JP2000329182A - 振動エネルギ吸収装置 - Google Patents

振動エネルギ吸収装置

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JP2000329182A
JP2000329182A JP11140079A JP14007999A JP2000329182A JP 2000329182 A JP2000329182 A JP 2000329182A JP 11140079 A JP11140079 A JP 11140079A JP 14007999 A JP14007999 A JP 14007999A JP 2000329182 A JP2000329182 A JP 2000329182A
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Japan
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annular
cylinder
peripheral surface
axial direction
rod
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JP11140079A
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English (en)
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Hirofumi Sumiya
洋文 角谷
Koichi Tai
浩一 田井
Masayoshi Ikenaga
雅良 池永
Masaki Mochimaru
昌己 持丸
Kazuhisa Nagashima
和央 長島
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Oiles Industry Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Oiles Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロッドの外周面又はシリンダの内周面に展延
する鉛がシリンダ外へ漏出するのを効果的に阻止し得
て、而して長期の使用でのシリンダ内の鉛圧の低下を防
ぎ得て、エネルギ吸収特性の劣化をなくし得る振動エネ
ルギ吸収装置を提供すること。 【解決手段】 振動エネルギ吸収装置1は、軸方向Aの
両端部2及び3の開口面が蓋手段4及び5により閉塞さ
れたシリンダ6と、シリンダ6内に軸方向Aに相対的に
移動自在に配されたロッド7と、シリンダ6内に収容さ
れた鉛8と、シリンダ6内に設けられており、シリンダ
6に対するロッド7の軸方向Aの相対移動に抗する抵抗
力を鉛8との関係でロッド7に発生させる抵抗力発生部
9と、シリンダ6の軸方向Aの両端部2及び3の環状隙
間10及び11に配されたシール手段12及び13とを
具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地震、風等の自然現
象又は人工的な地殻変動によって建物に伝達される振動
エネルギを吸収する振動エネルギ吸収装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この種の振動エネルギ
吸収装置としては、特公昭58−30470号公報に記
載されているようなものが知られており、ここに記載の
エネルギ吸収装置は、鉛を収容したシリンダと、このシ
リンダ内に配される膨大部を有したロッドとを具備し、
ロッドのシリンダに対する相対的な移動の際、ロッドの
膨大部とシリンダの内周面とで規定される環状通路を通
って鉛が塑性流動し、このとき環状通路の大きさにより
決定されるシリンダ内圧がシリンダの一端閉塞面に作用
してロッドのシリンダに対する相対的な移動の抵抗力と
して現れるようになっており、塑性流動における鉛の変
形によりエネルギを吸収するようになっている。
【0003】そしてこの種の振動エネルギ吸収装置に
は、シリンダ内圧の上昇にともなってシリンダとロッド
との間の隙間から鉛が漏出しないように、5乃至6回程
度巻かれたスパイラル状の銅合金製のリングからなる密
封装置が用いられており、このリングは、そのスプリン
グ力によって隙間に押し出されようとする鉛を受け止め
てそれを阻止し、これにより鉛の漏出を防止するもので
ある。
【0004】スパイラル状のリングからなる密封装置
は、そのスプリング力によって隙間に押し出されようと
する鉛を受け止めるだけのものであり、ロッドの外周面
への押圧力は極めて小さく、ロッドの移動と共にロッド
の外周面に引き摺られて展延する鉛の隙間からの漏出を
防止し難く、したがって鉛がシリンダ内から徐々に漏出
する虞があり、長期の使用で鉛圧が低下して、エネルギ
吸収特性が劣化してしまうことがある。
【0005】本発明は前記諸点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、ロッドの外周面又はシ
リンダの内周面に展延する鉛がシリンダ外へ漏出するの
を効果的に阻止し得て、而して長期の使用でのシリンダ
内の鉛圧の低下を防ぎ得て、エネルギ吸収特性の劣化を
なくし得る振動エネルギ吸収装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の態様の振
動エネルギ吸収装置は、軸方向の両端部開口面が閉塞さ
れたシリンダと、このシリンダ内に軸方向に相対的に移
動自在に配されたロッドと、シリンダ内に収容された鉛
と、シリンダ内に設けられており、シリンダに対するロ
ッドの軸方向相対移動に抗する抵抗力を鉛との関係でロ
ッドに発生させる抵抗力発生部と、シリンダの軸方向端
部の環状隙間に配されたシール手段とを具備しており、
ここで、シール手段は、鉛からの圧力を直接受けるプレ
ッシャーリングと、プレッシャーリングからの圧力を受
ける少なくとも一個のシールリングとを具備しており、
シールリングは、環状隙間を規定する大径環状側面に当
接する大径外周面及び環状隙間を規定する環状底面に当
接する大径側の環状端面のうちの少なくとも一方と、環
状隙間を規定する小径環状側面に当接する小径内周面及
び環状隙間を規定する環状底面に当接する小径側の環状
端面のうちの少なくとも一方と、軸方向に対して傾斜す
る傾斜側面とを有しており、プレッシャーリングは、シ
ールリングの傾斜側面に当接するべく、軸方向に対して
傾斜する傾斜側面を有しており、当該傾斜側面を介して
鉛圧をシールリングの傾斜側面に伝達して、シールリン
グを、シリンダの環状隙間を規定する環状底面との間
で、軸方向に関して圧縮するようになっている。
【0007】第一の態様の振動エネルギ吸収装置によれ
ば、鉛圧によりシールリングを変形させるために、大径
環状側面及び環状底面のうちの少なくとも一方と、小径
環状側面及び環状底面のうちの少なくとも一方とへのシ
ールリングの当接がぴったりと行われ、而して、環状隙
間への、更には環状隙間を介しての装置外部への鉛の漏
出を確実に防ぐことができ、しかも、プレッシャーリン
グからの鉛圧のシールリングへの伝達が両傾斜面を介し
て行われるために、楔効果によりシールリングを容易に
圧縮、変形でき、これによってもシールリングのよりぴ
ったりとした当接を容易に行い得る。
【0008】本発明の第二の態様の振動エネルギ吸収装
置では、第一の態様の振動エネルギ吸収装置において、
シリンダは、当該シリンダに固着された蓋手段により軸
方向の両端部開口面が閉塞されており、ロッドは、蓋手
段を摺動自在に軸方向に移動自在に貫通して配されてお
り、環状隙間は、蓋手段の内周面に形成された環状段部
とロッドの外周面との間に形成されており、環状隙間を
規定する大径環状側面は、蓋手段の環状段部の軸方向に
平行な環状の側面からなり、環状隙間を規定する環状底
面は、蓋手段の環状段部の軸方向に直交する環状側面か
らなり、環状隙間を規定する小径環状側面は、ロッドの
外周面からなり、シールリングの傾斜側面は外側に面し
ている。
【0009】本発明の第三の態様の振動エネルギ吸収装
置では、第二の態様の振動エネルギ吸収装置において、
プレッシャーリングは、ロッドの外周面に摺動自在に当
接する環状の内周面と、環状段部の軸方向に平行な環状
の側面に摺動自在に当接する環状の外周面とを有してお
り、プレッシャーリングの傾斜側面は内側に面して、、
環状隙間に嵌装されている。
【0010】第二及び第三の態様の振動エネルギ吸収装
置によれば、ロッドがシリンダと蓋手段とに対して相対
的に軸方向に移動するタイプのものにおいて、上記効果
を生じさせることができ、しかも、シールリングによっ
て、ロッドの外周面に展延した鉛を効果的に掻き取るこ
とができ、鉛の漏出を更に確実に防止できる。
【0011】本発明の第四の態様の振動エネルギ吸収装
置では、第二又は第三の態様の振動エネルギ吸収装置に
おいて、抵抗力発生部は、ロッドの外周面に形成された
少なくとも一つの膨出部及び凹所の少なくとも一方から
なる。
【0012】第四の態様の振動エネルギ吸収装置におい
て、膨出部及び凹所としては、環状のものであっても又
は円形若しくは矩形のものであってもよく、複数個を設
ける場合には、互いに一定の間隔をもって規則的に若し
くはランダムに配してよい。
【0013】本発明の第五の態様の振動エネルギ吸収装
置では、第一の態様の振動エネルギ吸収装置において、
シリンダは、ロッドに固着された蓋手段により軸方向の
両端部開口面が閉塞されており、蓋手段は、シリンダの
内周面に軸方向に移動自在に嵌合して配されており、環
状隙間は、蓋手段の外周面に形成された環状段部とシリ
ンダの内周面との間に形成されており、環状隙間を規定
する大径環状側面は、シリンダの内周面からなり、環状
隙間を規定する環状底面は、蓋手段の環状段部の軸方向
に直交する環状側面からなり、環状隙間を規定する小径
環状側面は、蓋手段の環状段部の軸方向に平行な環状の
側面からなり、シールリングの傾斜側面は内側に面して
いる。
【0014】本発明の第六の態様の振動エネルギ吸収装
置では、第五の態様の振動エネルギ吸収装置において、
プレッシャーリングは、シリンダの内周面に摺動自在に
当接する環状の外周面と、環状段部の軸方向に平行な環
状の側面に摺動自在に当接する環状の内周面とを有して
おり、プレッシャーリングの傾斜側面は外側に面して、
環状隙間に嵌装されている。
【0015】第五及び第六の態様の振動エネルギ吸収装
置によれば、ロッドと蓋手段とがシリンダに対して相対
的に軸方向に移動するタイプのものにおいて、上記効果
を生じさせることができ、しかも、シールリングによっ
て、シリンダの内面に展延した鉛を効果的に掻き取るこ
とができ、鉛の漏出を更に確実に防止できる。
【0016】本発明の第七の態様の振動エネルギ吸収装
置では、第五又は第六の態様の振動エネルギ吸収装置に
おいて、抵抗力発生部は、シリンダの内周面に形成され
た少なくとも一つの膨出部及び凹所の少なくとも一方か
らなる。
【0017】第七の態様の振動エネルギ吸収装置におい
て、膨出部及び凹所としては、上記第四のものと同様
に、環状のものであっても又は円形若しくは矩形のもの
であってもよく、複数個を設ける場合には、互いに一定
の間隔をもって規則的に若しくはランダムに配してよ
い。
【0018】本発明の第八の態様の振動エネルギ吸収装
置では、第一から第七の態様のいずれかの振動エネルギ
吸収装置において、シールリングは、弾性皿ばね状に形
成されている。
【0019】シールリングの形成材料としては、潤滑性
とスプリング性とを有しているものが好ましく、その例
として、一般の板ばね材又は高張力黄銅若しくはりん青
銅等、更には芳香族ポリアミド樹脂を提示することがで
きる。プレッシャーリングは、シールリングの形成材料
と同一のもので形成してもよいが、鉄系の材料でもって
形成してもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を、図に
示す好ましい例に基づいて更に詳細に説明する。なお、
本発明はこれら例に何等限定されないのである。
【0021】図1から図6において、本例の振動エネル
ギ吸収装置1は、軸方向Aの両端部2及び3の開口面が
蓋手段4及び5により閉塞されて、鉄系の材料から形成
されたシリンダ6と、シリンダ6内に軸方向Aに相対的
に移動自在に配されたロッド7と、シリンダ6内に収容
された鉛8と、シリンダ6内に設けられており、シリン
ダ6に対するロッド7の軸方向Aの相対移動に抗する抵
抗力を鉛8との関係でロッド7に発生させる抵抗力発生
部9と、シリンダ6の軸方向Aの両端部2及び3の環状
隙間10及び11に配されたシール手段12及び13と
を具備している。
【0022】蓋手段4は、円筒滑り軸受21と、内周面
に軸受21が嵌装されて、当該軸受21を保持する取付
部材22とを具備しており、取付部材22がボルト23
によりシリンダ6の一端面24に取り付けられて、蓋手
段4は、シリンダ6の一端部2に固着されており、蓋手
段5は、円筒滑り軸受25と、内周面に軸受25が嵌装
されて、シリンダ6の内周面26に嵌装された筒状の軸
受保持部材27と、シリンダ6の内周面26に嵌装され
た筒状のカラー28と、カラー28を軸受保持部材27
との間で保持する取付部材29とを具備しており、取付
部材29がボルト30によりシリンダ6の他端面31に
取り付けられて、蓋手段5は他端部3に固着されてい
る。
【0023】例えば高張力鋼から形成されたロッド7
は、軸受21、軸受25、カラー28及び取付部材29
を貫通しており、軸受21及び25によりシリンダ6に
対して軸方向Aに移動自在となるように支持されてお
り、而して、ロッド7は、蓋手段4及び5を摺動自在に
軸方向Aに移動自在に貫通して配されている。
【0024】鉛8は、シリンダ6の内周面26、ロッド
7の外周面35並びに蓋手段4及び5に囲まれた環状空
間36に隙間なしに収容されている。
【0025】抵抗力発生部9は、本例では、ロッド7の
外周面35に一体的に形成された環状の膨出部37から
なり、膨出部37は、本例のように一個でもよいが、こ
れに代えて軸方向Aに複数個互いに所定の間隔をもって
並んで形成されていてもよく、また、環状に形成する代
わりに、一個の円柱状の突起又は複数個の互いに独立し
た円柱状の突起のように形成してもよい。
【0026】環状隙間10は、特に図2に詳細に示され
ているように、蓋手段4の軸受21の内周面41に形成
された環状段部42とロッド7の外周面35との間に形
成されており、本例では、環状隙間10を規定する大径
環状側面は、蓋手段4の環状段部42の軸方向Aに平行
な環状の側面43からなり、環状隙間10を規定する環
状底面は、蓋手段4の環状段部42の軸方向Aに直交す
る環状側面44からなり、環状隙間10を規定する小径
環状側面は、ロッドの外周面35からなる。環状隙間1
1は、蓋手段5の軸受25の内周面46に形成された、
環状段部42と同等な環状段部とロッド7の外周面35
との間に形成されている以外、環状隙間10と同様であ
るので、その詳細な説明を省略する。
【0027】シール手段12及び13は、互いに同様に
形成されているために、以下、シール手段12について
説明する。
【0028】シール手段12は、鉛8からの圧力を直接
受けるプレッシャーリング51と、プレッシャーリング
51からの圧力を受けるシールリング52とを具備して
いる。
【0029】鉄系の材料から形成されたプレッシャーリ
ング51は、特に図2から図4に詳細に示すように、ロ
ッド7の外周面35に軸方向Aに摺動自在に当接する環
状の内周面55と、環状段部42の軸方向Aに平行な環
状の側面43に摺動自在に当接する環状の外周面56
と、鉛8の圧力を受ける広幅の環状端面57と、環状端
面57に対面する狭幅の環状端面58と、軸方向Aに対
して傾斜して、内側に面した傾斜側面59とを有して、
環状隙間10に嵌装されている。傾斜側面59の軸方向
Aに対する傾斜角は、好ましくは、45°程度である。
【0030】シールリング52は、特に図2、図5及び
図6に詳細に示すように、環状隙間10を規定する大径
環状側面である側面43に当接する大径外周面61と、
環状隙間10を規定する環状底面である環状側面44に
当接する大径側の環状端面62と、環状隙間10を規定
する小径環状側面であるロッド7の外周面35に当接す
る小径内周面63と、軸方向Aに対して傾斜して、外側
に面した傾斜側面64と、傾斜側面64に対面して、軸
方向Aに対して傾斜すると共に、内側に面した傾斜側面
65と、小径側の環状端面66とを有して、弾性皿ばね
状に形成されている。傾斜側面64及び65の軸方向A
に対する傾斜角も、傾斜側面59と同様に、好ましく
は、45°程度である。
【0031】プレッシャーリング51は、シールリング
52の傾斜側面64に当接した傾斜側面59を介して環
状端面57において受圧する鉛圧をシールリング52の
傾斜側面64に伝達して、シールリング52を、シリン
ダ6の環状隙間10を規定する環状底面44との間で、
軸方向Aに関して圧縮するようになっている。なお、プ
レッシャーリング51は、その外周面56に形成された
切欠き67に内周端部68が係合するプレッシャーリン
グ押え69により環状隙間10から抜け出さないように
保持されている。
【0032】このように形成された振動エネルギ吸収装
置1は、例えばシリンダ6が、端部3及び取付部材29
に挿通されたボルト71を介して地殻に固定され、ロッ
ド7が、その一端部に形成されたねじ部72を介して建
物に連結されて用いられる。そして地震などで建物が振
動すると、ロッド7はシリンダ6に対して軸方向Aに移
動する。ロッド7のシリンダ6に対する相対的な軸方向
Aの移動の際、ロッド7の膨出部37とシリンダ6の内
周面26とで規定される環状通路を通って鉛8が塑性流
動し、このとき環状通路の大きさにより決定されるシリ
ンダ6内圧がシリンダ6の両端部閉塞部、すなわち蓋手
段4及び5に交互に作用してロッド7のシリンダ6に対
する相対的な軸方向Aの移動の抵抗力として現れるよう
になり、塑性流動における鉛8の変形により振動エネル
ギが吸収される。
【0033】振動エネルギ吸収装置1では、シリンダ6
内圧で、鉛8によりプレッシャーリング51がB方向に
押し付けられると、プレッシャーリング51に隣接した
シールリング52は、プレッシャーリング51の傾斜側
面59から傾斜側面64を介して押し付けられて、その
全体の軸方向Aの高さが低くなるように変形される。こ
の変形において環状内周面63の径が縮径されるためシ
ールリング52は、その環状内周面63でロッド7をし
っかりと締めつけるようになり、この締め付けによりロ
ッド7の外周面35に引き摺られて展延する鉛8の環状
隙間10への侵入を掻き取るようにして阻止し、環状隙
間10から振動エネルギ吸収装置1の外部への鉛8の漏
出を防止する。すなわち本例のシール手段12のシール
リング52はセルフシール機能を有しているといえる。
【0034】そして、振動エネルギ吸収装置1では、シ
ールリング52の押し付けが、プレッシャーリング51
の傾斜側面59から傾斜側面64を介する楔作用をもっ
て行われるために、シールリング52の軸方向Aの圧縮
変形が容易に行われて、シールリング52はその環状内
周面63でロッド7をしっかりと締めつけるようにな
る。
【0035】シール手段13もまた隙間11において同
様に動作する。なお、シール手段13におけるプレッシ
ャーリング及びシールリングは、その傾斜側面が、シー
ル手段12のプレッシャーリング51及びシールリング
52のそれと比較して、逆方向に傾斜するように装着さ
れている。
【0036】上記例ではシリンダ6に蓋手段4及び5を
固着して、ロッド7に膨出部37からなる抵抗力発生部
9を設けて振動エネルギ吸収装置1を形成したが、これ
に代えて図7及び図8に示すように、蓋手段4及び5の
蓋部材75及び76をねじ部77及び78によりロッド
7に連結、固着して、蓋部材75及び76をシリンダ6
の内周面26に軸方向Aに摺動自在に嵌装して、シリン
ダ6の内周面26に絞り加工等により抵抗力発生部9と
しての環状の膨出部79を設けて振動エネルギ吸収装置
80を形成し、振動エネルギ吸収装置80において、プ
レッシャーリング51a及びシールリング52aからな
るシール手段12a及び13aを、シリンダ6の軸方向
端部の環状隙間10a及び11aに装着してもよい。
【0037】振動エネルギ吸収装置80では、シリンダ
6は、ロッド7に固着された蓋手段4及び5により軸方
向Aの両端部開口面が閉塞されており、蓋手段4及び5
は、シリンダ6の内周面26に軸方向Aに移動自在に嵌
合して配されており、環状隙間10aは、蓋手段4の蓋
部材75の外周面81に形成された環状段部82と、シ
リンダ6の内周面26との間に形成されており、環状隙
間11aは、同様に、蓋手段5の蓋部材76の外周面8
3に形成された環状段部と、シリンダ6の内周面26と
の間に形成されている。
【0038】振動エネルギ吸収装置80においても、シ
ール手段12a及び13aは、互いに同様に形成されて
いるので、シール手段12a側について説明すると、環
状隙間10aを規定する大径環状側面は、シリンダ6の
内周面26からなり、環状隙間10aを規定する環状底
面は、蓋部材75の環状段部82の軸方向Aに直交する
環状側面85からなり、環状隙間10を規定する小径環
状側面は、蓋部材75の環状段部82の軸方向Aに平行
な環状の側面86からなる。
【0039】プレッシャーリング51aは、側面86に
摺動自在に当接する環状の内周面55aと、シリンダ6
の内周面26に摺動自在に当接する環状の外周面56a
と、鉛8の圧力を受ける広幅の環状端面57aと、環状
端面57aに対面する狭幅の環状端面58aと、軸方向
Aに対して傾斜して、外側に面する傾斜側面59aとを
有して、環状隙間10aに嵌装されている。
【0040】シールリング52aは、シリンダ6の内周
面26に当接する大径外周面61aと、大径側の環状端
面62aと、側面86に当接する小径内周面63aと、
軸方向Aに対して傾斜し、外側に面する傾斜側面64a
と、傾斜側面64aに対面して、軸方向Aに対して傾斜
すると共に、内側に面する傾斜側面65aと、環状側面
85に当接する小径側の環状端面66aとを有して、環
状隙間10aに嵌装されている。
【0041】振動エネルギ吸収装置80では、ロッド7
のシリンダ6に対する相対的な軸方向Aの移動の際、蓋
部材75及び76も同様に軸方向Aに移動される結果、
鉛8もまた軸方向Aに移動され、而してロッド7の外周
面35とシリンダ6の膨出部79とで規定される環状通
路を通って鉛8がシリンダ6に対して相対的に塑性流動
され、このとき環状通路の大きさにより決定されるシリ
ンダ6内圧が蓋部材75及び76に交互に作用してロッ
ド7のシリンダ6に対する相対的な軸方向Aの移動の抵
抗力となり、塑性流動における鉛8の変形によりエネル
ギが吸収され、シリンダ6内圧で、シールリング52a
はその全体の軸方向Aの高さが低くなるようにプレッシ
ャーリング51aに押し付けられて変形され、この変形
において環状外周面61aの径が拡径されるため、シー
ルリング52aはその環状外周面61aでシリンダ6の
内周面26をしっかりと押し付けるようになり、この押
し付けによりシリンダ6の内周面26に引き摺られて展
延する鉛8を掻き取るようにして阻止し、鉛8の漏出を
防止する。
【0042】ところで前記例では、抵抗力発生部9を膨
出部37又は79で構成したが、これに代えて図9に示
すように抵抗力発生部9をロッド7に形成された環状の
凹所91で構成して、シリンダ6の両端部開口面を、当
該シリンダ6に固着された蓋手段4及び5により閉塞
し、軸受21及び25並びに取付部材22及び29から
なる蓋手段4及び5を軸方向Aに移動自在に貫通してロ
ッド7を配し、シリンダ6の軸方向端部の環状隙間10
及び11並びに10a及び11aに前記のシール手段1
2及び13並びに12a及び13aを夫々配して振動エ
ネルギ吸収装置92を形成してもよい。凹所91として
は、一個でもよいが、これに代えて軸方向Aに複数個互
いに所定の間隔をもって並んで形成されていてもよく、
また、環状に形成する代わりに、一個の円形若しくは矩
形の窪み又は複数個の互いに独立した円形若しくは矩形
の窪みのように形成してもよい。
【0043】図9に示す振動エネルギ吸収装置92は、
地震等により構造物が振動されるに伴い、シリンダ6に
対してロッド7はその軸方向Aに移動され、ロッド7が
移動されると、シリンダ6内に配された鉛8が凹所91
にも延在されているため、凹所91の環状開口面93に
おいて鉛8に対する仮想剪断面が形成され、この仮想剪
断面において鉛8に剪断変形が生じ、鉛8の剪断変形で
ロッド7の軸方向Aの移動のエネルギは吸収され、吸収
されたエネルギの一部は直ちに熱として放出され、残り
は剪断変形された鉛8に蓄えられてそれの回復、再結晶
に寄与し、また仮想剪断面における鉛8からの剪断抵抗
力が、ロッド7の軸方向Aの移動に抗する抵抗力として
主として現れることとなる。
【0044】そして振動エネルギ吸収装置92では、鉛
8によりプレッシャーリング51が押し付けられると、
プレッシャーリング51に隣接したシールリング52
は、その全体の軸方向Aの高さが低くなるようにプレッ
シャーリング51に押し付けられて変形されて、前記同
様にして鉛8の漏出を防止する。また、本例の振動エネ
ルギ吸収装置92では、環状隙間10a及び11aにも
シール手段12a及び13aが配されているために、環
状隙間10a及び11aを介しての鉛8の漏出をも防止
できる。
【0045】また、図10に示すように、蓋手段4及び
5の蓋部材75及び76をねじ部77及び78によりロ
ッド7に連結、固着し、蓋部材75及び76をシリンダ
6の内周面26に軸方向Aに摺動自在に嵌装し、シリン
ダ6の内周面26に抵抗力発生部としての環状の凹所9
4を設けて振動エネルギ吸収装置95を形成し、振動エ
ネルギ吸収装置95において、プレッシャーリング51
a及びシールリング52aからなるシール手段12a及
び13aを環状隙間10a及び11aに装着してもよ
い。
【0046】振動エネルギ吸収装置95では、ロッド7
が移動されると蓋部材75及び76に加えて鉛8もまた
軸方向Aに移動され、鉛6のシリンダ6に対する相対的
な軸方向Aの移動で、凹所94の環状開口面96におい
て鉛8に対する仮想剪断面が形成され、この仮想剪断面
において鉛8に剪断変形が生じ、鉛8の剪断変形でロッ
ド7の軸方向Aの移動のエネルギは吸収されて、仮想剪
断面における鉛8からの剪断抵抗力が、ロッド7の軸方
向Aの移動に抗する抵抗力として主として現れ、鉛8に
よりプレッシャーリング51aが押し付けられると、シ
ールリング52aは、その全体の軸方向高さが低くなる
ようにプレッシャーリング51aに押し付けられて変形
されて、前記同様に鉛8の漏出を防止する。なお、振動
エネルギ吸収装置95では、シリンダ6は、鍔部97及
び98付きの一対の円筒体99及び100がその鍔部9
7及び98で突き合わされてボルト101及びナット1
02により互いに連結されて一体化されて形成されてい
る。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、ロッドの外周面又はシ
リンダの内周面に展延する鉛がシリンダ外へ漏出するの
を効果的に阻止し得て、而して長期の使用でのシリンダ
内の鉛圧の低下を防ぎ得て、エネルギ吸収特性の劣化を
なくし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態の一例の一部切欠
き側面図である。
【図2】図1に示す例の一部拡大断面図である。
【図3】図1に示す例に用いられたプレッシャーリング
の一部切欠き側面図である。
【図4】図1に示す例に用いられたプレッシャーリング
の図3の正面図である。
【図5】図1に示す例に用いられたシールリングの一部
切欠き側面図である。
【図6】図1に示す例に用いられたシールリングの図5
の背面図である。
【図7】本発明の好ましい他の実施の形態の例の断面図
である。
【図8】図7に示す例の一部拡大断面図である。
【図9】本発明の好ましい更に他の実施の形態の例の断
面図である。
【図10】本発明の好ましい更に他の実施の形態の例の
断面図である。
【符号の説明】
1 振動エネルギ吸収装置 6 シリンダ 7 ロッド 8 鉛 12、13 シール手段 51 プレッシャーリング 52 シールリング 59 傾斜側面 61 大径外周面 63 小径内周面 64 傾斜側面
フロントページの続き (72)発明者 田井 浩一 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 池永 雅良 栃木県足利市羽刈町1000 オイレス工業株 式会社足利事業場内 (72)発明者 持丸 昌己 栃木県足利市羽刈町1000 オイレス工業株 式会社足利事業場内 (72)発明者 長島 和央 栃木県足利市羽刈町1000 オイレス工業株 式会社足利事業場内 Fターム(参考) 3J048 AA06 AC01 AC05 AD05 BC09 BD08 BE06 EA38 3J066 AA26 BA03 BB04 BD07 CA07 CB10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向の両端部開口面が閉塞されたシリ
    ンダと、このシリンダ内に軸方向に相対的に移動自在に
    配されたロッドと、シリンダ内に収容された鉛と、シリ
    ンダ内に設けられており、シリンダに対するロッドの軸
    方向相対移動に抗する抵抗力を鉛との関係でロッドに発
    生させる抵抗力発生部と、シリンダの軸方向端部の環状
    隙間に配されたシール手段とを具備しており、シール手
    段は、鉛からの圧力を直接受けるプレッシャーリング
    と、プレッシャーリングからの圧力を受ける少なくとも
    一個のシールリングとを具備しており、シールリング
    は、環状隙間を規定する大径環状側面に当接する大径外
    周面及び環状隙間を規定する環状底面に当接する大径側
    の環状端面のうちの少なくとも一方と、環状隙間を規定
    する小径環状側面に当接する小径内周面及び環状隙間を
    規定する環状底面に当接する小径側の環状端面のうちの
    少なくとも一方と、軸方向に対して傾斜する傾斜側面と
    を有しており、プレッシャーリングは、シールリングの
    傾斜側面に当接するべく、軸方向に対して傾斜する傾斜
    側面を有しており、当該傾斜側面を介して鉛圧をシール
    リングの傾斜側面に伝達して、シールリングを、シリン
    ダの環状隙間を規定する環状底面との間で、軸方向に関
    して圧縮するようになっている振動エネルギ吸収装置。
  2. 【請求項2】 シリンダは、当該シリンダに固着された
    蓋手段により軸方向の両端部開口面が閉塞されており、
    ロッドは、蓋手段を摺動自在に軸方向に移動自在に貫通
    して配されており、環状隙間は、蓋手段の内周面に形成
    された環状段部とロッドの外周面との間に形成されてお
    り、環状隙間を規定する大径環状側面は、蓋手段の環状
    段部の軸方向に平行な環状の側面からなり、環状隙間を
    規定する環状底面は、蓋手段の環状段部の軸方向に直交
    する環状側面からなり、環状隙間を規定する小径環状側
    面は、ロッドの外周面からなり、シールリングの傾斜側
    面は外側に面している請求項1に記載の振動エネルギ吸
    収装置。
  3. 【請求項3】 プレッシャーリングは、ロッドの外周面
    に摺動自在に当接する環状の内周面と、環状段部の軸方
    向に平行な環状の側面に摺動自在に当接する環状の外周
    面とを有しており、プレッシャーリングの傾斜側面は内
    側に面して、環状隙間に嵌装されている請求項2に記載
    の振動エネルギ吸収装置。
  4. 【請求項4】 抵抗力発生部は、ロッドの外周面に形成
    された少なくとも一つの膨出部及び凹所のうちの少なく
    とも一方からなる請求項2又は3に記載の振動エネルギ
    吸収装置。
  5. 【請求項5】 シリンダは、ロッドに固着された蓋手段
    により軸方向の両端部開口面が閉塞されており、蓋手段
    は、シリンダの内周面に軸方向に移動自在に嵌合して配
    されており、環状隙間は、蓋手段の外周面に形成された
    環状段部とシリンダの内周面との間に形成されており、
    環状隙間を規定する大径環状側面は、シリンダの内周面
    からなり、環状隙間を規定する環状底面は、蓋手段の環
    状段部の軸方向に直交する環状側面からなり、環状隙間
    を規定する小径環状側面は、蓋手段の環状段部の軸方向
    に平行な環状の側面からなり、シールリングの傾斜側面
    は内側に面している請求項1に記載の振動エネルギ吸収
    装置。
  6. 【請求項6】 プレッシャーリングは、シリンダの内周
    面に摺動自在に当接する環状の外周面と、環状段部の軸
    方向に平行な環状の側面に摺動自在に当接する環状の内
    周面とを有しており、プレッシャーリングの傾斜側面は
    外側に面して、環状隙間に嵌装されている請求項5に記
    載の振動エネルギ吸収装置。
  7. 【請求項7】 抵抗力発生部は、シリンダの内周面に形
    成された少なくとも一つの膨出部及び凹所のうちの少な
    くとも一方からなる請求項5又は6に記載の振動エネル
    ギ吸収装置。
  8. 【請求項8】 シールリングは、弾性皿ばね状に形成さ
    れている請求項1から7のいずれか一項に記載の振動エ
    ネルギ吸収装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれか一項に記載の
    振動エネルギ吸収装置に用いられるプレッシャーリング
    又はシールリング。
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