JP2000336397A - バックグインボツクス入り液体洗浄剤 - Google Patents
バックグインボツクス入り液体洗浄剤Info
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Abstract
部分とが剥離し、特に長期保存時においてその部分に気
体が溜まって膨張し、外装箱までも破損するといった問
題が生じない洗浄剤を提供する。 【解決手段】 プラスチック製の内装容器の外層部分と
内層部分とを特定の材質の組合せにすることにより、前
記問題を解決するに至った。即ち、本発明は少な〈とも
2層のプラスチック製フィルムを組み合わせた複合フィ
ルム基材からなる内装容器に、液体洗浄剤組成物を収容
した容器入り液体洗浄剤であって、前記複合フィルム基
材は、容器内層が直鎖状低密度ポリエチレンフィルムか
らなり、この容器外面側にエチレン・ビニルアルコール
共重合体の両面を直鎖状低密度ポリエチレンフィルムに
て積層した外層プラスチックフィルムを組み合わせた複
合フィルム基材であることを特徴とする。
Description
料用液体洗浄剤に関し、更に詳しくは段ボール等の外装
箱内にプラスチック製の内装容器に液体洗浄剤を充填し
たいわゆるバッグインボックス型の液体洗浄剤に関す
る。
金属製のいわゆる石油缶に充填され流通を行っていた
が、近年、省資源や石油缶の廃棄方法等の問題から、段
ボール等の外装箱内にプラスチック製の内装容器に液体
洗浄剤を充填したいわゆるバッグインボックス型の液体
洗浄剤が求められている。しかしながら、これらの内装
容器は、特に長期保存時において使用するプラスチツク
製の内装容器の外層部分と内層部分との間に気体が溜ま
って膨張し、外装箱までも破損するといった問題が生じ
ていた。原因は定かではないが、特に非イオン活性剤と
してポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル
エーテル型の非イオン界面活性剤を用いたり、分子内に
1つ以上不飽和結合を有する脂肪酸塩を用いたり、アミ
ン類を用いた洗浄剤を充填するとこの現象が顕著に発生
していた。これらの成分を液体洗浄剤に用いることは特
開昭50−60503号公報、特開昭62−19969
7号公報、特開平7−197082号公報等に記載され
る如く周知のことであるが、従来は金属製の石油缶に充
填されて用いられていたためかかる問題は発生しなかっ
た。
プラスチック製の内装容器の外層部分と内層部分との間
に気体が溜まって膨張し、外装箱までも破損するといっ
た問題が生じない洗浄剤を提供することを目的とする。
製の内装容器の外層部分と内層部分とを特定の材質の組
合せにすることにより、前記問題を解決するに至った。
即ち、本発明は少なくとも2層のプラスチック製フィル
ムを組み合わせた複合フィルム基材からなる容器に充填
した液体洗浄剤組成物を紙製の外装箱内に収容するとと
もに、所定部に注出口を設けてなるバッグインボツクス
型の液体洗浄剤であって、前記複合フィルム基材は、内
装容器内層部分が直鎖状低密度ポリエチレンフィルムか
らなり、この容器外面側にエチレン・ビニルアルコール
共重合体の両面を直鎖状低密度ポリエチレンフィルムに
て積層した外層プラスチックフィルムを組み合わせた複
合フィルム基材であることを特徴とする。
チツク製の内装容器に液体洗浄剤を収容するとともに、
所定部に注出口を設けてなるバッグインボツクスは、内
装容器が少なくとも2層のプラスチツク製フィルムを組
み合わせた複合フィルム基材を容器状に成形して得られ
る。この複合フィルム基材は、容器内面に位置する内層
が直鎖状低密度ポリエチレンからなり、その外層にエチ
レン・ビニルアルコール共重合体の両面を直鎖状低密度
ポリエチレンフィルムにて積層した外層プラスチックフ
ィルムが組み合わされる。内層フィルムの厚さは40〜
200μmが好適であり、好ましくは50〜150μm
である。一方、外層フィルムの厚さは50〜200μm
が好適であり、好ましくは60〜150μmである。外
層フィルムを構成する最外層は、容器の表面の印刷適正
の観点から、好ましくはポリエチレンテレフタレートや
ナイロン、ポリビニルアルコールの層とする事も可能で
ある。液体洗浄剤が直接接触する最内層には、容器の強
度及びヒートシール性、圧着性を良好なもととするとい
う観点から、厚さ40μm〜200μm程度の直鎖状低
密度ポリエチレンの層を使用するのが好ましい。本発明
で使用する内装容器多層フィルムには、フィルム成形時
に安定剤、可塑剤、着色剤、収容剤、抗酸化剤、紫外線
吸収剤などの配合剤を配合することができる。多層フィ
ルムを使用して内装容器を製造する場合、各層に使用す
るフィルムをラミネートしたものを組み合わせた後、ヒ
ートシールにより成形して袋状にする方法によることが
できるが、特定の成形方法に限定されるものではない。
また内層プラスチツクフィルムと外層プラスチツクフィ
ルムどうしは全面接着されず、部分的にヒートシール等
により接着されていても良くラミネート等の方法で全面
接着されていても良い。本発明で使用する内装容器の肉
厚は、収容容器が収容後破れない範囲で任意に決定する
ことができるが、収容容器に十分な強度を付与すると同
時に、経済上の効果を十分に達成するという観点から、
110〜300μmの範囲であるのが好ましい。本発明
の内装容器は、液体洗浄剤と同様の顔料を用いて着色し
てもよく、また、通常の容器と同様の一般的なプラスチ
ツク用添加剤を添加することができる。
b,cの少なくとも1種を0.5〜25重量%含有す
る。これら成分a,b,cは、具体的には通常液体洗浄
剤に用いられる成分である非イオン界面活性剤や脂肪酸
塩、アミン類などである。
しては、抑泡性能の点で下記一般式(I)で示されるポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテ
ル型の非イオン界面活性剤が好ましい。 R1−O−(PO)|(EO)m(PO)n−H ・・・・式(I) (式中、R1は炭素数8〜16のアルキル基又はアルケ
ニル基、EO:エチレンオキシド基、PO:プロピレン
オキシド基、1:0〜4の範囲のプロピレンオキシド平
均付加モル数、m:5〜16の範囲のエチレンオキシド
平均付加モル数、n:1〜4の範囲のプロピレンオキシ
ド平均付加モル数) 非イオン界面活性剤としては、本発明の液体洗浄剤中に
2〜25重量%含有されるのが好適であり、好ましくは
3〜20重量%含有される。
しては、液安定性の点で分子内に1つ以上不飽和結合を
有する脂肪酸塩が好ましく、例えばオレイン酸、リノレ
ン酸、リノール酸、リシノール酸等が挙げられ、これら
の対イオンとなりうる中和剤としては水酸化ナトリウム
や水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、カルシウ
ムやマグネシウム等のアルカリ土類金属水酸化物、モノ
エタノールアミンやジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン等のアルカノールアミン類が挙げられる。これ
らの脂肪酸塩としては本発明の液体洗浄剤中に0.5〜
7重量%含有されるのが好適であり、好ましくは0.7
〜6重量%含有される。
しては、下記一般式(II)で示されるアミン類が臭気
等の点から好ましい。 (式中、R2、R3はH、炭素数1〜3のアルキル基、
炭素数2〜3のヒドロキシアルキル基炭素数2〜3のア
ミノアルキル基を示し、R2とR3は同一であっても異
なっていても良い) これらのアミン類としては、本発明の液体洗浄剤中に、
1.0〜20重量%含有されるのが好適であり、好まし
くは3.0〜18重量%含有される。本発明の液体洗浄
剤には、上記成分a,b,cの少なくとも1種以上の成
分を0.5〜25重量%含有する。0.5重量%未満で
は、液体洗浄剤本来の洗浄性能が十分に発揮せず、25
重量%を越えると、他の洗浄補助成分や特徴付与成分等
を添加した場合に溶液安定性が低下したり容器からの排
出性が困難になるといった不具合が生じる為、このまし
くない。
向上させる目的で、他の非イオン界面活性剤やアニオン
界面活性剤、両性界面活性剤を併用して配合されていて
もよい。この際用いられる非イオン界面活性剤の例とし
ては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、プルロニ
ック型非イオン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキ
ルアミン等が挙げられる。用いられるアニオン界面活性
剤の例としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、高級
脂肪酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル
塩、アルキル硫酸エステル塩、α−オレフィンスルホン
酸塩等が挙げられる。用いられる両性界面活性剤の例と
しては、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキ
ルイミダゾリニウムベタイン、アルキルアミドプロピル
ベタイン等が挙げられる。
上のために、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のア
ルカリ金属水酸化物、炭酸カリウムや炭酸ナトリウム等
の炭酸塩、珪酸ナトリウムや珪酸カリウム等の珪酸塩等
のアルカリ剤が配合されていてもよい。
上のために、エチレンジアミン4酢酸塩、ニトリロトリ
酢酸塩、クエン酸塩等のキレート剤が添加されていても
よい。
剤に用いられる種々の添加剤、例えばエタノール等の低
級アルコール、エチレングリコールやプロピレングリコ
ールといった多価アルコール、パラトルエンスルホン酸
塩やメタキシレンスルホン酸塩といった低級アルキルベ
ンゼンスルホン酸塩等のハイドロトロープ剤、安息香酸
塩やイソチアゾロン化合物等の防腐剤、シリコーン等の
すすぎ性向上剤、蛍光増白剤等が添加されていてもよ
い。本発明の液体洗浄剤のpHは特に限定されるもので
なく、酸性、中性、アルカリ性何れであってもよい。
にプラスチック製の内装容器に液体洗浄剤を充填したい
わゆるバッグインボックス型のランドリー向けの液体洗
浄剤においても、長期保存時におけるプラスチック製の
内装容器の外層部分と内層部分との間に気体が溜まって
膨張し、外装箱までも破損するといった問題が防止さ
れ、容器入りの洗浄剤の商品価値を高めることが可能と
なった。
段ボールに梱包してサンプルとする。このサンプルを5
0℃にて30日間放置し、段ボールの破れ、容器の内外
層の剥離の状況を判定した。 ○:全く問題なし Δ:容器の内外層間に気体が溜まりの膨張している ×:段ボールが著しく変形あるいは破損している
(60μm) 外層フィルム:エチレン・ビニルアルコール共重合体フ
ィルムの両面を直鎖状低密度ポリエチレンで積層したも
の(90μm) フィルム2:内層フィルム:直鎖状低密度ポリエチレン
(63μm) 外層フィルム:エチレン・ビニルアルコール共重合体フ
ィルムの両面を直鎖状低密度ポリエチレンで積層したも
の(87μm) フィルム3:内層フィルム:直鎖状低密度ポリエチレン
(58μm) 外層フィルム:エチレン・ビニルアルコール共重合体フ
ィルムの両面を直鎖状低密度ポリエチレンで積層したも
の(93μm) フィルム4:内層フィルム:エチレン・ビニルアルコー
ル共重合体フィルムの両面を直鎖状低密度ポリエチレン
で積層したもの(90μm) 外層フィルム:直鎖状低密度ポリエチレン(60μm) 金属製缶1:ブリキ石油缶(18L) 非イオン1:炭素数13のα−メチル分岐鎖含有合成高
級アルコール(直鎖率60%)にエチレンオキシドを平
均で6モル付加した後、プロピレンオキシドを平均で2
モル付加したもの 非イオン2:炭素数13のα−メチル分岐鎖含有合成高
級アルコール(直鎖率60%)にエチレンオキシドを平
均で15モル付加した後、プロピレンオキシドを平均で
3モル付加したもの 非イオン3:ラウリルアルコールにエチレンオキシドを
平均で8モル付加した後、プロピレンオキシドを平均で
2モル付加したもの 非イオン4:ラウリルアルコールにエチレンオキシドを
平均で8モル付加したもの
Claims (1)
- 【請求項1】少なくとも2層のプラスチック製フィルム
を組み合わせた複合フィルム基材からなる容器に、下記
成分a,b,cの少なくとも1種を0.5〜25重量%
含有する液体洗浄剤組成物を紙製の外装箱内にプラスチ
ツク製の内装容器に収容するとともに、所定部に注出口
を設けてなるバッグインボツクス型の液体洗浄剤であっ
て、前記複合フィルム基材が、容器内層プラスチツクフ
ィルムが直鎖状低密度ポリエチレンフィルムからなり、
容器外層プラスチツクフィルムがエチレン・ビニルアル
コール共重合体の両面を直鎖状低密度ポリエチレンフィ
ルムにて積層した外層プラスチックフィルムであること
を特徴とするバッグインボツクス入り液体洗浄剤。 成分a:下記一般式(I)で示される非イオン界面活性
剤 R1−O−(PO)|(EO)m(PO)n−H ・・・・式(I) (式中、R1は炭素数8〜16のアルキル基又はアルケ
ニル基、EO:エチレンオキシド基、PO:プロピレン
オキシド基、1:0〜4の範囲のプロピレンオキサイド
平均付加モル数、m:5〜16の範囲のエチレンオキシ
ド平均付加モル数、n:1〜4の範囲のプロピレンオキ
シド平均付加モル数) 成分b:分子内に1つ以上不飽和結合を有する脂肪酸塩 成分c:下記一般式(II)で示されるヒドロキシアミ
ン類 (式中、R2、R3はH、炭素数1〜3のアルキル基、
炭素数2〜3のヒドロキシアルキル基炭素数2〜3のア
ミノアルキル基を示し、R2とR3は同一であっても異
なっていても良い)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11186220A JP2000336397A (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | バックグインボツクス入り液体洗浄剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11186220A JP2000336397A (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | バックグインボツクス入り液体洗浄剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000336397A true JP2000336397A (ja) | 2000-12-05 |
Family
ID=16184480
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11186220A Pending JP2000336397A (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | バックグインボツクス入り液体洗浄剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000336397A (ja) |
-
1999
- 1999-05-28 JP JP11186220A patent/JP2000336397A/ja active Pending
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