JP2000340770A - 半導体装置の製造方法および半導体製造装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法および半導体製造装置

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JP2000340770A
JP2000340770A JP2000073566A JP2000073566A JP2000340770A JP 2000340770 A JP2000340770 A JP 2000340770A JP 2000073566 A JP2000073566 A JP 2000073566A JP 2000073566 A JP2000073566 A JP 2000073566A JP 2000340770 A JP2000340770 A JP 2000340770A
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film
forming
amorphous silicon
silicon film
gas
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JP2000073566A
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English (en)
Inventor
Ryoichi Furukawa
亮一 古川
Masayoshi Yoshida
正義 吉田
Masayuki Kyoda
昌幸 経田
Yasuhiro Inokuchi
泰啓 井ノ口
Satoru Tagami
悟 田上
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Hitachi Ltd
Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Hitachi Ltd
Kokusai Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高い膜厚均一性と優れたステップカバレッジ特
性を有するTa膜を備えた半導体装置の製造方法
およびこの半導体装置の製造に好適に使用される半導体
製造装置を提供する。 【解決手段】きのこ型または半球型の結晶粒を有する多
結晶シリコンを表面に備えるシリコン膜を半導体基板上
に形成し、次に、ホットウォール型の成膜装置を用い、
Ta(OCを気化したガスを原料ガスとして
使用して、圧力40Pa以下、成膜温度480℃以下、
好ましくは430℃乃至480℃の範囲でシリコン膜上
にTa膜を成膜する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法および半導体製造装置に関し、特に、高い誘電率を
持つ誘電体であるTa膜をメモリセルのキャパシ
タの容量膜として用いる半導体装置の製造方法および半
導体製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化に伴い、CVD
(Chemical Vapor Deposition)装置では、バッチ内の
全ウェハを全面にわたって高精度に成膜することが求め
られている。この結果、従来のバッチ式縦型CVD装置
に代わり枚葉型のCVD装置が主流となりつつある。
【0003】これまで枚葉型CVD装置は、冷却された
反応室の中に設置されたウェハをランプで直接加熱する
か、ヒータまたはランプ等で加熱したサセプタ上にウェ
ハを載せて加熱し、原料ガスを供給して成膜するコール
ドウォール式の装置が一般的であった。この種の装置で
は毎回同じようなコンディションで成膜できるため、縦
型バッチ式とは異なり、ウェハ間の膜厚ばらつきを低減
できるが、ウェハ面内の膜厚分布を均一化するために、
ウェハを回転させたり、ウェハ上部よりシャワー状にガ
スを供給するといった工夫がなされてきた。
【0004】一方、コールドウォール式CVD装置にお
ける上記のように複雑な均一化の手法を避け、容易にウ
ェハ温度を均一化できるようにしたホットウォール式C
VD装置も開発された(特開平7−94419号参
照)。このホットウォール式CVD装置は次の優れた特
長を有する。即ち、ウェハと反応炉内壁が熱平衡状態に
なるため、膜種によらずウェハ温度は反応炉内壁と同一
温度で一定に保たれ、温度均一性および温度安定性に優
れている。さらに成膜の途中で、CVD原料ガス導入口
と排気口を切り換えガスの流れ方向を反転させることに
より、膜厚均一性を優れて良くできる。
【0005】さて、半導体メモリ装置の一種であるDR
AM(Dynamic Random-Access Memory)の高集積化に伴
い、そのメモリセルのキャパシタの容量膜に誘電率の高
いTa膜を用いることが検討されている。DRA
Mのキャパシタに使用される誘電体容量膜には、高い膜
厚均一性と優れたステップカバレッジが要求される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の主な
目的は、高い膜厚均一性と優れたステップカバレッジ特
性を有するTa膜を備えた半導体装置の製造方法
およびそのような半導体装置を製造するのに好適に使用
される半導体製造装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、きのこ
型または半球型の結晶粒を有する多結晶シリコンを表面
に備えるシリコン膜を半導体基板上に形成する工程と、
Ta(OCを気化したガスを原料ガスとして
使用して、圧力40Pa以下、成膜温度480℃以下
で、前記シリコン膜上にTa膜を成膜する工程と
を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法が提供
される。
【0008】この場合に、好ましくは、Ta(OC
を気化したガスを原料ガスとして使用して、圧力
40Pa以下、成膜温度430℃乃至480℃の範囲
で、シリコン膜上に前記Ta膜を成膜する。
【0009】また、好ましくは、ホットウォール型の成
膜装置を用いてTa膜を成膜する。
【0010】また、好ましくは、前記シリコン膜を形成
する工程が、前記半導体基板上にアモルファスシリコン
膜を形成する工程と、前記アモルファスシリコン膜をシ
リコン原子を有する化合物を含む雰囲気中で加熱して、
前記アモルファスシリコン膜の表面の複数箇所に複数の
結晶核を形成する工程と、前記シリコン原子を有する化
合物の供給を停止した後に、前記結晶核が形成された前
記アモルファスシリコン膜を加熱して前記結晶核を成長
させることにより、前記アモルファスシリコン膜の表面
をきのこ型または半球型の結晶粒を有する多結晶シリコ
ンにする工程と、を備えている。
【0011】また、前記シリコン膜を形成する工程が、
前記半導体基板上にアモルファスシリコン膜を形成する
工程と、前記アモルファスシリコン膜を真空中または前
記アモルファスシリコン膜と化学的に実質的に反応しな
い雰囲気中で加熱して、前記アモルファスシリコン膜の
表面の複数箇所に複数の結晶核を形成する工程と、真空
中または前記アモルファスシリコン膜と化学的に実質的
に反応しない雰囲気中で、前記結晶核が形成された前記
アモルファスシリコン膜を加熱して前記結晶核を成長さ
せることにより、前記アモルファスシリコン膜の表面を
きのこ型または半球型の結晶粒を有する多結晶シリコン
にする工程と、を備えることも好ましい。
【0012】また、本発明によれば、半導体基板上に電
極膜を形成する工程と、Ta(OCを気化し
たガスを原料ガスとして使用して、圧力40Pa以下、
成膜温度480℃以下で、前記電極膜上にTa
を成膜する工程とを備えることを特徴とする半導体装置
の製造方法が提供される。
【0013】好ましくは、Ta(OCを気化
したガスを原料ガスとして使用して、圧力40Pa以
下、成膜温度430℃乃至480℃の範囲で、前記電極
膜上にTa膜を成膜する。
【0014】また、好ましくは、ホットウォール型の成
膜装置を用いてTa膜を成膜する。
【0015】また、本発明によれば、半導体基板上に形
成されたシリコン膜であって、きのこ型または半球型の
結晶粒を有する多結晶シリコンを表面に備える前記シリ
コン膜上に、Ta(OCを気化したガスを原
料ガスとして使用して、圧力40Pa以下、成膜温度4
80℃以下で、Ta膜を成膜することを特徴とす
る半導体製造装置が提供される。
【0016】この場合に、好ましくは、Ta(OC
を気化したガスを原料ガスとして使用して、圧力
40Pa以下、成膜温度430℃乃至480℃の範囲
で、前記シリコン膜上にTa膜を成膜する。
【0017】また、好ましくは、ホットウォール型の成
膜装置を用いて、Ta膜を成膜する。
【0018】
【発明の実施の形態】図1には、本発明で好適に使用さ
れる、ホットウォールCVD炉および原料ガスを供給す
るガス供給系を備えるCVD装置10についての概要を
示す。ホットウォール型(式)CVD装置においては、
ウェハと反応炉内壁が熱平衡状態になるため、膜種によ
らずウェハ温度は反応炉内壁と同一温度で一定に保た
れ、温度均一性および温度安定性に優れる。その結果、
容易にウェハ面内の温度の均一を図ることができる。
【0019】Taを成膜する際の原料としては、
Ta(OC(以下PETaと略記する。)を
用いる。PETaは常温で液体であるため、気化器18
により加熱し気化させ、キャリアガスNと混合して、
加熱した配管19により反応室21に供給する。
【0020】このホットウォール型CVD装置10は、
供給配管11、12、17と、PETa供給配管1
3と、恒温器14と、PETa液体原料15と、PET
aタンク16と、気化器18と、供給加熱配管19と、
供給配管20と、反応室21と、排気配管22と、
ポンプ23と、大気圧排気配管24と、ウェハ搬送室2
5とを備えている。
【0021】N供給配管11から供給されたNキャ
リアガスは、N供給配管12とN 供給配管17とに
分岐され、N供給配管12によってNキャリアガス
をPETaタンク16内に導入して、PETaタンク1
6内のPETa液体原料15をPETa供給配管13に
押し出す。なお、PETaタンク16は恒温器14によ
って温度制御されている。PETa液体原料15は、P
ETa供給配管13から気化器18に供給され、また、
気化器18にはN供給配管17からNキャリアガス
が供給されている。気化器18によって気化されたPE
Ta原料ガス[は]およびNキャリアガスは、供給加熱
配管19を介して反応室21内に導入される。反応室2
1内にはO供給配管20を介してOガスも導入され
る。反応室21の周囲にはヒータや(図示せず)断熱材
(図示せず)が設けられ、ホットウォール型のCVD炉
となっている。反応室21にはウェハ搬送室25を介し
てウェハの導入/導出が行われる。反応室21には、排
気配管22、ポンプ23および大気圧排気配管24がこ
の順で連なり、反応室21内が排気される。なお、この
ホットウォール型CVD炉の構造は、図5に示すホット
ウォール型CVDの構造とほぼ同じである。以下のTa
に関するデータは、この図1に示す装置を使用し
て得られたものである。
【0022】DRAMの64Mビット世代以降のデザイ
ンルールによれば、3次元加工の必要性と相まって、リ
ソグラフィー工程の装置性能の制約から、基板面内の厚
さ方向の精度も求められるので、膜厚均一性をウェハ面
内にわたって±3%程度に押さえる必要がある。そし
て、膜厚均一性をウェハ面内にわたって±3%程度に押
さえるには、CVDを表面反応律速温度域で行う必要が
ある。このために、気相中でCVD原料が分解・反応す
るのを防止する必要があり、デポディション温度には上
限が存在する。
【0023】CVD法によるTa成膜では、成膜
温度が高温になると反応律速から原料供給律速に成膜機
構が変化する。原料供給律速温度域では、気相中で原料
が分解・反応し、この結果、ウェハ表面への成膜の成長
機構は、上方からの堆積が支配的となり、この結果、膜
厚均一性を±3%程度にキープできなくなる。
【0024】図2は、図1に示す装置を使用して得られ
たデータのアレニウスプロットであり、上記の成膜機構
の遷移点は40Paで480℃、25Paで500℃と
見てとれる。従って、膜厚均一性を確保するには、少な
くとも480℃以下の温度で成膜するのが良い。なお、
このデータは、Ta膜を成膜するための液体原料
15としてTa(OCを用いてPETa供給
配管13から気化器18に0.1sccmで供給し、N
供給配管17からNキャリアガスを500sccm
で気化器18に供給して、気化器18によって気化され
たTa(OC原料ガスを反応室21に供給す
ると共に、O供給配管20を介してO ガスを500
sccmで反応室21内に供給し、反応室21内を図中
の圧力、温度に保った条件で得られたものである。
【0025】さらに、上記に加えて、誘電体膜のステッ
プカバレッジ特性についても、DRAMプロセスにおい
ては、これ以前の世代のプロセス以上に厳しいものが要
求される。それは、64Mおよび256Mbitの世代
では、キャパシタ下部電極にHSG(Hemisphe
rical Grain)電極を用いることが一般的で
あるためである。HSGは、アモルファスSi表面の形
状を凹凸にし、電極面積を拡大し、静電容量の上昇を図
るものである。しかし、HSGの断面形状はきのこ状と
なり、根元のくびれた部分までうまくCVD膜でカバー
するには、従来のトレンチ溝のアスペクト比で表現する
場合は、少なくとも4以上のアスペクト比で、85%以
上のステップカバレッジが望まれる。
【0026】図3には、Ta(OCをTa
膜を成膜するための液体原料として用いて作成した
Ta膜のステップカバレッジ特性を示す。アスペ
クト比が4の場合顕著に現れているが、高温または高圧
になるほどステップカバレッジが悪い。実用的には85
%以上が望まれるが、480℃でも40Paでは85%
程度になる。これを低圧化し25Paとすれば93%程
度に改善される。従って実用的なステップカバレッジを
得るには、少なくとも、圧力が40Pa以下、デポジシ
ョン温度が480℃以下であることが望まれる。但し、
25Pa以下の大幅な低圧化は、デポジションガス流速
の高速化、デポレートの低下を招き、原料ガスのうちデ
ポに貢献しない分が増えることになり、結果として原料
の消費量を増大させる。また、同じ膜厚を得るのにも時
間がかかることになり、スループットも悪化する。一般
に知られるようにPETaは非常に高価であり、その結
果、工業的採算を悪化させるので、25Paよりも低圧
化することは実用上好ましくない。なお、ここで、アス
ペクト比は、ウェーハ30に形成された溝31の深さD
と直径φとの比(D/φ)をいい、ステップカバレッジ
は、溝31内の側面32に形成されたTa膜の上
記深さDにおける膜厚bとウェハ30の表面に形成され
たTa膜の膜厚aとの比(b/a)をいう。図3
においては、ウェハ30の表面に形成されたTa
膜の膜厚aは10nmであり、溝31の直径φは100
nmである。また、Ta膜を通して流れるリーク
電流は膜中のカーボン濃度に依存する。カーボン濃度を
低く押さえ、リーク電流を低減するには、高い温度での
デポジションが望まれる。
【0027】図4は、デポジション温度と漏れ電流の特
性を示すものである。デポジション温度の上昇とともに
リーク電流は低下している。従って、この温度範囲では
高温のデポジションほど望ましい。実用的な漏れ電流を
1.5V印加で10−8A/cmオーダーとすれば、
430℃以上が望ましい。なお、この漏れ電流は、Ta
膜をデポジション後、結晶化のために、Oアニ
ールを行った後の値である。Oアニールは、温度は8
00〜850℃、圧力は大気圧、時間20分の条件で行
った。Oアニールにより、温度特性が安定し、また、
結晶中の欠陥や膜中のカーボンに起因するリーク電流も
低減できるが、特に膜中のカーボンに起因するリーク電
流を十分には低減できないので、430℃以上でTa
膜をデポジションすることが好ましい。
【0028】以上を総合すると、Ta(OC
をTa膜を成膜するための液体原料として用い
て、64MbitDRAMで望まれるTa膜特性
を実現するためには、25〜40Paの圧力、430〜
480℃の温度でTa膜をデポジションとするこ
とが特に好ましく、漏れ電流特性を1.5V印加で10
−8A/cm オーダー、ステップカバレッジをアス
ペクト比4で85%以上、膜厚均一性を±3%とするこ
とができる。
【0029】上述したHSG膜は、DRAM等の半導体
装置の容量電極部分を形成する工程で、アモルファスシ
リコン膜表面上を起伏の激しいシリコン膜に(凹凸に)
加工して、その表面積を拡大することにより静電容量を
大きくするために好適に使用される。
【0030】このHSG膜は、好ましくは、SiH
の原料を用いて一般的に知られる核付け法を利用して形
成される。
【0031】例えば、このHSG膜は、好ましくは、半
導体基板上にアモルファスシリコン膜を形成し、次に、
アモルファスシリコン膜をシリコン原子を有する化合物
を含む雰囲気中で加熱して、アモルファスシリコン膜の
表面の複数箇所に複数の結晶核を形成し、次に、シリコ
ン原子を有する化合物の供給を停止した後に、結晶核が
形成されたアモルファスシリコン膜を加熱して結晶核を
成長させることにより、アモルファスシリコン膜の表面
をきのこ型または半球型の結晶粒を有する多結晶シリコ
ンにすることにより形成される。
【0032】また、HSG膜は、半導体基板上にアモル
ファスシリコン膜を形成し、次に、アモルファスシリコ
ン膜を真空中またはアモルファスシリコン膜と化学的に
実質的に反応しない雰囲気中で加熱して、アモルファス
シリコン膜の表面の複数箇所に複数の結晶核を形成し、
次に、真空中またはアモルファスシリコン膜と化学的に
実質的に反応しない雰囲気中で、結晶核が形成されたア
モルファスシリコン膜を加熱して結晶核を成長させるこ
とにより、アモルファスシリコン膜の表面をきのこ型ま
たは半球型の結晶粒を有する多結晶シリコンにすること
により形成してもよい。
【0033】
【実施例】(実施例1)図1に示すような、ホットウォ
ール型CVD炉を用いて、Ta膜のデポジション
を行った。その際のデポジション条件は、下表1に示す
通りであった。
【0034】
【表1】 プロセス条件 温度 : 470℃ 原料ガス : Ta(OC) デポガス流量 : Ta(OC):0.1sccm キャリアガス:500sccm O:500sccm デポ圧力 : 25Pa
【0035】まずBare−Si基板上に成膜し、成膜
特性を評価した。この時のデポジションレートは、60
nm/分で、ウェハ面内の膜厚均一性は±2.7%と良
好であった。
【0036】次にキャパシタTEG(Test Element Gro
up)により、リーク電流を評価した。その結果を表2に
示す。+1.5V印加で3×10−8A/cmの漏れ
電流密度となった。なお、ここで使用したキャパシタT
EGにおいては、多結晶シリコン上にTa膜を形
成した。Ta膜の成膜条件は上記Bare−Si
基板上への成膜と同じであった。また、Ta膜の
デポジション後にアニールを行った。
【0037】
【表2】 印加電圧(V) リーク電流(A/cm) 0 4×10−12 0.4 1.2×10−11 0.8 6×10−11 1.2 4×10−10 1.5 3×10−8 1.8 1×10−6
【0038】またステップカバレッジを評価するシャロ
ートレンチをBare waferに形成し、断面をS
EM観察した。なお、溝の形状はφ400nmのもので
あった。この結果、アスペクト比4の場合でも、ステッ
プカバレッジが98%であることが確認された。
【0039】(実施例2)実施例1とは、下表3のよう
にプロセス条件を変えてデポジションした。
【0040】
【表3】 プロセス条件 温度 : 450℃ 原料ガス : Ta(OC) デポガス流量 : Ta(OC):0.1sccm キャリアガス:500sccm O:500sccm デポ圧力 : 40Pa
【0041】本実施例はHSGでキャパシタ電極を作成
する場合を念頭にした際の対応であり、ステップカバレ
ッジをより良くする方向でデポジションするものであ
る。HSGはきのこ形の断面形状を有するため、特に、
きのこ形の根元部分のカバレッジが悪くなる傾向があ
る。これをうまく均一に覆うようにするために、より表
面反応律速側に温度を低下させたものである。まずBa
re−Si基板上に成膜し、成膜特性を評価した。この
時のBare−Si基板上のデポジションレートは45
nm/分であった。デポジションレートの低下を防ぐた
め、デポジション圧力を40Paとしたものである。次
に、実施例1と同様にキャパシタTEGでリーク電流を
評価した。本実施例におけるキャパシタTEGにおいて
は、HSG上にTa膜を形成した。Ta
の成膜条件は上記Bare−Si基板上への成膜と同じ
であった。また、Ta膜のデポジション後にアニ
ールを行った。本実施例のキャパシタTEGにおけるH
SGは図5に示す構造のホットウォール型CVD装置3
0を使用して次のようにして形成した。
【0042】このCVD装置30においては、反応管3
2の上下にそれぞれヒータ34が設けられており、ヒー
タ34および反応管32を覆って断熱材(図示せず)が
設けられている。反応管32内が反応室33であり、反
応室33の一方の側には、SiHガス供給用ノズル3
7が接続し、他方の側には、排気配管35が連通してい
る。また、反応室33のSiHガス供給用ノズル37
が接続している側には、搬送室36が接続されている。
【0043】まず、アモルファスシリコン膜が形成され
たウェーハをフッ素水溶液で洗浄し乾燥した後、このC
VD装置30の搬送室36を介して反応室33に搬入す
る。搬入されたウェーハ31は、あらかじめ設定された
反応室温度(600〜620℃)にて温度安定化がはか
られる。この際の雰囲気は、高真空もしくは窒素、不活
性ガスのようなアモルファスシリコン表面と反応しない
非反応性ガス雰囲気である。ただし、ウェーハの面内温
度を安定化させることと、下地アモルファスシリコンが
多結晶化することによりHSG形成を阻害する要因とな
らないようにすることとの両方を考慮すると、温度を安
定化させる時間は5分間程度が望ましい。以下、この反
応室温度を保持したまま処理を行う。
【0044】次に、SiHガス供給用ノズル37から
モノシランを毎分150〜200ccの流量で、2分〜
2分30秒間流すことによりアモルファスシリコン表面
に微細な結晶核を形成(発生)させる。この結晶核の密
度はウェーハ温度や核形成時間の増大と共に増加する傾
向がある。またモノシラン流量を少なくした場合には結
晶核の密度が小さくなるので、核形成時間を増やす必要
がある。
【0045】最後にモノシランの供給を止め、アモルフ
ァスシリコン表面に形成した結晶核を、シリコン原子の
マイグレーションにより拡大(成長)させる。この結晶
粒の大きさは粒成長時間の増大と共に大きくなる傾向が
あり、5分間で成長がほぼ最大となるため、3〜5分間
に制御する。時間が長すぎると粒と粒が結合し大きな粒
となり、本工程の目的とする表面積の増加率が低下する
ため、時間を制御する必要がある。
【0046】具体例として、反応室温度610℃、温度
安定時間5分、モノシラン200sccm、核形成時間
2分、粒成長時間3分にて行うことにより、安定したH
SGの形成、ウェーハ面内均一性の良好なHSGを形成
した。また同様の結果が反応室温度610℃、温度安定
時間5分、モノシラン150sccm、核形成時間2分
30秒、粒成長時間5分にても得られた。
【0047】上記のようにして作成したキャパシタTE
Gによるリーク電流の評価結果は、+1.5V印加で5
×10−8A/cmと、ほぼ実施例1と同様の特性を
得た。このリーク電流の結果から、HSGのきのこ形の
根元部分も一様にTaが覆っていたと言える。す
なわち、上記のきのこ形の根元部分で膜厚が薄くなり、
電界強度が増大してリーク電流の増大に至る事態は、目
的通り回避できた。
【0048】次に、図6A、図6Bを参照して、本発明
が好適に適用されるキャパシタセルを備えるDRAMの
製造方法を説明する。図6Aを参照すれば、シリコン基
板51の表面にフィールド酸化膜52を形成して、多数
のトランジスタ形成領域を分離形成する。各トランジス
タ形成領域にゲート酸化膜55を形成し、その上にゲー
ト電極56を形成する。ゲート電極56およびフィール
ド酸化膜52をマスクにしてイオン注入法により不純物
をシリコン基板51の表面に導入して自己整合的にソー
ス53およびドレイン54を形成する。その後、層間絶
縁膜57を形成し、次に、層間絶縁膜54にソース53
を露出するコンタクト孔58を形成する。次に、層間絶
縁膜54上にアモルファスシリコン膜を堆積し、パター
ニングを行い、アモルファスシリコン膜の自然酸化膜を
除去し、多結晶化を行って容量下部電極59を形成す
る。この多結晶化処理のとき、図6Bに示すように、ア
モルファスシリコン膜59の表面に起伏の激しい半球状
結晶粒(HSG)60を形成し、その表面積を拡大させ
る。次いでTaからなる容量絶縁膜61を形成
し、その上に多結晶シリコン膜などにより容量上部電極
62を形成する。こうしてMOSトランジスタのソース
53にキャパシタセルが接続されたDRAMを実現する
ことができる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、高い膜厚均一性と優れ
たステップカバレッジ特性を有するTa膜を備え
た半導体装置の製造方法およびそのような半導体装置を
製造するのに好適に使用される半導体製造装置が提供さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で好適に使用されるTa成膜用C
VD装置を説明するための概略構成図である。
【図2】デポジション温度とデポジションレートとの間
のアレニウスプロット図である。
【図3】アスペクト比とステップカバレッジとの関係を
示すステップカバレッジ特性図である。
【図4】デポジション温度と漏れ電流密度との関係を示
す漏れ電流特性図である。
【図5】本発明で好適に使用されるHSG成膜用CVD
装置を説明するための概略構成図である。
【図6】図6Aは、本発明が好適に適用されるDRAM
を説明するための概略断面図であり、図6Bは、図6A
のA部の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
10…ホットウォール型CVD装置 11、12、17…N供給配管 13…PETa供給配管 14…恒温器 15…PETa液体原料 16…PETaタンク 18…気化器 19…供給加熱配管 20…O供給配管 21…反応室 22…排気配管 23…ポンプ 24…大気圧排気配管 25…ウェハ搬送室 59…アモルファスシリコン膜 60…半球状結晶粒(HSG)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/316 H01L 27/10 621A (72)発明者 吉田 正義 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業本部内 (72)発明者 経田 昌幸 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 (72)発明者 井ノ口 泰啓 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内 (72)発明者 田上 悟 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】きのこ型または半球型の結晶粒を有する多
    結晶シリコンを表面に備えるシリコン膜を半導体基板上
    に形成する工程と、 Ta(OCを気化したガスを原料ガスとして
    使用して、圧力40Pa以下、成膜温度480℃以下
    で、前記シリコン膜上にTa膜を成膜する工程と
    を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】Ta(OCを気化したガスを原
    料ガスとして使用して、圧力40Pa以下、成膜温度4
    30℃乃至480℃の範囲で、前記シリコン膜上に前記
    Ta 膜を成膜することを特徴とする請求項1記載
    の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】ホットウォール型の成膜装置を用いて、前
    記Ta膜を成膜することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記シリコン膜を形成する工程が、 前記半導体基板上にアモルファスシリコン膜を形成する
    工程と、 前記アモルファスシリコン膜をシリコン原子を有する化
    合物を含む雰囲気中で加熱して、前記アモルファスシリ
    コン膜の表面の複数箇所に複数の結晶核を形成する工程
    と、 前記シリコン原子を有する化合物の供給を停止した後
    に、前記結晶核が形成された前記アモルファスシリコン
    膜を加熱して前記結晶核を成長させることにより、前記
    アモルファスシリコン膜の表面をきのこ型または半球型
    の結晶粒を有する多結晶シリコンにする工程と、 を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
    記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】前記シリコン膜を形成する工程が、 前記半導体基板上にアモルファスシリコン膜を形成する
    工程と、 前記アモルファスシリコン膜を真空中または前記アモル
    ファスシリコン膜と化学的に実質的に反応しない雰囲気
    中で加熱して、前記アモルファスシリコン膜の表面の複
    数箇所に複数の結晶核を形成する工程と、 真空中または前記アモルファスシリコン膜と化学的に実
    質的に反応しない雰囲気中で、前記結晶核が形成された
    前記アモルファスシリコン膜を加熱して前記結晶核を成
    長させることにより、前記アモルファスシリコン膜の表
    面をきのこ型または半球型の結晶粒を有する多結晶シリ
    コンにする工程と、 を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
    記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】半導体基板上に電極膜を形成する工程と、 Ta(OCを気化したガスを原料ガスとして
    使用して、圧力40Pa以下、成膜温度480℃以下
    で、前記電極膜上にTa膜を成膜する工程とを備
    えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】Ta(OCを気化したガスを原
    料ガスとして使用して、圧力40Pa以下、成膜温度4
    30℃乃至480℃の範囲で、前記電極膜上に前記Ta
    膜を成膜することを特徴とする請求項6記載の半
    導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】ホットウォール型の成膜装置を用いて、前
    記Ta膜を成膜することを特徴とする請求項6ま
    たは7記載のTa膜の製造方法。
  9. 【請求項9】半導体基板上に形成されたシリコン膜であ
    って、きのこ型または半球型の結晶粒を有する多結晶シ
    リコンを表面に備える前記シリコン膜上に、 Ta(OCを気化したガスを原料ガスとして
    使用して、圧力40Pa以下、成膜温度480℃以下
    で、Ta膜を成膜することを特徴とする半導体製
    造装置。
  10. 【請求項10】Ta(OCを気化したガスを
    原料ガスとして使用して、圧力40Pa以下、成膜温度
    430℃乃至480℃の範囲で、前記シリコン膜上に前
    記Ta 膜を成膜することを特徴とする請求項9記
    載の半導体製造装置。
  11. 【請求項11】ホットウォール型の成膜装置を用いて、
    前記Ta膜を成膜することを特徴とする請求項9
    または10記載の半導体製造装置。
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