JP2000321069A - 方位角検出装置 - Google Patents

方位角検出装置

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JP2000321069A
JP2000321069A JP13145699A JP13145699A JP2000321069A JP 2000321069 A JP2000321069 A JP 2000321069A JP 13145699 A JP13145699 A JP 13145699A JP 13145699 A JP13145699 A JP 13145699A JP 2000321069 A JP2000321069 A JP 2000321069A
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azimuth
gps
magnetic
azimuth angle
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JP13145699A
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Yasuke Onari
弥祐 小斉
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Tokimec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周囲の磁場の影響を受けず、移動体がどのよ
うな状態であっても従来のものよりも正確な方位角を検
出することができる方位角検出装置を提供する。 【解決手段】 角速度検出器12で検出される旋回角速
度を積分して得られる出力方位角が、磁気方位センサ1
4で検出される磁気方位角と、GPS装置16で検出さ
れるGPS方位角とにそれぞれ重み付け係数を掛けて加
算することによって得られる重み付け方位角に等しくな
るように、旋回角速度を補正する。それぞれの重み付け
係数を移動体の速度に応じて変化させ、速度が小さいと
きには、磁気方位角の重み付け係数をGPS方位角の重
み付け係数より大きく設定し、速度が大きいときは、磁
気方位角の重み付け係数をGPS方位角の重み付け係数
より小さく変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体の方位を検
出する方位角検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の方位角検出装置としては、磁気方
位センサやジャイロコンパスが知られている。しかしな
がら、磁気方位センサは磁場変化による誤差が大きく、
ジャイロコンパスは高価であり、電源投入後の静定時間
が長いという問題を有している。
【0003】特開平5−172575号公報では、方位
変化に伴う角速度を検出して出力する角速度センサと、
GPS( Global Positioning System )装置または地
磁気センサ等の方位角検出手段とを用いて、角速度セン
サの出力と、GPS装置または地磁気センサ等の方位角
検出手段の出力のそれぞれから所定時間内の移動体方位
の角度変化量を算出し、両者の角度変化量が等しくなる
ように角速度センサの出力基準値を補正するオフセット
補正手段を備え、角速度センサの出力から算出される方
位の精度を高めるようにしたナビゲーション装置につい
て開示する。この装置では、角速度センサであるジャイ
ロのジャイロオフセットの値が時間T毎に補正されるよ
うになっており、ジャイロ角度変化量積算及び、GPS
装置または地磁気センサ等の方位角検出手段の角度変化
量積算が一定時間Tに亘って行われ、一定時間T毎にジ
ャイロ角度変化量と方位角検出手段の角度変化量が0に
なるようなジャイロオフセットドリフト量が求められ、
求められたジャイロオフセットドリフト量によりジャイ
ロオフセットが更新・補正される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の公報による方位検出では、地磁気センサが周囲の
磁場によって誤差を持つため、この地磁気センサからの
磁気方位を基準として、ジャイロオフセットドリフトを
計算すると、当然ながら補正されたジャイロオフセット
ドリフトは誤差を持ってしまう。また、GPS装置から
のGPS方位を基準とした場合、移動体が移動していな
いとき、または移動体が船舶の場合であって潮流によっ
て流されているとき等には、GPS方位が誤差を持つた
め、このGPS方位を基準として、ジャイロオフセット
ドリフトを計算すると、補正されたジャイロオフセット
ドリフトは誤差を持ってしまうという問題がある。
【0005】本発明はかかる課題に鑑みなされたもの
で、周囲の磁場の影響を受けず、移動体がどのような状
態であっても従来のものよりも正確な方位角を検出する
ことができる方位角検出装置を提供することをその目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明による方位角検出装置は、移動体
の旋回角速度を検出する角速度検出器と、移動体の方位
角(以下、磁気方位角という)を検出する磁気方位センサ
と、GPS衛星からの電波を受けて移動体の方位角(以
下、GPS方位角という)を検出するGPS装置と、検
出された旋回角速度、磁気方位角及びGPS方位角か
ら、該旋回角速度を積分して得られる出力方位角が、該
磁気方位角と該GPS方位角にそれぞれ重み付け係数を
掛けて加算することによって得られる重み付け方位角に
等しくなるように、旋回角速度を補正する演算部と、を
備え、前記演算部は、前記それぞれの重み付け係数を移
動体の速度に応じて変化させ、速度が0または小さいと
きには、磁気方位角の重み付け係数をGPS方位角の重
み付け係数より大きく設定し、相対的に速度が大きいと
きは、磁気方位角の重み付け係数をGPS方位角の重み
付け係数より小さく変化させることを特徴とする。
【0007】演算器による重み付け係数の設定は、上記
記載範囲で種々に行うことができるが、例えば、速度が
0または所定速度以下のときに磁気方位角の重み付け係
数を1、GPS方位角の重み付け係数を0とし、速度が
第2所定速度以上のときには磁気方位角の重み付け係数
を0、GPS方位角の重み付け係数を1とし、速度が0
または所定速度と、第2所定速度との間にあるときに
は、磁気方位角の重み付け係数及びGPS方位角の重み
付け係数を0.5ずつにすることができる。または速度
が0または所定速度と第2所定速度との間にあるときに
は、磁気方位角の重み付け係数及びGPS方位角の重み
付け係数を線形的または曲線的に変化させるようにする
ことができる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の前
記演算部が、旋回角速度を積分する積分器と、該積分器
からの出力と前記重み付け方位角との偏差を求める加算
器と、加算器からの偏差に対してフィードバック制御す
る制御器と、制御器の拘束時定数となる比例ゲインを前
記加算器から出力される偏差に応じて変化させる拘束時
定数演算器と、を備えており、拘束時定数演算器は、加
算器で求められる積分器からの出力と重み付け方位角と
の偏差が大きくなると、拘束時定数を大きく、相対的に
加算器で求められる該偏差が小さくなると、拘束時定数
を小さく変化させることを特徴とする。
【0009】拘束時定数演算器による拘束時定数の設定
は、上記記載範囲で種々に行うことができるが、例え
ば、偏差が所定偏差よりも大きいときに、拘束時定数を
大きくし、所定偏差よりも小さいときに、拘束時定数を
小さくすることができる。または偏差の値に応じて連続
的に拘束時定数を変化させることもできる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の前記磁気方位センサからの磁気方位角が、GPS
装置から出力される移動体の位置に応じて地球子午線に
対する磁気方位角の偏差を修正したものであることを特
徴とする。
【0011】請求項4記載の発明による方位角検出装置
は、移動体の磁気方位角を検出する磁気方位センサと、
GPS衛星からの電波を受けて移動体のGPS方位角及
び移動体の位置を検出するGPS装置と、地球子午線に
対する磁気方位角の偏差である偏差磁気方位角が予めテ
ーブルとなって格納されており、移動体の位置が入力さ
れると偏差磁気方位角を出力する磁気方位角補正テーブ
ルと、該磁気方位角補正テーブルから出力される偏差磁
気方位角を磁気方位センサで検出された磁気方位角に加
算して補正磁気方位角を出力する加算器と、該補正磁気
方位角と該GPS方位角とにそれぞれ重み付け係数を掛
けて加算して移動体の方位角として出力する演算器と、
を備え、前記演算部は、前記それぞれの重み付け係数を
移動体の速度に応じて変化させ、速度が0または小さい
ときには、前記補正磁気方位角の重み付け係数をGPS
方位角の重み付け係数より大きく設定し、相対的に速度
が大きいときは、前記補正磁気方位角の重み付け係数を
GPS方位角の重み付け係数より小さく変化させること
を特徴とする。演算器による重み付け係数の設定は、請
求項1と同様に行うことができる。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
のいずれか1項に記載の前記演算部が、GPS装置から
出力される移動体の移動速度に応じて前記それぞれの重
み付け係数を変化させることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明の方位角検出装置の
第1の実施の形態を表すブロック図である。図におい
て、本発明の方位角検出装置10は、航行体のような移
動体に用いられるもので、レートジャイロなどからなり
移動体の旋回角速度ωを検出するように移動体に取り付
けられる角速度検出器12と、移動体の磁気方位角φ’
を検出する磁気方位センサ14と、GPS衛星からの電
波を受信して、移動体の位置(Lat,Lon)、GP
S方位角φ”及び移動速度speedを出力するGPS装置
16と、これらの旋回角速度ω、磁気方位角φ’、位置
(Lat,Lon)、GPS方位角φ”及び移動速度sp
eedが取り込まれて、これらから方位角φを出力する演
算器18とを備えている。GPS装置16は、DGPS
( DifferentialGlobal Positioning System )装置で
あってもよい。また、移動体にローリング、ピッチング
があるときには、角速度検出器12及び磁気方位センサ
14を、移動体に取り付けられた2軸のジンバル機構に
よって水平に維持するように支持するとよい。
【0014】図2に詳細に示したように、演算器18
は、角速度検出器12から出力される旋回角速度ωを積
分する積分器20と、磁気方位センサ14から出力され
る磁気方位角φ’と、GPS装置16から出力されるG
PS方位角φ”にそれぞれ重み付け係数1−α、αを乗
算する乗算器22、24と、GPS装置16から出力さ
れる移動体の移動速度speedに応じてαを演算し、乗算
器22及び24の重み付け係数1−α、αを変化させる
α演算部26と、乗算器22及び24の出力の加算を行
い重み付け方位角を出力する加算器28と、積分器20
から出力される方位角φと加算器28から出力される重
み付け方位角との偏差を求める加算器30と、加算器3
0で求められた偏差に対して比例ゲインK及び積分時定
数Tで比例・積分制御を行うフィードバック制御器32
と、フィードバック制御器32からの出力を角速度検出
器12から出力される旋回角速度ωに加算する加算器3
8と、を備えている。
【0015】以上のように構成される方位角検出装置1
0の作用を説明する。
【0016】角速度検出器12から出力される旋回角速
度ωは、加算器38を経て積分器20で積分されて、出
力方位φとして出力される。また、磁気方位センサ14
から出力される磁気方位角φ’と、GPS装置16から
出力されるGPS方位角φ”は、乗算器22及び24で
設定された重み付け係数が乗算されて、加算器28で加
算されて加算器28から重み付け方位角、
【0017】
【数1】 が出力される。
【0018】乗算器22及び乗算器24の重み付け係数
は、α演算部26が、予め定められたテーブルを有して
おり、GPS装置16から出力される移動体の移動速度
speedによって、例えば、以下の表に基づいてαを決定
する。
【0019】
【表1】 移動体の速度が全くない場合には、GPS方位角φ”に
信頼性が無いので、磁気方位角φ’の重み付けを大きく
し、逆に、移動体の速度が大きいときには(V≧V
max)、GPS方位角φ”の信頼性が高くなるので、
GPS方位角φ”の重み付けを大きくする。但し、この
移動速度speedのみならず、潮流があるときには、GP
S方位角と、船首方位とは異なるので、その分αを小さ
くするように制御するとよい。従って、例えば海水の粒
子の運動を観測する超音波流速流向計からなる潮流計
(例えば、「超音波計測」124頁昭和57年3月25日株式会社
昭晃堂発行)によって潮流の有無を検出することによっ
て、α演算部26を自動的に調整し、αを変化させるよ
うにすることもできる。または、α演算器26を手動で
調整し、αを変化させることにしてもよい。
【0020】加算器30で、上記式により得られた重み
付け方位角と、積分器20から出力される方位角φとの
偏差が求められる。積分器20からの偏差に対してフィ
ードバック制御器32で比例値及び積分値が求められ
る。
【0021】今、角速度検出器12から出力される旋回
角速度ωが、角速度検出器12自体のオフセットと、温
度ドリフトとを含むものとして、
【0022】
【数2】 で表されるとする。ここで、ωは真の角速度を、ω
offsetは角速度検出器12のオフセットと温度によるド
リフトが加算されたものである。
【0023】説明を簡単にするために、移動速度speed
=0、従ってα=0とすると、加算器28からの出力は
φ’となり、加算器30からの出力はφ’−φとなる
が、ωに誤差がある場合には、ωoffsetが積分されて時
間と共にφの誤差が大きくなって行く。φが大きくなる
と、φ’−φが負になり、フィードバック制御器32に
おいて比例ゲインK、及び積分時定数Tにより乗算、積
分され、加算器38でωに加算される。つまり、ωに誤
差があると、その誤差を減じる様にフィードバックさ
れ、φ’−φ=0となるように作用する。上記説明のよ
うに、α=0の場合(移動速度speed=0の場合)は、
方位角φは磁気方位角φ’に近づいていく。この時に、
比例ゲインKは、φ’に拘束されるまでの速さ(拘束時
定数)であり、また、Tは、ωoffsetを定常的にキャン
セルするための積分時定数である。
【0024】移動速度speedがVmax以上になると、表1
に示したように、α=1として、GPS方位角φ”に拘
束させる。一般的には、ある程度移動体の速度が大きく
なれば、GPS方位角φ”の方が磁気方位角φ’よりも
正確となるので、α=1にするとよい。また、表1のよ
うに離散的に変化させる代わりに、図3(a)のよう
に、移動速度speedが0とVmaxとの間でαを線形的に変
化させたり、または図3(b)のように、移動速度spee
dがVintとVmaxとの間でαを線形的に変化させること
にすることもできる。または線形でなく曲線(2次また
はそれ以上)の関数とすることもできる。
【0025】こうして、停止中は、磁気方位センサ14
からの磁気方位角φ’に拘束させるようにし、ある程
度、移動速度speedがあるときには、精度の高いGPS
装置16からのGPS方位角φ”に拘束させることによ
り、磁場の変化の影響を防ぎ、従来のものよりも正確な
方位角を出力することができる。
【0026】また、角速度検出器12は、オフセットω
offsetを補正するので、精度の悪い安価なものでも使用
することができる。
【0027】図4は、本発明の第2の実施の形態を示す
要部ブロック図であり、図2と異なる部分のみを示して
いる。図において、図2と同じ部材・部分は、同じ符号
を付している。
【0028】この第2の実施の形態では、第1の実施の
形態に加えて、加算器30からの出力に応じて拘束時定
数Kを変化させる拘束時定数演算器40を備えている点
で、異なっている。
【0029】上記(2)式は、角速度検出器12にスケ
ールファクタ誤差がない場合を表しているが、実際に
は、スケールファクタSFを用いて、旋回角速度ωが、
【0030】
【数3】 と表される。スケールファクタ誤差がない場合には、S
=1となる。スケールファクタ誤差は、移動体がヨー
イング等をしている場合は交流的であり積分しても積算
されず、無視することが可能であるが、一方向に旋回す
ると無視できなくなる。従って、このスケールファクタ
誤差によりGPS方位角φ”と磁気方位角φ’とから得
られる重み付け方位角と、積分器20から出力される方
位角φとの差が大きくなる場合には、拘束時定数Kを大
きくし、早く拘束させるようにするとよい。
【0031】従って、この実施の形態では、加算器30
の出力を、拘束時定数演算器40で監視しており、拘束
時定数演算器40は、加算器30の出力が所定の偏差K
aより大きければ、K=K1とし、出力がKa以下であ
れば、K=K2として(但し、K1>K2)、フィード
バック制御器32の比例ゲインである拘束時定数Kを変
化させている。
【0032】これにより、スケールファクタ誤差等のよ
る誤差の影響を低減することもできる。また、上記実施
の形態において、加算器30の出力を監視する代わり
に、操舵角または舵角を検出することにより移動体が旋
回しているかどうかを監視して、旋回しているときの
み、拘束時定数Kを大きくすることも可能である。
【0033】図5は、本発明の第3の実施の形態を示す
要部ブロック図であり、図2と異なる部分のみを示して
いる。図において、図2と同じ部材・部分は、同じ符号
を付している。
【0034】この第3の実施の形態では、第1の実施の
形態に加えて、GPS装置16から出力される位置(L
at,Lon)によって偏差磁気方位角を出力する磁気
方位角補正テーブル42と、この偏差磁気方位角と磁気
方位センサ14からの磁気方位角φ’との加算を行う加
算器44と、を備えている点で、異なっている。
【0035】磁気方位角補正テーブル42には、地球子
午線に対する磁気方位角φ’の偏差である偏差磁気方位
角が予めテーブルとなって格納されており、移動体の位
置が入力されると、偏差磁気方位角が出力される。加算
器44で、磁気方位角φ’と偏差磁気方位角とを加算し
て補正されたものを磁気方位角とすることで、磁気方位
角φ’をより誤差の少ないものとすることができる。従
って、移動体の移動速度speedが小さく、磁気方位角
φ’の重み付け(1−α)が大きくて、出力方位角φを
主に磁気方位角φ’に拘束させる場合でも、より出力を
正確することができる。
【0036】図5に示したものは、これらの構成要素だ
けで、図1における演算器18を構成することができ
る。図6にこの考えに基づいて構成された本発明の方位
角検出装置の第4の実施の形態を表す。この場合には、
加算器28からの出力が、方位角検出装置からの出力と
なる。GPS装置16からのGPS方位角φ”は離散的
であるので、図6に示すように、α−βトラッカ等の手
法により予測したGPS方位角φ”を求める演算器46
を、GPS装置16と乗算器24との間に設けるとよ
い。
【0037】この演算器46では、α’を位置の平滑化
定数、βを速度の平滑化定数とし、GPS装置16で実
測された位置X及び速度Vから、予測位置X
P(n+1 、予測速度VP(n+1)、平滑化された
位置をX’、及び平滑化された速度をV’を以下の
ようにして求める。
【0038】
【数4】 尚、上式中、T’はサンプリング周期である。そして、
予測された速度VP( n+1)から、予測されたGPS
方位角φ”を求めることができる。
【0039】このように、角速度検出器12を用いずに
すむため、オフセットの補正処理が必要なくなり、安価
にかつ簡単に構成することができる。また、磁気方位セ
ンサのみで方位を検出する構成に比較して、磁気方位角
φ’の補正を行うので、精度を向上させることができ
る。また、α演算部26、乗算器22及び24について
は、第1の実施の形態と同じように動作し、ある程度、
移動速度speedがあるときには、精度の高いGPS装置
16からのGPS方位角φ”が出力されるので、磁場の
変化の影響を防ぎ、磁気方位角センサのみのものよりも
正確な方位角を出力することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、移動体の速度が0または小さくて、精度の
高いGPS方位角が得られない場合には、主に磁気方位
角に基づいて旋回角速度を補正し、移動体の速度が大き
い場合には、主に精度の高いGPS方位角に基づいて旋
回角速度を補正するので、磁場の変化の影響を防ぎ、従
来のものよりも正確な方位角を検出することができる。
【0041】請求項2記載の発明によれば、積分器から
の出力と前記重み付け方位角との偏差が大きくなると、
拘束時定数を大きくなるようにして、積分器からの出力
を重み付け方位角に早く拘束させるようにし、角速度検
出器にスケールファクタ誤差がある場合にその誤差によ
る影響を小さくすることができる。
【0042】請求項3記載の発明によれば、移動体の速
度が小さくて、磁気方位角の重み付けが大きく、旋回角
速度を積分して得られる出力方位角を主に磁気方位角に
等しくなるように旋回角速度を補正する場合に、地球子
午線に対する磁気方位角の偏差を修正することで、より
正確な磁気方位角を用いることができる。
【0043】請求項4記載の発明によれば、移動体の速
度が0または小さく精度の高いGPS方位角が得られな
い場合には、主に補正磁気方位角に基づいて移動体の方
位を出力し、移動体の速度が大きい場合には、主に精度
の高いGPS方位角に基づいて移動体の方位を出力する
ので、磁場の変化の影響を防ぎ、簡単な構成で、従来の
ものよりも正確な方位角を検出することができる。ま
た、地球子午線に対する磁気方位角の偏差である偏差磁
気方位角が予めテーブルとなって格納された磁気方位角
補正テーブルを用いて、磁気方位角を補正しているの
で、移動体の速度が小さい場合にも、磁気方位センサか
らの磁気方位角をそのまま補正せずに用いる場合と異な
り、精度を向上させることができる。
【0044】請求項5記載の発明によれば、GPS装置
から出力される移動体の移動速度に応じて前記それぞれ
の重み付け係数を変化させることから、別途の速度検出
手段を設ける必要が無く、装置構成を簡単にすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方位角検出装置の第1の実施の形態を
表すブロック図である。
【図2】図1の詳細ブロック図である。
【図3】移動速度と重み付け係数αとの関係の例を表す
グラフである。
【図4】本発明の第2の実施の形態を表す要部ブロック
図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態を表す要部ブロック
図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態を表すブロック図で
ある。
【符号の説明】
10 方位角検出装置 12 角速度検出器 14 磁気方位センサ 16 GPS装置 18 演算器 20 積分器 30 加算器 32 フィードバック制御器 40 拘束時定数演算器 42 磁気方位角補正テーブル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体の旋回角速度を検出する角速度検
    出器と、移動体の方位角(以下、磁気方位角という)を検
    出する磁気方位センサと、GPS衛星からの電波を受け
    て移動体の方位角(以下、GPS方位角という)を検出
    するGPS装置と、検出された旋回角速度、磁気方位角
    及びGPS方位角から、該旋回角速度を積分して得られ
    る出力方位角が、該磁気方位角と該GPS方位角にそれ
    ぞれに設定された重み付け係数を掛けて加算することに
    よって得られる重み付け方位角に等しくなるように、旋
    回角速度を補正する演算部と、を備え、 前記演算部は、前記それぞれの重み付け係数を移動体の
    速度に応じて変化させ、速度が0または小さいときに
    は、磁気方位角の重み付け係数をGPS方位角の重み付
    け係数より大きく設定し、相対的に速度が大きいとき
    は、磁気方位角の重み付け係数をGPS方位角の重み付
    け係数より小さく変化させることを特徴とする方位角検
    出装置。
  2. 【請求項2】 前記演算部は、旋回角速度を積分する積
    分器と、該積分器からの出力と前記重み付け方位角との
    偏差を求める加算器と、加算器からの偏差に対してフィ
    ードバック制御する制御器と、制御器の拘束時定数とな
    る比例ゲインを前記加算器から出力される偏差に応じて
    変化させる拘束時定数演算器と、を備えており、拘束時
    定数演算器は、加算器で求められる積分器からの出力と
    重み付け方位角との偏差が大きくなると、拘束時定数を
    大きく、相対的に加算器で求められる該偏差が小さくな
    ると、拘束時定数を小さく変化させる請求項1記載の方
    位角検出装置。
  3. 【請求項3】 前記磁気方位センサからの磁気方位角
    は、GPS装置から出力される移動体の位置に応じて地
    球子午線に対する磁気方位角の偏差を修正したものであ
    ることを特徴とする請求項1または2記載の方位角検出
    装置。
  4. 【請求項4】 移動体の磁気方位角を検出する磁気方位
    センサと、GPS衛星からの電波を受けて移動体のGP
    S方位角及び移動体の位置を検出するGPS装置と、地
    球子午線に対する磁気方位角の偏差である偏差磁気方位
    角が予めテーブルとなって格納されており、移動体の位
    置が入力されると偏差磁気方位角を出力する磁気方位角
    補正テーブルと、該磁気方位角補正テーブルから出力さ
    れる偏差磁気方位角を磁気方位センサで検出された磁気
    方位角に加算して補正磁気方位角を出力する加算器と、
    該補正磁気方位角と該GPS方位角とにそれぞれ重み付
    け係数を掛けて加算して移動体の方位角として出力する
    演算器と、を備え、 前記演算部は、前記それぞれの重み付け係数を移動体の
    速度に応じて変化させ、速度が0または小さいときに
    は、前記補正磁気方位角の重み付け係数をGPS方位角
    の重み付け係数より大きく設定し、相対的に速度が大き
    いときは、相対的に、前記補正磁気方位角の重み付け係
    数をGPS方位角の重み付け係数より小さく変化させる
    ことを特徴とする方位角検出装置。
  5. 【請求項5】 前記演算部は、GPS装置から出力され
    る移動体の移動速度に応じて前記それぞれの重み付け係
    数を変化させることを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれか1項に記載の方位角検出装置。
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