JP2000325258A - 介護用便器システム - Google Patents

介護用便器システム

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JP2000325258A
JP2000325258A JP11178805A JP17880599A JP2000325258A JP 2000325258 A JP2000325258 A JP 2000325258A JP 11178805 A JP11178805 A JP 11178805A JP 17880599 A JP17880599 A JP 17880599A JP 2000325258 A JP2000325258 A JP 2000325258A
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JP
Japan
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suction
toilet
defecation
anus
toilet bowl
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JP11178805A
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English (en)
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Takao Kawamura
隆夫 河村
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Original Assignee
GUREITOCHIREN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 介護用ポータブル便器において、排便後の汚
物を人手でトイレに持運び廃棄をする必要を無くし、使
用後の洗浄等の煩わしさも不要で、さらに排便中の排便
臭気を室内に発生させずに、排便困難な使用者に対して
も適当な装置を提供して自立排便支援が行える衛生的で
使い勝手の良い介護用便器システムの提供。 【解決手段】 水洗式ポータブル便器を構築すべく、吸
引送出手段を経由して水源から洗浄用の水路をチューブ
で接続、便器下部に開閉弁付汚物の排出口を設け、排出
口に便の破砕流動化装置を配置して後段を吸引送出手段
に接続、また便器内部に臭気の吸引口を設けてチューブ
で吸引送出手段に接続、また必要に応じて便器中央に吸
引式排便補助装置と浣腸補助装置を配置し、吸引送出手
段には除菌作用を有する電解水生成装置を備えて使用者
の排便中の臭気を室外に排出しつつ排便後の汚物を直接
下水路に送出可能な構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、仮設便器又はポー
タブル便器、介護用具又は医療用具の分野に属し、軽度
の要介護者の自立排便支援から重度の要介護者の排便補
助迄を網羅した機械用具とシステムに関し、さらに排便
中及び排便後の臭気を室内に発生させず、使用後の汚物
の人手による持運び廃棄を要さず、排便困難な使用者に
対して、必要に応じて浣腸又は吸引排便補助が行える、
衛生的で使い勝手が良い介護用便器システムの提供に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、介護用に用いる仮設便器又はポー
タブル便器においては、排便後の汚物は人手で持運ばれ
トイレ等に廃棄されていた。又排便中に発生する臭気に
関しては、便器に排出された大便等の臭気を脱臭剤にて
吸着させるか、オゾン等の発生器を用いて臭気を分解さ
せるものが提供されていた。寝たきりの要介護者向けの
便器においては、寝た姿勢にて臀部の下に敷く形式に
て、やはり排便後の汚物は便器と共に人手でトイレ等に
廃棄され、又は便器は洗浄されて再使用された。前記の
臀部の下に敷く形式の差込式便器の場合、臭気への対策
は施されていなかった。固定設備式としては、日本国、
特公平8−26562或いは、特開平9−201385
の様に、通常のトイレ用の排水路を大掛かりな住宅改造
工事にて、ベッドの近くまで床下配管して、収納式の水
洗式便器等を配置したものが提案されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ポータブル便器では、排便後の汚物を人手にてトイレに
持運び廃棄する等、事後の廃棄洗浄等の煩わしさと不衛
生さが生じ、また排便中の臭気発生に、完全には対応す
ることができなかった。また固定設備式の収納式水洗便
器においては、改造工事が大掛かりになること、移設又
は不要になった場合の撤去等が容易に行えず、使い勝手
が悪く、在宅介護等適応性に問題が生じた。本願は、排
便後の汚物の持運び廃棄を不要にして、使用後の便器の
洗浄除菌、排便臭気の完全除去、排便困難な使用者の為
の浣腸補助と肛門からの大便排出の補助等の機能も併せ
持ち、簡単な住宅改造工事にて、設置、移設、撤去が容
易で、軽度な要介護者の自立排便支援から重度な要介護
者の排便作業までを衛生的で、使い勝手の良い、各種介
護用便器及び関連機器用具と関連システムの提供を目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願では第一に仮設便器又はポータブル便器に大便
等の汚物を直接トイレ用の下水路又は浄化槽に廃棄可能
にするために、中間に吸引送出タンクと吸引送出用の切
替弁と吸引送出用の電動ファンを組合せた吸引送出手段
を設け、水供給源又は給湯ラインからの水供給路用のチ
ューブ又はホースを吸引送出手段を経由して便器に接
続、水洗構造の便器下部に汚物排出口を設け、又は必要
に応じて汚物排出口に開閉弁を設け、この排出口からホ
ース又はチューブにて吸引送出手段を経由して、室内の
床又は壁等に開けられた穴を通じて汚物用の下水路又は
浄化槽迄接続をする。
【0005】使用者が排便を行う場合は、便座に腰掛け
てスイッチ等の操作をすると便器の洗浄水供給口から便
器内に所定量の水が開閉弁の操作により溜められる。次
に、排便終了後に再び使用者がスイッチ等を操作するこ
とにより、吸引送出手段の電動ファンが所定の出力にて
運転され、吸引送出タンクを負圧にして、便器の洗浄水
が所定量追加注入されると同時に、便器下部の汚物排出
口が開かれ、汚物用の流路を通じて、汚物が吸引送出タ
ンクに吸引される。汚物が便器より完全に吸引排出され
電動ファンの吸引が止まると、便器下部の排出口の弁が
閉鎖され、吸引送出タンクの便器側開閉弁も閉鎖され、
電動ファンの吸引排気用の切替弁が切替えられ、室内か
ら空気が吸引されて、吸引送出タンク内部に空気が噴出
され、吸引送出タンク内部が加圧されて、吸引送出タン
クの下水路側開閉弁が開かれ、内部の汚物が下水路又は
浄化槽に送出される。尚、吸引送出タンク内部を吸引時
の排気は、汚物用の流路を用いて下水路又は浄化槽に排
気されるか、又は専用の排気用流路を吸引送出手段から
室外迄設けて排気される。
【0006】第二に、本願では排便中の臭気に対する対
策として、従来の吸着型消臭又は触媒を用いた消臭では
なく、便器内部に臭気の吸引口を設け、便器から排気用
流路を、臭気用吸引送出電動ファンを備えた吸引送出手
段を経由して室外又は下水路又は浄化槽迄設け、或いは
便器の汚物用の流路を兼用して切替弁操作により、排便
中の臭気を吸引送出手段の電動ファンの出力調整を行っ
て、使用者の臀部と便座の隙間から吸引して、上記の汚
物用の送出路を用いて下水路又は浄化槽まで排気させる
か、吸引送出手段から別に室外まで排気用流路を設けて
室外に排気させる。
【0007】次に、便器及び汚物の吸引送出路を、前記
より細い内径の配管又はチューブで構成させる為に、便
器の下部の排出口付近に加水された大便を破砕又は粉砕
して流動化させるための水圧又は電動にて駆動される動
力手段付装置,即ち破砕機又は粉砕機を設け、更に吸引
送出タンク内部に汚物の電動式撹拌混合装置を設け、汚
物をスラリー化させて、後段の流路を細い内径のチュー
ブ又はパイプで構成させることを可能とした。尚,本願
で用いる破砕と言う意味は、後段の細い流路を流れる程
度に大便等を粗く分断することであり、粉砕とは概ねス
ラリー状になる程度に大便等を細かく分断することであ
る。当然、吸引送出タンクに吸引された汚物は所定の時
間撹拌混合され、また必要に応じて注水されて流動性を
調整され、スラリー化されて後段の下水路に送出され
る。尚、本願では浣腸補助装置用部品を除き、流路構成
部品の内、フレキシブルな物で内径が大凡15mm以内
のものをチューブと呼び、それ以上のフレキシブルな内
径の物をホースと呼んでいる。
【0008】さらに、排便困難な使用者の為に、本願で
は排便姿勢の肛門周辺の臀部に密着させて、排便時に肛
門からの大便の排出を補助する吸引式排便補助装置を創
出した。これは、肛門内に挿入するのではなく、予め使
用者の排便姿勢における臀部の表面弾性特性を含めた形
状を、例えば粘土等を実際に肛門周辺に押し当てて型を
取り、この型よりゴム等の適宜な材質により吸引式排便
補助装置の肛門周辺に密着させる密着吸引口の先端を製
作する。また吸引式排便補助装置の肛門に密着させる密
着吸引口先端の空隙部分の内径は、大便の排出を妨げな
いように使用者の大便の最大外径より大きな適宜な大き
さとする。便器に備える場合には、使用者が便座に腰掛
けたときに、使用者の肛門の下辺りに、ほぼ吸引式排便
補助装置の密着吸引口中心が来るように設置し、更に吸
引式排便補助装置の先端の密着吸引口が肛門の動きに合
せて、上下前後左右に多少撓められる柔軟構造となって
いる。吸引式排便補助装置は基本的には各個人別に製作
する、歯科で言われる入れ歯と同じ扱いではあるが、当
該密着吸引口を空気袋式ゴム構造等臀部の起伏に追従し
易い材質、構造とすることによって、類似の似通う臀部
形状の使用者に適応することが可能である。
【0009】吸引式排便補助装置の吸引方法としては、
上記汚物吸引用の電動ファンの出力を調整して、又は専
用の電動ファンを別に設置して人体に安全な範囲の吸引
圧にて操作を行うが、使用法としては、使用者がただ便
座に腰掛けて吸引式排便補助装置を肛門周辺に密着させ
て吸引するだけで排便を誘発させるものではなく、使用
者が排便の為に自ら腹圧を掛けて肛門を僅かでも開くよ
うにしてから、吸引排便補助を行うように設定されてい
る。また当該装置を使用中の排尿に関しては、吸引式排
便補助装置の外側の便器内部に排尿用の溝を設け、溝下
部の尿専用の排出口から排尿と洗浄水又は使用後のトイ
レットペーパ等を排出する構造とする。
【0010】排便困難な使用者の為に、さらに本願では
排便しやすくするために、上記吸引式排便補助装置の内
部に先端がゴム等の適宜な材質にて洗浄して繰返し利用
が可能な、浣腸補助装置を設けた。浣腸補助装置は、そ
の先端を肛門に挿入して腸内に体温程度のお湯等の浣腸
液を注入する為の、動力又はリモコン手動にてスライド
可能なチューブ状又はパイプ状の先端を有し、便座に着
座して吸引式排便補助装置を肛門に密着させると同時に
浣腸補助装置の先端を肛門にあてがい、自ら操作して浣
腸補助装置の先端を肛門に適宜に挿入させ、浣腸液を人
体に安全な範囲の設定圧にて注入させ、浣腸終了後に使
用者が操作して浣腸補助装置を肛門から抜き、吸引式排
便補助装置の所定の部分に浣腸補助装置の先端部分を待
避させ、自ら腹圧を掛けると同時に吸引操作を行い、肛
門を開いて浣腸液の混ざった大便を吸引式排便補助装置
の内部に排便して作業を終了する。尚、排便終了後は吸
引式排便補助装置の内部に設けた洗浄水噴出口からの温
水噴出にて肛門周辺を洗浄することが可能であり、また
浣腸補助装置は排便後に自動的に吸引式排便補助装置の
内部で洗浄水によって洗浄される。
【0011】使い勝手の向上として、本願では便座又は
吸引式排便補助装置と併用して、左右の臀部に密着させ
て機械的に臀部の筋肉を左右に広げて,肛門を開かせ、
排便をし易く、又は臀部の起伏を減らせて吸引式排便補
助装置の密着を促進させる機能を付与した動力付機構を
創出した。この機構は臀部の左右に接触させた面を単純
に肛門を拡張させる方向に左右に移動させるものと、逆
転防止機構付、動力回転式ローラを臀部の左右に接触さ
せて各回転ローラに肛門を拡張させる方向に適宜なトル
クにて微回転させる方式が用いられる。
【0012】また、衛生管理として便器又は洗浄水供給
部に電解水生成装置を備え、洗浄水の一部に酸性水或い
は食塩又は塩化カリウムを加えた強酸性水、又は隔壁を
用いない混合電解水等を用いて、便器と汚物流路等の洗
浄除菌を行える構成とした。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を、図面を
参照しながら説明する。
【0014】図1は、介護用便器システムの一実施例を
示す構成図である。2は水洗式ポータブル便器である。
4は洗浄水供給口、7は開閉弁で吸引送出手段により設
定圧以上吸引されると開くか、又は電動にて開閉され
る。但し開閉弁7が無くても全体のシステムの動作を行
わせることは可能である。5は汚物排出口、8は洗浄水
用流路、6は汚物用流路、9は電力信号線、10は床上
に施設された流路及び電線の保護カバー、1は吸引送出
手段、11は簡易接続具箱、14は排気口、16はトイ
レ用の下水路又は浄化槽である。洗浄水は外部の水道か
ら簡易接続具箱11を経由してチューブにて吸引送出手
段1の内部の温水を生成可能な電気ヒータを備えた洗浄
水タンク24に溜められ、電磁弁21bを経由して更に
チューブにより水洗式ポータブル便器2に供給される。
電力は室内から直に又は簡易接続具箱11を経由して吸
引送出手段1に電力を供給、吸引送出手段1から水洗式
ポータブル便器2にケーブルにて信号線と電力線が接続
される。水洗式ポータブル便器2の汚物用流路6はホー
スにて吸引送出手段1に接続され、さらにホースを用い
て簡易接続具箱11を経由してトイレ用の下水路又は浄
化槽16まで流路を構成する。吸引送出手段1とポータ
ブル便器2の接続構成例は、図2に洗浄水、汚物、空気
の流路接続例を、図3に電気関係の接続例を、図4に臭
気吸引口付ポータブル便器の断面図を示している。ま
た、ポータブル便器2と吸引送出手段1と簡易接続具箱
11の間のホース、チューブ,電線ケーブル関係の接続
はワンタッチ接続式の簡易接続具を用いて行われている
が、電磁作動ピンによる後脱着防止のインターロックシ
ステムが備わっている。
【0015】全体の動作は使用者が排便の為に水洗式ポ
ータブル便器2に腰掛けて、便器使用の操作をすると、
便器の洗浄水供給口から吸引送出手段に内蔵された電磁
弁の動作又は便器側電磁弁の動作により、所定量の洗浄
水が便器下部に溜められる。この時便器下部の開閉弁7
は閉まった状態である。使用者が排便を行い、終了して
洗浄の操作を行うと、吸引送出手段1の電動ファン19
が運転されると吸引排気口18aから吸引送出タンク1
7内の空気が吸引排出され当該タンク内は負圧にされ、
更に便器洗浄用の電磁弁21bが動作して便器に内部洗
浄用の洗浄水が所定量追加注水され、同時に便器下部の
開閉弁7が開かれ、便器下部に溜まった洗浄水が加わっ
た汚物は水洗式ポータブル便器と吸引送出手段の間の流
路用ホースを通じて、逆止弁の機能を有する開閉弁20
aを開いて吸引送出タンク17に吸引される。便器には
下限レベルセンサー35によって汚物が排出されると検
知され、遅延動作の後、電動ファンの運転が一時停止さ
れる。吸引送出タンクから吸引した空気は排気用流路2
3により下水路又は室外に排気される。次に制御部26
の指示に従い、吸引送出タンク内の便スラリー化用の電
動式撹拌混合装置37が所定の時間運転されタンク内の
汚物を再流動化される。更に、電動ファンの吸引排気の
切替弁18が切替られ、電動ファンは室内の空気を吸引
して、吸引排気口18aから空気を吸引送出タンク内に
排出させて、吸引送出タンク17を加圧させる。この時
開閉弁20aは自動的に閉められ、吸引送出タンク下部
の送出側の逆止弁20bが内圧により開かれて、内部の
流動化された汚物は汚物用流路6のホースを通じて下水
路16に送出される。設定されたプログラムに従って作
業が終了されると、電動ファンの運転が停止され、全て
の動作が終了される。
【0016】本願にて用いられている電動ファンは別
名、電動遠心ファンとも呼ばれているもので家庭で用い
られる電気掃除機用の電動ファンを用いており、吸引圧
送力は水柱にて大凡260cm、空気量は毎分1立方メ
ートル前後である。室内用のホースは内径30mm程
度、チューブは内径13mmの水道用ホースを用いてい
る。吸引送出タンク内の電動式撹拌混合装置は家庭用の
ミキサーと同様に羽根を高速回転させて内容物を混合す
るタイプである。図4の臭気吸引口付ポータブル便器に
関しては、便器下部にて汚物用流路と合流させている
が、臭気吸引口40に電磁開閉弁を付けて開閉させるも
の、臭気用流路と汚物用流路を別にしたもの等、多様な
レイアウトが可能である。また便器下部の開閉弁7を廃
止しても、吸引送出手段側に逆止弁21bがあるので動
作は可能である。使用時に便器下部に洗浄水を溜める目
的は、大便の便器への付着防止或いは付着低減と排出さ
れた大便を洗浄水で外気と遮蔽することによる臭気発生
の低減を意図している。また便器の内面は二酸化チタン
等を用いた表面処理加工を施して、大便等の付着防止作
用を付与している。また制御部26はプログラマブルシ
ーケンサー、或いは別名プログラマブルコントローラ等
を用いて、タイマー設定の変更、論理判断及びシーケン
スの変更等を容易に行うことができる。
【0017】前記介護用便器システムの動きの概要を図
5にフローチャートにて記した。更に介護用便器システ
ムのシーケンス制御の動作例を図8及び図9にフローチ
ャートで示した。図8は便座に着座スイッチを有するも
ので、使用者が便器操作箱にある便器自動又は手動運転
の洗濯スイッチ(SW)を自動にセットすると便座に設
定時間腰掛けると、例えば仮に10秒とすれば、使用者
が着座したまま10秒間が経過するとシステムが運転を
開始して、便器内に制御部26の指示により電磁弁21
bが動作して洗浄水が注水され、臭気吸引用の電動ファ
ンが運転される。臭気吸引用の電動ファンは専用の小型
電動ファンを用いるか、汚物吸引用の電動ファンを低出
力運転させて用いている。洗浄水の便器内注水量の設定
はタイマーの時間設定によるか、便器中間レベルセンサ
ー34の動作により決定される。レベルセンサーは通常
電極式のセンサーを用いている。手動運転を洗濯すると
使用者が使用開始のスイッチを操作しなければシステム
は作動しない。次に使用者が排便排尿を行い、肛門を温
水洗浄装置、温風乾燥機等を用いて洗浄して作業を終了
すると自動運転の場合は便器から設定時間離れて着座ス
イッチがOFFになると、例えば、便座から離れて10
秒間すると次の動作が開始される。手動の場合には使用
者が事後洗浄のスイッチを操作することにより次の動作
が開始される。但し、フローチャートには示されていな
いが、使用者が排便中でも、汚物等の排出量が増えて、
便器上限レベルセンサーが動作した場合には、優先割込
み制御により、便器内の汚物は直ちに吸引送出タンク側
に吸引排出運転が開始される。また各レベルセンサーは
誤動作防止のため、一定時間検知し続けなければ信号と
して呼びこまれない。次に便器に排便された汚物を処理
するために、便器上限レベルセンサーが動作しない範囲
にて、洗浄水が便器内に電磁弁21bの動作により設定
時間追加注水されると同時に、吸引送出手段側の電動フ
ァンが吸引運転を始めると、便器下部の開閉弁7が開か
れ、但し開閉弁7を電動式とした場合には制御部の指示
により開閉弁7を開かせると、吸引送出タンク17の吸
引圧により便器内の汚物が吸引排出される。但し便器下
部に図6又は図7の様な便の破砕装置を備えた場合に
は、電動ファンを運転すると同時に破砕装置も運転され
る。便器下限レベルセンサーがOFFになるとタイマー
の遅延動作後に吸引送出電動ファンが一時停止する。こ
の状態で既に洗浄水の注水は終了しており、臭気専用の
電動ファンを備えたものは臭気の吸引排出運転を続け、
汚物用の電動ファンと兼用のシステム構成のものは運転
を終了する。
【0018】次に空気路の流路切替弁18が室内から空
気を吸込んで吸引送出タンク17に排気させる方向に切
替弁18を切替える。図9では切替弁18が自動復帰式
にて示されているが、自己保持式の切替弁の場合には作
業終了の直前に吸引送出タンクから空気を吸引する側に
制御部26の指示により復帰動作が行われる。吸引送出
タンク内に吸引された汚物は流動性が調整されていない
ので、内部に流動性センサーが備わっていないシステム
の場合には、電極式の吸引送出タンク中間レベルセンサ
ーが動作するまで電磁弁21aの動作により洗浄水を吸
引送出タンクに注水する。尚当該タンク内のレベルセン
サーも誤動作防止のため設定時間検知しないと動作しな
いシステムとなっている。また吸引送出タンクの上限レ
ベルセンサー30が動作した場合には、再優先の割込み
制御が行われ、他の全ての動作に優先して吸引送出タン
ク内の汚物等を下水路又は浄化槽に排出運転がなされ
る。次に、便やトイレットペーパーが混ざった汚物のス
ラリー化用の電動式撹拌混合装置37がタイマー設定に
より適宜な時間運転されて停止する。但し電動式撹拌混
合装置が運転中は、吸引送出タンク上限レベルセンサー
が作動しないようにインターロックされている。前段の
電動式撹拌混合装置の運転終了を受けて、次に吸引送出
電動ファンが運転されて、室内から空気を吸込んで吸引
送出タンク内に排気することによって吸引送出タンク内
を加圧させて、逆止弁20bが開かれて汚物用流路を通
じて下水路又は浄化槽に圧送される。吸引送出電動ファ
ンの出力はポータブル便器から吸引送出タンクまでの吸
引時には使用される流路の内径と流路距離及び使用者の
排便内容に適した出力にて運転され、吸引送出タンクか
ら下水路又は浄化槽までの圧送時には、通常最大出力に
て運転される。また吸引送出タンク下部にスラリーポン
プ又は電磁ポンプ等を設置した場合には、吸引送出タン
クから下水路又は浄化槽までの送出には当該ポンプを用
いることが可能であり、状況に応じて、ポータブル便器
から吸引送出タンクへの汚物の吸引と吸引送出タンクか
ら下水路又は浄化槽までの汚物の送出を独立に制御する
ことも可能である。これは複数のポータブル便器を一台
の吸引送出手段で制御する場合や病院介護施設等の使用
において有効性を高められる。さて前記の吸引送出タン
クからのスラリー化された汚物の下水路又は浄化槽への
送出は吸引送出タンク下限レベルセンサーがOFF動作
をすることにより排出が確認され、下水路又は浄化槽、
までの流路距離と流路内径等によって求められる適宜な
時間タイマーにて遅延動作を行わせて吸引送出用電動フ
ァンが停止される。また必要に応じてポータブル便器か
ら下水路又は浄化槽までの流路及び吸引送出タンク内を
洗浄するための洗浄水を用いた洗浄運転を、ポータブル
便器が使用されていない間に行わせることが可能であ
る。
【0019】便器に取付けた大便の破砕装置又は粉砕装
置は図6に示すように電動回転式の羽根等を狭い空隙の
部分を造作して回転させることにより硬い便でも効率良
く破砕又は粉砕可能である。回転体と周囲の隙間を小さ
くすると便はより細かく分断されて粉砕される。回転は
低速回転と、ミキサーと同じような高速回転の2種類が
あるが、通常は低速回転タイプを用いる。また電動モー
タを水圧モータに置きかえると洗浄水の供給圧力にて回
転式破砕装置を運転でき、便を回転破砕しながら便器内
に回転量に見合う洗浄水を注水するシステムとなる。ま
た回転運動ではなく前後運動タイプのものも可能であ
る。図7では便器の下部排出口近くの狭まられた部分に
高圧水の噴出口を設け、便の塊に細い穴から高圧水をパ
ルス状に間欠的に噴射させて水圧にて便を分解破砕する
構成である。便塊が排出口に吸引されると狭い隙間に挟
まれ高圧水の噴出口との距離が狭まり、電動ポンプにて
生成された単位センチあたり数キロ程度の水圧を細い噴
出口から便に衝突させることにより便が分解され、より
細い隙間の下部に進み、更に下部にある高圧水噴出口の
洗浄水の高圧噴射を受けてバラバラに分解して後段の流
路を通過可能なまで破砕される。高圧水は電動ポンプ等
によって直接噴射させるだけでなく、通常はバネ式の蓄
圧器に所定量蓄圧して一気に噴出させる方式を用いてい
る。
【0020】図10は吸引送出手段が室外に設置された
実施例である。室内と室外とのやり取りは前例同様に接
続具箱11を経由して行われる。ポータブル便器側に便
の破砕装置を取付けることにより、洗浄水チューブと汚
物用吸引チューブは内径13mmの水道用ホースを用い
て室内の流路部分をコンパクトに仕上げている。吸引送
出手段から下水路又は浄化槽までの距離が近いために、
通常、吸引送出タンク内に設置されている便のスラリー
化用の電動式撹拌混合装置を省くことも可能である。図
11は室内と室外の2箇所に吸引送出手段を設けた実施
例である。2台の吸引送出手段は互いに流路及び電力信
号路が接続されており、通常は室内側のA側をメインの
吸引送出手段として制御部はプログラマブルシーケンサ
ーで構成させ、B側はサブの吸引送出手段としてA側の
補助目的、即ちA側が汚物を圧送するときにB側が吸引
するという連動運転とB側が吸引した汚物を下水路又は
浄化槽に送出すると言う役割を行う。従ってB側の制御
部はプログラマブルシーケンサーの機能は無く、A側の
バックアップをする機能だけである。また、A側の吸引
送出手段にのみ制御部を備え、B側の吸引送出手段はレ
ベルセンサー等の信号の送信受信部とモータ等の動力部
のみとして、A側の制御部によって直接制御が行わせる
構成も可能である。吸引送出手段の複数直列接続方式は
吸引送出手段に用いられている吸引送出用の電動ファン
の能力が限定されるために問題となるような、例えば、
ポータブル便器から下水路又は浄化槽までの距離が長い
場合や、流路が複雑に屈曲されて管内通過抵抗が大きい
場合、さらに流路の途中に高さが上がる部分を有する流
路構成、下水路又は浄化槽の位置がポータブル便器の水
平位置より高い場合等、2台の吸引送出手段を強調運転
させることにより、最大、水柱にて500cmを超える
圧力にて吸引圧送を行うことが可能である。
【0021】図12は団地等の高層住宅にて用いる在宅
介護用の介護用便器システムの実施例である。集合住宅
においては、一戸建ての建物と異なり、汚物の廃棄用流
路を壁から外壁に流路を延長させることができない場合
がほとんどである。従って、この場合には室内にある通
常のトイレの排出路まで前記ポータブル便器の汚物用流
路を繋げなくてはならない。図12では適宜な場所から
簡易接続具箱11を経由して洗浄水と電力信号線を吸引
送出手段1に接続して、吸引送出手段から下水路又は浄
化槽に接続する汚物用流路、即ちチューブをトイレの壁
等の一部に穴を開けて、トイレ用の床下排水路に直接接
続するか、便器下部に穴あけ加工をして、又は穴あけ加
工がされた便器に交換して、汚物又は臭気を送出する。
但し、短期間であれば、トイレの便器の中までチューブ
を這わせて、トイレの便器の中に吸引送出タンク内の汚
物の送出処理を行うことも可能である。その場合には吸
引送出タンク下部に電磁ポンプ等を取付けて、吸引送出
タンクからトイレの便器までの汚物の送出に用いて、ト
イレの便器側に送出空気が送出されるのを防ぐことが可
能である。また臭気に関しては、臭気用の流路を別に吸
引送出手段から外壁の壁等に適宜な穴を開けて、そこか
ら室外に排出させる。
【0022】ここで、本発明の工事と製品仕様に関して
は、通常の個別の個人住宅に施設する場合と団地等高層
住宅,更には病院、介護施設における工事レイアウトは
異なるが、室内では流路としてホース、チューブを用
い、床に這わせたホース,チューブ、電力信号ケーブル
の上に保護カバー10を用いて、上を歩けるようにす
る。室外との接続は、下水路側の壁又は床の隅に穴を開
けて簡易接続具箱を取りつけ、水道からの洗浄水流路を
接続するが、これは水道管から直に配管をしなくても、
家庭用の電気洗濯機の様に蛇口に耐圧チューブを固定し
て、蛇口を開けっぱなしにしてもよい。室外は水道管,
水道用高圧ホース、塩化ビニルパイプ等を用いる。ま
た、電力系統においては漏電,短絡に対処する漏電遮断
機、ブレーカ等の設備を確認して、不足している場合に
は適宜な場所に設置する。簡易接続具は通常用いられる
外周ネジ止め式、又は家庭用電気掃除機用ホースの取付
方法の様な押しこみロック式等適宜なものを用いるが、
介護用便器システムが作動中は取外しできないように、
電磁作動式のインターロック固定機構を用いている。こ
の電磁作動式の固定機構は電磁石の通電によりスライド
又は回転する自己保持式のピン構造を有し、吸引送出手
段に備わる接続具インターロック設定又は解除のボタン
等の操作をしなければ状態変更されず、従って停電時等
吸引送出手段に電源が来ていない場合には変更操作がな
されない。図13は、前記簡易接続具の電磁インターロ
ック設定のフローチャートを示し、図14は電磁インタ
ーロックの解除のフローチャートを示す。室内に用いる
ホースとしては内径が30mm程度のサクションホース
を用い、チューブを汚物用の流路とする場合には内径1
3mm程度の水道用の耐圧チューブを用いる。室外の汚
物用の流路は塩化ビニール等のパイプを建物の壁面に適
宜に保持させてユニットパイプを接続しながらげ下水路
又は浄化槽まで配管を敷設する。高層住宅等建物の外壁
を配管できない場合には、室内のトイレにある排出口ま
で居住者の不便にならない適宜な経路にてチューブで流
路を構成させ、トイレの便器下部の汚物排出口付近を適
宜に工事にてハツリ、流路を接続して、床面を整形しな
おす。
【0023】図17は吸引式排便補助装置の先端部分の
断面図である。吸引式排便補助装置の臀部密着面は使用
者個人別に製作される。男性の肛門周辺臀部図を図15
に、女性の肛門周辺臀部図を図16に示す。図17の吸
引式排便補助装置の密着吸引口内径81と密着吸引口外
径80は使用者の排便姿勢における当該部分の立体的形
状と弾力特性を、使用者に実際に排便姿勢を行わせて,
粘土等の外側を食品用のラップ等で被い、図示された部
分に適宜な強さで押しつけて立体形状を採取することに
より、これを用いて型をつくり吸引式排便補助装置の密
着吸引口の先端立体形状を作成する。材質はゴム等の適
宜な弾力性を有するもので、必要に応じて弾性伸縮部分
83を設ける。使用者が便座に腰掛けるときに、吸引式
排便補助装置の先端が先に肛門臀部に接触して、そのま
ま便座に腰掛けることにより、弾性伸縮部分が臀部に押
されて縮み全体がフィットするような構造となってい
る。吸引式排便補助装置をポータブル便器に組み込む場
合には、使用者が便器の便座に着座したときに吸引式排
便補助装置の吸引口の中心が肛門の下あたりに来るよう
に設置し、微調整は使用者本人が便座の上で臀部を前後
左右に僅かに動かすことによって行われる。
【0024】図20は吸引式排便補助装置の斜視図であ
る。使用者のスイッチ操作で、先端部分を上下にスライ
ドできるように、電動モータを備えたスライド機構を用
いたものである。吸引式排便補助装置の臀部密着面は中
空糸膜等の多孔膜或いは多孔質の素材にて形成され、使
用中又は使用後に表面に電解水等の徐菌性を有する洗浄
水を噴出させて表面の自動洗浄機能を有している。この
技術は同時に便座にも用いられ、便座の一部を多孔質の
材料にて形成させ、一方を洗浄水の供給路に繋げ使用後
の便座の表面から電解水等の洗浄水を適宜な量噴出させ
て便座を自動的に除菌処理を行わせる。当然便座の形状
は洗浄水を便器の外部に漏らさず、便器内に排水され
る。また便座の表面の乾燥は便座に組み込まれたヒータ
にて行われるが、電解水にて便座表面を洗浄後に余分な
表面の水分を洗浄水の供給路に吸引路を接続することに
より吸引して除去する方式も用いる。排便後は洗浄水噴
出口の一部が肛門側に向けられており、肛門周辺も洗浄
する構造となっている。
【0025】図18、図19は吸引式排便補助装置の内
部に浣腸補助装置を備えた断面図である。臀部拡張動力
回転ローラ85は、吸引式排便補助装置の両サイドに配
置する場合と便座に配置する場合がある。通常はゴム等
の適宜な柔らかさを有する材質にて製作され、電動モー
タ又は水圧モータにて駆動される。図の回転ローラはバ
ネにて支持されており、吸引式排便補助装置の先端が臀
部に接触する前に先に臀部拡張動力回転ローラが左右の
臀部に接触、適宜なトルクと回転量、臀部を拡張する方
向にローラを回転させる。浣腸補助装置84は先端が直
線モータにて伸縮する機構になっており、図18のもの
は体温程度のお湯を浣腸液として用い、注入後に先端を
縮めて右側の待避部分に装置を待避させて排便に備え
る。図19のものは浣腸補助装置の先端部分の伸縮のみ
で排便に対応する構造となっている。尚,図19では,
吸引式排便補助装置の後段に便の電動回転式破砕装置4
4を備えている。図21及び図22は各種タイプの浣腸
補助装置付の吸引式排便補助装置斜視図である。
【0026】吸引式排便補助装置には図示されていない
が、外部からの空気の取り入れ口と開閉ダンパーが適宜
なヵ所に設けられている。前記開閉ダンパーは、負圧が
設定値を超えると開くタイプのものと、電磁作動式で信
号にて開閉させるものとがある。どちらも吸引排便中に
制御部の指示により適宜に作動されて、密着吸引口から
吸引用の電動ファン側への気流,水流を作り出し、排出
された便の吸引式排便補助装置から吸引送出タンク側へ
の送出を補助している。吸引式排便補助装置の吸引には
通常、吸引送出手段の汚物吸引送出用の電動ファンを出
力調整して用いて吸引送出タンクに吸引するが、排便中
の吸引圧としては、個人差はあるものの、最大吸引力は
水柱にて100cmを限度に、また通常は水柱で30c
m程度の負圧にて用いられる。吸引方式は定圧にて吸引
するモードと、使用者が、排便時に何度も力むように圧
力を断続的に変動させて便意を誘発させながら用いるモ
ードがある。いずれにしても過度の吸引圧力設定は人体
に障害を与える事に繋がるため、使用者は利用に際し
て、専門医の助言を受けることを前提としている。また
浣腸補助装置の体温程度のお湯を肛門内に注入する場合
には、電動式注入ポンプ等の適宜な手段を用いるが注入
方式は定圧注入方式が通常用いられ、注入圧は水柱にて
100cm以内、通常は50cm前後の注入圧にて用い
られるが、浣腸補助装置も使用に際しては専門医の適切
な助言を受けることを前提にしている。また使用後の浣
腸補助具の洗浄は電解水を用いた洗浄水によって自動洗
浄されるが、材質的にも抗菌性の素材又は表面加工が施
されている。
【0027】上記の一連の流れをまとめると、浣腸補助
装置を内臓した吸引式排便補助装置を設けた便器を使用
者が使用する場合、先ず使用者は排便をするために便座
に着座する場合、使用者は操作盤にある選択スイッチで
浣腸を行うかどうかを選択し、浣腸を行うを選択した場
合には、浣腸補助装置は予め準備位置まで前進し、浣腸
を使用しない場合には、当初から待避位置にて作動せ
ず、浣腸を行う場合には、使用者が便座に着座する前に
浣腸補助装置の先端と吸引式排便補助装置の吸引密着口
が軽く肛門と臀部に当たる程度の位置関係になってお
り、浣腸補助装置の肛門先端位置を確認して、肛門に当
たる位置が僅かにずれているような場合には、臀部を僅
かにずらせて肛門に浣腸補助装置先端が来るようにし
て、同時に操作盤の確認スイッチを操作すると、浣腸補
助装置の先端が僅かに縮み、肛門との接触が一時無くな
り、続いて臀部拡張用の回転ローラが適宜に回転して肛
門周辺の臀部筋肉のたるみや皺を延ばしながら、使用者
が便座に着座すると吸引式排便補助装置の密着吸引口が
肛門周辺の臀部に密着され、同時に吸引式排便補助装置
の内部に洗浄水が所定量噴出されて内部のプレ洗浄が行
われる。続いて使用者が浣腸補助装置の先端を肛門に挿
入させるように適宜に操作スイッチを操作すると浣腸補
助装置の先端が肛門に挿入される。浣腸補助装置の先端
の肛門挿入時は伸縮装置にトルクリミッターが設けられ
て、安全な範囲の挿入力しか駆動できないため、仮に肛
門との位置関係がずれている場合には挿入ミスの状態と
なり,再度臀部を微移動させるが、これらは使用者の臀
部の感覚によって判断調整される。浣腸補助装置の先端
が肛門に挿入されると自動又は手動操作にて浣腸液が肛
門から腸内に注入され、浣腸液の注入が止まると浣腸液
の注入ポンプが停止して、浣腸補助装置は自動的に待避
の位置まで伸縮待避する。暫くして、使用者に便意が高
まってきたところで、操作スイッチを操作すると吸引送
出手段の吸引電動ファンが設定出力にて運転され肛門周
辺の吸引を始める。制御部の指示に基づき吸引式排便補
助装置の空気取入れ用のダンパーが断続的に開閉され
て、肛門周辺に断続的でリズミカルな吸引を繰返して使
用者の排便を補助しつつ、排便が終了すると使用者が再
度、浣腸を行う場合には再浣腸の操作を行うことにより
再度浣腸補助装置が運転されて肛門に浣腸補助装置の先
端が挿入されて同様の動作を繰返す。作業終了の場合に
は終了の捜査を行うと、タイマーにて設定された時間、
肛門周辺が洗浄水によって洗浄されると同時に吸引式排
便補助装置の内部にも洗浄水が噴出されて,同時に空気
吸引用のダンパーが所定量開かれて洗浄水の混ざった汚
物を吸引送出タンクに吸引する。排尿は便器内部の吸引
式排便補助装置周囲の溝に排尿され最下部に開閉ゲート
があり、便器排尿用溝に噴出された洗浄水と共に開閉ゲ
ートが開かれて、吸引送出タンクに前記同様に吸引され
る。一連の作業が終わり使用者が便座より離れると着座
スイッチの信号を受け、吸引式排便補助装置の密着吸引
口及び浣腸補助装置先端又は便座も含めて、徐菌性の洗
浄水によって自動的に洗浄除菌される。作業の開始から
終了まで、吸引送出手段の電動ファンは制御部のプログ
ラムに従い運転停止及び出力調整運転を行う。
【0028】図23は浣腸補助装置を内蔵した吸引式排
便補助装置を備えた介護用便器の斜視図である。図24
は横臥者が用いる水洗式の臭気吸引排気路と汚物の吸入
送出路を兼ねた差込式介護用便器の斜視図で肛門を洗浄
する温水洗浄装置と温風乾燥装置も取り付けられたもの
である。図25は本願の横臥者向けの介護用便器を用い
た使用例のイメージ図である。図24及び図25の便器
と前記までの便器との違いは、使用者の肛門の真下に汚
物の吸引口を配置しない場合には、使用者の肛門下部付
近から汚物の吸引口まで水流駆動式又は電動式の、例え
ば小型の電動回転スクリューフィーダー等の供給装置,
供給機構を備えているのと、事前に便器内部に注水され
る洗浄水の量が少ないために、便器内面全体を便の付着
防止加工が行われているか、便が付着しやすい部分を多
孔質膜等にて形成させ、付着表面に洗浄水を湧出させて
便の付着防止と付着した便の剥離を行わせる機構を備え
ている。また臭気に関しては前記のシステム同様に、汚
物用の流路を用いて便器側の吸引口の切替により汚物と
臭気の吸引を切替えるものと、別に臭気用の流路を配置
する方法が選択される。図26は介護人が手にて保持を
して用いる浣腸補助装置を内蔵した吸引式排便補助装置
の斜視図である。これは自立排便ができない要介護者の
為のもので、特徴としては吸引式排便補助装置の内部に
ファーバースコープを備えて、浣腸使用時又は排便時に
おける要介護者の肛門の状況を照明付のファイバー装置
を用いて液晶モニターに表示させ、更に浣腸補助装置の
先端伸縮及び上下左右の微調整を浣腸補助装置操作部8
4aを用いて手にて調整が可能な点である。本装置を用
いた使用イメージは図27に示される。吸引式排便補助
装置は肛門から見て下側に用いず、水平方向に吸引する
ような相対関係になるために、要介護者の臀部には密着
吸引口からの汚物漏れ対策用の水洗吸引式の便器を併せ
て用い、排尿は吸引式の排尿処理装置97を用いて行わ
れる。介護者は要介護者をベッド等寝具の上で臀部の下
に差込式水洗便器97bを敷き、排便姿勢をとらせた
後、吸引式排便補助装置を手で保持して肛門周辺の臀部
に吸引口を密着させる様に支えて、液晶画面を見ながら
浣腸補助装置の肛門挿入先端を肛門に挿入してスイッチ
を操作して体温程度のお湯を浣腸液として肛門内に注入
させ、浣腸液の注入が終わったところで、浣腸補助装置
の先端を肛門から離脱させて排便用に待避させ、暫くし
て吸引式排便補助装置を操作して吸引を行い、排便の様
子を液晶モニターを用いて確認、適宜に洗浄水噴出及び
中間からの空気の吸込みを行わせながら便を吸引送出タ
ンク側に吸引させ、液晶モニターの表示にて排便が終了
したようであれば、再び浣腸補助装置を用いて浣腸及び
洗腸を行い適宜な回数繰返して作業を終了するときに浣
腸補助装置の先端ノズル等を用いて要介護者の肛門周辺
を洗浄して吸引空気により乾燥させて吸引式排便補助装
置を臀部から離して、差込式水洗便器97bを洗浄乾燥
させて作業を終了させる。吸引送出手段の吸引送出タン
クに吸引された汚物は自動的に下水路又は浄化槽に送出
除去される。
【0029】図28はオムツ装着型の便器である。この
便器は紙オムツの代替として用いるもので、システムの
要は、内部に備えられた各種センサー、監視装置とプロ
グラマブルシーケンサーを用いた制御部によって形成さ
れている。図28のオムツ装着型便器は自立排便ができ
ず、介護者の介護も限定的な要介護者を対象に使用者の
横臥時における肛門周辺の臀部の立体形状及び弾力性特
性を個別に粘土等の型を用いて採取して,便器の肛門周
辺臀部の装着面を作成する。この時、肛門周辺は左右の
臀部をやや広げて臀部を拡張するような形で型を採取
し、本便器を使用者に装着する場合も左右の臀部をやや
広がるような形にて排便時の大便の通過領域を確保する
ように装着が行われる。便器の外側は全て防水素材を用
いて形成して、内側は肛門周辺の防水層106の部分が
表面を防水及び便の付着防止加工が施され、尿道下部分
には排尿用吸引口を肛門の下部分には大便用吸引口10
2が配置されている。排尿センサーは電気式のセンサー
を用い、大便用のセンサーはファーバー式の光電感知装
置を配置して、大便が肛門から感知領域まで排出されれ
ば検知される。前記のファイバースコープ式映像装置同
様に本便器内にもCCD電荷結合素子にバックアップさ
れたファイバースコープ装置と通信を用いた遠隔監視シ
ステムを採用する装置を備える。オムツ装着型の便器を
装着使用しているイメージ図を図29に示す。図29で
は既に介護者によりオムツ装着型便器が装着され、全体
をオムツカバー状のカバーで覆われている。使用者が自
ら便意又は尿意を感じた場合は操作スイッチを操作する
ことによってシステムが起動するが、使用者の操作が無
くても、排尿センサー又は排便センサーが検知されると
吸引送出手段の吸引電動ファンが設定された出力にて運
転され便器の内側に配置された多孔膜107及び洗浄水
の噴出口103より空気又は洗浄水が設定されたモード
に基づき噴出、肛門周辺から吸引送出手段の吸引送出タ
ンク方面に流れが作られ、大便を大便用吸引口102に
吸引し、排尿は排尿用吸引口101又は大便用吸引口1
102で兼ねて吸引し、加水された大便は大便用吸引口
102後段の便の破砕流動化装置にて破砕流動化されて
更に後段の細いチューブにより吸引送出タンクに吸引さ
れる。排便又は排尿が終了したとプログラムに基づき判
断されると肛門周辺及び外尿道周辺が除菌用の洗浄水に
よって洗浄除菌され便器内部の指定領域が洗浄水によっ
て除菌洗浄されて、吸引送出手段又は中間に備えられた
送風装置により乾燥空気が便器内に送り込まれ、同時に
便器内部に配置された乾燥用のヒータが設定された温度
に通電加熱されて便器内部を乾燥させ、乾燥が終了する
と便器内部は空気調和運転に切替わり、オムツ内部が蒸
れない様にプログラムされた間隔と風量等にて待機運転
が行われる。一連の動作にて過不足等制御内容に変更を
要する場合には、プログラマブルシーケンサーの設定を
各個人に最適な状態に変更プログラミングが行われる。
【0030】図30は標準的な介護用便器の機器の配置
例と吸引送出手段の機器及び入出力配置点数の例であ
る。吸引送出手段は介護用の便器への接続に限定され
ず、寝たきり要介護者の入浴後のお湯の吸引送出用とし
ての接続口等を吸引送出手段に設けることにより他の機
器との協調使用が可能なレイアウトとなっている。また
実施例として一台の介護用便器システムを対象に説明が
行われたが、病院,介護施設等にて用いる場合には、各
流路の合流、切替弁等を用いることにより一台の吸引送
出手段にて複数台の便器をサポートすることが可能であ
る。またシステムの制御面においても各使用者の状況に
応じて割込み優先制御等を適用することにより、便器毎
に吸引送出手段が備わっている場合と同様に快適な使用
が可能である。
【0031】
【発明の効果】以上、本発明の介護用便器システムは吸
引送出手段を経由して、ポータブル便器に水道源から水
洗用の水供給路と、下水路又は浄化槽まで汚物の廃棄用
の流路を繋げて水洗式ポータブル便器を構成させること
によって、洗浄水が制限無く使用できるシステムになっ
ている。更に排便中に発生する悪臭を便器内部の吸引口
にて吸引して室外又は下水路等に排出させることによっ
て室内での臭気発生を防いでいる。便器下部又は吸引送
出手段に便の破砕流動化、スラリー化装置を備えるた
め、汚物用の流路を内径の細いチューブで構成させるこ
とが可能となり、室内にて無用なスペースを費やさない
工夫と、汚物のスラリー化によって、吸引送出手段の要
求される吸引力及び圧送力が小さなもので使用可能とな
り、家庭用の電気掃除機に用いられる程度の電動ファン
によって十分に運転が可能となる。従って住宅を改造し
て本願のシステムを採用する場合に必要な工事は比較的
簡単な工事ですむ事になる。既存のシステムに比較して
極めて使い勝手が良いものとなる。また自立排便支援と
は単純に要介護者が自分で排便が可能ということだけで
なく、排便した後の汚物も介護者の人手を煩わすことな
く処理できなければ、本当の意味での自立排便ではな
い。この点本願は使用者によるメンテナンスが不要なシ
ステムとなっている。さらに吸引式排便補助装置と浣腸
補助装置に関しては比較する既存の便器が無く、便秘で
悩む要介護者にとっても安全で合理的な装置となる。ま
た重度の要介護者の場合は排便をさせること自体が介護
者にとって大変な労力となっていたが、手持式吸引式排
便補助装置等、浣腸から腸内の洗腸までを行い、しかも
排泄物の殆どを吸引処理できる本願の装置は、いつ排出
されるかわからない重度の要介護者の排便を待つのでは
なく、計画的に排出可能なために介護スケジュール的に
も労力が極めて低減される。さらに、とかく不衛生にな
りがちな介護用便器において徐菌性の電解水生成装置を
用いて便器又は肛門臀部の洗浄を行えることによる衛生
管理は他に類を見ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】介護用便器システムの一実施例(構成図)
【図2】介護用便器システムの流路接続図
【図3】介護用便器システムの電気関係接続図
【図4】臭気吸気口付ポータブル便器断面図
【図5】介護用便器システムの概要フローチャート
【図6】大便の破砕装置付便器断面図(動力回転破砕
式)
【図7】大便の破砕装置付便器断面図(水圧破砕式)
【図8】介護用便器システムシーケンス制御フローチャ
ート(上)
【図9】介護用便器システムシーケンス制御フローチャ
ート(下)
【図10】介護用便器システムの適用例(吸引送出手段
室外設置式)
【図11】介護用便器システムの適用例(吸引送出手段
が2台の協調運転方式)
【図12】介護用便器システムの適用例(室内のトイレ
用排出口を利用)
【図13】簡易接続具電磁インターロックセットアップ
のフローチャート
【図14】簡易接続具電磁インターロック解除のフロー
チャート
【図15】肛門周辺臀部図(男性)
【図16】肛門周辺臀部図(女性)
【図17】吸引式排便補助装置の装着断面図
【図18】浣腸補助装置内蔵の吸引式排便補助装置の装
着断面図
【図19】浣腸補助装置内蔵の吸引式排便補助装置の装
着断面図(大便の破砕装置内蔵型)
【図20】吸引式排便補助装置斜視図
【図21】浣腸補助装置内蔵の吸引式排便補助装置斜視
【図22】浣腸補助装置内蔵の吸引式排便補助装置斜視
図(臀部拡張回転ローラ付)
【図23】浣腸補助装置及び吸引式排便補助装置を備え
た介護用便器システム斜視図
【図24】差込式介護用便器の斜視図
【図25】差込式介護用便器を用いた適用イメージ斜視
【図26】手持式浣腸補助装置内蔵の吸引式排便補助装
置の斜視図(ファイバースコープ付)
【図27】手持式浣腸補助装置内蔵の吸引式排便補助装
置の適用イメージ図
【図28】オムツ装着型介護用便器の斜視図
【図29】オムツ装着型介護用便器の適用イメージ図
【図30】介護用便器システムにおける便器と吸引送出
手段内部の制御要素例
【符号の説明】
1 吸引送出手段 2 水洗式ポータブル
便器 3 便座 4 洗浄水供給口 5 汚物排出口 6、6a 汚物用流路 7 開閉弁 8 洗浄水用流路 9 電力信号線 10 ホース,チュー
ブ、ケーブル保護カバー 11 簡易接続具箱 12 床 13 壁 14 排気口 15 室外汚物用流路 16 下水路又は浄化
槽 17 吸引送出タンク 18 吸引送出切替弁 19 電動ファン(汚物吸引送出用) 20 開閉弁(逆止弁)(a吸引用、b送出用) 21 洗浄水開閉電磁弁(aタンク用/bトイレ用)2
2 室内空気吸引口 23 排気路 24 洗浄水タンク
(温水器) 25 洗浄水供給源 26 制御部(プログ
ラム制御) 27 電源 28 吸引送出タンク
の下限レベルセンサー 29 中間レベルセンサー 30 上限レベルセン
サー 31 電力線 32 信号線 33 便器の上限レベルセンサー34 中間レベルセン
サー 35 下限レベルセンサー 36 便破砕装置(電
動) 37 電動式撹拌混合機 38 操作パネル
(箱) 39 温水洗浄装置&温風乾燥装置 40 臭気吸気口 41 便器壁面 42 洗浄水 43 大便 44 動力回転式破砕
装置 45 高圧水流路 46 高圧水噴出口 50 トイレの水洗便器 51 着座スイッチ
(便座スイッチ) 52 電動式開閉弁(臭気・汚物切替) 53 運転停
止スイッチ(電源用) 54 簡易接続具インターロック設定・解除スイッチ 55 圧力センサー 56 排気風速センサ
ー 57 強電解水供給装置 58 温水器 59 強酸性水用電磁弁 60 強アルカリ性水
用電磁弁 61 温水用電磁弁 62 外部吸引口 63 電磁弁 64 インターロック
用ケーブル接続口 65 便器への電力信号ケーブル接続口 66 便器への洗浄水・汚物流路・臭気用流路接続口
67 電動送出ポンプ 68 汚物吸引口 69 外部装置からの
吸引口 70 洗浄水源・下水路・臭気用流路との接続口 71 電力接続用 72 簡易接続具イン
ターロック用 73 外部機器インターロック接続用 74 通信線用 80 密着吸引口外径 81 密着吸引口内径
(空隙部分径) 82 吸引式排便補助装置 83 弾性伸縮部分 84 浣腸補助装置 84a 浣腸補助装置
操作部 85 臀部拡張用動力回転ローラ86 肛門 87 臀部 90 洗浄水噴出口 91 多孔質又は中空糸膜による臀部密着面 92 スライド機構 95 操作箱 96 液晶表示装置 97 吸引式排尿処理
装置 97b 差込式水洗便器 100 オムツ装着型便
器 101 排尿用吸引口 102 大便用吸引口 103 洗浄水噴出口 104 排尿センサー 105 排便センサー 106 防水層 107 洗浄水及び空気供給部108 電力信号線 109 洗浄水・汚物・空気の流路 110 コットン等の洗える生地
フロントページの続き Fターム(参考) 2D036 HA01 HA12 HA14 HA28 HA32 HA46 HA47 4C058 AA27 AA30 BB07 CC06 DD13 EE30 JJ07 4C094 AA09 BA21 BA27 BB17 BC12 CC01 CC13 DD12 EE20 EE36 FF09 FF16 GG07 GG09 4C098 AA09 CC31 CC36 CC37 CC38 CD03 CD05 4C341 JJ01 JK02 JK04 JK05 JK06 JK09 JK12 JL01 JL06 JL07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水洗用の水路に接続されたポータブル便
    器に、 下水路又は浄化槽と接続可能な流路と、前記ポータブル
    便器から汚物を吸引すると共に当該汚物を前記下水路又
    は浄化槽に送出する吸引送出手段とを備えた、介護用便
    器システム
  2. 【請求項2】 前記ポータブル便器に臭気の吸気口を設
    け、室外又は下水路又は浄化槽迄接続可能な排気用流路
    と、排便時又は排便後の臭気を前記吸気口より前記排気
    用流路に吸引送出する臭気用吸引送出電動ファン又は吸
    引送出手段とを備えた、請求項1の介護用便器システム
  3. 【請求項3】 前記ポータブル便器又は前記吸引送出手
    段に、排便後の大便を注水破砕又は注水粉砕して大便を
    流動化する動力手段付装置を備えた、請求項1の介護用
    便器システム
  4. 【請求項4】 前記ポータブル便器は、吸引送出手段を
    用いて、大便を肛門から吸引して排便補助を行うための
    排便時大便の最大口径より大きな内径で肛門周辺の臀部
    に密着可能な形状又は性状の吸引口を有し、内部に肛門
    周辺又は内部を洗浄する為の洗浄水噴出口を有する吸引
    式排便補助装置を備えた、請求項1の介護用便器システ
  5. 【請求項5】 前記吸引式排便補助装置の内部に、スラ
    イド可能な先端を肛門に挿入して用いる浣腸補助装置を
    備えた、請求項4の介護用便器システム
  6. 【請求項6】 前記ポータブル便器は、肛門周辺の臀部
    筋肉を動力機構により左右に拡張して肛門を広げるため
    の機能を備えた、請求項1又は請求項4の介護用便器シ
    ステム
  7. 【請求項7】 前記ポータブル便器は、当該ポータブル
    便器内部又は汚物の吸引送出流路を洗浄除菌するための
    電解水供給装置を備えた、請求項1又は請求項4の介護
    用便器システム
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