JP2000318418A - タイヤ空気圧低下検出方法およびその装置 - Google Patents

タイヤ空気圧低下検出方法およびその装置

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JP2000318418A
JP2000318418A JP12919499A JP12919499A JP2000318418A JP 2000318418 A JP2000318418 A JP 2000318418A JP 12919499 A JP12919499 A JP 12919499A JP 12919499 A JP12919499 A JP 12919499A JP 2000318418 A JP2000318418 A JP 2000318418A
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彰哲 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理が簡単で、かつ精度よくタイヤの空気圧
の低下を検出することができる方法およびその装置を提
供する。 【解決手段】 タイヤの空気圧が最大時のタイヤの軸心
回りのねじり固有振動数である最大固有振動数f0max
しくはそれに近い振動数fmax と、タイヤの空気圧が最
小時のタイヤの軸心回りのねじり固有振動数である最小
固有振動数f0minもしくはそれに近い振動数fmin とを
決定し、最大固有振動数f0maxもしくはそれに近い振動
数fmax および最小固有振動数f0minもしくはそれに近
い振動数f min におけるタイヤのねじり振動振幅|θ
2(fmax ) |, |θ2(fmin ) |をそれぞれ求め、最大
固有振動数f0maxもしくはそれに近い振動数fmax にお
けるタイヤのねじり振動振幅|θ2(fmax ) |と最小固
有振動数f0minもしくはそれに近い振動数fmin におけ
るタイヤのねじり振動振幅|θ2(fmin ) |との比Mを
算出し、この比Mに基づいてタイヤの空気圧低下を検出
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のタイヤの空
気圧が低下していることを検出する方法、およびその装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】タイヤの空気圧が低下していることを検
出する装置としては、特開平8−2221号公報に記載
されている外乱オブザーバによって空気圧の異常を判定
する装置や、同様に特開平8−2221号公報に記載さ
れているタイヤの回転速度信号の周波数特性をFFT
(高速フーリエ変換)方式で取得することによって空気
圧の異常を判定するものがある。前者の外乱オブザーバ
による検出は、外乱の推定値およびねじり角の推定値を
用いて空気圧変化量を求めてタイヤの空気圧低下を検出
するものである。後者のFFTによる検出は、共振周波
数が低いほど空気圧が低いという関係を利用して、周波
数特性から共振周波数を検出することにより、タイヤの
空気圧低下を検出するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、外乱オブザー
バによる空気圧低下検出の場合、処理が複雑になる。ま
た、共振周波数を検出して空気圧低下検出を行う場合、
所定の周波数範囲内においてピーク周波数を検出すれ
ば、空気圧は正常な範囲内にあると判断する。したがっ
て、この周波数範囲内において、他の要因によるピーク
周波数があると、空気圧が低下しているにもかかわら
ず、それを検出できなくなる場合がある。
【0004】そこで、本発明は、処理が簡単で、かつ精
度よくタイヤの空気圧の低下を検出することができる方
法およびその装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のタイヤ空気圧低下検出方法および装置は、
タイヤの空気圧が最大時のタイヤの軸心回りのねじり固
有振動数である最大固有振動数もしくはそれに近い振動
数と、タイヤの空気圧が最小時のタイヤの軸心回りのね
じり固有振動数である最小固有振動数もしくはそれに近
い振動数とを決定し、前記最大固有振動数もしくはそれ
に近い振動数および前記最小固有振動数もしくはそれに
近い振動数におけるタイヤのねじり振動振幅をそれぞれ
求め、前記最大固有振動数もしくはそれに近い振動数に
おけるタイヤのねじり振動振幅と前記最小固有振動数も
しくはそれに近い振動数におけるタイヤのねじり振動振
幅との比を算出し、この比に基づいてタイヤの空気圧低
下を検出する。
【0006】前記方法および装置の構成によれば、タイ
ヤのねじり振動特性、つまり周波数パターンが空気圧に
依存して変化する、すなわち空気圧が高い程、振動数の
より高い領域の振幅が大きくなることを利用するので、
予め決定した最大固有振動数もしくはそれに近い振動数
および最小固有振動数もしくはそれに近い振動数におけ
るタイヤのねじり振動振幅さえ求めればよく、広範囲な
振動数についてタイヤのねじり振動振幅を求める必要は
ない。したがって、タイヤのねじり振動特性を解析する
処理は簡単である。また、最大固有振動数もしくはそれ
に近い振動数におけるタイヤのねじり振動振幅と最小固
有振動数もしくはそれに近い振動数におけるタイヤのね
じり振動振幅だけを求めるので、他の要因によって周波
数ピークが存在していても、それが最大固有振動数もし
くはそれに近い振動数または最小固有振動数もしくはそ
れに近い振動数に該当しない限り、空気圧低下の検出が
不正確になることはない。さらに、タイヤに作用する力
がランダムであっても、ねじり振動振幅の比を求めるの
で、精度よくタイヤの空気圧低下を検出できる。
【0007】本発明のタイヤの空気圧低下検出方法およ
び装置の好ましい実施形態では、前記タイヤのねじり振
動振幅を求める際に、回転速度を検知してタイヤの回転
パルスを出力し、各パルスに対するパルス時間間隔信号
を生成する。この構成によれば、タイヤの回転パルスか
らタイヤのねじり振動特性が得られることを利用するの
で、複雑な検出装置を設けることなく、タイヤの空気圧
低下を検出できる。
【0008】本発明のタイヤの空気圧低下検出方法およ
び装置の好ましい実施形態では、前記各パルスに対する
パルス時間間隔について、前記最大固有振動数もしくは
それに近い振動数および前記最小固有振動数もしくはそ
れに近い振動数におけるフーリエ係数をそれぞれ算出
し、前記最大固有振動数もしくはそれに近い振動数にお
けるフーリエ係数から前記最大固有振動数もしくはそれ
に近い振動数におけるタイヤのねじり振動振幅を算出
し、前記最小固有振動数もしくはそれに近い振動数にお
けるフーリエ係数から前記最小固有振動数もしくはそれ
に近い振動数におけるタイヤのねじり振動振幅を算出す
る。この構成によれば、フーリエ係数を求めることで、
タイヤの空気圧低下を検出できるので、算出処理は簡単
である。また、最大固有振動数もしくはそれに近い振動
数および最小固有振動数もしくはそれに近い振動数にお
けるフーリエ係数のみを求めればよいので、他の振動数
における算出処理はなく、処理が迅速である。
【0009】本発明のタイヤの空気圧低下検出方法およ
び装置の好ましい実施形態では、前記各パルスに対する
パルス時間間隔から、アナログパルス時間間隔信号を生
成し、前記アナログパルス時間間隔信号の前記最大固有
振動数もしくはそれに近い振動数における成分を第1の
アナログフィルタによって抽出して、前記最大固有振動
数もしくはそれに近い振動数におけるタイヤのねじり振
動振幅を求め、前記アナログパルス時間間隔信号の前記
最小固有振動数もしくはそれに近い振動数における成分
を第2のアナログフィルタによって抽出して、前記最小
固有振動数もしくはそれに近い振動数におけるタイヤの
ねじり振動振幅を求める。この構成によれば、第1およ
び第2のアナログフィルタによって最大固有振動数もし
くはそれに近い振動数および最小固有振動数もしくはそ
れに近い振動数における成分を抽出できるので、簡易な
回路構成で空気圧低下を検出できる。
【0010】本発明の原理について、まず、説明する。
自動二輪車のような車両の車輪は、一般に金属で形成さ
れるホイールの外周に、一般にゴムで形成されるタイヤ
を取り付けて構成される。タイヤの力学解析モデルは、
図1に示すとおりであり、タイヤ1の外周を形成する比
較的硬いベルト側部2とホイール外周のリム側部3と
が、並列に接続されたばね定数ki のねじりばね10お
よび減衰係数Ci のダンパ11からなる複数組の連結要
素によって連結されたものとして表すことができる。ベ
ルト側部2の角変位をθ1 、リム側部3の角変位をθ2
とすると、リム側部3の慣性モーメントI1 、およびベ
ルト側部2の慣性モーメントI2 に関する運動方程式
は、以下の式(1),(2)となる。
【数1】
【0011】次に、式(1),(2)より、角変位θ
2(ω) は、以下の式(3)で表すことができる。
【数2】 ここで、ζは、図1の解析モデルの振動系における減衰
比、ηは、リム側部3の慣性モーメントに対するベルト
側部2の慣性モーメントの比である。ω0 は、図1の解
析モデルの振動系におけるベルト側部単独の自由振動の
固有角振動数である。式(6)で示すように、固有角振
動数ω0 はばね定数kに依存し、タイヤの空気圧が低下
するとばね定数kが小さくなるので、固有角振動数ω0
も小さくなる。
【0012】式(3)より、リム側部3の角変位θ
2(ω) のねじり振動振幅特性|θ2(ω)|は、以下の式
(7)で表すことができる。
【数3】
【0013】式(7)より、2つの角振動数ω1 ,ω2
におけるリム側部3のねじり振動振幅|θ21)|,|
θ22)|の比Mは、以下の式(8)で表すことができ
る。
【数4】 この式(8)から明らかなように、ねじり振動振幅の比
Mは、タイヤに加わる力Fには依存しない。したがっ
て、タイヤに作用する力がランダムでも、このように比
を求めることで、精度よくタイヤの空気圧低下を検出で
きる。
【0014】次に、この式(8)で表されるねじり振動
振幅の比Mを、固有振動数f0 (=ω0 /2π)に対す
る関数として、図2に特性を示す。この図2に示した特
性は、タイヤの空気圧最大時の固有振動数が86Hz
で、空気圧最小時の固有振動数が74Hzの場合であ
り、最大固有振動数もしくはそれに近い振動数f1 (=
ω 1 /2π)を90Hz、最小固有振動数もしくはそれ
に近い振動数f2 (=ω2/2π)を70Hzとしたも
のである。なお、減衰比ζ=0.025、慣性モーメン
ト比η=0.1である。
【0015】図2から明らかなように、固有振動数f0
がタイヤの空気圧最大時の固有振動数86Hzから空気
圧最小時の固有振動数74Hzに下がるにつれて、f1
とf 2 のねじり振動振幅比Mは減少している。したがっ
て、この振動振幅比Mを用いれば、タイヤの空気圧が十
分な状態からタイヤの空気圧が低下している状態まで識
別できることを示している。本発明はこの特性を利用し
たものである。
【0016】したがって、本発明によれば、広範囲な振
動数についてタイヤのねじり振動振幅を求める必要はな
いので、タイヤのねじり振動特性を解析する処理は簡単
となる。また、ねじり振動振幅比Mは、2つの角振動数
ω1 ,ω2 におけるねじり振動振幅から求められている
ので、他の要因によって振動数ピークが存在していて
も、そのピーク振動数が2つの振動数f1 ,f2 に該当
しない限り、空気圧低下を検出できる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1実施形態を示
す。図3に示すように、本実施形態にかかるタイヤ空気
圧低下検出装置は、自動二輪車に設けられた、前輪FW
のタイヤ1aおよび後輪RWのタイヤ1bの空気圧低下
を検出する装置であり、前輪FWと後輪RWとの回転速
度を検出する電磁ピックアップからなる回転パルス出力
手段21を備える。図4に示すように、電磁ピックアッ
プ21は、車輪FW,RWの懸架装置(フロントフォー
クまたはスイングアーム)に支持された回転しない取付
ブラケット22に保持され、車輪FW,RWの車軸23
を中心としてホイール20(図3)と共に回転する被検
知部24の多数の歯24aをそれぞれ検知する。したが
って、電磁ピックアップ21は、図1に示すリム側部3
の角変位θ2 を検出することになる。被検知部24を覆
う被検知部カバー25も取付ブラケット22に保持され
ている。電磁ピックアップ21が発生する回転パルス信
号は、リード26を介して処理手段30(図3)に入力
される一方で、速度計(図示せず)にも入力されて車両
の速度を表示する。
【0018】図3に戻って、本装置は、また、タイヤの
空気圧が最大時のタイヤの軸心回りのねじり固有振動数
である最大固有振動数f0maxもしくはそれに近い振動数
からなる最大対象振動数fmax と、タイヤの空気圧が最
小時のタイヤの軸心回りのねじり固有振動数である最小
固有振動数f0minもしくはそれに近い振動数からなる最
小対象振動数fmin とを格納する記憶手段31を備え
る。本装置は、さらに、前輪FWおよび後輪RWについ
て電磁ピックアップ21,21が出力する各パルスから
パルス時間間隔信号S2,S2を生成する前輪FWおよ
び後輪RW用の2つのパルス時間間隔信号生成手段3
2,32を備える。本装置は、さらに、ねじり振動振幅
定量手段33を備え、このねじり振動振幅定量手段33
は、電磁ピックアップ21,21が出力する各パルスに
対するパルス時間間隔について、最大対象振動数fmax
および最小対象振動数fmin におけるフーリエ係数を算
出するフーリエ係数算出手段34と、最大対象振動数f
max および最小対象振動数fmi n におけるフーリエ係数
から最大対象振動数fmax および最小対象振動数fmin
におけるタイヤのねじり振動振幅|θ2(fmax ) |,|
θ2(fmin ) |をそれぞれ算出するねじり振動振幅算出
手段35とを有する。
【0019】タイヤ空気圧低下検出装置は、さらに、最
大対象振動数fmax におけるタイヤのねじり振動振幅|
θ2(fmax ) |と、最小対象振動数fmin におけるタイ
ヤのねじり振動振幅|θ2(fmin ) |との比Mを算出す
るねじり振動振幅比算出手段36と、この比Mに基づい
てタイヤの空気圧低下を判定する判定手段37と、タイ
ヤの空気圧低下を判定したことを知らせる報知手段38
とを備える。
【0020】次に、本実施形態にかかる装置の動作につ
いて説明する。まず、記憶手段31に記憶する最大およ
び最小対象振動数fmax ,fmin が決定される。この最
大および最小対象振動数fmax ,fmin は、予め測定し
たタイヤの空気圧が最大時の最大固有振動数f0max、お
よびタイヤの空気圧が最小時の最小固有振動数f0min
基づいて作業者が決定する。具体的には、最大対象振動
数fmax は最大固有振動数f0maxもしくはその近傍の振
動数からなり、最小対象振動数fmin は最小固有振動数
0minもしくはその近傍の振動数からなる。なお、この
タイヤの空気圧が最大および最小時の固有振動数
0max,f0minは、タイヤの機種に応じたものであるた
め、機種毎に測定しておけばよい。上述の図2に特性を
示した例の場合、予め測定したタイヤの空気圧が最大時
の最大固有振動数f0maxは86Hzで、最小時の最小固
有振動数f0minは74Hzであり、記憶手段31に記憶
する最大対象振動数fmax は90Hzで、最小対象振動
数fmin は70Hzである。
【0021】このように決定された最大および最小対象
振動数fmax ,fmin が記憶手段31に記憶された状態
で、本実施形態にかかる装置は、自動二輪車の走行中に
前輪FWのタイヤ1aおよび後輪RWのタイヤ1bの空
気圧低下を検出するものである。それぞれのタイヤにお
ける空気圧低下検出の処理は同一であるため、以下、前
輪FWのタイヤ1aまたは後輪RWのタイヤ1bの特定
をせずに、いずれのタイヤにも該当するタイヤ1の空気
圧低下検出処理として説明する。
【0022】まず、自動二輪車の走行中に、電磁ピック
アップ21が、歯24a(図4)を検知する毎に、図5
(a)に検知信号S1で示すパルスを発生する。各パル
スの時間間隔t1,2,…ti は一定ではなく、タイヤ1
のねじり振動によって変動する。この検知信号S1は、
図3に示すように、リード26を通じてパルス時間間隔
信号生成手段32に入力される。パルス時間間隔信号生
成手段32は、図5(b)に示すように、各パルス1,
2,…i,…nに対してパルス時間間隔t1, 2,
i ,…tn に相当するレベルを与えてパルス時間間隔
信号S2を生成する。単位時間当たりのパルスの数は車
輪の回転速度によって決まるので、その数をn個とする
と、図5(a)に示す時間間隔の変動するn個のパルス
に対して、図5(b)では、時間間隔が一定のn個のパ
ルスを割り当てて、パルスの高さで時間間隔を表す。な
お、パルス時間間隔t1,2,…ti の変動は、タイヤ1
のねじり振動に起因するホイール20の振動を示すもの
であるため、このパルス時間間隔信号S2の振動特性
は、式(3)で示したタイヤ1のリム側部3(図1)の
角変位θ2(ω)のねじり振動特性である。
【0023】このように、本発明は、電磁ピックアップ
21が回転パルスを出力することで、そのパルス時間間
隔t1,2,…ti ,…tn からタイヤのねじり振動特性
が得られることを利用するので、電磁ピックアップ21
のような簡易な検知手段だけで、タイヤ1の空気圧低下
を検出できる。
【0024】次に、図3に戻って、パルス時間間隔信号
S2が入力されたフーリエ係数算出手段34が、パルス
時間間隔信号S2について、最大対象振動数fmax およ
び最小対象振動数fmin におけるフーリエ係数を算出す
る。具体的には、まず、フーリエ係数算出手段34が、
平均パルス時間間隔Δtを算出する。平均パルス時間間
隔Δtは、以下の式(9)で表すことができる。
【数5】 ここで、nは、前述した単位時間内におけるパルス数で
ある。
【0025】次に、以下の式(10),(11)で示
す、最大および最小対象振動数fmax,fmin における
m周期分(mは整数である。)のパルス数Nmax ,N
min を算出する。
【数6】
【0026】これらを用いて、以下の式(14),(1
5)で表される最大対象振動数fma x におけるフーリエ
係数Amax ,Bmax と、以下の式(16),(17)で
表される最小対象振動数fmin におけるフーリエ係数A
min ,Bmin とを算出する。
【数7】 なお、m周期分のパルス数Nmax ,Nmin について、平
均パルス時間間隔Δtを対象振動数の周期で除した値を
基本とする正弦(sin )および余弦(cos )のそれぞれ
に、パルス時間間隔ti を乗じて総和をとることで、対
象振動数の周波数成分の正弦波成分および余弦波成分を
求めることができる。
【0027】こうしてフーリエ係数算出手段34により
算出されたフーリエ係数Amax ,B max ,Amin ,B
min は、ねじり振動振幅算出手段35で用いられる。ね
じり振動振幅算出手段35は、最大対象振動数fmax
おける各パルスに対するパルス時間間隔t1,2,…ti
の振動振幅、つまり最大対象振動数fmax におけるタイ
ヤ1のねじり振動振幅|θ2(fmax ) |の2乗と、最小
対象振動数fmin における各パルスに対するパルス時間
間隔t1,2,…ti の振動振幅、つまり最小対象振動数
におけるタイヤのねじり振動振幅|θ2(fmin ) |の2
乗とを求める。|θ2(fmax ) |2 および|θ
2(fmin ) |2 は、以下の式(18),(19)で表さ
れる。
【数8】
【0028】次に、ねじり振動振幅比算出手段36が、
以下の式(20)で表される最小対象振動数fmin にお
けるタイヤのねじり振動振幅|θ2(fmin ) |の2乗に
対する最大対象振動数fmax におけるタイヤのねじり振
動振幅|θ2(fmax ) |の2乗の比M2 を算出する。
【数9】
【0029】このように算出されたタイヤのねじり振動
振幅の2乗の比M2 について、判定手段37が、しきい
値以下であるか否かを判定する。例えば、しきい値が
1.00以下であれば、図2に示したように、空気圧が
低下していると判断されるので、判定手段37が、タイ
ヤの空気圧は低下していると判定する。このように、判
定手段37がタイヤの空気圧低下を判定すると、例えば
メーター内のワーニングランプの制御部のような報知手
段38に信号を送出し、報知手段38がワーニングラン
プを点滅して、空気圧が低下している旨を自動二輪車の
運転者に知らせる。
【0030】このように、本装置は、フーリエ係数算出
手段34,34でフーリエ係数Ama x ,Bmax
min ,Bmin を求めることで、タイヤ1の空気圧低下
を検出できるので、算出処理は簡単である。また、最大
対象振動数fmax および最小対象振動数fmin における
フーリエ係数のみを求めればよく、他の振動数における
算出処理はないため、処理が迅速である。
【0031】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。本実施形態にかかるタイヤ空気圧低下検出装置
は、図6に示すように、ねじり振動振幅定量手段33の
みが、第1実施形態にかかる装置と異なる。ねじり振動
振幅定量手段33は、各パルス1,2,…iに対するパ
ルス時間間隔t1,2,…ti (図5(b))を示すパル
ス時間間隔信号S2から、その包絡線に相当するアナロ
グパルス時間間隔信号Sa を生成する、前輪FWおよび
後輪RW用のアナログパルス時間間隔信号生成手段4
4,44と、このアナログパルス時間間隔信号Sa ,S
a から最大対象振動数fmax における成分を抽出する第
1のアナログフィルタ45,45と、アナログパルス時
間間隔信号Sa ,Sa から最小対象振動数fmin におけ
る成分を抽出する第2のアナログフィルタ46,46と
を有する。本装置は、また、第1のアナログフィルタ4
5,45、および第2のアナログフィルタ46,46か
ら出力される特定振動数におけるねじり振動信号θ2(f
max ) ,θ2(fmax ) ,θ2(fmin ) ,θ2(fmin ) に
ついて、ねじり振動振幅|θ2(fmax ) |,|θ2(f
max ) |,|θ2(fmin ) |,|θ2(fmin ) |を出力
するねじり振動振幅出力手段47,47,47,47を
備える。
【0032】次に、本実施形態にかかる装置の動作につ
いて説明する。自動二輪車の走行に先立って、記憶手段
31に記憶された最大対象振動数fma x に基づいて、第
1のアナログフィルタ45,45は最大対象振動数f
max の信号成分のみを通過するように調整される。ま
た、記憶手段31に記憶された最小対象振動数fmin
基づいて、第2のアナログフィルタ46,46は最小対
象振動数fmin の信号成分のみを通過するように調整さ
れる。
【0033】なお、本実施形態においても第1実施形態
と同様に、前輪FWのタイヤ1aまたは後輪RWのタイ
ヤ1bの特定をせずに、以下、いずれのタイヤにも該当
するタイヤ1の空気圧低下検出処理として説明する。
【0034】パルス時間間隔信号生成手段31によって
生成された図5(b)に示す離散信号であるパルス時間
間隔信号S1は、アナログパルス時間間隔信号生成手段
44によって、連続的なアナログ信号Sa に変換され
る。このアナログ信号Sa は、第1および第2のアナロ
グフィルタ45,46の両方に入力され、第1のアナロ
グフィルタ45で抽出されるのは、タイヤ1のねじり振
動特性についての最大対象振動数fmax におけるねじり
振動信号θ2(fmax ) であり、第2のアナログフィルタ
46で抽出されるのは、タイヤ1のねじり振動特性につ
いての最小対象振動数fmin におけるねじり振動信号θ
2(fmin ) である。
【0035】このねじり振動信号θ2(fmax ) ,θ2(f
min ) は、ねじり振動振幅定量手段47で、そのねじり
振動振幅|θ2(fmax ) |,|θ2(fmin ) |が取り出
され、ねじり振動振幅比算出手段36に入力され、第1
実施形態と同様に処理される。
【0036】このように、第1および第2のアナログフ
ィルタ45,46によって最大対象振動数fmax および
最小対象振動数fmin における成分を抽出できるので、
簡易な回路構成で空気圧低下を検出できる。
【0037】第1および第2の実施形態では、自動二輪
車に設けられた空気圧低下検出装置を示したが、本発明
にかかる装置は、自動二輪車に限らず、いかなる車両に
設けられてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、タイヤ
のねじり振動特性、つまり周波数パターンが空気圧に依
存して変化する、すなわち空気圧が高い程、周波数のよ
り高い領域の振幅が大きくなることを利用するので、予
め決定した最大固有振動数もしくはそれに近い振動数お
よび最小固有振動数もしくはそれに近い振動数における
タイヤのねじり振動振幅さえ求めればよく、広範囲な振
動数についてタイヤのねじり振動振幅を求める必要はな
い。したがって、タイヤのねじり振動特性を解析する処
理は簡単である。また、最大固有振動数もしくはそれに
近い振動数におけるタイヤのねじり振動振幅と最小固有
振動数もしくはそれに近い振動数におけるタイヤのねじ
り振動振幅だけを求めるので、他の要因によって周波数
ピークが存在していても、それが最大固有振動数もしく
はそれに近い振動数または最小固有振動数もしくはそれ
に近い振動数に該当しない限り、空気圧低下の検出が不
正確になることはない。さらに、タイヤに作用する力が
ランダムであっても、ねじり振動振幅の比を求めるの
で、精度よくタイヤの空気圧低下を検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】タイヤの力学解析モデルを示す図である。
【図2】固有振動数に対するねじり振動振幅比の特性図
である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかるタイヤ空気圧低
下検出装置を示す概略構成図である。
【図4】本発明の第1実施形態にかかるタイヤ空気圧低
下検出装置における回転パルス出力手段およびタイヤを
示す概略側面図である。
【図5】本発明の第1実施形態にかかるタイヤ空気圧低
下検出装置が処理する信号を示す図であって、(a)は
回転パルス出力手段が検知した信号S1について、
(b)は信号S1から生成されたパルス時間間隔信号S
2についての図である。
【図6】本発明の第2実施形態にかかるタイヤ空気圧低
下検出装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1…タイヤ、21…回転パルス出力手段、31…記憶手
段、32…パルス時間間隔信号生成手段、33…ねじり
振動振幅定量手段、34…フーリエ係数算出手段、35
…ねじり振動振幅算出手段、36…ねじり振動振幅比算
出手段、37…判定手段、44…アナログパルス時間間
隔信号生成手段、45…第1のアナログフィルタ、46
…第2のアナログフィルタ、Amax , Bmax , Amin ,
min …フーリエ係数、M…ねじり振動振幅比、S2…
パルス時間間隔信号、fmax …最大対象振動数、fmin
…最小対象振動数、f0max…最大固有振動数、f0min
最小固有振動数、|θ2(fmax ) |, |θ2(fmin ) |
…ねじり振動振幅。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年4月3日(2000.4.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のタイヤ空気圧低下検出方法および装置は、
空気圧が十分であるタイヤの空気圧最大時のタイヤの軸
心回りのねじり固有振動数である最大固有振動数もしく
はそれに近い振動数からなる最大対象振動数と、空気圧
が低下しているタイヤの空気圧最小時のタイヤの軸心回
りのねじり固有振動数である最小固有振動数もしくはそ
れに近い振動数からなる最小対象振動数とを決定し、
行中に検知したねじり振動から、前記最大対象振動数
よび前記最小対象振動数におけるタイヤのねじり振動振
のみをそれぞれ求め、前記最小対象振動数におけるタ
イヤのねじり振動振幅に対する前記最大対象振動数にお
けるタイヤのねじり振動振幅比を算出し、この比がし
きい値以下であればタイヤの空気圧低下を検出する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】前記方法および装置の構成によれば、タイ
ヤのねじり振動特性、つまり周波数パターンが空気圧に
依存して変化する、すなわち空気圧が高い程、振動数の
より高い領域の振幅が大きくなることを利用するので、
予め決定した最大固有振動数もしくはそれに近い振動数
および最小固有振動数もしくはそれに近い振動数におけ
るタイヤのねじり振動振幅さえ求めればよく、広範囲な
振動数についてタイヤのねじり振動振幅を求める必要は
ない。したがって、タイヤのねじり振動特性を解析する
処理は簡単である。また、最大固有振動数もしくはそれ
に近い振動数からなる最大対象振動数におけるタイヤの
ねじり振動振幅と最小固有振動数もしくはそれに近い振
動数からなる最小対象振動数におけるタイヤのねじり振
動振幅だけを求めるので、他の要因によって周波数ピー
クが存在していても、それが最大対象振動数または最小
対象振動数に該当しない限り、空気圧低下の検出が不正
確になることはない。さらに、タイヤに作用する力がラ
ンダムであっても、ねじり振動振幅の比を求めるので、
精度よくタイヤの空気圧低下を検出できる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】本発明のタイヤの空気圧低下検出方法およ
び装置の好ましい実施形態では、前記各パルスに対する
パルス時間間隔について、前記最大対象振動数および
記最小対象振動数におけるフーリエ係数をそれぞれ算出
し、前記最大対象振動数におけるフーリエ係数から前記
最大対象振動数におけるタイヤのねじり振動振幅を算出
し、前記最小対象振動数におけるフーリエ係数から前記
最小対象振動数におけるタイヤのねじり振動振幅を算出
する。この構成によれば、フーリエ係数を求めること
で、タイヤの空気圧低下を検出できるので、算出処理は
簡単である。また、最大対象振動数および最小対象振動
におけるフーリエ係数のみを求めればよいので、他の
振動数における算出処理はなく、処理が迅速である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】本発明のタイヤの空気圧低下検出方法およ
び装置の好ましい実施形態では、前記各パルスに対する
パルス時間間隔から、アナログパルス時間間隔信号を生
成し、前記アナログパルス時間間隔信号の前記最大対象
振動数における成分を第1のアナログフィルタによって
抽出して、前記最大対象振動数におけるタイヤのねじり
振動振幅を求め、前記アナログパルス時間間隔信号の
記最小対象振動数における成分を第2のアナログフィル
タによって抽出して、前記最小対象振動数におけるタイ
ヤのねじり振動振幅を求める。この構成によれば、第1
および第2のアナログフィルタによって最大対象振動数
および最小対象振動数における成分を抽出できるので、
簡易な回路構成で空気圧低下を検出できる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】次に、この式(8)で表されるねじり振動
振幅の比Mを、固有振動数f0 (=ω0 /2π)に対す
る関数として、図2に特性を示す。この図2に示した特
性は、空気圧が十分であるタイヤの空気圧最大時の固有
振動数が86Hzで、空気圧が低下しているタイヤの
気圧最小時の固有振動数が74Hzの場合であり、最大
固有振動数もしくはそれに近い振動数からなる最大対象
振動数1 (=ω1 /2π)を90Hz、最小固有振動
数もしくはそれに近い振動数からなる最小対象振動数
2 (=ω2 /2π)を70Hzとしたものである。な
お、減衰比ζ=0.025、慣性モーメント比η=0.
1である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】このように算出されたタイヤのねじり振動
振幅の2乗の比M2 について、判定手段37が、しきい
値以下であるか否かを判定する。例えば、しきい値
1.00以下であれば、図2に示したように、空気圧が
低下していると判断されるので、判定手段37が、タイ
ヤの空気圧は低下していると判定する。このように、判
定手段37がタイヤの空気圧低下を判定すると、例えば
メーター内のワーニングランプの制御部のような報知手
段38に信号を送出し、報知手段38がワーニングラン
プを点滅して、空気圧が低下している旨を自動二輪車の
運転者に知らせる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、タイヤ
のねじり振動特性、つまり周波数パターンが空気圧に依
存して変化する、すなわち空気圧が高い程、周波数のよ
り高い領域の振幅が大きくなることを利用するので、予
め決定した最大固有振動数もしくはそれに近い振動数お
よび最小固有振動数もしくはそれに近い振動数における
タイヤのねじり振動振幅さえ求めればよく、広範囲な振
動数についてタイヤのねじり振動振幅を求める必要はな
い。したがって、タイヤのねじり振動特性を解析する処
理は簡単である。また、最大固有振動数もしくはそれに
近い振動数からなる最大対象振動数におけるタイヤのね
じり振動振幅と最小固有振動数もしくはそれに近い振動
からなる最小対象振動数におけるタイヤのねじり振動
振幅だけを求めるので、他の要因によって周波数ピーク
が存在していても、それが最大対象振動数または最小対
象振動数に該当しない限り、空気圧低下の検出が不正確
になることはない。さらに、タイヤに作用する力がラン
ダムであっても、ねじり振動振幅の比を求めるので、精
度よくタイヤの空気圧低下を検出できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 尚 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 小林 秀和 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 井上 彰哲 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 新小田 孝 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイヤの空気圧が最大時のタイヤの軸心
    回りのねじり固有振動数である最大固有振動数もしくは
    それに近い振動数と、タイヤの空気圧が最小時のタイヤ
    の軸心回りのねじり固有振動数である最小固有振動数も
    しくはそれに近い振動数とを決定し、 前記最大固有振動数もしくはそれに近い振動数および前
    記最小固有振動数もしくはそれに近い振動数におけるタ
    イヤのねじり振動振幅をそれぞれ求め、 前記最大固有振動数もしくはそれに近い振動数における
    タイヤのねじり振動振幅と前記最小固有振動数もしくは
    それに近い振動数におけるタイヤのねじり振動振幅との
    比を算出し、 この比に基づいてタイヤの空気圧低下を検出するタイヤ
    空気圧低下検出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記タイヤのねじり
    振動振幅を求める際に、タイヤの回転速度を検知して回
    転パルスを出力し、各パルスに対するパルス時間間隔信
    号を生成するタイヤ空気圧低下検出方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記各パルスに対す
    るパルス時間間隔について、前記最大固有振動数もしく
    はそれに近い振動数および前記最小固有振動数もしくは
    それに近い振動数におけるフーリエ係数をそれぞれ算出
    し、 前記最大固有振動数もしくはそれに近い振動数における
    フーリエ係数から前記最大固有振動数もしくはそれに近
    い振動数におけるタイヤのねじり振動振幅を算出し、 前記最小固有振動数もしくはそれに近い振動数における
    フーリエ係数から前記最小固有振動数もしくはそれに近
    い振動数におけるタイヤのねじり振動振幅を算出するタ
    イヤ空気圧低下検出方法。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記各パルスに対す
    るパルス時間間隔から、アナログパルス時間間隔信号を
    生成し、 前記アナログパルス時間間隔信号の前記最大固有振動数
    もしくはそれに近い振動数における成分を第1のアナロ
    グフィルタによって抽出して、前記最大固有振動数もし
    くはそれに近い振動数におけるタイヤのねじり振動振幅
    を求め、 前記アナログパルス時間間隔信号の前記最小固有振動数
    もしくはそれに近い振動数における成分を第2のアナロ
    グフィルタによって抽出して、前記最小固有振動数もし
    くはそれに近い振動数におけるタイヤのねじり振動振幅
    を求めるタイヤ空気圧低下検出方法。
  5. 【請求項5】 タイヤの空気圧が最大時のタイヤの軸心
    回りのねじり固有振動数である最大固有振動数もしくは
    それに近い振動数と、タイヤの空気圧が最小時のタイヤ
    の軸心回りのねじり固有振動数である最小固有振動数も
    しくはそれに近い振動数とを格納する記憶手段と、 前記最大固有振動数もしくはそれに近い振動数および前
    記最小固有振動数もしくはそれに近い振動数におけるタ
    イヤのねじり振動振幅をそれぞれ求めるねじり振動振幅
    定量手段と、 前記最大固有振動数もしくはそれに近い振動数における
    タイヤのねじり振動振幅と前記最小固有振動数もしくは
    それに近い振動数におけるタイヤのねじり振動振幅との
    比を算出するねじり振動振幅比算出手段と、 この比に基づいてタイヤの空気圧低下を判定する判定手
    段とを備えたタイヤ空気圧低下検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、さらに、 タイヤの回転速度を検知して回転パルスを出力する回転
    パルス出力手段と、 この検知した各パルスに対するパルス時間間隔信号を生
    成するパルス時間間隔信号生成手段とを備えたタイヤ空
    気圧低下検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記ねじり振動振幅
    定量手段は、 前記各パルスに対するパルス時間間隔について、前記最
    大固有振動数もしくはそれに近い振動数および前記最小
    固有振動数もしくはそれに近い振動数におけるフーリエ
    係数を算出するフーリエ係数算出手段と、 前記最大固有振動数もしくはそれに近い振動数または前
    記最小固有振動数もしくはそれに近い振動数におけるフ
    ーリエ係数から前記最大固有振動数もしくはそれに近い
    振動数または前記最小固有振動数もしくはそれに近い振
    動数におけるタイヤのねじり振動振幅をそれぞれ算出す
    るねじり振動振幅算出手段とを有するタイヤ空気圧低下
    検出装置。
  8. 【請求項8】 請求項6において、前記ねじり振動振幅
    定量手段は、 前記各パルスに対するパルス時間間隔から、アナログパ
    ルス時間間隔信号を生成するアナログパルス時間間隔信
    号生成手段と、 前記アナログパルス時間間隔信号から前記最大固有振動
    数もしくはそれに近い振動数における成分を抽出する第
    1のアナログフィルタと、 前記アナログパルス時間間隔信号から前記最小固有振動
    数もしくはそれに近い振動数における成分を抽出する第
    2のアナログフィルタとを有するタイヤ空気圧低下検出
    装置。
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