JP2000339305A - 文書作成装置、及び文書作成方法 - Google Patents

文書作成装置、及び文書作成方法

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JP2000339305A
JP2000339305A JP11152747A JP15274799A JP2000339305A JP 2000339305 A JP2000339305 A JP 2000339305A JP 11152747 A JP11152747 A JP 11152747A JP 15274799 A JP15274799 A JP 15274799A JP 2000339305 A JP2000339305 A JP 2000339305A
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JP
Japan
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input
voice
character string
keyboard
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JP11152747A
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English (en)
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Yasushi Ishizuka
靖 石塚
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】キーボードによる入力と音声による入力の2つ
の入力方法を使って、より入力精度と入力操作性を向上
させて文書作成を行う。 【解決手段】キーボード操作により入力された読み文字
に対してかな漢字変換を実行して文字列を入力するキー
ボード入力部12と、音声入力部16から入力された音
声を認識して複数の音声認識候補とする文字列を求める
音声認識処理部20と、文字列のつながりの正当性を判
別するために必要なデータを記憶するつながり情報辞書
28aと、キーボード入力部12によって文字列が入力
された後に、音声認識処理部20によって得られた複数
の音声認識候補について、つながり情報辞書28aに記
憶されたデータに基づいて、キーボード入力部12から
入力された文字列とのつながりの正当性に応じて出力優
先順位を判定する制御部10とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータやワープロ専用機等に適用される文書作成装置、
及び文書作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、パーソナルコンピュータやワー
プロ専用機等では、日本語による文字入力を行なう場合
にはキーボードが用いられることが多い。しかし近年で
は、音声認識処理機能を利用することによって、音声を
入力することによって文字を入力することができるよう
になってきている。
【0003】しかし従来では、キーボードによる入力方
法、音声による入力方法の両方を使用して文書作成を行
うことができたとしても、何れか1つの入力方法が選択
されて使用されている。このため、それぞれの入力方法
において存在する長所と短所を受け入れざるを得ない。
【0004】例えば、キーボードのみの入力方法の場合
は、音声入力すると比較的認識率が高く入力できる長い
読みの単語の入力おいても、すべての読み文字列をキー
ボードを使って入力しなければならず操作性が悪い。ま
た、音声のみの入力方法の場合は、キーボードを使って
入力するよりは速く入力できるが、音声認識処理での誤
認識により入力効率を低下させたり、キーボードによる
入力であれば比較的操作が簡単である入力文字列の訂正
などもすべて音声を使って行わなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の文書
作成装置では、キーボードによる入力方法、音声による
入力方法の両方が使用可能であったとしても、何れか1
つの入力方法のみを選択して文書作成を行っていた。こ
のために、キーボードによる入力方法を用いる場合に
は、音声入力を行なう場合と比較して入力精度は高いも
のの操作性が悪く、逆に、音声による入力方法を用いる
場合には、キーボードによる入力方法と比較して操作性
が良いものの入力精度が低くなってしまっていた。
【0006】本発明は前記のような事情を考慮してなさ
れたもので、キーボードによる入力と音声による入力の
2つの入力方法を使って、より入力精度と入力操作性を
向上させて文書作成を行うことができる文書作成装置、
及び文書作成方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、キーボードに
対する操作によって入力された読み文字に対してかな漢
字変換を実行して文字列を入力するキーボード入力手段
と、入力された音声を認識して複数の音声認識候補とす
る文字列を入力する音声入力手段と、文字列のつながり
の正当性を判別するために必要なデータを記憶するつな
がり情報辞書と、前記キーボード入力手段によって文字
列が入力された後に、前記音声入力手段によって入力さ
れた複数の音声認識候補について、前記つながり情報辞
書に記憶されたデータに基づいて、前記キーボード入力
手段によって入力された文字列とのつながりの正当性に
応じて出力優先順位を判定する判定手段とを具備したこ
とを特徴とする。
【0008】これにより、キーボード入力された文字列
が利用者によるキーボードに対する直接的な操作によっ
て入力されているため正しい入力文字列として扱うこと
ができるので、音声入力の前にキーボード入力されてい
る文字列があれば、この文字列を利用して複数の音声認
識候補から出力すべき文字列を判定することで、音声認
識の認識精度を高めることができるようになり入力効率
の向上が図れる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本実施形態に係わる
文書作成装置のシステム構成を示すブロック図である。
文書作成装置は、例えばCD−ROM、DVD、磁気デ
ィスク等の記録媒体に記録されたプログラムを読み込
み、このプログラムによって動作が制御されるコンピュ
ータによって実現される。
【0010】図1に示すように、本実施形態における文
書作成装置は、制御部10、キーボード入力部12、ポ
インティングデバイス部14、音声入力部16、変換部
18、音声認識処理部20、出力部22、音声処理用辞
書24、データ記憶部26、及びかな漢字変換辞書28
によって構成されている。
【0011】制御部10は、文書作成装置全体の制御を
司るもので、キーボード入力部12、ポインティングデ
バイス部14、音声認識処理部20から入力される各種
データ(キーデータ、ポインティングデバイスデータ、
音声データ)に基づいて文書作成のために各処理部の動
作を制御する。制御部10には、本発明による文書作成
を実現するための各種機能が設けられている。具体的な
内容については動作と共に説明する。
【0012】キーボード入力部12は、図示せぬキーボ
ードから日本語文字列入力(かな漢字変換の対象とな
る)のための読み文字列、ファンクションなどのデータ
を入力する。
【0013】ポインティングデバイス部14は、図示せ
ぬマウスなどのポインティングデバイスからのデータを
入力するもので、ポインティングの位置やボタンなどの
データを入力する。
【0014】音声入力部16は、図示せぬマイクを通じ
て日本語文字列の読みを表す読みや、文書作成装置の動
作を制御するためのコマンドを表す音声を入力する。
【0015】変換部18は、キーボード入力部12によ
って入力された読み文字列、あるいは音声入力部16に
よって入力された音声に対する音声認識によって得られ
た読み文字列に対して、かな漢字変換辞書28に記憶さ
れた単語の情報を参照してかな漢字変換を実行し、漢字
かな混じりの文字列によるかな漢字変換候補を求めてデ
ータ記憶部26に格納する。
【0016】音声認識処理部20は、音声入力部16に
よって入力された音声に対して、音声処理用辞書24に
記憶された情報を参照して音声認識を実行し、漢字かな
混じりの文字列による音声認識候補を求めてデータ記憶
部26に格納し、また各種音声情報(読み文字列のアク
セント位置、音声によって入力されたコマンドなど)の
抽出等を実行する。
【0017】出力部22は、CRT、LCDなどの表示
装置によって構成され、キーボード入力部12や音声入
力部16から入力された読み文字列のデータや、変換部
18によって得られたかな漢字変換の変換結果(候補)
などを表示する。
【0018】音声処理用辞書24は、音声入力部16か
ら入力された音声に対する音声認識処理部20による音
声認識や、各種音声情報の抽出処理に必要な各種の情報
が記憶されている。
【0019】データ記憶部26は、文書作成装置によっ
て扱われる各種のデータが記憶されるもので、音声認識
処理部20による音声認識によって得られる音声認識候
補を記憶する音声認識候補記憶部26a、変換部18に
よるかな漢字変換によって得られるかな漢字変換候補を
記憶するかな漢字変換候補記憶部26b、変換部18に
よるかな漢字変換の対象となるキーボード入力部12か
ら入力された読み文字列あるいは音声認識処理部20に
よる音声認識によって得られた読み文字列を記憶する入
力バッファ26c、入力バッファ26cに記憶された読
み文字列に対するかな漢字変換によって得られた文字列
あるいは文字認識によって入力された未確定の文字列が
入力文字列候補として記憶される入力文字列記憶部26
dなどが設けられる。入力文字列記憶部26dに記憶さ
れる文字列は、未確定状態てあるので音声認識候補記憶
部26aあるいはかな漢字変換候補記憶部26bに記憶
された他の候補と変更することができる。
【0020】かな漢字変換辞書28は、入力された読み
文字列を漢字かな混じり文に変換するために必要な単語
の情報が記憶されている。かな漢字変換辞書28には、
日本語文法や単語間の関係情報(共起関係等)など、文
字列のつながりの正当性を判別するために必要なデータ
がつながり情報28aとして記憶されている。
【0021】設定データ記憶部30は、キーボード入力
部12から入力された読み文字列に対するかな漢字変換
の結果と、音声入力部16から入力された音声とを利用
した文字入力を行なうための各種設定データを記憶する
ためのもので、キーボード入力部12から入力された読
み文字列に対する変換指示が入力された時点から音声入
力部16により音声が入力されるまでの一定時間を示す
変換指示時間データ30a、変換指示が入力された時点
からの一定時間を、変換指示の前と後ろの何れにするか
を示す変換タイミングデータ30bなどが記憶される。
【0022】次に、本実施形態における文書作成装置に
よる文字列入力の動作について、図2乃至図6に示すフ
ローチャートを参照しながら説明する。本発明による文
書作成装置では、キーボードと音声による2つの入力を
混在させることにより文書作成の入力精度と操作性を向
上させるもので、以下に説明する(1)〜(4)の方法
を用いることができる。すなわち、(1)音声入力の前
にキーボード入力されている文字列を利用して音声認識
処理を行う方法、(2)キーボード入力した文字列を使
ってキーボード入力の前に入力された音声入力文字列を
変更する方法、(3)音声入力した音声とキーボード入
力した読み文字列を使ってかな漢字変換を行う方法、
(4)音声入力によってキーボード入力した文字列の同
音語候補の変更を行う方法である。以下、それぞれの方
法について詳細に説明する。
【0023】(1)音声入力の前にキーボード入力され
ている文字列を利用して音声認識処理を行う方法につい
て、図2に示すフローチャートを参照しながら説明す
る。本実施形態における文書作成装置は、キーボード入
力部12から入力された読み文字列に対してかな漢字変
換を実行することにより入力される文字列と、音声入力
部16によって入力された音声に対して音声認識をする
ことによって入力される文字列とを併用して日本語によ
る文書を作成することができる。
【0024】ところで、音声入力された音声を認識した
結果は、キーボード入力した場合と違い結果の読み文字
列が1つになるとは限らない。
【0025】例えば、キーボード入力により「衛星」と
いう文字列を入力したい場合に、かな漢字変換により得
られる変換候補としては「衛星」「衛生」「永世」など
複数あるが、変換対象となる読み文字列はユーザがキー
ボードから入力した「えいせい」の1つしかない。
【0026】ところが、音声入力で「衛星」を入力した
い場合に、音声で「えいせい」と発話しても、音声認識
候補としては、「えいせい」「れいせい」「へいせい」
など数種類の読み文字列の候補が出力される可能性があ
る。そこで本発明では、音声入力した文字列よりもあい
まい性が少ない(読みが一意に決まっている)キーボー
ド入力文字列の情報を利用して、複数ある音声認識候補
から出力すべき文字列を正しく求める精度を向上させる
ものである。
【0027】まず、音声入力部16によって音声が入力
されると(ステップA1)、音声認識処理部20は、音
声処理用辞書24に記憶された情報を参照して音声認識
処理を実行して、複数の音声認識候補とする文字列を求
めてデータ記憶部26の音声認識候補記憶部26aに記
憶させる。また、複数の音声認識候補の中で出力優先順
位が最も高い候補の文字列を入力文字列記憶部26dに
記憶させる。制御部10は、入力文字列記憶部26dに
記憶された入力文字列を、出力部22において表示出力
する。また、必要に応じて音声認識候補記憶部26aに
記憶された複数の音声認識候補の文字列を表示出力す
る。
【0028】制御部10は、音声入力によって文字列が
入力される前にキーボード入力された文字列があるかを
入力文字列記憶部26dを参照して判別する(ステップ
A3)。
【0029】ここで、音声入力を行う前にキーボード入
力された文字列がない場合は、音声認識候補をそのまま
出力優先順位に従って出力部22において出力表示させ
る(ステップA6)。一方、キーボード入力された文字
列がある場合は、制御部10は、そのキーボード入力さ
れた文字列を取得する(ステップA4)。そして、制御
部10は、取得した文字列と、音声認識候補記憶部26
aに記憶された複数の音声認識候補のそれぞれの文字列
とのつながりが、日本語として適切であるかを、かな漢
字変換辞書28に収容されている日本語文法や単語間の
関係情報(共起関係等)など、文字列のつながりの正当
性を判別するために必要なつながり情報28a等を利用
して判定する。そして、複数の音声認識候補の中で直前
にキーボード入力された文字列とのつながりが最も適切
な音声認識候補の文字列の出力優先順位を第1位となる
ように変更する(ステップA5)。また、その他の音声
認識候補の文字列についても、キーボード入力された文
字列とのつながりの正当性に応じて音声認識候補の順位
を不適切であると判定した音声認識候補より上げる。
【0030】こうして、制御部10は、キーボード入力
された文字列に基づいて変更した出力優先順位に応じ
て、音声認識候補の文字列を出力部22において表示出
力させる(ステップA6)。
【0031】なお、キーボード入力された文字列とのつ
ながりの正当性を判別した結果、つながりが不適切(不
正)であると判定された音声認識候補の文字列について
は、認識候補から破棄してユーザに提示されないように
しても良い。これにより、出力優先順位に応じて複数の
音声認識候補を出力してユーザに選択させるような場合
に、ユーザに対して余計な候補を提示することがなくな
る。
【0032】以下、具体例を図7に示す。ここでは、図
7(a)に示すように、音声入力を行う前にキーボード
入力によって「気象」という文字列が入力されているも
のとする。この文字列のキーボード入力に続いて「えい
せい」と発話されて音声入力部16から音声入力があっ
た場合、図7(b)に示すように、音声認識が実行され
て複数の音声認識候補が得られたものとする。
【0033】ここでは、音声認識候補「冷静(れいせ
い)」「衛星(えいせい)」「平成(へいせい)」等の
なかで、直前にキーボード入力された「気象」という文
字列に続く可能性がある音声認識候補は、つながり情報
等を利用して「衛星」であると判定できる。従って、音
声認識候補「衛星」の出力優先順位を第1位に上げてユ
ーザに提示することができる。また、直前にキーボード
入力された文字列に続く可能性のない音声認識候補をユ
ーザに提示しない場合は、音声認識候補「衛星」だけを
ユーザに提示することになる。
【0034】このようにして、音声入力の前にキーボー
ド入力された文字列、すなわち音声入力された文字列よ
りもユーザが希望している入力文字列である可能性が高
い文字列を利用して、その文字列とのつながりの正当性
を判別して音声認識によって得られた複数の音声認識候
補から出力すべき文字列を決定することができるので、
音声認識の認識精度を上げることがでるようになる。
【0035】なお、前述した説明では、図7(d)に示
すように、異なる読みの音声認識候補の順位を入れ替え
る例を示しているが、同じ読みの場合の音声識候補の順
位を入れ替えることもできる。例えば、音声認識候補と
して同じ読み「えいせい」に対して「衛星」「衛生」が
音声認識候補として得られている場合も、直前にキーボ
ード入力された文字列「気象」を利用して、この文字列
に続く可能性がある「衛星」の方が正当であると判定で
きる。従って、音声認識候補としては「衛星」が「衛
生」よりも下位の出力優先順位となっていても、キーボ
ード入力された文字列を利用して「衛星」の出力優先順
位を上げてユーザに提示することができるようになる。
【0036】また、音声認識候補の入れ替えに利用する
音声入力の前に入力する文字列はキーボード入力文字列
に限る。これは、音声入力された文字列がキーボード入
力された文字列よりもユーザが希望している入力文字列
である可能性が低い、すなわちキーボード入力された文
字列が間違っている可能性が音声入力文字列よりも低い
と考えられるためである。
【0037】(2)キーボード入力した文字列を使って
キーボード入力の前に入力された音声入力文字列を変更
する方法について、図3に示すフローチャートを参照し
ながら説明する。ここでは、前述した(1)の方法とは
反対に、直前に音声入力された文字列がある場合に、キ
ーボード入力された文字列の結果を使って、直前の音声
認識候補の出力優先順位を入れ替えるものである。
【0038】まず、キーボード入力部12によってかな
漢字変換のための読み文字列が入力されると(ステップ
B1)、制御部10は、入力された読み文字列のデータ
をデータ記憶部26の入力バッファ26cに記憶させ
る。変換部18は、キーボード入力部12からかな漢字
変換の実行の指示が入力された場合、あるいは所定のタ
イミングで、入力バッファ26cに記憶された読み文字
列のデータに対して、かな漢字変換辞書28に記憶され
た情報を参照してかな漢字変換を実行して、複数のかな
漢字変換候補とする文字列を求めてデータ記憶部26の
かな漢字変換候補記憶部26bに記憶させる(ステップ
B2)。また、複数のかな漢字変換候補の中で出力優先
順位が最も高い候補の文字列を入力文字列記憶部26d
に記憶させる。
【0039】制御部10は、入力文字列記憶部26dに
記憶された入力文字列を、出力部22において表示出力
する。また、表示出力された出力優先順位の最も高い候
補が所望する文字列でなかった場合、制御部10は、必
要に応じてかな漢字変換候補記憶部26bに記憶された
複数のかな漢字変換候補の文字列を表示出力して、同音
語選択処理を実行する(ステップB3)。例えば、キー
ボード入力部12からの指示に応じてかな漢字変換候補
の文字列を表示出力し、この出力表示された複数のかな
漢字変換候補の中から所望する文字列を選択させる。
【0040】一方、キーボード入力された読み文字列が
かな漢字変換されて変換結果が表示された時、または、
同音語選択操作によって変換候補の入れ替えが行われた
時、制御部10は、キーボード入力の前に音声入力され
た文字列があるかどうか入力文字列記憶部26dを参照
して判別する(ステップB4)。
【0041】ここで、キーボード入力を行う前に音声入
力された文字列がない場合は、かな漢字変換候補をその
まま出力優先順位に従って出力部22において出力表示
させる。一方、音声入力された文字列がある場合は、制
御部10は、その音声入力された音声認識候補の文字列
を音声認識候補記憶部26aから取得する(ステップB
5)。そして、制御部10は、取得した音声認識候補と
するそれぞれの文字列と、キーボード入力された文字列
とのつながりが、日本語として適切であるかを、かな漢
字変換辞書28に収容されている日本語文法や単語間の
関係情報(共起関係等)など、文字列のつながりの正当
性を判別するために必要なつながり情報28a等を利用
して判定する。
【0042】ここで、現在、音声認識候補の出力優先順
位が第1位となっている文字列、すなわち現在表示出力
されている文字列よりも、キーボード入力された文字列
とつながりが正当である音声認識候補があるかどうかを
判定する(ステップB7)。
【0043】この結果、ある場合は、該当する音声認識
候補の文字列についての出力優先順位を、現在表示出力
されている音声認識候補の文字列の順位よりも上になる
ように変更する(ステップB8)。また、その他の音声
認識候補の文字列についても、キーボード入力された文
字列とのつながりの正当性に応じて音声認識候補の順位
を不適切であると判定した音声認識候補より上げる。
【0044】こうして、制御部10は、キーボード入力
された文字列に基づいて変更した出力優先順位に応じ
て、音声認識候補の文字列を出力部22において表示出
力させる。
【0045】以下、具体例を図8に示す。ここでは、キ
ーボード入力を行なう前に、文字列「有線」を入力する
ために「ゆうせん」と発話されて音声入力部16から音
声入力があり、この音声入力に対して音声認識が実行さ
れて図8(a)(b)に示すように音声認識候補が得ら
れたものとする。図8(a)に示すように、出力有線順
位が第1の音声認識候補の文字列として「郵政」が得ら
れ、その他にも図8(b)に示すように、複数の音声認
識候補「有線(ゆうせん)」「千(せん)」「遊園(ゆ
うえん)」が得られたものとする。
【0046】次に、音声入力に続いて文字列「放送」を
入力するために読み文字列「ほうそう」がキーボード入
力され、この読み文字列に対してかな漢字変換を行った
結果、かな漢字変換候補「放送」が得られたものとす
る。なお、かな漢字変換の結果、出力優先順位の第1位
が「放送」でない場合は、同音語選択処理が行われて文
字列「放送」が音声認識候補の第1位として選択され
る。
【0047】ここで、音声入力によって得られた複数の
音声認識候補の文字列とキーボード入力された文字列と
の日本語としてのつながりの正当性を判別する。図8
(b)に示す音声認識候補の場合には、図8(c)に示
す出力優先順位が第1位の音声認識候補「郵政」とキー
ボード入力された文字列「放送」とのつながりよりも、
図8(d)に示す、第2位の音声認識候補「有線」とキ
ーボード入力された文字列「放送」とのつながりの方が
正当であると考えられる。従って、図8(b)に示す複
数の音声認識候補の出力優先順位の並びは、第1位が
「郵政」から「有線」に入れ替わってユーザに提示され
る。
【0048】このようにして、先に音声入力された文字
列についても、後に続くキーボード入力された文字列と
のつながりの正当性に応じて、自動的に正しい音声認識
候補の文字列に入れ替えられて提示されるようになる。
【0049】なお、前述した説明では、図8(b)に示
すように、異なる読みの音声認識候補の順位を入れ替え
る例を示しているが、同じ読みの場合の音声認識候補の
順位を入れ替えることもできる。例えば、音声認識候補
として出力優先順位の第1位の候補が「優先」、第2位
の候補が「有線」の時に、続けてキーボード入力により
「放送」が入力されると、「有線」と「放送」のつなが
りが「優先」と「放送」のつながりより適切であると判
定し、出力優先順位が第1位の音声認識候補を「有線」
に入れ替えることができる。
【0050】また、音声認識候補の入れ替えに利用する
続けて入力する文字列はキーボード入力文字列に限る。
これは、音声入力された文字列がキーボード入力された
文字列よりもユーザが希望している入力文字列である可
能性が低い、すなわちキーボード入力された文字列が間
違っている可能性が音声入力文字列よりも低いと考えら
れるためである。
【0051】なお、前述した(1)(2)の方法の説明
では、キーボード入力部12によって音声入力の直前あ
るいは直後で入力された文字列をもとにして、つながり
の正当性を判別しているが、必ずしも直前あるいは直後
でなくても良い。この場合、つながり情報28aには直
前あるいは直後にない文字列とのつながり関係(共起関
係)に関するデータが記憶され、このデータを用いて出
力優先順位の判定が行われるものとする。
【0052】また、音声認識処理によって入力される複
数の音声入力候補に対して、キーボード入力部12によ
って音声入力の前あるいは後ろで入力された文字列をも
とにして、つながりの正当性に応じて出力優先順位を判
定しているが、音声入力の前と後ろで入力された両方の
文字列をもとに出力優先順位の決定、あるいはつながり
の不正な音声認識候補の破棄を行なうようにしても良
い。
【0053】(3)音声入力した音声とキーボード入力
した読み文字列を使ってかな漢字変換を行う方法につい
て、図4に示すフローチャートを参照しながら説明す
る。ここでは、キーボード入力された読み文字列をかな
漢字変換して文字列を入力する場合に、複数のかな漢字
変換候補(同音語候補)の出力優先順位を入力された音
声から得られるデータを利用して変更するものある。
【0054】まず、キーボード入力部12によってかな
漢字変換のための読み文字列が入力されると(ステップ
C1)、制御部10は、入力された読み文字列のデータ
をデータ記憶部26の入力バッファ26cに記憶させ
る。また、かな漢字変換によって得られるかな漢字変換
候補の出力優先順位を音声入力によって変更しようとす
る場合、あるいは音声入力によって文字列を入力しよう
とする場合には音声入力部16から入力すべき文字列の
読みを表す音声が入力される。例えば、音声入力をかな
漢字変換に利用する場合には、かな漢字変換の対象とす
る読み文字列の音声が、アクセント位置を明示するよう
にして入力される。
【0055】ここで、キーボード入力部12に対する操
作によって、入力された読み文字列に対するかな漢字変
換の実行が指示されると(ステップC3)、制御部10
は、音声入力があった後、設定データ記憶部30に設定
された変換指示時間データ30aが示す一定時間内に変
換指示が入力されたか否かを判別する(ステップC
4)。
【0056】変換指示が音声入力の後、一定時間内にあ
った場合、制御部10は、音声入力によって得られたデ
ータ(読み文字列のアクセント位置など)を利用したか
な漢字変換を実行させる(ステップC5)。すなわち、
変換部18は、入力バッファ26cに記憶された読み文
字列のデータに対して、かな漢字変換辞書28に記憶さ
れた情報を参照してかな漢字変換を実行して、複数のか
な漢字変換候補とする文字列を求めてデータ記憶部26
のかな漢字変換候補記憶部26bに記憶させる。また、
音声認識処理部20は、音声入力部16から入力された
音声をもとに読み文字列のアクセント位置を抽出して制
御部10に通知する。
【0057】制御部10は、かな漢字変換候補記憶部2
6bに記憶された複数のかな漢字変換候補の文字列の中
で、音声認識処理部20によって抽出されたアクセント
位置と同じ位置にアクセントをもつ読みに対応する候補
を変換結果として、出力優先順位を第1位にして入力文
字列記憶部26dに記憶させる。また、制御部10は、
入力文字列記憶部26dに記憶された、音声入力を利用
してかな漢字変換によって入力された文字列を出力部2
2において表示出力する(ステップC6)。
【0058】一方、ステップC4において、変換指示が
音声入力の後、一定時間内になかったと判別された場
合、制御部10は、音声入力部16からの音声入力に対
して音声認識処理部20により音声認識処理を実行させ
る。音声認識処理部20は、入力された音声に対して音
声認識を行ない、読み文字列を求めて入力バッファ26
cに記憶させる。
【0059】変換部18は、入力バッファ26cに格納
されたキーボード入力された読み文字列と、音声入力さ
れた読み文字列のデータに対して、かな漢字変換辞書2
8に記憶された情報を参照してかな漢字変換を実行し
て、複数のかな漢字変換候補とする文字列を求めてデー
タ記憶部26のかな漢字変換候補記憶部26bに記憶さ
せる。
【0060】また、複数のかな漢字変換候補の中で出力
優先順位が最も高い候補の文字列を入力文字列記憶部2
6dに記憶させる。制御部10は、入力文字列記憶部2
6dに記憶された入力文字列を、出力部22において表
示出力する。
【0061】以下、具体例を図9に示す。例えば、図9
(a)に示すように、キーボード入力された読み文字列
「はし」に対してかな漢字変換することにより、第1位
の変換候補として「橋」、第2位以下の変換候補として
「端」「箸」が得られるものとする。ここで、図9
(b)に示すように、キーボード入力の後に、入力しよ
うとする文字列「箸」の読み、すなわち「は」にアクセ
ントがある読み「はし」が音声入力されたものとする。
【0062】音声入力の後、一定時間内に変換指示が入
力されると、図9(c)に示すように、複数のかな漢字
変換候補から、音声入力された読みのアクセント位置と
同じ位置にアクセントをもつ読みの候補、すなわち文字
列「箸」を求め、この文字列「箸」の出力優先順位を第
1位に変更して出力する。
【0063】なお、音声入力後、一定時間内に変換指示
がない場合は、キーボード入力された読み文字列「は
し」に対して通常のかな漢字変換をして得られた第1位
の候補を「橋」として、また、音声入力された音声「は
し」の音声認識候補として「箸」を出力することにな
る。
【0064】このようにして、キーボード入力された読
み文字列と音声入力された音声(例えば、読み文字列の
アクセント位置)の2つを使ってかな漢字変換を行なう
ことによって、かな漢字変換の変換精度を向上させるこ
とができる。また、変換精度が向上されることによっ
て、キーボード入力だけによるかな漢字変換では必要で
ある同音語選択処理を行う機会を減らせることができる
ようになり、操作性を向上させることができる。
【0065】なお、前述した説明では、音声入力の後、
一定時間内に変換指示が行われた場合に、入力された音
声から抽出されたデータ(アクセント位置)をかな漢字
変換で利用するようにしているが、音声入カをかな漢字
変換で利用するためのその他の指示方法としては、以下
の方法(a)〜(c)を用いることができる。
【0066】すなわち、(a)キーボード入力された読
み文字列に対する変換指示がキーボード入力部12から
入力された後、一定時間以内に音声入力された音声をか
な漢字変換に利用する方法、(b)ポインティングデバ
イス部14(マウス)のボタンがクリックされた(押さ
れた)状態において、音声入力部16から音声入力があ
った場合に、この入力音声をかな漢字変換に利用する方
法、(c)入力すべき文字列の読みを表す音声の入力前
に、音声コマンドを表す音声、例えば、「へんかんかい
し」などの読みが入力された後、続けて入力された音声
をかな漢字変換に利用する方法などがある。
【0067】前述した(c)の方法の場合、音声認識処
理部20は、音声入力部16から入力された音声に対し
て、音声処理用辞書24に記憶された情報を参照して音
声認識処理を実行した結果、予め用意されている音声コ
マンドを表す読みが得られた場合には、その音声コマン
ドを制御部10に通知する。
【0068】なお、設定データ記憶部30に記憶される
一定時間を示す変換指示時間データ30aは、ユーザか
らの指示に応じて任意に変更できるようにしても良い。
この場合、制御部10は、時間設定用の画面を出力部2
2において出力表示し、この表示に対してキーボード入
力部12あるいはポインティングデバイス部14から時
間の指定を入力させる。制御部10は、入力された時間
の指定に応じて、設定データ記憶部30に変換指示時間
データ30aを記憶させる。これにより、音声入力を利
用したかな漢字変換を実行させるための時間間隔をユー
ザに合わせて自由に設定できるようになり操作性が向上
する。
【0069】また、音声入力後、一定時間内に変換指示
された場合、あるいは前述した(a)の方法、すなわち
変換指示が入力された後、一定時間内に音声入力された
場合に音声入力をかな漢字変換に利用することもできる
が、何れかを選択的に実行できるようにしてもよい。こ
の場合、変換指示が入力された時点からの一定時間が、
変換指示の前と後の何れにするかを示す変換タイミング
データ30bを設定データ記憶部30に設定できるよう
にしても良い。この場合、制御部10は、変換タイミン
グ設定用の画面を出力部22において出力表示し、この
表示に対してキーボード入力部12あるいはポインティ
ングデバイス部14から変換指示の前と後の何れかを選
択させる。制御部10は、選択されたタイミングに応じ
て、設定データ記憶部30に変換タイミングデータ30
bを記憶させる。以後、制御部10は、変換タイミング
データ30bが示すタイミング(変換指示の前または後
ろ)に従って、変換指示時間データ30aが示す一定時
間を設定し、音声入力をかな漢字変換に利用する制御を
行なう。これにより、かな漢字変換(変換候補の出力優
先順位の判定)に使用する音声入力のタイミングがユー
ザに合わせて自由に設定できるようになり操作性が向上
する。
【0070】(4)音声入力によってキーボード入力し
た文字列の同音語候補の変更を行う方法について、図5
及び図6に示すフローチャートを参照しながら説明す
る。ここでは、かな漢字変換によって入力済みの文字列
に対して、音声入力によって変更処理を行うものであ
る。
【0071】かな漢字変換候補記憶部26bに記憶され
ている入力文字列(候補)は、出力部22において表示
出力されており、未確定状態にあるのでかな漢字変換候
補記憶部26bに記憶させた他の候補と変更することが
できる。ここで、かな漢字変換結果として表示されてい
る文字列が希望するものでない場合に、変更を希望する
文字列がマウス等のポインティングデバイスによって指
示され、ポインティングデバイス部14によりその位置
情報が入力される(ステップD1)。制御部10は、ポ
インティングデバイス部14から入力された位置情報に
応じて、入力文字列記憶部26dに記憶された入力文字
列の中で、何れの文字列が変更対象として指示されたか
を判別する。
【0072】次に、音声入力部16から音声入力がある
と、音声認識処理部20は、入力された音声をもとに読
み文字列のアクセント位置を抽出して制御部10に通知
する(ステップD3)。
【0073】制御部10は、かな漢字変換候補記憶部2
6bに記憶された複数のかな漢字変換候補の文字列の中
で、音声認識処理部20によって抽出されたアクセント
位置と同じ位置にアクセントをもつ読みに対応する候補
を変換結果として、出力優先順位を第1位にして入力文
字列記憶部26dに記憶させる。また、制御部10は、
入力文字列記憶部26dに記憶された、音声入力を利用
してかな漢字変換によって入力された文字列を出力部2
2において表示出力する(ステップD4)。
【0074】このようにして、従来であればキーボード
を用いて行っていたかな漢字変換候補(同音語候補)を
選択する操作、例えば同音語候補一覧を表示して、その
中から希望する候補を選択する操作を、キーボード操作
よりも簡単な音声入力で行うことができるようになるの
で操作性が向上することになる。
【0075】以下、具体例を図10に示す。例えば、図
10(a)に示すように、かな漢字変換によって「橋を
持つ」の文字列が入力されている場合に、変更対象とし
て「橋」の部分をポインティングデバイスにより指定す
る。そして、図10(c)に示すように、変更したい文
字列「箸」の読み、すなわち「は」にアクセントがある
読み「はし」が音声入力されたものとする。
【0076】その結果、制御部10は、複数のかな漢字
変換候補から、音声入力された読みのアクセント位置と
同じ位置にアクセントをもつ読みの候補、すなわち文字
列「箸」を求め、この文字列「箸」の出力優先順位を第
1位に変更して出力する。
【0077】なお、図5のフローチャートに示す方法で
は、表示されている文字列に対して変更対象としてポイ
ンティングデバイスにより指定した後に音声入力を行っ
ているが、図6のフローチャートに示すようにして、変
更対象とする文字列が指示された状態で音声入力部16
から音声が入力された場合に、この入力された音声に基
づいて同音語候補の変更を行っても良い。
【0078】すなわち、音声入力部16から音声入力が
あると(ステップE1)、音声認識処理部20は、入力
された音声をもとに読み文字列のアクセント位置の抽
出、あるいは音声処理用辞書24を参照して音声認識候
補の文字列の入力を行なう(基本的には音声認識処理に
よって音声認識候補を求め、入力文字列が指定されてい
る場合にのみアクセント位置の抽出を行なうようにして
も良い)(ステップE2)。
【0079】この時、出力部22によって表示出力され
ている文字列に対して、ポインティングデバイス部14
によって変更対象として指示されている状態にある場合
には、前述と同様にして、音声認識処理部20によって
抽出されたアクセント位置の情報をもとにして、出力優
先順位が第1位のかな漢字変換候補の文字列を変更す
る。
【0080】なお、前述した説明では、変更しようとす
る文字列の読みを音声入力する場合に、マウス等のポイ
ンテイングデバイスを用いて指示する方法を示している
が、その他の方法としては、変更しようとする文字列の
読みを音声入力する前に、音声コマンドを表す音声、例
えば、「へんこうかいし」などの読みが入力された後、
続けて入力した音声を候補の変更に使用するなどが考え
られる。
【0081】この場合、音声認識処理部20は、音声入
力部16から入力された音声に対して、音声処理用辞書
24に記憶された情報を参照して音声認識処理を実行し
た結果、予め用意されている音声コマンドを表す読みが
得られた場合には、その音声コマンドを制御部10に通
知する。制御部10は、その後に音声入力によって抽出
される情報をもとにして、かな漢字変換候補の出力優先
順位が第1位の候補を変更する。これにより、音声コマ
ンドによる指示によって、音声入力を文字列の変更に利
用するかどうかを指示することができる。
【0082】なお、上述した実施形態において記載した
手法は、コンピュータに実行させることのできるプログ
ラムとして、例えば磁気ディスク(フロッピーディス
ク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、
DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで
各種装置に提供することができる。また、通信媒体によ
り伝送して各種装置に提供することも可能である。本装
置を実現するコンピュータは、記録媒体に記録されたプ
ログラムを読み込み、または通信媒体を介してプログラ
ムを受信し、このプログラムによって動作が制御される
ことにより、上述した処理を実行する。
【0083】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、キ
ーボードによる入力と音声による入力の2つの入力方法
を利用することにより、より入力精度と入力操作性を向
上させて文書作成を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係わる文書作成装置のシステム構
成を示すブロック図。
【図2】音声入力の前にキーボード入力されている文字
列を利用して音声認識処理を行う方法について示すフロ
ーチャート。
【図3】キーボード入力した文字列を使ってキーボード
入力の前に入力された音声入力文字列を変更する方法に
ついて示すフローチャート。
【図4】音声入力した音声とキーボード入力した読み文
字列を使ってかな漢字変換を行う方法について示すフロ
ーチャート。
【図5】音声入力によってキーボード入力した文字列の
同音語候補の変更を行う方法について示すフローチャー
ト。
【図6】音声入力によってキーボード入力した文字列の
同音語候補の変更を行う方法について示すフローチャー
ト。
【図7】音声入力の前にキーボード入力されている文字
列を利用して音声認識処理を行う方法の具体例を示す
図。
【図8】キーボード入力した文字列を使ってキーボード
入力の前に入力された音声入力文字列を変更する方法の
具体例を示す図。
【図9】音声入力した音声とキーボード入力した読み文
字列を使ってかな漢字変換を行う方法の具体例を示す
図。
【図10】音声入力によってキーボード入力した文字列
の同音語候補の変更を行う方法の具体例を示す図。
【符号の説明】
10…制御部 12…キーボード入力部 14…ポインティングデバイス部 16…音声入力部 18…変換部 20…音声認識処理部 22…出力部 24…音声処理用辞書 26…データ記憶部 28…かな漢字変換辞書 28a…つながり情報 30…設定データ記憶部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キーボードに対する操作によって入力さ
    れた読み文字に対してかな漢字変換を実行して文字列を
    入力するキーボード入力手段と、 入力された音声を認識して複数の音声認識候補とする文
    字列を入力する音声入力手段と、 文字列のつながりの正当性を判別するために必要なデー
    タを記憶するつながり情報辞書と、 前記キーボード入力手段によって文字列が入力された後
    に、前記音声入力手段によって入力された複数の音声認
    識候補について、前記つながり情報辞書に記憶されたデ
    ータに基づいて、前記キーボード入力手段によって入力
    された文字列とのつながりの正当性に応じて出力優先順
    位を判定する判定手段とを具備したことを特徴とする文
    書作成装置。
  2. 【請求項2】 前記音声入力手段により音声入力される
    前に文字列が入力されている場合、その文字列が前記キ
    ーボード入力手段によってキーボード入力された文字列
    であるか、前記音声入力手段によって音声入力された文
    字列であるかどうかを判断する入力文字判断部を具備
    し、 前記判定手段は、前記入力文字判断手段によって音声入
    力された文字列であると判断された場合は、前記音声入
    力手段によって入力された複数の音声認識候補について
    の出力優先順位の判定を行わないことを特徴とする請求
    項1記載の文書作成装置。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、 前記複数の音声認識候補の中から前記キーボード入力手
    段によって入力された文字列とのつながりが不正な文字
    列を破棄することを特徴とする請求項1記載の文書作成
    装置。
  4. 【請求項4】 キーボードに対する操作によって入力さ
    れた読み文字に対してかな漢字変換を実行して文字列を
    入力するキーボード入力手段と、 入力された音声を認識して複数の音声認識候補とする文
    字列を入力する音声入力手段と、 文字列のつながりの正当性を判別するために必要なデー
    タを記憶するつながり情報辞書と、 前記音声入力手段によって複数の音声認識候補の文字列
    が入力された後に、前記キーボード入力手段によって文
    字列が入力された場合に、前記つながり情報辞書に記憶
    されたデータに基づいて、前記キーボード入力手段によ
    って入力された文字列とのつながりの正当性に応じて前
    記複数の音声認識候補の出力優先順位を判定する判定手
    段とを具備したことを特徴とする文書作成装置。
  5. 【請求項5】 キーボードに対する操作によって読み文
    字を入力するキーボード入力手段と、 前記キーボード入力手段によって入力された読み文字列
    に対するかな漢字変換の実行の指示を入力する変換指示
    入力手段と、 前記変換指示入力手段によって入力された指示に応じ
    て、前記キーボード入力手段によって入力された読み文
    字列に対してかな漢字変換を実行して複数の変換候補と
    する文字列を求める変換手段と、 音声を入力する音声入力手段と、 前記変換指示入力手段によって変換指示が入力された時
    点から一定時間以内に前記音声入力手段から音声が入力
    されている場合に、この入力された音声に基づいて前記
    変換手段によって得られた複数の変換候補の出力優先順
    位を判定する判定手段とを具備したことを特徴とする文
    書作成装置。
  6. 【請求項6】 前記判定手段によって参照される、前記
    変換指示入力手段によって変換指示が入力された時点と
    前記音声入力手段により音声が入力される時点までの一
    定時間を設定する設定手段を具備したことを特徴とする
    請求項5記載の文書作成装置。
  7. 【請求項7】 前記変換指示入力手段によって変換指示
    が入力された時点からの一定時間を、変換指示の前と後
    の何れかに設定する設定手段とを具備したことを特徴と
    する請求項5記載の文書作成装置。
  8. 【請求項8】 前記音声入力手段によって入力された音
    声をもとに音声コマンドを認識する音声認識手段を具備
    し、 前記判定手段は、前記音声認識手段によって音声コマン
    ドが認識された後に前記音声入力手段から音声が入力さ
    れた場合に、この入力された音声に基づいて前記変換手
    段によって得られた複数の変換候補の出力優先順位を判
    定することを特徴とする請求項5記載の文書作成装置。
  9. 【請求項9】 前記音声入力手段によって入力される音
    声の使用指示を入力する入力手段と、 前記入力手段によって使用指示が入力されている状態で
    前記音声入力手段から音声が入力されたことを検出する
    音声入力検出手段とを具備し、 前記判定手段は、 前記音声入力検出手段によって検出された入力音声に基
    づいて前記変換手段によって得られた複数の変換候補の
    出力優先順位を判定することを特徴とする請求項5記載
    の文書作成装置。
  10. 【請求項10】 キーボードに対する操作によって読み
    文字を入力するキーボード入力手段と、 前記キーボード入力手段によって入力された読み文字列
    に対してかな漢字変換を実行して複数の変換候補とする
    文字列を求める変換手段と、 前記変換手段によって得られた変換候補の文字列を変更
    対象として指示する指示手段と、 音声を入力する音声入力手段と、 前記指示手段によって変更対象とする文字列が指示さ
    れ、前記音声入力手段から音声が入力された場合に、こ
    の入力された音声に基づいて前記変換手段によって得ら
    れた複数の変換候補の出力優先順位を判定する判定手段
    とを具備したことを特徴とする文書作成装置。
  11. 【請求項11】 前記音声入力手段によって入力された
    音声をもとに音声コマンドを認識する音声認識手段を具
    備し、 前記判定手段は、前記音声認識手段によって音声コマン
    ドが認識された後に前記音声入力手段から音声が入力さ
    れた場合に、この入力された音声に基づいて前記指示手
    段によって指示された文字列に対応する複数の変換候補
    の出力優先順位を判定することを特徴とする請求項10
    記載の文書作成装置。
  12. 【請求項12】 キーボードに対する操作によって入力
    された読み文字に対してかな漢字変換を実行して文字列
    を入力するキーボード入力ステップと、 入力された音声を認識して複数の音声認識候補とする文
    字列を入力する音声入力ステップと、 前記キーボード入力ステップによって文字列が入力され
    た後に、前記音声入力ステップによって入力された複数
    の音声認識候補について、文字列のつながりの正当性を
    判別するために必要なデータを記憶するつながり情報辞
    書に基づいて、前記キーボード入力ステップによって入
    力された文字列とのつながりの正当性に応じて出力優先
    順位を判定する判定ステップとを有したことを特徴とす
    る文書作成方法。
  13. 【請求項13】 キーボードに対する操作によって入力
    された読み文字に対してかな漢字変換を実行して文字列
    を入力するキーボード入力ステップと、 入力された音声を認識して複数の音声認識候補とする文
    字列を入力する音声入力ステップと、 前記音声入力ステップによって複数の音声認識候補の文
    字列が入力された後に、前記キーボード入力ステップに
    よって文字列が入力された場合に、文字列のつながりの
    正当性を判別するために必要なデータを記憶するつなが
    り情報辞書に基づいて、前記キーボード入力ステップに
    よって入力された文字列とのつながりの正当性に応じて
    前記複数の音声認識候補の出力優先順位を判定する判定
    ステップとを有したことを特徴とする文書作成方法。
  14. 【請求項14】 キーボードに対する操作によって読み
    文字を入力するキーボード入力ステップと、 前記キーボード入力手段によって入力された読み文字列
    に対するかな漢字変換の実行の指示を入力する変換指示
    入力ステップと、 前記変換指示入力ステップによって入力された指示に応
    じて、前記キーボード入力ステップによって入力された
    読み文字列に対してかな漢字変換を実行して複数の変換
    候補とする文字列を求める変換ステップと、 音声を入力する音声入力ステップと、 前記変換指示入力ステップによって変換指示が入力され
    た時点から一定時間以内に前記音声入力ステップにおい
    て音声が入力されている場合に、この入力された音声に
    基づいて前記変換ステップによって得られた複数の変換
    候補の出力優先順位を判定する判定ステップとを有する
    ことを特徴とする文書作成方法。
  15. 【請求項15】 キーボードに対する操作によって読み
    文字を入力するキーボード入力ステップと、 前記キーボード入力ステップによって入力された読み文
    字列に対してかな漢字変換を実行して複数の変換候補と
    する文字列を求める変換ステップと、 前記変換ステップによって得られた変換候補の文字列を
    変更対象として指示する指示ステップと、 音声を入力する音声入力ステップと、 前記指示ステップによって変更対象とする文字列が指示
    され、前記音声入力ステップから音声が入力された場合
    に、この入力された音声に基づいて前記変換ステップに
    よって得られた複数の変換候補の出力優先順位を判定す
    る判定ステップとを有したことを特徴とする文書作成方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005517216A (ja) * 2002-02-07 2005-06-09 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 話されたおよび書かれたことばの高速かつパターン認識に支援された書き起こし方法および装置
JP2012103840A (ja) * 2010-11-09 2012-05-31 Sony Corp 情報処理装置、プログラムおよびコマンド生成方法
US11392217B2 (en) 2020-07-16 2022-07-19 Mobius Connective Technologies, Ltd. Method and apparatus for remotely processing speech-to-text for entry onto a destination computing system

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