JP2000325313A - 眼球撮影装置とそれに使用するゴーグル - Google Patents

眼球撮影装置とそれに使用するゴーグル

Info

Publication number
JP2000325313A
JP2000325313A JP11139239A JP13923999A JP2000325313A JP 2000325313 A JP2000325313 A JP 2000325313A JP 11139239 A JP11139239 A JP 11139239A JP 13923999 A JP13923999 A JP 13923999A JP 2000325313 A JP2000325313 A JP 2000325313A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
eyeball
goggle body
goggle
face
band
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11139239A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Ishikawa
川 則 夫 石
Katsumi Nakaichi
市 克 巳 中
Hidehiro Hosaka
坂 栄 弘 保
Shigeaki Sonoda
田 重 昭 園
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Koden Corp
Original Assignee
Nippon Koden Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Koden Corp filed Critical Nippon Koden Corp
Priority to JP11139239A priority Critical patent/JP2000325313A/ja
Publication of JP2000325313A publication Critical patent/JP2000325313A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】撮像カメラを備えたゴーグル本体を顔面に装着
して眼球を撮影するときにその眼球画像がブレないよう
にゴーグル本体を顔面に確りと装着できるようにする。 【解決手段】撮像カメラ(4R,4L)を備えたゴーグル本
体(2)の左右両端に取り付けられたサイドストラップ
(5)と、ゴーグル本体(2)の上端側とサイドストラ
ップ(5)の後頭部側との間に連結されたトップストラ
ップ(6)を締め付けて、ゴーグル本体(2)顔面に装
着するようにした。サイドストラップ(5)を締め付け
ることによりゴーグル本体(2)の左右方向の振れが防
止され、トップストラップ(6)を頂頭部に引っ掛けて
締め付けることにより、ゴーグル本体(2)の上下方向
の振れが防止されると同時に、顔面からの擦り落ちが防
止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼球や虹彩紋理や
瞳孔を撮影することにより、眼振検査を行ったりその他
の眼球運動を観察するための眼球撮影装置及びそれに使
用するゴーグルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の眼球撮影装置は、各眼球を個別に
遮光する円筒体の一方に眼球を撮影するCCDカメラな
どの撮像カメラを取り付けると共に、各円筒体をフレキ
シブルなベルトなどでメガネ状に連結したゴーグル本体
を形成し、このゴーグル本体の左右両端に固定されて後
頭部側に掛け回されるサイドストラップにより顔面に装
着するようにしている。
【0003】この眼球撮影装置は、一方の円筒体に装着
された撮像カメラで片眼ずつ観察するものであるので、
他方の眼球を観察する場合にはゴーグル本体を顔面から
一端外して、左右を逆にして装着し直さなければならな
いという面倒があり、また、両眼を同時に観察すること
はできない。
【0004】このため、本出願人は、両眼を同時に覆っ
て遮光するゴーグル本体に、左右の眼球を個別に撮影す
る一対の撮像カメラを設けた眼球撮影装置を提案した
(特開平4−15032号公報参照)。これによれば、
各撮像カメラで左右の眼球を個別に撮影できるのでゴー
グル本体を装着し直す手間がなく、また、同時に撮影す
ることにより両眼の運動を比較しながら観察することが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、眼振検査の
中には、仰臥位において被検者の頭を左右に傾けた位置
や上向きにした位置で停止させて眼振を調べる頭位眼振
検査や、仰臥位や座位に体位を変えて被検者の頭の位置
を変えたときの眼振を調べる頭位変換眼振検査という検
査方法がある。このような頭位/頭位変換眼振検査を行
う場合に、眼球の水平,垂直及び回旋運動を撮影するた
め、ゴーグル本体に取り付けた撮像カメラが振れないよ
うに、そのゴーグル本体を確りと顔面に装着しておく必
要がある。
【0006】しかしながら、従来の眼球撮影装置は、ゴ
ーグル本体の左右両端に固定されたサイドストラップを
後頭部に掛け回して、これを締め付けることにより顔面
に装着するようにしているので、左右方向の振れを押さ
えることはできるが、上下方向への振れを押さえること
はできず、この結果撮影される眼球画像がブレて不鮮明
になってしまうという問題を生じていた。
【0007】しかも、ゴーグル本体は、その前面側に撮
像カメラや照明装置が装着されており、そのゴーグル本
体を装着している顔面から前方に離れた位置に重心があ
るので、顔面を少しでも動かすと重心の移動距離が大き
くなって撮像カメラが上下に振れやすく、その結果、撮
影される眼球画像がブレて不鮮明になるという問題を生
ずる。
【0008】また、従来の眼球撮影装置は、眼球撮影時
に外光が入らないようにゴーグル本体にフェイスパッド
を設け、顔面に気密に装着できるようにしているが、冬
期等の気温が低いときに、このゴーグル本体を顔面に装
着すると、体温等によりゴーグル本体内部の温湿度が上
昇し、内外の温度差により撮像カメラのレンズやフィル
タが結露しやすくなるという問題がある。
【0009】さらに、短時間で多数の被検者の検査・診
断を行わなければならない大学病院等では、効率のよい
検査・診断が要請されており、誰でも簡単にゴーグル本
体を被検者に着脱できることが望ましい。
【0010】そこで本発明は、第一に、撮影される眼球
画像がブレないようにゴーグル本体を顔面に確りと装着
することができ、第二に、ゴーグル本体内で結露を起こ
し難くし、第三に、誰でも簡単に短時間でゴーグル本体
を顔面に着脱できるようにすることを技術的課題として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明は、眼球を撮影するための撮像カメラが1基
乃至2基設けられたゴーグル本体をそのゴーグルの左右
両端に取り付けられたサイドストラップで顔面に装着さ
せる眼球撮影装置において、前記ゴーグル本体の上端側
と、前記サイドストラップの後頭部側との間に、頂頭部
に引っ掛けて前記ゴーグル本体の顔面からの擦り落ちを
防止するトップストラップが連結されていることを特徴
とする。
【0012】本発明によれば、サイドストラップ及びト
ップストラップを締め付けることにより、ゴーグル本体
の左右両側だけでなく、上端側も後方へ引っ張られるの
で、ゴーグル本体が顔面に確りと押し付けられる。ま
た、トップストラップにより、ゴーグル本体は頂頭部か
ら吊り下げられているので、下方への擦り落ちが確実に
防止される。これにより、被検者が頭を動かしたり傾け
たりする頭位/頭位変換眼振検査を行う際にも、ゴーグ
ル本体の左右方向の振れ及び上下方向の振れが確実に防
止され、眼球画像がブレ難くなる。
【0013】また、他の実施の形態によれば、ゴーグル
本体が木又は紙で形成されており、通気性・吸湿性に優
れるので、冬期等の気温が低いときに、このゴーグル本
体を顔面に装着することにより、ゴーグル本体内部の温
湿度が上昇しても撮像カメラのレンズやフィルタが結露
し難いし、木や紙はプラスチックや金属に比して軽量で
あるので顔面を動かしたり傾けたりしても振れを生じ難
い。
【0014】さらに、顔面への装着感がよいので、スポ
ンジ製のフェイスパッドを設ける必要がなく、製造コス
トを低減することができる。さらにまた、検査・診断を
行う病院等のニーズに対応して大人用,子供用,幼児用
と3つの種類を揃える場合であっても、プラスチック成
形のような金型が不要なだけでなく、加工が簡単なの
で、製造コストを押さえることができる。
【0015】また、さらに他の実施の形態によれば、サ
イドストラップ及びトップストラップの各固定バンドが
後頭部に位置するバンド掛止具に引っ掛けられて前方に
折り返され、夫々の折返端部を各固定バンドに押しつけ
ることによりこれらを互いに係着させるタッチ・クロー
ズ型ファスナーが設けられている。
【0016】したがって、ゴーグル本体を装着する被検
者と向き合った状態で、その後頭部側から前方に折り返
した夫々の折返端部を引っ張って各固定バンドに押しつ
けるだけで、サイドストラップ及びトップストラップの
長さを無段階に調節でき、被検者に対してゴーグル本体
を誰でも簡単に装着できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図1は本発明に係る眼球
撮影装置の外観を示す斜視図、図2はその縦断面図、図
3はその背面図、図4は他の実施形態を示す縦断面図、
図5はさらに他の実施形態を示す横断面図、図6はさら
に他の実施形態の要部を示す背面図、図7はその使用状
態を示す側面図である。
【0018】図1乃至図3に示す眼球撮影装置1は、両
眼を同時に覆うゴーグル本体2と、このゴーグル本体2
を顔面に装着するヘッドバンド3とからなるゴーグルG
に、左右の眼球を個別に撮影するための撮像カメラ4
R,4Lが設けられて成る。
【0019】このヘッドバンド3は、ゴーグル本体2の
左右両端に固定されて後頭部に掛け回されるサイドスト
ラップ5と、前記ゴーグル本体2の上端側とサイドスト
ラップ5の後頭部側に連結されると共に、頂頭部に引っ
掛けて前記ゴーグル本体2の顔面からの擦り落ちを防止
するトップストラップ6とからなる。
【0020】ゴーグル本体2は、木製でなり、両眼を同
時に覆って遮光するスカート2aと正面板2bから形成
され、その正面板2bに前記撮像カメラ4R,4Lが取
り付けられている。そして、撮像カメラ4R,4Lを眼
球と対向させて顔面に装着したときに、当該ゴーグル本
体2の上端縁2cが額の前頭骨に当接されると共に、下
端縁2dが頬骨及び鼻骨に当接される曲面形状に形成さ
れている。
【0021】撮像カメラ4R,4Lは、夫々の撮像光軸
Xに沿ってCCD素子7aと集光レンズ7bと偏向フィ
ルタ7cを配して成る。また、撮像カメラ4R,4L
は、夫々の撮像光軸X間の距離が成人の平均眼軸距離
(約65mm)に選定されると共に、眼軸の個人差を許
容できるように夫々の視野角が所定の角度に選定されて
いる。なお、撮像光軸Xからゴーグル本体2の上端縁2
cまでの距離は約50mm、下端縁2dまでの距離は3
0mmである。
【0022】これにより、撮像カメラ4R,4Lは両眼
の眼球を同時に撮影することができ、夫々の映像出力信
号はビデオデッキを介してモニタに出力される(いずれ
も図示せず)。また、撮像カメラ4R,4Lの出力信号
は、ビデオデッキに入力される前に画面分割ユニットに
入力させてもよい。このとき、モニタの画面が分割さ
れ、1台のモニタに両眼の眼球画像を同時に映し出すこ
とができるので、同時刻の両眼の眼球運動或いは眼位の
差を調べることができる。
【0023】さらにゴーグル本体2内には、前記撮像カ
メラ4R,4Lの周囲に、眼球に対して赤外光(波長7
00〜900nm)を照射するLEDなどの赤外照明光
源8…が配され、その光出射面には光散乱フィルタ8a
と偏向フィルタ8bが装着されている。撮像カメラ4
R,4L及び赤外照明光源8の偏向フィルタ7c及び8
bは、眼球画像に光源8…の映り込みを防止できるよう
に夫々の偏向方向が直交するように配され、これによ
り、眼球の瞳孔、虹彩紋理及び虹彩を鮮明に撮影でき
る。
【0024】前記サイドストラップ5を構成する左右一
対の固定バンド9R,9Lは、その一端がゴーグル本体
2の左右両端に固定されると共に、他端が後頭部に位置
するバンド掛止具10に連結されている。また、前記ト
ップストラップ6を構成する固定バンド9Tは、その一
端がゴーグル本体2の上端中央部に固定されると共に、
他端が前記バンド掛止具10に連結されている。このバ
ンド掛止具10は、後頭部が下になるように仰臥位(あ
おむけ)に寝ても痛くないように、例えば柔らかな皮革
又は丈夫な布で形成されている。
【0025】さらに、各固定バンド9R,9L,9Tは
夫々の長さを調節する長さ調節手段12を備えており、
本例では、前記バンド掛止具10の各スリット11に挿
通した固定バンド9R,9L,9Tを前方に折り返して
長さを調節した状態で、夫々の折返端部9aをマジック
テープ(商品名)などのタッチ・クローズ型ファスナー
13で固定バンド9R,9L,9Tに係着させるように
している。
【0026】このタッチ・クローズ型ファスナー13
は、互いに係着されるフック面シート13aとループ面
シート13bからなり、各固定バンド9R,9L,9T
の表面側にループ面シート13bが形成され、各折返端
部9aには前記ループ面シート13bと対向する面にフ
ック面シート13aが形成されている。
【0027】以上が本発明の一例構成であって、次にそ
の作用を説明する。まず、眼球撮影装置1を被検者の顔
面に装着するときは、医師,看護婦,検査技師などが被
検者と向き合い、ヘッドバンド3となるサイドストラッ
プ5及びトップストラップ6の各固定バンド9R,9
L,9Tを緩めた状態で、ゴーグル本体2で両眼を覆う
ようにして当該ヘッドバンド3を被検者の頭部に被せ
る。このとき、ゴーグル本体2は木で形成されているの
で、黒い金属製又はプラスチック製の従来装置と異な
り、柔らかで暖かな質感があるため、被検者の恐怖感を
和らげることができる。
【0028】次に、サイドストラップ5の固定バンド9
R,9Lに係着されている夫々の折返端部9a,9aを
各バンド9R,9Lから剥し、手前に引っ張ることによ
ってサイドストラップ5を締め付けた後、再び折返端部
9a,9aを各バンド9R,9Lに押し当てて、タッチ
・クローズ型ファスナー13のフック面シート13aと
ループ面シート13bを係着させる。
【0029】そして、同様にトップストラップ6の固定
バンド9Tに係着されている折返端部9aを当該バンド
9Tから剥し、手前に引っ張ることによってトップスト
ラップ6を締め付けた後、折返端部9aを当該バンド9
Tに押し当てて、装着を完了する。
【0030】このとき、各固定バンド9R,9L,9T
がバンド掛止具10の各スリット11に挿通されて逆T
字状に連結されるので、各バンド9R,9L,9Tの締
付力が均等に振り分けられ、ゴーグル本体2を確実に顔
面に装着することができる。
【0031】また、各ストラップ5,6はタッチ・クロ
ーズ型ファスナー13のフック面シート13aとループ
面シート13bを係着させることにより、夫々の折返端
部9aと各バンド9R,9L,9Tの長さを無段階に調
節でき、誰でも簡単に確りと被検者に装着することがで
きる。
【0032】この状態で、頭位/頭位変換眼振検査のよ
うに被検者の頭を動かしたり傾けたりしてゴーグル本体
2に外力が作用しても、ゴーグル本体2は、その左右方
向の振れが主としてサイドストラップ5により規制さ
れ、上下方向の振れがトップストラップ6により規制さ
れる。しかも、ゴーグル本体2を顔面に装着した状態
で、その上端縁2cが額の前頭骨に当接され、その下端
縁2dが頬骨及び鼻骨に当接されるので、締め付けた状
態でガタつきを生ずることがない。したがって、撮像カ
メラ4R,4Lで眼球を撮影したときに、その画像がブ
レ難くなり、鮮明な画像が映し出される。
【0033】また、ゴーグル本体2が木で形成されてい
るので、通気性・吸湿性が良く、冬期等の気温が低いと
きに、このゴーグル本体2を顔面に装着することによ
り、ゴーグル本体2内部の温湿度が上昇しても、撮像カ
メラ4R,4Lのレンズやフィルタが結露し難く、プラ
スチックや金属に比して軽量に成形できるので、顔面が
動いても振れを生じ難い。
【0034】さらに、顔面への装着感がよいので、スポ
ンジ製のフェイスパッドを設ける必要がなく、したがっ
て、製造コストを低減することができる。また、ゴーグ
ル本体2の上端縁2cが前頭骨に、下端縁2dが頬骨及
び鼻骨に当接され、眉毛の下に食い込むこともないの
で、20分程度かかる眼振検査においても被検者に苦痛
を与えることがない。さらにまた、検査・診断を行う病
院等のニーズに対応して大人用,子供用,幼児用と3つ
の種類を揃える場合であっても、プラスチック成形のよ
うな金型が不要なだけでなく、加工が簡単なので製造コ
ストを押さえることができる。
【0035】図4及び図5は本発明の他の実施形態を示
し、これらはいずれも外部から光刺激を与えることがで
きるタイプである。なお、図1〜図3との共通部分は同
一符号を付して詳細説明は省略する。
【0036】図4に示す眼球撮影装置21は、遮光材料
で形成されたゴーグル本体2の眼球と対向する位置にゴ
ーグル本体2の外部から眼球に対して光刺激を与える透
孔23が形成され、当該透孔23の外側にハーフミラー
24が装着されると共に、眼球側から前記透孔23を通
る光軸Yをハーフミラー24で反射させて垂直上方に向
けられた反射光軸Z上に撮像カメラ4R,4Lが配設さ
れて成る。
【0037】各撮像カメラ4R,4Lには、その光軸Z
に沿って、CCD素子7aと集光レンズ7bと偏向フィ
ルタ7cと可視光遮断/赤外線透過フィルタ7dが配さ
れている。
【0038】この場合、被検者は透孔23及びハーフミ
ラー24を通して、ゴーグル本体2外を視認することが
でき、したがって、外部から光刺激を与えることによ
り、そのときの眼球運動を観察することができる。
【0039】この場合に撮像カメラ4R,4Lに可視光
遮断/赤外線透過フィルタ7dを設けたので、赤外線に
より照明された眼球画像のみを鮮明に撮影することがで
きる。
【0040】また、図5に示す眼球撮影装置31のよう
に、眼球側から前記透孔23を通る光軸Yをハーフミラ
ー24で反射させて左右両側に向けられた反射光軸Z上
に撮像カメラ4R,4Lを配設する場合も同様である。
【0041】なお、サイドストラップ5及びトップスト
ラップ6の各固定バンド9R,9Lの長さを調節する長
さ調節手段12は、タッチ・クローズ型ファスナー13
を利用する場合に限らず、公知の長さ調節用バックルそ
の他の任意の手段を採用し得る。また、固定バンド9
R,9L,9Tは、バンド掛止具10側から前方に折り
返す場合に限らず、ゴーグル本体2側から後方へ折り返
すようにしてもよい。
【0042】さらに、サイドストラップ5を構成する固
定バンド9R,9Lは、ゴーグル本体2とバンド掛止具
10との間で左右1本ずつ配される場合に限らず、複数
本ずつ配する場合であってもよい。また、1本以上の固
定バンドの左右両端をゴーグル本体2の左右両端に取り
付けるようにしてもよい。
【0043】また、トップストラップ6は固定バンド9
Tを1本設ける場合に限らず複数本配されている場合で
もよい。ここで、固定バンド9Tが奇数本の場合は、頂
頭部の中心を通る固定バンド9Tを挟んで左右略対称に
配し、偶数本の場合は、頂頭部の中心を挟んで左右略対
称に配すればよい。
【0044】図6及び図7はバンド掛止具10の他の例
を示し、本例では、その下端縁10aが首筋(うなじ)
に達する程度の大きさに選定されて後頭部全体を覆うよ
うに形成されている。この場合に、バンド掛止具10を
柔らかな皮革や丈夫な布で形成すれば、頭部の湾曲面に
沿って広い面積に密着され、髪の毛が多い被検者などに
眼球撮影装置1,21,31を装着してもずれることが
ない。
【0045】また、バンド掛止具10の各端縁10a,
10b,10cが、その中央部に向かって凹んだ曲線で
形成されているので、各固定バンド9R,9L,9Tを
引っ張ったときに、頭部の曲面に沿ってフィットし、各
端縁10a,10b,10cが浮き上がることもない。
したがって、仰臥位(あおむけ)に寝たときにバンド掛
止具10の各端縁10a,10b,10cが枕などにあ
たっても各固定バンド9R,9L,9Tが緩むこともな
い。特に、首筋(うなじ)の曲率は大きいので、下端縁
10aを曲線にすることは面積の大きなバンド掛止具1
0を後頭部にフィットさせるために極めて有効である。
【0046】またこの場合、図7に示すようにサイドス
トラップ5の各固定バンド9R,9Lを後頭部下方か
ら、ゴーグル本体2の左右両端側に向かって斜め上方へ
掛け回すことができる。このとき、サイドストラップ5
の各固定バンド9R,9Lが耳を避けるように、当該各
バンド9R,9Lに耳が入る程度の径のリング15を介
装させておけばよい。
【0047】これによれば、各固定バンド9R,9L,
9Tが正面から見て略120°の角度を成し、サイドス
トラップ5の各バンド9R,9Lを締め付けることによ
りゴーグル本体2の下端縁2dが頬骨及び鼻骨に強固に
当接し、トップストラップ6の固定バンド9Tを締め付
けることによりゴーグル本体2の上端縁2cが前頭骨に
強固に当接するので、ゴーグル本体2をより確実に顔面
に装着できる。
【0048】さらにまた、図示は省略するが、ゴーグル
本体2の下端縁2dが頬骨の下に当たるようにゴーグル
本体2を下方に延設し、その左右両端の下端側とバンド
掛止具10とをサイドストラップ5の固定バンド9R,
9Lで連結するようにしてよい。
【0049】さらに、ゴーグル本体2は木で形成する場
合に限らず、段ボールのように十分な強度を有する紙を
使用して組み立てる場合であってもよい。
【0050】さらにまた、ゴーグル本体2に予め2基の
撮像カメラを装着して両眼を同時に撮影する場合に限ら
ず、左右のカメラ取付部を形成し、1基の撮像カメラを
左右交互に付け替えて片眼ずつ撮影する場合であっても
よい。
【0051】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ゴ
ーグル本体がサイドストラップとトップストラップによ
り顔面に確りと装着されるので、頭位/頭位変換眼振検
査のように被検者の頭を動かしたり傾けたりしてゴーグ
ル本体に外力が作用することがあっても、撮像カメラが
振れることが少なく、眼球を鮮明に映し出すことができ
るという大変優れた効果を奏する。
【0052】また、ゴーグル本体が木又は紙で形成され
ており、冬期等の気温が低いときでも内部が結露し難
く、軽量で振れを生じ難いだけでなく、顔面への装着感
がよいので、スポンジ製のフェイスパッドを設ける必要
もなく、製造コストを低減することができるという効果
があり、さらに、ニーズに対応して形状の異なるゴーグ
ル本体を揃える場合であっても、加工が簡単で製造コス
トを押さえることができるという効果がある。
【0053】さらに、サイドストラップ及びトップスト
ラップの長さ調節が容易なので、ゴーグル本体を誰でも
簡単に短時間で着脱でき、被検者一人当たりに多くの時
間をかけることのできない大学病院などでも効率的な検
査・診断を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る眼球撮影装置の外観を示す斜視
図。
【図2】その縦断面図。
【図3】その背面図。
【図4】他の実施形態を示す縦断面図。
【図5】さらに他の実施形態を示す横断面図。
【図6】さらに他の実施形態の要部を示す背面図。
【図7】その使用状態を示す側面図。
【符号の説明】
1,21,31・・・眼球撮影装置 2・・・ゴーグル
本体 4R,4L・・・撮像カメラ G・・・ゴーグル 5・・・サイドストラップ 6・・・トップス
トラップ 8・・・赤外照明光源 7c,8b・・偏
向フィルタ 9R,9L,9T・・固定バンド 9a・・折返端部 10・・・バンド掛止具 12・・・長さ調
節手段 13・・・タッチ・クローズ型ファスナー 23・・・透孔 24・・・ハーフ
ミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 保 坂 栄 弘 東京都新宿区西落合1丁目31番4号 日本 光電工業株式会社内 (72)発明者 園 田 重 昭 神奈川県川崎市多摩区宿河原六丁目21番2 号 株式会社ニューオプト内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼球を撮影するための撮像カメラ(4R,
    4L) が1基乃至2基設けられたゴーグル本体(2)をそ
    のゴーグルの左右両端に取り付けられたサイドストラッ
    プ(5)で顔面に装着させる眼球撮影装置において、前
    記ゴーグル本体(2)の上端側と、前記サイドストラッ
    プ(5)の後頭部側との間に、頂頭部に引っ掛けて前記
    ゴーグル本体(2)の顔面からの擦り落ちを防止するト
    ップストラップ(6)が連結されていることを特徴とす
    る眼球撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記ゴーグル本体(2)が木又は紙で形
    成されてなる前記請求項1記載の眼球撮影装置。
  3. 【請求項3】 前記サイドストラップ(5)を構成する
    左右一対の固定バンド(9R,9L)と、前記トップストラ
    ップ(6)を構成する固定バンド(9T)が、後頭部に位
    置するバンド掛止具(10)に連結されて成る請求項1又
    は2記載の眼球撮影装置。
  4. 【請求項4】 前記サイドストラップ(5)及び前記ト
    ップストラップ(6)が、各固定バンド(9R,9L,9T)
    の長さを調節するバンド調節手段を備えて成る請求項3
    記載の眼球撮影装置。
  5. 【請求項5】 前記バンド調節手段が、前記サイドスト
    ラップ(5)及び前記トップストラップ(6)の各固定
    バンド(9R,9L,9T)を引っ掛けて前方に折り返す前記
    バンド掛止具(10)と、夫々の折返端部(9a)を各固定
    バンド(9R,9L,9T)に押しつけて互いに係着させるタ
    ッチ・クローズ型ファスナー(13)で成る請求項4記載
    の眼球撮影装置。
  6. 【請求項6】 前記撮像カメラ(4R,4L)を眼球に対向
    させて前記ゴーグル本体(2)を顔面に装着したとき
    に、当該ゴーグル本体(2)の上端縁(2c)が額の前頭
    骨に当接されると共に、下端縁(2d)が頬骨及び鼻骨に
    当接される曲面形状に形成されてなる請求項1乃至5記
    載の眼球撮影装置。
  7. 【請求項7】 遮光材料で形成された前記ゴーグル本体
    (2)の眼球と対向する位置にゴーグル本体(2)の外
    部から眼球に対して光刺激を与える透孔(23)が形成さ
    れ、当該透孔(23)の外側にハーフミラー(24)が装着
    されると共に、眼球側から前記透孔(23)を通る光軸
    (Y)をハーフミラー(24)で反射させた反射光軸
    (Z)上に前記撮像カメラ(4R,4L)が配設されて成る
    請求項1乃至6記載の眼球撮影装置。
  8. 【請求項8】 前記ゴーグル本体(2)内に、眼球に対
    して赤外線を照射する赤外照明光源(8…)が配されて
    なる請求項1乃至7記載の眼球撮影装置。
  9. 【請求項9】 前記赤外照明光源(8…)と撮像カメラ
    (4R, 4L)に、偏向方向が直交するように偏向フィルタ
    (7c,8b)が配されてなる請求項8記載の眼球撮影装
    置。
  10. 【請求項10】 顔面に装着するゴーグル本体(2)の上
    端側と、そのゴーグル本体(2)の左右両端に固定され
    たサイドストラップ(5)の後頭部側との間に、頂頭部
    に引っ掛けて前記ゴーグル本体(2)の顔面からの擦り
    落ちを防止するトップストラップ(6)が連結されてい
    ることを特徴とする眼球撮影用ゴーグル。
JP11139239A 1999-05-19 1999-05-19 眼球撮影装置とそれに使用するゴーグル Pending JP2000325313A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11139239A JP2000325313A (ja) 1999-05-19 1999-05-19 眼球撮影装置とそれに使用するゴーグル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11139239A JP2000325313A (ja) 1999-05-19 1999-05-19 眼球撮影装置とそれに使用するゴーグル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000325313A true JP2000325313A (ja) 2000-11-28

Family

ID=15240718

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11139239A Pending JP2000325313A (ja) 1999-05-19 1999-05-19 眼球撮影装置とそれに使用するゴーグル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000325313A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006047816A1 (en) * 2004-11-01 2006-05-11 Eye Diagnostics Pty Ltd Devic and method for investigating changes in the eye
JP2007029207A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Univ Of Tokushima 眼球運動撮影装置
JP2007222416A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Matsushita Electric Works Ltd 眼球運動検査用ゴーグル
JP2015061595A (ja) * 2013-09-19 2015-04-02 ジーエヌ オトメトリックス エー/エスGN Otometrics A/S 目の動きを観察するためのヘッドギア
CN106491074A (zh) * 2016-11-22 2017-03-15 天津志听医疗科技有限公司 翻转式眼震图仪
WO2018030818A1 (ko) * 2016-08-10 2018-02-15 인제대학교 산학협력단 사시 자동측정기구
US10130512B2 (en) 2013-09-19 2018-11-20 Natus Medical Incorporated Headgear for observation of eye movements
WO2020017358A1 (ja) * 2018-07-20 2020-01-23 ソニー株式会社 装着具
CN112674716A (zh) * 2020-12-11 2021-04-20 首都医科大学附属北京儿童医院 一种能采集眼震数据的头位测量装置

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006047816A1 (en) * 2004-11-01 2006-05-11 Eye Diagnostics Pty Ltd Devic and method for investigating changes in the eye
JP2007029207A (ja) * 2005-07-25 2007-02-08 Univ Of Tokushima 眼球運動撮影装置
JP2007222416A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Matsushita Electric Works Ltd 眼球運動検査用ゴーグル
US10130512B2 (en) 2013-09-19 2018-11-20 Natus Medical Incorporated Headgear for observation of eye movements
JP2015061595A (ja) * 2013-09-19 2015-04-02 ジーエヌ オトメトリックス エー/エスGN Otometrics A/S 目の動きを観察するためのヘッドギア
WO2018030818A1 (ko) * 2016-08-10 2018-02-15 인제대학교 산학협력단 사시 자동측정기구
CN106491074A (zh) * 2016-11-22 2017-03-15 天津志听医疗科技有限公司 翻转式眼震图仪
WO2020017358A1 (ja) * 2018-07-20 2020-01-23 ソニー株式会社 装着具
WO2020017627A1 (ja) * 2018-07-20 2020-01-23 ソニー株式会社 装着具
JPWO2020017627A1 (ja) * 2018-07-20 2021-08-26 ソニーグループ株式会社 装着具
JP7355015B2 (ja) 2018-07-20 2023-10-03 ソニーグループ株式会社 装着具およびモーションキャプチャシステム
JP7375979B2 (ja) 2018-07-20 2023-11-08 ソニーグループ株式会社 モーションキャプチャシステム
US11966101B2 (en) 2018-07-20 2024-04-23 Sony Corporation Mounting tool
CN112674716A (zh) * 2020-12-11 2021-04-20 首都医科大学附属北京儿童医院 一种能采集眼震数据的头位测量装置
CN112674716B (zh) * 2020-12-11 2024-02-27 首都医科大学附属北京儿童医院 一种能采集眼震数据的头位测量装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1911393B1 (en) Eye movement sensor device
EP3437549B1 (en) Adaptor for an image capture device for fundus photography
US20060098087A1 (en) Housing device for head-worn image recording and method for control of the housing device
KR20220043113A (ko) 안과 검사 시스템 및 방법(ophthalmologic testing systems and methods)
US20150223683A1 (en) System For Synchronously Sampled Binocular Video-Oculography Using A Single Head-Mounted Camera
KR102078583B1 (ko) 헤드 마운트 디스플레이 장치
US20120314045A1 (en) Wearable systems for audio, visual and gaze monitoring
JP2004537227A (ja) イメージディスプレイ方法およびイメージディスプレイ装置
JP2000241118A5 (ja)
JP6549144B2 (ja) 視覚検査装置およびヘッドマウント型表示装置
JP2000325313A (ja) 眼球撮影装置とそれに使用するゴーグル
WO2020116669A1 (ko) 가상현실 기반의 휴대용 안진 검사장치 및 이를 이용한 검진 방법
JPH09285468A (ja) 平衡機能検査装置
Vitte et al. Assessment of vestibular function by videonystagmoscopy
US20240057863A1 (en) Aperture-optional head-mounted low-light fundus imaging device
JP4464144B2 (ja) 平衡機能診断システム
JP2007029207A (ja) 眼球運動撮影装置
US5094524A (en) Method of visual testing and related product
JPH08251511A (ja) 頭部装着式映像表示装置
CN112690755A (zh) 头戴式眼科octa设备
US9763574B2 (en) Hood for an ophthalmic device
JP4103829B2 (ja) 眼球検査用ゴーグル
CN211511766U (zh) 一种甩头抑制试验眼罩
CN211460224U (zh) 一种实时采集眼球运动及头部运动的眼罩
CN210301978U (zh) 一种心理学治疗催眠椅