JP2000320492A - ファンブレード支持装置用ブッシュ - Google Patents
ファンブレード支持装置用ブッシュInfo
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- JP2000320492A JP2000320492A JP11131236A JP13123699A JP2000320492A JP 2000320492 A JP2000320492 A JP 2000320492A JP 11131236 A JP11131236 A JP 11131236A JP 13123699 A JP13123699 A JP 13123699A JP 2000320492 A JP2000320492 A JP 2000320492A
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- Japan
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- pin
- fan blade
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- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Insertion Pins And Rivets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 両端部に局所的な大きな荷重が作用しないよ
うにする。 【解決手段】 軸心方向の中央部の内径を小さくして厚
肉部１８を設け且つ両端部に向けて拡径させた断面形状
のブッシュ１６Ａとする。ブッシュ１６Ａをディスク８
のディスクタング部９に設けたピン孔１３に圧入し、そ
の内側にピン１５を挿通させる。ピン１５の外面をブッ
シュ１６Ａの厚肉部１８に接触させるようにして、ピン
１５を介して作用する荷重が厚肉部１８にかかり易く
し、両端部に応力のピークが生じないようにする。
うにする。 【解決手段】 軸心方向の中央部の内径を小さくして厚
肉部１８を設け且つ両端部に向けて拡径させた断面形状
のブッシュ１６Ａとする。ブッシュ１６Ａをディスク８
のディスクタング部９に設けたピン孔１３に圧入し、そ
の内側にピン１５を挿通させる。ピン１５の外面をブッ
シュ１６Ａの厚肉部１８に接触させるようにして、ピン
１５を介して作用する荷重が厚肉部１８にかかり易く
し、両端部に応力のピークが生じないようにする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はジェットエンジン等
のファンブレードを回転軸側のディスクタング部にピン
にて連結支持させるためのファンブレード支持装置にお
ける上記ディスクタング部のピン孔に配するためのブッ
シュに関するものである。
のファンブレードを回転軸側のディスクタング部にピン
にて連結支持させるためのファンブレード支持装置にお
ける上記ディスクタング部のピン孔に配するためのブッ
シュに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ジェットエンジンの一つである高バイパ
スターボファンエンジンは、図３にその一例の概略を示
す如く、先端側より順にファン部１、圧縮機２、燃焼器
３、タービン４をタービン軸方向（軸心Ｏで示す）に配
列し、タービン４により駆動されるファン部１の回転で
空気取入口５から空気を取り入れて、その大部分をバイ
パスダクト６から噴出させて推進力とし、残りの一部を
タービン４により駆動される圧縮機２で圧縮し、該圧縮
空気により燃焼器３で燃料を燃焼させ、高速燃焼空気流
によりタービン４を駆動するようにしてある。
スターボファンエンジンは、図３にその一例の概略を示
す如く、先端側より順にファン部１、圧縮機２、燃焼器
３、タービン４をタービン軸方向（軸心Ｏで示す）に配
列し、タービン４により駆動されるファン部１の回転で
空気取入口５から空気を取り入れて、その大部分をバイ
パスダクト６から噴出させて推進力とし、残りの一部を
タービン４により駆動される圧縮機２で圧縮し、該圧縮
空気により燃焼器３で燃料を燃焼させ、高速燃焼空気流
によりタービン４を駆動するようにしてある。
【０００３】上記高バイパスターボファンエンジンのフ
ァン部１は、図４（イ）にその一例の部分断面図を示す
如く、図示しない回転軸に支持されたディスク８の３つ
のディスクタング部９を、ファンブレード１０のブレー
ドベース部１１に設けた凹部１２に嵌合させ、該ディス
クタング部９とブレードベース部１１に横方向へ貫通す
るようそれぞれピン孔１３と１４を設け、該各ピン孔１
３，１４に水平方向に延びるピン１５を挿入して、上記
ファンブレード１０をディスク８に連結支持させるよう
にしたファンブレード支持装置７が設けてある。
ァン部１は、図４（イ）にその一例の部分断面図を示す
如く、図示しない回転軸に支持されたディスク８の３つ
のディスクタング部９を、ファンブレード１０のブレー
ドベース部１１に設けた凹部１２に嵌合させ、該ディス
クタング部９とブレードベース部１１に横方向へ貫通す
るようそれぞれピン孔１３と１４を設け、該各ピン孔１
３，１４に水平方向に延びるピン１５を挿入して、上記
ファンブレード１０をディスク８に連結支持させるよう
にしたファンブレード支持装置７が設けてある。
【０００４】又、上記ファンブレード支持装置７のディ
スクタング部９におけるピン孔１３には、エンジンの始
動、停止の繰り返しでファンブレード１０の回転時に広
げられるような応力を受けるとその反力で縮められるよ
うな力が作用する。このようなディスクタング部９のピ
ン孔１３周りの使用条件が厳しいため、従来では、ディ
スクタング部９に設けられたピン孔１３に、図４（ロ）
に示す如く、軸心方向の全長にわたり内外径を均一にし
て均一な肉厚を有するブッシュ１６を圧入し、図４
（ハ）の如く該ブッシュ１６の内側に上記ピン１５を挿
通させて、ピン孔１３に作用する応力を緩和させるよう
にしてある。
スクタング部９におけるピン孔１３には、エンジンの始
動、停止の繰り返しでファンブレード１０の回転時に広
げられるような応力を受けるとその反力で縮められるよ
うな力が作用する。このようなディスクタング部９のピ
ン孔１３周りの使用条件が厳しいため、従来では、ディ
スクタング部９に設けられたピン孔１３に、図４（ロ）
に示す如く、軸心方向の全長にわたり内外径を均一にし
て均一な肉厚を有するブッシュ１６を圧入し、図４
（ハ）の如く該ブッシュ１６の内側に上記ピン１５を挿
通させて、ピン孔１３に作用する応力を緩和させるよう
にしてある。
【０００５】ところで、ファン部１の回転時において
は、ディスクタング部９を貫通しているピン１５の貫通
部分１５ａはディスク８によりその位置固定が行われる
のに対し、ブレードベース部１１を貫通しているピン１
５の貫通部分１５ｂは、回転するファンブレード１０及
びブレードベース部１１による大きな遠心力が作用する
ことにより、図４（ハ）に矢印Ｘで示すように、ファン
部１の径方向外向きに、すなわち、ファンブレード１０
側方向に強く引かれるようになり、この際作用する曲げ
荷重のために、図４（ハ）に二点鎖線で示す如く、ピン
１５はファンブレード１０側方向に僅かに撓もうとする
ようになる。
は、ディスクタング部９を貫通しているピン１５の貫通
部分１５ａはディスク８によりその位置固定が行われる
のに対し、ブレードベース部１１を貫通しているピン１
５の貫通部分１５ｂは、回転するファンブレード１０及
びブレードベース部１１による大きな遠心力が作用する
ことにより、図４（ハ）に矢印Ｘで示すように、ファン
部１の径方向外向きに、すなわち、ファンブレード１０
側方向に強く引かれるようになり、この際作用する曲げ
荷重のために、図４（ハ）に二点鎖線で示す如く、ピン
１５はファンブレード１０側方向に僅かに撓もうとする
ようになる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ブッシュ１
６は軸心方向の全長にわたって均一な肉圧を備えたもの
としていることから、上記の如くピン１５が撓もうとす
る場合、図５（イ）に応力分布曲線を示す如く、上記ブ
ッシュ１６のファンブレード１０側管壁に対して作用す
る圧縮応力は、軸心方向の両端部位置においてピークを
形成するようになり、これにより、上記ブッシュ１６の
ファンブレード１０側管壁の両端部における内周側エッ
ジ部１７に局所的な強い圧縮荷重が作用するようになっ
て、ディスク８のピン孔１３の軸心方向両端部における
ファンブレード１０側の内周側エッジ部に局所的な強い
圧縮荷重が作用するようになり、ディスク８の部品とし
ての寿命が短くなるという問題がある。
６は軸心方向の全長にわたって均一な肉圧を備えたもの
としていることから、上記の如くピン１５が撓もうとす
る場合、図５（イ）に応力分布曲線を示す如く、上記ブ
ッシュ１６のファンブレード１０側管壁に対して作用す
る圧縮応力は、軸心方向の両端部位置においてピークを
形成するようになり、これにより、上記ブッシュ１６の
ファンブレード１０側管壁の両端部における内周側エッ
ジ部１７に局所的な強い圧縮荷重が作用するようになっ
て、ディスク８のピン孔１３の軸心方向両端部における
ファンブレード１０側の内周側エッジ部に局所的な強い
圧縮荷重が作用するようになり、ディスク８の部品とし
ての寿命が短くなるという問題がある。
【０００７】そこで、本発明は、軸心方向の両端部の内
周側エッジ部に、局所的な強い圧縮荷重が作用すること
のないよう軸心方向の圧縮応力の分布を平均化すること
ができて、部品としての寿命を長くすることができるよ
うにしたファンブレード支持装置用ブッシュを提供しよ
うとするものである。
周側エッジ部に、局所的な強い圧縮荷重が作用すること
のないよう軸心方向の圧縮応力の分布を平均化すること
ができて、部品としての寿命を長くすることができるよ
うにしたファンブレード支持装置用ブッシュを提供しよ
うとするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、ファンブレードのブレードベース部に設
けたピン孔と、ディスクのディスクタング部に設けてブ
ッシュを圧入したピン孔にピンを貫通するように挿入さ
せて、上記ブレードベース部とディスクタング部を連結
支持させるようにしてあるファンブレード支持装置にお
ける上記ブッシュを、軸心方向の中央部の内径を小さく
して厚肉部とし、且つ両端部に行くに従い内径を大きく
するような断面形状として、上記厚肉部に荷重が作用し
易くなるようにした構成とする。
決するために、ファンブレードのブレードベース部に設
けたピン孔と、ディスクのディスクタング部に設けてブ
ッシュを圧入したピン孔にピンを貫通するように挿入さ
せて、上記ブレードベース部とディスクタング部を連結
支持させるようにしてあるファンブレード支持装置にお
ける上記ブッシュを、軸心方向の中央部の内径を小さく
して厚肉部とし、且つ両端部に行くに従い内径を大きく
するような断面形状として、上記厚肉部に荷重が作用し
易くなるようにした構成とする。
【０００９】ブッシュをファンブレード支持装置のディ
スクタング部のピン孔に圧入し、且つ該ブッシュの内側
に挿通させたピンを介して、ファンブレードのブレード
ベース部を連結し支持させた状態とすると、ファン部の
静止時には、上記ピンはブッシュの軸心方向の中央部に
おいてのみ該ブッシュと接触する。ピンを介して作用す
る荷重は、ファンブレードとブレードベース部の重量の
みとなることから、ブッシュに大きな圧縮荷重が作用す
ることはない。
スクタング部のピン孔に圧入し、且つ該ブッシュの内側
に挿通させたピンを介して、ファンブレードのブレード
ベース部を連結し支持させた状態とすると、ファン部の
静止時には、上記ピンはブッシュの軸心方向の中央部に
おいてのみ該ブッシュと接触する。ピンを介して作用す
る荷重は、ファンブレードとブレードベース部の重量の
みとなることから、ブッシュに大きな圧縮荷重が作用す
ることはない。
【００１０】ファン部を回転させると、大きな遠心力が
発生させられ、ブレードベース部貫通部におけるピンは
ファンブレード側方向に強く引かれて、僅かにファンブ
レード側方向に撓ませられ、これにより、ブッシュのフ
ァンブレード側の内面は軸心方向の全長にわたってピン
の外面と密着させられて、ピンを介してブッシュに作用
する荷重は該ブッシュの軸心方向の全長にわたって分散
されるようになる。
発生させられ、ブレードベース部貫通部におけるピンは
ファンブレード側方向に強く引かれて、僅かにファンブ
レード側方向に撓ませられ、これにより、ブッシュのフ
ァンブレード側の内面は軸心方向の全長にわたってピン
の外面と密着させられて、ピンを介してブッシュに作用
する荷重は該ブッシュの軸心方向の全長にわたって分散
されるようになる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
を参照して説明する。
【００１２】図１（イ）（ロ）は本発明のファンブレー
ド支持装置用ブッシュの実施の一形態を示すもので、図
４（イ）（ロ）（ハ）に示したと同様に、ファンブレー
ド１０のブレードベース部１１に設けてある凹部１２
に、ディスクタング部９を嵌合させ、上記ブレードベー
ス部１１に設けたピン孔１４と、上記ディスクタング部
９に形成し且つブッシュ１６が圧入してあるピン孔１３
に、ピン１５を貫通するように挿入させて、上記ファン
ブレード１０をディスク８に連結支持させるようにして
あるファンブレード支持装置７に用いている上記ブッシ
ュ１６を、軸心方向の中央部の内径が小さくなるよう内
面を内側へ円弧状に突出させて厚肉部１８とすると共
に、両端部に行くに従い内径が大きくなるような断面形
状としたブッシュ１６Ａとする。その他、図４（イ）
（ロ）（ハ）に示したものと同一のものには同一符号が
付してある。
ド支持装置用ブッシュの実施の一形態を示すもので、図
４（イ）（ロ）（ハ）に示したと同様に、ファンブレー
ド１０のブレードベース部１１に設けてある凹部１２
に、ディスクタング部９を嵌合させ、上記ブレードベー
ス部１１に設けたピン孔１４と、上記ディスクタング部
９に形成し且つブッシュ１６が圧入してあるピン孔１３
に、ピン１５を貫通するように挿入させて、上記ファン
ブレード１０をディスク８に連結支持させるようにして
あるファンブレード支持装置７に用いている上記ブッシ
ュ１６を、軸心方向の中央部の内径が小さくなるよう内
面を内側へ円弧状に突出させて厚肉部１８とすると共
に、両端部に行くに従い内径が大きくなるような断面形
状としたブッシュ１６Ａとする。その他、図４（イ）
（ロ）（ハ）に示したものと同一のものには同一符号が
付してある。
【００１３】上記形状とした本発明のブッシュ１６Ａ
を、図１（ロ）に示す如く、図４（ハ）に示したと同様
に、ファンブレード支持装置７のディスクタング部９の
ピン孔１３に圧入し、その内側とブレードベース部１１
のピン孔１４にピン１５を挿通させてディスクタング部
９とファンブレード１０のブレードベース部１１とを連
結した状態とすると、ブッシュ１６Ａの軸心方向の中央
部がピン１５と接し、該ブッシュ１６Ａの両端部におい
ては内周面とピン１５の外面との間に所要の隙間が形成
された状態となる。したがって、ファン部１の回転時に
ピン１５を介してブッシュ１６Ａに作用する荷重は、該
ブッシュ１６Ａの中央部に作用し易くなり、荷重分布が
均等になって両端部に応力のピークが来ることがなくな
る。すなわち、ファン部１を回転させると、回転するフ
ァンブレード１０及びブレードベース部１１により大き
な遠心力が発生させられて、図４（ハ）について述べた
と同様にピン１５は、ブレードベース部１１を貫通して
いる部分１５ｂが遠心力が作用する方向となるファンブ
レード１０の方向に図１（ロ）に二点鎖線で示す如く僅
かに撓むようになるために、ブッシュ１６Ａの軸心方向
の両端部に形成されていたピン１５の外面との隙間がフ
ァンブレード１０側にて解消されて、ファンブレード１
０側のブッシュ１６Ａの内面は軸心方向の全長にわたっ
てピン１５の外面と密着するようになり、したがって、
ピン１５を介してブッシュ１６Ａに作用する荷重は該ブ
ッシュ１６Ａの軸心方向の全長にわたって分散されるよ
うになる。
を、図１（ロ）に示す如く、図４（ハ）に示したと同様
に、ファンブレード支持装置７のディスクタング部９の
ピン孔１３に圧入し、その内側とブレードベース部１１
のピン孔１４にピン１５を挿通させてディスクタング部
９とファンブレード１０のブレードベース部１１とを連
結した状態とすると、ブッシュ１６Ａの軸心方向の中央
部がピン１５と接し、該ブッシュ１６Ａの両端部におい
ては内周面とピン１５の外面との間に所要の隙間が形成
された状態となる。したがって、ファン部１の回転時に
ピン１５を介してブッシュ１６Ａに作用する荷重は、該
ブッシュ１６Ａの中央部に作用し易くなり、荷重分布が
均等になって両端部に応力のピークが来ることがなくな
る。すなわち、ファン部１を回転させると、回転するフ
ァンブレード１０及びブレードベース部１１により大き
な遠心力が発生させられて、図４（ハ）について述べた
と同様にピン１５は、ブレードベース部１１を貫通して
いる部分１５ｂが遠心力が作用する方向となるファンブ
レード１０の方向に図１（ロ）に二点鎖線で示す如く僅
かに撓むようになるために、ブッシュ１６Ａの軸心方向
の両端部に形成されていたピン１５の外面との隙間がフ
ァンブレード１０側にて解消されて、ファンブレード１
０側のブッシュ１６Ａの内面は軸心方向の全長にわたっ
てピン１５の外面と密着するようになり、したがって、
ピン１５を介してブッシュ１６Ａに作用する荷重は該ブ
ッシュ１６Ａの軸心方向の全長にわたって分散されるよ
うになる。
【００１４】このように、ファン部１の回転時に、ピン
１５を介してブッシュ１６Ａに作用する荷重を該ブッシ
ュ１６Ａの軸心方向の全長にわたって分散させることが
できることから、ブッシュ１６Ａに対する軸心方向の圧
縮応力の分布を平均化することができ、これにより、デ
ィスク８のピン孔１３に対する軸心方向の圧縮応力の分
布も平均化することができることから、従来の如くブッ
シュ１６のファンブレード１０側管壁の両端部における
内周側エッジ部１７、及び、ディスク８のピン孔１３の
ファンブレード１０側となる内周側エッジ部に、局所的
な強い圧縮荷重が作用することを防ぐことができて、ブ
ッシュ１６Ａ及びディスク８の部品としての寿命を長く
することができる。
１５を介してブッシュ１６Ａに作用する荷重を該ブッシ
ュ１６Ａの軸心方向の全長にわたって分散させることが
できることから、ブッシュ１６Ａに対する軸心方向の圧
縮応力の分布を平均化することができ、これにより、デ
ィスク８のピン孔１３に対する軸心方向の圧縮応力の分
布も平均化することができることから、従来の如くブッ
シュ１６のファンブレード１０側管壁の両端部における
内周側エッジ部１７、及び、ディスク８のピン孔１３の
ファンブレード１０側となる内周側エッジ部に、局所的
な強い圧縮荷重が作用することを防ぐことができて、ブ
ッシュ１６Ａ及びディスク８の部品としての寿命を長く
することができる。
【００１５】次に、図２は本発明の実施の他の形態を示
すもので、図４（イ）（ロ）（ハ）に示したものと同様
な構成としてあるブッシュにおいて、軸心方向の中央部
内面に形成した厚肉部１８の形状を、円弧形状に代えて
フラットな形状とし、該フラットな形状の厚肉部１８の
両端から両端部にかけて内径がテーパ状に拡大して行く
ような断面形状としたブッシュ１６Ｂとしたものであ
る。
すもので、図４（イ）（ロ）（ハ）に示したものと同様
な構成としてあるブッシュにおいて、軸心方向の中央部
内面に形成した厚肉部１８の形状を、円弧形状に代えて
フラットな形状とし、該フラットな形状の厚肉部１８の
両端から両端部にかけて内径がテーパ状に拡大して行く
ような断面形状としたブッシュ１６Ｂとしたものであ
る。
【００１６】本実施の形態においても、上記実施の形態
と同様に、ファン部１の回転時に、従来の如く、ファン
ブレード１０側管壁の両端部における内周側エッジ部１
７に、局所的な強い圧縮荷重が作用することを防いで、
部品としての長寿命化を図ることができ、又、ブッシュ
１６Ｂの厚肉部１８の形状を単純化して、加工成形をよ
り容易なものとすることができる。
と同様に、ファン部１の回転時に、従来の如く、ファン
ブレード１０側管壁の両端部における内周側エッジ部１
７に、局所的な強い圧縮荷重が作用することを防いで、
部品としての長寿命化を図ることができ、又、ブッシュ
１６Ｂの厚肉部１８の形状を単純化して、加工成形をよ
り容易なものとすることができる。
【００１７】なお、本発明は上記実施の形態のみに限定
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
において種々変更を加え得ることは勿論である。
されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
において種々変更を加え得ることは勿論である。
【００１８】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明のファンブレー
ド支持装置用ブッシュによれば、ファンブレードのブレ
ードベース部に設けたピン孔と、ディスクのディスクタ
ング部に設けてブッシュを圧入したピン孔にピンを貫通
するように挿入させて、上記ブレードベース部とディス
クタング部を連結支持させるようにしてあるファンブレ
ード支持装置における上記ブッシュを、軸心方向の中央
部の内径を小さくして厚肉部とし、且つ両端部に行くに
従い内径を大きくするような断面形状として、上記厚肉
部に荷重が作用し易くなるようにした構成としてあるの
で、ファン部の回転時に、ピンを介して作用する荷重を
軸心方向の全長にわたって分散させることができること
から、軸心方向の圧縮応力の分布を平均化することがで
き、従来の如くファンブレード側管壁の両端部における
内周側エッジ部に、局所的な強い圧縮荷重が作用するこ
とを防ぐことができ、したがって、ディスクのピン孔に
作用する圧縮応力を該ピン孔の軸心方向の全長にわたっ
て平均化し、ディスクのピン孔のファンブレード側とな
る内周側エッジ部に局所的な強い圧縮荷重が作用するこ
とを防ぐことができて、ブッシュ、ディスクとも部品と
しての寿命を長くすることができるという優れた効果を
発揮する。
ド支持装置用ブッシュによれば、ファンブレードのブレ
ードベース部に設けたピン孔と、ディスクのディスクタ
ング部に設けてブッシュを圧入したピン孔にピンを貫通
するように挿入させて、上記ブレードベース部とディス
クタング部を連結支持させるようにしてあるファンブレ
ード支持装置における上記ブッシュを、軸心方向の中央
部の内径を小さくして厚肉部とし、且つ両端部に行くに
従い内径を大きくするような断面形状として、上記厚肉
部に荷重が作用し易くなるようにした構成としてあるの
で、ファン部の回転時に、ピンを介して作用する荷重を
軸心方向の全長にわたって分散させることができること
から、軸心方向の圧縮応力の分布を平均化することがで
き、従来の如くファンブレード側管壁の両端部における
内周側エッジ部に、局所的な強い圧縮荷重が作用するこ
とを防ぐことができ、したがって、ディスクのピン孔に
作用する圧縮応力を該ピン孔の軸心方向の全長にわたっ
て平均化し、ディスクのピン孔のファンブレード側とな
る内周側エッジ部に局所的な強い圧縮荷重が作用するこ
とを防ぐことができて、ブッシュ、ディスクとも部品と
しての寿命を長くすることができるという優れた効果を
発揮する。
【図１】本発明のファンブレード支持装置用ブッシュの
実施の一形態を示すもので、（イ）は一部切断側面図、
（ロ）はファンブレード支持装置に組み込んだ状態を示
す一部切断概略側面図である。
実施の一形態を示すもので、（イ）は一部切断側面図、
（ロ）はファンブレード支持装置に組み込んだ状態を示
す一部切断概略側面図である。
【図２】本発明の実施の他の形態を示す一部切断側面図
である。
である。
【図３】高バイパスターボファンエンジンの一例の概略
を示す一部切断側面図である。
を示す一部切断側面図である。
【図４】ファン部の一例を示すもので、（イ）は部分断
面図、（ロ）はディスクタング部のピン孔にブッシュを
配した状態の切断側面図、（ハ）はディスクタング部と
ブレードベース部を連結した状態のを示す切断側面図で
ある。
面図、（ロ）はディスクタング部のピン孔にブッシュを
配した状態の切断側面図、（ハ）はディスクタング部と
ブレードベース部を連結した状態のを示す切断側面図で
ある。
【図５】従来のブッシュのファンブレード側管壁に対し
て作用する圧縮応力を示すもので、（イ）は圧力分布曲
線図、（ロ）は（イ）の圧力分布曲線に対応するブッシ
ュの部位を示す図である。
て作用する圧縮応力を示すもので、（イ）は圧力分布曲
線図、（ロ）は（イ）の圧力分布曲線に対応するブッシ
ュの部位を示す図である。
７ ファンブレード支持装置 ８ ディスク ９ ディスクタング部 １０ ファンブレード １１ ブレードベース部 １３ ピン孔 １４ ピン孔 １５ ピン １６Ａ，１６Ｂ ブッシュ １８ 厚肉部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 智之 東京都田無市向台町三丁目５番１号 石川 島播磨重工業株式会社田無工場内 Ｆターム(参考） 3H033 AA02 AA16 BB03 BB08 CC01 DD18 DD29 DD30 EE11 3J036 AA01 CA03
Claims (1)
- 【請求項１】 ファンブレードのブレードベース部に設
けたピン孔と、ディスクのディスクタング部に設けてブ
ッシュを圧入したピン孔にピンを貫通するように挿入さ
せて、上記ブレードベース部とディスクタング部を連結
支持させるようにしてあるファンブレード支持装置にお
ける上記ブッシュを、軸心方向の中央部の内径を小さく
して厚肉部とし、且つ両端部に行くに従い内径を大きく
するような断面形状として、上記厚肉部に荷重が作用し
易くなるように構成したことを特徴とするファンブレー
ド支持装置用ブッシュ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11131236A JP2000320492A (ja) | 1999-05-12 | 1999-05-12 | ファンブレード支持装置用ブッシュ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11131236A JP2000320492A (ja) | 1999-05-12 | 1999-05-12 | ファンブレード支持装置用ブッシュ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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ID=15053200
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|---|---|---|---|
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Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008117413A1 (ja) * | 2007-03-27 | 2008-10-02 | Ihi Corporation | ファン動翼支持構造とこれを有するターボファンエンジン |
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-
1999
- 1999-05-12 JP JP11131236A patent/JP2000320492A/ja active Pending
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| US9289860B2 (en) | 2011-05-31 | 2016-03-22 | Ihi Corporation | Jig used for repairing pin-coupling component and method using the same |
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