JP2000316843A - 3次元コンピュータライズドトモグラフィックイメージングを行うための方法及び装置 - Google Patents

3次元コンピュータライズドトモグラフィックイメージングを行うための方法及び装置

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JP2000316843A JP2000080365A JP2000080365A JP2000316843A JP 2000316843 A JP2000316843 A JP 2000316843A JP 2000080365 A JP2000080365 A JP 2000080365A JP 2000080365 A JP2000080365 A JP 2000080365A JP 2000316843 A JP2000316843 A JP 2000316843A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】対象の関心領域を囲む放射線源走査パスを有す
るコーンビームコンピューテッドトモグラッフィシステ
ムにおける正確な画像再構成において、画像再構成信号
処理のための複雑度及びメモリ必要量の低減を行う。 【解決手段】対象の関心領域の3次元(3D)コンピュ
ータトモグラフィ(CT)イメージングのための走査及
びデータ収集方法及び装置において、データは、複数の
ビーム源位置における検出器で収集されたコーンビーム
投影データにおいて形成される複数のライン・セグメン
トLにおいて計算される。ビーム源位置の各々において
収集されたデータにおいて形成されるライン・セグメン
トLの端部点はデータ結合マスクによって決定され、こ
のデータ結合マスクは、ライン・セグメントLに対する
データが計算されるコーンビームデータを収集したビー
ム源位置の上方及び下方にあるビーム源走査パスの部分
の検出器の平面へのコーンビーム投影により形成される
このデータ結合マスクの境界を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に対象の関
心領域(ROI)を囲む放射線源走査パスを有するコー
ンビームコンピューテッドトモグラフィイメージングシ
ステムにおける正確な画像再構成に関し、とりわけビー
ム源走査パスはROIの端部においてサークル走査を必
要としないようなコーンビームイメージングシステムに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年コーンビームジオメトリを使用する
システムが、コーンビームX線源及び2次元エリア検出
器を含む3次元(3D)コンピューテッドトモグラフィ
(CT)イメージングのために開発されている。イメー
ジングされる対象は、様々な方法のいずれにおいても有
利には360°角度範囲に亘ってその全長に沿って走査
される。この場合エリア検出器の位置はX線源に対して
相対的に固定され、このX線源と対象との間の相対的な
回転及び並進運動が走査(放射線エネルギによる対象の
照射)を提供する。3次元CTに対するコーンビームア
プローチは、従来の3次元CT装置(つまり平行ビーム
又はファンビームX線を使用して得られる多数スライス
アプローチ)に比較して改善された線量利用と同様に改
善された速度を有する医学的及び産業的適用事例の両方
において3次元イメージングを達成する可能性を有して
いる。
【0003】走査パスに沿って複数のX線源の位置(つ
まり「ビュー(view)」)に対するコーンビーム源の相
対的な運動の結果、検出器はコーンビーム投影測定デー
タ(以下ではコーンビームデータと呼ぶ)の相応の複数
のシーケンシャルなセットを収集する。コーンビームデ
ータの各々のセットはX線源位置の各々における対象に
起因するX線減衰を表している。
【0004】対象の3次元画像を再構成するために収集
されたコーンビームデータを処理するためには2つの基
本的アプローチが存在する。伝統的なアプローチは「ラ
ドン空間ドリブン(Radon space driven)」であり、こ
の場合、コーンビームデータの収集されたセットが処理
され、対象のラドン空間「サポート領域(region ofsup
port)」を充填するためにラドンデータの多数の個別サ
ンプルを発生する。充分な量のラドン空間データが発生
されるやいなや、最終画像再構成に対する寄与(contri
butions)が開始される。新しいアプローチは「検出器
データドリブン(detector data driven)」であり、こ
の場合、収集されたコーンビームデータの個別セット
(つまり検出器データ)は直接的に最終画像再構成に対
する連続的な寄与を発生するために(つまり、ラドン空
間に変換される必要なしに)処理される。たとえどのア
プローチが使用されても、収集されたコーンビームデー
タの「処理」はコーンビームデータにおいて形成される
複数のライン・セグメントLに対する線積分の微分(li
ne integral derivatives)を計算するステップによっ
て開始される。検出器ドリブン画像再構成処理は一般的
にラドン空間ドリブン処理よりも望ましい。というの
も、画像再構成がより直接的に行われ、それゆえ必要な
システムメモリがより少なくて済む。いずれのケースで
も、所望の分解能によってアーチファクトなしで対象を
再構成するように処理される場合にのみコーンビームデ
ータの収集は完全である。ラドン空間ドリブンアプロー
チにおいては、これはいわゆる「サポート領域(region
of support)」(実空間において対象の関心領域によ
って占められる撮像領域にトポロジカルに相応する領
域)において充分な密度のラドンデータを発生すること
を意味する。大抵の場合、充分なラドンデータは、放射
線源に撮像領域内の対象全体を露出することによって収
集される。
【0005】様々な走査軌道(経路)を有しイメージン
グされる対象の関心領域の高さよりも小さい高さを有す
るエリア検出器を使用するコーンビームCT装置によっ
てラドン空間を充分に充たすことは、精確な画像再構成
を行うために周知である。例えば、1995年10月3
1日のHELICAL AND CIRCLE SCAN REGION OF INTERESTCO
MPUTERIZED TOMOGRAPHYというタイトルの米国特許54
63666号明細書は、それぞれ上部端部及び下部端部
のサークル部分を有する中央スパイラル部分から成る走
査パスを提供することによってボケ又はアーチファクト
イントロダクションなしで対象の関心領域ROIをイメ
ージングするためのラドン空間ドリブン技術を記述して
いる。この中央スパイラル部分の上部端部及び下部端部
のサークル部分は、それぞれ対象の関心領域ROIの上
部境界及び下部境界を有するレベルである。米国特許5
463666号明細書に詳しく記述されているように、
オーバーラップなしでこの関心領域の上部境界及び下部
境界における完全なコーンビームデータを得るためには
スパイラル走査パスからサークル走査パスにスイッチす
ることが必要であり、これによって、関心領域以外で対
象の部分をイメージングすることにより起因する画像ボ
ケを回避する。
【0006】上記の及び他の技術は有益であるが、これ
らの技術はスパイラルパス部分及びサークルパス部分の
両方を必要とし、結果的にイメージング装置の走査装置
部材の運動における急激なシフトを必然的に生じる。走
査運動中のこのような急激なシフトは次の点で望ましく
ない。すなわち、これらのシフトは望ましくない押し運
動又は突き運動を患者に与えるか又は特別な機械的応力
を走査装置に与える点で望ましくない。円滑に走査パス
を変えることのみが所望される。さらに、サークル及び
スパイラル走査部分の使用のために、所与の積分平面に
おいてオーバーラップするデータの結合を回避するため
に複雑な信号処理技術が必要とされる。画像再構成に必
要とされるこのような信号処理の複雑さを低減すること
が望ましい。
【0007】1998年3月31日提出のPRACTICAL CO
NE BEAM IMAGE RECONSTRUCTION USING LOCAL REGIONS-O
F-INTERESTというタイトルの米国特許出願シリアル番号
09/052415は、イメージング装置がROIのト
ップ及びボトムにおけるサークル走査を提供する必要が
ない、対象のROIをイメージングするためのラドン空
間ドリブン技術を記述している。そこに記述されている
ように、これはラドン空間データの特定のサブセットを
発生するために収集されたコーンビームデータを処理す
ることによって実施される。ラドン空間データのサブセ
ットの各々は、ラドン空間を分割する複数の垂直に配向
された同軸φ平面のうちの1つにおいて対象の2次元平
行投影における相応の「局所的2次元ROI」を再構成
するために使用される。よって、ラドンデータの使用さ
れるサブセットが発生された後で、このサブセットは、
相応の局所的2次元ROI投影画像を発生するための第
1の逆変換処理ステップに委ねられる。この後で、これ
らの局所的2次元ROI投影画像の多数のサブセットが
集められ、第2の逆変換処理ステップに送られ、これに
より対象の3次元関心領域の一部分の画像再構成を行
う。このプロセスは、対象のROI全体が再構成される
まで繰り返される。処理のためにラドンデータの特定の
サブセットを使用することによって、局所的2次元RO
I投影画像は対象の重畳によるデータ混交から免れ、こ
れによってROIを通過するためのスパイラル部分だけ
を有する簡略化された走査パスを使用することができ
る。この画像再構成技術は走査パスを簡略化し、メモリ
必要量を低減し、イメージングシステムの速度を改善す
るが、この画像再構成処理はまだ複雑であり、システム
メモリ必要量はまだまだ大きい。
【0008】EXACT REGION OF INTEREST CONE BEAM IMA
GING USING 3D BACKPROJECTIONというタイトルの199
8年3月31日に提出された米国特許出願シリアル番号
09/052281は、対象のROIの3次元画像を再
構成するためのフィルタード・バックプロジェクション
(FBP)と呼ばれる検出器ドリブン技術を記述してい
る。この3次元バックプロジェクション技術では、最初
の画像再構成処理ステップは各ビーム源位置において収
集されたコーンビームデータにおいて形成される複数の
ライン・セグメントLの線積分の微分を計算する。各ビ
ーム源位置において収集されたデータのライン・セグメ
ントLの長さはデータ結合マスクによって決定される。
このデータ結合マスクは、ライン・セグメントLの線積
分の微分が計算されるコーンビームデータを収集したビ
ーム源位置の上方及び下方にあるビーム源走査パスの部
分の検出器の平面へのコーンビーム投影により形成され
る上部境界及び下部境界を有する。次のステップでは、
ライン・セグメントLに対する計算された線積分の微分
が検出器の平面に相応する2次元空間へとバックプロジ
ェクトされる。最後のステップでは、この2次元バック
プロジェクションステップの結果が3次元空間に3次元
バックプロジェクトされ、各3次元バックプロジェクシ
ョンが対象の3次元画像の部分的な再構成を提供する。
イメージング装置は画像ボケ又はアーチファクトイント
ロダクションを回避するために対象のROIのトップ及
びボトムにおいてサークル走査パスを設ける必要がある
が、ここに記述されたマスキング/3次元(3D)バッ
クプロジェクション検出器ドリブン技術は、ラドン空間
ドリブン画像再構成技術に比べて画像再構成信号処理の
ための複雑度及びメモリ必要量を大幅に低減している。
【0009】ROIのトップエッジ及びボトムエッジに
おけるサークル走査パスを必要としない正確な画像再構
成処理を提供することが望ましい。特に、このような処
理が検出器データドリブンされることが望ましい。この
ような画像再構成処理は、正確で、現在のラドン空間ド
リブン処理よりも複雑でなく、イメージング装置及び患
者を急激なシフトに及びセグメント化された走査パスの
応力にさらすことがなくなる。
【0010】
【発明のまとめ】本発明の原理によれば、上記米国特許
出願シリアル番号09/052281の3次元(3D)
バックプロジェクション技術はトップ及びボトムサーク
ル走査の必要性なしに正確な画像再構成ができるように
修正され、これによりこの正確な画像再構成は3次元
(3D)バックプロジェクション技術の使用に限定され
なくなる。本発明の画像再構成技術では、マスキングさ
れたコーンビームデータにおいて形成されたライン・セ
グメントLが、これらのライン・セグメントLの長さが
どれだけ制限されるべきかに従って処理するために別個
のグループに分割される。より特定すれば、局所的RO
Iのトップエッジ又はボトムエッジの近傍で収集された
コーンビームデータにおいて形成されるライン・セグメ
ントLを処理する際に、ライン・セグメントLの第1の
グループがデータ結合マスクの境界線により決定される
その端部点の両方を有し、他方でライン・セグメントL
の第2のグループがこのマスクの上部又は下部境界線の
うちの一方により決定されるその端部点のうちの1つ及
びこのマスクの水平方向(x軸)により決定されるその
他の端部点を有する。その後で、このマスクにおいて形
成されたライン・セグメントLの両方のグループに対し
て計算されたデータが処理され、対象のROIの3次元
画像再構成への寄与を発生する。
【0011】
【発明の詳細な記述】図1は本発明の原理によるコーン
ビームデータを収集し、この収集されたコーンビームデ
ータを処理するために有用な、コーンビーム3次元CT
イメージング装置を示す。この図示されたイメージング
装置は実質的に1993年10月26日のMETHOD AND A
PPARATUS FOR CONVERTING CONE BEAM X-RAY PROJECTION
DATATO PLANAR INTEGRAL AND RECONSTRUCTING A THREE
-DIMENSIONAL COMPUTERIZED TOMOGRAPHY(CT) IMAGE OF
AN OBJECTというタイトルの米国特許5257183号
明細書及び1995年10月31日のHELICAL AND CIRC
LE SCAN REGION OF INTEREST COMPUTERIZED TOMOGRAPHY
というタイトルの米国特許5463666号明細書に記
述されたいくつかの原理によって構成及び動作される
が、ただし、次の点は除外する: 1)ビーム源走査パスは関心領域(ROI)のトップ及
びボトム部分におけるサークル走査を必要としない。
【0012】2)本発明による画像再構成処理はデータ
結合マスクを利用する。このことはより詳しく記述す
る。
【0013】図1に示されているように、コンピュータ
制御マニピュレータ6は、適正にプログラムされたコン
ピュータ8からの制御信号に応答して、コーン又はピラ
ミッド状の(X線のような)エネルギのビーム源10及
び2次元ピクセル化された検出器アレイ12を所定のビ
ーム源走査パスに沿って複数の離散的なシーケンシャル
に現れる隣接するビーム源位置において協調(走査)さ
せる。図示された実施例では、走査パスは対象16の所
定の軸15を中心とするスパイラル走査パス14として
示されており、この走査パスは時計の針と反対方向に前
進する。対象16の周囲を通過する他のタイプの走査パ
スを使用してもよい。しかし、後述するように、その平
行プロジェクションにおいて高度な対称性を示す走査パ
ス314が有利である。
【0014】この検出器への唯一の高さ要求は、この検
出器の高さがこの検出器12へのスパイラル走査パス1
4のコーンビーム投影の隣接するターンの間の距離より
も大きいということである。本発明の原理によれば、そ
して後で明らかになる理由から、もし対象16のROI
(陰影のエリア)だけがイメージングされるならば、こ
のROIのそれぞれトップ端部及びボトム端部における
トップ及びボトムサークル走査を設ける周知の技術は必
要ない。よって、このROIの長さを通過するシンプル
な連続的なスパイラル走査パス14が必要なものの全て
である。
【0015】コンピュータ6及びマニピュレータ8の制
御下でのビーム源/検出器の協調の結果、ビーム源位置
の各々で、X線エネルギはイメージング装置の撮像領域
を通過し、対象16の内部の変化するエネルギ吸収によ
って選択的に減衰され、検出器12の素子(ピクセル)
に到来する検出されたX線エネルギに相応するコーンビ
ームデータのセットが発生する。このコーンビームデー
タのセットは次いでデータ収集システム(DAS)17
に供給され、このデータ収集システム17は、図1の前
述した部分のように、収集されたコーンビームデータの
デジタル化及び格納のために当業者には周知のやり方で
動作する。
【0016】本発明の発明者の上記の米国特許5257
183号明細書に記述されているように、画像再構成処
理18は、走査パス及びROIに交差する積分平面Q
(図1の図示されたようなQ平面)の部分に対する収集
されたコーンビームデータからのラドン微分データを計
算することによって開始される。上記の米国特許525
7183号明細書に詳しく記述されているように、微分
データのラドン空間ドリブン変換はディスプレイ20に
おいて対象16の画像再構成を発生するために使用され
る。本発明の発明者の米国特許5463666号明細書
は、このようなラドン空間ドリブン技術においてラドン
微分データの計算の効率を改善するためにデータ結合マ
スクを使用することを記述している。その代わりに、後
で明らかになるが、本発明の画像再構成処理18は、本
発明の発明者の上記の米国特許出願シリアル番号09/
052281に記述された3次元バックプロジェクショ
ン技術のように検出器データドリブンもされうる。いず
れのケースにおいても、本発明の原理によれば、画像再
構成処理18は後述するように修正され、収集されたコ
ーンビームデータからラドン微分データをより容易に計
算するためにデーアンテナ結合マスクを使用する。
【0017】本発明の原理をより充分に理解してもらう
ために、上記の米国特許出願シリアル番号09/052
281のいくらかのレビューを提供する。上記のよう
に、ROIイメージングのためのこのラドン空間ドリブ
ン技術は、イメージング装置がこのROIのトップ及び
ボトム端部におけるサークル走査を提供する必要がな
い。これは、ラドン空間データの特定のサブセットを発
生するように収集されたコーンビームデータを処理する
ことによって実施される。ラドン空間データの各サブセ
ットは相応の「局所的2次元ROI」を再構成するため
に使用される。この相応の「局所的2次元ROI」はラ
ドン空間を分割する複数の垂直的に配向された同軸φ平
面の個々の平面における対象の2次元平行投影である。
平行投影の性質のために、この局所的2次元ROI投影
画像の上部境界及び下部境界はこの局所的ROIのこれ
らの境界の外部のエリアを通過するx線からデータ混交
を被ることはない。充分な個数のこれらの局所的2次元
ROI投影画像が180度に亘って発生されると(この
充分さは最終画像再構成の所望の分解能により決定され
る)、これらの投影画像は最終画像再構成への寄与を直
接的に発生するために処理される。これにより、ROI
のトップ及びボトム端部におけるサークル走査を設ける
必要性を回避する。
【0018】上記のように、この局所的ROI技術の重
要な点は、正確な画像再構成を行うためにROIのトッ
プエッジ及びボトムエッジにおいてサークル走査が必要
ないという点である。ROIのこれらのエッジにおける
マテリアルの重畳によるデータ混交の除去は、重要なビ
ーム源位置は各φ平面におけるスパイラルパスの平行投
影の最下段及び最上段に存在するという事実から得られ
る。このコンセプト及びこのコンセプトの重要性は図2
に示されている。この図2では、φ平面におけるスパイ
ラルパス14の平行投影が正弦波状曲線202の形式で
図示されている。この正弦波状曲線202の位相はφ平
面の配向に依存する。φ=φiである所与のφ平面に対
して、図2においてそれぞれAB及びCDとしてラベリ
ングされた投影されたスパイラルパス202の最上部タ
ーン及び最下部ターンはそのφ平面における「局所的」
2次元ROIの上部境界及び下部境界を定める。この局
所的ROIが上部境界及び下部境界により対象を重畳す
ることから完全に分離されていることを保障するため
に、スパイラルパス14の最上部ターン及び最下部ター
ンの角度範囲又はアークに対する必要条件は、これらが
各々少なくともπラジアンに亘ることである。この範囲
は図2の202のような走査パス投影に相応する。
【0019】従って、注意深く熟考すれば、この従来技
術のラドン空間ドリブン技術は、線積分を計算するため
に処理されるコーンビームデータを次のようなデータに
適正に限定することによって局所的ROIの外部の対象
からのボケを回避することが分かる。次のようなデータ
とは、すなわち、投影されたスパイラルパスの最上段及
び最下段へと直交に投影するビーム源位置から生じる角
度範囲にx線パスの角度範囲を限定することによって得
られるデータである。注意してもらいたいが、このラド
ン空間ドリブン技術におけるこの角度範囲限定手順(つ
まり、局所的ROIの上部及び下部境界線を使用するこ
と)はデータ結合マスク手順(つまり、マスクの上部及
び下部境界線を使用すること)とは別の理由(アーチフ
ァクト除去)のためであり、別の効果を有する。このデ
ータ結合マスク手順は、共通積分平面の微分データへの
適正な寄与を行うために異なるビーム源位置から収集さ
れるコーンビームデータの複数の部分をマッチさせるた
めに使用される。
【0020】ラドン空間ドリブン技術におけるマスキン
グの利点をデータ結合検出器ドリブン技術におけるマス
キングに与えることの難しさは次の事実から生じる。す
なわち、所与のビーム源位置がほんのいくつかのφ平面
において投影されたスパイラルパスの最上段及び最下段
にのみ直交に投影し、他のφ平面においてはこれらの所
与のビーム源位置が最上段の下にありかつ最下段の上に
ある投影されたスパイラルパスに直交に投影するよう
な、ROIのトップエッジ及びボトムエッジの近傍のい
くつかのビーム源位置が存在するという事実から生じ
る。よって、いくつかのビーム源位置において収集され
たコーンビーム画像データは異なるφ平面におけるラド
ンデータを考慮するために2つの異なる手順を使用して
処理される必要がある。本発明の原理によれば、この要
求を考慮する単一の処理手順が設けられる。この状況は
図3A及び3Bとの関係において詳しく記述される。
【0021】図3A及び3Bは、2つの異なるφ平面、
φi平面及びφj平面に対する図2の投影のトップビュー
及び側面ビューを示している。Sをφi平面における曲
線AB上の地点Siに直交に投影するx線源の位置とす
る。例えばφ=φj(>φi)であるもう一つのφ平面に
おいては投影されたスパイラルパスは異なる位相を有す
る。この異なる位相の結果として、ビーム源位置Sは投
影されたスパイラルパスの最上段、つまり曲線ABにお
いて地点Sjへと投影せず、そのかわりに、曲線ABの
すぐ下のスパイラルパス、つまり曲線EBへと投影す
る。よって、φi平面上のいくつかのラドンデータ及び
φj平面上のいくつかのラドンデータは、ビーム源がS
にある際に検出器によって捕捉されるコーンビーム画像
に交差するライン・セグメントに相応する。φj平面に
あるラドンデータのこの部分に対して、これらの相応す
るライン・セグメントの長さはデータ結合マスクによっ
て制限されるべきである。図4は適当なデータ結合マス
ク400を図示している。このマスク400では、トッ
プ曲線402及びボトム曲線404は(図3Bにおいて
それぞれAB及びEFとして示されている)ビーム源位
置Sの上方及び下方のスパイラルターンのコーンビーム
投影に相応する。データ結合マスク400は、ROIに
交差する積分平面の被覆がオーバーラップなしにこの平
面と交差する様々なビーム源位置の間で適正に分割され
ることを保障するために収集されたコーンビームデータ
の各セットに対して使用される。データ結合マスクの生
成及び使用に関する更なる詳細は、本発明の発明者の上
記の米国特許5463666及びMETHOD AND SYSTEM FO
R MASKING CONE BEAM PROJECTION DATA GENERATED FROM
EITHER A REGION OF INTEREST HELICAL SCAN OR A HEL
ICAL SCANというタイトルの米国特許5504792の
ような文献に記載されている。データ結合マスクのボー
ダーによって制限された長さを有するライン・セグメン
トを今後は「データ結合制限」ライン・セグメントと呼
ぶことにする。
【0022】他方で、φi平面上のラドンデータに対し
て、相応するライン・セグメントの長さは、上記のよう
に、データのx線源パスはこのφi平面における局所的
ROIの外部にある重畳する対象を通過しないという要
求によって決定される。結果的に、特に、z軸が(この
紙の平面において)垂直軸である図3Bを参照すると、
iはこの局所的ROIの最上部エッジである曲線AB
上にあるので、「通過しない」x線源パスは曲線ABの
下方のφi平面にぶつかるx線源パスである。すなわ
ち、ビーム源Sの直交投影から下方に角度をなすx線源
パスである(図3BではSはこの紙の上方に位置してい
ることに注意)。我々はこの種の長さ制限を有するライ
ン・セグメントを「ROIエッジ制限ライン・セグメン
ト」と呼ぶことにする。より正確には、φi平面におけ
るラドンデータに対して、この種のライン・セグメント
の上部端部はROIエッジ制限されており、下部端部は
データ結合制限されている。
【0023】よって、Sにおいて検出されたコーンビー
ム画像における線積分の微分のデータを計算する場合、
この場合に計算されるいくつかのライン・セグメントは
データ結合制限され、他のライン・セグメントはROI
エッジ制限される。CALCULATED HITLIST FOR REDUCING
RUN-TIME PROCESSINNG OF AN EXACT CONE BEAM RECONST
RUCTION ALGORITHMというタイトルの本発明の発明者の
米国特許5862198に記述されているラドン空間ド
リブンアプローチでは、ライン長さのこれらの相違は予
め計算されたデータベースに格納される。このデータベ
ースは、コーンビームデータの各セットにおいて計算さ
れる各ラインに対してライン長さデータを供給しラドン
データサンプルへの寄与を発生するためのルックアップ
テーブルとして又は「ヒットリスト(hitlist)」とし
て使用される。予め計算されたヒットリストの使用は必
要な信号処理を大幅にスピードアップするが、上記のラ
ドン空間ドリブンアプローチの欠点からまだ免れていな
い。
【0024】本発明の発明者は、再構成処理中にライン
・セグメントの長さが制限されるようなやり方に従って
コーンビームデータにおいて形成されるライン・セグメ
ントをグループ分けする技術を開発した。以下の記述か
ら明らかになるが、本発明のグループ分けはデータ結合
マスクにおける地点C0によって決定されるので、この
新しい技術は画像再構成のための検出器ドリブンアプロ
ーチに適合するだけでなく、事実この検出器ドリブンア
プローチを容易にする。
【0025】本発明の基本原理を理解するのに有用なジ
オメトリは図5に図示されている。
【0026】このジオメトリはビーム源位置Sにおいて
生成されるラドン空間原点Orを有するラドンシェルを
示す(ラドンシェルは直径OrSを有する球面シェルで
あり、このラドンシェルは単一のビーム源位置Sにおい
て発生されうる全てのラドンデータのラドン空間におけ
る位置である。このラドンシェル及びこのラドンシェル
のラドン空間ドリブン画像再構成処理との関連の詳細を
理解するためには、本発明の発明の先行する米国特許5
257183を参照のこと。)。ビーム源位置Sを通過
する水平方向平面はサークルGにおいてこのラドンシェ
ルと交差する。ジオメトリから示されていることは、z
軸と同軸の各垂直平面φiはサークルDiにおいてこのラ
ドンシェルと交差することであり、Diは原点Orを通過
し、このD iは地点PiにおいてサークルGと交差し、さ
らにその直径としてライン・セグメントOPiを有する
ことである。(x、y)を検出器における座標系とし、
(x、y)原点はこの検出器の平面へのビーム源Sの直
交投影に配置されたOdである。サークルGはビーム源
Sを含むので、このビーム源は、この検出器のx軸に重
畳されたラインとしてサークルGを検出器平面へと投影
する。Ciはx軸へのサークルG上の交差点Piの投影を
示す。上記の米国特許5257183に詳細に記述され
ているように、サークルDi上の、すなわち平面φ=φi
上のラドンデータは地点Ciと交差する検出器上の複数
のラインに対する線積分の微分を計算することによって
決定される。このような複数のラインは図5において破
線で示されている。従って、この同一のビーム源位置に
おいて他のφ平面のラドンデータの寄与は、φ平面交差
点P1、P2、P3及び相応する地点C1、C2、C3を通過
する複数のラインにおけるコーンビームデータの処理に
よって示されているように同様のやり方で計算される。
【0027】よって、図5は2つの非常に重要な事実を
示している: 1)x軸上の地点とラドンデータが存在するφ平面上の
地点との間には1対1対応が存在する。すなわち、各地
点Ciは唯一のφi平面上のラドンデータのうちのいくつ
かを決定する。
【0028】2)φiからCiへのマッピングは単調であ
る。すなわち、x軸上のある地点Ciに対して、右側の
全ての地点はφiのより低い値に相応し、左側の全ての
地点はより高い値に相応する。図示された実施形態で
は、φiはz軸を中心にして反時計回り方向で測定され
る。
【0029】これらの事実は次のことを可能にし、実用
ならしめる。すなわち、ライン・セグメントが制限され
た長さを有するやり方に従って、コーンビームデータの
各セットにおいて線積分の微分の計算が実施されるライ
ン・セグメントをグループ分けすることを可能にし、実
用ならしめる。より特定すれば、本発明の原理に従っ
て、地点C0が各ビーム源位置で収集されたコーンビー
ムデータのx軸上に決定される。この地点C0は、どの
ようにライン・セグメントの長さが制限されるべきかに
従ってライン・セグメントの2つの異なるグループを定
める位置をマークする。
【0030】従って、図6は画像再構成ジオメトリの一
部分のトップビューを示し、サークル602は対象を示
し、サークル604はx線源Sによって通過されるスパ
イラルパスを示す。スタートビーム源位置S0は走査パ
スサークル604上にマークされている。図2の先の記
述に従って、正確な画像再構成を提供し画像アーチファ
クトを回避するために、走査パスの平行投影が最小限で
もこの対象の局所的ROIの外部で開始され終了されな
ければならない。従って、ライン606はサークル60
4に接するように(つまり、走査パス14の外側エッジ
に接触するように)ビーム源位置S0からスタートする
ように図示されている。ライン606と直交に交差する
ラドン空間φ平面は608として示されたラドン空間φ
0平面を定める。
【0031】以下の分析は、開始ビーム源位置S0から
スタートしこの開始ビーム源位置S0を含む、あるビー
ム源位置Siで収集されるデータにおいて地点Ciをいか
に決定するのかを記述する。最初に、ビーム源Sの反時
計回り回転を仮定し、走査パスサークル604上のビー
ム源位置Siをマークする。次に、ビーム源位置Siを通
過しライン606に平行するライン610を書く。それ
ゆえ、このライン610ラドン空間φ0平面608に対
して直交関係を持つ。次いで、C0はビーム源位置Si
おけるコーンビームデータを収集する検出器平面のx軸
(つまり、ビーム源位置Siから対象サークル602の
原点Oへの破線で示されたラインに対して直交関係を持
つ検出器平面612)の上の地点として定められる。こ
の検出器平面612はライン610と交差する。このC
0は図5に示した上記のC0に相応する。そして、このC
0は、本発明の原理では、ライン・セグメントの長さ制
限のやり方に従って、画像再構成処理中にコーンビーム
データにおいて形成されるライン・セグメントをグルー
プ分けするのに使用される。このやり方で、全てのビー
ム源位置Sに対するC0の位置が決定される。(上記の
分析において仮定された反時計回りはビーム源回転の反
対の方向に対して容易に修正できる。)φ0平面すぐ前
方及び後方にあるφ平面に対する地点C0の位置の決定
は図6においてはそれぞれ地点C+及び地点C-として示
されている。
【0032】本発明に従って画像再構成処理を補助する
ために地点C0を使用する様々な方法を詳細に記述する
前に、本発明をさらに理解してもらうために、図7A、
7B、7Cを参照する。これらの図は、図6の3つのラ
ドン空間φ平面、すなわちφ 0平面608及びこのφ0
面608のそれぞれ前方(φ+)及び後方(φ-)にある
φ平面に対して、ビーム源位置S0及びSiにおけるRO
Iの表示へのスパイラルパスの平行投影を示す。φ平面
の各々へのスパイラルパスの平行投影は図7A、7B、
7Cにおいてそれぞれ正弦波状曲線702,704,7
06の形式で示されている。これらの正弦波状曲線70
2,704,706の位相は特定のφ平面の角度配向に
依存している。図6に図示されているように、ライン6
06は走査パスサークル604に接しているので、図7
Aの開始ビーム源位置S0はサークル604の投影のエ
ッジを接触する曲線702の最上部ターンの開始地点に
存在する。図6に図示されているように、走査パス60
4に接しφ0平面と交差するライン622は図7Aのビ
ーム源位置SBの位置をマークする。ビーム源位置SB
後で走査パスにおいてビーム源位置Siが現れるので、
曲線702の次に低いターンにおいてこのビーム源位置
iが必然的に存在する。注意すべきことは、対象サー
クル602の外部を通過する実線610の位置に従っ
て、ビーム源位置SiもROI708の外部に存在する
ことである。よって、(ラドン空間ドリブン再構成処理
のために)φ0平面に対する線積分データを計算する場
合又は(検出器ドリブン再構成処理のために)ラドン空
間φ0平面を表す線積分データを計算する場合には、ビ
ーム源位置S0がスパイラル走査パスの最上部フルター
ンに存在するので、ビーム源位置S0のようなこのター
ン上のビーム源位置において収集されたコーンビームデ
ータにおける線積分データの計算は、ROIエッジ制限
ライン・セグメントLを使用する必要がある。しかる
に、ビーム源位置Siのような次のフルπターンにおけ
るビーム源位置で収集されたコーンビームデータにおい
て計算されるライン・セグメントLは、データ結合制限
される。
【0033】(φ+平面を示す)図7Bでは、ビーム源
位置S0及びSiを通過しφ+平面に対して直交である図
6の破線ライン614及び616から明らかなように、
ビーム源位置S0は曲線704の部分的最上部ターンに
存在し、ビーム源位置Siは曲線704の第2のフルタ
ーン(つまり、アークの第2のフルπラジアン)に存在
する。従って、ビーム源位置S0からスタートして、曲
線704のこの部分的最上部ターンと交差する平面に相
応するライン・セグメントLの端部点を決定することが
できない。曲線704の最上部フルπターンのビーム源
位置で収集されるコーンビームデータにおける線積分デ
ータはROIエッジ制限ライン・セグメントLを使用す
る必要がある。そして、ビーム源位置Siのような曲線
704の第2のフルπターンのビーム源位置で収集され
るコーンビームデータにおいて計算されるライン・セグ
メントLはデータ結合制限される。
【0034】(φ-平面を示す)図7Cでは、ビーム源
位置S0及びSiを通過しφ-平面に対して直交である図
6の破線ライン618及び620から明らかなように、
ビーム源位置S0は曲線706の第1のフルπターンに
存在する。図2に関連して記述したように、ROIの上
部端部及び下部端部における走査パス投影の範囲は完全
に撮像領域とクロスしなくてはならない。つまり、RO
Iの上部端部及び下部端部における走査パス投影の範囲
はフルπ角度範囲を有する。この場合、明らかにビーム
源位置S0は曲線706の部分的ターン上にあり、それ
ゆえビーム源位置S0からのデータもこの部分的曲線上
の他のいかなるビーム源位置からのデータもφ-平面の
線積分データの計算に使用できない。しかし、ビーム源
iは曲線706の次に低いターンに存在する。曲線7
06のこのセグメントは今やフルπ角度範囲を有する最
上部曲線に相応し、そのデータは線積分データの計算に
使用できる。よって、φ-平面に対してはビーム源位置
iで収集されるコーンビームデータにおいて計算され
るライン・セグメントLはROIエッジ制限ライン・セ
グメントLとなり、曲線706の次に低いフルターンに
おいては、このターン上に位置するビーム源位置で収集
されるコーンビームデータにおいて計算されるライン・
セグメントLはデータ結合制限される。
【0035】図7B及び7Cから明らかなように、コー
ンビームデータにおいて線積分の微分を計算する場合に
は、いくつかのビーム源位置においてライン・セグメン
トのいくつかは長さを持たない。他方で、他のライン・
セグメントはROIエッジ制限されるか又はデータ結合
制限される。この効果は容易に図8を参照することによ
って示される。この図8はビーム源走査パスジオメトリ
の最初と最後のフル2π(360゜)ターンを示す。上
記の記述から明らかなように、スパイラル走査パスの最
初の又は最後のフル2π(360゜)ターンのビーム源
位置だけが局所的ROIを定める正弦波状曲線の最上部
ターン又は最下部ターンにおいて現れる。より特定すれ
ば、走査パスの最初のフルπターンに相応するセクショ
ン”a”において、C0(C0は本発明により計算され
る)の左側のライン・セグメントLを使用して決定され
るラドン微分データは(このライン・セグメントLは長
さゼロを有するので)計算されない。他方で、C0の右
側のライン・セグメントLを使用して決定されるラドン
微分データはROIエッジ制限ライン・セグメントを使
用して計算される。後述する図12Aは画像再構成処理
のためのフィルタード・バックプロジェクションアプロ
ーチにおいて本発明のこの局面を適用することを図示し
ている。ROIのトップの近傍の走査パスの次のフルπ
ターンに相応するセクション”b”において、C0の右
側のライン・セグメントLを使用して決定されるラドン
微分データはROIエッジ制限されるライン・セグメン
トLを使用して計算される。他方で、C0の左側のライ
ン・セグメントLを使用して決定されるラドン微分デー
タはデータ結合制限ライン・セグメントを使用して計算
される。後述する図12Bは画像再構成処理のためのフ
ィルタード・バックプロジェクションアプローチにおい
て本発明のこの局面を適用することを図示している。も
ちろん、ROIのボトムの近傍の走査パスの最後のフル
2πターンは、最初のフル2πターンに対する上記の画
像再構成処理に類似した画像再構成処理を必要とする。
しかし、図8のセクションa及びbは適当にリバースさ
れる。
【0036】図9、10及び11、12は、それぞれラ
ドン空間ドリブンアプローチ及び検出器ドリブンアプロ
ーチにおける画像再構成処理のための、上記のような本
発明の原理によるコーンビームデータの収集されたセッ
トにおいて形成されるラインのグループ分けを図示す
る。
【0037】最初に図9を参照すると、スパイラルパス
の第2のフルπターン中に得られる所与のビーム源位置
i(つまり、図8のセクション”b”における地点)
において収集されるコーンビームデータのセット900
が示されている。地点C0は図6に関連して記述された
手順を使用するデータのx軸上にマークされている。次
に、このデータに適当なデータ結合マスク902を適用
し、次いで線積分の微分の計算が収集されたコーンビー
ムデータにおいて形成される特定のラインにおいて実施
されるように準備される。線積分の微分の計算は本明細
書の図4及び図5に記述されているし、より詳細に本発
明の発明者の以前の米国特許5748697に記載され
ている。しかし、本発明によれば、地点C0がデータの
x軸上にマークされるやいなや、地点C0の一方の側で
x軸と交差する全てのライン・セグメントの両方の端部
がマスク902の上部境界線及び下部境界線によって決
定される(つまり、データ結合制限)。そして(現在の
ビーム源位置がROIの下部エッジに近いか又は上部エ
ッジに近いかに依存して)地点C0の他方の側でx軸と
交差する全てのライン・セグメントの一方の端部が、こ
のマスクの上部境界線又は下部境界線のうちの1つによ
って決定される。さらに、この地点C0の他方の側でx
軸と交差する全てのライン・セグメントの他方の端部が
このマスクのx軸によって決定される(つまり、ROI
エッジ制限)。こうして、本発明の装置によって、サー
クル走査はROIのトップエッジ及びボトムエッジにお
いて必要とされない。画像再構成処理の残りの部分は、
例えば上記の米国特許5748697に詳しく記載され
ているような従来技術を使用できる、又は、REDUCTIONO
F HITLIST SIZE IN SPIRAL CONE BEAM CT BY USE OF LO
CAL RADON ORIGINSというタイトルの本発明の発明者の
米国特許出願08/940489に記述されているよう
な、ラドン空間ドリブンデータ処理の複雑度をさらに低
減するために予め計算された「ヒットリスト」を使用す
ることができる。
【0038】図10はライン・セグメントLに対する回
転操作を使用して線積分の微分の計算が実施される場合
の本発明の使用を図示している。図9に対して記述され
たやり方と類似のやり方で、地点C0の一方の側でx軸
と交差する全てのライン・セグメントの両方の端部がマ
スク1000の上部境界線及び下部境界線によって決定
される。そして(現在のビーム源位置がROIの下部エ
ッジに近いか又は上部エッジに近いかに依存して)地点
0の他方の側でx軸と交差する全てのライン・セグメ
ントの一方の端部が、このマスクの上部境界線又は下部
境界線のうちの1つによって決定される。さらに、この
地点C0の他方の側でx軸と交差する全てのライン・セ
グメントの他方の端部が、このマスクのx軸によって決
定される。
【0039】図11及び12に示されている、検出器ド
リブン画像再構成アプローチへの本発明の適用は、本発
明のとりわけ有利な実施形態である。より特定すれば、
このアプローチでは、フィルタード・バックプロジェク
ション(FBP)コーンビーム画像再構成技術が使用さ
れる。これはKudo,I and Saito,Tによる”Derivationan
d Implementation of a Cone-Beam Reconstruction Alg
orithm for Nonplanar Orbits”,IEEE Trans.Med.Ima
g.,MI-13(1994)169-211という論文及び本発明の発明者
の上記の米国特許出願シリアル番号09/052281
に記述されている。
【0040】簡潔に説明すると、図11A及び11Bに
よって図示されているFBP再構成技術は、ビーム源位
置Siの各々において収集されるコーンビームデータを
処理する次のステップから成る: 1. 複数の角度θの各々において検出器平面100で
収集されたコーンビーム画像の1次元(1D)投影(す
なわち線積分)を計算する。このステップは、図11A
において、複数の角度θのうちの所与の角度θ1に対し
て示されている。1次元投影102は座標r,θ1に示
されており、この座標r,θ1、は角度θ1に対する法線
である複数の互いに平行なラインL(r,θ)に沿って
検出器平面100におけるコーンビーム画像104の積
分された値を有し、それぞれのラインLは、原点Oから
増分距離rに位置する。一般的に、検出器平面100が
N×N個の画素アレイから成る場合、角度θの数は、典
型的にはπN/2により与えられる。
【0041】2. d/drフィルタによりそれぞれの
1次元(1D)投影102をフィルタリングし、この結
果、図11Aの角度θ1に対する微分投影106によっ
て示されているような、r,θ座標の各々における新し
い値のセットが形成される。注意すべきことは、これら
のr,θ座標において得られる値は、ラドン空間ドリブ
ン画像再構成処理に記述されたように、積分平面Q
(r,θ)対するラドン微分に比例する品質をもたらす
ことである。
【0042】3. 図11Bに図示されているように、
次のステップは、それぞれの角度θから、(検出器平面
100と一致する)2次元(2D)対象空間107内に
微分投影106をバックプロジェクションすることを含
む。このステップは、ライン108はこのバックプロジ
ェクションを表し、各々のr座標からの値を、各々のθ
に対して法線方向に2次元(2D)空間107内に拡げ
る。注意すべきことは、この2次元(2D)対象空間1
07が仮想検出器に相応するサイズを有し、この仮想検
出器は対象のROI全体を被覆するように(図1の検出
器12に比べて)拡大されていることである。この2次
元(2D)対象空間107の拡大は図13に図示されて
いる。この拡大は、計算されたラドンデータがデータ結
合マスクにより表される部分平面だけでなくQ平面全体
の再構成に影響するので必要である。
【0043】4. ステップ3により2次元(2D)空
間107に形成されたバックプロジェクション画像の1
次元(1D)d/dtフィルタリングを行う。この1次
元(1D)フィルタリングは、t個の地点が走査パスの
投影の方向にある走査パスの方向において行われる。
【0044】5. 3次元(3D)対象容積体112内
の複数のサンプル地点Pへと2次元空間107から(す
なわち、検出器内のそれぞれの画素から)結果的に得ら
れるデータの重み付け3次元(3D)バックプロジェク
ションを行う。各地点Pに割当てられた密度は、このサ
ンプル地点とX線源の位置との間の距離の2乗の逆数に
より重み付けされる(前述のKudoの論文の式(59)を
参照)。
【0045】FBP画像再構成技術の本発明の適用が走
査パスの第1の及び第2のフルπターンにおけるビーム
源位置に対して図12A及び12Bに示されている。図
12Bでは、所与のビーム源位置Siのにおいて収集さ
れたコーンビームデータのセットにおいて、地点C0
x軸上にマークされている。地点C0をマークするため
の技術は、図9において記述したのと同じである。次
に、適切なデータ結合マスク1202がコーンビームデ
ータに適用され、複数のラインLが図11Aのステップ
1によって収集されたコーンビームデータの各々のセッ
ト1200において形成される。本発明の原理によれ
ば、ライン・セグメントLの端部点(従って長さ)が図
9において記述されたのと同一のやり方で決定され、こ
の結果、C0の右側でx軸とクロスする全てのライン・
セグメントがROIエッジ制限され、C 0の左側でx軸
とクロスする全てのライン・セグメントがデータ結合制
限される。この後で、ライン・セグメントLは、対象の
ROIの3次元画像再構成を行うことに対する図11A
及び11Bにおいて簡略に記述したように及び本発明の
発明者の上記の米国特許出願シリアル番号09/052
281により詳細に記述されているように処理される。
同様に、図12Aに示されているように、走査パスの第
1のフルπターン上のビーム源位置で収集されたコーン
ビームデータは、地点C0の右側でx軸とクロスする全
てのライン・セグメントLに対してROIエッジ制限ラ
イン・セグメントを有し、さらに、C0の左側でx軸と
クロスする全てのライン・セグメントLに対して長さゼ
ロを有する。再び、ここで注意すべきことは、検出器ド
リブン画像再構成アプローチにおいても、本発明の装置
によって、サークル走査はROIのトップエッジ及びボ
トムエッジにおいて必要ないということである。
【0046】こうして、ライン・セグメントLの長さを
どのようにして制限すべきかに従って収集されたコーン
ビームデータにおいて形成されるこれらのライン・セグ
メントLをグループ分けすることによって、トップ及び
ボトムサークル走査の必要なしに正確な画像再構成を行
うための新しい3次元CTイメージング方法及び装置が
示され、記述された。しかし、本発明の多くの変化、修
正、変形及び他の使用及び適用は、当業者にとってはこ
の明細書及び図面を考察することによって明瞭である。
例えば先に述べたように、本発明はラドン空間ドリブン
及び検出器ドリブン画像再構成処理の両方に使用され
る。さらに走査パスは不均一なピッチ及び他の変形を有
してもよい。本発明の全てのこのような変化、修正、変
形及び他の使用及び適用は本発明によってカバーされ
る。本発明は上記の記述から解釈される請求項によって
のみ制限される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理によるコーンビームデータを収集
し、この収集されたコーンビームデータを処理するため
に有用な、コーンビームx線源を有する3次元イメージ
ング装置を示す。
【図2】画像再構成の局所的ROI技術を理解するのに
有用な、φ平面におけるビーム源スパイラル走査パスの
平行投影を示す。
【図3】2つの異なるφ平面に対する図2の投影のトッ
プ及び側面図を示す。
【図4】本発明の原理によるコーンビームデータを処理
するために有用なデータ結合マスクを示す。
【図5】本発明の基本原理を理解するのに有用なジオメ
トリを示す。
【図6】図5に示された画像再構成ジオメトリのトップ
の図を示す。
【図7】7A、7B及び7Cは各々図6に図示された3
つのラドン空間φ平面のそれぞれの平面に対するROI
の表示に対するスパイラル走査パスの平行投影を示す。
【図8】図7を理解するのに有用な、図6に示された画
像再構成ジオメトリの一部分を示す。
【図9】画像再構成のためのラドン空間ドリブンにおい
て使用される、本発明の原理によるコーンビームデータ
の収集されたセットにおいて形成されたラインのグルー
プ分けを示す。
【図10】画像再構成のためのラドン空間ドリブンアプ
ローチにおいて使用される、本発明の原理によるコーン
ビームデータの収集されたセットにおいて形成されたラ
インのグループ分けを示す。
【図11】画像再構成のための3次元バックプロジェク
ションアプローチを示す。
【図12】図11に図示された画像再構成のための3次
元バックプロジェクションアプローチにおいて使用され
る、本発明の原理によって、イメージングされる対象の
周りのトップ走査パスの近傍のビーム源位置において収
集されたコーンビームデータのセットにおいて形成され
たラインのグループ分けを示す。
【図13】図11に図示された画像再構成のための3次
元バックプロジェクションアプローチのため仮想検出器
を示す。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線エネルギのコーンビーム源を利用
    して対象の関心領域(ROI)の3次元コンピュータラ
    イズドトモグラフィックイメージングを行うための方法
    において、該方法は以下のステップを有する、すなわ
    ち、 前記対象のROIを囲みかつ前記コーンビーム源によっ
    て通過される走査パスとしてビーム源走査軌道を定める
    ステップと、 前記ビーム源が前記走査パスを通過する際に該走査パス
    に沿った複数のビーム源位置から前記対象に向かって前
    記放射線エネルギを供給するために、エリア検出器に対
    して相対的に固定された前記コーンビーム源を利用し、
    該ビーム源及び前記検出器の両方が前記対象に対して相
    対的に可動に位置決めされており、前記供給により前記
    エリア検出器は前記ビーム源位置の各々において前記対
    象の個々の部分に相応するコーンビーム投影データを収
    集するステップと、 マスキングされる前記データを収集したビーム源位置の
    それぞれ上方及び下方にある前記ビーム源走査パスの部
    分の検出器の平面へのコーンビーム投影により形成され
    る上部及び下部境界線を有するマスクによって前記ビー
    ム源位置の各々において収集された前記コーンビーム投
    影データをマスキングするステップと、 前記ビーム源位置の各々において収集されたマスキング
    されるコーンビーム投影データにおいて形成される複数
    のライン・セグメントLの各々に対するデータを計算
    し、前記マスクは前記複数のライン・セグメントLを別
    個のグループに分割するためにこの計算ステップの間に
    使用され、前記グループの各々はこのグループの前記ラ
    イン・セグメントLの長さを制限するための異なる技術
    を有するステップと、 前記対象のROIの3D画像を再構成するために上記の
    ように前記マスクによって決定される長さを有する前記
    ライン・セグメントLに対して計算されたデータを再構
    成処理するステップとを有する、放射線エネルギのコー
    ンビーム源を利用して対象の関心領域(ROI)の3次
    元コンピュータライズドトモグラフィックイメージング
    を行うための方法。
  2. 【請求項2】 局所的ROIのトップエッジ及びボトム
    エッジの近傍で収集されたコーンビームデータにおいて
    形成されるライン・セグメントLを処理する際に、計算
    ステップは前記マスクを使用して前記ライン・セグメン
    トLを第1のグループ及び第2のグループに分割し、 前記第1のグループは前記マスクの上部境界線及び下部
    境界線によって決定される前記ライン・セグメントLの
    両方の端部点を有し、 前記第2のグループは前記マスクの上部境界線又は下部
    境界線のうちの1つによって決定される前記ライン・セ
    グメントLの端部点のうちの一方の端部点を有し、前記
    ライン・セグメントLの他方の端部点は前記マスクの軸
    によって決定される、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 計算ステップは、前記ライン・セグメン
    トLの各々に対する線積分データを計算する、請求項1
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 計算ステップは、前記ライン・セグメン
    トLの各々に対する線積分データの微分を計算する、請
    求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 計算ステップは、複数のライン(r,
    θ)の各々に沿って間隔をおいて配置される複数の前記
    ライン・セグメントLに対する線積分の微分を計算し、
    前記ラインの各々は検出器において定められた座標系に
    関して異なる角度位置(θ)を有する、請求項4記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 計算ステップは、データを収集したビー
    ム源位置の投影と交差するマスクににクロスする軸線上
    の地点(C0)を決定するためのステップを含む、請求
    項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記計算ステップ中に、C0の一方の側
    で前記軸線とクロスするマスキングされたコーンビーム
    データにおいて形成される前記ライン・セグメントLは
    1つの技術を使用して制限された長さを有し、C0の他
    方の側で前記軸線とクロスするマスキングされたコーン
    ビームデータにおいて形成される前記ライン・セグメン
    トLはもう1つの技術を使用して制限された長さを有す
    る、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記1つの技術はマスクの上部境界線及
    び下部境界線を使用してライン・セグメントLの両方の
    端部点を決定することを有し、前記もう1つの技術は、
    前記マスクの上部境界線又は下部境界線のうちの1つを
    使用してライン・セグメントLの端部点のうちの一方の
    端部点を決定し、さらに前記ライン・セグメントLの他
    方の端部点は前記マスクの軸線を使用して決定される、
    請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記計算ステップは、前記ライン・セグ
    メントLの各々に対する線積分の微分データを計算し、 前記再構成処理ステップは、ラドン空間において微分デ
    ータをアキュムレートすること及び対象のROIの画像
    を再構成するためにアキュムレートされたラドンデータ
    の逆変換処理を含む、請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記計算ステップは、前記ライン・セ
    グメントLの各々に対する線積分の微分データを計算
    し、 前記再構成処理ステップは、複数の前記ライン・セグメ
    ントLに対して計算された線積分の微分を検出器平面に
    相応する2次元空間に2次元バックプロジェクションす
    ること及び該2次元バックプロジェクション結果を3次
    元空間に3次元バックプロジェクションすることを含
    み、これによって対象のROIの3次元画像を再構成す
    る、請求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】 計算ステップは、前記ライン・セグメ
    ントLの各々の一方端部点に関する小さい角度回転を使
    用して各ライン・セグメントLの各々の側に隣接するラ
    イン・セグメントを形成すること、各々このような隣接
    するライン・セグメントに対する線積分を計算すること
    及び前記計算された線積分を互いに減算することによっ
    て前記線積分の微分を計算する、請求項5記載の方法。
  12. 【請求項12】 計算ステップは、前記ライン・セグメ
    ントLの各々からの小さい垂直シフトを使用して各ライ
    ン・セグメントLの各々の側に対して平行なライン・セ
    グメントを形成すること、各々このような平行なライン
    ・セグメントに対する線積分を計算すること及び前記計
    算された線積分を互いに減算することによって前記線積
    分の微分を計算する、請求項5記載の方法。
  13. 【請求項13】 ビーム源走査軌道は対象のROIを囲
    むスパイラル走査パスとして定められる、請求項1記載
    の方法。
  14. 【請求項14】 2次元バックプロジェクションステッ
    プの完了した後で、1次元d/dtフィルタリングステ
    ップが、走査パスの投影方向におけるラインに沿って前
    記2次元空間における結果に対して実施される、請求項
    10記載の方法。
  15. 【請求項15】 3次元バックプロジェクションステッ
    プは、3次元対象容積体内の複数のサンプル地点へと前
    記ラインに沿って離散地点において1次元d/dtフィ
    ルタリング結果の重み付け3次元バックプロジェクショ
    ンを行うことを含む、請求項13記載の方法。
  16. 【請求項16】 3次元対象容積体内の各々のサンプル
    地点に割り当てられる重みは、この3次元容積体内の各
    サンプル地点とコーンビーム源の位置との間の距離の2
    乗の逆数である、請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 2次元バックプロジェクションステッ
    プは、計算された線積分の微分を、エリア検出器の高さ
    よりも大きい高さを有する検出器の平面の仮想2次元空
    間へと2次元バックプロジェクションすることを含む、
    請求項10記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記仮想2次元空間の高さは対象のR
    OIの撮像領域全体を被覆するのに充分である、請求項
    17記載の方法。
  19. 【請求項19】 放射線エネルギのコーンビーム源を利
    用して対象の関心領域(ROI)の3次元コンピュータ
    ライズドトモグラフィックイメージングを行うための装
    置において、該装置は、 コーンビーム放射線エネルギ源を有し、 前記対象のROIを囲みかつ前記ビーム源及び検出器に
    よって通過される走査パスとしてビーム源走査軌道を設
    けるためのマニピュレータを有し、 前記ビーム源が前記走査パスを通過する際に該走査パス
    に沿った複数のビーム源位置から前記対象に向かって前
    記放射線エネルギを前記ビーム源が供給するようにさせ
    るための手段を有し、このエリア検出器は前記ビーム源
    位置の各々において前記対象の個々の部分に相応するコ
    ーンビーム投影データを収集し、 画像再構成プロセッサを有し、該画像再構成プロセッサ
    は次のことのために使用される、すなわち、 前記ビーム源位置の各々において収集された前記コーン
    ビーム投影データにマスクを適用し、該マスクはマスキ
    ングされる前記データを収集したビーム源位置のそれぞ
    れ上方及び下方にある前記ビーム源走査パスの部分の検
    出器の平面へのコーンビーム投影により形成される上部
    及び下部境界線を有し、 前記ビーム源位置の各々において収集されたマスキング
    されるコーンビーム投影データにおいて形成される複数
    のライン・セグメントLの各々に対するデータを計算
    し、前記マスクは前記複数のライン・セグメントLを別
    個のグループに分割するためにこの計算ステップの間に
    使用され、前記グループの各々はこのグループにおける
    前記ライン・セグメントLの長さを制限するための異な
    る技術を有し、 前記対象のROIの3D画像を再構成するために上記の
    ように前記マスクによって決定される長さを有する前記
    ライン・セグメントLに対して計算されたデータを再構
    成処理することのために、前記画像再構成プロセッサは
    使用される、放射線エネルギのコーンビーム源を利用し
    て対象の関心領域(ROI)の3次元コンピュータライ
    ズドトモグラフィックイメージングを行うための装置。
  20. 【請求項20】 走査パスは縦軸を有し、地点C0は次
    のことによって決定される、すなわち、 a)走査パス(604)に接しかつ該走査パス(60
    4)の前記縦軸に垂直な第1のライン(606)を書
    き、 b)該第1のラインに対して平行でかつマスキングされ
    るデータを収集したビーム源位置(Si)を通過する第
    2のラインを書き、 c)該第2のラインが検出器(612)と交差する地点
    を前記地点地点C0として定めることによって地点C0
    決定される、請求項6記載の方法。
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