JP2000329533A - 3次元情報入力カメラ - Google Patents

3次元情報入力カメラ

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JP2000329533A
JP2000329533A JP11141534A JP14153499A JP2000329533A JP 2000329533 A JP2000329533 A JP 2000329533A JP 11141534 A JP11141534 A JP 11141534A JP 14153499 A JP14153499 A JP 14153499A JP 2000329533 A JP2000329533 A JP 2000329533A
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JP
Japan
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projection
mask
film
light
holder
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JP11141534A
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English (en)
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Shigeru Wada
滋 和田
Yasuhiko Takeda
泰彦 武田
Tetsuo Kono
哲生 河野
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムを用いてパターン光を投影する3次
元情報入力カメラにおいて、紫外線によるフィルムの変
質を防止する。 【解決手段】 投影手段により撮影領域内にパターン光
を投影し、被写体に形成された投影パターンを撮影手段
により撮影する。投影手段は、マスク手段と、マスク手
段を照射する光源52とを有する。マスク手段は、光を
透過するパターンが形成されたフィルム80と、フィル
ム80を挟持する挟持手段82,83と、挟持手段8
2,83を保持するホルダー手段70とを含む。そのフ
ィルム80に対して少なくとも片側の挟持手段82,8
3は、紫外線遮断効果を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3次元情報入力カ
メラに関する。
【0002】
【従来の技術】格子パターンの投影方式3次元計測シス
テムの具体的な例としては、たとえば、雑誌「O pl
us E」1998年11月号、第1276頁〜第12
80頁に記載の株式会社ケー・ブラッシュ商会のOpt
oShapeシステムにおけるセンサーヘッドがあげら
れる。このセンサーヘッドは、既存のCCDカメラと光
源であるハロゲンランプと、光路を曲げるためのハーフ
ミラーと、正弦波パターン作成用LCDマスクと、投光
レンズ群と、放熱用のファンと、交信用インターフェー
スとからなっている。
【0003】また、測定方式は異なるが、非接触モアレ
3次元測定方法でも、同様に格子パターンを投影する。
この方式の具体的な例としては、「光三次元計測」(吉
澤徹編、新技術コミュニケーションズ、第100頁〜第
103頁)にある株式会社オプトンの3Dモアレカメラ
がある。ここでは、CCDカメラと光源のレーザーとガ
ラス格子とからなる投影光学系の間に、参照用白色光ラ
ンプと姿勢制御用レーザーを配置している。
【0004】また、投影格子パターンにおける正弦波の
有効性は、前述の雑誌「O plus E」1998年
11月号、第1278頁〜第1280頁において、階層
式位相シフト方式の説明中で述べられている。
【0005】また、誤差除去の方法としては、キャリブ
レーションの必要性と方式が、同本第1280頁に述べ
られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の機器
では、格子パターンを形成するために、ガラスに格子を
切ったものや、LCDで格子を作成したものがほとんど
である。ガラスは作成に手間がかかるとともに高価で、
格子パターンの設計変更に弱い。また、LCDの場合
は、設計変更に対して強いが、より装置が大型化するう
えに、さらに高価である。また、銀塩フィルムを用いた
ものがあるが、この場合には、フィルムが紫外線に弱
く、変質しやすいことから寿命が短くなっていた。
【0007】したがって、本発明が解決すべき技術的課
題は、フィルムを用いてパターン光を投影する3次元情
報入力カメラにおいて、紫外線によるフィルムの変質を
防止することである。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用・効果】本発明
は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成の3
次元情報入力カメラを提供する。
【0009】3次元情報入力カメラは、撮影領域を撮影
する撮影手段と、撮影領域にパターン光を投影する投影
手段とを備え、該投影手段が投影したパターン光により
撮影領域内の被写体に形成された投影パターンを上記撮
影手段により撮影するタイプのものである。上記投影手
段は、マスク手段と、該マスク手段を照射する光源とを
有する。上記マスク手段は、光を透過するパターンが形
成されたフィルムと、該フィルムを挟持する挟持手段
と、該挟持手段を保持するホルダー手段とを含む。上記
フィルムに対して少なくとも片側の上記挟持手段は、紫
外線遮断効果を有する。
【0010】上記構成において、光源から照射された光
は、マスク手段のフィルムに形成されたパターンを透過
して、パターン光を被写体に投影する。フィルムは挟持
手段により挟持されているので、光源から照射された光
は、挟持手段の光源側を透過してフィルムに達する。こ
のとき、挟持部材の光源側が紫外線遮断効果を有する
と、光源からの光に含まれる紫外線は、ほとんど、ある
いは全くフィルムに到達しない。したがって、光源から
の紫外線によるフィルムの変質を防止することができ
る。
【0011】一方、装置外部からの光は、挟持手段の装
置外部側(フィルムを挟んで光源とは反対側)を透過し
てフィルムに達する。このとき、挟持部材の装置外部側
が紫外線遮断効果を有すると、装置外部からの紫外線
は、ほとんど、あるいは全くフィルムに到達しない。し
たがって、装置外部からの紫外線によるフィルムの変質
を防止することができる。
【0012】なお、部品の共通化、構成の簡略化などの
観点からは、挟持部材の両側が紫外線遮断効果を有する
ことが好ましいが、挟持部材の片側が紫外線遮断効果を
有するだけでも、紫外線によるフィルムの変質をある程
度は防止することができる。この場合、挟持部材で紫外
線を遮断できない側は、他の部材によって紫外線を遮断
することが好ましい。
【0013】挟持手段が紫外線遮断効果を有するように
するには、たとえば、挟持手段の全体を紫外線吸収効果
がある部材で構成したり、挟持手段の一部に紫外線吸収
層や紫外線反射層を設ける。紫外線を遮断するには、紫
外線を反射してもよいが、反射光の影響がある場合など
には、紫外線を吸収する方が好ましい。
【0014】具体的には、以下のように構成する。
【0015】上記フィルムには、上記投影手段と上記撮
影手段とを結ぶ基線方向の光透過率が周期的に変化する
縞パターンが形成される。これにより、1本1本の縞が
基線方向に直角に延在する縞パターン光を投影し、被写
体に形成された縞の歪みに基づいて、3次元計測を行う
ことが可能となる。
【0016】上記フィルムは、プラスチックからなるフ
ィルムである。軽くて安価なプラスチックからなるフィ
ルムであっても、それを挟持手段により挟持することに
よって、容易にフィルムを平面に保持することができ、
パターン光の投影精度を確保することができる。
【0017】上記ホルダー手段は、上記挟持手段の周囲
を保持する枠体状である。これにより、ホルダー手段
は、相対位置がずれないように、確実に挟持手段を保持
することができる。マスク手段を移動可能に構成し、パ
ターン光の投影だけでなく、マスク手段を退避させて、
光源の光をフィルムのパターンを透過せずにそのまま投
影するような場合に、好適である。
【0018】より、具体的には、上記フィルムは、位置
決め穴を有する。上記ホルダー手段は、開口部と、位置
決め突起と、保持部と、係合部とを有する。上記開口部
は、上記ホルダー手段の対向する第1面側と第2面側と
を連通して連通空間を形成する。上記位置決め突起は、
上記開口部付近に設けられ、上記フィルムの上記位置決
め穴に嵌合する。上記保持部は、上記開口部の上記第1
面側に設けられ、受け入れ空間を形成する。この受け入
れ空間には、上記挟持手段が上記ホルダー手段の上記第
1面側から挿入され受け入れられる。上記係合部は、上
記保持部に隣接して上記第1面側から、上記受け入れ空
間の上記第1面側の面に沿って突出する。上記挟持手段
は、その周囲に切り欠き部を有する。この切り欠き部
は、上記挟持手段が上記ホルダー手段の第1面側から上
記受け入れ空間に挿入されるときに、上記ホルダー手段
の上記係合部が貫通する。一方、上記受け入れ空間に挿
入された上記挟持手段の少なくとも上記第1面側の部分
が上記挟持部材の挿入方向と直角方向に移動すると、そ
の上記第1面側の部分の上記切り欠き部の周囲が上記ホ
ルダー手段の上記係合部と係合する。
【0019】上記構成によれば、ホルダー手段に挟持手
段をバヨネット結合することができる。たとえば、ま
ず、挟持手段の一方(第2面側)をホルダー手段の第1
面側から受け入れ空間に挿入し、その上に、フィルムを
乗せる。そして、フィルムの位置決め穴にホルダー手段
の突起を嵌合させて、フィルムをホルダー手段に対して
所定位置に位置決めする。さらに、挟持手段の他方(第
1面側)をホルダー手段の第1面側から受け入れ空間に
挿入した後、挿入方向と直角方向に移動する。これによ
って、挟持手段の他方の切り欠き部周囲にホルダー手段
の係合部を係合させ、挿入方向に移動しないようにす
る。最後に、挟持手段が挿入方向と直角方向に移動しな
いように、適宜な方法で固定する。これによって、簡単
な構成で容易にマスク手段を組み立てることができる。
【0020】なお、組み立て手順は、これに限るもので
はなく、たとえば、フィルムを挟持手段で挟持した状態
で、一体的にホルダー手段の受け入れ空間に挿入しても
よい。また、挟持手段の両側と一体的に移動して、ホル
ダー手段の係合部に係合させるようにしてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
3次元情報入力カメラ(以下3Dカメラという)につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0022】3Dカメラは、図1の底面図に示すよう
に、投影部1と、箱型のカメラ本体部2と、直方体状の
撮像部3(太線で図示)とから構成されている。これら
は、本体部2と投影部1は着脱可能であるが、投影部1
と撮像部3は、投影マスクと撮影光軸とのずれを防止す
るため、着脱不可に構成されている。また、それぞれの
間には、不図示のコネクターが存在しており、信号のや
り取りが可能となっている。
【0023】図2の正面図に示すように、撮像部3は、
撮影レンズ301であるマクロ機能付きズームレンズの
後方位置の適所にCCDカラーエリアセンサを備えた撮
像回路が設けられている。また、銀塩レンズシャッター
カメラと同様に、撮像部3内の適所に被写体からの反射
光を受光する調光センサ305を備えた調光回路が、ま
た、被写体の距離を測定するための測距センサAF、光
学ファインダー31が設けられている。
【0024】カメラ本体部2の前面には、左端部の適所
にグリップ部4が設けられ、右端部の上部適所に内蔵フ
ラッシュ5が、さらに、3Dカメラと外部機器(たとえ
ば、他の3Dカメラやパーソナルコンピュータ)と赤外
線通信をを行うためのIRDAポート設けられている。
また、カメラ本体部2の上面にはシャッタボタン9が設
けられている。
【0025】投影部1は、カメラ本体部2と撮像部3の
間に位置し、投影部501が配置されている。投影部5
01は撮影レンズ301の光軸中心とほぼ同じ高さに縞
パターン中心を置く配置としている。そして縞パターン
のパターン方向が光軸から離れる方向に対し垂直方向に
なるように配置している。これらは、三角測量の原理か
ら3次元情報を得ることが基本であるため、いわゆる基
線長を長くとり、精度を確保する目的と、オフセットを
持たせたり、垂直以外の角度による配置に比べて相対的
に小さな縞パターンで被写体をカバーすることを目的と
している。詳しくは後述するが、縞パターンの投影は、
ここではキセノン光を用いている。縞パターンは、銀塩
フィルムを用いて形成する。
【0026】図3の背面図に示したように、カメラ本体
部2の背面には、撮影画像のモニタ表示(ビューファイ
ンダーに相当)および記録画像の再生表示等を行うため
のLCD表示部10が設けられている。また、LCD表
示部10の下方位置に、3Dカメラの操作を行うキース
イッチ521〜526と、カメラ本体の電源スイッチP
Sとが設けられている。また、電源スイッチPSの左側
には、電源ON状態で点灯するLED1、メモリカード
にアクセス中や撮影準備に必要なためカメラへの入力を
受け付けない状態を表示するBUSY表示LED2が設
けられている。
【0027】さらに、カメラ本体部2の背面には、「撮
影モード」と「再生モード」とを切換設定する撮影/再
生モード設定スイッチ14が設けられている。撮影モー
ドは、写真撮影を行うモードであり、再生モードは、メ
モリカードに記録された撮影画像をLCD表示部10に
再生表示するモードである。撮影/再生モード設定スイ
ッチ14も2接点のスライドスイッチからなり、たとえ
ば下にスライドすると、再生モードが設定され、上にス
ライドすると、撮影モードが設定される。
【0028】また、カメラ背面右上方には、4連スイッ
チZが設けられており、ボタンZ1〜Z2を押すことに
より、ズーミングを行い、ボタンZ3、Z4を押すこと
によって露出補正を行う。
【0029】撮像部3の背面側には、LCD表示をオン
・オフさせるためのLCDボタンが設けられており、こ
のボタンを押す毎にLCD表示のオンオフ状態が切り替
わる。たとえば、専ら、光学ファインダー31のみを用
いて撮影するときには、節電の目的で、LCD表示をオ
フするようにする。マクロ撮影時には、MACROボタ
ンを押すことにより、撮影レンズ301がマクロ撮影可
能な状態になる。
【0030】投影部1の背面側には、縞パターン投影を
するための電源スイッチZ5を配置している。
【0031】図4の側面図に示すように、3Dカメラの
本体部2の側面には、DC入力端子と、液晶表示されて
いる内容を外部のビデオモニターに出力するためのVi
deo出力端子が設けられている。
【0032】図1の底面に示すように、カメラ本体部2
の底面には、電池装填室18とメモリカードのカード装
填室17とが設けられ、装填口は、クラムシェルタイプ
の蓋15により閉塞されるようになっている。本実施の
形態における3Dカメラは、4本の単三形乾電池を直列
接続してなる電源電池を駆動源としている。また、底面
には、コネクタおよび鉤状の接続具によって接続されて
いる撮像部3と本体部2との係合を解くための解除レバ
ーRelが設けられている。
【0033】投影部1の底面には、カメラ本体部2と同
様に電池装填室518および蓋515を設け、カメラ本
体部2とは別の電源電池を用いる。また、投影部1の底
面には三脚ねじ502を設けている。三脚ねじ502
は、3Dカメラ全体のバランスから、比較的中央に位置
する投影部1に設けている。
【0034】次に、投影部1の内部構成について、図面
を参照しながら説明する。図5はレイアウト横断面図、
図6はレイアウト正面透視図、図7はライトボックス部
分断面上面図、図8はライトボックス正面図、図9はラ
イトボックス縦断面図である。
【0035】投影部1の内部には、投影光学系を構成す
るライトボックス50と、電気部品とが収納されてい
る。電気部品、すなわち、4本の電源電池46、2個の
コンデンサ42、昇圧トランス44、不図示の回路基板
等は、投影光学系と撮像光学系の間の必要基線長に全て
収められている。
【0036】ライトボックス50は、投影マスク80を
保持するマスクホルダー70、マスクホルダー70を動
かすマスク切り替え機構、レンズ56、投影光源部など
を1つのユニットに構成されたものである。
【0037】投影光源部からの光は、被写体に投影され
る。その光路中に、投影マスク80が進退するようにな
っている。投影マスク80が光路中の投影位置にあると
き、投影光源部からの光は投影マスク80を透過してパ
ターン光を形成する。このパターン光は被写体に投影さ
れ、これを撮像したパターン付き画像に基づいて、3D
ワイヤーフレームを作成することができる。また、投影
マスク80が光路から退避した退避位置にあるとき、投
影光源部からの光は、投影マスク80を介さずに被写体
に投影される。これを撮影したパターンなし画像は、3
Dワイヤーフレームに絵付けするために用いることがで
きる。
【0038】投影マスク80は、図13に示すように、
平行なストライプパターン80pと検査マーク80t
と、取付穴80a,80bとが形成された銀塩フィルム
である。
【0039】ストライプパターン80pは、中間の位相
位置を利用して実際のストライプの数より多くの3D情
報を得ることができるように、黒のグラデーションが略
正弦波になっている。投影マスク80が投影位置にある
とき、そのストライプパターン80pがキセノン管52
と平行になるように配置される。
【0040】投影マスク80は、その取付穴80a,8
0bにマスクホルダー70のボス73を嵌合することに
より、マスクホルダー70に対して位置決めするように
なっている。この取付穴80a,80bは、投影マスク
80を所定位置に位置決めするための基準部(取付基
準)である。これに対するストライプパターン80pの
傾きは、基準マーク80tの計測によって検査し、その
結果を、投影マスク80のマーク領域80xに調整マー
ク用ペン80kを用いて記入する。組み立て時には、マ
ーク領域80xに記入された検査結果に基づいて、スト
ッパー92の当たり位置を調整し、投影マスク80のス
トライプパターン80pが、投影位置においてキセノン
管52と平行になるようにする。
【0041】すなわち、投影マスク80のストライプパ
ターン80pとキセノン管52の傾きは、投影したとき
のコントラストに影響してくる。このため、取付基準8
0a,80bに対するストライプパターン80pの傾き
を知る必要がある。しかし、ストライプパターン80p
は正弦波状に濃度が変化しているので見にくい。そこ
で、投影マスク80の有効領域外に、ストライプパター
ン80pと平行な検査マーク80tを、ストライプパタ
ーン80pとともに焼き付け、平行度の判定ができるよ
うにしている。
【0042】投影マスク80は、マスクホルダー70に
取り付ける前に、図16に示した検査装置700を用い
て、パターンの傾きの検査を行う。検査装置700は、
光源ボックス710と、セット板720と、押さえガラ
ス730とからなる。セット板720は、光源ランプ7
12の光を拡散板714により拡散して上向きに照明す
る光源ボックス710の上に置く。投影マスク80は、
透明な検査窓722を有するセット板720の上に置
き、透明な押さえガラス730で押さえる。
【0043】詳しくは、図18に示すように、投影マス
ク80の取付穴80a,80bをセット板720の位置
決めボス724に嵌合させ、投影マスク80をセット板
720に対して位置決めする。セット板720には、透
明な検査窓722が設けられている。この検査窓722
の所定位置(図18では、符号Pで示す。)には、図1
9(a)の拡大図に示すように、所定幅の4本の基準ケ
ガキ線726が形成され、投影マスク80の検査マーク
80tと略重なるようになっている。検査窓722の基
準ケガキ線726と投影マスク80の検査マーク80t
との位置関係は、光源ボックス710により下から照明
し、上から目視により検査する。
【0044】たとえば図19(b)に示すように、投影
マスク80の検査マーク80tの傾きが、隣接する2本
の基準ケガキ線726の幅内に収まれば、調整すること
なく、投影マスク80をホルダー70に取り付けて用い
ることができる。なお、図19(b)において点線80
sで示したように、検査マーク80tの傾き方向が逆の
場合も同様である。
【0045】また、たとえば図19(c)に示すよう
に、投影マスク80の検査マーク80tの傾きが、隣接
する2本の基準ケガキ線726の幅内に収まらないが、
隣接する3本の基準ケガキ線726の幅(すなわち、隣
接する2本の基準ケガキ線726の幅の2倍)内に収ま
れば、その投影マスク80を取り付けるホルダー70の
マスク枠部72の投影位置での角度を調整する。すなわ
ち、図17の要部拡大図に示すように、ワッシャ93を
挟んでストッパー92をねじ94で取り付け、ストッパ
ー92がマスクホルダー70の当たり突起79と当接す
る位置を通常位置から変更することにより、投影位置に
あるときのマスク枠部72の角度を調整する。
【0046】ここで、投影マスク80には、銀塩フィル
ムを用いているが、これに限らず、ガラス等の基板にス
トライプパターン80pと検査マーク80tとを形成す
るようにしてもよい。また、検査マーク80tは、スト
ライプパターン80pに対して予め分かった角度で形成
しておけばよいので、たとえば、ストライプパターン8
0pに対して直角に形成してもよい。また、検査マーク
80tは、直線に限らず、任意の形状とすることがで
き、たとえば、点線でも、点群でも、三角形であっても
よい。さらに、検査マーク80tは、投影マスク80の
有効領域内に形成することも可能である。
【0047】マスク切り替え機構は、マスクホルダー7
0とモータ86とチャージスプリング90とストッパー
92,96とからなる。
【0048】マスクホルダー70には、投影マスク80
が平面性を確保されつつ保持される。すなわち、投影マ
スク80は、マスクホルダー70のボス73で位置決め
されるとともに、紫外線吸収剤入り透明アクリル板8
2,83により挟持され、マスクホルダー70のマスク
枠部72に保持される。光源側のアクリル板82は、光
源からの光に含まれる紫外線を吸収し、装置外部側のア
クリル板83は、装置外部からの光に含まれる紫外線を
吸収する。実験によれば、紫外線の92%を吸収するこ
とができ、結果的に、銀塩フィルムの投影マスク80の
寿命は約10倍に伸びた。銀塩フィルムの寿命は、紫外
線を透過しない透明部材で挟持すれば伸びるので、紫外
線吸収剤の代わりに、紫外線反射膜をコーティングして
もよい。また、挟持する透明部材には、アクリル板以外
のもの、たとえばガラス板を用いてよい。挟持する両方
の透明部材を紫外線を透過しない同一部品にすると、別
に紫外線を防止する部品を設ける必要がなく、部品の種
類も増えない。
【0049】詳しくは、マスクホルダー70のマスク枠
部72には、開口部72aの周囲に段部72bと鉤状部
74とが形成されている。段部72bには、鉤状部74
と対向する部分に切り欠き75が設けられ、マスクホル
ダー70を容易に成形できるようになっている。
【0050】段部72bには、アクリル板82が配置さ
れ、その上に投影マスク80が載せられ、さらにその上
にアクリル板83が配置される。アクリル板82,83
には、鉤状部74が通過する切り欠き82a,83aが
形成されていて、マスク枠部72に法線方向(光軸方
向)からアクリル板82,83を挿入できるようになっ
ている。鉤状部74側のアクリル板83は、マスク枠部
72に挿入後、面方向にスライドし、その切り欠き83
aの近傍部分を鉤状部74に当接させる。これによっ
て、アクリル板83をマスクホルダー70にバヨネット
結合する。この状態を保持するため、適宜、接着剤でア
クリル板82,83をマスク枠部72に固定しておく。
【0051】マスクホルダー70は、ライトボックス5
0の投影光軸に対して略垂直な平面内で回転可能に保持
されている。すなわち、マスクホルダー70は、回転軸
88に回転自在に支持され、この回転軸88と同心にギ
ヤ部76が設けられ、ライトボックス50上部に固着さ
れたモータ86の出力ギヤ87に噛合するようになって
いる。
【0052】マスクホルダー70のマスク枠部72は、
投影光路上の投影位置と、投影光路外の退避位置(図5
〜図7において、点線で示している)との間を行き来す
るするようになっている。ここでは、マスク枠部72は
回転により基線長方向かつ撮像部3側に退避する構成と
しているが、後述するように、基線長方向にスライド移
動するようにしてもよい。マスクホルダー70には、ス
プリング係止部78が設けられ、マスクホルダー70と
ライトボックス50との間にはチャージスプリング90
が掛けられ、マスク枠部72を投影位置方向へ付勢する
ようになっている。
【0053】ストッパー92,96は2種類あり、1つ
は、ライトボックス本体上部に固定されたストッパー9
2である。このストッパー92は、その先端が、マスク
枠部72の上部に設けられた当接突起79に当接して、
投影位置においてマスク枠部72を位置決めする。もう
1つは、撮像部3の近くに配置されたストッパー96で
ある。このストッパー96は、モルトプレーンなどの衝
撃緩和材であり、マスク枠部72が退避位置で跳ねるの
を防止する。
【0054】モータ86は、図12の回路図に示すよう
に、駆動電流スイッチ回路M1から駆動電流が供給さ
れ、一方向に回転する。駆動電流スイッチ回路M1は、
信号処理部からの発光信号により制御される。駆動電流
スイッチ回路M1には、モータ暴走防止安全回路M2が
接続され、モータ暴走防止安全回路M2から“H”信号
が入力されているときにのみ、動作可能となる。モータ
暴走防止安全回路M2には、信号処理部からの発光信号
が入力され、所定タイマー時間(たとえば1秒)経過後
に、駆動電流スイッチ回路M1を停止させる“L”信号
を出力するようになっている。
【0055】すなわち、図14のタイミングチャートに
示すように、1枚目の撮影のための発光開始を指令する
発光信号の立ち下がり901により、モータ暴走防止安
全回路M2はタイマーをスタートするとともに、“H”
信号を出力する。これにより、駆動電流スイッチ回路M
1は動作可能となる。約2ミリ秒経過すると、1枚目の
撮影のための発光の停止を指令する発光信号の立ち上が
り902により、駆動電流スイッチ回路M1は、モータ
86への通電(駆動電流の供給)を開始する。これによ
って、マスクホルダー70が回転し、投影マスク80は
退避位置に退避する。モータ86で駆動するので、投影
マスク80の移動は短時間で完了する。
【0056】さらに約500ミリ秒経過すると、2枚目
の撮影のための発光開始を指令する発光信号の立ち下が
り903により、モータ暴走防止安全回路M2はタイマ
ーがリセットされ、再スタートする。さらに約2ミリ秒
経過すると、2枚目の撮影のための発光の停止を指令す
る発光信号の立ち上がり904により、駆動電流スイッ
チ回路M1は、モータ86への通電を停止する。
【0057】万一、駆動電流スイッチ回路M1が発光信
号の立ち上がり904を認識できない場合でも、モータ
暴走防止安全回路M2は、タイマーの再スタートから所
定時間(約1〜2秒)経過すると“L”信号を出力する
ので、駆動電流スイッチ回路M1は、モータ86への通
電を停止する。これにより、モータ86の過熱等を防止
することができる。
【0058】モータ86への通電が停止すると、マスク
ホルダー70はチャージスプリング90によって逆方向
に回転し、投影マスク80は投影位置に復帰する。チャ
ージスプリング90で駆動するので、モータ86で駆動
するときに比べ、投影マスク80の移動時間は長くなる
が、すでに2枚の撮影が完了しているので問題はない。
【0059】投影光源部は、キセノン管52と反射傘6
0と放熱板68とからなり、それらは、撮像部3との基
線に対して垂直に固定されている。
【0060】キセノン管52は、トリガー線53に電圧
信号が入力されると発光する。キセノン管52は反射傘
60に、反射傘60は放熱板68に、放熱板68はライ
トボックス本体に、それぞれ固定されている。反射傘6
0は、キセノン管52との相対位置を正確に決めるため
と、部品バラツキを低減するために、カメラに見られる
アルミ板製のものではなく、プラスチックに金属を蒸着
(メッキでもよい)したものにしている。キセノン管5
2は、発光光量は多いが瞬間光なので、光エネルギは多
いが輻射熱は少ないため、キセノン管52からある程度
の距離を保ったところに配置すれば、プラスチック製の
反射傘60でも問題ない。
【0061】ところで、従来のプラスチック製の反射傘
は、図22に示すように1本のバンドでキセノン管に固
定されていた。この場合、反射傘の角にバンドが当た
り、力が作用するため、図22(c)に示すように、反
射傘の反射部の変形が大きかった。この構成をそのまま
3Dカメラに採用すると、投影パターンのコントラスト
の低下を招く。そこで、本願発明の3Dカメラでは、以
下のように構成している。
【0062】すなわち、反射傘60は、反射面63を有
する反射部62の両端から一対の取付部64が立設され
ている。図10(a)に示すように、取付部64には、
位置決め部66と、係止切り欠き65とが形成されてい
る。係止切り欠き65とキセノン管52には、図10
(a),(b)に示すように、シリコンゴム製のバンド
54を引っ掛け、反射傘60の各取付部64をキセノン
管52側に引き付ける。図10(b)は、取付部64の
図示を省略したものである。反射傘60は、その取付部
64の位置決め部66がキセノン管52に圧接し、反射
面63とキセノン管52とが所定距離に保持されるよう
になっている。このとき、反射傘60には、キセノン管
52との締結によりその取付部64にモーメントが作用
するが、このモーメントは小さいので、図10(c)に
示すように、反射傘60の反射部62の変形は、図22
の従来例に比べて小さくなる。
【0063】反射傘60の位置決め部66がキセノン管
52に当接すると、反射傘60の反射部62に形成した
反射面63の曲率中心にキセノン管52が位置するよう
になっている。反射傘60の反射面63は、キセノン管
52中心の曲率半径を持ち、投影に使用される領域の光
のみを反射するようになっている。
【0064】キセノン管52から放出される光エネルギ
ーと少量の輻射エネルギーは、その大部分が利用されな
い。利用されない光をライトボックス50の外に放出し
てしまうと、回り回って機器から漏れ、投影された格子
パターンのコントラストを下げてしまう危険や、撮影者
に漏れた光が見えてしまう可能性があるので、ライトボ
ックス50の中で吸収する必要がある。
【0065】このため、熱がこもってしまいがちになる
ので、熱を外に放出するためキセノン管52と反射傘6
0は、アルミ製の放熱板68に取り付けられ、ライトボ
ックス50の光源側の端面を覆うようになっている。
【0066】投影光学系は、キセノン管52に平行に配
置されたシリンドリカルレンズ56である。シリンドリ
カルレンズ56は、ライトボックス50にその位置決め
穴基準で絞りマスク58とともに固着される。絞りマス
ク58は、その開口58aによって光路を絞る。
【0067】これは、キセノン管52の見かけの径を細
くするためで、投影した格子パターンのコントラストの
低下をある程度押さえつつ、全体のサイズも小さくでき
るメリットを持つ。これらキセノン管52、投影マスク
80の位置は、レンズ56のパワーとキセノン管52の
管径によって、最適化される。その条件式を以下に示
す。
【0068】 0.004 < A×B/T < 0.035 (1)
【0069】ここで、Aは光源52の大きさであり、B
はレンズ56の倍率であり、Tは光源52から投影マス
ク80までの光軸上間隔である。
【0070】ストライプパターン80pが描かれた投影
マスク80を背面から照らすことにより、パターン光を
投影する方式において、光源52をできるだけ小さくす
ることにより、投影マスク80上のストライプパターン
80pを鮮鋭に被写体上に投影することができる。理想
としては、点光源である。本発明のようにマスク80と
光源52の間にレンズ56を設けることにより、光源5
2を見かけ上小さくすることは、鮮鋭さを確保する上
で、有効な手段である。
【0071】一方、光源52自体を小さくする、あるい
はレンズ56を設けることは、投影されるパターン光量
を減少させる方向であり、十分な到達距離が得られなく
なる。
【0072】条件式(1)は、投影パターンの鮮鋭さと
光量をバランス良く保ち、かつ光学系全体をコンパクト
にするための条件である。
【0073】A×B/T が条件式(1)の上限( 0.
035)を超えると、光源52からの投影マスク80の
間隔が短くなりすぎているか、もしくは光源52が大き
すぎるか、もしくはレンズ56の倍率が大きくなりすぎ
ているかのいずれかであり、光量にとっては有利である
が、投影パターンの鮮鋭さが確保できなくなる。
【0074】A×B/T が条件式(1)の下限(0.
004)を下回ると、光源52からマスク80の間隔が
長くなりすぎているか、光源52が小さすぎるか、レン
ズ56の倍率が小さくなりすぎているかのいずれかであ
り、投影パターンの鮮鋭さには有利であるが光量が十分
に確保できなくなる。
【0075】他方、投影マスク80を投影する際に平行
光で投影するのが一番コントラストを保てる方法である
が、その光学系の場合、光学系の規模が大きくなり、サ
イズ的に不利である。
【0076】また、ライトボックス50の内面には、適
宜部分に、植毛紙59を配置している。
【0077】次に、3Dカメラの動きについて、図11
のフローチャートを用いて説明する。この図において、
左側は信号処理部の動作フローを示しており、右側は投
影部1の動作フローを示している。
【0078】メインスイッチがONになると、投影部と
信号処理部は動作を開始する。信号処理部は、レリーズ
スイッチがONになると(P10)、AF駆動を行い
(P12)、CCDに蓄電を開始させるため撮像部3に
起動信号を送る(P14)。これによって、CCDの蓄
電が開始される(C10,C12)。続いて、信号処理
部は、トリガー信号S1を同様に発し(P16)、投影
部1は、トリガー信号を受けるとキセノン管52が発光
する(C14,C16)。
【0079】キセノン管52からの光は、反射傘60に
反射されたものと直接のものとが、投影光学系のシリン
ドリカルレンズ56で光路を広げられ、投影マスク80
に向かう。レンズ56を透過した光は、投影マスク80
を挟持するアクリル板82でキセノン光の持つ紫外線だ
けが除去された後、投影マスク80を通過する。投影マ
スク80を通過した光は、格子パターンとして被写体に
投影される。被写体に当たった格子パターンは、被写体
の起伏に応じて歪められる。
【0080】投影部1の回路は、被写体からの反射光量
をモニターしており(C18)、所定光量になったとこ
ろで、キセノン管52の発光を停止させる(C20)。
撮像部3のCCDは、キセノン管52の発光停止信号S
2を受け、撮影開始から所定時間後に蓄積を停止する
(P18)。蓄電された電荷は、蓄電停止と同時に信号
処理部の記憶部に転送される(P20)。
【0081】続いて、投影部1の回路は、モータ86に
通電して投影マスク80を退避させる(C22,C2
4)。投影マスク80は、チャージスプリング90の付
勢力に抗してその回転中心88c(図6参照)を中心に
回転し、退避位置に完全に退避したところで、ストッパ
ー96に当たる。ストッパー96は、モルトプレーンな
どの衝撃緩和材でバウンドはほとんど起こらず、画面内
にマスク80が飛び出ることはない。
【0082】そのまましばらく通電を行っている最中
に、再び撮像部3のCCDの電荷蓄積が始まり(P2
2)、所定時間後の2度目のトリガー信号S3が信号処
理部から発せられる(P24)。撮像部3は、2度目の
トリガー信号S3を受けると、キセノン管52が2度目
の発光を行う(C26,C28)。投影マスク80が退
避した状態で行われる2度目の発光は、1枚目の画像か
ら得られる3D情報に貼り付ける絵柄をまったく同じ角
度から撮影するものである。
【0083】投影部1の回路は、適正露出となるよう所
定光量になったところで、再びキセノン管52の発光を
停止させる(C30,C32)。キセノン管52の発光
停止信号S4を受けると、CCDの電荷蓄積も1枚目と
同じように蓄電開始から所定時間後に停止され(P2
6)、蓄電された電荷は、同様に信号処理部の記憶部に
転送される(P28)。
【0084】投影部1は、2枚目の撮影時間が終了して
から、モータ86への通電が切られる(C34)。この
とき、発光停止信号S4でモータ86の通電を切るよう
にしているが、さまざまなノイズが要因でこれを検知で
きなかった場合のことを考えて、前述したように、所定
時間後にモータ通電を切るような安全回路M2を設けて
いる。
【0085】モータ通電による退避方向への駆動力を失
った投影マスク80は、チャージスプリング90の付勢
力に従って、元の投影位置に戻る(C36)。往路と同
じように復路もまたストッパー92に当たって停止す
る。このストッパー92は、板バネでできており、衝撃
を和らげるが停止精度は失わない程度の強さのものであ
る。また、このストッパー92は、前述したように、投
影マスク80の傾きを調整する役目も持っており、ライ
トボックス50との間にワッシャ93を積んでこれを実
現する。
【0086】撮像部3および信号処理部は、メインスイ
ッチがOFFになるまで、上記シーケンスを繰り返す
(P30,C38)。
【0087】こうして得られた信号処理部の記憶部に記
憶された複数枚の画像は、撮影者の所定操作により、内
蔵されるフラッシュメモリー等の書き換え可能な記憶媒
体に転送される。この媒体を介してパーソナルコンピュ
ータと交信し、パーソナルコンピュータ側にある3D画
像作成ソフトで3D画像を得ることができる。
【0088】パターンの写った1枚目の画像は、3Dワ
イヤーフレーム作成用に、パターンのない2枚目の画像
は、得られた3Dワイヤーフレームに絵付けするための
ものである。パーソナルコンピュータでは、絵付けされ
た3D画像が作成される。
【0089】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、その他種々の態様で実施可能である。
【0090】たとえば、図20および図21に示すよう
に、マスクホルダー800を平行移動するようにしても
よい。この例では、一対のスライドバー810,812
により平行移動自在に支持されたマスクホルダー800
は、チャージスプリング850によりスライドバー81
0,812に沿って、投影位置(図において左端位置)
から退避位置(図において右端位置)へ付勢されるよう
になっている。また、一方のスライドバー810と平行
に、ねじ棒820と回転止めバー830とが配置されて
いる。ねじ棒820の一端には入力ギヤ822が設けら
れ、不図示のモータによって両方向の回転が伝達される
ようになっている。ねじ棒820には、係合部材860
が螺合している。係合部材860は、ねじ棒820の外
ねじに螺合する内ねじを有する筒状の本体部864と、
この本体部864から径方向に突出する係合腕862と
からなる。この係合腕862は、係合部材860が回転
すると、スライドバー810または回転止めバー830
に当接するようになっている。
【0091】次に、マスクホルダー800の動きについ
て説明する。
【0092】マスクホルダー800が投影位置にあると
き、図20(a)に示すように、マスクホルダー800
の1つの支持部802には、係合部材860の係合腕8
62が係合している。マスクホルダー800を退避位置
に退避させるときには、図20(b)〜(d)において
矢印で示す所定方向に、ねじ棒820が連続回転する。
ねじ棒820の回転によって、係合部材860の係合腕
862は、マスクホルダー800の支持部802との摩
擦力に打ち勝って、ねじ棒820と一体的に回転し、図
20(b)に示すように、係合部材860の係合腕86
2はマスクホルダー800の支持部802から退避す
る。マスクホルダー800は、係合部材860との係合
が解除されるので、チャージスプリング850に引っ張
られ、図20(c)および(d)に示すように、ストッ
パー840に当たる退避位置まで移動する。
【0093】一方、係合部材860は、図20(c)に
示すように、ねじ棒820の回転に伴なってさらに回転
し、係合腕862が回転止めバー830に当たると回転
が阻止される。その後、係合部材860は、ねじ棒82
0の回転によって、図20(d)に示すように、退避位
置側へねじ送りされ、係合部材860が退避位置側の所
定位置まで移動すると、図21(e)に示すように、ね
じ棒820は回転を停止する。
【0094】マスクホルダー800を投影位置に復帰さ
せるときには、図21(f)〜(h)において矢印で示
すように、ねじ棒820が逆方向に連続回転する。ねじ
棒820の回転によって、図21(f)に示すように、
係合部材860は、ねじ棒820と一体的に回転する。
そして、図21(g)に示すように、係合部材860の
係合腕862が一方のスライドバー810に当たり、回
転が阻止されると、係合部材860は、ねじ棒820の
回転によって投影位置側へねじ送りされる。このとき、
係合部材860の係合腕862はマスクホルダー800
の支持部802に当たり、図21(h)に示すように、
マスクホルダー800を投影位置まで移動させる。
【0095】ねじ送りでマスクホルダー800を投影位
置に移動することにより、投影マスクを投影位置に精度
よく位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る3次元情報入力カ
メラの底面図である。
【図2】 図1のカメラの正面図である。
【図3】 図1のカメラの背面図である。
【図4】 図1のカメラの左側面図である。
【図5】 投影部のレイアウト横断面図である。
【図6】 投影部のレイアウト正面透視図である。
【図7】 ライトボックス部分断面上面図である。
【図8】 ライトボックス正面図である。
【図9】 ライトボックス縦断面図である。
【図10】 反射傘取り付けの説明図である。
【図11】 投影部と信号処理部との動作のフローチャ
ートである。
【図12】 投影部の回路図である。
【図13】 パターンマスクの平面図である。
【図14】 投影部のタイミングチャートである。
【図15】 パターン調整の手順のフローチャートであ
る。
【図16】 マスクの検査装置の斜視図である。
【図17】 ストッパ位置調整の説明図である。
【図18】 マスク検査の説明図である。
【図19】 マスク検査の説明図である。
【図20】 マスクを平行移動する変形例の説明図であ
る。
【図21】 図20と同様の説明図である。
【図22】 従来例の反射傘取り付けの説明図である。
【符号の説明】
1 投影部 2 カメラ本体部 3 撮像部(撮影手段) 4 グリップ部 5 内蔵フラッシュ 8 メモリカード 9 シャッタボタン 10 LCD表示部 14 モード設定スイッチ 15 蓋 17 カード装填室 18 電池装填室 31 光学ファインダー 42 コンデンサ 44 昇圧トランス 46 電源電池 50 ライトボックス(投影手段) 52 キセノン管(光源) 53 トリガー線 54 バンド 56 レンズ 58 絞りマスク 58a 開口 59 植毛紙 60 反射傘 62 反射部 63 反射面 64 取付部 65 係止切り欠き 66 位置決め部 68 放熱板 70 マスクホルダー(マスク手段、ホルダー手段) 72 マスク枠部 72a 開口部 72b 段部(保持部) 73 ボス(位置決め突起) 74 鉤状部(係合部) 75 切り欠き 76 ギヤ部 78 スプリング係止部 79 当たり突起 80 投影マスク(マスク手段、フィルム) 80a,80b 取付穴(位置決め穴) 80k 調整用マークペン 80p マスクパターン(パターン) 80s,80t 検査マーク 80x マーク領域 82 アクリル板(マスク手段、挟持手段) 82a 切り欠き(切り欠き部) 83 アクリル板(マスク手段、挟持手段) 83a 切り欠き(切り欠き部) 86 モータ 87 出力ギヤ 88 回転軸 88c 回転中心 90 チャージスプリング 92 ストッパー 93 ワッシャ 94 ねじ 96 ストッパー 301 撮影レンズ 305 調光センサ 501 投影部 502 三脚ねじ 515 蓋 518 電池装填室 521〜526 キースイッチ 700 検査装置 710 光源ボックス 712 光源ランプ 714 拡散板 720 セット板 722 検査窓 724 位置決めボス 726 基準ケガキ線 730 押さえガラス 800 マスクホルダー 802 支持部 810,812 スライドバー 820 ねじ棒 822 入力ギヤ 830 回転止めバー 840 ストッパー 850 チャージスプリング 860 係合部材 862 係合腕 864 本体部 901 立ち下がり 902 立ち上がり 903 立ち下がり 904 立ち上がり AF 測距センサ M1 駆動電流スイッチ回路 M2 モータ暴走防止安全回路 PS 電源スイッチ Rel 解除レバー Z 4連スイッチ Z1〜Z4 ボタン Z5 電源スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 哲生 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA04 AA06 AA53 BB29 DD16 EE00 FF06 FF09 GG03 GG08 HH06 HH07 JJ03 JJ26 LL06 LL08 LL19 LL26 LL30 LL41 NN02 NN12 NN16 NN20 QQ24 SS02 SS13 2H059 AA02 AA18 2H088 EA03 EA22 HA05 HA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影領域を撮影する撮影手段と、撮影領
    域にパターン光を投影する投影手段とを備え、該投影手
    段が投影したパターン光により撮影領域内の被写体に形
    成された投影パターンを上記撮影手段により撮影する3
    次元情報入力カメラにおいて、 上記投影手段は、マスク手段と、該マスク手段を照射す
    る光源とを有し、 上記マスク手段は、光を透過するパターンが形成された
    フィルムと、該フィルムを挟持する挟持手段と、該挟持
    手段を保持するホルダー手段とを含み、 上記フィルムに対して少なくとも片側の上記挟持手段
    は、紫外線遮断効果を有することを特徴とする、3次元
    情報入力カメラ。
  2. 【請求項2】 上記フィルムには、上記投影手段と上記
    撮影手段とを結ぶ基線方向の光透過率が周期的に変化す
    る縞パターンが形成されたことを特徴とする、請求項1
    記載の3次元情報入力カメラ。
  3. 【請求項3】 上記フィルムは、プラスチックからなる
    フィルムであることをことを特徴とする、請求項1記載
    の3次元情報入力カメラ。
  4. 【請求項4】 上記ホルダー手段は、上記挟持手段の周
    囲を保持する枠体状であることを特徴とする、請求項1
    記載の3次元情報入力カメラ。
  5. 【請求項5】 上記フィルムは、位置決め穴を有し、 上記ホルダー手段は、上記ホルダー手段の対向する第1
    面側と第2面側とを連通して連通空間を形成する開口部
    と、該開口部付近に設けられ、上記フィルムの上記位置
    決め穴に嵌合する位置決め突起と、上記開口部の上記第
    1面側に設けられ、上記挟持手段が上記ホルダー手段の
    上記第1面側から挿入され受け入れられる受け入れ空間
    を形成する保持部と、該保持部に隣接して上記第1面側
    から、上記受け入れ空間の上記第1面側の面に沿って突
    出する係合部とを有し、 上記挟持手段は、その周囲に切り欠き部を有し、該切り
    欠き部は、上記挟持手段が上記ホルダー手段の第1面側
    から上記受け入れ空間に挿入されるときに、上記ホルダ
    ー手段の上記係合部が貫通する一方、上記受け入れ空間
    に挿入された上記挟持手段の少なくとも上記第1面側の
    部分が上記挟持部材の挿入方向と直角方向に移動する
    と、その上記第1面側の部分の上記切り欠き部の周囲が
    上記ホルダー手段の上記係合部と係合することを特徴と
    する、請求項1記載の3次元情報入力カメラ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6559931B2 (en) 2001-02-08 2003-05-06 Nkk Corporation Three-dimensional (3-D) coordinate measuring method, 3-D coordinate measuring apparatus, and large-structure building method

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