JP2000326700A - 押し花絵の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 押し花を切断して使用することで、幅広い題
材に対応ができ、額装しやすい押し花絵の製造方法を提
供する。 【解決手段】 押し花（１）に糊（２）を付けたものを
ピンセット（３）で摘み、ナイフ（４）で切断し、炭粉
末を全面に塗布した台紙（６）に添付することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、押し花を用いて
創作する絵画・手工芸品の製造方法に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、押し花絵と言えば花の原形をその
まま使い創作していた。また、手間のかかる額装が必要
とされていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】これは次のような欠点
があった。 （イ） 元の花の形に捕われやすく、絵画の題材が花の
ある風景、模様に限定され易かった。 （ロ） 湿気や乾燥、直射日光に弱い押し花の性質上、
完成後の額装に手間がかかっていた。 本発明は、以上の欠点を解決するためになされたもので
ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】押し花（１）に糊（２）
を付けたものをピンセット（３）で摘み、ナイフ（４）
で切断し炭粉末を全面に塗布した台紙（６）に添付す
る。以上の製造方法からなる押し花絵の製造方法であ
る。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 第１工程 押し花《押して乾燥させた植物》（１）を、
先端に糊を付けた厚紙（５）に軽くのせて糊（２）を付
ける。 第２工程 糊のついた押し花（７）をピンセット（３）
で摘みながら、ナイフ（４）の先端で切断する。 第３工程 切断された花弁（８）を、炭粉末を全面に塗
布した台紙（６）に添付する。 第４工程 押し花は湿気や強度の乾燥に弱いので、製造
後早めに額装する。 本発明は以上の工程により製造する押し花絵の製造方法
である。押し花（１）に糊づけするので、細かく切断し
たり添付する位置を決めやすく、創作がし易い。修正も
可能である。点描画法を用いれば、どんな題材の絵も描
ける。台紙は画用紙でも良いが変色を防ぐため、押し花
専用の特殊な額装が必要となる。その点、炭を全面に塗
布した台紙を使えば、台紙の持つ特性により押し花の品
質を保ちやすく、通常の額装でも変色しにくくなる。ま
た、台紙の色を黒にすることで花の色が引き立ち、全体
に引き締まった印象の絵ができる。絵画だけでなく、電
報カード、箸袋、のし袋などにも応用できる。

【０００６】

【発明の効果】押し花の原形にとらわれ題材が限定され
がちであった押し花絵が、ほかの絵画と同じように楽し
める。また、額装がしやすくなりコストの削減につなが
る。押し花自身の持つ色合い、風合いを生かすので初心
者でもきれいな色が出せる。熟練の度合いに応じて各種
各様の押し花絵を創作できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１工程である。

【図２】本発明の第２工程である。

【図３】本発明の第３工程である。

【図４】本発明により製造した作品の見本である。

【符号の説明】

１ 押し花 ２ 糊 ３ ピンセット ４ ナイフ ５ 厚紙 ６ 台紙 ７ 糊のついた押し花 ８ 切断された花弁

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 押し花に糊を付け切断したものを台紙に
   添付し、絵画を構成することを特徴とする押し花絵の製
   造方法
2. 【請求項２】 台紙が炭粉末を全面に塗布した台紙であ
   る請求項１の押し花絵の製造方法