JP2000334439A - 多目的モジュールタンク - Google Patents
多目的モジュールタンクInfo
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Abstract
セスに従来より簡単に対応することができる多目的モジ
ュールタンクを提供しようとするもの。 【解決手段】 基本モジュール3をタンク形状とし、こ
の基本モジュール3複数個を組み合わせコネクター2で
結合するようにした。
Description
・排水処理装置などのプロセスやその他一般産業に利用
できる多目的モジュールタンクに関するものである。
どのプロセスに於いてはそれぞれの目的に応じて形状や
サイズの異なるいろいろな種類の処理槽やタンクが用い
られ、これらの間を配管でつないでいる。
ぐためにはかなり広いスペースが、また処理槽やタンク
の大きさや形状が異なることによっても余分な空間容積
が必要になる。
ときにそのプロセスを簡単に改造して対応することがで
きないという問題があった。
理量や処理方式を変更するときにそのプロセスに従来よ
り簡単に対応することができる多目的モジュールタンク
を提供しようとするものである。
この発明では次のような技術的手段を講じている。 この発明の多目的モジュールタンクは、基本モジュ
ールをタンク形状とし、この基本モジュール複数個を組
み合わせコネクターで結合するようにしたことを特徴と
する。
わせコネクターで結合することにより、基本モジュール
の増設や差し替えでいろいろな用途や処理量に対応でき
る。したがって、処理量や処理方式を変更するときにそ
のプロセスに従来より簡単に対応することができる。 前記基本モジュールを縦長立方形タンクとし、上部
は縦長立方形で下部は角錐状に絞られていることとして
もよい。
離作業で、その上澄み部分を他のタンクに移すときには
縦長立方形タンクの上部に開口をとり、下方の濃縮部分
の移動は角錐状に絞られた下部に開口をとることによ
り、特別に配管をすることなく内容物を簡単確実に他の
タンクへ移動することができる。 前記タンク側面に隣の基本モジュールと内容物が流
通するための開口部とそのコネクターが付帯することと
してもよい。このように構成すると、隣の基本モジュー
ルとのコネクターの開口部を介して内容物を流通させる
ことにより全体をコンパクトに形成することができる。
工事の必要がなく、コンパクトで簡易にシステム設計と
設置を行うことができる。なお配管等で内容液を流通さ
せるためには、配管のスペースだけでなく配管工事のた
めの作業スペースも必要となる。
ジュールを入れ替えたり基本モジュールの開口部の接続
方向を変えることにより容易に行うことができる。 前記コネクターとして、隣接する基本モジュールの
開口に対応するパッキンとフランジ又はグロメット式パ
ッキンで開口部を連結することとしてもよい。
ク同士が相い接しているので余分なスペースが必要な
い。 タンク上面に円形や角型のマンホール、下端にソケ
ットやフランジを設けることができ、上部の蓋(マンホ
ール)をモジュール化することもできる。
ンジにより、底部の液体を任意に取り出したり全量きれ
いに抜き取ったりすることができる。
照明用の投光器の取付口、フロート、温度計などの計装
取付口などを標準化しておくと、モジュール・タンクの
機能を簡単に付加したり変更したりすることができる。 基本モジュールを平面視で長方形好ましくは正方形
に形成し、前後左右にタンクを相い接して連結すると、
四方に任意に開口部を形成してコネクターで接続するこ
とができる。 前記基本モジュールを、ポリエチレン粉末又は/及
び塩化ビニール樹脂ペーストの回転成形加工又はブロー
成型加工による成形品としてもよい。
る。またポリエチレン粉末や塩化ビニール樹脂ペースト
はリサイクル品を利用することができる。
面を参照して説明する。
の組み合わせ式多目的モジュールタンク1(システムタ
ンク)は、配管での接続部分を極力少なくし、コネクタ
ー2で直接結合し組み合わせることによって、狭いスペ
ースにコンパクトに設置するだけでなく、基本モジュー
ル3の増設や差し替えでいろいろな用途や処理量に対応
でき各種のプロセスに用いられるようにしている。
成型加工やブロー成型加工によって一定形状・サイズの
縦長立方形タンクとしており、安く大量に生産すること
ができる。回転成形によるタンクの成型には、ポリエチ
レン粉末や塩化ビニール樹脂ペーストを用いることがで
きる。これらの樹脂は、リサイクル品を利用できるとい
う利点がある。
た基本モジュール3は、上部は縦長立方形で下部は角錐
状に絞っている。縦長立方形の上部のサイズは450×
450×1105mm、角錐状に絞られた下部の高さは
300mmであって容積は180Lとしている。基本モ
ジュール3の大きさはこれより大きくも小さくも任意に
選択することができる。
い接して配列結合するためには、基本モジュール3の平
面視(上から見た)の形状は正方形が便利であるが、長
方形の基本モジュール(図示せず)があってもよい。長
方形の基本モジュールを設ける場合には、その一辺の長
さを基準の正方形の基本モジュール3の一辺の長さの整
数倍に設定すると、正方形のものと長方形のものを前後
左右に連結した際に基本モジュール相互の寸法が整合し
て扱い易いという利点がある。
型のマンホール、下端にソケット又はフランジ、側面に
隣のタンクと内容物が流通するための開口部とそのコネ
クター2を付帯せしめることにより、効果的に多目的の
モジュールタンク1とすることができる。
析、吸収、抽出装置、薬液タンク等)、浄水・排水処理
装置などのタンクとして用いることができる。図2は、
基本モジュール3の縦長立方形タンクにアジター4を取
り付けて攪拌槽として利用する例であって、薬液槽やば
っ気槽などに広く利用できる。その他、オイルスキマー
槽、脱塩素処理槽、凝集沈殿槽、脱臭槽、脱窒素処理
槽、汚泥濃縮槽、加圧浮上槽、負圧式カートリッジ濾過
槽、砂濾過槽(上向流方式)、活性炭濾過槽(上向流方
式)など(図示せず)に利用することができる。
モジュール3個を連結した原水または原液の受入調整ユ
ニットである。
原液の受入槽であり、固形物や汚泥の沈降物がある時に
は底部のバルブ5を開けて抜き出す。上澄みは上部に開
けられた貫通部分のコネクター2から隣の第2槽IIの基
本モジュール3に流れ込む。第2槽IIでも固形物や汚泥
を沈降分離した後、上澄みは上部に開けられた貫通部分
のコネクター2から隣の第3槽III の基本モジュール3
に流れ込み、清澄処理水または清澄処理液は底部のバル
ブ5から排出される。
3の隣接するタンクの開口部を連結するコネクター2
は、相い接するタンクの側壁の開口部と内径が同じパッ
キン6を2つのタンクで挟み、それぞれのタンクの内側
の一対のフランジ7をボルト8・ナット9で締め付けて
結合している。なお2つのタンクの側壁の開口部と内径
が同じのグロメット式パッキンを用い、前記パッキンで
隣接するタンクの側壁を挟み込むようにして結合し、両
タンクの外側から脚が長いステートボルト・ナットで締
め付けて連結することもできる(図示せず)。
る。 (実施例1)図4の多目的モジュールタンク1は、基本
モジュール3個を連結したガソリンスタンドの洗車廃水
リサイクル装置である。
グリースや油を分離してからそのまま排水している。と
ころがこのほど環境庁の中央環境審議会水質部会がまと
めた答申では、1年後をめどに水質基準を強化すること
が決められている。特に、下水施設のない市外のガソリ
ンスタンドの洗車廃水の放流規制はさらに厳しくなる。
またガソリンスタンドの競争激化に伴う洗車サービスの
コストダウンと水の再利用のため、洗車廃水リサイクル
装置が必要となってきた。洗車廃水には洗剤・シリコン
エマルジョン・油が多く含まれ、生物処理など普通の方
法での浄化は困難である。この実施例では、凝集剤によ
る凝集分離と電気分解による酸化分解反応とで浄化する
方法をとっている。
3槽の油水分離槽を経て凝集剤をラインミキサーで混合
された洗車廃水は、第1槽Iの基本モジュール3で凝集
分離される。そして、その上澄み水は第2槽IIの基本モ
ジュール3に移動する。第2槽IIの基本モジュール3に
送られた上澄み水は電解反応装置10との間の循環経路で
電気分解により反応を受け、その中に含まれる有機物な
どの汚れ成分は酸化分解反応により浄化される。その
後、第3槽III の基本モジュール3で最終的な沈降分離
を行う。
リサイクル利用される。これらの処理によって発生した
沈降汚泥は、汚泥濾過乾燥装置12で乾燥汚泥として排出
されてくる。
と汚泥濾過乾燥装置12と制御部との全体は、高さ183
cm、幅197cm、奥行き45cmで大きな本箱程度のもの
であり、狭いガソリンスタンドにも簡単に設置すること
ができる。 (実施例2)図5の多目的モジュールタンク1は、トイ
レ排水その他、風呂・洗濯・厨房などの生活排水の処理
ができる装置(合併処理装置)である。
I、第2槽II、第3槽III 、第4槽IV、第5槽V、第6
槽VI、第7槽VII 、第8槽VIII、第9槽IX、第10槽
X)10個を連結して移動式トイレハウスを形成してい
る。
他の処理対象液の処理を安定して行うため、流量調整槽
として基本モジュール3のタンクを3槽(第1槽I〜第
3槽III )使用している。滞留時間も十分にあり、ここ
では嫌気的な生物処理が行われる。第1槽I、第2層II
で生じた沈降汚泥は底から抜き出し、汚泥濾過乾燥装置
12で乾燥汚泥する。第3槽III の基本モジュール3の上
澄みは、タンク側面のコネクター2から第4槽IVの基本
モジュール3に移る。なお底から抜いて第4槽IVに移す
こともできる。
(後述の第10槽Xのタンクから供給)が添加されて凝
集処理が行われる。引き続く第5槽Vの基本モジュール
3は、凝集した汚泥の沈降分離槽である。第4槽IVと第
5槽Vの基本モジュール3の沈降汚泥は底部から抜き出
し、連続濾過装置で濾過脱水した後に乾燥・焼却処理を
行う。一方第5槽Vの上澄みは、タンク側面のコネクタ
ー2から第6槽VIの基本モジュール3に移る。
と共に、浄化されたリサイクル水の貯留タンクである。
ここでは、まだ残留している有臭成分を除くと共に大腸
菌などを殺菌するため、この水を電解反応装置10のある
バイパスに抜き出してタンクとの間で循環処理を行う。
第6槽VIと第7槽VII のリサイクル水は電解反応装置10
での電解反応により次亜塩素酸が生成して浄化される。
そして、リサイクル水中に生成した次亜塩素酸の強い酸
化力と殺菌力により、便器・配管の水洗水として消毒・
洗浄効果や尿石の除去効果を発揮する。第7槽VII の基
本モジュール3の上澄みは、タンク側面のコネクター2
から第8槽VIIIの基本モジュール3に移る。
は脱臭槽である。第1槽Iから第7槽VII までの基本モ
ジュール3の各槽で発生する臭気をここに導いて脱臭す
る。すなわち、第8槽VIIIと第9槽IXのリサイクル水を
電解反応装置10との間で循環させる。そして電解反応に
よって次亜塩素酸を生成せしめ、この強い酸化力と殺菌
力とを有する電解水を第8槽VIIIと第9槽IXのタンク中
の臭気に対して霧状に噴霧することにより脱臭する。第
10槽Xの基本モジュール3は、凝集剤パック(ポリ塩
化アルミを供給する)のタンクである。
して処理能力を大きくすることもできるし、広い会場の
多くの場所に分散して配置することができる。
を、どこにでも移動して使用できるようにコンテナハウ
スの中に組み込んでいる(図示せず)。臨時の催し会場
・野外の各種大会・自衛隊の演習など多くの人が集まり
または移動するなど、トイレ・臨時の風呂・洗濯・厨房
など生活排水の合併処理が必要な場合に大変有用であ
る。排水はリサイクルして水洗水として用い、発生した
汚物は乾燥・焼却して減量するか農業用有機肥料に利用
することができる。
よると各種の用途や処理量に対応でき、しかも状況の変
化にも簡単・迅速に対処でき、狭いスペースにもコンパ
クトに組み込めて費用も安いという利点がある。
の効果を有する。
ろな用途や処理量に対応できるので、処理量や処理方式
を変更するときにそのプロセスに従来より簡単に対応す
ることができる多目的モジュールタンクを提供すること
ができる。
を説明する斜視図。
ルを説明する斜視図。
明する分解図。
廃水リサイクル装置のフローシートを示す図。
排水処理装置(合併処理装置)のシステムフローを示す
図。
Claims (5)
- 【請求項1】 基本モジュールをタンク形状とし、この
基本モジュール複数個を組み合わせコネクターで結合す
るようにしたことを特徴とする多目的モジュールタン
ク。 - 【請求項2】 前記基本モジュールを縦長立方形タンク
とし、上部は縦長立方形で下部は角錐状に絞られている
請求項1記載の多目的モジュールタンク。 - 【請求項3】 前記タンク側面に隣の基本モジュールと
内容物が流通するための開口部とそのコネクターが付帯
する請求項1又は2記載の多目的モジュールタンク。 - 【請求項4】 前記コネクターとして、隣接する基本モ
ジュールの開口に対応するパッキンとフランジ又はグロ
メット式パッキンで開口部を連結する請求項1乃至3の
いずれかに記載の多目的モジュールタンク。 - 【請求項5】 前記基本モジュールを、ポリエチレン粉
末又は/及び塩化ビニール樹脂ペーストの回転成形加工
又はブロー成型加工による成形品とする請求項1乃至4
のいずれかに記載の多目的モジュールタンク。
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- 1999-05-25 JP JP14464999A patent/JP4153122B2/ja not_active Expired - Fee Related
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