JP2000320867A - 吸収式製氷装置における膨張タンク - Google Patents

吸収式製氷装置における膨張タンク

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JP2000320867A
JP2000320867A JP11150794A JP15079499A JP2000320867A JP 2000320867 A JP2000320867 A JP 2000320867A JP 11150794 A JP11150794 A JP 11150794A JP 15079499 A JP15079499 A JP 15079499A JP 2000320867 A JP2000320867 A JP 2000320867A
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Makoto Nakamura
誠 中村
Kimio Yoshikawa
貴美男 吉川
Shinichiro Asakawa
伸一郎 浅川
Takashi Yoshida
崇 吉田
Masanobu Saito
正信 斎藤
Hiroyuki Sasao
博行 笹尾
Masaharu Kodera
雅晴 古寺
Yoshinobu Takagi
義信 高木
Hiroyuki Otsuka
裕之 大塚
Nobukazu Sato
信和 佐藤
Kiichi Nagaya
喜一 長屋
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Taikisha Ltd
Hitachi Zosen Corp
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Taikisha Ltd
Hitachi Zosen Corp
Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】蓄氷タンク内の氷充填率を測定する際に、水と
空気とが接触するのを防止し得る吸収式製氷装置におけ
る膨張タンクを提供する。 【解決手段】吸収式冷凍サイクルにより作動される製氷
装置の蓄氷タンクに、接続管12を介して接続される膨
張タンク6のタンク本体31内に、水面全体を覆うゴム
製の膜状体32を取り付けるとともに、この膜状体32
の中央部にフロート33を取り付け、このフロート33
の変位を変位計35にて検出することにより、冷媒であ
る水の増減量を検出するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収式冷凍サイク
ルを使用した製氷装置における膨張タンクに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】冷水の供給設備に設けられる製氷装置と
して、吸収式冷凍サイクルを使用したものがある。この
製氷装置は、冷媒である水を蒸発させる蒸発器と、この
蒸発器内で蒸発した水蒸気を臭化リチウム水溶液よりな
る吸収液に吸収するための吸収器と、この吸収器で水蒸
気を吸収して濃度が薄くなった稀吸収液を加熱すること
により水を蒸発させて濃吸収液を得る再生器と、この再
生器で蒸発した水蒸気を凝縮させる凝縮器と、上記蒸発
器内での水の気化熱により水が冷却されて得られた氷を
水とともに、氷スラリーとして導き蓄える蓄氷タンクと
が設けられたものである。なお、蓄氷タンクから0℃の
冷媒(シャーベット状氷または水)が外部の熱交換器に
導かれて、外部から導入される水を0℃近くまで冷却
し、この冷水が冷水供給配管を介して冷水需要箇所に供
給されている。
【0003】そして、上記製氷装置においては、蓄氷タ
ンク内の氷の充填率がある一定値を越えると、蒸発器と
蓄氷タンクとの間で冷媒を循環させる冷媒循環配管系に
おいて、閉塞が起こり、運転ができなくなってしまうた
め、常時、蓄氷タンク内の氷の充填率を把握する必要が
ある。ところで、通常、蓄氷タンク内の氷の体積を測定
するのに、冷媒温度測定方法または電気伝導度測定方法
が用いられている。
【0004】この冷媒温度測定方法は、蓄氷タンク内の
氷が蓄えられるにつれて、冷媒中の凝固点降下剤の濃度
が上昇し、冷媒の凝固点が下がる。この温度変化を検出
することにより、蓄氷タンク内の氷の充填率を測定する
方法である。また、電気伝導度測定方法は、蓄氷タンク
内の水と氷の割合が変わると、すなわち水から氷に変わ
ると、その電気伝導度が小さくなる。この電気伝導度を
検出することにより、蓄氷タンク内の氷の充填率を測定
する方法である。
【0005】しかし、これらの氷充填率の測定方法は、
両者とも、水を媒介とする方法であるが、製氷装置の蒸
発器で得られる氷はシャーベット状であり、氷の粒子間
には水が存在しているため、どうしても測定誤差が大き
くなってしまう。そこで、最近、本発明者等は、氷の性
状に拘わらず、正確な氷充填率を測定するために、蒸発
器内の液面を一定にするとともに水と氷とにより満杯状
態にされた蓄氷タンクに膨張タンクを接続し、この膨張
タンク内の水面を検出することにより、蓄氷タンク内の
氷の全体積を求めるようにした製氷装置を提案した。
【0006】すなわち、一定量の水の中で氷が生成する
と、氷の生成量に応じて体積が増加するため、この増加
分を水面の変化にて検出することにより、氷の体積を求
めるようにしたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、蓄氷タンク
に接続される膨張タンク内の水が空気に接触した場合、
空気が冷媒である水に混入するため、吸収液による冷媒
蒸気(水蒸気)の吸収能力が著しく低下するという問題
がある。そこで、本発明は、氷充填率を測定する際に、
水と空気とが接触するのを防止し得る吸収式製氷装置に
おける膨張タンクを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の吸収式製氷装置における膨張タンク
は、吸収式冷凍サイクルにおける冷媒である水を蒸発さ
せる蒸発器で得られた氷をスラリー移送管を介して導き
蓄える密閉構造の蓄氷タンクおよびこの蓄氷タンクに接
続管を介して接続された膨張タンクを有するとともに、
この膨張タンク内の水量を検出することにより上記蓄氷
タンク内の氷充填率を測定するようにした製氷装置にお
ける膨張タンクであって、タンク本体内に、水面を覆う
弾性被膜部材を設けるとともにこの弾性被膜部材の中央
部にフロートを取り付け、かつこのフロートの変位量を
検出することにより膨張タンク内の水量を検出するよう
にしたものであり、または上記構成において、タンク本
体内のフロートの上下動を案内するための案内部材を設
けたものである。
【0009】また、本発明の第2の吸収式製氷装置にお
ける膨張タンクは、吸収式冷凍サイクルにおける冷媒で
ある水を蒸発させる蒸発器で得られた氷をスラリー移送
管を介して導き蓄える密閉構造の蓄氷タンクおよびこの
蓄氷タンクに接続管を介して接続された膨張タンクを有
するとともに、この膨張タンク内の水量を検出すること
により上記蓄氷タンク内の氷充填率を測定するようにし
た製氷装置における膨張タンクであって、タンク本体内
に、水面を覆う弾性被膜部材を設けるとともにこの弾性
被膜部材の中央部上面に、弾性被膜部材に当接する板状
部およびこの板状部に設けられた棒状ガイド部からなる
昇降ガイド体を配置するとともに、この昇降ガイド体の
棒状ガイド部を鉛直方向で案内する穴部を有するガイド
板をタンク本体内に配置し、かつこの昇降ガイド体の変
位量を検出することにより膨張タンク内の水量を検出す
るようにしたものである。
【0010】さらに、本発明の第3の吸収式製氷装置に
おける膨張タンクは、吸収式冷凍サイクルにおける冷媒
である水を蒸発させる蒸発器で得られた氷をスラリー移
送管を介して導き蓄える密閉構造の蓄氷タンクおよびこ
の蓄氷タンクに接続管を介して接続された膨張タンクを
有するとともに、この膨張タンク内の水量を検出するこ
とにより上記蓄氷タンク内の氷充填率を測定するように
した製氷装置における膨張タンクであって、タンク本体
内に、水面を覆う弾性被膜部材を設け、この上方に水を
充填するとともにタンク本体にこの水量の変化を検出す
る液面計を設け、この水の上面にシール材を配置したも
のであり、また上記構成において、シール材として、液
状のパラフィンまたはシリコンオイルを使用したもので
ある。
【0011】上記の各構成によると、蓄氷タンクに接続
された膨張タンク内の水面を、膜状体により覆うととも
に、膜状体にフロートを取り付け、または膜状体に昇降
ガイド体を載置し、または水を介してシール材を配置
し、これらフロート、昇降ガイド体、またはシール材の
変位量を検出することにより、膨張タンク内に流入する
冷媒の量を検出するようにしたので、冷媒である水に空
気が混入するのを防止し得るとともに、膜状体の上面
に、フロート、または昇降ガイド体、または水を介して
シール材を配置したので、膨張タンク内に流入する水の
量を正確に検出し得る。
【0012】さらに、上記第1および第2の膨張タンク
の構成において、弾性被膜部材の上面に載置される環状
の押え部材を具備するとともに、この押え部材の断面の
少なくとも下半部の表面を円弧状に形成して、弾性被膜
部材の反転部を曲面に維持するようにしたので、膜状体
が皺になって劣化するのを防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
の製氷装置における膨張タンクを、図1〜図3に基づき
説明する。まず、製氷装置を図1に基づき説明する。こ
の製氷装置は、臭化リチウム水溶液を吸収液とする吸収
式冷凍サイクルを使用したものであり、まず製氷装置の
概略全体構成を図1に基づき説明する。
【0014】この製氷装置は、冷媒である水を蒸発させ
る蒸発器1と、この蒸発器1内で蒸発した水蒸気を臭化
リチウム水溶液よりなる吸収液に吸収するための吸収器
2と、この吸収器2で水蒸気Sを導き吸収して濃度が薄
くなった稀吸収液を加熱することにより水を蒸発させて
濃吸収液を得る再生器3と、この再生器3で蒸発した水
蒸気Sを導き凝縮させる凝縮器4と、上記蒸発器1で得
られた氷を水とともに氷スラリーとしてスラリー移送管
11を介して導き蓄える密閉構造の蓄氷タンク5と、こ
の蓄氷タンク5に接続管12を介して接続された膨張タ
ンク6と、上記蓄氷タンク5から水を蒸発器1内に戻す
ための水戻し管13とから構成されるとともに、上記蒸
発器1内の水位を一定に保つための液面制御装置14が
具備されている。
【0015】この液面制御装置14は、上記水戻し管1
3の途中に介装された流量制御弁21と、蒸発器1に設
けられた液面計22と、この液面計22からの検出信号
を入力するとともに蒸発器1内の水面が一定となるよう
に上記流量制御弁21に制御信号を出力するための制御
器23とから構成されている。なお、上記スラリー移送
管11には移送用ポンプ15が設けられている。
【0016】上記構成において、蓄氷タンク5内の氷の
体積、すなわち氷の充填率を測定する場合、製氷装置の
運転が定常(冷凍サイクルの動作が安定して行われる状
態)になった段階で行われる。定常運転では、蒸発器1
内で蒸発される水の量と、凝縮器4から蒸発器1に移送
される水の量とがバランスしており、またこの定常運転
においては、蓄氷タンク5内が水で満杯にされるととも
に、液面制御装置14により、常に、蒸発器1内の水面
が一定となるように制御される。
【0017】この状態で、蓄氷タンク5に接続された膨
張タンク6内の水面すなわち水量を検出することによ
り、氷の充填率が測定される。すなわち、最初に、蒸発
器1内の水面が一定にされるとともに、この蒸発器1に
氷スラリー移送管11を介して接続された蓄氷タンク5
内が水で満杯にされ、しかもこの蓄氷タンク5に接続管
12を介して接続された膨張タンク6における水面の位
置(水量)も既知であるため、蓄氷タンク5内に氷が蓄
積されると、その氷になって体積が増加した分(氷の体
積は、水の1.09倍となる)の水が膨張タンク6内の
水量の増加、すなわち水面の上昇になって現れる。
【0018】したがって、この水面の上昇量(ΔL)を
検出することにより、氷がシャーベット状であっても、
蓄氷タンク5内に蓄積された氷の体積を、正確に測定す
ることができる。次に、上記膨張タンク6の構成を、図
2に基づき説明する。この膨張タンク6は、円筒状(水
平断面が矩形状であってもよい)でかつ底部に接続管1
2が接続されたタンク本体31と、このタンク本体31
の内部に配置されるとともに周囲がタンク本体31の中
間部に設けられたフランジ部31aに固定された(具体
的には、タンク本体が上下に分割され、上下の分割タン
ク本体部同士の対向端部に設けられたフランジ部31a
間に挟持されて固定される)弾性を有するゴム製(天然
ゴム、ネオプレン、イソプレンが使用される)の膜状体
(弾性被覆部材の一例である)32と、この膜状体32
の中央部上面に取り付けられたフロート33と、このフ
ロート33の上方位置のタンク本体31内に取付板34
を介して設けられてフロート33の変位を検出する変位
計(例えば、超音波センサが使用されるが、勿論、液面
計でもよい)35とから構成されている。勿論、上記膜
状体32と水面との間に空気が残らないように、膜状体
32がセットされる。
【0019】上記膨張タンク6において、図2から図3
に示すように、蓄氷タンクから接続管12を介して冷媒
である水が流入すると、膜状体32の中央部に取り付け
られたフロート33が所定高さ(ΔL)だけ上昇する。
この上昇量が変位計35により検出されて、水面の変位
量すなわち水の増減量が容易にかつ正確に検出される。
【0020】このように、タンク本体31内の水の表面
が、膜状体32により完全に覆われて、水の表面が不凝
縮性の気体である空気に接触しないようにされるため、
冷媒である水に空気が混入するのが防止され、したがっ
て吸収液の吸収能力の低下を防止することができる。ま
た、タンク本体31における空気による腐食発生時に生
じる水素などの混入についても、防止することができ
る。
【0021】なお、変位計35を設ける替わりに、タン
ク本体31に上下方向の目盛り付き窓部を形成して、フ
ロート33の変位量を目視により検出するようにしても
よい。次に、本発明の第2の実施の形態における膨張タ
ンクを、図4および図5に基づき説明する。
【0022】本第2の実施の形態における膨張タンクに
おいては、上記第1の実施の形態における膨張タンク内
に設けられるフロートの上下動を案内する案内部材を設
けたものである。すなわち、図4および図5に示すよう
に、タンク本体31内の膜状体32に取り付けられるフ
ロート33の上下面に、鉛直方向で、目盛り36aが形
成された上部案内棒36および下部案内棒37がそれぞ
れ取り付けられ、また上部案内棒36の上部を案内する
挿通穴38aを有するガイド板38がタンク本体31内
に配置されるとともに、下部案内棒37はタンク本体3
1の底部中央に接続された接続管12内に挿入されてい
る。
【0023】この構成によると、上記第1の実施の形態
における効果に加えて、タンク本体31内の水の増減に
伴って、フロート33が上下に確実に移動するため、水
面の変化を、上部案内棒36を介して正確に検出するこ
とができ、またフロート33が上下動する際に、膜状体
32の一部が、タンク本体31の内壁面に接触して劣化
するのを防止することができる。
【0024】次に、本発明の第3の実施の形態を、図6
に基づき説明する。本第3の実施の形態においては、図
6に示すように、上記第1の実施の形態における膜状体
の上面に取り付けられるフロートの替わりに、膜状体の
上面がほぼ均一に上昇するように、昇降ガイド体を設け
たものである。図6に示すように、この昇降ガイド体4
1は、膜状体32に当接する円形の板状部42とこの板
状部42の上面に立設されかつ目盛り43aが形成され
た棒状ガイド部43とから構成されるとともに、この棒
状ガイド部43を鉛直方向で案内する穴部44aが形成
されたガイド板44がタンク本体31内に配置されてい
る。なお、この昇降ガイド体41の板状部42は、膜状
体32の上面に、単に、載せられているだけである。勿
論、フロートと同様に、板状部42を膜状体32に取り
付けることもできる。
【0025】したがって、タンク本体31内に水が流入
すると、膜状体32の中央部が上昇するが、この時、昇
降ガイド体41の板状部42により、膜状体32の中央
部が均一に押さえられているため、流入する水の量に応
じて、昇降ガイド体41が上昇する。この第3の実施の
形態においても、フロートの場合と同様に、タンク本体
31内に流入した水の増減量を、棒状ガイド部43に形
成された目盛り43aにより正確に検出することができ
るとともに、膜状体32の劣化についても防止すること
ができる。ところで、上述した各実施の形態において
は、タンク本体31内に配置する膜状体32の表面の凹
凸は、単に、流入する水の状態に任せて変化するもので
あったが、その表面に皺が多数発生して膜状体32自身
が劣化するのを防止するために、図2〜図6の仮想線に
て示すように、膜状体32の表面に、環状の押え部材5
1を載置させるようにしてもよい。
【0026】この押え部材51の断面形状は、少なくと
も膜状体32に接触する下半部の表面が円弧状となるよ
うな形状、例えば円形にされており、またその重量は、
少なくとも、膜状体32を水に対して押さえつけること
ができるような重さにされている。したがって、この押
え部材51を膜状体32の表面に載置すると、膜状体3
2の周囲が、均一にかつ押え部材51の円形面に沿うよ
うに滑らかに伸ばされるため、すなわち膜状体32の反
転部が曲面に維持されて膜状体32が皺にならないの
で、膜状体32の劣化が防止される。特に、膜状体32
がゴム製の場合には、その効果が顕著に表れる。
【0027】次に、本発明の第4の実施の形態を、図7
および図8に基づき説明する。本第4の実施の形態にお
いては、図7に示すように、上記第1の実施の形態にお
ける膜状体32の上方に、さらに保護用の液体として保
護水61を所定量だけ充填するとともに、この保護水6
1の上方にシール材62を配置し、かつタンク本体31
の側壁部に保護水61の液面位置を検出する液面計63
を設けたものである。
【0028】このシール材62としては、保護水61の
上面に浮くように、水より比重が軽く、かつ水に溶解す
ることなく、しかも揮発しにくい液体、例えば液状のパ
ラフィン、シリコンオイルなどが使用される。したがっ
て、図7から図8に示すように、タンク本体31内に接
続管12を介して水が流入すると、膜状体32の上方に
充填された保護水61の上面のシール材62が、その増
加分だけ上昇(ΔL)することになる。
【0029】すなわち、この第4の実施の形態において
も、液面計63により、保護水61の液面の変化、すな
わちタンク本体31内に流入した冷媒である水の増減量
を正確に検出することができるとともに、保護水61の
上方にシール材62を配置したので、不凝縮性の気体で
ある空気の冷媒である水への混入を、より確実に防止す
ることができる。
【0030】ところで、上記実施の形態においては、弾
性膜状体として、ゴム製の膜を使用したが、例えば塩化
ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのプラス
チックシートを使用することもできる。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明の膨張タンクの構成
によると、蓄氷タンクに接続された膨張タンク内の水面
を、膜状体により覆うとともに、膜状体にフロートを取
り付け、または膜状体に昇降ガイド体を載置し、または
水を介してシール材を配置し、これらフロート、昇降ガ
イド体、またはシール材の変位量を検出することによ
り、膨張タンク内に流入する冷媒の量を検出するように
したので、冷媒である水に空気が混入するのを防止で
き、したがって吸収液による冷媒蒸気の吸収能力の低下
を防止することができ、またタンク本体の内壁面が空気
から遮断されるため、タンク自体の腐食により発生する
水素ガスなどの気体の混入についても、防止することが
できる。また、膜状体の上面には、フロート、または昇
降ガイド体、または水を介してシール材が配置されてい
るので、膨張タンク内に流入する冷媒の量を正確に検出
することができる。
【0032】さらに、膜状体の表面に、少なくとも下半
部の表面が円弧状の曲面にされた環状の押え部材を載置
することにより、水の流入時に、膜状体が皺になるのを
防止することができ、したがって膜状体の劣化を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における製氷装置の
概略構成を示す図である。
【図2】同第1の実施の形態の製氷装置における膨張タ
ンクの断面図である。
【図3】同第1の実施の形態における膨張タンクの作動
状態を示す断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の製氷装置における
膨張タンクの断面図である。
【図5】同第2の実施の形態における膨張タンクの平面
図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の製氷装置における
膨張タンクの断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態の製氷装置における
膨張タンクの断面図である。
【図8】同第4の実施の形態における膨張タンクの作動
状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 蒸発器 2 吸収器 3 再生器 4 凝縮器 5 蓄氷タンク 6 膨張タンク 12 接続管 14 液面制御装置 31 タンク本体 32 膜状体 33 フロート 35 液面計 36 上部案内棒 36a 目盛り 37 下部案内棒 38 ガイド板 41 昇降ガイド体 42 板状部 43 棒状ガイド部 43a 目盛り 44 ガイド板 51 押え部材 61 保護水 62 シール材 63 液面計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 誠 神奈川県川崎市宮前区小台2−14−2− 505 (72)発明者 吉川 貴美男 神奈川県横浜市青葉区あざみ野3−7−37 (72)発明者 浅川 伸一郎 東京都江東区猿江2−4−17 東京ガス深 川独身寮604号 (72)発明者 吉田 崇 東京都新宿区西新宿2丁目6番1号 株式 会社大氣社内 (72)発明者 斎藤 正信 東京都新宿区西新宿2丁目6番1号 株式 会社大氣社内 (72)発明者 笹尾 博行 東京都新宿区西新宿2丁目6番1号 株式 会社大氣社内 (72)発明者 古寺 雅晴 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 高木 義信 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 大塚 裕之 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 佐藤 信和 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 長屋 喜一 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目7番89 号 日立造船株式会社内 Fターム(参考) 3L093 BB01 BB21 CC00 DD08 EE00 EE21 GG04 HH08 JJ02 KK03 LL03 MM02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】吸収式冷凍サイクルにおける冷媒である水
    を蒸発させる蒸発器で得られた氷をスラリー移送管を介
    して導き蓄える密閉構造の蓄氷タンクおよびこの蓄氷タ
    ンクに接続管を介して接続された膨張タンクを有すると
    ともに、この膨張タンク内の水量を検出することにより
    上記蓄氷タンク内の氷充填率を測定するようにした製氷
    装置における膨張タンクであって、タンク本体内に、水
    面を覆う弾性被膜部材を設けるとともにこの弾性被膜部
    材の中央部にフロートを取り付け、かつこのフロートの
    変位量を検出することにより膨張タンク内の水量を検出
    するようにしたことを特徴とする吸収式製氷装置におけ
    る膨張タンク。
  2. 【請求項2】タンク本体内のフロートの上下動を案内す
    るための案内部材を設けたことを特徴とする請求項1に
    記載の吸収式製氷装置における膨張タンク。
  3. 【請求項3】吸収式冷凍サイクルにおける冷媒である水
    を蒸発させる蒸発器で得られた氷をスラリー移送管を介
    して導き蓄える密閉構造の蓄氷タンクおよびこの蓄氷タ
    ンクに接続管を介して接続された膨張タンクを有すると
    ともに、この膨張タンク内の水量を検出することにより
    上記蓄氷タンク内の氷充填率を測定するようにした製氷
    装置における膨張タンクであって、タンク本体内に、水
    面を覆う弾性被膜部材を設けるとともにこの弾性被膜部
    材の中央部上面に、弾性被膜部材に当接する板状部およ
    びこの板状部に設けられた棒状ガイド部からなる昇降ガ
    イド体を配置するとともに、この昇降ガイド体の棒状ガ
    イド部を鉛直方向で案内する穴部を有するガイド板をタ
    ンク本体内に配置し、かつこの昇降ガイド体の変位量を
    検出することにより膨張タンク内の水量を検出するよう
    にしたことを特徴とする吸収式製氷装置における膨張タ
    ンク。
  4. 【請求項4】弾性被膜部材の上面に載置される環状の押
    え部材を具備するとともに、この押え部材の断面の少な
    くとも下半部の表面を円弧状に形成して、弾性被膜部材
    の反転部を曲面に維持するようにしたことを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれかに記載の吸収式製氷装置に
    おける膨張タンク。
  5. 【請求項5】吸収式冷凍サイクルにおける冷媒である水
    を蒸発させる蒸発器で得られた氷をスラリー移送管を介
    して導き蓄える密閉構造の蓄氷タンクおよびこの蓄氷タ
    ンクに接続管を介して接続された膨張タンクを有すると
    ともに、この膨張タンク内の水量を検出することにより
    上記蓄氷タンク内の氷充填率を測定するようにした製氷
    装置における膨張タンクであって、タンク本体内に、水
    面を覆う弾性被膜部材を設け、この上方に水を充填する
    とともにタンク本体にこの水量の変化を検出する液面計
    を設け、かつこの水の上面にシール材を配置したことを
    特徴とする吸収式製氷装置における膨張タンク。
  6. 【請求項6】シール材として、液状のパラフィンまたは
    シリコンオイルを使用したことを特徴とする請求項5記
    載の吸収式製氷装置における膨張タンク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003002040A (ja) * 2001-06-22 2003-01-08 Masahiro Kawamichi 乗物内の冷房方法および冷房装置

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