JP2000345512A - 土の締固め管理方法及び装置 - Google Patents
土の締固め管理方法及び装置Info
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Abstract
切に評価する。 【構成】本発明に係る土の締固め管理装置1は、転圧機
械に備えられた振動体の鉛直方向加速度を転圧中に計測
する加速度計2と、該加速度計で計測された加速度デー
タから加速度スペクトルを求める解析手段としてのFF
Tアナライザ3と、加速度スペクトルを一次推定ピーク
振動数を含む第1の周波数帯域で積分して相乗平均Aを
求めるとともに、二次推定ピーク振動数及び三次推定ピ
ーク振動数を含む第2の周波数帯域で積分して相乗平均
Bを求め、該相乗平均Bを相乗平均Aで除してピーク比
率を算出する演算手段としての演算回路4とからなる。
Description
度を用いた土の締固め管理方法及び装置に関する。
土材料を用いてどのように締固めを行うかが重要であ
り、よく締まって密な構造になっている土は、外力に対
する抵抗が大きく、より高い安定性を保つ。したがっ
て、撒き出された盛土材料は、締め固め用の機械で十分
に締め固めなければならない。
設計時において予め盛土転圧試験を実施し、転圧機械の
機種、一層の撒き出し厚さ及び最適な転圧回数を決定す
るとともに、施工時において実際の撒き出し厚さや転圧
回数が設計値に沿ったものとなるように管理することが
盛土品質を向上させる上で不可欠となる。
のみならず、実際の土の締固め状況を監視することも重
要であることは言うまでもない。
機械である振動ローラの鉛直方向加速度から調べる方法
が知られている。かかる方法は、計測された振動ローラ
の加速度時刻歴データをフーリエ解析によって周波数領
域に変換し、次に、変換されたデータからピーク値、す
なわち卓越振動数における加速度スペクトル(パワース
ペクトル)を基本(一次)振動数での値A、二次振動数
での値B、三次振動数での値Cとしてそれぞれ求め、し
かる後に比率(B+C)/Aを演算するものである。
がって地盤のバネ係数も増加するという特性を利用した
ものであり、既に実用化されている。
は、本来、振動ローラ固有のものであるため、転圧中に
変化することはないと思われていたが、実際には、振動
ローラに設けられたアクチュエータの回転数が施工中の
種々の要因によって変動することがあり、その場合に
は、設定された基本振動数が実際の基本振動数からずれ
てしまうこととなって解析精度の低下を招くという問題
を生じていた。
圧対象である地盤の弾性挙動が反映されるが、転圧材料
の剛性が高いと、転圧中に振動ローラの振動輪が地表か
ら跳ね上がってしまうことがあり、かかる場合には基本
振動数と同様、ピーク振動数が変動し、やはり解析精度
の低下を招くという問題を生じていた。
たもので、ピーク振動数が変動しても土の締固め状況を
適切に評価することが可能な土の締固め管理方法及び装
置を提供することを目的とする。
め、本発明に係る土の締固め管理方法は請求項1に記載
したように、転圧機械に備えられた振動体の鉛直方向加
速度を転圧中に計測し、計測された加速度データから加
速度スペクトルを求め、該加速度スペクトルを一次推定
ピーク振動数を含む第1の周波数帯域で積分して相乗平
均Aを求めるとともに、前記加速度スペクトルを二次推
定ピーク振動数及び三次推定ピーク振動数を含む第2の
周波数帯域で積分して相乗平均Bを求め、しかる後に該
相乗平均Bを前記相乗平均Aで除してピーク比率とする
とともに該ピーク比率を土の締固め状況を評価する指標
とするものである。
請求項2に記載したように、転圧機械に備えられた振動
体の鉛直方向加速度を転圧中に計測する加速度計と、該
加速度計で計測された加速度データから加速度スペクト
ルを求める解析手段と、前記加速度スペクトルを一次推
定ピーク振動数を含む第1の周波数帯域で積分して相乗
平均Aを求めるとともに二次推定ピーク振動数及び三次
推定ピーク振動数を含む第2の周波数帯域で前記加速度
スペクトルを積分して相乗平均Bを求め、該相乗平均B
を前記相乗平均Aで除してピーク比率を算出する演算手
段とからなるものである。
においては、まず、振動ローラ等の転圧機械に備えられ
た振動輪等の振動体の鉛直方向加速度を転圧中に計測す
る。
いて計測された加速度データの加速度スペクトルを求め
る。
を一次推定ピーク振動数を含む第1の周波数帯域で積分
して相乗平均Aを求めるとともに、二次推定ピーク振動
数及び三次推定ピーク振動数を含む第2の周波数帯域で
積分して相乗平均Bを求め、しかる後に該相乗平均Bを
前記相乗平均Aで除する、すなわちB/Aを演算してピ
ーク比率とし、該ピーク比率を土の締固め状況を評価す
る指標とする。
次若しくは三次ピーク振動数に変動が生じたとしても、
第1の周波数帯域や第2の周波数帯域を適宜設定してお
けば、真のピーク振動数は、これらの周波数帯域に必ず
含まれることとなり、加速度スペクトルにも真のピーク
振動数での値が反映される。
ピーク振動数としてとりあえず初期的に設定される振動
数であって転圧中に変動の可能性があるものであり、第
1の周波数帯域とは、かかる変動があったとしても真の
一次ピーク振動数が必ず含まれることになるであろう帯
域を意味する。
定ピーク振動数とは、それぞれ二次ピーク振動数、三次
ピーク振動数としてとりあえず初期的に設定される振動
数であって転圧中に変動の可能性があるものであり、第
2の周波数帯域とは、かかる変動があったとしても真の
二次ピーク振動数及び三次ピーク振動数が必ず含まれる
ことになるであろう帯域を意味する。
理方法及び装置の実施の形態について、添付図面を参照
して説明する。なお、従来技術と実質的に同一の部品等
については同一の符号を付してその説明を省略する。
管理装置を示した全体ブロック図である。同図でわかる
ように、本実施形態に係る土の締固め管理装置1は、転
圧機械に備えられた振動体の鉛直方向加速度を転圧中に
計測する加速度計2と、該加速度計で計測された加速度
データから加速度スペクトルを求める解析手段としての
FFTアナライザ3と、加速度スペクトルを一次推定ピ
ーク振動数を含む第1の周波数帯域で加速度スペクトル
を積分して相乗平均Aを求めるとともに、二次推定ピー
ク振動数及び三次推定ピーク振動数を含む第2の周波数
帯域で積分して相乗平均Bを求め、該相乗平均Bを相乗
平均Aで除してピーク比率を算出する演算手段としての
演算回路4とからなる。なお、演算回路4には、演算結
果であるピーク比率を出力するディスプレイ8やプリン
タ9を接続しておくのがよい。
うに、転圧機械である振動ローラ6に備えられた振動体
としての振動輪7の非減衰部に取り付けてあり、該振動
輪の鉛直成分加速度を計測できるようになっている。
び管理方法においては、まず、振動ローラ6に備えられ
た振動輪7の転圧中における鉛直方向加速度を加速度計
2で計測する。
ナライザ3にてフーリエ変換して加速度スペクトルを求
める。図2(a)に求められた加速度スペクトルを示す。
一次推定ピーク振動数f1を含む第1の周波数帯域で積
分する、すなわち同図に示す斜線領域11の面積を求
め、その平方根をとって相乗平均Aとする。
ク振動数f2及び三次推定ピーク振動数f3を含む第2の
周波数帯域で積分する、すなわち同図に示す斜線領域1
2の面積を求め、その平方根をとって相乗平均Bとす
る。
圧中に変動の可能性があるものの、一次ピーク振動数と
してとりあえず初期的に設定可能な振動数であり、例え
ば振動ローラ6固有の振動数から評価することができ
る。
あったとしても真の一次ピーク振動数が必ず含まれるこ
とになるであろう帯域であり、振動ローラ6やアクチュ
エータの構造、仕様、性能等を考慮しつつ、必要に応じ
て試験を行った上、適宜定めればよい。かかる第1の周
波数帯域は、例えば一次推定ピーク振動数f1を中心と
して±5Hzの範囲とすることができる。
推定ピーク振動数f3は、転圧中に変動の可能性がある
ものの、それぞれ二次ピーク振動数、三次ピーク振動数
としてとりあえず初期的に設定可能な振動数である。
あったとしても真の二次ピーク振動数や三次ピーク振動
数が必ず含まれることになるであろう帯域であり、締固
めに伴う地盤の弾性挙動の変化を考慮しつつ、必要に応
じて現地での転圧試験を行った上、適宜定めればよい。
かかる第2の周波数帯域は、例えば50〜90Hzの範
囲とすることができる。
均Aで除する、すなわちB/Aを演算してピーク比率と
し、これをディスプレイ8やプリンタ9に適宜出力する
とともに、該ピーク比率を土の締固め状況を評価する指
標とする。
次若しくは三次ピーク振動数に変動が生じたとしても、
第1の周波数帯域や第2の周波数帯域を適宜設定してお
けば、真のピーク振動数は、これらの帯域に必ず含まれ
ることとなり、加速度スペクトルにも真のピーク振動数
での値が反映される。
次ピーク振動数が仮に一次推定ピーク振動数f1から低
周波側にずれてf1´になったとしても、かかる真の一
次ピーク振動数f1´が第1の周波数帯域に含まれてい
るため、真の一次ピーク振動数f1´における加速度ス
ペクトル値は、相乗平均Aに反映される。
の締固め管理方法及び装置によれば、基本ピーク振動数
や二次若しくは三次ピーク振動数に変動が生じたとして
も、第1の周波数帯域や第2の周波数帯域を適宜設定し
ておけば、真のピーク振動数は、これらの帯域に必ず含
まれることとなり、加速度スペクトルにも真のピーク振
動数での値が反映される。
タの回転数が何らかの原因で変動したり、転圧中に振動
輪7が地表から跳ね上がるような場合、例えばロック材
料を転圧するような場合であっても、土の締固め状況を
適切に評価することが可能となる。
を精度よく求めようとすると、ピーク振動数の変動に対
応すべく、該ピーク振動数をそのつど正確に求める必要
があるが、処理すべきデータ量が膨大であるため、転圧
作業を行いながら解析を進めるのは実際にはきわめて困
難であった。
め管理方法及び装置によれば、演算回路4での演算中、
ピーク振動数を求める必要がないため、リアルタイム処
理が可能となり、土の締固めに関する品質を飛躍的に向
上させることができる。
法及び装置の作用効果を実験で確認したので、以下にそ
の概要を説明する。
における振動ローラによる転圧試験として行い、各転圧
ごとの実際の締固め密度をそのときの沈下量から評価す
るとともに、本実施形態に係る土の締固め管理方法にし
たがってピーク比率を演算した。
度と本実施形態に係る方法(帯域積分ピーク法)による
解析結果とを従来のPSDピーク法による結果とともに
示したグラフである。これらの結果から、本実施形態に
係る土の締固め管理方法によれば、演算されたピーク比
率が現場密度ときわめて良好な相関関係を示し、盛土の
品質管理として非常に有効な手段となり得ることがわか
る。ちなみに、従来の解析手法であるPSDピーク法で
は、ロック材料を転圧する際に発生する振動ローラの局
所的な跳ね上がりを適確にとらえることができないた
め、現場密度との相関性はきわめて悪いこともわかる。
固め管理方法及び装置によれば、基本ピーク振動数や二
次若しくは三次ピーク振動数に変動が生じたとしても、
第1の周波数帯域や第2の周波数帯域を適宜設定してお
けば、真のピーク振動数は、これらの帯域に必ず含まれ
ることとなり、加速度スペクトルにも真のピーク振動数
での値が反映される。
タの回転数が何らかの原因で変動したり、転圧中に振動
体が地表から跳ね上がるような場合、例えばロック材料
を転圧するような場合であっても、土の締固め状況を適
切に評価することが可能となる。
り、(a)は全体ブロック図、(b)は加速度計の取付け状況
を示した図。
の作用を示した図。
の作用効果に関する実験結果を示したグラフ。
手段) 4 演算回路(演算手段) 6 振動ローラ(転圧機械) 7 振動輪(振動体)
Claims (2)
- 【請求項1】 転圧機械に備えられた振動体の鉛直方向
加速度を転圧中に計測し、計測された加速度データから
加速度スペクトルを求め、該加速度スペクトルを一次推
定ピーク振動数を含む第1の周波数帯域で積分して相乗
平均Aを求めるとともに、前記加速度スペクトルを二次
推定ピーク振動数及び三次推定ピーク振動数を含む第2
の周波数帯域で積分して相乗平均Bを求め、しかる後に
該相乗平均Bを前記相乗平均Aで除してピーク比率とす
るとともに該ピーク比率を土の締固め状況を評価する指
標とすることを特徴とする土の締固め管理方法。 - 【請求項2】 転圧機械に備えられた振動体の鉛直方向
加速度を転圧中に計測する加速度計と、該加速度計で計
測された加速度データから加速度スペクトルを求める解
析手段と、前記加速度スペクトルを一次推定ピーク振動
数を含む第1の周波数帯域で積分して相乗平均Aを求め
るとともに二次推定ピーク振動数及び三次推定ピーク振
動数を含む第2の周波数帯域で前記加速度スペクトルを
積分して相乗平均Bを求め、該相乗平均Bを前記相乗平
均Aで除してピーク比率を算出する演算手段とからなる
ことを特徴とする土の締固め管理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15738899A JP3552028B2 (ja) | 1999-06-04 | 1999-06-04 | 土の締固め管理方法及び装置 |
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-
1999
- 1999-06-04 JP JP15738899A patent/JP3552028B2/ja not_active Expired - Fee Related
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