JP2000315386A - メモリのアドレシング方法およびデータ処理装置 - Google Patents

メモリのアドレシング方法およびデータ処理装置

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JP2000315386A
JP2000315386A JP11123994A JP12399499A JP2000315386A JP 2000315386 A JP2000315386 A JP 2000315386A JP 11123994 A JP11123994 A JP 11123994A JP 12399499 A JP12399499 A JP 12399499A JP 2000315386 A JP2000315386 A JP 2000315386A
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frame
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memory
video
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Tomoji Miyazawa
智司 宮澤
Satoshi Takagi
聡 高木
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SDRAMをメインメモリとして利用する際
に、リフレッシュ処理を不要とする。 【解決手段】 複数のバンクを有するSDRAMの各バ
ンクの夫々に対し、カラム方向に複数の領域が設けられ
る(図1A)。領域の夫々には、複数バンクを通して1
フレーム分のデータが格納可能である。1フレーム目
は、ローアドレスが指定され、次にフレームに対応した
カラムアドレスが指定されてアクセスがなされ、1本の
ローアドレスのアクセス毎に次々にバンクが切り替えら
れる。次のフレームも同様にして、ローアドレスが指定
され、次にフレームに対応したカラムアドレスが指定さ
れ、アクセスがなされる。カラム方向にフレームが区別
されているため、フレーム毎に同一のローアドレスがア
クセスされる。SDRAMのリフレッシュ処理の間隔が
フレーム間隔よりも長ければ、SDRAMのリフレッシ
ュ処理が不要となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば記録媒体
に音声データおよび画像データを記録し、記録媒体から
音声データおよび画像データを再生するのに適用される
メモリのアドレシング方法およびデータ処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ディジタルVTR(Video Tape Recorde
r) に代表されるように、ディジタル画像信号を記録媒
体に記録し、また、記録媒体から再生するようなデータ
記録再生装置が知られている。ディジタル画像記録機器
における記録処理部は、入力処理部とメイン処理部と出
力処理部とに大きく分けることができる。入力処理部
は、ビデオおよびオーディオのディジタルデータを所定
長のパケットに格納する。メイン処理部は、パケット単
位にデータの内容を示す情報を付加し、エラー訂正符号
の符号化を行う。出力処理部は、パケット化されたデー
タ、エラー訂正符号のパリティ等に対して、同期パター
ン、IDを付加してシンクブロックを構成し、シンクブ
ロックをデータの種別に応じてグループ化し、その単位
でシリアルデータに変換する。出力処理部に対して、記
録媒体としてのテープに記録するための回転ヘッドが接
続される。
【0003】ディジタルデータをパケットに格納する処
理や、エラー訂正符号化の処理等では、メインメモリを
介してデータが処理される。メインメモリとしては、大
量のオーディオデータ、ビデオデータを格納する必要が
あるために大容量メモリが使用される。現在の技術で
は、記録処理部を集積回路の構成としても、メインメモ
リは、大容量のため、同一半導体基板に集積することは
難しく、また、コストが上昇する。そこで、メインメモ
リとしては、記録処理部から独立した単独のデバイス
(素子)を用いることとなる。
【0004】また、メインメモリは、例えばビデオデー
タのフレームレートに応じた速度で、大量のデータが入
出力されるため、より高速動作が要求される。そのた
め、従来では、メインメモリにSRAM(Static Random
Access Memory) が用いられていた。一般的にSRAM
は、アクセス速度が高速である反面、高価で大容量化が
難しいため、図15に一例が示される用に、比較的小容
量のSRAMを複数個、用いることが行われていた。
【0005】図15において、ビデオデータおよびオー
ディオデータを処理するための集積回路(ASIC:Ap
plication Specific Integrated Circuit )301に対
して4個のSRAM300A、300B、300Cおよ
び300Dが接続される。SRAM300A〜300D
のそれぞれは、ASIC301から供給されるチップセ
レクト信号CS0、CS1、CS2およびCS3によっ
て選択され、選択されたSRAMに対してASIC30
1からコントロール信号およびデータが供給される。あ
るいは、チップセレクト信号CS0〜CS3によって選
択されたSRAMに対してコントロール信号が供給さ
れ、そのSRAMからデータが読み出される。
【0006】図16は、SRAM300A〜300Dに
よるメモリマップの一例を概略的に示す。SRAM30
0A〜300Dのそれぞれに、1フレーム分のビデオお
よびオーディオデータが格納される。例えば、チップセ
レクト信号CS0〜CS3を順に出力していくことで、
SRAM300A〜300Dに順にアクセスされ、1フ
レーム分のデータが順に読み出される。SRAM300
A〜300Dに対するデータの書き込みも、読み出しと
同様に、チップセレクト信号CS0〜CS3に基づき、
順に行われる。
【0007】ところで、上述したように、SRAMは高
価であるため、なるべく低いコストでメインメモリを構
成しようとすると、DRAM(Dynamic RAM) 、EDO(E
xtended data out) −RAM、SDRAM(Synchronous
Dynamic Random Access Memory)といったDRAM系の
デバイスを用いることが現実的である。さらに、速度を
考慮すると、SDRAMを選択することが妥当である。
【0008】SDRAMなどのDRAM系デバイスを使
用する場合、いくつかの技術的に難しい点がある。すな
わち、アドレス空間がバンク、カラム(行)、ロー
(列)と分かれており、上述のSRAMのような線形な
空間ではない。カラムとローは、X軸とY軸のような関
係にあって、両者を指定することによってデータをアク
セスできる。先ず、ローアドレスを与え、次にカラムア
ドレスを与えるようになされる。カラムアドレスの変化
に対して出力は瞬時に追随することができる。しかも、
ローアドレスを決定しておけば、複数ワード例えば8ワ
ードをまとめて出力として得ることが可能である(バー
スト出力)。一方、ローアドレスの変化に対しては一定
の遅延(コマンド遅れ時間)の後に出力が変化すること
になる。これは、ローアドレスを頻繁に切り換える状況
では、効率が悪くデータ出力が遅くなることを意味す
る。
【0009】また、SDRAMの場合には、カラムとロ
ーで構成されるRAMが複数存在し、そのようなRAM
がバンクと呼ばれる。長いワードにわたって連続的にデ
ータを得ようとする場合、アドレス制御としては、カラ
ムアドレスのみではデータを格納しきれないために、一
つのローを次々と切り替える必要がある。しかしなが
ら、この方法では、上述したようにコマンドの遅れ時間
が生じ、アドレス効率が悪い。そのような場合には、別
のバンクに切り替え、そのバンクでローアドレスを指定
することによってコマンドの遅れ時間をなくすことがで
きる。
【0010】また、メインメモリは、ビデオデータ、オ
ーディオデータのような複数のデータをそれぞれ処理す
る複数のデータ処理回路によって共有される。複数のデ
ータ処理回路からメインメモリに対するアクセス要求が
衝突する場合もあるので、調停用回路を複数のデータ処
理回路とメインメモリとの間に設けられる。調停ブロッ
クは、内部ブロックからライト要求を受け取った場合、
SDRAMに対してバスの空きを生じないように、ライ
トデータを供給する必要がある。また、調停ブロックが
他のブロックからのアクセス要求を処理できない場合に
は、その状態を内部ブロックに対して教える必要があ
る。そのための信号として、ビジー信号が使用される。
ビジー信号が例えばハイレベルであったら、SDRAM
に対してアクセスできない期間と定義する。
【0011】図17は、SDRAMをアクセスする処理
例えば8ワードを書込む時の処理を概略的に示す。図1
7Aは、クロックckmを示し、図17Bは、バンク切
り替えを伴う場合の処理を示す。まず、バンクAに対し
てコマンドACTによってローアドレスを与えると、バ
ンクAでは、ACTより遅れたコマンドWTによってバ
ースト単位例えば8ワードの書込みを開始する。遅れ時
間を考慮して、バンクAに対する書込みが終了する前
に、コマンドACTをバンクBに対して与える。それに
よって、バンクAのバースト単位の書込みが終了したら
連続してバンクBに対して、バースト単位の8ワードを
書込むことができる。この方法によると、ローアドレス
を変更するためのプリチャージ等による待ち時間の影響
を受けないようにできる。
【0012】一方、バンク切り替えを採用しない場合に
は、同一のバンク例えばバンクAのみに対してバースト
単位が書込まれる。図17Cに示すように、この場合で
は、バースト単位の書込みが終了してから所定時間後に
コマンドACTによってローアドレスを与えるので、次
のバースト単位が書かれるまでの遅れが発生する。
【0013】したがって、SDRAMに対して効率の良
いアクセスを行うためには、特に、単位時間当たりのデ
ータ量の多いビデオデータを格納するような場合におい
て、SDRAMのバンクを考慮する必要がある。また、
上述した調停処理を行う調停ブロックでは、バンク切替
を行っての書き込み要求があった場合には、SDRAM
に対してバスの空きが生じないようにデータを出力でき
る必要がある。
【0014】ところで、近年では、SDRAMの大容量
化が急速に進行していると共に、SDRAMの設計プロ
セスの世代交代も激しい。そのため、記憶容量の小さい
SDRAMが却って入手しづらいという現象が生じてい
る。したがって、実際に必要とされる記憶容量が小さく
ても、必要以上の記憶容量を持つSDRAMを使用せざ
るを得なくなることも有りうる。このような場合に、S
DRAM上の空きメモリ空間を利用して、オーディオ信
号をディレイさせる方式が提案されている。
【0015】すなわち、ビデオ信号は、オーディオ信号
と比較してデータ量が非常に多いため、ビデオ信号に対
する処理は、オーディオ信号の処理に対して遅延するこ
とになる。そこで、SDRAMに数フレーム分のオーデ
ィオ信号を格納し、ビデオ信号に合わせてディレイさせ
て読み出すことで、この遅延を相殺し、ビデオ信号とオ
ーディオ信号とのタイミングを合わせる。
【0016】一方、SDRAMは、格納されたデータを
保持するために、所定以内の間隔でリフレッシュ処理を
行う必要がある。リフレッシュ処理を指示するリフレッ
シュコマンドによって、1つのローのセルがリフレッシ
ュされる。1つのバンクにローが4096(列)あるS
DRAMでは、所定間隔、例えば64msecの間に、
4096回のリフレッシュ処理を行う必要がある。この
仕様によれば、SDRAMに書き込んだデータを、書き
込んでから64msec以内に読み出すのであればデー
タが保持され、リフレッシュ処理が不要となるが、64
msecを越えてしまうと、データが失われる。
【0017】ところが、上述した、SDRAMにおける
オーディオ信号のディレイを行うということは、すなわ
ち、オーディオ信号をSDRAMに書き込んでから読み
出すまでの間隔が長くなるということになる。したがっ
て、上述したSDRAMにおけるリフレッシュ処理の仕
様を満たさなくなる可能性がある。例えば、ビデオ方式
が625ライン/50Hzのシステムを考えた場合、1
フレームの間隔が40msecになる。例えば、2フレ
ーム分のディレイを与える場合、オーディオ信号の書き
込みから読み出しまでの間隔が80msecとなり、リ
フレッシュ処理が必要となる。
【0018】リフレッシュ処理には、数クロック以上の
期間を要し、リフレッシュ処理を行っている間は、SD
RAMに対するアクセスが禁止される。例えば、1つの
リフレッシュコマンドにより、SDRAMの入出力にお
いて、10クロック分のデータ転送ができなくなるもの
とする。SDRAMのデータバスのビット幅が32ビッ
トであるとして、リフレッシュコマンドにより転送でき
ない1秒あたりのデータ量を計算すると、 (4096/0.064〔sec〕)×10〔CLK〕×32〔ビット〕=20 .48Mbit/sec ・・・(1) このようになる。ビットレートに換算すると、20.4
8Mbpsである。
【0019】これに対し、オーディオ信号のサンプリン
グ周波数が48KHz、量子化ビット数が16ビットで
あるとすると、オーディオ信号のデータレートは、 48〔KHz〕×16〔ビット〕=768Kbps ・・・(2) となる。実際の処理では、オーディオ信号に対してエラ
ー訂正のための外符号パリティが付加され、例えば2倍
のデータ量となり、データレートが略1.5Mbpsと
なる。さらに、オーディオ信号は、複数チャンネルが同
時に扱われる。8チャンネルのオーディオ信号が同時に
扱われるとすると、オーディオ信号の全体的なデータレ
ートは、12Mbps程度となる。上述した式(1)の
結果と比較すると、リフレッシュ処理により転送が禁止
されるデータ量は、オーディオ信号のデータ転送量と同
程度あるいはそれ以上となる。例えば、若し、SDRA
Mにおいて、リフレッシュ処理を行う必要が無ければ、
さらに多チャンネルを同時に扱うことができることにな
る。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】SDRAMは、全く同
一のデータを読み出さなくても、同一のローアドレスを
アクセスしていれば、リフレッシュ処理をする必要が無
いことは、周知である。しかしながら、従来では、SD
RAMのメモリマップは、上述の図15および図16に
示した、SRAMを用いたメインメモリにおけるメモリ
マップが踏襲されていたため、メインメモリに複数フレ
ームのオーディオデータを格納してオーディオデータの
ディレイを行うためには、リフレッシュ処理を行う必要
があるという問題点があった。
【0021】以下に、この点について説明する。図16
に示すSRAMの例では、先ず、チップセレクト信号C
S0〜CS3でSRAM300A〜300Dの何れかが
選択されることでフレームの選択がなされ、次に、選択
されたSRAMに対してアドレスが指定されて、アクセ
スが行われる。
【0022】図18は、従来の技術により、SRAMで
の使用に準えて設計されたSDRAMのメモリマップを
概略的に示す。この例では、SDRAM350のメモリ
空間は、バンク0〜3の4バンクから構成される。各々
のバンクは、ローアドレス方向に、フレーム0〜3の4
つの領域に分割される。例えばローアドレスの上位2ビ
ットを用いて、各バンクにおけるフレーム0〜3の領域
を区別する。
【0023】例えばフレーム0のデータをアクセスする
際には、先ず、バンク0が指定されると共に、ローアド
レスの上位2ビットでフレーム0の領域が指定される。
そして、ローアドレスの上位2ビット未満のビットで、
フレーム0の領域内における例えば最初のローアドレス
が指定され、続けてカラムアドレスが順次、指定され、
カラム方向にバースト的にアクセスがなされる。バンク
0において、1本のローをアクセスし終えると、バンク
がバンク1に切り替えられ、バンク1の最初のローアド
レスが指定され、カラム方向へのアクセスがなされる。
こうして、バンク3までのアクセスがなされると、バン
ク0に戻り、最初のローアドレスの次のローアドレスが
アクセスされる。
【0024】このようなメモリマップで、上述したよう
な、オーディオ信号に対してフレーム単位にディレイを
与えようとした場合、4フレーム後に同一のローアドレ
スにアクセスすることになる。したがって、SDRAM
350のリフレッシュ処理が不可欠であるという問題点
があった。
【0025】このように、従来では、SDRAMに複数
フレームのデータをマッピングする場合において、ロー
アドレスによってフレームを区別していた。そのため、
異なるフレームのデータにアクセスするような場合に、
同一のローアドレスにアクセスすることができないた
め、オーディオ信号に複数フレーム分のディレイを与え
る際に、SDRAMのリフレッシュ処理が必要になって
しまうという問題点があった。
【0026】したがって、この発明の目的は、SDRA
Mをメインメモリとして利用する際に、リフレッシュ処
理を不要としたメモリのアドレシング方法およびデータ
処理装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、第1のアドレスを指定し、次に第
1のアドレスに対して第2のアドレスを指定することで
アドレスが指定されるメモリにアドレスの割り付けを行
うメモリのアドレシング方法であって、第2のアドレス
で規定される境界でメモリ領域を複数に分割し、分割さ
れたそれぞれの領域毎に第1のアドレスの順にデータを
格納するようにしたことを特徴とするメモリのアドレシ
ング方法である。
【0028】また、この発明は、第1のアドレスを指定
し、次に第1のアドレスに対して第2のアドレスを指定
することでアドレスが指定されるメモリを備えるデータ
処理装置において、メモリは、第2のアドレスで規定さ
れる境界でメモリ領域を複数に分割し、分割されたそれ
ぞれの領域毎に第1のアドレスの順にデータを格納する
ようにアドレスが割り付けられることを特徴とするデー
タ処理装置である。
【0029】上述したように、この発明は、第1のアド
レスを指定し、次に第1のアドレスに対して第2のアド
レスを指定することでアドレスが指定されるメモリのメ
モリ領域を、第2のアドレスで規定される境界で複数に
分割し、分割されたそれぞれの領域毎に第1のアドレス
の順にデータを格納するようにしているため、同一の第
1のアドレスをメモリ領域が第2のアドレスで規定され
る境界で分割された単位でアクセスできる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態
を、図面を参照しながら説明する。この発明では、例え
ばディジタルVTRに組み込まれ、ディジタルデータを
パケットに格納する処理や、エラー訂正符号化の処理等
を行う際に用いられるメインメモリにおいて、カラム方
向にフレーム領域を複数設け、カラムアドレスでフレー
ムデータの格納領域を区別する。
【0031】図1は、この発明によるメモリのアドレシ
ングの概略を、従来の例と対比させて示す。図1Aは、
この発明によるアドレシングがなされたメモリ1のメモ
リマップを概略的に示し、図1Bは、従来の技術による
アドレシングがなされたメモリ2のメモリマップを概略
的に示す。
【0032】この例では、メモリ1および2としてSD
RAMを用いている。従来技術とこの発明とで共通する
構成として、図1Aおよび図1Bに示されるように、メ
モリ1および2は、バンク0〜3の4バンクを有すると
共に、フレーム0〜3の4フレーム分のデータを格納可
能にされている。格納されるデータは、例えば1フレー
ムのビデオデータに対応したオーディオデータである。
各々のバンクは、フレーム0〜3に対応して境界が設け
られ、4つの領域に分かれており、それぞれの領域にお
いてバンク0〜3を合わせて1フレームに対応したデー
タが格納される。
【0033】従来では、図1Bに示されるように、ロー
方向にフレーム0〜3の領域を区別しており、1本のロ
ーをアクセスする毎にバンクを切り替えていた。4フレ
ーム分のメモリ領域が設けられたこの例では、同一のロ
ーアドレスがアクセスされるのは、4フレーム後であ
る。
【0034】この発明によるメモリアドレシング方法で
は、図1Aに一例が示されるように、カラム方向にフレ
ーム0〜3のデータの格納領域を区別する。すなわち、
ロー方向に、所定のカラム幅で各々のフレームに対応し
た領域が設定される。所定の領域のデータにアクセスす
る際には、先ずローアドレスを指定し、指定されたロー
アドレスに対してカラムアドレスを指定する。カラムア
ドレスを、カラム方向に設けられた境界までアクセスす
ると、次のバンクに切り替える。バンクが一巡すると、
次のローアドレスが指定され、同様のアクセスがなされ
る。こうして、1フレーム分のデータがアクセスされる
と、ローアドレスが最初に戻され、次のフレームに対応
するカラムアドレスが指定され、次のフレームに対応す
るデータへのアクセスが行われる。したがって、この発
明によるアドレシング方法によれば、同一のローアドレ
スにアクセスされるのが1フレーム後となる。
【0035】上述したこの発明による方法でアドレシン
グされたメモリ1をメインメモリに適用したディジタル
VTRについて以下に説明する。このディジタルVTR
は、放送局の環境で使用して好適なもので、互いに異な
る複数のフォーマットのビデオ信号の記録・再生を可能
とするものである。例えば、NTSC方式に基づいたイ
ンターレス走査で有効ライン数が480本の信号(48
0i信号)およびPAL方式に基づいたインターレス走
査で有効ライン数が576本の信号(576i信号)の
両者を殆どハードウエアを変更せずに記録・再生するこ
とが可能とされる。さらに、インターレス走査でライン
数が1080本の信号(1080i信号)、プログレッ
シブ走査(ノンインターレス)でライン数がそれぞれ4
80本、720本、1080本の信号(480p信号、
720p信号、1080p信号)などの記録・再生も行
うようにできる。
【0036】また、ディジタルVTRでは、ビデオ信号
およびオーディオ信号は、MPEG2方式に基づき圧縮
符号化される。周知のように、MPEG2は、動き補償
予測符号化と、DCTによる圧縮符号化とを組み合わせ
たものである。MPEG2のデータ構造は、階層構造を
なしており、下位から、ブロック層、マクロブロック
層、スライス層、ピクチャ層、GOP(Group Of Pictur
e)層およびシーケンス層となっている。
【0037】ブロック層は、DCTを行う単位であるD
CTブロックからなる。マクロブロック層は、複数のD
CTブロックで構成される。スライス層は、ヘッダ部
と、行間をまたがらない任意個のマクロブロックより構
成される。ピクチャ層は、ヘッダ部と、複数のスライス
とから構成される。ピクチャは、1画面に対応する。G
OP(Group Of Picture)層は、ヘッダ部と、フレーム内
符号化に基づくピクチャであるIピクチャと、予測符号
化に基づくピクチャであるPおよびBピクチャとから構
成される。
【0038】Iピクチャ(Intra-coded picture:イント
ラ符号化画像) は、符号化されるときその画像1枚の中
だけで閉じた情報を使用するものである。従って、復号
時には、Iピクチャ自身の情報のみで復号できる。Pピ
クチャ(Predictive-coded picture :順方向予測符号化
画像)は、予測画像(差分をとる基準となる画像)とし
て、時間的に前の既に復号されたIピクチャまたはPピ
クチャを使用するものである。動き補償された予測画像
との差を符号化するか、差分を取らずに符号化するか、
効率の良い方をマクロブロック単位で選択する。Bピク
チャ(Bidirectionally predictive-coded picture :両
方向予測符号化画像)は、予測画像(差分をとる基準と
なる画像)として、時間的に前の既に復号されたIピク
チャまたはPピクチャ、時間的に後ろの既に復号された
IピクチャまたはPピクチャ、並びにこの両方から作ら
れた補間画像の3種類を使用する。この3種類のそれぞ
れの動き補償後の差分の符号化と、イントラ符号化の中
で、最も効率の良いものをマクロブロック単位で選択す
る。
【0039】従って、マクロブロックタイプとしては、
フレーム内符号化(Intra) マクロブロックと、過去から
未来を予測する順方向(Foward)フレーム間予測マクロブ
ロックと、未来から過去を予測する逆方向(Backward)フ
レーム間予測マクロブロックと、前後両方向から予測す
る両方向マクロブロックとがある。Iピクチャ内の全て
のマクロブロックは、フレーム内符号化マクロブロック
である。また、Pピクチャ内には、フレーム内符号化マ
クロブロックと順方向フレーム間予測マクロブロックと
が含まれる。Bピクチャ内には、上述した4種類の全て
のタイプのマクロブロックが含まれる。
【0040】GOPには、最低1枚のIピクチャが含ま
れ、PおよびBピクチャは、存在しなくても許容され
る。最上層のシーケンス層は、ヘッダ部と複数のGOP
とから構成される。
【0041】MPEGのフォーマットにおいては、スラ
イスが1つの可変長符号系列である。可変長符号系列と
は、可変長符号を復号化しなければデータの境界を検出
できない系列である。
【0042】また、シーケンス層、GOP層、ピクチャ
層、スライス層およびマクロブロック層の先頭には、そ
れぞれ、バイト単位に整列された所定のビットパターン
を有する識別コード(スタートコードと称される)が配
される。なお、上述した各層のヘッダ部は、ヘッダ、拡
張データまたはユーザデータをまとめて記述したもので
ある。シーケンス層のヘッダには、画像(ピクチャ)の
サイズ(縦横の画素数)等が記述される。GOP層のヘ
ッダには、タイムコードおよびGOPを構成するピクチ
ャ数等が記述される。
【0043】スライス層に含まれるマクロブロックは、
複数のDCTブロックの集合であり、DCTブロックの
符号化系列は、量子化されたDCT係数の系列を0係数
の連続回数(ラン)とその直後の非0系列(レベル)を
1つの単位として可変長符号化したものである。マクロ
ブロックならびにマクロブロック内のDCTブロックに
は、バイト単位に整列した識別コードが付加されない。
【0044】マクロブロックは、画面(ピクチャ)を1
6画素×16ラインの格子状に分割したものである。ス
ライスは、例えばこのマクロブロックを水平方向に連結
してなる。連続するスライスの前のスライスの最後のマ
クロブロックと、次のスライスの先頭のマクロブロック
とは連続しており、スライス間でのマクロブロックのオ
ーバーラップを形成することは、許されていない。ま
た、画面のサイズが決まると、1画面当たりのマクロブ
ロック数は、一意に決まる。
【0045】一方、復号および符号化による信号の劣化
を避けるためには、符号化データ上で編集することが望
ましい。このとき、PピクチャおよびBピクチャは、そ
の復号に、時間的に前のピクチャあるいは前後のピクチ
ャを必要とする。そのため、編集単位を1フレーム単位
とすることができない。この点を考慮して、1つのGO
Pが1枚のIピクチャからなるようにしている。
【0046】また、例えば1フレーム分の記録データが
記録される記録領域が所定のものとされる。MPEG2
では、可変長符号化を用いているので、1フレーム期間
に発生するデータを所定の記録領域に記録できるよう
に、1フレーム分の発生データ量が制御される。さら
に、磁気テープへの記録に適するように、1スライスを
1マクロブロックから構成すると共に、1マクロブロッ
クを、所定長の固定枠に当てはめる。
【0047】図2は、ディジタルVTRの記録側の構成
の一例を示す。記録時には、所定のインタフェース例え
ばSDI(Serial Data Interface) の受信部を介してデ
ィジタルビデオ信号が端子101から入力される。SD
Iは、(4:2:2)コンポーネントビデオ信号とディ
ジタルオーディオ信号と付加的データとを伝送するため
に、SMPTEによって規定されたインターフェイスで
ある。入力ビデオ信号は、ビデオエンコーダ102にお
いてDCT(Discrete Cosine Transform) の処理を受
け、係数データに変換され、係数データが可変長符号化
される。ビデオエンコーダ102からの可変長符号化
(VLC)データは、MPEG2に準拠したエレメンタ
リストリームである。この出力は、セレクタ103の一
方の入力端に供給される。
【0048】一方、入力端子104を通じて、ANSI
/SMPTE 305Mによって規定されたインターフ
ェイスである、SDTI(Serial Data Transport Inter
face) のフォーマットのデータが入力される。この信号
は、SDTI受信部105で同期検出される。そして、
バッファに一旦溜め込まれ、エレメンタリストリームが
抜き出される。抜き出されたエレメンタリストリーム
は、セレクタ103の他方の入力端に供給される。
【0049】セレクタ103で選択され出力されたエレ
メンタリストリームは、ストリームコンバータ106に
供給される。ストリームコンバータ106では、MPE
G2の規定に基づきDCTブロック毎に並べられていた
DCT係数を、1マクロブロックを構成する複数のDC
Tブロックを通して、周波数成分毎にまとめ、まとめた
周波数成分を並べ替える。並べ替えられた変換エレメン
タリストリームは、パッキングおよびシャフリング部1
07に供給される。
【0050】エレメンタリストリームのビデオデータ
は、可変長符号化されているため、各マクロブロックの
データの長さが不揃いである。パッキングおよびシャフ
リング部107では、マクロブロックが固定枠に詰め込
まれる。このとき、固定枠からはみ出たオーバーフロー
部分は、固定枠のサイズに対して空いている領域に順に
詰め込まれる。また、タイムコード等のシステムデータ
が入力端子108からパッキングおよびシャフリング部
107に供給され、ピクチャデータと同様にシステムデ
ータが記録処理を受ける。また、走査順に発生する1フ
レームのマクロブロックを並び替え、テープ上のマクロ
ブロックの記録位置を分散させるシャフリングが行われ
る。シャフリングによって、変速再生時に断片的にデー
タが再生される時でも、画像の更新率を向上させること
ができる。
【0051】パッキングおよびシャフリング部107か
らのビデオデータおよびシステムデータ(以下、特に必
要な場合を除き、システムデータを含む場合も単にビデ
オデータと言う。)が外符号エンコーダ109に供給さ
れる。ビデオデータおよびオーディオデータに対するエ
ラー訂正符号としては、積符号が使用される。積符号
は、ビデオデータまたはオーディオデータの2次元配列
の縦方向に外符号の符号化を行い、その横方向に内符号
の符号化を行い、データシンボルを2重に符号化するも
のである。外符号および内符号としては、リードソロモ
ンコード(Reed-Solomon code) を使用できる。
【0052】外符号エンコーダ109の出力がシャフリ
ング部110に供給され、複数のECCブロックにわた
ってシンクブロック単位で順番を入れ替える、シャフリ
ングがなされる。シンクブロック単位のシャフリングに
よって特定のECCブロックにエラーが集中することが
防止される。シャフリング部110でなされるシャフリ
ングをインターリーブと称することもある。シャフリン
グ部110の出力が混合部111に供給され、オーディ
オデータと混合される。なお、混合部111は、後述の
ように、メインメモリにより構成される。
【0053】112で示す入力端子からオーディオデー
タが供給される。本例のディジタルVTRでは、非圧縮
のディジタルオーディオ信号が扱われる。ディジタルオ
ーディオ信号は、入力側のSDI受信部(図示しない)
またはSDTI受信部105で分離されたもの、または
オーディオインタフェースを介して入力されたものであ
る。入力ディジタルオーディオ信号が遅延部113を介
してAUX付加部114に供給される。遅延部113
は、オーディオ信号とビデオ信号と時間合わせ用のもの
である。入力端子115から供給されるオーディオAU
Xは、補助的データであり、オーディオデータのサンプ
リング周波数等のオーディオデータに関連する情報を有
するデータである。オーディオAUXは、AUX付加部
114にてオーディオデータに付加され、オーディオデ
ータと同等に扱われる。
【0054】AUX付加部114からのオーディオデー
タおよびAUX(以下、特に必要な場合を除き、AUX
を含む場合も単にオーディオデータと言う。)が外符号
エンコーダ116に供給される。外符号エンコーダ11
6は、オーディオデータに対して外符号の符号化を行
う。外符号エンコーダ116の出力がシャフリング部1
17に供給され、シャフリング処理を受ける。オーディ
オシャフリングとして、シンクブロック単位のシャフリ
ングと、チャンネル単位のシャフリングとがなされる。
【0055】シャフリング部117の出力が混合部11
1に供給され、ビデオデータとオーディオデータが1チ
ャンネルのデータとされる。混合部111の出力がID
付加部118が供給され、ID付加部118にて、シン
クブロック番号を示す情報等を有するIDが付加され
る。ID付加部118の出力が内符号エンコーダ119
に供給され、内符号の符号化がなされる。さらに、内符
号エンコーダ119の出力が同期付加部120に供給さ
れ、シンクブロック毎の同期信号が付加される。同期信
号が付加されることによってシンクブロックが連続する
記録データが構成される。この記録データが記録アンプ
121を介して回転ヘッド122に供給され、磁気テー
プ123上に記録される。回転ヘッド122は、実際に
は、隣接するトラックを形成するヘッドのアジマスが互
いに異なる複数の磁気ヘッドが回転ドラムに取り付けら
れたものである。
【0056】記録データに対して必要に応じてスクラン
ブル処理を行っても良い。また、記録時にディジタル変
調を行っても良く、さらに、パーシャル・レスポンスク
ラス4とビタビ符号を使用しても良い。
【0057】図3は、ディジタルVTRの再生側の構成
の一例を示す。磁気テープ123から回転ヘッド122
で再生された再生信号が再生アンプ131を介して同期
検出部132に供給される。再生信号に対して、等化や
波形整形などがなされる。また、ディジタル変調の復
調、ビタビ復号等が必要に応じてなされる。同期検出部
132は、シンクブロックの先頭に付加されている同期
信号を検出する。同期検出によって、シンクブロックが
切り出される。
【0058】同期検出ブロック132の出力が内符号エ
ンコーダ133に供給され、内符号のエラー訂正がなさ
れる。内符号エンコーダ133の出力がID補間部13
4に供給され、内符号によりエラーとされたシンクブロ
ックのID例えばシンクブロック番号が補間される。I
D補間部134の出力が分離部135に供給され、ビデ
オデータとオーディオデータとが分離される。上述した
ように、ビデオデータは、MPEGのイントラ符号化で
発生したDCT係数データおよびシステムデータを意味
し、オーディオデータは、PCM(Pulse Code Modulati
on) データおよびAUXを意味する。
【0059】分離部135からのビデオデータがデシャ
フリング部136において、シャフリングと逆の処理が
なされる。デシャフリング部136は、記録側のシャフ
リング部110でなされたシンクブロック単位のシャフ
リングを元に戻す処理を行う。デシャフリング部136
の出力が外符号デコーダ137に供給され、外符号によ
るエラー訂正がなされる。訂正できないエラーが発生し
た場合には、エラーの有無を示すエラーフラグがエラー
有りを示すものとされる。
【0060】外符号デコーダ137の出力がデシャフリ
ングおよびデパッキング部138に供給される。デシャ
フリングおよびデパッキング部138は、記録側のパッ
キングおよびシャフリング部107でなされたマクロブ
ロック単位のシャフリングを元に戻す処理を行う。ま
た、デシャフリングおよびデパッキング部138では、
記録時に施されたパッキングを分解する。すなわち、マ
クロブロック単位にデータの長さを戻して、元の可変長
符号(不等長データ)を復元する。さらに、デシャフリ
ングおよびデパッキング部138において、システムデ
ータが分離され、出力端子139に取り出される。
【0061】デシャフリングおよびデパッキング部13
8の出力が補間部140に供給され、エラーフラグが立
っている(すなわち、エラーのある)データが修整され
る。すなわち、変換前に、マクロブロックデータの途中
にエラーがあるとされた場合には、エラー箇所以降の周
波数成分のDCT係数が復元できない。そこで、例えば
エラー箇所のデータをブロック終端符号(EOB)に置
き替え、それ以降の周波数成分のDCT係数をゼロとす
る。同様に、高速再生時にも、シンクブロック長に対応
する長さまでのDCT係数のみを復元し、それ以降の係
数は、ゼロデータに置き替えられる。さらに、補間部1
40では、ビデオデータの先頭に付加されているヘッダ
がエラーの場合に、ヘッダ(シーケンスヘッダ、GOP
ヘッダ、ピクチャヘッダ、ユーザデータ等)を回復する
処理もなされる。
【0062】DCTブロックに跨がって、DCT係数が
DC成分および低域成分から高域成分へと並べられてい
るため、このように、ある箇所以降からDCT係数を無
視しても、マクロブロックを構成するDCTブロックの
それぞれに対して、満遍なくDCならびに低域成分から
のDCT係数を行き渡らせることができる。
【0063】補間部140の出力がストリームコンバー
タ141に供給される。ストリームコンバータ141で
は、記録側のストリームコンバータ106と逆の処理が
なされる。すなわち、DCTブロックに跨がって周波数
成分毎に並べられていたDCT係数を、DCTブロック
毎に並び替える。これにより、再生信号がMPEG2に
準拠したエレメンタリストリームに変換される。
【0064】また、ストリームコンバータ141の入出
力は、記録側と同様に、マクロブロックの最大長に応じ
て、十分な転送レート(バンド幅)を確保しておく。マ
クロブロックの長さを制限しない場合には、画素レート
の3倍のバンド幅を確保するのが好ましい。
【0065】ストリームコンバータ141の出力がビデ
オデコーダ142に供給される。ビデオデコーダ142
は、エレメンタリストリームを復号し、ビデオデータを
出力する。すなわち、ビデオデコーダ142は、逆量子
化処理と、逆DCT処理とがなされる。復号ビデオデー
タが出力端子143に取り出される。外部とのインタフ
ェースには、例えばSDIが使用される。また、ストリ
ームコンバータ141からのエレメンタリストリームが
SDTI送信部144に供給される。SDTI送信部1
44には、経路の図示を省略しているが、システムデー
タ、再生オーディオデータ、AUXも供給され、SDT
Iフォーマットのデータ構造を有するストリームへ変換
される。SDTI送信部144からのストリームが出力
端子145を通じて外部に出力される。
【0066】分離部135で分離されたオーディオデー
タがデシャフリング部151に供給される。デシャフリ
ング部151は、記録側のシャフリング部117でなさ
れたシャフリングと逆の処理を行う。デシャフリング部
117の出力が外符号デコーダ152に供給され、外符
号によるエラー訂正がなされる。外符号デコーダ152
からは、エラー訂正されたオーディオデータが出力され
る。訂正できないエラーがあるデータに関しては、エラ
ーフラグがセットされる。
【0067】外符号デコーダ152の出力がAUX分離
部153に供給され、オーディオAUXが分離される。
分離されたオーディオAUXが出力端子154に取り出
される。また、オーディオデータが補間部155に供給
される。補間部155では、エラーの有るサンプルが補
間される。補間方法としては、時間的に前後の正しいデ
ータの平均値で補間する平均値補間、前の正しいサンプ
ルの値をホールドする前値ホールド等を使用できる。補
間部155の出力が出力部156に供給される。出力部
156は、エラーであり、補間できないオーディオ信号
の出力を禁止するミュート処理、並びにビデオ信号との
時間合わせのための遅延量調整処理がなされる。出力部
156から出力端子157に再生オーディオ信号が取り
出される。
【0068】なお、図2および図3では省略されている
が、入力データと同期したタイミング信号を発生するタ
イミング発生部、記録再生装置の全体の動作を制御する
システムコントローラ(マイクロコンピュータ)等が備
えられている。
【0069】ディジタルVTRでは、磁気テープへの信
号の記録は、回転する回転ヘッド上に設けられた磁気ヘ
ッドにより、斜めのトラックを形成する、ヘリカルスキ
ャン方式によって行われる。磁気ヘッドは、回転ドラム
上の、互いに対向する位置に、それぞれ複数個が設けら
れる。すなわち、磁気テープが回転ヘッドに180°程
度の巻き付け角で以て巻き付けられている場合、回転ヘ
ッドの180°の回転により、同時に複数本のトラック
を形成することができる。また、磁気ヘッドは、互いに
アジマスの異なる2個で一組とされる。複数個の磁気ヘ
ッドは、隣接するトラックのアジマスが互いに異なるよ
うに配置される。
【0070】図4は、上述した回転ヘッドにより磁気テ
ープ上に形成されるトラックフォーマットの一例を示
す。これは、1フレーム当たりのビデオおよびオーディ
オデータが8トラックで記録される例である。例えばフ
レーム周波数が29.97Hz、レートが50Mbp
s、有効ライン数が480本で有効水平画素数が720
画素のインターレス信号(480i信号)およびオーデ
ィオ信号が記録される。また、フレーム周波数が25H
z、レートが50Mbps、有効ライン数が576本で
有効水平画素数が720画素のインターレス信号(57
6i信号)およびオーディオ信号も、図4と同一のテー
プフォーマットによって記録できる。
【0071】互いに異なるアジマスの2トラックによっ
て1セグメントが構成される。すなわち、8トラック
は、4セグメントからなる。セグメントを構成する1組
のトラックに対して、アジマスと対応するトラック番号
〔0〕とトラック番号〔1〕が付される。図4に示され
る例では、前半の8トラックと、後半の8トラックとの
間で、トラック番号が入れ替えられると共に、フレーム
毎に互いに異なるトラックシーケンスが付される。これ
により、アジマスが異なる1組の磁気ヘッドのうち一方
が、例えば目詰まりなどにより読み取り不能状態に陥っ
ても、前フレームのデータを利用してエラーの影響を小
とできる。
【0072】トラックのそれぞれにおいて、両端側にビ
デオデータが記録されるビデオセクタが配され、ビデオ
セクタに挟まれて、オーディオデータが記録されるオー
ディオセクタが配される。なお、この図4および後述す
る図5は、テープ上のオーディオセクタの配置を示すも
のである。
【0073】図4のトラックフォーマットでは、8チャ
ンネルのオーディオデータを扱うことができるようにさ
れている。A1〜A8は、それぞれオーディオデータの
1〜8chのセクタを示す。オーディオデータは、セグ
メント単位で配列を変えられて記録される。オーディオ
データは、1フィールド期間で発生するオーディオサン
プル(例えばフィールド周波数が29.97Hzで、サン
プリング周波数が48kHzの場合には、800サンプル
または801サンプル)が偶数番目のサンプルと奇数番
目のサンプルとにわけられ、各サンプル群とAUXによ
って積符号の1ECCブロックが構成される。
【0074】図4では、1フィールド分のオーディオデ
ータが4トラックに記録されるので、オーディオデータ
の1チャンネル当たりの2個のECCブロックが4トラ
ックに記録される。2個のECCブロックのデータ(外
符号パリティを含む)が4個のセクタに分割され、図4
に示すように、4トラックに分散されて記録される。2
個のECCブロックに含まれる複数のシンクブロックが
シャフリングされる。例えばA1の参照番号が付された
4セクタによって、チャンネル1の2ECCブロックが
構成される。
【0075】また、ビデオデータは、この例では、1ト
ラックに対して4ECCブロック分のデータがシャフリ
ング(インターリーブ)され、Upper Sideお
よびLower Sideで各セクタに分割され記録さ
れる。Lower Sideのビデオセクタには、所定
位置にシステム領域が設けられる。
【0076】なお、図4において、SAT1(Tr)お
よびSAT2(Tm)は、サーボロック用の信号が記録
されるエリアである。また、各記録エリアの間には、所
定の大きさのギャップ(Vg1,Sg1,Ag,Sg
2,Sg3およびVg2)が設けられる。
【0077】図4は、1フレーム当たりのデータを8ト
ラックで記録する例であるが、記録再生するデータのフ
ォーマットによっては、1フレーム当たりのデータを4
トラック、6トラックなどでの記録することができる。
図5Aは、1フレームが6トラックのフォーマットであ
る。この例では、トラックシーケンスが
〔0〕のみとさ
れる。
【0078】図5Bに示すように、テープ上に記録され
るデータは、シンクブロックと称される等間隔に区切ら
れた複数のブロックからなる。図5Cは、シンクブロッ
クの構成を概略的に示す。詳細は後述するが、シンクブ
ロックは、同期検出するためのSYNCパターン、シン
クブロックのそれぞれを識別するためのID、後続する
データの内容を示すDID、データパケットおよびエラ
ー訂正用の内符号パリティから構成される。データは、
シンクブロック単位でパケットとして扱われる。すなわ
ち、記録あるいは再生されるデータ単位の最小のものが
1シンクブロックである。シンクブロックが多数並べら
れて(図5B)、例えばビデオセクタが形成される(図
5A)。
【0079】図6は、記録/再生の最小単位である、ビ
デオデータのシンクブロックのデータ構成をより具体的
に示す。ディジタルVTRにおいては、記録するビデオ
データのフォーマットに適応して1シンクブロックに対
して1個乃至は2個のマクロブロックのデータ(VLC
データ)が格納されると共に、1シンクブロックのサイ
ズが扱うビデオ信号のフォーマットに応じて長さが変更
される。図6Aに示されるように、1シンクブロック
は、先頭から、2バイトのSYNCパターン、2バイト
のID、1バイトのDID、例えば112バイト〜20
6バイトの間で可変に規定されるデータ領域および12
バイトのパリティ(内符号パリティ)からなる。なお、
データ領域は、ペイロードとも称される。
【0080】先頭の2バイトのSYNCパターンは、同
期検出用であり、所定のビットパターンを有する。固有
のパターンに対して一致するSYNCパターンを検出す
ることで、同期検出が行われる。
【0081】図7Aは、ID0およびID1のビットア
サインの一例を示す。IDは、シンクブロックが固有に
持っている重要な情報を持っており、各2バイト(ID
0およびID1)が割り当てられている。ID0は、1
トラック中のシンクブロックのそれぞれを識別するため
の識別情報(SYNC ID)が格納される。SYNC
IDは、例えば各セクタ内のシンクブロックに対して
付された通し番号である。SYNC IDは、8ビット
で表現される。ビデオのシンクブロックとオーディオの
シンクブロックとでそれぞれ別個にSYNC IDが付
される。
【0082】ID1は、シンクブロックのトラックに関
する情報が格納される。MSB側をビット7、LSB側
をビット0とした場合、このシンクブロックに関して、
ビット7でトラックの上側(Upper)か下側(Lo
wer)かが示され、ビット5〜ビット2で、トラック
のセグメントが示される。また、ビット1は、トラック
のアジマスに対応するトラック番号が示され、ビット0
は、このシンクブロックがビデオデータおよびオーディ
オデータを区別するビットである。
【0083】図7Bは、ビデオの場合のDIDのビット
アサインの一例を示す。DIDは、ペイロードに関する
情報が格納される。上述したID1のビット0の値に基
づき、ビデオおよびオーディオで、DIDの内容が異な
る。ビット7〜ビット4は、未定義(Reserve
d)とされている。ビット3および2は、ペイロードの
モードであり、例えばペイロードのタイプが示される。
ビット3および2は、補助的なものである。ビット1で
ペイロードに1個あるいは2個のマクロブロックが格納
されることが示される。ビット0でペイロードに格納さ
れるビデオデータが外符号パリティであるかどうかが示
される。
【0084】図7Cは、オーディオの場合のDIDのビ
ットアサインの一例を示す。ビット7〜ビット4は、R
eservedとされている。ビット3でペイロードに
格納されているデータがオーディオデータであるか、一
般的なデータであるかどうかが示される。ペイロードに
対して、圧縮符号化されたオーディオデータが格納され
ている場合には、ビット3がデータを示す値とされる。
ビット2〜ビット0は、NTSC方式における、5フィ
ールドシーケンスの情報が格納される。すなわち、NT
SC方式においては、ビデオ信号の1フィールドに対し
てオーディオ信号は、サンプリング周波数が48kHz
の場合、800サンプルおよび801サンプルの何れか
であり、このシーケンスが5フィールド毎に揃う。ビッ
ト2〜ビット0によって、シーケンスの何処に位置する
かが示される。
【0085】図6に戻って説明すると、図6B〜図6E
は、上述のペイロードの例を示す。図6Bおよび図6C
は、ペイロードに対して、1および2マクロブロックの
ビデオデータ(不等長データ)が格納される場合の例を
それぞれ示す。図6Bに示される、1マクロブロックが
格納される例では、先頭の3バイトに、そのマクロブロ
ックに対応する不等長データの長さを示すデータ長標識
LTが配される。なお、データ長標識LTには、自分自
身の長さを含んでも良いし、含まなくても良い。また、
図6Cに示される、2マクロブロックが格納される例で
は、先頭に第1のマクロブロックのデータ長標識LTが
配され、続けて第1のマクロブロックが配される。そし
て、第1のマクロブロックに続けて第2のマクロブロッ
クの長さを示すデータ長標識LTが配され、続けて第2
のマクロブロックが配される。データ長標識LTは、デ
パッキングのために必要な情報である。
【0086】図6Dは、ペイロードに対して、ビデオA
UX(補助的)データが格納される場合の例を示す。先
頭のデータ長標識LTには、ビデオAUXデータの長さ
が記される。このデータ長標識LTに続けて、5バイト
のシステム情報、12バイトのPICT情報、および9
2バイトのユーザ情報が格納される。ペイロードの長さ
に対して余った部分は、Reservedとされる。
【0087】図6Eは、ペイロードに対してオーディオ
データが格納される場合の例を示す。オーディオデータ
は、ペイロードの全長にわたって詰め込むことができ
る。オーディオ信号は、圧縮処理などが施されない、例
えばPCM形式で扱われる。これに限らず、所定の方式
で圧縮符号化されたオーディオデータを扱うようにもで
きる。
【0088】本例のディジタルVTRにおいては、各シ
ンクブロックのデータの格納領域であるペイロードの長
さは、ビデオシンクブロックとオーディオシンクブロッ
クとでそれぞれ最適に設定されているため、互いに等し
い長さではない。また、ビデオデータを記録するシンク
ブロックの長さと、オーディオデータを記録するシンク
ブロックの長さとを、信号フォーマットに応じてそれぞ
れ最適な長さに設定される。これにより、複数の異なる
信号フォーマットを統一的に扱うことができる。
【0089】図8Aは、MPEGエンコーダのDCT回
路から出力されるビデオデータ中のDCT係数の順序を
示す。DCTブロックにおいて左上のDC成分から開始
して、水平ならびに垂直空間周波数が高くなる方向に、
DCT係数がジグザグスキャンで出力される。その結
果、図8Bに一例が示されるように、全部で64個(8
画素×8ライン)のDCT係数が周波数成分順に並べら
れて得られる。
【0090】このDCT係数がMPEGエンコーダのV
LC部によって可変長符号化される。すなわち、最初の
係数は、DC成分として固定的であり、次の成分(AC
成分)からは、ゼロのランとそれに続くレベルに対応し
てコードが割り当てられる。従って、AC成分の係数デ
ータに対する可変長符号化出力は、周波数成分の低い
(低次の)係数から高い(高次の)係数へと、AC1
AC2 ,AC3 ,・・・と並べられたものである。可変
長符号化されたDCT係数をエレメンタリストリームが
含んでいる。
【0091】ストリームコンバータ106では、供給さ
れた信号のDCT係数の並べ替えが行われる。すなわ
ち、それぞれのマクロブロック内で、ジグザグスキャン
によってDCTブロック毎に周波数成分順に並べられた
DCT係数がマクロブロックを構成する各DCTブロッ
クにわたって周波数成分順に並べ替えられる。
【0092】図9は、このストリームコンバータ106
におけるDCT係数の並べ替えを概略的に示す。(4:
2:2)コンポーネント信号の場合に、1マクロブロッ
クは、輝度信号Yによる4個のDCTブロック(Y1
2 ,Y3 およびY4 )と、色度信号Cb,Crのそれ
ぞれによる2個ずつのDCTブロック(Cb1 ,C
2 ,Cr1 およびCr2 )からなる。
【0093】上述したように、ビデオエンコーダ102
では、MPEG2の規定に従いジグザグスキャンが行わ
れ、図9Aに示されるように、各DCTブロック毎に、
DCT係数がDC成分および低域成分から高域成分に、
周波数成分の順に並べられる。一つのDCTブロックの
スキャンが終了したら、次のDCTブロックのスキャン
が行われ、同様に、DCT係数が並べられる。
【0094】すなわち、マクロブロック内で、DCTブ
ロックY1 ,Y2 ,Y3 およびY4、DCTブロックC
1 ,Cb2 ,Cr1 およびCr2 のそれぞれについ
て、DCT係数がDC成分および低域成分から高域成分
へと周波数順に並べられる。そして、連続したランとそ
れに続くレベルとからなる組に、〔DC,AC1 ,AC
2 ,AC3 ,・・・〕と、それぞれ符号が割り当てられ
るように、可変長符号化されている。
【0095】ストリームコンバータ106では、可変長
符号化され並べられたDCT係数を、一旦可変長符号を
解読して各係数の区切りを検出し、マクロブロックを構
成する各DCTブロックに跨がって周波数成分毎にまと
める。この様子を、図9Bに示す。最初にマクロブロッ
ク内の8個のDCTブロックのDC成分をまとめ、次に
8個のDCTブロックの最も周波数成分が低いAC係数
成分をまとめ、以下、順に同一次数のAC係数をまとめ
るように、8個のDCTブロックに跨がって係数データ
を並び替える。
【0096】並び替えられた係数データは、DC
(Y1 ),DC(Y2 ),DC(Y3 ),DC
(Y4 ),DC(Cb1 ),DC(Cb2 ),DC(C
1 ),DC(Cr2 ),AC1 (Y1 ),AC1 (Y
2 ),AC1 (Y3 ),AC1 (Y4 ),AC1 (Cb
1 ),AC1 (Cb2 ),AC1 (Cr1 ),AC
1 (Cr2 ),・・・である。ここで、DC、AC1
AC2 、・・・は、図8を参照して説明したように、ラ
ンとそれに続くレベルとからなる組に対して割り当てら
れた可変長符号の各符号である。
【0097】ストリームコンバータ106で係数データ
の順序が並べ替えられた変換エレメンタリストリーム
は、パッキングおよびシャフリング部107に供給され
る。マクロブロックのデータの長さは、変換エレメンタ
リストリームと変換前のエレメンタリストリームとで同
一である。また、ビデオエンコーダ102において、ビ
ットレート制御によりGOP(1フレーム)単位に固定
長化されていても、マクロブロック単位では、長さが変
動している。パッキングおよびシャフリング部107で
は、マクロブロックのデータを固定枠に当てはめる。
【0098】図10は、パッキングおよびシャフリング
部107でのマクロブロックのパッキング処理を概略的
に示す。マクロブロックは、所定のデータ長を持つ固定
枠に当てはめられ、パッキングされる。このとき用いら
れる固定枠のデータ長を、記録および再生の際のデータ
の最小単位であるシンクブロックのデータ長と一致させ
ている。これは、シャフリングおよびエラー訂正符号化
の処理を簡単に行うためである。図10では、簡単のた
め、1フレームに8マクロブロックが含まれるものと仮
定する。
【0099】可変長符号化によって、図10Aに一例が
示されるように、8マクロブロックの長さは、互いに異
なる。この例では、固定枠である1シンクブロックのデ
ータ領域の長さと比較して、マクロブロック#1のデー
タ,#3のデータおよび#6のデータがそれぞれ長く、
マクロブロック#2のデータ,#5のデータ,#7のデ
ータおよび#8のデータがそれぞれ短い。また、マクロ
ブロック#4のデータは、1シンクブロックと略等しい
長さである。
【0100】パッキング処理によって、マクロブロック
が1シンクブロック長の固定長枠に詰め込まれる。過不
足無くデータを詰め込むことができるのは、1フレーム
期間で発生するデータ量が固定量に制御されているから
である。図10Bに一例が示されるように、1シンクブ
ロックと比較して長いマクロブロックは、シンクブロッ
ク長に対応する位置で分割される。分割されたマクロブ
ロックのうち、シンクブロック長からはみ出た部分(オ
ーバーフロー部分)は、先頭から順に空いている領域
に、すなわち、長さがシンクブロック長に満たないマク
ロブロックの後ろに、詰め込まれる。
【0101】図10Bの例では、マクロブロック#1
の、シンクブロック長からはみ出た部分が、先ず、マク
ロブロック#2の後ろに詰め込まれ、そこがシンクブロ
ックの長さに達すると、マクロブロック#5の後ろに詰
め込まれる。次に、マクロブロック#3の、シンクブロ
ック長からはみ出た部分がマクロブロック#7の後ろに
詰め込まれる。さらに、マクロブロック#6のシンクブ
ロック長からはみ出た部分がマクロブロック#7の後ろ
に詰め込まれ、さらにはみ出た部分がマクロブロック#
8の後ろに詰め込まれる。こうして、各マクロブロック
がシンクブロック長の固定枠に対してパッキングされ
る。
【0102】各マクロブロックに対応する不等長データ
の長さは、ストリームコンバータ106において予め調
べておくことができる。これにより、このパッキング部
107では、VLCデータをデコードして内容を検査す
ること無く、マクロブロックのデータの最後尾を知るこ
とができる。
【0103】図11は、ディジタルVTRで使用される
エラー訂正符号の一例を示し、図11Aは、ビデオデー
タに対するエラー訂正符号の1ECCブロックを示し、
図11Bは、オーディオデータに対するエラー訂正符号
の1ECCブロックを示す。図11Aにおいて、VLC
データがパッキングおよびシャフリング部107からの
データである。VLCデータの各行に対して、SYNC
パターン、ID、DIDが付加され、さらに、内符号の
パリティが付加されることによって、1SYNCブロッ
クが形成される。
【0104】すなわち、VLCデータの配列の垂直方向
に整列する所定数のシンボル(バイト)から10バイト
の外符号のパリティが生成され、その水平方向に整列す
る、ID、DIDおよびVLCデータ(または外符号の
パリティ)の所定数のシンボル(バイト)から内符号の
パリティが生成される。図11Aの例では、10個の外
符号パリティのシンボルと、12個の内符号のパリティ
のシンボルとが付加される。具体的なエラー訂正符号と
しては、リードソロモン符号が使用される。また、図1
1Aにおいて、1SYNCブロック内のVLCデータの
長さが異なるのは、59.94Hz、25Hz、23.97
6Hzのように、ビデオデータのフレーム周波数が異なる
のと対応するためである。
【0105】図11Bに示すように、オーディオデータ
に対する積符号もビデオデータに対するものと同様に、
10シンボルの外符号のパリティおよび12シンボルの
内符号のパリティを生成するものである。オーディオデ
ータの場合は、サンプリング周波数が例えば48kHzと
され、1サンプルが24ビットに量子化される。1サン
プルを他のビット数例えば16ビットに変換しても良
い。上述したフレーム周波数の相違に応じて、1SYN
Cブロック内のオーディオデータの量が相違している。
前述したように、1フィールド分のオーディオデータ/
1チャンネルによって2ECCブロックが構成される。
1ECCブロックには、偶数番目および奇数番目の一方
のオーディオサンプルとオーディオAUXとがデータと
して含まれる。
【0106】図12は、記録側構成のより具体的な構成
を示す。図12において、164がICに対して外付け
のメインメモリ160のインタフェースである。メイン
メモリ160は、SDRAMで構成され、上述の図1A
に示したメインメモリ1に対応するものである。インタ
フェース164によって、メインメモリ160の書込み
/読出し動作が制御される。また、パッキング部107
a、ビデオシャフリング部107b、パッキング部10
7cによって、パッキングおよびシャフリング部107
が構成される。
【0107】図13は、メインメモリ160のアドレス
構成の一例を示す。メインメモリ160は、例えばSD
RAMで構成される。メインメモリ160は、ビデオ領
域250、オーバーフロー領域251およびオーディオ
領域252を有する。ビデオ領域250は、4つのバン
ク(vbank#0、vbank#1、vbank#2
およびvbank#3)からなる。4バンクのそれぞれ
は、1等長化単位のディジタルビデオ信号が格納でき
る。1等長化単位は、発生するデータ量を略目標値に制
御する単位であり、例えばビデオ信号の1ピクチャ(I
ピクチャ)である。図13中の、部分Aは、ビデオ信号
の1シンクブロックのデータ部分を示す。1シンクブロ
ックには、フォーマットによって異なるバイト数のデー
タが挿入される(図11A参照)。複数のフォーマット
に対応するために、最大のバイト数以上であって、処理
に都合の良いバイト数例えば256バイトが1シンクブ
ロックのデータサイズとされている。
【0108】ビデオ領域の各バンクは、さらに、パッキ
ング用領域250Aと内符号化エンコーダへの出力用領
域250Bとに分けられる。オーバーフロー領域251
は、上述のビデオ領域に対応して、4つのバンクからな
る。さらに、オーディオデータ処理用の領域252をメ
インメモリ160が有する。領域252も、上述のビデ
オ領域に対応して、4つのバンクからなる。
【0109】この発明によるオーディオデータのメイン
メモリ160に対するアドレシングの一例について、図
1Aのメモリマップを図13に当てはめて説明する。こ
こでは、図13に記されている番号#0〜#32767
をそれぞれ1本のローと見做し、メインメモリ160の
ロー方向の絶対アドレスとする(以下、絶対ローアドレ
スと呼ぶ)。また、横方向がカラム方向に対応するもの
と考える。オーディオデータ処理用の領域252の4つ
のバンクのそれぞれは、図1Aを用いて既に説明したよ
うに、メインメモリ160すなわちSDRAMのカラム
方向に、ビデオのフレームに対応した境界が設けられ、
フレーム単位で区別される。
【0110】領域252は、例えば、ロー方向に4分割
されてなる4つのバンクから構成される。領域252に
は、4フレーム分のオーディオデータが格納可能とされ
ており、カラムアドレスによって境界が設けられて領域
252が4等分され、4等分されたそれぞれの領域に1
フレームずつが割り当てられる。
【0111】この一例のようにメモリマップを構成する
と、例えば、絶対ローアドレス#0〜#323767を
2進表記し、上位2ビットで領域250、251および
252を区別することができる。さらに、領域250、
251および252の各領域において、上位側から3、
4ビット目をそれぞれの領域の各バンクを区別する2ビ
ットとし、下位側の12ビットで各バンク内での相対的
なローアドレスを表すことが可能である。
【0112】ビデオデータは、各マクロブロックのデー
タ長標識LTを参照することによって、パッキング部1
07aが固定枠長データと、固定枠を越える部分である
オーバーフローデータとをメインメモリ160の別々の
領域250および251に分けて記憶する。固定枠長デ
ータは、シンクブロックのデータ領域の長さ以下のデー
タであり、以下、ブロック長データと称する。ブロック
長データを記憶する領域は、各バンクのパッキング処理
用領域250Aである。ブロック長より短いデータ長の
場合には、メインメモリ160の対応する領域に空き領
域を生じる。ビデオシャフリング部107bが書込みア
ドレスを制御することによってシャフリングを行う。こ
こで、ビデオシャフリング部107bは、ブロック長デ
ータのみをシャフリングし、オーバーフロー部分は、シ
ャフリングせずに、オーバーフローデータに割り当てら
れた領域に書込まれる。
【0113】次に、パッキング部107cが外符号エン
コーダ109へのメモリにオーバーフロー部分をパッキ
ングして読み込む処理を行う。すなわち、メインメモリ
160から外符号エンコーダ109に用意されている1
ECCブロック分のメモリに対してブロック長のデータ
を読み込み、若し、ブロック長のデータに空き領域が有
れば、そこにオーバーフロー部分を読み込んでブロック
長にデータが詰まるようにする。そして、1ECCブロ
ック分のデータを読み込むと、読み込み処理を一時中断
し、外符号エンコーダ109によって外符号のパリティ
を生成する。外符号パリティは、外符号エンコーダ10
9のメモリに格納する。外符号エンコーダ109の処理
が1ECCブロック分終了すると、外符号エンコーダ1
09からデータおよび外符号パリティを内符号を行う順
序に並び替えて、メインメモリ160のパッキング処理
用領域250Aと別の出力用領域250Bに書き戻す。
ビデオシャフリング部110は、この外符号の符号化が
終了したデータをメインメモリ160へ書き戻す時のア
ドレスを制御することによって、シンクブロック単位の
シャフリングを行う。
【0114】このようにブロック長データとオーバーフ
ローデータとを分けてメインメモリ160の第1の領域
250Aへのデータの書込み(第1のパッキング処
理)、外符号エンコーダ109へのメモリにオーバーフ
ローデータをパッキングして読み込む処理(第2のパッ
キング処理)、外符号パリティの生成、データおよび外
符号パリティをメインメモリ160の第2の領域250
Bに書き戻す処理が1ECCブロック単位でなされる。
外符号エンコーダ109がECCブロックのサイズのメ
モリを備えることによって、メインメモリ160へのア
クセスの頻度を少なくすることができる。
【0115】そして、1ピクチャに含まれる所定数のE
CCブロック(例えば32個のECCブロック)の処理
が終了すると、1ピクチャのパッキング、外符号の符号
化が終了する。そして、インタフェース164を介して
メインメモリ160の領域250Bから読出したデータ
がID付加部118、内符号エンコーダ119、同期付
加部120で処理され、並列直列変換部124によっ
て、同期付加部120の出力データがビットシリアルデ
ータに変換される。出力されるシリアルデータがパーシ
ャル・レスポンスクラス4のプリコーダ125により処
理される。この出力が必要に応じてディジタル変調さ
れ、記録アンプ121を介して回転ヘッドに供給され
る。
【0116】なお、ECCブロック内にヌルシンクと称
する有効なデータが配されないシンクブロックを導入
し、記録ビデオ信号のフォーマットの違いに対してEC
Cブロックの構成の柔軟性を持たせるようにしても良
い。ヌルシンクは、パッキングおよびシャフリングブロ
ック107のパッキング部107aにおいて生成され、
メインメモリ160に書込まれる。従って、ヌルシンク
がデータ記録領域を持つことになるので、これをオーバ
ーフロー部分の記録用シンクとして使用することができ
る。
【0117】オーディオデータの場合では、1フィール
ドのオーディオデータの偶数番目のサンプルと奇数番目
のサンプルとがそれぞれ別のECCブロックを構成す
る。ECCの外符号の系列は、入力順序のオーディオサ
ンプルで構成されるので、外符号系列のオーディオサン
プルが入力される毎に外符号エンコーダ116が外符号
パリティを生成する。外符号エンコーダ116の出力を
メインメモリ160の領域252に書込む時のアドレス
制御によって、シャフリング部117がシャフリング
(チャンネル単位およびシンクブロック単位)を行う。
【0118】さらに、126で示すCPUインタフェー
スが設けられ、システムコントローラとして機能するC
PU127からのデータを受け取ることが可能とされて
いる。このデータとしては、シャフリングテーブルデー
タ、記録ビデオ信号のフォーマットに関連するパラメー
タ等である。シャフリングテーブルデータがビデオ用シ
ャフリングテーブル(RAM)128vおよびオーディ
オ用シャフリングテーブル(RAM)128aに格納さ
れる。シャフリングテーブル128vは、ビデオシャフ
リング部107bおよび110のシャフリングのための
アドレス変換を行う。シャフリングテーブル128a
は、オーディオシャフリング117のためのアドレス変
換を行う。
【0119】図14は、メインメモリ160への一例の
アクセスを示すタイムチャートである。図14におい
て、ライトで示される期間は、メインメモリ160に対
してデータの書き込みを行う期間であり、リードで示さ
れる期間は、メインメモリ160からデータの読み出し
を行う期間である。また、斜線で示されるブロックは、
互いに同一フレームのデータブロックであって、メイン
メモリ160の同一バンクに対してアクセスされる。フ
レーム毎にバンクが切り替えられてアクセスが行われ
る。なお、図14Aは、1フレームの期間に対応したフ
レームパルスである。ここでは、ビデオ信号のシステム
として625本/50Hzのシステムを想定する。この
場合、フレームパルスは、40msecを周期とする。
【0120】なお、メインメモリ160へのアクセスに
対して調停処理を行う場合には、この図14に示される
ように、ある一定の周期、例えばビデオフレーム周期の
期間において、連続的な処理とバースト的な処理とを行
う場合が多い。
【0121】オーディオデータは、外符号パリティの付
加やシャフリング処理などを施されて、メインメモリ1
60に書き込まれる。この実施の一形態では、オーディ
オデータが非圧縮で扱われ、ビデオのフレームとの関連
性が殆ど無いため、図14Dに示されるように、オーデ
ィオデータは、連続的にメインメモリ160に書き込ま
れる。
【0122】一方、ビデオデータは、上述した第1のパ
ッキング処理により、図14Bに示されるように、オー
ディオデータより若干遅延され、フレームパルスのタイ
ミングでメインメモリ160に書き込まれる。1フレー
ム分のデータに対する第1のパッキング処理が終了した
ビデオデータは、第2のパッキング処理により、1EC
Cブロック単位でメインメモリ160から読み出され
る。読み出されたデータは、パッキングおよび外符号パ
リティの付加がなされ、メインメモリ160に書き戻さ
れる(図14C)。
【0123】なお、これら第1および第2のパッキング
処理に要する時間で、記録側システム全体の処理の遅延
量が決まることになる。すなわち、ある処理量を1フレ
ームかけて行う場合に比して、等しい処理量を0.5フ
レームかけて行う場合には、メインメモリ160に対す
る転送データレートが2倍になる。そのため、第1およ
び第2のパッキング処理にどれだけの時間をかけるか
は、メインメモリ160とのバス幅を考慮して決められ
る。
【0124】1フレーム分のデータがメインメモリ16
0に書き戻されると、ビデオデータおよびオーディオデ
ータは、図14Eに示されるように、アジマスの異なる
2つの磁気ヘッドのそれぞれに対応してシンクブロック
単位で読み出され、ID、内符号パリティ、同期パター
ンの付加などの所定の処理を経てRFデータとされ、回
転ヘッド122により磁気テープ123への記録がなさ
れる。RFデータは、回転ヘッド122に設けられた2
つの磁気ヘッドがトラックをトレースしているときに出
力される。したがって、メインメモリ160からのデー
タの読み出しは、記録を行う磁気ヘッドの数や、1フレ
ーム当たりのトラック数、磁気テープ123の回転ヘッ
ド122に対する巻き付け角などに依存する。図14E
の例では、8トラックで1フレームのデータが記録され
るトラックフォーマットとなっている。
【0125】ここで、上述の図14を参照しながら、メ
インメモリ160に対する、同一フレームデータによる
アクセスタイミングについて考える。上述したように、
フレーム間隔は、40msecであり、メインメモリ1
60であるSDRAMは、1本のローに付き、64ms
ecに1回のリフレッシュ処理が必要であるものとす
る。
【0126】先ず、上述の図1Bに示した、従来の技術
に基づきメインメモリ160のメモリマップを構成した
場合について説明する。上述したように、ロー方向にフ
レームを区別する従来のメモリマップでは、同一のフレ
ームのデータにアクセスすることで、同一のローアドレ
スにアクセスすることができる。
【0127】第1のパッキング処理でメインメモリ16
0に書き込まれたビデオデータは、第2のパッキング処
理によりメインメモリ160から読み出される。図14
Bおよび図14Cに示されるように、第1のパッキング
処理による書き込みの最初から、第2のパッキング処理
による読み出しの最後までの最悪値で見ても、略1.5
フレーム分の間隔であり、時間に換算すると略60ms
ecとなる。これは、メインメモリ160においてリフ
レッシュ処理の不要な時間である。
【0128】次に、第2のパッキング処理が終わってメ
インメモリ160に書き込まれたビデオデータを、図1
4Eに示されるRF出力とするために読み出す。この場
合にも、ビデオデータの書き込みの最初から読み出しの
最後までは、最悪値でも略1.5フレーム分、略60m
secであり、メインメモリ160のリフレッシュ処理
が不要である。
【0129】このように、ビデオデータの処理に関して
は,リフレッシュ処理が不要であり、メインメモリ16
0のビデオ領域250のメモリマップは、従来と同様
に、ロー方向にフレームを区別するようなアドレシング
とすることができる。
【0130】一方、オーディオデータに関しては、メイ
ンメモリ160を利用してディレイされ、対応するフレ
ームのビデオデータと同一のトラックに記録されるよう
に、RFデータ出力としてメインメモリ160から読み
出される。したがって、オーディオデータの、メインメ
モリ160に対する書き込みと、メインメモリ160か
らの読み出しとは、最悪値で3フレーム、すなわち12
0msecにもなってしまい、リフレッシュ処理が必要
となる。
【0131】次に、上述の図1Aに示した、この発明に
よるメモリアドレシングにより、メインメモリ160に
おけるオーディオデータ処理用の領域252のメモリマ
ップを構成した場合について説明する。この発明による
メモリアドレシングでは、カラム方向にフレームが区別
されているため、フレーム単位で同一のローアドレスを
アクセスすることができる。
【0132】図14で明らかなように、フレームパルス
に同期して、異なるフレームに対応する領域のアクセス
が行われる。フレームに対応する領域がカラム方向に区
別されているため、異なるフレームに対応する領域のア
クセスを行うためには、カラムアドレスを設定する必要
がある。SDRAMにおいては、上述したように、ロー
アドレスが設定されてから、カラムアドレスが設定され
る。そのため、フレームパルスに同期して、同一のロー
アドレスがアクセスされることになる。
【0133】この例では、フレームパルスの間隔が40
msecであるのに対して、メインメモリ160である
SDRAMにおいて、1本のローのリフレッシュ処理を
行う必要がある間隔は、64msecである。したがっ
て、この発明によるメモリアドレシングを利用した場合
には、オーディオデータをディレイさせる場合でも、メ
インメモリ160のリフレッシュ処理を行う必要がなく
なる。また、リフレッシュ処理が必要無くなるのに伴
い、メインメモリ160に対するリフレッシュコマンド
を発行する必要が無くなる。
【0134】なお、上述では、メインメモリの空き領域
を利用してオーディオデータをディレイさせるように説
明したが、これはこの例には限定されない。この発明
は、例えば、メインメモリの空き領域を利用して、ビデ
オデータやその他のデータをディレイさせるシステムに
も適用することができる。
【0135】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、SDRAMからなるメインメモリのメモリマップ
を、カラム方向にフレームを区別するように構成してい
る。そのため、フレーム単位に同一のローアドレスが設
定され、フレーム間隔がSDRAMのリフレッシュ間隔
よりも短い場合、SDRAMのリフレッシュ処理を行う
必要が無いという効果がある。
【0136】また、リフレッシュ処理を行う必要がない
ため、従来リフレッシュ処理に要していた分のクロック
を、データ転送や他の処理に割り当てることができ、S
DRAMをより効率的に利用することができる効果があ
る。
【0137】さらに、リフレッシュ処理を行わないよう
にすることで、SDRAMに対するアクセスを効率よく
行うことができ、SDRAMのクロックを下げることが
できるという効果がある。
【0138】さらにまた、SDRAMのクロックを下げ
ることができるため、消費電力の削減を行うことがで
き、また、クロック周波数の信号による不要輻射などの
問題を抑えることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるメインメモリのメモリマップの
概略を従来の例と対比させて示す略線図である。
【図2】この発明による方法でアドレシングされたメイ
ンメモリを採用したディジタルVTRの記録側の構成を
示すブロック図である。
【図3】この発明によるブロック間インタフェースを採
用したディジタルVTRの再生側の構成を示すブロック
図である。
【図4】トラックフォーマットの一例を示す略線図であ
る。
【図5】トラックフォーマットの他の例を示す略線図で
ある。
【図6】シンクブロックの構成の複数の例を示す略線図
である。
【図7】シンクブロックに付加されるIDおよびDID
の内容を示す略線図である。
【図8】ビデオエンコーダの出力の方法と可変長符号化
を説明するための略線図である。
【図9】ビデオエンコーダの出力の順序の並び替えを説
明するための略線図である。
【図10】順序の並び替えられたデータをシンクブロッ
クにパッキングする処理を説明するための略線図であ
る。
【図11】ビデオデータおよびオーディオデータに対す
るエラー訂正符号を説明するための略線図である。
【図12】記録信号処理部のより具体的なブロック図で
ある。
【図13】使用するメモリのメモリ空間を示す略線図で
ある。
【図14】メインメモリ160への一例のアクセスを示
すタイムチャートである。
【図15】SRAMを用いてメインメモリを構成する従
来技術を説明するためのブロック図である。
【図16】SRAMを用いてメインメモリを構成した場
合のメモリマップの一例を示す略線図である。
【図17】メモリアクセスの一例および他の例を説明す
るためのタイミングチャートである。
【図18】従来の技術によりSRAMでの使用に準えて
設計されたSDRAMのメモリマップを概略的に示す略
線図である。
【符号の説明】
107・・・パッキングおよびシャフリング部、10
9、116・・・外符号エンコーダ、110、117・
・・シャフリング部、118・・・ID付加部、120
・・・同期付加部、160・・・メインメモリ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のアドレスを指定し、次に上記第1
    のアドレスに対して第2のアドレスを指定することでア
    ドレスが指定されるメモリにアドレスの割り付けを行う
    メモリのアドレシング方法であって、 第2のアドレスで規定される境界でメモリ領域を複数に
    分割し、分割されたそれぞれの上記領域毎に第1のアド
    レスの順にデータを格納するようにしたことを特徴とす
    るメモリのアドレシング方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のメモリのアドレシング
    方法において、 上記メモリは、複数のバンクから構成され、該複数のバ
    ンクのそれぞれが上記境界でメモリ領域を複数に分割さ
    れることを特徴とするメモリのアドレシング方法。
  3. 【請求項3】 第1のアドレスを指定し、次に上記第1
    のアドレスに対して第2のアドレスを指定することでア
    ドレスが指定されるメモリを備えるデータ処理装置にお
    いて、 上記メモリは、第2のアドレスで規定される境界でメモ
    リ領域を複数に分割し、分割されたそれぞれの上記領域
    毎に第1のアドレスの順にデータを格納するようにアド
    レスが割り付けられることを特徴とするデータ処理装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のデータ処理装置におい
    て、 上記メモリは、複数のバンクから構成され、該複数のバ
    ンクのそれぞれが上記境界でメモリ領域を複数に分割さ
    れることを特徴とするデータ処理装置。
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JP2009110600A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Kawasaki Microelectronics Kk メモリアクセス方法およびメモリ制御装置
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