JP2000332590A - 配線路の駆動受信方式 - Google Patents

配線路の駆動受信方式

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JP2000332590A
JP2000332590A JP11139547A JP13954799A JP2000332590A JP 2000332590 A JP2000332590 A JP 2000332590A JP 11139547 A JP11139547 A JP 11139547A JP 13954799 A JP13954799 A JP 13954799A JP 2000332590 A JP2000332590 A JP 2000332590A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、半導体集積回路における配線路の
駆動受信方式に係り、信号遅延が存在する線路の受信端
で高速化を図ることを目的とする。 【解決手段】駆動端側が、入力信号を遅延し反転信号を
出力する回路1と、入力信号と回路1の出力とに基づ
き、遅延期間内における入力信号のレベル変化に応答し
て駆動端をその入力信号の反転レベルで駆動し、遅延期
間経過後から次の遅延期間開始時までの所定期間、駆動
端を高インピーダンスに保持する回路2とを備え、受信
端側が、駆動端が高インピーダンスである期間における
受信端レベルを第1レベルに保持し、駆動端のレベル変
化に応じて当該受信端レベル変化を逆向きに誘導する回
路3と、回路3が操作した受信端のレベル変化に応じ
て、第1レベルと電源電圧の間の第2レベルで低レベル
を出力し、第1レベルとアース電位の間の第3レベルで
高レベルを出力する回路4とを備えることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路に
おいて駆動端が配線路に信号を送出し受信端が配線路か
ら信号を取り込む配線路の駆動受信方式に係り、特に信
号遅延が問題となるような長配線路の駆動受信方式に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路は、製造技術の向
上により、高集積化、大面積化が可能となってきたが、
それに伴い論理回路間を結ぶ信号伝送用配線は、経路が
長くならざるを得ない場合が多くなってきた。また、高
集積化のため配線幅が微細化し、配線抵抗も増加してき
ている。したがって、半導体集積回路では、伝送路の配
線長が長くなるのに伴い配線容量や配線抵抗が大きくな
り、信号遅延も増加する。
【0003】半導体集積回路では、前段の論理回路(駆
動端)が配線路を高レベルと低レベルに駆動し、後段の
論理回路(受信端)が配線路からの受信レベルを反転し
て取り込むが、配線路に信号遅延があると、受信端での
レベル変化の急峻さが劣化し、高速化の阻害要因とな
る。配線路が、反転回路(インバータ)の2段ないし3
段を通ったときの遅延量を超えるような遅延を生ずる長
配線路である場合には、高速動作を図る上で問題となる
程の信号遅延を生ずる。
【0004】具体的には、経路長が、例えば四角い回路
チップの一辺の長さを超える5mm以上となるような配線
路である。特に、大容量メモリでは、チップサイズが大
きくなるので、入力パッドの位置とそれに対する入力信
号の位置がチップの反対側となる場合には、配線長も相
当に長くなり、信号遅延が顕著に現れる。
【0005】このような長配線による信号遅延の問題を
解決する方策として、従来、例えば特開平7−1470
92号公報(半導体集積回路装置)では、同公報の第1
1図に示されるように、受信回路を電流センスアンプの
ように構成し、受信信号の変動を小さく押さえることに
より、遅れを改善する技術を提案している。
【0006】
【解決しようとする課題】ところで、信号遅延が存在す
る線路の受信端で高速化を図る1つの方策として、受信
端の入力レベルの振幅を小さくすることが考えられる。
即ち、受信端の入力レベルとして、電源電圧Vccに対しV
cc>ViHなる電圧ViHと、アース電位GND対しGND<ViLな
る電圧ViLとを採用するのである。
【0007】この場合、上記公報記載の技術では、駆動
端は配線路をVccレベルとGNDレベルに駆動するので、そ
れを受信端の受信回路で反転出力するときには、Vccレ
ベルからGNDレベルに近いViLレベルまで、GNDレベルか
らVccレベルに近いViHレベルまで変化することになり、
配線路の信号遅延の影響が残る。
【0008】一方、配線路の信号遅延を小さくしようと
して駆動能力を上げると、受信端の信号レベルがVccレ
ベル、GNDレベルに近づくので、受信回路の入力レベル
(ViH/ViL)から離れてしまい、受信端の入力レベルの
振幅を小さくすることができなくなる。
【0009】本発明の目的は、信号遅延が存在する線路
の受信端で高速化を図ることができる配線路の駆動受信
方式を提供することにある。
【0010】
【課題を解決する手段】請求項1に記載の発明に係る配
線路の駆動受信方式は、配線路の駆動端側が、入力信号
を遅延し反転した信号を出力する遅延回路と、前記入力
信号と前記遅延回路の出力とに基づき、前記遅延回路の
遅延期間内における前記入力信号のレベル変化に応答し
て前記配線路の駆動端をその入力信号の反転レベルで駆
動し、前記遅延期間経過後から次の遅延期間開始時まで
の所定期間、前記配線路の駆動端を高インピーダンスに
保持する出力回路とを備え、前記配線路の受信端側が、
前記配線路の駆動端が高インピーダンスである期間にお
ける受信端レベルを第1レベルに保持し、前記配線路の
駆動端のレベル変化に応じて当該受信端レベル変化を逆
向きに誘導する入力回路と、前記入力回路が操作する受
信端レベルが高レベルに向かって変化するとき前記第1
レベルと電源電圧の間の第2レベルで低レベルを出力
し、前記受信端レベルが低レベルに向かって変化すると
き前記第1レベルとアース電位の間の第3レベルで高レ
ベルを出力するヒステリシス回路とを備えることを特徴
とする。
【0011】請求項1に記載の発明では、駆動回路は、
入力信号に変化があったとき配線路を駆動し、入力信号
の変化が止むと配線路の駆動を止めて配線路を受信回路
の適宜な入力レベルに保持する。受信回路では、適宜な
入力レベルとしてヒステリシス回路の特性で定まる第1
レベルを基準に、ヒステリシス回路が受信端のレベル変
化を取り込む。レベル変化幅が小さくなるので、高速化
が図れる。
【0012】請求項2に記載の発明に係る配線路の駆動
受信方式は、配線路の駆動端側が、入力信号を遅延し反
転した信号を出力する遅延回路と、前記入力信号と前記
遅延回路の出力とに基づき、前記遅延回路の遅延期間に
おける前記入力信号のレベル変化に応答して前記配線路
の駆動端をその入力信号の反転レベルで駆動し、前記遅
延期間経過後から次の遅延期間開始時までの所定期間、
前記配線路の駆動端を高インピーダンスに保持する出力
回路と、前記配線路の駆動端の駆動レベルを前記入力信
号のレベルを反転したレベルに誘導する反転回路とを備
え、前記配線路の受信端側が、前記受信端レベルが所定
レベルから一方のレベルに変化するときその受信端レベ
ルを他方のレベルに向けて誘導する入力回路と、前記入
力回路が操作する配線路の受信端の受信レベルを反転し
て出力する反転回路とを備えることを特徴とする。
【0013】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、駆動回路に反転回路を設け、出力回
路が配線路の駆動を止めても、反転回路が配線路のレベ
ルを駆動時に保持するので、受信回路はヒステリシス回
路を不要にでき、簡単な構成となる。
【0014】請求項3に記載の発明に係る配線路の駆動
受信方式は、配線路として、第1の配線路と第2の配線
路とを設けるととともに、配線路の駆動端側が、入力信
号を遅延し反転した信号を出力する遅延回路と、前記入
力信号と前記遅延回路の出力とに基づき、前記遅延回路
の遅延期間内における前記入力信号が低レベルに変化す
るとき前記第1の配線路の駆動端を高レベルで駆動し、
前記入力信号が高レベルに変化するとき前記第2の配線
路の駆動端を低レベルで駆動し、前記遅延期間経過後か
ら次の遅延期間開始時までの所定期間、前記第1及び第
2の配線路の駆動端を高インピーダンスに保持する出力
回路とを備え、前記配線路の受信端が、前記第1及び第
2の配線路の駆動端が高インピーダンスである期間にお
ける前記第1及び第2の配線路の受信端レベルを第1レ
ベルに保持し、前記第1の配線路の駆動端が高レベルに
変化するとき当該受信端レベルを低レベルに誘導し、前
記第2の配線路の駆動端が低レベルに変化するとき当該
受信端レベルを高レベルに誘導する入力回路と、前記入
力回路が操作する第2の配線路の受信端レベルが前記高
レベルに向かって変化するとき前記第1レベルと電源電
圧の間の第2レベルで低レベルを出力し、前記入力回路
が操作する第1の配線路の受信端レベルが低レベルに向
かって変化するとき前記第1レベルとアース電位の間の
第3レベルで高レベルを出力するヒステリシス回路とを
備えることを特徴とする。
【0015】請求項3に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、駆動端、受信端を2つに分離し、そ
れぞれを個別の配線路で接続するようにしたので、DC
電流を少なくでき、一層の高速化が図れる。
【0016】請求項4に記載の発明に係る配線路の駆動
受信方式は、配線路として、第1の配線路と第2の配線
路とを設けるととともに、配線路の駆動端側が、入力信
号を遅延し反転した信号を出力する遅延回路と、前記入
力信号と前記遅延回路の出力とに基づき、前記遅延回路
の遅延期間内における前記入力信号が低レベルに変化す
るとき前記第1の配線路の駆動端を高レベルで駆動し、
前記入力信号が高レベルに変化するとき前記第2の配線
路の駆動端を低レベルで駆動し、前記遅延期間経過後か
ら次の遅延期間開始時までの所定期間、前記第1及び第
2の配線路の駆動端を高インピーダンスに保持する出力
回路と、前記入力信号が低レベルに変化するとき前記第
1の配線路の駆動端を高レベルに誘導し、前記入力信号
が高レベルに変化するとき前記第2の配線路の駆動端を
低レベルで誘導する反転回路とを備え、前記配線路の受
信端側が、前記第1の配線路の駆動端が高レベルに変化
するとき当該受信端レベルを低レベルに誘導し、前記第
2の配線路の駆動端が低レベルに変化するとき当該受信
端レベルを高レベルに誘導する入力回路と、前記入力回
路が操作する配線路の受信端の受信レベルを反転して出
力する反転回路とを備えることを特徴とする。
【0017】請求項4に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、駆動端、受信端を2つに分離し、そ
れぞれを個別の配線路で接続するようにしたので、DC
電流を少なくでき、一層の高速化が図れる。
【0018】請求項5に記載の発明に係る配線路の駆動
受信方式は、配線路の駆動端側が、前記配線路の駆動端
の駆動レベルを前記入力信号のレベルを反転したレベル
に誘導する反転回路を備え、前記配線路の受信端側が、
前記受信端のレベルが一方のレベルに変化するのを検出
する第1コンデンサ及び前記受信端のレベルが他方のレ
ベルに変化するのを検出する第2コンデンサと、前記第
1コンデンサの信号検出に応答して当該第1コンデンサ
の検出出力端を他方のレベルに誘導し、前記第2コンデ
ンサの信号検出に応答して当該第2コンデンサの検出出
力端を一方のレベルに誘導する入力回路と、前記入力回
路が操作する第1コンデンサの検出出力端が高レベルに
向かって変化するとき電源電圧以下の第1レベルで低レ
ベルを出力し、前記入力回路が操作する第2コンデンサ
の検出出力端が低レベルに向かって変化するときアース
電位よりも高い第2レベルで高レベルを出力するヒステ
リシス回路とを備えることを特徴とする。
【0019】請求項5に記載の発明では、配線路と受信
回路を容量結合としたので、駆動回路を簡易な反転回路
で構成できる。
【0020】請求項6に記載の発明に係る配線路の駆動
受信方式は、配線路の駆動端側が、前記配線路の駆動端
の駆動レベルを前記入力信号のレベルを反転したレベル
に誘導する反転回路を備え、前記配線路の受信端側が、
前記受信端のレベル変化検出するコンデンサと、前記コ
ンデンサが、前記受信端のレベルが一方のレベルに変化
するのを検出するのに応答して当該コンデンサの検出出
力端を他方のレベルに誘導し、前記受信端のレベルが他
方のレベルに変化するのを検出するのに応答して当該コ
ンデンサの検出出力端を一方のレベルに誘導する入力回
路と、前記入力回路が操作するコンデンサの検出出力端
が高レベルに向かって変化するとき電源電圧以下の第1
レベルで低レベルを出力し、前記入力回路が操作するコ
ンデンサの検出出力端が低レベルに向かって変化すると
きアース電位よりも高い第2レベルで高レベルを出力す
るヒステリシス回路とを備えることを特徴とする。
【0021】請求項6に記載の発明では、配線路と受信
回路を容量結合としたので、駆動回路を簡易な反転回路
で構成できる。
【0022】請求項7に記載の発明に係る配線路の駆動
受信方式は、配線路の駆動端側が、前記配線路の駆動端
の駆動レベルを前記入力信号のレベルを反転したレベル
に誘導する反転回路 を備え、前記配線路の受信端側
が、前記配線路の受信端の受信レベルを反転して出力す
る第1反転回路と、前記第1反転回路の出力信号を遅延
し逆相の信号を出力する遅延回路と、前記遅延回路の出
力信号を受けて、当該出力信号が高レベルに向かって変
化するとき前記第1反転回路が操作する配線路の受信端
の受信レベルをアース電位に向かって誘導し、当該出力
信号が低レベルに向かって変化するとき前記第1反転回
路が操作する配線路の受信端の受信レベルを電源電圧に
向かって誘導する第2反転回路とを備えることを特徴と
する。
【0023】請求項7に記載の発明では、受信回路を、
入力を遅延した後に逆のレベルに引くように構成したの
で、入力レベル変化の振幅を小さく抑え、かつ、変化速
度を速くすることができる。
【0024】請求項8に記載の発明に係る配線路の駆動
受信方式は、請求項7に記載の配線路の駆動受信方式に
おいて、前記配線路の受信端側が、前記第1反転回路に
代えて、前記受信端レベルが高レベルに向かって変化す
るとき電源電圧以下の第1レベルで低レベルを出力し、
前記受信端レベルが低レベルに向かって変化するときア
ース電位よりも高い第2レベルで高レベルを出力するヒ
ステリシス回路を備えることを特徴とする。
【0025】請求項8に記載の発明では、請求項7に記
載の発明において、ヒステリシス回路を設けてある。同
様の作用が得られる。
【0026】請求項9に記載の発明に係る配線路の駆動
受信方式は、請求項7または請求項8に記載の配線路の
駆動受信方式において、前記配線路の受信端における前
記第2反転回路は、定電流回路を備えることを特徴とす
る。
【0027】請求項9に記載の発明では、定電流回路に
より、受信端のレベル変化を早めることができる。
【0028】請求項10に記載の発明に係る配線路の駆
動受信方式は、配線路の駆動端側が、前記配線路の駆動
端の駆動レベルを前記入力信号のレベルを反転したレベ
ルに誘導する反転回路を備え、前記配線路の受信端側
が、前記配線路の受信端の受信レベルを反転して出力す
る第1反転回路と、前記第1反転回路の出力信号を遅延
し同相の信号を出力する遅延回路と、前記遅延回路の出
力信号を受けて、当該出力信号が高レベルに向かって変
化するとき前記第1反転回路の出力レベルをアース電位
に向かって誘導し、当該出力信号が低レベルに向かって
変化するとき前記第1反転回路の出力レベルを電源電圧
に向かって誘導する第2反転回路とを備えることを特徴
とする。
【0029】請求項10に記載の発明では、ヒステリシ
ス特性の電圧の大小関係を逆にしたので、受信速度を速
くできる。
【0030】請求項11に記載の発明に係る配線路の駆
動受信方式は、配線路の駆動端側が、前記配線路の駆動
端の駆動レベルを前記入力信号のレベルを反転したレベ
ルに誘導する反転回路を備え、前記配線路の受信端側
が、前記配線路の受信端の受信レベルを反転して出力す
る第1反転回路と、前記第1反転回路の出力信号が高レ
ベルに向かって変化するとき電源電圧以下の第1レベル
で低レベルを出力し、前記第1反転回路の出力信号が低
レベルに向かって変化するときアース電位よりも高い第
2レベルで高レベルを出力するヒステリシス回路と、前
記ヒステリシス回路出力信号を遅延し反転して出力する
遅延回路と、前記遅延回路の出力信号を受けて、当該出
力信号が高レベルに向かって変化するとき前記第1反転
回路の出力レベルをアース電位に向かって誘導し、当該
出力信号が低レベルに向かって変化するとき前記第1反
転回路の出力レベルを電源電圧に向かって誘導する第2
反転回路とを備えることを特徴とする。
【0031】請求項11に記載の発明では、請求項10
に記載の発明において、ヒステリシス回路を設けてあ
る。同様の作用が得られる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0033】図1は、本発明の第1実施形態に係る配線
路の駆動受信方式の構成を示す。本第1実施形態は、請
求項1に対応する。
【0034】図1において、半導体集積回路上の配線路
は、一般に、配線抵抗Rと配線容量Cで構成されるRC
分布定数線路であるが、長配線路は、信号遅延が問題と
なる程に配線経路が長い配線路である。
【0035】この長配線路の駆動端側に設けられる駆動
回路は、遅延回路1と出力回路2とを備える。遅延回路
1は、図示例では、3個であるが、一般には奇数個の反
転回路(インバータ)を直列接続して構成される。この
遅延回路1の入力端には、入力信号Aiが印加され、出
力端が出力回路2に接続される。
【0036】出力回路2は、電源(電圧Vcc)とアース
(GND)間に、2個のp型トランジスタP1,P2
と、2個のn型トランジスタN1,N2とを直列に配置
して構成される。
【0037】具体的には、電源(電圧Vcc)には、トラ
ンジスタP1のドレインが接続され、トランジスタP1
のソースは、トランジスタP2のドレインに接続され
る。トランジスタP2のソースは、トランジスタN1の
ドレインに接続される。このトランジスタP2のソース
とトランジスタN1のドレインの接続端は、当該出力回
路1の出力端であり、長配線路の駆動端Aidが接続さ
れる。
【0038】トランジスタN1のソースは、トランジス
タN2のドレインに接続され、トランジスタN2のソー
スは、アース(GND)に接続される。そして、トラン
ジスタP1とトランジスタN2のゲートが共通に遅延回
路1の出力端に接続される。また、トランジスタP2と
トランジスタN1のゲートには、共通に入力信号Aiが
印加される。
【0039】また、長配線路の受信端側の受信回路は、
入力回路3とヒステリシス回路4とを備える。入力回路
3は、電源(電圧Vcc)とアース(GND)間に、p型
トランジスタP11とn型トランジスタN21を直列に
配置して構成される。具体的には、電源(電圧Vcc)に
は、トランジスタP11のドレインが接続される。トラ
ンジスタP11のソースは、トランジスタN21のドレ
インに接続される。トランジスタN21のソースは、ア
ース(GND)に接続される。また、トランジスタP1
1とトランジスタN21は、ゲートが共通に接続され
る。
【0040】そして、トランジスタP11とトランジス
タN21のゲート接続端と、トランジスタP11のソー
スとトランジスタN21のドレインの接続端とが、共通
に長配線路の受信端Arに接続され、またヒステリシス
回路4の入力端に接続される。
【0041】また、ヒステリシス回路4は、2個のp型
トランジスタP12,P13と、2個のn型トランジス
タN22,N23と、反転回路(インバータ)G1とで
構成される。2個のp型トランジスタP12,P13
は、ドレインが共通に電源(電圧Vcc)に接続され、ま
た2個のn型トランジスタN22,N23は、ソースが
共通に接地される。2個のp型トランジスタP12,P
13のソースと2個のn型トランジスタN22,N23
のドレインとは、共通にゲートG1の入力端に接続され
る。
【0042】トランジスタP12のゲートとトランジス
タN22のゲートは、共通に接続され、長配線路の受信
端Arが接続される入力端となっている。また、トラン
ジスタP13のゲートとトランジスタN23のゲート
は、それぞれゲートG1の出力端に接続される。このゲ
ートG1の出力端は、当該ヒステリシス回路4の出力端
である。
【0043】このヒステリシス回路4は、電源電圧Vcc
に対しVcc>ViHなる電圧ViHと、アース電位GND対しGND
<ViLなる電圧ViLとで動作するヒステリシス特性を有す
る。電圧ViHと電圧ViLは、2個のp型トランジスタP1
2,P13と、2個のn型トランジスタN22,N23
との導通抵抗比を操作することにより得られる。
【0044】そして、入力回路3は、ヒステリシス回路
4の入力端のレベルを電圧ViHと電圧ViLの中間のレベル
に誘導する動作を行うように設定してある。
【0045】以下、図1,図2を参照して第1実施形態
の動作を説明する。なお、図2は、第1実施形態の動作
タイムチャートである。
【0046】図において、入力信号Aiは、デジタル信
号や2値レベル信号であるが、図2(1)では、それら
の一部として高レベルから低レベルに降下し、その低レ
ベルを所定期間維持し、再び高レベルに戻る波形を示し
てある。出力回路2では、入力信号Aiが高レベルのと
きトランジスタN1が導通状態となり、低レベルのとき
トランジスタP2が導通状態となる。
【0047】遅延回路1は、入力信号を3段の反転回路
で所定量遅延し、反転した信号を出力する(図2
(2))。出力回路2では、遅延回路1の出力信号Ai
bが高レベルのときトランジスタN2が導通状態とな
り、低レベルのときトランジスタP1が導通状態とな
る。
【0048】つまり、出力回路2では、入力信号Aiと
遅延回路1の出力信号Aibが、共に高レベルのときト
ランジスタN1,N2が導通状態となり、長配線路の駆
動端Aidを低レベル(GND電位)に引き込む。ま
た、入力信号Aiと遅延回路1の出力信号Aibが、共
に低レベルのときトランジスタP1,P2が導通状態と
なり、長配線路の駆動端Aidを高レベル(電源電圧Vc
c)に引き上げる。そして、入力信号Aiと遅延回路1
の出力信号Aibが異なるレベルであるときは、長配線
路の駆動端Aidを高インピーダンスに保持する。
【0049】したがって、出力回路2では、入力信号A
iが高レベルから低レベルに立ち下がった後、遅延回路
1の出力信号Aibが低レベルから高レベルに立ち上が
るまでの遅延期間において長配線路の駆動端Aidを高
レベルに駆動し、その後入力信号Aiが低レベルである
期間(次の遅延期間開始時までの期間)では配線路の駆
動端Aidを高インピーダンスに保持し、入力信号Ai
が低レベルから高レベルに立ち上がった後、遅延回路1
の出力信号Aibが高レベルから低レベルに立ち下がる
までの遅延期間において長配線路の駆動端Aidを低レ
ベルに駆動する。
【0050】要するに、長配線路の駆動端側は、入力信
号に変化があったときに所定期間(遅延期間)だけ長配
線路を駆動し、変化後、高レベル、低レベルである期間
では、長配線路を高インピーダンスに保持するようにし
ている。したがって、長配線路の受信端側には、遅延期
間に信号変化が伝達され、入力信号が変化後高レベル、
低レベルである期間では、無信号状態となる。
【0051】入力回路3は、長配線路が高インピーダン
スである期間では、信号変化が無いので、受信端Arの
レベルを電圧ViHと電圧ViLの中間のレベルに保持してい
る。そして、受信端Arのレベルが低レベル(GNDレ
ベル)に向かって変化すると、トランジスタP11が導
通状態へ変化し、受信端Arのレベルを高レベル(電源
電圧Vcc)に引き込み、受信端Arのレベル変化が止む
と再び受信端Arを電圧ViHと電圧ViLの中間のレベルに
保持する。
【0052】同様に、受信端Arのレベルが高レベル
(電源電圧Vcc)に向かって変化すると、トランジスタ
N21が導通状態へ変化し、受信端Arのレベルを低レ
ベル(GNDレベル)に引き込み、受信端Arのレベル
変化が止むと再び受信端Arを電圧ViHと電圧ViLの中間
のレベルに保持する。
【0053】要するに、入力回路3は、受信端Arのレ
ベル変化の振幅を抑制しつつ、遅延期間における受信端
Arのレベル変化を逆向きの変化にしてヒステリシス回
路4の入力端に与えるように動作する。
【0054】ヒステリシス回路4では、入力レベルが高
レベル(電源電圧Vcc)に向かって変化し、電圧ViHを過
ぎると(図2(3))、トランジスタN22が導通状態
へ変化し、これに伴い反転回路G1が出力を高レベルに
し、トランジスタN23が導通状態へ変化する。これに
より、反転回路G1が出力を高レベルに保持する。
【0055】同様に、受信端Arのレベルが低レベル
(GNDレベル)に向かって変化し、電圧ViLを過ぎる
と(図2(3))、トランジスタP12が導通状態へ変
化し、これに伴い反転回路G1が出力を低レベルにし、
トランジスタP13が導通状態へ変化する。これによ
り、反転回路G1が出力を低レベルに保持する。つま
り、ヒステリシス回路4の出力には、入力信号Aiを反
転した信号Aoが得られる(図2(4))。
【0056】ここに、ヒステリシス回路4の入力レベル
の変化は、電圧ViHと電圧ViLの中間のレベルからの変化
であるので、高レベル(電源電圧Vcc)に向かって変化
するときは早々と電圧ViHに到達し、また低レベル(G
NDレベル)に向かって変化するときは早々と電圧ViL
に到達する。したがって、ヒステリシス回路4は、入力
信号Aiの変化タイミングから大幅に遅れることなく、
少しの遅れでもって反転信号Aoを出力できることにな
る。
【0057】次に、図3は、本発明の第2実勢形態に係
る配線路の駆動受信方式の構成を示す。本第2実勢形態
は、請求項2に対応する。
【0058】本第2実勢形態では、第1実施形態におい
て、駆動端側に反転回路5を追加し、受信端側にヒステ
リシス回路4に代えて反転回路G2を設けたたものであ
る。なお、受信端側の入力回路6は、第1実施形態の入
力回路3と同様の機能を有するが、説明の便宜から異な
る符号で示してある。したがって、入力回路6の接続関
係は、第1実施形態の入力回路3と同様であるので説明
を省略する。追加した反転回路5のみの接続関係を説明
する。
【0059】反転回路5は、電源(電圧Vcc)とアース
(GND)間に、オン抵抗の高いp型トランジスタP1
4とn型トランジスタN24を直列に配置して構成され
る。具体的には、電源(電圧Vcc)には、トランジスタ
P14のドレインが接続される。トランジスタP14の
ソースは、トランジスタN24のドレインに接続され
る。トランジスタN24のソースは、アース(GND)
に接続される。
【0060】また、トランジスタP14とトランジスタ
N24のゲート接続端は、出力回路2の入力端ととも
に、入力信号Aiが印加される。トランジスタP14の
ソースとトランジスタN24のドレインの接続端は、出
力回路2の出力端とともに、長配線路の駆動端Aidに
接続される。
【0061】以下、図3,図4を参照して第2実施形態
に係る部分の動作を説明する。なお、図4は、第2実施
形態の動作タイムチャートである。
【0062】図において、反転回路5では、入力信号A
iが高レベルのときトランジスタN24が導通状態とな
り、長配線路の駆動端Aidを低レベル(GNDレベ
ル)に引き込む。また、入力信号Aiが低レベルのとき
トランジスタP14が導通状態となり、長配線路の駆動
端Aidを高レベル(電圧Vcc)に引き込む。
【0063】出力回路2は、前述した通りの動作を行う
が、遅延期間における動作内容は、反転回路5と同様と
なる。反転回路5は、出力回路2が高インピーダンス状
態である期間、出力回路2が駆動端Aidを駆動したレ
ベルを維持するように動作する。
【0064】受信端側では、入力回路6は、出力回路2
の出力が高インピーダンスである期間では、受信端Ar
のレベルを反転回路G2の入力レベルVpに近くなるよ
うに動作するが、出力回路2が駆動端Aidを低レベ
ル、高レベルに駆動すると、反転回路5と引き合って受
信端Arのレベルを反転回路G2の入力レベルVpから
少し低めのレベルVArL、少し高めのVArHにする
(図4(3))。
【0065】即ち、受信端側では、入力回路6は、出力
回路2の出力が高インピーダンスである期間では、駆動
力の低い駆動回路5と引き合っている。入力信号Aiが
高レベルのときは、反転回路5は、駆動端Aidを低レ
ベルに引くので、入力回路6は、受信端Arのレベルを
反転回路G2の入力レベルVpから少し下がったレベル
VArLにしている。
【0066】そして、入力信号Aiが高レベルから低レ
ベルに変化すると、駆動力の高い出力回路2が遅延回路
1の遅延期間内動作し、駆動端Aidを高レベル(電圧
Vcc)に引き込む。受信端Arのレベルは、電圧VAr
Lから上昇する。
【0067】受信端Arのレベルが、反転回路G2の動
作電圧Vp(例えば2.5V)を過ぎてある電圧レベル
に達した時点で、出力回路2が駆動端Aidの駆動を止
める。すると、入力回路6は、受信端Arのレベルを電
圧Vpの近くに引くが、反転回路5が駆動端Aidをそ
のまま高レベルに引き続けるので、それらの釣り合いか
ら定まる所定値VArH(例えば3V)に落ち着く(図
4(3))。
【0068】同様に、入力信号Aiが高レベルに変化す
ると、駆動能力の高い出力回路2が遅延回路1の遅延期
間内動作し、駆動端Aidを低レベル(GND)に引き
込む。受信端Arのレベルは、電圧VArHから降下す
る。
【0069】受信端Arのレベルが、反転回路G2の動
作電圧Vp(例えば2.5V)を過ぎて電圧VArLを
超えたある電圧レベルに達した時点で、出力回路2が駆
動端Aidの駆動を止める。すると、入力回路6は、受
信端Arのレベルを電圧Vpの近くに引くが、反転回路
5が駆動端Aidをそのまま低レベルに引き続けるの
で、それらの釣り合いから定まる所定値VArL(例え
ば2V)に落ち着く(図4(3))。
【0070】反転回路G2は、受信端Arのレベルが動
作電圧Vpを過ぎた時点で反転動作をするので、図4
(4)に示すように入力信号Aiを反転した信号Aoを
出力する。なお、出力信号Aoが、矩形でないのは、反
転回路G2が1段のみだからである。
【0071】本第2実施形態でも第1実施形態と同様に
入力信号Aiの変化タイミングから大幅に遅れることな
く、少しの遅れでもって反転信号Aoを出力できること
になる。
【0072】次に、図5は、本発明の第3実勢形態に係
る配線路の駆動受信方式の構成を示す。本第3実施形態
は、請求項3に対応する。なお、本第3実施形態は、第
1実施形態の変更例であるので、符号は便宜上同一にし
てある。
【0073】本第3実施形態では、第1実施形態におい
て、駆動端側の出力回路2をp型トランジスタP1,P
2と、n型トランジスタN1,N2とに分離して2つの
駆動端Adp,Adnを設けてある。同様に、受信端側
の入力系をp型トランジスタP11,P12と、n型ト
ランジスタN11,N12とに分離して2つの受信端A
rp,Arnを設けてある。そして、長配線路を2系統
設け、p型トランジスタP2のソース(駆動端Adp)
とn型トランジスタN21,N22のベース(受信端A
rn)を一方の長配線路で接続し、n型トランジスタN
1のソース(駆動端Adn)とp型トランジスタP1
1,P12のベース(受信端Arp)を他方の長配線路
で接続してある。なお、2つの受信端Arp,Arn間
は、抵抗R1で接続される。
【0074】以下、図5,図6を参照して第3実施形態
に係る部分の動作を説明する。なお、図6は、第3実施
形態の動作タイムチャートである。
【0075】図において、出力回路2は、入力信号Ai
が高レベルから低レベルへ変化すると、駆動端Adpを
遅延期間において高レベルに駆動し、その後高インピー
ダンスに保持する。次いで、入力信号Aiが低レベルか
ら高レベルへ変化すると、出力回路2は、駆動端Adn
を遅延期間において低レベルに駆動し、その後高インピ
ーダンスに保持する。
【0076】受信回路の入力回路3では、駆動端Ad
p、Adnが高インピーダンスである期間において、ト
ランジスタP11が受信端Arpのレベルを電圧Vccか
ら閾値Vtp分を引いたレベルに保持し、トランジスタ
N21が受信端Arnのレベルを閾値Vtn分だけGN
Dレベルから持ち上げて保持している(図6(3)
(4))。
【0077】そして、駆動端Adpが高レベルで駆動さ
れるのに伴い受信端Arnのレベルが閾値Vtnから高
レベルに向かって変化すると、トランジスタN21が導
通状態となり、高レベルへの変化幅を抑制する(図6
(4))。ヒステリシス回路4では、トランジスタN2
2が速やかに導通状態となり、反転回路G1の入力レベ
ルを低レベルに引き下げ、その後トランジスタN23が
導通状態となりその低レベル状態を保持する(図6
(5))。
【0078】その後、駆動端Adnが低レベルで駆動さ
れるのに伴い受信端ArpのレベルがVcc−Vtpから低レ
ベルに向かって変化すると、トランジスタP11が導通
状態となり、低レベルへの変化幅を抑制する(図6
(3))。ヒステリシス回路4では、トランジスタP1
2が速やかに導通状態となり、反転回路G1の入力レベ
ルを高レベルに引き上げ、その後トランジスタP13が
導通状態となりその高レベル状態を保持する(図6
(5))。
【0079】したがって、ヒステリシス回路4では、短
時間に入力レベル変化に応答して反転動作をし、反転信
号Aoを出力することができる(図6(6))。
【0080】本第3実施形態では、受信端Arp、Ar
n間を接続する抵抗R1の値を大きくすることによりD
C電流を低減できる。また、DC電流を小さくできるの
で、入力回路3を大きなトランジスタで構成でき、駆動
速度をさらに高めることができる。
【0081】次に、図7は、本発明の第4実勢形態に係
る配線路の駆動受信方式の構成を示す。本第4実施形態
は、請求項4に対応する。なお、本第4実施形態は、第
2実施形態の変更例であるので、符号は便宜上同一にし
てある。
【0082】本第4実施形態では、第1実施形態に対す
る第3実施形態と同様に、第2実施形態において、駆動
端側の出力回路2及び反転回路5をp型トランジスタP
1,P2、P14と、n型トランジスタN1,N2,N
24とに分離して2つの駆動端Adp,Adnを設けて
ある。
【0083】同様に、受信端側の入力系をp型トランジ
スタP15、P12と、n型トランジスタN25,N2
2とに分離して2つの受信端Arp,Arnを設けてあ
る。そして、長配線路を2系統設け、一方の長配線路で
トランジスタP2,P14のソース(駆動端Adp)と
トランジスタN25のベース(受信端Arn)・ソ−ス
及びトランジスタN22のベースとを接続し、他方の長
配線路でトランジスタN1,N24のソース(駆動端A
dn)とトランジスタP15のベース(受信端Arp)
・ドレイン及びトランジスタP12のベースとを接続し
てある。2つの受信端Arp,Arn間は、抵抗R1で
接続される。そして、トランジスタP12のソースとト
ランジスタN22のドレインを共通に反転回路G2の入
力端に接続してある。
【0084】動作は、第3実施形態と第2実施形態の動
作から推測できるので、説明を割愛する。本第4実施形
態でも、第3実施形態と同様に、DC電流を低減でき、
速度を向上させることができる。
【0085】次に、図8は、本発明の第5実勢形態に係
る配線路の駆動受信方式の構成を示す。本第5実施形態
は、請求項5に対応する。
【0086】本第5実施形態では、駆動回路は、通常の
反転回路(インバータ)7で構される。即ち、反転回路
7は、p型トランジスタP16とn型トランジスタN2
6とで構成される。トランジスタP16は、ドレインが
電源(電圧Vcc)に接続され、トランジスタN26は、
ソースがアース(GND)に接続される。そして、トラ
ンジスタP16とトランジスタN26のベースが共通に
接続され、入力信号Aiが印加される入力端を構成して
いる。また、トランジスタP16のソースとトランジス
タN26のドレインが共通に長配線路の駆動端Aidに
接続される。
【0087】受信回路は、第3実施形態(図5)の受信
回路で構成してある。そして、長配線路の受信端Arと
トランジスタP11,P12のベース(受信端Arp)
とをコンデンサC1を介して接続し、また受信端Arと
トランジスタN21,N22のベース(受信端Arn)
とをコンデンサC2を介して接続してある。
【0088】以下、本第5実施形態の動作を図8、図9
を参照して説明する。なお、図9は、第5実施形態の動
作タイムチャートである。
【0089】図において、反転回路7は、入力信号Ai
(図9(1))が、高レベルにあるときは、トランジス
タN26が導通状態となり、低レベルにあるときは、ト
ランジスタP16が導通状態となることにより、長配線
路の駆動端Aidを入力信号Aiを反転したレベルに駆
動する。
【0090】長配線路の受信端Arには、駆動端Aid
の信号変化が遅延して伝達されるので、受信端Arでの
信号は、図9(2)に示すように、傾斜して立ち上が
り、立ち下がる波形となる。受信端Arのレベルが、高
レベル、低レベルに向かって変化すると、その変化がコ
ンデンサC1,C2を介して受信回路の受信端Arp、
Arnに伝達される。
【0091】受信回路の入力回路3では、受信端Ar
p、Arnのレベル変化がない定常時では、トランジス
タP11が受信端Arpのレベルを電源電圧Vccから閾
値Vtp分を引いたレベルに保持し、トランジスタN2
1が受信端Arnのレベルを閾値Vtn分だけGNDレ
ベルから持ち上げて保持している(図9(3)
(4))。
【0092】そして、受信端Arのレベルが高レベルに
向かって変化すると、受信端ArpのレベルがVcc−Vtp
から高レベルに向かって変化し、また、受信端Arnの
レベルが閾値Vtnから高レベルに向かって変化する
が、この変化に対し、トランジスタN21が導通状態と
なり、高レベルへの変化幅を抑制する(図9(4))。
ヒステリシス回路4では、トランジスタN22が速やか
に導通状態となり、反転回路G1の入力レベルを低レベ
ルに引き下げ、その後トランジスタN23が導通状態と
なりその低レベル状態を保持する(図9(5))。
【0093】その後、受信端Arのレベルが低レベルに
向かって変化すると、受信端ArpのレベルがVcc−Vtp
から低レベルに向かって変化し、また、受信端Arnの
レベルが閾値Vtnから低レベルに向かって変化する
が、この変化に対し、今度はトランジスタP11が導通
状態となり、低レベルへの変化幅を抑制する(図9
(3))。
【0094】ヒステリシス回路4では、トランジスタP
12が速やかに導通状態となり、反転回路G1の入力レ
ベルを高レベルに引き上げ、その後トランジスタP13
が導通状態となりその高レベル状態を保持する(図9
(5))。
【0095】したがって、ヒステリシス回路4では、短
時間に入力レベル変化に応答して反転動作をし、反転信
号Aoを出力することができる(図9(6))。
【0096】次に、図10は、本発明の第6実勢形態に
係る配線路の駆動受信方式の構成を示す。本第6実施形
態は、請求項6に対応する。
【0097】本第6実施形態では、駆動回路は、第5実
施形態と同様に、通常の反転回路(インバータ)7で構
成される。受信回路は、第1実施形態(図1)の受信回
路で構成してある。そして、長配線路の受信端Arと受
信回路の受信端(入力回路3の入力端)Arbとをコン
デンサC3を介して接続してある。
【0098】以下、本第6実施形態の動作を図10、図
11を参照して説明する。なお、図11は、第6実施形
態の動作タイムチャートである。
【0099】図において、長配線路の受信端Arには、
駆動端Aidの信号変化が遅延して伝達されるので、受
信端Arでの信号は、図11(2)に示すように、傾斜
して立ち上がり、立ち下がる波形となる。受信端Arの
レベルが、高レベル、低レベルに向かって変化すると、
その変化がコンデンサC3を介して受信回路の受信端A
rbに伝達される。
【0100】受信回路の入力回路3では、受信端Arb
のレベル変化がない定常時では、受信端Arbのレベル
を、前述したようにヒステリシス回路4のヒステリシス
値である電圧ViHと電圧ViLの中間のレベルに保持して
いる(図11(3))。
【0101】そして、受信端Arのレベルが高レベルに
向かって変化すると、受信端Arbのレベルが電圧ViH
と電圧ViLの中間のレベルから高レベルに向かって変化
するが、この変化に対し、トランジスタN21が導通状
態となり、高レベルへの変化幅を抑制する(図9
(4))。ヒステリシス回路4では、トランジスタN2
2が電圧ViHで速やかに導通状態となり、反転回路G1
の入力レベルを低レベルAhに引き下げ(図11
(4))、その後トランジスタN23が導通状態となり
その低レベル状態を保持する。
【0102】その後、受信端Arのレベルが低レベルに
向かって変化すると、受信端Arbのレベルが電圧ViH
と電圧ViLの中間のレベルから低レベルに向かって変化
するが、この変化に対し、今度はトランジスタP11が
導通状態となり、低レベルへの変化幅を抑制する(図1
1(3))。ヒステリシス回路4では、トランジスタP
12が電圧ViLで速やかに導通状態となり、反転回路G
1の入力レベルAhを高レベルに引き上げ(図11
(4))、その後トランジスタP13が導通状態となり
その高レベル状態を保持する。
【0103】したがって、ヒステリシス回路4では、短
時間に入力レベル変化に応答して反転動作をし、反転信
号Aoを出力することができる(図11(5))。
【0104】次に、図12は、本発明の第7実勢形態に
係る配線路の駆動受信方式の構成を示す。本第7実施形
態は、請求項7に対応する。
【0105】本第7施形態では、駆動回路は、第5、第
6の実施形態と同様に、通常の反転回路(インバータ)
7で構成される。受信回路は、反転回路(インバータ)
8、G3と遅延回路9とで構成してある。
【0106】反転回路G3は、入力端が受信端Arに接
続され、出力端が遅延回路9の入力端に接続される。遅
延回路9は、図示例では、3個であるが、一般には奇数
個の反転回路(インバータ)を直列接続して構成され
る。
【0107】反転回路8は、オン抵抗の大きいp型トラ
ンジスタP17とn型トランジスタN27とで構成され
る。トランジスタP17は、ドレインが電源(電圧Vc
c)に接続され、トランジスタN27は、ソースがアー
ス(GND)に接続される。そして、トランジスタP1
7のソースとトランジスタN27のドレインが共通に長
配線路の受信端Arに接続される。また、トランジスタ
P16とトランジスタN26のベースは、それぞれ遅延
回路9の出力端に接続される。
【0108】以下、図12,図13を参照して第7実施
形態の動作を説明する。なお、図13は、第7実施形態
の動作タイムチャートである。
【0109】図において、受信回路では、受信端Arの
レベル変化が反転回路G3を介した遅延回路9で遅延さ
れ、そのレベル変化と同相の遅延信号Abが反転回路8
の入力信号となる。反転回路8は、ある抵抗値で導通状
態となり、受信端Arのレベルを逆向きに引き込む動作
をする。
【0110】受信端Arが高レベルに変化すると、反転
回路G3は、受信端レベルがある動作電圧Vpを超えた
時点で出力を高レベルから低レベルに立ち下げ(図13
(3))、遅延回路9に信号変化を伝達する。
【0111】遅延回路9は、入力した信号変化を所定量
遅延し高レベルの反転信号Abを出力する(図13
(4))。これにより、トランジスタP17がオフし、
トランジスタN27がある抵抗値で導通状態となり、受
信端Arのレベルを低レベル側へ引き込む。
【0112】このとき、遅延回路9が高レベルの遅延信
号Ab(図13(4))を出力するまでの間、トランジ
スタP17がある抵抗値で導通状態となっているので、
受信端Arが高レベルに変化するこのタイミングでは、
受信端Arのレベルは、電源電圧Vccに引かれて早々と
電源電圧Vccのレベルになる。したがって、反転回路G
3は、迅速に出力を低レベルにする。
【0113】そして、受信端Arのレベルは、図13
(2)に示すように、遅延回路9での遅延時間の間は、
高レベル(電圧Vcc)に早々と到達しその状態を保持
し、遅延時間の経過とともに、高レベル(電圧Vcc)か
ら少し低下し、次の信号変化までその状態を維持する。
この低下したレベルは、反転回路G3の動作電圧Vpよ
りも高いレベルとなるようにしてある。
【0114】また、受信端Arが低レベルに変化する
と、反転回路G3は、受信端レベルがある動作電圧Vp
を過ぎた時点で出力を低レベルから高レベルに立ち上げ
(図13(3))、遅延回路9に信号変化を伝達する。
このとき、遅延回路9が低レベルの遅延信号Ab(図1
3(4))を出力するまでの間、トランジスタN27が
ある抵抗値で導通状態となっているので、受信端Arが
低レベルに変化するこのタイミングでは、受信端Arの
レベルは、GND電位に引かれて早々とGND電位にな
る。したがって、反転回路G3は、迅速に出力を高レベ
ルにする。
【0115】受信端Arのレベルは、図13(2)に示
すように、遅延回路9が低レベルの遅延信号Ab(図1
3(4))を出力するまでの間、トランジスタN27に
より低レベル(GND)を維持する。そして、遅延回路
9が低レベルの遅延信号Ab(図13(4))を出力す
ると、トランジスタN27がオフし、今度はトランジス
タP17がある抵抗値で導通状態となり、受信端Arの
レベルを高レベル(電圧Vcc)側に引き上げる動作をす
る。受信端Arのレベルは、図13(2)に示すよう
に、GND電位から少し高くなった動作電圧Vp以下の
所定値で安定しその状態を維持する。
【0116】なお、図14は、本発明の第8実勢形態に
係る配線路の駆動受信方式の構成を示す。本第8実勢形
態は、請求項8に対応する。図14に示すように、図1
2の受信回路において、反転回路G3に代えてヒステリ
シス回路4を設けることもできる。同様の動作が得られ
る。
【0117】次に、図15は、本発明の第9実勢形態に
係る配線路の駆動受信方式の構成を示す。本第9実勢形
態は、請求項9に対応する。
【0118】本第9実勢形態では、第7実施形態(図1
2)において、反転回路8に定電流回路(P18,N2
8)を設けたものである。トランジスタP18は、ドレ
インが電源(電圧Vcc)に接続され、ゲートとソースが
トランジスタP17のゲートに接続される。また、トラ
ンジスタN28は、ソースがアース(GND)に接続さ
れ、ゲートとドレインがトランジスタN27のゲートに
接続される。なお、遅延回路9の出力端とトランジスタ
P17,N27のゲート間には、所定値の抵抗R3を挿
入してある。
【0119】以下、本第9実勢形態の動作を図15,図
16を参照して説明する。なお、図16は、第9実施形
態の動作タイムチャートである。
【0120】基本動作は、第7実施形態(図12)と同
様である。本第9実施形態では、遅延回路9の出力Ab
が低レベルのときは、トランジスタP18が導通状態と
なり、トランジスタP17のゲート電位AbpをVcc−
Vtpに抑制する(図16(5))。また、遅延回路9
の出力Abが高レベルのときは、トランジスタN28が
導通状態となり、トランジスタN27のゲート電位Ab
nをVtnに抑制する。
【0121】したがって、本第9実施形態によれば、受
信端Arのレベル変化を早めることができる。なお、上
記第8実施形態においても、反転回路8に同様の定電流
回路を設けることができる。
【0122】次に、図17は、本発明の第10実勢形態
に係る配線路の駆動受信方式の構成を示す。本第10実
勢形態は、請求項10に対応する。
【0123】本第10実勢形態では、第7実施形態(図
12)において、受信回路の反転回路G3を反転回路8
の入力段に前置し、ヒステリシス特性の電圧ViHと電圧V
iLの関係を、ViH<ViLとしたものである。なお、遅延回
路10は、偶数個の反転回路を直列に接続し、入力と同
相の信号を出力するようにしてある。
【0124】以下、本第10実勢形態の動作を図17、
図18を参照して説明する。なお、図18は、第10実
施形態の動作タイムチャートである。
【0125】受信端Arが低レベルから高レベルへ変化
すると(図18(2))、反転回路G4により、遅延回
路10の入力レベルが低レベルになる。遅延回路10の
遅延期間では出力Abは低レベルであるので、トランジ
スタP17が導通状態にあり、出力Aoは、高レベル
(Vcc)に引き込まれているが、反転回路G4の出力レ
ベルの低下に伴い低レベル(GND)に引き込まれる
(図18(3))。
【0126】この過程では、電圧ViHは、GNDレベル
の近くにあるので、受信端Arが低レベル(GND)か
ら高レベルへ変化すると、早々と電圧ViHを通過するこ
とになり(図18(2))、出力Aoは、急速に高レベ
ルから低レベルへ反転する。そして、遅延回路10が出
力Abを高レベルになると、トランジスタN27が導通
状態になり、出力Aoは、低レベルで安定する。
【0127】遅延回路10が出力Abを高レベルにして
いる期間内に、受信端Arが高レベルから低レベルへ変
化すると(図18(2))、反転回路G4により、遅延
回路10の入力レベルが高レベルになる。これに伴い、
出力Aoは、低レベルから高レベル(Vcc)へ立ち上が
る。
【0128】この過程では、電圧ViLは、Vccレベルの近
くにあるので、受信端Arが高レベルから低レベルへ変
化すると、早々と電圧ViLを通過することになり(図1
8(2))、出力Aoは、急速に低レベルから高レベル
へ反転する。そして、遅延回路10が出力Abを低レベ
ルにすると、トランジスタP17が導通状態になり、出
力Aoは、高レベルで安定する。
【0129】次に、図19は、本発明の第11実勢形態
に係る配線路の駆動受信方式の構成を示す。本第11実
勢形態は、請求項11に対応する。本第11実施形態で
は、第10実施形態(図17)において、反転回路G4
の出力段と遅延回路との間に、ヒステリシス回路4を設
けたものである。なお、遅延回路は、第10実施形態
(図17)の遅延回路10ではなく、第9実施形態(図
15)の遅延回路9のように入力を反転出力する回路で
ある。
【0130】動作は、第10実施形態(図17)や第1
実施形態(図1)等から推測できるので説明を省略する
が、本第11実勢形態によれば、反転回路8は、第2実
施形態(図3)の入力回路6よりも小さい抵抗値で、受
信端のレベルをVcc、GNDに引き込むことができる。
【0131】次に、図20は、受信回路で用いるヒステ
リシス回路の他の構成例である。図20において、2個
のp型トランジスタP18,P19のゲートと、2個の
n型トランジスタN28,N29のゲートとは、共通に
接続され、受信端を構成している。
【0132】トランジスタP18は,ドレインが電源
(電圧Vcc)に接続され、ソースがトランジスタP1
9、P20のドレインに接続される。トランジスタP1
9は,ソースが遅延回路11の入力端とトランジスタN
28のドレインとに接続される。
【0133】トランジスタN28は、ソースがトランジ
スタN29のドレインとトランジスタN30のソースと
に接続される。トランジスタN29、P30のソースは
アース(GND)に接続され、トランジスタN30のド
レインは電源(Vcc)に接続される。トランジスタP2
0とトランジスタN30は、ベースが共通に遅延回路1
1の出力端に接続される。
【0134】以下、このヒステリシス回路の動作を図2
0,図21を参照して説明する。なお、図21は、ヒス
テリシス特性図である。
【0135】図において、入力端への印加電圧Viが、
高レベルのときは、2個の直列トランジスタN28,N
29が導通状態で、2個の直列トランジスタP18,N
19が非導通状態であるので、出力Voは0Vである。
この出力Voは、遅延回路11で所定の遅延を受けてト
ランジスタP20、N30のベースに印加される。これ
により、抵抗の高いトランジスタP20が導通状態とな
り、トランジスタN30は非導通状態のままである。
【0136】次に、印加電圧Viが低レベルへ変化する
と、トランジスタP20が、トランジスタP18、P1
9の直列接続端Mpをアースに引いているので、まず、
トランジスタP18が導通状態になる。そして、印加電
圧Viがさらに低下してくると、トランジスタP18の
オン抵抗が小さくなり直列接続端Mpのレベルが高くな
ってくる。
【0137】そうすると、トランジスタP19も導通状
態となってくる。印加電圧Viがさらに低下してくる
と、2個の直列トランジスタN28,N29のオン抵抗
が高くなりトランジスタP19のオン抵抗が低下し、出
力Voが上昇してくる。この出力Voが遅延回路11の
入力レベル以上になると、遅延回路11の出力は高レベ
ルになり、トランジスタP20が非導通状態、トランジ
スタN30が導通状態となる。出力Voは、Vccのレベ
ルになる。このように、トランジスタP19がなかなか
導通しないために、ViLが低くなる。
【0138】印加電圧Viが0Vから高くなると、トラ
ンジスタN28,N29が上記動作を行い、トランジス
タN30が導通状態にあるためにトランジスタN28,
N29がなかなか導通状態にならず、ViHが高くなる。
【0139】なお、このヒステリシス回路を、第1実施
形態(図1)、第3実施形態(図5)、第4実施形態
(図8)、第6実施形態(図10)等で用いる場合に
は、遅延回路11は無くとも良い。また、第11実施形
態(図19)で用いる場合は、ある程度の遅れ時間が必
要となる。
【0140】次に、図22は、駆動回路で用いる出力回
路の他の構成例である。この出力回路は、第1実施形態
(図1)、第2実施形態(図3)、第3実施形態(図
5)の駆動回路の出力回路2において、トランジスタP
1、N2のソースとドレイン間に、抵抗R4をそれぞれ
設けたものであり、同様に動作する。
【0141】なお、本実施形態は、受信レベルの変化幅
を極力抑制して高速化を図るものであるので、ノイズと
の関係が問題となる。この問題に対しては、隣接信号線
との間隔を広げる、平行に走る距離を短くする、GND
線を隣接線との間に設けシールドする、などの措置を採
るようにしている。
【0142】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至請求
項4に記載の発明では、駆動回路は、入力信号が変化し
たある期間だけ配線路を強く駆動し、変化のない期間は
配線路の電位を受信回路の入力レベル近くに保持する。
したがって、駆動回路が配線路を少し駆動するだけで、
受信回路は入力レベルの変化を受信できるので、配線路
の遅れの影響を少なくできる。
【0143】請求項5、6に記載の発明では、配線路と
受信回路とを容量結合したので、駆動回路は簡単な反転
回路で構成できる。したがって、複数の入力回路への配
線が枝別れしていても、それが駆動回路の近くであれば
そのままの反転回路を使用できる。
【0144】請求項7乃至請求項11に記載の発明で
は、受信回路の入力振幅を抑制し、同時に変化速度を速
くしたので、受信速度の高速化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実勢形態に係る配線路の駆動受信
方式の構成図である。
【図2】第1実施形態の動作タイムチャートである。
【図3】本発明の第2実勢形態に係る配線路の駆動受信
方式の構成図である。
【図4】第2実施形態の動作タイムチャートである。
【図5】本発明の第3実勢形態に係る配線路の駆動受信
方式の構成図である。
【図6】第3実施形態の動作タイムチャートである。
【図7】本発明の第4実勢形態に係る配線路の駆動受信
方式の構成図である。
【図8】本発明の第5実勢形態に係る配線路の駆動受信
方式の構成図である。
【図9】第5実施形態の動作タイムチャートである。
【図10】本発明の第6実勢形態に係る配線路の駆動受
信方式の構成図である。
【図11】第6実施形態の動作タイムチャートである。
【図12】本発明の第7実勢形態に係る配線路の駆動受
信方式の構成図である。
【図13】第7実施形態の動作タイムチャートである。
【図14】本発明の第8実勢形態に係る配線路の駆動受
信方式の構成図である。
【図15】本発明の第9実勢形態に係る配線路の駆動受
信方式の構成図である。
【図16】第9実施形態の動作タイムチャートである。
【図17】本発明の第10実勢形態に係る配線路の駆動
受信方式の構成図である。
【図18】第10実施形態の動作タイムチャートであ
る。
【図19】本発明の第11実勢形態に係る配線路の駆動
受信方式の構成図である。
【図20】受信回路で用いるヒステリシス回路の他の構
成例である。
【図21】ヒステリシス特性図である。
【図22】駆動回路で用いる出力回路の他の構成例であ
る。
【符号の説明】
1,9,10,11 遅延回路 2 出力回路 3,6 入力回路 4 ヒステリシス回路 5,7,8 反転回路(インバータ) G1,G2,G3,G4 反転回路(インバータ) P1,P2、P11〜P20 p型トランジスタ N1,N2、N21〜N30 n型トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J056 AA01 AA04 AA39 BB02 CC05 DD13 DD28 DD51 EE07 EE11 EE13 FF08 FF09 GG12 KK00 5K029 AA11 DD04 GG07 HH01 JJ08 LL08 LL11

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線路の駆動端側が、入力信号を遅延し
    反転した信号を出力する遅延回路と、 前記入力信号と前記遅延回路の出力とに基づき、前記遅
    延回路の遅延期間内における前記入力信号のレベル変化
    に応答して前記配線路の駆動端をその入力信号の反転レ
    ベルで駆動し、前記遅延期間経過後から次の遅延期間開
    始時までの所定期間、前記配線路の駆動端を高インピー
    ダンスに保持する出力回路とを備え、 前記配線路の受信端側が、 前記配線路の駆動端が高インピーダンスである期間にお
    ける受信端レベルを第1レベルに保持し、前記配線路の
    駆動端のレベル変化に応じて当該受信端レベル変化を逆
    向きに誘導する入力回路と、 前記入力回路が操作する受信端レベルが高レベルに向か
    って変化するとき前記第1レベルと電源電圧の間の第2
    レベルで低レベルを出力し、前記受信端レベルが低レベ
    ルに向かって変化するとき前記第1レベルとアース電位
    の間の第3レベルで高レベルを出力するヒステリシス回
    路とを備えることを特徴とする配線路の駆動受信方式。
  2. 【請求項2】 配線路の駆動端側が、 入力信号を遅延し反転した信号を出力する遅延回路と、 前記入力信号と前記遅延回路の出力とに基づき、前記遅
    延回路の遅延期間における前記入力信号のレベル変化に
    応答して前記配線路の駆動端をその入力信号の反転レベ
    ルで駆動し、前記遅延期間経過後から次の遅延期間開始
    時までの所定期間、前記配線路の駆動端を高インピーダ
    ンスに保持する出力回路と、 前記配線路の駆動端の駆動レベルを前記入力信号のレベ
    ルを反転したレベルに誘導する反転回路とを備え、 前記配線路の受信端側が、 前記受信端レベルが所定レベルから一方のレベルに変化
    するときその受信端レベルを他方のレベルに向けて誘導
    する入力回路と、 前記入力回路が操作する配線路の受信端の受信レベルを
    反転して出力する反転回路とを備えることを特徴とする
    配線路の駆動受信方式。
  3. 【請求項3】 配線路として、第1の配線路と第2の配
    線路とを設けるととともに、 配線路の駆動端側が、 入力信号を遅延し反転した信号を出力する遅延回路と、 前記入力信号と前記遅延回路の出力とに基づき、前記遅
    延回路の遅延期間内における前記入力信号が低レベルに
    変化するとき前記第1の配線路の駆動端を高レベルで駆
    動し、前記入力信号が高レベルに変化するとき前記第2
    の配線路の駆動端を低レベルで駆動し、前記遅延期間経
    過後から次の遅延期間開始時までの所定期間、前記第1
    及び第2の配線路の駆動端を高インピーダンスに保持す
    る出力回路とを備え、 前記配線路の受信端が、 前記第1及び第2の配線路の駆動端が高インピーダンス
    である期間における前記第1及び第2の配線路の受信端
    レベルを第1レベルに保持し、前記第1の配線路の駆動
    端が高レベルに変化するとき当該受信端レベルを低レベ
    ルに誘導し、前記第2の配線路の駆動端が低レベルに変
    化するとき当該受信端レベルを高レベルに誘導する入力
    回路と、 前記入力回路が操作する第2の配線路の受信端レベルが
    前記高レベルに向かって変化するとき前記第1レベルと
    電源電圧の間の第2レベルで低レベルを出力し、前記入
    力回路が操作する第1の配線路の受信端レベルが低レベ
    ルに向かって変化するとき前記第1レベルとアース電位
    の間の第3レベルで高レベルを出力するヒステリシス回
    路とを備えることを特徴とする配線路の駆動受信方式。
  4. 【請求項4】 配線路として、第1の配線路と第2の配
    線路とを設けるととともに、 配線路の駆動端側が、 入力信号を遅延し反転した信号を出力する遅延回路と、 前記入力信号と前記遅延回路の出力とに基づき、前記遅
    延回路の遅延期間内における前記入力信号が低レベルに
    変化するとき前記第1の配線路の駆動端を高レベルで駆
    動し、前記入力信号が高レベルに変化するとき前記第2
    の配線路の駆動端を低レベルで駆動し、前記遅延期間経
    過後から次の遅延期間開始時までの所定期間、前記第1
    及び第2の配線路の駆動端を高インピーダンスに保持す
    る出力回路と、 前記入力信号が低レベルに変化するとき前記第1の配線
    路の駆動端を高レベルに誘導し、前記入力信号が高レベ
    ルに変化するとき前記第2の配線路の駆動端を低レベル
    で誘導する反転回路とを備え、 前記配線路の受信端側が、 前記第1の配線路の駆動端が高レベルに変化するとき当
    該受信端レベルを低レベルに誘導し、前記第2の配線路
    の駆動端が低レベルに変化するとき当該受信端レベルを
    高レベルに誘導する入力回路と、 前記入力回路が操作する配線路の受信端の受信レベルを
    反転して出力する反転回路とを備えることを特徴とする
    配線路の駆動受信方式。
  5. 【請求項5】 配線路の駆動端側が、 前記配線路の駆動端の駆動レベルを前記入力信号のレベ
    ルを反転したレベルに誘導する反転回路を備え、 前記配線路の受信端側が、 前記受信端のレベルが一方のレベルに変化するのを検出
    する第1コンデンサ及び前記受信端のレベルが他方のレ
    ベルに変化するのを検出する第2コンデンサと、 前記第1コンデンサの信号検出に応答して当該第1コン
    デンサの検出出力端を他方のレベルに誘導し、前記第2
    コンデンサの信号検出に応答して当該第2コンデンサの
    検出出力端を一方のレベルに誘導する入力回路と、 前記入力回路が操作する第1コンデンサの検出出力端が
    高レベルに向かって変化するとき電源電圧以下の第1レ
    ベルで低レベルを出力し、前記入力回路が操作する第2
    コンデンサの検出出力端が低レベルに向かって変化する
    ときアース電位よりも高い第2レベルで高レベルを出力
    するヒステリシス回路とを備えることを特徴とする配線
    路の駆動受信方式。
  6. 【請求項6】 配線路の駆動端側が、 前記配線路の駆動端の駆動レベルを前記入力信号のレベ
    ルを反転したレベルに誘導する反転回路を備え、 前記配線路の受信端側が、 前記受信端のレベル変化を検出するコンデンサと、 前記コンデンサが、前記受信端のレベルが一方のレベル
    に変化するのを検出するのに応答して当該コンデンサの
    検出出力端を他方のレベルに誘導し、前記受信端のレベ
    ルが他方のレベルに変化するのを検出するのに応答して
    当該コンデンサの検出出力端を一方のレベルに誘導する
    入力回路と、 前記入力回路が操作するコンデンサの検出出力端が高レ
    ベルに向かって変化するとき電源電圧以下の第1レベル
    で低レベルを出力し、前記入力回路が操作するコンデン
    サの検出出力端が低レベルに向かって変化するときアー
    ス電位よりも高い第2レベルで高レベルを出力するヒス
    テリシス回路とを備えることを特徴とする配線路の駆動
    受信方式。
  7. 【請求項7】 配線路の駆動端側が、 前記配線路の駆動端の駆動レベルを前記入力信号のレベ
    ルを反転したレベルに誘導する反転回路を備え、 前記配線路の受信端側が、 前記配線路の受信端の受信レベルを反転して出力する第
    1反転回路と、 前記第1反転回路の出力信号を遅延し逆相の信号を出力
    する遅延回路と、 前記遅延回路の出力信号を受けて、当該出力信号が高レ
    ベルに向かって変化するとき前記第1反転回路が操作す
    る配線路の受信端の受信レベルをアース電位に向かって
    誘導し、当該出力信号が低レベルに向かって変化すると
    き前記第1反転回路が操作する配線路の受信端の受信レ
    ベルを電源電圧に向かって誘導する第2反転回路とを備
    えることを特徴とする配線路の駆動受信方式。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の配線路の駆動受信方式
    において、 前記配線路の受信端側が、前記第1反転回路に代えて、 前記受信端レベルが高レベルに向かって変化するとき電
    源電圧以下の第1レベルで低レベルを出力し、前記受信
    端レベルが低レベルに向かって変化するときアース電位
    よりも高い第2レベルで高レベルを出力するヒステリシ
    ス回路を備えることを特徴とする配線路の駆動受信方
    式。
  9. 【請求項9】 請求項7または請求項8に記載の配線路
    の駆動受信方式において、 前記配線路の受信端における前記第2反転回路は、定電
    流回路を備えることを特徴とする配線路の駆動受信方
    式。
  10. 【請求項10】 配線路の駆動端側が、 前記配線路の駆動端の駆動レベルを前記入力信号のレベ
    ルを反転したレベルに誘導する反転回路を備え、 前記配線路の受信端側が、 前記配線路の受信端の受信レベルを反転して出力する第
    1反転回路と、 前記第1反転回路の出力信号を遅延し同相の信号を出力
    する遅延回路と、 前記遅延回路の出力信号を受けて、当該出力信号が高レ
    ベルに向かって変化するとき前記第1反転回路の出力レ
    ベルをアース電位に向かって誘導し、当該出力信号が低
    レベルに向かって変化するとき前記第1反転回路の出力
    レベルを電源電圧に向かって誘導する第2反転回路とを
    備えることを特徴とする配線路の駆動受信方式。
  11. 【請求項11】 配線路の駆動端側が、 前記配線路の駆動端の駆動レベルを前記入力信号のレベ
    ルを反転したレベルに誘導する反転回路を備え、 前記配線路の受信端側が、 前記配線路の受信端の受信レベルを反転して出力する第
    1反転回路と、 前記第1反転回路の出力信号が高レベルに向かって変化
    するとき電源電圧以下の第1レベルで低レベルを出力
    し、前記第1反転回路の出力信号が低レベルに向かって
    変化するときアース電位よりも高い第2レベルで高レベ
    ルを出力するヒステリシス回路と、前記ヒステリシス回
    路出力信号を遅延し反転して出力する遅延回路と、 前記遅延回路の出力信号を受けて、当該出力信号が高レ
    ベルに向かって変化するとき前記第1反転回路の出力レ
    ベルをアース電位に向かって誘導し、当該出力信号が低
    レベルに向かって変化するとき前記第1反転回路の出力
    レベルを電源電圧に向かって誘導する第2反転回路とを
    備えることを特徴とする配線路の駆動受信方式。
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