JP2000316013A - 無線パケット通信システム、無線パケット通信方法、及び、無線基地局 - Google Patents

無線パケット通信システム、無線パケット通信方法、及び、無線基地局

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JP2000316013A
JP2000316013A JP12510299A JP12510299A JP2000316013A JP 2000316013 A JP2000316013 A JP 2000316013A JP 12510299 A JP12510299 A JP 12510299A JP 12510299 A JP12510299 A JP 12510299A JP 2000316013 A JP2000316013 A JP 2000316013A
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wireless
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Katsumi Yamato
和 克 己 大
Kiyoshi Toshimitsu
光 清 利
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の通信品質を有する無線パケット通信シ
ステムを提供する。 【解決手段】 スロット割当部26における干渉波受信
レベル解析部261では、干渉波受信レベル情報に基づ
いて、MACフレーム内のスロット毎に干渉波の受信レ
ベルを予測して、干渉波受信レベル予測情報を生成す
る。この干渉波受信レベル予測情報に基づいて、スロッ
ト位置決定部262では、干渉波受信レベルが低いと予
測されるスロット#1、#2にはリアルタイム性を要求
するATMセルを割り当て、干渉波受信レベルが高いと
予測されるスロット#6、#7にはリアルタイム性を要
求されないATMセルを割り当てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線パケット通信
システム、無線パケット通信方法、及び、無線基地局に
関し、特に、干渉波の影響を考慮した無線パケット通信
システム、無線パケット通信方法、及び、無線基地局に
関する。
【0002】
【従来の技術】有線通信網と無線端末とを接続する無線
アクセス通信網においても、音声、データ、ビデオとい
ったマルチメディア通信が提供可能となることが要求さ
れる。そのための一手段として、ATM(Asynchronous
Transfer Mode)通信の無線アクセス通信網上での実現
を挙げることができる。このATM通信は、当初は光フ
ァイバーなどを用いて構成された高速広帯域な有線通信
網を対象に開発されてきた通信方法である。また、AT
M通信では、CBR(constant bit rate:固定ビット
レート)サービス、rt−VBR(real time−variabl
e bit rate:リアルタイム可変ビットレート)サービ
ス、nrt−VBR(non real time−variable bit ra
te:ノンリアルタイム可変ビットレート)サービス、A
BR(available bit rate:アベイラブルビットレー
ト)サービス、UBR(unspecified bit rate:無指定
ビットレート)サービスといった種々のサービスが提供
可能であり、上位レイヤ(例えばアプリケーション)の
要求する通信品質に基づき、これらのサービスのうちの
いずれかを選択し、提供する。
【0003】無線端末を利用したマルチメディア通信を
可能とするには、無線端末からシームレスなATM通信
を提供できることが望ましい。そのためには、無線端末
と高速広帯域な有線通信網とを接続する無線アクセス通
信網においても、ATM通信を提供することが必要とな
る。無線アクセス通信網では、伝送媒体として無線回線
を用いていることから、有線通信網に比べてビットレー
トや通信品質の面での限界が存在するため、これらを考
慮した、ATM通信を無線回線上にて実現するための技
術が不可欠となる。
【0004】無線回線上にてATM通信サービスを提供
する場合、無線回線へのアクセス制御方法についてはい
くつか検討されている。例えば特開平9−18435号
公報(無線ATMシステム)には、ATM通信のサポー
トに適応したTDMA(TimeDivision Multiple Acces
s: 時分割多重アクセス)における無線媒体へのアクセ
ス制御方法が記載されている。しかしながら、この特開
平9−18435号公報に記載された無線媒体へのアク
セス制御方法では、ATMセルに対するスロット(TD
MAスロット)割り当てを行う際、当該スロットの通信
品質については考慮されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に無線通信では、
周囲の無線基地局、無線セルなどから到達する干渉波に
より、通信品質の劣化が生じてしまう。通信品質の劣化
により、送信したATMセルに誤りや廃棄が生じた場
合、このATMセルを再送する必要がある。しかしなが
ら、再送制御が実行されたATMセルの被る遅延は著し
く大きくなってしまう。このため、特に、その再送制御
が実行されたATMセルがCBRサービスやrt−VB
Rサービスのようなリアルタイム性を保証すべきATM
セルであった場合、所望の通信品質の提供が不可能とな
ってしまう。
【0006】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、無線パケット通信網において、
スロットが被る干渉波の影響を考慮して、パケットを割
り当てるスロットを決定することにより、所望の通信品
質の提供が可能な無線パケット通信システム、無線パケ
ット通信方法、及び、無線基地局を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る無線パケット通信システムは、スロッ
ト化された無線チャネルを用いるとともに、連続する複
数のスロットをまとめて1フレームとするフレーム構成
をとることで無線パケット通信を行う無線パケット通信
システムにおいて、複数の無線端末と、前記無線端末と
前記無線チャネルを用いてパケットの送受信を行う複数
の無線基地局と、前記無線端末もしくは前記無線基地局
において被る干渉波の受信レベルをスロット毎に観測す
る受信レベル観測手段と、前記受信レベル観測手段によ
り得られたスロット毎の前記干渉波の受信レベルを前記
フレーム単位にまとめ、過去の少なくとも1フレーム以
上の干渉波の受信レベルに基づいて、前記無線端末もし
くは前記無線基地局において次に被るスロット毎の干渉
波の受信レベルをフレーム単位で予測する受信レベル予
測手段と、前記受信レベル予測手段によりフレーム単位
で得られたスロット毎の干渉波の受信レベルの予測に基
づいて、前記無線端末宛もしくは前記無線基地局宛のパ
ケットの送信に用いるフレーム中のスロット位置を決定
するスロット位置決定手段と、を備えることを特徴とす
る。
【0008】この場合、前記受信レベル予測手段では、
過去nフレーム(n≧1、nは自然数)における干渉波
の受信レベルをもとに予測を行う場合、x個(x≧1、
xは自然数)前のフレームにおけるスロットの干渉波受
信レベルをL(x)、x個前のフレームの干渉波受信レ
ベルに乗算される重みをw(x)としたとき、次のフレ
ームのスロットの干渉波受信レベルを と予測するようにしてもよい。
【0009】また、前記無線端末において被る干渉波の
受信レベルを観測する前記受信レベル観測手段は、前記
無線端末に設けられており、この無線端末に設けられた
受信レベル観測手段で観測された干渉波の受信レベル
は、前記無線チャネルを用いて前記無線基地局へ送信さ
れるようにしてもよい。
【0010】さらに、本発明に係る無線パケット通信シ
ステムは、前記無線パケット通信は、複数のサービスを
提供するためのサービスクラスが定義されており、前記
スロット位置決定手段は、無線パケット通信が提供する
サービスのサービスクラスと、このサービスクラスを提
供するための干渉波受信レベルの範囲とを対応づけたク
ラス別干渉波レベル情報を保持しており、パケットの送
信に用いるフレーム中のスロット位置を決定する際に
は、当該パケットが要求するサービスクラスに対応する
干渉波受信レベルの範囲に収まるような干渉波の受信レ
ベルの予測値を持つ空きスロットが存在した場合には、
この空きスロットを当該パケットの送信を行うスロット
として優先的に割り当てることを特徴とする。
【0011】この場合、前記スロット位置決定手段は、
パケットの送信を行うスロット位置を決定する際に、当
該パケットが要求するサービスクラスに対応する干渉波
受信レベルの範囲に収まるような干渉波の受信レベルの
予測値を持つ空きスロットが存在せず、かつ要求するサ
ービスクラスに対応する干渉波受信レベルよりも弱い干
渉波の受信レベルの予測値を持つ空きスロットが存在し
たときには、その空きスロットの中から当該パケットが
要求するサービスクラスに対応する干渉波受信レベルに
最も近い予測値を持つスロットを、当該パケットの送信
を行うスロットとして割り当てるようにしてもよい。
【0012】また、前記スロット位置決定手段は、パケ
ットの送信を行うスロット位置を決定する際に、当該パ
ケットが要求するサービスクラスに対応する干渉波受信
レベルの範囲に収まるような干渉波の受信レベルの予測
値を持つ空きスロットが存在せず、かつ要求するサービ
スクラスに対応する干渉波受信レベルよりも強い干渉波
の受信レベルの予測値を持つ空きスロットしか存在しな
いときには、その空きスロットの中から当該パケットが
要求するサービスクラスに対応する干渉波受信レベルに
最も近い予測値を持つスロットを、当該パケットの送信
を行うスロットとして割り当てるようにしてもよい。
【0013】一方、前記スロット位置決定手段は、パケ
ットの送信を行うスロット位置を決定する際に、当該パ
ケットが要求するサービスクラスに対応する干渉波受信
レベルの範囲に収まるような干渉波の受信レベルの予測
値を持つ空きスロットが存在せず、かつ要求するサービ
スクラスに対応する干渉波受信レベルよりも強い干渉波
の受信レベルの予測値を持つ空きスロットしか存在しな
いときには、当該フレーム中のスロットに当該パケット
を割り当てずに、次のフレームにおいて空きスロットを
割り当てるようにしてもよい。
【0014】また、前記スロット位置決定手段は、パケ
ットの送信を行うスロット位置を決定する際に、当該パ
ケットが要求するサービスクラスに対応する干渉波受信
レベルの範囲に収まるような干渉波の受信レベルの予測
値を持つ空きスロットが存在せず、かつ要求するサービ
スクラスに対応する干渉波受信レベルよりも強い干渉波
の受信レベルの予測値を持つ空きスロットしか存在しな
いときには、当該無線基地局は他の無線基地局に対して
リアルタイム性を要求しないパケットの送出を控えるよ
う要求するようにしてもよい。
【0015】さらに、前記無線基地局は、前記無線端末
から新規コネクションの接続要求を受けたときには、こ
の新規コネクションで要求するサービスクラスを提供す
るのに適切な干渉受信レベルを持つスロットを新規に確
保できるかどうかを、前記クラス別干渉波レベル対応情
報と干渉波の受信レベルの予測値とに基づいて判断し、
当該スロットが新規に確保できないと判断した場合に
は、当該コネクション要求を拒絶するコネクション要求
判断手段を、さらに備えるようにしてもよい。
【0016】本発明に係る無線パケット通信方法は、ス
ロット化された無線チャネルを用いるとともに、連続す
る複数のスロットをまとめて1フレームとするフレーム
構成をとることで無線端末と無線基地局間で無線パケッ
ト通信を行う無線パケット通信方法において、前記無線
端末もしくは前記無線基地局において被る干渉波の受信
レベルをスロット毎に観測する第1のステップと、前記
第1のステップにより得られたスロット毎の干渉波の受
信レベルをフレーム単位にまとめ、過去の少なくとも1
フレーム以上の干渉波の受信レベルに基づいて、前記無
線端末もしくは前記無線基地局において次に被るスロッ
ト毎の干渉波の受信レベルをフレーム単位で予測する第
2のステップと、前記第2のステップによりフレーム単
位で得られたスロット毎の干渉波の受信レベルの予測に
基づいて、前記無線端末宛もしくは前記無線基地局宛の
パケットの送信に用いるフレーム中のスロット位置を決
定する第3のステップと、を備えることを特徴とする。
【0017】本発明に係る無線基地局は、スロット化さ
れた無線チャネルを用いるとともに、連続する複数のス
ロットをまとめて1フレームとするフレーム構成をとる
ことで無線端末と無線パケット通信を行う無線基地局に
おいて、自無線基地局が被る干渉波の受信レベルをスロ
ット毎に観測する受信レベル観測手段と、前記無線端末
が被る干渉波の受信レベルをスロット毎に観測した結果
を前記無線端末から受信する観測結果受信手段と、前記
受信レベル観測手段及び前記観測結果受信手段により得
られたスロット毎の干渉波の受信レベルをフレーム単位
にまとめ、過去の少なくとも1フレーム以上の干渉波の
受信レベルに基づいて、スロット毎の干渉波の受信レベ
ルをフレーム単位で予測する受信レベル予測手段と、前
記受信レベル予測手段により得られたスロット毎の干渉
波の受信レベルの予測に基づいて、パケットの送信に用
いるフレーム中のスロット位置を決定するスロット位置
決定手段と、を備えることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明は、フレーム中に含まれる
複数のスロットにパケットを割り当てる際に、各スロッ
トの干渉波の受信レベルと、そのパケットが要求されて
いる通信品質とを考慮することにより、所望の通信品質
のサービスを提供することができるようにしたものであ
る。より詳しくを以下に説明する。
【0019】図1に、本発明の一実施形態に係る通信網
システムを示す。この図1の例では、無線基地局11、
12、13は、通信網10を介して有線回線または無線
回線により相互に接続されている。無線端末7、8は、
その無線端末が位置する無線ゾーンに対応する無線基地
局との通信を行う。すなわち、無線端末が無線ゾーン1
4に属する場合は無線基地局11と通信が行われ、無線
端末が無線ゾーン15に属する場合は無線基地局12と
通信が行われ、無線端末が無線ゾーン16に属する場合
は無線基地局13と通信が行われる。
【0020】この図1の例では、無線ゾーン14では周
波数f1を用いて無線基地局11とこの無線基地局11
に収容されている無線端末7との間の通信を行い、無線
ゾーン15では周波数f2を用いて無線基地局12とこ
の無線基地局12に収容されている無線端末との間の通
信を行い、無線ゾーン16では周波数f1を用いて無線
基地局13とこの無線基地局13に収容されている無線
端末8との間の通信を行う。つまり、無線ゾーン14と
無線ゾーン16は、ある程度距離的に離れているので、
同一の周波数f1を用いて通信を行うようになってい
る。
【0021】無線基地局11、12、13より自身の通
信サービスエリア内である無線ゾーン内に属する無線端
末7、8への下り方向の通信、そして無線端末7、8よ
り自身が位置する無線ゾーンに対応する無線基地局1
1、12、13への上り方向の通信は、TDMAによる
無線回線へのアクセス方式に従い行うものとする。その
際の、TDMA MACフレーム(以後では、単にMA
Cフレームと記載する)の一例を、図2に示す。
【0022】この図2に示すように、MACフレーム1
8は、データパケットを伝送する情報スロット180
と、この情報スロット180へのデータパケットの割り
当て等を制御するための情報を伝送する制御スロット1
81とを少なくとも含んでいる。また、MACフレーム
18は、1つ以上の情報スロット180により構成され
る情報スロット部182と、1つ以上の制御スロット1
81により構成される制御スロット部183とに、分け
ることができる。TDMAによる無線回線へのアクセス
方式によれば、このようなMACフレーム18が連続的
に現れることにより通信が行われる。
【0023】ここで、情報スロット180の定義方法と
しては、1つのデータパケットが収容可能な大きさとな
るよう情報スロット180の長さを定義する方法や、デ
ータパケット長に関係なく情報スロット180の長さを
定義して、連続する複数の情報スロット180にて1つ
のデータパケットを送信する方法や、1つの情報スロッ
ト180にて複数のデータパケットを送信する方法等が
考えられる。
【0024】なお、上り方向の通信と、下り方向の通信
とを同一の周波数を用いて行う場合は(TDD方式;Ti
me Division Duplex方式)、情報スロット180、制御
スロット181の各々において、上り方向用のスロッ
ト、下り方向用のスロットが用意される。また、上り方
向の通信と、下り方向の通信とを異なる周波数を用いて
行う場合は(FDD方式;Frequency Division Duplex
方式)、MACフレーム18が上り方向用と、下り方向
用とに独立して提供される。なお、上り方向と、下り方
向とに対する通信サービスの提供方法として、両方向と
も同一通信サービス(例えばATM通信)を提供する方
法と、上り方向と下り方向にて異なる通信サービスをハ
イブリッドに提供する方法とが考えられる。後者のハイ
ブリッド方式の例として、例えば下り方向ではATM通
信を提供し、上り方向ではIP(Internet Protocol)
通信を提供するといった構成が挙げられる。
【0025】本実施形態では、無線回線を用いてATM
通信を行う。この場合、情報スロット180を用いて、
ATMセルが53バイト長のまま、もしくは所定の方法
でATMセルのヘッダ部(5バイト長)が圧縮された形
で伝送される。
【0026】図3に、スロットスケジューラの一構成例
を示す。この図3に示すように、スロットスケジューラ
20は、スケジューラ21〜25と、バッファ部21A
〜25Aと、スロット割当部26とを、備えて構成され
ている。これら5個のスケジューラ21〜25とバッフ
ァ部21A〜25Aは、ATMサービスクラスに対応し
て設けられている。すなわち、スケジューラ21とバッ
ファ部21Aは、CBRサービス用に設けられており、
スケジューラ22とバッファ部22Aは、rt−VBR
サービス用に設けられており、スケジューラ23とバッ
ファ部23Aは、nrt−VBRサービス用に設けられ
ており、スケジューラ24とバッファ部24Aは、AB
Rサービス用に設けられており、スケジューラ25とバ
ッファ部25Aは、UBRサービス用に設けられてい
る。バッファ部21A〜25Aには、仮想コネクション
毎に複数個のキューが用意され、このキュー内にATM
セルの送信要求が順次蓄積される。
【0027】このスロットスケジューラ20は、無線基
地局から無線回線上へ伝送するATMセルへの割当スロ
ットを決定する。通常、スロットスケジューラは無線基
地局11、12、13のそれぞれに搭載され、無線端末
7、8との間にて伝送されるATMセルのMACフレー
ム18内への挿入位置を決定する。
【0028】なお、無線回線上へ伝送待ち状態にあるA
TMセルの有無に関して、無線基地局では次のように認
識できる。下り方向へ伝送するATMセルについては、
バッファ部21A〜25Aにて蓄積されるATMセルの
有無により認識できる。また、上り方向へ伝送するAT
Mセルについては、送信すべきATMセルを保持する無
線端末より無線基地局に対して、ATMセルの伝送に先
立ち送信される、ATMセルの送信要求を表す情報を、
無線基地局において受信することにより認識できる。A
TMセルの送信要求を表す情報としては、ATMセルを
保持する無線端末を一意に識別できる情報と、そのAT
Mセルが属する仮想コネクション情報(VPI(仮想パ
ス識別子)/VCI(仮想チャネル識別子))とを少な
くとも含む。
【0029】スロットスケジューラ20では、無線回線
上へ伝送待ち状態にあるATMセルが存在することを認
識すれば、そのATMセルが属するサービスクラス(C
BRサービス、rt−VBRサービス、nrt−VBR
サービス、ABRサービス、UBRサービス)に基づい
て、サービス毎に用意されるバッファ21A〜25A内
のキューへ、当該ATMセルの送信要求を表す情報を蓄
積する。なお、各々のATMサービスクラス毎に用意さ
れるキューは、図3に示すように仮想コネクション毎に
複数個のキューが用意され、前記要求情報は、当該AT
Mセルが属する仮想コネクションに基づいて、対応する
キュー内へ挿入される。スケジューラ21〜25では、
各々のATMサービスクラス毎に用意されたバッファ2
1A〜25Aのキューに蓄積されるATMセルの送信要
求情報の中から、次にスロット割当部26へ引き渡すべ
き送信要求情報を決定する。なお、スケジューラ21〜
25よりスロット割当部26への送信要求情報の引き渡
しは、スロット割当部26より送信許可通知を受け取っ
てから行うものとする(詳しくは後述する)。
【0030】スケジューラ21〜23では、各々の仮想
コネクションに対して、当該仮想コネクションが要求す
るセル転送速度(コネクション設定時に契約;CBRサ
ービスの場合はピークセル転送速度(PCR)、rt−
VBRサービス、nrt−VBRサービスの場合は持続
セル転送速度(SCR))を提供できるようスケジュー
リングを実行することが望ましい。スケジューラ24で
は、各々の仮想コネクションが要求する最小セル転送速
度(MCR)を従順しつつ、全ての仮想コネクションに
対して公平なセル転送サービスを提供できるようスケジ
ューリングを実行することが望ましい。スケジューラ2
5では、全ての仮想コネクションに対して公平なセル転
送サービスを提供できるようスケジューリングを実行す
ることが望ましい。
【0031】スロット割当部26には、上述したATM
セルの送信要求情報と、詳しくは後述する干渉波受信レ
ベル情報とが入力される。このスロット割当部26で
は、干渉波受信レベル情報に基づいて、各々のスロット
を用いてATMセルを送信した場合に、無線回線品質が
原因で当該ATMセルが被り得る品質劣化を考慮したス
ロット割当を行う。
【0032】次に、図4に基づいて、スロット割当部2
6にて行う、各々のスロットでの無線回線品質を考慮し
たスロット割当方法を説明する。図4(a)は図1にお
いて無線基地局11と無線基地局13との間で干渉が生
ずる理由を説明する図であり、図4(b)はMACフレ
ームの各スロットにおける干渉波受信レベルの一例を示
す図である。
【0033】図4(a)では、図1の説明で述べたよう
に、無線基地局11と無線基地局13とが同一の周波数
f1を用いて自身の無線ゾーン14、16に属する無線
端末7、8と通信を行っている。すなわち、無線基地局
11は無線端末7と無線回線31を介して通信を行って
いる。無線基地局13は無線端末8と無線回線32を介
して通信を行っている。このとき、無線端末7では、無
線基地局11より送信される通信情報を無線回線31を
介して受信すると共に、無線基地局13より無線端末8
宛に送信される通信情報を、干渉波33として受信して
しまう。同様に、無線基地局11では、無線端末7より
送信される通信情報を受信すると共に、無線端末8より
無線基地局13宛に送信される通信情報を、干渉波34
として受信してしまう。
【0034】図4(b)に示すように、このような干渉
が生じた場合、MACフレーム18内の各スロット毎に
干渉波の受信レベルは異なるものとなる。この図4
(b)の例では、MACフレーム18aにおけるスロッ
ト#1、#2は比較的干渉波の受信レベルが低い干渉波
受信レベル1であり、スロット#6、#7は比較的干渉
波の受信レベルが高い干渉波受信レベル3であり、スロ
ット#3、#4、#5、#8は干渉波の受信レベルが干
渉波受信レベル1と干渉波受信レベル3の中間である干
渉波受信レベル2である。
【0035】このMACフレーム18a内の各スロット
#1〜#8が被る干渉波の強さは、次のMACフレーム
でも同様の強さになると考えられる。すなわち、次のM
ACフレーム18におけるスロット#1、#2の干渉波
の受信レベルは比較的干渉波の受信レベルが低い干渉波
受信レベル1となると予想され、スロット#6、#7の
干渉波の受信レベルは比較的干渉波の受信レベル高い干
渉波受信レベル3と予想され、スロット#3、#4、#
5、#8の干渉波の受信レベルはその中間である干渉波
受信レベル2となると予想される。
【0036】なぜなら、無線基地局13から無線端末8
宛にCBRサービスやrt−VBRサービス等のリアル
タイム性を保証すべきサービスを提供する場合は、一定
のデータ転送速度を保証するため、MACフレーム18
bのあるスロットを一旦確保すれば、送信すべきデータ
がなくなるまで、以降のMACフレーム18bにおいて
も、同一位置にあるスロットを確保し続けるので、次の
MACフレーム18bでも、干渉波の受信レベルが同様
になる確率が高いと考えられるからである。
【0037】ところで、干渉波の受信レベルが弱い場合
(干渉波受信レベルが1である、スロット#1、スロッ
ト#2)、それに伴う希望波の受信レベルの劣化は僅か
なものであるため、再送を伴わずに誤り訂正制御のみに
より送信データを回復することが可能である。しかしな
がら、干渉波の受信レベルが強い場合(干渉波受信レベ
ルが3である、スロット#6、スロット#7)、それに
伴う希望波の受信レベルの劣化は著しく大きくなり、誤
り訂正制御のみでは送信データの回復が不可能となり、
その結果、当該送信データは廃棄され、送信データの再
送が必要となる。送信データの再送を行うことで、当該
データの伝送遅延は著しく大きくなってしまい、これ
は、リアルタイム性を保証すべき通信サービス(例え
ば、CBRサービスや、rt−VBRサービス)にとっ
ては、所望の通信品質が提供されないことを意味する。
【0038】そこで、図3に示すスロット割当部26で
は、それ以降のMACフレームについて、リアルタイム
性を保証すべき通信サービスを要求するATMセルに
は、干渉波の受信レベルが弱いと予測されるスロットを
優先的に割り当てるようなスロット割当を実行すること
で、リアルタイム性を保証すべき通信サービスを要求す
るATMセルが、受信レベルの劣化による廃棄を被るこ
とのないようにする。
【0039】図5は、スロット割当部26の構成を示す
機能ブロック図である。スロット割当部26は、干渉波
受信レベル解析部261とスロット位置決定部262と
スケジューラ263とバッファ部264とを備えて構成
される。
【0040】干渉波受信レベル解析部261は、干渉波
受信レベル情報に基づいて干渉波受信レベルの予測を行
う。スロット位置決定部262は、送信を行うATMセ
ルについてMACフレーム18内の挿入位置を決定す
る。スケジューラ263は、スロット位置決定部262
の指示に基づき、送信を行うATMセルの、サービスク
ラス間でのスケジューリングを行う。バッファ部264
は、MACフレームを用いて送信が終了したATMセル
の送信要求情報、そして次のMACフレームまで送信を
待たされるATMセルの送信要求情報を蓄積し、必要に
応じて当該送信要求情報を再びスロット位置決定部へ送
出する。
【0041】以下では、スロット割当部26にて行う、
各々のスロットでの無線回線品質を考慮したスロット割
当方法の一例を、図5の機能ブロック図をもとに説明す
る。なお、図5では、リアルタイム性を要求するCBR
サービスを要求するATMセル(CBRセル)と、リア
ルタイム性を要求しないUBRサービスを要求するAT
Mセル(UBRセル)とが、伝送要求状態にあるものと
する。また、このスロット割当部26は、無線基地局1
1内のスロットスケジューラ20内に設けられているも
のとする。つまり、以下では、無線基地局11における
スロット割当方法を説明する。
【0042】スロット割当部26では、他の無線ゾーン
(図1の例では無線ゾーン16)より発せられる、MA
Cフレーム18内のスロット毎の干渉波受信レベル情報
(図4の例では、MACフレーム18bが原因となる、
スロット毎の干渉波受信レベル情報)を利用して、干渉
波の受信レベルの弱いスロットにはリアルタイム性を要
求するATMセルを、干渉波の受信レベルの強いスロッ
トにはリアルタイム性を要求しないATMセルを割り当
てるものとする。図5の例では、CBRセルは、干渉波
受信レベルが1であるスロット#1、#2より割り当
て、UBRセルは、干渉波受信レベルが3であるスロッ
ト#6、#7より割り当てる。このようなスロット割当
を提供することで、干渉波が原因で生じる無線回線品質
の劣化によりCBRセルが廃棄される確率は非常に少な
くなり、リアルタイム性を要求するCBRセルに対して
再送制御を施す必要がほとんどなくなる。それに対し
て、無線回線品質の劣化によりUBRセルが廃棄される
確率は高くなってしまうが、UBRサービスはリアルタ
イム性を要求しないため、再送制御により廃棄されたU
BRセルを再び送信すればよい。
【0043】干渉波受信レベル情報は、干渉波受信レベ
ル解析部261に入力される。この干渉波受信レベル情
報には、当該無線基地局11にて受信した干渉波情報
や、当該無線基地局11と通信を行う無線端末7にて受
信した干渉波情報が、含まれている。干渉波受信レベル
解析部261では、この干渉波受信レベル情報をもと
に、各スロットにて被り得る干渉波の受信レベルを予測
し、これを干渉波受信レベル予測情報としてスロット位
置決定部262へ通知する。
【0044】図6に、干渉波受信レベル解析部261の
ブロック構成を示す。干渉波受信レベル解析部261
は、干渉波履歴保持部31と干渉波受信レベル情報予測
部32とを備えて構成される。干渉波履歴保持部31
は、無線基地局11や、当該無線基地局11と通信を行
う無線端末7が被る干渉波情報の履歴を保持する。干渉
波受信レベル情報予測部32は、干渉波履歴保持部31
内の情報をもとに干渉波受信レベル予測情報を求め、ス
ロット位置決定部262へ通知する。
【0045】干渉波履歴保持部31では、過去に受け取
った干渉波受信レベル情報を、干渉波受信レベル情報予
測部32にて干渉波受信レベル予測情報を導出するのに
必要な分だけ記憶する。図6の例では、過去n回にわた
り受信した干渉波受信レベル情報(t=T−nよりt=
T−1にわたり受信した干渉波情報)を記憶している。
過去n回分の干渉波受信レベル情報の記憶の仕方として
は、直前の連続するn回分の干渉波受信レベル情報であ
ってもよいし、所定間隔で抽出したn回分の干渉波受信
レベル情報であってもよい。
【0046】なお、n=1とした場合は、干渉波履歴保
持部31では前に受け取った1つの干渉波受信レベル情
報のみを用いて干渉波受信レベル予測情報を導出するこ
ととなる。
【0047】一般に、無線端末より発せられるデータを
受信する無線基地局が被る干渉波受信レベルと、無線基
地局より発せられるデータを受信する無線端末が被る干
渉波受信レベルとは異なるものである。また、同一の無
線基地局と通信を行っている各々の無線端末において
も、これらが被る干渉波受信レベルは異なってくる。そ
のため、干渉波履歴保持部31では、無線基地局と各無
線端末の各々に対して干渉波情報の履歴を保持する必要
がある。この図6の例では、干渉波履歴保持部31は、
無線基地局宛のMACフレームについての干渉波受信レ
ベル情報311と、無線端末宛のMACフレームについ
ての干渉波受信レベル情報312、313…とを有して
いる。これらの干渉波受信レベル情報のうち無線基地局
宛のMACフレームについての干渉波受信レベル情報3
11は、当該無線基地局にて生成される情報である。無
線端末宛のMACフレームについての干渉波受信レベル
情報312、313…は、各無線端末で生成される情報
であり、各無線端末から無線基地局に送信されてくる情
報である。そして、干渉波受信レベル情報311、31
2、313…に基づいて、干渉波受信レベル情報予測部
32では、無線基地局と各無線端末の各々に対してそれ
ぞれ干渉波受信レベル予測情報321、322、323
を導出する。
【0048】なお、各無線端末で生成された無線端末宛
の干渉波受信レベル情報に基づいて、各無線端末側で干
渉波受信レベル情報を導出し、その結果のみを各無線端
末から無線基地局に送信するようにすることも可能であ
る。
【0049】干渉波受信レベル解析部261内において
は、過去の干渉受信レベル波情報及び干渉波受信レベル
予測情報を相対的な値(相対値)に置き換えて保持する
方法や、実測値をそのまま保持する方法等が考えられ
る。本実施形態では、干渉波の実測値情報及び干渉波受
信レベルとして予測される情報を、3段階の相対値に置
き換えて保持する方法を用いている。すなわち、干渉波
受信レベル1の場合を相対値「1」に置き換え、干渉波
受信レベル2の場合を相対値「2」に置き換え、干渉波
受信レベル3の場合を相対値「3」に置き換えている。
【0050】干渉波受信レベル解析部261での、干渉
波受信レベル予測情報の導出方法の一例を、図7、図8
を用いて説明する。なお、図7、図8では、無線基地局
宛の干渉波受信レベル情報と、無線端末#1宛の干渉波
受信レベル情報とを過去5回にわたり保持し(図6にお
いて、n=5)、これらに基づいて、各々に対する干渉
波受信レベル予測情報を導出している。
【0051】干渉波受信レベル予測情報における予測値
を算出する第一の方法として、過去に受信した干渉波受
信レベルの平均値を予測情報の予測値とする方法が挙げ
られる。本方法に従うと、x回前のスロットiの干渉波
受信レベルをLi(x)と表した場合(但し、1≦x≦
n)、スロットiの干渉波受信レベル予測情報Li
(0)は、次式にて表される。 図7では、本方式に従って干渉波受信レベル予測情報の
導出を行う例を示している。すなわち、本方式に従って
導出すると、無線基地局宛の干渉波受信レベル情報31
1に基づいて干渉波受信レベル予測情報321が生成さ
れ、無線基地局宛の干渉波受信レベル情報312に基づ
いて干渉波受信レベル予測情報322が生成される。例
えば、無線基地局宛の干渉波受信レベル情報311のス
ロット#2を例に予測値を計算すると、干渉波受信レベ
ル予測情報321のスロット#2の予測値は、(2+2
+2+1+1)/5=1.6となる。
【0052】干渉波受信レベル予測情報を導出する第二
の方法として、過去に受信した干渉波受信レベルに、そ
の干渉波情報を受信した時刻(過去の度合)に基づく重
みづけを行い、これの平均値を予測情報の予測値とする
方法が挙げられる。本方法に従うと、x回前のスロット
iの干渉波受信レベルをLi(x)、x回前の干渉波情
報に乗算される重みをw(x)と表した場合(但し、1
≦x≦n)、スロットiの干渉波受信レベル予測情報L
i(0)は、次式にて表される。 図8では、本方式に従って干渉波受信レベル予測情報の
導出を、w(1)=5、w(2)=4、w(3)=3、
w(4)=2、w(5)=1として行う例を示してい
る。このように重みづけを行うことで、最近に受信した
干渉波情報をより強く反映させた予測情報を生成する。
すなわち、本方式に従って導出すると、無線基地局宛の
干渉波受信レベル情報311に基づいて干渉波受信レベ
ル予測情報321が生成され、無線基地局宛の干渉波受
信レベル情報312に基づいて干渉波受信レベル予測情
報322が生成される。例えば、無線基地局宛の干渉波
受信レベル情報311のスロット#2の予測値を例に計
算すると、干渉波受信レベル予測情報321のスロット
#2は、(2×1+2×2+2×3+1×4+1×5)
/15=1.4となる。なお、小数点以下第2位以降
は、切り捨てても良いし、四捨五入してもよいし、切り
上げてもよい。
【0053】なお、w(1)=w(2)=w(3)=w
(4)=w(5)とした場合、図7に示した方法と同じ
予測情報が生成される。
【0054】図5で示したスロット位置決定部262で
は、干渉波受信レベル解析部261より得られる干渉波
受信レベル予測情報をもとにして、MACフレーム18
内の各々のスロットに割り当てるATMセルを決定す
る。
【0055】図9は、図5で示したスロット位置決定部
262にて行うスロット位置決定手順を説明するための
フローチャートである。本手順では、スケジューラ26
3よりATMセルの送信要求情報が通知される度に、当
該ATMセルの要求するサービスクラスに基づいてスロ
ット位置を決定するものである。
【0056】スケジューラ263よりATMセルの送信
要求情報を受け取ったスロット位置決定部262では
(ステップS11にてYes)、当該ATMセルの宛先
が無線基地局宛であるか、もしくは無線端末宛であるか
(無線端末宛であれば、どの無線端末宛かも)を、当該
ATMセルの仮想コネクション情報をもとに調る(ステ
ップS12)。続いて、スロット位置決定部262は、
干渉波受信レベル解析部261から入力された干渉波受
信レベル予測情報の中から当該ATMセルに相当するM
ACフレームの干渉波受信レベル予測情報を抽出する
(ステップS13)。次に、当該ATMセルの要求する
サービスクラスを調べ(ステップS14)、空きスロッ
トにおける干渉波受信レベルにもとづいて、スロットを
割り当てる(ステップS15)。
【0057】上述したステップS11において送信待ち
のATMセルが存在しなかった場合には(ステップS1
1にてNo)、スロット位置決定部262は、このステ
ップS11の判断処理を繰り返しながら待機する。
【0058】図10に、上述したステップS15にて実
行する、要求サービスに基づくスロット割り当ての一例
を示す。この図10に示すように、スロット位置決定部
262は、サービスクラス/干渉波受信レベル対応表
(クラス別干渉波レベル情報)35を用意する。このサ
ービスクラス/干渉波受信レベル対応表35内に、各々
のサービスクラス35aと、当該サービスを提供するの
に望ましい干渉波受信レベル35bとを対応させて記載
する。スロット位置決定部262では、送信を行うAT
Mセルに対して割り当てるスロット位置を決定する際
に、当該ATMセルが要求するサービスクラスを調べ、
サービスクラス/干渉波受信レベル対応表35により、
当該ATMセルへ割り当てる空きスロットとして割り当
て可能な干渉波受信レベルを把握しておく。そして、干
渉波受信レベル解析部261より得られた干渉波受信レ
ベル予測情報をもとに、当該ATMセルへ割り当て可能
なスロット位置を決定する。
【0059】図10に示した例では、CBRサービスと
して割り当て可能な干渉波受信レベルは1.0〜2.0
であるので、CBRサービスを要求するATMセルに対
しては、受信レベル予測情報より、干渉波受信レベルの
予測値が1.0と予測されるスロット#1から割り当て
る。一方、UBRサービスとして割り当て可能な干渉波
受信レベルは2.0〜3.0であるので、UBRサービ
スを要求するATMセルに対しては、受信レベル予測情
報より、干渉波受信レベルの予測値が2.0と予測され
るスロット#3から割り当てる。
【0060】ATM通信を提供する場合は通常、CBR
サービス、rt−VBRサービス、nrt−VBRサー
ビス、ABRサービス、UBRサービスの順に、干渉波
受信レベルの弱いスロットを割り当てるのが望ましい。
またATM通信以外においても、一般に、再送制御等に
よる伝送遅延を許容しないリアルタイムサービスに対し
ては干渉波受信レベルの弱いスロットを割り当て、伝送
遅延の悪化が許容できるノンリアルタイムサービス(リ
アルタイム性を要求しないサービス)に対しては干渉波
受信レベルの強いスロットを割り当てるというスロット
割り当てポリシーを適用するのが望ましい。
【0061】なお、サービスクラス/干渉波受信レベル
対応表35内に記載されている干渉波受信レベル35b
を満足する空きスロットが存在しない場合は、以下に示
す処理を行うことで対処する。
【0062】(対処方法1)前記サービスクラス/干渉
波受信レベル対応表35記載の干渉波受信レベル35b
よりも干渉波の弱い空きスロットが存在する場合、この
サービスクラス/干渉波受信レベル対応表35記載の干
渉波受信レベル35bの下限値により近い干渉波受信レ
ベルを持つ空きスロットからATMセルを割り当てるこ
とを可能とする。
【0063】(対処方法2)前記サービスクラス/干渉
波受信レベル対応表35記載の干渉波受信レベル35b
よりも干渉波の強い空きスロットしか存在しない場合、
このサービスクラス/干渉波受信レベル対応表35記載
の干渉波受信レベル35bの上限値にできるだけ近い干
渉波受信レベルを持つ空きスロットからATMセルを割
り当てる方法が考えられる。
【0064】また、これ以外にも、当該MACフレーム
18においては送信せず、次のMACフレーム18にお
いて適切な空きスロットを検索してからATMセルを割
り当てる方法が考えられる。なお、後者の方法を用いる
場合は、送信を遅らされたATMセルの送信要求情報
は、図5に示したスロット割当部26内のバッファ部2
64に一旦蓄積し、次のMACフレーム18におけるス
ロット割り当てを行う際に、バッファ部264内の前記
送信要求情報より優先的にスロットを割り当てるよう、
スケジューラ263にてスケジューリングを行う。
【0065】スケジューラ263では、スケジューラ2
1〜25(図3参照)においてサービスクラス毎にスケ
ジューリングされたATMセルの送信要求情報と、バッ
ファ部264内に蓄積されたATMセルの送信要求情報
との中から、どのサービスクラスのATMセルの送信要
求情報をスロット位置決定部262へ引き渡すかを決定
する。
【0066】図11に、図5に示したバッファ部264
の一構成例を示す。バッファ部264では、スロット位
置決定部262によりスロットが割り当てられて送信さ
れたATM送信要求情報を、送信済ATM情報保持部4
1に保持する。また、スロット位置決定部262におい
てスロットが割り当てられなかったことにより送信され
ず、次のMACフレーム18まで送信待ちとなったAT
M送信要求情報を、送信待ちバッファ43に保持する。
【0067】送信済ATM情報保持部41では、無線回
線の品質劣化によりATMセルの再送要求を受信した場
合に、そのATMセルに相当するATMセル送信要求情
報を送信待ちバッファ43へ送付し、次のMACフレー
ム18での再送を試みる。なお、一定時間再送要求を受
けなかったATMセル送信要求情報については、送信が
正常に行われたと判断し、送信済ATM情報保持部41
より取り除いてもよい。
【0068】送信待ちバッファ43には、サービスクラ
ス毎にFIFO(First-In First-Out)キューが用意さ
れている。ATMセルスイッチング部44は、送信待ち
状態であるATMセル送信要求情報と、再送要求を受信
することで再送を試みるATMセル送信要求情報とを、
サービスクラス識別部42により識別された当該ATM
セルの属するサービスクラスに基づいて、相当するFI
FOキューへ収容する。
【0069】図5に示すスケジューラ263は、まずバ
ッファ部264内の送信待ちバッファ43(図11参
照)においてCBRサービスクラスに属するATMセル
送信要求情報が存在すれば、このATMセル送信要求情
報をスロット位置決定部262へ引き渡す。次に、スケ
ジューラ263は、図3のスケジューラ21に対してC
BRサービスクラスに属するATMセル送信要求情報の
送信許可通知を行う。本通知を受けたスケジューラ21
より、CBRサービスクラスに属するATMセル送信要
求情報を新たに受信すれば、スケジューラ263は、本
送信要求情報をスロット位置決定部262へ引き渡す。
以後、送信待ちバッファ43内のATMセル送信要求情
報、新たに受信したATMセル送信要求情報の順に、r
t―VBRサービス、nrt−VBRサービス、ABR
サービス、UBRサービスと完全優先制御にてスロット
位置決定部262へ引き渡す。
【0070】ところで、図10において示したサービス
クラス/干渉波受信レベル対応表35は、スロット位置
決定部262において、送信を行うATMセルに対して
割り当てるスロット位置を決定する際に用いるとして説
明したが、他にも、新規コネクションの受付制御を行う
際に使用することもできる。これにより、従来の無線回
線容量、有線回線容量に基づく新規コネクションの受付
可否判定に加え、現在の無線回線品質に基づく新規コネ
クションの受付可否判定が行え、より信頼性の高い通信
サービスの提供が可能となる。
【0071】図12に、サービスクラス/干渉波受信レ
ベル対応表35を用いた新規コネクションの受付制御ア
ルゴリズムの概要を、フローチャートにて示す。
【0072】新規コネクションの接続要求を受けた無線
基地局では(ステップS21)、まず当該コネクション
が要求する通信容量を所望の通信路上に確保できるか否
かを判断する(ステップS22)。この判断の結果、通
信容量の確保が可能な場合には(ステップS22にてY
es)、サービスクラス/干渉波受信レベル対応表35
を用いて、当該コネクションが要求するサービスクラス
に相当する干渉波受信レベルを持つスロットを新規に確
保できるか否かを判断する(ステップS23)。この時
に用いる干渉波受信レベル予測情報は、当該コネクショ
ンが上り方向の通信であるか下り方向の通信であるかに
基づいて干渉波受信レベル情報予測部32(図6参照)
より抽出して調べる。サービスクラスに相当する干渉波
受信レベルを持つスロットの確保が可能であれば(ステ
ップS23にてYes)、当該コネクションの受付を許
可する(ステップS24)。
【0073】なお、通信容量の確保が不可能であるか
(ステップS22にてNo)もしくはサービスクラスに
相当する干渉波受信レベルを持つスロットの確保が不可
能であれば(ステップS23にてNo)、当該コネクシ
ョンの受付を拒絶する(ステップS25)。
【0074】ここまでにおいては、スロット位置決定部
262(図5参照)において、既に受付を行っている仮
想コネクションに属するATMセルに対し、通信品質の
劣化により、サービスクラス/干渉波受信レベル対応表
35に記載された当該ATMセルが要求するサービスク
ラスに相当する干渉波受信レベルを満足するスロットが
存在しない場合に、このサービスクラス/干渉波受信レ
ベル対応表35記載の受信レベルより強い受信レベルを
持つスロットを割り当てる方法、そして、当該MACフ
レーム18においては送信せず、次のMACフレーム1
8において適切な空きスロットを検索し割り当てる方法
を述べた。しかし、両方法のいずれの場合も、例えばC
BRサービスのようにリアルタイム性を要求するサービ
スに対しては、前者の場合は通信品質の劣化による再送
制御の実行によるATMセル転送遅延の増大、そして後
者の場合はスロット割当可能なMACフレーム18が存
在するまでスロット割当を停止することによるATMセ
ル転送遅延の増大により、リアルタイム性の保証が困難
となる。
【0075】このようにリアルタイム性を要求するAT
Mセルに対して割り当て可能なスロットがMACフレー
ム18内に存在しない場合に、本MACフレーム18を
用いて通信を行う無線基地局は、本MACフレーム18
へ干渉を与える他の無線基地局もしくはこの無線基地局
と通信を行う無線端末に対して、リアルタイム性を要求
しないATMセル(例えば、nrt−VBRサービス、
ABRサービス、UBRサービスを要求するATMセ
ル)の送出を控えるよう制御することを要求する。これ
により、干渉を与える他の無線基地局と無線端末との間
の通信が原因で生じる干渉波を抑えることができ、それ
により本MACフレーム18に対する干渉波受信レベル
が低下するため、リアルタイム性を要求するATMセル
(低い干渉波受信レベルを要求するATMセル)に対す
る割当可能なスロット数を増大させる。このような方式
を採用する通信網システムを図13に基づいて説明す
る。
【0076】この図13では、図1に示す通信網システ
ムにおいて、無線基地局11と無線端末7との間で通信
を行うための、リアルタイム性を要求するATMセルに
対して割当可能なスロットが存在しないため、無線基地
局11に干渉を及ぼす無線基地局13に対してATMセ
ルの送出制御を要求する例を示す。
【0077】無線基地局11では、送出制御要求を表す
制御セル19を送出する。本制御セル19は、例えば、
OAMセル(Operations Administration and Maintena
nceセル)を用いて周期的に生成し、送信する。この制
御セル19には、送信制御の対象である対象周波数19
aと、通信方向(上り方向、もしくは下り方向)19b
とが、少なくとも記載される。無線基地局11が、自身
の通信に干渉を及ぼす無線基地局13をあらかじめ認識
していれば、この制御セル19をその無線基地局13宛
に直接送信する。一方、無線基地局11が、干渉を及ぼ
す無線基地局13を認識していなければ、通信網10内
に接続される全ての無線基地局12、13に制御セル1
9をブロードキャストして、無線基地局11以外の無線
基地局12、13において、受信した制御セル19が自
身の無線基地局に対して要求されるものであるか否か
を、制御セルに記載されている対象周波数19bをもと
に判断し、自身の無線基地局に関係する場合に限り制御
セル19を受信して、以下に示すATMセルの送出制御
を、あらかじめ定められた期間実行する。
【0078】無線基地局13では、無線基地局11より
送出された制御セル19を受信すると、無線基地局13
内のスロット割当部26(図3参照)において、リアル
タイム性を要求しないATMセルに対する割当スロット
数の減少を行う。例えば、UBRサービスを要求するA
TMセルを、図5に示したスロット位置決定部262へ
引き渡さないようスケジューラ263を動作させること
で対処する。
【0079】無線基地局13にて実行するATMセルの
送出制御は、無線基地局11より送出された制御セル1
9を受信してから、あらかじめ定められた期間実行す
る。無線基地局11では、ATMセルの送出制御が必要
な限り制御セル19を周期的に生成し送信するので、無
線基地局13では、制御セル19の受信が途絶えるま
で、ATMセルの送出制御が実行されることとなる。
【0080】なお、本発明は上記実施形態に限定されず
に種々に変形可能である。例えば、上記実施形態におい
ては、送信するデータパケット(ATMセル)を固定長
とし、1データパケットに対して1スロットを割り当て
る場合を例にとった実施の形態を示してきた。しかしな
がら、各々のデータパケットに対して割り当てるスロッ
ト数が異なる実施形態も考えられる。例えば、IPパケ
ットのように元来各々のパケット長が異なる場合や、あ
るいは固定長であるATMセルをOFDM(Orthogonal
Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多
重)方式にて伝送する際に、採用する変調方式/符号化
率等をATMセル毎に異なるものとした場合が当てはま
る。なお、OFDM方式にてATMセルを伝送する場合
は、スロット長をOFDMシンボル長を等しくすること
が望ましい。
【0081】このように各々のデータパケットに対して
割り当てるスロット数が異なる場合には、無線基地局に
おいて保持するATMセル(IPパケット送信時には、
IPパケット)の送信要求を表す情報の中に、あらかじ
め当該ATMセル(IPパケット)が占有するスロット
数の情報を併せて記載しておく。そして図5にて示した
スロット位置決定部262にてスロットを割り当てる際
に、当該ATMセル(IPパケット)に対して必要なス
ロット数の割り当て位置を、干渉波受信レベル解析部2
61より引き渡される干渉波受信レベル予測情報をもと
に決定する。なお、詳細な手順については、複数個のス
ロットを連続して確保する点を除いては、1データパケ
ットに対して1スロットを割り当てる場合と同様に実施
できる。
【0082】
【発明の効果】以上のように本発明に係る無線パケット
通信システムによれば、周囲の無線基地局や無線端末か
ら到達する干渉波が原因で生じる通信品質の劣化を予測
した上で、フレーム内にある複数のスロットうちのどの
スロットにパケットを割り当てるか決定することとした
ので、無線パケット通信の品質を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無線パケット通信システムが適用
される無線通信網システムを示す図。
【図2】複数のスロットを有するMACフレームの構成
を示す図。
【図3】スロットスケジューラの内部構成を示すブロッ
ク図。
【図4】(a)は異なる無線基地局との間で干渉が生じ
る理由を説明するための図、(b)はMACフレーム内
の各スロットにより干渉波受信レベルが異なる様子を説
明する図。
【図5】スロット割当部の内部構成を示すブロック図。
【図6】干渉波受信レベル解析部の内部構成を示すブロ
ック図。
【図7】干渉波受信レベル解析部において、干渉波受信
レベル予測情報の予測値を算出する算出方法を説明する
ための図(重み付けなし)。
【図8】干渉波受信レベル解析部において、干渉波受信
レベル予測情報の予測値を算出する算出方法を説明する
ための図(重み付けあり)。
【図9】スロット位置決定部で行われるスロット位置決
定手順を説明するためのフローチャートを示す図。
【図10】サービスクラス/干渉波受信レベル対応表に
基づいて、ATMセルをMACフレーム内のスロットに
割り当てる一例を示す図。
【図11】スロット割当部内に設けられたバッファ部の
内部構成を示すブロック図。
【図12】干渉波受信レベル予測情報とサービスクラス
/干渉波受信レベル対応表とに基づいて、新規コネクシ
ョンの接続要求を許可するかもしくは拒絶するかを判断
する判断処理を説明するためのフローチャートを示す
図。
【図13】サービスクラス/干渉波受信レベル対応表に
ある干渉波受信レベルを満たすスロットが干渉波受信レ
ベル予測情報に存在しない場合に、他の無線基地局へ送
出を控えるよう制御セルを送出する無線基地局の例を示
す図。
【符号の説明】
7、8 無線端末 10 通信網 11、12、13 無線基地局 14、15、16 無線ゾーン 18 MACフレーム 19 制御セル 20 スロットスケジューラ 21〜25A スケジューラ 21A〜25A バッファ部 26 スロット割当部 261 干渉波受信レベル解析部 262 スロット位置決定部 263 スケジューラ 264 バッファ部 31 干渉波履歴保持部 32 干渉波受信レベル情報予測部 311、312、313 干渉波受信レベル情報 35 サービスクラス/干渉波受信レベル対応表 41 送信済ATM情報保持部 42 サービスクラス識別部 43 送信待ちバッファ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K028 BB04 KK32 LL02 RR01 5K030 HA08 JL01 LE16 5K067 AA23 BB21 CC04 CC08 DD23 EE02 EE10 EE71 GG01 9A001 CC05 CC06 GG01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スロット化された無線チャネルを用いると
    ともに、連続する複数のスロットをまとめて1フレーム
    とするフレーム構成をとることで無線パケット通信を行
    う無線パケット通信システムにおいて、 複数の無線端末と、 前記無線端末と前記無線チャネルを用いてパケットの送
    受信を行う複数の無線基地局と、 前記無線端末もしくは前記無線基地局において被る干渉
    波の受信レベルをスロット毎に観測する受信レベル観測
    手段と、 前記受信レベル観測手段により得られたスロット毎の前
    記干渉波の受信レベルを前記フレーム単位にまとめ、過
    去の少なくとも1フレーム以上の干渉波の受信レベルに
    基づいて、前記無線端末もしくは前記無線基地局におい
    て次に被るスロット毎の干渉波の受信レベルをフレーム
    単位で予測する受信レベル予測手段と、 前記受信レベル予測手段によりフレーム単位で得られた
    スロット毎の干渉波の受信レベルの予測に基づいて、前
    記無線端末宛もしくは前記無線基地局宛のパケットの送
    信に用いるフレーム中のスロット位置を決定するスロッ
    ト位置決定手段と、 を備えることを特徴とする無線パケット通信システム。
  2. 【請求項2】前記受信レベル予測手段では、過去nフレ
    ーム(n≧1、nは自然数)における干渉波の受信レベ
    ルをもとに予測を行う場合、x個(x≧1、xは自然
    数)前のフレームにおけるスロットの干渉波受信レベル
    をL(x)、x個前のフレームの干渉波受信レベルに乗
    算される重みをw(x)としたとき、次のフレームのス
    ロットの干渉波受信レベルを と予測することを特徴とする、請求項1記載の無線パケ
    ット通信システム。
  3. 【請求項3】前記無線端末において被る干渉波の受信レ
    ベルを観測する前記受信レベル観測手段は、前記無線端
    末に設けられており、この無線端末に設けられた受信レ
    ベル観測手段で観測された干渉波の受信レベルは、前記
    無線チャネルを用いて前記無線基地局へ送信されること
    を特徴とする請求項1記載の無線パケット通信システ
    ム。
  4. 【請求項4】前記無線パケット通信は、複数のサービス
    を提供するためのサービスクラスが定義されており、 前記スロット位置決定手段は、無線パケット通信が提供
    するサービスのサービスクラスと、このサービスクラス
    を提供するための干渉波受信レベルの範囲とを対応づけ
    たクラス別干渉波レベル情報を保持しており、パケット
    の送信に用いるフレーム中のスロット位置を決定する際
    には、当該パケットが要求するサービスクラスに対応す
    る干渉波受信レベルの範囲に収まるような干渉波の受信
    レベルの予測値を持つ空きスロットが存在した場合に
    は、この空きスロットを当該パケットの送信を行うスロ
    ットとして優先的に割り当てることを特徴とする、請求
    項1記載の無線パケット通信システム。
  5. 【請求項5】前記スロット位置決定手段は、パケットの
    送信を行うスロット位置を決定する際に、当該パケット
    が要求するサービスクラスに対応する干渉波受信レベル
    の範囲に収まるような干渉波の受信レベルの予測値を持
    つ空きスロットが存在せず、かつ要求するサービスクラ
    スに対応する干渉波受信レベルよりも弱い干渉波の受信
    レベルの予測値を持つ空きスロットが存在したときに
    は、その空きスロットの中から当該パケットが要求する
    サービスクラスに対応する干渉波受信レベルに最も近い
    予測値を持つスロットを、当該パケットの送信を行うス
    ロットとして割り当てることを特徴とする、請求項4記
    載の無線パケット通信システム。
  6. 【請求項6】前記スロット位置決定手段は、パケットの
    送信を行うスロット位置を決定する際に、当該パケット
    が要求するサービスクラスに対応する干渉波受信レベル
    の範囲に収まるような干渉波の受信レベルの予測値を持
    つ空きスロットが存在せず、かつ要求するサービスクラ
    スに対応する干渉波受信レベルよりも強い干渉波の受信
    レベルの予測値を持つ空きスロットしか存在しないとき
    には、その空きスロットの中から当該パケットが要求す
    るサービスクラスに対応する干渉波受信レベルに最も近
    い予測値を持つスロットを、当該パケットの送信を行う
    スロットとして割り当てることを特徴とする、請求項4
    記載の無線パケット通信システム。
  7. 【請求項7】前記スロット位置決定手段は、パケットの
    送信を行うスロット位置を決定する際に、当該パケット
    が要求するサービスクラスに対応する干渉波受信レベル
    の範囲に収まるような干渉波の受信レベルの予測値を持
    つ空きスロットが存在せず、かつ要求するサービスクラ
    スに対応する干渉波受信レベルよりも強い干渉波の受信
    レベルの予測値を持つ空きスロットしか存在しないとき
    には、当該フレーム中のスロットに当該パケットを割り
    当てずに、次のフレームにおいて空きスロットを割り当
    てることを特徴とする、請求項4記載の無線パケット通
    信システム。
  8. 【請求項8】前記スロット位置決定手段は、パケットの
    送信を行うスロット位置を決定する際に、当該パケット
    が要求するサービスクラスに対応する干渉波受信レベル
    の範囲に収まるような干渉波の受信レベルの予測値を持
    つ空きスロットが存在せず、かつ要求するサービスクラ
    スに対応する干渉波受信レベルよりも強い干渉波の受信
    レベルの予測値を持つ空きスロットしか存在しないとき
    には、当該無線基地局は他の無線基地局に対してリアル
    タイム性を要求しないパケットの送出を控えるよう要求
    することを特徴とする、請求項4記載の無線パケット通
    信システム。
  9. 【請求項9】前記無線基地局は、前記無線端末から新規
    コネクションの接続要求を受けたときには、この新規コ
    ネクションで要求するサービスクラスを提供するのに適
    切な干渉受信レベルを持つスロットを新規に確保できる
    かどうかを、前記クラス別干渉波レベル対応情報と干渉
    波の受信レベルの予測値とに基づいて判断し、当該スロ
    ットが新規に確保できないと判断した場合には、当該コ
    ネクション要求を拒絶するコネクション要求判断手段
    を、 さらに備えることを特徴とする請求項4記載の無線パケ
    ット通信システム。
  10. 【請求項10】スロット化された無線チャネルを用いる
    とともに、連続する複数のスロットをまとめて1フレー
    ムとするフレーム構成をとることで無線端末と無線基地
    局間で無線パケット通信を行う無線パケット通信方法に
    おいて、 前記無線端末もしくは前記無線基地局において被る干渉
    波の受信レベルをスロット毎に観測する第1のステップ
    と、 前記第1のステップにより得られたスロット毎の干渉波
    の受信レベルをフレーム単位にまとめ、過去の少なくと
    も1フレーム以上の干渉波の受信レベルに基づいて、前
    記無線端末もしくは前記無線基地局において次に被るス
    ロット毎の干渉波の受信レベルをフレーム単位で予測す
    る第2のステップと、 前記第2のステップによりフレーム単位で得られたスロ
    ット毎の干渉波の受信レベルの予測に基づいて、前記無
    線端末宛もしくは前記無線基地局宛のパケットの送信に
    用いるフレーム中のスロット位置を決定する第3のステ
    ップと、 を備えることを特徴とする無線パケット通信方法。
  11. 【請求項11】スロット化された無線チャネルを用いる
    とともに、連続する複数のスロットをまとめて1フレー
    ムとするフレーム構成をとることで無線端末と無線パケ
    ット通信を行う無線基地局において、 自無線基地局が被る干渉波の受信レベルをスロット毎に
    観測する受信レベル観測手段と、 前記無線端末が被る干渉波の受信レベルをスロット毎に
    観測した結果を前記無線端末から受信する観測結果受信
    手段と、 前記受信レベル観測手段及び前記観測結果受信手段によ
    り得られたスロット毎の干渉波の受信レベルをフレーム
    単位にまとめ、過去の少なくとも1フレーム以上の干渉
    波の受信レベルに基づいて、スロット毎の干渉波の受信
    レベルをフレーム単位で予測する受信レベル予測手段
    と、 前記受信レベル予測手段により得られたスロット毎の干
    渉波の受信レベルの予測に基づいて、パケットの送信に
    用いるフレーム中のスロット位置を決定するスロット位
    置決定手段と、 を備えることを特徴とする無線基地局。
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