JP2000310152A - 自動車用制御装置 - Google Patents

自動車用制御装置

Info

Publication number
JP2000310152A
JP2000310152A JP11118539A JP11853999A JP2000310152A JP 2000310152 A JP2000310152 A JP 2000310152A JP 11118539 A JP11118539 A JP 11118539A JP 11853999 A JP11853999 A JP 11853999A JP 2000310152 A JP2000310152 A JP 2000310152A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
conversion
control data
control
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11118539A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3666297B2 (ja
Inventor
Akihito Iwai
岩井  明史
Hirotaka Sakai
広隆 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP11853999A priority Critical patent/JP3666297B2/ja
Priority to US09/551,870 priority patent/US6374161B1/en
Priority to EP04022240A priority patent/EP1486927B1/en
Priority to ES00108801T priority patent/ES2254066T3/es
Priority to EP00108801A priority patent/EP1049062B1/en
Priority to DE60031464T priority patent/DE60031464T2/de
Priority to ES04022240T priority patent/ES2270248T3/es
Priority to DE60025969T priority patent/DE60025969T2/de
Publication of JP2000310152A publication Critical patent/JP2000310152A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3666297B2 publication Critical patent/JP3666297B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車用制御装置において、送信対象の制御
用データに対する精度変換処理の内容や送信周期が変わ
っても、プログラムの修正箇所を最小限にする。 【解決手段】 通信相手へ送信すべき各制御用データに
対して、そのデータを、通信相手側で扱われる分解能の
データに変換するLSB変換(精度変換)処理を行い、
その変換後のデータを通信相手へ送信するマイコンを備
えた自動車用制御装置にて、マイコンのROMには、複
数種類のLSB変換プログラムと、送信予定の各制御用
データに対応するLSB変換プログラムの格納先頭アド
レス(LSB変換コールアドレス)を定義した物理値変
換テーブルとが記憶されており、マイコンは、送信タイ
ミング毎に実行される物理値変換部のプログラムによっ
て、今回送信する制御用データに対応したLSB変換プ
ログラムを上記テーブルの情報に基づき起動して、その
制御用データを処理対象としたLSB変換処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御対象を制御す
るためにマイクロコンピュータからなる情報処理装置を
備えた自動車用制御装置に関し、特に、その情報処理装
置が、当該自動車用制御装置内や他の自動車用制御装置
に備えられた他の情報処理装置とデータ通信を行うこと
により、その通信相手の情報処理装置と制御用データを
共有するようにした自動車用制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車に搭載されたエンジン
やトランスミッション等の制御対象を制御する自動車用
制御装置は、制御対象を制御するための演算処理を行う
情報処理装置として、マイクロコンピュータ(以下、マ
イコンという)を備えている。
【0003】そして、近年における制御内容の複雑化に
伴い、この種の自動車用制御装置では、それに搭載され
たマイコンが、同じ自動車用制御装置内や他の自動車用
制御装置に搭載された他のマイコンとデータ通信を行っ
て、その通信相手のマイコンと制御対象の制御に用いる
制御用データを共有することにより、制御性を向上させ
ている。
【0004】例えば、こうした自動車用制御装置(以
下、ECUともいう)の通信形態上のシステム構成とし
ては、まず、1つのECUに搭載された2のマイコンが
データ通信を行う、ECU内通信のシステム構成があ
る。また、2つのECUに夫々搭載された各マイコン
が、自動車内に配設されたシリアル通信線を介し1対1
でデータ通信を行う、ECU間シリアル通信のシステム
構成がある。また更に、3つ以上のECUに夫々搭載さ
れた各マイコンが、自動車内に配設された多重通信線を
介し1対多或いは多対1でデータ通信を行う、ECU間
多重通信のシステム構成がある。そして更に、上記各シ
ステム構成を併せ持ったシステム構成もある。つまり、
1つのECUに搭載されたマイコンが、同じECUに搭
載された他のマイコンとデータ通信を行うと共に、他の
ECUに搭載されたマイコンともシリアル通信線や多重
通信線を介してデータ通信を行う、といったシステム構
成である。
【0005】次に、このようなECUの内部構成及びそ
れに搭載されたマイコンで行われる処理の内容につい
て、他のECUと通信線を介してデータ通信を行うエン
ジン制御用のECU(エンジンECU)を例に挙げて、
図12を用い説明する。尚、図12は、エンジンECU
を含む複数のECUからなる一般的な車両制御システム
の構成を表す構成図である。
【0006】図12に示すように、エンジンECUで
は、それに搭載されたマイコン600が、エンジン回転
パルス,車速パルス,及びシフトレバー位置信号などの
各種信号を、入出力回路602を介して取り込み、エン
ジンを制御するための演算処理を行う。
【0007】ここで、エンジンECUのマイコン600
に取り込まれる入力信号や、その入力信号に基づきマイ
コン600で演算される演算結果の中には、他のECU
でも必要とされるものがある。例えば、エンジンECU
のマイコン600では、エンジン回転パルスのパルス間
隔を計測してエンジン回転数を算出するが、エンジン回
転数は、エンジンの制御に用いられるだけでなく、車室
内にあるメータパネル内のエンジン回転数表示部(タコ
メータ)に表示されるものであるため、メータパネル内
の計器類を制御するECU(メータECU)においても
必要となる。
【0008】このため、エンジンECUにおいて、マイ
コン600により算出されたエンジン回転数などの物理
値を表す各種制御用データは、所定の送信タイミングに
なった時に、マイコン600から通信IC604へ送ら
れ、更にドライバ回路606を介して通信線へ送出され
る。すると、その通信線に接続されたメータECUなど
の他のECU(詳しくは、そのECUに搭載されたマイ
コン)は、通信線を介して送られて来た制御用データを
受信して、自己の制御対象を制御するための演算処理に
用いることとなる。
【0009】ところで、このようにECU間でデータ通
信を行う車両制御システムにおいては、同じ種別の制御
用データであっても、各ECUで扱われる分解能が異な
る場合がある。図12の例で具体的に説明すると、例え
ば、エンジンECUでは、エンジン回転数の制御用デー
タを、LSB当たり(最下位の1ビット当たり)50/
256(=約0.195)rpmの分解能で扱ってエン
ジンに対する制御量を求めるが、メータECUでは、エ
ンジン回転数の制御用データを、LSB当たり1rpm
で扱う、といった具合である。そして、各制御用データ
の分解能(即ち、そのデータのLSB当たりによって示
される物理値であり、そのデータの精度である)は、そ
のデータを扱うECUのマイコンで要求される演算精度
に応じて適宜決められるものである。
【0010】そこで、従来より、この種の車両制御シス
テムにおいては、制御用データを算出して送信する側の
ECU(詳しくは、それに搭載されたマイコン)が、送
信対象の制御用データに対して、「そのデータを、該デ
ータが示す物理値を通信相手側で扱われる分解能で表す
データに変換する精度変換処理」を行い、その精度変換
処理後の制御用データを通信相手へ送信するようにして
いる。
【0011】尚、この精度変換処理の具体的な処理手順
は様々であるが、その思想としては、変換対象の制御用
データが示す10進値を、そのデータの元の分解能B1
と通信相手側の分解能B2との比(=B2/B1)で割
り、その商を示すデジタルデータを、精度変換後の制御
用データとするものである。また、このことから、変換
対象の制御用データを右シフトして、そのデータ長を短
くする(例えば、2バイトを1バイトに変更する)とい
ったデータ長変換も、精度変換の一つである。また更
に、以下の説明では、こうした精度変換を、データのL
SB当たりによって示される物理値を変更するという意
味合いから、“LSB変換”あるいは“物理値変換”と
も言う。
【0012】そして、図13に例示するように、従来の
ECUにて制御用データを送信する側のマイコンで実行
される精度変換処理用のプログラム(LSB変換プログ
ラム)は、予め設定された変換周期毎に複数設けられ、
その各LSB変換プログラムによって、複数個の制御用
データの各々に対し、通信相手側で扱われる分解能に応
じた精度変換処理(LSB変換処理)を行っていた。
【0013】具体的に説明すると、図13の例では、1
6ms毎に起動されるLSB変換プログラム1と、64
ms毎に起動されるLSB変換プログラム2とがある。
そして、16ms毎のLSB変換プログラム1では、1
0個の制御用データDATA1〜DATA10の各々に
対して、該当するLSB変換処理を順次行い、64ms
毎のLSB変換プログラム2では、20個の制御用デー
タDATA11〜DATA30の各々に対して、該当す
るLSB変換処理を順次行う。
【0014】また、各LSB変換処理は、変換対象の制
御用データをRAMの所定領域から読み込み、その読み
込んだ制御用データを所定のデータ精度に変換してRA
Mの他の所定領域に格納する、といった手順で行われ
る。そして、上記のように定期的に起動されるLSB変
換プログラムによってLSB変換された制御用データ
(精度変換処理後の制御用データ)は、予め定められた
送信タイミングになった時に起動される送信処理用のプ
ログラムによって適宜読み出され、通信相手へ送信され
る。
【0015】つまり、従来のECUでは、送信対象の各
制御用データを定期的にLSB変換しておき、例えば予
め定められた送信周期毎に到来する送信タイミングにな
ると、そのLSB変換されている制御用データのうちか
ら送信すべきものを読み出して、通信相手へ送信するよ
うにしている。このため、図13の各LSB変換プログ
ラム1,2の実行周期は、そのプログラムでLSB変換
する制御用データの通信相手への送信周期よりも短い時
間に設定されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したエ
ンジンECU及びメータECUの例において、エンジン
ECUのマイコン600は、メータECUへのエンジン
回転数データを、LSB当たり50/256rpmの分
解能からLSB当たり1rpmの分解能に変換すること
となるが、こうしたLSB変換の内容は、車両機種の違
いや、同じ車両機種でもメータ部分の仕様の違いなどに
よって変更される場合がある。
【0017】そして、このような変更に対して、図13
に示した従来のプログラム構造では、例えばエンジン回
転数データに対するLSB変換内容の変更だけであった
としても、LSB変換プログラム全体を詳細に見て修正
箇所を抽出し、その抽出した箇所を変更しなければなら
ず、非常に手間がかかっていた。
【0018】また、LSB変換の内容自体に変更が無く
ても、制御用データの送信周期が変更される場合もあ
る。特に、送信周期は、受信側での要求や、互いに接続
されるECU群で構成される通信システム全体から適宜
決定されるため、変更される場合が多い。
【0019】そして、こうした制御用データの送信周期
の変更に対して、例えば図13の例においては、LSB
変換プログラム2に存在していたプログラムの一部を、
実行周期の短いLSB変換プログラム1に移す必要が生
じる。つまり、より最新の制御用データを通信相手へ送
るためには、LSB変換の周期が送信周期よりも短い必
要があるためである。よって、送信周期の変更は、送信
処理用のプログラムだけではなく、LSB変換プログラ
ム1とLSB変換プログラム2との双方を変更しなけれ
ばならない事態を招いてしまう。
【0020】このように図13に示した従来のプログラ
ム構造では、LSB変換の内容や送信周期の変更に対し
て、プログラムの修正箇所が多くなってしまい、しか
も、その修正が容易ではないという問題があった。ま
た、プログラムの修正箇所を特定するには、プログラム
全体を理解していないとできないという問題もある。
【0021】尚、上記問題は、1つのECUに搭載され
た複数のマイコンが互いにデータ通信を行う、ECU内
通信のシステム構成でも同様である。本発明は、こうし
た問題に鑑みなされたものであり、送信対象の制御用デ
ータに対する精度変換処理の内容や制御用データの送信
周期が変わっても、プログラムの修正箇所を最小限にし
て、プログラム開発効率を向上させることのできる自動
車用制御装置を提供することを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段、及び発明の効果】上記目
的を達成するためになされた請求項1に記載の本発明の
自動車用制御装置は、情報処理装置を備えており、その
情報処理装置は、自動車に搭載された制御対象を制御す
るための演算処理を行うと共に、その演算処理により算
出した制御用データを所定の記憶部に格納する。そして
更に、前記情報処理装置は、前記記憶部に格納された制
御用データのうちで通信相手へ送信すべき各制御用デー
タに対して、そのデータを、該データが示す物理値を前
記通信相手側で扱われる分解能で表すデータに変換する
精度変換処理を行うと共に、その精度変換処理後の制御
用データを前記通信相手へ送信する。
【0023】ここで特に、本発明の自動車用制御装置に
おいて、情報処理装置は、通信相手へ送信すべき各制御
用データに対して前記精度変換処理を夫々行うための複
数種類の変換プログラムを格納した変換プログラム格納
手段と、前記通信相手へ送信すべき各制御用データと、
前記変換プログラム格納手段に格納された各変換プログ
ラムとの、対応関係を示す変換情報を記憶した変換情報
記憶手段と、を備えている。
【0024】そして、この情報処理装置では、送信動作
起動手段が、予め定められた送信タイミングになると、
通信相手へ今回送信すべき制御用データを示す送信指令
を発行し、この送信動作起動手段によって送信指令が発
行されると、データ変換手段が、その送信指令が示す制
御用データを前記記憶部から読み出すと共に、前記変換
情報記憶手段に記憶されている変換情報に基づいて、前
記送信指令が示す制御用データに対応した前記変換プロ
グラム格納手段内の変換プログラムを特定し、その特定
した変換プログラムを、前記読み出した制御用データを
処理対象として起動することにより、前記送信指令が示
す制御用データに対して前記精度変換処理を行う。そし
て更に、このデータ変換手段による精度変換処理が完了
すると、送信手段が、その精度変換処理後の制御用デー
タを通信相手へ送信する。
【0025】このような本発明の自動車用制御装置によ
れば、一定周期で起動されるプログラムによって複数の
制御用データに対し精度変換処理を行うのではなく、各
制御用データに対して精度変換処理を夫々行うための複
数種類の変換プログラムを、変換プログラム格納手段に
格納しておき、送信タイミングとなって送信動作起動手
段により送信指令が発行された時に、該送信指令が示す
今回送信すべき制御用データを処理対象として、その制
御用データに対応した変換プログラムを起動するように
しているため、送信周期が変更されても、前述した従来
装置のように精度変換処理用のプログラム(LSB変換
プログラム)を修正する必要が無い。つまり、送信動作
起動手段が送信指令を発行する周期を変えるだけで、送
信周期の変更に対応することができる。
【0026】また、制御用データを送信する直前に、そ
の制御用データに対して精度変換処理を行うため、常に
最新の物理値を示す制御用データを通信相手に送ること
ができる。その上、従来装置では、一定周期毎に精度変
換される複数の精度変換後の制御用データを格納するた
めの大きな記憶領域が必要であるが、本発明の自動車用
制御装置によれば、通信相手へ送信される予定の制御用
データのうち、各送信タイミングで実際に送信される制
御用データの分の記憶領域があれば良く、メモリ容量を
削減することができる。
【0027】つまり、従来装置では、送信される予定の
全ての制御用データを一定周期毎に精度変換しているた
め、各送信タイミング毎に異なる種別の制御用データを
送信する場合でも、常に精度変換後の全データを逐次更
新して記憶しておかなければならないが、本発明の自動
車用制御装置によれば、実際に送信される精度変換後の
制御用データだけを一時記憶する記憶領域があれば良
く、非常に有利である。
【0028】そして更に、本発明の自動車用制御装置で
は、各制御用データと各変換プログラムとの対応関係
(つまり、各制御用データに対して、どの変換プログラ
ムを起動すべきか)を示す変換情報を、変換情報記憶手
段に記憶しておき、データ変換手段が、その変換情報に
基づいて、今回送信する制御用データに対して起動すべ
き変換プログラムを特定するようにしているため、何れ
かの制御用データに対する精度変換の内容に変更があっ
ても、上記変換情報記憶手段に記憶させておく変換情報
を変更するだけで対応することができる。特に、プログ
ラム制御文自体を修正する必要がないため、プログラム
に精通しない者でも比較的容易に修正作業を行うことが
できる。尚、新たな内容の精度変換処理が必要な場合に
は、その精度変換処理を行うための変換プログラムを、
変換プログラム格納手段に追加した上で、上記変換情報
を変更すれば良い。
【0029】また、本発明の自動車用制御装置では、精
度変換すべき制御用データを処理対象として、変換情報
記憶手段内の変換情報に基づき特定される変換プログラ
ムを起動することにより、その制御用データに対して精
度変換処理を行うようにしているため、同じ内容の精度
変換を行う制御用データが複数ある場合には、その複数
の制御用データに対して同じ変換プログラムを共通に使
用することができ、プログラムを格納するためのROM
の必要容量も削減することができる。つまり、従来装置
では、異なる種別の各制御用データに対して同じ内容の
精度変換処理を行う場合でも、その同じ内容の精度変換
処理を行うプログラム部分を重複して設けなければなら
なかったが、本発明によれば、そのような無駄を回避す
ることができる。
【0030】ところで、請求項1に記載の自動車用制御
装置は、より具体的には、請求項2に記載の如く構成す
ることができる。即ち、まず変換情報記憶手段には、前
記変換情報として、通信相手へ送信すべき各制御用デー
タの種別情報と、その種別情報が示す制御用データに対
して前記精度変換処理を行うための変換プログラムが、
前記変換プログラム格納手段内において何れの格納位置
に格納されているかを示す格納位置情報とを、対応付け
て記述したデータテーブルを記憶させておく。そして、
データ変換手段は、前記データテーブルから、前記送信
指令が示す制御用データの種別情報に対応した格納位置
情報を取得し、前記記憶部から読み出した制御用データ
を処理対象として、前記取得した格納位置情報が示す格
納位置に格納されている変換プログラムを起動すること
により、前記送信指令が示す制御用データに対して精度
変換処理を行うようにする。
【0031】このように構成すれば、何れかの制御用デ
ータに対する精度変換の内容を変更する場合に、その制
御データに対応する変換プログラムの格納位置情報を書
き換えるだけで対応することができ、精度変換内容の変
更に対する修正作業がより簡単になる。
【0032】一方、本発明の自動車用制御装置におい
て、情報処理装置が、各送信タイミング毎に、通信相手
へ、複数種類の制御用データを直列に並べたパケットデ
ータを送信するのであれば(つまり、複数種類の制御用
データをパケット化して送信するのであれば)、請求項
3に記載の如く構成することにより、様々な変更に対し
て柔軟性の高い自動車用制御装置を得ることができる。
【0033】即ち、請求項3に記載の自動車用制御装置
では、請求項1に記載の自動車用制御装置において、情
報処理装置は、前提として、複数種類の制御用データを
直列に並べたパケットデータを通信相手へ送信する。そ
して、変換情報記憶手段には、前記変換情報として、前
記パケットデータの識別番号と、その識別番号のパケッ
トデータを構成する各制御用データの種別情報と、その
種別情報が示す制御用データに対して前記精度変換処理
を行うための変換プログラムが、前記変換プログラム格
納手段内において何れの格納位置に格納されているかを
示す格納位置情報とを、対応付けて記述したデータテー
ブルが記憶されている。
【0034】また、送信動作起動手段は、前記送信指令
として、通信相手へ今回送信すべきパケットデータの識
別番号を発行する。そして更に、データ変換手段は、送
信データ特定手段と、精度変換手段と、パケットデータ
作成手段とを備えており、前記送信動作起動手段によっ
て送信指令としてのパケットデータの識別番号が発行さ
れると、まず、送信データ特定手段が、前記データテー
ブルから、前記発行された識別番号に対応した各制御用
データの種別情報を取得する。
【0035】そして、精度変換手段が、送信データ特定
手段によって取得された前記種別情報の各々について、
その種別情報に該当する制御用データを前記記憶部から
読み出すと共に、前記データテーブルから、その種別情
報に対応した前記格納位置情報を取得し、更に、前記読
み出した制御用データを処理対象として、前記取得した
格納位置情報が示す格納位置に格納されている変換プロ
グラムを起動することにより、その各識別情報の制御用
データに対して前記精度変換処理を行う。
【0036】そして更に、パケットデータ作成手段が、
精度変換手段によって精度変換処理が行われた後の各制
御用データを直列に並べることにより、通信相手へ送信
すべきパケットデータを作成する。すると、送信手段
は、前記パケットデータ作成手段によって作成されたパ
ケットデータを通信相手へ送信する。
【0037】このような請求項3に記載の自動車用制御
装置によれば、データ変換手段(送信データ特定手段,
精度変換手段,及びパケットデータ作成手段)が、送信
動作起動手段によって発行される識別番号から、変換情
報記憶手段に記憶された変換情報としてのデータテーブ
ルに基づいて、今回送信すべき複数の制御用データを特
定すると共に、その特定した各制御用データに対し該当
する変換プログラムを起動して精度変換処理を夫々行
い、更に、その精度変換処理後の各制御用データから実
際に送信するパケットデータ作成するため、前述した請
求項1,2に記載の装置で得られる効果に加えて、更
に、前記データテーブルにおけるパケットデータの識別
番号と各制御用データの種別情報との対応を変更するだ
けで、実際に送信されるパケットデータを構成する制御
用データの種別を変更することができる。
【0038】特に、この種の自動車用制御装置では、ど
の装置からどの装置へどの種別の制御用データを提供す
るか、といった制御役割分担上のシステム構成の変更に
伴い、送信すべき制御用データの種別が変更される場合
が多いが、請求項3に記載の自動車用制御装置によれ
ば、そのような変更に極めて容易に対応することができ
るようになる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施形
態の車両制御システムについて、図面を用いて説明す
る。まず、図1は、実施形態の車両制御システム1の構
成を表す構成図である。尚、本実施形態の車両制御シス
テム1は、車両に搭載されたエンジン,トランスミッシ
ョン,エアコン,計器類及びその他の電装品を制御する
ものである。
【0040】図1に示すように、本実施形態の車両制御
システム1は、主にエンジン及びトランスミッションを
制御する電子制御装置(以下、エンジンECUという)
2と、エアコンを制御する電子制御装置(以下、エアコ
ンECUという)4と、メータパネル内の計器や警告灯
を制御する電子制御装置(以下、メータECUという)
6とを備えている。そして、上記3つのECU2,4,
6は、多重通信線10を介して互いに通信可能に接続さ
れている。
【0041】ここで、エンジンECU2は、車速SPD
を検出するための車速センサ12,エンジン回転数(以
下、単に回転数Neという)を検出するためのクランク
角センサ14,及びエンジンの冷却水温(以下、単に水
温THWという)を検出するための水温センサ16等
の、各種センサからの検出信号に基づいて、車両の運転
状態を検出する。そして、その検出結果や、後述するよ
うにエアコンECU4から送信されて来る外気温TAM
のデータ等に基づいて、インジェクタ18,イグナイタ
20,及び図示しない他のアクチュエータを駆動するこ
とにより、エンジン及びトランスミッションを最適状態
に制御する。
【0042】そして更に、エンジンECU2は、上記の
如く検出した車速SPD,回転数Ne,及び水温THW
等の運転状態を表す制御用データを、多重通信線10へ
送信すると共に、後述するようにエアコンECU4から
送信されて来るエアコン制御データACに応じて、A/
Cマグネットクラッチ22を作動させることにより、エ
ンジンの駆動力をエアコンの冷媒コンプレッサに伝達さ
せて、エアコンの冷房運転を可能にする。
【0043】一方、エアコンECU4は、外気センサ2
6及び内気センサ28からの検出信号に基づき車両外の
気温(外気温)TAMと車室内の気温(内気温)とを検
出して、該検出結果のデータを多重通信線10へ送信す
ると共に、その検出結果と、エンジンECU2から送信
されて来る車速SPD,回転数Ne,及び水温THW等
を表すデータとに応じて、送風用のブロアモータ30や
配風を切り換えるためのエアミックスダンパ32等を駆
動することにより、車室内の空調を制御する。また、エ
アコンECU4は、車両の運転者等によってエアコンス
イッチ24がオンされると、エンジンECU2にA/C
マグネットクラッチ22を作動させるために、上述した
エアコン制御データACを送信する。
【0044】そして、メータECU6は、エンジンEC
U2から送信されて来る車速SPD,回転数Ne,及び
水温THW等を表すデータに応じて、メータパネル内の
スピードメータ40,タコメータ42,及び水温メータ
(図示省略)等を駆動する。また、メータECU6は、
車両の各ドアの開閉に応じて夫々オン/オフする各ドア
スイッチからの信号や、車両のパーキングブレーキが引
かれている時にオンするパーキングブレーキスイッチ等
からの信号に基づいて、ドアが開いていることを示す半
ドア警告灯44やパーキングブレーキが引かれているこ
とを示すブレーキ警告灯46等を点灯させる。
【0045】尚、各ECU2,4,6は、情報処理装置
としてのマイコン(マイクロコンピュータ)を備えてお
り、そのマイコンがプログラムを実行することによって
上記各ECU2〜6の動作が実現されている。次に、図
2は、エンジンECU2の内部構成を表すブロック図で
ある。
【0046】図2に示す如く、エンジンECU2は、前
述したように情報処理装置としてのマイコン60を備え
ている。尚、図示はしていないが、マイコン60は、C
PU,プログラムを記憶する記憶媒体としてのROM,
データを一時記憶するためのRAM,及び入出力ポート
等を備えた一般的なシングルチップマイクロコンピュー
タである。また、本実施形態において、マイコン60の
RAMは、1アドレス当たりに1バイト(8ビット)の
データが格納されるものである。
【0047】そして、マイコン60は、前述の各種セン
サ12,14,16からの信号を入力回路64を介して
入力し、その入力信号に基づき制御対象を制御するため
の演算処理等を実行して、出力回路66へ制御量信号を
出力することにより、前述したインジェクタ18やイグ
ナイタ20等の各種アクチュエータを駆動している。
【0048】また更に、エンジンECU2は、通信IC
70を備えており、その通信IC70は、マイコン60
から出力された通信データ列を、送信信号として多重通
信線10へ送出すると共に、他のECU4,6から多重
通信線10を介して送信されて来た通信データ列を所定
フレーム分だけ受信する毎に、マイコン60へ割込信号
を出力するように構成されている。
【0049】次に、図3は、マイコン60内の通信モデ
ルを仮想的に示した概念図であり、この通信モデルは、
ISO/OSI(Open System Interconnection )通信
モデルに準拠した階層化構造である。図3に示すよう
に、本実施形態のマイコン60で採用されている通信モ
デルは、制御対象を制御するための演算処理を行うアプ
リケーション部100と、通信相手(他のECU4,
6)とデータの送受信を行う通信ドライバ部300と、
アプリケーション部100によって算出される制御用デ
ータから、通信ドライバ部300が送信すべき通信デー
タ列を生成すると共に、通信ドライバ部300によって
受信された通信データ列を、アプリケーション部100
が使用可能な制御用データに変換する通信変換部200
とからなる。そして、通信変換部200は、更に、共有
メモリ部210と、物理値変換部220と、共通パケッ
トデータ部230と、通信データ変換部240とに階層
化されている。また更に、マイコン60は、通信制御部
400とテーブル格納部500とを備えている。
【0050】そして、アプリケーション部100からメ
ータECU6等の通信相手に対して、直接データ転送さ
れることはなく、アプリケーション部100から下位の
階層に対して順々にデータを渡し(仮想通信し)、通信
ドライバ部300にて、外部(通信相手)との物理的な
通信が実現される。また、この通信モデルでの各階層
は、その下の階層に対してサービスを要求し、その上の
階層にサービスを提供するというものであり、各階層の
目的は、上位階層でのサービスに対して実際の通信仕様
等の詳細情報を隠蔽することである。
【0051】尚、本実施形態において、マイコン60に
より実行されるROM内のプログラムは、プログラムの
全機能を単位機能毎に細分化して、その単位機能毎にオ
ブジェクトを用意するオブジェクト指向によってプログ
ラミングされており、オブジェクトとは、データとその
データを処理する手続きである“メソッド”と呼ばれる
プログラムとを、一まとめにしたプログラムモジュール
である。
【0052】そして、図3の通信モデルにおいて、ソフ
トウエアだけに着目すると、テーブル格納部500以外
の各部100〜400は、マイコン60のROMに格納
された各オブジェクト(メソッド及びデータ)であり、
ROMにおける記憶領域の面から見ると、上記各部10
0〜400は、該当するオブジェクトを格納した記憶領
域である。また、テーブル格納部500は、マイコン6
0のROMにて、後述する図4〜図5の各テーブルを記
憶した記憶領域である。
【0053】そして更に、本実施形態の説明において、
例えば「共有メモリ部210が…する。」や「物理値変
換部220は…する。」といったオブジェクトを主語と
した動作表現は、実際には、マイコン60がそのオブジ
ェクトのメソッドに従って動作する(換言すれば、マイ
コン60がそのオブジェクトのメソッドを実行する)こ
とで実現される機能手段が、上記「…」の動作を行うこ
とを示している。同様に、例えば「共有メモリ部210
によって…される。」や「物理値変換部220によって
…される。」といったオブジェクトによる受け身の動作
表現は、実際には、マイコン60がそのオブジェクトの
メソッドに従って動作することで実現される機能手段に
よって、上記「…」の動作が行われることを示してい
る。
【0054】ここで、アプリケーション部100は、エ
ンジンECU2の制御対象及び制御内容毎に更に細分化
された各オブジェクトからなる。そして、本実施形態に
おいて、アプリケーション部100は、回転数Ne等の
制御用データを算出して、その算出した制御用データに
基づきエンジンを制御するための演算処理を行うオブジ
ェクト(以下、エンジンアプリケーションソフトとい
う)110と、車速SPD等の制御用データを算出し
て、その算出した制御用データに基づきトランスミッシ
ョンを制御するための演算処理を行うオブジェクト(以
下、ECTアプリケーションソフトという)120と、
エンジンのスロットル開度等の制御用データを算出し
て、その算出した制御用データに基づき車両を定速走行
させるためのスロットル開度制御用演算処理を行うオブ
ジェクト(以下、クルーズアプリケーションソフトとい
う)130とを有している。そして、これらの各アプリ
ケーションソフト110,120,130は、自分以外
のアプリケーションソフトによって算出された制御用デ
ータも、自己の演算処理に用いる。つまり、各アプリケ
ーションソフト110,120,130は、制御用デー
タを互いに共有するようにしている。
【0055】共有メモリ部210は、当該マイコン60
に備えられたRAMにおいて、アプリケーション部10
0の各アプリケーションソフト110,120,130
が制御対象を制御するために用いる全ての制御用データ
を一時格納するための記憶領域(以下、制御用データ記
憶領域という)とは異なる特定の記憶領域として設定さ
れた共有メモリに、上記各アプリケーションソフト11
0,120,130間で共通使用される制御用データ、
及び当該マイコン60の通信相手(他のECU4,6)
でも共通使用される制御用データ(以下、外部共有デー
タという)を書き込み、また、上記共有メモリから制御
用データを読み出して、他のオブジェクトに提供する。
【0056】また、上記共有メモリに格納される各制御
用データには、その種別を示す種別情報としての番号
(以下、Handle番号と記す)が付与されており、各オブ
ジェクトは、Handle番号を指定することにより、共有メ
モリから必要なデータを入手したり、共有メモリに新た
なデータを書き込むことができるようになっている。
【0057】尚、図3では、ECTアプリケーションソ
フト120によって算出されると共に、Handle番号とし
て“1”が付与された車速SPDのデータが、エンジン
アプリケーションソフト110でも使用され、また、エ
ンジンアプリケーションソフト110によって算出され
ると共に、Handle番号として“2”が付与された回転数
Neのデータが、ECTアプリケーションソフト120
でも使用されていることを例示している。そして、図3
以降の各図及び以下の説明において、“Handle1 ”や
“Handle2 ”とは、Handle番号が“1”や“2”である
ことを表している。
【0058】物理値変換部220は、当該マイコン60
から通信相手(ECU4,6)へのデータ送信時には、
上記共有メモリに格納されている制御用データのうち、
送信すべき制御用データに対して、そのデジタルデータ
を、それが示す物理値を通信相手側で扱われる分解能で
表すデジタルデータに変換するLSB変換処理を行う。
また、物理値変換部220は、通信相手からのデータ受
信時には、受信された制御用データに対して、そのデジ
タルデータを、それが示す物理値を各アプリケーション
ソフト110,120,130で扱われる分解能で表す
デジタルデータに変換するLSB変換処理を行う。
【0059】つまり、LSB変換処理とは、前述した精
度変換処理のことであり、デジタルデータを、そのデー
タの分解能(そのデータのLSB当たりによって示され
る物理値であり、そのデータの精度である)が、通信相
手側で採用されている分解能と同じになるように変換す
るものである。そして、本実施形態では、上記LSB変
換処理を行うための複数種類のLSB変換プログラム
(本発明における変換プログラムに相当)が、ROMの
所定領域に、物理値変換部220の一部として格納され
ている。
【0060】共通パケットデータ部230は、当該マイ
コン60から通信相手へのデータ送信時には、物理値変
換部220によってLSB変換された送信対象の制御用
データを集めて直列に並べることにより、例えば多重通
信,シリアル通信,DMA通信といった種々の通信プロ
トコルに依存しない各通信プロトコルに共通のパケット
データ(以下、共通パケットデータという)を作成す
る。そして、各共通パケットデータには、それの識別番
号としてのパケット番号PNが付与されている。尚、図
3以降の各図及び以下の説明において、“PN1”や
“PN2”とは、パケット番号PNが“1”や“2”で
あることを表している。
【0061】通信データ変換部240は、当該マイコン
60から通信相手へのデータ送信時には、共通パケット
データ部230によって作成された共通パケットデータ
を、通信相手との通信プロトコルに対応した通信データ
列に変換する。具体的には、共通パケットデータのデー
タ列に通信プロトコルに準じたヘッダ情報等を付加す
る、といった処理を行う。
【0062】通信ドライバ部300は、当該マイコン6
0から通信相手へのデータ送信時には、通信データ変換
部240によって作成された通信データ列を、通信相手
との通信プロトコルで定められた転送データ量、ボーレ
ート、及び転送タイミングで、実際に通信データとして
出力する。尚、通信ドライバ部300には、通信相手と
の通信プロトコルに対応したプログラムが組み込まれ、
本実施形態では、エアコンECU4及びメータECU6
との多重通信を制御する多重通信用のプログラム(以
下、多重通信部という)310が組み込まれている。ま
た例えば、マイコン60が、エンジンECU2内の他の
マイコンとDMA通信を行うのであれば、通信ドライバ
部300にDMA通信を制御するDMA通信用のプログ
ラムが組み込まれ、また、マイコン60が、他のECU
と1対1のシリアル通信を行うのであれば、通信ドライ
バ部300にシリアル通信を制御するシリアル通信用の
プログラムが組み込まれる。
【0063】通信制御部400は、内部タイマを有して
おり、通信相手との通信が好適なタイミングで実行され
るように、通信データ列の作成及びLSB変換の実施タ
イミングを決定する。一方、通信ドライバ部300(多
重通信部310)は、通信相手(ECU4,6)から送
信されて来たデータを受信し取得して、通信データ変換
部240に提供する機能も有している。
【0064】そして、通信データ変換部240は、通信
ドライバ部300によって取得された通信データ列を、
共通パケットデータに変換する機能も有している。そし
て更に、共通パケットデータ部230は、通信相手から
のデータ受信時には、通信データ変換部240によって
作成された共通パケットデータを分解して、その共通パ
ケットデータを構成していた各制御用データを抽出し、
更に、その各制御用データに対し物理値変換部220に
LSB変換を行わせて、共有メモリ部210に、そのL
SB変換後の各制御用データを共有メモリへ更新して書
き込ませる機能も有している。
【0065】一方また、テーブル格納部500には、図
4に示す共有メモリテーブルと、図5に示すデータ特定
テーブルと、図6に示す物理値変換テーブルとが格納さ
れている。図4に示すように、共有メモリテーブルは、
制御用データのHandle番号と、そのHandle番号に対応し
た制御用データが、共有メモリにおいて何れのアドレス
を先頭にして格納されるかを示す共有メモリアドレス
と、上記Handle番号に対応した制御用データの共有メモ
リ内におけるデータ長を示す共有メモリサイズとを、対
応付けて記述した定義テーブルである。
【0066】また、図6に示すように、物理値変換テー
ブルは、制御用データのHandle番号と、そのHandle番号
に対応した制御用データの共通パケットデータにおける
配置位置を示す共通パケットデータ位置と、上記Handle
番号に対応した制御用データの共通パケットデータ内に
おけるデータ長を示す共通パケットデータサイズと、上
記Handle番号に対応した制御用データをLSB変換する
ためのLSB変換プログラムが、ROMの何れのアドレ
スを先頭にして格納されているかを示す格納位置情報と
してのLSB変換コールアドレスとを、対応付けて記述
した定義テーブルである。
【0067】尚、共通パケットデータ位置は、Handle番
号に対応した制御用データが、共通パケットデータにお
ける最初の1バイトを0バイト目とした場合に、その共
通パケットデータにて、何バイト目から配置されるかを
示している。そして、図5に示すように、データ特定テ
ーブルは、共通パケットデータのパケット番号と、その
パケット番号に対応した共通パケットデータの送信間隔
を示す通信周期と、上記パケット番号に対応した共通パ
ケットデータを構成する各制御用データを特定するため
のオフセット及びサイズとを、対応付けて記述した定義
テーブルである。
【0068】ここで、オフセットは、図6の物理値変換
テーブルにおけるHandle番号の各記述位置のうち、最初
の最上段のものを0番目として上から数えた場合の記述
位置を示しており、サイズは、図6の物理値変換テーブ
ルにおいて、上記オフセットが示す記述位置から下方に
数えたHandle番号の記述位置の数を示している。そし
て、本実施形態では、図6の物理値変換テーブルに記述
された各Handle番号のうち、オフセットが示す記述位置
からサイズが示す数の各記述位置に記述されている各Ha
ndle番号が、そのオフセット及びサイズに対応したパケ
ット番号の共通パケットデータを構成する制御用データ
のHandle番号と見なされる。
【0069】例えば、図5において、PN1に対応する
オフセットとサイズは、夫々、“0”と“4”であるた
め、PN1の共通パケットデータは、図6の最上段から
4段目までに記述された4つのHandle番号(Handle1,
Handle10,Handle5,Handle2)に夫々対応する各制
御用データによって構成されることとなり、また、図5
において、PN2に対応するオフセットとサイズは、夫
々、“4”と“3”であるため、PN2の共通パケット
データは、図6の5段目から7段目までに記述された3
つのHandle番号(Handle2,Handle3,Handle6)に夫
々対応する各制御用データによって構成されることとな
る。
【0070】このように、各オブジェクトは、図5のデ
ータ特定テーブルと図6の物理値変換テーブルとを参照
することにより、例えば、PN1の共通パケットデータ
には、どのHandle番号の制御用データが集約されるのか
等、通信データ列の作成に必要な情報を取得することが
できる。
【0071】次に、マイコン60から外部へ制御用デー
タを送信する場合の通信データ列への変換処理につい
て、図7〜図10を用いて説明する。尚、図7〜図9
は、制御用データから通信データ列への変換処理動作を
示すメッセージシーケンスチャートである。そして、こ
のメッセージシーケンスチャートでは、図3に示した各
階層(オブジェクト)100〜500を上下方向の線で
示し、その各階層から他の階層へのメッセージを横方向
の実線矢印で示している。そして更に、横方向の点線矢
印は、各階層がテーブル格納部500内のテーブルを参
照することを示し、上下方向の線上にある長方形の枠内
には、その階層で行われる処理の内容が示されている。
また、図10は、図8の処理動作によって作成される共
通パケットデータを表す模式図である。
【0072】まず、例えば、アプリケーション部100
にあるECTアプリケーションソフト120にて、共有
メモリに外部共有データの1つである車速SPDのデー
タ(以下、SPDデータという)を書き込む処理ステッ
プになると、図7の[1]に示すように、アプリケーシ
ョン部100のECTアプリケーションソフト120
は、共有メモリ部210に対してデータ書込要求のメッ
セージを発行する。そして、この時、SPDデータのHa
ndle番号(この例ではHandle1 )と、ECTアプリケー
ションソフト120でのSPDデータの格納アドレス
(即ち、ECTアプリケーションソフト120が制御用
の演算処理時にSPDデータの書き込み及び読み出しを
行う制御用データ記憶領域のアドレスであって、この例
では&SPD)との各情報も、共有メモリ部210へ送
られる。
【0073】尚、データ書込要求のメッセージを発行す
る処理を、C言語でプログラミングした場合、SPDデ
ータを共有メモリに書き込むためのメッセージの発行命
令は、次のようになる。 Write(Handle1 ,&SPD) この命令の意味は、SPDデータのHandle番号(Handle
1 )に対応する共有メモリのアドレスへ、&SPDに格
納されているデータ(ECTアプリケーションソフト1
20で求められたSPDデータ)を書き込む、というこ
とである。また、アプリケーション部100の各アプリ
ケーションソフト110,120,130が、SPDデ
ータ以外の制御用データを共有メモリに書き込む場合に
は、上記命令のうち、“Handle1 ”が、書き込むべきデ
ータのHandle番号となり、“&SPD”が、そのアプリ
ケーションソフト用に設けられた制御用データ記憶領域
のうちで、書き込むべきデータが格納された記憶領域の
アドレスとなる。
【0074】そして、共有メモリ部210は、アプリケ
ーション部100(ECTアプリケーションソフト12
0)からの上記メッセージを受けると、図7の[2]に
示すように、テーブル格納部500にある共有メモリテ
ーブル(図4)を参照して、上記メッセージと共に送ら
れて来たHandle番号(Handle1 )に対応する共有メモリ
アドレスと共有メモリサイズとを、共有メモリ情報とし
て取得する。
【0075】すると、共有メモリ部210は、上記取得
した共有メモリ情報に基づき、SPDデータは共有メモ
リにて$FFFF0000 番地を先頭にした2バイト(byte)の
領域に書き込むべきであることを認知し、図7の[3]
の処理にて、ECTアプリケーションソフト120での
SPDデータの格納アドレス(&SPD)から、共有メ
モリの$FFFF0000 番地へ、2バイトのSPDデータをコ
ピーする。
【0076】この共有メモリ部210の処理により、図
3における共有メモリ部210の枠内に例示しているよ
うに、共有メモリへHandle1 に対応したSPDデータが
格納される。また、例えば、アプリケーション部100
にあるエンジンアプリケーションソフト110にて、共
有メモリに外部共有データの1つである回転数Neのデ
ータ(以下、Neデータという)を書き込む処理ステッ
プになると、図7の[4]に示すように、アプリケーシ
ョン部100のエンジンアプリケーションソフト110
は、上述したSPDデータの場合と同じ要領で、共有メ
モリ部210に対しデータ書込要求のメッセージを発行
する。尚、この時、NeデータのHandle番号(この例で
はHandle2 )と、エンジンアプリケーションソフト11
0でのNeデータの格納アドレス(即ち、エンジンアプ
リケーションソフト110が制御用の演算処理時にNe
データの書き込み及び読み出しを行う制御用データ記憶
領域のアドレスであって、この例では&Ne)との各情
報も、共有メモリ部210へ送られる。
【0077】そして、共有メモリ部210は、アプリケ
ーション部100(エンジンアプリケーションソフト1
10)からの上記メッセージを受けると、図7の[5]
に示すように、テーブル格納部500にある共有メモリ
テーブル(図4)を参照して、上記メッセージと共に送
られて来たHandle番号(Handle2 )に対応する共有メモ
リアドレスと共有メモリサイズとを、共有メモリ情報と
して取得する。
【0078】すると、共有メモリ部210は、上記取得
した共有メモリ情報に基づき、Neデータは共有メモリ
にて$FFFF0002 番地を先頭にした2バイトの領域に書き
込むべきであることを認知し、図7の[6]の処理に
て、エンジンアプリケーションソフト110でのNeデ
ータの格納アドレス(&Ne)から、共有メモリの$FFF
F0002 番地へ、2バイトのNeデータをコピーする。
【0079】この共有メモリ部210の処理により、図
3における共有メモリ部210の枠内に例示しているよ
うに、共有メモリへHandle2 に対応したNeデータが格
納される。そして、エンジンアプリケーションソフト1
10及びECTアプリケーションソフト120で算出さ
れた他の制御用データや、クルーズアプリケーションソ
フト130で算出された制御用データも、図7の手順と
同じ要領で共有メモリにコピーされる。
【0080】一方、図示はしていないが、共有メモリに
書き込まれた制御用データを、アプリケーション部10
0(詳しくは、アプリケーション部100の各アプリケ
ーションソフト)が制御用演算処理に使用する場合に
は、アプリケーション部100と共有メモリ部210と
が、次のように動作する。
【0081】例えば、アプリケーション部100のエン
ジンアプリケーションソフト110が、ECTアプリケ
ーションソフト120によって算出されたSPDデータ
を共有メモリから読み出す場合について説明すると、こ
の場合、まず、エンジンアプリケーションソフト110
が、共有メモリ部210に対してデータ読出要求のメッ
セージを発行する。そして、この時、SPDデータのHa
ndle番号(Handle1 )と、エンジンアプリケーションソ
フト110でのSPDデータの格納アドレス(即ち、エ
ンジンアプリケーションソフト110が制御用の演算処
理時にSPDデータの書き込み及び読み出しを行う制御
用データ記憶領域のアドレス)との各情報も、共有メモ
リ部210へ送られる。
【0082】すると、共有メモリ部210は、テーブル
格納部500にある共有メモリテーブル(図4)を参照
して、上記データ読出要求のメッセージと共に送られて
来たHandle番号(Handle1 )に対応する共有メモリアド
レスと共有メモリサイズとを、共有メモリ情報として取
得する。そして、その取得した共有メモリ情報に基づ
き、SPDデータは共有メモリにて$FFFF0000 番地を先
頭にした2バイト分の領域に格納されていることを認知
し、共有メモリの$FFFF0000 番地から2バイト分の領域
に格納されているSPDデータを、エンジンアプリケー
ションソフト110でのSPDデータの格納アドレスに
コピーする。
【0083】そして、このコピーの動作により、図3に
おける共有メモリ部210の枠内から上向きに伸びた2
つの矢印のうちの左側の矢印のように、共有メモリ内の
SPDデータがエンジンアプリケーションソフト110
へ提供されることとなる。次に、他のECU4,6へ制
御用データを送信すべきタイミングになると、図8の
[7]に示すように、通信制御部400が、共通パケッ
トデータ部230に対して、図3における共通パケット
データ部230の枠内に例示したような共通パケットデ
ータを作成させるために、送信指令としての送信要求の
メッセージを発行する。
【0084】尚、図3では、パケット番号PNが1つし
か示されていないが、実際には多数存在するため、通信
制御部400は、今回の送信対象となる共通パケットデ
ータのパケット番号PN(この例ではPN1)も、送信
要求のメッセージと共に共通パケットデータ部230へ
送る。具体的に説明すると、通信制御部400は、図5
のデータ特定テーブルで定義されたパケット番号と通信
周期とに従って、1S(秒)毎にPN1を含んだ送信要
求のメッセージを発行し、3S毎にPN2を含んだ送信
要求のメッセージを発行し、5S毎にPN3を含んだ送
信要求のメッセージを発行し、0.5S毎にPN4を含
んだ送信要求のメッセージを発行する。また、図8及び
図9における()内の記述は、通信制御部400から共
通パケットデータ部230へ送られたパケット番号PN
がPN1であった場合を示している。
【0085】このようにして、通信制御部400がパケ
ット番号PNを含んだ送信要求のメッセージを発行する
と、共通パケットデータ部230は、図8の[8]に示
すように、テーブル格納部500にあるデータ特定テー
ブル(図5)と物理値変換テーブル(図6)とを参照し
て、通信制御部400から送られて来たパケット番号P
Nに対応する各Handle番号(つまり、通信制御部400
から送られて来たパケット番号PNの共通パケットデー
タに集約すべき制御用データの各Handle番号)を、送信
データ情報として取得する。
【0086】例えば、通信制御部400から共通パケッ
トデータ部230へ送られたパケット番号PNがPN1
であった場合には、図5のデータ特定テーブルにおい
て、PN1に対応するオフセットとサイズは、夫々、
“0”と“4”であるため、共通パケットデータ部23
0は、図6の物理値変換テーブルの最上段から4段目ま
でに記述された4つのHandle1,Handle10,Handle
5,及びHandle2を、PN1の共通パケットデータを構
成する制御用データの各Handle番号として取得すること
となる。
【0087】そして次に、共通パケットデータ部230
は、図8の[9]に示すように、まず、上記取得したHa
ndle番号のうちの最初のHandle番号(この例ではHandle
1 )を、物理値変換要求のメッセージと共に物理値変換
部220へ送る。すると、物理値変換部220は、図8
の[10]に示すように、共通パケットデータ部230
からのHandle番号を、データ取得要求のメッセージと共
に共有メモリ部210へ送る。
【0088】このデータ取得要求のメッセージにより共
有メモリ部210は、図7の[2],[5]と同様に、
テーブル格納部500にある共有メモリテーブル(図
4)を参照して、上記データ取得要求のメッセージと共
に送られて来たHandle番号(ここではHandle1 )に対応
する共有メモリアドレス($FFFF0000 )と共有メモリサ
イズ(2byte)とを、共有メモリ情報として取得し、更
に、その取得した共有メモリ情報に基づき、共有メモリ
の$FFFF0000 番地から2バイト分のデータ(この例では
SPDデータ)を読み出して、その読み出したデータ
を、図8の[11]に示すように、物理値変換部220
へ戻り値として返す。
【0089】すると更に、物理値変換部220は、図8
の[12]に示すように、テーブル格納部500にある
物理値変換テーブル(図6)を参照して、上記[10]
で自分が共有メモリ部210へ送ったHandle番号(Hand
le1 )に対応するLSB変換コールアドレス($0000100
0 )を取得する。そして、物理値変換部220は、図8
の[13]にて、上記[10]及び[11]の動作で共
有メモリから読み出したHandle1 の制御用データ(即
ち、共有メモリ部210から戻り値として返された制御
用データであって、この例では2バイトのSPDデー
タ)を処理対象として、上記取得したLSB変換コール
アドレスに格納されているLSB変換プログラムを起動
することにより、その制御用データ(SPDデータ)に
対してLSB変換処理を行う。
【0090】これにより、図3における物理値変換部2
20の枠内に例示しているように、Handle1 に対応した
SPDデータがLSB変換され、そのLSB変換後のデ
ータ(以下、SPD’データと記す)が、物理値変換部
220の作業領域として割り当てられたRAMの所定領
域に、対応するHandle番号(Handle1 )と共に格納され
る。
【0091】その後、共通パケットデータ部230は、
図8の[14]に示すように、テーブル格納部500に
ある物理値変換テーブル(図6)を参照して、上記
[9]で自分が物理値変換部220へ送ったHandle番号
(Handle1 )に対応する共通パケットデータサイズと共
通パケットデータ位置とを、共通パケットデータ情報と
して取得する。
【0092】そして、共通パケットデータ部230は、
図8の[15]にて、通信制御部400から送られて来
たパケット番号(ここではPN1)の共通パケットデー
タを作成するための共通パケットデータ生成処理を行
う。ここで、この共通パケットデータ生成処理は、作成
対象の共通パケットデータにおけるデータ領域のうち、
上記[14]の動作で物理値変換テーブルから今回取得
した共通パケットデータ位置及び共通パケットデータサ
イズにより指定される領域に、物理値変換部220によ
って今回LSB変換された制御用データを配置する、と
いった手順で行われる。よって、例えば、図6の最上段
に示すように、Handle1 に対応する共通パケットデータ
位置と共通パケットデータサイズは、夫々、“0”と
“2バイト”であるため、図10(A)に示すように、
Handle1のLSB変換後のデータ(SPD’データ)H
1は、PN1の共通パケットデータにおける0バイト目
の位置から2バイト分の領域に配置されることとなる。
【0093】このようにして、Handle1 の制御用データ
についてのLSB変換処理及び共通パケットデータ生成
処理が終わると、図8の[16]に示すように、共通パ
ケットデータ部230が上記[8]の動作で取得した各
Handle番号のうちの次のHandle番号(Handle10)につい
て、上記[9]〜[14]と同じ要領でLSB変換のた
めの動作が行われ、次いで図8の[17]に示すよう
に、上記[15]と同じ要領で共通パケットデータ生成
処理が行われる。そして更に、共通パケットデータ部2
30が上記[8]の動作で取得した各Handle番号のうち
の他のHandle番号(Handle5 ,Handle2 )についても、
図8の[18]〜[21]に示すように、上記[9]〜
[14]及び[15]と同じ要領で、LSB変換動作と
共通パケットデータ生成処理とが順次行われる。
【0094】そして、通信制御部400から共通パケッ
トデータ部230へ送られたパケット番号PNに対応す
る全てのHandle番号の制御用データについて、LSB変
換と共通パケットデータ生成処理とが終了すると、送信
すべき共通パケットデータの作成が完了する。
【0095】例えば、通信制御部400から共通パケッ
トデータ部230へPN1が送られた場合、図5及び図
6の各テーブルに従い作成されるPN1の共通パケット
データとしては、図10(A)に示すように、Handle1
のLSB変換後のデータH1が0バイト目の位置から2
バイト分の領域に配置され、Handle10のLSB変換後の
データH10が2バイト目の位置から1バイト分の領域
に配置され、Handle5のLSB変換後のデータH5が3
バイト目の位置から3バイト分の領域に配置され、Hand
le2 のLSB変換後のデータH2が6バイト目の位置か
ら2バイト分の領域に配置されたデータ列となる。
【0096】また例えば、通信制御部400から共通パ
ケットデータ部230へPN2が送られた場合、図5及
び図6の各テーブルに従い作成されるPN2の共通パケ
ットデータとしては、図10(B)に示すように、Hand
le2 のLSB変換後のデータH2が0バイト目の位置か
ら2バイト分の領域に配置され、Handle3 のLSB変換
後のデータH3が2バイト目の位置から2バイト分の領
域に配置され、Handle6 のLSB変換後のデータH6が
4バイト目の位置から4バイト分の領域に配置されたデ
ータ列となる。
【0097】次に、このようにして今回送信すべき共通
パケットデータの作成が完了すると、共通パケットデー
タ部230は、図8の[22]及び図9の[22]に示
すように、通信データ変換部240に対して、今回作成
した共通パケットデータを通信相手との通信プロトコル
に対応する通信データ列に変換させるために、送信要求
のメッセージを発行する。そして、この時、今回作成し
た共通パケットデータのパケット番号(この例ではPN
1)も、通信データ変換部240へ送られる。
【0098】すると、通信データ変換部240は、図9
の[23]の処理にて、共通パケットデータ部230に
より今回作成された共通パケットデータを、通信相手で
ある他のECU4,6との多重通信の通信プロトコルに
対応した通信データ列に変換する。具体的には、本実施
形態の場合、図3における通信データ変換部240の枠
内に例示しているように、共通パケットデータ部230
によって作成された共通パケットデータの先頭に、通信
相手との通信プロトコルに準拠したヘッダ情報としての
Arbitration とMLとを付加する。尚、Arbitration は、
データの優先順位を示し、データが衝突した場合の調停
用データである。また、MLは、通信データ列におけるデ
ータフレーム部分のデータ長を示すデータである。
【0099】そして、通信データ変換部240は、通信
データ列の作成を終了すると、図9の[24]に示すよ
うに、通信ドライバ部300に対して、送信要求のメッ
セージを発行する。すると、通信ドライバ部300内の
多重通信部310は、図9の[25]の送信処理にて、
通信データ変換部240により作成された通信データ列
を、通信IC70に出力すると共に、その通信ICを制
御して、上記作成された通信データ列を、通信相手との
通信プロトコルに応じたボーレートや転送タイミングで
多重通信線10へ送出させる。
【0100】そして、上述した一連の処理により、マイ
コン60内のアプリケーション部100で算出された制
御用データが、多重通信線10に対応した通信プロトコ
ルのデータ列に変換されて、エアコンECU4及びメー
タECU6に送信される。尚、上記説明では、主に、P
N1の共通パケットデータを作成して送信する場合(つ
まり、図8の[7]で通信制御部400が共通パケット
データ部230へPN1を含んだ送信要求のメッセージ
を発行した場合)について述べたが、PN1以外の他の
共通パケットデータについても、PN1の共通パケット
データと同じ要領で作成されて送信される。但し、例え
ば、PN2の共通パケットデータについては、図8及び
図9に示した処理動作が3S毎に行われて、その作成及
び送信が行われ、また例えば、PN3の共通パケットデ
ータについては、図8及び図9に示した処理動作が5S
毎に行われて、その作成及び送信が行われる。そして、
こうした各共通パケットデータの作成及び送信の周期
は、図5のデータ特定テーブルに記述されたパケット番
号と通信周期とによって決まる。
【0101】一方、本実施形態では、マイコン60のR
AM内に設定された共有メモリが、記憶部に相当し、マ
イコン60のROMにおける記憶領域のうちで、物理値
変換部220により起動される複数種類のLSB変換プ
ログラムを格納した所定領域が、変換プログラム格納手
段に相当している。
【0102】また、図5のデータ特定テーブルと図6の
物理値変換テーブルとが、変換情報としてのデータテー
ブルに相当し、ROM内のテーブル格納部500におい
て、その両テーブルを記憶した領域が、変換情報記憶手
段に相当している。そして、通信制御部400が、送信
動作起動手段に相当し、物理値変換部220及び共通パ
ケットデータ部230が、データ変換手段に相当し、通
信データ変換部240及び通信ドライバ部300が、送
信手段に相当している。
【0103】また、共通パケットデータ部230のうち
で、図8の[8]に示した処理(データ特定テーブルと
物理値変換テーブルとを参照して、通信制御部400か
らのパケット番号に対応した各Handle番号を取得する処
理)を行う部分のプログラムが、送信データ特定手段に
相当し、物理値変換部220が、精度変換手段に相当
し、共通パケットデータ部230のうちで、図8の[1
5],[17],[19],[21]に示した共通パケ
ットデータ生成処理を行う部分のプログラムが、パケッ
トデータ作成手段に相当している。
【0104】以上詳述したように本実施形態のエンジン
ECU2に設けられたマイコン60では、図11に示す
ように、通信相手へ送信する予定の制御用データの各々
に対して、それに対応するLSB変換プログラムの先頭
アドレス(LSB変換コールアドレス)を物理値変換テ
ーブルで定義しておき、送信タイミング毎に動作する物
理値変換部220が、その物理値変換テーブルの情報に
基づいて、実際に送信する制御用データに対応したLS
B変換プログラムを起動することにより、その制御用デ
ータに対してLSB変換処理を行うようにしている。
尚、図11は、図8における一点鎖線の六角形の枠で示
したLSB変換動作の概念図であるよって、何れかの制
御用データに対するLSB変換の内容を変更する場合に
は、プログラム制御文自体を修正する必要が無く、物理
値変換テーブルにて、その制御用データに対応したLS
B変換コールアドレスを書き換えるだけで良い。尚、新
たな内容のLSB変換が必要な場合には、その変換を行
うためのLSB変換プログラムをROMに追加した上
で、物理値変換テーブル内のLSB変換コールアドレス
を変更すれば良い。
【0105】また、本実施形態のマイコン60では、L
SB変換すべき制御用データを処理対象として、物理値
変換テーブルに基づき特定されるLSB変換プログラム
を起動することにより、その制御用データに対してLS
B変換処理を行うようにしているため、同じ内容のLS
B変換を行う制御用データが複数ある場合には、例えば
図6における1段目のHandle1 と4段目のHandle2 のよ
うに、物理値変換テーブル内のLSB変換コールアドレ
スを同じ値($00001000 )にしておくことで、その複数
の制御用データに対して同じLSB変換プログラムを使
用することができる。よって、プログラムの全容量(延
いては、ROMの必要容量)を削減することができる。
【0106】そして更に、本実施形態のマイコン60に
よれば、例えばPN1のパケットデータの送信周期を1
Sから3Sに変更するような場合でも、通信制御部40
0がPN1を含んだ送信要求のメッセージを発行する周
期を変更するだけで良く、LSB変換プログラムはもち
ろんのこと、他の部分のプログラムを修正する必要が無
い。特に、本実施形態では、図5のデータ特定テーブル
によって、パケット番号と通信周期とを定義し、通信制
御部400が、その定義内容に基づいた周期で各パケッ
ト番号を含んだ送信要求のメッセージを発行するように
しているため、送信周期の変更も、データ特定テーブル
の記述内容を書き換えるだけで良く、非常に容易であ
る。
【0107】また、本実施形態のマイコン60では、制
御用データを送信する直前に、その送信対象の制御用デ
ータをLSB変換するようにしているため、常に最新の
物理値を示す制御用データを通信相手に送ることができ
る。その上、LSB変換された制御用データは、送信対
象のパケットデータを構成するデータ領域に即座に格納
されるため、LSB変換後のデータを格納しておくため
の記憶領域を別途設ける必要が無く、メモリ容量を削減
することができる。
【0108】また更に、本実施形態のマイコン60で
は、共通パケットデータ部230及び物理値変換部22
0が、通信制御部400によって発行されるパケット番
号から、データ特定テーブル及び物理値変換テーブルに
基づいて、今回送信すべき複数の制御用データを特定す
ると共に、その特定した各制御用データに対し該当する
LSB変換プログラムを起動してLSB変換処理を夫々
行い、更に、そのLSB変換処理後の各制御用データか
ら実際に送信するパケットデータ作成するため、前述の
効果に加えて、更に、データ特定テーブル及び物理値変
換テーブルにおけるパケット番号とHandle番号との対応
を変更するだけで、実際に送信されるパケットデータを
構成する制御用データの種別を変更することができる。
【0109】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではな
く、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。例え
ば、上記実施形態の車両制御システム1では、エンジン
ECU2が他の2つのECU4,6とデータ通信を行う
ものであったが、ECUの数は3つに限るものではな
く、2つ或いは4つ以上でも良い。
【0110】また、上記実施形態は、他のECU4,6
とデータ通信を行うエンジンECU2に本発明を適用し
たものであったが、本発明は、例えば、内部に搭載され
た複数のマイコン同士がデータ通信を行うECUに対し
ても、同様に適用することができる。つまり、この場合
には、1つのマイコンに着目すると、その通信相手が同
じECUに搭載された他のマイコンとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の車両制御システムの構成を表す構
成図である。
【図2】 図1の車両制御システムを構成するエンジン
ECUの内部構成を表すブロック図である。
【図3】 エンジンECUに設けられたマイコン内の通
信モデルを仮想的に示した概念図である。
【図4】 テーブル格納部に格納された共有メモリテー
ブルを説明する説明図である。
【図5】 テーブル格納部に格納されたデータ特定テー
ブルを説明する説明図である。
【図6】 テーブル格納部に格納された物理値変換テー
ブルを説明する説明図である。
【図7】 アプリケーション部によって求められた制御
用データを共有メモリに格納する処理動作を示すメッセ
ージシーケンスチャートである。
【図8】 共有メモリに格納された制御用データから共
通パケットデータを生成する処理動作を示すメッセージ
シーケンスチャートである。
【図9】 図8の処理動作で生成された共通パケットデ
ータを、通信データ列に変換して送信する処理動作を示
すメッセージシーケンスチャートである。
【図10】 図8の処理動作によって作成される共通パ
ケットデータを表す模式図である。
【図11】 図8におけるLSB変換動作の概念図であ
る。
【図12】 一般的な車両制御システムの構成を表す構
成図である。
【図13】 従来の精度変換処理用プログラム(LSB
変換プログラム)の構造を説明する説明図である。
【符号の説明】
1…車両制御システム 2…エンジンECU 4…
エアコンECU 6…メータECU 10…多重通信線 60…マイ
コン 64…入力回路 66…出力回路 70…通信IC 100…アプリケーション部 110…エンジンアプ
リケーションソフト 120…ECTアプリケーションソフト 130…クルーズアプリケーションソフト 200…
通信変換部 210…共有メモリ部 220…物理値変換部 230…共通パケットデータ部 240…通信データ
変換部 300…通信ドライバ部 400…通信制御部 5
00…テーブル格納部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車に搭載された制御対象を制御する
    ための演算処理を行うと共に、その演算処理により算出
    した制御用データを所定の記憶部に格納し、更に、前記
    記憶部に格納された制御用データのうちで通信相手へ送
    信すべき各制御用データに対して、そのデータを、該デ
    ータが示す物理値を前記通信相手側で扱われる分解能で
    表すデータに変換する精度変換処理を行うと共に、その
    精度変換処理後の制御用データを前記通信相手へ送信す
    る情報処理装置を備えた自動車用制御装置において、 前記情報処理装置は、 前記通信相手へ送信すべき各制御用データに対して前記
    精度変換処理を夫々行うための複数種類の変換プログラ
    ムを格納した変換プログラム格納手段と、 前記通信相手へ送信すべき各制御用データと、前記変換
    プログラム格納手段に格納された各変換プログラムと
    の、対応関係を示す変換情報を記憶した変換情報記憶手
    段と、 予め定められた送信タイミングになると、前記通信相手
    へ今回送信すべき制御用データを示す送信指令を発行す
    る送信動作起動手段と、 前記送信指令が発行されると、その送信指令が示す制御
    用データを前記記憶部から読み出すと共に、前記変換情
    報記憶手段に記憶されている変換情報に基づいて、前記
    送信指令が示す制御用データに対応した前記変換プログ
    ラム格納手段内の変換プログラムを特定し、その特定し
    た変換プログラムを、前記読み出した制御用データを処
    理対象として起動することにより、前記送信指令が示す
    制御用データに対して前記精度変換処理を行うデータ変
    換手段と、 該データ変換手段による精度変換処理が完了すると、そ
    の精度変換処理後の制御用データを前記通信相手へ送信
    する送信手段と、 を備えていることを特徴とする自動車用制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動車用制御装置にお
    いて、 前記変換情報記憶手段は、前記変換情報として、前記通
    信相手へ送信すべき各制御用データの種別情報と、その
    種別情報が示す制御用データに対して前記精度変換処理
    を行うための前記変換プログラムが、前記変換プログラ
    ム格納手段内において何れの格納位置に格納されている
    かを示す格納位置情報とを、対応付けて記述したデータ
    テーブルを記憶しており、 前記データ変換手段は、前記データテーブルから、前記
    送信指令が示す制御用データの種別情報に対応した前記
    格納位置情報を取得し、前記記憶部から読み出した制御
    用データを処理対象として、前記取得した格納位置情報
    が示す格納位置に格納されている変換プログラムを起動
    することにより、前記送信指令が示す制御用データに対
    して前記精度変換処理を行うこと、 を特徴とする自動車用制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の自動車用制御装置にお
    いて、 前記情報処理装置は、複数種類の制御用データを直列に
    並べたパケットデータを前記通信相手へ送信するもので
    あり、 前記変換情報記憶手段は、前記変換情報として、前記パ
    ケットデータの識別番号と、その識別番号のパケットデ
    ータを構成する各制御用データの種別情報と、その種別
    情報が示す制御用データに対して前記精度変換処理を行
    うための前記変換プログラムが、前記変換プログラム格
    納手段内において何れの格納位置に格納されているかを
    示す格納位置情報とを、対応付けて記述したデータテー
    ブルを記憶しており、 前記送信動作起動手段は、前記送信指令として、前記通
    信相手へ今回送信すべき前記パケットデータの識別番号
    を発行し、 前記データ変換手段は、 前記送信動作起動手段によって前記送信指令としての識
    別番号が発行されると、前記データテーブルから、前記
    発行された識別番号に対応した各制御用データの種別情
    報を取得する送信データ特定手段と、 該送信データ特定手段によって取得された前記種別情報
    の各々について、その種別情報に該当する制御用データ
    を前記記憶部から読み出すと共に、前記データテーブル
    から、その種別情報に対応した前記格納位置情報を取得
    し、更に、前記読み出した制御用データを処理対象とし
    て、前記取得した格納位置情報が示す格納位置に格納さ
    れている変換プログラムを起動することにより、その各
    識別情報の制御用データに対して前記精度変換処理を行
    う精度変換手段と、 該精度変換手段によって前記精度変換処理が行われた後
    の各制御用データを直列に並べることにより、前記通信
    相手へ送信すべきパケットデータを作成するパケットデ
    ータ作成手段とを備え、 前記送信手段は、前記パケットデータ作成手段によって
    作成されたパケットデータを前記通信相手へ送信するこ
    と、 を特徴とする自動車用制御装置。
JP11853999A 1999-04-26 1999-04-26 自動車用制御装置 Expired - Fee Related JP3666297B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11853999A JP3666297B2 (ja) 1999-04-26 1999-04-26 自動車用制御装置
US09/551,870 US6374161B1 (en) 1999-04-26 2000-04-18 Automobile control system and method capable of revising control data transmission function
ES00108801T ES2254066T3 (es) 1999-04-26 2000-04-25 Sistema de control de automovil y metodo capaz de revisar la funcion de transmision de datos de control.
EP00108801A EP1049062B1 (en) 1999-04-26 2000-04-25 Automobile control system and method capable of revising control data transmission function
EP04022240A EP1486927B1 (en) 1999-04-26 2000-04-25 Automobile control system and method capable of revising control data transmission function
DE60031464T DE60031464T2 (de) 1999-04-26 2000-04-25 Kraftfahrzeug-Steuerungssystem und Verfahren geeignet zur Revision der Steuerdatenübertragungsfunktion
ES04022240T ES2270248T3 (es) 1999-04-26 2000-04-25 Sistema de control de automovil y metodo capaz de revisar la funcion de transmision de datos de control.
DE60025969T DE60025969T2 (de) 1999-04-26 2000-04-25 Kraftfahrzeug-Steuerungssystem and Verfahren geeignet zur Revision der Steuerldatenübertragungsfunktion

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11853999A JP3666297B2 (ja) 1999-04-26 1999-04-26 自動車用制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000310152A true JP2000310152A (ja) 2000-11-07
JP3666297B2 JP3666297B2 (ja) 2005-06-29

Family

ID=14739109

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11853999A Expired - Fee Related JP3666297B2 (ja) 1999-04-26 1999-04-26 自動車用制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3666297B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002063468A1 (fr) * 2001-02-07 2002-08-15 Fujitsu Ten Limited Module logiciel integrable
JP2021516802A (ja) * 2018-08-21 2021-07-08 グーグル エルエルシーGoogle LLC 車両システムバスのための拡張可能マッピング

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002063468A1 (fr) * 2001-02-07 2002-08-15 Fujitsu Ten Limited Module logiciel integrable
US7197742B2 (en) 2001-02-07 2007-03-27 Fujitsu Ten Limited Software module for integration
JP2021516802A (ja) * 2018-08-21 2021-07-08 グーグル エルエルシーGoogle LLC 車両システムバスのための拡張可能マッピング
JP7068455B2 (ja) 2018-08-21 2022-05-16 グーグル エルエルシー 車両システムバスのための拡張可能マッピング
US11405234B2 (en) 2018-08-21 2022-08-02 Google Llc Extensible mapping for vehicle system buses

Also Published As

Publication number Publication date
JP3666297B2 (ja) 2005-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3692820B2 (ja) 自動車用制御装置
JP4728020B2 (ja) 車両制御用ソフトウェア及び車両制御装置
US7299308B2 (en) Data transmission apparatus and electronic control unit
JP2015090708A (ja) 無線車両制御システム
US6374161B1 (en) Automobile control system and method capable of revising control data transmission function
JP4620417B2 (ja) 車両内の駆動シーケンスの制御方法,車両内の駆動シーケンスを制御する装置,技術ユニット,および制御装置。
JP3690179B2 (ja) 自動車用制御装置
CN102591822B (zh) 数据处理器
JP2021135807A (ja) 車載機器制御装置及び車両制御システム
US20040162653A1 (en) Electrical control unit and control system comprising plural electrical control units
JP2000310152A (ja) 自動車用制御装置
JP3801088B2 (ja) 車両用通信装置
JP4259456B2 (ja) データ記録装置及びデータ記録方法
JP3768561B2 (ja) 多重プロセッサシステム
WO2023277185A1 (ja) 車載装置、データ生成方法、データ生成プログラムおよび車両システム
JP4581284B2 (ja) 通信システムおよび電子制御装置
US20240126937A1 (en) Center, management system, management method, and storage medium
WO2023276894A1 (ja) センター、管理方法および管理プログラム
WO2023189468A1 (ja) 車載装置、情報処理方法および情報処理プログラム
JP2000259208A (ja) 機器及び通信モジュール並びにマッピング情報の生成方法及びツール装置
Feiter et al. Higher Level Protocols
JP3993511B2 (ja) 車両用電子制御システム
JPH1029477A (ja) 電子制御装置及びその制御方法
JP4999880B2 (ja) コントローラー及びそれを備えたネットワークシステム
BRPI0618288A2 (pt) dispositivo de processamento de dados e método para a operação do mesmo

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050315

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050328

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3666297

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080415

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110415

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120415

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120415

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130415

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130415

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140415

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees