JP2000316415A - 古タイヤを利用した人工漁礁 - Google Patents

古タイヤを利用した人工漁礁

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JP2000316415A
JP2000316415A JP11126410A JP12641099A JP2000316415A JP 2000316415 A JP2000316415 A JP 2000316415A JP 11126410 A JP11126410 A JP 11126410A JP 12641099 A JP12641099 A JP 12641099A JP 2000316415 A JP2000316415 A JP 2000316415A
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Japan
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tire
tires
fish reef
split
reef
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JP11126410A
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English (en)
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Shigeyoshi Sugawara
茂好 菅原
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SUGAWARA DOBOKU KK
Original Assignee
SUGAWARA DOBOKU KK
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Landscapes

  • Artificial Fish Reefs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、複数個の古タイヤをロープ等で立体的
に組み立てた人工漁礁は、ロープ等によって複数のタイ
ヤを連結して個々の漁礁ブロックを形成する際に多大な
労力を必要とするばかりでなく、大型で非常に重く、組
立作業や搬送にも多大な労力を必要としていた。一方、
古タイヤをそのまま海底等に着床させたものは、設置後
に、波、潮流、地震等によって散逸する虞があった。 【解決手段】 古タイヤを用いて、内部に割栗石を充填
した複数のタイヤを複数段積み重ねて河床に列設し、各
タイヤの中空部には該タイヤを挿通する立杭を河床に打
ち込み、タイヤ上面には割栗石の流出を防止するための
金網を被せ、該金網の上から各立杭を連結丸太で固縛し
た人工漁礁としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、古いタイヤを利用した
河川の石垣、ブロック積み護岸等の根固め及び人工漁礁
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、海底や湖底或は河川等に設置して
魚介類や海草類の繁殖の場となる人工漁礁を形成するも
のとしては種々のものが提案されており、例えば、実公
昭60−26620号公報の廃物自動車タイヤ等を利用
した人工漁礁、特開平7−170874号公報の漁礁ブ
ロック、特開平10−94342号公報の人工漁礁の製
造方法及び人工漁礁等が開示されている。このような複
数のタイヤによって形成された漁礁ブロックは、各タイ
ヤの外周面や、内周面により形成された空洞によって複
雑な形状の漁礁を形成することができるばかりでなく、
産業廃棄物として近年大きな問題となっている古タイヤ
を有効に利用することができるものである。
【0003】実公昭60−26620号公報の廃物自動
車タイヤ等を利用した人工漁礁は、多角形状に形成した
内櫓の外側に同心状に中櫓を設け、その外側に上端を中
櫓の上部に取付けた台形状の外櫓を設け、且つ内櫓と外
櫓に亘って放射状に内端を高く外端を低く傾斜状に架設
した串杆に自動車の廃物タイヤ又はこれと同形の部材を
連接したものである。また、廃物自動車タイヤ又はこれ
と同形の部材の内部に小石、破砕した貝殻とセメントを
混ぜて充填したり、全表面にガラス繊維を混入したメロ
ックスラリーの被覆層を設けている。
【0004】特開平7−170874号公報の漁礁ブロ
ックは、カゴ体に複数のタイヤを収納したものであり、
カゴ体をコンクリートで形成したり、カゴ体にタイヤに
加えて石を収納したものである。
【0005】特開平10−94342号公報の人工漁礁
の製造方法及び人工漁礁は、タイヤの外面に魚網などの
紐材を配設した状態で、該紐材の上からコンクリートを
付着させ、硬化させる方法によって、タイヤの外面が、
魚網などの紐材の入ったコンクリートで覆われている古
タイヤ利用の人工漁礁である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実公昭
60−26620号公報の廃物自動車タイヤ等を利用し
た人工漁礁は、内櫓と中櫓と外櫓とを多角形且つ台形型
に組み立て、該台形型の内部に多数の廃物自動車タイヤ
を杆で串刺して形成したものであるから、形成された人
工漁礁は大型で非常に重く、組立作業だけでなくその搬
送にも多大な労力を必要とするものである。
【0007】また、特開平7−170874号公報の漁
礁ブロックは、カゴ体に複数のタイヤを収納しただけの
ものであるため、比較的簡単に形成できる反面、海底等
に着床させた後に、波、潮流、地震等によって散逸する
虞がある。
【0008】また、特開平10−94342号公報の人
工漁礁の製造方法及び人工漁礁では、外面に魚網などの
紐材を配設した状態で、該紐材の上からコンクリートを
付着させて硬化させた複数個のタイヤを、ロープ等を用
いて立体的に組み立てたものである。、しかしながら、
ロープ等によって複数のタイヤを連結して個々の漁礁ブ
ロックを形成する際に多大な労力を必要とするものであ
るばかりか、形成された漁礁ブロックは非常に重く、そ
の搬送にも多大な労力を必要とするものであった。
【0009】そこで、複数のタイヤを連結せずに海底等
に投棄して大量のタイヤを積み重ね或いは並設すること
によって所望の形状の人工漁礁を形成することも考えら
れるが、投棄した際に波や潮流によって個々のタイヤが
散乱してしまい、所望の形状にできないという問題が生
じる。また、タイヤを積み重ねて人工漁礁を形成して
も、波、潮流、地震等によって、やがて崩壊してしまう
虞もある。よって、複数のタイヤを予め連結して投棄す
ることを余儀なくされていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような実
状を鑑みてなされたものであり、請求項1においては、
産業廃棄物としての古いタイヤを有効に活用して、内部
に割栗石を充填した複数のタイヤを河床に列設し、各タ
イヤの中空部には該タイヤを挿通する立杭を1〜2本河
床に打ち込み、タイヤ上面には割栗石の流出を防止する
ための金網を被せ、該金網の上から各立杭を連結丸太を
渡設して紐で固縛した人工漁礁としている。
【0011】請求項2では、内部に割栗石を充填した複
数のタイヤを複数段積み重ねて河床に列設し、各タイヤ
の中空部には該タイヤを挿通する立杭を1〜2本河床に
打ち込み、最上段のタイヤ上面には割栗石の流出を防止
するための金網を被せ、該金網の上から各立杭を連結丸
太を渡設して紐で固縛した人工漁礁としている。
【0012】請求項3では、 タイヤ内部に充填する割
栗石としてタイヤの直径に応じて、50mm〜150m
mの割栗石を用いている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、発明の好ましい実施形態に
ついて図面に基づいて詳説する。図1は人工漁礁の一部
分を示したもので、(a)は平面図であり、(b)は側
面断面図である。図2は人工漁礁の平面図であり、図3
はその側面図である。
【0014】図において、タイヤ1は小型自動車、普通
自動車、大型自動車或いはショベルカー等のものを用い
る。タイヤ1は河床6の所望位置に横置きして列設し、
該タイヤ1の中空部に直径約100mm、長さ約2mの
木製の立杭2を頭部がタイヤ1の上部に突き出るように
して河床6に打ち込み、該タイヤ1の位置決めを行う。
各タイヤ1の内部には、大きさが様々な割栗石3などの
石材を充填する。割栗石3を充填したタイヤ1の上面
に、割栗石3の流出を防止するための金網4、本実施形
態では線径3.2mm、100mm目の金網4を被せた
後、木製の連結丸太5を立杭2間に渡設して、立杭2と
連結丸太5の各交点を紐7等で固縛する。
【0015】このように構成したことにより、複数のタ
イヤ1の外周面や内周に充填した割栗石3により形成さ
れた空洞によって人工漁礁を形成することができる。
【0016】また、設置場所への搬送は、タイヤ1と割
栗石3等の部材を個別に搬送し、現地施工することによ
って、その取り扱いが非常に容易なものとなる。
【0017】さらに、割栗石3を充填した複数のタイヤ
1は、立杭2及び連結丸太5によって河床6に固定され
ているので、河川の石垣、ブロック積み護岸等の根固め
の効果があるだけでなく、人工漁礁としての形状が破壊
される虞はなく、複数の人工漁礁を所望位置に確実に設
置することができる。
【0018】次に、請求項2の発明に係る人工漁礁の実
施形態は、タイヤ1を二段積みして列設したものであ
る。タイヤ1は河床6の所望位置に横置きして二段積み
して列設し、該タイヤ1の中空部に直径約100mm、
長さ約2mの木製の立杭2を頭部がタイヤ1の上部に突
き出るようにして河床6に打ち込み、該タイヤ1の位置
決めを行う。各タイヤ1の内部には、大きさが様々な割
栗石3などの石材を充填する。割栗石3を充填したタイ
ヤ1の最上面に、割栗石3の流出を防止するための金網
4、本実施形態では線径3.2mm、100mm目の金
網4を被せた後、木製の連結丸太5を立杭2間に渡設し
て、立杭2と連結丸太5の各交点を紐7等で固縛する。
なお、本実施形態ではタイヤ1を二段積みして二列配置
したものを例示しているが、三段以上に積み重ねたり三
列配置以上とすることも当然可能である。
【0019】最後に、請求項3の発明に係る人工漁礁の
実施形態は、 タイヤ1内部に充填する割栗石3として
タイヤ1の直径に応じて、50mm〜150mmの割栗
石3を用いている。すなわち、小型自動車のタイヤには
50mm〜80mmの割栗石3、普通自動車のタイヤ1
には50mm〜100mmの割栗石3、大型自動車のタ
イヤ1には50mm〜150mmの割栗石3、ショベル
カーのタイヤ1には80mm〜150mmの割栗石3を
それぞれ充填する。タイヤ1は川幅や場所により、小型
自動車用、普通自動車用、大型自動車用、或いはショベ
ルカー用のものを使い分ける。なお、割栗石3の代わり
にコンクリート構築物等を解体した際に生じた破片等を
用いれば、コンクリートの破片等の産業廃棄物を有効に
活用することができる。
【0020】なお、本実施形態では立杭2及び連結丸太
5を木製としているが、水や海水による腐食を防止し長
期間の使用に耐えるようにするために、合成樹脂或いは
コンクリート製立杭2又は連結丸太5としてもよい。ま
た、固縛用の紐7の材質は天然繊維、合成繊維、金属線
等を用いることができ、紐7に代えてボルト、ナット等
の機械的結合手段を用いることも当然可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されており、
次に示すような効果を奏する。まず、請求項1の発明に
よれば産業廃棄物としての古タイヤを有効に活用するこ
とができ、複数のタイヤと割栗石により複雑な形状の人
工漁礁を形成することができるばかりでなく、施工現場
までの搬送等の取り扱いが簡易で、しかも、河床に設置
した後は、波、潮流等によって流され或いは破壊される
ことのない人工漁礁を提供することができる。
【0022】請求項2の発明によれば、、タイヤを複数
段積み重ねて列設しているので、施工現場における河川
の深度や形状に合わせた最適な人工漁礁を設けることが
できる。
【0023】タイヤの内部に割栗石を充填することによ
り、漁礁として十分な重量が確保されることになり、設
置後に波や潮流等によって移動することが無く、所定位
置に確実に人工漁礁を形成することができる。また、割
栗石により複雑空洞が形成されることになり、魚介類や
海草類がより一層繁殖し易くなるばかりか、割栗石の表
面には海草類が附着し易いため、短時間で海草類が繁殖
し、これらを餌や隠れ家として魚介類が集まり、短時問
で漁礁として有効に機能することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による人工漁礁の一部分を示
したもので、(a)は平面図であり、(b)は側面断面
図である。
【図2】本発明の実施形態による人工漁礁の平面図であ
る。
【図3】本発明の実施形態による人工漁礁の側面断面図
である。
【符号の説明】
1 タイヤ 2 立杭 3 割栗石 4 金網 5 連結丸太 6 河床 7 紐

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に割栗石(3)を充填した複数のタ
    イヤ(1)を列設し、各タイヤ(1)の中空部に該タイ
    ヤ(1)を挿通する立杭(2)を河床(6)に打ち込
    み、タイヤ(1)上面には割栗石(3)の流出を防止す
    るための金網(4)を被せ、該金網(4)の上から各立
    杭(2)を連結丸太(5)を渡設して紐7で固縛したこ
    とを特徴とする、古タイヤを利用した人工漁礁。
  2. 【請求項2】 内部に割栗石(3)を充填した複数のタ
    イヤ(1)を複数段積み重ねて列設し、各タイヤ(1)
    の中空部に該タイヤ(1)を挿通する立杭(2)を河床
    (6)に打ち込み、最上段のタイヤ(1)上面には割栗
    石(3)の流出を防止するための金網(4)を被せ、該
    金網(4)の上から各立杭(2)を連結丸太(5)を渡
    設して紐7で固縛したことを特徴とする、古タイヤを利
    用した人工漁礁。
  3. 【請求項3】 タイヤ(1)内部に充填する割栗石
    (3)として50mm〜150mmの割栗石(3)を用
    いたことを特徴とする請求項1又は2記載の古タイヤを
    利用した人工漁礁。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6830411B1 (en) * 2003-11-18 2004-12-14 Dominick Amari Artificial island and method of construction thereof

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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