JP2000325590A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2000325590A
JP2000325590A JP11140812A JP14081299A JP2000325590A JP 2000325590 A JP2000325590 A JP 2000325590A JP 11140812 A JP11140812 A JP 11140812A JP 14081299 A JP14081299 A JP 14081299A JP 2000325590 A JP2000325590 A JP 2000325590A
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rotation
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JP11140812A
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English (en)
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Shoji Sato
昭治 佐藤
Hironori Hiramatsu
平松  裕規
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TAIYO ELECTRIC CO
Taiyo Elecs Co Ltd
Original Assignee
TAIYO ELECTRIC CO
Taiyo Elecs Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単調化した特別図柄表示装置の表示態様を打
破して、遊技者に新規な遊技を体感させ、興趣の高い遊
技を付与する遊技機を提供する。 【解決手段】 液晶表示盤29の表示画面の座標平面に
対して、定められた回転軸線周りにおいて回転して投影
される任意角度毎の複数の特別図柄の回転画像表示態様
を、特別図柄の変動方向への任意の変位量毎に、各表示
領域63〜68の任意の表示領域に表示する。例えば、
定められた回転軸線周りを垂直方向として、変動方向も
垂直方向とすれば、各特別図柄は列状の各表示領域63
〜65内を変動方向の垂直方向と同方向の回転軸線周り
に回転するので、遊技者にとっては各特別図柄が螺旋状
に垂直方向へ変動するように視認される。したがって、
従来とは全く見栄えが異なり、遊技者に新規な遊技を付
与し、興趣を一層高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるフィーバ
ー機、羽根物、権利物又はアレンジボール等の弾球遊技
機や、スロットマシンなどのコイン式遊技機などの遊技
機に関するものであり、特に表示装置を従来の単調な表
示態様から打破して、遊技者に新規な遊技を体感させ、
興趣の高い遊技を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】最近普及している弾球遊技機において、
例えば、フィーバー機と呼ばれる次のようなものが知ら
れている。すなわち、可変表示手段は、一般的に、ドラ
ム装置、液晶表示盤やドットマトリックス表示器等から
なり、この表示装置が遊技盤に配設されて、絵柄や数字
等の識別情報を垂直方向又は水平方向へ変動させ、停止
表示させていた。そして、当否判定結果や識別情報の停
止表示結果に基づいて変動入賞装置等の変換制御が行わ
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、表示装
置におけるかかる変動方法は、現在では多くの弾球遊技
機にも採用されているため、採用当初に比べ、遊技者の
興趣を高めるものとはならなくなっており、すなわち、
単調化している。また、液晶表示盤の機能が従来に比べ
て格段に向上していることから、従来のような識別情報
が垂直方向や水平方向への変動でなくても、画像のズレ
等が使用者の利用に耐えられる程度に改善されているの
で、遊技者は明確に識別情報を認識できる。したがっ
て、識別情報の変動方向の設定の自由度は大きくなって
いる。
【0004】本発明の課題は、従来の単調化した表示装
置の表示態様を打破して、遊技者に新規な遊技を体感さ
せ、興趣の高い遊技を付与する遊技機を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記課題
を解決するために、本発明の遊技機の構成は、複数の識
別情報を所定の方向に次々と変動させながら表示した
後、それら複数の識別情報のうちの1つを停止表示する
複数の可変表示部を含む可変表示装置と、遊技当否判定
手段による当否判定結果に基づいて、前記各可変表示部
の、変動表示状態を経て最終的に停止表示させる識別情
報の組み合わせが所定のものとなるように、各可変表示
部の作動制御を行う表示制御手段とを備え、前記識別情
報は、文字及び/又は文字以外の図形を表すように平面
的又は立体的にデザインされた画像オブジェクトをグラ
フィック座標空間内に配置し、前記可変表示部の表示画
面を形成するとともに前記グラフィック座標空間内に設
定される画素平面上に、前記画像オブジェクトを投影し
たときの投影図形として画像表現されるものであり、前
記表示制御手段は、画像オブジェクト全体になされる前
記図柄変動方向への平行移動と、画像オブジェクトの少
なくとも一部を回転移動対象部として、その回転移動対
象部になされる所定の回転軸線周りの回転移動とを組み
合わせた形にて、前記グラフィック座標空間内を移動す
る前記画像オブジェクトの動きを、前記画素平面上に投
影して得られる投影画像、又はこれと等価なものとして
視認される動画像として、前記識別情報の変動表示がな
されるように画像表示制御を行うことを特徴とする。
【0006】上記遊技機の構成によれば、表示装置にお
いて、可変表示領域に表示される識別情報が遊技者の視
点から見て回転しながら、画面上を所定の向きに移動
(例えば平行移動)する表示態様であるので、従来とは
全く見栄えが異なり、遊技者に新規な遊技を付与し、興
趣を一層高めることができる。
【0007】上記遊技機の構成において、動画像におけ
る画像オブジェクトの動きを、その回転移動対象部にな
される、前記図柄変動方向とほぼ平行な回転軸線周りの
回転移動としている。この図柄変動方向とは前記画素平
面に対して常に平行に設定されているものであり、例え
ば、液晶表示画面の垂直方向、あるいは水平方向に設定
される場合が多い。この図柄変動方向とほぼ平行な回転
軸線周りの回転移動を画像オブジェクトに生じさせるこ
とによって、例えば、図柄変動方向が上下方向である場
合は、上下に変動する画像オブジェクトがその変動方向
と平行な軸線周りに回転しながら上昇又は下降するの
で、見かけ上、画像オブジェクトは螺旋状の動きを呈す
ることになるので斬新な効果が得られる。他方、図柄変
動方向が水平方向である場合は、図柄の配置方向が垂直
となるので、図柄は垂直軸線周りに回転しながら水平方
向に変動することになる。したがって、垂直方向に画像
が螺旋状に変動する上述の態様とは異なった視覚効果が
得られる。
【0008】一方これとは逆に、画素平面とほぼ平行か
つ図柄変動方向とほぼ直交する回転軸線周りに画像オブ
ジェクトを回転させることもできる。この場合、図柄の
変動方向が水平方向であれば、その水平方向に回転軸線
の方向も設定されることになるから、画像オブジェクト
は図柄変動方向に対して螺旋状に回転しながら水平方向
に移動することになる。また、画像オブジェクトが垂直
方向に変動する場合には、これと直交する向きに回転軸
線が設定されるので、垂直に配置された図柄が水平方向
の軸線周りに回転しながら、上昇又は下降することにな
り、異なった視覚効果が得られる。
【0009】他方、画素平面とほぼ直交する回転軸線周
りに画像オブジェクトを回転させることもできる。この
場合、画像オブジェクトは事実上、画素平面内にて回転
する動きのみを伴うものとなるので、例えば、画像オブ
ジェクトが平面的に構成されている場合には、画像その
ものの動きも平面的なものとなる。したがって、立体的
な効果は失われることになるが、画像オブジェクトが表
示画面上で回転しながら変動するという斬新な効果が得
られることに変わりはない。
【0010】また、例えば、数字やキャラクタで表され
る主要部と、この主要部とは無関係にその装飾部を形成
する随伴部に分け、そのいずれか一方を回転対象部とさ
せることもできる。つまり、識別情報の全体を回転させ
る態様にとどまらず、一部のみを回転させる態様とし
て、文字又は文字以外の図形である主要部と、図柄の組
み合わせに関与しない随伴部とに分けて、そのいずれか
一方のみを回転させることもできる。このとき、随伴部
のみを回転させる場合には、主要部は回転しないので視
認性が良くなり、しかも付随する部分が回転することで
装飾性が高められる。一方、随伴部のみを固定して主要
部を回転させることで、図柄の組み合わせに関与する主
要部が回転することで斬新な効果が得られるとともに、
回転しない随伴部の装飾効果により趣向性が引き立てら
れる。また、随伴部と主要部を両方とも回転させるよう
にしても良く、さらには主要部と随伴部の間で回転方向
を異ならせるようにすれば、一層斬新な効果が得られる
ことになる。
【0011】また、動画像の表示については、前記画像
オブジェクトを前記回転軸線周りに回転させたときの、
所定の角度間隔にて定められた各回転位置毎の投影画像
データの組を保有しており、その投影画像データの組を
用いてもよい。この場合、1つの投影動画像を動画フレ
ームとしてそのまま用いることができ、動画像処理の制
御部の負担が軽減されることになる。
【0012】また、動画像の表示については上述の他
に、前記画像オブジェクトのデータを、3次元グラフィ
ックオブジェクトデータとして保有し、前記画像オブジ
ェクトを前記回転軸線周りに回転させたときの、所定の
角度間隔にて定められた各回転位置毎の投影画像データ
を、前記3次元グラフィックオブジェクトデータを用い
てその都度作成してもよい。すなわち、3次元グラフィ
ックオブジェクトデータ、例えば、ワイヤフレームデー
タを用いて記述しておき、その都度これを画素平面上に
投影したデータとして動画像のフレームデータを作成す
ることになる。この場合、3次元画像データ処理が必要
となるので、高速処理が可能なCPU(例えば16ビッ
ト、32ビット、64ビット、あるいは128ビット
等)を動画像処理の制御部として使用することが望まし
い。しかし、この構成では、3次元グラフィックオブジ
ェクトデータから動画フレームデータを作りながら処理
がなされるので、結果として動画データの量を減少する
ことができ、データ記憶容量の節約となる。
【0013】上記発明の遊技機には、前記表示装置の前
記表示画面に対し、識別情報の回転画像表示態様を表示
させるために、複数の画像表示態様のうちのいずれかを
選択的に行う画像表示手段と、前記画像オブジェクトの
回転動作を含んだ前記動画像の表示態様である回転画像
表示態様の、その表示制御内容を記述した複数の表示制
御プログラムモジュールを、画像表示態様を特定するた
めの態様コマンドと対応付けた形で記憶する表示制御プ
ログラムモジュール記憶手段と、遊技状態に応じて画像
表示手段に行わせるべき表示態様を決定する表示態様決
定手段と、その決定された表示態様に対応する態様コマ
ンドを外部に送信するコマンド送信手段とを有する送信
側制御部と、コマンド送信手段からの態様コマンドを受
信するコマンド受信手段と、そのコマンド受信手段が受
信した態様コマンドに対応する表示制御プログラムモジ
ュールを、表示制御プログラムモジュール記憶手段から
読み出して、そのプログラムが記述する表示態様を画像
表示手段に行わせる表示制御手段とを有する受信側制御
部とを備えている。
【0014】なお、送信側制御部は、遊技機各部への制
御指令を行うことにより、遊技機全体の作動を司るCP
Uを主体とする主制御部とすることができる。
【0015】上記の構成によれば、画像表示態様毎の表
示制御内容を記述した処理プログラムがモジュール化さ
れ、送信側制御部(例えば主制御部)側から受信側制御
部へは、そのプログラムモジュールを特定する態様コマ
ンドのみが送信される。そして、そのプログラムモジュ
ールを起動して画像表示制御を行う処理の要部は、実質
的に受信側制御部が担う形となる。これにより、従来の
遊技機の問題点が、下記のように悉く解決される。 画像表示処理における送信側制御部の役割は態様コマ
ンドを受信側制御部へ送信することだけなので、送信側
制御部側での処理内容が大幅に単純化され、プログラミ
ングやそのデバッグ作業等に要する時間を大幅に短縮で
きる。また、エラー等の発生確率も小さくなる。
【0016】送信側制御部の処理負担が軽減されるの
で、例えばこれを8ビットマイクロプロセッサ等で構成
しても余力を生じ、図柄の制御態様を多様化することが
できる。これにより、表示により興趣を盛り上げること
ができる。なお、受信側制御部においては画像表示処理
の分だけ負担は増大するが、受信側制御部を表示制御に
専念させ、他の処理をなるべく担わせない形で使用すれ
ば問題は生じない。むしろ、従来の構成では、送信側制
御部に相当する主制御部側の画像処理負担が大きい分、
受信側制御部に相当する副制御部の処理負担が軽すぎ、
結果的に2つの制御部からなるハードウェア資源が必ず
しも有効活用されていなかったともいえる。特に、複雑
な3次元動画処理を行う場合は、受信側制御部の処理負
担が増すので特に有効である。
【0017】送信側制御部が主制御部となる場合、主
制御部側の処理内容を単純化することで、第三者検査機
関に提出すべき検定申請書類の作成量を低減することが
できる。また第三者検査機関の検査を容易化し、新機種
の検定合格を短期間で勝ち取ることができ、ひいてはそ
の実用化促進にも寄与する。
【0018】上記本発明の遊技機においては、画像表示
手段に行わせるべき表示態様を、いくつかの要素表示動
作の組み合わせにて表される上位表示動作として把握し
たときの、各要素表示動作の内容を記述する要素表示プ
ログラムモジュール(要素モジュール)を、各要素モジ
ュール(ひいては要素表示動作)を特定する要素コマン
ドと対応付けた形で表示制御プログラムモジュール記憶
手段に記憶しておくことができる。この場合、表示態様
決定手段は、画像表示手段に行わせるべき表示態様を上
位表示動作の形で決定し、コマンド送信手段は、その上
位表示動作を構成する複数の要素表示動作の要素コマン
ドを、受信側制御部に向けて一括して又は定められた個
数単位で逐次的に送信するものとすることができる。こ
の構成によれば、上位表示動作を要素表示動作に分解
し、各要素表示動作を記述するプログラムを要素モジュ
ールの形で用意しておくことで、複雑な画像表示態様も
要素コマンドの組み合わせにより簡単に実現することが
できる。
【0019】上位表示動作は、例えば時系列的な実行順
序が定められた複数の要素表示動作(順次実行型要素表
示動作群)を含むものとすることができ、コマンド送信
手段は、その順次実行型要素表示動作群中の各要素表示
動作を個別に特定する要素コマンドを、それら要素表示
動作の実行順序が特定可能な形で受信側制御部に送信す
るものとすることができる。例えば、キャラクタや変動
する識別情報などの複雑な動画像の動き(例えば、回転
しながら所定方向に移動する識別情報の動き)を、いく
つかの要素表示動作の組み合わせからなる上位表示動作
として把握することで、対応する要素コマンドの組み合
わせと、その実行順序とを特定することにより簡単に実
現することができる。実行順序を特定する方式として
は、要素コマンドを受信側制御部に向けて実行順に逐次
転送し、受信側制御部側において、要素コマンドを受け
た順に対応する要素モジュールを起動させる方式があ
る。また、要素コマンドを実行順に配列しておき(ある
いは別のデータにより実行順序を指定しておき)、複数
の要素コマンドのデータを受信側制御部にブロック転送
するようにしてもよい。受信側制御部では、例えば実行
順に配列した要素コマンドのデータブロックを実行先頭
側から逐次読み出して、対応する要素モジュールを順次
起動させる。
【0020】コマンド送信手段は、順次実行型要素表示
動作群中の各要素表示動作を個別に特定する要素コマン
ドを、個々の要素表示動作の実行タイミングを反映した
タイミングにて、受信側制御部に順次送信するものとす
ることができる。この場合、受信側制御部において、コ
マンド受信手段による要素コマンドの受信タイミングを
反映したタイミングにて表示制御手段が対応する表示制
御プログラムモジュールを順次起動するようにしておけ
ば、要素コマンドの送信タイミングに応じて、要素モジ
ュールの起動タイミング、すなわち要素表示動作の実行
タイミングを自由に調整・設定できる。
【0021】上記本発明の遊技機は、1つの表示装置の
表示画面上に、それぞれ画像表示手段として機能する複
数の表示領域を形成し、それら表示領域に対し互いに異
なる画像を表示させるために、表示制御プログラムモジ
ュール記憶手段には、各表示領域毎の複数の画像表示態
様をそれぞれ記述する表示制御プログラムモジュール
が、表示領域と表示態様とをそれぞれ特定する態様コマ
ンドと対応付けた形で記憶されており、送信側制御部に
おいて、表示態様決定手段は遊技状態に応じて各表示領
域毎の表示態様を決定し、また、コマンド送信手段はそ
の決定された各表示領域毎の表示態様に対応する態様コ
マンドを受信側制御部に向けて送信する一方、受信側制
御部において表示制御手段は、コマンド受信手段が受信
する各表示領域の態様コマンドに対応する表示制御プロ
グラムモジュールを読み出し、それらプログラムモジュ
ールが記述する表示態様にて各画像が、それぞれ表示画
面上の所定の表示領域に表れるよう合成して表示するも
のとして構成できる。
【0022】これにより、同一画面上に複数の表示領域
を形成し、各々異なる態様の画像を表示させる場合にお
いて、送信側制御部側の処理を、各表示領域毎の態様コ
マンドから受信側制御部に送信する形に簡略化すること
ができる。具体的には、表示領域として、各々複数の識
別情報を所定の方向に次々と変動させながら表示した
後、それら複数の識別情報のうちの1つを停止表示する
複数の表示領域と、それら表示領域に表示される識別情
報の背景画像を表示する背景画像表示領域とを設定する
ことができる。
【0023】次に、表示制御プログラムモジュールは、
定められた表示態様にて画像(例えば動画像)を表示す
る際の、各フレームにて使用する画像種別を特定する画
像種別特定データと、同じくフレーム毎の画像表示位置
を特定する表示位置データとを少なくとも含む画像制御
データを、フレームの表示順序に従い逐次的に出力する
処理を司るものとすることができる。この場合、受信側
制御部は、態様コマンドを受信するコマンドインターフ
ェース部と、そのコマンドインターフェース部からの態
様コマンドが指定する表示制御プログラムモジュールを
起動・実行することにより、画像制御データをフレーム
順に逐次的に出力する処理を行う受信側CPUと、その
受信側CPUからの画像制御データを受信し、その画像
種別特定データが特定する画像データを画像データ記憶
部から読み出して、その画像データに基づき表示すべき
画像の画像信号を生成するとともに、表示位置データが
指定する位置に画像が表示されるように、その画像信号
を出力する画像処理LSIと、画像信号を受けて画像を
表示装置の画面上に表示させる表示インターフェース部
とを備えるものとして構成できる。受信側CPUの処理
を、態様コマンドの受信と、対応する表示制御プログラ
ムモジュールの実行に伴う画像制御データの出力までと
することで、該受信側CPUとして8ビット程度の安価
な汎用マイクロプロセッサを採用しても、その処理能力
で十分にカバーできるようになり、これを画像処理LS
Iと組み合わせることで受信側制御部を安価に構成する
ことができる。ただし、受信側CPUとしてより高性能
のものを使用してもよく、さらには上記画像処理LSI
の機能を受信側CPUに統合し、画像処理LSIを省略
する態様も可能である。
【0024】例えば、画像表示手段としてカラー表示装
置を使用して、カラー画像を表示させるように構成する
ことができる。また、カラー画像データはデータサイズ
が非常に大きくなるので、圧縮画像データを使用し、こ
れをその都度展開して使用する方式とすることができ
る。この場合、画像処理LSIとしては、これに付随す
る圧縮画像データを専用ROMから読み出して展開用R
AM上にて展開し、その展開後の画像データに基づいて
各画素のRGB信号(あるいは、これと等価なコンポジ
ット信号)を出力するものを採用できる。そのような画
像処理LSIの市販品としては、例えばローム社のMP
AD501を使用できる。
【0025】受信側CPUは、態様コマンドの受信に伴
う表示制御プログラムモジュールの起動処理と、画像処
理LSIへの画像制御データの転送処理とを、前者は送
信側制御部からの第一割込信号を受けることにより、後
者は画像処理LSIからの第二割込信号を受けることに
より、それぞれ割込処理により実行するものとすること
ができる。この場合、第一割込信号と第二割込信号とが
競合した場合に、第一割込信号による処理が優先される
ようこれを調停する割込調停回路を、画像処理LSIと
は別体に設けることができる。
【0026】このような割込調停回路を設けることの意
義は例えば以下の通りである。すなわち、一般の画像処
理LSIはCPUへ割込要求を出し、これを受けたCP
Uからのアクセス信号を受けて動作するケースがほとん
どである。ここで、例えば送信側制御部とこれに従属し
て作動する受信側制御部との2つのCPUがあって、送
信側制御部からの指令を受けた受信側制御部が画像処理
LSIにアクセスする状況を考えると、画像処理LSI
は自身の動作継続に必要な画像制御データの転送を促す
ために、受信側制御部に割込要求を出し、他方では新た
な画像表示態様の処理を指令するために送信側制御部が
受信側制御部へ割込要求を出す。本発明では、態様コマ
ンドを受信側制御部に送信するために割込要求が出され
るわけである。その結果、受信側制御部には画像処理L
SIからの割込要求と送信側制御部からの割込要求とが
競合するケースが生ずる。この場合、送信側制御部から
の割込要求が無視されると、上位の画像表示処理を司る
態様コマンドの受信が途切れ、画像表示手段が不自然な
動作をして興趣をそがれる恐れが生ずる。したがって、
送信側制御部からの割込要求を、画像処理LSIからの
割込要求に優先させるために調停が必要となる。
【0027】一般の画像処理LSIには、上記のような
状況を想定して、割込処理のための調停回路が組み込ま
れていることがある。この場合、送信側制御部から受信
側制御部へ出される割込要求信号が画像処理LSIに組
込みの調停回路へも分配されるようにしておく。そし
て、調停回路はこれを受けて、受信側制御部での送信側
制御部から指令による割込処理が終了するまで、画像処
理LSI側からの受信側制御部への割込要求を一時待機
させるのである。
【0028】ところで、前記した遊技機の検定において
は、不正防止を未然に防ぐ等の目的で、遊技機の電気回
路基板は外部からの作動をなるべく追跡しやすくするた
めに、ICやLSIなどの集積回路類は機能が完全に明
確化されたものの使用が義務づけられている。しかしな
がら、上記のような方式は、画像処理LSIの内部に組
み込まれた調停回路が一種のブラックボックスとなり、
回路基板に不正改良等が行われた場合に、その発見が困
難になるほか、上記した検定に不合格となって新機種の
実用化に遅れを来たしたりする問題を生じうる。そこ
で、受信側制御部に送信側制御部からの第一割込信号と
画像処理LSIからの第二割込信号とが競合した場合
に、第一割込信号による処理が優先されるようこれを調
停する割込調停回路を、画像処理LSIとは別体に設け
ることで、上記のごとき調停回路のブラックボックス化
を回避することができるようになる。この場合、画像処
理LSIとして割込調停回路が設けられているものを使
用するのであれば、その割込調停回路は敢て使用せず、
別途外付けの割込調停回路を設ける形とする。
【0029】上記遊技機の表示装置は、好適には、前記
表示装置は前記可変表示部として、同じ表示装置の表示
画面上に区画形成される第1表示領域、第2表示領域及
び第3表示領域の3つの可変表示領域を少なくとも含
み、それら第1〜第3表示領域がある配置方向に沿って
この順序で配置されるとともに、前記第1〜第3表示領
域は、それぞれ前記配置方向とほぼ直交する向きに変動
方向が設定されており、前記表示制御手段は、それら第
1〜第3表示領域の少なくとも一部のものについて、前
記画像オブジェクトの回転移動を表す回転画像表示態様
により表示制御を行うものとすることができる。この場
合、前記表示制御手段は、前記第1〜第3表示領域の少
なくとも一部のものにおいて、前記図柄変動方向に複数
配列する図柄に対応する前記画像オブジェクトを、前記
図柄変動方向とほぼ平行な回転軸線周りにおいて一体的
に回転させる態様にて、複数の識別情報の回転画像表示
態様による表示制御を行うものである。なお、第1〜第
3表示領域は、それぞれ、変動方向において複数(2以
上あるいは3以上)の識別情報を同時に表示できる大き
さに形成してもよい。
【0030】上記の構成では、前記図柄変動方向に複数
列配列する識別情報に対応する前記画像オブジェクト
を、縦方向又は横方向に一体的に回転させ、複数の識別
情報を垂直又は水平のいずれかの方向に遊技者の視点か
ら見て螺旋状に変動させ、見せかけの螺旋運動を行うも
のである。複数の識別情報を一体的に仮想中心軸線周り
で時計方向又は反時計方向に回転させつつ、垂直方向の
上から下へ若しくは下から上へ、又は水平方向の左から
右へ若しくは右から左へ移動させる。
【0031】したがって、各識別情報が螺旋状に変動し
ているように遊技者に見えることになる。なお、回転移
動対象部である画像オブジェクトを一体的に回転させる
に際し、その仮想軸線を、縦方向又は横方向と直交する
方向の中点を通る中心線からいずれかへ偏心させ、この
仮想偏心軸線に基づいて回転させることにより、中心か
ら偏心した分、各識別情報の略螺旋状に変動する態様が
異なり、遊技者の視覚に別の角度からの表示が加わるこ
とになり、大いに興趣をかき立てることができるように
なる。また、一体的に回転させるに際して、複数の識別
情報の配列角度を同一とするだけでなく、複数の識別情
報の配列角度をそれぞれ変えることにより(例えば、縦
方向に一体的に配列される識別情報の回転画像表示態様
を45゜毎にずらすことにより)、遊技者に対して視認
される螺旋状態が変化し、新たな興趣を与えることにな
る。
【0032】また、上記遊技機の前記表示制御手段は、
可変表示部の図柄変動方向を、互いに交差する複数方向
の間で切り替える図柄変動方向切替制御手段を含むもの
とすることができる。例えば、その切替は、縦方向(垂
直方向)と横方向(水平方向)との間で行うことができ
る。この図柄変動方向切替制御手段により、遊技者の視
点から見て所定方向(例えば垂直あるいは水平)に略螺
旋状に変動する複数の識別情報の変動方向がランダムに
転換できるので、興趣をより一層高めることができる。
【0033】また、上記遊技機の表示制御手段は、第1
〜第3表示領域に対し、回転画像表示態様により表示制
御を行わせるものを選択する選択手段を含むものとする
ことができる。選択手段は、具体的には、前記各可変表
示領域の前記第1〜第3表示領域に対し、前記図柄変動
方向に配列された画像オブジェクトをその回転移動対象
部になされる所定の軸線周りにおいて回転させる回転表
示態様と、画像オブジェクトの回転を伴わない態様で変
動表示させる通常表示態様とを、第1〜第3表示領域毎
に選択するものとすることができる。この構成によれ
ば、例えば、左右両列の可変表示領域にある複数の識別
情報を通常状態の垂直方向に変動させ、中列の可変表示
領域にある複数の識別情報だけを垂直方向で、遊技者の
視点から見て略螺旋状に変動させた場合など、複数の識
別情報の多様な変動を可能とし、遊技者に興趣の高い遊
技を付与することになる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示す実施例を参照して説明する。ここでは遊技機と
して、いわゆるフィーバー機と呼ばれるタイプの第一種
パチンコ機(弾球遊技機)を例に取り、その構造を図1
〜図5を参照して説明する。
【0035】パチンコ機1の前面部は、本体枠2と、中
枠3と、前面枠4と、上皿部5と、下皿部6と、施錠装
置7とから構成されている。本体枠2は、木製の板状体
を略長方形の額縁状に組立て固着したものである。中枠
3は、全体がプラスチック製で、枠体部(図示略)と下
板部(図示略)とを有して本体枠2の内周側に嵌合し取
り付けられている。
【0036】ここで枠体部は、上端から下方へ略2/3
程度に略長方形の額縁状に形成され、上端部には、前面
枠4の枠飾りランプ用レンズ4bに対応して、左側に賞
球表示LED(図示略)及び賞球表示LED基板4d
(図6参照)が、右側にストップ表示LED(図示略)
及びストップ表示LED基板4f(図6参照)が配設さ
れている。
【0037】また、下板部は、下端から上方へ略1/3
程度を占め、左端には、上皿部5に形成されたスピーカ
面5aに対応すべく、遊技状態に応じた効果音その他の
音を発生させるスピーカ(図示略)が配設され、略中央
には、遊技球を発射する発射装置ユニット8(図5参
照)に上皿部5に貯留された遊技球を供給する供給装置
等(図示略)が設けられている。さらに、下方には下皿
部6が設けられ、右端中央には施錠装置7が設けられて
いる。
【0038】下皿部6は、灰皿や玉抜きレバー等を備え
て、パチンコ機1の内部から遊技球を排出するための排
出口6cが開設され、右端に発射ユニット8を操作する
発射ハンドル9が設けられている。また、この発射ハン
ドル9には、遊技者がタッチしていることを検出するタ
ッチスイッチ9aが装着され、その近傍には、発射停止
を一時的に指令する発射停止スイッチ9bが配置されて
いる。施錠装置7は、正面視すると鍵穴を備えた略長方
形状を呈し、前面枠4を閉鎖した場合に施錠するための
ものである。
【0039】前面枠4は、全体がプラスチック製であ
り、遊技盤10を前方から視認するべく、遊技盤10に
形成された遊技領域11の形状に対応して上側が略円弧
状を呈し、全体が略弾丸形状に開設された開口部4aを
有している。そして、その裏面には、開口部4aに応じ
てガラス板が嵌められた略長方形状のガラス枠(図示
略)が装着されている。また、この前面枠4は、パチン
コ機1の前面全体の2/3のサイズを占め、中枠3の左
端に軸着され開閉可能に形成されている。さらに、上端
部には、枠飾りランプ用レンズ4bが設けられ、このレ
ンズ4b内部には、開口部40上端の円弧部分に沿っ
て、枠飾りランプ基板4g(図6参照)及び複数個の遊
技効果ランプ(図示略)が配設されている。
【0040】上皿部5は、前面枠4の下側で、中枠3の
左端に軸着され開閉可能に形成されている。皿外縁部5
dには、玉抜きボタンや遊技球の貸出・返却ボタン等が
配設されている。またパチンコ機1の内部から遊技球を
排出するための排出口5cが開設されている。左端に
は、複数の長孔を有するスピーカ面5aが形成され、そ
の裏面には、音量スイッチ基板12(図6参照)が設け
られている。パチンコ機1の左端側には、プリペイドカ
ードユニット13が装着されている。
【0041】次に、本実施例の遊技盤10の表面構造を
図2を参照して説明する。遊技盤10は、略長方形の木
製の板状体であって、後述する裏機構盤100(図5参
照)により保持され、その表面に設けられた外レール1
4と内レール15とにより略円形状に形成される遊技領
域11内に、特別図柄表示装置16と、第1種始動口
(普通電動役物)17と、変動入賞装置18と、左上入
賞口19、右上入賞口20、左下入賞口21、右下入賞
口22と、多数の障害釘23と、一対のランプ風車2
4、25や一対の風車26、27等が配設されて、構成
されている。
【0042】特別図柄表示装置16は、遊技領域11の
略中央部に配置され、センター役物28と、液晶表示盤
29とを備えている。ここで、液晶表示盤29は、複数
種類の識別情報としての特別図柄(図示略)等を変動表
示するもので、その映像画面は略長方形状を呈してい
る。また、この液晶表示盤29は、遊技球が第1種始動
口(普通電動役物)17に入球することにより、その映
像画面に表示される各特別図柄をそれぞれ変動させて停
止表示させるものである。そして、例えば、図柄が少な
くとも横一列又は斜め一列で「7、7、7」の3桁同一
図柄で揃って停止表示すると、変動入賞装置18に配設
された後述する大入賞装置30が開放される。また、セ
ンター役物28は、液晶表示盤29の前面周辺部に額縁
状に突設して装着され、普通図柄表示装置31と、翼状
部32、33とステージ34とを備えている。
【0043】普通図柄表示装置31は、センター役物2
8上部中央に配置され、7セグメント表示器31aと、
普通図柄保留表示LED31bとを有している。また、
この普通図柄表示装置31の両側にはそれぞれ、略翼状
に延びた翼状部32、33が配設されている。さらに、
その下側には、4個の丸形の緑色LEDで構成され、横
一列状に特別図柄保留表示LED35が設けられてい
る。これは、第1種始動口(普通電動役物)17に入球
した遊技球の数を4個まで保留し、入球毎に順次点灯し
左へシフト表示するものである。そして、液晶表示盤2
9で次の特別図柄の変動が開始するたびに、未始動回数
が消化され、1個の特別図柄保留表示LED35は消灯
される。
【0044】7セグメント表示器31aは、1〜9の奇
数数字を変動表示させるもので、後述する左右の普通図
柄作動通過口36、37のいずれかを遊技球が通過する
ことにより、変動して所定時間経過後に1種類の奇数数
字が停止表示される。そして、例えば「7」で停止表示
すると、第1種始動口(普通電動役物)17が所定時間
(例えば、0.5秒)開放される。
【0045】普通図柄保留表示LED31bは、4個の
丸形の赤色LEDで構成され、7セグメント表示器31
aの両側に2個ずつに分けて配置されている。これは、
左右の普通図柄作動通過口36、37を通過した遊技球
の数を4個まで保留とし、通過毎に順次点灯しシフト表
示するものである。次の7セグメント表示器31aの変
動表示が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個
の普通図柄保留表示LED31bは消灯される。
【0046】翼状部32、33は、上述したように、セ
ンター役物28上部から側部にかけて中空状に形成さ
れ、上部内部には、複数個の遊技効果ランプ38(図3
参照)が配設されている。また、各外側部上端には、遊
技球の普通図柄作動通過口36、37がそれぞれ左右両
側に設けられ、各内側部下端には、遊技球の通過口出口
(図示略)がそれぞれ設けられて、これらの通過口3
6、37と通過口出口間には、それぞれ図示しない通過
筒部が設けられている。そして、各通過口36、37か
ら入った遊技球は、内部に配設された左、右普通図柄作
動通過口通過検知スイッチ36s、37s(図4参照)
を通過し、各通過筒部を通過して各通過口出口から飛び
出し、ステージ34上を転動する。ステージ34はセン
ター役物28下部に配置され、各通過口出口からの遊技
球を中央寄りに集めつつ、さらに、遊技盤10面上を流
下させるべく、一部傾斜状に形成されている。なお、遊
技球の普通図柄作動通過口通過検知スイッチ36s、3
7sのいずれかの通過により、普通図柄表示装置31に
おける7セグメント表示器31aが変動表示する。
【0047】第1種始動口(普通電動役物)17は、特
別図柄表示装置16におけるセンター役物28に有する
ステージ34の中央直下に配設され、いわゆるチューリ
ップ式で左右に一対の翼片部が開閉するべく形成されて
いる。内部には、遊技球の通過を検知する第1種始動口
(普通電動役物)入賞検知スイッチ17s(図4参照)
が備えられている。この一対の翼片部が左右に開くと、
遊技球の入球可能な開放状態となり、一対の翼片部が閉
じると、遊技球の入球困難な閉鎖状態となる。
【0048】変動入賞装置18は、上記第1種始動口
(普通電動役物)17の下方に配設され、前面側が略逆
台形状に形成された基板41に、大入賞装置30と、左
入球口42と右入球口43とを備えている。ここで、大
入賞装置30は、略中央に形成され、帯状に開口された
大入賞口44と、この大入賞口44を開放・閉鎖する開
閉板39と、この開閉板39を開閉するための大入賞口
ソレノイド45(図4参照)と、連動杆(図示略)と、
特定領域開閉シャッター(図示略)と、この特定領域開
閉シャッターを作動させるための開閉シャッターソレノ
イド40と、特定領域(図示略)と、特定領域外領域
(図示略)とから構成されている。
【0049】また、左入球口42は、大入賞装置30の
左斜め上方に配設されて、内部に左入球口通過検知スイ
ッチ42s(図4参照)が設けられている。さらに、右
入球口43は、大入賞装置30の右斜め上方に配設され
て、内部に右入球口通過検知スイッチ43s(図4参
照)が設けられている。アウト口46は、変動入賞装置
18における大入賞装置30の中央直下に配設されてい
る。バック球防止部材47は、アウト口46の下部に設
けられ、遊技領域11に到達せず戻ってきた遊技球が再
び発射位置に戻ることを防止するものである。ファール
球防止部材48は、内レール15の先端部に取り付けら
れ、返しゴム49は、ファール球防止部材48の位置と
は略正反対側の、遊技盤10の右半分側の位置であっ
て、外レール14に沿って嵌合状に取り付けられてい
る。
【0050】一対のランプ風車24、25はそれぞれ、
特別図柄表示装置16から左右斜め上方に配設されてい
る。左上入賞口19及び右上入賞口20はそれぞれ、特
別図柄表示装置16から左右両側方に配設されている。
左下入賞口21及び右下入賞口22はそれぞれ、特別図
柄表示装置16から左右斜め下方に配設されている。
【0051】一対の風車26、27はそれぞれ、特別図
柄表示装置16から左右両側方であって、特別図柄表示
装置16と左上入賞口19又は右上入賞口20間に配設
されている。一対のサイドランプ50、51はそれぞ
れ、遊技領域11の左右両端部において、縦帯状で相対
称状に配設されている。なお、多数の障害釘23は、以
上説明した各装置との位置バランスを考慮して、遊技領
域11にパチンコ遊技に適するべく、配設されている。
【0052】次に、本実施例の遊技盤10上に位置する
各種LED、ランプと、これらの基板について図3を参
照して説明する。遊技盤10における遊技領域11に
は、センター役物28に備える普通図柄表示装置31
に、4個の丸形の普通図柄保留表示LED31b用の略
長方形状の基板31fが配設されている。また、この基
板31fの下側であって、左右の翼状部32、33周辺
に、4個の丸形の特別図柄保留表示LED35及び4個
の遊技効果ランプ38兼用の基板35fが配設されてい
る。また、一対のランプ風車24、25の位置には、2
個の丸形の遊技効果ランプ24r、25rを各ランプ風
車軸の両側にそれぞれ備えた略円形状の基板24f、2
5fが配設されている。また、一対のサイドランプ5
0、51の位置には、3個の丸形の遊技効果ランプ50
r、51rを縦列にそれぞれ備えた略縦帯状のサイドラ
ンプ基板50f、51fが配設されている。
【0053】また、左上入賞口19の位置には、1個の
丸形の遊技効果ランプ19rを略中心に備えた略V字状
の左上入賞口基板19fが、右上入賞口20の位置に
は、1個の丸形の遊技効果ランプ20rを略中心に備え
た略V字状の右上入賞口基板20fが、それぞれ配設さ
れている。また、左下入賞口21の位置には、1個の丸
形の遊技効果ランプ21rを略中心に備えた略U字状の
左下入賞口基板21fが、右下入賞口22の位置には、
1個の丸形の遊技効果ランプ22rを略中心に備えた略
U字状の右下入賞口基板22fが、それぞれ配設されて
いる。さらに、第1種始動口(普通電動役物)17の位
置には、2個の丸形の遊技効果ランプ17rを並列に備
えた略コ字状の第1種始動口(普通電動役物)基板17
fが配設されている。
【0054】次に、本実施例の遊技盤10の裏面側の遊
技球経路及びスイッチ等の配設について図4を参照して
説明する。遊技盤10の中央部には、略横楕円形状のセ
ンター役物取付用貫設孔28hが設けられ、このセンタ
ー役物取付貫設孔28hの左右斜め上側には、円形状の
ランプ風車取付用貫設孔24h、25hが、左右側方に
は、略だるま形状の左上入賞口取付用貫設孔19h及び
右上入賞口取付用貫設孔20hが、左右斜め下側には、
略楕円形状の左下入賞口取付用貫設孔21h及び右下入
賞口取付用貫設孔22hが、中央直下には、略逆円錐台
形状の第1種始動口取付用貫設孔17hが、それぞれ設
けられている。また、左上入賞口取付用貫設孔19h及
び右上入賞口取付用貫設孔20hのそれぞれの外側に
は、縦長孔状のサイドランプ取付用貫設孔50h、51
hが設けられている。さらに、第1種始動口取付用貫設
孔17hの下側には、略逆台形状の変動入賞装置取付用
貫設孔18hが設けられている。
【0055】また、第1種始動口(普通電動役物)17
の裏側には、第1種始動口(普通電動役物)ソレノイド
52が配設され、その内部には、上述したように、第1
種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17sが配
設されている。左、右普通図柄作動通過口36、37の
内部には、上述したように、普通図柄作動通過口通過検
知スイッチ36s、37sがそれぞれ配設されている。
さらに、変動入賞装置18に形成された大入賞装置30
には、左右に分かれて、開閉板39を開閉するための大
入賞口ソレノイド45と、特定領域開閉シャッターを作
動させるための開閉シャッターソレノイド40とがそれ
ぞれ配設され、大入賞口44の左右端側の特定領域外領
域内、特定領域内にもそれぞれ、カウント通過検知スイ
ッチ53とカウント検知及び特定領域通過検知スイッチ
54とが配設されている。なお、上述したように、左入
球口42及び右入球口43の内部にもそれぞれ、左入球
口通過検知スイッチ42s、右入球口通過検知スイッチ
43sが配設されている。
【0056】さらに、遊技盤10の裏面側には、後述す
る機構盤100において、左上入賞口19、左下入賞口
21、第1種始動口(普通電動役物)17及び左入球口
42を接続した左セーフ球集合樋55と、右上入賞口2
0、右下入賞口22及び右入球口43を接続した右セー
フ球集合樋56とが接続されている。続いてその下流側
に、左セーフ球集合樋55及び右セーフ球集合樋56の
下端がそれぞれ臨み、漏斗状に形成されているセーフ球
大集合樋57が設けられている。また、アウト口46の
裏側から漏斗状にアウト球集合樋58が配設されてい
る。セーフ球大集合樋57の下流端には、ユニット化さ
れた入賞球排出装置59が配置されている。この入賞球
排出装置59には、少なくとも入賞球排出ソレノイド6
0、入賞球検知レバー61及び入賞球検知スイッチ62
が配設されている。
【0057】次に、本実施例のパチンコ機1の裏面構造
について図5を参照して説明する。前面枠4は中枠3に
あって、前面枠4の上下端の位置に設けられた一対のヒ
ンジ101により、開閉可能に支持されている。機構盤
102は中枠3にあって機構盤102の上下端の位置に
設けられた一対のヒンジ103により、開閉可能に支持
されている。遊技盤10は中枠3の表面側に着脱可能に
取り付けられている。上端側にあるヒンジ101の配設
位置からみて左側には、タンク球切れ検知スイッチ10
4をタンク底部に備えた賞球タンク105と、この賞球
タンク105に接続されるタンクレール106とが取り
付けられている。また、タンクレール106の右側に
は、球抜きレバー107が設けられ、その下流側には、
補給球切れ検知スイッチ108が、さらに、その下流側
には、賞球払出装置109が配設されている。
【0058】続いて、遊技球の振り分け部110が賞球
払出装置109の下流側に設けられている。タンクレー
ル106の下流側には、特別図柄表示装置16における
液晶表示盤29を格納した蓋付きの裏ケース111が、
この裏ケース111の下側には、後述する主制御部14
0(図6参照)である主制御基板を格納した主制御基板
ケース112がそれぞれ設けられている。主制御基板ケ
ース112の左側には、発射装置制御基板(図示略)を
格納した発射装置制御基板ケース113、タッチ感度調
整つまみ114、球飛び強弱調整つまみ115及び発射
制御集合中継基板116が設けられている。機構盤10
2の左下方部には、上述した発射装置ユニット8が、同
じく右下方部には、補給球詰まり、下皿部満タン、主電
源電圧異常、発射停止、主制御基板通信異常、賞球モー
タ異常などを7セグメントLEDで表示する枠状態表示
器117を備えた枠制御部150(図6参照)である枠
制御基板を格納した枠制御基板ケース118が設けられ
ている。
【0059】一方、機構盤102の右上端部には、ヒュ
ーズボックス119、電源スイッチ120、電源ターミ
ナル基板121及び大当り、発射装置制御、球切れ、扉
開放、賞球、球貸し用等の遊技機枠用外部接続端子を備
えた端子基板122が設けられている。また、外部から
の電力の供給を受けるための電源ケーブル123も端子
基板122の下側に配設されている。枠制御基板を格納
した枠制御基板ケース118からは接続ケーブル124
が上方へ延出し、電源ケーブル125を備えたプリペイ
ドカードユニット13に接続されている。また、機構盤
102の略中央下端部には、下皿部用球通路部材126
が設けられている。
【0060】次に、本実施例のパチンコ機1の電子制御
装置130について、図6〜図11を参照して説明す
る。まず、電子制御装置130は、主制御部140と、
枠制御部150と、主制御部140と通信を行う特別図
柄制御部160とを含んで構成されている。主制御部1
40は、CPU141と、RAM142と、ROM14
3と、入出力ポート144とをバス145により相互に
接続したものである。そして、CPU141はROM1
43に格納された制御プログラム143aにより、RA
M142をワークエリアとしてパチンコ機1全体を制御
する。また、主制御部140は、特別図柄制御部160
とともに、表示態様制御を行う。しかも、ROM143
に記憶された当否判定プログラム143bにより、CP
U141が主体となって当否判断制御を行う。
【0061】中継基板200には、タッチスイッチ9
a、発射停止スイッチ9b、右普通図柄作動通過口通過
検知スイッチ37s、左普通図柄作動通過口通過検知ス
イッチ36s、カウント検知スイッチ53、カウント検
知及び特定領域通過検知スイッチ54、ヴォリュームス
イッチ202、左入球口通過検知スイッチ42s、右入
球口通過検知スイッチ43s、タンク球切れ検知スイッ
チ104及び補給球切れ検知スイッチ108等が接続さ
れ、中継基板200の出力端子は、入出力ポート144
と接続されている。また、第1種始動口(普通電動役
物)入賞検知スイッチ17s及び入賞球検知スイッチ6
2も、入出力ポート144に接続されている。
【0062】枠制御部150は、主制御部140と同様
の演算回路を含んで構成され(詳細は省略)、その入力
端子が入出力ポート144と接続されるとともに、出力
端子には、枠飾りランプ基板4g、各種ランプ基板17
f、20f、21f、22f、24f、25f、50
f、51f、各種LED基板4d、4f、35f、音量
スイッチ基板12、普通図柄表示装置基板31f、各種
ソレノイド45、52等、入賞球排出ソレノイド60、
サウンドジェネレーター203、賞球払出装置109、
発射装置制御基板201等が接続されている。さらに、
入出力ポート144には、電源ターミナル基板121及
び特別図柄制御部160が接続されている。また、主制
御部140から枠制御部150へは、一方向形式でデー
タが伝送される。
【0063】次に、賞球動作は、以下の順序で実行され
る。まず、主制御部140は、遊技球がカウント検知ス
イッチ53又はカウント検知及び特定領域通過検知スイ
ッチ54を通過したら、15個賞球回数を1インクリメ
ントし、第1種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッ
チ17sを通過したら、6個賞球回数を1インクリメン
トする。次いで、入賞球検知スイッチ62は、入賞球検
知信号を主制御部140に送信する。そして、主制御部
140は、入賞球検知スイッチ62からの入賞球検知信
号を受け取ると、枠制御部150に対して賞球個数デー
タを送信する。
【0064】すなわち、15個賞球個数が0でなければ
15個の賞球個数データが、6個賞球個数が0でなけれ
ば6個の賞球個数データがそれぞれ伝送される。それ以
外の場合、例えば、左右入球口42、43の通過検知ス
イッチ42s、43sの通過を検知した場合などにおい
ては、10個の賞球個数データが送られる。賞球個数デ
ータの送信は、入賞球検知信号がOFFされるまで繰り
返される。続いて、枠制御部150は、入賞球検知スイ
ッチ62からの入賞球検知信号と主制御部140からの
賞球個数データとを受け取り、賞球払出信号の送信によ
り賞球払出装置109を作動させる。また、枠制御部1
50は、入賞球排出ソレノイド60を消・励磁させて
(入賞球1個を排出する)、入賞球検知信号をOFFさ
せる。
【0065】次に、本発明の特別図柄制御部160の電
気的構成について図7を参照して説明する。特別図柄制
御部160は、CPU161(受信側CPU、画像表示
制御手段)と、RAM162と、ROM163(表示制
御プログラムモジュール記憶手段)と、コマンドインタ
ーフェース部164と、画像処理LSI部303と、こ
れらを相互に接続するバス166と、画像処理LSI部
303が使用するCG−ROM/RAM部170と、画
像処理LSI部303からの信号を特別図柄表示装置1
6に出力する液晶インターフェース部(表示インターフ
ェース)307等から構成されている。ROM163に
は、CPU161による画像表示制御処理の全体の流れ
を司る上位制御プログラム211と、前述の各コマンド
データに対応する要素モジュール212とが格納されて
いる。なお、画像データはROM部431内に、特別図
柄表示装置16における液晶表示盤29(図2参照)に
表示する特別図柄の画像データ、通常時にその特別図柄
の背景として表示する通常背景画像の画像データ、リー
チ時にその特別図柄の背景として表示するリーチ背景画
像等の圧縮画像データ213の形で記憶されている。特
別図柄の各画像データは、図柄番号と対応づけた形で記
憶されている。
【0066】主制御部140と特別図柄制御部160と
は、バス169で接続され、主制御部140から特別図
柄制御部160への一方向形式でのデータ通信が行われ
ている。このバス169は、例えば、8本のデータバス
と16本のアドレスバスとを有している。主制御部14
0は、上述の各種検知スイッチの出力に基づいて遊技状
態を判断し、また、その遊技状態に基づいて当否判定を
行うとともに、判定内容に応じて対応する図柄表示態様
で画像表示制御を行うためのデータを作成し、特別図柄
制御部160へ送信する。
【0067】また、主制御部140は、第1種始動口
(普通電動役物)入賞検知スイッチ17s、カウント検
知スイッチ53、カウント検知及び特定領域通過検知ス
イッチ54等の検知結果や、特別図柄当否判定乱数の取
得値などを使用して、遊技が行われていない客待ちの状
態、遊技は行われているが始動入賞がない状態(変動準
備状態)、始動入賞があった状態、及び、特別遊技状態
などが判断される。また、始動入賞が検知されると乱数
値に基づいて当否判定が行われ、その判定結果に基づい
て特別図柄の変動、又は確定などの表示態様制御のため
のデータが作成される。なお、枠飾りランプ基板4g等
の各種ランプやサウンドジェネレーター203は、主制
御部140からの指示を受けた枠制御部150により、
特別図柄制御部160の制御による特別図柄の変動・停
止表示態様、リーチ発生の有無、リーチ表示態様(全回
転、コマ送り、逆進、図柄の拡大・縮小など)、特別遊
技態様、及び、遊技モード(確率変動、時短など)等に
応じてその態様は制御される。
【0068】次に、主制御部140と特別図柄制御部1
60とにより実行される各種ジョブのうち、主要なジョ
ブについて以下に説明する。まず、主制御部140によ
り実行されるメインジョブについて図8を参照して説明
する。これは、主制御部140のROM143に格納さ
れたプログラムに基づき、CPU141により実行され
るものである。すなわち、スタックポインタをRAM1
42の所定のアドレスに設定した後(S10)、初期化
終了の判定が行われる(S20)。初期化が終了してい
れば(S20:YES)、LEDジョブ(S30)から
スイッチジョブ(S70)までのジョブが実行される。
また、初期化が終了していなければ(S20:NO)、
初期化ジョブ(S190)が実行される。
【0069】LEDジョブ(S30)においては、普通
図柄及び普通図柄未始動回数の表示態様データや、特別
図柄未始動回数の表示態様データなどが出力される。等
速乱数ジョブ(S40)では、RAM142の特別図柄
当否判定乱数メモリや汎用カウントメモリ(図示略)な
どが更新される。非等速乱数ジョブ(S50)では、外
れ普通図柄乱数メモリ(図示略)が更新される。なお、
汎用カウントメモリ(図示略)は、ユーザーリセット毎
の「0」〜「255」の値の作成や、コマンドジョブ、
飾りジョブの実行などに使用される。また、音楽作成ジ
ョブ(S60)では、音楽や音声に関するデータの作成
が行われ、スイッチジョブ(S70)では、各種検知ス
イッチの読み込みが行われる。すなわち、発射停止検知
信号、タッチ検知信号、ヴォリューム検知信号、カウン
ト検知信号、特定領域通過検知信号、普通図柄作動通過
口通過検知信号、左右入球口通過検知信号などの各種信
号が中継基板200を介して主制御部140に取り込ま
れ、また、第1種始動口(普通電動役物)入賞検知スイ
ッチ17sから第1種始動口入賞検知信号が、入賞球検
知スイッチ62から入賞球検知信号がそれぞれ取り込ま
れる。
【0070】さらに、カウント検知スイッチ53又はカ
ウント検知及び特定領域通過検知スイッチ54に異常が
あるか否かが判定され(S80)、異常がなければ(S
80:YES)、特別図柄メインジョブ(S90)から
音声ジョブ(S110)までのジョブが実行される。ま
た、異常(球詰まりや断線など)があれば(S80:N
O)、エラージョブ(S130)が実行される。
【0071】特別図柄メインジョブ(S90)において
は、主制御部140と特別図柄制御部160とが協調し
て動作するために必要なデータに関するジョブが実行さ
れる。このジョブについては後述する。また、普通図柄
メインジョブ(S100)では、普通図柄及び普通図柄
未始動回数の表示態様データの作成が行われる。音声ジ
ョブ(S110)では、遊技状態に応じた音声のデータ
が出力される。
【0072】この後、再び、カウント検知スイッチ53
又はカウント検知及び特定領域通過検知スイッチ54に
異常があるか否かが判定され(S120)、異常がなけ
れば(S120:YES)、各フラグ状態がバックアッ
プメモリにセットされ(S140)、賞球信号ジョブ
(S150)、情報信号ジョブ(S160)、コマンド
ジョブ(S170)、及び残余時間ジョブ(S180)
が実行される。各種スイッチに異常がある場合には(S
120:NO)、エラージョブ(S130)が実行され
る。
【0073】賞球信号ジョブ(S150)においては、
賞球払出しに関するデータの作成や出力が行われ、情報
信号ジョブ(S160)では、他の制御部への情報出力
に必要なデータの作成が行われる。さらに、コマンドジ
ョブ(S170)では、特別図柄管理のためのコマンド
の入出力が行われ、残余時間ジョブ(S180)では、
非等速乱数の呼出しや、汎用乱数メモリ(図示略)の更
新が行われる。
【0074】次に、上記メインジョブの一連の流れの中
で実行される、始動入賞時の当否判定についての当否判
定ジョブと、それに伴う特別図柄の表示態様を決定する
特別図柄メインジョブに関して以下に説明する。なお、
これらのジョブで使用する各種メモリは、図6に示すR
AM142に格納され、代表的なもの(142a〜14
2k)を図10に示す。
【0075】まず、当否判定ジョブの概略の流れを図9
を参照して説明する。S200において始動入賞があっ
たか否かを確認し、YESであれば、S210において
特別図柄保留数メモリ142b(図10参照)に記憶さ
れている保留数(未始動回数)を1インクリメントす
る。この保留数(未始動回数)が一定値(本実施例では
「4」)を超えていれば、その始動入賞は無効となり、
S250へスキップする。また、一定値内の保留数(未
始動回数)であれば、S230において、特別図柄当否
判定乱数(以下、判定乱数ともいう)を発生させ(プロ
グラムを発生させても、所定の乱数発生回路を用いても
いずれでもよい)、読み込んだ判定乱数値を、S240
において、特別図柄当否判定乱数メモリ142a(図1
0参照:以下、判定乱数メモリともいう)に記憶する。
このメモリは、読み込んだ判定乱数値を始動入賞の時系
列にシフトメモリ形式で記憶している。
【0076】次に、S250において、判定乱数メモリ
142a(図10参照)から記憶している最も古い先頭
の判定乱数値を読み出す。そして、S260において、
大当り番号メモリ142g(図10参照)から大当り番
号を読み出し、S270において、上記判定乱数値との
比較を行い、両者が一致していれば大当り判定となり、
一致していなければ外れ判定となる。大当り判定の場合
には、S280に進み、大当り図柄決定乱数を発生さ
せ、これを読み込んでその決定乱数値を大当り図柄決定
乱数メモリ142c(図10参照)に記憶する。また、
「大当り」という判定結果(本実施例では「1」)を判
定結果メモリ142i(図10参照)に記憶する。この
大当り図柄決定乱数値で指定される特別図柄は、特別図
柄画像データが記憶されている圧縮画像データ213
(図7参照)に基づいて、液晶表示盤29(図2参照)
に、変動表示状態を経た後、定められた配列態様で表示
される(例えば、横一列又は斜め一列の「7、7、7」
の3桁同一図柄の配列態様)。
【0077】一方、外れ判定となった場合は、S270
からS310に進み、外れリーチジョブを行うかどうか
を乱数により決定する。すなわち、S310において、
リーチジョブ決定乱数を発生させ、これを読み込み、他
方、S320において、リーチ番号メモリ142h(図
10参照)に記憶されているリーチ番号を読み出す。S
330において、両者が一致していれば外れリーチジョ
ブに、一致していなければ通常外れジョブとなる。
【0078】外れリーチジョブの場合は、S340へ進
み、少なくとも横一列又は斜め一列の揃えるべき2つの
特別図柄を、大当り図柄決定乱数(別途乱数を発生させ
るようにしてもよい)を使用して決定する(S340、
S350)。また、S360において、外れ中図柄を乱
数により同様に決定し、S370において決定した乱数
値を外れ中図柄番号メモリ142f(図10参照)に記
憶する。また、S380において、「外れリーチ」とい
う判定結果(本実施例では「2」)を判定結果メモリ1
42i(図10参照)に記憶する。一方、通常外れジョ
ブの場合は、S390に進み、各特別図柄をそれぞれ乱
数により決定し、決定した各乱数値をそれぞれ対応する
外れ番号メモリに記憶する(S390〜S440)。ま
た、S450において、「通常外れ」という判定結果
(本実施例では「3」)を判定結果メモリ142i(図
10参照)に記憶する。
【0079】次に、特別図柄メインジョブの概略の流れ
を図11を参照して説明する。まず、S500におい
て、特別図柄表示装置16における液晶表示盤29(図
2参照)上で各特別図柄の変動表示を開始させる。例え
ば、左図柄(後述する第1表示領域63の図柄)及び右
図柄(後述する第3表示領域65の図柄)を上から下
へ、中図柄(後述する第2表示領域64の図柄)を下か
ら上へスクロール変動させる。この変動の態様に本発明
の特徴が存するのであるが、これについては後に詳述す
る。
【0080】次いで、S510において、判定結果メモ
リ142i(図10参照)から図9で得られた各入賞に
対する判定結果を読み出す。具体的には、大当り判定
(「1」)の場合は(S520:YES)、S600に
進み、大当り番号を大当り番号メモリ142g(図10
参照)から読み出し、リーチジョブ(S601)を経
て、図柄確定ジョブ(S602)で各特別図柄を、例え
ば、左図柄、右図柄、中図柄の順序で少なくとも横一列
又は斜め一列を同一図柄に揃えて停止表示させ確定させ
る。一方、外れリーチ判定(「2」)の場合は(S53
0:YES)、S590に進み、大当り番号(少なくと
も揃えるべき2つの特別図柄、例えば、左図柄番号と右
図柄番号)と、外れ中図柄番号とを各メモリ142c、
142f(図10参照)から読み出し、リーチジョブ
(S591)を経て、図柄確定ジョブ(S592)で各
特別図柄を、例えば、左図柄、右図柄、中図柄の順序
で、少なくとも横一列又は斜め一列を左図柄及び右図柄
は同一図柄に揃え、中図柄は他の図柄とは異なる図柄で
停止表示させ確定させる。また、通常外れ判定
(「3」)の場合は(S540:YES)、S550に
進み、外れ各図柄番号を外れ番号メモリ142d、14
2e、142f(図10参照)からそれぞれ読み出し、
S560〜S580に進んで、各特別図柄を(例えば、
横一列又は斜め一列の左図柄、右図柄及び中図柄)、相
互にずれたタイミングで停止表示させ確定させる。
【0081】次に、表示装置に表示される特別図柄の変
動の各種態様について説明する。図12、図13には、
センター役物28の開口部に配置された表示装置が示さ
れている。この表示装置としては、上述したように、略
長方形状の液晶表示盤29が配設され、この液晶表示盤
29は、識別情報としての複数の特別図柄を所定の方向
に次々と変動させながら表示した後、それら複数の特別
図柄を停止表示する複数の可変表示領域を備えている。
この可変表示領域には、垂直方向(縦方向あるいは列方
向)並びに水平方向(横方向あるいは行方向)に、それ
ぞれ3つの特別図柄が配置されており、全部で9つの特
別図柄が3列×3行のマトリックス状に配置されてい
る。
【0082】すなわち、図14に示す液晶表示盤29か
らも明らかなように、この可変表示領域には、第1表示
領域63、第2表示領域64及び第3表示領域65の3
つの可変表示領域を少なくとも含み、それら第1〜第3
表示領域63〜65がある配置方向に沿ってこの順序で
配置されるとともに、第1〜第3表示領域63〜65
は、それぞれ前記配置方向と直交する向きに図柄変動方
向が設定されて、その向きに複数の図柄を配列表示可能
に構成されている。具体的には、これら第1〜第3表示
領域63〜65は、それぞれ縦方向(すなわち、図柄変
動方向である)に複数の特別図柄(具体的には、確定時
に3図柄、変動時には瞬間的に4図柄)が配列・表示で
きるように形成されている。
【0083】図14には、縦方向に配置された第1〜第
3表示領域63〜65において、この配置方向と同一向
き(垂直方向)に、遊技者の視点から見て複数の特別図
柄が反時計回りに回転しながら変動し(螺旋状に変
動)、停止表示される態様が示されている。ここでは、
平面的又は立体的にデザインされた画像オブジェクト
を、図柄変動方向とほぼ平行な(表示画面に対するY軸
方向)回転軸線周りにおいて回転移動させた場合に視認
される画素平面への投影画像の動きとして特別図柄の変
動態様がデザインされている。具体的には、上下に変動
する画像オブジェクトがその変動方向と平行な軸線周り
に回転しながら、前記表示装置の第1〜第3表示領域6
3〜65において上昇又は下降するので、見かけ上、画
像オブジェクトは螺旋状の動きを呈することになるので
ある。この実施例では、左右の両列である第1表示領域
63と第3表示領域65の複数の特別図柄は、垂直方向
に上から下に、また中列である第2表示領域64の複数
の特別図柄は、垂直方向に下から上に向かって反時計回
りに螺旋状に垂直方向へ変動するように視認される。
【0084】上記のように回転する画像オブジェクト
は、例えば以下のように回転変換を用いて数学的に表現
することが可能である。例えば、立体的な画像オブジェ
クト画像の幾何学的重心位置に原点を定め、その配置空
間すなわちグラフィック座標空間における画像オブジェ
クト内の任意の点Aの座標を(x,y,z)として、y
軸を回転軸線及び図柄変動方向に定める。そして、y軸
周りに角度θy回転したときの回転後の点Aの座標を
(X,Y,Z)とすれば、(x,y,z)と(X,Y,
Z)との関係式は下記により表すことができる。
【0085】
【0086】例えば、x−y平面を画素平面(すなわ
ち、投影平面)とすれば、z軸方向が視認方向であり、
点Aの画素平面x−yへの投影の座標は、 (X,Y,0)=(xcosθy,y,0) にて表すことができる。また、この回転の間に、y軸方
向にΔyだけ図柄が平行移動により変動した場合は、 (X,Y,0)=(xcosθy,y+Δy,0) となる。なお、上記式を行列表現すれば以下の式に
なる。
【0087】
【数1】
【0088】従って、上記式の変換行列は以下の式
にて表すことができる [X Y Z]=[x y z]Try
【0089】一方、図15には、横方向に、遊技者の視
点から見て複数の特別図柄が反時計回りに回転しながら
変動し(螺旋状に変動)、停止表示される態様が示され
ている。すなわち、特別図柄の画像オブジェクトの動き
を、前記表示装置の画素平面とほぼ平行な(表示画面に
対するX軸方向)回転軸線周りにおいて回転移動させる
こともできる。この場合、図柄の変動方向が水平方向
(横方向)であるので、その水平方向に回転軸線の方向
も設定されることになり、前記表示装置の横方向の第4
〜第6表示領域66〜68において、画像オブジェクト
は図柄変動方向に対して回転しながら移動する。このと
き、変動方向が水平方向であるので、特別図柄は第4〜
第6表示領域66〜68内を変動方向の水平方向と同方
向の軸線周りに回転するので、遊技者にとっては特別図
柄が螺旋状に水平方向へ変動するように視認される。こ
の場合、上下の両行である第4表示領域66と第6表示
領域68の複数の特別図柄は、水平方向に左から右に、
また中行である第5表示領域67の複数の特別図柄は、
水平方向に右から左に向かって反時計回りに螺旋状に変
動するように視認される。
【0090】この場合、回転する画像オブジェクトは、
以下のように回転変換を用いて数学的に表現することが
可能である。ここでも立体的な画像オブジェクト画像の
幾何学的重心位置に原点を定め、その配置空間、すなわ
ちグラフィック座標空間における画像オブジェクト内の
任意の点Aの座標を(x,y,z)として、x軸を回転
軸線及び図柄変動方向に定める。そして、x軸周りに角
度θx回転したときの回転後の点Aの座標を(X,Y,
Z)とすれば、(x,y,z)と(X,Y,Z)との関
係式は下記により表すことができる。
【0091】
【0092】ここでもy−z平面を画素平面(すなわ
ち、投影平面)とすれば、z軸方向が視認方向であり、
点Aの画素平面への投影の座標は、 (X,Y,0)=(x,ycosθx+zsinθx,
0) にて表すことができる。また、この回転の間に、x軸方
向にΔxだけ図柄が平行移動により変動した場合は、 (X,Y,0)=(x+Δx,ycosθx+zsin
θx,0) となる。なお、上記式を行列表現すれば以下の式に
なる。
【0093】
【数2】
【0094】従って、上記式の変換行列は以下の式
にて表すことができる [X Y Z]=[x y z]Try
【0095】いずれにしろ、図34に示すように、特別
図柄は上記のような数学的原理に基づき、3次元のグラ
フィック座標空間240内に特別図柄の画像オブジェク
ト241を配置し、このグラフィク座標空間240内に
設定されている画素平面(x−y平面)242上に、画
像オブジェクト241を投影したときの投影図形として
画像表現されることになる。この場合、内部処理として
は、3次元グラフィックデータ(例えば、3次元形状の
輪郭をベクトル表現したベクトルデータの組で表すこと
ができる)に、画像オブジェクト241の各回転角度及
び変動位置毎に、上記のような回転及び投影変換の演算
を施して、投影画像のデータをリアルタイムに逐次作成
し、これを動画フレームデータとして逐次画像出力する
ようにしてもよいし、画像オブジェクト241の各回転
角度及び変動位置毎の投影画像データを予め動画フレー
ムデータの組として用意しておき、これを所定のタイミ
ングで逐次切り替えながら画像出力させるのみの処理と
してもよい。
【0096】なお、回転画像表示態様は上述のように、
画像オブジェクトを図柄変動方向とほぼ平行な回転軸線
周りに回転移動させるものに限らず、例えば図34にお
いて、画像オブジェクト241を画素平面242とほぼ
平行であり、かつ図柄変動方向とは交差する(例えばほ
ぼ直交する)回転軸線周りに回転移動させる態様も可能
である。例えば、図39に示すように、特別図柄の画像
オブジェクトが、水平方向の軸線周りに回転しながら、
垂直方向あるいは水平方向へ変動するようにすれば、遊
技者にとっては、特別図柄が上述の螺旋状態による変動
とは趣の異なる斬新な表示態様を視認でき、興趣が高ま
ることになる。一方、画像オブジェクト241の動きを
画素平面242とほぼ直交する(表示画面の奥行き方
向)回転軸線周りに回転移動させる態様も可能である。
図41にその例を示しているが、特別図柄(数字の意
匠)は可変表示領域内を交差する方向の軸線周りに回転
することになる。仮に特別図柄が平面的に作成されてい
れば、上述のように、特別図柄は表示画面内をいわば平
面的に回転しながら、垂直方向、あるいは水平方向へ変
動することになる。
【0097】以下、特別図柄の表示制御態様の具体例に
ついて説明する。ここでは、各特別図柄の変動方向を、
縦方向と横方向とで切り替え可能にする例を示す。例え
ば、図16に示すように、縦方向変動の場合は、各列
(第1〜第3表示領域63〜65)の各特別図柄の変動
後の停止は、左列(第1表示領域63)→右列(第3表
示領域65)→中列(第2表示領域64)の順番でそれ
ぞれ行われる。また、横方向変動の場合(第4〜第6表
示領域66〜68)であれば、各特別図柄の変動後の停
止は、図17に示すように上行(第4表示領域66)→
下行(第6表示領域68)→中行(第5表示領域67)
の順番でそれぞれ行われる。なお、特別図柄の停止順番
は、上記の順番に限定されず、他の順番でもよい。停止
の左列(上行)の各特別図柄及び右列(下行)の各特別
図柄が、縦3ライン又は横3ライン、斜め2ラインの5
ラインのいずれかで同一図柄で停止した場合には、リー
チ状態となる。
【0098】第1種始動口(普通電動役物)17に遊技
球が入球し、特別図柄表示領域の列毎に配置された第1
〜第3表示領域63〜65、又は行毎に配置された第4
〜第6表示領域66〜68の各特別図柄の変動表示が開
始し、縦3ライン又は横3ライン、斜め2ラインの5ラ
インのいずれかで特定の組み合わせ(例えば、「7、
7、7」等の3桁の同一態様)で停止した場合(図18
参照)、特別遊技が可能となる。すなわち、変動入賞装
置18における大入賞口44が所定時間(例えば、約3
0秒)又は所定個数(例えば、10個)の遊技球が入球
するまで開放される。この場合は、第1種始動口(普通
電動役物)17への入球と同時に、当否判定用乱数の取
得を行い、当否判定を実行してから、その当否判定結果
に基づいて、一定時間変動後に停止させる各列(各行)
の各特別図柄を決定する。なお、当否判定の時期を、上
述したような始動入賞時とせず、例えば、最後に停止す
る列(行)の停止時、すなわち、中列(第2表示領域6
4)又は中行(第5表示領域67)の各特別図柄の停止
時としてもよい。
【0099】次に、表示装置に表示される特別図柄を変
動させる別の態様を説明する。上述したように、第1種
始動口(普通電動役物)17に遊技球が入球することに
より、特別図柄表示領域の横方向に配置された縦長の第
1〜第3表示領域63〜65、又は縦方向に配置された
横長の第4〜第6表示領域66〜68の各特別図柄の変
動表示が開始し、縦3ライン又は横3ライン、斜め2ラ
インの5ラインのいずれかで特定の組み合わせ(例え
ば、「7、7、7」等の3桁の同一態様)で停止した場
合、特別遊技が可能となる。このとき、各特別図柄の変
動タイプは、上記図14に示す各列毎に各特別図柄が、
遊技者にとって垂直方向に反時計回りに螺旋状に変動す
るように視認され、停止表示する態様と、上記図15に
示す各行毎に各特別図柄が、遊技者にとって水平方向に
反時計回りに螺旋状に変動するように視認され、停止表
示する態様の2つのタイプがある。この場合、第1種始
動口(普通電動役物)17への入球と同時に、特別図柄
変動方向決定乱数の取得を行い、変動方向を上記2つの
タイプのうち、1つのタイプに決定してから、その決定
結果に基づいて各特別図柄の変動が開始する。
【0100】次に、上記態様について、図20を参照し
て表示装置に表示される特別図柄変動方向転換ジョブの
流れに基づいて説明する。なお、このジョブにて使用す
る各種メモリは図6のRAM142内に形成されてお
り、代表的なものを図19にまとめてある。まず、T1
において始動入賞があったかどうかを確認し、YESで
あれば、T2において変動方向決定乱数を発生させてこ
れを読み込み、T3において、読み込んだ乱数値を変動
方向決定乱数メモリ142j(図19参照)に記憶させ
る。T4において変動方向をいずれにするかを決定され
た乱数を読み出し、T5において垂直方向番号メモリ1
42k(図19参照)を読み出し、T6で決定された変
動方向決定乱数と垂直方向番号との比較を行い、両者が
一致していればT7に進み、変動方向決定結果メモリ1
42l(図19参照)に「0」(垂直方向)をセットす
る。続くT8において、各列(第1〜第3表示領域63
〜65)の特別図柄が垂直方向へ変動開始される。ま
た、T6で両者が一致していなければ、T9へスキップ
して、変動方向決定結果メモリ142l(図19参照)
に「1」(水平方向)をセットする。続くT10におい
て、各行(第4〜第6表示領域66〜68)の特別図柄
が水平方向へ変動開始される。
【0101】なお、各列(第1〜第3表示領域63〜6
5)又は各行(第4〜第6表示領域66〜68)の特別
図柄の回転方向あるいは変動方向は、上述した態様にか
かわらず任意である。すなわち、各列(第1〜第3表示
領域63〜65)又は各行(第4〜第6表示領域66〜
68)の特別図柄の回転方向は、時計回りあるいは反時
計回りのいずれでも、また、各列(第1〜第3表示領域
63〜65)の変動方向が上から下あるいは下から上で
あっても、各行(第4〜第6表示領域66〜68)の変
動方向が左から右あるいは右から左であってもいずれで
もよく、言い換えれば、各列又は各行がすべて同一でも
異なっていてもよい。また、特別図柄変動方向決定乱数
の取得のタイミングは、上記第1種始動口(普通電動役
物)17への入球に限らず、他の入賞口等への入球、通
過等でもよい。但し、この場合には、ある変動タイプで
変動途中に他の変動タイプに転換されるものとなる。
【0102】次に、表示装置に表示される特別図柄を変
動させる他の態様を説明する。上述したように、第1種
始動口(普通電動役物)17に遊技球が入球することに
より、特別図柄表示領域の列毎に配置された第1〜第3
表示領域63〜65、又は行毎に配置された第4〜第6
表示領域66〜68の各特別図柄の変動表示が開始し、
縦3ライン又は横3ライン、斜め2ラインの5ラインの
いずれかで特定の組み合わせ(例えば、「7、7、7」
等の3桁の同一態様)で停止した場合、特別遊技が可能
となる。このとき、各特別図柄の変動制御パターンは、
上記図14に示す各列毎に、各特別図柄が遊技者にとっ
て垂直方向に反時計回りに螺旋状に変動するように視認
され、停止表示する態様の第1のパターンと、上記図1
5に示す各行毎に、各特別図柄が遊技者にとって水平方
向に反時計回りに螺旋状に変動するように視認され、停
止表示する態様の第2パターンと、さらには、図21に
示すように、左列(第1表示領域63)と右列(第3表
示領域65)の各特別図柄は、通常状態で垂直方向に変
動して停止表示される態様、及び中列(第2表示領域6
4)の各特別図柄が遊技者にとって垂直方向に反時計回
りに螺旋状に変動するように視認され、停止表示する態
様の第3パターンと、3つのパターンがある。この場
合、第1種始動口(普通電動役物)17への入球と同時
に、特別図柄表示制御選択乱数の取得を行い、表示制御
を上記3つのパターンのうち、1つのパターンに決定し
てから、その決定結果に基づいて各特別図柄の変動が開
始する。
【0103】次に、上記態様について、図23を参照し
て表示装置に表示される特別図柄表示制御選択ジョブの
流れに基づいて説明する。なお、このジョブにて使用す
る各種メモリは図6のRAM142内に形成されてお
り、代表的なものを図22にまとめてある。まず、S6
00において始動入賞があったかどうかを確認し、YE
Sであれば、S601において表示制御選択乱数を発生
させてこれを読み込み、S602において、読み込んだ
乱数値を表示制御選択乱数メモリ142m(図22参
照)に記憶させる。S603において選択乱数を読み出
し、S604において第1パターン番号メモリ142n
(図22参照)を読み出し、S605で選択乱数と第1
パターン番号との比較を行い、両者が一致していればS
606に進み、表示制御選択結果メモリ142q(図2
2参照)に「0」をセットする。続くS607におい
て、特別図柄を第1パターンで変動開始する。また、S
605で両者が一致していなければ、S608へスキッ
プして、第2パターン番号メモリ142o(図22参
照)を読み出し、S609で選択乱数と第2パターン番
号との比較を行い、両者が一致していればS610に進
み、表示制御選択決定結果メモリ142q(図22参
照)に「1」をセットする。続くS611において、特
別図柄を第2パターンで変動開始する。さらに、S60
9で両者が一致していなければ第3パターンとなるの
で、S612へスキップして、表示制御選択結果メモリ
142q(図22参照)に「2」をセットする。続くS
613において、特別図柄を第3パターンで変動開始す
る。
【0104】なお、変動制御パターンは、上記記載した
第1〜第3パターンにかかわらず、通常状態の変動タイ
プ、螺旋状の変動タイプを組み合わせた各種パターンで
よく、パターン数は任意である。また、特別図柄表示制
御選択乱数の取得のタイミングは、上記第1種始動口
(普通電動役物)17への入球に限らず、他の入賞口等
への入球、通過等でもよい。但し、この場合には、列状
又は行状の複数の特別図柄が、ある変動制御パターンで
変動途中に他の変動制御パターンに変更されるものとな
る。
【0105】次に、表示装置に表示される特別図柄を変
動させる他の態様を説明する。上述したように、第1種
始動口(普通電動役物)17に遊技球が入球することに
より、特別図柄表示領域の列毎に配置された第1〜第3
表示領域63〜65、又は行毎に配置された第4〜第6
表示領域66〜68の各特別図柄の変動表示が開始し、
縦3ライン又は横3ライン、斜め2ラインの5ラインの
いずれかで特定の組み合わせ(例えば、「7、7、7」
等の3桁の同一態様)で停止した場合、特別遊技が可能
となる。各特別図柄の変動方向を縦方向と横方向との間
で切り替え可能にする場合は、この場合は縦方向変動と
するか、あるいは横方向変動とするかを決定する。次い
で、縦方向変動とした場合、図24に示すように、第1
表示領域63(左列)、第2表示領域64(中列)、第
3表示領域65(右列)のそれぞれにおいて、どのよう
な変動タイプで表示制御させるかを選択する。すなわ
ち、例えば、第1表示領域63(左列)においては、特
別図柄を通常状態で垂直方向(縦方向)へ変動させる
「第1変動タイプ」、又は特別図柄を遊技者にとって螺
旋状で垂直方向へ変動するように視認される「第2変動
タイプ」のいずれかを選択する。また、横方向変動とし
た場合、図24に示すように、第4表示領域66(上
行)、第5表示領域67(中行)、第6表示領域68
(下行)のそれぞれにおいて、どのような変動タイプで
表示制御させるかを選択する。すなわち、例えば、第4
表示領域66(上行)においては、特別図柄を通常状態
で水平方向へ変動させる「第3変動タイプ」、又は特別
図柄を遊技者にとって螺旋状で水平方向(横方向)へ変
動するように視認される「第4変動タイプ」のいずれか
を選択する。そして、第1種始動口(普通電動役物)1
7への入球と同時に、特別図柄変動タイプ選択乱数の取
得を行い、表示領域63〜68毎の変動タイプを決定し
てから、その変動タイプ選択結果に基づいて各特別図柄
の変動が開始する。
【0106】次に、上記態様について、図26、図27
を参照して表示装置に表示される特別図柄変動タイプ選
択ジョブの流れに基づいて説明する。なお、このジョブ
にて使用する各種メモリは図6のRAM142内に形成
されており、代表的なものを図25にまとめてある。ま
ず、S800において始動入賞があったかどうかを確認
し、YESであれば、S801において特別図柄の変動
を列毎とするか行毎とするかを決定する。列毎であれば
S802へ進み、S803において、第1表示領域63
(左列)、第2表示領域64(中列)、第3表示領域6
5(右列)のうち、いずれの表示領域かを特定する。第
1表示領域63(左列)であればS804に進む。次い
で、S805において変動タイプ選択乱数を発生させて
これを読み込み、S806において、読み込んだ乱数値
を変動タイプ選択乱数メモリ142r(図25参照)に
記憶させる。S807において第1変動タイプ番号メモ
リ142s(図25参照)を読み出し、S808で選択
乱数と第1変動タイプ番号との比較を行い、両者が一致
していればS809に進み、変動タイプ選択結果メモリ
142w(図25参照)に「0」(通常の垂直方向)を
セットする。続くS810において、特別図柄を列状の
表示領域毎に変動開始させる。また、S808において
両者が一致していなければ、S811へスキップして、
第2変動タイプ番号メモリ142t(図25参照)を読
み出し、S812で変動タイプ選択結果メモリ142w
(図25参照)に「1」(螺旋状の垂直方向)をセット
する。そしてS810へスキップし、特別図柄を列状の
表示領域毎に変動開始させる。なお、S803において
第2表示領域64(中列)を選択した場合にはS813
からS805へスキップし、また、S803において第
3表示領域65(右列)を選択した場合にはS814か
らS805へそれぞれスキップし、上述した過程を経て
特別図柄を列状の表示領域毎に変動開始させる。
【0107】次いで、S801において特別図柄の変動
を列毎とするか行毎とするかを決定したとき、S815
の行毎であればS816へスキップする。S816にお
いて、第4表示領域66(上行)、第5表示領域67
(中行)、第6表示領域68(下行)のうち、いずれの
表示領域かを特定する。第4表示領域66(上行)であ
ればS817に進み、S818において変動タイプ選択
乱数を発生させてこれを読み込み、S819において、
読み込んだ乱数値を変動タイプ選択乱数メモリ142r
(図25参照)に記憶させる。S820において第3変
動タイプ番号メモリ142u(図25参照)を読み出
し、S821で選択乱数と第3変動タイプ番号との比較
を行い、両者が一致していればS822に進み、変動タ
イプ選択結果メモリ142w(図25参照)に「2」
(通常の水平方向)をセットする。続くS823におい
て、特別図柄を行状の表示領域毎に変動開始させる。ま
た、S821において両者が一致していなければ、S8
24へスキップして、第4変動タイプ番号メモリ142
v(図25参照)を読み出し、S825で変動タイプ選
択決定結果メモリ142w(図25参照)に「3」(螺
旋状の水平方向)をセットする。そしてS823へスキ
ップし、特別図柄を行状の表示領域毎に変動開始させ
る。なお、S816において第5表示領域67(中行)
を選択した場合にはS826からS818へスキップ
し、また、S816において第6表示領域68(下行)
を選択した場合にはS827からS818へそれぞれス
キップし、上述した過程を経て特別図柄を行状の表示領
域毎に変動開始させる。
【0108】なお、特別図柄変動タイプ選択乱数の取得
のタイミングは、上記第1種始動口(普通電動役物)1
7への入球に限らず、他の入賞口等への入球、通過等で
もよい。但し、この場合には、列状又は行状の可変表示
領域に存在する複数の特別図柄の表示制御が、ある変動
タイプの変動途中で他の変動タイプに変更されるものと
なる。次に、表示装置に表示される特別図柄を変動させ
る他の態様を、図28〜図33に基づいて説明する。こ
の態様では、複数の特別図柄を縦方向又は横方向に、あ
たかも1枚のエンドレス状のプレート上に各可変表示領
域毎に並んで表示し、かかる可変表示領域において、そ
の特別図柄を垂直又は水平のいずれかの方向に遊技者の
視点から見て螺旋状に変動させ、見せかけの螺旋運動を
行うものである。すなわち、上述したように、前記第1
〜第3表示領域63〜65の任意の領域において、図柄
変動方向(垂直方向)に複数配列する図柄に対応する画
像オブジェクト241を、図柄変動方向と平行な回転軸
線周りにおいて一体的に回転させる態様にて、複数の特
別図柄の回転画像表示態様による表示制御を行うもので
ある。また横方向であれば、前記第4〜第6表示領域6
6〜68の任意の領域において、図柄変動方向(水平方
向)に複数配列する図柄に対応する画像オブジェクト2
41を、図柄変動方向と平行な回転軸線周りにおいて一
体的に回転させる態様にて、複数の特別図柄の回転画像
表示態様による表示制御を行うものである。
【0109】図28〜図33に示す実施形態では、列毎
に配置された第1〜第3表示領域63〜65に相当する
各領域を、それぞれの領域毎の縦方向の一体回転画像表
示態様69〜71として複数の特別図柄を垂直方向に並
んで表示させたものである。この状態下、前記仮想軸線
周りを縦方向の複数の特別図柄が並んだ方向と直交する
方向の中点を通る中心線とした仮想中心軸線周りとすれ
ば、一体回転画像表示態様69〜71は特別図柄が左右
対称に時計回り又は反時計回りに回転する任意角度毎の
画像となり、この任意角度毎に回転した一体回転画像表
示態様を、垂直方向へ任意量だけ変動する毎に表示すれ
ば、各図柄が垂直方向へ螺旋状に変動しているように遊
技者に見えることになる。この場合、上記各図に示す実
施形態では、各特別図柄をポリゴン表示方式で回転変動
させているが、各特別図柄のそれぞれについてサイズの
大のものから小のものまで複数個の表示データを予め用
意しておき、各表示データの切り換えにより、回転変動
しているように見えるようにしてもよい。また、図30
及び図31に示すような数字の反転表示をなくして、数
字をおもて表示のままで回転させて、縦方向の一体回転
画像表示態様69〜71が反転した場合であっても瞬間
的におもて表示に転換させる態様としてもよい。
【0110】なお、行毎に配置された第4〜第6表示領
域66〜68に相当する各領域にあっては、横方向の各
一体回転画像表示態様(図示略)となるように設定し、
各一体回転画像表示態様に複数の特別図柄を水平方向に
並んで表示させたものである。この状態下、前記仮想軸
線周りを横方向の複数の特別図柄が並んだ方向と直交す
る方向の中点を通る中心線とした仮想中心軸線周りとす
れば、横方向の一体回転画像表示態様は特別図柄が左右
対称に時計回り又は反時計回りに回転する任意角度毎の
画像となり、この任意角度毎に回転した一体回転画像表
示態様を、水平方向へ任意量だけ変動する毎に表示すれ
ば、各図柄が水平方向へ螺旋状に変動しているように遊
技者に見えることになる。
【0111】また、仮想軸線を縦方向の一体回転画像表
示態様69〜71又は横方向の一体回転画像表示態様
が、その長手方向と直交する方向の中点を通る中心線か
ら、縦方向の一体回転画像表示態様69〜71において
は左右いずれかへ偏心させ、横方向の一体回転画像表示
態様においては上下いずれかへ偏心させ、この仮想偏心
軸線に基づいて、縦方向の一体回転画像表示態様69〜
71又は横方向の一体回転画像表示態様を時計回り又は
反時計回りに回転させる場合もありうる。これによれ
ば、縦方向の一体回転画像表示態様69〜71は特別図
柄が左右対称位置から左右いずれかへ偏心した時計回り
又は反時計回りに回転する任意角度毎の画像となり、こ
の任意角度毎に回転した一体回転画像表示態様を、垂直
方向へ任意量だけ変動する毎に表示すれば、各特別図柄
が偏心した状態で垂直方向へ螺旋状に変動しているよう
に遊技者に見えることになる。また、横方向の一体回転
画像表示態様は特別図柄が上下対称位置から上下いずれ
かへ偏心した時計回り又は反時計回りに回転する任意角
度毎の画像となり、この任意角度毎に回転した一体回転
画像表示態様を、水平方向へ任意量だけ変動する毎に表
示すれば、各特別図柄が偏心した状態で水平方向へ螺旋
状に変動しているように遊技者に見えることになる。こ
の場合、縦方向の一体回転画像表示態様69〜71にお
いては左右いずれかへ、横方向の一体回転画像表示態様
においては上下いずれかへ、中心から偏心した分、各特
別図柄の略螺旋状に変動する態様が異なり、遊技者の視
覚に別角度からの表示が加わることになり、大いに興趣
をかき立てることができるようになる。
【0112】なお、本発明において回転画像表示態様の
概念は、画像オブジェクトが必ずしも全回転する態様の
みに限定されるのではなく、例えば画素平面上にて水平
あるいは垂直に設定された回転軸線周りにおいて、一定
の角度範囲にて往復動する態様等、部分回転させる態様
をも包含する。また、変動方向に並ぶ複数の特別図柄の
うち、予め固定的あるいはランダムに選択して定められ
た一部のものにのみ回転画像表示態様を行わせるように
してもよい。
【0113】次に、前記表示装置の前記表示画面に対
し、特別図柄の回転画像表示態様を表示させる画像表示
手段、この画像表示手段を作動制御させるための表示制
御手段の詳細を説明する。図6に示すように、前記RO
M143には上位表示動作プログラムモジュールとして
の、特別図柄処理モジュール205が記憶されている。
これら特別図柄処理モジュール205は、それぞれ、遊
技状態に応じて特別図柄表示装置16に表示させる一連
の動画表示パターンを、いくつかの要素表示動作の組み
合わせにて表される上位表示動作として把握したとき
の、各要素表示動作に対応する要素コマンド(態様コマ
ンド)を、各要素表示動作に係る図柄あるいは画像の表
示領域や実行順を反映した形で配列したものである。ま
た、その特別図柄処理モジュール205が使用する要素
コマンドのデータ(以下、コマンドデータという)20
7と、図54に示すように、各要素コマンドに対応する
要素表示動作の実行所要時間Tを表すタイミングデータ
209も、同様にROM143に記憶されている。詳細
については後述する。
【0114】ROM163には、CPU161による画
像表示制御処理の全体の流れを司る上位制御プログラム
と、前述の各コマンドデータに対応する要素モジュール
212とが格納されている。図36は、コマンドデータ
と要素モジュールとの関係の一例を示すものである。コ
マンドデータと要素モジュールとは、第1表示領域63
における各特別図柄250の表示態様、第2表示領域6
4における各特別図柄250の表示態様、第3表示領域
65における各特別図柄250の表示態様、及び背景画
像260の表示態様のそれぞれについて用意されてい
る。なお、図37には説明の便宜上、第1表示領域63
における各特別図柄250の表示態様を例示している。
図36は、第1表示領域63(「80H+00H」を除
く)の表示態様に係るコマンドデータ207及び要素モ
ジュール212の例を示している。
【0115】この実施例では、コマンドデータ207は
2バイトデータとして構成されており、上位2桁は表示
態様の大まかな種別(グループ)を特定するための分類
コマンド207aであり、下位2桁は、その種別に属す
る1つ1つの表示態様を特定するモジュール特定コマン
ド207bである。なお、互いに異なる表示領域に対し
て同一の分類コマンド207aは付与されないようにな
っており、結果として分類コマンド207aは、表示領
域の種別も特定するものとなっている。
【0116】以下、各コマンドデータ207に対応する
要素モジュール212の内容について説明する。各要素
モジュール212は、図7のROM163内において、
要素コマンドに対応する格納インデックスで特定される
エリア内に格納されている。例えば図35において、分
類コマンド207aが「A0H」であるコマンドデータ
207は、第1表示領域63における各特別図柄250
の表示態様を指定するものである。対応する要素モジュ
ール212は、図37に示すように、回転画像表示態様
を表示させる画像表示処理内容を記述するものである。
この場合、次の要素モジュール212が起動されない限
り、あるいは変動表示中でない限り、その表示領域には
表示された各特別図柄250が継続表示されることとな
る。なお、第2表示領域64における各特別図柄250
の差替え表示態様、あるいは第3表示領域65における
各特別図柄250の表示態様についても、上述のよう
に、コマンドデータ207に対応する要素モジュール2
12が作成され、各表示領域64、65における各回転
画像表示態様を、表示させる画像表示処理内容が記述さ
れている。
【0117】図37に表示された各特別図柄250の回
転画像表示態様は、画像オブジェクト241の図柄変動
方向へ移動するとき、画像オブジェクト241を回転移
動対象部として、図柄変動方向とほぼ平行な(表示画面
に対するY軸方向)回転軸線周りにおいて回転移動さ
せ、この回転移動したときの画像オブジェクト241の
動きを、画素平面242上に投影して得られる投影画像
243、又は動画像として表示され、また、特別図柄2
50を動画像の表示については、前記画像オブジェクト
241を前記回転軸線周りに回転させたときの、所定の
角度間隔にて定められた各回転位置毎の投影画像データ
の組を保有しており、その投影画像データの組を用いて
もよい。この場合、1つの投影動画像を動画フレームと
してそのまま用いることができる。このようにして得ら
れた投影動画像、あるいは動画フレームの画像表示処理
内容を、前記コマンドデータ207に対応する要素モジ
ュール212に作成することになる。また、動画像の表
示については上述の他に、前記画像オブジェクト241
のデータを、3次元グラフィックオブジェクトデータと
して保有し、前記画像オブジェクト241を前記回転軸
線周りに回転させたときの、所定の角度間隔にて定めら
れた各回転位置毎の投影画像データを、前記3次元グラ
フィックオブジェクトデータを用いてその都度作成して
もよい。すなわち、3次元グラフィックオブジェクトデ
ータ、例えば、ワイヤフレームデータを用いて記述して
おき、その都度これを画素平面242上に投影したデー
タとして動画像のフレームデータを作成することにな
る。
【0118】一方、分類コマンド207aが「A2H」
であるコマンドデータ207は、第1表示領域63にお
ける各特別図柄250の変動表示態様を指定するもので
あり、対応する要素モジュール212は、図37に示す
ように、表示画面233内の定められた表示領域内にお
いて特別図柄250を所定の向きにスクロール表示させ
る、一種の動画像表示の処理内容を記述するものであ
る。具体的な処理内容としては、例えば表示すべき特別
図柄250が変位量yだけ垂直方向へ変位するとき、こ
の表示画面233の座標平面に対して、垂直方向の(表
示画面233に対するY軸方向)軸線周りにおいて、こ
の特別図柄250の任意角度回転して投影された回転画
像表示態様にすることにより、各回転画像表示態様を、
指定された一定の変動速度、あるいは変動方向に基づい
て演算し、これを特別図柄制御部160側に逐次転送す
る処理が主体となる。なお、指定された変動速度を複数
段階に、例えば、図35に示すように超低速変動、低速
変動、中速変動、高速変動の4段階に速度制御すること
も可能である。この場合、特別図柄250が螺旋状に垂
直方向へ一定の速度で変動する場合とは異なり、遊技者
にとっては、螺旋状の変動速度の変化に伴って視認状態
が変化し、興趣が高まることになる。図37には、表示
画面233における第1表示領域63の各特別図柄25
0の画像オブジェクト241の変動状態を表示してお
り、各特別図柄250は図柄変動方向とほぼ平行な(表
示画面233に対するY軸方向)回転軸線周りにおける
回転画像表示態様として表示され、その左側より順に第
1変動位置から第5変動位置までを例示している。な
お、この図示例のように、第5変動位置において各特別
図柄250の画像オブジェクト241が正面を向いてい
ない場合には、その右側(左側より6番目)に例示する
ように、遊技者にとって視認しやすいように各特別図柄
250が正面を向いた状態で確定することが望ましい。
また異なる特別図柄250間で回転角度位相が異なって
いる場合も同様とする。図38に各特別図柄250の変
位した位置毎の角度を示している。また図39には、各
特別図柄250の画像オブジェクト241が画素平面2
42とほぼ平行かつ図柄変動方向と直交する(表示画面
233に対するX軸方向)回転軸線周りにおける回転画
像表示態様として表示され、その左側より順に第1変動
位置から第5変動位置までを例示している。図40に各
特別図柄250の変位した位置毎の角度を示している。
さらに図41には、各特別図柄250の画像オブジェク
ト241が画素平面242とほぼ直交する(表示画面の
奥行き方向:表示画面に対するZ軸方向)回転軸線周り
における回転画像表示態様として表示され、その左側よ
り順に第1変動位置から第5変動位置までを例示してい
る。図42に各特別図柄250の変位した位置毎の角度
を示している。なお、特別図柄250の画像オブジェク
ト241の回転方向は、上述の態様に限定されるもので
なく、表示画面233に表示されるすべての表示領域内
において、あるいは第1〜第3表示領域63〜65の各
列状毎、あるいは第4〜第6表示領域66〜68の各行
状毎、さらには個々の特別図柄250毎に、各回転軸線
周りにおいて、時計回り又は反時計回りとすることは任
意である。
【0119】図43には、前記特別図柄250の画像オ
ブジェクト241を例えば、数字やキャラクタで表され
る主要部と、この主要部とは無関係にその装飾部を形成
する随伴部に分け、そのいずれか一方を回転対象部とし
た場合を示し、図示例では主要部を数値図柄とし、随伴
部をこの数値図柄を環状に取り巻くリング251として
いる。主要部の数値図柄と随伴部のリング251は共に
同一方向あるいは反対方向へ回転する態様だけにとどま
らず、いずれか一方のみを回転させる態様も含まれてい
る。例えば、図44に示すリング251位置が第1〜第
5変動位置までの角度変位からも明らかなように、主要
部を数値図柄の「7」とするリング251はY軸方向の
回転軸線周りに対して時計回りに、主要部を数値図柄の
「4」とするリング251はY軸方向の回転軸線周りに
対して反時計回りにそれぞれ回転し、また主要部を数値
図柄の「6」、「5」とするリング251は停止した状
態にある。なお、図43においても、上述と同様に第5
変動位置において各特別図柄250の画像オブジェクト
241が正面を向いていないので、その右側(左側より
6番目)に例示するように、遊技者にとって視認しやす
いように各特別図柄250が正面を向いた状態で確定す
ることが望ましい。
【0120】また、図柄変動方向に特別図柄250の画
像オブジェクト241を図30に示すように複数配列
し、この図柄変動方向と平行な回転軸線周りにおいて一
体的に回転させる態様にて、複数の特別図柄250の回
転画像表示態様による表示制御を行うこともある。この
場合、一体的に回転させる複数配列された特別図柄の画
像オブジェクト241を、図45に示すように回転軸線
周りに対して同一角度として所定の角度毎(図示例では
45゜)に回転移動させる。これによれば、複数配列さ
れた特別図柄が垂直方向に遊技者の視点から見て螺旋状
に変動することになる。さらに図46に示すように、個
々の特別図柄の画像オブジェクト241を回転軸線周り
にそれぞれ角度を異ならせて(図示例では回転軸線周り
に45゜づつずらせて)回転移動させる場合もあり、こ
れによれば、遊技者にとって螺旋状の視覚が一層深まる
ことになる。
【0121】次に、図36に示す背景画像のコマンドデ
ータ207及び要素モジュール212は、背景のベース
になる静止画(例えば、「海底」、「海岸」あるいは
「竜宮」など。図52の背景画像260は、「海底」の
静止画を使用している)を表示させる要素モジュール2
12(分類コマンドはここでは「AAH」)と、この静
止画上に貼込み合成される動画キャラクタの要素モジュ
ール212(分類コマンドはここでは「ABH」)とか
らなる。例えば、図53では「海底」の静止背景画像2
60に、「人魚」の動画キャラクタ261を貼込み合成
する例を示している。なお、動画キャラクタ261は、
表示位置指定による画面上での移動を除いて、特に動画
としての動作を行わない固定部分262と、画面上の移
動とは独立に独自の動作を行う動作部分263との組み
合わせにより表現されており、その画像データは、固定
部分262の静止画データと、動作部分263の各コマ
のデータの組とにより構成される。
【0122】図47は、特別図柄制御部160の回路構
成の一例を示しており、CPU161、RAM162及
びROM163はCPU部301としてまとめられてい
る。このCPU部301に対し、コマンドインターフェ
ース部164がデータバス601(8ビット)を介して
接続されている。また、画像処理LSI部303が、バ
ンク切替用バス604(3ビット)、アドレスバス60
3(16ビット)及びデータバス602(8ビット)を
介して接続されている。他方、この画像処理LSI部3
03には、CG−ROM/RAM部170が、ROM用
アドレスバス605(32ビット)、同データバス60
6(19ビット)、RAM用アドレスバス607(16
ビット)、同データバス608(9ビット)を介して接
続されている。また、液晶インターフェース部307
は、画像処理LSI部303のRGBの画像信号の出力
ポートに対し、バス609〜611(各5ビット)を介
して接続されている。また、発振部311が画像処理L
SI部303と液晶インターフェース部307にクロッ
ク信号の制御線を介して、また、リセット部313が画
像処理LSI部303に対し、リセット信号の制御線を
介してそれぞれ接続されている。
【0123】図48は、コマンドインターフェース部1
64の回路例である。符号401は、主制御部140と
接続するためのコネクタであり、このコネクタ401を
介して主制御部140側から、画像(あるいは図柄)の
表示態様に応じた要素コマンドのデータが、ストローブ
信号STBとともに8ビット単位で送信されてくる。各
ビットは、抵抗402及びコンデンサ403にてノイズ
除去され、抵抗404で電圧調整された後、一方向バッ
ファ405(TC74HC 541AF)を介してデータバス601を
通り、CPU部301に供給される。また、ストローブ
信号STBは、同様にCPU部301に供給される(C
PU部301側にて、ストローブ信号STBの立ち上が
りを有効とするために、インバータ406を通してい
る)。
【0124】図49は、CPU部301の回路例であ
る。CPU部301は、CPU161(Z84C0020FEC)に
対し、アドレスバス603及びデータバス602を介し
てRAM162(TC55257DFL-70L)とROM163(M 27C
1001-10F1)とが接続されている。CPU161は、8ビ
ットゲートIC(TC74HC540AF)408を介してコマンド
データを受け取り、そのコマンドに応じて対応する要素
モジュールを起動して、その実行内容に応じて画像処理
LSI部303に必要な画像制御データを渡す。
【0125】次に、図50に示すように、CG−ROM
/RAM部170はROM部431とRAM部430と
からなる。本実施例では、画像表示をカラーで行うた
め、サイズの大きいカラー画像データを扱う必要があ
る。そのため、画像データはROM部431内に圧縮画
像データの形で記憶されており、RAM部430は、画
像処理LSI部303によるこの圧縮画像データの展開
領域として使用される。また、RAM部430は、前記
した特別図柄の画像と背景画像との合成エリアとしても
使用される。
【0126】次に、図51は、液晶インターフェース部
307の回路例の全体図を示すものである。この回路
は、画像処理LSI部303のRGB出力を受けて、表
示装置への画素出力を司るものであるが、基本的な構成
は公知の画像表示インターフェースと同様のものであ
る。画像処理LSI部303からのRX、GX、BXの
画像信号はゲートIC、ここでは、5ビットずつの各画
像信号が2個の8ビットゲートIC466、467に振
り分けて入力され、それぞれ1G、2Gにドットクロッ
ク(図47の発振部311が生成する)を受ける毎に、
上記画像信号を所定の画素の色データとしてフレームメ
モリ(RAM)460、461に出力する。他方、フレ
ームメモリ460、461は、ドットアドレス生成回路
440から対応するドット(画素)のアドレスを受け、
8ビットゲートIC466、467からの色データをそ
のアドレスのエリアに書き込む。
【0127】図55は、主制御部140と特別図柄制御
部160との間の、画像表示処理における連係作動状況
を概念的に示すものである。すなわち、メインジョブ
(図8参照)の周期的な実行に伴い、主制御部140側
では、コマンドメモリ(図6のRAM142内に形成さ
れる)に必要な要素コマンドのデータがセットされる。
このとき、図54に示すように、次の要素モジュールの
立ち上げまでに許されるタイマー値がタイマーメモリ
(図6のRAM142内に形成される)にセットされ
る。これには、次のようなパターンがありうる。図56
を用いてこれを説明する(図中、〜等は、各要素モ
ジュールの実行開始時刻を表す)。
【0128】まず、Aに示すパターンでは、各要素モジ
ュールの実行開始時刻間の間隔TA1、TA2‥‥等を、各
要素モジュールの実行所要時間T1、T2‥‥に関係なく
独自に設定する場合、Bは要素モジュールの実行が終了
すると、直ちに次の要素モジュールを起動する場合(結
果的に、時系列的に隣接する要素モジュールの実行開始
時刻間隔は、要素モジュールの実行所要時間T1、T2に
対応したものとなる)である。もちろん、これらA及び
Bのパターンは、Cのように混在させることもできる。
図57のS901〜S907に示すように、Aの場合
は、例えば特別図柄処理モジュール205(図6参照)
内において、TA1、TA2‥‥等を反映したタイミングデ
ータTAをプログラム内に書き込んでおき、コマンドデ
ータをリードした際にそのタイミングデータTAをタイ
マー値としてセットする(S902→S903の流
れ)。他方、Bの場合は、図54に示すように、このコ
マンドに対応するタイミングデータTを読み出して、こ
れをタイマー値としてセットする(S902→S904
の流れ)。以降はタイマー値をデクリメントさせ、タイ
ムアップすれば次のコマンドデータをリードする動作を
繰り返す(S905〜S907)。
【0129】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記
載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限
定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範
囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改
良を適宜付加することができる。また、本発明は、第一
種パチンコ機以外にも、いわゆる権利物、羽根物、アレ
ンジボールと呼ばれている機種、一般電役などの種々の
弾球遊技機や、あるいは、その他の表示装置を使用する
遊技機、例えば、スロットマシン等へも適用が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例たるパチンコ機の正面図。
【図2】その遊技盤の正面図。
【図3】遊技盤上における各役物の基板の配置を示す説
明図。
【図4】遊技盤裏面の遊技球経路とスイッチ等取付配置
を示す説明図。
【図5】図1のパチンコ機の裏面図。
【図6】図1のパチンコ機の電子制御装置の一例を示す
ブロック図。
【図7】その特別図柄制御部の主要構成を示すブロック
図。
【図8】図6の電子制御装置におけるメインジョブの流
れを示すフローチャート。
【図9】その当否判定ジョブの流れを抽出して示すフロ
ーチャート。
【図10】図7の特別図柄制御部の主要メモリを示す説
明図。
【図11】特別図柄メインジョブの流れを示すフローチ
ャート。
【図12】図1のパチンコ機の特別図柄表示装置の正面
図。
【図13】その特別図柄表示装置における複数の特別図
柄が停止表示した場合の説明図。
【図14】特別図柄表示装置の表示形態の流れを示す説
明図。
【図15】特別図柄表示装置の他の表示形態の流れを示
す説明図。
【図16】リーチ後の図14の特別図柄表示装置の表示
形態の流れを示す説明図。
【図17】リーチ後の図15の特別図柄表示装置の表示
形態の流れを示す説明図。
【図18】特別図柄表示装置の特別図柄が特定の組み合
わせで停止表示した場合の説明図。
【図19】特別図柄制御部の変動方向決定に係る主要メ
モリを示す説明図。
【図20】特別図柄変動方向転換ジョブの流れを示すフ
ローチャート。
【図21】特別図柄表示装置の他の表示形態の流れを示
す説明図。
【図22】特別図柄制御部の表示制御選択に係る主要メ
モリを示す説明図。
【図23】特別図柄表示制御選択ジョブの流れを示すフ
ローチャート。
【図24】特別図柄表示装置における列状又は行状の表
示領域を示す説明図。
【図25】特別図柄制御部の変動タイプ選択に係る主要
メモリを示す説明図。
【図26】特別図柄変動タイプ選択ジョブの流れを示す
フローチャート。
【図27】図26に続く特別図柄変動タイプ選択ジョブ
の流れを示すフローチャート。
【図28】図1のパチンコ機の特別図柄表示装置の他の
形態を示す正面図。
【図29】その特別図柄表示装置における複数の特別図
柄が停止表示した場合の説明図。
【図30】特別図柄表示装置の他の表示形態の流れを示
す説明図。
【図31】図30に続く説明図。
【図32】リーチ後の図30の特別図柄表示装置の表示
形態の流れを示す説明図。
【図33】図32に示す特別図柄表示装置の特別図柄が
特定の組み合わせで停止表示した場合の説明図。
【図34】グラフィック座標空間において投影画像を得
る説明図。
【図35】要素コマンド(コマンドデータ)と要素モジ
ュールの一例を示す説明図。
【図36】図35に続く説明図。
【図37】図柄変動方向とほぼ平行な回転軸線周りの回
転画像表示態様の変動表示を説明する図。
【図38】図37の各特別図柄の変位した位置毎の角度
を示した説明図。
【図39】画素平面とほぼ平行かつ図柄変動方向とほぼ
直交する回転軸線周りの回転画像表示態様の変動表示を
説明する図。
【図40】図39の各特別図柄の変位した位置毎の角度
を示した説明図。
【図41】画素平面とほぼ直交する回転軸線周りの回転
画像表示態様の変動表示を説明する図。
【図42】図41の各特別図柄の変位した位置毎の角度
を示した説明図。
【図43】図柄変動方向とほぼ平行な回転軸線周りの特
別図柄の主要部と随伴部の回転画像表示態様の変動表示
を説明する図。
【図44】図43の各特別図柄の随伴部の変位した位置
毎の角度を示した説明図。
【図45】図柄変動方向に複数列配列する特別図柄の画
像オブジェクトを、一体的に同角度だけ回転させた回転
画像表示態様の変位角度を示した説明図。
【図46】図柄変動方向に複数列配列する特別図柄の画
像オブジェクトを、他の態様にて一体的に同角度だけ回
転させた回転画像表示態様の変位角度を示した説明図。
【図47】特別図柄制御部の全体構成の一例を示す回路
図。
【図48】図47のコマンドインターフェース部の構成
例を示す回路図。
【図49】図47のCPU部の構成例を示す回路図。
【図50】図47のCG−ROM/RAM部の構成例を
示す回路図。
【図51】図47の液晶インターフェース部の構成例を
示す回路図。
【図52】特別図柄と背景画像とを合成する様子を説明
する図。
【図53】背景画像とキャラクタ画像とを合成する様子
を説明する図。
【図54】タイミングデータの説明図。
【図55】コマンド送信と要素モジュール実行による画
像表示制御の概念説明図。
【図56】コマンド送信と要素モジュール実行のタイミ
ング制御のいくつかの形態を模式的に示す説明図。
【図57】主制御部側でのコマンド送信ジョブの流れを
示すフローチャート。
【符号の説明】
1 パチンコ機(弾球遊技機) 16 特別図柄表示装置 29 液晶表示盤(表示装置) 63 第1表示領域 64 第2表示領域 65 第3表示領域 66 第4表示領域 67 第5表示領域 68 第6表示領域 140 主制御部 160 特別図柄制御部 240 グラフィック座標空間 241 画像オブジェクト 242 画素平面 243 投影画像
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年9月7日(2000.9.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項11
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】次に、本実施例の遊技盤10の表面構造を
図2を参照して説明する。遊技盤10は、略長方形の木
製の板状体であって、後述する裏機構盤10(図5参
照)により保持され、その表面に設けられた外レール1
4と内レール15とにより略円形状に形成される遊技領
域11内に、特別図柄表示装置16と、第1種始動口
(普通電動役物)17と、変動入賞装置18と、左上入
賞口19、右上入賞口20、左下入賞口21、右下入賞
口22と、多数の障害釘23と、一対のランプ風車2
4、25や一対の風車26、27等が配設されて、構成
されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】さらに、遊技盤10の裏面側には、後述す
機構盤10において、左上入賞口19、左下入賞
口21、第1種始動口(普通電動役物)17及び左入球
口42を接続した左セーフ球集合樋55と、右上入賞口
20、右下入賞口22及び右入球口43を接続した右セ
ーフ球集合樋56とが接続されている。続いてその下流
側に、左セーフ球集合樋55及び右セーフ球集合樋56
の下端がそれぞれ臨み、漏斗状に形成されているセーフ
球大集合樋57が設けられている。また、アウト口46
の裏側から漏斗状にアウト球集合樋58が配設されてい
る。セーフ球大集合樋57の下流端には、ユニット化さ
れた入賞球排出装置59が配置されている。この入賞球
排出装置59には、少なくとも入賞球排出ソレノイド6
0、入賞球検知レバー61及び入賞球検知スイッチ62
が配設されている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】次に、本実施例のパチンコ機1の裏面構造
について図5を参照して説明する。前面枠4は中枠3に
あって、前面枠4の上下端の位置に設けられた一対のヒ
ンジ101により、開閉可能に支持されている。機構
盤102は中枠3にあって機構盤102の上下端の位
置に設けられた一対のヒンジ103により、開閉可能に
支持されている。遊技盤10は中枠3の表面側に着脱可
能に取り付けられている。上端側にあるヒンジ101の
配設位置からみて左側には、タンク球切れ検知スイッチ
104をタンク底部に備えた賞球タンク105と、この
賞球タンク105に接続されるタンクレール106とが
取り付けられている。また、タンクレール106の右側
には、球抜きレバー107が設けられ、その下流側に
は、補給球切れ検知スイッチ108が、さらに、その下
流側には、賞球払出装置109が配設されている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】続いて、遊技球の振り分け部110が賞球
払出装置109の下流側に設けられている。タンクレー
ル106の下流側には、特別図柄表示装置16における
液晶表示盤29を格納した蓋付きの裏ケース111が、
この裏ケース111の下側には、後述する主制御部14
0(図6参照)である主制御基板を格納した主制御基板
ケース112がそれぞれ設けられている。主制御基板ケ
ース112の左側には、発射装置制御基板(図示略)を
格納した発射装置制御基板ケース113、タッチ感度調
整つまみ114、球飛び強弱調整つまみ115及び発射
制御集合中継基板116が設けられている。機構盤1
02の左下方部には、上述した発射装置ユニット8が、
同じく右下方部には、補給球詰まり、下皿部満タン、主
電源電圧異常、発射停止、主制御基板通信異常、賞球モ
ータ異常などを7セグメントLEDで表示する枠状態表
示器117を備えた枠制御部150(図6参照)である
枠制御基板を格納した枠制御基板ケース118が設けら
れている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】一方、機構盤102の右上端部には、ヒ
ューズボックス119、電源スイッチ120、電源ター
ミナル基板121及び大当り、発射装置制御、球切れ、
扉開放、賞球、球貸し用等の遊技機枠用外部接続端子を
備えた端子基板122が設けられている。また、外部か
らの電力の供給を受けるための電源ケーブル123も端
子基板122の下側に配設されている。枠制御基板を格
納した枠制御基板ケース118からは接続ケーブル12
4が上方へ延出し、電源ケーブル125を備えたプリペ
イドカードユニット13に接続されている。また、
構盤102の略中央下端部には、下皿部用球通路部材1
26が設けられている。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の識別情報を所定の方向に次々と変
    動させながら表示した後、それら複数の識別情報のうち
    の1つを停止表示する複数の可変表示部を含む可変表示
    装置と、 遊技当否判定手段による当否判定結果に基づいて、前記
    各可変表示部の、変動表示状態を経て最終的に停止表示
    させる識別情報の組み合わせが所定のものとなるよう
    に、各可変表示部の作動制御を行う表示制御手段とを備
    え、 前記識別情報は、文字及び/又は文字以外の図形を表す
    ように平面的又は立体的にデザインされた画像オブジェ
    クトをグラフィック座標空間内に配置し、前記可変表示
    部の表示画面を形成するとともに前記グラフィック座標
    空間内に設定される画素平面上に、前記画像オブジェク
    トを投影したときの投影図形として画像表現されるもの
    であり、 前記表示制御手段は、画像オブジェクト全体になされる
    前記図柄変動方向への平行移動と、画像オブジェクトの
    少なくとも一部を回転移動対象部として、その回転移動
    対象部になされる所定の回転軸線周りの回転移動とを組
    み合わせた形にて、前記グラフィック座標空間内を移動
    する前記画像オブジェクトの動きを、前記画素平面上に
    投影して得られる投影画像、又はこれと等価なものとし
    て視認される動画像として、前記識別情報の変動表示が
    なされるように画像表示制御を行うことを特徴とする遊
    技機。
  2. 【請求項2】 前記動画像において前記画像オブジェク
    トの動きは、前記回転移動対象部になされる、前記図柄
    変動方向とほぼ平行な回転軸線周りの回転移動を含むも
    のである請求項1記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記動画像において前記画像オブジェク
    トの動きは、前記回転移動対象部になされる、前記画素
    平面とほぼ平行かつ前記図柄変動方向とほぼ直交する回
    転軸線周りの回転移動を含むものである請求項1記載の
    遊技機。
  4. 【請求項4】 前記動画像において前記画像オブジェク
    トの動きは、前記回転移動対象部になされる、前記画素
    平面とほぼ直交する回転軸線周りの回転移動を含むもの
    である請求項1記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記画像オブジェクトは、前記停止表示
    させる図柄の組み合わせに関与する文字又は文字以外の
    図形である主要部と、同じく図柄の組み合わせに関与し
    ない随伴部とからなり、その主要部及び随伴部のいずれ
    か一方を前記回転移動対象部とする請求項1ないし4の
    いずれかに記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記表示制御手段は、前記画像オブジェ
    クトを前記回転軸線周りに回転させたときの、所定の角
    度間隔にて定められた各回転位置毎の投影画像データの
    組を保有しており、その投影画像データの組を用いて前
    記動画像の表示を行うものである請求項1ないし5のい
    ずれかに記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記表示制御手段は、前記画像オブジェ
    クトのデータを、3次元グラフィックオブジェクトデー
    タとして保有し、前記画像オブジェクトを前記回転軸線
    周りに回転させたときの、所定の角度間隔にて定められ
    た各回転位置毎の投影画像データを、前記3次元グラフ
    ィックオブジェクトデータを用いてその都度作成するこ
    とにより前記動画像の表示を行うものである請求項1な
    いし5のいずれかに記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 前記表示制御手段は、前記可変表示部の
    図柄変動方向を、互いに交差する複数方向の間で切り替
    える図柄変動方向切替制御手段を含む請求項1ないし7
    のいずれかに記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 前記表示装置は前記可変表示部として、
    同じ表示装置の表示画面上に区画形成される第1表示領
    域、第2表示領域及び第3表示領域の3つの可変表示領
    域を少なくとも含み、それら第1〜第3表示領域がある
    配置方向に沿ってこの順序で配置されるとともに、前記
    第1〜第3表示領域は、それぞれ前記配置方向とほぼ直
    交する向きに変動方向が設定されており、 前記表示制御手段は、それら第1〜第3表示領域の少な
    くともいずれかのものについて、前記画像オブジェクト
    の回転移動を表す回転画像表示態様により表示制御を行
    うものである請求項1ないし7のいずれかに記載の遊技
    機。
  10. 【請求項10】 前記表示制御手段は、前記第1〜第3
    表示領域の少なくともいずれかの領域において、前記図
    柄変動方向に複数配列する図柄に対応する前記画像オブ
    ジェクトを、前記図柄変動方向と平行な回転軸線周りに
    おいて一体的に回転させる態様にて、複数の識別情報の
    回転画像表示態様による表示制御を行うものである請求
    項1ないし7のいずれかに記載の遊技機。
  11. 【請求項11】 前記表示制御手段は、前記第1〜第3
    表示領域に対し、前記回転画像表示態様により表示制御
    を行わせるものを選択する選択手段を含む請求項9又は
    10に記載の遊技機。
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