JP2000325486A - 振動式健康具 - Google Patents

振動式健康具

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JP2000325486A
JP2000325486A JP11138888A JP13888899A JP2000325486A JP 2000325486 A JP2000325486 A JP 2000325486A JP 11138888 A JP11138888 A JP 11138888A JP 13888899 A JP13888899 A JP 13888899A JP 2000325486 A JP2000325486 A JP 2000325486A
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Giichi Adachi
義一 足立
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Nippon Pachinko Parts Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トルマリンを含有する圧電材料に機械的振動
を印加することで、血行等を改善しこれらの筋肉疲労等
の慢性疾患に対する治療手段として、また血行等を促進
し健康を維持する健康維持手段として、有用な振動式健
康具を提供する。 【解決手段】 トルマリンを含有する圧電材料Pを内部
に封入する充填部1を皮膚表面に接当させるか又は接近
させると、機械的振動の印加により、トルマリンを含有
する圧電材料Pに発生する変動電界及びこれに随伴する
変動磁界が身体表面に持続的に作用して、血行の改善・
促進や新陳代謝の活発化等の効果が期待でき、治療手段
として、また健康維持手段として、新規かつ有用であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動式健康具に関
する。
【0002】
【従来の技術】種々の疾患のうちで主として血流やリン
パ流の不良によって引き起こされると言われている慢性
的な疾患、例えば肩凝り、腰痛、むくみ、打撲等に代表
される筋肉疲労、筋肉痛、筋肉炎症は、手術による外科
的療法や医薬品による化学的療法によってはなかなか完
治せず、これらを解消する治療法が望まれている。
【0003】圧電性を有することが知られたトルマリン
(電気石とも言う)を使って組成物や成形物を作成し、
この組成物・成形物を上記した筋肉疲労等の慢性疾患に
対する一治療手段として用いることがある。例えば、ト
ルマリンを含む貼付材を皮膚に貼着したり、下着に縫い
つけたりすることが、特開平10−179764号に、
また、トルマリンを含む血行改善剤を繊維状またはシー
ト状に成形したり、衣料・敷物等に適用したりすること
が、特開平10−310528号に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これら従来例によれ
ば、組成物や成形物中にトルマリンを固定しているた
め、トルマリンには、例えば、トルマリンを含む貼付材
を皮膚に貼着する際の静的な圧力が一時的に印加される
に過ぎない。言い換えれば、トルマリンから発せられる
微小電界を身体表面に充分に作用させ、例えば湿布薬等
に比べて顕著な効果が得られているとは言い難かった。
【0005】本発明の課題は、トルマリンを含有する圧
電材料に機械的振動を印加することで、血行等を改善し
これらの筋肉疲労等の慢性疾患に対する治療手段とし
て、また血行等を促進し健康を維持する健康維持手段と
して、有用な振動式健康具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記の課
題を解決するために、本発明の振動式健康具は、トルマ
リンを含有する圧電材料を内部に封入する充填部と、前
記充填部に充填された圧電材料に対し、機械的振動を印
加する加振部とを備え、前記充填部を皮膚表面に接当さ
せるか又は接近させて、前記機械的振動の印加により、
前記トルマリンを含有する圧電材料に励起された電気分
極に基づいて当該圧電材料から発せられる微小電界を身
体表面に作用させることを特徴とする。
【0007】本発明の振動式健康具は、充填部を皮膚表
面に接当させるか又は接近させると、機械的振動の印加
により、トルマリンを含有する圧電材料に発生する変動
電界及びこれに随伴する変動磁界が身体表面に持続的に
作用して、血行の改善・促進や新陳代謝の活発化等の効
果が期待でき、治療手段として、また健康維持手段とし
て、新規かつ有用である。
【0008】本発明の一要素を構成するトルマリン(t
ourmaline)は、電気石とも呼ばれ、天然に産
出し、ホウ素・アルミニウム等を含む珪酸塩鉱物であ
る。その組成は、一般式 XYAl(OH)(BO(Si18) X=Na又はCa Y=Mg,Fe,Li又はMn で表される。現在10種ほどが知られており、含有成分
によって X=Na,Y=Mgのとき、ドラバイト(dravit
e) X=Na,Y=Feのとき、スコール(schorl) X=Na,Y=Liのとき、エルバイト(elbait
e) X=Ca,Y=Mgのとき、ウバイト(uvite) 等の呼称がある。
【0009】トルマリンは、モース硬さ7〜7.5、密
度3.0〜3.3g/cmで、色は化学組成によって
異なり、赤トルマリン,黒トルマリン等と称される。ガ
ラス様又は樹脂様の光沢をもち、不透明又は半透明であ
り、美麗なものは宝石に使われる。トルマリンの結晶に
外部から圧力を加えると、分極を起こして、結晶端面に
静電荷を生じ、微小電界を発生する。トルマリンとりわ
け黒トルマリンは、この現象すなわち圧電効果(ピエゾ
効果)が著しい。また、トルマリンには、結晶を加熱す
ると分極を起こして電荷が生じる現象、すなわち焦電効
果(パイロ効果)も確認されている。
【0010】トルマリンによる筋肉疲労等の慢性疾患に
対する治療作用について、上述の圧電材料由来の電気分
極が静電気を発生し、身体の水分に触れて電気分解を起
こしてイオン化され、マイナスイオンが身体に作用して
血行を改善すると説明されているものも見受けられる
(例えば、特開平10−179764号)が、いまだ本
質的な解明はなされていないのが実情と言える。
【0011】本発明においては、トルマリンを含有する
圧電材料に、機械的振動によって圧力を印加すると、ト
ルマリンを含有する圧電材料は、励起された電気分極に
基づいて微小電界を繰り返し生じる。しかも機械的振動
を印加すると圧電効果により電気的振動に変換され、こ
のとき生じる微小電界は極性変換や電圧変動を繰り返す
こととなり、つまるところ、変動電界が生ずることとな
る。したがって、充填部を皮膚表面に接当させるか又は
接近させると、この変動電界が身体表面に絶えず作用し
て、血行の改善・促進等の効果が期待できる。この発明
では圧力が動的に印加されており、静的な圧力が一時的
に印加される場合に比べて血行の改善・促進等の効果の
持続性が高く、しかも変動電界を伴うことで新陳代謝の
活発化をも促していると想定される。
【0012】また、変動電界が発生するということは、
電磁誘導の法則により、これに随伴する形で変動磁界が
発生する。従って、磁気治療の効果も得られる。さら
に、例えば永久磁石を皮膚に密着させる公知の磁気治療
等では、主として静的な磁気印加による治療効果しか得
られないのに対し、この発明では、磁界が変動により動
的に印加され、例えば血行の改善・促進等の効果が一層
高められる効果も期待できる。
【0013】さらに望ましくは、本発明の圧電材料は、
トルマリンを少なくとも50重量%以上含有する。天然
に産出し、優れた圧電性を有するトルマリンを利用し
て、血行改善・促進等の効果を得ることにより、安価で
安全な健康具とすることができる。
【0014】さらに望ましくは、本発明の圧電材料は、
粉体又は粒体の形態で封入されている。圧電材料特にト
ルマリンは、充填部への封入形態が小さいほど機械的振
動を受ける機会(回数や頻度)が増え、同時に多数の変
動電界及びこれに随伴する変動磁界を発し、強化された
変動電界及び変動磁界が身体表面に作用することが期待
できる。また、扱い易い粉体又は粒体の形態なので、充
填部への封入等の作業が行い易い。
【0015】さらに本発明の加振部は、トルマリンを含
有する圧電材料に機械的振動を印加する振動発生部材
と、その振動発生部材を駆動するアクチュエータと、そ
の駆動によって振動発生部材に発生する機械的振動を充
填部に伝達する振動伝達部とを備える。振動発生部材に
発生する機械的振動がトルマリンを含有する圧電材料に
確実に伝達され、トルマリンを含有する圧電材料から発
せられる変動電界及び変動磁界を身体表面に確実に作用
させることができる。
【0016】さらに本発明のアクチュエータは、中空軸
状の本体ケースの内部に収容され、かつ直接又は他部材
を介して間接的に当該本体ケースの内壁面に取り付ける
ことができる。全体の小型化が図れ、携帯性に優れた振
動式健康具の実現が可能となる。
【0017】さらに本発明のアクチュエータとして、そ
の回転軸を前記本体ケースの軸心方向に略一致させて回
転する振動モータを採用できる。振動発生部材としての
カム等を省略し、本体ケースに振動伝達部を兼用させる
ことが可能となり、本体ケースの内部構造の簡素化・小
型化が図れる。また、本体ケースに振動伝達部を兼用さ
せる場合は、本体ケース全体が振動し、本体ケースを支
える手にもこの振動が伝わることになり、本発明品が作
動しているか否か(スイッチの入切)の確認は他の手段
によらなくてもよい。もし、充填部のみを振動させるタ
イプで衣服等の上から先端部を当てて使用するときは、
本発明品の作動・非作動状態の確認がしずらいので、ス
イッチの入切確認用のランプ表示等を行うと効果的であ
る。
【0018】さらに本発明の充填部は、先端が閉じた中
空軸状の充填ケースを有し、本体ケースの一端側に着脱
自在に取り付けられている。これによって、全体として
万年筆形状に形成できて、携帯に便利となる。また、ト
ルマリンを含有する圧電材料を入れ替えたり補充したり
するときは、充填部を取り外して別の充填部に付け替え
るか、又は充填部に設ける蓋等の開閉で行うかすればよ
い。
【0019】さらに本発明の充填ケースは、非導電性材
料で形成できる。充填ケースをこのように形成すること
で、内部においてトルマリンを含有する圧電材料から発
生した微小な電荷が、静電遮蔽等により弱められること
なく、身体表面に作用させることができる。
【0020】さらに本発明の充填ケースは、先端ほど外
径が小となる縮径部を有する。トルマリンを含有する圧
電材料から発生した変動電界及びこれに随伴する変動磁
界を、筋肉疲労等の慢性疾患部位や血行を促進したい部
位等に、ピンポイント的に作用させることが可能とな
る。したがって、いわゆるツボ刺激による治療手段とし
て、またツボ刺激による健康維持手段としての利用もで
きる。
【0021】さらに本発明の充填ケースは、本体ケース
への取付基端側から先端側に向かう方向において、先端
側に向かうほど外径が大となる拡径部と、その拡径部に
続く形で先端側に向かうほど外径が小となる縮径部とを
有する。充填ケースは、その外径をさほど大きくせず
に、携帯性を損なうことなく必要な充填容量を確保でき
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に示す実施例を参照して説明する。図1は、本発明にか
かる振動式健康具の一部破断正面図を示している。この
実施例で、振動式健康具は、圧電材料Pとしてのトルマ
リンを内部に封入する充填部1と、この充填部1に接す
る加振部2と、加振部2を内部に収容する本体部3とか
らなり、全体として万年筆形状に形成している。本体部
3を形成する中空軸状の本体ケース31は、金属製又は
プラスチック製であり、一端側に充填部1を着脱自在に
取り付け、他端側には加振部2の駆動を入切するための
既知の押しボタンスイッチ32を備えた本体蓋33を設
けている。充填部1の基部に設けたネジ部13が本体ケ
ース31に設けたネジ部31aと螺合することで、充填
部1は本体ケース31に対して着脱自在に取り付けられ
る。
【0023】充填部1は、先端が閉じた中空軸状の充填
ケース11を有し、その中心軸線は本体ケース31の中
心軸線Oと一致するように形成されている。充填ケー
ス11は、硬質プラスチック等の非導電性材料で形成さ
れ、先端ほど外径が小となる縮径部11bを有してい
る。先端部11aは、縮径部11bを起点及び終点とし
たときの方向転換部に相当し、大なる曲率を有している
ので、使用時に皮膚表面においてツボ等の刺激に利用で
きる。充填ケース11の底部には底蓋12が固着されて
いる。なお、トルマリンを入れ替えたり補充したりする
ときは、この実施例では、充填部1を取り外して別の充
填部と交換すればよい。底蓋12を開閉式の扉にしてお
けば、底蓋12の開閉によってトルマリンの入れ替え・
補充が行える。
【0024】加振部2は、トルマリンPに機械的振動を
印加する振動発生部材(偏心重り22b)と、その振動
発生部材を駆動するアクチュエータ(振動モータ22)
と、その駆動によって振動発生部材に発生する機械的振
動を充填部1に伝達する振動伝達部(この実施例では本
体ケース31)とアクチュエータの駆動源(電池23)
とを備え、中空軸状の本体ケース31内にこれらが収容
される形態で取り付けられている。電池ボックス23a
に接続されたリード線23bは押しボタンスイッチ32
を介して振動モータ22の接続端子22e(図2)に接
続されている。
【0025】図2は、振動モータ22を示している。振
動モータ22(アクチュエータ)は、本体ケース31の
軸心Oと略平行な軸心Oを有する回転軸22aに、
偏心重り22b(振動発生部材)を取り付けている。周
囲を取り囲む形態で振動モータ22に固定された取付部
材22cには、軸心O方向の前後2カ所に爪22dが
設けられている。爪22dが、本体ケース31に設けら
れた孔に本体ケース31の内側から挿入され、本体ケー
ス31の外側に突出した爪22dを本体ケース31に沿
うように折り曲げて、振動モータ22は、本体ケース3
1に取り付けられる(図1)。すなわち、振動モータ2
2は、本体ケース31に取付部材22cを介して取り付
けられている。なお、振動モータ22の回転数は570
0rpm、偏心重り22bはタングステン合金(比重1
7以上)を用いている。
【0026】そこで、いま押しボタンスイッチ32をO
Nにすると、振動モータ22の駆動によって偏心重り2
2bに発生する機械的振動は、本体ケース31全体を振
動させ、充填部1の充填ケース11に封入されたトルマ
リンPに伝達される。すなわち、この実施例では本体ケ
ース31が振動伝達部を形成している。このとき、充填
ケース11に封入されたトルマリンPには、圧電効果に
より電気分極が励起されるので、充填部1を皮膚表面に
接当させるか又は接近させれば、変動電界及びこれに随
伴する変動磁界を身体表面に作用させることができる。
また、本体ケース31を支える手にも本体ケース31の
振動が伝わるので、振動式健康具が作動しているか否か
(スイッチの入切)の確認のために、ランプ表示等を設
けなくてもよい場合がある。
【0027】この実施例では、充填ケース11に封入す
る圧電材料Pとして、トルマリンを用いている。天然の
鉱物であり、圧電性に優れたトルマリンを利用して、安
価で安全な健康具が得られる。さらにトルマリンは、平
均粒径0.1μm〜1.0mm(例えば1μm)の粉体
又は粒体の形態で封入されている。扱い易い粉体又は粒
体の形態なので、充填部1への封入等の作業が行い易く
なる。トルマリンは、充填部1への封入形態が小さいほ
ど、結晶が機械的振動を受ける機会(回数や頻度)が増
え、同時に多数の微小電界を発生し、強化された微小電
界が身体表面に作用しやすくなる。ただし、平均粒径が
0.1μm未満では、粉体の調整が困難になり、コスト
アップにつながる。さらに、結晶の受ける空気抵抗が大
きくなって充填ケース11内に浮遊する粉体が増え、機
械的振動がトルマリンの結晶に充分に伝達されにくくな
るおそれもある。また、平均粒径が1.0mmを超える
と粒体が機械的振動を受けて破壊される場合があり、粒
径が不揃いになって効果が損なわれるおそれがある。な
お、充填ケース11に封入するトルマリンの充填率(充
填ケース11に対するトルマリンの容積割合)は、トル
マリンの結晶が機械的振動を受ける機会(回数や頻度)
が増えるように、30%以上が望ましい。
【0028】図3は、機械的振動の印加によりトルマリ
ンを含有する圧電材料Pの結晶Cから発せられる微小電
界について、推測されるメカニズムを概念的に表してい
る。トルマリンを含有する圧電材料Pに、機械的振動に
よって圧力fを印加すると、圧電材料Pの結晶Cは電気
分極を励起し、結晶端面に静電荷+Q,−Qを生じ、微
小電界Eを繰り返し発生する。しかも機械的振動を印加
(圧力+f,−f又は、f+Δf,f−Δf)すると圧
電効果により電気的振動に変換され、このとき生じる微
小電界は極性変換(+E,−E)又は電圧変動に基づく
電界強さの変動(E+ΔE,E−ΔE)を繰り返す(す
なわち変動電界を発生する)こととなる。したがって、
充填部1を皮膚表面Sに接当させるか又は接近させる
と、この変動電界が身体表面Sに絶えず作用して、血行
の改善・促進等の効果が期待できる。この実施例では圧
力が動的に印加されており、静的な圧力が一時的に印加
される場合に比べて血行の改善・促進等の効果の持続性
が高く、しかも変動電界を伴うことで新陳代謝の活発化
をも促していると想定される。
【0029】なお、図3には現れていないが、変動電界
の発生により、これに随伴する形で変動磁界が発生し
(電磁誘導の法則)、磁気治療の効果も得られる。この
実施例では、磁界が変動により動的に印加され、例えば
血行の改善・促進等の効果が一層高められる効果も期待
できる。変動電界及び変動磁界は、トルマリンの中でも
黒トルマリンにおいて強く現れると推測される。
【0030】なお、トルマリンの充填形態としては、粉
体又は粒体としているが、場合によっては固体のまま用
いることも可能である。粒径を揃える必要がなく、原石
のままでもよいので、より安価に提供できる。
【0031】また、充填ケース11に封入する圧電材料
Pは、トルマリンを50重量%以上、好ましくは70重
量%以上とし、残部として、例えば水晶のような圧電材
料単結晶、例えばPZT(PbZrO−PbTiO
系)のような圧電セラミック、例えばPVDF(ポリふ
っ化ビニリデン)のような圧電性高分子等を混合する場
合がある。このときの平均粒径と充填率については、前
述のトルマリン100%の場合と同様である。
【0032】図1の振動式健康具の変形例について、以
下説明する。図4(a)は充填部の変形例、同(b)は
振動発生部材の変形例である。図4(a)において、充
填ケース11は、先端ほど外径が大となる拡径部11c
と、先端ほど外径が小となる縮径部11bとを有し、縮
径部11bが拡径部11cよりも先端寄りに設けられて
いる。この結果、充填ケース11は、その外径をさほど
大きくせずに、携帯性を損なうことなく必要な充填容量
を確保できる。
【0033】図4(b)において、充填部11の底蓋が
上下動可能な振動板21で形成され、縮径部11bと振
動板21とが蛇腹11dで連結されている。回転モータ
22’には、軸心Oが本体ケース31の軸心Oと略
平行な回転軸22a’にカム板22eが固定されてい
る。カム板22eには、その周方向に沿って高さが変化
するカムを一体的に設けてあり、振動板21の下面がカ
ム板22eのカムに載置されている。回転モータ22’
が回転を始めると、カム板22e上のカム高さの変化に
つれて、振動板21が蛇腹11dを伸縮させつつ上下振
動を行う。ここでは、振動発生部材はカム板22eと振
動板21とで形成され、振動板21は振動伝達部を兼ね
る形になる。振動板21の直接的な振動の印加により、
トルマリンを含有する圧電材料Pからの変動電界及びこ
れに随伴する変動磁界の発生がより活発化することが想
定される。なお、スプリング21aが、振動板21と本
体ケース31との間に掛け渡され、振動板21を常時本
体ケース31側に付勢している。
【0034】図5は、振動発生部材の他の変形例であ
る。ここまでは、本体部や充填部の全体又は一部を機械
的に振動させる場合であったが、図5は、充填部の内部
を撹拌することで圧電材料に機械的振動を印加する例を
示す。図5(a)の回転モータ22’は、軸心が本体ケ
ース31の軸心Oと略一致する回転軸22a’を有
し、回転軸22a’には、充填ケース11内において撹
拌板21’が固定されている。図5(b)の回転モータ
22’には、軸心Oが本体ケース31の軸心Oと略
平行な回転軸22a’にカム板22eが固定されてい
る。カム板22eには、その周方向に沿って高さが変化
するカムを一体的に設けてあり、撹拌板21”の下面が
カム板22eのカムに載置されている。回転モータ2
2’が回転を始めると、カム板22e上のカム高さの変
化につれて、撹拌板21”が上下振動を行う。図5で
は、振動発生部材は、撹拌板21’又はカム板22eと
撹拌板21”で形成され、撹拌板21’,21”は振動
伝達部を兼ねる形になる。撹拌板21’,21”の直接
的な振動の印加により、トルマリンを含有する圧電材料
Pからの変動電界及びこれに随伴する変動磁界の発生が
より活発化することが想定される。なお、スプリング2
1aが、撹拌板21”と底蓋12との間に掛け渡され、
撹拌板21”を常時底蓋12側に付勢している。
【0035】図6は、理美容業務用又は家庭用に用いら
れる身体用バイブレータに本発明を適用する場合の一例
を示す。本体部3’の外側に2本の支持把手34を有
し、本体ケース31’の内部には回転モータ22’が収
容されている。この回転モータ22’には、軸心O
本体ケース31の軸心Oと略平行な回転軸22a’に
カム板22eが固定されている。カム板22eには、そ
の周方向に沿って高さが変化するカムを一体的に設けて
あり、振動板21の上面がカム板22eのカムと接触し
ている。回転軸22a’,カム板22e,振動板21は
本体ケース31’から突出しており、これらは本体ケー
ス31’端面に縫着した合成繊維製等の可撓性を有する
袋体1’に収容されている。振動板21も袋体1’の内
面に縫着されている。
【0036】このような身体用バイブレータにおいて、
図6では、袋体1’を二重構造とし、内部にトルマリン
を含有する圧電材料Pを封入した充填部としている。し
たがって、回転モータ22’が回転を始めると、カム板
22e上のカム高さの変化につれて、振動板21が上下
振動を行い、従来と同様の身体用バイブレータとして作
動する。ここでは、振動発生部材はカム板22eと振動
板21とで形成され、振動板21は振動伝達部を兼ねる
形になる。そして、振動板21の上下振動に伴い、充填
部としての袋体1’を皮膚表面に接当させるか又は接近
させれば、機械的振動の印加によりトルマリンを含有す
る圧電材料Pから発せられる変動電界及びこれに随伴す
る変動磁界が身体表面に作用する。このように、図6の
ものでは、バイブレーション作用と、変動電界及びこれ
に随伴する変動磁界による身体作用との2つの働きによ
って、健康維持が図られる。なお、スプリング21a
が、振動板21と本体ケース31’との間に掛け渡さ
れ、振動板21を常時本体ケース31’側に付勢してい
る。また、二重構造の袋体1’の内部だけでなく、袋体
1’全体をトルマリンを含有する圧電材料Pの充填部と
すれば、トルマリンを含有する圧電材料Pの充填量を多
くして、血行の改善・促進等の効果がより一層期待でき
る。
【0037】本発明に係る振動式健康具について、医療
機器・治療機器以外に健康機器・理美容機器等多方面に
わたって適用可能であり、実施例の名称・機構等によっ
てその用途が限定されるものではない。また、本発明の
アクチュエータについて、図1の振動モータや図4
(a)等の回転モータに代えて、往復動式の油空圧シリ
ンダや電磁ソレノイド等を利用することは勿論可能であ
り、回転式・往復動式等の形式を問わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である振動式健康具の一部破
断正面図。
【図2】振動モータの平面図、正面図及び底面図。
【図3】機械的振動の印加により、トルマリンを含有す
る圧電材料の結晶から発せられる微小電界について、推
測されるメカニズムを表す概念説明図。
【図4】図1の振動式健康具の変形例を示す一部省略縦
断面図。
【図5】図1の振動式健康具の他の変形例を示す一部省
略縦断面図。
【図6】理美容業務用又は家庭用に用いられる身体用バ
イブレータに本発明を適用する場合の一例を示す斜視図
及び一部省略縦断面図。
【符号の説明】
1 充填部 11 充填ケース 11b 縮径部 11c 拡径部 2 加振部 21 振動板(振動発生部材;振動伝達部) 21’,21” 撹拌板(振動発生部材;振動伝達部) 22 振動モータ(アクチュエータ) 22’ 回転モータ(アクチュエータ) 22b 偏心重り(振動発生部材) 22e カム板(振動発生部材) 3 本体部 31 本体ケース(振動伝達部)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルマリンを含有する圧電材料を内部に
    封入する充填部と、 前記充填部に充填された圧電材料に対し、機械的振動を
    印加する加振部とを備え、 前記充填部を皮膚表面に接当させるか又は接近させて、
    前記機械的振動の印加により、前記トルマリンを含有す
    る圧電材料に励起された電気分極に基づいて当該圧電材
    料から発せられる微小電界を身体表面に作用させること
    を特徴とする振動式健康具。
  2. 【請求項2】 前記圧電材料は、トルマリンを少なくと
    も50重量%以上含有する請求項1記載の振動式健康
    具。
  3. 【請求項3】 前記圧電材料は、粉体又は粒体の形態で
    封入されている請求項1又は2記載の振動式健康具。
  4. 【請求項4】 前記加振部は、前記トルマリンを含有す
    る圧電材料に前記機械的振動を印加する振動発生部材
    と、その振動発生部材を駆動するアクチュエータと、そ
    の駆動によって前記振動発生部材に発生する前記機械的
    振動を前記充填部に伝達する振動伝達部とを備える請求
    項1ないし3のいずれかに記載の振動式健康具。
  5. 【請求項5】 前記アクチュエータは、中空軸状の本体
    ケースの内部に収容され、かつ直接又は他部材を介して
    間接的に当該本体ケースの内壁面に取り付けられている
    請求項4記載の振動式健康具。
  6. 【請求項6】 前記アクチュエータは、その回転軸を前
    記本体ケースの軸心方向に略一致させて回転する振動モ
    ータである請求項5記載の振動式健康具。
  7. 【請求項7】 前記充填部は、先端が閉じた中空軸状の
    充填ケースを有し、前記本体ケースの一端側に着脱自在
    に取り付けられている請求項5又は6記載の振動式健康
    具。
  8. 【請求項8】 前記充填ケースは、非導電性材料で形成
    される請求項7記載の振動式健康具。
  9. 【請求項9】 前記充填ケースは、先端側に向かうほど
    外径が小となる縮径部を有する請求項7又は8記載の振
    動式健康具。
  10. 【請求項10】 前記充填ケースは、前記本体ケースへ
    の取付基端側から先端側に向かう方向において、前記先
    端側に向かうほど外径が大となる拡径部と、その拡径部
    に続く形で前記先端側に向かうほど外径が小となる縮径
    部とを有する請求項7ないし9のいずれかに記載の振動
    式健康具。
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