JP2000330721A - 入力装置 - Google Patents

入力装置

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JP2000330721A
JP2000330721A JP11142715A JP14271599A JP2000330721A JP 2000330721 A JP2000330721 A JP 2000330721A JP 11142715 A JP11142715 A JP 11142715A JP 14271599 A JP14271599 A JP 14271599A JP 2000330721 A JP2000330721 A JP 2000330721A
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rotating body
rotation
magnetic
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JP11142715A
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Inventor
Yoshito Sasaki
義人 佐々木
Takashi Hatauchi
隆史 畑内
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転体を用いた入力装置は、回転体とローラ
とを接触させ、ローラの回転を光学的に検出するもので
あるため、回転体のスリップなどの問題があった。 【解決手段】 球体の回転体10の表面に、磁界反応部
11と磁界非反応部12を、回転方向へ規則的に形成す
る。回転検出部16では、スピンバルブ型の磁気抵抗効
果素子の磁気センサ21,22を前記回転体10の表面
に対向させ、また前記回転体10の表面に外部磁界を与
える永久磁石23,24を設けておく。磁気センサ21
に磁界反応部11が対向すると、ハイト方向hの検出磁
界が強くなり、磁気センサ22に磁界非反応部12が対
向すると、ハイト方向hの検出磁界が弱くなる。両磁気
センサ21,22の抵抗値の変化から回転体10の回転
を検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータへ位
置情報などを与える回転体を有する入力装置に係り、特
に磁気抵抗効果型などの磁気センサを備えた入力装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、コンピュータへの外部入力装置
として使用される回転体を備えた入力装置の従来例を示
す斜視図である。図7に示す入力装置は、球体の回転体
1を有している。トラックボールと称される入力装置で
は、回転体1を直接指で回して入力操作が行われる。ま
たマウスと称される入力装置では、ケースの底部に前記
回転体1が設けられ、ケースをパッド上で移動させる
と、パッド上で前記回転体1が回転して入力操作が行わ
れる。
【0003】図7に示す入力装置では、前記回転体1に
X軸回転を検出するXローラ2と、Y軸回転を検出する
Yローラ3が接触している。前記Xローラ2と一体に回
転する回転軸4にはX軸回転板5が固定されている。こ
のX軸回転板5には円周方向へ一定ピッチのスリットが
形成されている。このX軸回転板5に、前記スリットを
検出する光学センサ6が対向している。同様にYローラ
3と一体に回転する回転軸7には、Y軸回転板8が設け
られている。このY軸回転板8には円周方向へ一定ピッ
チのスリットが形成されており、このスリットを検出可
能な光学センサ9が対向している。
【0004】前記回転体1が回転し、Xローラ2が回転
すると、光学センサ6からは、X軸回転板5の回転速度
に応じた周波数で、回転量に応じたパルス数の回転検出
出力が得られる。同様に、Yローラ3が回転すると、光
学センサ9からは、Y軸回転板8の回転速度に応じた周
波数で、回転量に応じたパルス数の回転検出出力が得ら
れる。
【0005】それぞれの光学センサ6および9からの回
転検出出力を波形整形して処理することにより、例えば
コンピュータの画面上でのカーソルやポインタの移動入
力などが可能になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図7に示す入
力装置は、回転体1とXローラ2およびYローラ3との
摩擦力でXローラ2およびYローラ3に回転力が与えら
れるものであるため、回転体1とXローラ2またはYロ
ーラ3との接触状態が悪いと、回転体1が回転したとき
にスリップが発生して、Xローラ2とYローラ3に対し
回転体1の回転力を確実に伝達できないことがある。
【0007】また、図7に示す入力装置では、回転体1
の周辺にローラ、回転軸、回転板および光学センサを配
置することが必要であるため、回転体1の周辺の機構を
収納するための大きなスペースが必要になる。その結果
入力装置の小型化に限界が生じる。
【0008】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、回転体を回転させたときに非接触式で確実な回転
検出出力を得られる入力装置を提供することを目的とし
ている。また本発明は、小型化を可能とした入力装置を
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、外部からの力
で回転する回転体と、この回転体の回転に応じた検出出
力を得る回転検出部とを有する入力装置において、前記
回転体の表面には、外部磁界を引き込む磁界反応部と、
前記外部磁界を引き込まないあるいは前記磁界反応部よ
りも外部磁界の引き込み力の小さい磁界非反応部とが、
回転方向に向けて交互に設けられ、前記回転検出部に
は、前記回転体の表面に前記外部磁界を与える磁界発生
手段と、前記磁界反応部が前記磁界発生手段に対向した
ときと前記磁界非反応部が前記磁界発生手段に対向した
ときとで前記外部磁界の強度が変化する領域に設けられ
て、前記外部磁界の強度の変化に応じた検出出力を得る
磁気センサと、を備えていることを特徴とするものであ
る。
【0010】本発明では、磁界発生手段で回転体表面に
外部磁界を与え、この外部磁界の強度が回転体の表面の
構造に応じて変化するようになっている。この外部磁界
の強度が変化する領域に設けられた磁気センサからの出
力を得ることにより回転体の回転速度、回転量などを検
出することが可能である。
【0011】回転体の回転は前記磁気センサにより非接
触で検出されるため、回転体の回転検出を確実にできる
のみならず、回転体の回転負荷も小さくなる。
【0012】例えば、前記磁気センサは、検出する外部
磁界の強度に応じて電気抵抗が変化する磁気抵抗効果型
センサである。
【0013】前記磁気抵抗効果型センサとしては、一定
方向に磁化の方向が固定された固定磁性層と、前記外部
磁界の強度に応じて磁化方向が変化するフリー磁性層と
を有し、前記固定磁性層とフリー磁性層との磁化方向の
違いにより電気抵抗が変化するものが好ましい。
【0014】前記固定磁性層とフリー磁性層を備えたス
ピンバルブ型の磁気センサを用いると、外部磁界の強度
の変化を高出力で検出可能である。ただし、本発明で
は、磁気抵抗効果層(MR層)とSAL層とSHANT
層とが積層されたAMR素子を用いることができる。本
発明での磁気センサは、磁気検出方向の異方性を備えた
ものであればどのようなものでもよく、例えば外部磁界
の検出強度に応じてインピーダンスが変化する磁気イン
ピーダンス効果素子(MI素子)であってもよい。
【0015】また、前記回転検出部では、磁界反応部に
対向する位置と磁界非反応部に対向する位置とにそれぞ
れ前記磁気センサが設けられ、両磁気センサが直列に接
続されて両磁気センサに所定の電圧が与えられており、
前記両磁気センサの中点から回転体の回転に伴なう電圧
波形が得られるものとすることが可能である。
【0016】あるいは磁気センサに固定抵抗を直列に接
続し、磁気センサと固定抵抗に電圧を印加するとともに
前記直列の中点から電圧波形を得るものであってもよ
い。
【0017】また、前記回転検出部は、回転体の回転方
向に間隔を開けて複数設けられ、前記回転体が回転する
ときにそれぞれの回転検出部から位相の相違する検出出
力が得られて、回転体の回転方向を検知可能とされてい
るものが好ましい。
【0018】また、前記回転体は球体で、前記磁界反応
部と磁界非反応部とが、前記回転体のそれぞれの回転方
向において規則的に配置されており、前記回転検出部
は、前記回転体の異なる方向への回転を検出できる位置
にそれぞれ設けられているものとすることが可能であ
る。
【0019】回転体を球体とし、この回転体の異なる方
向への回転を検出可能とすることにより、二次元方向へ
の各方向に対応する入力が可能である。また本発明で
は、回転体がローラ状であり、この回転体に回転検出部
が対向し、一方向の回転入力のみが検出できるものであ
ってもよい。
【0020】また本発明では、外力により回転させられ
る回転体に追従して回転する他の回転体が設けられ、こ
の他の回転体の表面に前記磁界反応部と磁界非反応部と
が設けられ、さらに回転検出部が対向するものであって
もよい。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明の入力装置の一実施
の形態を示す斜視図である。図1に示す回転体10は球
体である。この回転体10は、小ローラなどに支持され
てX軸回りおよびY軸回り、さらにはX軸とY軸と交叉
する軸回りの三次元方向へ回転自在に支持されている。
【0022】コンピュータの外部入力装置として使用さ
れるこの入力装置では、回転体10が指で直接に回転さ
せられるものであってもよいし、例えばマウスの底部に
設けられて、マウスの移動に伴ってパッド上で回転する
ものであってもよい。
【0023】この球体の回転体10の表面には、磁界反
応部11と磁界非反応部12とが一定のピッチで交互に
規則的に形成されている。この磁界反応部11と磁界非
反応部12は、X軸回り方向とY軸回り方向の双方へ一
定のピッチで規則的に配置されているのみならず、X軸
回りとY軸回り以外のほとんどの回転方向に対して一定
ピッチで規則的に配列されている。
【0024】図3は前記磁界反応部11と磁界非反応部
12の構造を拡大して示している。図3(A)(B)は
それぞれ、球体の前記回転体10の表面の断面形状を拡
大したものである。
【0025】図3(A)に示すものでは、回転体10の
全体または少なくともその表面が磁性材料で形成されて
いる。前記磁性材料は、好ましくは、Fe−Ni合金、
Fe基やCo基のアモルファス合金、Fe基の超微結晶
合金(ナノ結晶合金)などの高透磁率の磁性材料で形成
されている。前記磁性材料は、回転体10の表面で各回
転方向に規則的な凹凸を形成しており、さらに磁性材料
の表面は、必要に応じてゴムや樹脂材料などの非磁性材
料層13で覆われている。また図3(A)に示すよう
に、非磁性材料層13の表面は平滑な球面であることが
手で操作する上で望ましいが非磁性材料層13の表面
が、前記凹凸形状に倣う凹凸面であってもよい。図3
(A)に示すものでは、回転体10の表面で凸となって
いる部分が磁界反応部11で、凹となっている部分が磁
界非反応部12である。
【0026】図3(B)に示すものでは、球体の回転体
10が樹脂などの非磁性材料により形成されており、そ
の表面に磁性材料層14好ましくは高透磁率の磁性材料
層(例えば前記図3(A)の説明に関して列記したもの
と同種の材料で形成された層)が形成されている。この
磁性材料層14は、各回転方向に規則的に配列してい
る。この場合も、必要に応じて、磁性材料層14の表面
が、ゴムや樹脂材料などの非磁性材料層13で覆われ
る。磁性材料層14が設けられている部分が磁界反応部
11で、磁性材料層14が設けられていない部分が磁界
非反応部12である。
【0027】前記磁性材料層14は、回転体10の表面
において薄膜形成工程によりドット状に形成されてもよ
いし、または各磁性材料層14が回転体10の表面に埋
設されていてもよい。あるいは回転体10の表面におい
て、磁性材料層14が正六角形や正八角形または円形な
どの目を有する網状に形成されており、回転体10の各
方向への回転に応じて、磁界反応部11と磁界非反応部
12が交互に移動するものであってもよい。
【0028】図1に示すように、回転体10を回転自在
に支持する支持側には、X軸回り回転検出部16とY軸
回り回転検出部17とが固定して設けられ、それぞれの
回転検出部16,17が前記回転体10の表面に対向し
ている。前記X軸回り回転検出部16により回転体10
のX軸回り成分θxの回転検出出力が得られ、Y軸回り
回転検出部17により回転体10のY軸回り成分θyの
回転検出出力が得られる。またX軸回り回転検出部16
からの回転検出出力とY軸回り回転検出部17からの回
転検出出力とにより、回転体10のX軸回りとY軸回り
以外の方向の回転も検出できる。
【0029】前記X軸回り回転検出部16とY軸回り回
転検出部17とは構造が同じである。ただし、両回転検
出部16と17ではその向きが90度相違している。
【0030】図4はX軸回り回転検出部16の構造を示
している。このX軸回り回転検出部16は、ケース20
内に磁気センサ21と22が設けられている。また、各
磁気センサ21と磁気センサ22の背部には、磁界発生
手段としての永久磁石23および24が設けられてい
る。
【0031】前記磁気センサ21と22は、前記ハイト
方向(h方向)への磁界強度に応じた検出出力を得るこ
とができる異方性検出素子により構成されている。
【0032】前記磁気センサ21と22は、ホール素
子、磁気抵抗効果素子、磁気インピーダンス効果素子
(MI素子)などを用いることができるが、微弱な磁界
の変化に対して高感度な検出出力を得ることができる磁
気抵抗効果素子や磁気インピーダンス効果素子を用いる
ことが好ましい。この高感度な素子を用いると、回転体
10の表面と回転検出部16,17とのクリアランスを
比較的広くすることが可能になり、設計上有利である。
前記磁気抵抗効果素子としては、外部磁界に対して高い
抵抗変化率を有するスピンバルブ型を用いることがさら
に好ましい。
【0033】図2は前記磁気センサ21,22として用
いられる前記スピンバルブ型の磁気抵抗効果素子を示す
斜視図である。この磁気抵抗効果素子は、非磁性基板3
1の上にフリー磁性層32、非磁性導電層33、強磁性
材料による固定磁性層34、反強磁性材料層35が積層
されている。反強磁性材料層35はPt・Mn合金やα
−Fe23などであり、強磁性材料層34はNi・Fe
合金、Co・Fe合金、Co合金などである。反強磁性
材料層35と固定磁性層34との界面による交換異方性
磁界により、前記固定磁性層34の磁化方向Bpはハイ
ト方向hに固定されている。前記非磁性導電層33は例
えば銅または銅合金である。前記フリー磁性層32はN
i・Fe合金、Co・Fe合金、Co合金などである。
図2では省略しているが、前記フリー磁性層32にはハ
イト方向hと直交する方向(θx方向)へのバイアス磁
界が与えられており、外部磁界が与えられていない状態
では、フリー磁性層32の磁化方向Bfが前記θx方向
へ揃えられている。
【0034】図4は、回転体10の表面とX軸回り回転
検出部16とのある瞬間での対向状態を示している。こ
のとき、磁気センサ21および永久磁石23の前方に回
転体10の磁界反応部11が対向しており、永久磁石2
3から発せられる外部磁界H1(磁力線)は磁界反応部
11に引き付けられる。したがって磁気センサ21に与
えられるハイト方向(回転体10の表面に直交する方
向;h方向)の磁界強度が大きくなる。このときの磁気
センサ21では、フリー磁性層32の磁化方向Bfのハ
イト方向hへの傾き角度が大きくなる。
【0035】一方、磁気センサ22および永久磁石24
の前方には、回転体10の磁界非反応部12が対向して
いる。よって永久磁石24から発せられる外部磁界H2
(磁力線)は回転体10の方向へ引き付けられず、磁気
センサ22に与えられるハイト方向(回転体10の表面
に直交する方向;h方向)の磁界強度が小さくなる。こ
のとき磁気センサ22では、フリー磁性層32の磁化方
向Bfのハイト方向hへの傾き角度が浅くなる。
【0036】この磁気センサ21,22は、固定磁性層
34の固定磁化の方向Bpと、フリー磁性層32の磁化
方向Bfとの角度に応じて電気抵抗が変化する。図4に
示す状態では、磁気センサ21の電気抵抗が小さく、磁
気センサ22の電気抵抗が大きくなる。
【0037】図5の等価回路に示すように、前記磁気セ
ンサ21と磁気センサ22とは直列に接続され、直列接
続された両磁気センサ21と22に所定の直流電圧Vが
与えられている。そして磁気センサ21と磁気センサ2
2との直列接続の中点から検出電圧が得られる。例えば
図4に示す瞬間では、磁気センサ21よりも磁気センサ
22の電気抵抗が高いため、前記検出電圧は高くなる。
図4の状態から回転体10がθx方向へ移動し、磁気セ
ンサ21と永久磁石23が磁界非反応部12に対向し、
磁気センサ22と永久磁石24が磁界反応部11に対向
すると、磁気センサ21の抵抗が高く磁気センサ22の
抵抗が低くなるため、前記検出電圧は低くなる。
【0038】よって、回転体10がX軸回りに回転し、
磁界反応部11と磁界非反応部12とが、X軸回り回転
検出部16の前方をθx方向へ移動すると、検出電圧は
交互に変化する。この電圧変化を所定の閾値に基づいて
波形整形すると図6(A)に示す矩形パルスが得られ
る。この電圧変化の周期は、図4に示す磁界反応部11
の配列ピッチPに一致する(比例する)。
【0039】図6(A)のパルス出力の周波数により、
回転体10のX軸回りの回転速度を検出でき、また図6
(A)のパルス数をカウントすることによりX軸回りの
回転量を検出できる。
【0040】さらに、図4に示す一対の磁気センサ2
1,22と一対の永久磁石23,24が組となった回転
検出部16を、θx方向へ間隔を開けて2組設け、この
2組の回転検出部16を磁界反応部11の配列ピッチP
に対して例えば位相を(1/4)P+nP(nは自然
数)だけずらしておく。その結果、回転体10のθx方
向への移動に伴い、各回転検出部16,16から図6
(A)と図6(B)に示すように、位相が(1/4)P
ずれた波形を得ることができる。この図6(A)と図6
(B)のいずれの波形が進み位相であるかを認識するこ
とにより、回転体10が+θx方向へ回転しているか、
−θx方向へ回転しているかの回転方向を認識すること
ができる。
【0041】なお、Y軸回り回転検出部17の構造は、
図4に示したX軸回り回転検出部16と同じである。た
だしY軸回り回転検出部17では、一対の磁気センサ2
1,22と永久磁石23,24がθy方向へ並べられ
る。また+θy方向か−θy方向かの回転の方向性を知
るためには、回転検出部17をθy方向へ間隔を開け
て、図6(A)(B)に示すように、それぞれの回転検
出部17から例えば位相が(1/4)Pだけ異なる検出
出力を得るようにする。
【0042】図4および図5に示した回転検出部16で
は、一対の磁気センサ21と22が、磁界反応部11の
配列ピッチPに対して位相を(1/2)Pずらして配置
されしかも直列に接続されているため、両磁気センサ2
1と22のそれぞれの電気抵抗の変化に比例した検出電
圧が得られる。よって、高感度な検出が可能である。
【0043】また磁気センサ21と磁気センサ22に個
別に電流を与えて、それぞれの磁気センサ21と22に
流れる電流に基づいて抵抗値の変化を検出し、磁気セン
サ21からの検出出力と磁気センサ22からの検出出力
との差動をとっても図6と同様に、磁気センサ21と磁
気センサ22の抵抗値の差に相当した出力を得られる。
【0044】あるいは、回転検出部16に磁気センサ2
1と永久磁石23を1組だけ設け、この磁気センサ21
に固定抵抗を直列に接続する。そして磁気センサ21と
固定抵抗に一定の電圧を与え、直列接続の中点から検出
電圧を得ることにより、図6と同等の検出波形を得るこ
とができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明では、回転体の回転
を非接触にて検出でき、機械的な動作不良の生じない入
力装置を得ることができる。また入力装置を小型に構成
することも可能である。
【0046】また回転検出部に、スピンバルブ型などの
磁気抵抗効果素子を用いると、微弱な磁界変化に対して
敏感に反応することができ、回転体と回転検出部とのク
リアランスを広く取ることができる。また複数の回転検
出部を用いて位相の相違する出力を得ることにより回転
体の方向を検出することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の入力装置の一実施の形態を示す斜視
図、
【図2】磁気センサの構造の一例を示す斜視図、
【図3】(A)(B)は回転体の表面の磁界反応部と磁
界非反応部との構造を実施の形態別に示す断面図、
【図4】磁気センサと回転体との対向部を拡大して示す
断面図、
【図5】磁気センサの接続の一例を示す等価回路図、
【図6】(A)(B)は磁気センサからの検出波形(波
形整形後)を示す説明図、
【図7】従来の回転体を有する入力装置を示す斜視図、
【符号の説明】
10 回転体 11 磁界反応部 12 磁界非反応部 16 X軸回り回転検出部 17 Y軸回り回転検出部 21,22 磁気センサ 23,24 永久磁石

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部からの力で回転する回転体と、この
    回転体の回転に応じた検出出力を得る回転検出部とを有
    する入力装置において、 前記回転体の表面には、外部磁界を引き込む磁界反応部
    と、前記外部磁界を引き込まないあるいは前記磁界反応
    部よりも外部磁界の引き込み力の小さい磁界非反応部と
    が、回転方向に向けて交互に設けられ、 前記回転検出部には、 前記回転体の表面に前記外部磁界を与える磁界発生手段
    と、 前記磁界反応部が前記磁界発生手段に対向したときと前
    記磁界非反応部が前記磁界発生手段に対向したときとで
    前記外部磁界の強度が変化する領域に設けられて、前記
    外部磁界の強度の変化に応じた検出出力を得る磁気セン
    サと、を備えていることを特徴とする入力装置。
  2. 【請求項2】 前記磁気センサは、検出する外部磁界の
    強度に応じて電気抵抗が変化する磁気抵抗効果型センサ
    である請求項1記載の入力装置。
  3. 【請求項3】 前記磁気抵抗効果型センサは、一定方向
    に磁化の方向が固定された固定磁性層と、前記外部磁界
    の方向に応じて磁化方向が変化するフリー磁性層とを有
    し、前記固定磁性層とフリー磁性層との磁化方向の違い
    により電気抵抗が変化するものである請求項2記載の入
    力装置。
  4. 【請求項4】 前記回転検出部では、磁界反応部に対向
    する位置と磁界非反応部に対向する位置とにそれぞれ前
    記磁気センサが設けられ、両磁気センサが直列に接続さ
    れて両磁気センサに所定の電圧が与えられており、前記
    両磁気センサの中点から回転体の回転に伴なう電圧波形
    が得られる請求項1ないし3のいずれかに記載の入力装
    置。
  5. 【請求項5】 前記回転検出部は、回転体の回転方向に
    間隔を開けて複数設けられ、前記回転体が回転するとき
    にそれぞれの回転検出部から位相の相違する検出出力が
    得られて、回転体の回転方向を検知可能とされている請
    求項1ないし4のいずれかに記載の入力装置。
  6. 【請求項6】 前記回転体は球体で、前記磁界反応部と
    磁界非反応部とが、前記回転体のそれぞれの回転方向に
    おいて規則的に配置されており、前記回転検出部は、前
    記回転体の異なる方向への回転を検出できる位置にそれ
    ぞれ設けられている請求項1ないし5のいずれかに記載
    の入力装置。
JP11142715A 1999-05-24 1999-05-24 入力装置 Withdrawn JP2000330721A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101160942B1 (ko) * 2010-09-17 2012-06-28 (주)엠에스테크비젼 복합 포인팅 디바이스 및 이를 구비하는 전자 장치

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KR101160942B1 (ko) * 2010-09-17 2012-06-28 (주)엠에스테크비젼 복합 포인팅 디바이스 및 이를 구비하는 전자 장치

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