JP2000326546A - 静電記録装置 - Google Patents

静電記録装置

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JP2000326546A
JP2000326546A JP13694899A JP13694899A JP2000326546A JP 2000326546 A JP2000326546 A JP 2000326546A JP 13694899 A JP13694899 A JP 13694899A JP 13694899 A JP13694899 A JP 13694899A JP 2000326546 A JP2000326546 A JP 2000326546A
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electrodes
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ion
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JP13694899A
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Tasaku Kiyono
太作 清野
Yukio Yamamoto
幸生 山本
Yasushi Kinoshita
康 木下
Keiji Kamio
恵司 神尾
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電潜像形成時間を増加させることなく解像
度を向上できる静電記録装置を提供するを提供する。 【解決手段】 イオン照射制御手段4が、絶縁材料から
なる基板の一方の面に配置され、記録媒体の相対的移動
方向31に対して垂直な方向32に延材する複数の第1
の電極15と、基板の他方の面に、第1の電極15に交
差する方向に配置された複数の第2の電極13と、第1
の電極15と前記第2の電極13とが交差する位置に、
イオンが透過する複数の透過孔17とを有する静電記録
装置において、第2の電極13の各々が記録媒体の相対
的移動方向に4以上の単位電極13に分割され、各々の
単位電極13に対応する複数の第1の電極15が、単位
電極13が有する透過孔17の数のグループに分けら
れ、第1の電極15の印加電圧をグループ毎に順次切り
換えてイオンの照射を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電記録装置に係
り、特に、イオン流により記録媒体上に静電潜像を形成
するイオンフロー方式の静電記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】イオンフロー方式の静電記録装置では、
絶縁材料からなる基板の一方の面に、記録媒体の相対的
移動方向に対して垂直な方向、すなわち主走査方向に延
材する複数の第1の電極が、基板の他方の面に、第1の
電極に交差する方向に複数の第2の電極が形成されてお
り、さらに、第1の電極と第2の電極とが交差する位置
にイオンが透過する複数の透過孔が形成されている。こ
れら第1の電極と第2の電極との間の電位差を変えて透
過孔の電界の方向を変えることで記録媒体へのイオンの
照射と遮断を制御し、記録媒体上に静電潜像を形成して
いる。このような静電記録装置に関して、特開昭62−
181160号公報には、第2の電極を2つの単位電極
に分割した静電記録装置が提案されている。このような
静電記録装置では、第2の電極が2つの単位電極に分割
されていることにより、2つの単位電極で同時に静電潜
像の形成ができるため、静電潜像の形成を高速化でき
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、静電記録装
置の解像度を高くするためには、記録媒体の相対的移動
方向に並ぶ透過孔の数を増やすか、または主走査方向に
並ぶ透過孔の数を増やして、記録媒体上のドット数を増
やす必要がある。前述のような従来の静電記録装置で
は、記録媒体の相対的移動方向に並ぶ透過孔の数を増や
した場合、第2の電極の単位電極に交差する第1の電極
の本数が増加する。ここで、静電潜像の形成は、第1の
電極の印加電圧を順に切り換えながら行なっており、静
電潜像の形成に要する時間は、この第1の電極の印加電
圧の切り替えサイクルに依存している。このため、第1
の電極の本数が増えるほど静電潜像の形成に要する時間
が長くなってしまう。したがって、解像度を高くする場
合、記録媒体の相対的移動方向に並ぶ透過孔の数を増や
すと、静電潜像の形成時間が長くなってしまう。
【0004】一方、主走査方向に並ぶ透過孔の数を増や
した場合、第1の電極の本数が増加しないため、静電潜
像の形成時間は増加しないが、第2の電極の数が増え
る。ところが、第2の電極の数が増えると、第2の電極
の設置間隔が密になり、第2の電極間のスパークなどに
よる短絡が起こり易くなる。このため、第2の電極の設
置間隔、すなわち配線密度には制限があり、第2の電極
の設置間隔を密にすることによる高解像度化には限界が
ある。
【0005】本発明の課題は、静電潜像形成時間を増加
させることなく解像度を向上できる静電記録装置を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の静電記録装置
は、以下の手段により上記課題を解決する。イオンを発
生するイオン発生手段と、イオン発生手段と記録媒体の
間に位置し、イオン発生手段で発生したイオンの記録媒
体への照射を制御するイオン照射制御手段とを備えてな
り、イオン照射制御手段は、絶縁材料からなる基板の一
方の面に配置され、記録媒体の相対的移動方向に対して
垂直な方向に延材する複数の第1の電極と、基板の他方
の面に、第1の電極に交差する方向に配置された複数の
第2の電極と、第1の電極と第2の電極とが交差する位
置に、基板を通って第1の電極から第2の電極に貫通
し、イオンが透過する複数の透過孔とを有する静電記録
装置において、第2の電極の各々が記録媒体の相対的移
動方向に4以上の単位電極に分割され、各々の単位電極
に対応する複数の第1の電極が、単位電極が有する透過
孔の数のグループに分けられ、第1の電極の印加電圧を
グループ毎に順次切り換えてイオンの照射を制御する。
【0007】このようにすれば、解像度を上げるため
に、記録媒体の相対的移動方向に並ぶ透過孔の数を増や
す、すなわち第1の電極の本数を増やした場合でも、第
2の電極を4以上の単位電極に分割、つまり単位電極の
数を増やすことにより、第2の電極を分割した単位電極
の有する透過孔の数を、解像度が低い場合に単位電極が
有する透過孔の数と変わらないかまたは少なくできる。
つまり、第1の電極のグループ数が変わらないかまたは
少なくなるため、静電潜像の形成時間は、従来の静電記
録装置と同じかまたは短くなる。すなわち、静電潜像の
形成時間を増加させることなく解像度を向上することが
できる。
【0008】また、記録媒体上に形成される静電潜像
の、記録媒体の相対的移動方向と垂直な方向に隣接する
ドットは、第2の電極が4以上に分割された単位電極の
内の異なる単位電極が有する透過孔によって形成される
ようにすれば、第2の電極を分割した単位電極を、記録
媒体の相対的移動方向と垂直な方向、つまり主走査方向
の所定幅内により多く形成することができる。このた
め、主走査方向の所定幅内により多くの透過孔が形成さ
れ、主走査方向の静電潜像のドット数を増やすことがで
きるので、解像度を上げることができる。
【0009】さらに、基板の両端部側に形成された第2
の電極を分割した単位電極は、基板の両端部方向へ配線
された第1の信号線を有し、他の単位電極は、隣り合う
この単位電極の間に配線された第2の信号線を有してお
り、好ましくは、第2の信号線が配線された単位電極の
間に補助基板が取付けられ、この補助基板に第2の信号
線に接続される第3の信号線が形成されていれば、基板
上の信号線の配線密度を高くすることなく単位電極の数
を増やせるので好ましい。
【0010】また、イオン発生器が補助基板で仕切られ
た2つの電極群毎に複数設けられていれば、透過孔に効
率よくイオンを供給できるので好ましい。
【0011】また、記録媒体のイオン制御手段が設置さ
れている側と反対側のイオン発生器に対応する位置に、
記録媒体と接触し、イオン照射制御手段に対して平行に
配置された複数のローラーを設ければ、イオン照射制御
手段と記録媒体間のギャップを精密に管理できるため、
静電潜像の形成がより安定するので好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用してなる静電
記録装置の一実施形態を図1乃至図5を参照して説明す
る。図1は、本発明を適用してなる静電記録装置の制御
電極の構成を示す図である。図2は、静電潜像形成部の
概略構成を示す図である。図3は、透過孔の配置を示す
図である。図4は、ヘッド部の概略構成を示す分解図で
ある。図5は、静電記録装置の概略構成を示す図であ
る。なお、本発明を適用してなる静電記録装置は、例え
ば記録紙、誘電体ベルト、感光体などの記録媒体上の印
刷ドットに対応する位置に、電荷の像、すなわち静電潜
像を形成し、その後、現像工程において帯電したトナー
を記録媒体上の静電潜像に付着させることで印刷を行な
う電子写真方式の印刷を行う様々な装置類、例えば、複
写機、レーザープリンタ、写真印画装置、小型印刷機、
版下作成機などの装置類に利用できる。
【0013】本実施形態の静電記録装置の静電潜像形成
部1は、図2に示すように、静電記録ヘッド部2と対向
電極部3などで構成されている。静電記録ヘッド部2
は、イオン照射制御手段である制御電極4、補助基板で
ある信号線回路基板5、2つのイオン発生器7a、7
b、そして保持部材9などで構成されている。制御電極
4は、可撓性を有するフレキシブルプリント回路(以下
FPCと略称する)として構成されており、絶縁性と可
撓性とを有するフィルム状の基板11と、基板11のイ
オン発生器7a、7b側の面に形成された裏面電極1
3、基板11の裏面電極13が形成された面と反対側の
面に形成された表面電極15、そして裏面電極13、基
板11、そして表面電極15を貫通して形成されたイオ
ンの透過孔17などからなる。信号線回路基板5は、制
御電極4と同様にFPCとして構成されており、制御電
極4の中央部に制御電極4と垂直に設置されており、信
号線回路基板5の両面には、信号線18a、18bが形
成されている。イオン発生器7a、7bは、信号線回路
基板5を挟んで、各々制御電極4の透過孔17が配列さ
れた領域19a、19bに対応する位置に設置されてい
る。2つのイオン発生器7a、7bは、図3に示すよう
に、FPCからなる制御電極4を保持するための保持部
材9の、制御電極4の透過孔17が配列された領域19
a、19bに対応する位置に設けられた開口21a、2
1b内に設置されている。また、保持部材9の開口21
aと開口21bとの間に設けられたスリット状の開口2
3には、信号線回路基板5が挿通される。
【0014】対向電極部3は、図2に示すように、記録
媒体である無端状の誘電体ベルト24を支持する2つの
対向電極ローラ25a、25bなどで構成されている。
誘電体ベルト24は、制御電極4と対向電極ローラ25
a、25bとの間を通り、対向電極ローラ25a、25
bに掛けられるような形で対向電極ローラ25a、25
bに支持され、静電記録ヘッド部2側の誘電体層24a
と、対向電極ローラ25a、25bと接触している導体
層24bとの2層で構成されている。2つの対向電極ロ
ーラ25a、25bは、ほぼ水平に、制御電極4の透過
孔17が形成されている領域19a、19bにほぼ対応
する位置、すなわち2つのイオン発生器7a、7bに対
応する位置に設置されており、配線27により電源29
を介して表面電極15と接続されている。
【0015】制御電極4の裏面電極13と表面電極15
とは、図1に示すように、互いに交差する方向に形成さ
れており、その交差位置に透過孔17が形成されてい
る。なお、図1では、裏面電極13と表面電極15との
位置関係を明確にするため、基板11は図示していな
い。透過孔17は、誘電体ベルト24の移動方向31に
対して垂直な方向、すなわち主走査方向32に8列に形
成されている。したがって、表面電極15は、透過孔1
7の列に対応して主走査方向32に延在している8本の
帯状の表面電極15−1、15−2、…15−8からな
る。なお、本実施形態の静電記録装置は、解像度が60
0dpi(dot/inch)、記録画像サイズがA4
(210×297mm)用のものであり、透過孔17の
総数をNとすると、N=4960個になっている。した
がって、透過孔17の列、すなわち表面電極15の本数
をmとすると、m=8であることから、1本の表面電極
15が有する透過孔17の数をnとすると、n=620
個となる。
【0016】裏面電極13は、2480個の単位裏面電
極、すなわち裏面電極13a−1〜13a−n、13b
−1〜13b−n、13c−1〜13c−n、13d−
1〜13d−nからなり、これらの裏面電極13a−
1、13a−2、…13d−nは、各々2つの透過孔1
7を有し、2本の隣接する表面電極15間に跨るよう
に、表面電極15と交差して形成されている。また、裏
面電極13は、誘電体ベルト24の移動方向31に対し
て垂直な方向、すなわち主走査方向32に並んだ4つの
裏面電極群33a、33b、33c、33dに分割され
ている。すなわち、4つの裏面電極群33a、33b、
33c、33dは、各々、主走査方向32に620本の
裏面電極13a−1、13a−2、…13a−n、裏面
電極13b−1、13b−2、…13b−n、裏面電極
13c−1、13c−2、…13c−n、そして、裏面
電極13d−1、13d−2、…13d−nが平行に並
んだものである。基板11の移動方向31の両端部側に
位置する裏面電極群33aを構成する裏面電極13a−
1、13a−2、…13a−nと裏面電極群33dを構
成する裏面電極13d−1、13d−2、…13d−n
は、各々基板11の両端部に向けて基板11上に形成さ
れた620本づつの信号線35a−1、35a−2、…
35a−nと信号線35d−1、35d−2、…35d
−nを有しており、信号線35a−1、35a−2、…
35a−nは、裏面電極13a−1、13a−2、…1
3a−nへの印加電圧を切り替えるための、基板11の
一方の端部に集積化されたスイッチング素子37aに接
続されている。同様に、信号線35d−1、35d−
2、…35d−nは、基板11の他方の端部に集積化さ
れたスイッチング素子37dに接続されている。
【0017】基板11の中央部に位置する裏面電極群3
3bを構成する裏面電極13b−1、13b−2、…1
3b−nと裏面電極群33cを構成する裏面電極13c
−1、13c−2、…13c−nは、各々、基板11の
中央に向けて基板11上に形成された620本づつの信
号線35b−1、35b−2、…35b−nと信号線3
5c−1、35c−2、…35c−nを有しており、信
号線35b−1、35b−2、…35b−nは、裏面電
極群33bと裏面電極群33cとの間にある信号線回路
基板5が取付けられた接続部37で信号線回路基板5に
形成された信号線18aに接続され、信号線18aは、
接続部37と反対側の信号線回路基板5の端部に集積化
された図示していないスイッチング素子に接続されてい
る。同様に、信号線35c−1、35c−2、…35c
−nは、接続部37で信号線回路基板5に形成された信
号線18bに接続され、信号線18bは、図示していな
いスイッチング素子に接続されている。なお、信号線回
路基板5の信号線18a、18bは、各々信号線35
b、35cの本数に応じた本数、すなわち本実施形態の
場合620本づつが形成されている。
【0018】個々の裏面電極13a−1、13a−2、
…13d−nが有する2つの透過孔17からのイオンの
照射を個別に制御できるように、裏面電極群33a、3
3b、33c、33dに対応し、誘電体ベルト24の移
動方向31に対して前方から並ぶ各々2本の表面電極1
5−1、15−2、表面電極15−3、15−4、表面
電極15−5、15−6、そして表面電極15−7、1
5−8は、表面電極15−1、15−4、15−5、1
5−8からなるグループと、表面電極15−2、15−
3、15−6、15−7からなるグループとの2つのグ
ループに分けられている。表面電極15−1、15−
4、15−5、15−8からなるグループは、信号線3
9aを介して図示していないスイッチング素子に接続さ
れ、表面電極15−2、15−3、15−6、15−7
からなるグループは、信号線39bを介して図示してい
ない別のスイッチング素子に接続されている。
【0019】本実施形態では、静電潜像を形成すると
き、誘電体ベルト24の移動方向31に並ぶ4つの裏面
電極13が有する各々の透過孔17、例えば、図4に示
すように、裏面電極13a−1、13b−1、13c−
1、13d−1が有する各々の透過孔17−1、17−
2、…17−8が、誘電体ベルト24上に主走査方向3
2に並ぶ静電潜像のドットを形成する。このとき、裏面
電極13a−1の誘電体ベルト24の移動方向31に対
して前側にある透過孔17−1、裏面電極13c−1の
誘電体ベルト24の移動方向31に対して前側にある透
過孔17−2、裏面電極13b−1の誘電体ベルト24
の移動方向31に対して前側にある透過孔17−3、裏
面電極13d−1の誘電体ベルト24の移動方向31に
対して前側にある透過孔17−4、裏面電極13a−1
の誘電体ベルト24のの移動方向31に対して後ろ側に
ある透過孔17−5、裏面電極13c−1の誘電体ベル
ト24の移動方向31に対して後ろ側にある透過孔17
−6、裏面電極13b−1の誘電体ベルト24の移動方
向31に対して後ろ側にある透過孔17−7、裏面電極
13d−1の誘電体ベルト24の移動方向31に対して
後ろ側にある透過孔17−8の順に、各々の透過孔17
−1、17−2、…17−8が形成した静電潜像のドッ
トが並ぶ。すなわち、隣接する静電潜像のドットは、誘
電体ベルト24の移動方向31に並ぶ4つの裏面電極1
3の内の異なる裏面電極13が有する透過孔17が形成
する。言い換えれば、1つの裏面電極13が有する透過
孔17、例えば裏面電極13a−1が有する透過孔17
−1と透過孔17−5とが隣接する静電潜像のドットを
形成しないように透過孔17−1、17−2、…17−
Nを有して裏面電極13a−1、13a−2、…13d
−nが配列されている。
【0020】各々の透過孔17−1、17−2、…17
−Nの主走査方向32の間隔は、静電潜像の形成の行方
向、すなわち主走査方向32に隣接するドットを形成す
る透過孔17間の間隔、例えば裏面電極13a−1の透
過孔17−1と裏面電極13c−1の透過孔17−2と
の中心間の間隔をΔWhとすると、隣接する裏面電極群
33、例えば裏面電極群33aと裏面電極群33bの裏
面電極13の誘電体ベルト24の移動方向31に対して
前側にある透過孔17間の間隔Wh、例えば裏面電極1
3a−1の透過孔17−1と裏面電極13b−1の透過
孔17−3との間隔をWhとすると、透過孔17−1と
透過孔17−3が静電潜像形成の行方向に1つおきに位
置するドットを形成することから、Whは、2×ΔWh
となる。1つの裏面電極13が有する2つの透過孔17
間の間隔、例えば裏面電極13a−1の透過孔17−1
と透過孔17−5は、静電潜像形成の行方向に3つおき
に位置するドットを形成することから、2×Wh、すな
わち4×ΔWhとなる。隣接する裏面電極群33の一方
の裏面電極13の誘電体ベルト24の移動方向31に対
して前側にある透過孔17と、他方の裏面電極13の誘
電体ベルト24の移動方向31に対して後ろ側にある透
過孔17との間隔、例えば裏面電極群33aの裏面電極
13a−1の透過孔17−1と裏面電極群33bの裏面
電極13b−1の透過孔17−7との間隔は、静電潜像
形成の行方向に5つおきに位置するドットを形成するこ
とから、3×Wh、すなわち6×ΔWhとなる。
【0021】さらに、隣接する裏面電極13の同じ表面
電極15に対応した透過孔17間の間隔、例えば裏面電
極13a−1の透過孔17−1と裏面電極13a−2の
透過孔17−9との間隔は、静電潜像形成の行方向に7
つおきに位置するドットを形成することから、4×W
h、すなわち8×ΔWhとなる。本実施形態では、誘電
体ベルト24上に形成される静電潜像の隣接するドット
の間隔ΔWhは、約42.3μmであることから、各裏
面電極13に接続された信号線35の間隔は、全て、隣
接する裏面電極13の同じ表面電極15に対応する透過
孔17間の間隔に等しいので、8×ΔWhであり、約3
39μmとなっている。一方、透過孔17の誘電体ベル
ト24の移動方向31の間隔は、1つの裏面電極13が
有する2つの透過孔17間の間隔、例えば裏面電極13
a−1の透過孔17−1と17−5との間隔をWtとす
ると、Wtは、Whの整数倍になっている。隣接する裏
面電極群33の一方の裏面電極13の誘電体ベルト24
の移動方向31に対して前側にある透過孔17と、他方
の裏面電極13の誘電体ベルト24の移動方向31に対
して後ろ側にある透過孔17との間隔、例えば裏面電極
群33aの裏面電極13a−1の透過孔17−1と裏面
電極群33bの裏面電極13a−2の透過孔17−7と
の間隔は、3×Wtになっている。接続部37を介して
隣接する裏面電極群33の一方の裏面電極13の接続部
37側の透過孔17と他方の裏面電極13の接続部37
側の透過孔17との間隔、例えば裏面電極群33bの裏
面電極13b−2の透過孔17−7と裏面電極群33c
の裏面電極13c−1の透過孔17−2との間隔をWt
tとすると、Wttは、Wtの整数倍になっている。
【0022】向に1つおきに位置するドットを形成する
ことから、Whは、2×ΔWhとなる。1つの裏面電極
13が有する2つの透過孔17間の間隔、例えば裏面電
極13a−1の透過孔17−1と透過孔17−5は、静
電潜像形成の行方向に3つおきに位置するドットを形成
することから、2×Wh、すなわち4×ΔWhとなる。
隣接する裏面電極群33の一方の裏面電極13の誘電体
ベルト24の移動方向31に対して前側にある透過孔1
7と、他方の裏面電極13の誘電体ベルト24の移動方
向31に対して後ろ側にある透過孔17との間隔、例え
ば裏面電極群33aの裏面電極13a−1の透過孔17
−1と裏面電極群33bの裏面電極13b−1の透過孔
17−7との間隔は、静電潜像形成の行方向に5つおき
に位置するドットを形成することから、3×Wh、すな
わち6×ΔWhとなる。
【0023】さらに、隣接する裏面電極13の同じ表面
電極15に対応した透過孔17間の間隔、例えば裏面電
極13a−1の透過孔17−1と裏面電極13a−2の
透過孔17−9との間隔は、静電潜像形成の行方向に7
つおきに位置するドットを形成することから、4×W
h、すなわち8×ΔWhとなる。本実施形態では、誘電
体ベルト24上に形成される静電潜像の隣接するドット
の間隔ΔWhは、約42.3μmであることから、各裏
面電極13に接続された信号線35の間隔は、全て、隣
接する裏面電極13の同じ表面電極15に対応する透過
孔17間の間隔に等しいので、8×ΔWhであり、約3
39μmとなっている。一方、透過孔17の誘電体ベル
ト24の移動方向31の間隔は、1つの裏面電極13が
有する2つの透過孔17間の間隔、例えば裏面電極13
a−1の透過孔17−1と17−5との間隔をWtとす
ると、Wtは、Whの整数倍になっている。隣接する裏
面電極群33の一方の裏面電極13の誘電体ベルト24
の移動方向31に対して前側にある透過孔17と、他方
の裏面電極13の誘電体ベルト24の移動方向31に対
して後ろ側にある透過孔17との間隔、例えば裏面電極
群33aの裏面電極13a−1の透過孔17−1と裏面
電極群33bの裏面電極13a−2の透過孔17−7と
の間隔は、3×Wtになっている。接続部37を介して
隣接する裏面電極群33の一方の裏面電極13の接続部
37側の透過孔17と他方の裏面電極13の接続部37
側の透過孔17との間隔、例えば裏面電極群33bの裏
面電極13b−2の透過孔17−7と裏面電極群33c
の裏面電極13c−1の透過孔17−2との間隔をWt
tとすると、Wttは、Wtの整数倍になっている。
【0024】このような静電潜像形成部1を備えた本実
施形態の静電記録装置は、図5に示すように、無端状の
誘電体ベルト24が、ほぼ水平に配置され、図示してい
ない駆動手段で駆動される2つの搬送ローラ41a、4
1bに掛け渡され、誘電体ベルト24の上側部分の中央
部が搬送ローラ41a、41bよりも上方に設置された
静電潜像形成部1の2つ対向電極ローラ25a、25b
に掛けられている。誘電体ベルト24の下側部分の下方
には、イエロー用トナーカートリッジY、マゼンタ用ト
ナーカートリッジM、シアン用トナーカートリッジC、
ブラック用トナーカートリッジKを有し、4色のトナー
により静電潜像の現像を行なう現像ユニット43が、さ
らにその下方には、記録紙45を供給するための記録紙
カートリッジ47が設置されている。誘電体ベルト24
の移動方向31に対して現像ユニット43の下流側に位
置する搬送ローラ41a側には、記録紙カートリッジ4
7から給紙された記録紙を搬送する2組の記録紙搬送ロ
ーラ対49が、搬送ローラ41aの上方と下方に設置さ
れ、圧着ローラ51が搬送ローラ41aとの間に記録紙
45と誘電体ベルト24とを挟むように設置され、そし
て、加熱により記録紙に転写されたトナー像を定着処理
するための定着ローラー対53が搬送ローラ41aと搬
送ローラ41aの上方の記録紙搬送ローラ対49との間
に設置されている。なお、誘電体ベルト24と表面電極
15の間のギャップの変化は、両者の間に形成される電
界の変動を招くため、安定した静電潜像の形成には、誘
電体ベルト24の撓みなどによりギャップが変化しない
ことが要求される。このため、誘電体ベルト24に一定
の張力を持たせ、対向電極ローラ25a、25bと制御
電極4との位置を精密に管理することにより、ギャップ
の変化を抑制している。
【0025】このような構成の本発明に係る静電記録装
置の動作と特徴部について説明する。本実施形態の静電
記録装置では、図2に示すように、制御電極4の透過孔
17のイオン透過及び遮断を切り替えることにより、透
過孔17を通してイオン発生器7a、7bにより生成さ
れたイオンのイオン流を誘電体ベルト24に対して照射
し、誘電体ベルト24の表面に静電潜像を形成してい
る。このとき、対向電極ローラ25a、25bは、電源
29によりバイアス電圧が印加され、制御電極4の表面
電極15に対してプラス電位に保持されているため、対
向電極ローラ25a、25bに接触している誘電体ベル
ト24も表面電極15に対してプラス電位になってい
る。これにより、透過孔17の表面と誘電体ベルト24
の表面との間に電界が形成され、制御電極4の透過孔1
7から照射されたマイナスイオンが、誘電体ベルト24
の誘電体層24aの表面に吸引されることで、誘電体ベ
ルト24上での静電潜像の形成を安定化させている。
【0026】カラー印刷を行なう場合は、図5に示すよ
うに、まず、イエローの画像に対応した静電潜像を誘電
体ベルト24の表面に形成した後、現像ユニット43の
イエロー用トナーカートリッジYを用いた現像処理によ
り、イエローのトナーが静電潜像に付着されてイエロー
のトナー像となる。その後順次、誘電体ベルト24上に
マゼンタに対応した静電潜像の形成と、現像ユニット4
3のマゼンタ用トナーカートリッジMを用いた現像処
理、シアンに対応した静電潜像の形成と、現像ユニット
43のシアン用トナーカートリッジCを用いた現像処
理、そしてブラックに対応した静電潜像の形成と、現像
ユニット43のブラック用トナーカートリッジKを用い
た現像処理が行われる。誘電体ベルト24上での全色の
現像処理の後、記録紙カートリッジ47から給紙され、
記録紙搬送ローラ対49により搬送される記録紙45
が、搬送ローラ41aと圧着ローラ51との間を通過す
ることにより誘電体ベルト24上のトナー像を記録紙4
5に転写し、さらに定着ローラ対53で加熱定着処理が
行なわれることで、記録紙45への印刷工程を完了す
る。
【0027】誘電体ベルト24の表面での静電潜像の形
成における各透過孔17のイオンの透過及び遮断の切り
替えは、透過孔17内、すなわち表面電極13と裏面電
極15との間に形成される電界の方向の変換によりなさ
れ、イオンを透過させる場合は、誘電体ベルト24側に
ある表面電極15の電位をイオン発生器7側の裏面電極
13の電位より高い状態に、イオン流を遮断する場合
は、表面電極15の電位を裏面電極13の電位より低い
状態にすることにより行う。さらに、印刷する文字また
は画像に対応した静電潜像を形成するためには、任意の
1つの透過孔17のイオン透過及び遮断を制御できる必
要がある。このため、図1に示すように、1つの裏面電
極群33に対応する2本の表面電極15の内、イオンを
透過させたい透過孔17を有する表面電極15を基準電
位よりも高い電位に、他方の表面電極15は、基準電位
のままにし、一方、イオンを透過させたい透過孔17を
有する裏面電極13のみを基準電位よりも低い電位にす
ることで、任意のイオン透過孔のみを透過状態とするこ
とが可能となる。
【0028】例えば、透過孔17−1を透過状態にする
ためには、図示していないスイッチング素子により透過
孔17−1を有する表面電極15−1を基準電位VL0
に対してプラス電位VL0+V1に、表面電極15−2
を基準電位VL0にし、一方、信号線35のうち信号線
35a−1のみを、すなわち透過孔17−1を有する裏
面電極13a−1のみを基準電位VF0に対してマイナ
ス電位VF0−V2に、他の裏面電極13a−2〜13
a−nを基準電位VF0に設定する。このときVL0、
VF0、V1、及びV2の値はVL0+V1>VF0−
V2、VL0<VF0−V2、かつVL0+V1<VF
の関係を見たすものであり、例えば、VL0=1kV、
VF0=1.2kV、V1=150V、V2=150V
とすれば、上記関係を満たし、表面電極15−1の電圧
がVL0+V1すなわち1.15kV、裏面電極13a
−1の電圧がVF0−V2すなわち1.05kVとな
り、裏面電極13a−1よりも表面電極15−1の電位
が高くなるので、イオン発生器7aから供給されるマイ
ナスイオンは、透過孔17−1を透過して誘電体ベルト
24に照射される。他の裏面電極13a−2、13a−
3、…13d−nは、VF0すなわち1.2kV、他の
表面電極15−2、15−3、…15−8は、VL0す
なわち1kVとなっており、裏面電極13a−1よりも
表面電極15−1の電位が低くなるので、他の透過孔1
7は透過孔17−1とは逆方向に電界が形成されるため
にイオンは遮断される。
【0029】このとき、もし、1つの裏面電極群33に
対応する2本の表面電極15を同時に基準電位VL0に
対してプラス電位VL0+V1にすれば、選択された裏
面電極13の有する2つの透過孔17がイオンを照射し
てしまう事から、1つの裏面電極群33に対応する2本
の表面電極15を2つのグループ、すなわち表面電極1
5−1、15−4、15−5、15−8からなるグルー
プと、表面電極15−2、15−3、15−6、15−
7からなるグループに分け、各々のグループの印加電圧
を図示していない個別のスイッチング素子で交互に切り
替えることにより、任意の1つの透過孔17のイオン透
過及び遮断の選択がなされる。静電潜像の形成におい
て、表面電極15の一方のグループがVL0+V1にな
っているとき、形成しなければならない静電潜像のドッ
トに対応する透過孔17を有する1つまたは複数の裏面
電極13が同時にVF0−V2にされ、イオンを照射す
る。したがって、1つの透過孔17をイオン照射状態に
しなければならない時間をTon、表面電極15の本数
をm、裏面電極群33の数をxとすると、m/xは、表
面電極のグループ数となり、記録媒体に垂直な方向のi
行のドットの集合で形成されている記録の静電潜像を形
成する場合、静電潜像の形成時間は、1行分でm/x×
Tonとなり、i行ではi×m/x×Tonとなる。こ
こで、Tonは、記録媒体の誘電率などの電気的特性、
現像に必要な電位、そしてイオン発生手段のイオン供給
量などにより決定される固定値である。本実施形態で
は、m=8、x=4であるので、表面電極15のグルー
プ数m/x=2となり、静電潜像の形成時間は、1行分
で2×Tonとなり、i行ではi×2×Tonとなる。
【0030】このように、本実施形態の静電記録装置で
は、誘電体ベルト24の移動方向31に対して垂直な方
向、すなわち主走査方向32に並んだ裏面電極13a−
1…13a−n、13b−1…13b−n、13c−1
…13c−n、13d−1…13d−nを各々1つの電
極群33a、33b、33c、33dとして構成し、各
々の電極群33a、33b、33c、33dに対応する
各々2本の表面電極15−1と15−2、15−3と1
5−4、15−5と15−6、15−7と15−8を表
面電極15−1、15−4、15−5、15−8からな
るグループと、表面電極15−2、15−3、15−
6、15−7からなるグループとの2つのグループに分
けている。これら表面電極15−1、15−2、…15
−8の印加電圧をグループ毎に順次切り換えることで、
4つの電極群33a、33b、33c、33dで同時に
静電潜像の形成が行なえる。したがって、解像度を上げ
るために、誘電体ベルト24の移動方向31に並ぶ透過
孔17の数を増やす、すなわち表面電極15の数を増や
した場合でも、個々の裏面電極13a−1、13a−
2、…13d−nの有する透過孔17の数が、解像度が
低い静電記録装置の各々の裏面電極の有する透過孔の数
と変わらないかまたは少なくなるように、形成する裏面
電極群33の数を増やせば、静電潜像の形成時間を解像
度が低い静電記録装置と同じかまたは短くすることがで
きる。すなわち、静電潜像形成時間を増加させることな
く解像度を向上することができる。
【0031】また、従来の静電記録装置で、本実施形態
と同じ静電潜像の形成時間、例えば1行分で2×Ton
で静電潜像を形成しようとした場合、4本の表面電極、
すなわち4列の透過孔列しか有することができない。し
かし、前述のように本実施形態の静電記録装置では、8
列の透過孔17の列を有することができる。したがっ
て、従来の静電記録装置よりも解像度を高くすることが
できる。逆に、本発明を適用してなる静電記録装置と従
来の静電記録装置を同じ解像度で構成した場合、本発明
を適用してなる静電記録装置のほうが静電潜像形成を高
速化できる。
【0032】また、本実施形態では、誘電体ベルト24
の移動方向31に並ぶ異なる裏面電極13が有する透過
孔17、例えば裏面電極13a−1の透過孔17−1と
裏面電極13c−1の透過孔17−2が、誘電体ベルト
24上で形成される静電潜像の主走査方向32に隣接す
るドットを形成するようにすれば、誘電体ベルト24の
移動方向31に並ぶ裏面電極13を、主走査方向32の
所定の幅内により多く形成できる。すなわち、主走査方
向32の所定の幅内により多くの透過孔17が形成でき
るので、解像度を上げることができる。
【0033】さらに、基板11の中央部に位置する裏面
電極群33b、33cを構成する裏面電極13b−1〜
13b−n、13c−1〜13c−nの信号線35b−
1〜35b−n、35c−1〜35c−nは、各々、裏
面電極群33bと裏面電極群33cとの間、すなわち基
板11の中央部にある接続部37を介して信号線回路基
板5に形成された信号線18a、18bに接続されてい
るため、同一の基板11内に配線する場合と比較して、
配線密度を半分にすることが出来る。したがって、主走
査方向32の透過孔17の数を増やすことができるた
め、従来の静電記録装置では配線密度が高くなり過ぎ、
達成することができないような高い解像度を有する静電
記録装置を構成することができる。なお、裏面電極群3
3b、33cを構成する裏面電極13b−1〜13b−
n、13c−1〜13c−nの信号線35b−1〜35
b−n、35c−1〜35c−nは、絶縁性の樹脂など
で被覆された被覆信号線とすれば、裏面電極群33a、
33dの信号線35a−1〜35a−n、35d−1〜
35d−nと同じように、基板11の両端部側に配線し
てもよいが、制御電極4の製造が複雑化し、生産効率が
悪くなる場合がある。また、本実施形態では、信号線回
路基盤5を設けているが、信号線回路基盤5を設けず、
裏面電極13b−1〜13b−n、13c−1〜13c
−nの信号線35b−1〜35b−n、35c−1〜3
5c−nに各々信号線となるワイヤ−を接続し他所に設
けられた基板やスイッチング装置などに配線するように
してもよい。但し、信号線回路基盤5を設けた方が、装
置の構成を簡略化できる。
【0034】また、本実施形態は、解像度が600dp
i、記録サイズがA4用の静電記録装置であり、表面電
極15の本数が8本、裏面電極群33が4つ、1つの裏
面電極が有する透過孔17の数が2となっているが、本
発明は、これに限らず、600dpiよりも高い解像度
や、600dpiよりも低い解像度を有する静電記録装
置、さらに様々な記録サイズを有する静電記録装置に適
用できる。600dpiよりも高い解像度を得る場合に
は、例えば、透過孔17の列、すなわち表面電極15の
本数を増やし、裏面電極群33の数、または、1つの裏
面電極が有する透過孔17の数を増やすなどすればよ
い。600dpiよりも低い解像度を得る場合には、例
えば1本の表面電極15の有する透過孔の数を減らすな
どすればよい。
【0035】また、本実施形態では、誘電体ベルト24
が移動するが、静電潜像形成部1が移動するようにして
もよい。
【0036】また、本実施形態では、表面電極15を誘
電体ベルト24側に、裏面電極13をイオン発生器7
a、7b側にして制御電極4を設置しているが、これを
表裏を逆にして、すなわち表面電極15をイオン発生器
7a、7b側に、裏面電極13を誘電体ベルト24側に
して配置してもよい。この場合、信号線35a−1、3
5a−2、…35d−nが、誘電体ベルト24側に来る
ため、イオン発生器7a、7bの電気的ノイズの影響を
受けにくくできる。
【0037】さらに、本実施形態では、2つの対向電極
ローラ25a、25bを設けたが、制御電極4が4以上
の裏面電極群33を有する場合には、これに応じて対向
電極ローラを3以上の設けてもよいし、また、1つにし
てもよい。但し、制限電極4の接続部37で仕切られる
透過孔17が形成された領域の数に応じた数のローラー
を、その領域に対応する位置に配置することにより、誘
電体ベルト24と静電記録ヘッド部2のギャップの管
理、及び誘電体ベルト24の導電体層24bに対する電
圧の印加を効率良く行うことができる。
【0038】同様に、本実施形態では、2つのイオン発
生器7a、7bを設置しているが、制御電極4が4以上
の裏面電極群33を有する場合には、これに応じてイオ
ン発生器を3以上の設けてもよいし、また、1つにして
もよい。但し、制限電極4の信号線回路基板5で仕切ら
れる透過孔17が形成された領域の数に応じた数のイオ
ン発生器を、その領域に対応する位置に配置することに
より、透過孔17に効率よくイオンを供給することがで
きる。
【0039】また、本実施形態では、誘電体ベルト24
に静電潜像を形成しているが、他の記録媒体、たとえば
記録紙や感光体などに静電潜像を形成するようにしても
よい。
【0040】また、本実施形態では、イオン発生器7
a、7bは、マイナスイオンを発生しているが、プラス
イオンを発生するイオン発生器を用いてもよく、その場
合には、本実施形態の説明と逆に裏面電極13と表面電
極15に電圧を印加すればよい。
【0041】また、本発明は、本実施形態の構成の静電
記録装置に限らず、制御電極を備えた様々な構成の静電
記録装置に適用できる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、静電記録装置の静電潜
像形成時間を増加させることなく解像度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる静電記録装置の一実施形
態の制御電極の構成を示す図である。
【図2】静電潜像形成部の概略構成を示す図である。
【図3】透過孔の配置を示す図である。
【図4】静電記録ヘッド部の概略構成を示す分解図であ
る。
【図5】本発明を適用してなる静電記録装置の一実施形
態の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 静電潜像形成部 2 静電記録ヘッド部 3 対向電極部 5 信号線回路基板 7a、7b イオン発生器 11 基板 13 裏面電極 15 表面電極 17 透過孔 24 誘電体ベルト 31 誘電体ベルト移動方向 32 主走査方向 33a、33b、33c、33d 電極群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木下 康 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 神尾 恵司 茨城県日立市東多賀町一丁目1番1号 株 式会社日立製作所電化機器事業部内 Fターム(参考) 2C162 AE02 AE12 AE21 AE29 AE47 AF06 AF07 AF59 AG01 AH06 AH14 AH30 AH40 DA02 DA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオンを発生するイオン発生手段と、前
    記イオン発生手段と記録媒体の間に位置し、前記イオン
    発生手段で発生した前記イオンの前記記録媒体への照射
    を制御するイオン照射制御手段とを備えてなり、前記イ
    オン照射制御手段は、絶縁材料からなる基板の一方の面
    に配置され、前記記録媒体の相対的移動方向に対して垂
    直な方向に延材する複数の第1の電極と、前記基板の他
    方の面に、前記第1の電極に交差する方向に配置された
    複数の第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極
    とが交差する位置に、基板を通って前記第1の電極から
    前記第2の電極に貫通し、前記イオンが透過する複数の
    透過孔とを有する静電記録装置において、 前記第2の電極の各々が前記記録媒体の前記相対的移動
    方向に4以上の単位電極に分割され、各々の該単位電極
    に対応する前記複数の第1の電極が、前記単位電極が有
    する前記透過孔の数のグループに分けられ、前記第1の
    電極の印加電圧をグループ毎に順次切り換えて前記イオ
    ンの照射を制御することを特徴とする静電記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体上に形成される静電潜像
    の、前記記録媒体の前記相対的移動方向と垂直な方向に
    隣接するドットは、前記第2の電極が4以上に分割され
    た前記単位電極の内の異なる該単位電極が有する透過孔
    によって形成されることを特徴とする請求項1に記載の
    静電記録装置。
  3. 【請求項3】 前記基板の両端部側に形成された前記第
    2の電極の前記単位電極は、前記基板の両端部方向へ配
    線された第1の信号線を有し、他の前記単位電極は、隣
    り合う該単位電極の間に配線された第2の信号線を有し
    ていることを特徴とする請求項1及び2に記載の静電記
    録装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の信号線が配線された前記単位
    電極の間に補助基板が取付けられ、該補助基板に前記第
    2の信号線に接続される第3の信号線が形成されいるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の静電記録装置。
  5. 【請求項5】 前記イオン発生器が前記補助基板で仕切
    られた2つの前記電極群毎に複数設けられていることを
    特徴とする請求項4に記載の静電記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録媒体の前記イオン制御手段が設
    置されている側と反対側の前記イオン発生器に対応する
    位置に、前記記録媒体と接触し、前記イオン照射制御手
    段に対して平行に配置された複数のローラーを設けたこ
    とを特徴とする請求項1乃至5に記載の静電記録装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006054454A1 (ja) * 2004-11-19 2006-05-26 Fukuoka Technoken Kogyo, Co., Ltd. 加熱放電型印字ヘッド

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WO2006054454A1 (ja) * 2004-11-19 2006-05-26 Fukuoka Technoken Kogyo, Co., Ltd. 加熱放電型印字ヘッド

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