構成
となっている。
【0018】以下、本実施形態の作用を説明する。先
ず、給水管10の給水制御弁18を閉じ、ドレン弁44
aを閉じ、分岐管41、42、43の各々の締切り弁4
1a、42a、43aを開き、水張り管40の元弁42
を開くことにより、第1から第3の熱交換器ユニットの
各々に作動流体としての水が供給される。特に図示され
てはいないが、第1から第3の凝縮器ユニット210、
220、230のヘッダ212、222、232には適
宜にベント弁が設けられていることは言うまでもない。
また、締切り弁41a、42a、43aのうち1または
2の弁を選択して閉じた状態で水張り工程を開始すれ
ば、選択した熱交換器ユニットの熱交換作用を当初から
無効にすることができる。また、水張り工程において第
1から第3の熱交換器ユニットの各々の液面レベルを調
節することにより、第1から第3の熱交換器ユニットの
熱交換量を当初から調節することもできる。
【0019】通常の作動状態において、煙道300には
ボイラ、より詳細にはボイラの節炭器(図示せず)の出
口から高温の排ガス、例えば350°Cの排ガスが第1
の蒸発器ユニット110に供給され、第1から第3の蒸
発器ユニット110、120、130を通過する間に冷
却され、例えば200°Cの温度で第3の熱交換器ユニ
ットの蒸発器ユニット130から空気予熱器330へ流
入する。
【0020】煙道300を流通する加熱流体としての排
ガスにより、第1から第3の蒸発器ユニット110、1
20、130内の水が加熱され、飽和蒸気となって各蒸
発器ユニット110、120、130のヘッダ112、
122、132から各熱交換器ユニット各々の蒸気管1
14、124、134内を上昇し、第1から第3の各凝
縮器ユニット210、220、230のヘッダ212、
222、232を介して各凝縮器に供給される。一方、
第1から第3の凝縮器ユニット210、220、230
では、BFGダクト320を流通する被加熱流体として
のBFGが、凝縮器ユニット210、220、230内
の蒸気により加熱され、例えば220°Cにてボイラの
燃焼器(図示せず)に供給される。
【0021】BFGとの熱交換により冷却された水蒸気
は凝縮し、各熱交換器ユニットの凝縮液管116、12
6、136を下降して、各々のユニットの入口管12、
22、32から再び蒸発器ユニット110、120、1
30へ自然対流により循環する。従って、本実施形態で
は、作動流体としての水を各熱交換器ユニット内で循環
させるための循環ポンプは特に設けられておらず、凝縮
器ユニット210、220、230は、系内を作動流体
が循環するために必要な静水頭を得られる程度に、各蒸
発器ユニット110、120、130よりも高く配置し
なければならない。
【0022】本実施形態の構成のBFG焚きボイラプラ
ントにおいては、既述した通常の作動状態による運用の
他に、 (1)BFGと天然ガス,石油ガスまたはCOG等の他
の燃料を混焼させる場合。 (2)気体燃料としてBFGを用いずに他の気体燃料、
例えば天然ガス、石油ガスまたはCOGを用いる場合。
にも対応可能である。こうした場合、ボイラからの排ガ
スの温度が上昇する共に、BFGの供給が停止され、或
いは、その流量が低下するので、BFG予熱装置の圧
力、温度条件が厳しくなり、特に条件の厳しい第1の熱
交換器ユニットの系内圧力上昇を装置の設計圧力以下に
抑制しなければならない。
【0023】先ず、前記(1)の場合、つまり、BFG
と天然ガス、石油ガスまたはCOG等の他の燃料を混焼
させ、BFGの流量が低下する場合の作用を説明する。
このようにBFGの流量が著しく減少しながら、排ガス
の温度、流量がさして低下しない場合に上述した通常の
運用を続けると、冷却媒体であるBFGの温度レベルが
通常の作動状態よりも高くなるために、BFG予熱装
置、特に第1の熱交換器ユニット内の圧力レベルが通常
の作動状態よりも高くなる。
【0024】こうした場合に本実施形態では、例えば第
1の熱交換器ユニットの圧力計112aまたは温度計1
16bの指示が所定の値以上となったときに、第2と第
3の熱交換器ユニットの分岐管42、43の締切り弁4
2a、43aの何れか一方または両者、および、ドレン
管44の締切り弁44aを開くことにより、第2と第3
の熱交換器ユニットの何れか一方または両者から水を抜
き、各ユニット内の液面レベルを下げることができる。
これにより、第2と第3の熱交換器ユニットの熱交換量
を低減して、第1の熱交換器ユニットの蒸発器ユニット
110へ流入するBFGの温度レベルが低下し、第1の
熱交換器ユニット内の圧力レベルが低減される。ボイラ
の作動条件によっては、第2と第3の熱交換ユニットの
何れか一方または両者から完全に水を抜き去って、その
熱交換作用を停止してもよい。
【0025】ここで、第1の熱交換器ユニットの圧力計
112aまたは温度計116bの指示ではなく、第2と
第3の熱交換器ユニットの圧力計122a、132aの
一方の指示が所定の圧力値以上となったとき、または、
温度計126b、136bの一方の指示が所定の温度値
以上となったときに同様の操作を行っても良い。要は、
BFG予熱装置の何れかの熱交換ユニットの系内圧力ま
たは温度を指標として、その値が所定値以上となったと
きに、上述したように蒸発器内の液面レベルを調節する
ことにより熱交換量を低減して、第1の熱交換器ユニッ
トに流入するBFGの温度を低減するのである。
【0026】また、第1から第3の熱交換器ユニットの
圧力計112a、122a、132aの何れか1つの指
示が所定の圧力値以上となったとき、または、温度計1
16b、126b、136bの何れか1つの指示が所定
の温度値以上となったときに、第2と第3の熱交換器ユ
ニットの循環停止弁128、138の一方または両者を
閉じることにより、第2と第3の熱交換器ユニットの一
方または両者の熱交換作用を停止させることができる。
これにより、第1の凝縮器ユニット210の上流側での
熱交換量が低下するので、第1の凝縮器ユニット210
に流入するBFGの温度レベルが低下し、第1の熱交換
器ユニット内の圧力レベルが低減される。
【0027】更に、同様の場合において、第1と第2の
熱交換器ユニットの間の連絡管140の遮断弁140a
を開き、第1と第2の熱交換器ユニットを連結すること
により、第1と第2の熱交換器ユニットを1つの熱交換
器ユニットとすることができる。これにより、連結され
た熱交換器ユニットの系内圧力、温度が、連結以前の第
1の熱交換器ユニットの系内圧力よりも低下する。その
結果、熱交換量も低減される。
【0028】同様に第2と第3の熱交換器ユニットの間
の連絡管142の遮断弁142aを開き、第2と第3の
熱交換器ユニットを連結してもよい。この場合には、第
1の蒸発器ユニット110の上流側での熱交換量が低下
して、第1の蒸発器ユニット110に流入するBFGの
温度レベルが低減され、その結果、第1の熱交換器ユニ
ットの圧力レベル低減される。
【0029】次に、前記(2)の場合、つまり、使用す
る気体燃料を予熱する必要がなく、BFGの流量が零と
なる場合について説明する。この場合、BFG予熱装置
を冷却するBFGが流れていないために、上述した通常
の作動状態または(1)の場合と同じ運用を行うと、B
FG予熱装置は排ガス温度まで上昇し、その内部圧力は
排ガス温度における飽和蒸気圧まで上昇して、第1の熱
交換器ユニットの設計圧力よりも高くなることがある。
本実施形態では、第1の熱交換器ユニットには圧力放出
手段が設けられており、第1の熱交換器ユニット内の圧
力は圧力計52により検知され、系内圧力が所定圧力以
上となると圧力放出弁54が開く。これにより、圧力放
出管50から第1の熱交換器ユニット内の蒸気が圧力回
収装置へ放出され、第1の熱交換器ユニット内の圧力が
所定の圧力以下に低減される。この所定の圧力は、例え
ば、第1の熱交換器ユニットの設計圧力とすることがで
きる。
【0030】こうして、圧力放出弁54が開くことによ
り第1の熱交換器ユニットから蒸気が放出されると、第
1の熱交換器ユニットの蒸発器ユニット110内の液面
レベルが低下する。この液面レベルの低下は水位計16
により検知される。蒸発器ユニット110内の液面レベ
ルが所定の液面レベル以下となると給水制御弁18が開
き、給水管10および入口管12を介して第1の熱交換
器ユニットに給水される。
【0031】このように、本実施形態によれば、単に安
全弁を第1の熱交換器ユニットに設けて大気に蒸気を放
出する場合よりも蒸気を無駄にすることなく、第1の熱
交換器ユニットの系内圧力を所定の圧力以下にすること
が可能なる。
【0032】本実施形態では、第2と第3の熱交換器ユ
ニットには上述した圧力放出手段が配設されていない
が、上述したように第1の熱交換器ユニットの蒸発器ユ
ニット110を通過する排ガス温度が低下するために、
第2と第3の熱交換器ユニットの温度も低下し、第2と
第3の熱交換器ユニット内の圧力上昇を防止することが
できる。また、上述した(1)の場合においても、上記
圧力放出手段を併用してもよい。
【0033】以上、本発明の好ましい実施形態をBFG
焚きボイラの場合に付いて説明したが、本発明はこれに
限定されず、本発明の精神と範囲とを逸脱することなく
種々の変更、変形、改良が可能であることは当業者の当
然とするところである。例えば、本発明はBFG焚きボ
イラに限定されず、BFGを主燃料とするガスタービン
プラントに適用することができる。この場合には、BF
Gダクトはボイラの燃焼器ではなくガスタービンの燃焼
器に接続される。
【0034】既述の実施形態ではボイラは再熱器を有す
るように説明したが、ボイラは再熱器を備えていなくと
もよく、更には単に加熱源として蒸気を供給するボイラ
でもよい。この場合には、圧力放出手段の圧力放出管5
0は、ボイラの低温再熱蒸気管ではなく、ボイラの給水
加熱器や、或いは、蒸気の需要プラント内において蒸気
を熱源とする蒸気式予熱装置等の適当な蒸気回収手段に
供給すればよい。
【0035】また、既述の実施形態では、BFG予熱装
置は3つの熱交換器ユニットを含んでいたが、熱交換器
ユニットの個数は本発明において絶対に必要な条件では
なく、3より少ない或いは多い個数の熱交換器ユニット
を備えていても良い。
【0036】
【発明の効果】本発明のBFG予熱装置によれば、BF
G流量が0%から100%の間で変化しても損傷を受け
ることなく運用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態によるBFG予熱装置の系統図
である。
【図2】本発明によるBFG予熱装置をボイラプラント
に適用する場合のBFG予熱装置の配置を示すための略
示側面図である。
【符号の説明】
10…給水管 16…水位計 18…給水制御弁 50…圧力放出管 52…圧力計 54…圧力放出弁 100…蒸発器 110…第1の蒸発器ユニット 120…第2の蒸発器ユニット 130…第3の蒸発器ユニット 200…凝縮器 210…第1の凝縮器ユニット 220…第2の凝縮器ユニット 230…第3の凝縮器ユニット 300…煙道 320…BFGダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾上 智浩 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 中嶋 靖史 兵庫県神戸市兵庫区和田宮通七丁目1番14 号 西菱エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3K017 DC01 DC04 3K068 AA01 AB22 BB24 BB25

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼器からの排ガスを流通させる煙道に
    配設された蒸発器と、前記燃焼器へ供給されるBFGを
    流通させるBFGダクトに配設された凝縮器とを備え、
    前記蒸発器において排ガスとの熱交換により発生した蒸
    気を前記凝縮器に供給し、前記凝縮器においてBFGと
    の熱交換により凝縮した凝縮水を前記蒸発器へ循環さ
    せ、前記排ガスを加熱流体とし前記BFGを被加熱流体
    として前記BFGを予熱するBFG予熱装置において、 前記BFG予熱装置の系内圧力または系内温度が所定値
    以上となったときに、前記蒸発器内の液面レベルを低減
    して、蒸発器における熱交換量を低減することを特徴と
    するBFG予熱装置。
  2. 【請求項2】 燃焼器からの排ガスを流通させる煙道に
    配設された蒸発器と、前記燃焼器へ供給されるBFGを
    流通させるBFGダクトに配設された凝縮器とを備え、
    前記蒸発器において排ガスとの熱交換により発生した蒸
    気を前記凝縮器に供給し、前記凝縮器においてBFGと
    の熱交換により凝縮した凝縮水を前記蒸発器へ循環さ
    せ、前記排ガスを加熱流体とし前記BFGを被加熱流体
    として前記BFGを予熱するBFG予熱装置において、 前記蒸発器は前記煙道内に配設された複数の蒸発器ユニ
    ットを有し、前記凝縮器は前記BFGダクト内に配設さ
    れた複数の蒸発器ユニットを有しており、前記蒸発器ユ
    ニットと前記凝縮器ユニットは、各々対応させて互いに
    接続されて複数の熱交換器ユニットを形成しており、 前記BFG予熱装置の系内圧力または系内温度が所定値
    以上となったときに、前記複数の熱交換器ユニットの少
    なくとも1つの熱交換器ユニットを選択して、その熱交
    換作用を停止させることを特徴とするBFG予熱装置。
  3. 【請求項3】 前記選択された熱交換器ユニットの循環
    作用を停止させることにより熱交換作用を停止させるこ
    とを特徴とする請求項2に記載のBFG予熱装置。
  4. 【請求項4】 前記選択された熱交換器ユニットの水を
    抜くことにより熱交換作用を停止させることを特徴とす
    る請求項2に記載のBFG予熱装置。
  5. 【請求項5】 燃焼器からの排ガスを流通させる煙道に
    配設された蒸発器と、前記燃焼器へ供給されるBFGを
    流通させるBFGダクトに配設された凝縮器とを備え、
    前記蒸発器において排ガスとの熱交換により発生した蒸
    気を前記凝縮器に供給し、前記凝縮器においてBFGと
    の熱交換により凝縮した凝縮水を前記蒸発器へ循環さ
    せ、前記排ガスを加熱流体とし前記BFGを被加熱流体
    として前記BFGを予熱するBFG予熱装置において、 前記蒸発器は前記煙道内に配設された複数の蒸発器ユニ
    ットを有し、前記凝縮器は前記BFGダクト内に配設さ
    れた複数の蒸発器ユニットを有しており、前記蒸発器ユ
    ニットと前記凝縮器ユニットは、各々対応させて互いに
    接続されて複数の熱交換器ユニットを形成しており、 前記BFG予熱装置の系内圧力または系内温度が所定値
    以上となったときに、前記複数の熱交換器ユニットの少
    なくとも2つの熱交換器ユニットを選択して、両者を互
    いに接続することを特徴とするBFG予熱装置。
  6. 【請求項6】 燃焼器からの排ガスを流通させる煙道に
    配設された蒸発器と、前記燃焼器へ供給されるBFGを
    流通させるBFGダクトに配設された凝縮器とを備え、
    前記蒸発器において排ガスとの熱交換により発生した蒸
    気を前記凝縮器に供給し、前記凝縮器においてBFGと
    の熱交換により凝縮した凝縮水を前記蒸発器へ循環さ
    せ、前記排ガスを加熱流体とし前記BFGを被加熱流体
    として前記BFGを予熱するBFG予熱装置において、 前記BFG予熱装置の系内圧力が所定値以上となったと
    きに、系内から蒸気を系外の蒸気回収手段に放出するこ
    とを特徴とするBFG予熱装置。
  7. 【請求項7】 更に、前記蒸発器の液面レベルを検知す
    る液面計を具備し、前記蒸気の放出により蒸発器内の液
    面レベルが所定値以下となったときに、系外の給水源か
    ら前記蒸発器に給水することを特徴とする請求項6に記
    載のBFG予熱装置。
  8. 【請求項8】 前記燃焼器がボイラの燃焼器であること
    を特徴とする請求項6に記載のBFG予熱装置。
  9. 【請求項9】 前記蒸気回収手段が、前記ボイラのフラ
    ッシュタンクまたは低温再熱蒸気管であることを特徴と
    する請求項8に記載のBFG予熱装置。
  10. 【請求項10】 前記給水源が、前記ボイラの高圧ヒー
    タの出口ラインまたは前記ボイラの過熱器スプレーライ
    ンであることを特徴とする請求項8に記載のBFG予熱
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100715418B1 (ko) 2005-12-09 2007-05-07 주식회사 포스코 열교환 이상 감지 장치 및 이를 구비한 비에프지 예열 장치
CN102748757A (zh) * 2012-07-04 2012-10-24 梁嘉键 陶瓷窑炉上可预热煤气的节能装置
KR101500179B1 (ko) * 2013-10-29 2015-03-06 주식회사 포스코 제철공정 부생가스 가열장치

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