JP2000311860A - 縦型減圧cvd装置におけるクリーニング方法及びクリーニング機構付き縦型減圧cvd装置 - Google Patents

縦型減圧cvd装置におけるクリーニング方法及びクリーニング機構付き縦型減圧cvd装置

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JP2000311860A
JP2000311860A JP11120031A JP12003199A JP2000311860A JP 2000311860 A JP2000311860 A JP 2000311860A JP 11120031 A JP11120031 A JP 11120031A JP 12003199 A JP12003199 A JP 12003199A JP 2000311860 A JP2000311860 A JP 2000311860A
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Akihiro Shinkawa
昭博 新川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニングガスを効率よく使用でき、残膜
を効率よくクリーニングできる縦型減圧CVD装置にお
ける残膜クリーニング方法及びクリーニング機構付き縦
型減圧CVD装置を得ること。 【解決手段】 本発明の実施形態の縦型減圧CVD装置
1Aは、反応炉2の下方の2箇所にそれぞれ配設された
第1クリーニングガス供給ポート8Aと第1クリーニン
グガス供給用ノズル9Aとから成るクリーニング機構及
び第2クリーニングガス供給ポート8Bと第2クリーニ
ングガス供給用ノズル9Bとから成るクリーニング機構
と、前記各クリーニングガス供給用ノズルのクリーニン
グガス流路ライン14A、14Bに接続され、それぞれ
のクリーニングガス供給用ノズルから炉内に噴き出すク
リーニングガスの流量を、その全流量を変えることなく
交互に増減制御して導入するマスフローコントローラMF
C1、MFC2とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置の
一つである縦型減圧CVD装置、特に反応炉の内部に付
着した残膜を除去するための縦型減圧CVD装置におけ
るクリーニング方法及びクリーニング機構付き縦型減圧
CVD装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造プロセスにおいて、半
導体ウエハの表面に各種の薄膜を形成するために真空状
態で反応ガスを反応炉内に供給して気相成長させる縦型
減圧CVD装置が用いられている。
【0003】その従来技術のクリーニング機構付き縦型
減圧CVD装置(化学的気相成長;Chemical Vapor Dep
osition 、以下、単に「CVD装置」と略記する)の一
例を、以下、図を参照しながら説明する。図5は従来技
術のCVD装置における反応炉の構成を示す断面側面
図、図6は図5に示したCVD装置の反応炉の内のイン
ナーチューブに付着した各種の残膜の様子を説明するた
めのインナーチューブの斜視図、そして図7は図5に示
した反応炉のクリーニングガス供給ノズルの一部断面側
面図である。
【0004】図5において、符号1はCVD装置を指
す。このCVD装置1は、半導体ウエハWにシリコン
(Si)系CVD膜(以下、「薄膜」と記す)を形成す
るための反応炉2と、半導体ウエハWに所定の薄膜を形
成する場合に半導体ウエハWを保持するためのボート3
と、反応炉2を、その下部で支持するフランジ部13の
中央部に配設され、前記ボート3が載置される載置台4
と、断熱板5と、フランジ部13の側方に設けられ、反
応ガスを反応炉2内に供給するための複数本の反応ガス
供給ポート6と、これらの反応ガス供給ポート6にそれ
ぞれ接続され、反応炉の内面に反応ガス噴出口が開口し
ている複数本のノズルから構成されている反応ガス供給
用マルチノズル7と、フランジ部13の前記反応ガス供
給ポート6が設けられた位置とは反対側の位置の側方に
設けられ、反応炉2の内部にClF3 ガスなどのクリー
ニングガスを導入するためのクリーニングガス供給ポー
ト8と、ガス供給ポート8に接続されて反応炉2の内部
に配設されているクリーニングガス供給用ノズル9と、
反応炉2内の未反応ガスを排出するためのガス排気口1
0と、図示していないが反応炉2の内部を加熱するため
に反応炉2の外周に配設されたヒータとから構成されて
いる。
【0005】前記反応炉2はアウターチューブ11とイ
ンナーチューブ12とによって二槽構造の反応炉として
構成されている。そのアウターチューブ11は、例え
ば、一端部が閉鎖され、他端部が開口された円筒状に形
成され、開口端部で円筒状のフランジ部13の上端部に
設置されている。また、前記インナーチューブ12は、
両端部が開口された円筒状に形成され、アウターチュー
ブ11と同軸的に配設されているとともに、図示してい
ないが、フランジ部13の内壁に形成された顎部に設置
されている。
【0006】前記クリーニングガス供給用ノズル9は、
図7に示したように、L型に折り曲げた石英ガラス製の
パイプで形成されており、その先端部の上端部に、アウ
ターチューブ11及びインナーチューブ12の中心軸方
向の上方にクリーニングガスを噴き出す炉上部方向ガス
噴出口91と、その先端部の中腹部にアウターチューブ
11及びインナーチューブ12の中心部にクリーニング
ガスを噴き出す炉中心方向ガス噴出口92とが形成され
ている。
【0007】このような構造、構成のCVD装置1は、
定期的に、或いは必要に応じてアウターチューブ11、
インナーチューブ12などの反応炉2内の石英部品に付
着、堆積した膜をクリーニングしなければならない。前
記の構造、構成のin-site ClF3 クリーニング機構付
き縦型減圧CVD装置の場合、石英部品を炉内に装着し
たままクリーニングガス供給ポート8に設置したクリー
ニングガス供給用ノズル9とからクリーニングガスを炉
内に導入することでクリーニングを行う。即ち、このク
リーニング機構は、一箇所にのみ設けられたクリーニン
グガス供給ポート8及びクリーニングガス供給用ノズル
9とからClF3 ガスを反応炉2の上方部方向と中心部
方向に噴出させて、炉内に付着、堆積した膜のクリーニ
ングが行われる。
【0008】このドライクリーニング方法は、クリーニ
ングガスとしてNF3 ガスやClF3 ガスを使用し、F
原子を発生させて、前記付着堆積膜をエッチングして除
去するものである。NF3 ガスはクリーニングに必要な
F原子を発生させるためにプラズマを必要とする。これ
に対してClF3 ガスはプラズマを必要とせず、常温で
も分解して容易にF原子を放出するので減圧CVD装置
で用いられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記クリーニ
ング機構では、クリーニングガス供給ノズル9のガス噴
出口91でのガス流速が速いために、図6に示したよう
に、インナーチューブ12の内側のクリーニングガス噴
出口近傍において、クリーニング時にクリーニングガス
とポリシリコン膜などの付着堆積物との反応が不十分と
なり、クリーニングした後も、その部分に残膜Faが存
在する。また、炉内に反応ガス供給用マルチノズル7を
備えたマルチノズル型CVD装置において、クリーニン
グガスを1箇所から供給する場合、反応ガスマルチノズ
ル7部分へのクリーニングガスの供給が不均一になるた
め、クリーニングした後も、反応ガス供給マルチノズル
7の側方に残膜Fbが存在する。そしてまた、従来のク
リーニングガスの供給方法では、特にインナーチューブ
12の内側下部領域、特にポリシリコン膜の成膜開始位
置(図6)付近でのクリーニング効率が悪い。
【0010】本発明は、このような課題を解決しようと
するものであって、クリーニングガスを効率よく使用で
き、残膜を効率よくクリーニングできる縦型減圧CVD
装置におけるクリーニング方法及びクリーニング機構付
き縦型減圧CVD装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】従って、請求項1に記載
の本発明の縦型減圧CVD装置におけるクリーニング方
法では、反応ガスにより反応炉内に付着、堆積した膜を
インサイトでクリーニングするためのクリーニングガス
噴出口がインナーチューブの下端部に配設されている縦
型減圧CVD装置におけるクリーニング方法において、
前記クリーニングガス噴出口の他に、これに対向し、十
分離間した位置に他のクリーニングガス噴出口を設け、
前記クリーニングガス噴出口から噴き出すクリーニング
ガスの流量、流速を減少させ、前記他のクリーニングガ
ス噴出口から噴出するクリーニングガスを活性化させ
て、前記減速させたクリーニングガス噴出口方向に噴
出、拡散させ、前記反応ガスで生成し、前記クリーニン
グガスではクリーニングできなかった膜をクリーニング
し、次に、所定の時間間隔で前記離間位置に在る他のク
リーニングガス噴出口から噴出するクリーニングガスの
流量、流速を減少させ、前記反応ガス噴出口近傍の前記
クリーニングガス噴出口からのクリーニングガスの流量
及び流速を増大させ、かつ活性化させて、前記他のクリ
ーニングガス噴出口近傍に拡散させ、前記前記他のクリ
ーニングガス噴出口近傍に生成した残膜をクリーニング
し、以下、前記各クリーニングを所定の時間間隔で交互
に行う方法を採って、前記課題を解決している。また、
請求項2に記載の本発明のクリーニング機構付き縦型減
圧CVD装置では、前記残膜クリーニング方法を実現す
る手段として、反応炉の下方の少なくとも2箇所にクリ
ーニングガス供給ポートとクリーニングガス供給用ノズ
ルとを配設して、前記課題を解決している。そしてま
た、請求項3に記載の本発明のクリーニング機構付き縦
型減圧CVD装置では、反応炉の下方の少なくとも2箇
所にクリーニングガス供給ポートとクリーニングガス供
給用ノズルとを備えたクリーニング装置付き縦型減圧C
VD装置において、前記各クリーニングガス供給用ノズ
ルのクリーニングガス流路に接続され、前記クリーニン
グガス供給用ノズルから炉内に噴き出すクリーニングガ
スの流量を、その全流量を変えることなく交互に増減制
御して導入するマスフローコントローラを設けて、前記
課題を解決している。更にまた、請求項4に記載の本発
明のクリーニング機構付き縦型減圧CVD装置では、請
求項2及び請求項3に記載のクリーニング機構付き縦型
減圧CVD装置における前記各クリーニングガス供給用
ノズルが、クリーニングガスを、前記反応炉の中心軸方
向の上方に噴出さす炉上部方向ガス噴出口と、前記反応
炉の中心方向に噴出さす炉中心方向ガス噴出口と、前記
反応炉の周面方向に噴出さす両横方向ガス噴出口とを備
えていることを特徴とする。
【0012】従って、本発明の請求項1に記載の縦型減
圧CVD装置における残膜クリーニング方法によれば、
ガス流量を増加させたクリーニングガス噴出口側の十分
に活性化されたクリーニングガスにより、インナーチュ
ーブ内側のクリーニングガス噴出口近傍に生成した残膜
を効率よくクリーニングできる。また、本発明の請求項
2に記載のクリーニング機構付き縦型減圧CVD装置に
よれば、少なくとも2箇所からクリーニングガスを噴出
させることにより、反応炉内、中でもインナーチューブ
の内面下部領域でクリーニングガスがより均一に拡散
し、クリーニング効率が向上する。そしてまた、本発明
の請求項3に記載のクリーニング機構付き縦型減圧CV
D装置によれば、請求項2に記載の縦型減圧CVD装置
の作用効果に加えて、ガス流量を増加させたクリーニン
グガス噴出口側のクリーニングガスを十分に活性化で
き、クリーニングガスの流量を減少させたクリーニング
ガス噴出口側に生成した残膜について有効に反応し、効
率よくクリーニングできる。更にまた、本発明の請求項
4に記載の縦型減圧CVD装置によれば、請求項2及び
請求項3に記載の縦型減圧CVD装置の作用効果に加え
て、クリーニングガスのフローをより均一に拡散してク
リーニングガスを炉内に供給することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて、本発明の一実
施形態のクリーニング機構付き縦型減圧CVD装置(以
下、単に「縦型減圧CVD装置」と略記する)を説明す
る。図1は本発明の一実施形態のCVD装置における反
応炉及びその残膜クリーニング機構の構成を示す断面側
面図、図2は図1に示したCVD装置における反応炉内
のクリーニングガスのフローの様子を説明するためのイ
ンナーチューブの斜視図、図3は図1に示したCVD装
置のクリーニングガス供給ノズルの一部断面側面図、そ
して図4は図1に示したCVD装置における反応炉への
クリーニングガスのフロー図である。
【0014】先ず、本発明の実施形態のCVD装置の構
成を説明する。なお、従来技術のCVD装置1の構成部
分と同一の構成部分には同一の符号を付し、それらの説
明を省略する。図1において、符号1Aは本発明の実施
形態のCVD装置を指す。このCVD装置1Aは、従来
技術のCVD装置1におけるクリーニングガス供給ポー
ト8及びクリーニングガス供給用ノズル9に相当するも
のを第1クリーニングガス供給ポート8A及び第1クリ
ーニングガス供給用ノズル9Aの他に、第2クリーニン
グガス供給ポート8B及び第2クリーニングガス供給用
ノズル9Bを具備している。第2クリーニングガス供給
ポート8B及び第2クリーニングガス供給用ノズル9B
は第1クリーニングガス供給ポート8A及び第1クリー
ニングガス供給用ノズル9Aが配設されているほぼ対向
位置にある反応炉2のフランジ部13に配設されてい
る。
【0015】前記第1クリーニングガス供給用ノズル9
A及び第2クリーニングガス供給用ノズル9Bの構造
は、図3に示したように、従来技術のクリーニングガス
供給用ノズル9の構造と一部同様に、L型に折り曲げた
石英ガラス製のパイプで形成されており、その先端部の
上端部に、アウターチューブ11及びインナーチューブ
12の中心軸方向の上方にクリーニングガスを噴き出す
炉上部方向ガス噴出口91と、その先端部の中腹部にア
ウターチューブ11及びインナーチューブ12の中心部
にクリーニングガスを噴き出す炉中心方向ガス噴出口9
2とが形成されている他、その先端部の左右の側面に、
アウターチューブ11及びインナーチューブ12の左右
の周面方向にクリーニングガスを噴き出す炉左右方向ガ
ス噴出口93が形成されている。
【0016】前記CVD装置1Aへの反応ガス及びクリ
ーニングガスの供給は、図4に簡素化して示されている
ガスフローで行われる。反応ガス供給用マルチノズル7
には、反応ガス供給ライン7A、7B・・からそれぞれ
の反応ガス供給ポート6に供給される。符号7ZはN2
ガスのような不活性ガスを前記反応ガス供給用マルチノ
ズル7に供給するパージラインである。これらは本発明
に直接関係がないので、その説明を省略する。
【0017】第1クリーニングガス供給ポート8Aに
は、第1クリーニングガス供給ライン14Aが、そして
第2クリーニングガス供給ポート8Bには、第2クリー
ニングガス供給ライン14Bが接続されており、これら
第1クリーニングガス供給ライン14A及び第2クリー
ニングガス供給ライン14Bは共通のライン14から分
岐されている。このライン14を通じてクリーニングガ
スが供給される。なお、共通パージライン15からはク
リーニングガスを最適濃度に希釈するためと前記の第1
クリーニングガス供給ライン14A、第2クリーニング
ガス供給ライン14Bの内部に残留しているクリーニン
グガスをパージするために、それぞれに連結された分岐
パージライン15A、15Bを通じて不活性ガスが供給
される。
【0018】前記第1クリーニングガス供給ライン14
Aには、マスフローコントローラMFC1が、前記第2クリ
ーニングガス供給ライン14Bには、マスフローコント
ローラMFC2が接続されており、これら第1クリーニング
ガス供給ライン14A及び第2クリーニングガス供給ラ
イン14Bには、クリーニング時に、例えば、〔表1〕
に示した3ステップの条件のクリーニングガスを交互に
供給して、炉内をクリーニングする。即ち、ステップS
T1で、共通ライン14からのクリーニングガスを両マ
スフローコントローラMFC1、MFC2で均等に流量を分割し
て第1クリーニングガス供給ライン14A及び第2クリ
ーニングガス供給ライン14Bに供給し、第1クリーニ
ングガス供給用ノズル9A及び第2クリーニングガス供
給用ノズル9Bから同等の流量を反応炉2内に供給す
る。これらのクリーニングガスは均一にインナーチュー
ブ12の内側下部領域で拡散し、クリーニング効率が悪
かったインナーチューブ12の内面下部領域を効率よく
クリーニングする。
【0019】ステップST2では、マスフローコントロ
ーラMFC1でクリーニングガスの流量を増加させ、,一方
のマスフローコントローラMFC2でクリーニングガスの流
量を減少させて、図2に示したようなガスの流れを作
り、第2クリーニングガス供給用ノズル9B側のガス流
量をマスフローコントローラMFC2で減少させてガス流量
を減少させ、第1クリーニングガス供給用ノズル9Aか
ら供給されるクリーニングガスにより第2クリーニング
ガス供給用ノズル9Bの噴出口近傍部分の残膜Faをク
リーニングする。この場合の第1クリーニングガス供給
用ノズル9Aから供給されるクリーニングガスは反応炉
2内の熱エネルギーで十分に活性化された状態で第2ク
リーニングガス供給用ノズル9Bの噴出口側に達する。
【0020】続いてステップST3では、第1クリーニ
ングガス供給用ノズル9Aと第2クリーニングガス供給
用ノズル9Bとに流すクリーニングガスの流量を反転さ
せ、図2に示したようなガスの流れと反対の流れを作
り、第2クリーニングガス供給用ノズル9Bから供給さ
れるクリーニングガスにより第1クリーニングガス供給
用ノズル9Aの噴出口近傍部分の残膜Faをクリーニン
グする。この場合は、第2クリーニングガス供給用ノズ
ル9Bから供給されるクリーニングガスは反応炉2内の
熱エネルギーで十分に活性化された状態で第1クリーニ
ングガス供給用ノズル9Aの噴出口側に達し、その活性
化されたクリーニングガスで前記残膜Faを十分にクリ
ーニングすることができる。
【0021】
【表1】
【0022】このようにして、第1クリーニングガス供
給ポート8Aと第1クリーニングガス供給用ノズル9
A、及び第2クリーニングガス供給ポート8Bと第2ク
リーニングガス供給用ノズル9Bとのクリーニング機構
を反応炉2内の2箇所に配設し、それぞれのクリーニン
グ機構に接続されたそれぞれのマスフローコントローラ
MFC1、MFC2にて流量を制御したクリーニングガスを2方
向から全流量を変えることなく交互に炉内に供給するこ
とで、流量を増加させた側のクリーニングガス供給用ノ
ズルからの活性化されたクリーニングガスにより、他方
の流量を減少させて流速を低下させたクリーニングガス
供給用ノズルの噴出口直上部分の残膜をクリーニングす
る。また、クリーニングガスを2箇所から供給すること
で、クリーニングガスがより均一にインナーチューブ1
2内側下部領域で拡散し、クリーニング効率の向上を図
ることができる。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の実施形態の縦型減圧CVD装置におけるクリーニング
方法及びクリーニング機構付き縦型減圧CVD装置によ
れば、少なくとも2組のクリーニング機構を所定の位置
関係に設け、それら少なくとも2方向から炉内にクリー
ニングガスの流量をそれぞれ制御、供給することによ
り、従来技術の縦型減圧CVD装置におけるクリーニン
グガスの炉内の不均一な流れを最適化し、炉内に均一な
活性クリーニングガスを供給することができ、クリーニ
ング効率を向上させることができる。また、クリーニン
グガス噴出口直上部分の残膜を短時間でクリーニングで
きるため、クリーニングの作業時間を短縮することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のCVD装置における反
応炉及びその残膜クリーニング機構の構成を示す断面側
面図である。
【図2】 図1に示したCVD装置における反応炉内の
クリーニングガスのフローの様子を説明するためのイン
ナーチューブの斜視図である。
【図3】 図1に示したCVD装置のクリーニングガス
供給ノズルの一部断面側面図である。
【図4】 図1に示したCVD装置における反応炉への
クリーニングガスのフロー図である。
【図5】 従来技術のCVD装置における反応炉の構成
を示す断面側面図である。
【図6】 図5に示したCVD装置の反応炉の内のイン
ナーチューブに付着した各種の残膜の様子を説明するた
めのインナーチューブの斜視図である。
【図7】 図6に示した反応炉のクリーニングガス供給
ノズルの一部断面側面図である。
【符号の説明】
1A…本発明の実施形態のCVD装置(縦型減圧CVD
装置)、2…反応炉、3…ボート、4…載置台、5…断
熱板、6…反応ガス供給ポート、7…反応ガス供給用マ
ルチノズル、7A,7B…反応ガス供給ライン、8A…
第1クリーニングガス供給ポート、8B…第2クリーニ
ングガス供給ポート、9A…第1クリーニングガス供給
用ノズル、9B…第2クリーニングガス供給用ノズル、
91…炉上部方向ガス噴出口、92…炉中心方向ガス噴
出口、93…炉左右方向ガス噴出口、10…ガス排気
口、11…アウターチューブ、12…インナーチュー
ブ、13…フランジ部、14…共通ライン、14A…第
1クリーニングガス供給ライン、14B…第2クリーニ
ングガス供給ライン、15…共通パージライン、15
A,15B…分岐パージライン、MFC1,MFC2…マスフロ
ーコントローラ、W…半導体ウエハ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応ガスにより反応炉内に付着、堆積し
    た膜をインサイトでクリーニングするためのクリーニン
    グガス噴出口がインナーチューブの下端部に配設されて
    いる縦型減圧CVD装置におけるクリーニング方法にお
    いて、 前記クリーニングガス噴出口の他に、これに対向し、十
    分離間した位置に他のクリーニングガス噴出口を設け、
    前記クリーニングガス噴出口から噴き出すクリーニング
    ガスの流量、流速を減少させ、前記他のクリーニングガ
    ス噴出口から噴出するクリーニングガスを活性化させ
    て、前記減速させたクリーニングガス噴出口方向に噴
    出、拡散させ、前記反応ガスで生成し、前記クリーニン
    グガスではクリーニングできなかった膜をクリーニング
    し、次に、所定の時間間隔で前記離間位置に在る他のク
    リーニングガス噴出口から噴出するクリーニングガスの
    流量、流速を減少させ、前記反応ガス噴出口近傍の前記
    クリーニングガス噴出口からのクリーニングガスの流量
    及び流速を増大させ、かつ活性化させて、前記他のクリ
    ーニングガス噴出口近傍に拡散させ、前記前記他のクリ
    ーニングガス噴出口近傍に生成した残膜をクリーニング
    し、以下、前記各クリーニングを所定の時間間隔で交互
    に行うことを特徴とする縦型減圧CVD装置における残
    膜クリーニング方法。
  2. 【請求項2】 反応炉の下方の少なくとも2箇所にクリ
    ーニングガス供給ポートとクリーニングガス供給用ノズ
    ルとが配設されていることを特徴とするクリーニング機
    構付き縦型減圧CVD装置。
  3. 【請求項3】 反応炉の下方の少なくとも2箇所にクリ
    ーニングガス供給ポートとクリーニングガス供給用ノズ
    ルとを備えたクリーニング装置付き縦型減圧CVD装置
    において、 前記各クリーニングガス供給用ノズルのクリーニングガ
    ス流路に接続され、前記クリーニングガス供給用ノズル
    から炉内に噴き出すクリーニングガスの流量を、その全
    流量を変えることなく交互に増減制御して導入するマス
    フローコントローラを備えていることを特徴とするクリ
    ーニング機構付き縦型減圧CVD装置。
  4. 【請求項4】 前記各クリーニングガス供給用ノズル
    は、クリーニングガスを、前記反応炉の中心軸方向の上
    方に噴出さす炉上部方向ガス噴出口と、前記反応炉の中
    心方向に噴出さす炉中心方向ガス噴出口と、前記反応炉
    の周面方向に噴出さす両横方向ガス噴出口とを備えてい
    ることを特徴とする請求項2及び請求項3に記載のクリ
    ーニング機構付き縦型減圧CVD装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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